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1 キャピタル御中 ( 株 ) に対する知財ビジネス評価書 ( ベンチャーキャピタル版 ) 2018 / / 評価機関 住所 : TEL: FAX: URL:

2 目次 2 1. 本評価書の目的および条件等 2. 対象企業の概要 3. 対象事業 技術の概要 4. 対象事業 技術の市場動向 5. 対象事業 技術における特許動向および位置づけ 6. 対象事業における知財の定性的評価 (1) 特許技術 ( ノウハウ技術 ) のユニークさ ( 独自性 ) (2) 知財防衛力および知財収益力 (3) 第三者特許の侵害可能性 7. 定性的評価のまとめ 8. 経済価値評価 ( 定量的評価 ) (1) 経済価値評価アプローチ (2) 経済価値評価の計算過程 (3) 経済価値評価の算定結果 9. 対象企業の技術に類似又は代替する技術の抽出 10. 権利関係及び契約の整理 11. 対象事業全体の優位性 課題 12. 今後の知財戦略の提案

3 1. 本評価書の目的および条件等 3 (1) 本評価書の目的 融資の際の参考にするための対象知的財産権の経済的価値評価当該経済的価値評価は 対象企業が今後展開予定 ( または既に展開済み ) の事業 ( 後述の B 事業 以下 対象事業 という ) につき 対象企業の位置付け ( 強みや弱み等 ) 弱みに対するリスク ( 他社の要注意特許等 ) についての簡易評価に基づき行う (2) 本評価書における条件等 評価日 : 2018 年〇〇月〇〇日 納期 : ご依頼いただいてから約 3~4 週間 インタビューの有無 : ご要望に応じて 適宜お願いいたします 注意点 : 本評価書は 非常に限られた費用と期間において行うものであるので より費用と期間をかけて行った場合 時期を違えて行った場合 ( 半年後に行った場合等 ) などの場合には 評価の結果が異なることがありうる点をご承知いただきたく存じます

4 2. 対象企業の概要 4 対象企業 ( 株式会社〇〇〇 : 以下 対象企業と適宜略記 ) は 次の通りである 対象企業株式会社〇〇〇 本社所在地〇〇県〇〇市〇〇町 設立 1990 年 1 月 代表者〇〇〇 事業内容 A 事業 -B 事業 C 事業 a 事業ー b 事業 c 事業 資本金 4,000 万円 年商 10 億 9000 万円 (2014 年 3 月期 ) 外部リンク

5 3. 対象事業 技術の概要 5 対象事業 技術は A 事業 技術という大きな概念の技術のうち B 事業 技術という技術である 製品候補としては P 製品 Q 製品など様々なものが挙げられる A 技術とは とも呼ばれ 人間の や の情報を用いて行う 技術である ( 出所 : ) 対象技術分野 A 事業 技術の種類 評価観点 操作性 精度 情報漏洩 回避性 大きさ 取り付け易さ B 事業 技術 〇 〇 〇〇のため 最も優位性が ある C 事業 技術 〇 〇 により がうまく機能しないことがある D 事業 技術 のため --が低い 備考

6 4. 対象事業 技術の市場動向 6 A 事業 技術全体の世界市場規模も年々飛躍的に拡大中 A 事業 技術全体における B 事業 技術の市場シェア年々向上中 ( 億円 ) A 事業 技術自体の市場規模拡大 A 事業 技術全体における B 事業 技術の市場シェア向上 A 事業 技術については 〇〇〇のレポートより 2.4% 25.9% 28.3% B 事業 技術については 2007 年 : 2009 年シェア 2.4% で仮定試算 2012 年 2017 年 : 〇〇試算 ( 〇〇〇〇新聞 20 〇〇年〇月〇日記事より )

7 5. 対象事業 技術における特許動向および位置づけ (1) 特許情報による調査解析のための母集団特定 7 先ず A 事業 技術分野全体の母集合として全 13,250 件を抽出した 次に A の中で B 事業 技術分野の母集団 580 件を抽出した また 参考までに C 事業 技術分野の母集団は 4,930 件 D 事業 技術分野の母集団は 680 件 E 事業 技術分野の母集団は 2,758 件であった A 13,250 件 対象技術分野母集団 C 4,930 件 B 580 件 E 2,758 件 D 680 件

8 5. 対象事業 技術における特許動向および位置づけ (2) 各母集団の出願件数シェアマップ ( 特許情報 ) B 事業 技術の特許出願は A 事業 技術全体の特許出願のうち 4% である 8 E この出願件数シェアマップは 対象事業 技術 ( または出願人 : ビジネスプレーヤー ) が 他の事業 技術 ( またはビジネスプレーヤー ) との関係で どの程度の技術開発力の規模にあるのかについて相対的に把握することを助けます

9 5. 対象事業 技術における特許動向および位置づけ (3) 各母集団における出願人別件数ランキング ( 特許情報 ) 静的分析 B 事業 技術では 甲社がダントツの一位であり その後に己 ( き ) 社 乙社 丙社が続く 9 B 事業 技術 甲社己社乙社丙社 社 社 出願件数 1 ケタでも 20 位以内に入れる この出願人別ランキングマップは 上記事業 技術において どのような出願人 ( ビジネスプレイヤー ) がどの程度の技術開発力の規模にあるのか 既に知っているプレイヤーだけでなく 対象企業が知らないプレーヤーについても把握することを助けます

10 5. 対象事業 技術における特許動向および位置づけ (4) 各母集団における出願人別件数推移 ( 特許情報 ) 動的分析 B 事業 技術では 2000 年頃から甲社が他社を圧倒しており A 事業 技術の第 2 ピーク時期と推移の傾向が一致している 甲社は B 事業 技術に力を注いでいることがわかる ただし 現在減少傾向にあり 開発段階終了し 成熟期へ 10 B 事業 技術 甲社 : 減少傾向 甲社 社 社 社 社 この出願人別件数推移時系列マップは 上記事業 技術において どのような出願人 ( ビジネスプレイヤー ) がいつ どの程度の技術開発を行っていたのかについて把握することを助けます

11 5. 対象事業 技術における特許動向および位置づけ 11 (5) まとめ 非特許情報 特許情報 A 事業 技術全体の市場規模拡大中 ( スライド 6 頁参照 ) B 事業 技術の市場シェア拡大 ( スライド 6 頁参照 ) B 事業 技術は 近年から台頭 ( スライド 10 頁参照 ) B 事業 技術の出願件数小 ( スライド 8,9 頁参照 ) 甲社の独り勝ち状態だが 近年出願件数減少傾向 ( スライド 9,10 頁参照 ) B-1 事業 技術分野はこれから飛躍的に伸びる分野である 本分野で 甲社以外の企業 ( 対象企業など ) がシェア拡大できるチャンスあり

12 6 対象事業における知財の定性的評価 12 1 特許技術 ノウハウ技術 のユニークさ 独自性 B事業 技術では S キーワード T キーワード を用いている点が他社に比べて 特徴的である テキストマイニングを使用して そ の技術のユニークさを評価します S T S に着目した出願の一例 出願人 対象企業 特許第〇〇〇〇〇〇号 請求項1 〇〇された〇〇〇〇と 〇〇〇〇された〇〇〇〇との を求め 上記〇〇〇〇情報との が〇〇〇〇となる上記〇〇〇〇を〇〇する〇〇〇〇を備える〇〇〇〇において 上記〇〇〇〇は 該〇〇〇〇に関する〇〇についての〇〇〇〇とともに〇〇されており 上記〇〇〇〇が〇〇の上記〇〇〇〇を〇〇した場合 上記〇〇〇〇が〇〇した〇〇〇〇か ら 上記〇〇〇〇に関する〇〇を含む〇〇〇〇を〇〇する〇〇〇〇を備え 上記〇〇〇〇は 上記〇〇〇〇を〇〇し 〇〇〇〇から上記〇〇〇〇に関する〇〇についての〇〇を〇〇し 〇〇した〇〇を示す〇〇〇〇を〇〇する〇〇〇〇と 上記〇〇〇〇が〇〇した〇〇〇〇と 上記〇〇〇〇に関する〇〇についての〇〇〇〇との を行う〇〇〇〇と を備え 上記〇〇〇〇は S 〇〇 および 〇〇を示す〇〇のうち 〇〇を含むものであり 上記〇〇〇〇の〇〇〇〇に基づいて 上記〇〇〇〇に関する〇〇を含む〇〇〇〇を〇〇す ることを特徴とする〇〇〇〇装置 このテキストマイニングよる分析マップは 対象事業 技術において どのような出願人 ビジネスプレイヤー がどの ような技術的な特徴を有しているかについて把握することを助けます

13 6. 対象事業における知財の定性的評価 (2) 知財防衛力および知財収益力 B 事業 技術において 現段階では対象企業の特許出願とその特許出願に対する 被引用 文献が多く存在している状況ともいえないため 現段階では対象企業が他社に対する知財防衛力は高いとまではいえない 13 審査時に 審査官が当該特許を引用して 新規性 進歩性等が否定された文献群 当該特許の存在で何らかのマイナスを影響を受けた文献群のため 被引用文献数 が多いほど 当該特許の影響度や先行度 ( すなわち 重要度 ) が高いと言える また 自社の特許出願が被引用文献にある場合は 重畳的に権利確保が図られている可能性がある このようなサイテーションマップを使用した 被引用例の数 等で評価します このサイテーションマップは 対象事業 技術に関係する特許が どのような先行技術 ( 引用文献 ) に近いか 後の ( 被引用文献 ) 出願人 ( ビジネスプレイヤー ) にどの程度の影響力を与えているかについて把握することを助けます

14 6. 対象事業における知財の定性的評価 14 (2-1)B 技術に関する俯瞰図 対象企業の有する対象技術 (B 技術 ) の全体像は次の通りである 〇〇量 LED CPU 〇〇〇〇〇時間 制御部 〇〇装置 〇〇取得部 1:N 機能 / 登録部対象特許 No.1 〇〇 テンプレー対ト象 U0 1:N 機能 U1 U2 UN N 人のユーザの登録テンプレート 対象特許 No.5 効果 : 特徴 α 対象特許群 Gr

15 6. 対象事業における知財の定性的評価 15 (2-2) 対象特許出願リスト 対象企業の有する対象技術 (B 技術 ) に係る特許出願リストは次の通りである No 出願番号 / 公開番号経過概要 1 特願 特開 特願 特開 特願 特開 登録特許〇〇〇 987 出願審査請求済審査継続中 未審査請求による取下擬制 〇〇〇〇による〇〇〇〇後 〇〇〇〇による〇〇〇〇 〇〇及びその〇〇を〇〇〇〇する〇〇〇〇の〇〇〇〇 〇〇により〇〇の〇〇〇〇を〇〇させる制御 4 特願 出願審査請求前〇〇制御 5 特願 出願審査請求前 〇〇〇〇を設定 〇〇〇〇により〇〇〇〇を〇〇〇〇後 当該〇〇内の〇〇〇〇による〇〇〇〇 この他 意匠登録出願等が存在する場合には 意匠 ( デザイン ) の観点も含めて 評価する

16 6. 対象事業における知財の定性的評価 (2-3) 特許文献解析による 対象特許出願の重要度 有効性 対象特許群 Gr の特徴的分野では 他社の出願件数も少なく 他社にとっても弱点分野対象特許群 Gr の特許技術は 独自技術として 他社に対しても優位性を有している 16 対象特許群 Gr の特徴的な分野 他社の FI F タームバブルマップ 対象特許全てに付された FI 他社の弱点分野 対象特許群 Gr の重要 F ターム 甲社の特許出願に付された頻度高 F ターム この件数マトリクスマップは 対象事業 技術において 権利として求める内容 ( 技術 )( 縦軸 FI: 特許分類 ) と用途等 ( 横軸 F ターム : 特許分類 ) の観点を用いて どのような技術に研究開発が行われているかについて把握することを助けます

17 6. 対象事業における知財の定性的評価 17 (2-4) 対象商標登録出願 No. 出願番号登録番号商標主な指定商品権利状況 出願人 権利者 存続期間満了日 1 20**-0***** 49***** **** 0* ******** 登録株式会社 ***** 20*5/**/** 2 201*-12**** 58***** ***** 0* ******** 登録株式会社 ****** 202*/**/** 対象企業は 対象事業において 商標 ******* を使用しており 製品パンフレットにも記載されている この使用している商標について権利取得もできている点は ブランディングの観点で差別化する意味において大いに評価できる

18 6. 対象事業における知財の定性的評価 18 (2-5) まとめ B 事業 技術分野は これからの分野であり現在甲社の独り勝ち状態であるため 甲社に対抗できる特許ならば たとえ 1 件でも重要であり有効である ( スライド 9,10 頁参照 ) 対象企業は 現在 1 件の特許 ( 対象特許 No.1) を有し 3 件 ( 対象特許 No.3~No.5) の特許化を目指している これら 4 件は 何れも同社の特徴を守るために重要であると考えられる ( スライド 15 頁等参照 ) 対象特許 No.3 は取下擬制のため特許取得できず 対象特許群 Gr は 甲社の弱点分野の特許であり 障害となる特許はなさそうであり 甲社に対抗できる特許である 即ち 対象特許群 Gr の特許技術は 対象企業の独自技術として 甲社に対して優位性を有する可能性がある ( スライド 16 頁参照 ) また 対象事業において使用する商標 ******* について 権利取得できている点は ブランディングの観点で差別化する意味において大いに評価できる ( スライド 17 頁参照 )

19 6. 対象事業における知財の定性的評価 (3) 第三者特許の侵害可能性 B 事業 技術において 対象企業の特許出願とその特許出願に対する 引用 文献が複数存在している 特に これらの引用文献に係る特許からの侵害可能性がありうるので検討すべき 19 審査時に審査官が当該特許の新規性 進歩性等を否定するために引用した文献群 当該特許にとっては ジャマな文献群といえる サイテーションマップを使用した 引例の数 等で評価します このサイテーションマップは 対象事業 技術に関係する特許が どのような先行技術 ( 引用文献 ) に近いか 後の ( 被引用文献 ) 出願人 ( ビジネスプレイヤー ) にどの程度の影響力を与えているかについて把握することを助けます

20 7. 定性的評価のまとめ 20 B-1 事業 技術分野はこれから飛躍的に伸びる分野であるが 現在甲社の独り勝ち状態である ( スライド 6~11 頁 < 目次 4 5> 参照 ) B-1 事業 技術分野は 甲社に対抗できる特許ならば たとえ 1 件でも重要であり有効である ( スライド 9,10 頁参照 ) 対象企業対象特許群 Gr1 の各特許は 甲社と対抗でき得るものであり 対象企業独自技術を守るものとして 甲社に対して優位性を有する可能性がある ( スライド 16 頁参照 ) また 登録商標を用いて ブランド戦略上 優位性を有する可能性がある ( スライド 17 頁参照 ) 以上の分析結果から 以下の評価とする ( A : 良い B: 平均的 ( 良い面 悪い面の双方がある場合含む ) C: 悪い ) 対象事業 技術の市場動向 : A 対象事業 技術における特許動向および位置づけ : B 対象事業における知財の定性的評価 : A -(Aマイナス) 総合評価 : A (Aマイナス)

21 8. 経済価値評価 ( 定量的評価 ) (1) 経済価値評価アプローチ1 知的財産権の価値評価 ( 特に 金銭的評価 ) として 一般的に次の 3 つのアプローチが挙げられる 21 名称コスト アプローチマーケット アプローチインカム アプローチ 内容 コスト法 ( ヒストリカル法 ) においては 評価対象である知的財産権を取得するために要した費用に基づき 知的財産権の取得費用が価値評価を反映するという考え方により 知的財産権の価値を評価 第三者間での類似の知的財産権の売買取引に基づいて知的財産権の価値を類推する評価手法 評価対象である知的財産権の価値を 当該知的財産権によって生じる将来キャッシュフロー又は超過収益の現在価値の合計に基づいて評価を行う評価手法 コスト アプローチは 実際の費用に基づく価値評価であるという点で客観性があるが 費用に比例して必然的に知的財産権の価値が高まるとは限らず 又 これとは反対に知的財産権の価値が費用以上となる場合もあり 費用が知的財産の価値評価に反映されないおそれがある マーケット アプローチは 第三者間の取引事例に基づいており 客観性は高いが 知的財産権は独自性を有するから権利となっていること等から 類似の知的財産の取引事例の情報収集すること等が困難であることが多い インカム アプローチは 算定の根拠となる情報取集に困難を伴うことも多いが 評価対象となる知的財産権の将来の経済的価値を把握するうえで合理的な方法と捉えられている

22 8. 経済価値評価 ( 定量的評価 ) (1) 経済価値評価アプローチ 2 本件では 対象知的財産権は 対象事業に用いることが想定されており インカム アプローチを用いた評価を算定するための情報を収集することも可能であると考えられ インカム アプローチを用いるのが適当であると考える 又 インカム アプローチにおいて 多く利用されており 且つ 知的財産権の法的性質 ( 実施料相当額の損害賠償が可能 ) とも合致しやすいロイヤリティ免除法を適用する 22 ロイヤリティ免除法とは 対象知的財産権を第三者が所有し その使用について第三者から対象企業にラインセンスされているものと仮定し 当該第三者へのロイヤリティ支払想定額に基づいて知的財産権を評価する方法である 例えば ***** も想定され ロイヤリティ免除法の考え方にも合致するものと思われる ロイヤリティ免除法の計算方法は次の通りである 各年 ( 算定期間 ) N 期の将来売上見込 想定ロイヤリティ率 (1- 実効税率 ) (1+ 割引率 ) N の総和 ロイヤリティ料率 : 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書 等を参考に 本件技術に係る特許のロイヤリティ料率を想定定量的評価 : ロイヤリティ額に対して 実効税率 本件割引率 特許寄与期間 ( 算定期間 ) を用いて現在価値 ( 税控除後 ) を算出

23 8. 経済価値評価 ( 定量的評価 ) (2) 経済価値評価の計算過程 ロイヤリティ免除法を用いた具体的な算定過程は 次の通りである 評価対象 : B 事業に関する知財 ( 特許権 商標権 ) 23 算定期間 : *** を参考に 本件に関連する技術分野で **** を勘案し 本件対象特許の算定期間を ** 年間とする 尚 本件対象特許が寄与する期間は 対象特許の有効期限を勘案し 20** 年 3 月までとする 各期の将来売上 : 対象企業の事業計画 ( 売上計画 ) を使用し ヒアリング等を参考に 事業計画期間を超える年度については年率 **% で増加するものと仮定 尚 算定期間の当初年度や最終年度等の将来売上は 年度売上を期間按分した金額を使用 尚 B 事業関連等の市場が拡大している分野に B 技術が用いられると 市場が横ばいもしくは 若干拡大する可能性があると推測される 想定ロイヤリティ料率 : **** を参考に 対象事業技術における平均的なロイヤリティ料率 対象企業が保有する特許の独自性等を勘案し 特許権等の想定ロイヤリティ料率を 6.3% とする 実効税率 : 法定実効税率を使用 ( 端数四捨五入 ) 割引率 : 本件対象企業は非上場会社で事業規模が小さく 上場会社等と比べ事業リスクが高い等により **** を参考として **% とする 尚 ***********************

24 8. 経済価値評価 ( 定量的評価 ) 24 (3) 経済価値評価の算定結果 算定過程に基づく本件知財経済価値評価の算定結果は 約 百万円 ~ 約 百万円

25 9. 対象企業の技術に類似又は代替する技術の抽出 25 対象企業の対象技術の説明文 ( 要約等 ) に基づいて データベースの機能等を駆使して 類似技術リストを抽出する 上位 20 件程度の読み込みを行い 対象企業の技術に類似又は代替する技術を抽出し それとの優位性についてコメントを付します 対象会社の対象技術の説明文 ( 要約等 ) を入力

26 9. 対象企業の技術に類似又は代替する技術の抽出 26 データベースの機能等を駆使して 対象企業の技術に類似又は代替する技術を抽出し それとの優位性についてコメントを付します 出願人 発明の名称 特許文献 オリンパス光学工業株式会社 内視鏡装置 出願番号特願平 公報番号特許 出願日 1998/09/17 ステータス 年金不納による抹消 発明の概要 課題 レンズカバーに曇りが発生することを防止して 常にレンズカバーに曇りのない良好な状態で観察を行える内視鏡装置を提供すること 解決手段 第 1 空間部 11 及び第 2 空間部 12 は 先端側でスコープ先端面 2c に向かって開口したノズル 14a,14b を介して外部空間に連通する一方 基端側でシース本体 3b に設けたポート 13a,13 b を介して外部空間に連通している シース 3 を外装したスコープ 2 は 外周側に第 1 のポート 13a 第 1 空間部 11 第 1 のノズル 14a で構成される第 1 の流路 21 と 第 2 のポート 13b 第 2 空間部 12 第 2 のノズル 14b で構成される第 2 の流路 22 とを備えている 第 1 のポート 13a には送液手段の送水チューブ 15 及び吸引装置 7 の吸引チューブ 17 が連結され 第 2 のポート 13b には送気装置 6 の送気チューブ 16 が連結されている ノズル スコープとシースとの間の隙間を流路とし 内視鏡のレンズを使用中であっても洗浄することができる技術が開示されている 隙間の流路は 対象会社と共通しており 類似するが シースを内視鏡に被せるのに時間がかかる欠点があり 被せる必要のない対象会社の技術の方が技術的に優れていると考えられる 先端面 ノズル スコープ 欠点 : シースを内視鏡に被せるのに時間がかかる

27 10. 権利関係及び契約の整理 27 関係者間の権利関係 契約に関わる論点出し 論点整理 事業実施に必要な特許等に関する権利関係の確認 例えば 共同研究契約 共同出願契約 ライセンス契約等のうち 知財に関わる部分の確認 ( パートナー企業 大学等との関係 )

28 11. 対象事業全体の優位性 課題 28 SWOT 分析等を用いて 対象事業全体のまとめを実施する 内部環境については 例えば 右上の図 (4P 分析 ) を用いて分析する 強み (Strength) 弱み (Weakness) 技術 A 技術 B コスト 宣伝マーケティング 物流 対象 会社 競合 会社 1 競合 会社 2 内部環境 技術 A を有しており の観点については 競合他社より強みがある 技術 A を用いた製品 a については コスト面で競合他社より優位性がある 機会 (Opportunity) 技術 B を有しているが の観点については 競合他社より強みがある 主要な技術者が 2 名しかいない 脅威 (Thereat) スライドの 17 頁の商標登録出願等のブランディングも含めて総合評価 外部環境 分野の国内市場が飛躍的に拡大している 分野の販売価格は減少傾向である 分野は代替品である製品 α の販売開始により 対象企業の製品 b の販売量が減少している スライド 5 頁の対象事業 技術の概要及びスライドの 12 頁 ~ の対象事業における知財の定性的評価等に基づいて総合評価 外部環境については スライド 6 頁の市場動向や消費者のニーズ及び代替品の状況等の他 例えば P EST 分析を用いて分析する 4P 分析とは 製品 (Product ) 価格 (Price) 宣伝 (Promotion) 流通 (Place) に基づいて 事業の競争力 ( 優位性 ) を分析する手法である PEST 分析とは 政治 (Politics) 経済 ( Economy) 社会 (Society) 技術 (Technology) の観点より外部環境を分析する手法である

29 12 今後の知財戦略の提案 29 例えば 対象知的財産権のライセンス 提携先等の候補のリストを提供する 対象知的財産権のライセンス 提携先等 の候補としては X社 Y社 Z社が挙げら れる このサイテーションマップは 対象知的財産権が特許の場合 近い技術を利用しそうな候補 ライセンス 提携先等 に ついて 簡易に把握することを助けます

30 12. 今後の知財戦略の提案 30 例えば 評価書全体を通して 以下の観点から 今後の知財戦略に関して提案できる内容があれば 提案を行う 1 販売上の障害 2 他社参入による売上減 4 対象技術の特許の脆弱性 売上 対象事業が継続的に利益を生み出す知財面の環境整備がなされているか 5 契約 権利関係上の障害 原価 3 製造上の障害 対象事業の利益 A. 知財面の分析 1. 他社特許を踏んでないか 1 販売上の障害はないか販売できなくなるおそれはないか 3 製造上の障害はないか安い製法を使えなくなることはないか 2. 特許 商標で事業がカバーされているか 2 他社参入による売上減のおそれはないか 4 特許 商標の脆弱性 ( 権利範囲 ) はないか B. ビジネス環境面の分析 3. 対象事業の利益が減る仕組みがないか 5 事業構造 契約上の障害はないか C. 上記分析に基づく対応策のご提案

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