会計監査 と えば何が思い浮かびますか? 々な論点がありますが, 私は, 商業登記法記述的には 会計監査 と えば, 動再任! だと思います 申請会社の登記記録の抜粋 ( 別紙 1) を ると, 会計監査 が登記されています この記載を確認した時点で, 合格する は 動再任のことを思い浮かべているは

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1 会計監査 と えば何が思い浮かびますか? 々な論点がありますが, 私は, 商業登記法記述的には 会計監査 と えば, 動再任! だと思います 申請会社の登記記録の抜粋 ( 別紙 1) を ると, 会計監査 が登記されています この記載を確認した時点で, 合格する は 動再任のことを思い浮かべているはずです 本問においても, 平成 31 年 5 21 に, 定時株主総会が開催されており, 会計監査 佐藤 郎の 動再任が発 しているので, 重任の登記を申請することとなります また, 上記 bのとおり, 会計監査 には権利義務制度の適 がないので, 辞任したら後任の会計監査 がいなくてもそのまま辞任の登記を申請することができ, 平成 31 年 5 25 付けの佐藤 郎の辞任もそのまますぐに登記申請が可能です 申請会社の監査役 Dは, 平成 31 年 5 30 に, 仮会計監査 としてZ 監査法 を選任しています ( 別紙 6) 監査役 は監査役会は, 会計監査 が けたときや定款で定めた員数を満たさなくなったときに, 遅滞なく会計監査 の選任がない場合には, 仮会計監査 の選任をする義務があります 仮取締役など他の役員の場合は裁判所で選任し, 登記も嘱託であるため, 登記申請は必要ありませんが, 仮会計監査 の登記は申請で います Z 監査法 は就任承諾書を提出しているため, 当該登記も申請することができます 14 23

2 問題 1 登記記録に次のような登記事項の記録がある甲 地について, 平成 31 年 3 25 及び同年 9 27 に, 司法書 法務太郎は, 関係当事者全員から後記事実関係を聴取し, これらの事実関係により ずる権利関係に基づく登記の申請 続に必要な全ての書類を受領するとともに, これらの登記の申請 続きについて代理することの依頼を受けた 司法書 法務太郎は平成 31 年 3 26 及び同年 9 28 に, 事実関係の事実に基づく登記の申請を った これらの登記の申請情報のうち, 不動産の所在事項, 代理 の表, 申請年 及び登記所の表 を除いた事項を以下の問に従って記載しなさい 問 1 平成 31 年 3 26 に申請したもののうち, 所有権に関する申請情報を第 1 欄に記載しなさい 問 2 平成 31 年 9 28 に申請した申請情報を第 2 欄に記載しなさい なお, 平成 31 年 3 26 に申請することができる登記はすべて適法に申請されているものとする 問 3 事実関係のうち登記申請することができない事項がある場合は, 登記申請することができない事実関係の番号及びその理由を第 3 欄に記載しなさい ( 登記記録の記録 ) 表題部 ( 省略 ) 権利部甲区 1 番 ( 省略 ) 2 番所有権移転平成 27 年 8 3 相続所有者 A 区 1 番根抵当権設定原因平成 29 年 3 30 設定極度額 1 億円債権の範囲銀 取引債務者 A 不動産登記法から抜粋

3 根抵当権者 株式会社 X 銀 2 番 根抵当権設定 原因 平成 30 年 4 14 設定 極度額 5,000 万円 債権の範囲 銭消費貸借取引 形債権 切 債権 債務者 A B 根抵当権者 Yファイナンス株式会社 ( 事実関係 ) 1 平成 31 年 2 15,A は死亡した Aの死亡時,A には妻 B, Cがいた 2 Cは, 平成 12 年 まれである 3 平成 31 年 3 3,Aの共同相続 間でCが甲 地を単独で取得する旨の遺 産分割協議が適法に成 した 4 平成 31 年 9 20,1 番根抵当権者株式会社 X 銀 は株式会社 Z 銀 に当 該根抵当権を分割譲渡した ( 分割した根抵当権の極度額 2,000 万円 ) 5 平成 31 年 9 25, 甲 地の所有者と2 番根抵当権者 Yファイナンス株式 会社は, 当該根抵当権の債権の範囲を 銭消費貸借取引 に変更する旨を合 意した 答案 紙 第 1 欄 第 2 欄 ( 注意事項 ) 1 登記原因につき第三者の許可, 同意 は承諾を要する場合には, 各申請 までにそれぞれ当該第三者の許可, 同意 は承諾を得ているものとする 2 事実関係 3に関するCの法律 為について, 代理 の選任が必要な場合は, 適法に選任されており, その登記の申請も, 当該代理 がCに代わって うものとする 事実関係 5については,BがCに代わってその登記を申請するもの第 3 欄とする 3 甲 地の課税価格は 1,200 万 9,399 円である 4 登記原因証明情報以外の添付情報については, 具体的な内容を括弧書きで記載するものとする 5 会社法 等番号については, 記載することを要しない 6 第 1 欄及び第 2 欄に, 登記すべき申請情報がない場合, 各欄に 申請不要 と記載すること 7 登記申請することができない事項がないと判断した場合, 第 3 欄に なし と記載すること

4 解答例 端の答案構成 第 1 欄 登記の 的 所有権移転 原因 平成 31 年 2 15 相続 相続 ( 被相続 A) C 添付情報 登記原因証明情報 住所証明情報 (Cの住 票の写し) 代理権限証明情報 (Cの特別代理 の選任審判書,Cの特別代理 の 委任状 ) 課税価格 1,200 万 9,000 円 登録免許税 4 万 8,000 円 第 2 欄 登記の 的 2 番根抵当権変更 原因 平成 31 年 9 25 変更 変更後の事項 債権の範囲 銭消費貸借取引 権利者 C 義務者 Yファイナンス株式会社 添付情報 登記原因証明情報 登記識別情報 (Yファイナンス株式会社の甲 地 区 2 番の登記識 別情報 ) 代理権限証明情報 (Cの 籍全部事項証明書,Cの法定代理 B 及 びYファイナンス株式会社の代表者の委任状 ) 登録免許税 1,000 円 4 第 3 欄 登記することができない事実関係及びその理由事実関係 4 元本確定後に根抵当権の分割譲渡をすることはできない 甲 地の 1 番根抵当権は, 債務者 A の相続から 6 ヵ 以内に指定債務者の合意の登記をしていないため,A の相続開始時に元本が確定している よって, 平成 31 年 9 20 の分割譲渡契約は効 を じない 1 解答指 エリア 2 注意事項エリア 3 登記記録エリア 4 内容エリア

5 答案構成のポイント 解 説 1 解答指 エリア冒頭の依頼を受けた 付, 実際に登記申請した 付の右横に, どこの欄に何の登記申請書を書くか? つまり, 解答欄の指 を記 しています 本問では, 問 1で 所有権に関する申請情報を第 1 欄に記載しなさい という指 がありますので, このようなことに気をつけてメモします 2 注意事項エリア注意事項 4を読んだ時に, 原以外( ) ガキ とメモしています そのメモの下の 会社 いらん は, 注意事項 5のメモです 申せい不要 なし と書いているのは, それぞれ注意事項 6 及び7のメモです ( 記述のルール 13) 3 登記記録エリア本問では, 具体的な内容 ( 事実関係 ) に る前に登記記録の内容が載っていますが, 仮に具体的な内容が登記記録よりも先に出てきたとしても, 登記記録を探して図にします ( 記述のルール8) 登記記録を ないままでは, 物が出てきて聴取内容や事実関係を読んだところで論点が掴めず, 時間の無駄になる可能性が いからです また, 登記記録を先に ておくことで, ある程度 何が起こるかな? という連想をしておくことができます 本問では, 根抵当権が設定されているので, 元本確定するかな? とか, 1 番抵当権者は所有者と債務者が同じだな でも2 番根抵当権は債務者 2 だな ということを考えています 4 内容エリア事実関係 1から5を読みながら, なるべく簡単にメモをします 登記できないと気づいた時点で, ペンで と書き込みます ( 記述のルール5) 本問では, 事実関係 4の分割譲渡が効 を じていないと気づき, 右横に 印を れています 1 所有権に関する, 守れた? 本問で守らなければならない解答指 は以下です 1 問 1 第 1 欄に記 する申請情報は所有権に関する申請情報のみであること 2 注意事項 5 会社法 等番号については, 記載不要 3 注意事項 6 第 1 欄及び第 2 欄に登記すべき申請情報がない場合, 各欄に 申請不要 と記載する 4 注意事項 7 登記申請することができない事項がないと判断した場合, 第 3 欄に なし と記載する解答 紙の第 1 欄を て, あれ? 債務者の変更登記もあるのに 所有権の相続とどっちから書いたらいいんだろう!? となると, 本試験では きな時間ロスになってしまいます どの欄に何を書くのか? については, 近年の司法書 試験では特に細かく指 がありますから, 指 を守ることにも今から慣れていきましょう 2 Aの死亡 = 根抵当権の債務者の死亡だと気づけた? 事実関係 1より, 甲 地の所有者 Aに相続が開始したことがわかります それと同時に, 本問のAは1 番根抵当権及び2 番根抵当権の債務者でもあるため, つの根抵当権に債務者の相続が発 したということがわかります 連想パターン根抵当権者または債務者に相続があったら? a 6ヵ 以内に指定根抵当権者 or 指定債務者の合意の登記をすれば, 元本は確定しない 他の不動産への共同根抵当権追加設定があるかも? b 合意の登記がなく6ヵ 経過すれば根抵当権の元本は確定する c 根抵当権者または債務者に相続が開始しても, 根抵当権者または債務者が複数いる場合は, 根抵当権全体は確定しない

6 本問の場合,1 番根抵当権は連想パターンbにあたります 債務者がA1 であるため, 相続開始 の平成 31 年 2 15 から6ヵ 以内に相続の登記及び指定債務者の合意の登記をしなければ, 相続開始時に元本が確定します 2 番根抵当権については, 債務者が複数いるため, 連想パターンcにあたり, 指定債務者の合意の登記をしなかったとしても, 根抵当権全体として元本は確定しません 事実関係 4 及び5で,1 番根抵当権の分割譲渡及び2 番根抵当権の債権の範囲の変更をした旨が記載されていますが,1 番根抵当権についてはAの相続開始から6ヵ 以内に指定債務者の合意の登記がなく,Aの相続開始時に元本が確定しているため, 平成 31 年 9 20 の根抵当権の分割譲渡は効 を じず, 当該登記を申請することはできません ( 第 3 欄解答 ),2 番根抵当権は前述のとおり, 債務者が複数いるため, 指定債務者の合意の登記がなくても元本は確定しません よって, 平成 31 年 9 25 の債権の範囲の変更の合意は有効であり, 登記申請もできるのです 本問の場合, 事実関係 2を読んだらすぐに 平成 12 年 まれ, 未成年者だな! と気づきます 瞬時に判断するには, 平成 年の の数字にまず 20 を してください した年が未到来であれば, その は未成年者です 逆に, その年がもう過ぎているという場合は未成年者ではないので, 未成年者独特の論点を 配する必要はなくなります 本問のCは未成年者で, 親 間での遺産分割 ( 事実関係 3) はたとえどんなに未成年者に利益になるような内容でも利益相反にあたりますので, 特別代理 の選任が必要です その点, 注意事項 2で適法な代理 が選任されている旨が記載されているので問題ありません 3 年 をチェックした? 年 について問題 で触れている場合, 未成年者の利益相反の論点か未成年者の法律 為の論点だから気づいてね! ということを意味しているので, 必ずその者が未成年者であるかをチェックしなければなりません 連想パターン未成年者が出てきたら? 利益相反の論点 or 未成年者の法律 為への法定代理 の同意の有無について判断しなければならない 利益相反にあたる場合は, 特別代理 の選任を家庭裁判所に請求しなければならない ( 826) 利益相反は内容ではなく, 外形 ( 上っ ) で判断 するのがコツ 未成年者が第三者と売買などの法律 為をする場合, 親権者の同意を証する情報を提供するが, 同意は効 要件ではなく, 同意がなくても 無効 ではないので, 原因 付には影響しない

7 司法書 法務 郎は, 平成 31 年 4 11 に事務所を訪れた株式会社 已 ( 以下, 本問において 申請会社 とする ) の代表者 Aから, 別紙 1 及び2の書類のほか, 必要書類の交付を受け, 別紙 3のとおり事情を聴取し, 必要な登記申請書の作成及び登記の申請の代理の依頼を受けた また, 司法書 法務 郎は, 平成 31 年 5 30 に事務所を訪れた申請会社の代表者 Aから, 別紙 4 及び5の書類のほか, 必要書類の交付を受け, 別紙 6のとおり事情を聴取し, 必要な登記申請書の作成及び登記の申請の代理の依頼を受けた 司法書 法務 郎は, 当該依頼に基づき, 同年 4 11 及び5 30 に登記の申請を った 以上に基づき, 以下の問に答えなさい 問 1 平成 31 年 4 11 に申請した登記の申請書に記載すべき登記の事由, 登記すべき事項, 登録免許税額, 並びに添付書 の名称及び通数を第 1 欄に記載しなさい 問 2 平成 31 年 5 30 に申請した登記の申請書に記載すべき登記の事由, 登記すべき事項, 登録免許税額, 並びに添付書 の名称及び通数を第 2 欄に記載しなさい 問 3 登記申請することができない事項がある場合は当該事項及びその理由を第 3 欄に記載しなさい ない場合は なし と記載しなさい ( 答案の作成に当たっての注意事項 ) 1. 登記申請書に添付すべき書 について, 他の書 を援 することができる場合でも, これを援 してはならない 2. 登録免許税の内訳については記載することを要する 3. 申請会社には, 別紙 1から6に明記されている場合を除き, 定款に別段の定めはない 4. 会社法 等番号により添付書 の省略ができる場合には, 会社法 等番号を記載しなければならない 5. 登記申請書の添付書 については, 全て適式に調えられており, 所要の記名 押印がされているものとする 株主の 名 は名称, 住所及び議決権数等を証する書 ( 株主リスト ) は, の株主総会について各 1 通が作成され, 添付さ 2 2 商業登記法から抜粋 問題 6 れるものとする 6. 登記の申請に伴って必要となる印鑑の提出 続は, 適式にされているものとする 別紙 1 登記事項証明書の内容の抜粋 商号 株式会社 已 本店 東京都港区六本 1 番 1 号 公告をする 法 本経済新聞に掲載してする 会社成 の年 平成 22 年 3 9 発 可能株式総数 株 発 済株式の総数 株 資本 の額 2 億円 役員に関する事項 取締役 A 平成 30 年 5 22 重任 取締役 B 平成 30 年 5 22 重任 取締役 C 平成 30 年 5 22 重任 東京都新宿区 場 丁 2 番 2 号 代表取締役 A 平成 30 年 5 22 重任 監査役 D 平成 28 年 5 27 重任 会計監査 佐藤 郎 平成 30 年 5 22 就任 取締役会設置会社に関する事項 取締役会設置会社 監査役設置会社に関する事項 監査役設置会社 会計監査 設置会社に関する事項 会計監査 設置会社 別紙 2 平成 31 年 4 1 取締役会の議事概要 第 1 号議案 募集株式の発 の件 下記の要領により, 募集株式の発 をすることが諮られ, 満場 致をもって承 認可決された 募集株式の数 1000 株 募集株式の払込 額 募集株式 1 株につき 5 万円 払込期 平成 31 年 4 10 割当 法 X,Y が申し込むことを条件にそれぞれに 500 株割り当てる

8 増加する資本 の額 資本 等増加限度額の 2 分の 1 を増加する資本 の額とす る 別紙 4 平成 31 年 5 21 定時株主総会の議事概要 第 2 号議案 資本 の額の減少の件 第 1 号議案の募集株式の発 の効 が じると同時に, 下記の要領により資本 の額を減少することが諮られ, 満場 致をもって承認可決された 減少する資本 の額 2,500 万円 効 発 ( ) 別紙 3 聴取記録 1 申請会社の定款には, 下記の定めがある 1 取締役の任期は, 選任後 2 年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関 する定時株主総会の終結の時までとする 2 監査役の任期は, 選任後 4 年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関 する定時株主総会の終結の時までとする 3 当会社の事業年度は, 毎年 4 1 から3 31 までの年 1 期とする 定時 株主総会は事業年度の末 より2ヵ 以内に開催する 2 別紙 2の取締役会には, 取締役及び監査役の全員が出席している 3 別紙 2の第 1 号議案について,X 及びYは平成 31 年 4 2 に申込みをし, 全額の払込みを完了している なお, 申請会社は 株式を保有していない 4 別紙 2の第 1 号議案について必要な決議や同意等がある場合には, すべて適 法に得られているものとする 5 別紙 2の第 2 号議案について,( ) には適切な 付が記載されている また, 申請会社は資本 の額の減少について, 平成 31 年 3 1 に官報及び 本経済 新聞に公告を掲載しており, 異議を述べた債権者はいなかった 議決権を 使することができる株主の数 10 名議決権を 使することができる株主の議決権の数 株出席した株主の数 6 名出席した株主の有する議決権の数 株第 1 号単元株式数の設定の件下記の要領により, 本 をもって単元株式数の設定をすることが諮られ, 株主 4 名の賛成 ( 株主の有する議決権数の合計 8000 株 ) をもって承認可決された 単元株式数 200 株別紙 5 辞任届私佐藤 郎は, 上の都合により, 本 をもって貴社の会計監査 を辞任いたしたく, お届けいたします 平成 31 年 5 25 株式会社 已御中別紙 6 聴取記録 1 平成 31 年 5 25, 別紙 5の辞任届は, 受領権限のある者によって受理された 2 平成 31 年 5 30, 監査役 Dは, 時会計監査 の職務を うべき者として,Z 監査法 を選任した Z 監査法 は同 就任承諾書を提出している 3 Z 監査法 の会社法 等番号は である また,Z 監査法 は申請会社と同 管轄区域内にはない

9 第 1 欄 1. 登記の事由 答案 紙 第 2 欄 1. 登記の事由 1. 登記すべき事項 1. 登記すべき事項 1. 登録免許税額 1. 登録免許税額 1. 添付書 の名称及び通数 1. 添付書 の名称及び通数 第 3 欄

10 解答例 第 2 欄 第 1 欄 1. 登記の事由募集株式の発 資本 の額の減少 1. 登記すべき事項 平成 31 年 4 10 変更 発 済株式の総数 2 万 1000 株 資本 の額 2 億 2500 万円 同 変更 資本 の額 2 億円 1. 登録免許税額 20 万 5000 円 資本 の額の増加分 17 万 5000 円 その他事項変更分 3 万円 1. 添付書 の名称及び通数 取締役会議事録 1 通 株式の引受けの申込みを証する書 2 通 払込みがあったことを証する書 1 通 資本 の額の計上に関する証明書 1 通 通知 公告の期間短縮に関する株主全員の同意書 1 通 株主の 名 は名称, 住所及び議決権数等を証する 書 ( 株主リスト ) 1 通 公告をしたことを証する書 2 通 異議を述べた債権者はいない 委任状 1 通 1. 登記の事由会計監査 及び仮会計監査 の変更 1. 登記すべき事項平成 31 年 5 21 会計監査 佐藤 郎重任平成 31 年 5 25 会計監査 佐藤 郎辞任平成 31 年 5 30 仮会計監査 Z 監査法 就任 1. 登録免許税額 3 万円役員変更分 3 万円 1. 添付書 の名称及び通数株主総会議事録 1 通公認会計 の資格を証する書 1 通辞任届 1 通監査役の決定書 1 通就任承諾書 1 通登記事項証明書添付省略 ( 会社法 等番号 ) 委任状 1 通 第 3 欄 単元株式数の設定単元株式数は,1000 及び発 済株式総数の 200 分の 1 を超えて設定することはできない 申請会社は 1 単元を 200 株とする単元株式数の設定をしているが, 発 済株式総数 株の 200 分の 1 を超えているため, 決議は効 を じない

11 通知 端の答案構成 週間募集事項 当該株主が割当てを受ける募集事項 当該株主が割当てを受ける募集株式の数 申込期 を通知して募集株式の数 申込期 を通知して, 株主に申込みを検討させるための株主に申込みを検討させるための 2 週間である そのため, 通知と申込期 の間にの間に 2 週間ない場合週間ない場合, 不利益を受け不利益を受けるのは株主達なのでるのは株主達なので, 株主全員が申込株主全員が申込催告の期間短縮に同意している場合は問題なく発 できる 申込期 募集事項の決議 と払込期 の間が短い時に気をつけること 解説決議募集株式の発 に同意書が必要なパターン 1 株主割当の決議の は割当 ( 基準 ) と申込期 の間に2 週間ない場合 添 申込催告の期間短縮に関する株主全員の同意書 2 公開会社が取締役会決議により募集事項を定めた時であって, 募集事項の通知 or 公告と払込期 ( 払込期間を定めた場合は払込期間の初 ) の間に2 週間ない場合 添 募集事項の通知 公告の期間短縮に関する株主全員の同意書 解答指 エリア 2 注意事項エリア 3 登記記録エリア 4 定款エリア 5 内容エリア 決議募集事項の通知 公告2 週間 払込期 (期間の初 )株主に差 め請求の機会を与える 2 週間である そのため, 通知 or 公告と払込期 ( 払込期間の初 ) の間に 2 週間ない場合, 不利益を受けるのは株主達なので, 株主全員が期間短縮に同意している場合は問題なく発 できる 11

12 3 払込期 を繰り下げる変更をする場合 添 募集株式引受 全員の同意書 株式引受 が株主になる時期が遅くなるためである 繰り下げ変更の決議をした議事録も添付必要 上記のパターン2のとおり, 公開会社が取締役会決議により第三者割当の募集事項を決定した場合, 株主達の知らないところで募集事項を決議しているため, 募集事項を払込期 ( 払込期間を定めた場合はその期間の初 ) の2 週間前までに株主に通知 は公告しなければなりません 募集事項を株主達に知らせて, 差 め請求するかどうか判断させる2 週間ということです そして, 募集事項の通知 は公告は, 決議の後にしかできないため, 決議と払込期 ( 払込期間を定めた場合はその期間の初 ) の間には2 週間空いているはずです この2 週間が空いていなければ, 株主に差 め請求のチャンスを与える2 週間が りないということであるため, 期間短縮に関する株主全員の同意書 の添付が必要となります 申請会社は, 平成 31 年 4 1 に, 取締役会決議で第三者割当の募集事項を決定しており, 払込期 は平成 31 年 4 10 としています ( 別紙 2) 株主への通知 は公告は, 決議後にしかできないため, どう考えても上記の2 週間の要件を満たしません そこで, 株主全員の同意の有無が問題になりますが, 別紙 3 聴取記録 4 により, 株主全員の同意が得られていると判断することができるため, 募集株式の発 の効 が じていることがわかります 2 資本 減少の決議要件例外的な決議でいけるパターン ( 資本 の額の減少 ) 原則 : 株主総会特別決議例外 ⑴ 定時株主総会での 損填補のための資本 減少であれば, 株主総会普通決議で減少できる 添 定の 損の額が存在することを証する書 損が存在するかは登記記録からはわからないため添付する 例外 ⑵ 株式の発 と同時に資本 減少をする場合で, 効 発 後の資本 の額が効 発 前の資本 の額を下回らない場合, 取締役会 or 取締役の決定で資本 の額を減少することができる 資本 の額の減少は, 会社財産の流出であり, 株主や会社債権者に きな影響があるため, 株主総会特別決議で決めるのが原則です しかし, 上記のとおり, 株主総会普通決議や, 取締役 or 取締役会レベルで決議できる場合もあります 例外 ⑴⑵のどちらも, 会社財産の流出にはならなかったり, 結局資本 がトータルで減らなかったりするので, 決議要件が緩和されています 申請会社は, 別紙 2 の取締役会決議で, 募集株式の発 の効 が じると同時に, 資本 の額の減少をする旨を定めています 募集株式の発 は, 上記 1で検討したとおり効 が じるため, 例外 ⑵に該当する場合なのかどうか? を検討しましょう まず, 今回の募集株式の発 によって増加する資本 の額は 1000 株 5 万円 1/2 です ( 別紙 2) 計算すると 2500 万円ですね そして, 減少する資本 の額も 2500 万円なので, 資本 の額の減少前と, 結局資本 の額が変わらないということがわかります よって, 今回の取締役会決議による資本 の額の減少は有効であり, 募集株式の発 の効 発 である払込期 の 平成 31 年 4 10 付けで資本 の額の減少の登記も申請することとなります なお, トータルで資本 の額が変わらないからと って, 登記の省略をすることは認められませんので, 解答例第 1 欄のように, 資本 の額を記載しましょう 3 会計監査 と えば! 登記事項証明書からの連想パターン会計監査 がいる a 動再任がある b 辞任する 後任の会計監査 が決まっていなくても会計監査 には権利義務がないため辞任 OK 仮会計監査 の選任の可能性もある 仮会計監査 は監査役 ( 監査役会設置会社では監査役会, 監査等委員会設置会社では監査等委員会, 指名委員会等設置会社では監査委員会 ) が選任するが, 現に会計監査 がいなくなってからでないと選任することはできない そのため, 仮会計監査 を選任した旨が問題に記載されている時は, 選任時点で実際に会計監査 の 員が じているかを確認する