トピックス JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版 NMIJ の今後の対応 ( 指示計 ロードセルの依頼試験 及びソフトウェアの試験について ) 2

Transcription

1 非自動はかり JIS B7611 の改訂版についての 紹介及び NMIJの今後の対応 産業技術総合研究所計量標準総合センター 平成 20 年 12 月 22 日 ( 月 ) 臨海副都心センター別館 11 階会議室 13:00~16:00 1

2 トピックス JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版 NMIJ の今後の対応 ( 指示計 ロードセルの依頼試験 及びソフトウェアの試験について ) 2

3 省令 JIS 化の最新情報 平成 17 年 (JIS 制定 省令の JIS 引用 ) JIS D5609 タクシーメーター JIS T4206 ガラス製体温計 JIS T1140 電子体温計 JIS B 水道メーター及び温水メーター JIS T1115 非間血式電子血圧計 JIS B 非自動はかり *2005 年 3 月 20 日 JIS 制定 3

4 省令 JIS 化の最新情報 平成 20 年 (JIS 制定 省令の JIS 引用予定 ) JIS C 照度計 (2008/3/20 制定 ) JIS B 自動車等給油メーター (2008/4/20 制定 ) JIS B7613 家庭用はかり (2008/7/20 制定 ) JIS B 分銅及びおもり (2008/10/20 制定 ) JIS B アネロイド型圧力計 ( 機械式 ) JIS B アネロイド型圧力計 ( 電気式 ) JIS B 非自動はかり 平成 21 年 (JIS 制定 省令の JIS 引用 ) JIS C 電力量計 JIS C 変成器付電力量計 JIS C 無効電力量計 JIS C 最大需要電力量計 JIS C 計器用変成器 4

5 省令 JIS 化の最新情報 JIS B 非自動はかり - 性能要件及び試験方法 - 第 2 部 : 取引又は証明用 ( 平成 20 年度制定予定 ) JIS B 非自動はかり - 性能要件及び試験方法 - 第 3 部 : 取引又は証明用 - 分銅及びおもり ( 平成 20 年 10 月 20 日制定 ) JIS B7613 家庭用はかり - 一般用体重計, 乳幼児用体重計及び調理用はかり ( 平成 20 年 7 月 20 日制定 ) 5

6 JIS B7611-3( 分銅及びおもり ) 取引又は証明用の非自動はかりとともに使用されるという実態から 既に制定されているJIS B 7609( 分銅 ) とは明確に区別 JIS B7611 規格群の非自動はかりの第 3 部として 制定する 国内独自の検定公差となっていたため OIMLR111: 2004 には不整合 JIS 制定においては適用範囲を定める理由から上限を 30kg とした 6

7 JIS B7613( 家庭用はかり ) 家庭用はかりに位置する国際勧告はない OIMLR76( 非自動はかり ) と比較を行った 簡単な構造で比較的安価のため性能及び構造に求める精度担保に大きな差があるためOIMLR76とは不整合 PC TV などの汎用品及び無線通信への対応 電磁波 静電気等の耐環境への影響 次回改正時に 防水性の規定を検討 7

8 JISB7611-2( 非自動はかり ) 技術基準の変遷説明 平成 5 年計量法改正 (H,M,O 級 ) 平成 12 年検則一部改正 (1,2,3,4 級 ) 平成 5 年 11 月 1 日 平成 12 年 8 月 9 日 平成 17 年検則 JIS 引用 (1,2,3,4 及び4* 級 ) 平成 17 年検則 JIS 改訂 (1,2,3,4 234 級 ) 平成 17 年 4 月 1 日 ( 平成 20 年制定 ) 8

9 JISB7611-2( 非自動はかり ) 技術基準の変遷説明 平成 5 年計量法改正 (H,M,O 級 ) 平成 5 年 11 月 1 日 OIMLR76 非自動はかり (1992 年 ) の技術基準及び平成 5 年以前の技術基準の整合を図った 9

10 JISB7611-2( 非自動はかり ) 技術基準の変遷説明 平成 12 年検則一部改正 (1,2,3,4 級 ) 平成 12 年 8 月 9 日 国際整合化へ OIMLR76 非自動はかり (1992 年 ) の技術基準 精度等級 H,M,O 級 1,2,3,4 級 2 国間相互承認スタート ( ドイツ オランダ 韓国 ) 10

11 JISB7611-2( 非自動はかり ) 技術基準の変遷説明 平成 17 年検則 JIS 引用 (1,2,3,4 及び 4* 級 ) 平成 17 年 4 月 1 日 OIMLR76 非自動はかり (1992 年 ) の技術基準 国際的な計量規制の動向への迅速な対応 技術の進歩や変化する社会の要請に迅速に対応 11

12 JISB7611-2( 非自動はかり ) 技術基準の変遷説明 平成 17 年検則 JIS 改訂 (1,2,3,4 級 ) ( 平成 20 年制定 ) OIMLR76 非自動はかりの改訂 (2006 年及び 2007 年 ) 型式承認国際相互受入取り決めの枠組み 制度への署名 (MAA)2006 年 大型はかりへの国内対応 12

13 経過措置 : 基準適合義務 ( 製造 ) 精度等級 1,2,3,4 級 非自動はかりの技術基準の変遷 H ( 計量法改正 ) H ( 一部改正 ) H (JIS 引用 ) H21 年春 (JIS 改訂 ) H H 精度等級 H,M,O 級 電気式はかり ばね式指示はかりを ばね式指示はかり 除く機械式はかり 経過措置 : 検定及び検査の方法はなお従前の通り 電気式はかり ばね式指示はかりを除く機械式はかり JIS 引用による基準の変更無し JISB7611-2:2005 JISB7611-2:2009 JIS 引用による基準の変更一部有り ソフトウェアへの要求事項 環境試験への高レベルの要求 ばね式指示はかり 型式承認取得件数 ( 精度等級 1,2,3,4,, 級 ) 平成 12 年から現在まで 116 型式 (2008 年 12 月 15 日現在 ) 13

14 改訂予定の JISB の主な内容 OIML R76(2006 年及び 2007 年 ) に整合 ソフトウェアへの要求事項 環境試験への高レベルの要求 モジュールにより組み合わされた非自動はかりの性能要件及び試験方法の確立 検定及び使用中検査 : 検定及び使用中検査は 平成 12 年検則一部改正時の内容と同じ 14

15 モジュールとは? 型式承認 ( 産総研 ) 申請 ひょう量 6 kg 目量 1 g 0 g 特定計量器検定検査規則第 118 条 ~127 条 (JISB 引用 ) 完成品のはかりに対して試験を実施 検定 ( 都道府県 指定検定機関 ) 構造検定 ( 個々に定める性能 ) 器差検定 定期検査 ( 都道府県 特定市 指定定期検査機関 計量士 ( 代検 )) 性能に関する検査 器差検査 15

16 モジュールとは? 0.00 t モジュール ( 指示計及びロードセル ) を個別に試験 個別に試験を実施したモジュールを組み合わせた非自動はかり t ピットレス型トラックスケール 16

17 モジュールとは? 型式承認 ( 産総研 ) 0.00 t 指示計及びL/Cを個別に評価 検定 ( 都道府県 指定検定機関 ) 構造検定 ( 個々に定める性能 ) 器差検定 t 定期検査 ( 都道府県 特定市 指定定期検査機関 計量士 ( 代検 )) 特定計量器検定検査規則第 118 条 ~127 条 (JISB 引用 ) 各モジュールの組合せを評価して型式承認を実施 性能に関する検査 器差検査 17

18 JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版との内容比較 1. 用語 定義の更新 2. モジュールの定義の明確化及びモジュールに対する技術要件及び適合性確認の方法の導入 3. 型式試験及び審査における ファミリー及びモジュールの試験及びモジュ及び概念の導入 4. ソフトウェア制御の電子装置の追加要件の導入 5. レベル制の導入 6. 器差検定及び器差検査の追加 18

19 JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版との内容比較 1. 用語 定義の更新 はかりの分類 対面販売用はかり バルクスケール ( セルフサービスはかり ) 格付けはかり ( 郵便はかり ) 移動式はかり ( フォークリフト パレットスケール 車いすなどの車輪が取り付けられているはかり ) 車両計量用の携帯式はかり ( 計量法施行令第 5 条の使用制限の特例に係る特定計量器を除く ) 19

20 JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版との内容比較 2. モジュールの定義の明確化及びモジュールに対する技術要件及び適合性確認の方法の導入 3. 型式試験及び審査における ファミリー及びモジュールの試験及びモジ及び概念の導入 はかりの構成要素 ( 例 ) 操作用キー又は キーボード 周辺装置 プリンタ 副ディスプレイ 機械的及びアナログアナログ データデータ処理主電気的接続デジタル ( 風袋 料金ロードセル処理ディスプレイ要素変換器計算 ) アナロク 信号 テ シ タル値 計量値 正味量 総量 ( カウント値 ) ( 質量単位 ) 風袋量 テ ータ保存装置 その他の周辺装置 20

21 JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版との内容比較 4. ソフトウェア制御の電子装置の追加要件の導入 法定計量に関するソフトウェア ( 計量結果等 ) を意図的に変更した場合は履歴を残す 組み込みソフトウェアを搭載したはかり及びモジュール プログラム可能又はロード可能な法定計量に関するソフトウェアをもつはかり及び装置 21

22 JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版との内容比較 5. レベル制の導入 レベルL: 電磁波障害試験 (1GHz 電界強度 3V/m) 等 レベルH: 電磁波障害試験 (2GHz 電界強度 10V/m) 雷サージ試験の追加 ( 対象 : トラックスケール等 ) ソフトウェアへの追加要件等 OIMLR76(2006 年 ) では ソフトウェア 電磁波 雷サージなどの要求事項が追加された 22

23 JISB7611-2(2005 ( 年 ) と改訂版との内容比較 6. 器差検定及び器差検査の追加改訂版には 器差検定及び器差検査の方法を記載する 23

24 オランダ ドイツ 韓国 オーストラリア 中国 フランス ニュージーランド スロバキア スウェーデン MoU 及び MAA ( 参考資料 ) 国名公的試験機関 MoU/MAA Nederlands Meetinstituut (NMi) Physikalisch Technische Bundesanstalt (PTB) MoU MoU Korean Agency for Technology and Standards (KATS) MoU( 精度等級 3 4 級 ) MAA( 精度等級 2~4 級 ) National Measurement Institute of Australia (NMI) General ladministration i i OfQuality Supervision, i Inspection and Quarantine (AQSIQ) Laboratoire National de Métrologie et d'essais (LNE) eu/index en Ministry of Consumer Affairs / Measurement and Product Safety Service (MCA / MAPSS) Slovak Legal Metrology (Banská Bystrica) ) (SLM) SP Technical Research Institute of Sweden (SP) MAA MAA MAA MAA MAA MAA 2008 年 12 月 22 日現在 * MoU = Memorandum of Understanding(2 国間相互承認 ) MAA = Mutual Acceptance Arrangement( 多国間相互承認 ) 24

25 指示計及びロードセル 依頼試験について 産業技術総合研究所計量標準総合センター力学計測科質量計試験技術室 平成 20 年 12 月 22 日 ( 月 ) 臨海副都心センター別館 11 階会議室 13:00~16:00 1

26 型式承認の流れ ( 完成はかり ) 事前相談 提出資料の確認 試験機種の選定 非自動はかり型式承認申請 型式承認申請書 提出文書 仕様一覧 外観図提出図書提出図書 構造図外観図構造図など ひょう量 6 kg 目量 1 g 0 g 型式承認試験 器差試験 偏置誤差試験 電磁波障害試験 ソフトウェア ( 該当する場合 ) 等 型式承認 承認通知書型式承認第 DXXY 号 2

27 型式承認の流れ ( モジュールの組み合わせ ) 事前相談 提出資料の確認 非自動はかり型式承認申請 型式承認申請書 提出文書 仕様一覧提出図書 外観図提出図書外観図構造図など 指示計依頼試験成績書 L/C 依頼試験成績書 or L/C OIML R60 適合証明書 型式承認試験 型式承認 承認通知書型式承認第 DXXY 号 3

28 指示計 依頼試験の概要 (1) 概要 非自動はかりの構成要素 ( モジュール ) である指示計の評価を行うもの 目的 モジュール評価を利用した非自動はかりの型式承認において そのモジュールとしての指示計を依頼試験で事前に評価する 型式承認申請時に依頼試験成績書を添付することで その指示計の試験を省略する 試験対象 1. 質量計用指示計 ( アナログ信号 ) 試験規格 :JIS B 付属書 Cに規定 2. 質量計用指示計 ( ターミナル デジタルディスプレイ ) 試験規格 :JIS B 付属書 Dに規定 現在改訂作業中の新しい JIS 基準を想定 4

29 指示計 依頼試験の概要 (2) 試験分類及び手数料 : 1. 試験分類 質量計用指示計 ( アナログ信号 ) JIS B7611-2( 環境試験レベル H) に対応する試験 JIS B7611-2( 環境試験レベル L) に対応する試験 質量計用指示計 ( ターミナル等 ) 型式の追加 変更にかかる追加試験 ( 個別項目 ) 験 ( 個別項目 ) JIS B7611-2( 環境試験レベル H) に対応する試験 JIS B7611-2( 環境試験レベル L) に対応する試験 型式の追加 変更にかかる追加試験 ( 個別項目 ) 型式の変更 追加 ( 試験なし ) 型式の変更 追加 ( 試験なし ) 2. 手数料 : 産総研依頼試験手数料による 試験期間 : 標準処理期間 : 3ヶ月 ( 試験を行う器物が1 台の場合 ) 5

30 環境レベルについて 試験又は要件レベル L レベル H AC 主電源電圧ディップ及び短時間停電 ( 厳しさレベル : 低 ) ( 厳しさレベル : 高 ) バースト ( 短時間 ) 静電気放電 サージ - 放射電磁界イミュニティ ( 厳しさレベル : 低 ) ( 厳しさレベル : 高 ) 伝導無線周波数電磁界イミュニティ - 車両用電源駆動のはかりに対する特別 EMC 要件 - ソフトウェア制御の電子装置の追加要件 - : レベルL 及びレベルHのいずれも 各試験の要件によって同じ試験を実施する : 各試験の要件によって 試験の厳しさレベルが明記されている場合は それに従う -: レベル L において 特に試験を実施しなくてもよい場合とする 環境試験レベル H は OIML R76-1(2006) に試験項目及び厳しさレベルを整合 環境試験レベル L は JIS(2005 年版 ) の電気的な妨害試験の基準に準拠 6

31 指示計 の一般的な試験項目 A 零点設定の精度 A44 A.4.4 計量性能 A.4.5 複数の表示装置をもつはかり アナログ デジタル A 風袋の計量試験 A 風袋引きの精度 A.4.10 繰返し性試験 A.4.12 平衡の安定に対する試験 A.5.2 予熱時間試験 A 静的温度 ( 増幅への影響 ) A 無負荷表示の温度影響 A.5.4 電源電圧変動試験 B.2 高温高湿 ( 定常状態 ) B31 B.3.1 AC 主電源電圧ディップ及び短時 間停電 B.3.2 バースト B33 B.3.3 サージ B.3.4 静電気放電 B.3.5 放射電磁界イミュニティ B36 B.3.6 伝導無線周波数電磁界イミュニ ティ B.3.7 車両用電源駆動のはかりに対す る特別 EMC 要件 B.4 スパン安定性試験 C.3.3 センシング機能 G ソフトウェア制御の電子装置の追 加要件 質量計用指示計( ターミナル等 ) は青字の項目のみ該当 質量計用指示計( アナログ信号 ) は全項目該当 環境試験レベルに応じて 実施しない試験もある 7

32 計量性能試験 指示計 に対する試験のイメージ 擬似ロードセル kg ケーブル抵抗 励起負荷シミュレータ指示計 ( アナログ信号 ) 試験内容 初期器差試験 静的温度試験 同一質量による繰り返し試験 ウォームアップ試験 電源電圧変動試験 高温高湿度試験 等 8

33 計量性能試験 指示計 に対する試験装置 指示計 ( アナログ信号 ) 恒温恒湿槽 ケーブル抵抗 励起負荷シミュレータ 擬似ロードセル 9

34 指示計 に対する試験のイメージ 妨害試験 kg 試験内容 電磁波障害試験 静電気放電試験 バーストノイズ試験 電源電圧降下試験等 10

35 ロードセル 依頼試験の概要 (1) 概要 非自動はかりの構成要素 ( モジュール ) であるロードセルの評価を行うもの 目的 モジュール評価を利用した非自動はかりの型式承認において そのモジュールとしてのロードセルを依頼試験で事前に評価する 型式承認申請時に依頼試験成績書を添付することで そのロードセルの試験を省略する 試験対象 1. ロードセル ( アナログ信号 ) 2. ロードセル ( デジタル信号 ) 試験規格 :OIML R60:2000 に規定 11

36 試験分類及び手数料 : 1. 試験分類 ロードセル 依頼試験の概要 (2) アナログロードセル最大容量 20 t 以下 デジタルロードセル最大容量 20 t 以下 2. 手数料 : 産総研依頼試験手数料による 試験期間 : 標準処理期間 : 3 ヶ月 ( 試験を行う器物が 1 台の場合 ) 12

37 ロードセル の一般的な試験項目 OIML R60:2000 A.4.1 器差及び繰り返し性試験 A.4.1 最小デッドロード出力に及ぼす温度の影響試験 A42 A.4.2 クリープ試験 A.4.3 最小デッドロード出力戻り試験 A.4.4 気圧の影響試験 A.4.5, A4.6 湿度試験 A ウォームアップ試験 A 電源電圧変動試験 A AC 主電源の電圧ディップ及び短時間停電試験 A バースト試験 A 静電気放電試験 A 電磁波障害試験 A スパン安定性試験 アナログロードセルは黒字の項目のみ該当 デジタルロードセルは黒字 + 青字の全項目該当 13

38 ロードセル に対する試験装置 (1) 小容量ロードセル試験装置 14

39 試験可能なロードセル ロードセル に対する試験装置 (2) 小容量ロードセル試験装置 最大容量 E max :100 kg ~ 1000 kg クラス :C D 目量の数 :6000 以下 湿度記号 :CH NH 荷重のタイプ : 圧縮 引張 ビーム型 分銅 : 10 kg 10 枚 + 20 kg 5 枚 合計 200 kg 50 kg 10 枚 +100 kg 5 枚 合計 1000 kg 非磁性ステンレス鋼 (SUS304) 恒温槽 : 温度制御範囲 -30 ~ +100 湿度制御範囲 30 % ~ 95 % 15

40 ロードセル に対する試験装置 (3) 大容量ロードセル試験装置 9m30cm 全長 : 約 9 16

41 試験可能なロードセル ロードセル に対する試験装置 (4) 大容量ロードセル試験装置 最大容量 E max :2.5 t ~ 20 t クラス :C D 目量の数 :6000 以下 湿度記号 :CH SH 荷重のタイプ : 圧縮 引張 ビーム型 分銅 : 0.5 t t 5 枚 +1 t 5 枚 +2 t 6 枚 合計 20 t 非磁性ステンレス鋼 (SUS304) 恒温槽 : 温度制御範囲 -15 ~ +50 湿度制御範囲 20 % ~ 95 % 17

42 ロードセル に対する試験イメージ (1) ( ) S-Wt-P-Z 2 -We S = 試験器物が温度安定状態に到達 Wt = 待ち時間 (2 時間 ) P= 予備負荷 Zn= 最小 DRの読み We = 計量試験 S-Wt-P-Z 1 -We S-Wt-P-Z 4 -We /min を超えない -10 S-Wt-P-Z 3 -We 時間 18

43 ロードセル に対する試験イメージ (2) 負荷質量 D max 予備負荷 器差試験 繰り返し性の試験 クリープ試験最小デッドロード出力戻りの試験ド出力戻りの試験 D min 温度安定化 5 分間 1 時間 30 分間 時間 19

44 ソフトウェアの試験について 産業技術総合研究所計量標準総合センター 平成 20 年 2 月 29 日 平成 20 年 12 月 22 日 ( 月 ) 臨海副都心センター別館 11 階会議室 1

45 - 内容 - 1. 背景及び目的 2. ソフトウェアの試験を行う際の非自動はかり及びモジュール ( 例 : 指示計 ) の分類 3. ソフトウェアの試験内容 ( 概要 ) 2

46 1. 背景及び目的 非自動はかりを含め現在多くの特定計量器がソフトウェア制御 不正操作 悪用によって計量特性に関連するパラメータ ( スパン 重力加速度など ) が改ざんされる恐れ有り OIML R76(2006 年度版 ) に 5.5 ソフトウェア制御の電子装置の追加要件 として記載 日本でも 非自動はかり及びモジュールに対するソフトウェアの試験を開始する必要有り 本試験の目的は 法定計量に関連するソフトウエアに関し 正確な計量の向上 安心安全の向上 ハッキングなどしてプログラムを改ざんする人の対策を 今回のソフトウェアの追加要件では対象外 3

47 2. ソフトウェアの試験を行う際の 非自動はかり及びモジュール ( 例 : 指示計 ) の分類 4

48 1 組み込みソフトウェアを搭載したはかり及びモジュール [R76-1(5.5.1.) 新 JIS 7.5.1, G.1.] 封印後 いかなるインタフェースを介して又は他の手段によって 修正又は更新 ( アップロード ) ができないこと 例 : ROM+EPROM で構成されているタイプ 補足 1-1: EPROM に相当するところに, 装置特有のパラメータ ( スパン調整値等 ) を保存している場合を想定 補足 1-2: EPROM に相当するところ =EPROM だけでなく,CPU の中に一部データの書き換え可能なデータエリアがあって, そこでパラメータの値を保存している場合などを含む 5

49 2-1 プログラム可能な又はロード可能な法定計量に関連するソフトウェアをもつはかり及び装置 (=1 以外 ) 使用者がOS 及び / 又はプログラムに直接アクセスできない場合 [R76-1(5.5.2.),(G.2.2.1) 新 JIS 7.5.2, G ] 補足 1-3: セキュリティによって使用者はアクセスすることができない状態であること 2-2 プログラム可能な又はロード可能な法定計量に関連するソフトウェアをもつはかり及び装置 (=1 以外 ) 使用者がOS 及び / 又はプログラムに直接アクセスできる場合 [R76-1(5.5.2.),(G.2.2.2) 新 JIS 7.5.2, G ] 6

50 3. ソフトウェアの試験内容 ( 概要 ) 補足 2-1: 非自動はかり及びモジュールの法定計量に関連するソフトウェア プログラムモジュール型式特有の = ( 法定計量に関連する + + パラメータソフトウェアの部分 ) 装置特有のパラメータ 法定計量に関連するパラメータ 7

51 1 組み込みソフトの指示計 ソフトウェア識別 ソフトウェア識別 ( ソフトウェアのバージョン番号又はチェックサムの値など ) が, 次のいずれかで確認できる必要あり 銘板シールに記載, 画面に表示, プリンタに印字など ( どれかが行えていることを NMIJ は確認 ) 封印 パラメータについては, 改変されたことがわかる封印方法で封印する必要がある 具体例は次の通り (i) ハードウェア封印 ( 封印シールなど ) の場合 図面及び実機で NMIJ が確認する (ii) ソフトウェア封印の場合 提出書類と実機で確認 実機による確認は 申請者による器物持ち込み日に 申請者から説明を受けて確認する予定 8

52 1 組み込みソフトの指示計 ( 続き ) インターフェースが有るものの 使用者が接続できない場合例 1: インターフェース部を封印シールで覆われている状態 例 2: 使用者には触れらない本体内部にインターフェースが取り付けられている状態 インターフェースが有り 使用者が接続できる場合例 : 本体の計量値テ ータなどを単に取り出すだけの状態 9

53 2-1 プログラム可能な又はロード可能な法定計量に関連するソフトウェアをもつはかり及び装置 使用者が OS 及び / 又はプログラムに直接アクセスできない場合 最低必要な機能ソフトウェア及びパラメータマニュアルコマンドで, 法定計量に関連するプログラムモジュール 型式特有のパラメータ及び装置特有のパラメータについて 2 バイト以上のチェックサム (CRC-16 を推奨 ) 等を自動的に計算し表示させること 補足 2-2: チェックサム等 = チェックサム又はそれと同等な機能 あるいはチェックサムより高度な機能 10

54 2-1 プログラム可能な又はロード可能な法定計量に関連するソフトウェアをもつはかり及び装置 使用者が OS 及び / 又はプログラムに直接アクセスできない場合 装置特有のパラメータに, 監査証跡が必要 保存すべき内容 : 変更日, パラメータの種類 ( 例えばスパン調整を変更した等がわかること ), 変更前のパラメータの値 ただし パラメータにハードウェア封印してある場合 ソフトウェア上の監査証跡は不要 なぜなら封印シールを剥がせば証拠が残る為 ハードウェア封印は監査証跡と同等と考える 11

55 2-2 プログラム可能な又はロード可能な法定計量に関連するソフトウェアをもつはかり及び装置 使用者が OS 及び / 又はプログラムに直接アクセスできる場合最低必要な機能 ソフトウェアマニュアルコマンドで, 法定計量に関連するプログラムモジュール 型式特有のパラメータ及び装置特有のパラメータについて 2 バイト以上のチェックサム (CRC-16 を推奨 ) 等を自動的に計算し基準値と比較し 異なる場合 動作しないこと 装置特有のパラメータに, 監査証跡が必要 保存すべき内容 : 変更日, パラメータの種類 ( 例えばスパン調整を変更した等がわかること ), 変更前のパラメータの値 ただし パラメータがハードウェア封印の場合 ソフトウェア上の監査証跡は不要 なぜなら封印シールを剥がせば証拠が残る為 12

56 2-2 プログラム可能な又はロード可能な法定計量に関連するソフトウェアをもつはかり及び装置 使用者が OS 及び / 又はプログラムに直接アクセスできる場合 これらを NMIJは 申請者が器物を提出する際 実機にて確認 プログラムを変更し チェックサム等の値が変わり 法定計量に関連するソフトウェアが起動しないことを確認する プログラムの変更については 必ずNMIJが行う 書類については提出日以降も順次確認する ( お願い ) 申請する際には 申請をスムーズにするため 器物のソフトウェアに精通している方の同行をお願いします 13