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1 本資料には, 東京電力株式会社またはその他の企業の秘密情報が含まれている可能性があります 当社の許可なく本資料の複製物を作成すること, 本資料の内容を本来の目的以外に使用すること, ならびに第三者に開示, 公開する行為を禁止します 東京電力株式会社 福島第二原子力発電所の事故収束の教訓 平成 28 年 1 月 28 日 東京電力株式会社 川村慎一 原子力安全合同シンポジウム東京大学武田先端知ビル

2 発電所の概要及びレイアウト 発電所の概要 発電所のレイアウト 位置 : 東京から北東に約 210km 楢葉町に1,2 号機, 富岡町に3,4 号機敷地 : 1.5km 2 南北に1.5km, 東西に1km 原子炉形式 : 沸騰水型軽水炉 (BWR5) 熱出力 : 万 kw 4 基電気出力 :110.0 万 kw 4 基 (C)GeoEye/ 日本スヘ ースイメーシ ンク Company, Inc. 1

3 沸騰水型軽水炉 (BWR5) の主要設備 原子炉建屋 原子炉圧力容器 主蒸気逃し安全弁 主蒸気隔離弁 タービン建屋 送電線 主変圧器 高圧タービン 低圧タービン 発電機 復水器 復水器復水器 RCIC MUWC ポンプ 原子炉格納容器 RHR ポンプ 給水ポンプ ( タービン駆動 ) 循環水ポンプ 海水 圧力抑制室 給水ポンプ ( モータ駆動 ) 高圧復水低圧復水ポンプポンプ RHRC ポンプ 海水熱交換器建屋 RHRS ポンプ 海水 復水貯蔵タンク Company, Inc. 2

4 東北地方太平洋沖地震 発生日時 :2011 年 3 月 11 日 14:46 発生場所 : 三陸沖 ( 北緯 38.1 度, 東経 度 ), 深さ : 24 km マグニチュード :9.0 震度 ( 気象庁発表 ): 楢葉町, 富岡町, 大熊町, 双葉町で震度 6 強 震源位置と原子力発電所 地震発生前, 福島第二原子力発電所では,1~4 号機の全号機が定格熱出力で運転中 全号機が 地震加速度大 を検出し, 自動停止 福島第二原子力発電所 福島第二で観測された最大加速度は水平方向 277gal 1, 上下方向 305gal 2 ( 1 3 号機原子炉建屋最地下階 ) ( 2 1 号機原子炉建屋最地下階 ) 設定値は原子炉建屋最地下階で水平方向 135gal, 上下方向 100gal Company, Inc. 3

5 安全上重要な設備は地震後も機能を維持 1 号機ほう酸水注入系のタンクとポンプ 1 号機制御棒駆動機構ポンプ 1 号機水圧制御ユニット 1 号機残留熱除去系ポンプ 1 号機残留熱除去系熱交換器 1 号機中央制御室空調用コンデンサ Company, Inc. 4

6 津波の到達 津波の到達 :3/11 15 時 30 分頃 津波撮影ポイント Company, Inc. 5

7 津波浸水被害 ( その 1) 浸水 海水熱交換器建屋 機器搬入口が津波により破壊 1 階以下が浸水 4 号機 2 号機海水熱交換器建屋浸水高 : 海抜 7m 3 号機 2 号機 1 号機 敷地高さ : 海抜 4m 浸水なし 唯一 3 号機南側 1 階の電源盤, ポンプ機能は健全 3 号機タービン建屋 海水熱交換器建屋からケーブルトレンチを通り, 地下階へ浸水 4 号機タービン建屋原子炉建屋 3 号機タービン建屋 原子炉建屋 2 号機タービン建屋 原子炉建屋 1 号機タービン建屋 原子炉建屋 敷地高さ 海抜 12m 1 号機タービン建屋浸水高 : 海抜 15.9m 1 号機原子炉建屋 1 階の給気口から浸水 廃棄物処理建屋 1 階から浸水 免震重要棟 1 階から浸水 4 号 3 号 2 号 1 号 事務本館 浸水なし GeoEye/ 日本スヘ ースイメーシ ンク GeoEye/ 日本スヘ ースイメーシ ンク 原子炉建屋 2~4 号機浸水なし タービン建屋 2,4 号機浸水なし Company, Inc. 6

8 津波浸水被害 ( その 2) 全号機 (3 号機南側海水熱交換器建屋除く ) 機器搬入口が津波により破壊され, 建屋へ浸水 浸水防止構造の搬入口 1 号機非常用ディーゼル発電機給気口 1 号機原子炉建屋付属棟へ非常用ディーゼル発電機給気口等から浸水 1 号機原子炉建屋 海水熱交換器建屋 機器ハッチ 浸水高 : 海抜約 15m 敷地高さ 海抜 4m 電源盤 浸水高 : 海抜約 7m 海抜 12m D/G 海抜 0m 海水ポンプ 防波堤 冷却系ポンプ 電源盤 1 号機非常用ディーゼル発電機非常用送風機 1 号機非常用ディーゼル発電機 2~4 号機原子炉建屋付属棟への浸水はほとんどなし Company, Inc. 7

9 津波直後の原子炉注水 冷却設備等の状態 設備 1 号機 2 号機 3 号機 4 号機 A 系 B 系 代替注水 その他 RHR(A) RHR(A) 系統 RHRC/RHRS(A/C) LPCS EECW(A) LPCS 電源及び 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源及び D/G(A) D/G(A) 被水による起動不可 RHR(B) RHR(B) 系統 RHRC/RHRS(B/D) EECW(B) 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源及び電動機機能喪失による起動不可 D/G(B) D/G(B) 被水による起動不可 RHR(C) CUW FPC RHR(C) CUW FPC 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源喪失による起動不可 電源喪失による起動不可 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源及び電動機機能喪失による起動不可 待機 待機 運転 運転 待機 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源及び電動機機能喪失による起動不可 電源喪失による起動不可 MUWC MUWC 待機待機待機待機 RCIC RCIC 待機待機待機待機 : 健全 : 間接的要因 ( 補機冷却系 電源水没 ) による機能喪失 : 直接被水による機能喪失 RHR : 残留熱除去系 RHRC : 残留熱除去機器冷却系 RHRS : 残留熱除去機器冷却海水系 EECW: 非常用テ ィーセ ル発電設備冷却系 LPCS: 1,2,4 低圧炉心スプレイ系号機が原子炉除熱機能喪失 D/G (: 原災法第非常用ディーゼル発電機 10 条該当 ) CUW : 原子炉冷却材浄化系 FPC : 燃料プール冷却浄化系 MUWC: 復水補給水系 RCIC: 原子炉隔離時冷却系 Company, Inc. 8

10 津波直後の電源盤の状態 1 号機 2 号機 3 号機 4 号機 設備状態設備状態設備状態設備状態 非常用 ( M 高 / 圧 C 電源 ) 盤 非常用 ( パ P ワ / ー C セ ) ンタ M/C 1C 水没 M/C 2C 運転 M/C 3C 運転 M/C 4C 運転 M/C 1D 運転 M/C 2D 運転 M/C 3D 運転 M/C 4D 運転 M/C 1H 水没 M/C 2H 運転 M/C 3H 運転 M/C 4H 運転 P/C 1C-1 水没 P/C 2C-1 運転 P/C 3C-1 運転 P/C 4C-1 運転 P/C 1C-2 水没 P/C 2C-2 水没 P/C 3C-2 水没 P/C 4C-2 水没 P/C 1D-1 運転 P/C 2D-1 運転 P/C 3D-1 運転 P/C 4D-1 運転 P/C 1D-2 水没 P/C 2D-2 水没 P/C 3D-2 運転 P/C 4D-2 水没 健全 直接被水による機能喪失 青色枠にある電源盤 (P/C) は, 海側の熱交換器建屋内に設置 冷却装置の動力源は,P/C 3D-2 を除いて全て機能喪失 Company, Inc. 9

11 原子炉除熱機能の喪失 / 運転操作による事象進展緩和 津波後,1,2,4 号機の原子炉除熱のためのポンプ ( 電動機 ) が被水 使用不能 ⅰ ( ⅰ: 原災法第 10 条 ( 原子炉除熱機能喪失 ) 該当 ) 事故時運転操作手順書 ( 徴候ベース ) を活用し,RCIC からの高圧注水によって原子炉水位を維持しつつ逃し安全弁にて原子炉を減圧ただし, 原子炉からの蒸気で圧力抑制室水温 100 超えが発生 ⅱ ( ⅱ: 原災法第 15 条 ( 圧力抑制機能喪失 ) 該当 ) 原子炉建屋 RPV 水 逃し安全弁 蒸気 主蒸気隔離弁 RCIC 復水貯蔵タンク MUWC 低圧注水可能な圧力まで原子炉減圧後に MUWC による代替注水で原子炉水位を維持 原子炉格納容器 減圧操作 RHR ポンプ MUWC による代替格納容器スプレイで格納容器内圧力上昇を緩和 圧力抑制室 温度上昇 機器冷却不能 略語説明 RCIC: 原子炉隔離時冷却系 MUWC: 復水補給水系 RHR : 残留熱除去系 RHRC : 残留熱除去機器冷却系 RHRS : 残留熱除去機器冷却海水系 RHRC ポンプ 電源喪失 電動機被水 海水熱交換器建屋 電源喪失 RHRS ポンプ 海水 Company, Inc. 10

12 運転操作による事象進展緩和の効果 (1 号機の例 ) (mm) オーバースケール /11 3/13 3/15 3/17 3/19 (MPa[gage]) 有効燃料頂部は 原子炉水位 3/11 15:55 原子炉減圧開始 (SRV 自動開 ) 原子炉圧力 3/11 15:55 原子炉減圧開始 (SRV 自動開 ) 3/11 15:36-3/12 4:58 RCIC 起動 3/12 0:00 MUWC による代替注水開始 -4196mm 3/14 10:05~ RHR(B) による低圧注水及び圧力抑制室スプレイ 3/14 17:00 冷温停止 0 3/11 3/13 3/15 3/17 3/19 (kpa[gage]) 300 3/ :32~13:26 14:29~14:37 ドライウェルスプレイ /12 06:20~07:45 50 FCS 冷却水による圧力抑制室注水 3/12 07:10 ドライウェルスプレイ 3/12 07:37 圧力抑制室スプレイ 0 3/11 3/13 3/15 3/17 3/19 ( ) 圧力抑制室圧力 圧力抑制室温度 3/14 01:24 RHR(B) 起動 ( 圧力抑制室スプレイ ) 3/17 20:03~20:20 復水貯蔵タンク経由から圧力抑制室への水移送 3/13 11:32~13:26 14:29~14:37 ドライウェルスプレイ 40 3/12 06:20~07:45 FCS 冷却水によるS/C 注水 20 3/12 07:10 ドライウェルスプレイ 3/12 07:37 圧力抑制室スプレイ 0 3/11 3/13 3/15 3/17 3/19 Company, Inc. 11

13 運転操作における緊急時対応の教訓 中央制御室に適切な支援を行うとともに, 指揮命令系統の一貫性を確保 運転員が監視 操作に集中できるようにすること 運転経験を有する要員を発電所対策組織から中央制御室に派遣し, 対策組織との連絡調整役を担わせることで, 運転員が監視 操作に集中できた 運転員の判断を再確認して確実性を高めること 作業管理班 ( 運転班のひとつ ) が, 地震直後に中央制御室へ参集し, 運転の知識と経験を有する要員による支援が可能になった 中央制御室と発電所対策組織が, 共通の認識を持つこと アナウンスによる情報の共有, 掲示による見える化等によって, 全対応要員が共通の認識を維持できるようにした これによって, 一つの戦略のもとで指揮命令系統を一貫させることができた Company, Inc. 12

14 運転操作における緊急時対応の教訓 ( 続き ) 状況把握と推移予測に基づき, 対応手段の代替可能性を常に増す戦略 原子炉注水で実行された戦略 最初の対応手段 (RCIC) による注水確保後は, 減圧を速やかに実行し, 複数の代替手段が取り得る低圧注水へ移行 原子炉格納容器冷却の戦略 格納容器内に水をスプレイすることで, 温度 圧力の上昇抑制を図りつつ, さらにその代替手段として, 炉心損傷前ベントによる冷却も検討 準備 前提としてデータによる状況把握と推移予測が重要 格納容器圧力上昇予測 監視機能を失った福島第一との大きな違い Company, Inc. 13

15 現場の被害状況確認 (3 月 11 日深夜 ) 多くの機器が損傷している状況で, 短時間で効率的に除熱機能を回復できるか検討し, 機器復旧の優先順位を決定 現場確認を行う上での困難 津波警報が継続する中, 大量の瓦礫が散乱し開口部や水没部のある暗闇の現場に入り 被害状況を特定する必要あり さらなる津波に備え, 所員の緊急避難態勢を含む安全対策を講じた上で現場確認を実施 しかしながら, 震災から 6 時間以上は海側の現場にアクセス不能 津波後の現場確認 現場確認を行い, 設備の破損状況を確認 現場確認結果を緊急対策室で集約, 共有 優先すべき復旧対象を決定 (RHR(B) 系統 ) 被水した RHRC,EECW ポンプの電動機交換 被水した電源盤に代わり, 生き残った電源盤や, 電源車から仮設ケーブルで給電 Company, Inc. 14

16 資材や機器の調達 復旧機材の緊急調達 (3 月 12 日 ) 交換用の電動機, 電力ケーブル, 電源車, 軽油, 移動用変圧器を緊急調達 ( 本店と発電所の連絡が奏功 ) 電動機は東芝の工場から空輸と, 柏崎刈羽原子力発電所からトラックによる搬送を実施 調達の際の困難 国道 6 号線の寸断や, 輸送部隊と発電所対策本部の通信が滞る困難も経験 電源車 復旧資材のリスト化 発電所に運び込まれた燃料 Company, Inc. 15

17 仮設電源の供給と電動機の交換 (3 月 13 日 ) 総延長 9km の仮設ケーブルの大半を約 200 名の所員の手で 1 日で敷設 4 号機海水熱交換器建屋 3 号機海水熱交換器建屋 2 号機海水熱交換器建屋 1 号機海水熱交換器建屋 電源車からの電源供給 電源車 (500kVA) 4 号機タービン建屋 4 号機原子炉建屋 6.6kV/480V 変圧器 3 号機タービン建屋 3 号機原子炉建屋 電源車 (500kVA) 6.6kV/480V 変圧器 2 号機 1 号機 タービン タービン 建屋 建屋 2 号機原子炉建屋 1 号機原子炉建屋 RHRC ポンプ電動機への仮設ケーブル接続 仮設ケーブル 廃棄物処理建屋 免震重要棟 事務本館 廃棄物処理建屋電源盤からの電源供給 Company, Inc. 16

18 冷却系復旧による原子炉冷温停止 (3 月 14~15 日 ) 原子炉をより効果的に冷却するため, 緊急冷却手順を決定し, 新たなループ経路を形成 圧力抑制室 RHR ポンプ RHR 熱交換器 原子炉注水 逃し安全弁 圧力抑制室 この手順によって,3 月 15 日 7:15 に全号機において冷温停止を達成 原子炉建屋 RPV 主蒸気隔離弁冷却水 RCIC 復水貯蔵タンク MUWC さまざまな努力により 原子炉格納容器 逃し安全弁を開けて冷却水経路構成 圧力抑制室 RHR ポンプ 機器冷却可能 原子炉の冷温停止を達成 略語説明 RCIC: 原子炉隔離時冷却系 MUWC: 復水補給水系 RHR : 残留熱除去系 RHRC : 残留熱除去機器冷却系 RHRS : 残留熱除去機器冷却海水系 RHRC ポンプ 電源復旧 電動機交換 海水熱交換建屋 RHRS ポンプ 電源復旧 海水 Company, Inc. 17

19 冷温停止後の設備復旧継続による安全維持 ディーゼル機関 残留熱除去機器冷却海水系 (B 系 ) 電動機 1 号機残留熱除去機器冷却海水系 (B) 電動機の据付作業 1 号機電源盤 (P/C 1C-1) 据付作業 1 号機非常用ディーゼル発電機 (A) 復旧作業 ポンプ 仮設ケーブル 本設ケーブル 浸水高 残留熱除去機器冷却系 (A) 電動機 1 号機電源盤 (P/C 1C-1) 据付後 4 号機残留熱除去機器冷却系ポンプ (A) 3 号機海水熱交換器建屋地下 1 階 1 階復旧状況本設ケーブルへの切替後 安全な停止状態維持のために, 冷温停止後もバックアップ設備の復旧, 仮設設備の本設復旧を継続し,4 号機は平成 24 年 5 月 17 日, 3 号機は平成 24 年 10 月 11 日, 2 号機は平成 25 年 2 月 15 日, 1 号機は平成 25 年 5 月 30 日に本設復旧完了 Company, Inc. 18

20 復旧優先順位の明確化 復旧作業における教訓 現場調査で被害状況を確認し, 比較的早期に復旧の優先順位を明確に定めることができた 現場活動の安全確保 津波警報, 瓦礫, 開口部がある暗闇, 本設通信設備の被害等により, 現場調査要員の安全確保に手間取った 今後は, 緊急時の現場活動を想定し, 安全確保の手段をあらかじめ考えておくことが重要 恒設設備による初期対応 恒設設備を用いた原子炉への代替注水で当座の安全確保を行うことで, 復旧対応の時間を稼ぐことができた 緊急事態の初期には, 被害現場での状況調査や復旧活動が制約を受ける可能性, 休日 夜間など対応要員が限定される場合も想定し, 初動から一定時間は現場活動に期待できなくても対応できる手段を準備しておくことが重要 Company, Inc. 19

21 発電所員の直営作業技能 復旧作業における教訓 ( 続き ) 事故時に作業してもらえる作業員が不足し, 社内の配電部門からの支援等を得て, 復旧を実行した 今後は緊急普及作業に必要な技能を発電所員が身につけ, 休日 夜間も含めて何時でも対応できるようにすることが重要 復旧作業以外にも, 緊急事態が長期化する場合には, 各種資機材 ( 防護管理機器, 放射線モニタ, 事務機器等 ) の保守体制が必要 復旧後の設備診断と補修 応急復旧した設備の状態が安定せず, 振動診断, 潤滑油診断, 赤外線サーモグラフィなどによる設備診断を頻繁に行い, 適宜補修をすることが必要になった 発電所員による設備診断と補修の技術が重要 Company, Inc. 20

22 ロジスティクスにおける教訓 輸送体制において以下の課題があり 改善が必要 避難区域内の輸送を担う会社がなかった 緊急時輸送の体制を予め構築し, 放射線防護教育を含め, 必要な訓練等を実施しておく必要あり 国道の寸断と迂回路の混乱 発電所外での活動では, 自然災害と重畳した複合災害の影響も検討しておく必要あり 輸送部隊と発電所との連絡手段が無かった 所外で信頼できる通信手段の確保 必要資材の所内備蓄 復旧資材, 放射線管理用資材が不足した 少なくとも 1 週間程度の間に必要な資材は所内備蓄が必要 電源車, 構内車両の燃料調達先確保, 現場での給油具, ガソリン等危険物の構内における保管 給油所の運営に苦労した 発電所への輸送手段と所内で安全に取り扱う為の手段について, 予め備えておくことが必要 構内給油所におけるトラックへの給油作業 Company, Inc. 21

23 緊急時対応要員を支える為に工夫した点, 苦労した点 津波で免震重要棟の電源設備が被災 仮設ケーブルで復旧 事務本館は地震被害無し 空調にフィルターを設置する等して環境維持 協力企業棟は地震被害等で暫く使用不可 建物出入口の狭いスペースでの非効率な汚染管理を改善 所員の不安 ( 家族の被災等 ) へのケアは, 当初から必要 ストレスに伴う体調変化が後から出てくるケースも有り, 継続的フォローが肝要 交替勤務態勢へ移行するタイミングの判断は重要 狭い場所で大勢が勤務, 生活を継続することに伴う衛生面のリスク管理 トイレ, シャワー用水は深井戸復旧と配管応急修理で確保 仮眠場所の不足への対応 対応の長期化に伴う非常食から通常食への切替 廃棄物の所外搬出ができないため 日々累積する生活ゴミ等を発電所構内で管理 津波で停電した免震棟の電源を仮設ケーブルで復旧 建物間移動に伴うサーベイを無くす為, 連絡通路を設置 免震棟内での仮眠 Company, Inc. 22

24 福島第二の対応に対する海外専門家 ( 当時 ) の評価 NRC( 米国原子力規制委員会 ) 家族が被災されているような厳しい状況にありながらも, 原子炉が深刻な状況に至る前に早期に冷温停止を達成し,24 時間泊まりがけで対応していたことは大いに勇気ある行動であり, 世界中が今回の対応を教訓にできる ( ヤツコ委員長 ) 世界的に見ても, 福島第二での災害対応は評価すべき内容 米国でも予想外の大規模災害が発生した場合の対応が課題となっているが, 大いに参考すべき ( アミーホ ACRS 議長 ) NEI( 米国原子力エネルギー協会 ) 福島第二原子力発電所が, 津波後に冷却源, 電源を喪失しながらも安全に停止した事例は, 発電所への柔軟で多様性をもった設備の追加に取り組んでいる米国の産業界にとって有益な示唆となる ( ピーターソン副理事長 ) INPO( 米国原子力運転者協会 ) 緊急事態に際して, 明確な戦略の立案とその遂行のためのリーダーシップとオーナーシップを発揮したことを福島第二からの教訓と考えている (INPO フォローアップ TV 会議 ) エクセロン ( 米国最大の電力 原子力事業者 ) これほどのシビアアクシデントの中で何日も寝る間も惜しんで所員を指示し, 冷温停止状態を達成したことを誇りに思う これほど良い事例を示したことに心から感謝したい ( シャカラミ上級副社長 ) EDF( フランス電力会社 ) 原子力を運転している同じ仕事をしている人間として, みなさんがいかに大変だったか, 心を揺り動かされた ここで働いているスタッフ全員に対して, やる気いっぱいで毅然とした態度で根性をもって対応したこと, プロフェッショナリズムに敬意を表したい ( バーナード原子力 安全 危機管理担当副社長 ) 23 Company, Inc. All Rights Reserved 2016 Tokyo Electric Power Company, Inc. 23

25 まとめ 原子炉の除熱設備の機能を失ったが, 緊急復旧を行って冷温停止 事故収束における重要な成功要因 中央制御室に適切な支援を行うとともに, 指揮命令系統の一貫性を確保 状況把握と推移予測に基づく, 対応手段の代替可能性を常に増す戦略 現場状況の確認に基づく, 復旧優先順位の明確化 代替品利用の決断も含む, 緊急調達と輸送の成功 社内外からの人的 物的支援 今回の対応で苦労した課題 現場の安全 ( 特に初動の現場アクセスと状況確認 ) 復旧資機材, 作業員の確保 復旧資材の緊急輸送 ( 体制確保, 複合災害対応, 通信手段等 ) 事故対応要員の執務場所, 仮眠場所, 食事, 衛生, 心のケア, 家族のケア Company, Inc. 24

26 RHR:Residual Heat Removal System / 残留熱除去系 原子炉を停止した後にポンプや熱交換器を利用して原子炉冷却材を冷却 ( 燃料の崩壊熱の除去 ) したり, 非常時に原子炉へ冷却水を注入したりする系統 ( 非常用炉心冷却系 ECCSのひとつ ) で, 原子炉を冷温停止に持ち込めるだけの能力を有している ポンプ流量 熱交換器容量ともに能力が高く, 以下のような運転方法 ( モード ) を有する (1) 原子炉停止時冷却モード (2) 低圧注水モード (LPCIモード) (3) 格納容器スプレイモード (4) 圧力抑制室冷却モード RHRC:RHR Cooling Water System / 残留熱除去機器冷却系 RHR 熱交換器,RHR ポンプと低圧炉心スプレイ系 (LPCS) ポンプのメカニカルシール冷却器などに, 淡水の冷却水を供給する設備 RHRS:RHR Sea Water System / 残留熱除去機器冷却海水系 熱交換器を介して残留熱除去機器系の水を冷却するために, 海水を供給する系統 RCIC:Reactor Core Isolation Cooling System / 原子炉隔離時冷却系 通常運転中, 何らかの原因で主蒸気隔離弁 (MSIV) の閉等により主復水器が使用できなくなった場合, 残留熱除去系 (RHR) と連携運転し, 原子炉の蒸気でタービン駆動ポンプを回して冷却水を原子炉に注水し, 燃料の崩壊熱を除去する また, 給水系の故障時などに, 非常用注水ポンプとして使用し, 原子炉の水位を維持する 原子炉から発生する蒸気を駆動源とするため, 一定の原子炉圧力がないと運転ができない MUWC:Make-Up Water System (Condensate) / 復水補給水系 発電所の運転に必要な水 ( 水源は原子炉で使われた水を浄化後に貯える復水貯蔵タンク ) を, ポンプを利用して補給する系統 D/G:Diesel Generator / 非常用ディーゼル発電機 6.9kV の高圧所内電源が喪失した時に, 非常用母線に電源を供給するための非常用予備電源設備 P/C:Power Center / パワーセンタ 参考資料略語集 (1) 所内低電圧回路に使用されている動力電源盤で, しゃ断器, 保護継電器, 付属計器をコンパクトに収納したもの Company, Inc. 25

27 LPCS:Low Pressure Core Spray System / 低圧炉心スプレイ系 非常用炉心冷却系 (ECCS) の一つで, 配管等の大破断で原子炉圧力が急激に低下するような事故時に, 大量の冷却水を原子炉内に注水できる装置 CUW:Clean up System / 原子炉冷却材浄化系 原子炉水中の不純物を除去し, 水質を維持するための浄化装置 FPC:Fuel Pool Cooling and Filtering System / 燃料プール冷却浄化系 使用済燃料貯蔵プールの冷却をしながら不純物を取除き水質を保つ浄化系統 参考資料略語集 (2) EECW:Emergency Equipment Cooling Water System / 非常用ディーゼル発電設備冷却系 非常用ディーゼル発電設備, 非常用空調機,RHR ポンプモータ等のクーラに淡水冷却水を供給する設備 Company, Inc. 26

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