Oracle9iAS Forms Services R9.0.2 概要

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1 Oracle9iAS Forms Services R9.0.2 概要 本資料は Oracle9iApplication Server Release2(9.0.2) ( 以下 Oracle9iAS) および Oracle9iDeveloper Suite Release2(9.0.2)( 以下 Oracle9iDS) に含まれる Oracle9i Forms Release2(9.0.2)( 以下 Oracle9i Forms) の新機能の概要を説明します

2 アジェンダ Oracle9i Forms 概要 Oracle9iAS Forms Services Oracle9i Forms Developer 移行時の注意点 2 本資料では 次の 4 つのアジェンダについて説明します アジェンダ Oracle9i Forms 概要 : Oracle9i Formsを使用するための Oracle9iASおよびOracle9iDSのインストールタイプと それらによりインストールされるコンポーネントの概要を説明します Oracle9iAS Forms Services ( 以下 Forms Services) : Oracle9i Formsで作成したFormsアプリケーションをインターネット環境に公開するためのコンポーネントであるOracle9iAS Forms Servicesについて 新機能およびFormsアプリケーション実行のアーキテクチャを説明します Oracle9i Forms Developer ( 以下 Forms Developer) : Formsアプリケーションの開発環境である Oracle9i Forms Developerに関して Forms Builderの新機能や作成されるFormsアプリケーションの新機能について説明します 移行時の注意点 : Oracle Developer Forms R6iを使用し作成したFormアプリケーションをOracle9i Formsのアプリケーションへ移行する際に 注意すべき点 (Oracle9i Formsでは使用できないビルトインや 今後廃止されるビルトインなど ) について説明します

3 Oracle9i Forms 概要 Forms Developer PL/SQL を開発言語とした データベース アプリケーションの開発のための RAD 環境 Forms Services Java のインターネット アプリケーションとして Forms アプリケーションを展開するためのフレームワーク 9iAS Infrastructure OiD Metadata SSO Repository 実行環境 :Oracle9iAS BI & Forms 9iAS Forms Services RAD Complete Forms Developer 開発環境 :Oracle9iDS 3 Oracle9i Forms 概要 Oracle9i Forms はエンタープライズ レベルの画面アプリケーションを短期間で構築し インフラネットやイントラネットだけではなくインターネットへ公開するための開発環境および実行環境を提供します Forms Developer は PL/SQL を開発言語とし 短期間でアプリケーションを構築 (RAD:Rapid Application Development) するための統合された開発環境 (Integrated Development Environment) です アプリケーションの開発にはウィザードやプロパティ パレットを使用し Forms アプリケーション開発の多くの工程を行うことができ 開発者はより高度なビジネスロジックを含むアプリケーションに専念することが可能です Forms Services は Forms Developer で作成した Forms アプリケーションを スケーラブルにインターネット環境へ公開することができ 実行時には 100%Java のアプリケーションとしてユーザーにアプリケーションのインターフェースを提供するためのフレームワークです Oracle9i Forms のインストール Oracle9i Forms を使用し Forms アプリケーションの開発および実行を行うためには 次のインストールタイプで Oracle9iDS および Oraacle9iAS をインストールしてください Formsアプリケーションの開発 Oracle9iDS: Rapid Application Development Complete( 完全 ) Forms アプリケーションの公開 Oracle9iAS: Infrastructure(Single Sign-Onのための環境を提供 ) BI&Forms(Formsアプリケーションのインターネット展開のための中核となるコンポーネントを提供 )

4 Oracle9iAS Forms Services Oracle9iAS Forms Services 概要 Forms Listener Servlet Single Sign-Onによる認証 Oracle Enterprise Manager(OEM) との連携 グローバリゼーション 4 Oracle9iAS Forms Services このセクションでは Formsアプリケーションをスケーラブルにインターネット環境へ展開するための実行環境であるForms Servicesについて説明します Oracle9iAS Forms Services 概要 : Forms Servicesに関連し Formsアプリケーションを展開する際に必要となるOracle9iASのコンポーネントの概要を説明します Forms Listener Servlet: Forms R6i Patch4より導入され 今リリースからは標準となったForms Listener Servletを使用する実行アーキテクチャについて アーキテクチャとその利点について説明します Single Sign-Onによる認証 : Forms ServicesはOracle Internet Directoryと連携することにより Formsアプリケーションへのシングル サインオンが可能になりました シングル サインオンを使用したFormsアプリケーション実行の仕組みとその利点について説明します Oracle Enterprise Manager(OEM) との連携 : Forms ServicesはOEMと連携することにより リモートからの管理が可能です OEMによる管理についてどのような事が可能なのか説明します グローバリゼーション : Formsアプリケーションのタイムゾーンへの対応や Formsアプリケーションのエンドユーザーが使用するWebブラウザの言語検出の機能について説明します

5 Oracle9iAS Forms Services 概要 Forms アプレット JInitiator クライアント マシンには Netscape Navigator あるいは IE5.x 以上の Web ブラウザが必要 Oracle HTTP Server mod_oc4j mod_osso SSO サーバー OC4J Forms Servlet Forms Listener Servlet Forms ランタイムエンジン 5 Oracle9iAS Forms Services 概要 ( その 1) ここでは Forms Services に関連する Oracle9iAS のコンポーネントについて説明します Jinitiator : クライアントのWebブラウザに Formsアプリケーションを実行するための共通のプラットフォームを提供するためのJVMです Microsoft 社のInternet ExplorerではネイティブVM( 以下 MSネイティブVM) を使用することも可能です Formsアプレット : クライアントのJinitiatorあるいはMSネイティブVM 上で実行されるアプレットで 全てのFormsアプリケーションはこのFormsアプレットをレンダリングすることで ユーザー インターフェースを描画します Oracle HTTP Server : クライアントがFormsアプリケーションを実行する際に 直接やり取りを行うHTTPサーバーです mod_oc4j : Formsアプリケーションの実行要求および 実行中のデータをHTTPサーバーからOC4Jへ渡す HTTPサーバーのモジュールです OC4J : Forms ServletおよびForms Listener Servletが稼動するサーブレット コンテナです Oracle9iAS R2をインストール タイプBI&Formsでインストールすると OC4J_BI_FormsというOC4J インスタンスが作成され 自動構成を選択すれば必要なデフォルトの構成が設定されます

6 Oracle9iAS Forms Services 概要 Forms アプレット JInitiator クライアント マシンには Netscape Navigator あるいは IE5.x 以上の Web ブラウザが必要 Oracle HTTP Server mod_oc4j mod_osso SSO サーバー OC4J Forms Servlet Forms Listener Servlet Forms ランタイムエンジン 6 Oracle9iAS Forms Services 概要 ( その 2) Forms Servlet : Formsアプリケーションの実行要求を解釈し 適切な開始 HTMLファイルを動的に作成し ユーザーへ返信するサーブレットです Forms Listener Servlet : Formsランタイム エンジンの起動と停止を管理し Formsランタイム エンジンへFormsアプリケーション実行のための情報を渡します また Formsアプリケーション実行中は クライアントから送信されたデータを対応するFormsランタイム エンジンへ転送します Forms ランタイム エンジン : Formsアプリケーション実行の心臓部であり Forms Listener Servletから渡された要求にあった FMX(Formsアプリケーションの実行可能ファイル ) を読み込み データベースへの接続をします また Formsアプリケーション内でコーディングされたPL/SQLのロジックはこのFormsラインタイム エンジンによって処理されます mod_osso : Oracle HTTP Serverのモジュールの一つでシングル サインオン機能を使用する際に ユーザーの認証をSSOサーバーおよびOracle Internet Directoryへとリダイレクトします SSOサーバーおよびOralce Internet Directroy : ユーザーのデータベースへの接続情報を格納し 実行時の認証を行います この次は これらのコンポーネントのうちコアとなるコンポーネントについて説明します.

7 Forms Listener Servlet Forms Listener Servlet および OC4J によるフォーム アプリケーションのインターネットへの展開 Forms Listener プロセスの統廃合により 管理が容易 幅広いファイア ウォール / プロキシをサポート HTTP/1.1 および HTTP/1.0 をサポート OC4J インターネット Oracle HTTP Server すべての要求は HTTP Server を経由する Forms Listener Servlet HTTP(1.0/1.1)/HTTPS Forms ランタイムエンジン 7 Forms Listener Servlet Oracle9iAS Forms Services R1.0.2.x では Forms Server Listener がクライアントと Forms Server(Forms ランタイム エンジン ) との通信を仲介していました Oracle9iAS Forms Services R2 では Forms Listener Servlet が Forms Server Listener の代わりとして Forms アプリケーション実行の標準アーキテクチャとなりました Forms Listener Servlet アーキテクチャ Forms Listener Servlet を使用した場合 クライアント マシンで稼動する Forms アプレットと Forms ランタイム エンジンとの通信は全て HTTP サーバーおよび Forms Listener Servlet を経由して行われます Forms Listener Servlet の利点 Forms Listenerの管理が不必要 : Oracle9iAS Forms Services R1.0.2.xでは Forms Server Listenerを別プロセスとして管理 ( 起動 停止 ) する必要がありました Forms Listener Servletは デフォルトの設定でOC4Jインスタンスの OC4J_BI_Formsと共にインスタンス化されるので個別に起動 停止する必要はありません 標準ポートのみ使用 : 全ての通信がHTTPサーバーを経由して行われるために 公開するサーバーのポートをHTTPサーバー標準のものだけに限定できるので セキュリティの向上につながります SSL 証明書はWebサーバーのみ必要 : SSL 通信を行いセキュリティを更に向上させる場合も HTTPサーバーにのみSSL 証明書が必要で Forms Serverで新たに証明書を取得 管理する必要はありません

8 Forms Listener Servlet Forms Listener Servlet および OC4J によるフォーム アプリケーションのインターネットへの展開 Forms Listener プロセスの統廃合により 管理が容易 幅広いファイア ウォール / プロキシをサポート HTTP/1.1 および HTTP/1.0 をサポート OC4J インターネット Oracle HTTP Server すべての要求は HTTP Server を経由する Forms Listener Servlet HTTP(1.0/1.1)/HTTPS Forms ランタイムエンジン 8 Forms Listener Servlet ハードウェアを含むロードバランスが使用可能 : Forms Servicesのロードバランスを行う場合 mod_oc4jが提供するoc4jのロードバランスだけではなく ハードウェア ロードバランサを使用した構成を使用することも可能です Forms Listener Servlet 使用時のレスポンス タイム Forms Server Listenerを使用した場合と比較するとForms Listener Servlet 使用時では FormsアプレットとFormsランタイム エンジンとの間の処理ステップが増えています そのため Forms Listener Servletを使用した場合 Forms Server Listener 使用時と比較し若干レスポンスに時間がかかります

9 Single Sign-On による認証 4. sso_cookieをセット 1. http 要求 Oracle9iAS R2 Oracle HTTP Server mod_osso Web クライアント 2. 認証要求 5. sso_cookie 3. SSO サーバー 認証情報 Forms Servlet Oracle Internet Directory 9 Single Sign-On による認証 Forms Services によってインターネット環境へ展開される Forms アプリケーションは Oracle Single Sign- On サーバーと Oracle Internet Directory を使用したシングル サインオン環境で実行し Forms アプリケーションを実行する際のユーザー名とパスワード情報を OID に格納できます Single Sign-On の前提条件 $ORACLE_HOME/forms90/server/formsweb.cfgに 名前をつけた固有の構成セクションで使用するアプリケーションの情報等を記述します シングル サインオン ユーザーにリソースへのアクセス制御情報を追加します >:< ポート番号 >/oiddasでoid Delegated Authentification Serviceへシングル サインオン ユーザーでログインし リソースへのアクセス制御情報を入力します このとき リソース名は上の名前を付けた固有の構成と同じものにします Single Sign-On の流れ 1. クライアントがFormsアプリケーションの実行を要求します ( このときURLパラメータにconfig=< 名前を付けた固有の構成 > を指定し Forms URLへアクセスします ) 2.SSOサーバーによって認証されていない場合 あるいは認証の有効期限が切れている場合 ユーザーはSSOサーバーにリダイレクトされます クライアントはシングル サインオンのユーザー名とパスワードを入力します ( クライアントのリクエストが有効なSSO Cookieを持っているかで判断します ) 3.SSOサーバーとOIDによって認証されると 認証情報がSSOサーバーから送られます 4.mod_ossoはクライアントブラウザに対してSSO Cookieを発行し クライアントをSSO Cookieと共にForms URLへリダイレクトします

10 Single Sign-On による認証 ( データベース ) mod_osso 5. sso_cookie Forms Servlet sso_ ユーザー / アプリケーション名 ユーザー名 / 接続文字列 8. 接続情報 Oracle Internet Directory Forms Listener Servlet Forms ランタイムエンジン 10 Single Sign-On による認証 ( データベース ) 5. クライアントの要求は有効なSSO Cookieを保持しているので Forms Servletへと送られます 6. Forms Servletはクライアントが要求したFormsアプリケーションの構成を基に OIDへこのシングル サインオン ユーザーが保有するリソースへのアクセス制御情報 ( データベース ユーザー名 パスワードおよびデータベースへの接続文字列 ) を要求します 6. シングル サインオン ユーザーに該当するリソースへのアクセス制御情報が存在すれば それらをForms Servletへ帰します 7. Forms Servletはそれらの情報をForms Listener Servletに渡し Forms Listener ServletがForms ランタイム エンジンをコールしてFormsアプリケーションを実行します

11 Oracle Enterprise Manager(OEM) との連携 リモートからForms Servicesを管理 リソースの使用状況や接続中のセッションの監視も可能 Forms Servicesの構成や formsweb.cfgファイルへの固有の構成を追加 変更可能 11 Oracle Enterprise Manager(OEM) との連携 Forms ServicesはOracle Enterprise Managerと連携することで OEM Webサイトからの Forms Servicesの管理が可能になります OEM Web サイトからの管理 Forms Servicesの起動と停止が行えます 該当するForms Servicesの下で実行しているユーザー セッションのリソースの使用状況の監視や セッションの終了が可能です Forms Services 自身の構成や formsweb.cfgファイルへの固有の構成セクションの追加 編集 削除が可能です これにより インターネット環境からも Formsアプリケーションの実行環境の監視や変更が可能になります

12 グローバリゼーション タイムゾーンのサポート クライアントのタイム ゾーンを認識し DATETIME 型のフィールド値を自動的に変更 -8:00-8:00 東京 7 月 10 日 16:30 +8:00 ロンドン 7 月 10 日 8:30 +8:00 ロサンゼンルス 7 月 10 日 0:30 12 グローバリゼーション Oracle9i Forms では Forms アプリケーションをより一層グローバルな環境へ展開できるよう タイムゾーンのサポートしています タイムゾーンのサポート Oracle9i Forms Servicesはアプリケーション サーバーのタイムゾーンを設定することで クライアントの ( マシンで設定されている ) タイムゾーンとの時差を自動計算します この機能はFormsアプリケーション内でデータ型がDATETIMEに設定された項目に対して有効です このDATETIME 型の項目を使用し日時を表示する場合 Forms Servicesは時差を計算したクライアントのタイムゾーンでの日時を表示します また クライアントが入力した日時はクライアントのタイムゾーンにおけるものと認識し アプリケーション サーバーではアプリケーション サーバーのホストがあるタイムゾーンの日時に自動的に変換します また 新しいADJUST_TZ() ビルトインを使用することで 日時をある特定のタイムゾーンのものに変換して扱うことが可能です タイムゾーンに関連した環境変数 ( アプリケーション サーバーのマシン上で設定 ) FORMS90_TZFILE: タイムゾーンに関する日時の変換ルールを格納するファイルを指定します ( $ORACLE_HOME/oracore/zoneinfo/timezlrg.datを指定 ) FORMS90_DATETIME_SERVER_TZ : タイムゾーンをサポートしてFormsアプリケーションを展開する場合 必ずアプリケーション サーバーのタイムゾーンを指定してください ( 例 :Asia/Tokyo) FORMS90_DATETIME_LOCAL_TZ: この値を設定しない場合 クライアントのタイムゾーンを検出します ( ただし クライアントを特定のタイムゾーンで実行する場合 この環境変数を設定することができます ) タイムゾーンの指定をしない場合 GMTとしてすべての日時を取り扱います タイムゾーンの書式 (America/Mexico_Cityなど) が不明確な場合 Oracle9i の V$TIMEZONE_NAMESビューで確認することができます

13 Oracle9i Forms Developer ワン ボタン ラン 新しいデバッガ Java XMLによるオープン性の拡張 キャラクタ セマンティクス 13 Oracle9i Forms Developer このセクションでは Forms アプリケーションを開発する Forms Developer の新機能について説明します ここでは 次の4つの項目について説明します ワン ボタン ラン : Forms Builderの拡張機能で Forms Builderから直接 Webブラウザウに開発中のFormsアプリケーションを実行ことができる機能について説明します 新しいデバッガ : Forms Builderのデバッガが大きく代わり デバッグ方法およびデバッグの対象が拡張されたことについて説明します Java XMLによるオープン性の拡張 : Javaへのサポートの拡大および Formsアプリケーション内でのJavaの使用がより簡単になりました また FormsアプリケーションをXML 形式で表現することが可能になりました これらの機能とこれらを使用することによる生産性の向上について説明します キャラクタ セマンティクス : Oracle9iの機能をサポートするため 項目に追加された新しいプロパティについて説明します

14 ワンボタン ラン Forms Builderから直接 Webブラウザに開発中の Formsアプリケーションを実行 運用環境により近い形のテストを開発中からでも使用可能 Forms Builder 14 ワンボタン ラン Oracle9i FormsはWeb 実行のみのリリースであるため Formsアプリケーションの開発時の生産性を上げるためにForms Builderから直接 Webブラウザへ実行するワン ボタン ランが実装されました また Oracle9iDSにはOC4Jも搭載されているので Forms ServletやForms Listener Servletが稼動する環境でのテストが可能になります この機能により 開発者は開発中の Forms アプリケーションをアプリケーション サーバーに配置することなく Forms アプリケーションの運用環境に近い形でテストすることが可能になりました また 前リリースのように Applet Viewer による実行ではテストが可能ではなかった PJC( プラグイン可能 Java コンポーネント ) などの検証も可能になります デフォルトでは ワン ボタン ランで起動するWebブラウザはシステムのデフォルトブラウザです また デフォルトのアプリケーション サーバー URLは ホスト名 >:8888/forms90/f90servlet になっています これらを変更するには ツールバーの [ 編集 ] [ 作業環境 ] を選択し [ ランタイム ] タブの [ アプリケーション サーバー URL] と [Webブラウザの位置] をそれぞれ編集してください

15 新しいデバッガ リモート デバッグ リモートで実行中の Forms アプリケーションにデバッガを連結 実行時に URL パラメータに DEBUG=YES と指定して実行 PL/SQL コード内に直接ブレーク ポイントを設定 15 新しいデバッガ : Oracle9i Formsでは開発効率を上げる一環とし Formsアプリケーションのデバッグについても新しいデバッガが実装されました この新しいデバッガでは次の2 点が大きな特徴です リモート デバッグを行えます PL/SQL 内に直接 ブレークポイントを設定することが可能です リモート デバッグ : 開発環境とはことなる環境 ( 例えば 実際の運用環境 ) で実行されているFormsアプリケーションを 開発環境から直接デバッグすることが可能です リモート デバッグの手順 : 1. FormsアプリケーションをURLパラメータ DEBUG=yes を指定して実行します 2. 実行時に表示されるダイアログにある ホスト名とポート番号を開発者に通知してください ( このポート番号はデバッグ用のポートです ) 3. 開発者は 該当するモジュールのFMBファイルを開発環境で開きます 4. Forms Builderのツールバーの [ デバッグ ] [ デバッガの連結 ] を選択します [ デバッガの連結先 ] ダイアログが表示されたら 2で通知されたホスト名とポート番号を入力し [OK] をクリックします 5. クライアントのWebブラウザでもダイアログの [OK] を押してFormsアプリケーションを開始します

16 新しいデバッガ リモート デバッグ リモートで実行中の Forms アプリケーションにデバッガを連結 実行時に URL パラメータに DEBUG=YES と指定して実行 PL/SQL コード内に直接ブレーク ポイントを設定 16 新しいデバッガ : 6. Forms Builderの [ 一時停止 ] アイコンをクリックしFormsアプリケーションを一時停止します 7. Forms Builderのツールバーの [ デバッグ ] [ デッバグ コンソール ( あるいはウィンドウ )] を選択し Formsアプリケーションの状態を確認します ステップ イン ステップ オーバーなど前リリースのデバッガで利用可能であった機能も この新しいデバッガは搭載しています Forms Builderで [ 停止 ] をクリックすると クライアントのセッションも終了します

17 Java XML によるオープン性の拡張 クライアント層および中間層での JRE1.3 対応 中間層でのJavaの使用 (Java Importerによる Javaクラスのインポート ) FBEANビルトイン パッケージによるJava Beanサポートの拡張 17 Java XMLによるオープン性の拡張 ( その1) : Oracle9i FormsではJavaのサポートを拡張し Formsアプリケーションの機能拡張の柔軟性と 他のアプリケーションとの統合を果たすためのオープン性を広げました クライアント層および中間層でのJRE 1.3 対応 : Oracle Forms R6iでは JRE1.1をサポートしているのみでしたが Oracle9i FormsではJRE1.3をベースに全てがコーディングされているので JDK1.3ベースによる機能拡張や他のアプリケーションとの連携を実現可能になりました 中間層でのJavaの使用 (Java Importerによる Javaクラスのインポート ) : Java ImporterはOracle Forms R6i で実装された機能で 中間層にあるJavaクラスを読み込み PL/SQLのラッパー クラスを動的に作成し Forms Builder 内でPL/SQLを扱うようにしてJavaクラスを扱えるようにするものです JRE1.3 対応に伴い Java Importer(Javaクラスのインポート ) による Formsアプリケーションと外部のプログラムとの統合もJRE1.3ベースで行うことが可能です FBEANビルトイン パッケージによるJava Beanサポートの拡張 : Oracle Forms R6iではJava Beanを使用する際に Java Beanの登録やget setメソッドにアクセスするためのラッパー クラスを作成する必要がありました Oracle9i Formsでは新たにFBEANビルトイン パッケージが追加されました これにより Java Beanの登録やget setメソッドを使用してbeanのプロパティの操作も簡単に行えるようになりました

18 Java XML によるオープン性の拡張 Java Development API(JDAPI) XML 形式でFormsアプリケーションを表現 フル ラウンドトリップをサポート Forms2XML XML2Forms XMLValidator <Module version=" " xmlns=" <FormModule Name= EMP" MenuModule="DEFAULT&SMARTBAR" Title="MODULE1"> <Coordinate CharacterCellWidth="5" CharacterCellHeight="13" RealUnit= ポイント DefaultFontScaling="true CoordinateSystem=" 実際単位 "/> <Block Name="EMP" RecordsDisplayCount="5" QueryDataSourceName="emp" ScrollbarWidth="9" ScrollbarLength="135"> </Block> <Canvas Name="CANVAS4" ><Graphics Name="FRAME5" Bevel=" 凹枠 " EdgePattern="solid"/> </Canvas> </FormModule> </Module> 18 Java XML によるオープン性の拡張 ( その 2) Java Development API(JDAPI) : Oracle Forms R6iではCのAPIが提供されていました Oracle9i Formsでは Java Development API (JDAPI) を提供し 開発生産性の向上を図れます このAPIを使用することで Formsアプリケーションの変更をForms Builderを使用せずに行うことができ コンパイルも可能です これにより Formsアプリケーションを作成 変更 コンパイルすることのできる独自のツールを開発することなども可能です XML 形式でFormsアプリケーションを表現 : FMTファイルは FMBファイルをテキスト形式で解読可能にしたものでした Oracle9i Formsでは FMBファイルをXML 形式に変換することがかのうになりました この変換はFMB XMLだけではなく XML FMBのフル ラウンドトリップをサポートしています また XMLファイルの妥当性をチェックするプログラムも提供しています Forms2XML.bat:FMBからXMLへの変換 XML2Forms.bat:XMLからFMBへの変換 XMLValidator:XMLファイルの妥当性をチェック この変換機能は次のような使用方法が考えられます 影響度調査 カスタム レポーティング フォーム内のプログラムの構造に関する操作

19 キャラクタ セマンティクス Oracle 9iより導入されたキャラクタ セマンティック 変数のサイズは文字数あるいはバイト数で定義可能例 : myvar VARCHAR2(10 CHAR); myfixedvar CHAR(10 BYTE); Forms 6i および Oracle 8i はバイト セマンティックを使用 Forms 9i はバイトあるいは文字数をサポート PL/SQL 項目のデータ長セマンティクス 19 キャラクタ セマンティクスキャラクタ セマンティクスはOracle9iの新機能です これまでのVARCHAR2データ型は可変長データ型ではありますが 最大データ長はバイト指定でした データベースとデータベースにアクセスするアプリケーションのグローバル化にともない Unicodeなど1 文字当たりのデータ長が異なるキャラクタ セットが使用されるようになってきています このキャラクタ セマンティクスを使用することで VARCHAR2の最大データ長をバイトだけではなく 文字数による最大データ長の設定も可能になりました Oracle9i Forms ではこの機能をサポートするため 項目に新しいプロパティが追加されました 項目の データ プロパティの データ長セマンティクス の値を CHAR に設定することで文字数によるキャラクタ セマンティクスを使用し BYTE に設定することで従来のバイト数によるキャラクタ セマンティクスを使用します ( デフォルトは NULL でバイトによるキャラクタ セマンティクスです )

20 移行に関する注意点 フォーム モジュールに関して削除される機能 C/S による実行のためのプロセスおよびビルトイン キャラクタ モードの Forms アプリケーションの実行と それに関連するビルトイン RUN_PRODUCT メニュー モジュールに関して削除される機能 キャラクタ モードにおけるメニュー モジュールを操作するためのビルトインやプロパティ Developer 製品群における変更 20 移行に関する注意点 ( その 1) Oracle Forms R6iで作成したFormsアプリケーションを Web 環境での実行のみをサポートする Oracle9i Formsへ移行する際には 次に挙げるような点に注意してください フォーム モジュールに関して削除される機能 : C/Sによる実行のためのプロセスおよびビルトイン:C/S 形式でFormsアプリケーションを実行するためのFormsランタイムや C/Sでの実行を想定したビルトイン (HOSTなど) は削除されました また C/Sの廃止と共にFormsランタイムを実行するOSに依存するOLEコンテナやActiveXコントロール項目とそれらの付随するビルトインも使用できません キャラクタ モードのFormsアプリケーションの実行と それに関連するビルトイン :Oracle9i Forms はWeb 環境での実行のみのため キャラクタ モードによる実行はサポートされません RUN_PRODUCT:Reportsアプリケーションを起動するために使用しているRUN_PRODUCTは RUN_REPORTS_OBJECTビルトインに置き換えてください メニュー モジュールに関して削除される機能 : キャラクタ モードにおけるメニュー モジュールを操作するためのビルトインやプロパティ : Oracle9i FormsはWeb 環境での実行のみのため キャラクタ モードによる実行はサポートされません Developer 製品群における変更 : Oracle Graphics Oracle Procedure Builder Oracle Schema Builder Oracle Query Builder Oracle Translation Builder

21 移行に関する注意点 フォーム モジュールに関して削除される機能 C/S による実行のためのプロセスおよびビルトイン キャラクタ モードの Forms アプリケーションの実行と それに関連するビルトイン RUN_PRODUCT メニュー モジュールに関して削除される機能 キャラクタ モードにおけるメニュー モジュールを操作するためのビルトインやプロパティ Developer 製品群における変更 21

22 参考資料 Oracle9i Forms: Oracle9iAS Forms Services Web 利用ガイドリリース Oracle9i Forms New features Oracle9iAS Forms Services and Oracle9i Forms Developer Technical Overview Oracle9i Forms:Features Obsolescence Oracle9iAS プロセス管理関連 : Oracle9iApplication Server 概要リリース Oracle9iApplication Server 管理者ガイドリリース Single Sign-On 関連 : Oracle Internet Directory 管理者ガイド Vol1./Vol2. リリース Oracle9iAS Single Sign-On 管理者ガイドリリース 参考資料 Oracle9i Forms: Oracle9iAS Forms Services Web 利用ガイドリリース9.0.2 Oracle9i Forms New features Oracle9iAS Forms Services and Oracle9i Forms Developer Technical Overview Oracle9i Forms:Features Obsolescence Oracle9iAS プロセス管理関連 : Oracle9iApplication Server 概要リリース9.0.2 Oracle9iApplication Server 管理者ガイドリリース9.0.2 Single Sign-On 関連 : Oracle Internet Directory 管理者ガイド Vol1./Vol2. リリース9.0.2 Oracle9iAS Single Sign-On 管理者ガイドリリース9.0.2

23 Oracle Oracle8 Oracle8i Oracle9i Net8

(1)IE6 の設定手順 (1)IE6 の設定手順 1) 信頼済みサイトの追加手順 1: ブラウザ (Internet Explorer) を起動します 手順 2: ツール / インターネットオプション / セキュリティ メニューを選択します 手順 3: セキュリティ タブの 信頼済みサイト を選択

(1)IE6 の設定手順 (1)IE6 の設定手順 1) 信頼済みサイトの追加手順 1: ブラウザ (Internet Explorer) を起動します 手順 2: ツール / インターネットオプション / セキュリティ メニューを選択します 手順 3: セキュリティ タブの 信頼済みサイト を選択 InternetExplorer の設定手順 ブラウザバージョンの確認まず お使いのブラウザ (Internet Explorer) のバージョンを確認します 手順 1: ブラウザ (Internet Explorer) を起動します 手順 2: ヘルプ / バージョン情報 メニューを選択します ブラウザのバージョン情報表示画面が開きます 確認の上 ブラウザバージョンに従った設定手順に進んで下さい

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