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ゆめじみうら
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1 ( エコチル調査 ) 平成 22 年 11 月環境省 Japan Environment & Children's Study 1

調査方法規模 : 全国で 10 万組の親子を対象とした出生コーホート調査調査期間 : 平成 23 年 1 月より 3 年間で参加者募集 13 年間追跡調査予算 : 平成 22

2 子どもの健康と環境に関する全国調査 ( エコチル調査 ) とは調査目的 : 子どもの健康に与える環境要因を解明中心仮説胎児期から小児期にかけての化学物質曝露が子どもの健康に大きな影響を与えているのではないか? 調査方法規模 : 全国で 10 万組の親子を対象とした出生コーホート調査調査期間 : 平成 23 年 1 月より 3 年間で参加者募集 13 年間追跡調査予算 : 平成 22 年度当初予算約 31 億円平成 23 年度要求要望額期待される成果約 51 億円 1 小児の健康に影響を与える環境要因の解明 2 小児の脆弱性を考慮したリスク管理体制の構築 3 次世代の子どもが健やかに育つ環境の実現 4 ライフサイエンス分野の国際競争力の確保 Japan Environment & Children's Study 2

胎児小児の脆弱性 : 子どもは小さな大人ではない子どもの健康に与える影響要因多種多様な化学物質の生産使用現代欧米スタイルへの変化遺伝要因環境要因生活習慣社会要因胎児期新生児期乳児期幼児期小児期 1 8 12 16 28 40 週妊娠初期 (~4 ヶ月 ) 妊娠中期 (5~7

3 胎児小児の脆弱性 : 子どもは小さな大人ではない子どもの健康に与える影響要因多種多様な化学物質の生産使用現代欧米スタイルへの変化遺伝要因環境要因生活習慣社会要因胎児期新生児期乳児期幼児期小児期週妊娠初期 (~4 ヶ月 ) 妊娠中期 (5~7 ヶ月 ) 妊娠後期 (8~10 ヶ月 ) 出生母体の胎盤及び臍帯を通じて成長 ( 子宮内環境に依存 ) 臓器や上下肢など形成 ( 細胞分裂が活発曝露に対して高感受性 ) 代謝や脳神経系が未発達 ( 曝露に対して脆弱 ) Japan Environment & Children's Study 3

今子ども達に何が起こっているのか先天奇形 ( 尿道下裂ダウン症など ) の増加日本 USA: アトランタ 15 1ダウン症万人に10 対する発生頻度水頭症二分脊椎症尿道下裂 20 1万人に対する発生10 頻度15 ダウン症腎のう胞尿道下裂 [ 人] 5 [ 人] 5 0 1974-79 1980-84 1985-89

4 今子ども達に何が起こっているのか先天奇形 ( 尿道下裂ダウン症など ) の増加日本 USA: アトランタ 15 1ダウン症万人に10 対する発生頻度水頭症二分脊椎症尿道下裂 20 1万人に対する発生10 頻度15 ダウン症腎のう胞尿道下裂 [ 人] 5 [ 人] 出典 : 国際先天異常監視機構 (ICBDSR) 出典 : 国際先天異常監視機構 (ICBDSR) 25 年間で先天異常は 2 倍に Japan Environment & Children's Study 4

) の増加幼稚園小学校中学校高校ぜん息被患率 [%] 980 1981 1982 1983 1984

1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 出典 :

5 環境省子どもの健康と環境に関する全国調査免疫系疾患 ( 小児ぜん息 ) の増加代謝内分泌系異常 ( 小児肥満 ) の増加幼稚園小学校中学校高校ぜん息被患率 [%] 出典 : 学校保健統計出典 : 学校保健統計 20 年間でぜん息児は 3 倍に 30 年間で肥満傾向児は倍に Japan Environment & Children's Study 5 1

6 環境省子どもの健康と環境に関する全国調査生殖異常 ( 男児の出生率の低下 ) の増加出生性比 ( 男 / 女 ) 出典 : 人口動態統計男子の出生比率が減少 Japan Environment & Children's Study 6

7 精神神経発達障害の増加 60 日本 ( 精神及び行動の障害の受療率 ) 05% 0.5% USA: ウィスコンシン州 ( 自閉症の割合 ) 動の障害口 10 万対 ) 精神及び行動受療率 ( 人口精の自閉症のの割合 0.4% 0.3% 0.2% 0.1% 0.0% 出典 : 患者調査出典 :Wisconsin Department of Public Instruction (WDPI) ヒトにおいて化学物質の影響が指摘されている事例低濃度のメチル水銀曝露による発達への影響 ( セイシェルデンマークのフェロー諸島等多数 ) 低濃度の鉛曝露による知能の低下 ( アメリカ ) 低濃度のPCB 曝露による発達への影響 ( アメリカ台湾 ) 有機ヒ素化合物の曝露による小児への健康影響 ( 知能の低下自律神経の異常日本 ) Japan Environment & Children's Study 7

8 本調査の中心仮説胎児期から小児期にかけての化学物質曝露が子どもの健康に大きな影響を与えているのではないか? 化学物質の曝露 ( 環境要因 ) ( アウトカムエンドポイント ) 残留性有機汚染物質 ( ダイオキシン類 PCB 有機フッ素化合物難燃剤等 ) 重金属 ( 水銀鉛ヒ素カドミウム等 ) 内分泌攪乱物質 ( ビス身体発育 : 出生時体重低下出生後の身体発育状況等先天奇形 : 尿道下裂停留精巣口唇口蓋裂二分脊椎症消化管閉鎖症心室中隔欠損ダウン症等フェノール A 等 ) 農薬 VOC( ベンゼン等 ) など性分化の異常 : 性比性器形成障害脳の性分化等遺伝要因社会要因生活習慣要因精神神経発達障害 : 自閉症 LD( 学習障害 ) ADHD( 注意欠陥多動性障害 ) 等免疫系の異常 : 小児アレルギーアトピー喘息等代謝内分泌系の異常 : 耐糖能異常肥満等 Japan Environment & Children's Study 8

9 子どもの健康と環境に関する科学的な知見の例胎児発育遅延の結果出生する在胎期間に比して体格の小さい児低身長広汎性発達障害肥満高血圧等の発症率が増加流産防止薬として妊婦への合成エストロゲン製剤 (DES: diethylstilbestrol) 投与流早産の増加 ( 女児 ) 膣癌発生の増加 ( 男児 ) 精巣上体嚢胞停留精巣発生の増加実験動物における胎児期のダイオキシン曝露口蓋裂水腎症の発症胎児期のメチル水銀曝露精神神経発達障害の発症 Japan Environment & Children's Study 9

10 なぜ疫学調査か 1. 人と動物ではEndpoint が違う ( 例 ) サリドマイド ( 睡眠薬 ): ヒトはアザラシ肢症 (phocomedia) を発症するがマウスラットはアザラシ肢症を発症しない ( 例 ) ダイオキシン (TCDD): モルモット消耗性症候群 LD μg/kg ヒト塩素痤瘡 LD 50 不明 ( ユシチェンコ元大統領 125μg/kg 公務復帰 ) 2. 曝露量によりEndpoint が異なる 100 ( 一般環境レベルの曝露による影響が重要である ) ( 例 ) メチル水銀曝露毛髪中水銀濃度 10ppm 発達への軽度の影響 50ppm 以上胎児性水俣病 ( 四肢変形発育障害 ) 図用量と生殖発育異常の型との関連ン endopoint : 曝露に対する影響を客観的に評価するための結果指標反応パーセ50 ト%0 機能障害発育遅滞 3. 動物実験では明らかにならず人を対象にすることでしか明らかにできない疾患 ( 症状 ) がある ( 例 )ADHD 自閉症性同一性障害奇形死亡図用量と生殖発育異常の型との関連 ( 新版トキシコロジーより ) Japan Environment & Children's Study 10

11 ( エコチル調査 ) H15 H18 H19 H20 H21 エコチル調査に至るまで小児等の環境保健に関する国際シンポジウム小児の環境保健に関する懇談会提言大規模疫学調査を含む調査研究の推進を提言小児環境保健疫学調査に関する検討会設置子どもの健康と環境に関する全国調査検討会設置 10 の検討班を設置 2 年間に 80 回の会合を開催パイロット調査の開始自治医科大学産業医科大学九州大学熊本大学において約 450 名の参加者を募集試料データ収集エコチル調査基本計画の作成調査仮説を一般公募エコチル調査開始の予算要求 (H22 年度 ) 事業仕分けにおいて予算要求通り総合科学技術会議で S 判定 H9 先進 8カ国環境大臣会合子どもの環境保健に関するマイアミ宣言 H21 先進 8カ国環境大臣会合 ( イタリアシラクサ ) において小児疫学調査等に関する国際協力に合意 11

12 ( エコチル調査 ) H ~15 H H H H H H 調査の進捗ユニットセンター公募エコチル調査検討会にて基本計画了承エコチル調査ユニットセンター認定書授与式第 1 回コアセンター運営委員会開催国立環境研究所医学研究倫理審査委員会にて条件付き承認コアセンターにて研究計画書 ver.1.0 完成環境省疫学研究に関する審査検討会にてヒトゲノム遺伝子解析研究に関する倫理指針も踏まえて審査適判定 H 第 1 回企画評価委員会 H22.10~11 リサーチコーディネーター研修 H23.1 参加者募集開始 H22 年度 8,000 名 23 年度 33,000 名 24 年度 33,000 名 25 年度 25,000 名のリクルートを目指す 12

13 環境省調査全体の企画立案予算の確保海外との連携連携厚生労働省文部科学省国際機関 (WHO 等 ) 米国等調査研究の実施体制コアセンター ( 国立環境研究所 ) 連携調査の実施機関データシステムの運営試料の保存分析ユニットセンター管理支援メディカルサポートセンター ( 国立成育医療研究センター ) 調査における医学的支援評価プロトコールの作成支援医療関係者への指導及び支援地方自治体連携地域住民への普及啓発広報母子健康手帳発行窓口等によるリクルートへの協力法律に基づいて行政データの提供公募ユニットセンター ( 大学等 15か所 ) 参加者のリクルート及び 13 年間のフォローアップ生体試料の採取質問票調査の実施個別相談窓口など参加者とのコミュニケーション協力医療機関 13

14 環境省エコチル調査企画評価委員会氏名所属職名井口泰泉稲垣真澄今村聡自然科学研究機構岡崎バイオサイエンスセンター教授国立精神神経センター精神保健研究所知的障害部長日本医師会常任理事内山巌雄京都大学名誉教授 ( 座長 ) 衞藤隆上妻志郎恩賜財団母子愛育会日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部長東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座分子細胞生殖医学分野教授庄野文章日本化学工業協会常務理事鈴木元田中政信遠山千春中下裕子林謙治松平隆光村田勝敬森臨太郎国際医療福祉大学クリニック教授東邦大学医療センター大森病院産婦人科教授東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター教授コスモス法律事務所弁護士国立保健医療科学院院長日本小児科医会副会長秋田大学医学部社会環境医学講座環境保健学分野教授東京大学大学院医学研究科国際保健政策学准教授座長 ( 敬称略五十音順 ) Japan Environment & Children's Study 14

15 コアセンター委員会組織体制運営委員会氏名所属職名ユニットセンター連絡協議会佐藤洋国立環境研究所エコチル調査コアセンター長遠藤文夫川本俊弘熊本大学生命科学研究部小児科学分野教授遠産業医科大学医学部衛生学講座教授協議会コアセンターメディカルサポートセンター協議会岸玲子北海道大学環境健康科学研究教育センター長北川道弘是澤裕二戸田英作国立成育医療研究センター副院長 ( メディカルサポートセンター長 ) 国立環境研究所エコチル調査コアセンター次長環境省環境保健部環境リスク評価室長専門委員会学術専門委員会新田裕史国立環境研究所エコチル調査コアセンター次長広報コミュニケーション委員会八重樫伸生東北大学大学院医学系研究科婦人科学分野教授山縣然太朗山梨大学大学院医学工学総合研究部教授 ( 敬称略五十音順 ) パイロット調査専門委員会 Japan Environment & Children's Study 15

16 ユニットセンター公募結果 ( 平成 22 年 11 月 8 日時点 ) NO 1 ユニットセンター名北海道調査対象予定地域札幌市北区東区旭川市北見市置戸町訓子府町津別町美幌町大学名 ( 共同研究機関 ) 北海道大学札幌医科大学旭川医科大学日本赤十字北海道看護大学気仙沼市南三陸町石巻市女川町大崎市涌谷町美里町加美町色麻町栗原市 2 宮城登米市岩沼市亘理町山元町東北大学 3 福島福島市南相馬市浪江町双葉町大熊町葛尾村富岡町楢葉町広野町川内村福島県立医科大学鴨川市南房総市館山市鋸南町勝浦市いすみ市御宿町大多喜町木更津市 4 千葉千葉大学袖ヶ浦市富津市君津市千葉市緑区 5 神奈川横浜市金沢区大和市小田原市横浜市立大学甲府市中央市甲州市山梨市富士吉田市山梨大学 6 甲信伊那市駒ヶ根市辰野町箕輪町飯島町南箕輪村中川村宮田村信州大学 7 富山富山市黒部市朝日町入善町富山大学 8 愛知一宮市名古屋市北区名古屋市立大学 9 京都京都市左京区北区木津川市長浜市京都大学同志社大学 10 大阪岸和田市貝塚市熊取町泉佐野市田尻町泉南市阪南市岬町大阪大学大阪府立母子保健総合医療センター 11 兵庫尼崎市兵庫医科大学 12 鳥取米子市境港市大山町伯耆町南部町江府町日野町日南町日吉津村鳥取大学 13 高知高知市南国市四万十市梼原町高知大学 14 福岡北九州市八幡西区福岡市東区産業医科大学九州大学 15 南九州沖縄水俣市津奈木町芦北町天草市苓北町上天草市人吉市錦町あさぎり町多良木町湯前町水上村相良村五木村山江村球磨村延岡市宮古島市熊本大学宮崎大学琉球大学 Japan Environment & Children's Study 16

17 妊婦健診時環境省子どもの健康と環境に関する全国調査調査研究の内容インフォームドコンセント質問票調査妊婦血液尿の採取環境試料の採取長期保存 ( バンキング ) 出産時出生児の健康状態を確認臍帯血の採取父親血液の採取化学物質等の測定 1ヶ月時母乳の採取分析結果 6 ヶ月から 13 歳になるまで質問票調査 ( 半年ごと ) 面接調査 ( 数年ごと ) 環境試料の採取統計学的解析子どもの成長発達に影響を与える環境要因を解明 Japan Environment & Children's Study 17

18 地域を代表する参加者の集め方 1. 日本全国から幅広く 15 か所のユニットセンター ( 北海道 ~ 沖縄 ) 2. 調査地区 1ユニット当たり人口 20~100 万人の規模 ( 農漁村 ~ 大都市 ) 参加者は 3 年間に 10 万人 1,092,674, 人 (2006 年 ) 日本における出生児の 3% コミュニティオリエンティッドホスピタルベースリクルートメント調査地区外居住 ( 参加資格無し ) 3. リクルート数里帰り出産参加参加調査地区参加漏れ参加 1 ユニット当たり 3 年間で約 3,000~9,000 人 4. ポピュレーションベース調査地区内のほぼすべての妊婦に参加協力の声がけを行うカバー率 50% 以上を目標 5. 地域の曝露特性の重視 : 協力医療機関 : 非協力医療機関 : 参加 : 参加漏れ調査開始までに協力医療機関として登録ユニットセンター Japan Environment & Children's Study 18

19 なぜ 10 万人かなぜ 10 万人か必要なサンプルサイズの計算結果条件 :χ 2 検定により推計有意水準 5% 検出力 80% リスク比 2.0 疾患名疾病の 10 万人あた高曝露群の頻度頻度りの症例数 1% 3% 5% 10% 25% 肥満 10% 10,000 6,970 2,390 1, アトピー性皮膚炎 (5 歳 ) 3.8% 3,770 20,420 7,000 4,320 2,310 1,160 早期思春期発来思春期遅発思春期遅発 3% ,000 25,960 8, , , ,480 ADHD (5 歳 ) 3% 3,000 25,960 8,890 5,490 2,940 1,480 ぜん息 (5 歳 ) 2.4% 2,400 32,740 11,220 6,920 3,710 1,860 自閉症 1% 1,000 80,210 27,480 16,960 9,100 4,570 停留精巣 0.7% ,080 39,430 24,330 13,060 6,560 性同一性障害 (GID) 0.2% , ,010 85,770 46,050 23,140 ダウン症 0.1% , , ,790 92,230 46,350 尿道下裂 0.05% 50 1,626, , , ,590 92,780 1 型糖尿病 0.001% 1 81,364,610 27,882,380 17,203,340 9,236,040 4,642,460 発生率の低い (01%) (0.1%) の疾患についても解析ができる Japan Environment & Children's Study 19

20 日本最大の父母子の生体試料バンク遺伝子血清全血毛髪尿母乳質問票調査結果遺伝子血清全血質問票調査結果将来の研究ニーズに応えるための長期保存想定される将来の解析項目例化学物質タンパク付加体遺伝子メタボロミクス臍帯血疾患等の関連遺伝子の検索 (6 才,12 才 ) (Case-Parent Triad 解析 ) 毛髪 (1 ヶ月 ) 尿診察面接データ質問票調査結果 Japan Environment & Children's Study 20

21 General study Detailed study Additional study 全体調査詳細調査追加調査環境省の予算で10 万人を目標に実環境省の予算で10 万人コーホートユニットの独自予算で環境省の承定義施する調査の一部 (~1 万人 ) を対象に実施す認のもとに調査対象者を限定しる調査て実施する調査全国各地域 ( すべてのユニット ) が全国調査 10 万人の中から抽出され対象全国統一項目た数千人 ~1 万人を対象とする対象対象者は約 10 万人を想定すべてのユニットセンターから対象者を抽出するユニットごとに調査参加者の一部または全部を対象として行う環境省の承認を受けて実施する調査項目全国統一で行うことができる項目全体調査で行う項目に加えより詳細な調査を行う独自の調査項目を設定することができる予算環境省が事業予算として計上環境省が事業予算として計上各ユニットが環境省を含む各省庁の競争的資金その他民間の研究費等を活用し独自に確保実施内容母体血尿の採取父親の採血( 任意協力 ) 臍帯血採取母乳採取診察記録票質問票調査個人曝露測定母子健康手帳等の転記小児科診療子どもの採血採尿採尿 ( 左記に加えて ) 面談調査 ( 精神神経発達 ) 独自の調査項目 Japan Environment & Children's Study 21

障害に関連する日本最大の父母子の生体試料バンク遺伝子の解明予防としての機能を提供出生時遺伝子診断ハイリスク児に特化した対策科学的倫理的な審査を経て

22 本調査から期待される科学的成果子どもの疾病を低減し安心安全な子育て環境を実現直接的成果間接的成果子どもの健康に与える環境要因を解明有害環境の排除化学物質の製造輸入使用に対する規制的措置自主的取組の促進環境基準の改定設定環境要因に限らず幅広い視点からの子どもの健康研究の共通基盤を提供化学物質感受性疾患障害に関連する日本最大の父母子の生体試料バンク遺伝子の解明予防としての機能を提供出生時遺伝子診断ハイリスク児に特化した対策科学的倫理的な審査を経て産官学の幅広い研究ニーズに応える少子化対策 ( 安全安心な子育て ) 環境科学小児保健分野における幅広い人材育成 Japan Environment & Children's Study 22

23 国際的な連携協力海外コーホート調査国際機関日本米国ナショナルチルドレンズスタディ韓国モチェコーホート調査等連携エコチル調査協力 WHO UNEP OECD 各国政府数十万人規模の巨大なコンソーシアムの形成多種多様な化学物質重金属の中から問題となる物質の絞込みが可能になる発症率が低い病気の要因分析が可能になる例 : 国際小児がんコーホート協会 (I4C) への参加高度な疫学調査から得られる調査結果分析成果を途上国に応用途上国の環境汚染が子どもの健康に及ぼすリスクを総合的に評価効率的なリスク低減策の提案子どもの死亡率の低減等我が国の子どもの脆弱性を考慮したリスク評価リスク管理体制構築の推進につながるエコチル調査を活用し費用対効果の高い対策メニューを国際社会に提示することができる Japan Environment & Children's Study 23

24 世界の環境保健出生コーホートの状況 I4C : 国際小児がんコーホート協会 ( 豪 1 万人英 1.5 万人中国 25 万人ノルウェー 10 万人米 10 万人 * 台湾 2 万人 * マレーシア3 万人 * 中国( 新規 )30 万人 * 日本 10 万人 * ) * 参加予定 Japan Environment & Children's Study 24

25 平成 23 年 1 月から参加者の募集登録が始まります H23.1~ 10 万人の妊婦募集登録 (3 年間 ) 子どもが 13 歳に達するまで追跡胎児期新生児期乳児期幼児期小児期参加者の要件出産予定日がH23 年 8 月以降の妊婦調査対象地区に居住協力医療機関受診者母子健康手帳交付申請者から募集全国 15のユニットセンター約 300 の協力医療機関 Japan Environment & Children's Study 25

26 エコチル調査に参加すると専門の医師やスタッフが子どもの健康状態を定期的にチェックアレルギー検査結果など子どもの健康管理に役立つ情報をお知らせ研究の成果や進行状況を定期的にニュースレターやホームページ等でお知らせ専門医療機関や相談窓口の紹介子育て相談などによりサポート血液などの生体試料や検査結果は個人が特定できないよう匿名化して厳重に保管管理し幅広く国内外の研究に活用 Japan Environment & Children's Study 26

27 エコチル調査サポーターを募集しますあなたが参加の対象でなくてもなくこの調査の趣旨に賛同いただける方は誰でもエコチル調査サポーターとして参加できますサポーターに知っていただきたい情報をメールマガジンでお届けします - エコチル調査の進捗成果 - 専門家による子どもの健康と環境に関する解説 - 内外の研究の動向 - 環境保健に関する政策の動向 etc エコチル調査はアジア初世界でもトップクラスの大規模で長期的な子どもの調査ですこの大切な調査を着実に実施し子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを目指すには社会全体の理解と応援が必要です Japan Environment & Children's Study 27

28 エコチル調査キックオフイベント日時 : 平成 22 年 11 月 15 日 ( 月 ) 14:00~14:30 場所 : 環境大臣室参加者 : 環境大臣コアセンター ( 国立環境研究所 ) メディカルサポートセンター ( 国立成育医療研究センター ) ユニットセンター(15の大学等) 代表協力医療機関代表者 ( 甲府市立病院長 ) エコチル調査サポータープロレスラージャガー横田さんフリーキャスター気象予報士先輩ママの皆さん (3 名 ) 内容 : 協力医療機関への協力依頼状授与エコチル調査サポーターの一般募集開始根本美緒さん Japan Environment & Children's Study 28

29 エコチル調査へのお問い合わせ先環境省総合環境政策局環境保健部環境リスク評価室室長戸田英作室長補佐森桂電話 ( 内線 ) ( 直通 ) FAX hoken-risuku@env.go.jp エコチル調査ホームページ Japan Environment & Children's Study 29

Microsoft PowerPoint - 4-4新田裕史.ppt

Microsoft PowerPoint - 4-4新田裕史.ppt 総合的リスク評価による化学物質の安全管理活用のための研究開発 - 平成 21 年度対象施策成果報告会 - 化学物質管理における安全と安心子どもの健康と環境に関する全国調査 ( エコチル調査 ) 国立環境研究所新田裕史 1 概要 1. 子どもの健康と環境に関する全国調査 ( エコチル調査 ) とは 2. 環境行政に求められる行動 3. 調査研究の目的内容成果 4. 調査研究のアウトリーチ