EAJRS_CATILL

Transcription

1 図書館情報サービスと認証連携 学認 ( 学術認証フェデレーション ) 本日の内容 1. 国立情報学研究所 (NII) の御紹介 2. 学認の概要と現状 3. 国立情報学研究所学術基盤推進部学術基盤課 4. 今後の展開 & お知らせ 阿蘓品治夫 asoshina@nii.ac.jp 1 2 国立情報学研究所 (NII) とは? 基本情報 1. 国立情報学研究所の御紹介 正式名称大学共同利用機関法人情報 システム研究機構国立情報学研究所 ( 通称 ) 国立情報学研究所 情報研 NII( エヌアイアイ ) 所在地東京都千代田区一ツ橋 学術総合センター 12F~22F 所長喜連川優 ( きつれがわまさる ) 3 専門はデータ工学 4 1

2 国立情報学研究所 (NII) とは? 基本情報 国立情報学研究所とは? ミッション 人員教員 ( 約 80 名 ) と職員 ( 約 50 名 ) からなる 組織 4 研究系 7 研究施設 事務系 2 部からなる 情報学の総合的研究 研究と事業とを車の両輪として 情報学による未来価値を創成します 本日の話題はここ 研究教育 成果 フィードバック 事業 学術情報ネットワーク事業 (SINET 学認 ) 情報基盤の整備と運用 約 20 名 学術コンテンツ事業 副所長 / 部長安達淳 教育研修事業 5 6 SINET 学認 2. 学認の概要と現状 学術コンテンツ事業 教育研修事業

3 TARO SUZUKI 08/07 学認の現状と概要 概要 学認の現状と概要 全体の構図 いつでもどこでも 簡単 セキュアに個人認証し インターネットを利用しやすくする仕組み 記憶する ID は 1 種類 ( 統合認証 ) 情報入力は 1 回だけ ( シングルサインオン ) 学内外 国内外 OK ( リモートアクセス ) Web ブラウザだけあればよい ( 別ソフト不要 ) 学会員 9 10 学認の現状と概要 シングルサインオン (SSO) の流れ シングルサインオン (SSO) 何度も しかも複数種類の ID/ パスワードを入力する必要がなくなる! サービス利用機関と提供機関との n:n の信頼関係がベース CiNii の有料論文が見たい IdP へリダイレクト 異なるサービス間をスムーズに行き来できる 論文を探して読んで管理する 個人情報 DB ユーザ どうぞご利用ください Science Direct の論文も見たい ID パスワード入力確かにウチの大学の人だ 認証サーバ (IdP) 各大学 SSO SSO 認証済ですね どうぞ RefWorks のリストを更新しよう 以後 SSO ( シングルサインオン ) ID/ ハ スワート 入力不要 認証済ですね どうぞ

4 学認の現状と概要 組織間の信頼関係により SSO を実現 リモートアクセス サービスは 利用者に関する情報を 目的外利用しないかな? 認証サービスは 変な利用者にサービスを不正に利用させたりしていないかな? 属性情報の内容は正しいかな? ネットにつながれば キャンパス外どこからでも利用可 管理者 認証サービス (IdP) 認証 認証 認証情報 属性情報 利用者 サービス (SP) サービスの利用 学認では属性情報をIdP( 大学 ) 側がサービス提供をSP 側が別個に管理 つまり 相互が裏切らないことが前提 IdP 側が行うのは 認証 (authentication)= 本人確認 SP 側が行うのは 認可 (authorization)= 利用権限の付与 認可 管理者 13 事務室 教室 図書館 研究室 学内 L A N E ラーニング 履修登録 図書館システム 学内システム 大学が契約する各種サーヒ ス 電子シ ャーナル ク ルーフ ウェア Etc.. 各種ユーティリティ テ ータヘ ース Etc.. 街中から 自室から 学外 出張先から 海外から 14 参加数推移 使える大学 大学等の参加数 IdP (Identity Provider) サービスの参加数 SP (Service Provider) 実際に運用中 140 全国立高専 が参加 (H25.9) 60 国立大学 37 公立大学 3 計 72 機関私立大学 19 他研究機関等 13 内訳 ( カバー率 ) 内訳 全国立高専が近日参加予定! 国立大公立大私立大短大高専共利その他合計 37 (43%) 3 (3%) 19 (3%) 学術リソース (E シ ャーナル等 ) その他 (E ラーニンク 学内システム認証等 ) 合計 各大学のログイン画面例 16 4

5 使えるサービス 使えるサービス 学術 E リソース ( 電子ジャーナル DB 等約 50 種類 ) モハ イルから LAN アクセス時の資格認証 大容量ファイル転送 各種ユーティリティ Web メール 学内システム グループウエア 図書館システム 学認対応サーヒ ス (SP) 現在約 100 種類続々増加中! 17 学術 E リソースの例 ( 海外 ) 360 Search &Link/ EJ Portal (Serials Solutions) Annual Reviews (Annual Reviews) BioOne (BioOne) Cambridge Journals/Books Online (CUP) Cengage Learning (Cengage Learning) EBSCOhost (EBSCO) Emerald (Emerald) HighWire の提供誌 ( 各社 ) IEEE Xplore (IEEE) IOPscience (IOP) Nature/Palgrave Macmillan (Nature) OvidSP (Ovid) ProQuest / RefWorks / ebrary (ProQuest) RSC (Royal Society of Chemistry) ScienceDirect / Scopus (Elsevier) S.Karger AG (Karger) SpringerLink (Springer) Web of Knowledge (Thomson Reuters) ( 国内 ) CiNii /NII-REO(NII) KOD ( 研究社 )Pier Online ( サンメディア ) UniBio (UniBio Press) 他 学内システムの例 ( 図書館システム ) E-CatsLibrary(CMS,NEC) NALIS(NTTデータ九州 ) LIMEDIO( リコー ) iliswave( 富士通 ) (eラーニング) Moodle WebClass( 日本データパシフィック ) ( メール ) DEEP Mail( テ ィーフ ソフト ) ( 履修登録 教務関係 ) LiveCampus(NTTデータ九州 ) ( グループウェア ) サイボウズガルーンほか多数 その他 給与システム 施設管理システム等 詳しくは下記ウェブサイトもご覧ください 学認 ( 参加 SP 一覧 ) 情報サービス連携コンソーシアム (ICTSFC) 18 参加するメリット 技術的基盤 それぞれにとっての参加メリット 大学にとって [ID 管理側 (IdP)] 情報セキュリティ方針への一元的対応 ID 管理やユーザサポートの軽減 ID/ ハ スワート 送信時におけるセキュリティ水準の向上 組織全体へのウェブサービス提供環境の向上 ベンダーにとって [ サービス提供者 (SP)] サービスのビジビリティ向上 ID 管理やユーザサポートの軽減 適正な利用の促進 ( フリーライダーの抑止 ) 教員 学生等にとって [ エンドユーザ ] 多数の ID/ パスワード管理からの解放 IP アドレスに依存しないアクセス ( リモートアクセス ) SSO による利便性向上 個人情報の送信制御 ( 所属機関として認証 ) 19 学認は学術分野での世界標準 Shibboleth( シホ レス ) 準拠 米国 (Internet2) にて開発 米 英 欧州各国で実運用拡大 標準プロトコル (SAML) で属性情報をやり取りするソフトウェア 言葉の由来 : 旧約聖書 ( 士師記 ) ギレアデ人が 逃亡する敵 ( エフライム人 ) を識別するため渡し場で shibboleth( ヘブライ語で小川の意 ) と発音させた エフライム人は sh が発音できず sibboleth となってしまい 敵だとわかって殺された 転じて Shibboleth は英語で合言葉 符丁 ( 仲間内だけに通じる言葉 ) を指す 20 5

6 大学側のシステム (IdP) サービス提供側のシステム (SP) 大学等が構築する 認証サーバ IdP 自身は個々人の情報を保持しない 個々人の情報はマスター DB である認証基盤 (LDAP や Active Directory 等 ) が持っている IdP は認証基盤から特定のデータのみを抽出して SP に提供する フィルタのような存在 サービスを提供する側の認証サーバ Institutional Login 等のボタンがあれば Shibboleth で利用可能な SP である いろいろなサービスを Shibboleth 対応 ( 学認対応 ) できる インタフェース インタフェース IdP 世界の状況 Shibboleth 認証の運用国 / 地域単位に フェテ レーション を設置 3. モバイルルータでネット接続 NII の IdP で本人認証 サービス (CiNii,SCOPUS) を使ってみる

7 CiNii CiNii ログイン をクリック 所属機関を選択 CiNii CiNii 国立情報学研究所の 1 職員 ( 阿蘓品治夫 ) としてログインできた キャンハ スの外から読めた! 定額制契約機関内のヒトなら課金ナシで読める論文

8 SCOPUS SCOPUS 国 ( フェデレーション ) を選択 Japanese (GakuNin) 所属機関を選択 学内認証システムでログインを選択 SCOPUS ID, パスワード入力なしでログインできた SSO(Single Sign-On) に成功 4. 今後の展開 & お知らせ

9 今後の展開 学認の事業化 平成 25 年 10 月 学認の事業化が内定 NII のプロジェクト ( 有期 ) から事業へ 学術認証運営委員会を新たに設置 学認の運営母体に 学術情報ネットワーク運営 連携本部 ( 認証作業部会 ) から継承 平成 26 年 1 月 新体制へ移行 学認参加機関の皆様へ告知 特に申し出がなければ そのまま新体制へ 33 お知らせ 参加機関一覧各ベンダ毎の設定 参加方法解説 参加申請システム IdP,SP 構築方法認証に用いる属性等のテ ータ 学認の新ウェブサイト 講習会申込シンポジウム案内 情報交換メーリングリスト過去ログも公開 学認 /Shibboleth に関するホ ータルサイト 34 お知らせ 学認シンポジウム お知らせ JICS 終了後 動画配信を予定

10 お問合せは どんな事でもお気軽に 素朴な質問 参加に関する相談 その他 ご意見 ご感想 ご提案 etc. ご清聴ありがとうございました 連絡先国立情報学研究所 ( 学認担当 ) gakunin-office@nii.ac.jp