think9i Oracle Internet File System i を使用した ソフトウェア開発手法 日本オラクル株式会社製品本部システム製品マーケティング部 Copyright 2001 Oracle Corporation Japan. All Rights Reserved.

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1 think9i Oracle Internet File System i を使用した ソフトウェア開発手法 日本オラクル株式会社製品本部システム製品マーケティング部

2 1. Oracle 9iFS SDK とは 2. Oracle 9iFS SDK でカスタマイズできる機能 3. Oracle 9iFS の開発環境 4. デモンストレーション 5. Oracle 9iFS Java API を使用した基本的なプログラム 6. その他の API 紹介 7. まとめ

3 i とは Oracle 9iFSのカスタマイズ環境 Pure Javaで構成され APIには200 以上のクラスが含まれる Java 中でもJavaBeans Servlet JavaServer Pages( 以下 JSP) さらにXML の技術を活用できる

4 i でカスタマイズでき る機能 カスタム クラス パーサー レンダラ オーバーライド Webユーザ インタフェース

5 i の開発環境 1. 必要な知識 スキル 2. 必要な環境 3. ディレクトリ構成とファイルの配置 4. リファレンス

6 必要な知識 スキル Oracle9iデータベース /Oracle 9iFSのインストールおよび管理 Java 基本プログラミング ( コアAPIの理解 ) その他 HTML XML ServletとJSP

7 必要な環境 ソフトウェア Oracle9i /Oracle 9iFS に接続可能な環境 Java 開発環境 Oracle JDeveloper 等の統合開発環境 または Java2 Standard Edition( 以下 JDK) version1.2.2 以降 ブラウザ 環境設定 Oracle 9iFS に必要な PATH CLASSPATH の設定

8 環境変数 ORACLE_HOME ORACLE_HOME ORACLE_HOME 注 ) Oracle9i に付属する JDK を使う場合 (version 1.2.2_007)

9 環境変数 <ORACLE_HOME> 9ifs bin ifsenv.batを実行 追加 CLASSPATH <ORACLE_HOME> 9ifs settings <ORACLE_HOME> 9ifs lib repos.jar utils.jar adk.jar <ORACLE_HOME> lib xmlparserv2.jar servlet.jar <ORACLE_HOME> jdbc lib classes12.jar <ORACLE_HOME> jsp lib ojsp.jar

10 ディレクトリ構成とファイルの配置 Oracle9i DB <ORACLE_HOME> 9ifs Oracle 9iFS ifs root custom_classes - コンパイル済み Java クラスファイル (.class) settings -ADM ファイル -DEF ファイル jsp-bin -JSP ファイル (.jsp) XML 構成ファイルは特に指定なし

11 リファレンス Oracle 9iFS 開発者リファレンス Oracle 9iFS Javadoc (Java APIリファレンス ) Oracle 9iFS セットアップおよび管理者ガイド Oracle 9iFS リリース ノート サンプル コード

12 デモンストレーション 1. カスタム コンテンツタイプの定義 2. カスタム パーサーの設定

13 カスタム コンテンツタイフ の定義 デモ例 ) ドキュメントのサブクラス化を行い カスタム属性を追加するプログラム 内容 ) JPEG 画像ファイルの属性を追加し 属性値を埋め込む 方法 ) Document クラスから派生した SimpleImage クラスを作り XML ファイルで SimpleImage コンテンツ タイプを登録する

14 カスタム コンテンツタイフ の定義

15 カスタム コンテンツタイフ の定義 <SimpleImage コンテンツ タイプ > <Document コンテンツ タイプ > [ 属性 ] - 名前 - 作成日時 - 詳細 - 更新日時 etc. + [ カスタム属性 ] - 製作者 - イメージ高さ - イメージ幅 - イメージ色数 etc.

16 カスタム コンテンツタイフ の定義 ifs.oracle.beans Document extends 属性 -NAME -DESCRIPTION -OWNER -ACL - CREATEDATE etc. SimpleImage カスタム属性 -ARTIST - IMAGE_HEIGHT -IMAGE_WIDTH - IMAGE_COLOR_DEPTH - WEBTARGETOBJECT

17 カスタム コンテンツタイフ の定義 必要な実装 XML: コンテンツ タイプ定義ファイル作成 XML: コンテンツ タイプ登録ファイル作成 Java: 実装クラス作成 必要な配置 上記 2 つの XML ファイルを ifs ディレクトリにコピー Java クラスファイルを指定のディレクトリに配置

18 カスタム パーサーの設定 パーサーの役割 ドキュメントの解析処理を行い 必要なデータ要素を取り出す Oracle 9iFS のパーサーの機能 リポジトリへドキュメントが挿入または更新されるときに呼び出される ファイルから構造化されたデータ要素を抽出し Document や Folder などのオブジェクトを生成する

19 カスタム パーサーの設定 カスタム パーサーを使う必要性 非 XML 文書 (.doc など ) を解析したい カスタム タイプの値を自動的に取り出し 保存し 管理できるようにしたい カスタム パーサーを使った場合 リポジトリにドキュメントが保存されるタイミングで 自動的に入力ストリームを使って属性値を取出し 保存することができる

20 カスタム パーサーの設定 デモ例 ) パーサーを使って ファイル属性 を取り出し 自動的に登録するプログラム 内容 )SimpleJPEG コンテンツ タイプとして登録した JPEG ファイルからカスタム属性値を取り出し 登録する 方法 )JPEG ファイルを解析するための Parser インタフェースを実装したカスタムクラスを登録し 自動的に画像情報を取り込む

21 ifs.oracle.beans Document カスタム パーサーの設定 ifs.oracle.beans TieDocument extends SimpleImage extends SimpleJPEG SimpleImage クラスの属性 SimpleJPEG クラスで追加の属性 -ARTIST - IMAGE_HEIGHT -IMAGE_WIDTH - IMAGE_COLOR_DEPTH - WEBTARGETOBJECT - COMPONENT_COUNT - DATA_PRECISION -COMMENTS -ENCODING

22 oracle.ifs.beans.parsers IfsStreamParser JPEGParser カスタム パーサーの設定 Parser インタフェース IfsParser implements extends extends java.io.inputstream ( 入力ストリーム ) parsecontent(inputstream is) { new JPEGImage(new DataInputStream(is)); }

23 カスタム パーサーの設定 パーサーの作成方法 (2 種類 ) 既存の Oracle 9iFS パーサーをサブクラス化 oracle.ifs.beans.parsers.parser インタフェースを実装するカスタムクラスを作成 パーサーの作成ルール Parserインタフェースを直接 または間接的に実装する ( =コンストラクタ parse() メソッドを実装 ) parse() の引数 : java.io.inputstreamまたは java.io.readerオブジェクト

24 カスタム パーサーの設定 デモ例 ( 補足 ) parsecontent(inputstream is) { } 戻り値 : LibraryObjectDefinition オブジェクト (oracle.ifs.beans パッケージ ) Definition オブジェクト : 入力ストリームから取り出された属性のコンテナの役割 リポジトリの中で 永続的なオブジェクトの作成に使用

25 カスタム パーサーの設定 デモ例 ( 補足 ) parsecontent(inputstream is) { new JPEGImage(new DataInputStream(is)) } JPEGParser は JPEGImage クラスから具体的な画像情報を取得 JPEGImage オブジェクトは さまざまな画像のプロパティにアクセスするメソッドを提供する getimagewidth() getcomponentcount() など

26 カスタム パーサーの設定 パーサーの登録 パーサーと特定の拡張子を対応付け 指定した拡張子のファイルがアップロードされると ファイルがリポジトリに格納される前にカスタム パーサーに渡される パーサーの登録方法 XML 構成ファイル ( デモ参照 ) Oracle 9iFS Manager

27 カスタム パーサーの設定 必要な実装 XML: コンテンツ タイプ定義ファイル作成 XML: コンテンツ タイプ登録ファイル作成 XML: パーサー登録ファイル作成 Java: 実装クラス作成 必要な配置 上記 3つのXMLファイルをifsディレクトリにコピー Javaクラスファイルを指定のディレクトリに配置

28 i を使用した基 本的なプログラム 1. ドキュメント作成プログラム HelloWorld.java ドキュメントファイルの作成 2. 検索プログラム SearchText.java ディレクトリからドキュメントの検索

29 ドキュメントの作成プログラム HelloWorld.java Oracle 9iFS サービスへの接続 ドキュメント Hello World.txt の作成 サービスの切断 までの手続き 実行方法 java oracle.ifs.examples.devdoc.helloworld.helloworld <ifsサーヒ ス名 > < スキーマハ スワート >< ユーサ 名 > < ハ スワート >

30 ドキュメントの作成プログラム ifs Oracle 9iFS root home username カレントユーサ のホームテ ィレクトリにト キュメントファイルを作成 Hello World HelloWorld.txt

31 ドキュメントの作成プログラム 作成手順 1. Oracle 9iFS サーバーへの接続確立 2. ドキュメントのファイル名 内容の設定 3. ユーザホームディレクトリの獲得 4. フォルダへのドキュメントの追加 5. セッションの切断 ソースファイル参照

32 ドキュメントの作成プログラム 主要なクラス DocumentDefinition クラス (oracle.ifs.beans) セッションを元に Document オブジェクトの作成を行う Document クラス (oracle.ifs.beans) ドキュメントの内容を獲得 設定する AttributeValue クラス (oracle.ifs.common) データベースのデータ型から Java への互換性のあるデータ型への値の変換を行う

33 検索プログラム SearchText.java 検索条件を指定し ディレクトリからファイル 名で検索し 結果を標準出力に表示 実行方法 java oracle.ifs.examples.devdoc.searchtext.searchtext <ifs サーヒ ス名 > < スキーマハ スワート >< ユーサ 名 > < ハ スワート >

34 検索プログラム Oracle 9iFS root ifs home username example.doc ContextSample1.txt カレントユーザのディレクトリにあるファイルで 名前に ample が付くものを検索する

35 検索プログラム 作成手順 1. Oracle 9iFSサーバーへの接続確立 2. セレクタの構成 ( 検索用オブジェクト ) 3. 検索対象の設定 4. 検索条件の詳細設定 5. 検索の実行 6. 検索結果の取り出し 7. セッションの切断 ソースファイル参照

36 検索プログラム 主要なクラス Selector クラス (oracle.ifs.beans) リポジトリ内の情報に関する単純問合せの実行用検索条件 ソート条件を決定し 検索を実行して結果を操作する SortSpecification クラス (oracle.ifs.common) ソート条件の構成に使われる LibraryObject クラス (oracle.ifs.beans) Oracle 9iFSリポジトリの基本情報単位となる

37 その他の 紹介 1. 基本的なパッケージ 2. 基本的なクラス 3. 補足事項

38 基本パッケージ oracle.ifs.beans リポジトリ セッションを確立し Oracle 9iFS オブジェクトに対する検出 作成 変更および削除アクションを実行する oracle.ifs.common ユーザ セッション コレクション イベント通知 キャッシュ ローカライゼーションに必要なクラスを含む oracle.ifs.search 複合問合せの構成と実行に使用する

39 基本クラス oracle.ifs.beans.libraryservice Oracle 9iFS データベース スキーマへの接続の確立に使用 Oracle 9iFS 用の複数のクライアント セッションの管理を行う oracle.ifs.beans.librarysession Oracle 9iFS の各クライアント セッションの表示に使用 ユーザが Oracle 9iFS にログインするたびに LibrarySession が生成され ログイン中のユーザと Oracle 9iFS との対話方法が管理される

40 補足事項 Web インタフェースのカスタマイズ Servlet と JSP を使用して 動的な Web ページの作成が可能 HTTPServlet クラスに基づくカスタム サーブレットを利用して リポジトリへの HTTP プロトコル アクセスを行う Oracle 9iFS では 自動的に JSP を拡張子に割り当てることができる (XML 構成ファイルまたは Oracle 9iFS Manager を使用 )

41 まとめ Java API では Oracle 9iFS サーバーの機能が全面的に公開されているため コンテンツ管理機能を幅広く拡張することが可能 ファイルとフォルダの新しいタイプの定義 新規の属性および動作の追加 カスタム パーサーの作成 格納されたファイルを 全く異なるファイル タイプとして再構築するカスタム レンダラの作成等々

42 Oracle Corporation Japan 2001 Oracle Oracle Internet File System

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