カトリック広島教区報 ( 2 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号二月九日(土) 平和の使徒推進本部の定例会議において次の議題について話し合われた 1教区全体に関する事項ペトロ岐部と百八十七殉教者列福に向けて十一月二十四日の殉教者列福式に向けて教区専用プレゼンテーション資料の作成を進め

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ゆきさしんまつ
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カトリック広島教区報 ( ) 2008 年 3 月 23 日 72 号カトリックカトリック広島司教区発行責任者広報担当服部大介神父広島市中区幟町 4 42 広島司教館内 T E L(082)221 6017 72 キリストの御復活のおよろこびを申しあげます灰の水曜日から四旬節御受難節を通してキリストの十字架の道救いの道を考えながら復活祭の準備をして参りましたこのキリスト復活の大祝日は

をモットーにかかげました来る十一月二十四日(月祝)には長崎にてペトロ岐部と百八十七殉教者の列福式が行われます一人でも多くの方が参加されることを期待していますこの広島教区からも五名の殉教者が列福されるのですみんなでお祝いし殉教者の模範に倣いたいと思います昨年末日本の司教団は公式訪問(アドリミナ)のためヴァチカンを訪問いたしました私にも個人謁見があり

1 カトリック広島教区報 ( ) 2008 年 3 月 23 日 72 号カトリックカトリック広島司教区発行責任者広報担当服部大介神父広島市中区幟町 4 42 広島司教館内 T E L(082) キリストの御復活のおよろこびを申しあげます灰の水曜日から四旬節御受難節を通してキリストの十字架の道救いの道を考えながら復活祭の準備をして参りましたこのキリスト復活の大祝日はカトリック教会の教義の中でも最も大切で重要な意義を持っています私たちの生涯の目的永遠の目的がそこにあるからですこの神秘のお恵みが全ての人に行き渡りそして神の国が早く完成に近づきますように希ってやみません今年度広島教区は平和の使徒となろう今殉教を生きるとは? をモットーにかかげました来る十一月二十四日(月祝)には長崎にてペトロ岐部と百八十七殉教者の列福式が行われます一人でも多くの方が参加されることを期待していますこの広島教区からも五名の殉教者が列福されるのですみんなでお祝いし殉教者の模範に倣いたいと思います昨年末日本の司教団は公式訪問(アドリミナ)のためヴァチカンを訪問いたしました私にも個人謁見があり親しくお会いする機会が与えられ感謝しております教皇様は日本地図を示しながら広島教区の位置を確認され教区の状況について質問されました信徒の皆さんのこと諸秘跡のことなどについて短い時間の中でお話いたしましたが最後に広島教区のすべての皆さんのうえに教皇の祝福を特別にお与えくださいました教皇様は大変柔和で優しいお方でした私たちは教皇様のお働きのうえに必要な神の恵みをお祈りいたしましょう現代社会は決して安心できる平和を享受できる状態ではありません私たちは常にお祈りを忘れることなく教区のモットーを実現できるよう努力して参りましょう皆さんのうえに神の祝福を祈りつつ教区本部事務局原田豊己神父平和の使徒推進本部事務局肥塚侾司神父広島司教館野間重信神父 (日本語研修)李尚潤神父 (休養研修)澤野耕司神父広島地区地区長後藤正史神父幟町教会後藤正史神父 (協力)アルベルト神父観音町教会斉藤眞仁神父尾島紀代治神父祇園教会山根敏身神父カトレット神父松井紀直神父呉教会ジェリー神父廿日市教会長谷川儀神父三篠教会 (担当)肥塚侾司神父三次教会アルバレス神父翠町教会 (担当)原田豊己神父三原教会アルナルド神父尾道教会山口道晴神父福山教会服部大介神父ギャリー神父向原教会 (司教館から)松江教会深堀升治神父 (協力)姜祐顯神父岡山鳥取地区地区長荻喜代治神父岡山教会荻喜代治神父早副穣神父豊田尚臣神父西大寺集会所野中泉神父檣灯センターミッシェル神父岡山南教会瀧井英昭神父笠岡教会スメット神父倉敷地域共同宣教司牧倉敷玉島水島教会レネ神父ブレイズ神父ジェローム神父パトリック神学生玉野教会金起瑩神父津山教会ワーレ神父倉吉教会関亮一神父鳥取教会野嵜一夫神父米子教会西江和司神父山口島根地区地区長佐々木良晴神父サビエル修道院佐々木良晴神父高橋義博神父百瀬文晃神父池尻廣幸神父山口教会松村信也神父カンガス神父田丸篤神父防府教会父路門神父萩教会モラーレス神父岩国教会バリョヌエボ神父周南地域チームミニストリー徳山下松光柳井教会アルティリョ神父恩地誠神父泉類治神父オレギ神父宇部小野田ブロックチームミニストリー宇部北若山高千帆教会アレックス神父三喜田虎太神父アルカラ神父西山和男神父下関ブロックチームミニストリー細江彦島長府教会小崎次郎神父リントホルスト神父中村健三神父李相源神父下関労働教育センター林尚志神父出雲教会薄田昇神父津和野教会木村信行神父浜田教会モレノ神父益田教会バラ神父長束修道院山根敏身神父瀬戸勝介神父ラフォント神父近藤信神父裏辻洋二神父外川直見神父三宅秀和神父河村剛修道士幟町修道院ヘンゼラー神父マクガレル神父ベニテズ神父ベルタニョリオ神父李聖一神父柳田敏洋神父松島忠雄修道士庚午カトリックセンター清水弘神父塚田健統神父牛尾幸生神父ロサド修道士愛徳修道士会ホンテレー修道士牧田真一修道士ヘンデリクス修道士御復活おめでとうございます広島教区長三末篤實司教司教総代理斉藤眞仁神父復活祭のよろこびカトリック広島司教区長三末篤實司教

2 カトリック広島教区報 ( 2 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号二月九日(土) 平和の使徒推進本部の定例会議において次の議題について話し合われた 1教区全体に関する事項ペトロ岐部と百八十七殉教者列福に向けて十一月二十四日の殉教者列福式に向けて教区専用プレゼンテーション資料の作成を進めているポイントとしては殉教者の生き方を中心に今私たちに何が求められているか何をすべきかという内容を予定しているこの資料の完成後多方面で活用され知識や意識向上に役立つものと期待するものであるまた列福式当日の広島教区民の参加についてはこれから詳しい内容が決まってくるが現在教区事務局と旅行会社にて旅行日程の計画案を提示し四百名の宿泊を確保している列福式当日の募集要綱など詳しいことが決まり次第教区民にお知らせし参加を募る予定である世界平和記念聖堂の保存活用について現在世界平和記念聖堂の保存活用に関し専門の委員会を立ち上げる準備を進めている最終的な委員会の発足は六月八日開催予定の教区宣教司牧評議会で決定する四月十五日(火)世界的に有名な彫刻家外尾悦郎氏をお迎えし講演会私にとっての聖堂ガウディに魅せられてを開催する予定主催は平和の使徒推進本部入場は無料であるが世界平和記念聖堂維持募金をお願いする予定 2平和の使徒推進本部の体制と運営の確立について司祭の異動により平和の使徒推進本部体制の見直し全体的な運営の確立が必須となっているその中で以前から課題であった三面下段へ続くメルキオール熊谷豊前守元直は平家物語に登場する熊谷次郎直実(一二〇八年没)の子孫です直実は一の谷の戦いに敗れた平家の若武者平敦盛を後の御孝養をこそ仕候はめと語りかけ討ち果たし後に法然上人の弟子となり出家し蓮生房と称しました熊谷氏は安芸国三入庄(現在の広島市安佐北区可部町)の地頭職を与えられ十三世紀後半に三入庄に移住してきました当初は武田氏の指揮下に属していましたが毛利元就の台頭に伴い毛利氏に従うことになりました熊谷元直は毛利家の重臣でしたそればかりでなく叔母は毛利元就の次男吉川元春の妻であり熊谷家と毛利家の関係は非常に親密だったのです元直が生まれたのは一五五五年毛利元就が厳島合戦で勝利し中国地方の覇権を掌握した年でした二十五歳で可部三入の高松城の城主となり以後典型的な戦国武将として活躍しました受洗のきっかけは片手には刀片手には十字架といわれたキリシタン武士の黒田孝高との出会いでした彼の感化を受けて一五八七年の復活祭の頃豊前国中津で毛利元就の七男毛利秀包大友宗麟の長男大友義統などと洗礼を受けました洗礼名はメルキオール受洗は秀吉の九州遠征の最中でしたが以前の四国遠征受洗以後にも小田原攻め二度の朝鮮出兵と戦いに明け暮れた元直の信仰は消えかかる灯心 (イザヤ書)のようでしたメルキオールの信仰の火が再び燃え上がったのは一五九五年から太閤秀吉が始めた伏見城築城に伴う淀川普請工事に出向いていた時に出会った二人のキリシタン武士によってでした二人はこの迷える羊を教会に連れて行き宣教師のもとへ導きましたオルガンティノ神父は彼は神の恩寵のおかげで完全に回心し教会の神父に次のような手紙を書いた私は今一度受けた信仰を一生のあいだ守ることを決心したそして私は今後多くの人を回心させることに努力してやまない覚悟である (一五九六年イエズス会年報)と報告しています一五八九年毛利輝元は交通の要衝である太田川デルタ(当時の名称は五箇村)に築城を開始一五九一年には吉田郡山城から広島城へ移ってきました新しい城下町に教会をという念願の実現のために熊谷元直は懸命に努力したにちがいありません一五九九年秋イエズス会のイタリア人宣教師チェルソコンファロニエーリ神父と一人の日本人修道士が広島に来訪し広島に最初の教会と信仰共同体が誕生しましたメルキオール熊谷の第二の回心の美しい実りでした広島の殉教者4(メルキオール熊くまがいぶぜんのかみもとなお谷豊前守元直その一) 今殉教を生きるとは? 平和の使徒となろう平和の使徒推進本部

カトリック広島教区報 ( 3 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号本部専従職員の採用が決定し四月からシスター山本(援助修道会)が着任することになったこれからの本部の活性化が大いに期待されるまた平和の使徒推進本部としては J CARM(難民移住移動者委員会)との情報共有連携も大きな課題であり協働しながら推進していく予定 3平和推進チーム養成推進チーム

3 カトリック広島教区報 ( 3 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号本部専従職員の採用が決定し四月からシスター山本(援助修道会)が着任することになったこれからの本部の活性化が大いに期待されるまた平和の使徒推進本部としては J CARM(難民移住移動者委員会)との情報共有連携も大きな課題であり協働しながら推進していく予定 3平和推進チーム養成推進チームきょうどう推進チームの取り組み状況平和推進チームは推進チームとしての体制の確立が最大のポイント二月に各地区で行われる平和行事への関わり八月の平和行事における平和行事実行委員会との関わり J CARMとの関わりが最重要課題である養成推進チームはみことばの分かち合い集会祭儀司式者聖体奉仕者養成における養成担当班の設置教会学校リーダー養成については今後も強力に推進していくまた山口島根地区養成委員会における福岡黙想の家での研修をステップアップ(知的レベル重視)して今年も継続していくため他地区にも呼びかけて拡大していく予定きょうどう推進チームは十年後の宣教の拠点各課題別サミットの将来開催が今後の課題昨年実施したアンケートの集計は各小教区に配布したので参考にしてもらいたい以上のような内容が話し合われた信徒の皆さんからの平和の使徒推進本部に対するご意見ご要望をお聞かせください二面より続く聖トマス小崎殉教碑徒歩巡礼一月二十日(日)約百三十名の方々の参加により三原教会主催で行われました遠くは兵庫や長崎からも来られ教区内では岡山福山尾道三篠廿日市東広島長府等の各教会から参加されました本年はこの徒歩巡礼が百八十八殉教者列福の年の初めを飾る巡礼行事ということで三末司教をお招きしミサの司式をしていただきましたミサの後毎年恒例のカレーの食事を皆さんでとり三原教会を十一時三十分に出発しました当日はことのほか厳しい寒さでみぞれ交じりの雪に濡れながらの巡礼となりました三原教会から聖トマス小崎殉教碑を経てJR本郷駅まで約十三キロメートルの道のりを八十五名の方が事故もなく歩かれ JR本郷駅に十五時二十分到着気温六度以下という寒さの中での徒歩巡礼でしたが日本二十六聖人が長崎まで歩かれたことを偲ぶ良い巡礼となりました岡山市内巡礼今年も岡山南教会から!二月二日小雨の中を岡山南教会へ三十九名の方が集いました岡山教会岡山南教会を始め玉野水島そしてお隣の広島県の福山からも後藤神父様は岡山教会から歩いて来られたとか雨天の為聖堂で玉野教会の金神父から学生の時の思い出の聖人コルベ神父の愛の死の話しとともに今殉教を生きるとはについて聞き共に祈り黙想をしました十四時に出発旭川の住吉宮松寿寺を経て市立図書館で小休止ここまでは一団となって進みこれから岡山教会へは足の速い方とゆっくりの二つの集団になって小雨の中を祈りながら全員十六時半過ぎには岡山教会に到着聖堂でまとめの祈りの後ホールにて懇親の茶話会で冷えた体を温めました第二十五回広島キリシタン殉教祈念祭開催! 広島キリシタン殉教祈念祭が二月十一日(祝日)十時より広島己斐ノートルダム清心学園入り口に建立されているキリシタン殉教之碑前で約百三十名の信徒が参列して三末司教による殉教碑前のお祈りからスタートしました本年は二十五回目という節目を迎え且つこの広島の地で殉教された三名の方(フランシスコ遠山甚太郎マチアス庄原市左衛門ヨアキム九郎右衛門)の列福1 月 2 月に広島教区では各地で 3 つの殉教祭や巡礼が行われましたその様子を少しずつお知らせします今後も各地で様々な行事が開催される予定ですこの度決定したペトロ岐部と 187 殉教者列福のロゴ今殉教を生きるとは? 各地のようす

4 カトリック広島教区報 ( 4 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号が認められたということで参列者一同喜びに満ち溢れた表情でしたその後観音町教会まで十五分の道のりを皆で巡礼し三末司教司式による殉教祈念ミサが執り行われましたミサは十二名もの司祭団による共同司式でした信徒の参列者は各地より約百八十名あり観音町教会の聖堂は満杯状態でしたミサの中で司教は今年は特に歴史的にも記憶される日本の百八十八名の殉教者が十一月二十四日長崎にて列福されることは私達とって大きな喜びであり光栄でもありますと話されました殉教ミサ後ひき続き祇園教会の主任司祭山根敏身神父の広島の可部町三入(みいり)の出身で一六〇五年萩で殉教した熊谷元直についての講話を聞きしましたその後観音町教会のヨゼフ館二階に移動し司教様を囲んで食事を共にしながら楽しく分かち合いの時を過ごした後十三時三十分閉会致しました六月十五日(日)三末篤實司教叙階二十三周年記念と司祭修道者の金祝銀祝のお祝いが山口教会で行われる時間は十四時から金祝司祭イエズス会カンガス神父モレノ神父シスター援助マリア修道会Sr 小宮山もとキリストイエズスの宣教会Sr ユリアナバサン長崎純心聖母会Sr 鈴木美代子Sr 佐々木さよ子銀祝司祭教区瀧井英昭神父イエズス会オレギ神父アルティリョ神父シスターカルメル会Sr 高橋ちず子援助修道会Sr 林朋子名前新(旧)イエズス会三宅秀和長束修道院(出雲教会)外川直見長束修道院(古江修道院)李聖一幟町修道院(古江修道院)Br 松島忠雄幟町修道院(古江修道院)牛尾幸生庚午カトリックセンター(古江修道院)Br マヌエル庚午カトリックセンター(古江修道院)高橋義博山口レジデンス協力(下関ブロック)百瀬文晃山口レジデンス協力(サバティカル)李相源下関ブロック彦島教会担当(フィリピン)プロット東京SJハウス(山口サビエルセンター)淳心会バンガンスベルゲ淳心会レジデンス(幟町教会モデラトール)ムッシェ大阪YCWセンター(倉敷ブロックモデラトール)レネ倉敷ブロックモデラトール(倉敷ブロックチーム)ブレイズ倉敷ブロックチーム(倉敷ブロック助祭)ジェリー呉教会主任(幟町教会チーム)ジェローム倉敷ブロックチーム(姫路)ミラノ宣教会アルベルト司教館司教秘書幟町教会協力司祭(司教館観音町教会在住)教区司祭斎藤眞仁司教総代理(司教総代理及び広島地区長)原田豊己本部事務局局長翠町教会担当(松江教会主任)後藤正史広島地区長幟町教会主任(岡山鳥取地区長岡山教会モデラトールゆりかご保育園施設長)澤野耕司休養及び研修深堀升治松江教会主任(呉教会主任荻喜代治岡山鳥取地区長岡山教会モデラトールゆりかご保育園施設長(岡山南と玉野教会主任ゆりかご保育園園長)野中泉岡山教会チーム司祭(向原教会担当)瀧井英昭岡山南教会主任ゆりかご保育園園長(米子教会主任)西江和司米子教会主任(本部事務局局長翠町教会担当)金起瑩(キムキヨン)玉野教会主任(岡山南と玉野教会助任)姜祐顯(カンウヒュン)松江教会協力司祭(司教館日本語研修)李尚潤(イサンユン)日本語研修(プサン教区)マリウスポーランド帰国(福山教会助任)広島教区司祭人事異動司教叙階記念と司祭修道者の金祝銀祝のお祝い

カトリック広島教区報 ( ) 2008 年 3 月 23 日 72 号ラサール会館は老朽化が進み本格的な改修工事が検討されてきたしかし昨年末の建物診断の結果決定的な耐震強度不足が指摘されこのまま使用することは安全責任上好ましくなく早急に建物を取り壊すことが必要であるとの判断から取り壊しが決定されたラサール会館に代わる建物の建設に関しては解体とは別に検討していく予定

荻原教区長の時代であることは間違いない当時の建物としては斬新でシャレた設計であり中国新聞にも紹介されたくらいである設計者は北村さんという信者さんではなかったろうかもっと古い教区長館カトリック会館ができるまでは幟町教会の受付の壁に掲げてある青葉さんの絵のような三階には三角窓がついた一見ロマンティックなドイツ風の建物が建っていた

5 カトリック広島教区報 ( ) 2008 年 3 月 23 日 72 号ラサール会館は老朽化が進み本格的な改修工事が検討されてきたしかし昨年末の建物診断の結果決定的な耐震強度不足が指摘されこのまま使用することは安全責任上好ましくなく早急に建物を取り壊すことが必要であるとの判断から取り壊しが決定されたラサール会館に代わる建物の建設に関しては解体とは別に検討していく予定解体時期は今春三月下旬となる建物がなくなると同時に歴史は途絶えるが何時までも記憶に止めておきたいものでありこの機会に野間重信神父にお話を聞く思い出ラサール会館が復活祭後取り壊されることになった真に残念ではあるが耐震性の問題でありどうにもならないようであるこの建物(教区長館)が出来上がったのは一九五五年から五六年の間であろうと思われるが荻原教区長の時代であることは間違いない当時の建物としては斬新でシャレた設計であり中国新聞にも紹介されたくらいである設計者は北村さんという信者さんではなかったろうかもっと古い教区長館カトリック会館ができるまでは幟町教会の受付の壁に掲げてある青葉さんの絵のような三階には三角窓がついた一見ロマンティックなドイツ風の建物が建っていた設計者はドイツ人修道士イエズス会のグロッパという人であるグロッパさんは日本の大工さんが吃驚する程太い柱を使う人だったようであるそのために原爆でも潰れずその後火事によって焼失したのであった戦後間もなく廃材を集めて前と同じように再建されたのであるがそれも新しい建物のために取り壊されてしまった三羽の鳥面白いエピソードがあるので書いておこう幟町には当時三羽の鳥(トリ)が住んでいるという噂が流れたはて何の事か?それは1草トリ 2サントリ 3サトリである草トリは荻原教区長様でお暇な時よく庭に下りて草トリをしていらっしゃったサントリはイエズス会の小出神父様で何時もサントリーの瓶を手放せなかったとの事であった最後にサトリはラサール神父様である禅の道に深く入って行かれいわゆる悟りの境地に達しておられたという事である (ラサール会館はこの神父さんから名前をいただいています )何にしても終戦後最初のクリスマスは畳一畳分のトタン小屋でミサが献げられグロッパさんの建物は昭和二十二年頃に再建され一階は司祭館二階は聖堂兼教区長館であり多くの人々がそこで洗礼を受けたのである私自身も昭和二十三年九月に受洗の恵みに浴したのである一番の思い出ラサール会館は先ず教区長館として建てられ昭和三十四年(一九五九年)五月から野口司教様の着任により司教館となった昭和五十六年(一九八一年)二月五日には歴史的な平和アピールを平和公園で発表されたヨハネパウロ二世教皇が昼食をお取りになる場所となったのである今も使われている一階の食堂で食事がなされたアンデルセンの出張サービスで準備され広島市内の女子修道会の院長方が給仕を務めたのであった食後二階の司教様の部屋でしばし休息をお取りになったのであるがその時お座りになった肘掛のついた椅子は何処かへ行ってしまってわからなくなっているこれも残念司教館は野口司教様の後三末司教様をお迎えして当分の間そのまま使用されたカトリック会館ができてから司教館としての役割を終えラサール会館と名付けられ今日にいたっている今後の事建物は様々な活動グループや宿泊施設などとして幅広く活用されてきたこれらの活動の移転先は未定のところが多いが青少年情報センターはカトリック会館一階に広島信望愛学園事務局は観音町の暁の星幼稚園横の建物に移ることが決まっているラサール会館玄関にてラサール会館(旧司教館)木造瓦葺二階建一九五五年五月二十七日建造ラサール会館取り壊しが決定

カトリック広島教区報 ( 6 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号マイノリティー少数でいいじゃないですかむしろマジョリティー多数になったらいけないセンターでこんなやりとりがあったそうです市民運動の訴えが必ず国や地方自治体に受け入れられるということはありませんある人がどうしたらマジョリティーになれるのだろうかという一言に仲間が冒頭の意見を言ったそうです先日マリア

でもあったわけです難民や差別される人たちは多数派ではもちろんありません常に多数が少数を圧迫します人間へのギフトとして神から贈られたイエズスがマイノリティーとして出生したからこそ人間が抱える問題苦しみや悲しみを共有できたのでしょう多数派に身を置くと人は多々大切なことが見えなくなってしまいます実生活で北社会に住んでいる私たちは構造的な圧迫を南社会に強いています

6 カトリック広島教区報 ( 6 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号マイノリティー少数でいいじゃないですかむしろマジョリティー多数になったらいけないセンターでこんなやりとりがあったそうです市民運動の訴えが必ず国や地方自治体に受け入れられるということはありませんある人がどうしたらマジョリティーになれるのだろうかという一言に仲間が冒頭の意見を言ったそうです先日マリアという映画を見ましたイエズス誕生までの若い夫婦の物語ですこの名も無き夫婦の境遇を現代的に言うと難民の地位に関する条約 (難民条約)の対象者だということですこの条約では難民とは人種宗教国籍政治的信条などが原因で自国の政府から迫害を受ける恐れがあるために国外に逃れた者とされていますヘロデが出生した男子を殺させ夫婦はエジプトに逃避しますイエズスは難民の子でもあったわけです難民や差別される人たちは多数派ではもちろんありません常に多数が少数を圧迫します人間へのギフトとして神から贈られたイエズスがマイノリティーとして出生したからこそ人間が抱える問題苦しみや悲しみを共有できたのでしょう多数派に身を置くと人は多々大切なことが見えなくなってしまいます実生活で北社会に住んでいる私たちは構造的な圧迫を南社会に強いていますその意味では私たちはマジョリティーなのですしかしそう言った現状でも例えばフェアトレードや貧困国の債務を帳消しする活動に取り組むことは心におけるマイノリティーということではないでしょうかイエズスがマイノリティーとして生きたのも心でその立場から考えなさいということなのかも知れません (細江教会廣崎隆一)海峡からの風10 下関労働教育センターだより地区便り山口島根地区修道者大会について二月十一日山口に司祭修道者が集いイエズス会の具神父による信仰と典礼についての講演とミサが行われた信者養成研修出前と修了研修二月十日に教区養成推進チームの岡山鳥取地区メンバーと一緒に鳥取教会出前に出かけた三つのグループに分かれ七ステップの祈りを実践分かち合うことの恐れや不安が先に立つがみことばに触れ共に祈る体験が不安よりも喜びを皆に感じさせてくれたように思う二月十六日十七日にかけて福岡黙想の家で十期生の修了研修が行われた病気治療で前回の研修会を休まれた講師の松田清四朗神父も来られ研修生スタッフともに七ステップの祈りを深め派遣の意味を考えた研修となった次年度は履修生対象の研修を福岡で基礎研修は各小教区ブロック地区を回って行うように計画を立てたい既に米子教会から十月に出前の希望が出ている正平協ヨハネパウロ二世教皇来広記念講演(防府) 二月二十四日に九州大学名誉教授の秋吉久紀夫氏を講師にミャンマー(ビルマ) の歴史や現状について講演と分かち合いが行われたキリスト者として真の正義と平和とは何かを考えさせられた広島地区ヨハネパウロ二世教皇来広記念行事二月二十四日ヨハネパウロ二世来広二十七周年を記念して世界平和記念聖堂で平和祈願ミサが行われた参加は約五百名三末司教はヨハネパウロ二世が広島で行われた平和アピールは二十七年経った今もなお社会の中に生きている私たちは広島教区から世界に向けて広くこの精神を伝える責務があると説いたミサ後未来をあきらめないというタイトルで倉光誠一さん(倉吉教会)と平和の使徒推進本部本部長の祗山登さん(呉教会)の対談が行われた記念行事は広島で活躍する春秋楽団のミニコンサートで締めくくられた夜の典礼 ( 福岡黙想の家 ) 対談(左倉光さん右祇山さん)

7 カトリック広島教区報 ( 7 ) 2008 年 3 月 23 日 72 号岡山鳥取地区平和推進教皇来日記念平和行事を二月二四日に倉敷教会で行った平和アピールを取り入れたミサに続き信徒のシンポジウム平和の使徒に向かっては約六十名参加生活での平和の実践が語られ分かち合った各小教区では多言語訳平和アピールを配布したきょうどう本年度行ったアンケートで小教区の実態と信者の意識が把握できたまとめ資料を各小区に配布したので活用してもらいたい次年度は一歩一歩協働のあり方を考察する養成集会司式者聖体奉仕者養成講座:テーマめざめよう信徒の奉仕職を四月から六回にわたって倉敷教会で行なうともに歩む旅入門講座に加わる新講座を倉敷教会に続き五月から岡山教会が始める福音宣教は日本のカトリック教会において福音宣教についての意見や体験願いや祈りをなど誌面を通じて分かち合い神のみこころがこの日本社会で叶えられるように信徒一人ひとりに与えられた使命を生きる上での情報を提供することを目的とした月刊誌です司祭修道者ばかりでなく宣教の使命に気づきそれを使徒職として生きようとする多くの信徒にも読まれています一九八四年に司教団が日本の教会の基本方針と優先課題を発表して福音宣教への取り組みをはっきりと意識したことをうけて翌八五年に布教誌から福音宣教と誌名を刷新して再出発して以来二十四年の刊行を続けています残念ながら今日ではカトリック教会で唯一の月刊のオピニオン誌となってしまいましたがなお多くの期待が寄せられています今年度はヨハネ福音書八章31 38 節より真理はあなたたちを自由にするをテーマとし一月号は若者と自由二月号は家族と自由三月号は心と自由と題して巻頭にインタビュー記事を掲載し毎月の特集を企画していますまた年間連載として溝部脩司教殉教者から現代へのメッセージカルメル会司祭九里彰師見よ畑は色づいているキリストの目に映じた世界立教大学名誉教授鈴木範久氏近代日本における信教の自由の歩みそしてイエズス会司祭光延一郎師真理と自由まことと恵みが始まりました御受難会司祭国井健宏師ミサ東京教区司祭晴佐久昌英師福音宣言援助修道会会員原敬子氏良き知らせが響きわたるためにーカテケージスという言語も連載を継続中ですオリエンス宗教研究所( 電話〇三三三二二七六〇一)カトリックの雑誌10オリエンス宗教研究所月刊福音宣教広島市とその近辺小教区における日本人信徒と外国人信徒の共生協働をめざす活動のひとつの好例として注目される広島フィリピン人協会の急速な活躍ぶりを紹介します協会は昨夏ジェリー神父とシスターカルメンの助力により組織されてまだ間もないのに昨秋のビンゴ大会での盛り上げをクリスマス会につなげて一〇〇人以上のメンバーを集めて一気に結束を固めたさらに新年度向けの多彩な行事を計画し今活発に取り組んでいる実現に向けて皆で支援したい特に注目したい点はラズガル会長の協会の仲間うちにとどまらず日本人信徒教会ひいては広島日本に役立つ我々でありたい! という方針だこれまでも日曜学校ミサ教会バザー復活祭ファミリーデーなどでかなり共に奉仕し交流してきたがさらに沖に漕ぎ出し日曜朝ミサ後のガーデンカフェの手伝い葬儀や結婚式の婦人会奉仕へ参加し始めた花見サマーキャンプ広島市のフラワーフェスティバル参加などのふれあい行事の他にグループ黙想会や教育的な講演会の計画もある又無料のパソコン教室や日本語/英語教室を教会内で持てるなら学習趣味面の交流になるのではないかと提案しているメンバーのある婦人は美しい日本語を教えてもらえるチャンスが欲しいと言い学校の国語宿題を見てくれる人はいないかなぁと言う子どももいる逆に英語を習いたい日本人信徒もいることだろうなお協会は七月に平和公園清掃を計画しているがこれまた日本人信徒も共に参加したいものだ J- CARM広島西地区フィリピン人協会の誕生と活躍ぶり幟町教会杉田靖子

2008 年 3 月 23 日 72 号カトリック広島教区報 ( 8 ) 私たちは信じながら神に従い従いながら正しく生き正しく生きながら心を清め心を清めながら信じていることを理解するために使徒信条を唱えます私たちは信じますこれは主として洗礼の時信じる者の一人ひとりによって個々に宣言される教会の信仰です私たちは信じますこれは聖体祭儀に集まった私たちがいつも繰り返す公の信仰です

イエスのいつくしみの中から流れ出したものです時間がないときイエス様あなたに信頼しますと祈りましょう聖パウロの手紙には感謝に始まり感謝に終わって私たちは信じます福山教会マリウスパステルナック神父 57 新しい編集部員になってもうすぐ一年が過ぎようとしていますこれからも協力し合い更に発展して行けることを祈りながら (Y)いるものが多いですが

皆さん本当にありがとうございました青少年の活動二月九日十日と鹿児島純心女子学園江角記念セミナーハウスで行われた NWM(ネットワークミーティング)in鹿児島に参加してきました NWMはカトリックの青年青年活動を支えている信徒修道者司祭が自由に集い情報交換と交流を目的としています今回で十四回目を迎え北は札幌南は鹿児島より十四教区の青年司祭が鹿児島へ集まりました

8 2008 年 3 月 23 日 72 号カトリック広島教区報 ( 8 ) 私たちは信じながら神に従い従いながら正しく生き正しく生きながら心を清め心を清めながら信じていることを理解するために使徒信条を唱えます私たちは信じますこれは主として洗礼の時信じる者の一人ひとりによって個々に宣言される教会の信仰です私たちは信じますこれは聖体祭儀に集まった私たちがいつも繰り返す公の信仰です広島や福山の信者さんに感謝します長い間一緒にこの信仰宣言を唱えることができたことを本当に嬉しく思いますポーランドの聖人シスターファウスティナがイエスに私の姿を描きなさいと言われて描いたイエスの姿(いつくしみのイエス)には水と血を意味する二つの光があります青白い光は霊魂を義とする水赤い光は霊魂の生命である血を意味しますこの二つの光は十字架上で槍に貫かれた時にイエスのいつくしみの中から流れ出したものです時間がないときイエス様あなたに信頼しますと祈りましょう聖パウロの手紙には感謝に始まり感謝に終わって私たちは信じます福山教会マリウスパステルナック神父 57 新しい編集部員になってもうすぐ一年が過ぎようとしていますこれからも協力し合い更に発展して行けることを祈りながら (Y)いるものが多いですがそれはいつも主イエスとの関わり表わす感謝となっていますどんなことにも感謝しなさいこれこそキリストイエスにおいて神があなたがたに望んでおられることですわたしも同じようにしますまず三末司教に感謝しますそしてわたしの主任司祭で指導者だった早副神父と服部神父に感謝しますまた一緒に働いたアルナルド神父ギャリー神父尾島神父に感謝します最後に広島教区の神父たちに感謝します皆さん本当にありがとうございました青少年の活動二月九日十日と鹿児島純心女子学園江角記念セミナーハウスで行われた NWM(ネットワークミーティング)in鹿児島に参加してきました NWMはカトリックの青年青年活動を支えている信徒修道者司祭が自由に集い情報交換と交流を目的としています今回で十四回目を迎え北は札幌南は鹿児島より十四教区の青年司祭が鹿児島へ集まりました屋外でのフィールドワークやグループに分かれて教会活動の夢の話などをして分かち合いをしましたキャンドルを灯して夕の祈りも行いました交流会では奄美大島や北海道の青年と話すことができ文化の違いに驚きました環境も状況も異なる中で主キリストにおいて一つになる喜びを体験することができました出会いや準備をしてくれたスタッフに感謝したいと思います一月二十六日二十七日山口カトリックセンターで広島教区三地区合同青年新年会が開かれました参加者は二十七名遠くは大阪からのゲストもありましたプログラムはシスターによる祈りの時間山口の青年たちが鍋と郷土料理を準備してくれた夕食を取りながらの交流会分かち合い青年のミサなど分かち合いでは新年へ向けて決意を新たにし各地区の情報交換や青年大会に向けての話しもでき有意義な集いになりましたお知らせ青年大会とは教区内の青年のつながりを深めることを目的として〇七年から始まった教区青年の集まりです青年の皆さん参加してみませんか?日時:四月二十六日(土) 二十七日(日)場所:エリザベト音楽大学西条学舎対象: 青年(高校を卒業した年から)費用:三千五百円詳しくは各小教区配布のチラシまたは青少年情報センターのHPをご覧下さい全国の青年の集いに参加して教区三地区合同新年会教区青年大会2008

カトリック広島教区報 (2) 2007 年 4 月 8 日 68 号日本カトリック正義と平和協議会の要望を受け広島教区宣教司牧評議会は答申によって広島教区長三末篤實司教は二〇〇七年九月に正義と平和全国集会広島大会を開催することを決定したそして司教宣言に基づいて設立された平和推進チーム

カトリック広島教区報 (2) 2007 年 4 月 8 日 68 号日本カトリック正義と平和協議会の要望を受け広島教区宣教司牧評議会は答申によって広島教区長三末篤實司教は二〇〇七年九月に正義と平和全国集会広島大会を開催することを決定したそして司教宣言に基づいて設立された平和推進チームカトリック広島教区報 (1) 2007 年 4 月 8 日 68 号カトリックカトリック広島司教区発行責任者広報担当服部大介神父広島市中区幟町 4 42 広島司教区館内 TEL(082)221 6017 68 主の復活祭をおよろこび申しあげます四旬節を通して復活祭を迎える準備をして参りましたが皆様にはこの大祝日を大きなよろこびと希望のうちにお迎えになられたことと思いますこの復活の大祝日はカトリック教会のすべての教えの中で最も重要な大切なお祝い日です