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1 初めての MetaMorph( 基本撮影から画像の保存まで ) 1. MetaMorph での画像の取り扱いについて MetaMorph では画像の取り扱いは大きく分けてグレースケール画像と 24bit スケール画像 (8bit フルカラー ) の 2 つに分けられます 近年では高感度 CCD カメラ また共焦点レーザー顕微鏡などではグレースケール画像で撮影される事が殆どとなっています まずは MetaMorph での画像の取り扱いについて紹介いたします * グレースケール画像とカラー画像の違いグレースケール画像は通称モノクロ画像とも言われます これは画像を単一の階調の輝度差から画像を構成しています 簡単に言うと一色の絵の具を使い 絵の具の濃淡で絵を描いているイメージとなります この絵の具の濃淡に相当するのが MetaMorph で言うところの明るい 暗いを表す 輝度値 となり この 輝度値 の細かさの基準が 8bit(256 段階 =2 の 8 乗 )~16bit(65536 段階 =2 の 16 乗 ) という数値で表されるのです つまり 8bit 画像では 256 段階グラデーション 16bit では 段階のグラデーションを表現できますので 結果的に bit 数が高いほど より細かい輝度情報を得る事が出来ます MetaMorph ではグレースケール画像は 8bit,10bit,12bit,14bit,16bit の 5 種類で取り扱う事が可能です 12 の数字は現在 この画像が 12bit グレースケール画像として表 示されていることを示します MetaMorph ウィンドウ最下端にはウィンドウ中にあるカーソル位置の輝度情報が表示されます (x 座標,y 座標 ) -> 輝度値として表示されます この画像では x129 y154 座標の輝度値が 1871 であることを示します このようにグレースケール画像は画像を明暗の度合いを相対的な数値のみで構成されています Bit 数が高いほど この数値幅が広くなる為 結果として輝度の分解能が向上いたします Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (1/19)

2 これに対して カラー画像は RGB 各色 8bit(256 階調 ) の 24bit(8bit 3) で管理しています つまり 256 段階の濃度の違いがある 3 色の絵の具を使って画像を構成していることになります 24bit と聞くとグレースケール 16bit より階調が大きい分 輝度の分解能が高い印象を受けますが RGB それぞれの階調は 8bit(256 階調 ) ですので 輝度分解能においては 16bit グレースケール画像 (65536 階調 ) の方が優れている事になります カラー画像の場合 画像は RGB の 3 原色で構成されます 先ほどのグレースケール画像の輝度情報と比べ カラー画像は RGB それぞれ 8bit で構成されているため 輝度情報も 1 ピクセルに付き 3 個で構成されているのが確認できます (x 座標,y 座標 ) ->R 輝度値,G 輝度値,B 輝度値 このため カラー画像の場合は色合いでこれらの数値が RGB それぞれバラバラに変化しますので 輝度変化を単純な輝度値から求める事ができません この為 カラー画像は輝度値による定量は推奨できません *MetaMorph 内でのグレースケール画像の管理 MetaMorph で撮影されたグレースケール画像は 16bit で管理しており 使用しているカメラが 12bit カメラでも管理は 16bit で行っています ただし その場合 カメラからのデータはあくまで 12bit( 暗 :1~4095: 明 ) ですので 12bit 以上の領域 (4097~65535) にはデータは存在しません 画像の管理は 16bit ですが 輝度分解能はカメラ性能どおりの 12bit となります つまり MetaMorph では最大 16bit グレースケールカメラまでの使用が可能となっています なお MetaMorph で管理されている 16bit グレースケール画像は一般のブラウザで開く事が出来ません 8bit グレースケールか 後述する 24bit スケール画像 (8bit フルカラー ) に変換することで一般的なブラウザでの表示 (Windows エクスプローラなど ) Word Excel にて展開 貼り付けることが可能です Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (2/19)

3 2. グレースケール画像 ( モノクロ画像 ) 表示ウィンドウ イメージ名 表示倍率 表示プレーンイメージ名の前に * マークが付いている画像は Save されていない事を示しています 2ズームツールボタンを押して画像上でクリックすると拡大 右クリックすると縮小になります イメージ上でマウスのスクロールホイールを回す事でも拡大 縮小が行えます 3スタックスライダタイムラプス Z 軸撮影などで撮影された画像は複数の画像をひとまとめにした スタックファイルという形式で管理されます スタックファイルの場合 こちらのスタックスライダツールの操作により 表示プレーンの切替やスタックファイルの正 逆方向の連続表示が行えます 4オーバーレイ表示アプリケーションモジュールを使った解析結果やドローツールなどで作成したオーバーレイ表示の表示切替を行います 5 擬似カラー画像に擬似カラーをつけて表示します あくまで表示だけで データは白黒 16bit のままです 6Threshold ツール輝度による閾値 (Threshold) を設定するツールです 解析などの前処理として行います 7スケールレンジ切替ボタン上に A が表れているときは オートスケールに設定されています 数字は下のイメージスケールバーの階調を表しています ボタンを押して設定変更が可能です 8イメージスケールバー画像の輝度情報および 現在画面に表示しているレンジをスケールバーにて表示しています スケールバーはオートスケールを OFF にすることで任意の領域に設定可能です Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (3/19)

4 * オートスケールについて 12bit,14bit,16bit などのモノクロカメラの場合 最高まで輝度があっても データをそのまま表示したのでは画像が暗くて見にくくなります ( 図 1) そこで表示上の最低 最高輝度を調整して見やすくします これをイメージスケール設定といいます 図 2のように 見たいデータの輝度が存在しているレンジを PC 上の最低 最高輝度として表示することにより像が見やすくなります オートスケールを設定すると 自動的にスケール設定を行うことができます ただし これらイメージスケール設定は表示上だけであり データ自体は変更されません Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (4/19)

5 3. 24bit スケール画像 ( カラー画像 ) ウィンドウ カラー CCD で撮影した画像や 複数グレースケール画像重ね合わせ処理したもの もしくは Duplicate 機能を使って 24bit スケール画像に変換した画像データの場合 以下の表示になります コントラストボタンボタンを押すと以下のメニューが表示されます Auto Contrast: 表示コントラストを自動的に調整します ( データは変更されません ) Reset Contrast : 表示コントラストをデータのコントラストに戻します Fix Contrast : 表示コントラストをデータに反映します ( データは変更されます ) 2RGB 表示チャンネルの切替 RGB 各チャンネル画像の表示 / 非表示を切り替えます 3コントラスト調整スケールバーボタンを押すと調整するチャンネルを選択できます 白 / 黒 全体のコントラスト調整赤 Rチャンネルのコントラスト調整緑 Gチャンネルのコントラスト調整青 Bチャンネルのコントラスト調整 * バーの上でマウス左クリックを押しながら上下で明るさ調整 マウス左クリックを押しながら上下でオフセット調整できます Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (5/19)

6 4. 撮影設定 :Acquire パネル基本的な画像取得は メニューの Acquire-Acquire を選ぶと事で表示される以下の Acquire ダイアログで行います 省略表示 ( 縦長ダイアログ ) になっている場合 ダイアログ下部の More をクリックします Acquire: 画像取得現在の設定で画像を1 枚取得します 2Exposure Time: 露光時間露光時間を設定します 3Auto Exposure: 自動露光予め設定された条件の元で自動露光を行います 自動露光は露光時間の設定を行うにあたり 何度か露光を行う為 蛍光画像の場合は褪色に注意してください 4Binning: ビニング画像取得時のビニングの設定を行います 画像サイズは小さくなりますが 感度が向上します 5Camera Area: 撮影エリアの設定 CCD 上に投影されるイメージの内 画像にするエリアを限定する事で撮影画像サイズが小さくなり 結果として転送速度が向上します 特定の細胞などを着目し 高速で撮影したい場合に設定します Full Chip CCD 全素子を使って撮影します 一般的な撮影です Center Quad 撮影エリアの中央部を全素子の 4 分の 1 のサイズで撮影します Use Active Region 画面上に作成した Region のエリアのみを撮影します Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (6/19)

7 6Show Live:Live 画像の開始現在の露光時間 ライブビニング ( 後述します ) の設定下で Live 画像を表示します 7Live Bin: ライブビニングライブ中のビニングの設定を行います ライブ画像の解像度は低下しますが フレームレートが向上しますので フォーカス操作が容易になります 8Setting(Modified): セッティングデータの保存 呼び出し現在の設定 ( 露光時間 ビニング カメラエリア等 ) を Save Load することが出来ます Save を行うと セッティングデータをセレクタより切り替えることも可能です 9 各種設定タブ撮影に伴う各種設定を行う事が可能です Display: 画像のコントラスト ガンマ補正 オートスケールの設定が行えます Acquire: 自動露光の設定 撮影時のイルミネーションの設定などが行えます Correct: 蛍光や微分干渉画像の撮影時の背景ムラ等の補正設定が行えます Annotate: 撮影された画像に撮影時の設定情報や注釈を設定する事が出来ます Special: 撮影に使われる CCD カメラが独自に持つ機能 ( ゲイン機能など ) の設定を行う事が出来ます * ビニングについて通常 CCD カメラで撮影する場合は画像の 1 ピクセルは CCD の 1 画素で構成されます ビニングはこの 1 ピクセル=1 画素ではなく 複数の画素をまとめ 1 ピクセルとする技術です 例えばビニングを 2 と設定した場合は縦横 2 画素の合計 4 画素を 1 ピクセルとします こうすることで 1 ピクセル分の受光面積が大きくなるので ( ビニング 2 ですと受光面積は 4 倍になります ) 結果として感度が向上します 反面 画素を結合により 撮影画素数は結果として減り 画像は通常の 4 分の 1 のサイズとなりますので 空間分解能は下がります ( 視野角は変わりません ) ビニング 1 ビニング 2 MetaMorph では撮影時のビニングと Live 時のビニングを独立して設定できます Live 時のビニングは感度が例えば 4 倍に向上した場合 その分を露光時間に反映し 設定した露光時間の 1/4 で表示を行います その為 見た目の明るさは変わりませんが Live の露光時間は短くなっていますので Live 表示の更新速度が向上し スムーズなフォーカスを可能にしています Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (7/19)

8 5. 撮影の大まかな流れ :Acquire 1 顕微鏡側の照明の調整を行います MetaMorph でイルミネーションの設定を行っている場合は 希望のイルミネーションを選択しておきます 目視観察が出来る標本であれば一度肉眼で確認を行い フォーカスと位置調整を行います 2 露光時間を入力します 露光時間を長めに設定してしまうと Live 表示が遅くなり フォーカス調整が困難になりますので 撮影する CCD カメラの感度などにも依存しますが 明るめの蛍光であればまずは 100ms ぐらいから 目視では確認できない物であれば 300ms ぐらいから始めると良いでしょう 3 必要に応じてビニング またカメラにゲイン機能があれば それらの設定を行います ライブビニングは多少画像が荒くなりますが Live 表示速度を向上する事が出来ますので スムーズなフォーカスを要求する場合にはご利用ください 4Acquire パネルの Display タブにある Autoscale にチェックが入っている事を確認します チェックがないようであれば チェックマークを入れてください 5Show Live ボタンを押し Live 画像を表示します 表示されている Live 画像を確認しながらフォーカス 位置調整などを行ってください また 画像が暗いようでしたら Live 中に露光時間を変更する事で Live 画像に反映されます 6 露光 フォーカス調整が完了しましたら Live を止め Acquire ボタンで撮影を行います 明るい蛍光であれば 100ms 多 少暗い蛍光であれば 300ms 程 度で露光を行ってください オートスケールにチェックを入れてく ださい Binning 機能を使うと画像サイズは縦 横 1/2 面積比 1/4 のサイズになる反 面 感度は 4 倍になります (Binning2 の場合 ) 褪色しやすい標本の場合 ビ ニング機能を使って露光時間を短く Live Bin を使用することで スムース なフォーカスが行えます することで褪色を抑える事が可能で す Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (8/19)

9 * 撮影手順のフローチャート 顕微鏡の設定 肉眼で位置確認 光源の輝度 対物レンズの再設定 ビニング ゲインの設定 露光時間をこれ以上延ばせない 露光時間の入力 画像が暗すぎる 明るすぎる Live 画像スタート Acquire ボタンで撮影 Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (9/19)

10 6. タイムラプス撮影 :Acquire Timelapse Acquire ダイアログで設定された露光条件で タイムラプス撮影を行います メニューの Acquire-Acquire Timelapse を選ぶと 下図のダイアログが開きます インターバル時間を設定します 2 実験開始から終了までの撮影総時間 Duration を設定します 0: ゼロ を入れることで実験者が Stop ボタンを押すまでデータ収集を継続します 3Time Interval と Duration 設定から画像取得枚数を Meta シリーズソフトウェアが自動で計算し 取得枚数を表示します なお 取得枚数を任意にキー入力した場合は Duration をソフトウェアが再計算し 情報の更新を行います Duration が 0: ゼロ の場合は many と表示されます 4 取得された画像の保存先を設定します Stack を選ぶと スタックデータとして RAM 上に記録されます Disk を選ぶと ハードディスクに保存されます Save File Name:Press to Select で ディレクトリとファイル名 ファイル形式を設定できます 5Illum は 電動シャッタ フィルタホイール機能など連動できる場合 1 種類のみ設定できます * タイムラプス画像取得が開始され 取得中は次のダイアログボックスが表示されますので 途中 で停止したい場合などは Pause ボタンあるいは Stop ボタンを押します Interval ボタンを選ぶと左横の Change Timelapse Interval ダイアログが現れますので 必要に応じて設定の変更が行えます 設定終了後は OK ボタンを押します Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (10/19)

11 ストリーム撮影 :Stream Acquisition Acquire ダイアログで設定された露光条件で できうる限りの最速状態で連続画像取得します メニューのAcquire-Stream Acquisition を選ぶと 下図のダイアログが開きます なお 本機能はStream 対応のCCDカメラが必要になります 撮影枚数の設定 カメラパラメータの設定タブの切替を行います タブは撮影設定により追加表示される事があります 撮影中のプレビュー表示の設定 ( カメラにより対応 非対応あり ) は Camera Parametersタブから設定します 2 撮影データの転送先を選択します RAMは高速ですが 撮影枚数はPC 搭載メモリのサイズに制限され HDDは搭載メモリに依存せず撮影枚数を増やすことができますが RAM 設定時と比較すると撮影速度が低下する場合があります 3 撮影枚数を設定します 4 現在の撮影設定における撮影データサイズ 利用できるRAM,HDDのサイズが確認できます 5ストリーム撮影時に使用するイルミネーションの設定が出来ます 6ストリーム撮影時に高速でZ 軸を動かす 励起波長を切り替えるなどの設定を行う事が出来ます 別途それぞれの機能に対応したZドライブモータ 高速励起波長切替装置が必要です 7Acquireで撮影を開始します *Acquire ダイアログで Camera Area を狭めたり ビニング設定を施すことで データ転送速度が速く なり より短いインターバルで撮影できます Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (11/19)

12 7. 画像の保存について1: まずはグレースケール画像 ( 元画像データ ) にて保存しましょう グレースケール画像の保存の場合 大きく分けて MetaMorph でしか Load できない (Photoshop などの Image 系ソフトウェアでは読み込み可 )16bit グレースケールでの保存法と Word Excel 一般ブラウザでも Load できる 24bit カラースケール (8bit グレースケール ) の 2 種類の保存形式があります 11 枚の画像を保存する場合 File メニューより Save As から保存します 保存形式は MetaMorph TIFF File Format(*tif) 形式で保存してください 重要 この保存形式では Word,Excel や 一般のブラウザでは読み込むことができませんが 重要な画像データの場合 かならず上記手順で保存を行っておいてください Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (12/19)

13 2 タイムラプス Z 軸画像などの Stack ファイルを保存する場合 File メニューより Save As から MetaMorph Stack File Format(*.stk) で保存します *Stack 形式のファイルは複数の画像をひとまとめにしたファイル形式です 重要 元画像である 16bit グレースケール画像はモノクロ CCD カメラが受け止めた輝度データをそのまま数値化し 画像として作成 管理しています したがって 16bit グレースケール画像は輝度データとして定量性を持っていますので 特に輝度情報からのデータ算出を行う場合は必ずグレースケールフォーマットで保存しておいてください 8. 画像の保存 2:MetaMorph 以外のブラウザ アプリケーションソフト用の画像を保存したい カラースケール画像 ( 一般的な Tiff フォーマット ) の保存についてグレースケール画像は定量性を保持していますが そのままでは Word Excel などのアプリケーションソフトウェアでは読み込むことが出来ません これはこれらのソフトウェア及び 一般的なイメージブラウザが 16bit グレースケール画像に対応していない為です その為 撮影済みの 16bit グレースケール画像をこれらアプリケーションソフトウェアで展開する場合 汎用的な 24bit カラー Tiff フォーマットに変換する必要があります 1 枚のグレースケール画像をカラースケールに変換し 保存する場合 16bit グレースケール画像のイメージスケールバーを調整 もしくはオートスケールを使い 画像のコントラスト調整を行います また 表示比率は現在の表示サイズを 100% サイズに変換しますので 同サイズで変換を行いたい場合は 元画像サイズを予め 100% 表示にしてください この赤枠内の輝度情報がカラー画像として変換されます 赤枠以外の輝度情報については 16bit グレースケール画像を 24bit カラースケール画像に変換する場合は イメージスケールバーによって調整された範囲内のみをカラー画像として変換いたします 破棄されますので注意 してください したがって イメージスケールバーに入っていな いエリアの画像情報 ( 右画像での赤枠範囲外 ) はカラー画像変換時に破棄されますので カラー変換時にはイメージスケールバーを使い 画像コントラストの調整を十分に行ってください Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (13/19)

14 次に Edit メニューより Duplicate As Displayed を選択します As Displayed を選択しますと 下記ウィンドウが表示されますので 変換を行いたい画像が選択 されていることを確認した後 OK ボタンを押してください 元画像の現在の表示コントラストをそのまま 24bit カラースケールに置き換え また 画像表示比 率は元画像の現在の表示サイズを 100% サイズにしてコピーを行います 重要グレースケール画像をカラースケール画像に変換する場合 変換前に以下の点に注意を! 1グレースケール画像の表示コントラスト調整 変換後の画像コントラストに影響 2グレースケール画像の表示比率調整 上図の様に縮小したまま変換を行うと 変換後のカラースケール画像のサイズに影響 Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (14/19)

15 カラー画像への変換が終了しましたら File メニューの Save As より保存形式 MetaMorph TIFF File Format(*tif) 形式で保存してください グレースケール画像と同じフォーマット名ですが カ ラースケールに変換された画像については汎用的な 24bitTiff ファイルとして保存されます 16bit グレースケール Tiff 24bit カラースケール Tiff * 左は 16bit グレースケール Tiff のまま Windows エクスプローラにてファイルを開いても画像を表示できませんが 24bit カラースケールに変換を行う事で ファイルを展開できるようになります 画像の保存 3: タイムラプスや Z 軸スキャン画像などの Stack ファイルをムービーとして保存する Stack ファイルは複数の Tiff 画像をひとまとめにしたファイル形式です MetaMoroh 上では Stack ファイルはスタックスライダーにより動画として再生できますが 一般的なブラウザや Power Point 等では再生する事が出来ません その為 これらの Stack ファイルを他アプリケーションで動画再生する場合はムービーに変換して保存する必要があります *MetaMorph 上では Stack ファイルはスタックスライダーにより 動画として再生表示は出来ま すが 一般的なブラウザなどでは右図のように Stack ファイルに対応していない為 ファイル を開く事が出来ません Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (15/19)

16 Stack ファイルからムービーファイルに変換する方法について MetaMorph 等でムービーファイルを作成する Stack ファイルを読み出した後 ムービーファイル作成ダイ アログを選択します (Stack-Make Movie) Source Stack: でムービーファイル作成したい画像が選択されていることを確認します 2ファイル変換に関する諸設定を行います Play each frame for に 1 秒当たり何フレームで画像を構築するか指定します ( 上記の例のように 1 と入力すると1 秒間に30 枚の画像が使用され 30 と入力すると1 秒間同一画像が使用されます 入力する数値を大きくすると再生速度は遅くなりますが その分動画ファイルのサイズが増大します ) 重要 指定する数字を多くすることにより作成後の AVI ファイルサイズも大きくなりますので コンパクトな AVI ファイルを作成したい場合に再生速度に注意してください 3Low Range( 動画スタートポイント ), Step Size( コマ飛ばし設定 ), High Range( 動画終了ポイント ) にて画像出力の範囲を設定し Select Planes In Range を押します ( 指定されたフレームにはチェックマークが入ります ) 4Movie Formats で出力フォーマットの指定をします ( ここでは AVI または Quick Time を選択します ) Quick Time 形式の場合 ご使用のコンピュータに Quick Time または Quick Time Player がインストールされている必要があります 5Save で Unselected( チェックの入っていないものを動画に変換 ) Selected( チェックが入っているものを動画に変換 ) のいずれかを選択し Save ボタンを押します 6Save ボタンを押し ムービーファイルの保存名を入力します ドライブ フォルダーも選択できます 拡張子は AVI 形式の場合 AVI Quick Time 形式の場合 MOV になります AVI 形式を選択した場合 画像圧縮選択の画面が表示されます 圧縮方法 圧縮率を選択して OK をクリックして AVI ファイルが保存されます AVI 形式での圧縮については使用 PC によって使用できないフォーマットもございますが Cinepak Codec by Radius が汎用的に利用しやすいかと思います Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (16/19)

17 9. 画像の保存 4: ムービー変換についての注意事項 1ムービーに変換された画像は MetaMorph で Load することが出来ない MetaMorph では Stack ファイルは AVI 形式 QuickTime 形式の動画ファイルに変換が可能ですが これら動画ファイルは MetaMorph で直接読み込むことが出来ません つまり 一度ムービーに変換された画像は元画像である Stack ファイルを紛失してしまうと MetaMorph 上で解析 再編集などを行う事が出来ませんので 御注意ください 参考 AVI QuickTime ファイルを連番の BMP,TIFF,JPEG 形式に分割 変換するソフトウ ェア (Quick Time Pro 等 ) を用いることで MetaMorph の Edit メニューの Build Stack 機能より Stack ファイルとして構築し 解析することが可能です 2ムービーに変換される Stack ファイルは 16bit グレースケール 24bit カラースケールでもどちらでも対応可能 ムービー変換時に 16bit グレースケール画像も基本的にカラー画像に変換されムービーとして作成されますので ムービー作成前に 24bit カラースケール画像に置き換える必要はありません 3ムービー画像のコントラストは変換前の Stack ファイルの表示コントラストが反映される ムービーのコントラストは Stack ファイルの表示コントラストがそのまま反映されます したがって ムービーを作成する前にコントラスト調整をきちんと行ってください また グレースケール画像の場合 擬似カラーを設定してる場合はムービー変換にも擬似カラーが反映されます Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (17/19)

18 4タイムラプスデータの場合 オートスケールに注意 オートスケールはそれぞれのプレーンごとに最適なコントラスト調整を行ってくれますが タイムラプスの Stack ファイルにおいて 例えば細胞の輝度が時間と共に下がっていく様なケースでは オートスケールは下がっていく輝度をコントラスト調整を行い 明るく表示しようとしますので ムービーに変換した場合 輝度が下がっていく様を確認しにくくなります この場合は オートスケールを OFF にして スケールレンジを固定した状態でムービーに変換してください 画像の保存 4:jpg フォーマット保存について MetaMorph では jpg フォーマットでの保存も可能です Save As より保存時に JPEG File Format を選択し 保存していただく事で 16bit グレースケール画像も一般的なブラウザで読み込む事のできる汎用 jpg ファイル形式として保存できます Tiff 形式と違い 24bitTiff に変換する作業がない分 操作は容易ですが jpg フォーマットで保存する場合 撮影情報やピクセルキャリブレーション値 (1 画素辺りの実寸値 μm) などを設定した状態で撮影した場合 それらの情報が失われますので 御注意ください 24bitTiff はこれらの情報を維持したまま 変換されます Tiff 形式 Tiff 形式では撮影条件やキャリブレーション値を画像に記録しています これらの情報は 24bitTiff に変換しても維持しています Tiff ファイルを JPEG フォーマットで保存を行う際 右図の様に 画像情報が失 われるという内容のメッセージが表示されます JPEG 形式 JPEG 形式では撮影条件やキャリブレ ーション値を失います Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (18/19)

19 MetaMorph で撮影 画像保存の流れ ( モノクロ CCD カメラにて撮影した場合 ) * 画像解析については予め対物レンズ毎にキャリブレーションを設定した状態で撮影した場合を 想定しています 16bit グレースケール画像 シングルイメージの撮影 タイムラプス Z 軸撮影 16bit Tiff にて保存 コントラスト調整 擬似カラー設定 画像解析 面積 測長計測 輝度による 定量解析可能 Stack 形式にて保存 コントラスト調整 擬似カラー設定 24bit Tiff に変換 JPEG にて保存 24bit Tiff にて保存 再キャリブレーション 画像解析 面積 測長計測可能 * 輝度による定量解析は不向 ムービーファイル (AVI,Quick Time 形式 ) に変換保存 24bit カラースケール画像 他アプリケーションへの移 動 汎用ブラウザでの画像の 表示が可能 Molecular Devices Japan KK / Imaging Team (19/19)