Microsoft PowerPoint - WEB公開最終版 itSMF-J NTTコム(齋藤) _1400(公開版)

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1 NTTComの目指すGlobal Cloud Vision 実現に向けたクラウドサービス運用 NTTコミュニケーションズ株式会社クラウドサービス部企画部門長齋藤渉

2 1. イントロダクション 本日の Agenda 2. NTT コミュニケーションズの GCV (Global Cloud Vision) 3. GCV 実現の中核サービス Biz ホスティング Enterprise Cloud( BHEC ) 4. 運用 からみた仮想化サービス 5. プロバイダーとしてのグローバルガバナンス 2

3 1. イントロダクション 2. NTT コミュニケーションズの GCV (Global Cloud Vision) 3. GCV 実現の中核サービス Biz ホスティング Enterprise Cloud( BHEC ) 4. 運用 からみた仮想化サービス 5. プロバイダーとしてのグローバルガバナンス 3

4 クラウドによる経営基盤強化事例 当社のお客さまでも 特にグローバルなシステムへの適応事例が増えている A 社さま ブランド毎に構築された顧客情報管理システムをクラウドへ統合し 複数ブランド商品のクロスセルを推進 収益を拡大 B 社さま クラウドの柔軟性 / 迅速性を活かし 市場機会を捉えた店舗のグローバル展開を実現 4

5 A 社さま - 全世界にある各組織 グループ会社で同一のシステム コミュニケーションツールの導入 ( コラボレーションの向上 ) - ICTコストの大幅な削減 General applications Security Voice Unified Communications Thailand Data Center Enterprise Cloud UK Data Center Singapore Data Center Global Network Japan Data Center US Data Center Arcstar Universal One Customer Sites 5

6 A 社さま 各地に分散する多数のサーバ それらをつなぐネットワーク 複数の異なるアプリケーションを統合し 30% 以上のコストを削減 Security Voice Div. A Div. B Companywide Japan Country Japan Country (Common ICT system) A B Security management Arcstar UCS App s General Apps Customized Apps MS Office 365 / Teleconf services ICT platforms IaaS/PaaS Data Centers Physical Servers System locations Enterprise Cloud Physical Servers DC Networks networks :NTT Com :Other providers :By customer Arcstar Universal One network 6

7 B 社さま - グローバルでのICTガバナンス向上 - M&Aも見据えた新店舗展開にフレキシブルに対応できるICT 環境 Mission critical systems Security management Oracle Exadata DWH SCM ERP Accounting HRM FW IPS one-stop management Europe Data Center Asia Data Center Enterprise Cloud Japan Data Center America Data Center Arcstar Universal One shop office shop Head office shop office shop 7

8 B 社さま お客様の店舗展開に応じて増 ( 減 ) 設が容易で かつ一箇所 ( 本社 ) からコントロール可能なグルーバル均一なICTプラットフォームの実現 Japan HQ Acquired companies outside of Japan Japan HQ Acquired companies outside of Japan Security Voice App s General Apps Customized Apps ICT platforms IaaS/PaaS Data Centers Provided separately for each location Physical Servers Data Centers Enterprise Cloud Networks :NTT Com :Other providers :By customer Arcstar Universal One networks 8

9 1. イントロダクション 2. NTT コミュニケーションズの GCV (Global Cloud Vision) 3. GCV 実現の中核サービス Biz ホスティング Enterprise Cloud( BHEC ) 4. 運用 からみた仮想化サービス 5. プロバイダーとしてのグローバルガバナンス 9

10 Global Cloud Vision( GCV ) とは 2011 年 10 月に発表 お客さまICT 環境のクラウド化を契機に お客さまの経営改革に貢献するNTTコミュニケーションズのサービスビジョン GCV2013の 9つの特徴 ( 1 ~ 9 ) グローバルに統合 ( クラウド中心 ) 6 4 クラウドマイグレーション w/ パートナーシップ 1 インフラ 8 統合カスタマーポータル 3 ネットワーク

11 仮想ネットワーク適用領域お客さまへの提供価値向上に向けた主な取組み (1) 通信事業者ならではのクラウドの展開 キャリアクラウド グローバルネットワークと直結した高品質 / 高信頼クラウド クラウドとネットワークを一体的に運用 / 保守 (2) グローバルでのサービス提供力の強化 (3) ネットワーク仮想化技術を用いた新たな付加価値の提供 カスタマーポータル ネットワークコントローラー クラウド ネットワーク (UNO) データセンター内 データセンター間 WAN LAN 11

12 1. イントロダクション 2. NTT コミュニケーションズの GCV (Global Cloud Vision) 3. GCV 実現の中核サービス Biz ホスティング Enterprise Cloud( BHEC ) 4. 運用 からみた仮想化サービス 5. プロバイダーとしてのグローバルガバナンス 12

13 Biz ホスティング Enterprise Cloud ( 豊富なサービスメニュー ) 豊富な基本メニューに加え セキュリティ オペレーション マイグレーション等 企業の基幹システムとして利用可能な豊富なサービスメニューを提供 コンピュート 共有型 アプライアンス型 クラウド ミドルウェア DB シングル構成 DB クラスタ構成 ベストエフォート型 ギャランティ型 専用型 - ソフトウェア型 コロケーション 柔軟なリソース設定による徹底的なコスト最小化 クラウドマイグレーション SDN オンプレミス オンプレミス接続サービス お客さま拠点 ネットワーク インターネット クラウドとグローバル VPN を追加費用なしでシームレスに接続 VPN DC 内外に採用された SDN によるネットワーク制御 コロケーション カスタマーポータル データセンター セキュリティサービス グローバルオペレーション 13 コロケーション接続サービス 高度なセルフマネジメントで実現する迅速なシステム構築

14 Biz ホスティング Enterprise Cloud 拠点 同一アーキテクチャだからできた 短期展開 4 章 (2) グローバル品質 ( 保証 ) の難しさ 必要性 8 ヶ国 / 地域 10 拠点 ( 現在 ) 10 ヶ国 / 地域 12 拠点 (2014 年 ) 5 章 マレーシア (2013 年 3 月 ) タイ (2013 年 3 月 ) イギリス (2013 年 2 月 ) ドイツ (2014 年 3 月 ) シンガポール (2013 年 2 月 ) アメリカ (2013 年 2 月 ) 中国 [ 香港 ] (2012 年 6 月 ) 中国 [ 上海 ] (2014 年 10 月 ) 14 日本 (2012 年 6 月 ) オーストラリア (2013 年 5 月 )

15 ITIL /ISO20000 の導入 活用状況 以前から ITIL 適応による運用改善 個別案件での ISO20000 の取得 一部導入などはあったが 2010 ホスティングサービスに適応し ISO20000 認証取得 2012 対象を BHEC( 日本 ) に拡大 4. 運用 からみた仮想化サービス ( クラウドこそ ITIL ) 2013 グローバル拠点でのサービス運用標準化 他のセキュリティ ISO 認証取得の推進 ( 中 ) 5. プロバイダーとしてのグローバルガバナンス ( グローバルには必須 ) ITIL is a Registered Trade Mark of the Cabinet Office. 15

16 1. イントロダクション 2. NTT コミュニケーションズの GCV (Global Cloud Vision) 3. GCV 実現の中核サービス Biz ホスティング Enterprise Cloud( BHEC ) 4. 運用 からみた仮想化サービス 5. プロバイダーとしてのグローバルガバナンス 16

17 (1) 運用体制のスリム化 従来のシステム運用では 会社 もしくは 情報システム ごとに体制を整備する必要があったが A 社 B 社 C 社 Internet Internet VPN Router Router FW FW SW LB SW α システム β システム SV SV SV SV SV SV SV SV 17

18 (1) 運用体制のスリム化 クラウド基盤の運用ではプロセスやテクノロジー単位でリソースを体制を組むことができ 集約効果と品質向上が期待できる ( 運用体制のスリム化 ) A 社 B 社 C 社 サービスデスク (Tier1): 故障 / 問合せ受付 監視 一次作業 カスタマポータル 自動化 PM/SM 一部個社別 エンジニア (Tier2): サーバ / ストレージ 構築 変更作業 故障対応 ネットワーク データセンタ システム開発組織 メーカー (Tier3): 保守対応 ( 故障交換 情報解析など ) 18

19 (1) 運用体制のスリム化 問題点 一つのオーダーを複数のチームを経て完成させる ( 機能別の ) 体制であり コミュニケーションエラーを招く可能性が高くなる A 社 B 社 作業依頼書 C 社 要件ヒアリングミス サービスデスク プロジェクトマネージャ サービスマネージャ パラメータシート 要件伝達ミス エンジニア NW サーバ ストレージ 19

20 (1) 運用体制のスリム化 考慮すべき事項 費用対効果の高いクラウドサービス提供の体制をつくるには プロセス整備 標準化 セルフサービス化 がポイントになる クラウドサービスを支える管理プロセス 1. インシデント管理 : 迅速にインシデントを解消するためには? 2. 変更管理 : 安全かつ効率的に作業を行うためには? 3. 問題管理 : 問題の根本原因を特定し 恒久対策を行うためには? 4. サービスレベル管理 / 可用性管理 : サービス品質をどう測定する? 5. 構成管理 : サービス提供に必要な構成要素は? 20

21 参考 プロセスの重要性 プロセス ( 例 ) 良質なプロセスは部門の壁を低くし サービス提供活動に高い品質と効率性を与え 反復可能な状態にすることができる 織 / 部門 組 サービスデスク サービスマネージャ エンジニア (Tier2) エンジニア (Tier3) インシデント管理 受付 モニタリング 分類 記録 統制 顧客への報告 一次対応 二次対応 変更管理問題管理 受付 受付 記録 記録 作業統制 進捗確認 顧客への報告 顧客への報告 作業承認 手順作成 W/Aの実行 変更作業 根本原因調査 検証 W/Aの提示 プロセス 21 サービスレベル管理 受付 記録 モニタリング 分析 改善 改善

22 (1) 運用体制のスリム化 考慮すべき事項 費用対効果の高いクラウドサービス提供の体制をつくるには プロセス整備 標準化 セルフサービス化 がポイントになる 標準化とサービスポリシー設計の重要性 サービス提供内容 機器選定は非常に重要 安易な機器変更や特殊要件を入れると効率悪化 品質低下を招く 機器や仕様が 2 倍になると リソースは 1.5 倍必要 (?) サービス提供条件書 手順書 作業テンプレート 機器マニュアル エンジニア 22

23 (1) 運用体制のスリム化 考慮すべき事項 費用対効果の高いクラウドサービス提供の体制をつくるには プロセス整備 標準化 セルフサービス化 がポイントになる セルフサービス ポータル機能 契約情報 アラーム情報 仮想リソース制御機能 サーバ ネットワーク設定変更 バックアップ制御機能 23

24 (2) 複数システムの収容 同一ハードで複数のお客様のご要望に応えられる ( 複数のお客様システム収容 ) 仮想化サービスでは 同一の物理機器上で複数社 複数パターンの論理構成を実現することができる 物理構成 論理構成 Internet VPN α 社 β 社 VPN Internet Internet γ 社 VPN L3SW L2SW VRF VFW VLB VLAN FW A FW B FW A FW B LB FW_A LB VlanA LB VlanA Vlan_A VlanB VlanB Vlan_B LB LB FW_B Server Storage 24

25 (2) 複数システムの収容 問題点 1 故障 変更作業の影響が広範囲にわたり 運用が複雑化する可能性がある 誰に連絡する? 故障機器は? Internet Router 共用サービス 大量アラート Ping Fail FW FW LB SW SW SW SW VM VM VM VM サーバ サーバ ストレージ ストレージ VM VM VM サーバ 25

26 (2) 複数システムの収容 考慮すべき事項 1 共用機器を運用するポイントは情報管理 事前に想定して準備しておく ことが重要 情報管理 モニタリングリスト ( 監視 / 通知ポリシー ) 基盤管理表 ( 収容 接続性 ) 物理構成図 / 論理構成図 情報統制 障害訓練 メンテナンスポリシー ( 作業時間帯は?) 作業管理 ( 今 何が行われているか ) 26

27 (2) 複数システムの収容 問題点 2 ハードが同一なだけでは作業量は減らない 目に見えない設定にスピードを求められ 作業ミスが増加する恐れも ルーティング設定 IP/VLAN の払い出し フィルタ (ACL) 設定 バランシング設定 VLAN 設定 仮想サーバ構築 27

28 (2) 複数システムの収容 考慮すべき事項 2 作業ミス削減と効率化 / スピード化のためには 自動化 と セルフサービス化 がポイントとなる 各種コンフィグテンプレート コンフィグ自動生成ツール 従来の技術ではこのあたりが限界だったが SDN (Software Defined Networking) など新たな仮想化技術 L2NWからの解放 自動設定 FW LB サーバ構築からの解放 セルフサービス化 28

29 (3) 仮想化 レイヤ の登場 物理的な機器とユーザの OS( ゲスト OS) の間に 仮想化層 が挟まることによって 仮想化サービスを実現することができる 仮想サーバ _A 仮想サーバ _B 仮想サーバ _C AP AP AP ゲスト OS ゲスト OS ゲスト OS CPU ディスクメモリ NW CPU ディスクメモリ NW CPU ディスクメモリ NW 仮想化層 物理サーバ CPU ディスク メモリ ネットワーク Storage スイッチ 29

30 問題点 (3) 仮想化 レイヤ の登場 仮想化層が挟まることにより 障害ポイント が増える? 原因の調査と根本対策 ( 問題管理 ) が複雑になる恐れも 物理サーバ OS 異常 NIC 故障 サーバ故障 OS AP 接続できない 物理サーバディスク 仮想サーバ AP ゲストOS 接続できない 仮想化層物理サーバ 仮想サーバ OS 異常 ハイパーバイザー異常 仮想 NIC 異常 NIC 故障 サーバ故障 仮想ストレージ異常 ストレージ故障 Storage 30

31 考慮すべき事項 1 (3) 仮想化 レイヤ の登場 問題解決のためのポイントは ログ解析 / 知見の蓄積 と メーカーとのパートナーシップ ( 近道はない?) 仮想サーバ AP Log 解析 Log 情報 開発 ゲスト OS Log 仮想化層 Log 情報 物理サーバ Log 蓄積 事例なし Storage Log ナレッジサービス運用 情報 既知バグパッチメーカー 31

32 考慮すべき事項 2 (3) 仮想化 レイヤ の登場 仮想化サービスでは 複数の冗長化機能の組み合わせにより 高い可用性を実現する ( 切換えの手順 検証 自動化 -DevOps) フェールオーバー error FW1 Heart Beat ロードバランス切り離し ライブマイグレーション Load Balanc FW2 Fail Over error Health check A B C Server1 A B C Server1 故障 L2SW A B C Server2 Storage 32

33 1. イントロダクション 2. NTT コミュニケーションズの GCV (Global Cloud Vision) 3. GCV 実現の中核サービス Biz ホスティング Enterprise Cloud( BHEC ) 4. 運用 からみた仮想化サービス 5. プロバイダーとしてのグローバルガバナンス 33

34 当社の考え方 取組み CSA HIPAA PCI DSS ISO20000/ITIL (ITSMS) ISO27000 (ISMS) FISMA 見える化された運用をベースに各国 各基準に合わせて SSAE16/ システム 運用をチューン ISAE3402 STEP1 運用を見える化 ( 文書化 ) し 品質を担保 グローバル運用体制の整備 取得 STEP0 一定以上の情報セキュリティを担保 全クラウド拠点で取得 ( 予定 ) 継サ続ー的ビなス改善プロセスの(PDCA を品回質す担仕保組み) 34

35 4 5 章のまとめ ( 本日のまとめ?) (1) 運用体制のスリム化 効率的な体制 コスト 情報伝達難 ( ロス ) (2) 複数システム収容 多様 効率的な収容 コスト / 同一運用 影響範囲の拡大 グローバル化が容易に 作業量は減らない ( このままでは ) (3) 仮想化 レイヤ の登場 運用の複雑化 グローバルでのガバナンス ( 品質保証 ) 対策 ITIL 等によるプロセス標準化ノウハウの蓄積 NW 機能を含めた仮想化設計 運用の自動化 冗長化 (DevOps) セルフサービス化 ( お客様プロセス含む DevOps) PDCA をまわし続けるための認証 監査 35

36 最後に 明日 (11/28) は スポンサー講演 グローバルに展開する NTT コミュニケーションズのデータセンタ クラウドサービス部担当部長 グローバルなデータセンタ (Nexcenter) の展開で何を目論んでいるのか? 何に苦労しているか? 五十嵐彰彦 メディアスポンサー講演 DevOps 時代のシステム運用と開発のあり方 国際大学 GLOCOM 客員研究員 ( 実は 当部社員でもあり ) よりパブリック型のクラウドサービス (cloud n ) を題材に運用のサービス化 ( 自動化 ) の考え方 状況 林雅之氏 36

37 ご清聴ありがとうございました 37