Microsoft Word - COMP-MATH-2017-FULLTEXT.doc

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1 #2 2017/10/10 5. printf() 解説画面に表示する関数 (= 機能 ) を printf という print は印刷 ( 表示 ) f は format( 書式 ) の意味で プリント-エフと読む どんなプログラムでも 必ず ( といってよい程 ) 使われる関数である 以下を printf.c として秀丸で作製し Visual Studio でコンパイル (cl) し 実行する 同じファイル名で 次々変更を加えていく 1. printf(" ") では 二重引用符 " " の中にかかれた文字が 基本的には そのまま出力されるが 特例その 1 として n ( 円 エヌ ) は 文字としてではなく 改行しろという指示になる ( 改行指示 ) 通常 " n" のように 引用符の最後に改行指示を書くが 途中に入れることで 一個の printf で 複数の行を書くことができる printf(" おはようございます n 藤原です n"); おはようございます藤原です 2. 逆に 改行指令を書かなければ 改行しないことになるので 二つ以上の printf 文で一行の表示を行う こともできる ( プログラムの中の // は説明のためのコメントであり 入力はしない ) printf(" おはようございます "); printf(" 藤原です n"); // 改行指示がない おはようございます 藤原です 3. 特例その 2 として %d がある %d とは その場所に 何かの値 が 差し込まれる ことを指示する 何かの値 とは 二重引用符 (" ") の後に カンマで区切った もの である printf("%d n",345); // 345 というもの = 定数カンマに注意 345 %d が 345 という値に置き換えられ 表示される 10/3/2017 P-12

2 int x; // 整数を格納する変数 x を宣言する // 宣言とそれ以下を分けて書く習慣 ( 人間がわかりやすいように ) x = 345; printf("%d n",x); // x は変数という もの その値は 345 // x の前にカンマがあることに注意 345 %d が変数 x の値に置き換えられ 表示される int x=345; // 変数の宣言と代入を同時に行ってもよい printf("x の値は %d です n",x); // 任意の文字列の中に %d が埋め込まれる x の値は 345 です // %d の前後に空白を入れて見やすくしている 二重引用符 (" ") の中で n %d は半角でなければならないが それ以外は何を書いてもかまわない その通り表示される int x=345, y = 678; // 複数の変数を宣言し 同時に代入も行う printf("x の値は %d y の値は %d です n",x,y); // 最初の %d に x が // 次の %d に y が対応する x の値は 345 y の値は 678 です 複数の %d があれば それは 後ろにカンマで区切られてかかれている もの と順番で対応する int x=345, y = 678; printf(" 二つの数 %d と %d の和は %d です n",x,y,x+y); // 三つの %d が各々 x,y,x+y に対応する 二つの数 345 と 678 の和は 1023 です 変数の文字 (x,y) と無関係な文章でもかまわない 4. 特例には %d だけではなく %f %s というのもある %d は整数 ( 十進数 Decimal) %f は小数点の付く数 ( 浮動小数点数 Float) %s は文字列 (String) に各々対応して使い分ける これらをフォーマット指示子 ( しじし ) という 10/3/2017 P-13

3 int x,y; x = 1; y = 3; printf("%d 割る %d は %d です n",x,y,x/y); 1 割る 3 は 0 です 整数同士の割り算は切り捨て になります 小数点以下を含めて計算するためには float で変数を宣言します float x,y; // 変数 x y は小数点を含むと宣言する x = 1.0; y = 3.0; printf("%f 割る %f は %f です n",x,y,x/y); // %d を全て %f にします 割る は です x=1.0 とするのと x=1とするのは同じです x には小数点を含む形で格納 ( 記憶 ) されます float x,y; x = 1; // 小数点をつけなくてもよい y = 3; printf("%f 割る %f は %f です n",x,y,x/y); 割る は です // 結果は上と同じです x=1.0 と書いても または と表示されます 小数点の付く数はコンピュータの中では 近似値として扱われているのです float pai,r; pai = ; r = 3.0; printf(" 半径 %.2f の円の面積は %.4f です n",r,pai* * ); // ヒント 2 S r 半径 3.00 の円の面積は です %f では小数点以下の表示桁数を指定できます %.2f は小数点以下 2 桁まで ( 以下四捨五入 ) という 指示になります コンピュータの中ではおおよそ 7 桁程度の近似値になっていますので これ以上の桁 数を指示しても無意味な数字が並ぶだけです 次に %s です 10/3/2017 P-14

4 printf(" 私の名前は %s です n"," 藤原公昭 "); 私の名前は藤原公昭です // 私の名前は " 藤原公昭 " です ではありません %s に対応するものは 藤原公昭 という文字のつながり = 文字列です これが %s のところに 埋め込まれる というイメージです " " の引用符 (") 自体は文字列には含まれません 文字をまとめるための記号です 文字列も変数とすることができます char *myname; // 文字列を格納する変数の宣言 *( アスター ) に注意 myname = " 藤原公昭 "; // 変数 myname に文字列を代入 " " が必要 printf(" 私の名前は %s です n",myname); // ここでは * はつけない 私の名前は藤原公昭です // 結果は前例と同じ 文字列を変数にするとき char で宣言します 変数の前には * アスター ( アステリスク : 星 :*) をつけ ます こうすれば printf の文は変えずに 名前を変更するのが楽になり かつ 条件によって表示す る名前を変えたい場合など 融通性があります char は character( 文字 ) の意味です %s の s は String: 文字の列 の意味です なお Character は 1 個の文字 の意味です ( この使い 分けは 今現在は知らなくてかまいません ) 10/3/2017 P-15

5 5. %d %f と %s を全部使ってみる ( に適当な変数を書きなさい ) char int float *myname; kotosi,umare,nenrei; height; myname = " 藤原公昭 "; umare = 1948; kotosi = 2016; height = 168.5; nenrei = kotosi-umere; printf(" 私の名前は %s です n 身長は %f cm です n",, ); printf("%d 年生まれ 今年で %d 歳になります n",, ); 私の名前は藤原公昭です 身長は cm です 1948 年生まれ 今年で 68 歳になります [ 課題 ] をうめて 納得のいく表示になるようにしなさい 続いて 身長を小数点以下 1 桁で表示する ようにしなさい 文字列 (myname) は %s の位置に 整数 nenrei は %d の位置に表示される 10/3/2017 P-16

6 6 % で幅を指定できる %d %s %f での表示の幅は 変数の値や長さで 自動的に成り行きで決まる これを 明確に指定したい場合 以下のようにする 整数は %[ 数字 ]d で表示の幅を指定できる int x=9; printf("x=%d", x); x=9 printf("x=%4d",x); x= 9 //4 文字文の幅に右詰で表示される 文字列 %[ 数字 ]s ( 右詰 ) と %-[ 数字 ]s ( 左詰 ) char *name=" 藤原 "; printf(" 名前は %s です ",name); printf(" 名前は %8s です ",name); 名前は藤原です 名前は 藤原です // 全体で半角 8 文字の幅が取られ // 4 文字分の半角空白と // 全角 2 文字 ( 半角 4 文字分 ) が右詰で表示 浮動小数点数は %[ 全体の幅 ].[ 小数点以下桁数 ]f または %.[ 小数点以下桁数 ]f が可能 float x= ; printf("x=%f",x); x= // 表示桁はコンピュータが適当に決める printf("x=%.3f",x); x=3.142 // 小数点以下 3 桁 四捨五入を指示 printf("x=%8.3f",-x); x= // 全体で 8 文字分 小数点以下 3 桁を指示 10/3/2017 P-17

7 6. C 言語入門 if と for プログラムの基本は 計算結果に応じて処理を変更できる ( if ) 同じパターンの処理は まとめて指示できる ( for ) 1) 単純 if if ( x==1) y=3; 2) else (if が成立しない場合 の処理 ) x が 1 の時 y に 3 を代入する それ以外の時は 何もしない if ( x==1) x が 1 の時 y に 3 を代入する y=3; else y= 4; それ以外の時は y に 4 を代入する 3) 処理が一個ではない場合 で囲む必要がある if ( x==1) x が 1 の時 二つ以上の実行文があれば brace でくくる y=3; else についても同様 Z = -y; 4) else if 直前の if が成立しない場合に さらに if で条件を加えることができる 練習 : 以下を niji.c として を埋め コンパイルし 実行しなさい その1 int a,b,c,d; a = 1; b = 2; c = 1; d = b*b -4* * ; printf("2 次方程式の係数が A=%d B=%d C=%d のとき ",a,b,c); if( d == 0) printf(" 重根を持ちます n"); else if( d > 0) printf("2 実根を持ちます n"); else if( ) printf(" 虚根を持ちます n"); a,b,c の値を変えて 3 つのケースすべてを表示させてください niji.c は以下のように書いても同じである Else がないので こちらのほうがわかりやすい int a,b,c,d; a = 1; b = 2; c = 1; d = b*b -4* * ; printf("2 次方程式の係数が A=%d B=%d C=%d のとき ",a,b,c); if( d == 0) printf(" 重根を持ちます n"); if( d > 0) printf("2 実根を持ちます n"); if( ) printf(" 虚根を持ちます n"); 10/3/2017 P-18

8 その 1 とその 2 の違いは? ( 各条件がお互いに背反なので ) 結果としては一緒であることがわかります 基本的な条件式 a == b ( 等しい ) // 注意イコールは二個連続です // a=b は a に b の値を代入する という意味です a>b ( より大 ) a > b のように間をあけてもよい ( 以下同様 ) a<b ( より小 ) a>=b ( 以上 ) a<=b ( 以下 ) a!=b ( 等しくない ) 課題 : 身長 t(m) 体重 w(kg) として 体重 / 身長の 2 乗を BMI 指数 (Body Mass Index) といい BMI>=30 以上 Obese( 肥満 ) BMI =25 以上 ~30 未満 Overweight( 重 ) BMI= 18.5 以上 ~25 未満 Normal( 普通 ) BMI<18.5 未満 Underweight( 軽量 ) と定義されている (Wiki) 以下を完成させなさい (bmi.c) float height,weight,bmi; height = 1.68; // 自分の身長 体重を m kg で代入する weight = 65.0; bmi = /( * ); printf(" 身長 %.2f m 体重 %.1f kg BMI %.1f は ",,, ); if(bmi >= ) printf("obese"); else if(bmi >= ) printf("overweight"); else if(bmi >= ) printf("normal"); else printf("underweight"); printf(" と判定されます n"); 10/3/2017 P-19