TMI中国最新法令情報

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1 TMI 中国最新法令情報 (2011 年 11 月号 ) TMI 総合法律事務所 東京都港区六本木 六本木ヒルズ森タワー 23 階 TEL: +81-(0) FAX: +81-(0) chinalaw@tmi.gr.jp 上海市淮海中路 1045 号淮海国際広場 2606 室 TEL: +86-(0) FAX: +86-(0) tmishanghai@tmish.com 皆様には 日頃より弊事務所へのご厚情を賜り誠にありがとうございます お客様の中国ビジネスのご参考までに TMI 中国最新法令情報 をお届けします 記事の内容やテーマについてご要望やご質問がございましたら ご遠慮なく弊事務所へご連絡下さい なお バックナンバーについては 弊事務所のウェブサイトに掲載させていただきますので 併せてご利用下さい (office/china/index.html) 目次一. 中国最新法令 1. 主な中央法令 (1) 中華人民共和国営業税暫定条例実施細則 (2) 中華人民共和国増値税暫定条例実施細則 (3) 中華人民共和国資源税暫定条例実施細則 (4) 新しい国民経済産業分類国家標準 二. 連載中国企業法実務 / 第一弾 : 現地法人の設立 ( 第 1 回 / 全 5 回 ) 三. 上海法務事情 1. 合弁契約や定款の定型書式化の試験的導入 2. 外国人に対する社会保険の適用問題続報 3. 営業税の増値税への変更の試験的導入 1

2 一. 中国最新法令 (2011 年 10 月中旬 ~11 月中旬公布分 ) 1. 主な中央法令 1 (1) 中華人民共和国営業税暫定条例実施細則財政部 国家税務総局 2011 年 10 月 28 日公布 2011 年 11 月 1 日改正施行 1 背景近年の複雑な内外経済情勢の下 多くの零細企業が生存の危機に直面し 特に資金調達難や高い税負担による経営への圧力が増している 国務院常務会議は 10 月 零細企業の税負担を軽減することを目的に 9 項目の金融 財政政策を決定した 国務院の当該決定を受け 財政部と国家税務総局が 増値税暫定条例実施細則 ( 下記 (2) をご参照 ) 及び 営業税暫定条例実施細則 を改正し 増値税と営業税の基礎控除額 ( 課税最低限 ) を引き上げた これらの措置は 零細企業の負担軽減に最も有効かつ直接的な方法と思われ 零細企業の経営環境の厳しさを直接緩和することが期待されている なお 今回紹介する営業税及び増値税に関する改正以外に 2011 年 11 月 1 日から 2014 年 10 月 31 日までに 零細企業が金融機関との間で結ぶ融資契約に関する印紙税の免除等の税制改革 優遇措置が行われる予定であり 注目が集まっている 2 主な内容今回の改正では 営業税の基礎控除額について 月間毎に納税する場合 月間売上高が改正前の 1000 元 ~5000 元から 5000 元 ~20000 元に その都度納税する場合 毎回 (1 日の ) 売上高が 100 元から 300 元 ~500 元に引き上げられた 但し 営業税の基礎控除額は 個人事業者とその他の自然人のみに適用され 企業は適用範囲外である 2 (2) 中華人民共和国増値税暫定条例実施細則財政部 国家税務総局 2011 年 10 月 28 日公布 2011 年 11 月 1 日改正施行 1 背景上記 (1) で説明した通り 零細企業の税負担軽減の措置として 増値税の基礎控除額も調整された 2 主な内容今回の増値税の改正では その基礎控除額について 物品を販売する場合 月間販売額が改正前の 2000 元 ~5000 元から 5000 元 ~20000 元に 課税役務を提供する場合 月間販売額が 1500 元 ~3000 元から 5000 元 ~20000 元に その都度納税する場合 毎回 ( 日 ) 売上高が 150 元 ~200 元から 300 元 ~500 元に引き上げられた 但し 営業税と同様に 基礎控除額は 個人事業者とその他の自然人のみに適用され 企業は適用範囲外である 1 中华人民共和国营业税暂行条例实施细则 ( 财政部令第 65 号 ) 2 中华人民共和国增值税暂行条例实施细则 ( 财政部令第 65 号 ) 2

3 3 (3) 中華人民共和国資源税暫定条例実施細則財政部 国家税務総局 2011 年 10 月 28 日公布 2011 年 11 月 1 日施行 1 背景営業税 増値税の改正と同時に 資源税の改革も進んでいる 2011 年 9 月 30 日に 資源税暫定条例 が改正され 原油 天然ガスの資源税は 従量定額計算法 から 従価定率計算方法 に基づき課税されることとなった 中国の 2010 年原油生産量を約 2 億トンとして計算した場合 これまでであれば約 50 億元であった資源税が一気に数百億元に膨らむことになる なお 資源税は地方税に属するため 資源税の改革により 資源所在地の地方政府の財源が潤うことが期待される この資源税暫定条例に基づき 財政部及び国家税務総局は 資源税暫定条例実施細則 を改正した 2 主な内容今回の実施細則の改正に伴い 本細則の別紙として添付されている 資源税税目税率明細表 も改定された 全体としては 鉱山等各種の資源に対する税率が大幅に引き上げられており これらの改正は資源価格の高騰に相応するよう調整されたものと思われる また税率の引き上げのほか 税額の計算方法に関する 資源税暫定条例 上の各種用語の定義も明確に定められた たとえば 本細則の第 5 条によれば 資源の販売額 には 納税者が課税製品を購入側に販売して得たすべての代金とそれ以外の費用が含まれ 増値税額が含まれないとされている 更に それ以外の費用 の内容については 営業税及び増値税の関連部分と一致するように より詳しく規定された また 販売数量 とは 納税者が採堀又は生産した課税製品の実際販売数量及び販売とみなされる自家用数量を指すと定められた なお 輸出等の場合において 納税者が人民元以外の通貨で販売額を決済するときは 人民元に換算しなければならず 納税者は事前にその換算率を販売額が発生した日又は当月 1 日のいずれかの人民元為替中間レートに定めなければならない 4 (4) 新しい国民経済産業分類国家標準国家質量監督検査検疫総局 国家標準化管理委員会 2011 年 4 月 29 日公布 2011 年 11 月 1 日施行 1 背景国民経済産業分類とは 統計 計画 財政 税収及び工商等 国家のマクロ経済管理において広く適用され 実務上企業名称及び企業経営範囲にも大きな影響を与えている産業分野の分類基準をいう 企業名称については 業種の記述が企業の経済活動性質が属する国民経済産業分類又は企業の経営特徴を反映した用語でなければならず 企業の経営範囲については 企業が国民経済産業分類及び関係規定を参照して自主的に一種類又は複数の経営業種を選択し 企業登記機関も国民経済産業分類及び関連規定に従って 3 中华人民共和国资源税暂行条例实施细则 ( 财政部令第 66 号 ) 4 国家税务总局办公厅关于执行新国民经济行业分类国家标准的通知 ( 国税办发 [2011]132 号 ) 3

4 登記する そのほかに 外資企業はその経営範囲について 審査許可機関の審査を受けなければならず 異なる業種に対しては異なる参入政策 制限が課されるため 国民経済産業分類の修正は外商投資企業の実務にも影響を与えるものと思われる 国民経済産業分類の新国家標準 (GB/T ) は 国家質量監督検査検疫総局及び国家標準化管理委員会の承認を経て公布され 2011 年 11 月 1 日から実施されている 2 主な内容国民経済産業分類の改正により 様々な業界が影響を受けるが そのうち 紡織 起重機 エレベータ等の製造 列車の製造 電池の製造 映像 音響機器の製造 貿易代行 情報サービス及び観光等 日系企業が比較的多く参入している産業についても 分類上の変更があったので ご留意されたい ( 彭涛 鍾雪垠 中国弁護士 ) 二. 連載中国企業法実務第一弾 : 現地法人の設立 ( 第 1 回 / 全 5 回 ) 第 1 回 2011 年 11 月号外商投資企業の種類と性質 第 2 回 2011 年 12 月号設立手続の流れ 第 3 回 2012 年 1 月号社名について 第 4 回 2012 年 2 月号登録資本と投資総額 第 5 回 2012 年 3 月号現地法人の経営管理機構 < 新連載の開始に当たって> 2012 年は日中国交回復 40 周年を迎えます その間 改革開放 社会主義市場経済の導入 WTO への加盟と 中国経済の発展とそれに伴う法整備が進みました 中国に進出する日本企業内でも 世代交代が進み さらに 中国進出を行う企業の業種 目的も多様化してきました その中で 弊事務所に対するお客様のニーズも 基本事項の分かりやすい説明から発展的事項の探求まで バラエティに富んできております そこで 弊事務所に蓄積したノウハウを皆様にご提供すべく 当月刊ニュースレター TMI 中国最新法令情報 において 今月号より新連載企画として 連載中国企業法実務 を開始させていただきます 第一弾と致しまして 入門編として 中国進出の入り口といえる 現地法人の設立 について よくあるご質問に基づいて 全 5 回の連載をさせていただきます 今後の企画について ご要望があれば 鋭意反映させていただきたいと存じますので ご意見を賜れば幸いです 4

5 第 1 回外商投資企業の種類と性質 1. 外商投資企業とは 外国企業が単独で又は中国企業と共同で出資して中国で設立する会社は 中国で 外商投 資企業 と呼ばれる 中国では 出資者に外国の企業又は個人が含まれるか否かによって 外商投資企業 と それ以外の企業 ( 内資企業 と通称される) とに大きく分類され 適用される法律も 会 社設立 変更等の手続も異なっている 以前は 海外からの投資を呼び込むために 二免三減半 ( 生産型企業について 利益を 生み出した年度から 法人税に相当する企業所得税を 2 年間免税 3 年間半額免除する 5 ) に代表されるように 外商投資企業には優遇政策が採られていたが 内国民待遇の推進とい うことで 2008 年から企業所得税が内資企業と統一化され その他の優遇政策も 一部を 除いて順次廃止される傾向にある 他方で 外商投資企業に関する審査認可権限の地方移譲拡大や 審査認可手続の効率化に よって 以前よりも会社設立業務はスムーズに進みやすくなったが それでも 内資企業と は異なる制度的枠組みの中にあることは 今でも変わらない 外商投資企業と内資企業の主な区別は次の通り 外商投資企業 内資企業 出資者 外国の企業又は個人が含まれる 中国国内の企業又は個人のみ 設立手続 審査認可機関 ( 商務部門 ) の認可を得てから 工商行政管理局にて登記する 工商行政管理局にて登記することで成立する ( 準則主義 ) ことで成立する 事業内容 事業の内容によっては禁止又は制限 一般的な規制はない 6 上の規制 がなされる 資本金 資本金は外貨建てでも人民元建てでもよい 最低資本金に一律の規定はないが 事業内容に従って経営に必要な 資本金は人民元建てのみ 最低資本金は 会社法により 3 万元 株主 1 人の会社の場合には 10 万元 額 ( より多額 ) が必要 出資時期 設立登記後に出資する 出資してから設立登記を行う 根拠法 会社法に加えて 会社の種類ごとに特別法を適用 会社法 なお 内資企業でも 国有企業と民間企業では取り扱いが異なる点 特に国有企業と合弁 を行う場合には注意が必要である また 香港 マカオ 台湾からの出資を行う場合には 外商投資企業として扱われる 2. 三資企業 外商投資企業は 主に 独資企業 合弁企業 合作企業 の 3 種に分類され これら 5 外商投資企業及び外国企業所得税法 (1991 年 7 月 1 日施行 2008 年 1 月 1 日廃止 ) 第 8 条 6 個別の事業を行うために 許可制が取られ 所定の条件が課されることはある 5

6 を合わせて 三資企業 と呼ばれることがある 三資企業の分類は次の通り 独資企業合弁企業合作企業 正式名称外資企業中外合資経営企業中外合作経営企業 出資者 外国の企業又は個人 外国の企業又は個人 及び中国の企業 外国の企業又は個人及び中国の企業 根拠法外資企業法中外合資経営企業法中外合作経営企業法 最高権力 機関 企業経営 の特徴 株主会又は株主 ( 株主が 1 人の場合 ) 7 外資のみによる経営 外資同士の合弁も 独資企業 に分類され 会社法に従った経営参与及び利益分配がなされる 8 董事会 出資比率に応じた経営参与及び利益分配を行う 10 9 董事会 出資者は 投資 のほか 合作条件 を提供することも可能 経営参与及び利益分配も契約によって定め 必ずしも投下資本に応じた取り扱いをしない 11 なお 外国企業の中国進出形態としては 駐在員事務所 ( 代表機構 という) の設置も挙げられる ただし 駐在員事務所は 三資企業と異なり独立の法人格がなく また 本社のための連絡 調査機能を有するのみで 営利事業を行うことはできない 普通の会社と異なる特質外商投資企業は 通常有限責任会社として設立される 外商投資の株式会社の設立も制度上可能であるが 13 通常 中国進出をする外国企業は 自ら資金調達をして現地法人を設立し 経営することが多く 広く公衆から資金を調達して事業を行うことを目的とする株式会社制度を利用するニーズが大きくないこと 他方で 法定人数の発起人 最低資本金の条件の具備並びに複雑な経営管理機構を置く負担があることから あまり利用されていない 通常の外商投資企業は有限責任会社なので 株主総会もなく 経営管理機構は比較的簡素である また特に合弁企業の場合 株主は董事会を通じて会社経営を行うこととなり 株主の権限が前面に出てこないことが特徴である 14 そのため 特に日本の大企業の子会 7 会社法 第 37 条 第 62 条 8 中外合資経営企業法実施条例 第 30 条 9 中外合作経営企業法実施細則 第 24 条 なお 法人格を有しない合作企業の設立も認められ その場合には 董事会の代わりに連合管理機構を設置する ( 同第 53 条 ) 10 中外合資経営企業法 第 4 条第 2 項 中外合資経営企業法実施条例 第 31 条第 1 項 この特徴から 英語では equity joint venture と言われる 11 中外合作経営企業法 第 21 条 中外合作経営企業法実施細則 第 25 条 この特徴から 英語では contractual joint venture と言われる 12 外国企業常駐代表機構登記管理条例 第 14 条 第 35 条第 2 項 13 外商投資株式会社の設立の若干の問題に関する暫定規定 14 たとえば 董事は 各当事者が直接派遣することになるので ( 中外合資経営企業法 第 6 条第 1 項 ) 6

7 社として設立された場合 経営管理の在り方は日本本社とかなり様相が異なってくるので 現地の法実務に合わせた経営を行うことに留意が必要である この点 詳しくは 本連載第 5 回で取り上げる予定 [ 応用編 中国の個人との合弁企業設立の可否 ] 合弁企業の外国側出資者は 企業でも個人でもよいとされている 他方で 中国側出資者は 企業 ( 正確には 会社 企業又はその他の経済組織 とされる ) でなければならず 個人が直接の合弁当事者となることができない ( 中外合資経営企業法 第 1 条 ) そこで 中国の個人と合弁事業を行いたい場合には 当該個人に内資企業を設立してもらい その内資企業からの出資とすることで 上記のハードルをクリアすることになる ただ これには例外があり 既に存在する内資企業を買収して 買収先企業の個人株主との合弁企業にする場合には 元の個人株主がそのまま合弁企業の中国側当事者となることができる ( 外国投資者の国内企業買収に関する規定 第 54 条 ) さらに 上海市の浦東新区では 2010 年 5 月 1 日から 2 年間の予定で 新設の合弁企業の場合にも 中国の個人とこれを設立することを認める試験的運用がなされており 将来的には 中国の個人が合弁当事者になれないという制限は 緩和される可能性がある 15 ( 山根基宏 野中信孝 弁護士 ) 三. 上海法務事情 1. 合弁契約や定款の定型書式化の試験的導入上海市商務委員会は 10 月 18 日付で 上海市外商投資企業の契約 定款の定型書式化審査認可の試験的業務展開に関する通知 を公布した 16 試験的運用は 2011 年 11 月 1 日からまず市商務委員会での審査認可業務で開始され 2012 年 5 月から 市内各地の審査認可部門に対象が広げられる 試験的運用期間は 2012 年 10 マジョリティを持つ当事者であっても 株主総会の多数決で少数株主側の取締役を解任する といった取り扱いはそもそも制度上できない 15 浦東新区における国内自然人の中外合資 合作経営企業投資設立の試行弁法

8 月 31 日まで これに伴い 定型書式の雛型が上海市商務委員会の 上海外資オンライン手続システム にて公開されており 17 ダウンロードできる それによれば 合弁契約の雛型は 本文 8 ページ 全 41 条である また 合弁企業の定款の雛型は 本文 6 ページ 全 33 条である 形式は 空欄を穴埋めする形になっている これらは 通常 当事務所で扱う日系企業向けの雛型と比べて 大変薄い内容となっており 法定の必要的記載事項を必要最小限記載したという印象である 当該雛型の採用は 任意とされているが 雛型を使用する以上は 空欄以外は修正しないことともされている 審査認可機関である商務委員会による雛型の採用は 合弁契約 定款の審査の負担を軽減し 外商投資企業の設立事務の迅速 効率化につながるというメリットがあると思われるが 当事者が 雛型以外の事項を規定し 又は当該雛型に従わない場合に 雛型に従うことが事実上強制されるという運用がなされる恐れも否定できない この点は 今後の運用次第であるが 1 年間の試験期間を経て 柔軟な対応を可能とする制度になることを期待する 2. 外国人に対する社会保険の適用問題続報先月号にて紹介したとおり 国の規定である 中国国内で就業する外国人の社会保険への加入に関する暫定弁法 18 により 10 月 15 日から 外国人にも社会保険への加入が義務付けられた しかし 各地では 実際に社会保険への加入手続を行うために必要な地方法規が公布されずに 空白状態が続いていた その中で 北京市では 本市で就業する外国人が社会保険に参加することの関連業務取扱問題に関する通知 19 が出され 特別な除外措置 緩和措置なしに 外国人への社会保険加入が強制された 報道によれば 11 月 25 日に 日本企業向けの説明会が行われ 10 月 15 日までさかのぼって徴収すること 及び今年末までに加入登録を行うようにと 北京市社会保険基金管理センターから説明があったとされる 他方 上海市では 11 月 30 日現在 上海市に適用される規定が出されたとの情報はまだない 上海では 11 月 16 日付で 上海日本商工クラブが 政治協商会議あてに申し入れ書を提出して 二国間の社会保障協定の締結までの経過措置導入等の要請を行った しかし 北京の流れをみると 加入を義務付ける通知がいつ出されてもおかしくない状態と言える 3. 営業税の増値税への変更の試験的導入 11 月 16 日付で 財政部と国家税務総局から 営業税徴収の増値税徴収への変更試行方 在中国境内就业的外国人参加社会保险暂行办法 ( 人力资源和社会保障部令第 16 号 ) 19 关于本市就业的外国人参加社会保险有关业务操作问题的通知 ( 京社保发 号 ) 10 月 11 日付だが その存在が明らかになったのは近日 8

9 案 20 が公布され 一部の地区と業種に対して 2012 年 1 月 1 日から実施されることとなった 現行の増値税は 17% の基本税率と 13% の低税率が定められているが これに 11% と 6% の新たな低税率を設け 有形動産のリース等には 17% 交通運輸 建築業等には 11% 近代的サービス業には 6% の税率を適用する 現在主に 3% 又は 5% となっている営業税と比べると 税率は上がるように見えるが 増値税の場合には 仕入れ控除等ができることに鑑み 税の負担を増やさず むしろ若干軽減されることもある という基本原則が述べられている これに基づき 上海市では 11 月 24 日付で 実施意見を出し 準備期間 動員 研修期間 実施推進期間 の 3 段階のフェーズに分けて 一定のサービスに対して試験的導入を行うことが示された 小職の携帯電話には 11 月 30 日に 管轄の税務局からショートメッセージが届き 増値税納税者認定結果確認書の手続のために出頭せよ との通知を受けた 新しい制度を導入する前に 試験的導入を行うのは 中国では一般的に取られる手法であり 国の政策実現のために大局的に見れば効果的なやり方と思われるが 現場では これまで営業税のみ課税されていた事業所が突然増値税を課税されるとなると 取扱に慣れておらず 混乱が生じることも懸念される ( 山根基宏 弁護士 ) TMI 中国最新法令情報 2011 年 11 月号 発行 :TMI 総合法律事務所監修 : 何連明 外国法事務弁護士編集主幹 : 山根基宏 弁護士編集協力 : 王嶺 弁護士 葉雋宜 パラリーガル発行日 :2011 年 11 月 30 日 20 营业税改征增值税试点方案 9