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れいなふくだ
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1 日本プロ野球構造改革案平成 17 年 8 月 31 日日本プロ野球選手会 1

2 目次総論 ~ 中長期を見据えた改革の方向 ~ 中長期にNPBが進むべき方向中長期に採用するべき方法とは? 中長期戦略としてのBIGクラブ政策とその補完各論 1: 制度改革 ~ 中長期を意識した当面の改革として~ NPBが当面考えるべき3つの制度改革の柱柱 1: 試合価値の向上 1.1 交流試合改革 1.2 ポストシーズンゲームの創設 ( 日本チャンピオンシップ構想 ) 1.3 ポストシーズンゲームの具体案 = 日本シリーズ拡大改革 1.4 試合球の統一について柱 2: 自由競争化の準備 2.1 戦力補強方法の充実 2.2 問題点の分析 - 戦力補強方法の問題点 2.3 ドラフト改革 NPBでのドラフト FA 制度についての議論選手会が考えるドラフト改革理念選手会が考える新ドラフト制度案 2.4 移籍活性化改革新保留制度の確立選手会が考える新保留制度案 2.5 外国人選手問題外国人枠完全解禁は不可アジア外国人選手枠への対応柱 3: 地域密着経営の奨励 3.1 CRM 導入例 3.2 モデルケースの情報共有 3.3 地域球団の増加各論 2:NPB 改革 ~ 改革方法の改革 ~ NPBの意思決定方法の改革の必要性改善策 NPBの国際戦略の必要性体制強化の方法論 2

3 総論中長期を見据えた改革の方向 3

4 1. 中長期に NPB が進むべき方向アジア最高リーグとして MLB と対等またはそれ以上のブランド力とビジネス規模へ NPB MLB 野球協約 3 条 (2): わが国におけるプロフェッショナル野球を飛躍的に発展させもって世界選手権を争う 4

5 2. 中長期に採用するべき方法とは? 案 1:NFL 式共産主義 ( 徹底した戦力均衡主義 ) 基盤の弱いチーム基盤の弱いチームの状況に合わせた均一化基盤の強いチーム MLB との格差が拡大 NFL には外部リーグとの競争 ( 選手獲得競争など ) が存在しないため NPB とは大きく状況が異なる 5

6 案 2: 欧州サッカー式 BIG クラブ政策 ( 自由競争の採用 ) 基盤の弱いチーム基盤の強いチームの牽引による拡大化基盤の強いチーム MLB との対抗していく中長期の MLB とのブランド力ビジネス規模を目差すためには複数のクラブを BIG クラブ化していく政策も必要 6

7 3. 中長期戦略としての BIG クラブ政策とその補完基盤の弱いチーム弱基盤の弱いチームの状況に合わせた均一化均一的かつ小規模のクラブへ = 小さな発展基盤の強いチーム由競争度強 MLBに対抗できない! 一定の自由競争による BIGクラブへ = 大きな発展両者の共存が必要! 中小クラブが意欲を持ちうる状況を維持 = 程良い発展 7 基盤の強いチームの牽引による拡大化拡大化自

8 上手な共存が重要となあるべき改革の方向 BIG クラブ一定の自由競争によるBIGクラブへ = 大きな発展自由競争原理自由競争に裏打ちされた BIG クラブの繁栄 BIGクラブ政策補完政策中小クラブが意欲を中小持ちうる状況を維持手クラブ上な= 程良い発展共存が重1 一定の戦力補強方法確保要となる2 意欲を持てるリーグ戦試合価値の向上地域密着に裏打ちされた中規模クラブの繁栄 3 地域密着経営の奨励による下支え 8

9 各論 1- 制度改革各論 1- 制度改革 ~ 中長期を意識した当面の改革として ~ 9

10 NPB が当面考えるべき 3 つの制度改革の柱シーズン価値向上交流試合改革試合価値の向上プレミア試合価値向上プレーオフ日本シリーズ改革ボールの統一地域球団増加リーグ広域化リーグ階層化リーグ拡大方法確立地域密着経営の奨励移籍の活性化 FA 改革地域育成普及活動自由競争化準備合理的補強方法の採用期限付移籍外国人問題選手育成システムの確立ドラフトユース CRM 導入向上推奨スタジアム経営改善モデルケースの情報共有 10

11 構造改革案柱 1 試合価値の向上 11

12 2005年度新案(1交流戦 ( 前半 ) 交流戦 ( 後半 ) 交流試合改革 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 3/26 10/17 パ公式戦 4/1 10/6 セ公式戦 5/6 6/16 セパ交流戦オールスター 7/22~24 10/22~30 日本シリーズ 2 分割 11/10~13 アジアシリーズパ公式戦セ公式戦オールスター日本シリーズ)GW 夏休みアジアシリーズ 5/6~25 ( 仮 ) 8/20~9/5 ( 仮 ) 2 分割することで開催にメリハリを設けることが出来るポストシーズンゲームとの組み合わせによりさらに試合を盛り上げる 12 6 月のサッカー W 杯の交流試合への影響を減らすことが出来る

13 ポストシーズンゲームの創設 ( 日本チャンピオンシップ構想 ) 日本一日本シリーズ優勝プレーオフシーズン戦日本一日本シリーズプレーオフ的トーナメント優勝シーズン戦日本チャンピオンシップ ( 仮 ) の創設シーズン優勝単独の価値を高めると同時に日本シリーズをトーナメントに拡大することでシーズン試合のビジネス価値を高めるプレーオフをシーズン優勝を決めるための仕組みと位置付けている日本シリーズ = 各リーグの優勝チームが進出プレーオフを日本シリーズの拡大版トーナメントの一部に位置づける日本シリーズ = 各リーグの優勝チームを含めた数チームが進出して争うトーナメント 13

14 パ1位セ2位ポストシーズンゲームの具体案 = 日本チャンピオンシップ ( 仮 ) 具体案日本シリーズ拡大改革セ7 戦 4 勝 or(5 戦 3 勝 ) 日本シリーズ 7 戦 4 勝 7 戦 4 勝 or(5 戦 3 勝 ) 5 戦 3 勝 or(3 戦 2 勝 ) カーワイルドド進出確定チーム以外で交流戦の勝率最上位 1位パ3位パ2位5 戦 3 勝 or(3 戦 2 勝 ) ( パ ) 3 位交流戦の勝リーグ 3 位場合によっては交流戦団体負リーグ 3 位との 1 試合勝負を入れることも検討消化試合を圧倒的に軽減ワイルドカードの採用により後半戦の交流戦をより白熱させる ( 交流戦の分割との組み合わせにより 8 月後半まで可能性を維持 ) 交流戦の団体成績の影響を加味することでリーグ間対抗の付加価値付け 14

15 試合球の統一について現状国内の試合で使用される試合球が統一されていないそれぞれ感覚が異なりプレーに影響を与えてしまっている国内試合球の統一が必要国際大会を踏まえ国際試合使用球に統一すべき 15

16 構造改革案柱 2 自由競争化の準備 16

17 自由競争化の準備 = 戦力補強方法の充実補完中小クラブに対する一定の戦力補強方法確保現状の戦力補強方法を拡充 a. 新人選手による補強 b. 自由契約選手による補強 c. トレード選手による補強 d. FA 選手による補強新制度のあり方 < ドラフト改革 > < 移籍活性化改革 > FA 改革国内レンタル国際移籍対応 e. 外国人選手による補強 ( 帰国選手による補強 ) < 外国人枠改革 > 17

18 問題点の分析 - 戦力補強方法の問題点 a. 新人選手による補強の問題 i. 新人選手に対する契約金その他の金銭支出が大きい ( 特に自由獲得選手の公表されない契約金の高騰 ) ii. スタート年俸の高騰化 iii. 即戦力としての効果不足 ii 新人選手年俸 iii 新人選手登録日数入団年度年俸 ( 単位 : 万円 ) 1997 年 2000 年 2004 年入団年度登録日数 100 日以上 150 日未満 2000 年年年年以下入団した年 150 日以上 ~ 日以上合計 ~ 日以上 150 日未満以上入団の翌年 150 日以上合計 66(67) 77 70(71) 100 日以上合計新人年俸総額 63,110 61,030 67,670 平均年俸

19 b. 自由契約選手による補強の問題点 i. 実力 ( 一部活躍する選手も多いが ) ii. リストラされた選手という印象人気への影響 iii. 話題性インパクト不足掘り出し物的存在にしかならず結局戦力補強戦略上の根本的解決には至らない c. トレード選手による補強の問題点 i. 獲得する球団の出す選手と相手球団の欲しい選手がなかなか ii. マッチングしないトレードした選手が移籍先球団で活躍したら批判され困るといったトレードに対する編成部の心理的な消極要素現状の制度下ではトレードが成立しにくい相手球団が一定の条件で自動的に獲得できるという制度ではない 19

20 d. FA 選手による補強の問題 i. FA 資格を取得する選手の数が少ない ii. 事実上 FA 宣言できる選手の数が少ない中心選手の補強をしたいが市場に出る選手の人数が少なく難しい iii. 加えて補償金が存在する一部の金銭的余裕のある球団が少ない中心選手を競い合い条件が釣りあがる余計金銭的余裕のある球団しか獲得できない結局人件費を考えると戦力はより不均衡になる余裕のある球団も長期的には苦しい FA 選手の年俸が釣り上がる引っ張られて他の中心選手の年俸も上がる野球界全体の年俸体系がおかしくなる 20

21 e. 外国人選手による補強の問題結局多くのチームが比較的簡単に補強できる 5 外国人選手による補強に新戦力を依存しているしかし外国人による補強もいいが次のような問題点もある 1 長い目で使うことが出来ない ( 使い捨て色が強い ) 1) 日本プロ野球に定着しない選手が多い 2) 契約平均年数が短い 2 契約上活躍するとすぐに移籍でき年俸の高騰が激しい 1) ミンチー選手メイ選手ペタジーニ選手ローズ選手等々 3 日本人選手ほどは人気が出るケースは少ないし定着しない 4 そもそも他の補強方法に問題があるから外国人選手をという意識が強い日本人のスター選手が海外に流出する傾向にある今できれば新しい日本人の中心選手を補強育成したい!! 良い意味で移籍を活性化させ選手の活性化話題性 UP を図る必要がある! 21

22 < ドラフト改革 > 1 自由競争制限ドラフト 2 ドラフト規制大幅強化 3 ユース制度創設 22

23 調整協案2007 再度議論して決定妥NPB でのドラフト FA 制度についての議論高校生 / 社会人大学生分離型の場合 W G 案ドラフト国内 FA( 年数 ) 完全 FA( 年数 ) OR2005 大社自高抽選 9(or 8) 9/ クロスウェーバー 7 7/ / /7 保守案2005 大社自高抽選大社自高抽選完全ウェ 9(or 8) 9 OR2006 大社自高抽選 9(or 8) 2005 大社自高抽選大社自高抽選 8( 条件付 ) 23

24 選手会が考えるドラフト改革理念テーマ 1: 戦力均衡と自由競争の調和 ~ 短期的には戦力均衡に一定の配慮 ~ ~ 中長期的には自由競争を重視せざるを得ない~ 当面の制度としては 1. 戦力均衡に配慮したウェーバー重視の制度が必要 2. 完全ウェーバーないしクロスウェーバー 3. 最悪でも抽選ドラフトまでとして自由競争を排除しかも 4. この方が FA 短縮を促しやすく中長期の自由競争化を促進する ( 逆に入り口に自由競争を残すと FA は短縮しなくなり自由競争化が図れない ) 24

25 テーマ 2: 金銭面の浄化 1. 自由競争を制限する形でのドラフト制度の構築 2. 金銭競争を制限する契約金年俸制限の設置 3. ペナルティルールの確立 4. ペナルティの厳罰化テーマ 3: 育成システムの確立 ~ 今まで育成を高校大学社会人に依存してきたプロ野球が今後選手育成に力を入れるという視点 ~ 1. ユースチームの設置 ( ドラフトユース枠 ) 2. 育成を重視したクロスウェーバードラフトの採用も検討に値する 3. プロアマ関係改善のためのトレセン制度 25

26 ドラフトと自由競争の関係契約金 10 = 選手一人が一年で生み出す期待価値 10 元を取るために必要と考えてきた年数 FA 獲得年数設定など自由枠を排除することで初期投資の軽減初期費用の軽減により選手の長期拘束への理由を減らす将来の自由競争化への準備 = つまり自由枠廃止保留制度全体としてはより自由競争化へ 26

27 選手会が考える新ドラフト制度案いずれにしても 1 自由競争を制限したドラフトが絶対条件新ドラフト制度のいくつかの案 1 案 1: 完全ウェーバー制 2 案 2: クロスウェーバー制 3 案 3: 指名競合ウェーバー制 4 案 4: 指名競合抽選制 5 ( 案 5: 指名順位抽選制 ) 中小クラブに有利こちらの方が当面は望ましい BIG クラブに有利 27

28 同位間のチームから順に*セパの順位決定には交流戦の成績を反映案 1: 完全ウェーバー制 ( パターン 1- 確定順位型 ) セパ6 位セパ5 位セパ4 位セパ3 位ドラフト指名 1 巡目 2 巡目 3 巡目 4 巡目前シーズン下位高大社の区別はなしセパ 2 位セパ 1 位 28

29 29

30 案 2: クロスウェーバー制仕組み 1. 候補選手を要育成系即戦力系 (20 歳未満入団と20 歳以上入団 ) の2 種類に分類し異なった基準のウェイバー制により別々のドラフトを行う 2. 即戦力系の選手に対しては前シーズンの成績の下位から 3. 要育成系の選手に対しては前シーズンの成績の上位から順番に指名権が与えられる分類の基準歳未満の選手は要育成系としそれ以外は即戦力系とする 2. 加えて特別有望な20 歳未満選手については即戦力系に認定する特別認定制度を設けても良いか? その他 1. 6 位 5 位グループ 4 位 3 位グループ 2 位 1 位グループに訳抽選でグループ内の順位を決定することで敗退行為を予防する方法も考えられる 2. セパ同位チームの指名順位は交流戦の団体戦の成績で勝ったリーグに与えることで交流戦の価値を高める方法も考えられる 30

31 同位間のセパの順位決定にはチームから順に*交流戦の成績を反映案 2: クロスウェーバー制 ( パターン 1- 確定順位型 ) セパ6 位セパ5 位セパ1 位セパ1 位ドラフト指名 1 巡目 2 巡目 3 巡目 4 巡目前シーズン下位チームから順に即戦力系選手の獲得前シーズン上位セパ 2 位セパ 6 位要育成系選手の獲得 31

32 敗退行為を予案 2: クロスウェーバー制 ( パターン 2 ーブロック抽選型 ) *グループ内での順位は抽選ドラフト指名 1 巡目 2 巡目 3 巡目 4 巡目前シーズン下位チーセパ5 6 位グループムから順にセパ3 4 位グループ即戦力系防選手の獲得セパ 1 2 位グループセパ 1 2 位グループ前シーズン上位チームから順にセパ 3 4 位グループセパ 5 6 位グループ要育成系選手の獲得 32

33 案 3: 指名競合ウェーバー制ドラフト指名 1 位以下同じ L A A D H YS F A B C D グループ内抽選で負け X B C D セパ 5 位 6 位グループ抽選で 1 番から 4 番 G M C E Y E セパ 3 位 4 位グループ抽選で 5 番から 8 番 T BS F G F G C E H C グループで負け H Z セパ 1 位 3 位グループ抽選で 9 番から 12 番 YB I I 33

34 案 4: 指名競合抽選制度以前のドラフトドラフト指名 1 位以下同じ L A A D A W H YS F B C D B C D 単純抽選負け G C X M E E T BS F G F G 単純抽選負け C H H E C Y YB A Z 34

35 ( 案 5: 指名順位抽選制度 ) 競合が発生するしないにかかわらず最初に指名順位の抽選を行って指名開始ドラフト指名 1 巡目 2 巡目 3 巡目 4 巡目 1 位指名 2 位指名 12 球団で選手ではなく指名順位の抽選を行う 3 位指名 4 位指名 12 位指名 35

36 いかなるドラフト制度にするにしても 2 ドラフトに関する規制大幅強化が絶対条件 1. 倫理行動宣言の策定 2. 各球団による倫理行動宣言への署名 3. 実行委員会申し合わせ ( 違反の疑いがある場合の調査コミッショナーによる処分の可能性を定める ) 現状はこれで終了 4. 罰則の規程の制度化 A) ドラフト関連ルールの策定今年の重点改革事項 a. 他球団への指名拒否の働きかけの禁止 b. 契約金や年俸の制限 i. 球団 ( 本社 ) と保護者 ( 監督 ) 間における金銭のやり取りの禁止 ii. 入団選手の確定申告書の入団後数年間にわたる開示 B) 違反したチームに対する厳正な罰則の施行 a. 罰金の設定 ( 億単位 ) b. 将来のドラフト権の剥奪 (3 年間のドラフト参加権の剥奪など /NBAの例) C) 第三者機関による調査罰則の付与 36

37 ドラフトの金銭面での浄化全体図情報開示保護者選手監督透明性を確立調査罰則球団金銭のやり取り調査罰則親会社情報開示第三者機関健全性を確立ルール上の禁止が実際の効力を持つためにペナルティーの厳罰化が必須! ( 例 ) ドラフト指名権の数年間の剥奪 + 高額の罰金 (NBA,NFL) 透明性を確立 37

38 自ら選手を育成することを考え 3 ドラフトユース枠を設置選手供給システムの転換ユース組織保有チームの獲得優先枠 = 自軍のユース数選手を優先的に獲得可能 [ 目的 ] 1. 今まで学校機関に依存してきた選手育成に対して J リーグスタイルで選手を自前育成する文化を創造しそれに対するインセンティブを与える 2. プロアマの関係を J リーグ型の新しい形に変えていく [ 制限 ( 条件 )] 1. ドラフトの抜け道としての利用を防ぐため以下の条件を満たすこと [ その他 ] a. 3 年 ( 仮 ) 以上ユースチームに在籍したことのある選手については在籍している選手は通常のドラフトではなくユースチームが獲得優先権を有する b. 高校卒業時にドラフト指名を拒否して他球団のユースチームに入団した場合には優先権は認められない c. ユース優先獲得権は 22 歳 ( 仮 ) またはユース資格取得後 3 年 ( 仮 ) のどちらか遅い時期までに限られる d. ユースチームへの入団に際し契約金支払い月額 20 万円以上の給料支払いまたはこれに類する経済的利益の付与を行ってはならない下部組織が盛り上がり選手獲得市場が育成市場となることが望ましい育成金の制度化の検討 : 他球団が優先権を有するユース所属選手を獲得する場合若年層に限らないことにより社会人野球の衰退によるプロ予備軍の受け皿となる組織を作ることも可能 38

39 ユース優先獲得枠の位置付けと条件新人獲得方法ユース枠ドラフトユースチーム高大社 3 年以上在籍 22 歳 or 資格獲得後 3 年の遅い方までユース枠として獲得可能以上の条件を満たさない場合手ドラフトで獲得 39

40 ユースチーム設置クラブユースチームを設けたプロには育成に対するインセンティブとして優先権が与えられるユースチームなしクラブユースチームを設けていないプロは通常のドラフトのみが用意されるユース枠プロドラフト社プロユースチームの設置を促して J リーグ型の選手供給システムを確立していくユースチーム大高 40

41 < 移籍活性化改革 > 新保留制度の確立 1 FA 制度改革 2 国内期限付移籍制度 3 国際期限付移籍 (4 ポスティング制度の廃止 ) 41

42 選手会が考える新保留制度案新保留制度の骨格案自由競争が制約されたドラフト + FA 制度改革国内限定 FA 制度の大幅緩和完全 FA( 国際 FA) 期間の若干の短縮国内期限付移籍 ( レンタル ) 制度の導入国際期限付移籍 ( レンタル ) 制度の導入ポスティング制度廃止自由交渉 42

43 < 新保留制度全体構造 >( パターン 1- 規定登録日数シーズン数 ) 契約年数 1 年 2 年登録日数条件充足シーズン数 1 2 シーズン開始時 21 歳未満入団 ( 高卒 ) シーズン開始時 21~25 歳未満入団 (1 クッション入団 ) 国内レンタル前提シーズン開始時 25 歳以上入団 (2 クッション入団 ) 国内レンタル前提 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 10 年国内レンタル前提国内 FA 国際レンタル権利国際 FA( 完全 FA) 国内 FA 国際レンタル権利国際 FA( 完全 FA) 国内 FA 国際レンタル権利国際 FA( 完全 FA) 11 年 12 年現在 145 日となっているシーズン数を 120 日へ ( 対象選手の質的変化を ) 43

44 < 新保留制度全体構造 >( パターン 2- 契約年数 ) 契約年数 1 年 2 年シーズン開始時 21 歳未満入団 ( 高卒 ) シーズン開始時 21~25 歳未満入団 (1 クッション入団 ) 国内レンタル資格要件シーズン開始時 25 歳以上入団 (2 クッション入団 ) 国内レンタル資格要件 3 年 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年国内レンタル要件国内 FA 国際レンタル権利国内 FA 国際レンタル権利国内 FA 国際レンタル権利国際 FA( 完全 FA) 9 年国際 FA( 完全 FA) 10 年国際 FA( 完全 FA) 11 年 12 年注 : パターン 1 2 とも具体的な年数は交渉での解決を前提として記載したものであり独占禁止法労働法の解釈に影響を与えるものではありません 44

45 1FA 制度改革問題 1/ シーズン数の緩和本格的な中心選手の移籍促進にはシーズン数の軽減が必要特定チームへの偏った流出に対する懸念については現状も獲得可能 FA 人数に制限があるただし海外流出の増加も懸念される帰国選手による補強可能性による話題性戦力の UP を考えればプラスにも考えられるまずは国内限定 FA シーズン数を設定することで状況の変化をみるという選択肢 45

46 新保留制度資格付与年数表 ( パターン 1- 規定登録日数シーズン数 ) の場合入団時年齢獲得資格 21 歳未満 ( 高卒 ) 21~24 歳 25 歳以上国内レンタル 3 年 1 年 1 年国内 FA 5 シーズン 4 シーズン 3 シーズン国際レンタル 6 シーズン 5 シーズン 4 シーズン完全 FA 8 シーズン 7 シーズン 6 シーズン ( パターン 2- 契約年数 ) の場合入団時年齢獲得資格 21 歳未満 ( 高卒 ) 21~24 歳 25 歳以上国内レンタル 3 年 1 年 1 年国内 FA 6 年 5 年 4 年国際レンタル 7 年 6 年 5 年完全 FA 9 年 8 年 7 年 46

47 問題 2/ 登録日数の緩和契約年数での資格付与をめざし当面登録 120 日への緩和を行う本来は契約している以上登録日数による資格付与をするべきではない = 契約年数で付与するべき移籍マーケットへ出る選手の質的変化超中心選手は現状の登録 150 日でも到達する登録 120 日への緩和はむしろ FA 市場に中心選手になり得る選手( チームでレギュラーを取ったり取られたり一軍を外れることもある程度あるという選手 ) を多数供給するためのものと考える 47

48 問題 3/ 補償金の撤廃補償金を撤廃する次善の案 : 人的補償のみ残す ( プロテクト人数の縮小 ) 弊害 1: 補償金の存在による移籍不成立 or 移籍先が特定の球団に偏在年俸 5000 万円クラスの選手の FA 前田選手のケース ( 中日巨人 ) 加藤選手のケース ( オリックス大阪近鉄 ) 村松選手のケース ( 福岡ダイエーオリックス ) 下柳選手のケース ( 阪神残留だが横浜名乗り ) 年俸 1 億円以上の選手の FA 宮本選手のケース国内移籍は現実的ではないので比較はメジャー移籍球団にとって獲得コストがかかりすぎてしまい補強が現実的でなくなってしまう獲得したい選手が海外に流出するのをみすみす指をくわえてみることになる 48

49 弊害 2:MLB との獲得競争上大幅に不利 = 選手の流出を促進させてしまう要因となる国内移籍選手の場合 ( 例 ) 推定年俸が 1 億円の場合年俸 1 億円海外移籍選手の場合 ( 例 ) 推定年俸が 1 億円の場合年俸 1 億円補償金 8000 万円 ( 年俸 0.8) 補償金 & 1.2 億円 ( 年俸 1.2) 人的補償 ( プロテクト枠外選手 ) = = 1.8 億円 + 選手 2.2 億円補償金 = 1 億円的補償有OR 金銭補償のみ同じ年俸ならMLB 球団は半分以下の費用で取れてしまう MLBはその分高額の金額提示が可能になる人49

50 人的補償のみ存続させる可能性金銭による補償の場合プロテクト人数を減らして戦力均衡へ配慮するべきか? 15 人人的補償の場合出場選手枠プロテクト枠 25 名 ( 仮 ) 1 億例えば同じ 1 億円でも 26 人目の選手が自動的に人的補償となる富裕球団の 26 人目その他球団 A の 26 人目負担は比較的軽い富裕球団にとって財政に大きな影響富裕球団以外にとって戦力としての差はあるかもしれないが負担になる度合いに差が生じるどちらの球団にとっても 26 番目の戦力を放出するという意味で負担は同等 = 逆に戦力均衡に資するいくらかの球団にとって支払いは困難どの球団でも支払い可能 50

51 1FA 制度改革と年俸高騰への対応選手年俸の過度の高騰球団経営を圧迫 1 2 選手会も過度の年俸高騰は望んでいないむしろ一部の選手の年俸のみが合理的理由なく高騰することよりも公正かつ合理的な年俸体系が確立していくことを求めるそのために球団経営が破綻 or 急激な緊縮経営野球界の縮小選手の困窮 1 2 公正かつ合理的な査定評価の仕組みを用意する移籍制度については適正な年俸レベルとなるように移籍市場に十分な選手を供給できる制度を用意する ( 年俸レベルに影響を与える可能性があるので ) が必要であると考えている 51

52 年度年俸金額の変遷 500 万円未満 500 万円 ~1000 万円未満 1000 万円 ~2000 万円未満 2000 万円 ~3000 万円未満人数全体比人数全体比人数全体比人数全体比名 15.3% 211 名 27.8% 165 名 21.6% 69 名 9% 8 97 名 12.9% 208 名 27.6% 168 名 22.3% 72 名 9.5% 9 77 名 10.4% 199 名 26.8% 188 名 25.3% 71 名 9.6% 名 7.7% 207 名 28% 191 名 25.8% 65 名 8.8% 名 8.1% 208 名 28.4% 167 名 22.8% 70 名 9.6% 名 6.6% 228 名 31.4% 162 名 22.3% 54 名 7.4% 名 7.5% 203 名 27.7% 182 名 24.8% 64 名 8.7% 名 6.5% 221 名 29.9% 178 名 24.1% 71 名 9.6% 名 5.6% 229 名 30.7% 175 名 23.5% 79 名 10.6% 名 5.2% 241 名 32.1% 159 名 21.2% 85 名 11.3% 年度 3000 万円 ~5000 万円未満人数全体比 5000 万円 ~7000 万円未満人数全体比 7000 万円 ~1 億円未満人数全体比 1 億円以上人数全体比 7 81 名 10.6% 48 名 6.3% 29 名 3.8% 43 名 5.6% 763 名 8 94 名 12.5% 39 名 5.2% 34 名 4.4% 42 名 5.6% 754 名 9 83 名 11.2% 43 名 5.8% 35 名 4.6% 47 名 6.3% 743 名名 11.5% 47 名 6.4% 36 名 4.9% 51 名 6.9% 739 名名 11.6% 55 名 7.5% 31 名 4.2% 57 名 7.8% 732 名名 12.4% 49 名 6.7% 36 名 4.9% 60 名 8.3% 727 名名 11% 43 名 5.9% 43 名 5.9% 63 名 8.6% 734 名名 9.6% 42 名 5.7% 45 名 6.1% 63 名 8.5% 739 名名 9% 40 名 5.4% 52 名 7% 62 名 8.3% 746 名名 9.6% 47 名 6.3% 34 名 4.5% 74 名 9.9% 名

53 年俸アップ額の変遷年度総人数 0 1~999 アップ額 ( 単位 : 万円 ) 1000~ ~ ~ ~ 1998~ 年 735 名人数累計 ~ 年 730 名合計累計 ~ 年 734 名合計累計 ~ 年 743 名合計累計 ~ 年 748 名合計累計 ~ 年 751 名合計累計

54 年俸高騰の原因少ない FA 宣言可能選手ここを集中しない人数に増やす FA 選手への過度の集中 MLB との獲得競争 FA 選手の過度の獲得条件 ( 年俸 ) の高騰国際期限付移籍国内 FA 短縮で対処可能 FA 選手と他の選手の条件の比較他の中心選手への年俸高騰の波及ポスティング希望による条件高騰球団査定評価システムの崩壊感覚の麻痺中心選手全体に対する年俸の過度の高騰 54

55 償金の撤FA 改革と年俸抑制のイメージ低中小クラブ補低FA短縮市場価格価格 FA 選手 FA 資格獲得選手の増加 BIG クラブ高給のバランスが取れるFA選手の需要と供に金銭的な難点が解決され市場価格高騰していた年俸が市場価格FA 選手価格 BIGクラブ移マーケットに出る選手を確保る多くの球団にとってFA 選廃手による補強が可能に BIGクラブの発展を妨げることもなく中規模地域密着型クラブの補強方法も確保手の移籍が行われ球団の間で多くのFA選FA残留も減り多数の高籍の活性化中小クラブ 55

56 FA 改革で移籍マーケットに出る相当の選手数を確実に確保するために検討するべき事項として A) 完全 FA 後の保留制度の廃止 (MLB 型 ) a. 再度のFAという概念を捨て複数年契約による拘束のみ可能とする b. 複数年契約締結選手の選別の重要性 i. 年俸抑制のプラス点 ( ヤクルトの例 ) ii. 複数年契約中の怪我というマイナス点 c. 減額制限のガードが無くなることで複数年契約を取っていないベテラン選手の年俸を下げることも出来る B) FA 宣言制度の廃止 ( 自動的 FA 状態の付与 ) a. FA 宣言しないのでという交渉が効かなくなる b. 選手の実力に応じた市場価格が年俸となる c. 減額制限のガードが無くなることで複数年契約を取っていないベテラン選手の年俸を下げることも出来る d. 獲得競争に敗れた場合でも代替選手が見つけやすく獲得競争が過熱しすぎない 56

57 年俸の高騰億円年俸抑制効果高騰した年俸完全 FA 後の保留制度の廃止再度 FA 権を取得する場合現状契約期間年俸( 例 )FA 前年度の年俸が 1 億円の選手の場合1最低 7000 万円 4 年間 30% の減額制限再 FA までの期間の契約保証 FA 後1億( 例 )FA 前年度の年俸が 1 億円の選手の場合に対して円最低? 円 ( 実力次第 ) 自由契約にする場合複数年契約を取る実力がある選手にはあまり影響なし FA 後単 ~ 複数年契約 ( 実力次第 ) 減額制限なし 57

58 この他 FA 改革で万一年俸が高騰する場合には A) 減額制限の緩和 ~ 予防的に導入 ( スト時の公約 ) a. 高額年俸選手の減額制限を40% に拡大 i. ただし高額 =1 億の前後で逆転現象 (9900 万と1 億とでは 1 億の方が年俸が安くなってしまう ) がおきることについて配慮する必要がある 9900 万の25% 減をベースにした 7425 万円以上をもうひとつの減額制限とすることなど B) 経営諮問委員会方式 ( 経営監視による過当競争抑制 ) ~ 出来るだけ早く予防的に導入 a. Jリーグにおいて導入されている経営諮問委員会形式を選手獲得に関する過当競争防止に利用 b. 経営情報を開示させ選手獲得コストの急激かつ無理な増加を監視することができる c. モデルケースの情報共有体制にこの役割を担わせることも可能 58

59 さらに A)B) が機能せず年俸高騰が加速する場合には C) ラグジュアリータックス制度 (MLB 型贅沢税 ) ~ 状況を見て導入を検討 a. MLBなど海外の事例においても移籍の活性化が先でその弊害が出た場合に事後的に設置されているので状況を見て導入を検討するべきである b. Jリーグにおける状況などを踏まえれば現状は経営諮問委員会方式などで十分対応できると考えられる c. 円滑な新球団の参入経営の交代などの状況が整うことも年俸問題の前提としては重要であるが現状はこの点が十分に整備されていない d. サラリーキャップ制度は自由競争を害する程度が強すぎて採用できない 59

60 2 国内期限付移籍制度 ( 国内レンタル制度 ) 期限付移籍制度の運用ルール概要 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月シーズン開始移籍期限 (6/30) シーズン終了運用ルール 2: プロテクトチームが一定人数の主力選手に対するプロテクト枠運用ルール1: 資格要件を設けることができるレンタルの対象となる選手は入団後年経過選手というように一定の資格要件を付す ( チームの育成に配慮 ) 運用ルール 4 移籍球団期限移籍先リーグ球団を制限? 運用ルール 3 移籍期間期限移籍開始はシーズン開始時? キャンプ等は? 移籍期限は 6 月 30 日とする ( 他の移籍期限とあわせる ) 運用ルール 5: シーズン終了後の選手の復帰移籍元チームへ復帰か自由契約買い取り制度を設けるか? 運用ルール 6: レンタル期間中年俸レンタル期間中の年俸の支払いについては以下の 2 つの案がある 12~10 月 ( キャンプ等も含む ) までの活動期間を日割り計算し年俸を移籍先が支払う 2 登録日数を日割り計算しレンタル期間の年俸を移籍先が支払う 60

61 運用ルール 2: プロテクト一軍出場選手枠プロテクト枠 (=25 名 ) レンタル対象選手 3 名入れ替えより移籍を積極化するためには枠人数を減らすその他プロテクト枠内でも球団が個別に合意した選手は追加可能とすることも要検討 = この場合にはレンタル料を発生させる? 出場選手枠プロテクト枠 (=25 名 ) 3 名レンタル対象選手 ~42 名 A チームレンタル対象選手 ~42 名 B チーム二軍資格未取得選手? 名入れ替え期限付移籍可能選手公示期限付移籍可能選手公示資格未取得選手? 名支配下選手枠 (=70 名 ) 選手の承諾支配下選手枠 (=70 名 ) 入団後年でレンタル可能資格を取得する支配下枠以上に獲得可能とするか?1 球団の期限付獲得選手人数に上限を設けるか? 期限付獲得選手 61

62 運用ルール 3 移籍期間制限 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月移籍可能期間運用ルール 4 移籍対象制限移籍期間 2 月が始期の場合プロテクト枠人数は 2 月 3 月 4 月と段階的に順次減少する? 当初は他リーグのチーム間での移籍のみ認めることとするか ( 同じリーグ内での移籍はできない )? セリーグ阪神中日巨人ヤクルト広島横浜パリーグ福岡ダイエー西武大阪近鉄千葉ロッテ北海道日本ハムオリックス 62

63 運用ルール 5: シーズン終了後の選手の復帰 NO 移籍先が金額示しオファー YES NO 選手が移籍を希望一度限り金額提示可 YES 元球団が復帰を希望 NO YES NO 移籍先オファー V 元球団オファー YES 元球団は移籍先提示金額の提示で OK NO 元球団が復帰を希望 YES 移籍先提示金額を見て金額提示新年俸の 1 倍程度の移籍金を発生させる? ただし減額制限以上の減額の場合には発生しない自由契約復帰完全移籍 63

64 3 国際期限付移籍制度 ( 国際レンタル制度 ) 制度創設の効果早い時期に MLB に移籍可能とした上で早い時期の帰国を促す帰国選手の話題性を早期に有効活用 MLB へ行きっぱなしにならないメリットポスティングでも FA 移籍でも行きっぱなし MLBPA の反対もない MLB で育て日本で回収の新発想ポスティング希望の増加に対応選手の希望に添いやすいし球団も後で回収可能ポスティングを巡るトラブルの回避 64

65 国際期限付移籍制度の球団への効果年数 9 5? NPB MLB 話題性ポスティング交渉トラブルも多い FA 小国際レンタル制度の導入により 6~7( 球団 OK で 5 以下も ) 3 2~3 2? ラスト 1 年も盛り上がりをみせる国際レンタル期間 FA 大大小小 65

66 FAを待たずに移籍可能手全体数年数人国際期限付移籍制度のイメージメジャーで育てて国際レンタル完全 FA この時間差がインセンティブに行きっぱなし 2~3 年現実的なポスティング期間日本で回収 FA 権獲得 ( 国際レンタルを選択しない場合 ) 選選手にとって FA 獲得までまたずにメジャーに挑戦可能ポスティングを巡るトラブルを回避球団にとって選手の行きっぱなしを防げる帰国選手の話題性を早期に有効活用 66 選手の希望に添いやすく後に回収可能

67 国際レンタル移籍制度の内容 A) 移籍権の発生時期ただし当然移籍先 MLB チームとの合意は必要資格発生以前にも所属チームの承諾があれば可能 B) 期間 3 年程度初年度壁飛躍で少なくとも 3 年以上は必要 C) バイアウトの可能性を残す必要一定条件での完全移籍を期限付移籍前に合意 D) 移籍期間中年俸選手の自由交渉 E) 帰国時年俸移籍時に日米の年俸格差に配慮した決定方法を決定しておく方式 67

68 (4 ポスティング制度の廃止 ) 球団選手ポスティングを要求知ら高15 億さ金れ額交渉に選手は関与できないな以い外はポスティング協約上日本の球団側が一方的に拒否できるがかけた以上は移籍により解放しているのが現状最話題としてマイナスのイメージを伴うらに入札金はチームへ全額渡される導入されMLB 球団の提示額は減額しているさ$? 実際 10 億 $? 実際 8 億 $? 実際 15 億チーム A チーム B チーム C 2002 年の労使交渉により課徴金制度が球団 A チーム A 球団 B ポスティングを介さずに各自で交渉チーム B 68

69 < 外国人選手問題 > 1 外国人枠完全解禁は不可 2 アジア人枠の設置について 69

70 1 外国人枠完全解禁は不可全ては不平等な契約条件に起因競争社会である以上外国人枠を撤廃し自由競争の中で競争が行われるのも一つの形しかし不平等な契約条件 ( 補償金 FA 制度 ) によって日本人が同じ土俵で移籍競争を行えない以上制限を撤廃緩和することはできない補償金人的保証の存在外国人選手は補償金不要同じレベルならば外国人選手の方が割安補強戦力として外国人選手の需要が高まる外国人枠による制限で人数には限りがある複数年契約によってのみ拘束移籍に FA 権が不要なため活躍すれば直ぐに移籍できる ( 例 ) メイ選手ペタジー二選手不平等な競争条件メイ :98 年阪神入団時 : 年俸 3250 万 2000 年巨人移籍時 : 年俸 1 億 5 千万ペタジーニ :99 年ヤクルト入団時 :7000 万 2003 年巨人移籍時 :7 億 2000 万 70

71 外国人選手と通常の選手の比較 - 大幅に不利外国人選手と日本人選手の契約条件 ( 特に移籍に関して ) は不平等である 1 年目 2 年目 3 年目 4 年目 5 年目 6 年目 7 年目 8 年目 9 年目 10 年目日本人選手 FA 権獲得まで 9 年ポスティングシステム FA 権獲得新契約締結新契約メジャー挑戦 MLB 契約 1 ( 2 年 ) メジャー復帰移籍自由メジャー復帰契約 3 ( 1 年 ) メジャー復帰移籍自由日本人選手は FA 権獲得まで最低 9 年待たなくてはならないのに対し外国人選手は契約満了後即移籍の自由を獲得できる外国人選手新契約締結新契約締結契約 2 ( 3 年 ) 新契約締結移籍自由契約 2 ( 3 年 ) 71 契約年数はあくまで例として考えて下さい

72 外国人選手と FA 選手の比較 *- FA 選手ですら大幅に不利日本人 FA 選手の場合 ( 例 ) 推定年俸が 1 億円の場合年俸 1 億円外国人選手の場合 ( 例 ) 推定年俸が 1 億円の場合年俸 1 億円補償金 8000 万円 ( 年俸 0.8) 補償金 & 1.2 億円 ( 年俸 1.2) 人的補償 ( プロテクト枠外選手 ) = = 1.8 億円 + 選手 2.2 億円補償金 = 1 億円的補償有OR 金銭補償のみ同じレベルならば外国人選手の方が割安例 : 中村紀選手とペタジーニ選手の件 72 * 契約金を除く人

73 日本人選手を育成する必要性外国人頼みの安易な戦力補強により日本人選手が育たなくなる恐れがある一塁手や三塁手といった先発に占める外国人選手比率が高いポジション ( 投手は除く ) ほどドラフトで獲得される日本人選手数が少なくなる傾向がある 60% 50% 40% 30% 20% 10% ( 外国人選手比率 ) ( ドラフト比率 ) 20% 15% 10% 5% 先発ポジションに占める外国人選手比率 ( 年 ) ドラフトで指名されたポジションの比率 ( 年 ) 0% 0% 捕手一塁手二塁手三塁手遊撃手外野手もしこの傾向が今後も続く場合特定ポジションの日本人選手が育たなくなる恐れがある 3A クラスの選手が一時的に日本でプレーして帰国するということであるのであれば日本のプロ野球の選手育成のためにも制限を撤廃緩和することはできない 73

74 2 アジア外国人選手枠への対応不使用の場合 = 現行の外国人選手枠を適用 OR 使用する場合投 3: 野 1 選択可能 ( 投 2: 野 2)+1 枠内でアジア外国人を起用することは現行通り可能投 1: 野 3 アジア外国人選手枠 (1) アジアへのマーケット拡大に有効野手か投手のどちらでも OK ( 通常の外国人枠としては数えない ) ただし FA 条件等日本人選手と同条件が必須 = 統一契約書のみで契約 74

75 構造改革案柱 3 地域密着経営の奨励 75

76 CRM(Customer Relationship Management) 導入向上の推奨 ~MLB の事例 ~ インターネット関連事業の一元化のために MLB Advanced Media LP(MLBAM) を設立 2004 年より SAS 社の CRM システムを導入包括的で正確な野球関連ニュース統計データウェブ上で試合の生放送関連グッズなどをインターネットを通じて提供プロ野球もリーグレベルでそういった包括的な CRM を行いファンを中心とした顧客の理解を深め CS ( 顧客満足度 ) を高める戦略を提案していくと同時に顧客のデータを収集管理し全チームが共有可能なデーターベースを構築していく必要がある情報収集マイニング CRM 顧客満足 (CS) 各種サービス提供例 ) オールスター戦開催時ファンの情報収集ー年齢性別ーシーズン戦の観戦頻度ー来場のきっかけー会場設備やイベントの満足度共有球団 B 情報の一括管理ナレッジの蓄積球団 A 76

77 経営今期の営業収入のモデルモデルケースの情報共有例えば MLB NBA クラブ経営に関する情報共有をリーグレベルで行う情報開示阪神万人のファンクラブ登録会員の利用方法は? 千葉ロッテ NFL NHL 欧州サッカー情報収集専門機関を設立情報のフィードバック NPB Marketing 共有情報整理統合増加の工夫は? ソフトバンクプレミアムシートの収益の寄与度工夫は? 楽天当初 9 億円の赤字を見込んでいた売上が黒字化しそうな要因は? NPB クラブ経営サミットその他失敗例知識として共有球団 B 球団 A 欧州サッカーではデロイトグループにより Europe Money League というトップ20のクラブの経営状況を分析したレポートが作成され各チーム間で情報の共有が 77 行われている

78 地域球団の増加 A) チーム数の増加 1. 各国のプロスポーツリーグと比較 J リーグは 10 年で 10 チームから 30 チームへさらに J2 の拡大入れ替え戦実施を発表米国では 1 都市に多種スポーツ多数チームが同時存在 ( 例 :NY) 欧州では 1 都市にサッカー 1 種目の多数チームが同時存在 ( 例 : ロンドン ) 2. 地理的要素を網羅するためのチーム数拡大は必須その分野球のマーケットが拡大 = トップへの注目も当然増える底辺の拡大に大きな効果 B) 展開地域の伸張 1. 地域化 : チーム興行地域を日本各地に拡大独立リーグの発足欽ちゃん球団等の野球クラブの発足その他 J クラブの総合クラブ化による野球チームの創設も予定されているしかしこれらの試合運営基盤は弱い 2. 国際化 :NPB がアジアスパーリーグへ現状では MLB のマイナーリーグへ MLB と肩を並べるためにはアジアへの進出は必須韓国中国マーケットへの進出 78

79 リーグの拡大方法の確立 1 マーケットの国際化 2 マーケットの国内地域化 32 軍 3 軍チームを交えた下部リーグ改革 1 リーグ拡大化 =1 部エクスパンション : 数年内にトップ 16 チームへ上位チームへのアジアチームの参加 1 部リーグ (1 軍 +α) + リーグの拡大化韓国チーム下部リーグからの昇格台湾チーム 1 部? 2 部? 中国代表チームリーグ階層化 2 部リーグ (2 軍 +α) + 2 軍チームなどにより構成経営を外部に委任する2 軍独立した新チームの加入 Jクラブの野球チーム創設促進昇降の機会予定チーム数に到達した場合に昇降格を設ける 3 部リーグ (3 軍 +α) + = 地域リーグの発展版 3 軍チームなどにより構成社会人チームの吸収独立リーグの取り込み改革 2 リーグ階層化 = 下部リーグの活性化 79

80 各論 2-NPB 改革各論 2-NPB 改革 ~ 改革方法の改革 ~ NPB を中心とした改革体制への変更 80

81 1.NPB の意思決定方法の改革の必要性現状意思決定機関オーナー会議実行委員会 (12 球団 ) 理事会議決には 3/4 の賛成が必要各種委員会複雑で激しい利害の対立常に否決が続く現状セリーグ ( 会長 ) 球団パリーグ ( 会長 ) 改革に必要な意思決定が下せない 81

82 改善策 1 多数決制を採用オーナー会議実行委員会解決策として多数決 3/4 さらにその前提として情報提供政策立案 NPB 内部の対応専門チーム専門家を交えた外部リサーチ機関 2 意思決定の前提となる情報政策立案力を充実させる必要がある 82

83 2.NPB の国際戦略の必要性対アジア対 MLB マーケットをアジアへ拡大対抗する下地を作るための準備期間を確保 NPB 内部にこれらを考える戦略部隊外交力ある体制作りが必要 NPB 国際戦略室外部から優秀な人材を登用 NPBの国際戦略立案 83

84 3. 体制強化の方法論これらの新しい NPB の体制を整備するためには NPB の収益を増やす NPB の支出を減らすセリーグパリーグセパ日本シリーズ日本チャンピオンシップ ( 仮 ) ポストシーズンの収益拡大三局統合事務効率の改善 NPB セパの意思決定プロセスの合理化 NPB 情報収集戦略立案チーム ( 内外 ) NPB 国際戦略室財源確保 NPB の体制の強化 84

85 日本シリーズ拡大による拡充された NPB 資金の分配例現在の日本シリーズ全体の利益を 100 とした場合全体選手基金は現状の額を維持 * 仮に過去 10 年のシリーズ平均試合数である 5.5 試合を要した場合を前提として利益についても仮定の数字を用いて試算した場合の割合拡大選手資金 NPB 資金出場球団資金 ( 新 ) 球団資金プレミアム試合数 4.4 倍 + プレミアム 10% と仮定 * 日本シリーズ = 最大 7 試合日本チャンピオンシップ ( 仮 )= 最大 31 試合全体プレミアム分を NPB 資金とすることも検討計 190 NPB の財源内率 (%) の例優勝準優勝 35% 15% 各 8% 各 3% 他の日本チャンピオンシップ出場 4 チーム * この分配案はあくまで一例であるが試合の主催を分配するということではなくこのように収益を分配することであれば数字の設定によって細かい調整が可能であり NPB の体制整備における有用な財源としうると考える不出場の 6 チーム 85

Microsoft PowerPoint - 構造改革.ppt

Microsoft PowerPoint - 構造改革.ppt 構造改革案柱 2 自由競争化の準備 16 自由競争化の準備 = 戦力補強方法の充実補完中小クラブに対する一定の戦力補強方法確保現状の戦力補強方法を拡充 a. 新人選手による補強 b. 自由契約選手による補強 c. トレード選手による補強 d. FA