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1 138 研究ノート Research Note 研究ノート 環境と健康 の動向と展望 奥村重史 要 約 21 世紀は 環境の世紀 といわれるが 大気 水等の環境汚染 気候変動等 世界でさまざまな環境問題が発生している こうした環境の悪化は 人間の健康に対しても悪影響を与える 世界の 24% の疾患負担 (disease burden: 疾病により失われた生命や生活の質 ) 及び 23% の死亡要因は 環境要因に起因しているとの WHO による推計も公表されている しかし 世界的にみれば環境悪化による健康被害が深刻化しているとの報告がなされている一方 人材 情報不足や関係者間の連携が不十分なことなどから 各国における政策対応は遅れているのが現状である 特に 発展途上国などでは 経済発展が優先され 環境と健康に対する政策対応が遅れて 深刻な被害が発生している 本稿では 国際機関等による報告をもとに 大気汚染 水環境 廃棄物 気候変動の 4 つの環境問題に着目して 世界における環境汚染の現状を整理し 各種の先行研究を参考に これら環境汚染が健康に与える影響について整理した さらに 健康と環境の問題に対応するための国際的な取り組み状況 及び各国における取り組み状況を整理し 資金メカニズムや 情報 人材 関係者間の連携など 環境と健康の問題に関して対応すべき課題を整理した上で 望まれる政策のあり方について提言を行った 目 次 1. はじめに 2. 環境問題の現状と健康への影響 分野別評価 2.1 大気汚染と健康 2.2 水環境と健康 2.3 廃棄物問題と健康 2.4 気候変動と健康 3. 環境と健康の問題に対する各国ならびに国際的な取り組み状況 3.1 国際的な取り組み状況 3.2 各国における取り組み状況 4. 将来展望と望まれるあり方 4.1 環境問題のさらなる多様化と健康被害の増加 4.2 対応すべき課題 4.3 課題の解決に向けた方策 4.4 環境と健康の世紀に向けて 望まれるあり方

2 環境と健康 の動向と展望 139 Research Note Toward the Century of the Environment and Health Shigefumi Okumura Summary The 21st Century is called as the Century of the Environment because of generation of several environmental problems including air pollution, water pollution, Climate Change, etc, all over the world. The environmental problems have negative impact on human health. WHO reported that an estimated 24% of the global disease burden and 23% of all deaths can be attributed to environmental factors. While health hazards from environmental problem are increasing, policy response to this issue is not prompt because of insufficient human resources and information, and lack of appropriate collaboration between stakeholders. Especially, the situation is worse in developing countries with priority on economical development and delay of policy implement for environment and health. The report compiled the status-quo on environment issues based on reports from international organization etc. focusing on four major environmental issues including air pollution, water, waste, Climate Change. It also summarized the impact of environmental problem on health by referring to existing reports, briefed national and international activities to tackle with environment and health problem, identified issues, and proposed an ideal form of the future policies and international and national collaboration. Contents 1.Introduction 2.Status-quo of Environmental Problems and Its Health Impact 2.1 Air Pollution and Health 2.2 Water and Health 2.3 Waste and Health 2.4 Climate Change and Health 3.National and International Activities on Environment and Health 3.1 International Initiative 3.2 National Activities 4.Future Perspective and the Way Forward 4.1 Diversification of Environmental Problem and Increase of Health Hazards 4.2 Challenges 4.3 Direction of Policy Making 4.4 Toward the Century of the Environment and Health

3 140 研究ノート Research Note 1. はじめに 21 世紀は 環境の世紀 といわれるが 大気 水等の環境汚染 気候変動等 世界各地でさまざまな環境劣化が発生しており その対応が人類共通の喫緊の課題となっている 人 * の健康 1 に関するさまざまな問題は こうした環境の悪化に起因していることも多く 環境の劣化により人々の健康がますます脅かされる可能性も指摘されている 世界保健機関 (WHO) は 2006 年に発表した報告書 Preventing disease through healthy environments において 世界の 24% の疾患負担 (disease burden: 疾病により失われた生命や生活の質 ) 及び 23% の死亡要因は 環境要因に起因しているとの推計結果を示している 環境悪化による健康被害は 女性 子ども 貧困層 特定の職業など 脆弱な集団 (Vulnerable populations) と呼ばれる人々に より大きな影響を及ぼす 環境が健康に与える影響については 従来からさまざまな研究が行われている しかし 環境問題は単に深刻化してきているだけではなく 個別の環境問題が相互に影響し 複雑化してきていることから 健康に与える影響を単純に評価することは難しい 環境が健康に与える影響が深刻化してきている中で 各国ともに環境と健康の問題に対処するための対策が課題となっている しかし アスベスト ( 石綿 ) の問題などに象徴されるように 実際には環境と健康の問題に対する各国の政策対応は十分とはいえない状況にある このような問題意識にもとづき 本稿は 環境と健康に対する政策の望ましいあり方を提示するものである はじめに 各種資料をもとに 環境と健康の問題に関する現状と 国際的な取り組み状況 ならびに各国における取り組み状況を整理する 次に 環境と健康の問題にまつわる課題を整理した上で 望まれる政策のあり方について提言を行う *1 Health は 保健 や 健康 と訳されるが 本稿では Health に対応する用語として 組織名 に関する場合は 保健 と 事象を示す場合は 健康 との言葉を用いることとした

4 環境と健康 の動向と展望 2 環境問題の現状と健康への影響 分野別評価 2 1 大気汚染と健康 1 大気汚染の現状 大気汚染の問題は 人間の経済 社会活動に密接に結びついている 主に 工場及び事業場 における事業活動に伴うばい煙 ならびに建設工事や建築物の解体等に伴う粉じん その他揮 発性有機化合物 VOC の排出 自動車からの排気ガス等によって生じる問題である 大気汚 染の問題は 広く捉えれば 温暖化ガスの問題までも含み 対象とする範囲は広い 以下では ①都市大気汚染 Urban Air Pollution ②室内空気汚染 Indoor Air Pollution ③越境大 気汚染 Transboundary Air Pollution に分けて大気汚染の現状について述べる ① 都市大気汚染 図 1 は 世界の主要都市における PM10 Particular matter less than 10μm 粒径 10μm 以 下の粒子状物質 2 の濃度 推計値 を示したものであるが 中国 インド 東南アジア アフ リカなどで PM10 による汚染が深刻な状況であることが窺える 中国 東南アジアなどでは大気 汚染に関する規制が整備されつつあり 大気の状況は改善傾向にあるとの各国政府の報告もあ るが 大気汚染の状況は先進国の都市と比較すると改善の余地が大きい 現在 各都市とも工 場や自動車からの大気汚染物質の排出規制強化や 低公害車の普及促進 3 などを進めている 図 1 世界の主要都市における吸入可能粒子状物質 PM10 の濃度 出所 Cohen 等 正式な定義では 空気動力学径 10 において捕集効率が 50% となる粒子のこと 3 例えば タイ投資委員会 BOI では エコカー 低燃費 低公害車 生産計画に 優遇税制措置をとっ ている また タイでは エコカーに対する物品税率の引き下げも 検討されている なお 中国では 2000 年から 低公害車に対する消費税の減税措置が導入されている 141

5 142 研究ノート Research Note 2 室内空気汚染室内空気汚染源としては 家庭では建材や一般的な消費財 人間やペットの活動 屋外からの大気汚染等さまざまなものが考えられる また オフィスなどでは 熱源を生み出すための装置から発生する汚染物質等も考えられる 1980 年代から 原因が不明なまま頭痛や呼吸器官の疾病等が発生する シックハウスシンドロームやシックビルディングシンドロームの問題が報道されるようになった 2000 年代に入って新車の室内空気汚染の問題も指摘されるようになり 我が国でも 2005 年に社団法人日本自動車工業会が車室内 VOC 低減に対する自主的な取り組みを開始した 省エネ対策を目的とした 建物の高気密化による室内空気汚染の発生も指摘される 省エネ対策に取り組み始めている発展途上国において 建物の省エネ対策に伴う室内空気汚染の問題が発生することが予想される 3 越境大気汚染越境大気汚染は 特にアジアにおいて喫緊の課題となっている アジアにおいて問題となっている越境大気汚染の問題は 主に大気褐色雲 (Atmospheric Brown Clouds:ABC) と黄砂 (Asian Sand Storm) である 大気褐色雲は 大気汚染によって引き起こされる茶色の靄のことであり 主に極小の大気中浮遊物質がその原因である アジア アフリカ 南アメリカ等 発展途上国において発生して 地域の気候 水資源 農業 人間の健康等に悪影響を与える 国連環境計画 (The United Nations Environment Programme:UNEP) では 大気褐色雲の問題を重視し 健康や農業に与える影響に関する調査プロジェクトを進めている 2008 年 12 月に UNEP は大気褐色雲に関する新たな報告書を発表し 関連する研究成果などを紹介している ( 例えば インド及び中国における大気褐色雲による死亡件数が 33.7 万件以上との推計結果を紹介している ) 黄砂は 黄河流域及び砂漠等から砂塵が偏西風に乗って飛来する自然現象であるが 近年は 中国の工業地帯のスモッグを通過する際に 硫黄酸化物や窒素酸化物等の大気汚染物質を吸着し 健康に被害を及ぼしている 中国の急速な工業化に伴い 黄砂が吸着する大気汚染物質も増加してきている (2) 大気汚染と健康 大気汚染による健康への影響に関する研究の歴史は古く これまで国内外のさまざまな機関で数多くの研究が行われた結果 大気汚染は喘息などの閉塞性肺疾患の発症を引き起こし 深刻な健康被害を与えることがわかってきている WHO は 大気 / 空気汚染と死亡率 ( 人口 1,000 人に占める室内空気 / 大気汚染由来の死亡者数の率 ) との関係について定期的に推計を実施 公表している 図 2 は室内空気汚染と死亡率との関係を 図 3 は大気汚染と死亡率との関係を示している 室内空気汚染による健康影響が甚大なのは アフリカ中部やインドである これら地域では 家庭用燃料を石炭やバイオマス燃料 ( 木材 糞尿等 ) などに頼っており これら地域の室内空気汚染はそうした燃料の不完全燃焼に由来しているといわれている

6 環境と健康 の動向と展望 越境大気汚染については 日本や韓国などで黄砂による健康被害が報告されている 4 最近では 黄砂バイオエアロゾル 黄砂に付着あるいは挙動をともにする生物粒子による健 康被害 の存在も疑われているところであり 我が国でも金沢大学の小林らが中心となって 環境省の資金援助を受けて研究を進めている 図 2 世界各国における室内空気汚染と死亡率 IAP 室内空気汚染 Indoor Air Pollution 出所 WHO 図 3 世界各国における大気汚染と死亡率 OAP 大気汚染 Outdoor Air Pollution 出所 WHO 143

7 研究ノート Research Note 2 2 水環境と健康 1 水環境の現状 水環境の問題は多岐にわたるが 人間の健康に大きな影響を与える問題として 飲料や工 業用の水資源確保 ならびに水質汚濁の 2 つの問題があげられる 21 世紀に入り 急速な 人間活動の増加による水需要の増加と水質汚濁を背景に 安全な水の確保が重要な課題と なっている 国連のミレニアム開発目標の 1 つには 2015 年までに 安全な飲料水と基礎 的な衛生設備を継続的に利用できない人々の割合を半減させること と明記されている さ らに 国連は 2008 年を国際衛生年 International Year of Sanitation とし ミレニアム開 発目標の達成に向けた各国の努力を促している 1976 年に WHO と UNEP が 陸水監視計画 Global Environmental Monitoring System/ Water Programme GEMS/Water を立ち上げ 翌年から各国において データの収集を行っ ている GEMS/Water のデータからは 発展途上国の水質悪化は 水質汚濁の指標として 用いられることが多い生物化学的酸素要求量 BOD 4 の悪化としてよりも むしろ衛生 設備の不備などを要因とした河川の微生物汚染の悪化として その深刻さが読み取れる 図 4 は 主要都市における河川に設置されたモニタリングステーションで観測された大腸菌の 群数を 人口とともに示したものである 5 中南米や南 東南アジア ヨーロッパ中部などで 大腸菌の群数が高く かつ 人口も多いために 深刻な状況にあることが窺える 図 4 世界における大腸菌による水質汚濁 Population < 500, ,000-1 million 1 million-2 million < ,000 2 million-3 million > 3 million 1,001-10,000 10, ,000 (No./100 ml) > 100,000 Mean Value 144 出所 UNEP GEMS/Water Water Quality Outlook 微生物が有機物などの汚濁物質を分解するために使う酸素の量 酸素の量が多ければ 水が有機物に よってより多く汚染されていることを示す 5 一般に 河川のサンプリングポイントの上流にある都市の人口と サンプリングポイントで計測される大 腸菌の濃度には相関があるといわれる

8 環境と健康 の動向と展望 2 水環境と健康 WHO は 2002 年の World Health Report において 安全でない水 下水 衛生設備由来の疾病による死亡者数を 年 170 万人と推計している また WHO は世界各 国における水 下水 衛生設備関連の死亡率を推計している 図 5 は 安全でない水 下水 衛生設備由来の疾病による死亡者数を地域別にみたものであるが アフリカにおいて死亡者 数が多いことがわかる また アジアに関しても ラオスやアフガニスタンなど 一部の地 域で安全でない水 下水 衛生設備由来の疾病による死亡率が高い 図 5 世界各国における水質汚濁による死亡率 出所 WHO 2 3 廃棄物問題と健康 1 廃棄物問題の現状 名目 GDP がある程度の水準に達するまでは 名目 GDP と廃棄物発生量の間に相関がみ られることが知られており 経済 社会活動の活性化は 廃棄物発生量の急速な増加につな がる 岡山大学の田中らが 2050 年の廃棄物発生量に関する推計を実施しており 2000 年の 廃棄物発生量が世界全体で 12.7 億 t であるのに対して 2050 年には 27.0 億 t と 2 倍以上に 増加すると予想している 地域別には 特にアジアにおける発生量の著しい増加 6 が見込まれており 多くのアジ ア諸国は 1 人当たりの GDP が 3,000US$ 以下で 1 日 1 人当たりの廃棄物発生量も概ね 環境と保健に関する地域フォーラム 固体 有害廃棄物作業部会において各国が提供したデータを参照 した 環 境と保 健に関する地域フォーラム REGIONAL FORUM ON ENVIRONMENT AND HEALTH IN SOUTHEAST AND EAST ASIAN COUNTRIES asia/ 145

9 146 研究ノート Research Note 0.7kg であるが GDP が急速に増加することで 1 日 1 人当たりの廃棄物発生量が 1kg 以 上に急増すると予想される また 科学技術の発展に伴い 電気 電子機器等が複雑化し さらには含有する化学物質 も多様化するなど 発生する廃棄物も多様化 複雑化が進んだ結果 その処理がさらに困難 となってきている 近年では 資源不足からリサイクル資源への需要が一層高まってきているが リサイクル を目的として廃棄物が輸出され 現地で不適切なリサイクルが行われている事例が NGO により指摘されている 6 2 廃棄物問題と健康 廃棄物処理の健康に与える影響については さまざまなものが考えられる 廃棄物処理の 段階別に主な影響を整理したものを 表 1 に示す 表 1 廃棄物の問題が健康に与える影響の例 廃棄物処理の各段階 想定される健康上の問題 発生 収集 不十分な分別による収集作業者の健康被害 特に医療廃棄物等に関して発生 未収集廃棄物が引き起こす環境衛生上の問題 処理 リサイクル 劣悪な環境下でのリサイクルに伴う健康被害 特にインフォーマル セクターと呼ばれる 最終処分場でリサイクルを行っている貧困層の健康被害 不適切な焼却処理に伴って発生するダイオキシン等有害物質による健康被害 処分 最終処分場等からの浸出水による水質 土壌汚染を通じた健康被害 最終処分場等から飛散する化学物質による健康被害 最終処分場等で発生した病原菌による健康被害 オープンダンピング 開放型埋立 の処分場の崩壊による事故 作成 三菱総合研究所 このうち 発展途上国で深刻なのは 劣悪な環境下でのリサイクルに伴う健康被害である 発展途上国では家庭やオフィス等においてごみの分別が行われていないだけでなく 医療廃 棄物や有害廃棄物が都市ごみ 7 と混ざって最終処分場に送られることがある 国際会議な どでは 注射針や手術によって切り離された足などが都市ごみに含まれているケースなどが 報告されている また リサイクルを行うインフォーマル セクターは 廃棄物に関する健 康被害の知識が十分でなく 手袋やマスク等の安全器具を持っていないため リサイクルの 作業中に細菌に感染する危険性がきわめて高い 最近では 使用済みの電気 電子機器等が 中国やインドに輸出され 現地で基板から貴金属を取るために劣悪な環境下でリサイクルさ れることによる健康被害も報告されている 7 国際的に用いられている Municipal Waste の訳 国によって Municipal Waste の定義は異なる 日本では 一般廃棄物とほぼ同義で扱われている

10 環境と健康 の動向と展望 気候変動と健康 (1) 気候変動に関わる状況 気候変動に関する政府間パネル (Intergovernmental Panel on Climate Change:IPCC) の第 4 次評価報告書は 世界のさまざまな研究者による最新の研究結果を整理し 気候変動の状況ならびに将来予測について 最も信頼できる情報を提供している IPCC 第 4 次評価報告書が示す地球の気温変化予測は シナリオによって推計結果に差がみられるが すべてのシナリオをあわせると 2000 ~ 2099 年の気温の上昇範囲は 1980 ~ 1999 年の平均気温を基準として+ 1.1 ~+ 6.4 との予測結果になる 気温上昇は 数度の上昇であっても 図 6 に示す通り地球環境に大きな影響を与える

11 148 研究ノート Research Note 図 6 予測される世界平均地上気温の上昇に対して予測される影響の例示 年に対する世界年平均気温の変化 湿潤熱帯地域と高緯度地域における水利用可能量の増加 水 中緯度地域及び半乾燥低緯度地域における水利用可能量の減少と干ばつの増加 数億人の人々が水ストレスの増加に直面 最大30 の種の絶滅 地球規模での重大な リスクが増加 絶滅 ほとんどのサンゴが 広範囲にわたるサンゴの 白化 死滅 陸域生物圏の正味の炭素放出源化が進行 サンゴの白化の増加 生態系 40 の生態系が影響を 受ける 15% 種の分布範囲の移動及び森林火災のリスクの増加 海洋の深層循環が弱まることによる生態系の変化 小規模農家 自給農業者 漁業者への複合的で局所的な負の影響 食料 低緯度地域における穀物生産性の 低下傾向 低緯度地域における全て の穀物の生産性低下 中高緯度地域におけるいくつかの 穀物の生産性の増加傾向 いくつかの地域における 穀物の生産性の低下 洪水及び暴風雨による被害の増加 世界の沿岸湿地の 約30 の消失 沿岸域 毎年さらに数百万人が沿岸域の洪水に 遭遇する可能性がある 栄養不良 下痢 心臓 呼吸器系疾患 感染症による負担の増加 熱波 洪水 干ばつによる罹病率及び死亡率の増加 健康 いくつかの感染症媒介動物の分布変化 保健サービスへの重大な負担 重大な はここでは40 以上と定義する 年から2080年までの海面水位平均上昇率4.2mm/年に基づく 緩和策を考慮しないシナリオにおける 年に対する 年の気温上昇予測 注 A1 : 高成長型 A1 シナリオ ( 高度経済成長が続き 世界人口が 21 世紀半ばにピークに達した後に減少し 新技術 や高効率化技術が急速に導入される ) 以下の 3 つのシナリオに分かれる A1FI 化石エネルギー源重視型 A1T 新エネルギーなどの非化石燃料重視型 A1B 化石燃料 非化石燃料のバランス型シナリオ A2 多元化シナリオ 地域ごとに特徴を活かした多様な発展を想定 B1 持続的発展型シナリオ 高効率の技術が普及し 環境負荷も低減する持続的発展が実現 B2 地域共存型シナリオ 比較的緩やかな経済成長を前提として 多様化の方向を想定 出所 IPCC 第 4 次評価報告書統合報告書政策決定者向け要約 IPCC Fourth Assessment Report/Summary for Policymakers 2007 年 文部科学省 経済産業省 気象庁 環境省翻訳 注は 独立行政法人環境再生保全機構 WEB サイト等をもとに三菱総合研究所作成

12 環境と健康 の動向と展望 149 (2) 気候変動と健康気候変動による健康への影響としては 下痢や呼吸器疾患などの増加や 熱波 洪水 干 ばつによる死亡率の増加 感染症媒介生物の分布変化など さまざまなものが考えられる 気温上昇による直接的な影響に加えて 気温上昇に伴い生態系が変化して感染症の発生地域が広がるなどといった間接的な影響も考えられる IPCC 第 4 次評価報告書の第 2 作業部会報告書の 8 章では 気候変動が健康に与える影響とその予測についてまとめており 特に以下の問題を提起している 熱波と寒波による健康被害 風 嵐 洪水による生活環境への影響 渇水 栄養不足 食料不足の発生 食の安全の低下 ( 細菌の問題等 ) 水にまつわる疾病の増加 大気質にまつわる疾病の増加 空気アレルゲンにまつわる疾病の増加 労働衛生に与える悪影響 紫外線放射による健康被害の増加

13 150 研究ノート Research Note 3. 環境と健康の問題に対する各国ならびに国際的な取り組み状況 3.1 国際的な取り組み状況 (1)HELI イニシアティブ UNEP と WHO は 環境と健康の問題に関連して陸水監視計画 (GEMS/Water) や国際 * 化学物質安全性計画 8 その他さまざまな連携を行ってきたが 深刻化する環境と健康の問題に対応するための新たなイニシアティブとして 2002 年に Health and Environment Linkages Initiative( 以下 HELI イニシアティブ ) を立ち上げた HELI イニシアティブは 環境と健康に関する科学的な知見 / 情報を政策担当者に伝えることを目的としたもので カナダ政府ならびにアメリカ環境保護庁の支援を受けている HELI イニシアティブの一環として UNEP と WHO は 2008 年に政策担当者向けのツールキット Health and Environment Managing the Linkages for Sustainable Development ( 以下 HELI ツールキット ) を発行した HELI ツールキットは政策担当者向けに 健康と環境に関わる課題と政策ニーズ アセスメントの手法や政策立案ガイド パイロットプロジェクト等の情報を提供する冊子であり 政策担当者に向けた有力な情報ツールである (2) 環境と保健に関する地域フォーラム 環境と健康の問題に対処するために 2007 年にバンコクで第 1 回東南アジア 東アジア諸国による環境 保健大臣会合が開催され 東南アジア 東アジアの 14 か国 ( ブルネイ カンボジア 中国 インドネシア 日本 韓国 ラオス モンゴル ミャンマー マレーシア フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) により環境と保健に関する地域フォーラムが設立された * 8 UNEP 国際労働機関(International Labour Organization:ILO) 及び WHO が 1980 年に立ち上げた共同事業 化学物質が人の健康及び環境に及ぼす影響を評価すること 化学物質の安全性評価のための方法の確立及び改善を行うこと 化学物質災害対策を推進するため国際協力を実施すること 人材の養成 訓練を推進することをめざしており それまで WHO が実施してきた環境保健クライテリアの作成作業を引き継いでいる

14 環境と健康 の動向と展望 図 7 東南アジア 東アジアにおける環境と保健に関する地域フォーラム 環境 保健大臣 会合 高級事務 レベル会合 事務局 UNEP及びWHO 大気質 水供給 下水 衛生 国際 地域パートナー 学識経験者 NGO等 諮問委員会 固体 有害廃棄物 有害化学 物質 危険物質 気候変動 環境と保健に 生物多様性 関わる災害 の変化 課題別作業部会 作成 環境と保健に関する地域フォーラム資料をもとに三菱総合研究所 図 7 に示す通り 環境と保健に関する地域フォーラムは 環境 保健大臣会合とそれを 補完する高級事務レベル会合 諮問委員会ならびに課題別の作業部会で構成される また フォーラム全体ならびに作業部会の事務局は UNEP と WHO が担当している フォーラム には国際 地域のパートナー機関や学識経験者 NGO 等も参加しており フォーラムに対 する助言等を行っている 第 1 回環境 保健大臣会合では 各国の環境大臣及び保健大臣が 環境と保健に関する作 業計画を策定するなど 各国における環境と保健の問題に対する対策を進めること 3 年ご とに大臣会合を開催すること ならびに優先的に対処すべき課題について作業部会を設置し て検討を行うこと等に合意した 年に優先的に取り組む課題として ①大気質 ②水供給 下水 衛生 ③固 体 有害廃棄物 ④有害化学物質 危険物質 ⑤気候変動 オゾン層の減少 生物多様性の変 化 ⑥環境と保健に関わる緊急事態 災害 への対応の 6 つが選定された 現在 第 1 回環 境 保健大臣会合において合意された作業計画にもとづき 各作業部会が 2010 年の第 2 回 環境 保健大臣会合に向けた提言をまとめるために検討を行っている 3 2 各国における取り組み状況 1 欧州各国における状況 EU では 環境と健康に関するアクションプランが整備されている 1994 年にヘルシンキ で行われた環境と健康に関する第 2 回大臣会合で採択された 欧州 健康と環境アクショ ンプラン のフォローアップとして各国が国別の環境と健康に関するアクションプランの策 定を進め 2003 年までに WHO 欧州地域事務所の加盟国のうち 5 分の 3 に上る国が環境と 健康に関するアクションプランを策定した 例えば イギリス 9 では 1997 年に オランダ 9 イギリスでは 1999 年から環境と健康に関するアクションプランの内容は 持続可能な開発戦略で引き 継がれるようになった 151

15 152 研究ノート Research Note では 2001 年に環境と健康に関するアクションプランを策定している 2004 年 6 月に 欧州委員会が新たに 環境と健康に関するアクションプラン を公表した この計画は ①環境問題と健康被害の関連性に関する理解を高めるため の情報を収集し ②環境と健康に関する研究の強化によって知識のギャップを埋め ③リス ク低減のための政策の見直し 調整やコミュニケーションを向上させることを柱に 以下に 示す 13 項目のアクションプランを提示している 10 表 2 環境と健康に関するアクションプラン に示された具体的なアクションプラン 1 環境問題と健康被害の関連性に関する理解を高めるための情報収集 アクション アクション アクション アクション 環境と健康指標の開発 環境の統合モニタリング指標の開発 欧州におけるバイオモニタリング 11 の一環したアプローチ 環境と健康に関わる連携 共同活動の強化 2 環境と健康に関する研究の強化 アクション アクション アクション アクション 欧州における環境と健康の研究に関する統合 強化 疾病 障害 暴露に関する研究目標の策定 健康と環境の関連性を分析する手法の開発 健康と環境に関する潜在的な危険性の同定の担保 3 リスク低減のための政策の見直し 調整 コミュニケーション向上 アクション 9 公衆衛生活動の促進と健康と環境に関わるネットワークの育成 アクション 10 リスク低減政策の見直し 調整による健康と環境に関する研究者のトレーニングの促進と組織 の能力の向上 アクション 11 既存のリスク低減手法の活用と優先的な疾病への注力 アクション 12 室内空気質の向上 アクション 13 電磁波に関する追跡調査 作成 欧州委員会 European Commission html をもとに三菱総合研究所 2 米国における状況 米国では 環境問題を扱う連邦行政機関である環境保護庁 Environment Protection Agency において 環境問題が人間の健康に与える影響に関する問題を取り扱っており 特に環境が子どもの健康に与える問題に注力している 環境保護庁は環境と健康に関するさ まざまな調査を実施する一方 環境に関するモニタリングを行っている また 環境と健康の問題は 保健や福祉に関する問題を扱う保健福祉省 Department of Health and Human Services でも取り組んでいる問題である 保健福祉省の下部組織であ る国立衛生研究所 National Institutes of Health のセンターとして 1966 年に設立された 国立環境衛生科学研究所 The National Institute of Environmental Health Sciences が健 康と環境に関するさまざまな研究を行っている 国立環境衛生科学研究所が現在 力を入れ 10 詳細は 欧 州委員会 European Commission plan.html を参照 11 化学物質による生態系への影響を常時観察し 化学物質の生態系へのリスクを評価すること

16 環境と健康 の動向と展望 153 ているテーマは 暴露 疾病関係の分子レベルのメカニズム 内分泌かく乱物質 ( いわゆる環境ホルモン ) と生殖障害 暴露生物学プログラム 環境と公衆衛生の研究 気候変動 有害物質などである (3) アジア各国における状況 我が国では 環境省や厚生労働省 経済産業省など複数の省庁で環境と健康に関する政策を扱っている 例えば 大気汚染や化学物質による健康被害の問題などについては 環境省の総合環境政策局環境保健部が中心となり対策を進めている また 厚生労働省ではアレルギー疾患や呼吸不全に関連した調査事業を進めるとともに 室内空気汚染や内分泌かく乱物質の問題に関する検討会を開催して対策を進めている 環境と健康に関する研究については 国立環境研究所の環境健康研究領域をはじめ 国内のさまざまな研究機関が取り組んでいる 例えば 大気汚染に関しては 環境省が国立環境研究所と連携しつつ 局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査や微小粒子状物質曝露影響調査などさまざまな調査を行っている 韓国では 環境汚染による健康被害の問題に対処するため 2006 年に環境と健康に関する 10 年計画 (Environmental Health Plan ) を策定した さらに 2008 年には環境影響評価や有害因子の危険性管理等の総合的環境保健施策を進めるために 環境保健法を制定した [7] その他のアジア各国における取り組み状況については 情報が少ない

17 154 研究ノート Research Note 4 将来展望と望まれるあり方 4 1 環境問題のさらなる多様化と健康被害の増加 環境と健康の問題は現状でも深刻な状況にあるが 今後 人間の社会 経済活動がさらに 発展 高度化するにつれて 気候変動や廃棄物等の環境問題が悪化し 環境問題による健康 被害も増加することが予想される さらには 地球温暖化が大気質や水環境に影響を与えるように 個別の環境問題同士が密 接に関連しているため 将来における個々の環境問題の悪化が複雑な形で相互に影響し合う ことが予想される 図 8 に示すように 環境問題の複雑化は 健康と影響の因果関係の複雑 化につながり 健康問題の解決に向けた方策抽出を困難にする 図 8 環境問題のさらなる多様化と健康被害の増加 環境問題の複雑化 廃棄物 直接的影響 水環境 気候変動 間接的影響 人間の健康 大気質 健康影響との因果関係の複雑化 社会経済の停滞 作成 三菱総合研究所 4 2 対応すべき課題 環境と健康の問題が深刻化する中で その対応が急がれるが 対応に向けた課題は多い 以下 課題の例を示す 1 インフラの不足 資金援助メカニズムの不足 アジア アフリカの低開発国では 経済的な発展が優先され 環境問題や健康問題への予 算配分が少なく 関連するインフラ投資が後回しにされている しかし 環境問題や健康問 題の対策に向けた国際的な資金援助メカニズムも不足しているのが現状である 既存の援助 プログラムは 環境もしくは健康 主に衛生 について個別に支援するプログラムが多く 環境と健康の両面から支援するプログラムは少ない 特に カンボジアやラオスなどでは 環境や健康に対する予算が不足し 対策が不十分な

18 環境と健康 の動向と展望 155 ままに経済発展が進められている これらの国々では 環境や健康に関するインフラ構築に必要な資金の多くを 海外援助機関からの資金に依存しているのが現状であり こうした国に対する資金援助プログラムが望まれる (2) 情報の不足 環境と健康の問題に関する関心の高まりを受けて さまざまな研究機関 研究者が多くの研究を進めているが それらの結果は各種学会誌等に掲載されているのが主であり 政策担当者にとって有益な形で まとまったものとして提供されているケースは少ない UNEP と WHO が開発した HELI ツールキットは この状況を改善するための一助となり得るものである しかし 本ツールキットは現状英語でしか提供されておらず 我が国の政策担当者が日本語の情報を優先的に活用するのと同様 実際に政策担当者が本ツールキットを活用するためには 各言語への翻訳が必要である なお 欧州委員会では 環境と健康に関するアクションプラン 2004 ~ 2010 において 環境と健康に関する統合情報システムの構築をアクションプランの 1 つの大きな柱に掲げており 統合情報システムの構築に向けた取り組みを進めている (3) 人材の不足 環境問題に関する関心の高まりを受けて 環境問題に関する専門家は増加してきている また 医療 保健の分野については 従来から専門家が多い 筆者は 2007 年度に UNEP アジア太平洋地域資源センターで研修を行ったが その際に感じたのは 環境と健康の問題の双方に多くの知見を有し 環境と健康の問題を双方の視点から語れる人材は少ないということである 国際会議などにおいて 地域で優先的に取り組む課題を抽出する際に抽出理由の妥当性に疑問を残すことが多いのも 環境と健康の両者の視点から議論を行える人材の不足が背景にある 今後 環境問題の深刻化が予想される中で 環境の変化を予測し それによって発生する健康への影響を最低限に抑えることが望まれる そのためには 環境と健康の問題に関して幅広い知識を持つ人材の育成が課題である (4) 関係者の連携不足 環境と健康の問題については 環境省や保健省 ( 日本であれば厚生労働省 ) 等 各省庁間の連携が必要なケースが多く 連携に時間を要して対応が遅れてしまうことが多い 我が国における連携不足の例として アスベストの問題があげられる WHO の国際がん研究機関 (IARC) は 1970 年代に アスベストを 発がん性あり と判定し 1987 年には アスベストを発がん性物質として最もリスクの高いグループ ( グループ 1: 発がん性あり ) と位置付けた しかし 2005 年のクボタが自社工場におけるアスベストの健康被害を発表するまでは アスベストに対する対策は限定的なものにとどまり アスベストを使用した建築物の解体 補修等の規制が行われたのは 2006 年である 新聞報道では対応の遅れの要因として 省庁間の縦割りの問題が指摘されている こうした縦割りの問題は 我が国だけの問題ではなく 各国共通の問題である 環境と保健に関する地域フォーラムの各作業部会でも 多くの国において 省庁間の縦割りの問題が指摘されている

19 156 研究ノート Research Note 4.3 課題の解決に向けた方策 (1) 国際的資金メカニズムの構築 発展途上国における環境と健康の問題に関するキャパシティビルディングを進めるための 適切な資金メカニズムの構築が望まれる 気候変動による健康への影響を発展途上国でも分析するような取り組みや リサイクル作業者の健康に害を与えないリサイクル手法の開発 普及等 環境と健康に関するさまざまな取り組みを支援するような資金メカニズムの構築が必要である 資金メカニズムとして第一には ODA( 政府開発援助 ) が考えられるが 各国からの要請に沿って支援を行う要請主義では 経済発展につながる支援が優先されて 環境と健康に関するキャパシティビルディングが後回しにされてしまう 通常の要請ベースとは異なり 環境と健康の問題に限定して 各国のニーズを引き出していくことが望まれる また 発展途上国では 環境と健康に関わる研究者や政策立案担当者が不足しており 支援ニーズの発掘にも課題を抱えているため 世界銀行やアジア開発銀行の技術力 (Technical Assistance) 等 無償資金協力メカニズムの積極的な活用が望まれる (2) 関連情報の集積と普及 欧州で環境と健康に関する統合情報システムの構築が進められているが 同様のものは世界レベルでも望まれる HELI イニシアティブや環境と保健に関する地域フォーラムでも関連情報の収集を進めているが 既存の取り組みの成果を活用しつつ 各組織が連携して関連情報を効率的に収集することが望まれる 同時に 国レベルにおいて 環境と健康に関する情報を各国言語ベースで集めることも重要である 例えば IPCC 第 4 次評価報告書の政策決定者向け報告書は文部科学省 経済産業省 気象庁 環境省が連携して仮訳を作成し WEB サイトで公表しており 政策担当者のみならず 一般市民の理解を進めるのにもきわめて有益であった 同様に 環境と健康に関する重要な資料については 関連省庁が連携して翻訳し WEB サイト等で提供していくことが望まれる (3) 各国における人材育成 環境と健康に関する対策を進めるための人材の不足を課題としてあげたが 大学や専門研究機関などにおける教育の充実など 各国における人材育成が望まれる 特に発展途上国では 環境被害が深刻である反面 環境と健康に関する研究を行う研究者が十分育っておらず 発展途上国における人材育成は喫緊の対応が望まれる また 各国において 国際機関と連携しつつ 政策担当者や若手研究者向けのトレーニングプログラムを開発 実施することが望まれる (4) 関係者間の連携 - 環境と保健に関する合同委員会の設置 環境と健康に関する対応策を考える上では 関連省庁の連携が重要である 日本を含め 多くの国では環境を担当する省庁と保健を担当する省庁が分かれている 廃棄物については 環境省とも保健省とも異なる部署が扱っているケースもある

20 環境と健康 の動向と展望 157 関連省庁の連携が重要である理由は 数多くあげられる 例えば 環境汚染によって生じる疾病対策を進めるには 環境汚染の程度に関する情報と環境の変化の適切な予測を 対策を進める部署に適切に伝えることが重要となる また 健康被害から環境汚染の存在が発覚し 環境規制が求められるケースもある 健康被害を環境対策部署に迅速に伝えるためには 関連省庁との連携が重要になる また 関連省庁間の連携に加え 研究者と関連省庁との連携もきわめて重要である 研究者の最新の研究成果を 政策担当者にわかりやすい形で迅速に提供することが望まれる 環境と保健に関する地域フォーラムでは 各国が国内において環境と保健に関する合同委員会を設置することが提案されている 合同委員会のあり方まで踏み込んだ提案までは提示されていないが 各国がこうした合同委員会を設置し 定期的な会合を開いて情報交換を行うことで 各関連省庁 政策担当者 研究者の間の連携不足を回避することが可能になると思われる (5) 国際的な連携の強化 環境と健康の問題について 東南アジア 東アジアでは環境と保健に関する地域フォーラムが立ち上げられたが こうした国際的な連携も非常に重要である 大気褐色雲や黄砂 国際河川の水質汚濁 有害廃棄物の越境移動等 国境を超えた環境問題が増加しており その対応を円滑に進めるには国際的な連携がきわめて重要になる 例えば 公害による健康被害対策などでは 先進国の経験がきわめて有効になる また 気候変動によるデング熱などの感染症の拡大などについては デング熱の対応が進んでいる国の経験を他国に伝えることも有効である (6) 関連産業の育成 我が国における環境産業や医療産業に関する市場規模の拡大は 環境省や経済産業省の資料で示されている 世界的にも 環境産業 医療産業は急速に拡大している 欧州やアジア各国などで 環境産業や医療産業の育成に向けた支援が行われているが 現状は環境産業も医療産業も個別に支援が行われている しかし 環境と健康との関係に着目し 広い視点から捉え直せば 新たな産業の可能性が生まれるのではないだろうか また 重点的に支援すべき産業を選択する際も 広い視点から見直すことが重要であると考える 従来の個別支援に加えて 広く環境と健康産業として支援することで 環境と健康の問題の解決に向けて民間セクターの力をより活用できるものと考えられる

21 158 研究ノート Research Note 4 4 環境と健康の世紀に向けて 望まれるあり方 21 世紀は 環境の世紀 といわれるが 環境汚染が引き起こす健康被害を考慮すれば 環 境と健康の世紀 でもあるといえる 環境問題に目を向けるだけでなく 環境問題が引き起 こす健康の問題にも着目し 対応を進めていくことが求められる 4.3 において 課題の解決に向けた方策をいくつか提示したが 理想的な形をまとめたも のを図 9 に示す 各国が環境と保健に関する委員会を設置して定期的な情報交換 政策検討 を実施し その委員会の代表者が地域レベルや世界的なフォーラムに参加するといった形が 理想と考える さらに 国際機関や援助機関が 国 地域レベルの活動を積極的にサポート していくことが望まれる 図 9 に示すような理想的な姿に近づくための努力が 環境と健康の世紀 では求められて いる 図 9 環境と健康の問題解決に向けた望まれるあり方 国際機関 援助機関 環境と保健に関する 世界的なフォーラム UNEP JICAやGTZ などの各国の ODA実施機関 支援 WHO 環境と保健に関する 地域フォーラム その他 関連機関 世界銀行やアジア 開発銀行等の国際的な 開発支援金融機関 各国のキャパシティ ビルディング支援 各国 各国 環境 担当部署 有識者 環境 担当部署 有識者 環境と保健に 関する委員会 保健 担当部署 環境と保健に 関する委員会 その他 関連省庁 その他 関連省庁 保健 担当部署 連携しつつ育成 連携しつつ育成 環境産業 医療産業 環境産業 医療産業 作成 三菱総合研究所

22 環境と健康 の動向と展望 159 参考文献 [1] United Nations Environment Programme:Global Environment Outlook GEO 4: Environment for Development (2007). [2] World Health Organization:World Health Report( 各年版 ) [3] World Health Organization:Air Quality Guidelines Global update 2005(2006). [4] 渡部ら : 黄砂飛散後における成人気管支喘息の自覚症状について アレルギー (Japanese Journal of Allergology) Vol.56(8),1094(2007). [5] 小林史尚, 柿川真紀子, 山田丸, 陳彬, 石廣玉, 岩坂泰信 : 黄砂発生源におけるバイオエア ロゾル拡散に関する研究 エアロゾル研究 Vol.22(3),218-27(2007). [6] Basel Action Network:Exporting Harm: The High-Tech Trashing of Asia(2002). [7] 国立国会図書館調査及び立法考査局 : 韓国 第 17 代国会で成立した主要法律 外国の立法 (2008). [8] World Health Organization:Health and Environment Managing the Linkages for Sustainable Development:a Toolkit for Decision-makers(2008). 引用文献 1) World Health Organization:Preventing disease through healthy environments(2006). 2) Cohen, A. J., Anderson, H. R., Ostro, B., Pandey, K., Krzyzanowski, M., Künzli, N.,Gutschmidt, K., Pope, C. A., Romieu, I., Samet, J. M. and Smith, K. R.: Mortality impacts of urban air pollution, Comparative quantification of health risks: global and regional burden of disease attributable to selected major risk factor Vol. 2, (2004). 3) Sumi Mehta, Aaron Cohen, Wei Huang, Roberto O Keefe, Health Effect Institute: Assessing the Health Effect of Air Pollution in Asia:HEI s Public Health and Air Pollution in Asia (PAPA)Program (2008). 4) United Nations Environment Programme Global Environmental Monitoring System/Water Programme:Water Quality Outlook(2007). 5) World Health Organization:World Health Report 2002(2002). 6) 吉澤佐江子, 田中勝,Ashok V. Shekdar: 世界の廃棄物発生量の推定と将来予測に関する研究 第 15 回廃棄物学会研究発表会講演論文集,38-40(2004). 7) Intergovernmental Panel on Climate Change: 第 4 次評価報告書 (IPCC Fourth Assessment Report) (2007). 8) T. Kjellstrom and K.N. Dirks, New Zealand Environmental and Occupational Health Research Centre,University of Auckland: HEAT STRESS AND ABILITY TOWORK IN THE CONTEXT OF CLIMATE CHANGE, Proceedings of the Australian Physiological and Pharmacological Society,Vol.32,No.2,Supplement 1(2001).

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