1 日目のシナリオから得られた結論 北朝鮮の挑発に効果的に対処するには 日米韓 3カ国の調整が不可欠であるこのシナリオは日本海の韓国作戦地域外で発生したうえに 3カ国から派出された艦船や航空機がいずれも難民を乗せた船に到達できる距離にいたため 各国とも直ちに3カ国で調整することの必要性を認識した こ

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1 図上演習 パシフィック トライデント 北朝鮮の挑発に対する日米韓 3カ国 日米 米韓の対応の検証 2018 年 2 月 日東京マイケル マクデビット / 加藤洋一 笹川平和財団米国 (SPF USA) ( 翻訳 校正 : 茶城麻優子 ) 図上演習の概要 2018 年 2 月 14 日から16 日にかけて 笹川平和財団米国 (SPF US A) は 笹川平和財団 (SPF) の協力のもと 北朝鮮による意図的な挑発行為や不測の事態に対する 日米韓 3カ国 および日米 米韓 2カ国による対応を考察する目的で 3カ国それぞれから政策 防衛 情報 安全保障各分野の専門家を招き 公開での図上演習を実施した 南北首脳会談および それに続いて開催されるとみられる 米国のドナルド トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談が 北朝鮮の脅威を平和的に解消する一縷の望みと捉えられた一方で これまで北朝鮮が核開発計画を固持してきた長い歴史に鑑みれば 将来 北朝鮮による深刻な挑発行為が起きる可能性は否定できない 北朝鮮の核 ミサイル能力が査察下にない状況ではなおさらである 演習 1 日目シナリオ 難民や政府高官の亡命者を乗せた北朝鮮の漁船 3 隻が 韓国の作戦地域 (KT O) 外の日本海を秋田に向かって東南東の方角に航行していた 北朝鮮の艦艇や戦闘機がこれら漁船の航行を阻止するために急派されたことに対抗するため 米国 日本 韓国から艦船や戦闘機が派出された 続く対立的な状況の下 北朝鮮はエスカレーションを招く選択を行った これに対して 米軍の戦闘機が北朝鮮航空機を撃墜 米軍の潜水艦が北朝鮮の軍艦を撃沈した 1

2 1 日目のシナリオから得られた結論 北朝鮮の挑発に効果的に対処するには 日米韓 3カ国の調整が不可欠であるこのシナリオは日本海の韓国作戦地域外で発生したうえに 3カ国から派出された艦船や航空機がいずれも難民を乗せた船に到達できる距離にいたため 各国とも直ちに3カ国で調整することの必要性を認識した この認識が 3カ国の外相 国防相レベルの政府当局者 さらに軍の最高指揮官を含む いわゆる 2プラス2プラス2 と呼ばれた3カ国調整メカニズムの即時立ち上げに繋がった この新たな枠組みは 3カ国間の協議 計画 協調行動を格段に強化すると同時に 3カ国間の潜在的また実質的な政策の差異が北朝鮮に有利に働くことを防ぐ上でも有効であると示された 集団的自衛権の行使により 日本はより効果的な役割を果たせる集団的自衛権の行使を可能にした日本の政策転換が 北朝鮮の挑発に対処する作戦の立案や実施において 自衛隊が 米軍や韓国軍にとって より対等なパートナーとして加わることを可能にした さらに 日本は北朝鮮有事に対処する上での 海上 航空防勢作戦の重要性を示すこともできた 米国の指揮関係は有効に機能した朝鮮半島における大規模な紛争に備えた指揮手順は十全に確立されており 間断なく実行された しかし 北朝鮮の長距離ミサイルによる大規模戦争に至らない程度の挑発活動は 在韓米軍と韓国軍の指揮系統のいずれをも麻痺させる可能性があることが明らかになった 北朝鮮の挑発の対処には 弾道ミサイル防衛システムや 対潜戦 (ASW) 能力 さらにサイバー作戦能力の使用を含んでいる これら3 分野における 米太平洋軍 米韓連合軍司令部 (CF C) 在韓米軍(USFK) 米サイバー軍 米北方軍 さらに日本の間の相互支援ならびに調整が 効果的な軍事作戦のためにきわめて重要である 各国ごとに異なるROE( 交戦規定 / 部隊行動基準 ) は戦術的不利益をもたらす米軍は 北朝鮮軍の敵対的な意思表示に対して発砲することが認められていたが 自衛隊と韓国軍は 北朝鮮軍が実際に敵対行動を取った後に初めて発砲が許された この図上演習で想定されたような有事の際 北朝鮮軍はおそらく 日米韓 3カ国の軍隊すべてに対して発砲する命令を受けていると考えられる 日韓両国のROEが 米国に比べてより限定的であることは 3カ国が共に効果的で統一性を持った対処方法を発展させていく上で 戦術的な障害となる 2

3 演習 2 日目シナリオ 2 日目のシナリオは 1 日目の演習結果を適用せず 改めて最初から開始された 北朝鮮は 韓国 釜山港への機雷敷設 日本や韓国の艦船に対する魚雷攻撃 限定的な数量の通常弾頭搭載弾道ミサイルの在日米軍基地及び韓国に対する発射などの一連の挑発行為のエスカレーションを通じ 米韓 日米両方の同盟関係にくさびを打ち込もうとした 北朝鮮の試みは 結果として 日韓の民間人 米軍人に死者を出した シナリオでは 北朝鮮が 日本最南端の無人島 沖ノ鳥島上空の大気圏内で10キロトンの核爆弾を爆発させ その緊張は最高点に達したが 人的な被害はなかった 核爆発に続く北朝鮮の要求は次のようなものである 1 日本は 北朝鮮に対して敵対的な姿勢を取ることをやめるとともに 在日米軍基地から行われる米軍の作戦行動に同意してはならない さもなければ 核攻撃を受ける 2 韓国は 米軍との合同軍事演習を中止しなければならない さもなければ 核攻撃を受ける 3 米国は 北朝鮮を核兵器保有国家として認めたうえで 朝鮮戦争を終結させる平和条約締結のため 北朝鮮との交渉に入らなければならない 2 日目のシナリオから得られた結論 北朝鮮の挑発に効果的に対処するには 日米韓 3カ国の調整が不可欠である初日の演習で 日米韓 3カ国間の高官による調整会議が有効であったことを踏まえ 演習参加者はこの日も 外相 国防相レベルの政府当局者 さらに軍の最高指揮官を中心とする 2プラス2プラス2 を立ち上げた この協議枠組みは 北朝鮮の博打的な挑発に対処するための3カ国間の協議 計画 調整 さらに衝突回避に有効であると 改めて証明された 同盟の結束はきわめて重要である北朝鮮の挑発行為が 米韓ならびに日米の両同盟の結束を乱すことはなかった 北朝鮮は核兵器を使用した上で3カ国に要求を突き付けたが どの国も北朝鮮に譲歩して要求に応じることを選択肢としなかった 北朝鮮の挑発には3 カ国が団結して対処することが有効である 通常兵器による北朝鮮の挑発行動に対処するためには 3 カ国間の協力が必要 である 3

4 日本および韓国に駐留する米軍基地に対する北朝鮮のミサイル攻撃にどう報復するかをめぐって 3カ国は長時間議論した 3カ国は 各国ごとの単独行動は控えるとともに 北朝鮮に対する通常弾頭を搭載したミサイルを用いた大規模攻撃を緊密に調整したうえで実施することで合意した 北朝鮮が日本の無人島上空で行った大気圏核実験への対処は 均衡のとれたものでなければならない 3カ国は 無人島上空での核爆発に対する報復措置として 北朝鮮に対して核攻撃を行うことは 不均衡だとして拒否した 米国チームは自らの核のデモンストレーションを拒否し 日韓両国も強く反対した 米国は 北朝鮮が韓国または日本に対して核兵器で直接攻撃すれば 北朝鮮の核兵器ならびに通常兵器を破壊することも辞さないだろう 3カ国は もし北朝鮮が核兵器を用いて韓国または日本の領土を直接攻撃した場合 米国は北朝鮮の核と通常兵器の両方の能力を破壊するため 北朝鮮に対する報復攻撃を実施したであろうという点で意見が一致した このコンセンサスには 米国の2018 年版 核態勢の見直し (NPR) が反映されてるいる 非戦闘員退避活動 (NEO) は3カ国間の意見の不一致につながる 3カ国がいったん北朝鮮の核爆発に対して報復すると合意すれば 日本と米国は 自国民を朝鮮半島から退避させて保護するために必要な措置をとることになる しかしながら 米韓連合軍司令部 (CFC) と韓国政府は このような退避活動を ( 米韓両国による ) 全面戦争の準備であると北朝鮮が解釈する恐れを指摘した 加えて 韓国政府は NEOは韓国の国民を警戒させ 他の問題につながると懸念した 提言 日米韓 3カ国間のハイレベル調整メカニズムを作り 運用する北朝鮮の挑発に効果的に対処するためには 3カ国の間に 常設で活用しやすい調整メカニズムの創設が必要である このメカニズムは それぞれの政府 軍の高官で構成されるが 構成員が過去に一緒に働いた経験を有することは 早急な会議の招集に有効である 今回の図上演習では 各国の外相 国防相レベルの政府当局者 さらに軍隊の最高指揮官が参加する 2プラス2プラス 2 が立ち上げられた 4

5 日米の同盟調整メカニズム (ACM) は そのような 3 カ国間の協議体創 設にあたり 適切なモデルを提供する 日本の新たな能力を 北朝鮮の攻撃に対する抑止 防衛のための計画に より深く関与させる現行の米韓二国間の計画をモデルとし 日本の集団的自衛権行使という新たな能力を活用した3カ国の挑発対抗計画を立案する 日本海における 日本の重要な対潜戦 対空戦 ミサイル防衛能力を 北 朝鮮の攻撃を抑止 撃破する全体計画の一部として取り入れる 3 カ国が共有する共通作戦状況図 (COP) を作成し 同じ情報に基づく 決定が下せるようにする 北朝鮮の弾道ミサイル搭載潜水艦への対抗に焦点を絞った 3 カ国による 対潜戦 (ASW) 演習を 日本海で実施する 韓国からの非戦闘員退避活動 (NEO) を 3カ国間相互の協議を通じて発展させる北朝鮮が日本を攻撃する可能性も念頭に置き 日本からのNEOも視野に入れる 高齢者 子供 病人など 退避対象にあたる韓国市民も 米国や日本の退 避計画に組み入れる 韓国在住の外国市民の安全を確保するため 韓国から出発する直前までの 段階的な退避プロセスを作成する 韓国からの NEO の初期段階で 制服を着た日本の自衛官が韓国に入るこ とを避けるため 日本の民間の航空機や船舶の利用能力を構築する 北東アジア地域における米国の指揮関係を 柔軟かつ状況適応能力を兼ね備え たものへと進展させるとともに 日米韓 3 カ国間の意思疎通 調整用軍事チャ ネルを増強させる 北東アジア地域に米国軍の統合任務部隊を複数形成し 挑発への対処 お 5

6 よび事態がエスカレートした場合の より大規模な統合部隊の編制に備え る 日米韓 3 カ国で 軍の効率性 政治的な結束を高めるため 軍相互の意思 疎通を向上させる 米太平洋軍に対し 平時 危機 紛争時を通じた 日米韓 3 カ国の意思疎 通 協議のチャネルを強化するよう促す 今回の演習では取り上げられなかったが 他の重要な問題点を探求するため あり得る北朝鮮有事を想定した図上演習をさらに実施する 今回の図上演習参加者は 北朝鮮が 韓国あるいは日本の居住地域に対し核攻撃を行った場合 米国による核を使った報復攻撃を実施 / 支持するという点において一致した 今後の図上演習では 北朝鮮の核兵器使用について より現実味のある脅しをかけてきた場合や 核や他の大量破壊兵器の攻撃に踏み切った場合 今回想定した核攻撃よりも低いレベルにとどまった場合の対応を検討すべきである 今回の図上演習シナリオは 日本と韓国に対する同時攻撃を含んでいた 今後の演習では 両国同時ではなく 日本あるいは韓国どちらか一国に対 する攻撃のケースを検討すべきである 韓国に居住 あるいは訪問中の中国人は 総計 100 万人を超えている これは米国人と日本人の数を合わせたとしてもその3 倍以上に相当する 今後の図上演習では 北朝鮮有事の際に中国が果たす役割も検討すべきである 6

7 目次 はじめに 8 図上演習の目的 9 背景 9 図上演習の概要 11 第 1 日 12 第 2 日 14 図上演習に関する分析 : 政策レベル 17 3カ国間調整は成功した 17 日本の新しい防衛政策は重要であることが示された 18 朝鮮半島危機の際の非戦闘員退避活動 (NEO) は問題を含む 19 紛争が起きそうな場合 米国と連合司令部の指揮関係は 日韓両国を直接的に巻き込む 20 北朝鮮の大気圏内核爆発に釣り合った形で対応する 22 北朝鮮の挑発的 威圧的あるいは高圧的動向は 核兵器の保有でさらに悪化するのか? 25 その他の分析 26 提言 28 7

8 はじめに 増加し続ける北朝鮮の弾道ミサイルと核兵器の保有量は 地域や世界に深刻な脅威をもたらしている 2018 年 2 月 日 笹川平和財団米国 (S PF USA) は 笹川平和財団 (SPF) の協力のもと 日本 韓国 米国 3カ国それぞれの軍 安全保障 情報担当の政府当局および外交に老練な参加者を得て 起こり得る北朝鮮の挑発への3カ国の対応を検討する図上演習 (T TX) を実施した この演習は機密扱いではなく 東京の笹川平和財団ビルで実施された 同財団とそのスタッフには このような規模のTTXが円滑かつ効率的に運営されたことに特別の感謝を申し上げる TTXの参加者には 日米 米韓 さらには日米韓 3カ国の対応を試すため 日本海 朝鮮半島周辺における北朝鮮有事のシナリオが提示された 参加者は 現行の政策 直近の協議 調整 意思疎通の手続きに基づき それぞれの対応を検討 決定した この決定には 最近日韓間で調整された 共同作戦への貢献拡大についても含まれた この演習は 北朝鮮有事に効果的に対処するにあたって 3カ国間の調整がいかに重要かを明確に示した さらに 民間人だけによるいわゆる トラック2 で 次の演習で検証されるべき重要な課題についても浮き彫りにした 図上演習は 2018 年平昌冬季オリンピックの最初の週に行われた 折しも 北朝鮮が韓国に選手団や役員 さらに文化芸術使節を送り込み 韓国では北朝鮮との関係に楽観的な見方が広がった時期だった 続く南北高官会談では 2018 年 4 月に首脳会談を開くことで合意がされ さらにそのすぐ後には トランプ米国大統領と金正恩 朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談も予定されている このように 現在の朝鮮半島が 南北の平和的共存 さらには北朝鮮の非核化へ一定の希望を見出せるような状況である一方で 北朝鮮は核開発計画の放棄を拒否し続けてきた長い歴史を持つ 北朝鮮の深刻な挑発の可能性を排除することはできず これは 北朝鮮の核 ミサイル能力が査察を受けないままの状態に置かれればなおさらのことである 8

9 図上演習の目的 今回の図上演習は以下の目的を達成するために実施された 日米韓すべての国を巻き込んだ有事や北朝鮮の挑発に対する 3 カ国の政 策 外交 軍事のあるべき対応の検討 日米韓 3 カ国への北朝鮮の挑発に対して 効果的な対応を準備し 実行す るために必要な 3 カ国間の協議 調整 意思疎通の方法の探究 自衛隊の作戦行動の範囲を拡大した新たな政策のもと 日本が北朝鮮の挑 発への対処に貢献するための新たな能力の探究 背景 過去 30 年近くにわたり 日米韓 3カ国は 北朝鮮の核兵器開発計画を停止させようとしてきた しかし 北朝鮮が 核兵器やその運搬手段こそが 敵に対する抑止と戦略的な優位性を自国にもたらし 政治体制の維持にとって非常に重要な手段だと考えていることから 3カ国の試みは失敗に終わっている 北朝鮮は 核兵器とミサイルの能力があれば 日米韓に圧力をかけ 威嚇でき 朝鮮半島統一に向けた道筋を作ることもできると考えている 北朝鮮は敵対国との平和条約を求めているが それは 米韓同盟を切り崩し 韓国からの米軍撤退につながるだけでなく 北東アジアでの米国の拡大核抑止機能を奪う 最も重要な点は 政権を存続させたいのであれば 核兵器を保持していなかった過去へ戻ることは絶対にあり得ないと北朝鮮が認識していることである 北朝鮮は核兵器を国の存続に不可欠な要素であると考えているが 一方で米国はそれを容認できない脅威だと考えている 北朝鮮の非核化は 米国 日韓両国にとってはもちろんのこと さらにその他の大多数の国にとっても目標であり続けている 日韓両国の安全を請け負っている米国は 北朝鮮の核脅威への対応については限られた選択肢しか持たない それは (1) 検証可能で 不可逆的な非核化に関する合意を交渉する (2) 結果のリスクを伴いながらも 北朝鮮の能力を破壊するため 先制攻撃か 予防攻撃を実施する (3) 抑止と封じ込めを通じて その脅威と共存し 管理することを試みるの3つで 9

10 ある これまで 米国とそのパートナー国は 金正恩に対して 核兵器は政権の存続を担保しないこと理解させようと動いてきた ( 実際に 核兵器とその運搬手段の開発は 北朝鮮の経済成長の妨げとなっており 国内の不安定を引き起こすかもしれない ) さらに 外交 情報 軍隊 そして経済的な国際連携を通じて 金正恩に非核化の交渉を始めるよう強く働きかけている 米国は過去に 核兵器をすでに保有していたり 開発したりしてきた 他の権威主義的あるいは独裁主義的な敵対国に対応するに当たって 今回と似たようなジレンマを経験している 具体的に 20 世紀にはソ連と中国 そして21 世紀に入ってからはリビアとイランが挙げられる 米国は 結果としていずれのケースについても物理的な武力行使を伴わない (non-kinetic) 選択をしたが 1960 年代には 中国の核施設に対する攻撃を真剣に検討した 北朝鮮のミサイルシステムの進歩は 同国の核脅威をさらに強大なものにした ソ連と中国の同盟国であった時代から 北朝鮮は両国からミサイルシステムや 関連技術を受け取ってきた 加えて 近年 北朝鮮は 自国の科学者や技術者及び工業力を用いて独自のミサイル計画を展開してきたと同時に 活発な取引が行われているミサイル技術 部品の国際的ブラックマーケットやグレーマーケットも利用している 金正恩が権力の座につくまでは 北朝鮮のミサイル計画は段階的に進んできた ところが 金正恩が指導者に就任すると 計画に拍車がかかり 米国本土に到達する可能性のある大陸間弾道ミサイル (I CBM) の実験も実施された 北朝鮮が固体燃料ミサイルの開発において確固たる進歩を遂げていることも同様に懸念される 固体燃料ミサイルは 隠蔽や迅速な発射が可能なので 攻撃手段としてより大きな柔軟性を持たせることができる 北朝鮮のミサイルの脅威は 現時点ですでに 韓国だけでなく日本 グアム ハワイにまで及んでおり 近い将来には 米国本土にも脅威を与える可能性がある その結果 北朝鮮の挑発の地理的範囲と影響力の大きさは 今や 伝統的な標的であった韓国を大きく超えている 10

11 図上演習の概要 図上演習には 日米韓 3カ国の 元政府当局者 自衛隊 軍の幹部 さらに有識者 専門家が参加した 北東アジアにおける同盟や指揮系統の力を再現するため 参加者は 在韓米軍 / 在ソウル米国大使館チーム 韓国チーム 米韓連合軍チーム 在日米軍 / 在京米国大使館チーム 日本政府チーム 自衛隊チーム 米太平洋軍 / 米国政府チームの7つのチームに分けられた コントロールチームは 演習の実施 その結果の審査 北朝鮮 中国 ロシア 国連といったアクターの行動を決定する役割を果たした 全チームには 外交 情報 軍事 経済各分野の一連の政策策定 実行が求められた 参加者は一つの大きな会場に集まり 移動式の仕切りによってそれぞれのチームごとに分けられた 演習時は 非現実的なチーム同士の会話は原則として禁止された そのため チーム間の意思疎通は 図上演習用に設置された電子メールシステムか 現実では地理的に離れているチーム同士の手段として想定されるビデオ会議 (VTC) を模したものとして 差し向かいでの会合を通して行われた こうした演習の設計は 実際に有事が発生した際に3カ国政府間が意思疎通を図る際に生じる摩擦を再現しようとしている シナリオの結果について出席者全員で議論が行われた際には 仕切りは取り払われた 演習は2 日半にわたって行われ 日ごとに異なるシナリオに基づいて実施された 一日単位では同一のシナリオが使用された 演習開始時の状況を示すシナリオの 実行 ( run ) さらに 第一転換 ( first turn ) と それに続く各チームの反応を反映した 第二転換 ( second tu rn ) で構成された 初日 二日目の演習はそれぞれ 開始時点を 2018 年 5 月 1 日 と設定した 参加者は 設定情報として 平昌オリンピック終了後 朝鮮半島での緊張が再び高まり 北朝鮮の核兵器や長距離ミサイル開発計画に関する問題の解決策が明確には存在しない状況を与えられた 東シナ海 南シナ海での状況 さらに日中 米中関係は安定しているものの 米国による主要な安全保障状況に関する評価は いずれも 中国との地政学的競争が激しくなることを予測するものであった 11

12 図上演習の概要 : 第 1 日 (1) 難民や亡命者が乗った3 隻の北朝鮮の漁船が 秋田に向かって日本海を東南東に航行している 亡命者のうち複数名が北朝鮮高官である可能性がある 無名の非政府組織 (NGO) に所属している韓国系米国人 ( 男性 ) が1 名 そのうちの1 隻に乗船しており 衛星電話を保持している その米国人が CNNに電話をかけて助けを求め 直ちに世界中で大ニュースとなった 日本海で通常哨戒飛行をしていた米国海軍のP-8 哨戒機 1 機が この難民船を発見した 発見された漁船の位置は 韓国作戦地域 (KTO) 外で 日本の排他的経済水域 (EEZ) の中であった (2) 北朝鮮のフリゲート2 隻が 亡命者を同国に連れ戻すために派遣される 亡命者を乗せた船のうちの1 隻が エンジン故障によって速度が落ち フリゲートに追いつかれそうになる 1 隻の日本の漁船が 現場に到着し エンジンが故障した漁船から乗船者を移乗させ 彼らを収容して日本に連れて帰ることに同意する 韓国海軍の駆逐艦と日本の海上自衛隊の艦艇が 乗船者を保護するよう命令を受けて派遣される (3) 米国の国家安全保障担当大統領補佐官の提案を受け 日米韓 3カ国の外相 国防相レベルの政府当局者 さらに軍の最高指揮官を加え ビデオ会議で 2プラス2プラス2 を開催することに合意した この会議が 意見交換や意思決定の調整に非常に有効であり 2 日目も含めたそれ以降の図上演習でも この枠組みが3カ国間の主な政策調整メカニズムとして用いられた (4) 北朝鮮が4 機のミグ戦闘機を緊急発進させ 現場に向かわせているとの情報が入る 韓国空軍は2 機のF-15 戦闘機を緊急発進させた ( 現場付近上空を飛行中の ) 米海軍のP-8 哨戒機は武装していないため 日本に駐留する米第 5 空軍は 同機を護衛するため F-16 戦闘機とF-22 戦闘機を派遣した 米国 韓国 日本はそれぞれ独自に亡命者が乗船する船を護衛することを決定し 日本は現場に向かっている海上保安庁の巡視船に亡命者を収容させる計画を立案した (5) 上空では 日本の漁船及び巡視船を護衛するため あるいは北朝鮮のミ グ戦闘機を迎撃するために発進した 米海軍の P-8 哨戒機 第 5 空軍の F-2 2 戦闘機 韓国空軍の F-15 戦闘機 さらに航空自衛隊の戦闘機 2 機が飛行 12

13 しており 全機が概ね同じ空域に集まっている ROE( 交戦規定 / 部隊行動基準 ) をめぐって問題が生じた 米国の戦闘機は もし相手の敵対的な意図を感知すれば交戦することが許されている 航空自衛隊の戦闘機は より限定的なROEに基づいて行動する すなわち 自衛のために行動することはできるが 相手から攻撃された場合に限定される 韓国空軍は 敵対的行動に遭遇した場合にのみ交戦が許される休戦協定 ROEのもとで作戦行動をしている (6) 北朝鮮のミグ戦闘機部隊は 機数 実力ともに劣勢にあることを認識し 現場空域から離脱する 北朝鮮のフリゲートは 日韓両国の艦船による防衛線を突破しようと試みるが 日韓両国艦船が警告射撃をしたため これも現場海域から離脱する その間 亡命者たちは 乗って来た漁船から 日本の巡視船に移乗する準備をすすめる (7) この地域に展開された 米国 日本 韓国の航空戦力 海軍艦艇の規模を考えれば 対立は解決されたようにみえる ( 北朝鮮は知るよしもないが 米海軍の原子力潜水艦も1 隻 この海域にいる ) しかしながら 本国からの命令に従って 北朝鮮側は行動をエスカレートさせ ミグ戦闘機が急降下して機銃掃射を行った その結果 日本の民間人と亡命者に負傷者が出た 北朝鮮のフリゲートは 難民船を守っている韓国と日本の水上艦艇に魚雷を発射し 自国に戻った さらに 北朝鮮側は韓国と日本の艦船に対し 対艦巡航ミサイル (ASCM) を数発発射した そのうち魚雷 1 本が日本の艦艇に命中し 巡航ミサイル1 発も韓国艦艇に命中した 同じ頃 黄海 / 西海で北朝鮮は 数隻の日本漁船を拿捕 乗組員を違法操業の容疑で逮捕した (8) 北朝鮮の攻撃を受けて 韓国軍は 北朝鮮のミグ戦闘機と交戦する命令を受けた しかし 米空軍の戦闘機がすぐに追いつき 4 機をすべて撃墜した 日本の自衛隊も 護衛艦が攻撃された後 北朝鮮のフリゲートと交戦する許可を与えられたが 任務を遂行できる場所にいなかった 韓国も自国軍に 北朝鮮のフリゲートと交戦する許可を与えた しかし 米海軍の潜水艦が攻撃できる場所におり 魚雷を発射 北朝鮮のフリゲートを2 隻とも撃沈した (9) 結論このシナリオは 北朝鮮が東海岸の港から 潜水艦を発進させたことで終わり 日本の漁民は依然として北朝鮮に身柄を拘束されており 金正恩は復讐を誓う 13

14 図上演習の概要 : 第 2 日 第 2 日に使用するシナリオの開始時期は 第 1 日と同様 2018 年 5 月 1 日 である 参加者は 第 1 日のシナリオの下で起きた全ての出来事は 第 2 日に 適用されないとの指示を受ける (1) 北朝鮮は 米韓 日米両同盟に溝を作り 弱体化を試みる 北朝鮮は 自国の潜水艦に 韓国海軍と自衛隊の水上艦艇を攻撃するよう命令を下す 北朝鮮は必要となれば事態をエスカレートさせる用意をするが 朝鮮半島での全面戦争は避けたい考えである 北朝鮮は 在韓米軍や韓国軍が 韓国に対する大規模攻撃の準備 と解釈するような 非武装地帯沿いに展開する部隊の即応性を高める措置は何も取っていない (2) ロナルド レーガン空母打撃群は釜山港と鎮海に所在する 日本の海上保安庁の巡視船は 海上自衛隊の護衛艦とともに 本州の日本海沖で発見された不審船を調査している 巡視船は 魚雷によるものと判断される攻撃を受けた ほぼ同時に 鎮海港の沖合で作戦行動をしている韓国海軍のフリゲートも 魚雷攻撃を受けたと報告した (3) 攻撃源については 北朝鮮が 自国の潜水艦 2 隻が最初に攻撃を受けたため 自衛のために反撃した と発表したことから 明らかになった 北朝鮮の要求は 日本が敵対的な姿勢をやめること 韓国が米韓合同演習をやめることを そして米国が日韓両国から ( 駐留する ) 軍隊を撤退することであり それが満たされない場合は 核兵器使用の可能性を含む大惨事がもたらされると警告している (4) 釜山へ向かっていた商業タンカーが 何らかの攻撃をうけて爆発し 原因は機雷ではないかと疑われた 続いて 他の機雷も釜山の近くで発見された 釜山と鎮海にいる米海軍部隊は 北朝鮮の潜水艦が掃討され 周辺海域の機雷掃海が終了するまで出撃を遅らせる 韓国軍は 釜山と鎮海への水路を掃海するため 対潜戦と機雷掃海の部隊を派遣する 魚雷攻撃をうけた日本の巡視船は 沈没は免れたものの 20 人が死亡した 韓国軍のフリゲートも沈没はしなかったが 多数の死者と行方不明者が出た 韓国軍による機雷掃海作戦は成功し レーガン空母打撃群は 韓国の港を出港する 米国は 正当な理由なく攻撃したことに対して 同盟国を支援する姿勢を明らかにする 巡視船攻 14

15 撃への対応として 日本政府は 韓国 米国との緊密な協力を誓約する (5) ワシントン ニューヨーク そして東京近郊を赤い丸で囲んだ明らかな攻撃目標地図を金正恩が検討している様子を映した映像が テレビニュースで放映される 核攻撃をほのめかすことで 米国の介入を抑止し 日本国民を怖がらせるための試みである 米太平洋軍は 日本とグアムに駐留するすべての米海軍部隊に対して 出港できる部隊に出港を下命する 在日米軍は 最高レベルの警戒態勢に入った また 日本の弾道ミサイル防衛 (BMD) 統合任務部隊が始動した 3カ国の情報機関は 北朝鮮の潜水艦部隊が母港を出たとの情報を伝える (6) 日米韓 3カ国の外相 国防相レベルの政府当局者 さらに軍隊の最高指揮官が参加する 2プラス2プラス2 調整グループが開催され 調整 軍相互の衝突防止 選択肢の協議を行った 3カ国は 北朝鮮の魚雷攻撃に対しては報復しないことを決定する その代わりに 3カ国はそれぞれの対潜戦部隊に北朝鮮の潜水艦部隊を捜索し 発見したら攻撃するよう命令する (7) 韓国では 米韓両軍が 過度に挑発して北朝鮮を攻撃に走らせないよう慎重になっている 両軍は 冷静にミサイル防衛部隊などの即応性態勢を上げているが 非武装地帯 (DMZ) に向けた動きは一切行われておらず 防衛準備態勢 (DEFCON) も公式には引き上げていない (8) 時間が経過し 金正恩が姿を消した 北朝鮮は国境を封鎖し 外国の外交官を国外に退去させる 政治的な要求が受け入れられなかったうえ 日韓の艦艇への魚雷攻撃 釜山港周辺での機雷敷設に対する反撃がなかったため 北朝鮮は追加の挑発行為として 4 発の通常弾頭の弾道ミサイルを在日米軍基地に さらに4 発を在韓米軍基地に発射する そのうち何発かは撃墜されたが 残りは日本と韓国の米軍基地周辺に着弾し 米軍人と 日韓の民間人に死傷者が出る この攻撃は 日韓両国で大混乱を引き起こす (9) 米国と日本は 自国民に韓国を離れるよう求める警告を発すると決定する そのような警告は 自国民を恐怖で動揺させたくない韓国政府と自国民保護を求める日米との間で 深刻な意見の不一致を生じさせた 中国はすべての関係各国に冷静な対応を促す 日米韓 3カ国は 国連安全保障理事会の臨時会合を開くよう要請する 韓国では 米韓連合軍司令部が戦時態勢となり 警戒レベルは防衛準備態勢 (DEFCON)3に引き上げられる 15

16 (10) 日米韓 3カ国は報復をめぐって長時間の議論を行う 北朝鮮の核の脅威に直面していることを考えれば どのような報復も危険過ぎるのではないかという意見も出た 最終的に 各国は協調したアプローチをとることを決定する 米国は 北朝鮮のミサイル発射場と疑われる場所およびSA-5 長距離地対空ミサイル (SAM) の発射台にトマホーク巡航ミサイルによる限定的攻撃を実施する 一方 韓国軍は 北朝鮮のミサイル発射場 3カ所に限定的なミサイル攻撃をかける 日本には北朝鮮に反撃する能力がないので トマホークミサイルを発射している米海軍艦艇を護衛するために 海上自衛隊の艦艇に危険な海域を航行させ 米国の行動に対する明確な支援を実施する 3カ国は緊密な協力を続け 単独行動はとらないことを誓約する 韓国は米国と日本からの非戦闘員退避活動 (NEO) を始めたいという要求にようやく同意したが 韓国政府は 自衛隊の艦艇や航空機がNEOの支援のため韓国領土内に入ることには否定的である (11) 北朝鮮は 小笠原諸島に属する日本最南端の無人島 沖ノ鳥島の周辺半径 80 海里に水路通報 航行警報を発した その後 間もなく 沖ノ鳥島上空で 10キロトン規模と推定される核の空中爆発が起きる 日本人の死者は出ず 放射性物質を含んだ煙は 風に吹かれて無人の海に飛散した (12) 北朝鮮は核実験の実施を周知し 日本政府に対して 北朝鮮への敵対的な姿勢をやめ 日本国内の基地から米軍を撤退させるよう 再度要求し 日本が核攻撃を受ける可能性を示した 韓国政府に対しても 核攻撃の可能性を示して 米国との合同軍事演習を止めるよう 要求を突きつける 米国政府にも 朝鮮戦争を終結させる平和条約の交渉に入るとともに北朝鮮を核保有国と認めるよう求める ( 結論 ) 世界は北朝鮮の核実験に呆然とした 米国 日本 韓国はどうするのか 中国とロシアは 金正恩政権について もうたくさんだ と結論を下すのだろうか 図上演習のシナリオに基づいた演習はここで終了し 最終段階での展開に関する議論やシナリオの結果を振り返って検討が行われた 16

17 図上演習に関する分析 : 政策レベル 3 カ国間調整は成功した 最初のシナリオは 日本海の しかも韓国の作戦戦域 (KTO) 外の東側海域で発生したうえ 日米韓 3カ国の艦船や航空機はすべて 難民船の航続距離の範囲内にいたので 3カ国の政府は即座に相互調整の必要性を認識できた 北朝鮮の挑発は 確立されている米国の指揮権の枠組みに制限されず 日本海の水上 水面下 あるいは上空での北朝鮮の作戦行動を含む 米国の図上演習チームは 3カ国の外相 国防相レベルの政府当局者 さらに軍の最高指揮官が参加する 2プラス2プラス2 会議を組織した 3カ国の外相が会合を先導し 軍や国防省の代表は 軍事的選択肢を提供した この会議は 3カ国間の効率的な 協議 計画そして調整行動を生み出した 北朝鮮は 3カ国間の政策の差異につけ込み 利用することはできなかった 韓国と日本は 政策や軍事的選択肢を議論するうえで 米国が仲介者として介在しなくても 直接協議した 米国は 日本や韓国に情報を与えたり 米国の一方的な決定を受け入れるよう説得したりするのではなく 日韓両国をパートナーとして協議した 3カ国の代表は それぞれに政策の選好や構想を持って 2プラス2プラス2 に臨んでいたが すべての国の代表が 最終的な政策決定の前に他国の意見に耳を傾けた この会合で下された最終的な決定は 北朝鮮に対抗するための一致した政策 行動を築こうという強い意志によって 推し進められた 2プラス2プラス2 は その場ですべての国がそれぞれの軍( 特に 一瞬の判断が要求される戦闘機 ) に朝鮮半島危機においてどのように行動を許可するか ROE( 交戦規定 / 部隊行動基準 ) を協議する一種のメカニズムになり得る 図上演習の1 日目には 米軍が敵対的な意図に対して行動をとることが許された一方で 自衛隊と韓国軍は 敵対的な行動への対処としてのみ武力行使が許されたため 攻撃されることを待たなければならなかった 17

18 図上演習の期間を通じて 3カ国間の協力が進展するにつれ 軍事面と政策面の決定がすぐに束ねられるようになり 一つの調整された対応が迅速に出来上がっていった 3カ国間に時差はあるものの 最高水準の機密テレビ会議設備の信頼性のおかげで 図上演習の会場で会議を開くのと同じようにして 現実においても3カ国協議が可能となっている 日本の新しい防衛政策は重要であることが示された 米韓の演習参加者は 北朝鮮の挑発に対処するに当たり 日本が新たな政策と能力によって より対等なパートナーとして作戦に参加することが可能となったことを学んだ 自衛隊は 集団的自衛権を行使する能力を有しているだけでなく 実際に計画を立案 決定し さらに決定された政策を実行することができることを実証した 日本は 3カ国協力の実効性と抑止力を高めるために 自衛隊を活用する政治的度量と軍事的能力を持つ 図上演習は 日本海の東側海域における日本の海上および航空防勢作戦の重要性を明らかに示した 北朝鮮の挑発に対する米国と韓国の対応に日本が支援を提供し さらに 朝鮮国連軍 (UNC) に対しても後方支援を自ら提供する より確固たる意図を示したことで 紛争を想定したシナリオにおいて日本はより対等なパートナーとなった 演習の際 海上自衛隊の艦艇を攻撃し現場から離脱しようとする北朝鮮のフリゲートに対して 自衛隊は率先して砲火を浴びせようとしたが 実際の攻撃は 戦術的により都合の良い位置に展開していた米国の潜水艦が行った 韓国政府はこれまで 日本の自衛隊が韓国の作戦戦域 (KTO) 内で 集団的自衛権を行使して行動することに反対してきた しかし 本図上演習においては 韓国チームは この地理的線引きにそれほど強い懸念を持たなかった ( ただし 以下に説明する非戦闘員退避活動 (NEO) は除く ) 演習の2 日目 北朝鮮は 韓国のフリゲートと日本の巡視船に攻撃を仕掛けた後 潜水艦を港から発進させた 3カ国すべては 日本海のどの海域で北朝鮮の潜水艦を探知しても攻撃できるよう 対潜戦 (ASW) 作戦を開始した 演習は戦術レベルの詳細にまではふれなかったが 各チームは 地理的な位置よりも任務や能力に基づいて それぞれの取り組みを進んで調整した 海上自衛隊は 世界の中でも優れた対潜戦能力を有しており 危機や紛争で北朝鮮の潜水艦に対抗するにあたり極めて重要な貢献が 18

19 できる 航空自衛隊の航空戦力も 日本上空の航空優勢確保に重要な貢献 ができる 北朝鮮が弾道ミサイル搭載潜水艦の開発を進めているため 日本海における 日韓 2 国間 日米韓 3カ国間の対潜戦協力の重要性は拡大している 北朝鮮は 射程 650 海里の固体燃料型 KN-11シリーズの弾道ミサイルを1 2 機搭載できるディーゼル駆動潜水艦を1 隻以上配備しようとしている 北朝鮮東海岸の新浦を母港とすることから 日本海が北朝鮮の潜水艦にとってもっとも蓋然性の高い作戦海域となるだろう 海上から発射されたKN-11ミサイルは 日本あるいは韓国に 異なる方角から接近し得るため 現在配備されている弾頭ミサイル防衛 (BMD) システムで迎撃することはより困難になる 朝鮮半島危機の際の非戦闘員退避活動 (NEO) は問題を含む 韓国からのNEOの計画や演習は 長年 米韓両国の安全保障担当当局者に難題を提起し続けてきた 基本的な問題が2つある (1) 韓国に居住したり 旅行で訪れたりしている米国人や第 3 国の国民の数が膨大であること (2) 韓国から民間人を退避させることが 北朝鮮に対して 米国と韓国の軍が攻撃準備をしているというシグナルになり得ること 北朝鮮が現在配備している弾道ミサイルは 韓国国内の深くまで到達でき NEO 問題を一層難しくしている 紛争の最中に日本の民間人を韓国から退避させることについては 最近 3カ国で検討され始めているが 問題の構造がより複雑である いかなるNEOでも 退避した民間人に対して一時的な避難場所を提供することを含め 日本は主要な役割を果たすので 非常に重要な問題である 米国と日本の政府は それぞれの国民を保護する責任を負っている 現在の米太平洋軍司令官は 最近の議会証言で NEOの範囲を説明した どの時点をとっても 米国人約 20 万人 日本人 6 万人 そして中国人 10 0 万人が韓国に居住しているか 訪問している したがって中国は米国 日本など 韓国内に自国民がいる他のどの国々とも 自国民の退避について調整することに強い利益を見出すことになる ある元米国当局者がこの図上演習で語ったように 任務の重要性を考えれば ただ座って砲撃の開始を待つ大使はいない 19

20 図上演習の間 日本や米国チームが 米韓連合軍司令部 (CFC) が初動開始する前の段階で 韓国在留の自国民に対して自発的な出国を促し それに引き続き退避命令を発出したことに対して 韓国チームは次第に懸念を深めていった 喫緊の現状は 長い間安全な退避先と考えられてきた日本が 今や攻撃目標ともなりうるというように NEOに関する長年の想定をも変化させてしまっている 図上演習の間 日本は航空自衛隊の人員および装備を NEOに使用したいと考えたが 韓国が自国領土内に自衛隊が入ることを許可しなかった 日本は相当数の民間航空機とフェリーを保有しているが 過去の経験に鑑みれば 民間の輸送手段を潜在的な戦争地域に送り込もうとする企図は 政治的な問題に直面するだろう 日本政府は いかにして民間の輸送資源を最も有効に活用するかを熟考する必要がある 同時に韓国は 危機への対応を計画するにあたり 柔軟性を今以上に見せる必要がある 実際の緊急事態では 民間 軍を問わず 多数の艦船や航空機が必要となる 今後に向けた一つの可能性としては 老人 子供 病人など韓国の民間人の中でも特に助けを必要とする人々に対しての緊急時避難場所を日本が提供することについて 日韓両政府で議論を始めることだ このような対話は韓国側に 民間人ための退避計画を検討する より強い動機提供するだろう 中国とロシアが朝鮮半島での危機に際し おそらくそれぞれ独自のNEO を展開すると思われるが 両国は 米国人 日本人 さらに他の外国人に対し 最も迅速で 効率的な韓国からの避難ルートを提供すると申し出るかもしれない 本図上演習では 朝鮮半島での戦争が差し迫った場合 数千人のロシア人 さらに100 万人の中国人を退避させる必要性が どのような影響を及ぼすかについては検討されなかった 紛争が起きそうな場合 米国と連合司令部の指揮関係は 日韓両国を直接的に 巻き込む 過去何十年にわたり 北東アジア地域で戦争が生じた場合の米軍の指揮関係は 二つの指揮系統を有してきた 朝鮮半島で紛争が起きた場合には 米韓連合軍司令部が指揮にあたる 同司令部は 米国の統合参謀本部議長を通じて 米国防長官に直接報告する また 韓国合同参謀本部議長を通 20

21 じて 韓国の国防大臣にも直接報告する 米太平洋軍は支援軍となる 日本に対する侵略があった場合には 太平洋軍が 自衛隊とともに作戦行動を実施する一方で 隷下の米軍部隊に対し 日米安全保障条約で保障する日本防衛の義務を果たすよう 命令する 北朝鮮による長距離ミサイルの開発は 本格的な戦争のレベルには達しない挑発を加えるだけでなく この二つの指揮命令系統を断絶する可能性がある まさにそのような事態が図上演習で起きた 加えて 北朝鮮の軍事的挑発は 平時と紛争との境界をあいまいにする 米韓連合軍司令部の司令官は 戦争には至らない挑発が起きた場合 米軍や韓国軍を指揮しないが 司令官は 米国と韓国双方の国家指導権限者に助言し 事態がエスカレートした場合に備えて計画を準備し さらに 太平洋軍司令官に常に情報を伝えるという責任がある 同時に 米韓連合軍司令官は 北朝鮮の挑発への対応として 挑発対応計画と韓国 ( と米国 ) の報復行動を立案するうえで 韓国合同参謀本部議長と緊密に調整する その間 米太平洋軍司令官は 北朝鮮の挑発に対する米国としての対応を計画し実行するとともに 日本の自衛隊の代表と日米合同での対応と作戦を実施するための調整する責任がある このように絶えず変化する連携関係では 米韓連合軍司令官 太平洋軍司令官 統合参謀本部議長 さらに隷下の第 7 艦隊 第 5 第 7 空軍 在日米陸軍といった部隊の司令官の間で 頻繁な協議と柔軟性が必要される 米太平軍の軍種別構成部隊司令官である 米太平洋艦隊司令官 太平洋空軍司令官 太平洋陸軍司令官も 前方展開部隊を支援するというそれぞれの主要な責任に基づいて 情報が与えられ 協議されなければならない このような調整のレベルは 米国の複雑な防衛体制の中では 特異なものではないが 北朝鮮による挑発と潜在的な紛争を前にした場合 厳しい時間的および空間的プレッシャーに直面することになる 図上演習の間 協議は絶え間なく速やかに行われた 米韓連合軍司令官と米太平洋軍司令官は 緊密に意見交換し 北朝鮮の挑発への対応計画を立案し 統合参謀本部議長に提出した 統参議長が承認し 国家の最高司令官である大統領から政治的な許可が得られた後 3カ国間の 2プラス2 プラス2 の場で 韓国と日本の代表に計画が提示された この図上演習のシナリオは 2 本ともに全面戦争までには拡大しなかった 21

22 が 朝鮮半島の紛争が 弾道ミサイル防衛 日本海での対潜戦 サイバー作戦の3 分野で 米韓連合軍 (CFC) の地理的担当区域を超えて拡大する可能性を明らかにした この3 分野では 米太平洋軍 米戦略軍 米北方軍 米サイバー軍の間の支援 / 被支援関係の組み合わせ 並びに日本との調整が 有効な軍事作戦のためには必要となる そのような連携は 米国防総省内では良く理解されているが その有効性を維持するためには 繰り返しの演習や更新が必要である 朝鮮半島で紛争が起きた場合 米韓連合軍の海軍構成部隊司令官を務める 米第 7 艦隊司令官の役割は緊張感を伴う 図上演習中に問題となり 実際の状況でも起こりうるのは 司令官やその隷下にある大部分の前方展開部隊が 朝鮮半島作戦に移動した場合 インド洋まで伸びている作戦担当地域 (AOR) の他の海域に対する責任をどのようにして果たすのかということだ 台湾や南シナ海近辺で紛争が起きた場合 太平洋軍には 前方展開できる海軍の指揮官と部隊が必要となる 最後に あらゆる朝鮮半島での挑発あるいは全面戦争のシナリオにおいて 日本の自衛隊は 従来の国連軍の枠組みを超える 米軍や韓国軍との正式な関係が構築されておらず またそのようなことはほとんど演練されたり 実施されたりしていない 図上演習の参加者は その場で一時的なつながりを構築したが そのような関係を公式化し 訓練する必要がある さらに 日本の指揮概念は 集団的自衛権を使えるようになったという事実変更に対してまだ追いついていない 追加的に 日本チームからは 朝鮮半島挑発シナリオの最中でも 自衛隊は東シナ海での中国の軍事行動や 北方のロシアの軍事行動に責任を持たなくてはならないということが指摘された 北朝鮮の大気圏内核爆発に釣り合った形で対応する 図上演習では 北朝鮮の核爆発実行に対して 3カ国が足並みをそろえて対応するように意見の一致を図ることまでは求められなかった その代わりに 各チームは それぞれの国の立場からどのような対応をとりうるかを議論し その上で 全体討論に参加するよう求められた チーム間の事前協議がなかったのにも関わらず 参加者は 最終的な対応を決定する際に重要ないくつもの点について同じ立場をとった 22

23 北朝鮮からの各国への要求を拒否することについて 非常に明確な意見の一致がみられた 北朝鮮は日本に対して 敵対的な姿勢をやめ 米軍の日本国内の基地からの行動を許さないことを要求 韓国に対しては 米韓合同軍事演習をやめること そして米国に対しては 朝鮮戦争に終止符を打つ平和条約の交渉を始め 北朝鮮を核保有国として認める要求だった 要するに 同盟は強固であり 北朝鮮の核を用いた脅迫には屈しないということが証明された 米国の図上演習参加者は 北朝鮮の大気圏内核爆発実施が 危機を孕む極めて挑発的な行為であり 米国の拡大抑止の信頼性に対する直接のテストであることをよく理解していた 米国参加者は ( 演習中追加的にコントロールチームからの情報があったように ) 朝鮮半島での戦争 とりわけ米国民の血が流れていないのに米国の核兵器使用が見込まれることを米国世論が支持しないという事実を考慮した また 米国チームは いかなる対応を選択しようと 北朝鮮が次の一手を打つことも理解していた このため それで次はどうなる? という 大統領から必ず尋ねられるであろう質問に対する答えを考えるためには 時間が必要だった 米国は 北朝鮮の核爆発に対して いくつかの威圧的な反応を検討した しかし 最終的な行動方針の決定には至らなかったし 図上演習でも求められなかった 重要なことは 米国やほかの演習参加チームが どのような行動方針も 互いに矛盾するものではないと理解していたことだ 北朝鮮の弾道ミサイルと核の能力をできる限り破壊することを狙った 大規模な航空機とミサイルによる攻撃が検討された 実際にこの作戦を実行しようとすれば 1 回だけの短い攻撃では不十分のため 数日間にわたって作戦を継続することがほぼ確実に必要となる 韓国チームは 空からの通常兵器による攻撃では どのようなものであっても 北朝鮮の能力の2 5% は破壊されずに残ると見積もっているため 決定的な手段となるかどうか懐疑的だった それでも 韓国チームの何人かは この行動方針を支持し その中の一人は 平壤は北朝鮮の重心なので もしそこを攻撃しなければ金正恩は報復しないかもしれないと意見を述べた 日本チームはこの選択肢について 明確に立場をとるまでには至らなかった しかし 演習の初期の段階では 日本に対する非核ミサイルによる攻撃への報復としての 通常兵器による北朝鮮への攻撃を支持していた 23

24 3カ国のうちどの国も 人的被害のなかった核爆発への対応として 金正恩政権を転覆させるために通常兵器による全面戦争を始めることは 支持しなかった 3カ国の参加者たちは このような対応をとった場合 北朝鮮が3カ国による政権転覆の試みであると見なす恐れがあり 通常兵器と大量破壊兵器の両方を韓国や日本 さらには両国に駐留する米軍に使用することが予想され リスクが高すぎると判断した 3カ国のチームは 米国主導の包括的な航空 海上封鎖を検討した 韓国チームはそのような作戦を支持した しかし 日本チームは 集団的自衛権を行使できるようになってもなお 日本が封鎖作戦に参加できるかどうか 確信をもって判断することができなかった 3カ国のチームはすべて 有効な封鎖のためには 中国とロシアの参加が必要であることを認識した 図上演習は この提案が試される段階にまでは進まなかったが このような選択肢を今後のTTXで検討する価値はあるだろう 北朝鮮をインターネットやサイバーに関連したすべての経済活動から孤立させることを狙った 全面的なサイバー封鎖も提案された 米国 日本 そして韓国の3カ国はすべて 北朝鮮の核爆発に対応する 二つの核の選択肢を拒否した 米国チームは 米国自ら核攻撃を実施するという選択肢を直ちに拒否し 日本 韓国も同意した 北朝鮮には 米国が保有する核兵器の信頼性を疑う理由がない 核兵器を試しに使ってみせることは 金正恩を脅すことになるかも知れないが それによって 世界の非難の矛先を北朝鮮から米国に転じてしまうかも知れないうえ 米国を抑止するために核兵器を保有し続けるという北朝鮮の主張に裏付けを与えてしまうことになる 北朝鮮の核爆発が無人島上空で行われたことに対して 参加国は一致して 北朝鮮に対する大規模な核攻撃を拒否した それに加えて 米国の核攻撃が生み出す放射性降下物は 韓国と日本 さらに中国をも危険にさらす恐れがある 実際 日韓両国は 北朝鮮による大気圏内の核実験に対する米国の核兵器を用いた反撃には それがいかなる形であっても強く反対した しかし 北朝鮮が人の居住地域で核兵器を使用した場合 それが韓国であ っても日本であっても 米国は北朝鮮の核と通常兵器による攻撃能力を破 壊するため報復攻撃を実行すべきだという点において 3 カ国のチームの 24

25 意見は一致した このコンセンサスは 2018 年の 核態勢の見直し (NP R) に明言されているアメリカ政府公式の政策を反映している 北朝鮮に対する我々の抑止戦略は明確だ 米国あるいは同盟国に対するいかなる核攻撃も容認せず 北朝鮮の政権の終焉に帰することになる 金政権が 核兵器を使用して 生き残れるシナリオはない Nuclear Posture Review, 2018: Page 33 日本と韓国のチームはともに 北朝鮮の核兵器の使用によって 両国内で継続的に展開されている核に関する非公式の議論を激化させるだろうと述べた 日本の場合は 非核三原則の実行可能性であり 韓国の場合は 米国の拡大抑止に全面的に依存することの是非についてである 日本チームは 今後も非核保有国であり続けることを 日本にとって最良の道だとして支持した それは いみじくも韓国チームの一人が もし日本が核兵器を入手したら 我々はその翌日に入手する と意見を述べたように 日本は 核兵器を保持することと引き替えに最も多くを失うことになるからだ 韓国チームは 戦術核兵器の韓国内への再配備を支持すると示唆した 注目に値するのは 2017 年 11 月 16 日 米空軍核兵器センターが 性能を向上させたB61-12 核爆弾の最初の試験を終了したと公表したことだ この核爆弾は 核と通常兵器の両方を搭載可能なF-15およびF- 35A 戦闘機で投下できる オバマ政権時代の 核態勢の見直し には そのような能力について明確な規定がある 北朝鮮の挑発的 威圧的あるいは高圧的動向は 核兵器の保有でさらに悪化す るのか? 北朝鮮が 攻撃目標に到達可能な核兵器を保有することにより 自らが採った威圧的行動に対する報復から免れることが出来ると北朝鮮が確信に至った場合 より大胆な行動をとり得るだろうという懸念が 米国チームの中で重要な議題として挙がった しかし 図上演習ではそうはならなかった 米国と韓国は 北朝鮮の通常弾頭を搭載した弾道ミサイルによる攻撃に対して報復に出た それが 北朝鮮の核攻撃実施につながったが 一方で 北朝鮮は 非武装地帯を超えて攻撃する準備をしているわけではない 25

26 との信号を送る慎重な行動を見せた 北朝鮮の常軌を逸した多くの挑発は 核兵器を保有する以前の数十年の間にも起きている 韓国と米国は時々 そうした挑発を無視しており 一例としては 2010 年に北朝鮮が撃沈し46 人の犠牲者を出した韓国海軍コルベット 天安 沈没事件が挙げられる 他の例では 例えば1972 年に 非武装地帯で米陸軍士官 2 人が北朝鮮側兵士に斧で殺された ポプラのまさかり事件 があり これに対しては 米韓が北朝鮮に軍事力を見せつけることによって対応した この決定に加わった参加者によると 韓国と米国の指導者の間では 常に全面戦争に拡大する懸念があったという ソウルが北朝鮮の重砲の射程内にあるという地理的な前提は 北朝鮮の核兵器開発の有無に関わらず変わることはない 北朝鮮が現在 核兵器で日本を攻撃できる能力を持っていることと 潜在的には将来 米国をも攻撃可能となることで 北朝鮮のリスク算出法が変わるかもしれない 北朝鮮の指導部は 報復されることなく日本や 前方展開している米軍に対する挑発が可能で 政治的優位に立ったり 実質的な譲歩を得たりすることができると計算しているかもしれない しかし 図上演習では 北朝鮮による挑発への反応として 譲歩を検討したチームはひとつもなかった 実際 3カ国のチームはすべて 北朝鮮による韓国および日本国内に所在する米軍基地に対するミサイル攻撃への対応として 航空機やミサイルを用いた北朝鮮のミサイルシステムへの核を用いない空爆を支持した その他の分析 緊張の緩和と武力衝突の終息を追求せよ 図上演習のなかで発生した北朝鮮による攻撃はすべて 法的には戦争行為と定義されるもので 米国と韓国が 日本の支持も得て 戦闘状態と宣言することを正当化できるものだった そのような攻撃には 海上自衛隊 海上保安庁と韓国の海軍や沿岸警備隊の艦船に対する魚雷攻撃や 米国人と受け入れ国の国民に死傷者を出すことになった日本および韓国国内に所在する米軍基地に対するミサイル攻撃 人が居住しない日本の島に対する核攻撃が含まれる これら 26

27 すべての事例で 3カ国を代表する参加者は 全面的な交戦状態を自ら始めようとはしなかった その代わりに 北朝鮮の挑発を終わらせ 危機の緊張を引き下げるための政策や行動を作ろうと試みた 北朝鮮に対しては 全面戦争を始める意図はないと伝わるよう注意した 北朝鮮は 軍事的な準備が 非武装地帯を超えた全面的な地上攻撃を狙ったものではないことを明確にした 双方が全面戦争の危険性は低いことを確信したため 危機は挑発と反 挑発 のレベルでとどまった 実際の世界では 双方が全面戦争の危険性は低いと確信を持つに至ることができるか明白ではない どちらか一方による全面的な防衛準備が 攻撃の準備だと解釈され 先制攻撃や 意図しない戦争の開始をさせてしまうような圧力につながる可能性もある 各国ごとに異なる ROE( 交戦規定 / 部隊行動基準 ) は戦術的不利益をもたら す 避難民シナリオの中で 避難民が乗船した漁船を護衛した 米国 日本および韓国の艦艇および航空機は いずれも北朝鮮の艦艇や戦闘機と対峙した 米軍は 北朝鮮軍の敵対的な意思表示に対して発砲することが認められていたが 自衛隊と韓国軍は 北朝鮮軍が実際に敵対的な行動を取った後に初めて発砲が許された このシナリオでは 現実もそうなる可能性があるが 北朝鮮軍は3カ国すべての軍に対して発砲する命令を受けており 日本と韓国のより限定的なROEは自衛隊と韓国軍を 戦術的に不利な立場に置いた 共通作戦状況図 (COP) が必要 大縮尺地図や全般的な兵力配置図は 閣僚レベルの演習参加者が 政策を決定したり 行動方針を選択したりするには十分だった しかし 戦術レベルでは 参加 3カ国の艦艇および航空機にとって 北朝鮮からの航空 海上における脅威に立ち向かうためには 正確で迅速に更新される共通作戦状況図 (CO P) が必要だ 過去数年にわたり 日米韓 3カ国はLink16や他のシステムを使って 協同作戦のために航空 海洋状況把握に努めた 本図上演習シナリオの要求基準を満たすのに十分な早さと効率で 3カ国の戦術用の共通作戦状況図ができるのかどうかは定かではない 3 カ国及び 2 カ国の協議は 二つの例外を除いて良く機能した 日本の指導者は長年にわたって 米国が西太平洋において二つの別立ての指揮 27

28 系統を持っていることで 日本は 事態の推移や 北朝鮮の挑発や紛争に対応する米韓の計画や行動に関する情報を得られない結果を招くのではないかと懸念してきた しかし この図上演習では 日本チームは3カ国調整に深く関与し 北朝鮮の行動や米韓の計画について 十分に情報を得ることができたと実感できた 実際 演習の全体を通じて 日韓両チームはよく調整ができていた 2 件の例外は まず 航空自衛隊の航空機が 韓国での非戦闘員退避活動 (NEO) に参加した時であり もう1 件は 自衛隊の連絡官を米韓連合軍司令部に配置するよう求めた時だった 後者については 演習での議論の結果 両国間で事前に 別途 合意しておくことが可能だとされた 日本海が重要な海域になり 紛争の可能性を大きくしている 図上演習のシナリオで 関係する6カ国 ( 米国 日本 韓国 北朝鮮 ロシア そして潜在的に中国も含む ) の潜水艦が 日本海海域で同時に作戦行動をしていることもありうるという状況を思い起こさせた 演習では そのうち4 か国の海軍の水上艦艇と哨戒機が 当該海域で作戦行動をとっていた 緊張が高まっている際には ソナーによる追跡や 潜望鏡での目視探知に起因する軍事衝突が起きる可能性も高い 提言 日米韓 3 カ国の間で 直接会談やビデオ会議を通じたハイレベルの 2 プラス 2 プラス 2 調整メカニズムを設立し 実施する 現在 日米韓の間には 数多くの3カ国会議があるが 北朝鮮の挑発に対応するためには 常設で運用に慣熟している3カ国間メカニズムが必要である 直ちに招集でき 過去に一緒に働いた経験のある 各国の政府高官および軍の最高指揮官が参加するものだ 現在 韓国は その時々の政治的配慮から こうした3カ国間の会議への参加を拒否することもある 日本と米国との間にある同盟調整メカニズム (ACM) は そのような3 カ国間の協議プロセスを構築するに当たって一つのモデルとなる ACM は一般的に安全が確保されたテレビ会議 (VTC) を使って行われる 出席者は 協議される問題の性格や広がりによって変わる 多くの場合 両国のNSC( 国家安全保障会議 ) および国防総省/ 防衛省 国務省 / 外務 28

29 省のスタッフによって利用される 日米韓 3 カ国間の調整のためにも類似 のメカニズムを作り 通常活動や緊急時のいずれでも使われるべきであ る 日本の能力を 北朝鮮の挑発に対する防衛および攻撃の抑止に深く組み込む 日本や韓国に対する北朝鮮の挑発に対応するため 現行の米韓の計画をモ デルにした 日米韓 3 カ国の挑発対抗計画を作成する 日本が保有する日本海の対潜水艦 対航空機 対ミサイル防衛能力の使用 選択肢を 対北朝鮮の全体的計画に取り入れ発展させる 3 カ国間で 戦略および戦術両レベルでの意思決定や作戦実施を支援でき るよう 共通作戦状況図 (COP) を作成する 北朝鮮の弾道ミサイル搭載潜水艦への対抗シナリオを含む 3 カ国による 対潜戦 (ASW) 演習を 日本海で実施する 事故防止のため 3カ国で日本海での 所属不明の潜水艦との接触 に関する実施要領を作成する 3カ国の海軍は ( それぞれ ) 自国の水上艦艇と潜水艦との間の通信実施要領は保有しており この目的のために利用できる 朝鮮半島での高レベルの挑発や紛争に備えて 非戦闘員退避活動 (NEO) に 対するより効果的なアプローチを 3 カ国間協議を通じて発展させる 韓国から出国する直前までの 段階的な退避プロセスを作成し 外国人の安全性を強化する まず漢江南岸地域からの移動に続き 緊張の高まりに合わせ さらに南に移動する そうした対応が 外国人だけを対象にした単独行動になったり 韓国を見捨てるような印象を与えたりしないように 韓国の民間防衛措置と調整する 高齢者 子供 病人など ( 退避対象となってしかるべき ) 韓国市民の退避 も 日本や米国の退避計画に組み入れる NEO の訓練を広報し 韓国の一般市民により理解され 受け入れられる 29

30 ようにする 韓国からの NEO の初期段階で 日本が民間の航空機や船舶の乗員 乗組 員を利用できる能力を養成し 制服を着用した日本の自衛官が韓国に入る ことを回避する 北東アジアでの米国の柔軟な指揮関係と 日米韓 3 カ国間の意思疎通と調整用 の軍事チャネルを 継続的に発展させる 他地域では 軍に対する厳密な地理的任務割り当てに基づいた関係が より柔軟で適応性のある関係に進化しつつある 北東アジア地域に軍事的緊急事態やより大規模な紛争が数多く潜在することを考えれば 他地域の原則をこの地域にも適用できる 挑発への対処にあたって 米軍を指揮するため 統合任務部隊 (JTF) が設置されるべきである 同時に 事態がより広範な紛争にエスカレート した場合に備え より大規模な統合部隊が計画されるべきである 指揮関係がどのような形であろうと 日韓 さらに米太平洋軍とその構成 軍部隊の それぞれの軍種ごとの司令部の間で 計画と作戦の両方の段階 を通じて 情報が滞りなく流れることが必須である 日米韓 3カ国間の意思疎通は 軍事的有効性と政治的団結の両方にとって不可欠である 米太平洋軍は 平時 挑発 危機そして紛争を通じた 3 カ国間の意思疎通と協議のチャネルの形成 演習を継続しなければならない 米韓連合軍司令部 (CFC) 司令官の国籍がどちらであろうと 挑発や紛 争が起きた場合の 3 カ国の協力や意思疎通の重要性は 考慮されなければ ならない 今後の図上演習での課題 北朝鮮の核兵器行使に対する対応 本図上演習参加者は 北朝鮮が 韓国の居住地域 あるいは日本の領土に 30

31 対して核攻撃をした場合 米国による核を使った北朝鮮への報復攻撃で対応すべきだと一致した見解を示した しかし より低いレベルの形での核攻撃および化学兵器など他の大量破壊兵器の脅威や実際の使用に対しては どのような対応すべきであろうか 日韓両国に対する同時攻撃ではなく いずれか一方に攻撃が行われた場合の対 応 今回の図上演習のシナリオは 日本および韓国に同時に挑発が行われると いう設定であった しかし 重大な挑発が もし 日本あるいは韓国だけ に対して仕掛けられたとしたら それぞれの反応は違っていただろうか 韓国によって作成された現在の挑発対応計画は 米国からの支援を含んで いる もし日本も協議の対象となって 計画に潜在的に加わることになれ ば 挑発に対する抑止力は強化されるだろうか 韓国国内の中国民間人 韓国に居住したり 訪問したりする中国国民は 常時 100 万人を超えて いると推定される これは米国人と日本人を合計したものの 3 倍以上に相 当する この ( 中国の ) 脆弱性は 北朝鮮が挑発に踏み切った場合 行動をエスカ レートさせないよう圧力を強めるテコとなるだろうか 中国は 韓国に居住する外国人に対して 日本より近くて安全な避難所を 提供するだろうか 31

2 マイケル マクデビット加藤洋一 望を持たせる兆候となる しかし その一方で 北朝鮮が長い間にわたり核開発計画を放棄してこなかった長い歴史を振り返れば 今後 北朝鮮が再び深刻な挑発に走ることを なお考えないわけにはいかない とりわけ もし北朝鮮の核とミサイルの能力が 抑制を受けないまま野放しとなれ

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