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1 MSC Flaminia 号事故について海上保安大学校山地哲也 日本海洋政策学会 第 4 回年次大会 平成 24 年 12 月 1 日 [

2 1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) SOSREP 任命 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 PRESTIGE IMOガイドライン採択 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

3 避難場所 (Place of Refuge) のイメージ 避難場所収容 SOSREP 介入 指示 事故海域 沖合海域 船体折損沈没大規模海洋汚染

4 1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) SOSREP 任命 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 PRESTIGE IMOガイドライン採択 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

5 事故の概要 9/9 ドイツ入港 8/20 ドイツ決定 9/2 英国海峡通航 7/14 火災爆発 [

6 時系列 ( その 1) 月日 内容 (NSB 広報発表等 ) 7/14 米国から欧州向け航行中のF 号火災発生 乗組員等総員退船 7/17 タグボート現場着 7/23 火災コントロール 7/24 欧州向け曳航開始 寄港地入港手続き検討 7/26 沿岸閉鎖水域入域許可は近日中に英国当局決定予定 7/31 沿岸閉鎖水域入域許可は近日中に決定予定 8/3 沿岸閉鎖水域入域許可は近日中に決定予定 8/6 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 8/9 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 沿岸国及びドイツと協議中 8/13 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 8/14 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 8/15 沿岸閉鎖水域入域許可は未決定 沿岸国と協議中 8/20 ドイツへの入域決定

7 時系列 ( その 2) 月日 内容 (NSB 広報発表等 ) 8/20 ドイツへの入域決定 8/28 英国海峡通航のための沿岸国チーム検査 8/31-9/1 英国海峡沿岸国による海峡通行許可 9/2 英国海峡通航開始 9/8 ドイツ沖合錨地到着 9/9 ドイツJade-Weser-Port 入港

8 1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) SOSREP 任命 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 PRESTIGE IMOガイドライン採択 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

9 3 IMO ガイドライン ERIKA 号事故 IMO として Place of Refuge 問題審議開始 第 23 回 IMO 総会 (A23) 船舶の避難場所に関する総会決議採択 =IMO ガイドライン 条約のような強制力はなく 任意的指針 3.12 沿岸国は 船舶の避難場所への収容の承認が要請された場合にはこれを認める義務は生じないが 公平な見地ですべての要因及びリスクを評価し 合理的に可能と判断される場合には避難場所を与えるべきである

10 1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) SOSREP 任命 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 PRESTIGE IMOガイドライン採択 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

11 4 EU の船舶の避難場所を巡る動向 ( 船舶通航監視指令審議 ) 避難場所に関する規定 (2009.4) 1) 収容の原則 : 導入せず (IMOガイドライン考慮した計画) 2) 収容判断権者 : 独立した決定を行うために (to take independent decisions) 権限ある当局 (competent authority) を指定 独立した権限ある当局 (independent competent authority) SOSREP

12 英国 SOSREP 制度 1999 年導入 権限を有する閣僚は救助活動に介入せず 閣僚 : 権限代行者を任命 (SOSREP) The Secretary of State s Representative for Maritime Salvage and Intervention 高度の知識 経験 SOSREP: 閣僚を代行し権限行使 何が最善か 政治的影響力から独立 Either back SOSREP or sack him

13 1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) SOSREP 任命 ERIKA 号 00.6 避難場所規定 ( 指令 ) 提案 CASTOR 号 01.5 避難場所審議 02.6 避難場所規定 ( 指令 ) 採択 PRESTIGE IMOガイドライン採択 避難場所規定 ( 指令 ) 改正提案 07.1 MSC Napoli 号 3:IMOガイドライン避難場所収容 09.4 避難場所規定 ( 指令 ) 改正規定採択 12.3 Stolt Valor 号 4:EU の避難場所を巡る動向 12.7 MSC Flaminia 号?? 2:F 号事故概要 ICS 等提案 (MSC91) 5:F 号事故後の避難場所を巡る展開

14 5 F 号事故後の避難場所を巡る展開 1 Lloyd s List(8/21):EU への SOSREP 導入 2 Lloyd s List(8/24): 避難場所に係る国際的議論再開の方向性 EU 規定は国際水域に位置する船舶に対する避難場所提供は対象外 3 Fairplay(9/10): ドイツ船主協会は EU 規定運用の失敗を指摘 欧州委員会による再検討を要求 4 Fairplay(10/19): 欧州議会運輸委員会議長は避難場所に関する法令改正を言及

15 5 F 号事故後の避難場所を巡る展開 タンカー Stolt Valor 号事故 ( リベリア船籍 25,269DWT) 3/15 サウジアラビア沖合 40 マイルで火災 爆発事故 4/29 バーレーンに対し 修理のため造船所入域要請 6/25 入域許可 6/29 Lloyd s List: IMO ガイドラインに対する沿岸国の意図に疑念 入域許可まで 3 か月間の待機 避難場所への迅速な接近に係る問題再燃

16 5 F 号事故後の避難場所を巡る展開 5 Lloyd s List(10/22) 国際海運集会所 (ICS) は避難場所提供に係る強制的規定の必要性に言及 6 ICS 等 (11/26~30:IMO MSC91) S 号の入域までの期間及び IMO ガイドラインの適用を誤ったことに深く憂慮 避難場所が早期に提供されていたならば 貨物 燃料油の除去は安全に 早い段階で実施 適切な追加的措置を検討し また 全ての国が IMO ガイドラインを適用する必要性を強調

17 まとめ (1) 船舶の避難場所への船体の収容 及び これら事案に関わる政府介入権限について調査研究 (2) MSC Flaminia 号事故 7/15 事故 8/20 ドイツ収容決定 9/2 英国海峡 9/9 ドイツ入港 (3) 避難場所を巡る国際 地域 英国動向 IMO ガイドライン EU 規定 英国 SOSREP (4) F 号 (S 号 ) 事故を踏まえた今後の展開の可能性メディア論調 関係団体見解 EU 展開 IMO 審議

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