3PAR Remote Copy ソフトウェア ユーザーガイドHP 3PAR OS MU2

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1 nl HP 3PAR Remote Copy ソフトウェアユーザーガイド HP 3PAR OS MU2 概要 このユーザーガイドの対象者は HP 3PAR StoreServ Storage System での Remote Copy システムの構成とリソース配分を監視および監督する システムおよびストレージ管理者です HP 部品番号 : QL 年 12 月

2 Copyright 2009, 2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり 米国政府の連邦調達規則である FAR および の規定に従って コマーシャルコンピューターソフトウェア コンピューターソフトウェアドキュメンテーションおよびコマーシャルアイテムのテクニカルデータ (Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は ベンダーが提供する標準使用許諾規定に基づいて米国政府に使用許諾が付与されます 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製品 またはサービスの保証は 当該製品 およびサービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします ここでの記載で追加保証を意図するものは一切ありません ここに含まれる技術的 編集上の誤り または欠如について HP はいかなる責任も負いません 商標について Microsoft および Windows は 米国における Microsoft Corporation の登録商標です Java および Oracle は Oracle およびその関連会社の登録商標です

3 目次 I Remote Copy の基礎設定 Remote Copy セットアップ戦略のプランニング...13 セットアップの手順とリソース...13 要件...13 全般的な要件...13 全般的な留意事項...14 全般的なシステム制限...15 全般的なソフトウェアの制限...15 Remote Copy および仮想ドメイン Remote Copy 構成の選択...17 M-to-N Remote-Copy 構成 to-1 構成...17 単方向 1-to-1 構成...17 双方向 1-to-1 構成...17 N-to-1 構成 to-N 構成...19 M-to-N 構成...20 同期長距離構成 ネットワーク接続の選択...24 ネットワーク接続の種類...24 IP ネットワーク...24 ファイバーチャネルネットワーク...25 Fibre Channel over IP ネットワーク セットアップ情報の収集 トランスポート層の設定...27 トランスポート層に関する留意事項...27 RCIP...27 RCFC...27 ネットワークアドレス変換...28 RTT...28 Remote Copy over IP のセットアップ...28 最初の RCIP Remote Copy ペア...28 RCIP 用のポートの設定...29 RCIP 用の Remote Copy インターフェイスのセットアップ...29 ゲートウェイの設定...30 サーバー接続の確認...31 RCIP リンクスループットと遅延のチェック...32 MTU の拡大...33 Remote Copy over Fibre Channel のセットアップ...34 RCFC Remote Copy ペア...34 RCFC 用のポートの設定...34 RCFC 用の専用ノードペアのセットアップ...35 RCFC 用の Remote Copy インターフェイスのセットアップ...35 RCFC リンクスループットと遅延のチェック...37 RCFC over IP ネットワークのセットアップ...38 II Remote Copy サーバーのセットアップ M-to-N Remote Copy のセットアップ...40 M-to-N Remote-Copy の留意事項...42 目次 3

4 1-to-1 Remote Copy の留意事項...42 N-to-1 Remote Copy の留意事項 to-N Remote Copy の留意事項...44 M-to-N Remote-Copy の例 to-1 Remote Copy の例...45 Remote Copy ペアの N-to-1 セットアップ例 to-N Remote Copy セットアップの例...47 M-to-N セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認...48 M-to-N Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ...48 M-to-N Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ...49 M-to-N Remote Copy でのシステム間のリンクチェック...50 M-to-N Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認...51 M-to-N Remote Copy 用のボリュームグループの作成...51 M-to-N Remote Copy 用の初期複製方法の選択...54 M-to-N Remote Copy 用の初期複製の開始 SLD Remote Copy のセットアップ...56 SLD Remote-Copy の留意事項...56 SLD セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認...57 SLD Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ...57 SLD Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ...59 SLD Remote-Copy の例...61 SLD Remote Copy でのシステム間のリンクチェック...63 SLD Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認...65 SLD Remote Copy 用のボリュームグループの作成...65 SLD Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー...67 SLD 構成での各 Remote Copy グループのフェイルオーバーおよびフェイルバック動作...69 SLD の正常な動作...69 個々の Remote Copy グループに対する SystemA から SystemB へのフェイルオーバー...69 SLD Remote Copy 構成での SystemA から SystemC へのフェイルオーバー...71 二重のフェイルオーバー 単方向構成...74 単方向 Remote Copy セットアップの例...74 単方向セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認...75 単方向 Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ...76 単方向 Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ...77 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック...78 単方向 Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認...79 単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成...79 単方向 Remote Copy 用の初期複製方法の選択...81 単方向 Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー 双方向構成...83 双方向セットアップ例...83 双方向 Remote Copy 用システムのセットアップ...85 双方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成...85 双方向 Remote Copy 用の初期同期方法の選択...87 双方向 Remote Copy 用の初期同期の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー...87 III Remote Copy の管理 Remote Copy の停止 開始 削除...90 Remote Copy グループの停止および開始 目次

5 Remote Copy の停止および再起動...91 Remote Copy の完全な削除 Remote Copy システム情報の表示...92 Remote Copy による同期の詳細の追跡...92 同期ボリュームグループの追跡...92 非同期定期ボリュームグループの追跡...93 同期タスク情報の表示...93 同期タスクの詳細の表示...94 前の同期タスクの表示...94 Remote Copy の同期のタスク管理コマンド Remote Copy ペアとターゲット...96 Remote Copy ペア...96 ターゲットの概要...96 ターゲット定義...96 Remote Copy ターゲットシステム...97 システムの役割とデータフローの方向...98 データフローの方向変換...98 システムの役割と双方向構成 Remote Copy リンク...99 送信リンク...99 ターゲットのノードごとの送信リンクの構成...99 Remote Copy ペア用の送信リンクの構成 複数の Remote Copy ペアのリンクの構成 既存の Remote Copy グループのリンク数の変更 受信リンク 仮想ボリュームの設定と管理 Remote Copy 仮想ボリュームの作成 標準仮想ボリュームの変換 仮想ボリュームの拡張 仮想ボリュームの名前変更 仮想ボリュームと CPG CPG CPG のスナップショットに対するスペース割り当て方法 CPG による仮想ボリュームへのスペース割り当て方法 CPG に関する基本情報 CPG の作成 Remote Copy で使用される仮想ボリューム シンプロビジョニングされた仮想ボリューム シンプロビジョニングされた重複排除済み仮想ボリューム フルプロビジョニングされた仮想ボリューム HP 3PAR File Persona での Remote Copy の使用 ボリュームグループの設定と管理 ボリュームグループの使用理由 ボリュームグループの機能 自動 Remote Copy VV セットの作成 ボリュームグループの編成規則 ボリュームグループの命名方法 ボリュームグループへのスナップショットの追加 Remote Copy ペアでのボリュームグループの組織化方法 複製の通常の方向 ボリュームグループ内の仮想ボリュームのリンク 単方向ボリュームグループ 目次 5

6 双方向ボリュームグループ ボリュームグループの Remote Copy モードの変更 ボリュームグループの手動による再同期 セカンダリボリュームグループのプライマリへの変更 つのボリュームグループの変更 システム上のすべてのボリュームグループの変更 ボリュームグループのポリシー ボリュームグループの自動再起動 非同期定期ボリュームグループの遅い再同期に対するアラートの生成 ボリュームグループのモード ボリュームグループモードの概要 同期モード 同期モードの利点 同期モードにおける遅延 非同期定期モード 非同期定期モードの利点 同期 同期のタイプ 同時に同期が取られるボリュームに関する制限事項 非同期定期モードのボリュームグループ 完全同期 再同期 非同期定期モードでの再同期のセットアップ 同期期間の設定方法 同期期間の設定に関する留意事項 同期モードボリュームグループ 完全同期 再同期 パフォーマンスの最適化 初期同期中における RCIP のスループットの問題の回避 長距離での RCIP 同期速度の最適化 MTU のサイズ拡大による RCIP スループットの最適化 スループットの制限 非同期定期ボリュームグループのスループットの制限 スループットの制限の削除 RCIP 自動ネゴシエーションの問題のトラブルシューティング RCIP GigE リンクへのホストの書き込みの分散 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover HP 3PAR Quorum Witness の要件 HP 3PAR Quorum Witness のコンポーネント HP 3PAR Peer Persistence Manual Transparent Switchover Automatic Transparent Failover HP 3PAR Peer Persistence Quorum VMware vsphere Metro Storage Cluster 構成 Automatic Transparent Failover の処理 リンクおよび通信障害の状況 通信障害 アレイ間 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 サイト 1 とサイト 2 の Quorum Witness 側との無通信 Quorum Witness サイト 1 サイト 2 間の無通信 目次

7 パス管理ポリシーの設定 他の Remote Copy グループと Peer Persistence の共存 テープを使用した初期同期とバックアップ VASA に接続する Remote Copy グループとボリュームの管理 関連するローカルおよびリモート CPG による Remote Copy グループの作成 Remote Copy グループに関連付けられているローカルおよびリモート CPG の設定 セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成 セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動削除 Remote Copy での手動拡張の調整 ESXi Host Persona の構成 エラー処理 同期の状態 Remote Copy 障害のタイムアウト タイムアウトとネットワークの一時的な問題 単一リンクの障害 ターゲット障害 ターゲット障害と同期ボリュームグループ リンク復旧後の同期ボリュームグループの再起動 ターゲット障害と非同期定期ボリュームグループ リンク復旧後の非同期定期ボリュームグループの再同期 ストレージシステムの障害 プライマリシステムの障害 バックアップシステムの障害 書き込みエラー プライマリシステムでの書き込みエラー バックアップシステムでの書き込みエラー 同期および非同期定期ボリュームグループの書き込みエラー 読み取りエラー 初期同期実行中の読み取りエラー 同期ボリュームグループの再起動後の同期実行中の読み取りエラー 非同期定期ボリュームグループの再同期実行時の読み取りエラー IV 災害からの復旧 Geocluster 環境の 1-to-1 Remote Copy における無停止フェイルオーバーの Peer Persistence の使用 通常の動作でのシステム情報 プライマリシステム (System1) セカンダリシステム (System2) フェイルオーバー時のシステム情報 無停止フェイルオーバーの実行 スイッチオーバー 無停止フェイルオーバーのトラブルシューティング to-1 構成のディザスタリカバリ 通常の動作でのシステム情報 プライマリシステム (System1) バックアップシステム (System2) to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 to-1 構成の同期モード to-1 構成の非同期定期モード to-1 構成でのプライマリシステム障害発生後の出力例 to-1 構成での障害からの復旧 to-1 Remote Copy 構成でのフェイルオーバー to-1 Remote Copy 構成での復旧 目次 7

8 23 M-to-N 構成のディザスタリカバリ N-to-1 構成のディザスタリカバリ N-to-1 構成での通常動作時のシステム情報 N-to-1 構成でのバックアップシステム (System1) 第 1 プライマリシステム (System2) 第 2 プライマリシステム (System3) N-to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 N-to-1 構成の同期モード N-to-1 構成の非同期定期モード N-to-1 構成でのプライマリシステム障害発生後の出力例 N-to-1 構成での障害からの復旧 N-to-1 構成のフェイルオーバー N-to-1 Remote-Copy 構成の復旧 to-N 構成のディザスタリカバリ to-N 構成での通常動作時のシステム情報 to-N 構成でのプライマリシステム (System1) to-N 構成での 1 台目のバックアップシステム (System2) to-N 構成での 2 台目のバックアップシステム (System3) to-N Remote Copy 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 to-N 構成の同期モード to-N 構成の非同期定期モード to-N 構成でのプライマリシステム障害発生後の出力例 to-N 構成の障害からの復旧 to-N 構成のフェイルオーバー to-N 構成の復旧 SLD 構成のディザスタリカバリ SLD 構成での通常動作時のシステム情報 SLD 構成のプライマリシステム (SystemA) の情報 SLD 構成の同期バックアップシステム (SystemB) の情報 SLD 構成の非同期定期バックアップシステム (SystemC) の情報 SLD 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 フェイルオーバー中の同期モードシステム情報 フェイルオーバー中の非同期定期モードシステム情報 プライマリシステム障害発生後の出力例 SLD Remote Copy 構成でのディザスタリカバリの段階 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー SLD Remote-Copy 構成でのフェイルオーバー SLD Remote-Copy 構成の復旧 ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 非同期定期 SLD Remote Copy 構成でのフェイルオーバー SLD Remote Copy 構成での非同期定期モードの復旧 ( データ転送を伴わない ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー フェイルオーバー 復旧 バックアップシステム障害への対応 プライマリシステム障害への対応 V 詳細情報の参照先 クイックセットアップガイド クイックセットアップ : RCIP トランスポート層 クイックセットアップ : RCFC トランスポート層 クイックセットアップ : Remote Copy の構成 クイックセットアップ : 単方向の Remote Copy クイックセットアップ : 双方向の Remote Copy 目次

9 クイックセットアップ : 同期長距離 Remote Copy クイックディザスタリカバリガイド クイックリカバリ : 1-to-1 および M-to-N Remote-Copy 構成 クイックリカバリ : 同期長距離構成 Remote Copy コマンドの使用方法 Remote Copy のコマンドについて Remote Copy のコマンドの実行 HP 3PAR Quorum Witness の配備 HP 3PAR Quorum Witness のインストール HP 3PAR Quorum Witness の VMware ESXi へのインストール HP 3PAR Quorum Witness の Windows Hyper-V へのインストール HP 3PAR Quorum Witness の構成 静的 IP アドレスの構成 Quorum-Witness の CLI コマンド Quorum Witness の作成 Quorum Witness の起動 Quorum Witness の停止 Quorum Witness の削除 自動フェイルオーバーポリシー Quorum のトラブルシューティング Quorum ステータス修飾語 ログ Remote Copy スナップショット スナップショットの概要 スナップショットを使う理由 ボリュームスペースについての留意事項 同期モードでのスナップショット スナップショットと初期同期の失敗 スナップショットと再同期 同期モードでのスナップショットと再同期失敗 ディザスタリカバリ前またはディザスタリカバリ中に作成されるスナップショット バックアップシステムに障害が発生した場合 プライマリシステムに障害が発生した場合 非同期定期モードでのスナップショット 初期同期で作成されるスナップショット 再同期の実行中に作成されるスナップショット 非同期定期モードでのスナップショットと再同期失敗 ディザスタリカバリ前またはディザスタリカバリ中に作成されるスナップショット Remote Copy グループのスナップショットの複製 サポートとその他の資料 HP のサポート窓口 HP 3PAR ドキュメント 表記上の規則 HP 3PAR ブランド情報 用語集 索引 目次 9

10 図一覧 1 単方向 1-to-1 Remote Copy 双方向 1-to-1 Remote Copy N-to-1 Remote Copy to-N Remote Copy M-to-N Remote Copy の構成例 SLD Remote Copy Remote Copy リンク Remote Copy リンク ネットワークと RCIP のセットアップ - 初期ペアの例 ネットワークと RCFC のセットアップ RCFC 専用のノードペア つのプライマリシステムをサポートする N-to-1 Remote Copy 構成 N-to-1 Remote-Copy 構成 to-N Remote Copy 構成 単方向 1-to-1 Remote Copy ペアの例 N-to-1 Remote Copy の構成例 to-N Remote Copy の構成例 SLD Remote Copy の構成例 SLD Remote Copy 構成 ( 正常動作 ) SLD Remote Copy 構成内の個々のボリュームグループの障害 SLD Remote Copy 構成での SystemA から SystemB へのフェイルオーバー SystemA が secondary-reverse システムになる SystemA から SystemC へのフェイルオーバー SystemC が primary-reverse システムになる SystemA が secondary-reverse システムになる 単方向 Remote Copy 構成の例 双方向 Remote Copy 構成の例 双方向 Remote Copy ペアのターゲット定義 サポートされる送信リンク接続 Remote Copy ペア用の送信リンクの例 単方向プライマリシステム およびバックアップシステム間でのボリュームのマッピング 双方向プライマリシステムおよびバックアップシステム間でのボリュームのマッピング 同期モードの Remote Copy 非同期定期モードの Remote Copy 再同期の前のスナップショット作成 ( 非同期定期モード ) プライマリボリュームのスナップショットを使用した完全同期 ( 非同期定期モード ) 再同期用スナップショットを使用した高速再同期 Quorum Witness のアップデートとステータスメッセージ 同期 Remote Copy での HP 3PAR Peer Persistence HP 3PAR Quorum Witness 手動 Peer Persistence スイッチオーバー HP 3PAR Peer Persistence 動作原理 移行状態 セカンダリパスの有効化 I/O サービスの開始 ロールリバーサルの開始 ロールリバーサルの完了 手動による透過的なスイッチオーバーの完了 VMware vmsc 認定 - 均等ホストアクセス フェイルオーバーの処理...145

11 51 通信障害 アレイ間 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 サイト 1 とサイト 2 の Quorum Witness 側との無通信 Quorum Witness サイト 1 サイト 2 間の無通信 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成の例 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成の例 単方向 N-to-1 Remote-Copy 構成 プライマリシステムで障害が発生した場合の単方向 1-to-N Remote Copy 構成 SLD Remote-Copy 構成 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー データ転送を伴う非同期定期システムへのフェイルオーバー データ転送を伴わない非同期定期システムへのフェイルオーバー SLD Remote Copy での 1 つのバックアップシステムの障害 SLD Remote Copy でのプライマリシステムの障害 表一覧 1 Remote Copy RTT N-to-1 Remote Copy のセットアップ to-N Remote Copy タスク管理コマンド ボリュームグループのターゲット定義 (1 つの双方向 Remote Copy ペア ) HP 3PAR Quorum Witness の要件 HP 3PAR Peer Persistence スイッチオーバーとフェイルオーバーの要件 RCIP のクイックセットアップ手順 RCFC のクイックセットアップ手順 単方向ペアのクイックセットアップ手順 : 1-to-1 N-to-1 および 1-to-N 構成 双方向ペアのクイックセットアップ手順 : 1-to-1 N-to-1 および 1-to-N 構成 同期長距離構成のクイックセットアップ手順 to-1 および M-to-N Remote Copy 構成のクイックリカバリ手順 同期長距離構成のクイックリカバリ手順 Quorum ステータス修飾語 表記上の規則...276

12 パート I Remote Copy の基礎設定 1. セットアップ戦略を計画します 2. Remote Copy 構成を選択します 3. ネットワーク接続の種類を選択します 4. 要件と制限事項をチェックし お客様のシステムが Remote Copy 構成の準備ができていることを確認します 5. ネットワークに関する情報を取得して構成します 6. Remote Copy トランスポート層を設定します Remote Copy セットアップ戦略のプランニング (13 ページ ) Remote Copy 構成の選択 (17 ページ ) ネットワーク接続の選択 (24 ページ ) 要件 (13 ページ ) 参照 : N-to-1 Remote Copy の留意事項 1-to-N Remote Copy の留意事項 SLD Remote-Copy の留意事項 セットアップ情報の収集 (26 ページ ) トランスポート層の設定 (27 ページ ) Remote Copy システムの基礎設定が完了後 Remote Copy サーバーのセットアップ (39 ページ ) に進みます

13 1 Remote Copy セットアップ戦略のプランニング セットアップの手順とリソース HP 3PAR Remote Copy Software に関する経験や知識に合わせて 次のリソースを使用し Remote Copy システムをセットアップして使用してください 新規ユーザー エキスパートユーザー HP 3PAR Remote Copy を初めてセットアップする場合 ご使用の Remote Copy システムに関連する範囲で 本ユーザーガイドの Remote Copy の基礎設定 (12 ページ ) および Remote Copy サーバーのセットアップ (39 ページ ) のセットアップ手順に従います HP 3PAR Management Console の Remote Copy Setup ウィザードを使用します 2 つのストレージシステム間での 1 対 1 の単純な Remote Copy 構成をセットアップする場合は HP 3PAR Management Console を使用します 複雑な 1-to-1 構成や N-to-1 M-to-N および SLD 構成をセットアップして Remote Copy を設定する場合は HP 3PAR OS の CLI を使用します HP 3PAR Management Console ユーザーガイド は 次の web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 専門の知識と技術を備えた HP 3PAR Remote Copy ユーザーの場合 HP 3PAR OS の CLI を使用して Remote Copy をセットアップおよび構成します M-to-N および SLD などの比較的複雑な Remote Copy 構成を設定する場合は特に この CLI を使用する必要があります 次のガイドを参照してください HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 詳細は 次の web サイトで入手できる HP のテクニカルホワイトペーパー Replication solutions for demanding disaster tolerant environments を参照してください HP Storage Information Library ( 要件 1. すべての構成を対象にした全般的な留意事項を確認します 2. お客様の Remote Copy 構成に該当する留意事項を確認します 全般的な要件 (13 ページ ) 全般的なシステム制限 (15 ページ ) 全般的なソフトウェアの制限 (15 ページ ) トランスポート層に関する留意事項 (27 ページ ) Remote Copy 仮想ボリュームの作成 (104 ページ ) 1-to-1 Remote Copy の留意事項 N-to-1 Remote Copy の留意事項 (43 ページ ) 1-to-N Remote Copy の留意事項 (44 ページ ) SLD Remote-Copy の留意事項 (56 ページ ) 全般的な要件 HP 3PAR Remote Copy では 2 台以上の HP 3PAR StoreServ Storage System を使用する必要があります セットアップの手順とリソース 13

14 Remote Copy 複製に参加するすべてのストレージシステムで HP 3PAR Remote Copy ソフトウェアのライセンスを保持する必要があります ライセンス適用と機能についての詳細は HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド を参照してください HP 3PAR Remote Copy で使用されるすべてのストレージシステム間の物理接続は IP 対応ネットワークまたは FC SAN ネットワーク経由で行われる必要があります Remote Copy を使用して仮想ボリュームをコピーしたり 複製やディザスタリカバリを実行したりする場合は HP 3PAR Management Console または HP 3PAR コマンドラインインターフェイスを使用できます Remote Copy で使用される HP 3PAR Management Console HP 3PAR CLI および CLI コマンドについての詳細は 次のドキュメントを参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) HP 3PAR HP OS Command Line Interface Reference HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド HP 3PAR Management Console ユーザーガイド これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 全般的な留意事項 システム間の距離 同じ室内にあるシステムは GigE スイッチまたは FC ネットワークを介して接続できます 距離が長くなると別のトポロジが必要です Remote Copy をディザスタリカバリに使用するには バックアップシステムをリモートサイトに維持し 2 つのサイトが同じ障害の影響を受けないようにする必要があります 同期複製モードでは Remote Copy の書き込み遅延は 距離に比例します 帯域幅 同期プロセスの実行中は RCIP 構成がすべての 1Gbps リンクをフル使用できます スループットの低いネットワークを使用すると そのネットワークが原因で HP 3PAR Remote Copy ソフトウェアを実行するシステム間のスループットが制限を受けることがあります 接続要件 詳細は トランスポート層の設定 (27 ページ ) を参照してください データの可用性と速度 可用性を維持するために ストレージシステムは複数のリンクを使用して接続する必要があります HP 3PAR Remote Copy では いずれかのネットワークが障害になった場合でも可用性を確保するため ストレージシステムの間に少なくとも 2 つの独立したネットワーク接続が必要です 可用性を最適化するには 2 つの接続を別々のネットワーク装置に接続してください ストレージシステム間に複数の物理リンクがある場合 HP 3PAR Remote Copy は 同じレプリケーションモード ( 同期モードまたは非同期定期モード ) で構成されているすべての利用可能なリンクを使用して 並列にデータを送信します 14 Remote Copy セットアップ戦略のプランニング

15 全般的なシステム制限 構成内のすべてのストレージシステムは データの移行中を除き 同じレベルの HP 3PAR オペレーティングシステムソフトウェアを使用する必要があります データ移行のために異なるレベルのソフトウェアを操作している場合は 地域の HP 3PAR プリセールスチームにお問い合わせいただき ご使用のデータ移行ソリューションの操作レベルがサポートされていることを確認してください HP 3PAR OS のサポートレベルについての詳細は HP 3PAR オペレーティングシステムアップグレード事前計画ガイド を参照してください 次の web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 全般的なソフトウェアの制限 HP 3PAR Remote Copy は セルフミラーリング構成をサポートしていません ストレージシステムを使用して自身のプライマリボリュームを自身に複製することはできません HP 3PAR Remote Copy は マルチホップ構成をサポートしていません Remote Copy は プライマリボリュームグループをバックアップシステムに複製した後でそのバックアップシステムから 3 番目のストレージシステムにさらに複製することはできません ネットワークによる追加の書き込み遅延と ターゲットアレイによる書き込み遅延が 複製対象のデータがあるアプリケーションで許容できる最大書き込み遅延を超えない場合には データ消失の可能性を減らすため 同期モードの複製を使用することをお勧めします 注記 : す 同期モードの複製でサポートされる最大ネットワーク遅延は 往復 2.6 ミリ秒で Remote Copy および仮想ドメイン HP 3PAR Remote Copy は バックアップシステム上で HP 3PAR Virtual Domains Software ( ドメイン ) の存在をチェックすることで プライマリシステムドメイン名と同じバックアップシステムドメイン名に仮想ボリュームがミラーリングされているかどうかを確認します 仮想ドメインが必要な場合は creatercopygroup コマンドを使用して Remote Copy グループを作成する際に定義します # creatercopygroup -domain domain1 group_name target:periodic Remote Copy を動作させるには ドメイン名を正しく指定する必要があります 仮想ドメインが定義されている Remote Copy グループにボリュームが許可される場合 両側のボリュームが同じドメイン名を共有している必要があります ボリュームの自動作成を使用している場合は グループを作成するときに ローカルのユーザー CPG とターゲットのユーザー CPG ならびにローカルスナップショット CPG およびターゲットスナップショット CPG を定義します 定義されたすべての CPG が同じドメイン名を共有している必要があります # creatercopygroup -domain domain1 -usr_cpg Localcpg target:targetcpg -snp_cpg Localsnp target:targetsnp groupname target:periodic 注記 : HP 3PAR Virtual Domains Software を使用するには HP 3PAR Virtual Domains Software のライセンスが必要です 要件 15

16 追加情報 : ドメインおよび HP 3PAR Virtual Domains Software ライセンスについての詳細は HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド を参照してください ドメインを設定する方法については HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド または HP 3PAR Management Console のヘルプを参照してください これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library 16 Remote Copy セットアップ戦略のプランニング

17 2 Remote Copy 構成の選択 Remote Copy 構成を確認し お客様のシステムに最適な構成を選択します 単方向 1-to-1 構成 (17 ページ ) 双方向 1-to-1 構成 (17 ページ ) N-to-1 構成 (18 ページ ) 1-to-N 構成 (19 ページ ) 同期長距離構成 (21 ページ ) Remote Copy 構成は ストレージシステムのペア (Remote Copy ペアと呼びます ) の関係をベースにしています Remote Copy ペアでは バックアップストレージシステムにコピーされるボリュームを格納するシステムを プライマリストレージシステムと呼びます M-to-N Remote-Copy 構成 1-to-1 構成 1-to-1 Remote Copy 構成は 単一の Remote Copy ペアで構成されます 単方向 1-to-1 構成 単方向の 1-to-1 Remote Copy 構成では ペア内の各ストレージシステムは 1 つの役割のみを果たします (1 台はプライマリシステム もう 1 台はバックアップシステム ) 図 1 (17 ページ ) は 単方向 1-to-1 Remote Copy 構成を示しています 単方向 1-to-1 構成では プライマリストレージはプライマリボリュームグループのみを格納し バックアップストレージシステムは セカンダリボリュームグループのみを格納します 図 1 単方向 1-to-1 Remote Copy 双方向 1-to-1 構成 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成では ペアを構成する各ストレージシステムは プライマリシステムとバックアップシステムの両方として機能し それぞれのストレージシステムがプライマリとセカンダリのボリュームグループを格納します 各システムは 各ボリュームグループの指定された複製の方向に合わせて もう一方のシステムのバックアップを提供します 図 2 (18 ページ ) は 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成を示しています M-to-N Remote-Copy 構成 17

18 図 2 双方向 1-to-1 Remote Copy N-to-1 構成 N-to-1 Remote Copy 構成は 複数の Remote Copy ペアで構成されます 最大 4 台のプライマリストレージシステムが 同じバックアップストレージシステムを使用します 注記 : バックアップシステムは プライマリシステムごとに 1 つの Remote Copy ペアに参加するため 1 つまたは 2 つのプライマリシステムがあるバックアップシステムでは 2 つのコントローラーノードだけが必要です 3 つ以上のプライマリストレージシステムがあるバックアップシステムでは 4 つ以上のコントローラーノードが必要です リモートターゲットシステムに 複製元システムの数をサポートするために必要な最低限のノードがある限り 最大 4 つの単方向または双方向 Remote Copy ペアがある N-to-1 Remote Copy を設定できます 図 3 (19 ページ ) は 次の場合の N-to-1 構成を示しています 双方向 Remote Copy が Remote Copy ペア System3 と System4 の間で維持されます 単方向 Remote Copy が System1 と System4 および System2 と System4 の間で維持されます 18 Remote Copy 構成の選択

19 図 3 N-to-1 Remote Copy 1-to-N 構成 1-to-N Remote Copy 構成は 複数の Remote Copy ペアで構成されます 1 台のプライマリストレージシステムが 最大 4 台のバックアップストレージシステムを使用できます 1 つのプライマリシステムが 4 つの Remote Copy ペアに バックアップシステムごとに 1 つずつ参加します 1-to-N Remote Copy 構成は 次のいずれの構成でもセットアップできます 4 つの双方向の Remote Copy ペア 4 つの単方向 Remote Copy ペア 図 4 (20 ページ ) は 次の場合の 1-to-N 構成を示しています 単方向 Remote Copy が Remote Copy ペア System1 と System3 の間で維持されます 双方向 Remote Copy が Remote Copy ペア System1 と System2 の間で維持されます M-to-N Remote-Copy 構成 19

20 図 4 1-to-N Remote Copy M-to-N 構成 M-to-N Remote Copy 構成では 双方向のデータ複製が 4x4 ファンイン ファンアウト構成で実行されます データの複製は 専用の Remote Copy ペアがなくても実行されます トランスポート層としては RCFC RCIP FCIP またはこれらを混在させることができ 1 ノードあたりの最大リンク数は 5 です 1 台のノードで使用できる RCIP リンクは 1 つだけであり その他のリンクには RCFC または FCIP を使用できます Remote Copy ペアのメンバー間でトランスポート層を変更するには まずターゲットを削除し すべてのグループを再度設定する必要があります 複製モードとしては 同期モード 非同期定期モード またはこれらを混在させて使用できます 複製できる仮想ボリューム (VV) の最大数は 6000 です M-to-N 構成は 以下の HP 3PAR StoreServ システムでサポートされます HP 3PAR StoreServ Storage HP 3PAR StoreServ Storage HP 3PAR StoreServ 7450 Storage HP 3PAR StoreServ 7400 Storage HP 3PAR StoreServ 7200 Storage M-to-N Remote Copy 構成の例を図 5 M-to-N Remote Copy の構成例 に示します 20 Remote Copy 構成の選択

21 図 5 M-to-N Remote Copy の構成例 注記 : SystemA のような 2 ノードのアレイの場合は 2 つのアレイとのみ Remote Copy 関係を持つことができます 同期長距離構成 同期長距離 (SLD) Remote Copy 構成は 1 つの同期グループと 1 つの非同期定期グループの 2 つのターゲットからなります SLD Remote Copy では 1 つのプライマリシステムが 2 つのバックアップシステムを使用し 2 つの Remote Copy ペアに参加します ( バックアップシステムごとに 1 つずつ ) SLD 構成では プライマリシステムからの Remote Copy ボリュームグループは 同時に 2 つの独立したターゲットアレイに複製されます データは 同期モードで 1 番目のターゲットに複製され 2 番目のターゲットに非同期定期モードで複製されます ターゲットシステムは 使用されているレプリケーションモードをサポートために 複製元システムへの適切なネットワーク接続を持っている必要があります 2 つのセカンダリシステムのうちの近いほうが同期的に複製されるという要件はありません 必須ではありませんが 2 つのセカンダリシステムのうちの近いほうを同期的に複製し 物理的に離れたプライマリシステムとセカンダリシステムの間で非同期定期モードを使用する ( こ 同期長距離構成 21

22 れにより 多くの場合より少ない接続を共有する ) ように Remote Copy を設定することをお勧めします SLD 構成は 1-to-N 構成とは次のように異なっています SLD 構成では プライマリシステム上の Remote Copy ボリュームは 2 つのセカンダリボリュームグループと Remote Copy の関係にあります プライマリシステム上の仮想ボリュームは 同期モードでバックアップシステムにコピーされる 1 つのプライマリグループと 非同期定期モードで他のバックアップシステムにコピーされるもう 1 つのプライマリグループに属しています 2 つのプライマリグループは 互いに独立して起動および停止できます SLD ボリュームグループでは 1 つの Remote Copy ペアを同期モードに もう 1 つのペアを非同期定期モードに設定する必要があります 2 台のバックアップシステム上の SLD ボリュームグループは 追加フェイルオーバーおよび復旧オプション用のスタンバイリンクを使用して構成されます 以下の手順に従って SLD Remote Copy をセットアップします 1. Remote Copy は プライマリシステムと 1 つのバックアップシステムの間で同期モードで設定されます 詳細は 同期モード (121 ページ ) を参照してください HP 3PAR OS のバージョンが よりも前である場合は 同期接続をファイバーチャネル (FC) 接続にする必要があります HP 3PAR OS 以降では RCFC および RCIP 接続がサポートされます 詳細は ファイバーチャネルネットワーク (25 ページ ) および SLD Remote-Copy の留意事項 を参照してください 2. 物理的に最も離れた場所にあるプライマリシステムとバックアップシステム ( そのため 高帯域幅 / 低遅延ではない接続を共有 ) の間で Remote Copy を非同期定期モードでセットアップ 詳細は 非同期定期モード (122 ページ ) を参照してください 非同期定期接続はすべて IP 接続でかまいませんが すべての SLD システムが 4 ノードストレージシステムの場合は すべてが IP ネットワーク接続を介した FC でもかまいません 詳細は Fibre Channel over IP ネットワーク (25 ページ ) および IP ネットワーク (24 ページ ) を参照してください 注記 : SLD Remote Copy リンクは 互いに同期関係にある 2 台の HP 3PAR StoreServ Storage System 間で双方向にセットアップできます これにより 3 台の HP 3PAR StoreServ Storage System 間で 2 つの SLD を構成することができます 図 6 (23 ページ ) は SLD Remote Copy 構成を示しています 22 Remote Copy 構成の選択

23 図 6 SLD Remote Copy 図 6 (23 ページ ) に示すように SLD 構成はスタンバイリンクを含むため フェイルオーバー時に複数のバックアップおよび復旧シナリオを利用できます 同期長距離構成 23

24 3 ネットワーク接続の選択 1. 使用できるネットワーク接続を確認します 2. Remote Copy の一般的なネットワーク情報を確認します IP ネットワーク (24 ページ ) ファイバーチャネルネットワーク (25 ページ ) Fibre Channel over IP ネットワーク (25 ページ ) 要件 (13 ページ ) Remote Copy ペアのストレージシステムは 専用リンクまたはネットワーク経由で接続されます 図 7 (24 ページ ) を参照してください 図 7 Remote Copy リンク ネットワーク接続の種類 RCFC は 同期複製を最適化する専用の HP 3PAR Remote Copy プロトコルを使用しており 追加のライセンスと管理が必要になるような 書き込みを高速化するための独自の最適化をネットワークに実装する必要がありません FCIP は FCIP ルーターを使用して長距離のワイドエリアネットワーク (WAN) に拡張された RCFC です 遅延や帯域幅が問題となる場合や 予想される複製データ量が多い場合は ネイティブな GigE の RCIP よりも FCIP のほうが優れた選択肢となることがあります FCIP では GigE を SAN に導入することなく 長い距離での非同期定期データ複製が可能になります IP ネットワーク HP 3PAR StoreServ Storage System コントローラーノードの GigE インターフェイスと管理 Ethernet ポートは 別々の IP サブネットに所属する必要があります Remote Copy サブネットは他の I/O トラフィックと共有できますが 保証された量の帯域幅を共有サブネット上で Remote Copy 専用に割り当てる必要があります インターフェイスとポートを同じサブネット上に構成すると Remote Copy パケットが管理ポートを通過する可能性があり HP 3PAR Remote Copy ソフトウェアで使用できなくなります 管理の目的で HP 3PAR StoreServ Storage System にアクセスするホストを RCIP ポートと同じサブネットに所属させないでください Remote Copy サブネットにホストコンピューターを追加すると IP パケットが管理インターフェイス経由で受信して RCIP インターフェイス経由で送信される可能性があります 注記 : ストレージシステムの接続に使用する IP ネットワークについて必ず理解しておいてください IP ネットワークに対する業界標準が適用されます 24 ネットワーク接続の選択

25 ファイバーチャネルネットワーク RCFC は FC SAN 経由で通信するストレージシステム上でのみセットアップできます ストレージシステムの接続に使用する FC SAN について必ず理解しておいてください Remote Copy システムは 同じ FC SAN およびゾーンで構成する必要があります 各ストレージシステムには 一組の HBA を取り付けて負荷分散機能やフォールトトレランス機能を使えるようにする必要があります HP 3PAR OS よりも前のバージョンの RCFC トランスポート層では HP 3PAR StoreServ システム内の少なくとも 2 つの異なるノード上で HBA を設定し Remote Copy 専用にする必要がありました HP 3PAR OS 以降では ホストと Remote Copy のサポートの両方に向けて HP 3PAR StoreServ 7000 Storage System ポート上で HBA のポートを個別に設定できます HP 3PAR OS からは 各 HP 3PAR StoreServ 7000 Storage System の HBA では 共有 RCFC およびホストケーブル接続を使用して FC SAN からシステムに接続できます この構成は HP 3PAR OS 以降を実行する HP 3PAR StoreServ 7000 Storage System でのみサポートされます HP 3PAR OS MU2 以降では HP 3PAR StoreServ System 全体でこの機能が有効になります HBA は ホストと RCFC で共有できますが RCFC とディスク ホストとディスク ホストと RCFC とディスクでは共有できません HP 3PAR OS 以前のバージョンでは HP 3PAR StoreServ Storage 上のフロントエンド HBA 全体を RCFC 用に構成する必要がありました HP 3PAR OS 以降では HP 3PAR StoreServ 7000 Storage シリーズおよび HP 3PAR StoreServ Storage System の両方で フロントエンド HBA 上の個々のポートを RCFC またはホスト接続用に設定できます Fibre Channel over IP ネットワーク Fibre Channel over IP (RCFC over IP) ネットワークのセットアップでは すべてのシステムが IP ネットワークを通過するためにルーターをパススルーする FC 接続を使用します IP 上に拡張された SAN ファブリック上で RCFC を実行している場合は 同期レプリケーションモードを使用できません 詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください ネットワーク接続の種類 25

26 4 セットアップ情報の収集 1. ネットワーク管理者に問い合わせて次の情報を入手します ストレージシステムのインターフェイスの IP アドレスまたは 64 ビット World Wide Name (WWN) アドレス情報 各リンクのゲートウェイ IP アドレス ネットマスク および IP アドレス ネットワーク接続に関する 役に立ちそうな追加詳細情報 2. Remote Copy システムが TCP ポート 5785 にアクセスできるようにファイアウォールが設定されていることを確認します 26 セットアップ情報の収集

27 5 トランスポート層の設定 トランスポート層の要件を確認します トランスポート層に関する留意事項 トランスポート層を設定します Remote Copy over IP のセットアップ (28 ページ ) Remote Copy over Fibre Channel のセットアップ (34 ページ ) RCFC over IP ネットワークのセットアップ (38 ページ ) この章の CLI コマンドの詳細は 次のドキュメントに掲載されています Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) HP 3PAR OS Command Line Interface Reference 次の web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( トランスポート層に関する留意事項 RCIP RCFC RCIP の場合 Remote Copy 構成の各ストレージシステムは 少なくとも 2 つのノードで構成されている必要があります RCIP 構成では アレイ管理インターフェイスを RCIP ネットワークと同じサブネットに配置することはできません RCIP では 各 GigE インターフェイスが固有の IP アドレスを使用する必要があります RCIP の場合 アレイ内のノードペア上の IP ポートには 他のアレイとのリモートコピー関係が最大で 2 つある可能性があります つまり アレイ内の RCIP ポートそれぞれから 2 つの異なるアレイ上の 最大で 2 つの異なる Remote Copy ターゲットにデータが送信される可能性があり また それらがその同じ 2 つのアレイの Remote Copy ターゲットである場合があります RCIP で使用するネットワークは Remote Copy 専用である必要はありませんが すべてのアレイのペア間のネットワーク帯域幅を保証する必要があります ネットワークの帯域幅を保証することは RCIP 経由で同期複製を行う場合に特に重要です 帯域幅を十分に大きくし データの同期複製時にパフォーマンス問題が発生しないようにする必要があります 非同期定期複製の場合は 帯域幅を十分に大きくして RPO が満たされるようにする必要があります RCFC では 各ストレージシステムに 1 ペアの HBA を装備する必要があります 負荷分散やフォールトトレランスには HBA ペアが必要です 各ストレージシステム内の HBA は FC ケーブル接続を使用して FC SAN 経由でこれらのシステムを接続します ( 図 8 (28 ページ ) を参照 ) トランスポート層に関する留意事項 27

28 図 8 Remote Copy リンク HP 3PAR OS 以前は RCFC リンク用に使用されている HBA のペアを HP 3PAR Remote Copy 専用に確保する必要がありました HP 3PAR StoreServ 7000 Storage System および HP 3PAR StoreServ Storage System 上の HP 3PAR OS 以降では 共通の HBA を使用して 個々のポートを RCFC 用およびホスト接続用に設定することができます 詳細は RCFC 用のポートの設定 を参照してください RCFC over IP ネットワーク接続は 非同期定期モードの Remote Copy に対してのみ許可されます ネットワークアドレス変換 HP 3PAR Remote Copy は RCIP または FCIP でのネットワークアドレス変換 (NAT) をサポートしません RTT 許容される最大 RTT を表 1 Remote Copy RTT に示します 表 1 Remote Copy RTT ボリュームグループモード 同期 非同期定期 トランスポート層 RCFC RCIP FCIP ( サポート対象外 ) RCFC RCIP FCIP RTT 2.6 ミリ秒 2.6 ミリ秒なし 2.6 ミリ秒 150 ミリ秒 120 ミリ秒 Remote Copy over IP のセットアップ 最初の RCIP Remote Copy ペア 図 9 (29 ページ ) に RCIP 構成での最初の Remote Copy ペアを示します 28 トランスポート層の設定

29 図 9 ネットワークと RCIP のセットアップ - 初期ペアの例 RCIP 用のポートの設定 RCIP 構成では Remote Copy ペア間の各リンクは ペアに所属する 1 台のストレージシステム上のコントローラーノードと残り 1 台のストレージシステム上のコントローラーノード間の論理リンクです これらのリンクでは Remote Copy ペアに所属するストレージシステム内の各ノードからの GigE ポートを使用します RCIP 構成では システム間に最大 8 つのリンクをセットアップできます 最大 8 つのノードがそれぞれ 1 つの GigE ポートを使用し RCIP Remote Copy ペアへのリンクに寄与できます ストレージシステムの初回セットアップ時にこれらのポートをセットアップしていなかった場合や構成が変更された場合は Remote Copy トランスポート層のセットアップの前にポートを設定しなおしてください 注意 : HP 3PAR StoreServ Storage System コントローラーノードの GigE インターフェイスと管理 Ethernet ポートは 別々の IP サブネットに所属する必要があります 管理インターフェイスと RCIP ポートを同じサブネット上で構成すると Remote Copy パケットが管理ポートを通過する可能性があり 管理ポートを HP 3PAR Remote Copy ソフトウェアで使用できなくなります RCIP 用の Remote Copy インターフェイスのセットアップ RCIP 用に Remote Copy インターフェイスをセットアップするには 次の手順を実行します 1. RCIP 用の IP アドレスがすでに存在し Remote Copy インターフェイスを設定しなおす場合は 以下のコマンドを使用します a. 次のコマンドを実行して 既存のリンクを削除します # dismissrcopylink <target_name> <N:S:P:IP_address>... オプションの説明 <target_name> ターゲットの名前 (System2) <N:S:P> - プライマリシステムの Ethernet ポートの位置 node:slot:port (System1) の形式で表します <IP_address> - ターゲットシステム (System2) 上のピアポートの IP アドレス b. 次のコマンドを実行して 新しいリンクを追加します # admitrcopylink <target_name> <N:S:P:IP_address> 台の Remote Copy システム上の Ethernet ポートに対して 次のコマンドを入力します # controlport rcip addr <port_ip> <netmask> <N:S:P> Remote Copy over IP のセットアップ 29

30 オプションの説明 <port_ip> - Ethernet ポートに割り当てられている IP アドレス <netmask> - 割り当てるネットマスク <N:S:P> - プライマリシステムの Ethernet ポートの位置 node:slot:port の形式で表します 3. y と入力して ゲートウェイの変更を確認します 4. Remote Copy 構成で使用する各 HP 3PAR StoreServ Storage System 上のそれぞれの RCIP ポートで ステップ 1~ステップ 3を繰り返します 5. 各システムで次のコマンドを実行します # showport -rcip 6. IP アドレスとネットマスクを RCIP 構成の設定と比較します 次の例を参照してください N:S:P State ---HwAddr--- IPAddr Netmask Gateway MTU Rate Duplex AutoNeg 0:3:1 ready CBF68C Gbps Full Yes 1:3:1 ready CBF Gbps Full Yes 問題 出力と RCIP 構成の設定が一致しない 解決策 ステップ 1 から始めて作業を繰り返し アドレスを設定しなおします ゲートウェイの設定 Remote Copy 構成のストレージシステムが別々のサブネット上にある場合には 各システムでゲートウェイを設定する必要があります 以下の手順に従って ゲートウェイを設定してください 1. システム上の Ethernet ポートに対して 次のコマンドを実行します # controlport rcip gw <gateway_ip> <N:S:P> オプションの説明 <gateway_ip> - ローカル Ethernet ポートに割り当てるゲートウェイ IP アドレス <N:S:P> - ローカル Ethernet ポートの位置 2. y と入力して ゲートウェイを変更することを確認します 3. Remote Copy 構成で使用する各ストレージシステムのそれぞれの Ethernet ポートに対して ステップ 1およびステップ 2を繰り返します 4. 各システムで次のコマンドを実行します # showport -rcip 30 トランスポート層の設定

31 5. [Gateway] 列に正しいゲートウェイ IP アドレスが表示されることを確認します N:S:P State ---HwAddr--- IPAddr Netmask Gateway MTU Rate Duplex AutoNeg 0:3:1 ready CBF68C Gbps Full Yes 1:3:1 ready CBF Gbps Full Yes 問題 セットアップと RCIP 構成の設定が一致しない 解決策 ステップ 1 から始めて作業を繰り返し ゲートウェイを設定しなおします サーバー接続の確認 次の手順を実行して サーバーが接続されていることを確認します 1. 次のコマンドを実行します # controlport rcip ping <IP_address> <N:S:P> オプションの説明 <N:S:P> - ping の送信元インターフェイス node:slot:port の形式で表します <IP_address> - ping のターゲットにするシステムの IP アドレス次の例を参照してください # controlport rcip ping :3:1 PING ( ) from : 56(84) bytes of data. 64 bytes from : icmp_seq=1 ttl=253 time=0.325 ms ping statistics packets transmitted, 1 received, 0% packet loss, time 0ms rtt min/avg/max/mdev = 0.325/0.325/0.325/0.000 ms 2. 構成内の各システムのそれぞれのインターフェイスに対して このコマンドを 1 回ずつ発行します 注記 : スパニングツリープロトコルおよび MAC アドレスの学習により 各システムに ping を数回送信しなければならないことがあります その後 システムがすべてのテーブルを更新して ping が成功します 問題 controlport rcip ping コマンドを繰り返し試行しても機能しない 解決策 1. 次の操作を実行して セットアップをチェックします controlport rcip ping コマンドを使用してすべての Remote Copy システム上のすべての IP インターフェイス間の接続をテストします showport -rc コマンドを使用して GigE カードがすべて ready の状態になっていることを確認します すべての IP アドレス ネットマスク ゲートウェイ および物理接続を確認します Remote Copy over IP のセットアップ 31

32 問題 解決策 MTU 設定が正しいことを確認します 詳細は MTU の拡大 (33 ページ ) を参照してください controlport rcip の速度設定を確認します 詳細については HP 3PAR OS Command Line Reference の controlport を参照してください 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 2. ping がそれでも成功しない場合は ネットワーク管理者に支援を求めてください 注意 : Remote Copy 構成のすべてのストレージシステム上の Remote Copy GigE ポート間で ping が成功するまでは Remote Copy セットアップの残りの作業に進まないでください RCIP リンクスループットと遅延のチェック デフォルトでは checkrclink コマンドはポート 5001 を使用します ただし 別のポート番号を指定するためのオプションのパラメーターがあります # checkrclink startclient <N:S:P> <dest_addr> [<time>] [<port>] # checkrclink startserver [options] <N:S:P> [dest_addr>] [<port>] Remote Copy システムがポート 5001 ( デフォルト ) にアクセスできるようにファイアウォールが設定されていることを確認します 注記 : checkrclink コマンドを実行するための TCP ポートとしてポート 5785 を使用することはお勧めしません このポートを使用すると 既存の Remote Copy リンクに悪影響を及ぼす可能性があります 次の手順に従ってリンクスループットと遅延をチェックします 1. リンクをチェックするシステムの使用率が上限に達している兆候がないか確認します 2. バックアップシステムから始めます Remote Copy ペアのシステム (System2) で次のコ マンドを入力します # checkrclink startserver [options] <N:S:P> [<dest_addr>] オプションの説明 オプション -time <sec> には 300~172,800 の整数を使用して テストを実行する時間を秒単位で指定します たとえば コマンドを checkrclink startserver -time :2:1 のように実行すると Remote Copy のリンクのチェックが 秒 (48 時間 ) の間実行されます 時間を指定しない場合は がデフォルトの時間になります <N:S:P> - リンクチェックの開始元インターフェイス ( ノード : スロット : ポート の形式で表します ) <dest_addr> - ターゲットシステムの IP アドレス 32 トランスポート層の設定

33 3. Remote Copy ペアに所属するターゲットシステム (System1) で 次のコマンドを入力します # checkrclink startclient <N:S:P> <dest_addr> <time> [port] オプションの説明 <N:S:P> - リンクチェックの開始元インターフェイス (node:slot:port の形式で表します ) <dest_addr> - リンクチェックのターゲットにするシステムの IP アドレスまたは WWN <time> テストを実行する時間 ( 秒単位 ) 300~172,800 の整数 (5 分 ~48 時間 ) で指定します <port> TCP のポート 4. Remote Copy ペアの最初のターゲットシステム (startserver コマンドの発行元システム System2) で次のコマンドを実行します # checkrclink stopserver <N:S:P> 5. 構成内の各リンクと各システムで ステップ 2~ ステップ 4 を繰り返します 問題 リンクのスループットと遅延が不十分 解決策 参照 : MTU の拡大 (33 ページ ) MTU の拡大 checkrclink テストの結果 Max MTU に 1500 バイトを超える値が表示される場合 MTU サイズを最大 9000 バイトまで拡大することができます 以下の手順に従って MTU を拡大します 1. controlport rcip mtu コマンドを実行します # controlport rcip mtu 9000 <N:S:P> ここで < N:S:P > は GigE ポートの位置を node:slot:port の形式で表したものであり 指定する MTU の値は checkrclink コマンドによって Max MTU に返された値と同じ値です 2. 各ストレージシステム上のすべての Remote Copy GigE ポートでコマンドを繰り返します 3. ストレージシステムでは controlport rcip ping コマンドを使用してネットワークが MTU のサイズ増加をサポートしていることを確認します # controlport rcip ping -s pf <IP_address> <N:S:P> オプションの説明 テストパケットサイズ <IP_address> - ping のターゲットにするシステムの IP アドレス Remote Copy over IP のセットアップ 33

34 <N:S:P> - ping の開始元インターフェイス 4. 構成内の各システムのそれぞれのインターフェイスに対して controlport rcip ping コマンドを使用します 注記 : スパニングツリープロトコルおよび MAC アドレスの学習により 各システムに ping を数回送信しなければならないことがあります その後 サーバーがすべてのテーブルを更新して ping が成功します 問題 ping が成功しない 解決策 1. サイズを指定せずに 別の ping セットを発行します controlport rcip ping -pf <IP_address> <N:S:P> この ping コマンドが成功する場合は ネットワークが 9000 バイト MTU をサポートしていません MTU に戻してください controlport rcip mtu 1500 <N:S:P> 3. Remote Copy サーバーのセットアップ (39 ページ ) に進んでください 5. MTU を検証した後 次のコマンドを使用してポートをアップまたはダウン状態にします # controlport rcip state up <N:S:P> # controlport rcip state down <N:S:P> Remote Copy over Fibre Channel のセットアップ RCFC Remote Copy ペア 図 10 (34 ページ ) に RCFC 構成での最初の Remote Copy ペアを示します 図 10 ネットワークと RCFC のセットアップ RCFC 用のポートの設定 RCFC 構成では Remote Copy ペア間の各リンクは ペアに所属する 1 台のストレージシステム上のコントローラーノードと残り 1 台のストレージシステム上のコントローラーノード間の物理リンクです これらのリンクでは Remote Copy ペアに所属するストレージシステム内の各ノードからの 8 GB/s までの FC アダプターポートを使用します ストレージシステムの初回セットアップ時にこれらのポートをセットアップしていなかった場合や構成が変更された場合は Remote Copy トランスポート層のセットアップの前にポートを設定しなおしてください 34 トランスポート層の設定

35 ポートを設定するには controlport rcfc コマンドを使用します 注意 : RCFC リンクの各ペアは別々のゾーンに存在する必要があります ファブリックゾーンを共有することはできません RCFC 用の専用ノードペアのセットアップ プライマリ Remote Copy システムの各ノード上のそれぞれの FC インターフェイスがバックアップ Remote Copy システム上の各ノード上の専用 FC インターフェイスに接続されていることを確認します RCFC では 図 11 (35 ページ ) に示すように バックアップシステムごとに専用ノードペアが必要です 図 11 RCFC 専用のノードペア 図 11 (35 ページ ) では システムは次のように構成されています プライマリシステムのノード 0 および 1 の FC インターフェイスは それぞれ バックアップシステム (System1) のノード 0 および 1 の FC インターフェイスに接続されています プライマリシステムのノード 2 および 3 の FC インターフェイスは それぞれ バックアップシステム (System2) のノード 0 および 1 の FC インターフェイスに接続されています RCFC 用の Remote Copy インターフェイスのセットアップ RCFC Remote Copy ペア (34 ページ ) で収集したセットアップ情報を使用します 1. 1 台のストレージシステム上の FC アダプターポートに対して 次のコマンドを実行します # controlport offline <N:S:P> Remote Copy over Fibre Channel のセットアップ 35

36 これにより 次の例に示すように ポートをオフラインにすることが確認されます # controlport offline 2:3:1 Are you sure you want to run controlport offline on port 2:3:1? select q=quit y=yes n=no: y 2. 次のコマンドを実行します # controlport config rcfc -ct point -f <N:S:P> オプションの説明 -ct point - ポイントツーポイントモード <N:S:P> - FC アダプターポート (node:slot:port の形式で表します ) 3. ポートの位置を記録します ( RCFC Remote Copy ペア (34 ページ ) を参照してください ) 4. Remote Copy 構成の各システム上のそれぞれのポートに対して ステップ 2~ ステップ 3 を繰り返します 5. FC 通信リンクが確立していることを showrctransport -rcfc コマンドを発行して確認します # showrctransport -rcfc FC アダプターポートが表示され [State] 列に new と表示されるはずです 次の例を参照してください N:S:P Peer_Node_WWN Peer_Port_WWN State 3:2:1 2FF70002AC00005F AC00005F new 1:4:1 2FF70002AC00005F AC00005F new 問題 解決策 ポートが ワークシートに記録したポートと一致しない場合 ステップ 2 で間違ったポートが指定されています ステップ 2 から始まるインターフェイスのセットアップ手順を 正しいポート ID を使用して繰り返します 6. FC アダプターポートを初期化するには 1 台のシステムで controlport rcfc init コマンドを実行します # controlport rcfc init -f <N:S:P> <N:S:P> は FC アダプターポートの場所を表します (node:slot:port の形式で表します ) 7. FC アダプターポートで Remote Copy システムのセットアップ開始の準備ができているかどうかを確認するには showrctransport -rcfc コマンドを実行します # showrctransport -rcfc 36 トランスポート層の設定

37 [State] 列に ready と表示されるはずです 次の例を参照してください # showrctransport -rcfc N:S:P Peer_Node_WWN Peer_Port_WWN State 3:2:1 2FF70002AC00005F AC00005F ready 1:4:1 2FF70002AC00005F AC00005F ready 問題 State 列に incomplete または new と表示される 解決策 ポートの状態が ready になるまで ステップ 6 およびステップ 7 を繰り返します 8. 各 Remote Copy システムのそれぞれの RCFC ポートに対して ステップ 6~ ステップ 7 を繰り返します RCFC リンクスループットと遅延のチェック 注記 : デフォルトでは checkrclink コマンドはポート 5001 を使用します ただし 別のポート番号を指定するためのオプションのパラメーターがあります # checkrclink startclient <N:S:P> <dest_addr> <time> [<port>] # checkrclink startserver [options] <N:S:P> [dest_addr>] [<port>] Remote Copy システムがポート 5001 ( デフォルト ) にアクセスできるようにファイアウォールが設定されていることを確認します checkrclink コマンドを実行するための TCP ポートとしてポート 5785 を使用することはお勧めしません このポートを使用すると 既存の Remote Copy リンクに悪影響を及ぼす可能性があります 次の手順に従ってリンクをチェックします 1. システムが上限に達している兆候がないことを確認します 2. バックアップシステムから始めます Remote Copy ペアのシステム (System2) で次のコ マンドを入力します # checkrclink startserver [options] <N:S:P> オプションの説明 オプション -time <sec> には 300~172,800 の整数を使用して テストを実行する時間を秒単位で指定します たとえば コマンドを checkrclink startserver -time :2:1 のように実行すると Remote Copy のリンクのチェックが 秒 (48 時間 ) の間実行されます 時間を指定しない場合は がデフォルトの時間になります <N:S:P> テストを実行するポートを指定します node:slot:port の形式で表します 3. Remote Copy ペアに所属するターゲットシステム (System1) で 次のコマンドを入力します # checkrclink startclient <N:S:P> <dest_addr> <time> オプションの説明 <N:S:P> - インターフェイス node:slot:port の形式で表します Remote Copy over Fibre Channel のセットアップ 37

38 <dest_addr> - ターゲットシステムの IP アドレス <time> - テストの持続時間 ( 秒単位 ) 4. Remote Copy ペアの最初のターゲットシステム (startserver コマンドの発行元システム System2) で次のコマンドを実行します # checkrclink stopserver <N:S:P> 5. 構成内の各リンクと各システムで ステップ 2~ステップ 4を繰り返します 6. Remote Copyサーバーのセットアップ (39 ページ ) に進んでください RCFC over IP ネットワークのセットアップ 注記 : 非同期定期モードの Remote Copy 用に IP ネットワーク経由で通信するために設定できるのは RCFC 接続だけです 詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください 2 ノード SLD 構成では RCFC over IP ネットワークはサポートされていません RCFC over IP ネットワークをセットアップするには 以下の手順に従ってください 1. ネットワークスイッチ上で FC over IP をセットアップします 手順については スイッチのメーカーが提供するドキュメントを参照してください 2. Remote Copy システムを RCFC 用にセットアップします 手順については Remote Copy over Fibre Channel のセットアップ (34 ページ ) を参照してください 38 トランスポート層の設定

39 パート II Remote Copy サーバーのセットアップ セットアップする構成 M-to-N Remote Copy 1-to-1 Remote Copy N-to-1 Remote Copy 1-to-N Remote Copy SLD Remote Copy 参照先 M-to-N Remote Copy のセットアップ (40 ページ ) 同期長距離 Remote Copy のセットアップ (56 ページ ) 詳細については 以下のトピックを参照してください 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) 双方向構成のセットアップ (83 ページ ) テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) クイックセットアップガイド (247 ページ )

40 6 M-to-N Remote Copy のセットアップ M-to-N Remote Copy 構成内の任意の 2 つのアレイは 1-to-1 構成の 2 つのアレイと同様に構成されます M-to-N 構成内の各アレイは それぞれ 4 つのアレイとだけ関係を持つことができます 1-to-1 Remote Copy 1-to-1 Remote Copy をセットアップするには 以下のガイドラインに従ってください 1-to-1 Remote Copy を単方向構成でセットアップするには 以下の手順に従ってください 1. セットアッププランが Remote Copy の要件を満たしていることを確認します 参照 : 要件 2. 基本的な 1-to-1 セットアップと 単方向セットアッ 図 15 (46 ページ ) ( 基本的な 1-to-1 セットアップ ) プを表す Remote Copy ペアの例について確認します 単方向 Remote Copy セットアップの例 (74 ページ ) 構成する Remote Copy ペアの間の接続を確認します 3. 1-to-1 Remote Copy を単方向構成でセットアップし プライマリボリュームグループの初期データ複製を開始します 4. Remote Copy で複製する仮想ボリュームが すでに存在することを確認します 5. ボリュームグループを作成します 6. 次のいずれかの方法で 現在構成している Remote Copy ペアの初期データ複製を開始します プライマリシステムからバックアップシステムに直接データをコピーする データをまずテープにコピーして テープからバックアップシステムにコピーする 7. ( オプション ) 一組の Remote Copy ペアに対して双方向構成をセットアップします M-to-N セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 (48 ページ ) 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) 単方向 Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 (79 ページ ) M-to-N Remote Copy 用の初期複製方法の選択 (54 ページ ) M-to-N Remote Copy 用の初期複製の開始 (54 ページ ) テープを使用した初期同期とバックアップ 双方向構成のセットアップ (83 ページ ) 1-to-1 Remote Copy を双方向構成でセットアップするには 以下の手順に従ってください 1. セットアッププランが Remote Copy の要件を満たしていることを確認します 参照 : 要件 2. 基本的な 1-to-1 セットアップと 単方向セットアッ 図 15 (46 ページ ) ( 基本的な 1-to-1 セットアップ ) プを表す Remote Copy ペアの例について確認します 単方向 Remote Copy セットアップの例 (74 ページ ) 3. 単方向 1-to-1 Remote Copy をセットアップし プライマリボリュームグループの初期データ複製を開始します 4. 双方向セットアップを表す Remote Copy ペアの例について確認します 5. 1-to-1 Remote Copy の双方向部分をセットアップし プライマリボリュームグループの初期データ複製を開始します 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) 双方向セットアップ例 (83 ページ ) 双方向構成のセットアップ (83 ページ ) 40 M-to-N Remote Copy のセットアップ

41 N-to-1 Remote Copy N-to-1 Remote Copy をセットアップするには 以下のガイドラインに従ってください 表 2 N-to-1 Remote Copy のセットアップ 手順 1. セットアッププランが N-to-1 の要件を満たしていることを確認します 2. 基本的な N-to-1 セットアップと セットアップを表す Remote Copy ペアの例について確認します 3. 構成する Remote Copy ペアの間の接続を確認します 4. 構成する Remote Copy ペアのプライマリシステムとバックアップシステムをセットアップして リンクをチェックします 5. Remote Copy で複製する仮想ボリュームが すでに存在することを確認します 6. ボリュームグループを作成します 7. プライマリシステムからバックアップシステムへの最初のデータコピー方法を決定します 8. 次のいずれかの方法で 現在構成している Remote Copy ペアの初期データ複製を開始します プライマリシステムからバックアップシステムに直接データをコピーする データをまずテープにコピーして テープからバックアップシステムにコピーする 詳細については 以下を参照してください 要件 N-to-1 Remote Copy の留意事項 図 13 (44 ページ ) ( 基本的な N-to-1 セットアップ ) Remote Copy ペアの N-to-1 セットアップ例 (46 ページ ) M-to-N セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 (48 ページ ) 単方向 Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ (76 ページ ) M-to-N Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ (49 ページ ) 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) 単方向 Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 (79 ページ ) 単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 (79 ページ ) M-to-N Remote Copy 用の初期複製方法の選択 (54 ページ ) M-to-N Remote Copy 用の初期複製の開始 (54 ページ ) テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) 9. 別の Remote Copy ペアのプライマリシステムとバックアップシステムをセットアップするには 1 から構成を繰り返します 追加の Remote Copy ペアごとに手順を繰り返します ( 最大で合計 4 組 ) M-to-N セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 (48 ページ ) ( 構成全体を繰り返します ) 10. ( オプション ) 一組の Remote Copy ペアに対して双方向構成をセットアップします 双方向構成のセットアップ (83 ページ ) 1-to-N Remote Copy 1-to-N Remote Copy をセットアップするには 以下のガイドラインに従ってください 表 3 1-to-N Remote Copy 手順 1. セットアッププランが 1-to-N の要件を満たしていることを確認します 2. 基本的な 1-to-N セットアップと セットアップを表す Remote Copy ペアの例について確認します 詳細については 以下を参照してください 要件 1-to-N Remote Copy の留意事項 図 17 (48 ページ ) ( 基本的な 1-to-N セットアップ ) 単方向 Remote Copy セットアップの例 (74 ページ ) 41

42 表 3 1-to-N Remote Copy ( 続き ) 手順 3. 最初の Remote Copy ペアに対して単方向構成をセットアップし プライマリボリュームグループに対して初期データ複製を開始します 4. 2 番目の Remote Copy ペアに対して単方向構成をセットアップし プライマリボリュームグループに対して初期データ複製を開始します 5. ( オプション ) 最初の Remote Copy ペアに対して双方向構成をセットアップし プライマリボリュームグループに対して初期データ複製を開始します 6. ( オプション ) 2 番目の Remote Copy ペアに対して双方向構成をセットアップし プライマリボリュームグループに対して初期データ複製を開始します 詳細については 以下を参照してください 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) 双方向構成のセットアップ (83 ページ ) 双方向構成のセットアップ (83 ページ ) M-to-N Remote-Copy の留意事項 1-to-1 Remote Copy の留意事項 FCIP では 同期 Remote Copy を構成できません FCIP は 非同期定期モードでのみ使用できます HP 3PAR OS より ノードあたり 4 つの RCFC リンクがサポートされています プライマリシステムとバックアップシステムのそれぞれに 8 台のノードがある 1-to-1 Remote Copy 構成では 32 個の RCFC リンクを構成できます FCIP では 4 つの物理リンクを構成できます 以下のストレージシステムでは FC HBA をホスト接続と RCFC で共有できます ホストおよび RCFC トラフィックは 個別のポート上になければなりません HP 3PAR StoreServ Storage HP 3PAR StoreServ 7450 Storage HP 3PAR StoreServ 7400 Storage HP 3PAR StoreServ 7000 Storage 1-to-1 Remote Copy 構成における混合モードのサポート HP 3PAR OS よりも前のバージョンの HP 3PAR Remote Copy では 1-to-1 Remote Copy 構成で動作している HP 3PAR StoreServ Storage System のペア間で 単一の複製モード ( 同期または非同期定期モード ) のみがサポートされていました HP 3PAR OS 以降では 1-to-1 Remote Copy 構成で 同期および非同期定期の混合モードがサポートされます 同期および非同期定期の混合モードでは いくつかのホストアプリケーションが非同期定期モードを使用し その他のアプリケーションが同時に同期モードを使用します 同期および非同期定期の混合構成では 以下のようになります 1-to-1 Remote Copy システムが混合 ( 同期および非同期定期 ) トランスポート層をサポートすると予想される場合は 目的のタイプ (RCIP RCFC) の十分なトランスポートがあることを確認してください HP 3PAR StoreServ 7000 Storage シリーズシステムおよび HP 3PAR StoreServ Storage シリーズシステムでは 同期 / 非同期定期が混在する 1-to-1 Remote Copy 構成上で複製されるボリュームの最大数は 全部で 2400 ボリュームです ( 同期モードのボリュームが 2400 非同期定期モードのボリュームが 6000 ではありません ) HP 3PAR F クラスおよび T クラスストレージシステムでは 同期 / 非同期定期が混在する 1-to-1 Remote Copy 構成上で複製されるボリュームの最大数は 全部で 800 ボリュームで 42 M-to-N Remote Copy のセットアップ

43 す ( 同期モードのボリュームが 800 非同期定期モードのボリュームが 2400 ではありません ) 各 Remote Copy グループは 同期または非同期定期モードのいずれかで実行する必要があります 1-to-1 Remote Copy の関係に含まれるストレージシステムは 最大 RTT 遅延が 2.6 ミリ秒である必要があります 双方向のレプリケーションがサポートされます アレイ A のボリュームは アレイ B のターゲットボリュームに複製でき アレイ B のボリュームをアレイ A のターゲットボリュームに同時に複製することができます 同期および非同期定期の混合モードの 1-to-1 Remote Copy 構成をセットアップするには 同じシステムペア間で 1 つは同期モード そしてもう 1 つは非同期定期モードの 2 つの論理ターゲットを作成する必要があります 各ターゲットには固有のリンクが関連付けられます ターゲットごとに最低 2 つのリンクが必要です ソースアレイとターゲットアレイの間に 4 つのリンクが必要です 同期 Remote Copy グループは 同期モードのターゲットを使用して作成され 非同期定期グループは 非同期定期モードのターゲットを使用して作成されます 注記 : 2 ノードのシステムでは 1 ノードにつき 1 つの RCIP リンクのみがサポートされるため 混合モード構成では RCFC および RCIP を共に使用する必要があります 混合モードで RCIP のみを使用することは 2 ノードのシステムではサポートされません N-to-1 Remote Copy の留意事項 N-to-1 Remote Copy 構成では 4 つのプライマリストレージシステムで単一のバックアップシステムを共有できます ( 図 12 4 つのプライマリシステムをサポートする N-to-1 Remote Copy 構成 を参照 ) 図 12 4 つのプライマリシステムをサポートする N-to-1 Remote Copy 構成 Remote Copy システムを構成するときは 各システムでターゲット定義を作成します ターゲット定義を使用して Remote Copy ペアのターゲットシステムが識別されます たとえば プライマリシステムのターゲットシステムはバックアップシステムです 詳細は Remote Copy ペアとターゲット (96 ページ ) を参照してください N-to-1 構成では 1 つの Remote Copy ペアが各プライマリストレージシステムと組み合わされ 最大 4 つの Remote Copy ペアに参加します ( 図 13 (44 ページ ) を参照 ) M-to-N Remote-Copy の留意事項 43

44 図 13 N-to-1 Remote-Copy 構成 N-to-1 Remote Copy 構成では 以下の点に留意してください すべての Remote Copy ペアを双方向ペアにすることができます RCIP RCFC または FCIP 接続を N-to-1 Remote Copy 構成で使用できます RCIP を使用する 2:1 構成では ターゲットに少なくとも 2 つのノードが必要です RCIP 構成を使用する 3:1 または 4:1 構成では ターゲットに 4 つのノードが必要です RCFC または FCIP を使用すると ターゲットが 2 ノードのアレイである 4-to-1 の構成が可能です ただし ターゲットシステムが ワークロードに対して適切に構成されている必要があります N-to-1 構成のバックアップシステムでは 次のコントローラーノードだけを使用する必要があります HP 3PAR StoreServ Storage HP 3PAR StoreServ 7000 Storage N-to-1 Remote Copy 構成では 同期または非同期定期モードの Remote Copy ボリュームグループを使用できます 異なる Remote Copy ペアの間では 同期モードと非同期定期モードの両方を同時に使用できます 1-to-N Remote Copy の留意事項 1-to-N Remote Copy 構成は 最大で 4 台の他のストレージシステムにデータを複製する 1 つのプライマリストレージシステムからなります 図 14 (45 ページ ) は System2 との双方向複製と System3 への単方向複製を備える 1 つのプライマリストレージシステムでの構成を示します 44 M-to-N Remote Copy のセットアップ

45 図 14 1-to-N Remote Copy 構成 1-to-N Remote Copy 構成では 以下の点に留意してください 2 つのコントローラーノードだけを持つプライマリシステムは 次のいずれかのストレージシステムにする必要があります HP 3PAR StoreServ Storage HP 3PAR StoreServ 7000 Storage RCIP および RCFC 接続の両方を 1-to-N Remote Copy 構成で使用できます RCFC 構成では プライマリストレージシステムに 2 つ以上のコントローラーノードが必要です RCIP 構成では プライマリシステムとバックアップシステムが それぞれ 2 つ以上のコントローラーノードを備える必要があります すべてのアレイを他のいずれかのアレイに複製できます M-to-N Remote-Copy の例 1-to-1 Remote Copy の例 図 15 (46 ページ ) は 単方向 1-to-1 セットアップを示しています M-to-N Remote-Copy の例 45

46 図 15 単方向 1-to-1 Remote Copy ペアの例 システム名 システム ID ノード数 Remote Copy 専用ノード リンク ターゲットシステム ターゲットインターフェイス IP 仮想ボリュームとボリュームグループ サンプルプライマリシステム System (2 ノードのみ表示 ) 0 および 1 ノード 0: IP アドレス XXX.XX.1.10 ノード 1: IP アドレス XXX.XX.1.11 System2 ノード 0: XXX.XX.1.10 ノード 1: XXX.XX つの仮想ボリューム (vv1) 1 つのプライマリボリュームグループ (Group1) サンプルバックアップシステム System (2 ノードのみ表示 ) 2 および 3 ノード 2: IP アドレス XXX.XX.2.10 ノード 3: IP アドレス XXX.XX.2.11 System1 ノード 2: XXX.XX.2.10 ノード 3: XXX.XX つのセカンダリ仮想ボリューム (vv1_remote) 1 つのセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) Remote Copy ペアの N-to-1 セットアップ例 各 Remote Copy ペアを N-to-1 構成でセットアップする手順について 図 16 (47 ページ ) のセットアップを使用して説明します 46 M-to-N Remote Copy のセットアップ

47 図 16 N-to-1 Remote Copy の構成例 システム名 システム ID ノード数 Remote Copy 専用ノード ターゲットシステム リンク 仮想ボリュームとボリュームグループ サンプルプライマリシステム System (2 ノードのみ表示 ) 0 および 1 System2 IP アドレス XXX.XX.1.10 IP アドレス XXX.XX つの仮想ボリューム (vv1) 1 つのプライマリボリュームグループ (Group1) サンプルバックアップシステム System (2 ノードのみ表示 ) 2 および 3 System1 IP アドレス XXX.XX.2.10 IP アドレス XXX.XX つのセカンダリ仮想ボリューム (vv1_remote) 1 つのセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) 1-to-N Remote Copy セットアップの例 1-to-N 構成では 1 台のプライマリストレージシステムが最大 4 つの Remote Copy ペアに参加します 図 17 (48 ページ ) の例では バックアップストレージシステムごとに 1 つずつ 1 つのプライマリシステムが 2 つの Remote Copy ペアに参加しています M-to-N Remote-Copy の例 47

48 図 17 1-to-N Remote Copy の構成例 Remote Copy ペアのいずれかを双方向にして もう一方を単方向にできます 両方の Remote Copy ペアを双方向にでき これらのペアは同期モードで動作させることができます ( 図 17 (48 ページ ) を参照 ) M-to-N セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 構成している Remote Copy ペアに対して 次のコマンドで接続を確認します RCIP Remote Copy ペアの場合 : # controlport rcip ping <IP_address> <N:S:P> RCFC Remote Copy ペアの場合 : # showrctransport -rcfc 詳細は サーバー接続の確認 (31 ページ ) を参照してください M-to-N Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ プライマリシステムをセットアップするには 以下の手順に従います 1. 次のコマンドを実行して プライマリストレージシステム (System1) で HP 3PAR Remote Copy を開始します # startrcopy 2. 次のコマンドを実行して プライマリストレージシステム (System1) 上にターゲットを定義します RCIP の場合 : # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<link_IP_addr> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) IP - リンクを IP リンクとして定義する 48 M-to-N Remote Copy のセットアップ

49 <N:S:P> - ターゲットシステムへの IP 接続を含む現在のシステム (System1) 上の位置を node:slot:port 形式で表したもの <link_ip_addr> - ターゲットシステム上の対応するポートのリンク IP アドレス ( 例 : XXX.XX.1.10 または XXX.XX.1.11) RCFC の場合 : # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P>:<WWN> <N:S:P>:<WWN> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) FC - リンクを FC リンクとして定義する <node_wwn> - ターゲットシステム上のノードの WWN <N:S:P>:<WWN> - プライマリシステム (System1) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (System2) 上の対応するポートの WWN 注記 : 各ノードで ターゲット定義ごとに構成できるリンクは 1 つだけです 問題 解決策 HP 3PAR Remote Copy では ターゲット定義へのリンクを承認する前に リンクのスループットと遅延がチェックされますが 不十分な場合があります リンクのパフォーマンスが標準を下回る場合 HP 3PAR Remote Copy ではリンクは承認されません 詳細は 次を参照してください RCIP リンクスループットと遅延のチェック (32 ページ ) M-to-N Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ バックアップストレージシステム上でリンクをセットアップする場合は 逆方向にリンクを作成します 1. 次のコマンドを実行して バックアップストレージシステム (System2) 上で HP 3PAR Remote Copy を開始します # startrcopy 2. 次のコマンドを実行して バックアップシステム (System2) 上にターゲットを定義します RCIP の場合 : # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<link_IP_addr> <N:S:P>:<link_IP_addr> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System1) IP - リンクを IP リンクとして定義する <N:S:P> - ターゲットシステムへの IP 接続を含む現在のシステム (System2) 上の位置を node:slot:port の形式で表したもの <link_ip_addr> - ターゲットシステム上の対応するポートのリンク IP アドレス (XXX.XX.1.10 または XXX.XX.1.11) M-to-N Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ 49

50 RCFC の場合 : # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P:WWN> <N:S:P:WWN> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System1) FC - リンクを FC リンクとして定義する <node_wwn> - ターゲットシステム上のノードの WWN <N:S:P>:<WWN> - プライマリシステム (System2) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと 現在のシステム (System1) 上の対応するポートの WWN 注記 : 双方向複製の場合は 互いのターゲットを設定する必要があります たとえば System1 から System2 へ System2 から System1 へなどです M-to-N Remote Copy でのシステム間のリンクチェック 次の手順に従ってシステム間のリンクをチェックします 1. プライマリシステムとバックアップシステム間のリンクをチェックするには showrcopy コマンドをバックアップシステム (System2) で実行します # showrcopy 2 つのストレージシステム間のリンクが表示されるまでに数分かかることがあります 注記 : 有効な同期 リンク およびグループの状態など showrcopy コマンドの詳細については HP 3PAR Command Line Reference を参照してください このドキュメントにアクセスするには 次の web サイトの HP 3PAR Enterprise Information Library を参照してください HP Storage Information Library ( 2. 以下の点を確認します Target Information エリアの Status が ready である Link Information エリアの Status がすべてのリンクで Up である 50 M-to-N Remote Copy のセットアップ

51 次の例では バックアップシステム (System2) に対する showrcopy コマンドの出力を示します Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 112 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up 3. ステップ 1 およびステップ 2 をプライマリシステム (System1) で繰り返します 問題 リンクで問題が発生する 解決策 1. dismissrcopylink コマンドを使用してリンクを削除します [RCIP:] dismissrcopylink <target_name> <N:S:P>:<IP_address> [RCFC]: dismissrcopylink <target_name> <N:S:P:WWN> 2. 単方向 Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ (76 ページ ) からセットアップを繰り返します M-to-N Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 1. ボリュームグループを作成する前に プライマリストレージシステムに仮想ボリュームが存在することを確認します ボリュームは ターゲットアレイ上に自動的に作成できます 詳細は セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成 (155 ページ ) を参照してください 2. ボリュームがまだ存在しない場合は 標準的なボリューム作成コマンドを使用して作成します これらのコマンドについての詳細は HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください 3. Remote Copy として使用する仮想ボリュームが Remote Copy 仮想ボリュームの規則に従っていることを確認します 詳細は Remote Copy 仮想ボリュームの作成 (104 ページ ) を参照してください M-to-N Remote Copy 用のボリュームグループの作成 Remote Copy ボリュームグループは 特定の仮想ボリュームセット間でデータに整合性が求められる場合に使用される 論理的に関連付けられた仮想ボリュームセットのペアです 詳細は ボリュームグループの設定と管理 (111 ページ ) を参照してください 注記 : グループを作成してボリュームをグループに追加できます その際 ボリュームへのホストアクセスが中断されることはありません M-to-N Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 51

52 1. 次のコマンドを実行して プライマリストレージシステム (System1) 上でボリュームグループをセットアップします # creatercopygroup <group_name> <target_name>:<mode> オプションの説明 <group_name> - ボリュームグループの名前 (Group1) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) mode - 非同期定期モードを指定 詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください creatercopygroup コマンドは以下の項目を作成します プライマリシステム (System1) 上のプライマリボリュームグループ (Group1) 次の規則に基づく 対応するセカンダリボリュームグループの名前 <primary_group_name>.r<sys_id> ( プライマリシステムの ID) この例では セカンダリボリュームグループの名前は Group1.r112 になります ターゲットシステム ( この例では バックアップシステム System2) 上の対応するセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) 問題 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもバックアップシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted 解決策 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) を参照してください 2. ( オプション ) プライマリシステムでの最初のデータコピーにテープを使用しない場合は 自動再同期をセットアップできます 注意 : 初期同期とバックアップにテープを使用する場合は この時点では再同期期間を設定しないでください 詳細は テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) を参照してください プライマリボリュームグループに対して同期期間を指定するには プライマリシステム (System1) で次のいずれかのコマンドを入力してください # setrcopygroup period <period_value>s m h d <target_name> <group_name> オプションの説明 <period_value> m h d - 同期期間 ( 再同期の開始間隔 ) と その時間の単位を示す文字 (s ( 秒 ) m ( 分 ) h ( 時間 ) または d ( 日 )) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) <group_name> - プライマリボリュームグループの名前 (Group1) または # setrcopygroup period <period_value>m h d <target_name> -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 52 M-to-N Remote Copy のセットアップ

53 3. プライマリシステム (System1) で 次のいずれかのコマンドを実行して 新しく作成したボリュームグループに既存の仮想ボリュームを追加します # admitrcopyvv <VV_name> <group_name> <target_name>:<sec_vv_name> オプションの説明 <VV_name> - プライマリシステム上のプライマリボリュームグループに追加する仮想ボリュームの名前 ( 例 : vv1) <group_name> - プライマリシステム上のプライマリボリュームグループの名前 (Group1) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) <sec_vv_name> - ターゲットシステム上の対応するセカンダリ仮想ボリュームの名前 (vv1_remote) または # admitrcopyvv -pat <pattern> <group_name> <target_name:sec_vv_name> <pattern> は 仮想ボリューム名のパターン ( 例 :vv*) を表します 同じ名前のセカンダリボリュームを プライマリ仮想ボリュームに関連付けるには sec_vv_name を使用します たとえば 次のように入力してください # admitrcopyvv -pat <pattern> <group_name> <target_name>:@vvname@ admitrcopyvv コマンドにより 以下が実行されます プライマリシステム (System1) 上のプライマリボリュームグループ (Group1) に指定した仮想ボリューム (vv1) を追加します 指定した仮想ボリューム (vv1_remote) がターゲットシステム (System2) 上に存在することを確認し この仮想ボリュームを ターゲットシステム (System2) 上の対応するセカンダリボリュームに追加します HP 3PAR Remote Copy では プライマリボリュームグループの作成時にこのセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) が作成されているため ( 単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 (79 ページ ) を参照 ) vv1_remote が自動的に Group1.r112 に追加されます HP 3PAR Remote Copy は ターゲットボリュームグループにターゲットボリュームを自動的に作成することもできます ターゲットボリュームを自動的に作成するには admitrcopyvv createvv コマンドを使用します 詳細は セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成を参照してください 問題 正しくない名前 方向 またはモードで作成されたボリュームグループを作成し直すには プライマリまたはセカンダリシステム内で配置が正しくない仮想ボリュームを作成し直すには 解決策 1. removercopygroup コマンドを使用します 2. ステップ 1 からセットアップを繰り返します 1. dismissrcopyvv コマンドを使用します 2. ステップ 3 からセットアップを繰り返します これらのコマンドについての詳細は Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) を参照してください M-to-N Remote Copy 用のボリュームグループの作成 53

54 M-to-N Remote Copy 用の初期複製方法の選択 プライマリボリュームグループでデータの複製を開始する方法を選択します 直接複製 プライマリボリュームグループの仮想ボリュームからセカンダリボリュームグループの仮想ボリュームにデータを直接コピーします M-to-N Remote Copy 用の初期複製方法の選択 (54 ページ ) テープによる複製 サイズが非常に大きいボリュームをコピーする場合は 初期バックアップにテープを使用する方が時間がかかりません 1. まず プライマリボリュームグループの仮想ボリュームのデータをテープにコピーします 2. プライマリシステムとバックアップシステムの同期を完全に取るために このデータをセカンダリボリュームグループの仮想ボリュームにコピーします テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) 注記 : admitrcopyvv コマンドでは ボリュームが最初の同期処理を省略するように指定する -nosync オプションを使用できます これは ターゲットボリュームであらかじめ同期されているボリュームを許可するためです デフォルトでは -nosync オプションが指定されていない限り 追加されたボリュームでは完全な同期処理が実行されます 詳細は HP サポートセンター (HP SC) の Web サイトで入手できる HP 3PAR Command Line Interface Reference を参照してください HP Storage Information Library ( M-to-N Remote Copy 用の初期複製の開始 プライマリボリュームグループの仮想ボリュームからセカンダリボリュームグループの仮想ボリュームにデータを直接コピーするには 以下の手順に従います 1. プライマリストレージシステム (System1) で次のコマンドを実行して いずれかのプライマリボリュームグループの複製を開始します # startrcopygroup <group_name> <group_name> は プライマリボリュームグループの名前 (Group1) を表します グループに対して startrcopygroup コマンドを初めて実行すると 以下が行われます プライマリシステム (System1) からバックアップシステム (System2) へミラー化されます プライマリボリュームグループ (Group1) からそのグループに関連付けられたセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) への既存データのコピーが開始されます 2. グループの同期が取れていることを確認するには プライマリシステム (System1) 上で showrcopy コマンドを実行します # showrcopy 54 M-to-N Remote Copy のセットアップ

55 3. Group Information エリアの SyncStatus 列に Synced と表示されるまで待ちます... Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1 System2 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Synced NA localvv remotevv Synced NA 問題 初期同期が失敗する 解決策 ステップ 1 から繰り返します 4. プライマリシステムのすべてのプライマリボリュームグループに対して M-to-N Remote Copy 用の初期複製の開始 (54 ページ ) の手順を繰り返します 注記 : SystemA から SystemB へ 1 つのグループを複製し 別のグループを SystemA から SystemC へ複製することもできます ただし SystemA から SystemB および SystemC へ 同じグループを複製することはできません M-to-N Remote Copy 用の初期複製の開始 55

56 7 SLD Remote Copy のセットアップ 1. セットアッププランが SLD の要件を満たしていることを確認します 2. SLD のセットアップを確認します 3. 構成する Remote Copy ペア間の接続を確認します 4. プライマリシステムとバックアップシステム (Remote Copy ペア ) をセットアップして リンクをチェックします 5. Remote Copy で複製する仮想ボリュームが存在することを確認します 6. ボリュームグループを作成します 7. 初期データ複製を開始します 要件 SLD Remote-Copy の留意事項 SLD Remote-Copy の例 (61 ページ ) SLD セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 (57 ページ ) SLD Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ (57 ページ ) SLD Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ (59 ページ ) SLD Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (63 ページ ) SLD Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 (65 ページ ) SLD Remote Copy 用のボリュームグループの作成 (65 ページ ) SLD Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー (67 ページ ) Remote Copy システムを構成するときは 各システムでターゲット定義を作成します このターゲット定義は Remote Copy ペア中のターゲットシステムを特定するために使用されます 詳細は Remote Copy ペアとターゲット (96 ページ ) を参照してください SLD Remote Copy 構成は 2 組の Remote Copy ペアで構成されます この構成では 1 台のプライマリストレージシステムが 2 台のバックアップシステムをターゲットにしてデータを複製します SLD Remote-Copy の留意事項 SLD 構成では 1 台のプライマリストレージシステムに対して バックアップシステムとして最大 2 台のストレージシステムを使用します 複製元システムには 少なくとも 2 台のノードが必要です 4 台以上のノードがあるシステムでは 最大 4 つの Remote Copy リンクを構成できます SLD 構成のすべての HP 3PAR StoreServ Storage System は HP 3PAR OS 以降を実行する必要があります HP 3PAR OS 以降では Remote Copy ペアをソースと同期ターゲット間の双方向ペアとして作成できます 3 台の HP 3PAR StoreServ 7000 Storage System のセットでは 2 つの SLD 構成を作成することもできます SLD 構成内のストレージシステムのいずれかまたはすべてで 2 ノードまたは 4 ノードシステムを使用できます 同期モードのターゲットシステムを 1 台と非同期定期モードのターゲットシステムを 1 台構成する必要があります HP 3PAR OS 以降では 4 つの Remote Copy リンクを任意の 2 つのシステム間で構成できます HP 3PAR OS 以降では ソースシステムごとに 4 つのターゲットシステムを作成することができます 56 SLD Remote Copy のセットアップ

57 SLD 構成で 2 ノードシステムを使用する場合は 次の条件が適用されます HP 3PAR T クラス F クラス StoreServ または StoreServ 7000 Storage System を使用できます ノードペアの 1 つの接続ペアを同期モードでセットアップし 他のノードペアの 1 つの接続ペアを非同期定期モードでセットアップする必要があります SLD Remote Copy 構成の複製元ストレージシステムが RCFC または RCIP を介してターゲットシステムに接続されている場合 これら 2 つのシステム間で同期モードがサポートされます 複製元システムと同期ターゲットシステム間の双方向の複製が可能です この機能強化により 3 台の HP 3PAR StoreServ Storage System 間で 2 つの SLD 構成をセットアップすることができます また 他の SLD でない同期 Remote Copy グループを 同期関係にある 2 つのシステムの間にセットアップできます 詳細は トランスポート層の設定 (27 ページ ) を参照してください SLD セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 構成している各 Remote Copy ペアに対して 次のコマンドで接続を確認します RCIP Remote Copy ペアの場合 : # controlport rcip ping <IP_address> <N:S:P> RCFC Remote Copy ペアの場合 : # showrctransport -rcfc 詳細は サーバー接続の確認 (31 ページ ) を参照してください SLD Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ SLD Remote Copy 構成の例を図 18 SLD Remote Copy の構成例 に示します プライマリシステムをセットアップするには 以下の手順に従います 1. 次のコマンドを実行して プライマリストレージシステム (SystemA) で HP 3PAR Remote Copy を開始します # startrcopy 2. プライマリシステムで 同期バックアップシステム (SystemB) のターゲットを定義します プライマリシステム (SystemA) で次のコマンドを実行します RCFC の場合 : # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P>:<WWN> <N:S:P>:<WWN> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemB) FC - FC リンクを指定する SLD セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 57

58 <node_wwn> - ターゲットノードの WWN (SystemB 上のノード 2FF70002AC0000C3) <N:S:P>:<WWN> - プライマリシステム (SystemA) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemB) 上の対応するポートの WWN (0:1:1: AC0000C3 および 1:3:2: AC0000C3) RCIP の場合 : # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<IP_addr> <N:S:P>:<IP_addr> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemB) IP - IP リンクを指定する <N:S:P>:<IP_addr> - ターゲットシステムへの IP 接続を含む SystemA 上のノードを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemB) の IP アドレス (2:4:1: および 3:4:1: ) 3. プライマリシステム (SystemA) 上で非同期定期バックアップシステム (SystemC) のターゲットを定義するには プライマリシステム (SystemA) で次のコマンドを実行します RCFC の場合 : # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P>:<WWN> <N:S:P>:<WWN> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemC) FC - FC リンクを指定する <node_wwn> - ターゲットノードの WWN (SystemC 上のノード 2FF70002AC0000C3) <N:S:P>:<WWN> - プライマリシステム (SystemA) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemC) 上の対応するポートの WWN (0:1:1: AC0000C3 および 1:3:2: AC0000C3) RCIP の場合 : # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<IP_addr> <N:S:P>:<IP_addr> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemC) IP - IP リンクを指定する <N:S:P>:<IP_addr> - ターゲットシステムへの IP 接続を含む SystemA 上のノードを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム 58 SLD Remote Copy のセットアップ

59 (SystemC) の IP アドレス (2:4:1: および 3:4:1: ) 問題 HP 3PAR Remote Copy では ターゲット定義へのリンクを承認する前に リンクのスループットと遅延がチェックされますが 不十分な場合があります 解決策 リンクのパフォーマンスが標準を下回る場合 HP 3PAR Remote Copy ではリンクは承認されません 詳細は 次を参照してください RCIP リンクスループットと遅延のチェック (32 ページ ) イベントログ SLD Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ バックアップストレージシステム上でリンクをセットアップする場合は 逆方向にリンクを作成します 3 台のシステムを互いにリンクすると フェイルオーバー時に使用する 2 台目のターゲットシステムが生成されます 1. 次のコマンドを実行して バックアップストレージシステム (SystemB) で HP 3PAR Remote Copy を開始します # startrcopy 2. バックアップシステム上でターゲット ( 例 : プライマリシステム SystemA) を定義します バックアップシステム (SystemB) で次のコマンドを実行します RCFC の場合 : # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P>:<WWN> <N:S:P>:<WWN> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemA) FC - FC リンクを指定する <node_wwn> - ターゲットノードの WWN (SystemA 上のノード 2FF70002AC000060) <N:S:P>:<WWN> - バックアップシステム (SystemB) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemA) 上の対応するポートの WWN (0:1:1: AC および 1:3:2: AC000060) RCIP の場合 : # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<IP_addr> <N:S:P>:<IP_addr> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemA) IP - IP リンクを指定する <N:S:P>:<IP_addr> - ターゲットシステムへの IP 接続を含むバックアップシステム (SystemB) 上のノードを node:slot:port の形式で表したものと ター SLD Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ 59

60 ゲットシステム (SystemA) の IP アドレス (2:4:1: および 3:4:1: ) 3. バックアップシステムに対して 2 台目のターゲットシステム ( 例 : 非同期定期バックアップシステム SystemC) を定義します バックアップシステム (SystemB) で次のコマンドを実行します RCFC の場合 # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P>:<WWN> <N:S:P>:<WWN> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemC) FC - FC リンクを指定する <node_wwn> - ターゲットノード (SystemC) の WWN <N:S:P>:<WWN> - バックアップシステム (SystemB) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemC) 上の対応するポートの WWN RCIP の場合 # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<IP_addr> <N:S:P>:<IP_addr> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemC) IP - IP リンクを指定する <N:S:P>:<IP_addr> - ターゲットシステムへの IP 接続を含むバックアップシステム (SystemB) 上のノードを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemC) の IP アドレス (2:4:1: および 3:4:1: ) 4. 次のコマンドを実行して もう一方のバックアップシステム (SystemC) で HP 3PAR Remote Copy を開始します # startrcopy 5. この 2 台目のバックアップシステムでターゲットシステム ( 例 : プライマリシステム SystemA) を定義します このシステム (SystemC) で次のコマンドを実行します RCFC の場合 # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P>:<WWN> <N:S:P>:<WWN> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemB) FC - FC リンクを指定する <node_wwn> - ターゲットノード (SystemA) の WWN 60 SLD Remote Copy のセットアップ

61 <N:S:P>:<WWN> - バックアップシステム (SystemC) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemA) 上の対応するポートの WWN RCIP の場合 # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<IP_addr> <N:S:P>:<IP_addr> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemA) IP - IP リンクを指定する <N:S:P>:<IP_addr> - ターゲットシステムへの IP 接続を含むバックアップシステム (SystemC) 上のノードを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemA) の IP アドレス (2:4:1: および 3:4:1: ) 6. 現在のバックアップシステムで 2 台目のターゲットシステム ( 例 : 同期バックアップシステム SystemB) を定義します 現在のバックアップシステム (SystemC) で次のコマンドを実行します RCFC の場合 # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P>:<WWN> <N:S:P>:<WWN> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemB) FC - FC リンクを指定する <node_wwn> - ターゲットノード (SystemB) の WWN <N:S:P>:<WWN> - バックアップシステム (SystemC) 上の FC アダプターポートを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemB) 上の対応するポートの WWN RCIP の場合 # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<IP_addr> <N:S:P>:<IP_addr> オプションの説明 <target_name> - Remote Copy ターゲットシステムの名前 (SystemB) IP - IP リンクを指定する <N:S:P>:<IP_addr> - ターゲットシステムへの IP 接続を含む SystemC 上のノードを node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム (SystemB) の IP アドレス (2:4:1: および 3:4:1: ) SLD Remote-Copy の例 SLD のセットアップ手順について 図 18 (62 ページ ) のセットアップを使用して説明します 図は以下の内容を示しています SystemA と SystemB の間の同期 Remote Copy SLD Remote-Copy の例 61

62 SystemA と SystemC の間の非同期定期 Remote Copy SystemB と SystemC の間の非同期定期 Remote Copy 図 18 SLD Remote Copy の構成例 サンプルプライマリシステム サンプルバックアップシステム 1 サンプルバックアップシステム 2 システム名 SystemA SystemB SystemC ノード数 システム ID 仮想ボリュームとボリュームグループ 3 つの仮想ボリューム : testvv.a.0 testvv.a.1 testvv.a.2 1 つのプライマリボリュームグループ (testgroup) 3 つのセカンダリ仮想ボリューム : testvv.b.0 3 つのセカンダリ仮想ボリューム : testvv.c.0 testvv.b.1 testvv.c.1 testvv.b.2 testvv.c.2 1 つのセカンダリボリュームグループ (testgroup.r96) 1 つのセカンダリボリュームグループ (testgroup.r96) 62 SLD Remote Copy のセットアップ

63 プライマリシステムおよびバックアップシステム 1(SystemA および SystemB) は 互いに近い場所にあります SystemA と SystemB は RCFC または RCIP を介して接続されます SystemA と SystemB の間の複製は同期モードです ローカルセットアップ サンプルプライマリシステム サンプルバックアップシステム 1 サンプルバックアップシステム 2 システム名 SystemA SystemB SystemC ターゲットシステム RCFC リンク モード SystemB SystemA ノード WWN: ノード WWN: 2FF70002AC FF70002AC0000C3 ノード 0 WWN: AC ノード 0 WWN: AC0000C3 ノード 1 WWN: ノード 1 WWN: AC AC0000C3 同期 (FC SAN には接続されません ) バックアップシステム 2 (SystemC) は プライマリシステムおよびバックアップシステム 1 とは離れた位置にあるため IP ネットワークを使用する必要があります すべてのシステムが 1 つの IP ネットワークで接続されます (2 つのバックアップシステムは IP ネットワークを使用してスタンバイリンクを共有し フェイルオーバーや復旧に備えます ) SystemA と SystemC の間の複製は非同期定期モードです ローカルおよびリモートセットアップ サンプルプライマリシステム サンプルバックアップシステム 1 サンプルバックアップシステム 2 システム名 SystemA SystemB SystemC ターゲットシステム 1 SystemB SystemA SystemA ターゲットシステム 1 用 RCIP リンク ノード 2 IP アドレス : ノード 2 IP アドレス : ノード 3 IP アドレス : ノード 3 IP アドレス : ノード 2 IP アドレス : ノード 3 IP アドレス : ターゲットシステム 2 SystemC SystemC SystemB ターゲットシステム 2 用 RCIP リンク ノード 2 IP アドレス : ノード 2 IP アドレス : ノード 3 IP アドレス : ノード 3 IP アドレス : ノード 2 IP アドレス : ノード 3 IP アドレス : モード 非同期定期 > SystemC 非同期定期 > SystemA SLD Remote Copy でのシステム間のリンクチェック 次の手順に従ってシステム間のリンクをチェックします 1. プライマリシステム (SystemA) で showrcopy コマンドを実行します # showrcopy SLD Remote Copy でのシステム間のリンクチェック 63

64 2. 以下の点を確認します Target Information エリアの Status が ready である Link Information エリアのリンクの Status がすべて Up である 次の例では SystemA に対する showrcopy コマンドの出力を示します Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemB 6 FC ready 2FF70002AC0000C3 mirror_config SystemC 7 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemB 0:1: AC0000C3 Up SystemB 1:3: AC0000C3 Up SystemC 2:4: Up SystemC 3:4: Up receive 0:1: AC0000C3 Up receive 1:3: AC0000C3 Up receive 2:4:1 receive Up receive 3:4:1 receive Up 3. バックアップシステムのいずれか (SystemB) で ステップ 1 およびステップ 2 を繰り返します 次の例では SystemB に対する showrcopy コマンドの出力を示します Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 4 FC ready 2FF70002AC mirror_config SystemC 5 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:1: AC Up SystemA 1:3: AC Up SystemC 2:4: Up SystemC 3:4: Up receive 0:1: AC Up receive 1:3: AC Up receive 2:4:1 receive Up receive 3:4:1 receive Up 4. もう 1 台のバックアップシステム (SystemC) で ステップ 1 およびステップ 2 を繰り返します 次の例では SystemC に対する showrcopy コマンドの出力を示します Remote Copy System Information Status: Started, Normal 64 SLD Remote Copy のセットアップ

65 Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 3 IP ready mirror_config SystemB 4 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 2:4: Up SystemA 3:4: Up SystemB 2:4: Up SystemB 3:4: Up receive 2:4:1 receive Up receive 3:4:1 receive Up 注記 : プライマリシステムで使用されるノード (< ノード : スロット : ポート >) は セカンダリシステムで使用されるノードに対応している必要はありません FC 接続は セカンダリシステムの WWN を定義することによって保証されます これは Address 列の出力に示されています WWN アドレスを確認するには showrctransport コマンドを実行します 問題 リンクで何らかの問題が発生する 解決策 1. dismissrcopylink コマンドを使用してリンクを削除します RCIP: dismissrcopylink <target_name> <N:S:P>:<IP_address> RCFC: dismissrcopylink <target_name> <N:S:P:WWN> 2. SLD セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 (57 ページ ) からセットアップを繰り返します SLD Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 以下の手順に従って Remote Copy 用の仮想ボリュームの作成を確認します 1. ボリュームグループを作成する前に 両方のストレージシステム上に仮想ボリュームが存在するかどうかを確認します 2. ボリュームがまだ存在しない場合は 標準的なボリューム作成コマンドを使用して作成します これらのコマンドについての詳細は HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください 3. Remote Copy として使用する仮想ボリュームが Remote Copy 仮想ボリュームの規則に従っていることを確認します 詳細は Remote Copy 仮想ボリュームの作成 (104 ページ ) を参照してください HP 3PAR OS MU2 およびそれ以降では ボリュームはターゲットボリューム上に自動作成できます SLD Remote Copy 用のボリュームグループの作成 Remote Copy ボリュームグループは 特定の仮想ボリュームセット間でデータに整合性が求められる場合に使用される 論理的に関連付けられた仮想ボリュームセットのペアです 詳細は ボリュームグループの設定と管理 (111 ページ ) を参照してください 1. ボリュームグループをプライマリシステム (SystemA) 上に作成します # creatercopygroup <group_name> <target_name>:sync <target_name>:periodic SLD Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 65

66 オプションの説明 <group_name> - ボリュームグループの名前 (testgroup) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (SystemB および SystemC) sync periodic - 同期モードの場合は sync 非同期定期モードの場合は periodic SLD 構成では 一方のターゲットシステムを同期モード もう一方のターゲットシステムを非同期定期モードに設定する必要があります たとえば 次のように入力してください # creatercopygroup testgroup SystemB:sync SystemC:periodic creatercopygroup コマンドは以下の項目を作成します プライマリボリュームグループ (testgroup) をプライマリシステム (SystemA) 上に作成します 次の規則に基づき セカンダリボリュームグループの名前を作成します <primary_group_name>.r<sys_id> ( プライマリシステムの ID) この例では 両方のセカンダリボリュームグループに testgroup.r96 という名前が付けられています 各ターゲットシステム ( この例では バックアップシステム SystemB および SystemC) 上でセカンダリボリュームグループ (testgroup.r96) を作成します 問題 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもバックアップシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted 解決策 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は SLD Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (63 ページ ) を参照してください 2. プライマリシステム (SystemA) で 新しく作成したボリュームグループに既存の仮想ボリュームを追加します 次のいずれかのコマンドを実行します # admitrcopyvv <VV_name> <group_name> <target_name:sec_vv_name> <target_name:sec_vv_name> オプションの説明 <VV_name> - プライマリシステム上のプライマリボリュームグループに追加する仮想ボリュームの名前 (testvv.a.0) <group_name> - プライマリシステム上のプライマリボリュームグループの名前 (testgroup) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (SystemB および SystemC) <sec_vv_name> - ターゲットシステム上の対応するセカンダリ仮想ボリュームの名前 ( この例では testvv.b.0 および testvv.c.0) または # admitrcopyvv -pat <pattern> <group_name> <target_name:sec_vv_name> <target_name:sec_vv_name> <pattern> は 仮想ボリューム名のパターン ( 例 :testvv*) を表します 66 SLD Remote Copy のセットアップ

67 たとえば 次のように入力してください # admitrcopyvv -pat testvv.a* testgroup SystemB:testvv.B* SystemC:testvv.C* admitrcopyvv コマンドにより 以下が実行されます 指定された仮想ボリューム (testvv.a.0 testvv.a.1 および testvv.a.2) を プライマリシステム (SystemA) 上のプライマリボリュームグループ (testgroup) に追加します 指定された仮想ボリューム (testvv.b.0 testvv.b.1 testvv.b.2 および testvv.c.0 testvv.c.1 testvv.c.2) をターゲットシステム (SystemB および SystemC) 上の対応するセカンダリボリュームグループに追加します HP 3PAR Remote Copy では プライマリボリュームグループの作成時にこれらのセカンダリボリュームグループ ( いずれも名前は testgroup.r96) が作成されているため 以下の追加が自動的に行われます testvv.b.0 testvv.b.1 および testvv.b.2 を SystemB 上の testgroup.r96 に追加 testvv.c.0 testvv.c.1 および testvv.c.2 を SystemC 上の testgroup.r96 に追加 問題 ボリュームグループを再作成する場合 仮想ボリュームの配置を再実行する場合 解決策 1. removercopygroup コマンドを使用します 2. ステップ 1 からセットアップを繰り返します 1. dismissrcopyvv コマンドを使用します 2. ステップ 2 からセットアップを繰り返します これらのコマンドについての詳細は Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) を参照してください SLD Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー 次の手順に従って初期複製を開始します 1. プライマリボリュームグループから SystemB および SystemC 上のセカンダリボリュームグループへの複製を開始するには プライマリシステム (SystemA) から次のコマンドを実行します # startrcopygroup <group_name> <group_name> は プライマリボリュームグループの名前 (testgroup) を表します グループに対して startrcopygroup コマンドを初めて実行すると 以下が行われます プライマリシステムからバックアップシステム (SystemA から SystemB および SystemC) にミラー化されます プライマリボリュームグループ (testgroup) から両方のバックアップシステム上のそのグループに関連付けられたセカンダリボリュームグループ (testgroup.r96) への既存データのコピーを開始します SLD Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー 67

68 2. グループの同期が取れていることを確認するには 3 つすべてのシステムで showrcopy groups コマンドを実行します # showrcopy groups 3. 3 つのすべてのシステムで Group Information エリアの SyncStatus 列に Synced と表示されることを確認します 次の例では SystemA に対する showrcopy groups コマンドの出力を示します Group Information Name Target Status Role Mode Options testgroup SystemB Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv.a testvv.b Synced :52:49 PDT testvv.a testvv.b Synced :52:49 PDT testvv.a testvv.b Synced :52:48 PDT Name Target Status Role Mode Options testgroup SystemC Started Primary Periodic Last-Sync :52:17 PDT, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv.a testvv.c Synced :52:58 PDT testvv.a testvv.c Synced :53:01 PDT testvv.a testvv.c Synced :53:00 PDT 次の例では SystemB に対する showrcopy groups コマンドの出力を示します Group Information Name Target Status Role Mode Options testgroup.r96 SystemA Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv.b testvv.a Synced :52:49 PDT testvv.b testvv.a Synced :52:49 PDT testvv.b testvv.a Synced :52:48 PDT Name Target Status Role Mode Options testgroup.r96 SystemC Backup Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv.b testvv.c Synced :52:58 PDT testvv.b testvv.c Synced :53:01 PDT testvv.b testvv.c Synced :53:00 PDT 次の例では SystemC に対する showrcopy groups コマンドの出力を示します Group Information Name Target Status Role Mode Options testgroup.r96 SystemA Started Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv.c testvv.a Synced :52:58 PDT testvv.c testvv.a Synced :53:01 PDT testvv.c testvv.a Synced :53:00 PDT Name Target Status Role Mode Options testgroup.r96 SystemB Backup Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime 68 SLD Remote Copy のセットアップ

69 testvv.c testvv.b Synced :52:49 PDT testvv.c testvv.b Synced :52:50 PDT testvv.c testvv.b Synced :52:48 PDT SLD 構成での各 Remote Copy グループのフェイルオーバーおよびフェイルバック動作 個々の Remote Copy グループは 完全なアレイフェイルオーバーなしでフェイルオーバーできます 個々の Remote Copy グループのフェイルオーバーについて以下の項で説明します SLD の正常な動作 SLD の正常動作中は SystemA と SystemB の間に同期リンク SystemA と SystemC の間に非同期定期リンク SystemB と SystemC の間にバックアップ非同期定期リンクがあります ( 図 19 SLD Remote Copy 構成 ( 正常動作 ) を参照 ) 図 19 SLD Remote Copy 構成 ( 正常動作 ) 個々の Remote Copy グループに対する SystemA から SystemB へのフェイルオーバー SystemA 上の個々の Remote Copy グループで障害が発生した場合 他の Remote Copy グループは正常に同期され続けます ( 図 20 SLD Remote Copy 構成内の個々のボリュームグループの障害 を参照 ) SLD 構成での各 Remote Copy グループのフェイルオーバーおよびフェイルバック動作 69

70 図 20 SLD Remote Copy 構成内の個々のボリュームグループの障害 SystemA は SystemB にフェイルオーバーします SystemB は primary-reverse システムとなり 非同期定期モードでセカンダリ SystemC と同期されます ( 図 21 SLD Remote Copy 構成での SystemA から SystemB へのフェイルオーバー を参照 ) 図 21 SLD Remote Copy 構成での SystemA から SystemB へのフェイルオーバー 70 SLD Remote Copy のセットアップ

71 管理者が setrcopygroup recover コマンドを発行すると SystemA が secondary-reverse システムになり グループが開始され I/O 操作は SystemB と SystemA の間では同期モードで実行され SystemB から SystemC へは非同期定期モードで実行されます ( 図 22 SystemA が secondary-reverse システムになる を参照 ) 図 22 SystemA が secondary-reverse システムになる 通常の動作を復元するには setrcopygroup restore コマンドを発行します SystemA がプライマリシステムになり SystemB がセカンダリシステムになり SystemC がセカンダリバックアップシステムになります SystemB と SystemC の間のバックアップリンクは再度非アクティブになります これは システムが正常に動作しているためです ( 図 19 SLD Remote Copy 構成 ( 正常動作 ) を参照 ) SLD Remote Copy 構成での SystemA から SystemC へのフェイルオーバー SystemA の個々の Remote Copy ボリュームグループで障害が発生した場合に ( 図 20 SLD Remote Copy 構成内の個々のボリュームグループの障害 を参照 ) 管理者が SystemB ではなく SystemC にフェイルオーバーすることを決定すると SystemB はすぐに primary-reverse システムになり SystemC に最新のアップデートを送信します ( 図 23 SystemA から SystemC へのフェイルオーバー を参照 ) SLD 構成での各 Remote Copy グループのフェイルオーバーおよびフェイルバック動作 71

72 図 23 SystemA から SystemC へのフェイルオーバー すべてのアップデートが SystemC に送信された後 SystemB がセカンダリシステムに戻ります SystemC は SystemB からアップデートを受け取ると primary-reverse システムになり 非同期定期モードで SystemB との同期を継続します ( 図 24 SystemC が primary-reverse システムになる を参照 ) 図 24 SystemC が primary-reverse システムになる 72 SLD Remote Copy のセットアップ

73 setrcopygroup recover コマンドを発行すると SystemA がオンラインに戻って secondary-reverse システムとなり 非同期定期モードで SystemC からのアップデートを受信します (SystemB も同時に SystemC からアップデートを受信しています 図 25 SystemA が secondary-reverse システムになる を参照 ) 図 25 SystemA が secondary-reverse システムになる setrcopygroup restore コマンドを発行すると SystemA がプライマリシステムに戻り SystemC と再同期して最新状態になり その後で通常のように SystemB と同期します この時点で SystemB と SystemC はセカンダリシステムになり SystemB と SystemC 間のバックアップリンクは システムが正常に動作しているため 動作しなくなります ( 図 19 SLD Remote Copy 構成 ( 正常動作 ) を参照 ) 二重のフェイルオーバー 二重のフェイルオーバーはサポートされていません フェイルオーバーが実行されたリモートコピーグループは 復旧および復元した後でなければ 別のフェイルオーバーを実行することができません たとえば Group1 が SystemA から SystemB へフェイルオーバーされた場合 SystemB で復旧および復元操作が完了されるまで Group1 を SystemA から SystemC へフェイルオーバーすることはできません SLD 構成での各 Remote Copy グループのフェイルオーバーおよびフェイルバック動作 73

74 8 単方向構成 単方向構成をセットアップするには 以下のガイドラインに従います 1. セットアッププランが Remote Copy の要件を満たしていることを確認します 参照 : 要件 N-to-1 Remote Copy の留意事項 1-to-N Remote Copy の留意事項 SLD Remote-Copy の留意事項 2. 基本的な単方向セットアップを確認します を参照してください 3. 構成する Remote Copy ペアの間の接続を確認します を参照してください 4. プライマリシステムとバックアップシステム (Remote Copy ペア ) をセットアップして リンクをチェックします 参照 : 単方向 Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ (76 ページ ) 単方向 Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ (77 ページ ) 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) 5. Remote Copy で複製する仮想ボリュームが存在することを確認します を参照してください 6. ボリュームグループを作成します を参照してください 7. プライマリシステムからバックアップシステムへの最初のデータコピー方法を決定します を参照してください 8. 次のいずれかの方法で初期データ複製を開始します プライマリシステムからバックアップシステムにデータを直接コピーする場合は 単方向 Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー (81 ページ ) を参照してください データをまずテープにコピーして テープからバックアップシステムにコピーする場合は テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) を参照してください Remote Copy システムを構成するときは 各システムでターゲット定義を作成します ターゲット定義を使用して Remote Copy ペアのターゲットシステムが識別されます たとえば プライマリシステムのターゲットシステムはバックアップシステムです 詳細は Remote Copy ペアとターゲット (96 ページ ) を参照してください 単方向 Remote Copy セットアップの例 単方向セットアップ手順について 図 26 (75 ページ ) のセットアップを使用して説明します 74 単方向構成

75 図 26 単方向 Remote Copy 構成の例 システム名 システム ID ノード Remote Copy 専用ノード ターゲットシステム リンク 仮想ボリュームとボリュームグループ サンプルプライマリシステム System (2 ノードのみ表示 ) 0 および 1 System2 IP アドレス XXX.XX.1.10 IP アドレス XXX.XX つの仮想ボリューム (vv1) 1 つのプライマリボリュームグループ (Group1) サンプルバックアップシステム System (2 ノードのみ表示 ) 2 および 3 System1 IP アドレス XXX.XX.2.10 IP アドレス XXX.XX つの対応する仮想ボリューム (vv1_remote) 1 つの対応するセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) 単方向セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 構成している Remote Copy ペアに対して 次のコマンドで接続を確認します RCIP Remote Copy ペアの場合 : # controlport rcip ping <IP_address> <N:S:P> 単方向セットアップでの Remote Copy ペア間の接続確認 75

76 RCFC Remote Copy ペアの場合 : # showrctransport -rcfc 詳細は サーバー接続の確認 (31 ページ ) を参照してください 単方向 Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ プライマリシステムをセットアップするには 以下の手順に従います 1. 次のコマンドを実行して プライマリストレージシステム (System1) で HP 3PAR Remote Copy を開始します # startrcopy 2. 次のコマンドを実行して プライマリストレージシステム (System1) 上にターゲットを定義します RCIP の場合 : # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<link_IP_addr> <N:S:P>:<link_IP_addr> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) IP - リンクを IP リンクとして定義する <N:S:P> - ターゲットシステムへの IP 接続を含む現在のシステム (System1) 上の位置を node:slot:port の形式で表したもの <link_ip_addr> - ターゲットシステム上の対応するポートのリンク IP アドレス ( 例 : XXX.XX.2.10 または XXX.XX.2.11) RCFC の場合 : # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P:WWN> <N:S:P:WWN> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) FC - リンクを FC リンクとして定義する <node_wwn> - ターゲットシステム上のノードの WWN <N:S:P:WWN> - 現在のシステム (System1) 上の FC アダプターポートの位置を node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム上の対応するポートの WWN 76 単方向構成

77 注記 : 各ノードで ターゲット定義ごとに構成できるリンクは 1 つだけです 問題 解決策 HP 3PAR Remote Copy では ターゲット定義へのリンクを承認する前に リンクのスループットと遅延がチェックされますが 不十分な場合があります リンクのパフォーマンスが標準を下回る場合 HP 3PAR Remote Copy ではリンクは承認されません 詳細は 次を参照してください RCIP リンクスループットと遅延のチェック (32 ページ ) 単方向 Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ バックアップストレージシステム上でリンクをセットアップする場合は 逆方向にリンクを作成します バックアップシステムをセットアップするには 以下の手順に従います 1. 次のコマンドを実行して バックアップストレージシステム (System2) で HP 3PAR Remote Copy を開始します # startrcopy 2. 次のコマンドを実行して バックアップシステム (System2) 上にターゲットを定義します RCIP の場合 : # creatercopytarget <target_name> IP <N:S:P>:<link_IP_addr> <N:S:P>:<link_IP_addr> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System1) IP - リンクを IP リンクとして定義する <N:S:P> - ターゲットシステムへの IP 接続を含む現在のシステム (System2) 上の位置を node:slot:port 形式で表したもの <link_ip_addr> - ターゲットシステム上の対応するポートのリンク IP アドレス ( 例 : XXX.XX.1.10 または XXX.XX.1.11) RCFC の場合 : # creatercopytarget <target_name> FC <node_wwn> <N:S:P:WWN> <N:S:P:WWN> オプションの説明 <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System1) FC - リンクを FC リンクとして定義する <node_wwn> - ターゲットシステム上のノードの WWN <N:S:P:WWN> - 現在のシステム (System2) 上の FC アダプターポートの位置を node:slot:port の形式で表したものと ターゲットシステム上の対応するポートの WWN 単方向 Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ 77

78 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック 1. プライマリシステムとバックアップシステム間のリンクをチェックするには showrcopy コマンドを実行します # showrcopy 2 つのストレージシステム間のリンクが表示されるまでに数分かかることがあります 注記 : 有効な同期 リンク およびグループの状態など showrcopy コマンドの詳細については HP 3PAR Command Line Reference を参照してください このドキュメントにアクセスするには 次の web サイトへ移動します HP Storage Information Library ( 2. 次のことを確認してください Target Information エリアの Status が ready である Link Information エリアのリンクの Status がすべて Up である 次の例では System2 に対する showrcopy コマンドの出力を示します Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 112 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up 3. ステップ 1 およびステップ 2 をプライマリシステム (System1) で繰り返します Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 114 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up 4. リンクの問題があれば訂正します 問題 リンクで問題が発生する 解決策 1. dismissrcopylink コマンドを使用してリンクを削除します RCIP - dismissrcopylink <target_name> <N:S:P>:<IP_address> 78 単方向構成

79 問題 解決策 RCFC - dismissrcopylink <target_name> <N:S:P:WWN> 2. 単方向 Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ (76 ページ ) からセットアップを繰り返します 単方向 Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 1. ボリュームグループを作成する前に 両方のストレージシステム上に仮想ボリュームが存在するかどうかを確認します 2. ボリュームがまだ存在しない場合は 標準的なボリューム作成コマンドを使用して作成します これらのコマンドについての詳細は HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください 3. Remote Copy として使用する仮想ボリュームが Remote Copy 仮想ボリュームの規則に従っていることを確認します 詳細は Remote Copy 仮想ボリュームの作成 (104 ページ ) を参照してください 単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 Remote Copy ボリュームグループは 特定の仮想ボリュームセット間でデータに整合性が求められる場合に使用される 論理的に関連付けられた仮想ボリュームセットのペアです 詳細は ボリュームグループの設定と管理 (111 ページ ) を参照してください 注記 : グループを作成してボリュームをグループに追加できます その際 ボリュームへのホストアクセスが中断されることはありません 1. プライマリストレージシステム (System1) 上でボリュームグループをセットアップします # creatercopygroup <group_name> <target_name>:<mode> オプションの説明 <group_name> - ボリュームグループの名前 (Group1) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) <mode> - 同期モードの場合は sync 非同期定期モードの場合は periodic 詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください creatercopygroup コマンドにより 以下が実行されます プライマリボリュームグループ (Group1) をプライマリシステム (System1) 上に作成します 次の規則に基づき 対応するセカンダリボリュームグループの名前を作成します <primary_group_name>.r<sys_id> ( プライマリシステムの ID) したがって この例では セカンダリボリュームグループの名前は Group1.r112 になります 単方向 Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 79

80 対応するセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) をターゲットシステム ( このケースでは バックアップシステム System2) 上に作成します 問題 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもバックアップシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted 解決策 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) を参照してください 2. ( オプション ) periodic モードを使用するボリュームグループを作成する場合は 自動同期をセットアップできます 注意 : 初期同期とバックアップにテープを使用する場合は この時点では再同期期間を設定しないでください 詳細は テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) を参照してください プライマリボリュームグループに対して再同期期間を指定するには プライマリシステム (System1) で次のいずれかのコマンドを入力してください # setrcopygroup period <period_value>s m h d <target_name> <group_name> オプションの説明 <period_value>s m h d - 同期期間 ( 再同期の開始間隔 ) と その時間の単位を示す文字 (s ( 秒 ) m ( 分 ) h ( 時間 ) または d ( 日 )) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) <group_name> - プライマリボリュームグループの名前 (Group1) または # setrcopygroup period -pat <pattern> <period_value>s m h d <target_name> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 3. プライマリシステム (System1) で 次のいずれかのコマンドを実行して 新しく作成したボリュームグループに既存の仮想ボリュームを追加します # admitrcopyvv <VV_name> <group_name> <target_name:sec_vv_name> オプションの説明 <VV_name> - プライマリシステムのプライマリボリュームグループに追加する仮想ボリュームの名前 ([vv1]) <group_name> - プライマリシステム上のプライマリボリュームグループの名前 (Group1) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System2) <sec_vv_name> - ターゲットシステム上の対応するセカンダリ仮想ボリュームの名前 (vv1_remote) または # admitrcopyvv -pat <pattern> <group_name> <target_name:sec_vv_name> 80 単方向構成

81 <pattern> は 仮想ボリューム名のパターン ( 例 :vv*) を表します admitrcopyvv コマンドにより 以下が実行されます プライマリシステム (System1) 上のプライマリボリュームグループ (Group1) に 指定された仮想ボリューム (vv1) を追加します ターゲットシステム (System2) 上の対応するセカンダリボリュームグループに 指定された仮想ボリューム (vv1_remote ターゲットシステム (System2) 上に存在することを確認済み ) を追加します HP 3PAR Remote Copy では プライマリボリュームグループの作成時にこのセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) が作成されているため ( 単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 を参照 ) vv1_remote が自動的に Group1.r112 に追加されます 問題 ボリュームグループを再作成する場合 仮想ボリュームの配置を再実行する場合 解決策 1. removercopygroup コマンドを使用します 2. ステップ 1 からセットアップを繰り返します 1. dismissrcopyvv コマンドを使用します 2. ステップ 3 からセットアップを繰り返します これらのコマンドについての詳細は Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) を参照してください 単方向 Remote Copy 用の初期複製方法の選択 プライマリボリュームグループでデータを複製する方法を選択します 直接複製 プライマリボリュームグループの仮想ボリュームからセカンダリボリュームグループの仮想ボリュームにデータを直接コピーします 単方向 Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー (81 ページ ) テープによる複製 サイズが非常に大きいボリュームをコピーする場合は 初期バックアップにテープを使用する方が時間がかかりません 1. まず プライマリボリュームグループの仮想ボリュームのデータをテープにコピーします 2. プライマリシステムとバックアップシステムの同期を完全に取るために このデータをセカンダリボリュームグループの仮想ボリュームにコピーします テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) 単方向 Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー 1. プライマリストレージシステム (System1) で プライマリボリュームグループのいずれかの複製を開始します # startrcopygroup <group_name> <group_name> は プライマリボリュームグループの名前 (Group1) を表します 単方向 Remote Copy 用の初期複製方法の選択 81

82 グループに対して startrcopygroup コマンドを初めて実行すると 以下が行われます プライマリシステム (System1) からバックアップシステム (System2) へミラー化されます プライマリボリュームグループ (Group1) からそのグループに関連付けられたセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) への既存データのコピーが開始されます 2. グループの同期が取れていることを確認するには プライマリシステム (System1) 上で showrcopy コマンドを実行します # showrcopy 3. Group Information エリアの SyncStatus 列に Synced と表示されるまで待ちます... Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1 System2 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Synced NA localvv remotevv Synced NA 問題 初期同期が失敗する 解決策 手順 1 から繰り返します 4. プライマリシステムのすべてのプライマリボリュームグループに対して 単方向 Remote Copy 用の初期複製の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー (81 ページ ) の手順を繰り返します 82 単方向構成

83 9 双方向構成 1. セットアッププランが Remote Copy の要件を満たしていることを確認します 2. 基本的な双方向セットアップを確認します 3. Remote Copy ペアに対して単方向構成をセットアップします 参照 : 要件 N-to-1 Remote Copy の留意事項 1-to-N Remote Copy の留意事項 SLD Remote-Copy の留意事項 双方向セットアップ例 (83 ページ ) 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) 4. Remote Copy ペアに対して双方向構成をセットアップします a. プライマリシステムとバックアップシステムがセットアップされていることを確認します 双方向 Remote Copy 用システムのセットアップ (85 ページ ) b. 新しいプライマリシステム ( 単方向構成でバックアップシステムとして機能するシステム ) 上にプライマリボリュームグループを作成します c. 次のいずれかの方法で初期データ複製を開始します 双方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 (85 ページ ) プライマリシステムからバックアップシステムに直接データをコピーする データをまずテープにコピーして テープからバックアップシステムにコピーする 双方向 Remote Copy 用の初期同期の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー (87 ページ ) テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) 双方向セットアップ例 双方向セットアップ手順について 図 27 (84 ページ ) のセットアップ例を使用して説明します 双方向セットアップ例 83

84 図 27 双方向 Remote Copy 構成の例 システム名 システム ID ターゲットシステム 仮想ボリュームとボリュームグループ サンプルプライマリシステム System2 125 System1 単方向セットアップ (System1 > System2): 1 つのセカンダリボリュームグループ (Group1.r112) に 1 つの仮想ボリューム (vv1_remote) が含まれます 双方向セットアップ (System2 > System1): 1 つのプライマリボリュームグループ (Group2) 1 つの仮想ボリューム (vv2) サンプルバックアップシステム System1 112 System2 単方向セットアップ (System1 > System2): 1 つのプライマリボリュームグループ (Group1) に 1 つの仮想ボリューム (vv1) が含まれます 双方向セットアップ (System2 > System1): 1 つのセカンダリボリュームグループ (Group2.r125) 1 つの仮想ボリューム (vv2_remote) 84 双方向構成

85 双方向 Remote Copy 用システムのセットアップ 双方向 Remote Copy では バックアップシステム (System2) にもプライマリボリュームグループが含まれます そのため このバックアップシステムに含まれるプライマリボリュームグループを目的とする場合には このバックアップシステムもプライマリシステムと見なされます 単方向 1-to-1 Remote Copy のセットアップが完了していることを確認します 単方向 1-to-1 Remote Copy がセットアップされている場合は Remote Copy システム間で必要なリンクはすでに存在します 双方向構成の作成に必要な作業は 新しいプライマリシステム (System2) でプライマリボリュームグループを作成し そのグループを 新しいバックアップシステム (System1) へコピーすることだけです 双方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 (85 ページ ) に進んでください 単方向 1-to-1 構成がまだセットアップされていない場合は 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) の手順に従って最初のプライマリシステム (System1) をセットアップします 双方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 1. 新しいプライマリシステムから新しいバックアップシステムに複製する仮想ボリュームがすでに存在することを確認します 詳細は 単方向 Remote Copy 用仮想ボリューム作成の確認 (79 ページ ) を参照してください 2. 新しいプライマリシステム (System2) で プライマリボリュームグループを作成します 注記 : 次のコマンドを実行して グループを作成してボリュームをグループに追加できます その際 ボリュームへのホストアクセスが中断されることはありません # creatercopygroup <group_name> <target_name>:<mode> オプションの説明 <group_name> - プライマリボリュームグループの名前 (Group2) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System1) <mode> - 同期モードの場合は sync 非同期定期モードの場合は periodic creatercopygroup コマンドは以下の項目を作成します プライマリシステム ( コマンドを実行するシステム System2) 上のプライマリボリュームグループ (Group2) 次の規則に基づく 対応するセカンダリボリュームグループの名前 <primary_group_name>.r<sys_id> ( プライマリシステムの ID) この例では セカンダリボリュームグループの名前は Group2.r125 になります ターゲットシステム ( この例では バックアップシステム System1) 上の対応するセカンダリボリュームグループ (Group2.r125) 問題 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもバックアップシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted 解決策 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) を参照してください 双方向 Remote Copy 用システムのセットアップ 85

86 3. ( オプション ) periodic モードを使用するボリュームグループを作成する場合は 自動同期をセットアップできます 注意 : 初期同期とバックアップにテープを使用する場合は この時点では再同期期間を設定しないでください 詳細は テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) を参照してください プライマリボリュームグループに対して再同期期間を指定するには プライマリシステム (System2) で次のいずれかのコマンドを入力してください # setrcopygroup period <period_value>s m h d <target_name> <group_name> オプションの説明 <period_value>s m h d - 同期期間 ( 再同期の開始間隔 ) と その時間の単位を示す文字 (s ( 秒 ) m ( 分 ) h ( 時間 ) または d ( 日 )) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System1) <group_name> - プライマリボリュームグループの名前 (Group2) または # setrcopygroup period -pat <pattern> <period_value>s m h d <target_name> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 4. プライマリシステム (System2) で 次のいずれかのコマンドを実行して 新しく作成したボリュームグループ (Group2) に既存の仮想ボリュームを追加します # admitrcopyvv <VV_name> <group_name> <target_name:sec_vv_name> オプションの説明 <VV_name> - プライマリシステムのプライマリボリュームグループに追加する仮想ボリュームの名前 (vv2) <group_name> - プライマリシステム上のプライマリボリュームグループの名前 (Group2) <target_name> - ターゲットシステムの名前 (System1) <sec_vv_name> - ターゲットシステム上の対応する仮想ボリュームの名前 (vv2_remote) または # admitrcopyvv -pat <pattern> <group_name> <target_name:sec_vv_name> 注記 : 許可しようとしているボリュームがプライマリとセカンダリの両方のストレージシステムで新しいボリュームである場合 完全な同期は必要ありません 完全な同期を省略するには admitrcopyvv コマンドで -nosync オプションを使用します <pattern> は 仮想ボリューム名のパターン ( 例 :vv*) を表します admitrcopyvv コマンドにより 以下が実行されます プライマリシステム (System2) 上のプライマリボリュームグループ (Group2) に 指定された仮想ボリューム (vv2) を追加します 86 双方向構成

87 ターゲットシステム (System1) 上の対応するセカンダリボリュームグループに指定した仮想ボリューム (vv2_remote) を追加します HP 3PAR Remote Copy では プライマリボリュームグループの作成時にこのセカンダリボリュームグループ (Group2.r125) が作成されているため vv2_remote が自動的に Group2.r125 に追加されます 問題 ボリュームグループを再作成する場合 仮想ボリュームの配置を再実行する場合 解決策 1. removercopygroup コマンドを使用します 2. 手順 1 からセットアップを繰り返します 1. dismissrcopyvv コマンドを使用します 2. 手順 4 からセットアップを繰り返します これらのコマンドについての詳細は Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) を参照してください 双方向 Remote Copy 用の初期同期方法の選択 プライマリボリュームグループでデータを複製する方法を選択します 直接複製 プライマリボリュームグループの仮想ボリュームからセカンダリボリュームグループの仮想ボリュームにデータを直接コピーします 双方向 Remote Copy 用の初期同期の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー (87 ページ ) テープによる複製 サイズが非常に大きいボリュームをコピーする場合は 初期バックアップにテープを使用する方が時間がかかりません 1. まず プライマリボリュームグループの仮想ボリュームのデータをテープにコピーします 2. プライマリシステムとバックアップシステムの同期を完全に取るために このデータをセカンダリボリュームグループの仮想ボリュームにコピーします テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) 双方向 Remote Copy 用の初期同期の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー 双方向構成用にアレイ間でデータを同期するには 以下の手順を使用します 1. プライマリストレージシステム (System2) で次のコマンドを実行して いずれかのプライマリボリュームグループの複製を開始します # startrcopygroup <group_name> <group_name> は プライマリボリュームグループの名前 (Group2) を表します グループに対して startrcopygroup コマンドを初めて実行すると 以下が行われます プライマリシステム (System2) からバックアップシステム (System1) へミラー化されます プライマリボリュームグループ (Group2) からそのグループに関連付けられたセカンダリボリュームグループ (Group2.r125) への既存データのコピーが開始されます 双方向 Remote Copy 用の初期同期方法の選択 87

88 2. グループの同期が取れていることを確認するには プライマリシステム (System2) 上で showrcopy コマンドを実行します # showrcopy 3. Group Information エリアの SyncStatus 列に Synced と表示されるまで待ちます... Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Synced NA localvv remotevv Synced NA 問題 初期同期に失敗した場合 解決策 手順 1 から繰り返します 4. プライマリシステムのすべてのプライマリボリュームグループに対して 双方向 Remote Copy 用の初期同期の開始 : プライマリボリュームグループからのデータの直接コピー (87 ページ ) の手順を繰り返します 88 双方向構成

89 パート III Remote Copy の管理 掲載されている情報 : 構成と同期の詳細 統計情報 およびフェイルオーバー後のリカバリの進捗状況の表示 自動再起動と同期アラートのポリシーの設定 モード変更 同期 ターゲットグループからソースへの変更 Remote Copy の停止と再起動 および削除 Remote Copy でのボリュームの使用 ボリュームの拡大と名前変更 非同期定期ボリュームグループの同期中におけるデータスループットの制限 データスループットの拡大 VMware 構成での HP 3PAR Peer Persistence の使用 テープへのプライマリボリュームグループのバックアップと その後のテープからセカンダリボリュームグループへのデータのコピー VASA を使用したストレージアレイのプロパティ検出 Remote Copy ペアとターゲット ターゲット定義 ターゲットシステム およびペアのデータフロー 送信リンクと受信リンク Remote Copy でサポートされる仮想ボリュームおよび CPG 使用に関する基本事項 ボリュームグループの編成規則 サーバー上でのボリュームグループの組織化 および命名規則 ボリュームグループのモードに合わせた HP 3PAR Remote Copy によるデータの受信 保存 および複製方法 両方のボリュームグループモードを対象にした完全同期と再同期 および同時同期の制限 Remote Copy で発生する可能性がある各種エラー ( マイナーからメジャー ) HP 3PAR Remote Copy によるボリュームグループモードごとのスナップショット作成状況 およびスナップショットの用途 参照先 Remote Copy システム情報の表示 (92 ページ ) ボリュームグループのポリシー (118 ページ ) 手動操作の実行 (90 ページ ) 仮想ボリュームの変更 (104 ページ ) 非同期定期ボリュームグループのスループットの制限 (130 ページ ) パフォーマンスの最適化 (129 ページ ) HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover (133 ページ ) テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) VASA に接続する Remote Copy グループとボリュームの管理 (154 ページ ) Remote Copy ペアとターゲット (96 ページ ) Remote Copy リンク (99 ページ ) 仮想ボリュームと CPG (107 ページ ) ボリュームグループの設定と管理 (111 ページ ) ボリュームグループのモード (120 ページ ) 同期 (123 ページ ) エラー処理 (158 ページ ) Remote Copy スナップショット (268 ページ )

90 10 Remote Copy の停止 開始 削除 手動操作 Remote Copy グループを停止および再起動する Remote Copy を停止および再起動する Remote Copy の構成を消去する コマンド stoprcopygroup startrcopygroup stoprcopy startrcopy stoprcopy 詳細情報 Remote Copy の停止および再起動 (91 ページ ) Remote Copy の停止および再起動 (91 ページ ) Remote Copy の完全な削除 (91 ページ ) 問題 解決策 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもミラーシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted Remote Copy グループの停止および開始 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) を参照してください 単一の Remote Copy ボリュームグループを停止するには 次のコマンドを実行します # stoprcopygroup <groupname> 単一の Remote Copy グループを開始するには 次のコマンドを実行します # startrcopygroup <groupname> すべての Remote Copy ボリュームグループを停止するには 次のコマンドを実行します # stoprcopy -stopgroups パターンに一致する Remote Copy ボリュームグループを停止するには 次のコマンドを実行します # stoprcopygroup -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します すべての Remote Copy ボリュームグループを開始する またはパターンに一致する Remote Copy ボリュームグループを開始するには 次のコマンドを使用します # startrcopygroup -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 90 Remote Copy の停止 開始 削除

91 Remote Copy の停止および再起動 Remote Copy を一時的に停止するには 次のコマンドを実行します # stoprcopy -stopgroups Remote Copy を再起動するには 次のコマンドを実行します # startrcopy 注記 : startrcopy コマンドは HP 3PAR Remote Copy を開始しますが ボリュームグループの再起動は行いません すべての Remote Copy ボリュームグループを再起動するには Remote Copy グループの停止および開始 を参照してください Remote Copy の完全な削除 警告! Remote Copy 設定を削除すると すべての Remote Copy の設定が消去され 元に戻すことができなくなります 完全に削除した後で Remote Copy を使用することにした場合は HP 3PAR Remote Copy を最初から設定および構成する必要があります Remote Copy セットアップを完全に削除するには 次のコマンドを実行します # stoprcopy -stopgroups -clear stoprcopy -stopgroups -clear コマンドは 次のことを実行します すべてのボリュームグループ上で Remote Copy を停止する すべての Remote Copy 設定データを削除する Remote Copy によって使用されていたすべてのリソースを解放する 取り消し不能 Remote Copy ボリュームグループがすでに停止している場合は stoprcopy -clear コマンドを実行して Remote Copy の設定をクリア ( 削除 ) することもできます Remote Copy の停止および再起動 91

92 11 Remote Copy システム情報の表示 説明 構成の詳細 リンクのスループットと遅延の統計情報 仮想ボリュームの統計情報 (I/O の数 サイズ 完了時間など ) Remote Copy ボリュームの統計情報のヒストグラム コマンド showrcopy statrcopy statrcvv histrcvv 参照先 Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) 問題 解決策 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもミラーシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) を参照してください 説明 同期の詳細 同期タスクのその他の情報 特定の時間枠で開始された同期タスクのリスト コマンド showtask showtask -d <task_id> showtask -t <hours> 参照先 同期タスク情報の表示 (93 ページ ) 同期タスクの詳細の表示 (94 ページ ) 前の同期タスクの表示 (94 ページ ) 追加情報 Remote Copy による同期の詳細の追跡 (92 ページ ) Remote Copy の同期のタスク管理コマンド (95 ページ ) HP 3PAR Command Line Interface Reference の showtask コマンドの説明 タスク管理情報 : HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( Remote Copy による同期の詳細の追跡 HP 3PAR Remote Copy が実行されているシステムでボリュームの同期または再同期が行われると 初期同期または再同期の操作を追跡するためのタスクがシステムによって作成されます たとえば startrcopygroup コマンドを Remote Copy ボリュームグループに初めて使用すると プライマリおよびセカンダリボリュームグループの初期同期を追跡するため 起動および同期されているプライマリボリュームグループごとにタスクが作成されます 同期ボリュームグループの追跡 同期モードのボリュームグループの場合 startrcopygroup コマンドは ボリュームグループが使用されるたびに 再同期を行うように指示します 92 Remote Copy システム情報の表示

93 再同期化が行われたことを確認するには showtask コマンドを使用してタスクを確認してください showtask コマンドの使用方法については 同期タスク情報の表示 を参照してください 非同期定期ボリュームグループの追跡 非同期定期モードのボリュームグループでは startrcopygroup コマンドがボリュームグループに最初に発行されたときだけ このコマンドによって同期が開始されます その後のコマンドのインスタンスは 非同期定期モードのボリュームグループの再同期を開始しません HP 3PAR Remote Copy は 非同期定期ボリュームグループの再同期ごとに新しいタスクを作成しません その代わり グループが Started 状態にある間 初期同期タスクをアクティブのまま維持して 再同期の際にタスクの詳細を更新します 同期タスク情報の表示 この 24 時間以内にシステムでアクティブだったタスクのリストを表示する場合は 次のコマンドを使用します # showtask 次の showtask コマンドの出力は 4 つのアクティブなタスクが同期されている各プライマリボリュームグループごとに 1 つずつ進行していることを示しています 4 つすべてのボリュームグループが初期同期中です Id Type Name Status Phase Step StartTime FinishTime remote_copy_sync vv.1 active 2/3 256/1024 Wed Mar 30 14:33:10 PST remote_copy_sync vv.0 active 2/3 256/1024 Wed Mar 30 14:33:10 PST remote_copy_sync vv.3 active 2/3 0/1024 Wed Mar 30 14:33:19 PST remote_copy_sync vv.2 active 2/3 0/1024 Wed Mar 30 14:33:19 PST 2005 項目の説明 Id - 表示されたタスクの ID です Type - タスクの種類 Remote Copy の同期の場合 タスクの種類は remote_copy_sync です タスクの種類についての詳細は HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください Name - 同期中のボリュームの名前 Status - タスクの状態 取り得るステータスは次のとおりです done - タスクは正常に完了しました active - タスクはまだ処理中です cancelled - タスクはユーザーによってキャンセルされました failed - タスクは ユーザーによるキャンセル以外の理由のため 完了できませんでした Phase - アクティブなタスクの場合 完了したフェーズの数とフェーズの総数を次の形式で表します <#completed_phase>/<#total_phases> 各タスクは システムによって決められたフェーズ数からなります 同期タスク情報の表示 93

94 Step - アクティブな Remote Copy の同期タスクの場合 ボリュームサイズの完了分と総数 (MB 単位 ) を次の形式で表します <completed_size>/<total_size> Start Time - タスクが開始された時間です Finish Time - Done Cancelled および Failed となった各タスクに対して 完了 キャンセル または失敗によりタスクが停止した時間です 注記 : Remote Copy の同期の場合 再同期タスクの Finish Time 列は プライマリボリュームを含んだシステムの showrcopy コマンド出力の LastSync 列と一致しない可能性があります この不一致は 記録された時間の相違から起こります タスクの Finish Time は タスクが完了とマークされたときに タスクサブシステムによって記録されます LastSync 時間は HP 3PAR Remote Copy が同期を完了したときに記録されます この 2 つの時間はほぼ同じになり 最大で数秒間異なる場合があります 同期タスクの詳細の表示 特定のタスクの詳細を表示する場合は showtask -d <task_id> オプションを使用します 次に例を示します # showtask -d <task_id> Id Type Name Status Phase Step Start_Time Finish_Time remote_copy_sync vv.1 Done 0/0 0/0 Wed Mar 30 14:33:10 PST 2005 Wed Mar 30 14:33:53 PST 2005 Detailed status: {Wed Mar 30 14:33:10 PST 2005} Startup adding full sync of volume vvnorm.5126.p.1 in group periodic.1 to the synchronization list {Wed Mar 30 14:33:10 PST 2005} Started full sync of volume vvnorm.5126.p.1 in group periodic.1 has started. {Wed Mar 30 14:33:53 PST 2005} Completed sync of volume vvnorm.5126.p.1 in group periodic.1 前の同期タスクの表示 特定の日時またはそれ以降に開始されたタスクを表示するには 現在の時間とタスクデータの表示を開始する時間の期間を計算して showtask -t <hours> オプションを使用します たとえば この 1 週間 ( この 168 時間 ) 以内に開始されたすべてのタスクを表示するには 次のコマンドを実行します # showtask -t Remote Copy システム情報の表示

95 Remote Copy の同期のタスク管理コマンド 表 4 タスク管理コマンド コマンド removetask showtask waittask 説明 1 つ以上のタスクに関する情報とその詳細を削除します システム上のタスクに関する情報を表示します 操作を進める前に タスクが完了するまで CLI を待機させます ドメイン : 権限レベルすべて : スーパー 編集 サービスすべて : スーパー 編集 ブラウズ指定 : 編集 ブラウズなし : サービスすべて : スーパー 編集 ブラウズ指定 : 編集 ブラウズなし : サービス これらのコマンドについての詳細は HP 3PAR Command Line Interface Reference を参照してください タスク管理についての詳細は HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド を参照してください これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library Remote Copy の同期のタスク管理コマンド 95

96 12 Remote Copy ペアとターゲット 追加情報の内容 Remote Copy システムの基本的な関係 Remote Copy がターゲットを使用する理由 システムまたはボリュームグループのターゲット定義の決定方法 ターゲットシステムと さまざまな状況でのシステム間のデータフロー 参照先 Remote Copy ペア (96 ページ ) ターゲットの概要 (96 ページ ) ターゲット定義 (96 ページ ) Remote Copy ターゲットシステム (97 ページ ) Remote Copy ペア Remote Copy の設定と操作は Remote Copy ペアと呼ばれる ストレージシステムのリンクされたペアに基づきます Remote Copy ペアでは 一方のシステムがプライマリシステムで もう一方がバックアップシステムです プライマリシステムはプライマリ仮想ボリューム バックアップシステムはセカンダリ仮想ボリュームを格納します セカンダリ仮想ボリュームには プライマリ仮想ボリュームのコピーが含まれます 詳細については 以下のトピックを参照してください Remote Copy 構成の選択 (17 ページ ) ボリュームグループの設定と管理 (111 ページ ) ターゲットの概要 HP 3PAR Remote Copy をセットアップするとき Remote Copy ペア内のバックアップシステムをプライマリシステムのターゲットとして構成し プライマリシステムをバックアップシステムのターゲットとして構成します Remote Copy ペアの両方のシステムでターゲットを作成すると 次のようになります システムがリンクされます 構成や ダウンタイム 障害とディザスタリカバリなどの一時的な状況に合わせてデータフローをどちらの方向にも設定することができるようになります 詳細については 以下のトピックを参照してください システムの役割とデータフローの方向 (98 ページ ) 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) ターゲット定義 ターゲット定義により Remote Copy 動作のターゲットシステムが特定されます ターゲットシステムとは Remote Copy ペアの相手システムのことです ターゲット定義は Remote Copy のセットアップ時にシステム単位で指定します ターゲット定義は Remote Copy ペアのもう一方のストレージシステムの名前です たとえば System1/System2 の Remote Copy ペアでは 次のようにターゲットシステムを指定します System1 では ターゲット定義は System2 System2 では ターゲット定義は System1 ターゲット定義に使う名前がシステム名と一致する必要はありません 96 Remote Copy ペアとターゲット

97 このターゲット定義と Remote Copy システムペアの間の関係は 以下のすべての有効な Remote Copy 構成で成り立ちます 単方向 双方向 M-to-N SLD プライマリボリュームグループを含むシステム ( プライマリシステム ) では ターゲットシステムはバックアップシステムと一致します セカンダリボリュームグループを含むシステム ( バックアップシステム ) では ターゲットシステムはプライマリシステムと一致します 図 28 (97 ページ ) に 双方向 Remote Copy ペアでのターゲット定義を示します 図 28 双方向 Remote Copy ペアのターゲット定義 図 28 (97 ページ ) の各システム上のそれぞれのボリュームグループのターゲット定義を表 5 ボリュームグループのターゲット定義 (1 つの双方向 Remote Copy ペア ) に示します 表 5 ボリュームグループのターゲット定義 (1 つの双方向 Remote Copy ペア ) ボリュームグループと位置 System1 のボリュームグループ groupx System2 のセカンダリボリュームグループ groupx.r11 System2 のボリュームグループ groupy System1 のセカンダリボリュームグループ groupy.r96 ターゲット定義 / ターゲットシステム System2 System1 System1 System2 詳細については 以下のトピックを参照してください 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) 双方向構成のセットアップ (83 ページ ) Remote Copy ターゲットシステム プライマリとバックアップのロールは変更可能なため HP 3PAR Remote Copy では Remote Copy ターゲットシステムという用語で Remote Copy ペア内の他方のストレージシステムを表します たとえば System1 と System2 で構成される Remote Copy では System1 のターゲットシステムが System2 System2 のターゲットシステムが System1 です Remote Copy ターゲットシステム 97

98 システムの役割とデータフローの方向 通常の動作状況では データフローの自然な方向は プライマリボリュームグループからセカンダリボリュームグループへの方向です HP 3PAR Remote Copy は プライマリシステム上にあるユーザーが指定したプライマリボリュームグループから HP 3PAR Remote Copy が指定したバックアップシステム上にあるセカンダリボリュームグループにデータを複製します 詳細については 以下のトピックを参照してください 単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 (79 ページ ) ボリュームグループの設定と管理 (111 ページ ) 複製の通常の方向 (114 ページ ) データフローの方向変換 次に示すような状況では データフローの方向を一時的に切り替える必要があります ディザスタリカバリ システムのメンテナンス / 交換 スケジュールに基づくダウンタイム データフローの方向を一時的に切り替えると ボリュームグループの複製の方向が入れ換わります 詳細については 以下のトピックを参照してください 災害からの復旧 (164 ページ ) セカンダリボリュームグループのプライマリへの変更 (117 ページ ) システムの役割と双方向構成 双方向構成では Remote Copy ペアの両方のシステムがプライマリシステムであると同時にバックアップシステムとしても動作します システムの役割は ユーザーが操作しているボリュームグループによって変化します 役割は 次のように区別します プライマリボリュームグループはプライマリシステム上にあります セカンダリボリュームグループはバックアップシステム上にあります 追加情報の内容 送信リンクの作成規則 Remote Copy による受信リンクの使用法 参照先 送信リンク (99 ページ ) 受信リンク (103 ページ ) 98 Remote Copy ペアとターゲット

99 13 Remote Copy リンク 送信リンク Remote Copy リンクは 送信リンクと受信リンクの 2 つのタイプに分けられます リンクは Remote Copy のセットアップ時に creatercopytarget コマンドまたは admitrcopylink コマンドを使用して作成します 詳細は 単方向構成のセットアップ (74 ページ ) を参照してください リンクを作成すると コマンドで指定したポートの送受信リンクになります HP 3PAR Remote Copy は 送信リンクを使用して 1 つのシステムからそのシステムの Remote Copy ターゲットシステム (Remote Copy ペアの相手システム ) にデータを転送します セットアップ時にシステムのターゲット定義を作成する際に ターゲットシステムごとにリンクのペアを 1 つ以上定義します 冗長性のため Remote Copy ペアごとに 2 つのストレージシステム間で複数の通信ネットワークを設定し いずれかのネットワークが障害になった場合でも複製を続行できるようにします RCFC は 8 ノードのストレージシステムのペア間で最大 32 個のリンクをサポートします RCIP は 8 ノードのストレージシステムのペア間で最大 8 個のリンクをサポートします 2 台のシステム間のすべてのリンクがアクティブな場合 すべてのリンクを通じてデータが移動します 言い換えると HP 3PAR Remote Copy がある I/O のデータ送信に使うリンクは 1 つだけですが 別の I/O のデータ送信には別のリンクを使うことができます このような多様性は 複数のボリュームをコピーするときに特に役立ちます HP 3PAR Remote Copy は 構成済みの各 IP インターフェイスで TCP ポートの 5785 を使用して 送信リンク経由でプライマリシステムからバックアップシステムにデータやコマンドを転送します ターゲットのノードごとの送信リンクの構成 各ターゲットシステムでノードごとに 1 つの送信リンクを設定できます たとえば それぞれがノード x と y を含む System1 と System2 から成る Remote Copy ペア ( 図 29 (100 ページ ) ) では 2 つの送信リンクを次のいずれかの構成で設定できます ノード x1 からノード x2 およびノード y1 からノード y2 ノード x1 からノード y2 およびノード y1 からノード x2 送信リンク 99

100 図 29 サポートされる送信リンク接続 Remote Copy ペア用の送信リンクの構成 Remote Copy ペア内で Remote Copy リンクをセットアップするとき プライマリシステムとバックアップシステムでそれぞれ送信リンクセットを 1 つずつ作成する必要があります ( 図 30 (101 ページ ) ) 100 Remote Copy リンク

101 図 30 Remote Copy ペア用の送信リンクの例 詳細については 以下のトピックを参照してください 単方向 Remote Copy 用プライマリシステムのセットアップ (76 ページ ) M-to-N Remote Copy 用バックアップシステムのセットアップ (49 ページ ) 複数の Remote Copy ペアのリンクの構成 Remote Copy 構成が複数の Remote Copy ペアを含む場合 (N-to-1 1-to-N M-to-N SLD) 構成内のすべての Remote Copy ペアの各システムで送信リンクを作成する必要があります RCFC の場合 ノードあたりの送信リンクの最大数は 4 です RCIP の場合 ノードあたりの送信リンクの最大数は 1 です 詳細は Remote Copy サーバーのセットアップ (39 ページ ) を参照してください 既存の Remote Copy グループのリンク数の変更 Remote Copy のリンク数は アクティブなリンクが 1 つ以上維持されていれば オンラインで増加または減少させることができます 既存の Remote Copy グループのリンク数を変更するには HP 3PAR OS CLI の admitrcopylink または dismissrcopylink コマンドを使用します Remote Copy グループが停止している場合を除き 最後のアクティブリンクは解除できません リンクの数は 使用しているリンクのプロトコルとトポロジに対して公開されている制限値まで増加させることができます Remote Copy の同期処理は 新しいリンク間で負荷分散されます RCFC 接続上のリンクの数を増やすには 以下の手順に従います 送信リンク 101

102 1. 現在のリンクを表示するには showrcopy links コマンドを実行します # showrcopy links Remote Copy System Information Status: Started, Normal Link Information Target Node Address Status Options s855 0:2: AC Up s855 1:2: AC Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up 2. 使用可能な追加のリンクを検出するには showrctransport rcfc コマンドを実行します # showrctransport -rcfc N:S:P Peer_Node_WWN Peer_Port_WWN State 3:2:1 2FF70002AC AC ready 2:2:1 2FF70002AC AC ready 1:2:1 2FF70002AC AC ready 0:2:1 2FF70002AC AC ready 3. すべてのリンクを表示するには showrcopy links コマンドを実行します # showrcopy links Remote Copy System Information Status: Started, Normal Link Information Target Node Address Status Options s855 0:2: AC Up s855 1:2: AC Up s855 2:2: AC Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 2:2: AC Up 4. 追加のリンクを許可するには admitrcopylink コマンドを実行します 入力例 : # admitrcopylink s855 3:2:1: AC リンクが許可されていることを確認するには showrcopy links コマンドを実行します 102 Remote Copy リンク # showrcopy links Remote Copy System Information Status: Started, Normal Link Information Target Node Address Status Options s855 0:2: AC Up s855 1:2: AC Up s855 2:2: AC Up s855 3:2: AC Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up

103 receive 2:2: AC Up receive 3:2: AC Up 6. 新しいリンクが正常に負荷を共有していることを確認し リンクのステータスに関する追加情報を表示するには statrcopy コマンドを実行します # statrcopy 09:54:23 08/27/2014 -Throughput(KBytes per sec)- Target Node Address IPC Total(KBytes) Current Average s855 0:2: AC RCs s855 1:2: AC RCs s855 2:2: AC RCs s855 3:2: AC RCs s receive 0:2: AC RCr receive 1:2: AC RCr receive 2:2: AC RCr receive 3:2: AC RCr Receive Send Total 受信リンク HP 3PAR Remote Copy は 受信リンクを次の目的で使用します リンクとターゲットのステータスを判定する Remote Copy ペアのターゲットシステムからの Remote Copy データとコマンドをリスンする ( 待ち受ける ) 受信データとコマンドを読み取る 該当する Remote Copy プロセスにデータとコマンドを送信する 受信リンク 103

104 14 仮想ボリュームの設定と管理 説明 仮想ボリュームの要件を確認する 仮想ボリュームを Remote Copy で使用できるように変換し CPG に割り当てる 仮想ボリュームサイズを拡張する 仮想ボリュームの名前を変更する 7. CPG を作成する 8. その CPG からスペースを取得し Remote Copy 仮想ボリュームの規則に従う仮想ボリュームを作成する コマンド setvv -snp_cpg growvv setvv -name 詳細情報 Remote Copy 仮想ボリュームの作成 標準仮想ボリュームの変換 (106 ページ ) 仮想ボリュームの拡張 (106 ページ ) 仮想ボリュームの名前変更 (107 ページ ) CPG (107 ページ ) HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド Remote Copy で使用される仮想ボリューム (108 ページ ) Remote Copy 仮想ボリュームの作成 (104 ページ ) HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド は次の web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 追加情報 : 仮想ボリュームと CPG (107 ページ ) 問題 解決策 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもミラーシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted Remote Copy 仮想ボリュームの作成 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) を参照してください HP 3PAR Remote Copy を構成してターゲットボリュームを自動的に作成しない場合は 標準のボリューム作成コマンドを使用して Remote Copy 構成内の各システム上で仮想ボリュームを作成してから Remote Copy ボリュームグループを作成する必要があります HP 3PAR Remote Copy 複製構成を構築する場合の一般的なアプローチは 複製元と複製先のシステムに個別に仮想ボリュームを作成し Remote Copy 複製グループへのボリュームのペア作成を許可することです グループは複製のモードを定義し グループが関連付けられている Remote Copy ターゲットは ペアになっているターゲットボリュームの位置を識別します Remote Copy ボリュームの作成の詳細については 以下を参照してください 仮想ボリュームと CPG (107 ページ ) HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド 104 仮想ボリュームの設定と管理

105 HP 3PAR Remote Copy は ターゲットボリュームグループにターゲットボリュームを自動的に作成することもできます 自動作成されたターゲットボリュームは ソースボリュームの WWN を継承します 自動作成されたボリュームのペアが Remote Copy グループに許可され続ける限り その WWN は変更できません ターゲットボリュームを自動的に作成するには admitrcopyvv createvv コマンドを使用します 参照 : セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成 HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド HP 3PAR Remote Copy で使用する仮想ボリュームは 次のいずれかのタイプでなければなりません CPG から取得したスナップショットスペースを含む TPVV TPVV では HP 3PAR Thin Provisioning Software を使用する必要があります FPVV 仮想ボリュームについての詳細は HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library TDVV 重複排除機能に関連付けられた VV です TDVV は TPVV と同様に動作します TDVV の詳細は 次の Web サイトで入手できる HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください HP Storage Information Library ( 既存の TPVV TDVV または FPVV の読み取り / 書き込みスナップショットは HP 3PAR Remote Copy 内で新しいベース仮想ボリュームとして使用することもできます 個々の Remote Copy 複製グループは 同じボリュームツリーから複数の仮想ボリュームを含むことはできません VMware VVol タイプの仮想ボリュームは Remote Copy グループでは許可されていません リンクするプライマリとセカンダリの仮想ボリューム ( 例 : vv1 と vv1_remote) のサイズを一致させる必要があります 詳細は ボリュームグループ内の仮想ボリュームのリンク (114 ページ ) を参照してください ボリュームの RAID レベルや可用性レベル (Cage Magazine など ) が異なっていてもかまいません 仮想ボリュームには 次のような制限事項があります HP 3PAR StoreServ Storage でのシステム全体のミラーボリュームの最大数は 次のとおりです 同期モードで 2,400 非同期定期モードで 6,000 ( 非同期定期モードのみを使用した場合 ) 同期または非同期定期モードのボリュームの Remote Copy グループあたりの最大数は 300 です ミラーボリュームの最大サイズは 16TB です Remote Copy ボリュームグループのプライマリ仮想ボリュームとして TPVV または TDVV を構成する場合 セカンダリボリュームは次のいずれかでなければなりません Remote Copy ボリュームグループに追加する前に データが書き込まれていない プライマリボリュームのサイズに正確に一致し 初期同期の際にセカンダリボリューム全体を書き込むことができる Remote Copy 仮想ボリュームの作成 105

106 RW スナップショットを Remote Copy ボリュームグループに格納できます 詳細は ボリュームグループへのスナップショットの追加 (113 ページ ) を参照してください 標準仮想ボリュームの変換 1. Remote Copy で使用する仮想ボリュームが スナップショット管理スペースまたはスナップショットデータスペースを他の仮想ボリュームと共有していないことを確認してください 仮想ボリュームが他のボリュームとこれらのリソースを共有している場合 変換は失敗します 2. 次のコマンドを実行して 標準仮想ボリュームを FPVV に変換して CPG に割り当てます # setvv -snp_cpg <snp_cpg> <VV_name> オプションの説明 <snp_cpg> - 仮想ボリュームに割り当て スナップショットスペースの提供元になる CPG の名前 <VV_name> - Remote Copy で使用するために FPVV に変換する仮想ボリュームの名前 仮想ボリュームの拡張 仮想ボリュームを拡張するには 以下の手順に従います 1. 次のいずれかのコマンドを実行して 拡張する仮想ボリュームを含むプライマリボリュームグループを停止します # stoprcopygroup <group_name> <group_name> は 停止するボリュームグループを表します または # stoprcopygroup -pat <pattern> <pattern> は 停止するボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 2. 次のコマンドを実行して仮想ボリュームのサイズを拡張します # growvv <VV_name> <size>[g G t T] オプションの説明 <VV_name> - 拡張する仮想ボリュームの名前です <size> - 仮想ボリュームのユーザースペースに追加するサイズ (256MB の倍数単位 ) です 拡張するサイズをギガバイトまたはテラバイト単位にする場合は それぞれ g G t または T を指定します 3. 次のいずれかのコマンドを実行してボリュームグループを起動します # startrcopygroup <group_name> 106 仮想ボリュームの設定と管理

107 または # startrcopygroup -pat <pattern> ボリュームグループの起動方法を決定するポリシー変数についての詳細は Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) を参照してください 仮想ボリュームの名前変更 ボリュームグループの名前を変更するには 次のコマンドを実行します # setvv -name <new_name> <VV_name> オプションの説明 <new_name> - 仮想ボリュームに割り当てる新しい名前 <VV_name> - 名前を変更する仮想ボリューム 仮想ボリュームと CPG Remote Copy の仮想ボリューム作成手順 詳細情報の入手先 1. CPG を作成します CPG (107 ページ ) 2. その CPG からスペースを取得し Remote Copy 仮想ボリュームの規則に従う仮想ボリュームを作成します Remote Copy で使用される仮想ボリューム (108 ページ ) Remote Copy 仮想ボリュームの作成 (104 ページ ) 詳細は 次を参照してください 仮想ボリュームの変更 (104 ページ ) HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( CPG CPG は 論理ディスクの仮想プールです このプールを利用することで 複数の仮想ボリュームが CPG のリソースを共有できます CPG は そのグループに含まれる仮想ボリュームやスナップショットにオンデマンドでスペースを割り当てます CPG のスナップショットに対するスペース割り当て方法 1. ユーザーまたは Remote Copy の自動プロセスが ボリュームの新しいスナップショットの作成を試みます 2. ボリュームにスナップショットを作成できるだけの十分なスペースがない場合 システムはシステムの共通ストレージプールから追加スペースを取得し CPG の各プールに配置します その後 CPG がボリュームに追加スペースを割り当て スナップショットの作成が完了します 仮想ボリュームの名前変更 107

108 3. HP 3PAR Remote Copy が ボリュームおよびその新しいスナップショットを含むボリュームグループの同期を ( ただちに 手動で またはスケジュールに基づき定期的に ) 取り直して システムからスナップショットを削除します 4. CPG が当該のスナップショットに割り当てられたスペースをボリュームの空きスペースに戻します 注記 : 連続する空きスナップショットデータスペースを解放して CPG に戻すには HP 3PAR Thin Reclamation Software を使用します Thin Reclamation Software の詳細は 次の Web サイトで入手できる HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド を参照してください HP Storage Information Library CPG による仮想ボリュームへのスペース割り当て方法 TPVV または TDVV FPVV システムは ボリュームならびにスナップショットにオンデマンドでスペースを割り当てます ボリュームは CPG から追加スペースを取得すると サイズを増やし追加のストレージスペースを要求します ボリュームのストレージスペースを拡大するために システムは自動的に追加論理ディスクを作成して CPG に追加します この拡大は CPG が指定された割り当て制限に達するまで必要に応じて続けられます システムは FPVV にオンデマンドでスペースを割り当てられません システムがオンデマンドでスペースを割り当てられるのは これらのボリュームのスナップショットに対してだけです CPG に関する基本情報 CPG の作成 注記 : CPG に関する警告と注意の詳細なリストについては 次の Web サイトで入手できる HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド を参照してください HP Storage Information Library CPG は論理ディスクの仮想プールを作成することで 仮想ボリュームによる CPG のリソースの共有と必要に応じたスペースの割り当てを可能にします ただし CPG には 大きくなりすぎないように慎重な計画と監視が必要です システムあたりの CPG の最大数は 2,048 です CPG を作成するには HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください Remote Copy で使用される仮想ボリューム Remote Copy では 3 種類の仮想ボリュームを使用できます これらの仮想ボリュームが関連付けられた CPG から取得するスペースの量には違いがあります 仮想ボリュームのタイプ TPVV TDVV FPVV 割り当てられる CPG スペース すべてのデータおよびスナップショットスペースが CPG からオンデマンドで割り当てられます すべてのデータおよびスナップショットスペースが CPG からオンデマンドで割り当てられます CPG からオンデマンドで割り当てられるのはスナップショットスペースだけです 108 仮想ボリュームの設定と管理

109 シンプロビジョニングされた仮想ボリューム TPVV が関連付けられている CPG から 必要に応じてスペースを取得します CPG は小さな単位に分けてオンデマンドでスペースを割り当てます デフォルトでは TPVV にはスナップショットスペースはありません Remote Copy で TPVV を使用するには スナップショットスペースを含む TPVV を作成する必要があります ユーザーがプライマリ Remote Copy 仮想ボリュームとして構成される TPVV の初期同期を取るとき HP 3PAR Remote Copy がバックアップシステムのセカンダリ仮想ボリュームに送信するのは割り当て済みのデータページだけです Remote Copy ボリュームグループのプライマリ仮想ボリュームとして TPVV を構成する場合 次の 2 つの条件のうちいずれかが満たされていることを確認する必要があります 1 つは Remote Copy ボリュームグループに追加する前の状態のセカンダリ仮想ボリュームにデータが書き込まれていないこと もう 1 つはセカンダリボリュームがプライマリボリュームと一致することです TPVV 作成の詳細は HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( シンプロビジョニングされた重複排除済み仮想ボリューム TDVV は TPVV と同様に動作します ( シンプロビジョニングされた仮想ボリューム を参照 ) TDVV 作成の詳細は HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( フルプロビジョニングされた仮想ボリューム FPVV は CPG からスナップショットスペースのみを取得します FPVV 作成の詳細は HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( HP 3PAR File Persona での Remote Copy の使用 HP 3PAR File Persona VV は Remote Copy を使用してデータが複製されるその他の仮想ボリュームと同様に扱われます 必要なファイルサービスタスクの実行については テクニカルホワイトペーパー Technical Overview of HP 3PAR File Persona Software Suite を参照してください ディザスタリカバリ用の HP 3PAR File Persona の使用については テクニカルホワイトペーパー Replication and Disaster Recovery Guide for HP 3PAR File Persona を参照してください 注記 : 本書の発行時点では ホワイトペーパー Replication and Disaster Recovery Guide for HP 3PAR File Persona は発行されていません ホワイトペーパーが完成すると 次の web サイトにリンクが公開されますので こちらを検索してください HP Storage Information Library ( HP 3PAR File Persona についての詳細は 次のドキュメントを参照してください HP 3PAR StoreServ Storage コンセプトガイド HP 3PAR File Persona での Remote Copy の使用 109

110 HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド HP 3PAR OS Command Line Interface Reference これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 110 仮想ボリュームの設定と管理

111 15 ボリュームグループの設定と管理 追加情報の内容 ボリュームグループの説明および Remote Copy で使われる理由 Remote Copy による ボリュームグループ内の仮想コピーの操作方法 ボリュームグループに追加できるボリューム HP 3PAR Remote Copy によるセカンダリボリュームグループの命名方法 プライマリおよびセカンダリボリュームグループの位置 HP 3PAR Remote Copy によるボリュームグループ間でのデータコピー方法 参照先 ボリュームグループの使用理由 (111 ページ ) ボリュームグループの機能 (112 ページ ) ボリュームグループの編成規則 (113 ページ ) ボリュームグループへのスナップショットの追加 (113 ページ ) 複製の通常の方向 (114 ページ ) Remote Copy ペアでのボリュームグループの組織化方法 (114 ページ ) 複製の通常の方向 (114 ページ ) HP 3PAR Remote Copy による仮想ボリューム間でのデータコピーを可能にするためのプライマリ仮想ボリュームのセカンダリ仮想ボリュームへのリンク ボリュームグループ内の仮想ボリュームのリンク (114 ページ ) setrcopygroup mode コマンドを使用したボリュームグループのモードの変更 Syncrcopy コマンドを使用したプライマリおよびセカンダリボリュームグループの同期 setrcopygroup failover コマンドを使用した 障害復旧目的でのボリュームグループの役割変更 stoprcopygroup および startrcopygroup コマンドを使用した Remote Copy の停止と再起動 Stoprcopygroup コマンドを使用した Remote Copy 構成の消去 ボリュームグループの Remote Copy モードの変更 (115 ページ ) ボリュームグループの手動による再同期 (116 ページ ) セカンダリボリュームグループのプライマリへの変更 (117 ページ ) Remote Copy の停止および再起動 (91 ページ ) Remote Copy の完全な削除 (91 ページ ) 詳細については 以下のトピックを参照してください ボリュームグループのモード (120 ページ ) 同期 (123 ページ ) ボリュームグループの使用理由 Remote Copy 操作のほとんどは Remote Copy ボリュームグループと呼ばれるグループに編成された仮想ボリュームのセットに対して行われます ボリュームグループは 仮想ボリュームのセット全体でデータの整合性を維持するために使用されます たとえば アプリケーションがいくつかの仮想ボリュームに 依存性のある書き込みを発行することがあります これらの関連する仮想ボリュームを 1 つのボリュームグループに含めた場合 Remote Copy は これらのボリュームの間で I/O を一貫した順序で実行し Remote Copy のフェイルオーバーが起きた場合でも データベースや他のアプリケーションがデータを使用できるようにします ボリュームグループを使用することにより 管理を簡単にすることもできます 仮想ボリュームのセットを構成する各ボリュームが互いに関係を持たず 書き込みの整合性を必要としてい ボリュームグループの使用理由 111

112 なくても これらのボリュームを 1 つのボリュームグループに追加すれば Remote Copy のフェイルオーバーが起きた場合などに発行する必要があるコマンドの数を減らせます たとえば start/stop/setrcopygroup コマンドを 1 回の発行で指定したボリュームグループ内のすべてのボリュームに適用できます ボリュームグループの機能 HP 3PAR Remote Copy は ボリュームグループ内の仮想ボリュームが互いに関連付けられているかのように機能して ボリュームグループ内の仮想ボリュームのデータが書き込みの整合性を確実に維持できるようにします ユーザーが Remote Copy の動作を開始または停止すると HP 3PAR Remote Copy はボリュームグループ全体に対して操作を開始 / 停止します ユーザー ( または 自動プロセス ) がボリュームグループ内の仮想ボリュームのある時点でのスナップショットを作成すると HP 3PAR Remote Copy は グループ内のすべてのボリュームへの書き込みをブロックして その時点での仮想コピーをボリュームグループ全体の中で整合性のあるものにします 注意 : 1 つのボリュームグループに必要以上の数の仮想ボリュームを追加しないよう注意してください ボリュームグループに非常に多数の仮想ボリュームが含まれていると スナップショットの作成時間が延びます スナップショット処理に時間がかかりすぎると 一部のホスト操作がタイムアウトする場合があります 自動 Remote Copy VV セットの作成 HP 3PAR OS から Remote Copy グループが作成されるときに システムは Remote Copy グループに属しているのと同じボリュームを含む新しい VV セットを自動的に作成します これらの VV セットは 1 台以上のホストにエクスポートでき QoS ルールを割り当てるために使用できます QoS ルールを使用すれば 同期されたデータの複製を維持しながら ある時点で VV セットに許可する最大の帯域幅や秒あたりの I/O を制限することができます VV セットには プレフィックス RCP_x が割り当てられます ここで x は Remote Copy グループの名前です 名前が衝突する場合 VV セットの名前は RCP_x.0 RCP_x.1 のようになります プレフィックスや拡張子を追加するための十分なスペースがない場合 x は切り捨てられます VV セットの名前は変更できます VV セットの名前を変更しても Remote Copy グループへのリンクは保持されます ボリュームを Remote Copy グループに追加したり Remote Copy グループから削除すると VV セットが自動的に更新され Remote Copy グループが削除された場合には VV セットが削除されます 以下の CLI コマンドを使用すると VV セットに対して操作が実行されます admitrcopyvv removercopyvv creatercopygroup removercopygroup ボリュームを Remote Copy グループに追加することで Remote Copy グループの VV セット内で LUN が衝突する場合 admitrcopyvv コマンドは拒否されます グループに別のボリュームを追加するには 衝突する LUN を削除する または VV セットのエクスポートを 新しいボリュームを含まない 手動で作成したセットで置き換える必要があります ボリュームグループと VV セット間の整合性を維持するために VV セットのメンバーを直接変更したり VV セットを削除することはできません このような試みは失敗します 代わりに Remote Copy グループのメンバーを直接変更してください 112 ボリュームグループの設定と管理

113 以下のいずれかのコマンドで操作するセットが自動的な Remote Copy VV セットである場合 操作が拒否されます createvvset -add removevvset ボリュームグループの編成規則 Remote Copy ボリュームグループ内の仮想ボリュームのグループは 次の条件を満たす必要があります 同じストレージシステム上に配置する必要があります 論理的に関連付けることができます 複数のボリューム間で書き込み順序が設定されているボリュームを含めることできます ボリュームの数が最大数 (300) を超えることはできません 次のいずれかのタイプでなければなりません スナップショットスペースを含む TPVV スナップショットスペースを含む TDVV FPVV RW スナップショット ( ボリュームグループへのスナップショットの追加 (113 ページ ) を参照 ) 詳細は 同時に同期が取られるボリュームに関する制限事項 (124 ページ ) を参照してください ボリュームグループの命名方法 ユーザーがプライマリシステムでボリュームグループを作成して命名 (creatercopygroup コマンドを使用 ) すると HP 3PAR Remote Copy はバックアップシステムで関連付けられるセカンダリボリュームグループを自動的に作成して名前を付けます セカンダリボリュームグループは 次のように命名されます <primary_group_name>.r<primary_system_system_id> たとえば プライマリボリュームグループの名前が Group1 でプライマリシステムの ID が 96 の場合 セカンダリボリュームグループは Group1.r96 と名付けられます 詳細については 以下のトピックを参照してください 単方向 Remote Copy 用のボリュームグループの作成 (79 ページ ) Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) ボリュームグループへのスナップショットの追加 RW スナップショットをボリュームグループに追加するためのルールは次のとおりです ボリュームグループに追加できる RW スナップショットの数は 仮想ボリュームごとに 1 つです 同じボリュームグループに スナップショットとそのスナップショットのベースボリュームを追加することはできません 1 つのスナップショットを複数のボリュームグループに追加することはできません 注記 : HP 3PAR OS では RW スナップショットを Remote Copy ボリュームグループに追加することはできません 詳細は ボリュームグループの編成規則 (113 ページ ) を参照してください ボリュームグループの編成規則 113

114 スナップショット作成についての詳細は Remote Copy スナップショット (268 ページ ) を参照してください Remote Copy ペアでのボリュームグループの組織化方法 プライマリボリュームグループには 複製元の仮想ボリュームが含まれます 通常の動作状況では 次の状態が維持されます プライマリボリュームグループ内のボリュームのデータが 最新データです プライマリボリュームグループは プライマリシステム上に維持されます セカンダリボリュームグループには 複製された仮想ボリュームが含まれます 通常の動作状況では セカンダリボリュームグループはバックアップシステム上に維持されます Remote Copy ボリュームグループの役割の一時的な交代が求められる状況についての詳細は 災害からの復旧 (164 ページ ) を参照してください 複製の通常の方向 Remote Copy 複製の通常の方向は プライマリボリュームグループからセカンダリボリュームグループ ( プライマリシステムからバックアップシステム ) への方向です ボリュームグループ内の仮想ボリュームのリンク セカンダリ仮想ボリュームのサイズがプライマリボリュームと同じ限り どのプライマリ仮想ボリュームもセカンダリボリュームグループ内のセカンダリボリュームにマッピングできます 単方向ボリュームグループ 単方向 Remote Copy ペアでは ユーザーは (admitrcopyvv コマンドを使用して ) 仮想ボリュームをボリュームグループに追加するときに プライマリシステム上のプライマリボリュームグループ内の各仮想ボリュームをバックアップシステム上の対応セカンダリボリュームグループ内の仮想ボリュームにマップします ( 図 31 (114 ページ ) ) 図 31 単方向プライマリシステム およびバックアップシステム間でのボリュームのマッピング 双方向ボリュームグループ 双方向 Remote Copy ペアでは プライマリボリュームグループをプライマリシステムおよびバックアップシステムの両方に追加できます HP 3PAR Remote Copy は Remote Copy ペアの他方のシステムに自動的にセカンダリボリュームグループを作成します この構成では 各システムがプライマリボリュームグループのバックアップをもう一方のシステム上で提供します ( 図 32 (115 ページ ) ) 114 ボリュームグループの設定と管理

115 図 32 双方向プライマリシステムおよびバックアップシステム間でのボリュームのマッピング ボリュームグループの Remote Copy モードの変更 1. 変更するターゲットを使用しているプライマリ上のすべての Remote Copy グループを停止します 双方向を複製する場合は 同じターゲットを使用している両方のアレイ上の Remote Copy グループを停止する必要があります 次のいずれかのコマンドを実行します # stoprcopygroup <group_name> <group_name> は プライマリボリュームグループの名前を表します または # stoprcopygroup -pat <pattern> <pattern> は 停止するボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 2. 次のいずれかのコマンドを実行してボリュームグループのモードを変更します # setrcopygroup mode <mode_value> <target_name> <group_name> オプションの説明 <mode_value> - 新しい Remote Copy のモード (sync または periodic) <target_name> - 変更するボリュームグループのバックアップシステムの名前 <group_name> - プライマリボリュームグループの名前または # setrcopygroup mode <mode_value> <target_name> -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します ボリュームグループの Remote Copy モードの変更 115

116 3. 次のいずれかのコマンドを実行してプライマリボリュームグループを起動します # startrcopygroup <group_name> または # startrcopygroup -pat <pattern> <pattern> は 起動するボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 4. ボリュームグループの新しいモードが非同期定期の場合は 次のいずれかのコマンドを実行して同期期間を設定します # setrcopygroup period <value>{s m h d} <target_name> <group_name> オプションの説明 <value> - 再同期期間 ( 再同期間の時間間隔 ) および時間単位 ( 秒 分 時間 または日 ) <target_name> - 変更するボリュームグループのバックアップシステムの名前 <group_name> - プライマリボリュームグループの名前 または # setrcopygroup period <value>{s m h d} <target_name> -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 注意 : 同期期間を指定する必要があります HP 3PAR Remote Copy にはデフォルトの同期期間がないため 同期期間を設定しないと Remote Copy ボリュームグループは自動的に再同期されません ボリュームグループの手動による再同期 プライマリおよびセカンダリボリュームグループを手動で再同期するには 使用されているモードを考慮してください 同期モード 同期モードでは -orvd オプションを指定して ボリュームがすでに同期されている場合でも 同期モードでボリュームグループ間の完全な同期を手動で実行する必要があります このオプションは 一貫性を失った同期モードのボリュームグループにも使用できます 次のいずれかのコマンドを実行します # syncrcopy -ovrd <group_name> または # syncrcopy -ovrd -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 116 ボリュームグループの設定と管理

117 非同期定期モード 非同期定期モードでは 次のいずれかのコマンドを実行します # syncrcopy <group_name> <group_name> は プライマリボリュームグループの名前を表します または # syncrcopy -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します このコマンドの操作の間 HP 3PAR Remote Copy ではプライマリボリュームでのみホスト書き込みの変更が行われます (syncrcopy コマンドは 最後の再同期ポイントをネットワーク経由でバックアップストレージシステムに送信します ) 手動の再同期コマンドを含めたホストベースのスクリプトを使用して 非同期定期ボリュームグループの再同期を特定の時間 ( 毎日午後 12 時など ) にスケジュール設定することができます createsched コマンドを使用して同期をスケジュールすることもできます # syncrcopy -ovrd -pat <pattern> 同期期間について詳しくは 非同期定期モードでの再同期のセットアップ (127 ページ ) を参照してください セカンダリボリュームグループのプライマリへの変更 プライマリシステムまたはプライマリボリュームに障害が発生した場合は ディザスタリカバリを支援するため セカンダリボリュームグループをプライマリボリュームグループに変更することができます セカンダリボリュームグループをプライマリボリュームグループに変更すると 以下のようになります データ複製の方向が逆になる ( 可能な場合 ) ボリュームグループへの I/O が有効になる ディザスタリカバリプロセスの一部として ボリュームグループを RW としてエクスポートすることができる ( セカンダリボリュームグループをプライマリグループに変更しない場合 ボリュームは読み取り専用としてエクスポートされます ) 1 つのボリュームグループの変更 1 つのセカンダリボリュームグループをプライマリグループに変更するには 以下の手順に従います 1. 次のコマンドのいずれかを実行して プライマリシステム上のプライマリボリュームグループを停止します ( 再同期スナップショットはシステムに残ります ) # # stoprcopygroup <group_name> <group_name> は ボリュームグループの名前を表します または # stoprcopygroup -pat <pattern> セカンダリボリュームグループのプライマリへの変更 117

118 <pattern> は 停止するボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 2. 次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover <group_name> <group_name> は プライマリグループに変更するセカンダリボリュームグループの名前 ( 例 : Group1.r96) です システム上のすべてのボリュームグループの変更 バックアップシステム上のすべてのセカンダリボリュームグループをプライマリグループに変更するには 次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover -t <target_name> <target_name> は プライマリ ( 故障した ) システムの名前 (System1) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 詳細は 次を参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) 災害からの復旧 (164 ページ ) ボリュームグループのポリシー ポリシーの説明 auto_recover ポリシー設定を使用して 特定の種類の障害の後に自動的に再起動する 参照先 ボリュームグループの自動再起動 (119 ページ ) no_auto_recover ポリシー設定を使用して 自動的に再起動しない ( デフォルト ) Auto_failover ポリシー設定を使用して Remote Copy グループに対する自動フェイルオーバーを設定する この機能は Quorum Witness 機能と組み合わせて使用されたとき Remote Copy グループに自動フェイルオーバーを実行します セカンダリボリュームは 接続されているホストにエクスポートされたボリュームが利用可能になった場合に Remote Copy フェイルオーバー操作の対象になります フェイルオーバーを促すネットワーク障害が起こると すべてのプライマリボリュームはフェイルセーフ状態に置かれ データの破壊およびプライマリとセカンダリボリューム間の不整合が防止されます 自動フェイルオーバーポリシー no_auto_failover を使用して 自動フェイルオーバーの対象としない Remote Copy グループを選択する ( デフォルト ) over_per_alert ポリシー設定を使用して 非同期定期ボリュームグループ間の同期が低速な場合に警告を生成する ( デフォルト ) no_over_per_alert ポリシー設定を使用して 非同期定期ボリュームグループに対する低速同期アラートを生成しない 非同期定期ボリュームグループの遅い再同期に対するアラートの生成 (120 ページ ) 118 ボリュームグループの設定と管理

119 ポリシーの説明 参照先 path_management ポリシー設定を使用して 同期ボリュームグループに対するパス管理ポリシーを有効にする 指定されたグループ内のボリュームの Target Port Group 状態は プライマリシステムでは ACTIVE と報告され セカンダリシステムでは STANDBY と報告されます このポリシーは sync ターゲットがあるグループにのみ適用されます no_path_management 設定を使用して 同期ボリュームグループに対するパス管理ポリシーを無効にします 指定されたグループ内のボリュームの Target Port Group 状態は プライマリシステムとセカンダリシステムで ACTIVE と報告されます これはデフォルトのポリシーです 第 17 章 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover 第 17 章 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover Remote Copy ポリシーを プライマリボリュームグループに設定します コマンドおよびポリシー設定は セカンダリボリュームグループに自動的にミラーリングされます 問題 解決策 タイムアウト制限時間の 5 分が経過してもミラーシステムがコマンドに応答しない場合は 次のエラーメッセージが表示されます target system <sys_name> could not be contacted 両方のシステムでリンクを有効にして コマンドを再実行してください 詳細は 単方向 Remote Copy でのシステム間のリンクチェック (78 ページ ) を参照してください ボリュームグループの自動再起動 デフォルトでは Remote Copy ボリュームグループは自動的に再起動されません Remote Copy ペア間のすべてのリンクに障害が発生して再確立された後で 自動的な再起動を許可する場合は 次のどちらかのコマンドを使ってボリュームグループを auto_recover ポリシーに設定します # setrcopygroup pol auto_recover <group_name> または # setrcopygroup pol auto_recover -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します auto_recover ポリシーを指定すると リンク全体が障害になったためにボリュームグループが停止した場合 いずれかのリンクが復帰したときに自動的に再起動されます ボリュームグループがその他の理由 (I/O エラーが生じて システムによってボリュームグループが停止されるなど ) で停止した場合 startrcopygroup コマンドを使用して ボリュームグループを手動で再起動する必要があります ボリュームグループをデフォルトのポリシーに戻して 自動的に再起動されないようにするには 次のどちらかのコマンドを使用してボリュームグループを no_auto_recover ポリシーに設定します # setrcopygroup pol no_auto_recover <group_name> ボリュームグループのポリシー 119

120 または # setrcopygroup pol no_auto_recover -pat <pattern> <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します no_auto_recover ポリシーが設定されていて ボリュームグループが何らかの障害によって停止した場合は startrcopygroup コマンドを使用して ボリュームグループを手動で再起動する必要があります 非同期定期ボリュームグループの遅い再同期に対するアラートの生成 非同期定期ボリュームグループが setrcopygroup period コマンドで指定された同期期間内に再同期を完了しない場合 HP 3PAR Remote Copy はデフォルトで アラートを生成します 非同期定期ボリュームグループの再同期が指定の同期期間内に完了しないときに HP 3PAR Remote Copy からアラートが送信されないようにするには 次のどちらかのコマンドを使用してボリュームグループを no_over_per_alert ポリシーに設定します # setrcopygroup pol no_over_per_alert <group_name> または # setrcopygroup pol no_over_per_alert -pat <pattern> ボリュームグループをデフォルトのポリシーに戻して 同期期間内に完了しない非同期定期の再同期にアラートを生成するには 次のどちらかのコマンドを使用してボリュームグループを over_per_alert ポリシーに設定します # setrcopygroup pol over_per_alert <group_name> または # setrcopygroup pol over_per_alert -pat <pattern> ボリュームグループのモード 掲載されている情報 2 つのモードタイプの比較 同期モードでの Remote Copy ボリュームグループの動作 非同期定期モードでの Remote Copy ボリュームグループの動作 参照先 ボリュームグループモードの概要 (121 ページ ) 同期モード (121 ページ ) 非同期定期モード (122 ページ ) 120 ボリュームグループの設定と管理

121 ボリュームグループモードの概要 ボリュームグループモード 同期 ( 出力では sync) 非同期定期 ( 出力では periodic) 説明 同期モードボリュームグループは 常に 同期状態を維持します 非同期定期モードよりもデータの整合性が高くなりますが ホストの書き込み I/O 応答時間は非同期定期モードよりも長くなる可能性があります 非同期定期モードボリュームグループでは 自動または手動で定期的に同期が取り直されます 同期モードよりもホスト I/O 書き込み応答時間は短くなりますが データは常に同期状態というわけではありません 同期モード Remote Copy ボリュームグループが同期モードで動作している場合 以下のように プライマリストレージシステムとバックアップストレージシステムの両方にホストの書き込みがコミットされてから プライマリアレイがホスト書き込みに肯定応答する必要があります ( 図 33 (122 ページ ) を参照 ) 1. ホストが 書き込み要求をプライマリストレージシステムに送信します 2. HP 3PAR Remote Copy は プライマリシステムの 2 つ以上のノードのキャッシュにデータを書き込みます この冗長性により 書き込みが複製される前に 1 つのノードに障害が発生しても同期を続行できます 3. HP 3PAR Remote Copy は 同時に 通信リンクを介してバックアップシステムに書き込み要求を送信します 4. HP 3PAR Remote Copy は バックアップストレージシステムの 2 つのノードのキャッシュに複製されたデータを書き込みます 5. HP 3PAR Remote Copy は バックアップシステムからプライマリシステムに複製が完了したという肯定応答を送信します 6. プライマリシステム上でアクティブキャッシュの更新が完了しプライマリシステムがバックアップシステムの肯定応答を受け取ると プライマリアレイは書き込みの肯定応答をホストに送信します ホストへの I/O が完了します ボリュームグループのモード 121

122 図 33 同期モードの Remote Copy 同期モードの利点 プライマリシステム バックアップシステム または通信リンクが停止しても 両方のストレージシステムに サーバーに対して肯定応答済みのすべての I/O のデータが保持されます バックアップシステムに保存されているデータコピーがプライマリシステム上のデータの正確な複製なので 災害によりプライマリシステムが影響を受け停止しても このコピーをただちに使用してアプリケーションでの作業を続行できます 同期モードにおける遅延 同期モードでは 以下の理由から ホストの書き込み I/O に対する遅延が発生します IP ネットワークまたは FC SAN を介して I/O をバックアップシステムに送信する必要があるため 書き込み I/O の応答時間に遅延が生じます ホスト書き込みの肯定応答がプライマリシステムに送信される前に バックアップシステムはホスト書き込み I/O を処理する必要があります プライマリストレージシステムとバックアップストレージシステムとの距離に比例して 遅延も増えます たとえば ダークファイバー上の一方向の通信で距離が約 160km 延びると 書き込み遅延が約 1 ミリ秒増えます 同期モードでは ホストの書き込みをバックアップシステムに送信する必要があり プライマリシステムに肯定応答を返してからホストに肯定応答する必要があります このプロセスにより ホスト書き込みの遅延が増加します プライマリとバックアップのストレージシステムが隣接し FC SAN で接続されていても 同期モードボリュームグループを使用すると ホスト書き込みにいくらかの遅延が加わります 非同期定期モード 非同期定期モードでの Remote Copy ボリュームグループの動作 ( 図 34 (123 ページ ) を参照 ) 1. ホストの書き込み要求がプライマリシステムに送信されます 2. データがプライマリシステムのキャッシュに書き込まれると HP 3PAR Remote Copy がた だちにホスト書き込みに肯定応答します 122 ボリュームグループの設定と管理

123 3. 再同期化のスケジュールでは HP 3PAR Remote Copy により プライマリシステム上のボリュームグループ内のすべての仮想ボリュームのスナップショットが作成され プライマリシステムとバックアップシステムは 次のように定期的に再同期されます 自動 - setrcopygroup コマンドで指定されたスケジュールに基づきます 手動 syncrcopy コマンドを実行したとき 図 34 非同期定期モードの Remote Copy 非同期定期モードの利点 同期 次の再同期までにボリュームの一部に書き込みが何度行われても Remote Copy がバックアップシステムに送信する必要があるのは最後の書き込みだけです このため 非同期定期モードの Remote Copy が送信するデータの量は全体として同期モード Remote Copy の場合よりも少なくなります 詳細は 同期 (123 ページ ) を参照してください 追加情報の内容 Remote Copy が行う同期の 2 つのタイプ Remote Copy が同時に同期を取る仮想ボリュームの数 Remote Copy による非同期定期モードボリュームグループの同期方法 非同期定期ボリュームグループの再同期に関する留意事項 Remote Copy による同期モードボリュームグループの同期方法 参照先 同期のタイプ (124 ページ ) 同時に同期が取られるボリュームに関する制限事項 (124 ページ ) 非同期定期モードのボリュームグループ (124 ページ ) 非同期定期モードでの再同期のセットアップ (127 ページ ) 同期モードボリュームグループ (128 ページ ) 同期 123

124 詳細については 以下のトピックを参照してください ボリュームグループの設定と管理 (111 ページ ) ボリュームグループのモード (120 ページ ) 同期のタイプ Remote Copy は ボリュームグループに次の同期タイプのいずれかを実行します 同期タイプ 完全同期 再同期 機能 HP 3PAR Remote Copy はプライマリボリューム全体をコピーします HP 3PAR Remote Copy は 前回の同期以降に変更されたデータだけをコピーします 新しいボリュームグループを作成すると データの初期同期は モード ( 非同期定期または同期 ) にかかわらず常に完全同期になります ただし startrcopygroup コマンドまたは admitrcopyvv <snapname> コマンドで -nosync オプションを選択した場合を除きます 同期は ボリュームごとに個別に取られます Remote Copy は ボリュームグループのモードに合わせて 異なるタイミングで異なるタイプの同期を実行します 同時に同期が取られるボリュームに関する制限事項 Remote Copy による HP 3PAR StoreServ Storage System のパフォーマンスへの影響を抑制するために HP 3PAR Remote Copy では 同時に同期を取る仮想ボリュームの数を 64 に制限しています この制限には 次のような特徴があります ユーザーが設定できない 初期同期に適用される モード ( 同期または非同期定期 ) とは関係なく 再同期に適用される たとえば Remote Copy が 100 の仮想ボリュームを含む非同期定期モードボリュームグループを再同期している最中に 残りの 36 個のボリュームのうちいくつかの同期が開始される前に 最初の 64 個のボリュームのうちのいくつかで同期が完了したことに気付くことがあります 再同期の状態を確認するには showrcopy コマンド出力の [SyncStatus] 列を参照してください showrcopy コマンドの詳細と showrcopy コマンドの出力例については HP 3PAR Command Line Reference を参照してください このドキュメントにアクセスするには 次の web サイトへ移動します HP Storage Information Library ( ボリュームグループの整合性を確保するために Remote Copy は ボリュームグループ内のすべての仮想ボリュームの同期が取れるまで バックアップシステム上のセカンダリ非同期定期ボリュームグループのすべてのスナップショットを維持します 詳細は Remote Copy スナップショット (268 ページ ) を参照してください ボリュームグループモードについての詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください 非同期定期モードのボリュームグループ 非同期定期モードのボリュームグループでは 次のようになります 1. 初期同期 ( 完全同期 ) でバックアップシステムにスナップショットが作成されます 124 ボリュームグループの設定と管理

125 2. プライマリおよびセカンダリボリュームグループが再度同期されるまで プライマリシステムは I/O を受け入れ I/O に肯定応答します 3. プライマリとセカンダリの Remote Copy グループ間で再同期する時間になると HP 3PAR Remote Copy は 図 35 (125 ページ ) の説明に従ってスナップショットを作成します このプロセスについての詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください 図 35 再同期の前のスナップショット作成 ( 非同期定期モード ) 完全同期 4. ( スケジュールに基づいて自動的に または syncrcopy コマンドを使用して手動で ) 非同期定期ボリュームグループが再同期されるとき 管理者が完全同期を明示的に実行しない限り システムは完全な再同期を実行します Remote Copy は 次のいずれかの場合に完全同期を実行します プライマリボリュームの同期が一度も成功していない 有効な再同期用スナップショットがない ( 再同期用スナップショットが古くなっているか別の理由で無効 ) 完全同期が 管理者によって明示的に実行された 完全同期 ( 図 36 (126 ページ ) ) の際の HP 3PAR Remote Copy の動作は次のようになります 1. プライマリボリュームのすべてのデータのスナップショットを作成します 2. そのスナップショットをセカンダリボリュームに転送します 3. 同期を完了します 4. アクティブなスナップショットを保存します これにより 後で行う再同期にかかる時間 を短縮できます ( 図 37 (127 ページ ) ) 同期 125

126 図 36 プライマリボリュームのスナップショットを使用した完全同期 ( 非同期定期モード ) 再同期 Remote Copy は 以下の両方の条件が満たされている場合に再同期を実行します 以前にプライマリボリュームの同期が取られている 有効な ( 最新の ) 再同期用スナップショットがある 再同期 ( 図 37 (127 ページ ) 参照 ) の際の HP 3PAR Remote Copy の動作は次のようになります 1. プライマリボリュームのデータのスナップショットが取得され セカンダリボリューム内 のデータのスナップショットが取得されます 2. 最新の再同期用スナップショットと現在の同期スナップショットを比較して それぞれの スナップショットの作成の間に発生した変更点を確定します 3. スナップショット間での変更点だけをセカンダリボリュームに転送します 4. 同期が完了した後 作成済みスナップショットをバックアップシステム上で削除します ベースボリュームは その時点での有効なコピーを表すようになります 5. 新しい方のスナップショットを保存して 以降の再同期に役立てます 注意 : 再同期では Remote Copy が複数のスナップショットを使うため 仮想ボリュームで利用できるスペースが十分あるか確認する必要があります 詳細は 仮想ボリュームと CPG (107 ページ ) を参照してください 126 ボリュームグループの設定と管理

127 図 37 再同期用スナップショットを使用した高速再同期 6. 古い再同期スナップショットを削除します 非同期定期モードでの再同期のセットアップ 同期期間の設定方法 Remote Copy で自動的に非同期定期モードのボリュームグループを再同期するには ボリュームグループの同期期間を設定する必要があります デフォルトの同期期間はありません 同期期間を設定するには setrcopygroup コマンドを使用します setrcopygroup コマンドの詳細については HP 3PAR Command Line Reference を参照してください このドキュメントにアクセスするには 次の web サイトへ移動します HP Storage Information Library ( 同期期間は ボリュームグループに対する Remote Copy の操作を開始した後も含め グループ作成後いつでも設定できます ユーザーがプライマリボリュームグループの同期期間を設定すると Remote Copy が指定された同期期間をセカンダリボリュームグループに通知します 同期期間を設定するということは 各同期の開始時間の間隔を指定するということです たとえば 同期期間を 10 分に設定すると ある同期が午後 1 時に始まり ( そして 10 分の同期期間内に終わります ) 次の同期が午後 1 時 10 分 その次が午後 1 時 20 分に始まる というように一定間隔で同期が行われます 同期 127

128 同期期間の設定に関する留意事項 注意 : 同期期間を設定するときは 十分な時間を充ててボリュームグループが余裕を持って同期を完了できるようにする必要があります 同期の間隔が短すぎると ボリュームグループが連続的に同期されることがあります Remote Copy がサポートする最短の同期期間は 5 分 最長は 1 年です 同期期間は データの同時性に関する許容範囲を基準にして選択します つまり バックアップシステムには更新の遅れを許容できる限度があり 同期期間はその限度に基づいて決めます 再同期には複数のスナップショットの作成および削除が含まれるため 十分な長さの同期期間を選んで前回の再同期が余裕をもって完了するようにしてください 詳細は 再同期 (126 ページ ) を参照してください 注記 : 複製で使用されるネットワークリンクは 指定された同期間隔内にすべての差分データを転送できるように 十分な大きさでなければなりません 再同期のスケジュールは 現在の再同期の開始時点でカウントダウンを開始します このため 再同期に遅れが生じると 次の再同期は同期期間で指定した間隔よりも遅れて開始されます たとえば 同期間隔が 10 分に設定されている環境である再同期が午後 1 時に始まったが完了までに 12 分かかると 次の再同期は 午後 1 時 12 分ごろに開始されます その再同期が完了までに 2 分 (10 分間隔の枠内 ) しかかからなくても 次の再同期は前の再同期の 10 分後にあたる 1 時 22 分に始まります 同期モードボリュームグループ 完全同期 プライマリボリュームが同期が一度も成功していない場合 HP 3PAR Remote Copy は完全同期を実行します 再同期 HP 3PAR Remote Copy は 同期モードのボリュームグループを再同期するために I/O をプライマリベースボリュームから直接コピーします 詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください 同期モードボリュームグループが停止すると HP 3PAR Remote Copy はボリュームグループのスナップショットを作成します これらのボリュームグループが再起動すると HP 3PAR Remote Copy はこれらのスナップショットを使ってプライマリボリュームグループとセカンダリボリュームグループを再同期します 詳細は Remote Copy スナップショット (268 ページ ) を参照してください 128 ボリュームグループの設定と管理

129 16 パフォーマンスの最適化 RCIP のスループットを最適化するために MTU サイズを拡大する 初期同期中の RCIP スループットを最適化するために テープを使用する リモートシステムとの同期を最適化するために 帯域幅と遅延の間のバランスを図る 自動ネゴシエーションが適切に機能しない場合 RCIP とローカルスイッチポートの速度を調整する MTU のサイズ拡大による RCIP スループットの最適化 (129 ページ ) 初期同期中における RCIP のスループットの問題の回避 (129 ページ ) 長距離での RCIP 同期速度の最適化 (129 ページ ) RCIP 自動ネゴシエーションの問題のトラブルシューティング (131 ページ ) 初期同期中における RCIP のスループットの問題の回避 プライマリおよびセカンダリボリュームの初期同期中 RCIP のスループットは 1 つの GigE リンクで毎秒 100MB/s または 4 つのリンクが Remote Copy ペアに接続している場合は毎秒 400MB/s に達することがあります 初期同期中にネットワークの使用率が高まり遅延が増加するのを防ぐため 初期同期では ターゲットアレイにテープでデータを複製してください 詳細は テープを使用した初期同期とバックアップ (152 ページ ) を参照してください 長距離での RCIP 同期速度の最適化 Remote Copy ペアのシステム間で物理的な距離が広がると 遅延が大きくなり スループットが低下することがあります RCIP で接続された Remote Copy ペア間のデータ転送の速度とサイズを最適化するには 次のコマンドを実行します # setrcopytarget tunelinks <bandwidth> <latency> <target_name> オプションの説明 <bandwidth> - ターゲットシステムへの接続の帯域幅 (KB/s 単位 ) <latency> - ターゲットシステムへの接続のミリ秒 (ms) 単位のラウンドトリップ遅延 <target_name> - ターゲットシステムの名前 詳細は 次を参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) HP 3PAR Command Line Reference このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( MTU のサイズ拡大による RCIP スループットの最適化 すべてのベンダーのハードウェアで 1500 バイトの MTU サイズをサポートしているため RCIP GigE インターフェイスはデフォルトで 1500 バイトの MTU 設定を使用します 初期同期中における RCIP のスループットの問題の回避 129

130 スループットを最適化する際には MTU サイズを 9000 バイトに拡大することを検討してください 1. リンクのスループットを確認します checkrclink コマンドの出力は 指定の RCIP リンクの最大 MTU を表示します Max MTU の値が 1500 バイトの場合 MTU を拡大できません Max MTU が 9000 バイトの場合 MTU を拡大できる可能性があります 2. Max MTU 値が 9000 バイトの場合 MTU を拡大できるか設定を確認してください RCIP リンクスループットと遅延のチェック (32 ページ ) MTU の拡大 (33 ページ ) 3. サポートされている場合は MTU を拡大してください スループットの制限 同期中に発生する専用線の使用量を節減するために スループットを制限する できるだけ多くのデータを送信するために スループットの制限を削除する 非同期定期ボリュームグループのスループットの制限 (130 ページ ) スループットの制限の削除 (131 ページ ) デフォルトでは HP 3PAR Remote Copy は Remote Copy ペア間のすべてのリンクでデータを可能な限り高速に送信します ただし 使用されたビットレートを基に課金する専用線で非同期定期ボリュームグループを再同期する場合は この方法だと費用が高くなります スループットを制限すると HP 3PAR Remote Copy はデータを測定し 指定の制限以下の速さでデータを送信します 非同期定期ボリュームグループのスループットの制限 注記 : スループットを制限すると プライマリボリュームへのホストの書き込みで生じる遅延が大きくなるため スループットの制限は 同期モードのボリュームグループにはお勧めしません 非同期定期ボリュームグループのスループットを制限するには 次の手順に従います 1. 次のいずれかのコマンドを実行してボリュームグループを停止します # stoprcopygroup <group_name> または # stoprcopygroup -pat <pattern> <pattern> は 停止するボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 2. 次のコマンドを実行して データ転送速度を指定します # setrcopytarget tput <tput_value>{g G m M k K} <target_name> 130 パフォーマンスの最適化

131 オプションの説明 <tput_value> - 最大のスループット制限とサイズ単位 デフォルトでは スループットは KB/ 秒単位で測定しますが サイズの単位 (GB/ 秒 MB/ 秒 または KB/ 秒 ) をオプションで指定することができます <target_name> - ターゲット名 ( バックアップシステム名など ) 3. 次のいずれかのコマンドを実行してボリュームグループを起動します # startrcopygroup <group_name> または # startrcopygroup -pat <pattern> スループットの制限の削除 これらのスループットの制限を削除するには 以下の手順に従います 1. 次のいずれかのコマンドを実行してボリュームグループを停止します # stoprcopygroup <group_name> または # stoprcopygroup -pat <pattern> <pattern> は 停止するボリュームグループ名のパターン ( 例 :Group*) を表します 2. スループットをデフォルト値の 0 にリセットするには 有効なサイズ単位とともに次のコマンドを実行します # setrcopytarget tput 0{g G m M k K} <target_name> 3. 次のいずれかのコマンドを実行してボリュームグループを再起動します # startrcopygroup <group_name> または # startrcopygroup -pat <pattern> RCIP 自動ネゴシエーションの問題のトラブルシューティング HP 3PAR StoreServ Storage System はデフォルトにより 自動ネゴシエーションを RCIP GigE インターフェイスで使用します ただし 自動ネゴシエーションは必ずしも正常に機能するわけではありません そのため システムの GigE ポートとローカルスイッチポートで異なる二重化または速度設定という結果になります この不一致によって パフォーマンスに大きな影響が及び Remote Copy リンクが起動できなくなる可能性があります 自動ネゴシエーションの問題を修正するには 以下の手順に従います RCIP 自動ネゴシエーションの問題のトラブルシューティング 131

132 1. ローカルスイッチポートを全二重に設定します ( 可能な場合 ) スイッチポートの設定を変更するには スイッチのメーカーのマニュアルを参照してください 2. 以下のコマンドを実行して ストレージシステムのポートの二重化と速度を設定します # controlport rcip speed <value> full <N:S:P> オプションの説明 <value> - ネットワーク速度 ローカルスイッチポートを変更できる場合は ネットワークでサポートされる最大速度を指定します 値 1000 Mbps をお勧めします 管理されていないスイッチを使用している場合 またはローカルスイッチポート設定を変更できない場合は システムの GigE ポートを ローカルスイッチポートの設定に合わせます full - 全二重 を指定 <N:S:P> - 設定する GigE ポートの位置 (node:slot:port の形式で表します ) 詳細は 次を参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) HP 3PAR Command Line Interface Reference RCIP GigE リンクへのホストの書き込みの分散 プライマリシステムからバックアップシステムにデータをコピーする際 HP 3PAR Remote Copy は最大限のスループット (MB/ 秒 ) を得るために すべての RCIP GigE リンクを同時に使用します 1 つのホストの書き込み I/O は 1 つのリンクで送信されますが さまざまな I/O をさまざまなリンクで送信することが可能です ホストの書き込みが Remote Copy GigE リンクで設定されたノードに送られた場合 HP 3PAR Remote Copy はデータをバックアップシステムに送るために ローカルの GigE リンクを使用します ホストの書き込みが 非ローカル Remote Copy GigE リンクで設定されていないノードに送られた場合 HP 3PAR Remote Copy はデータをバックアップシステムに送るために データを Remote Copy 用に構成された GigE リンクを含むノードに分散します RCIP GigE リンクのトラフィックレートは ノードへのホストの書き込みをどのように分散するかによって左右され 必ずしも同じとは限りません 132 パフォーマンスの最適化

133 17 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover HP 3PAR Peer Persistence は HP 3PAR OS MU2 以降で構成された VMware および HP 3PAR OS 以降で構成された Microsoft Windows で利用できます Peer Persistence は サービスの中断を最小限に抑えつつ ホストに対して透過的な方法で プライマリストレージシステムからセカンダリストレージシステムに 手動または自動でホスト I/O をリダイレクトする機能を提供します HP 3PAR Peer Persistence スイッチオーバー操作は あるストレージアレイから別のストレージアレイにホスト I/O を移行し データ複製の方向を反転させます スイッチオーバーは 高可用性データストレージソリューション内で サービスの最適化とストレージシステムのメンテナンス作業を容易にするように設計された手動操作です HP 3PAR Peer Persistence フェイルオーバー操作は 障害になったソースシステムからターゲットストレージシステムへ ホストに透過的な方法で 自動的にホスト I/O をリダイレクトします Peer Persistence フェイルオーバーは ホストサービスのフェイルオーバーが必要かどうかを判断するため HP 3PAR Quorum Witness を使用して HP 3PAR Storage System の障害を監視します HP 3PAR Quorum Witness と関連インフラストラクチャは Peer Persistence テクノロジーが I/O パスの移行を実行するために使用するトリガーメカニズムへの重要な入力を提供します HP 3PAR Peer Persistence スイッチオーバーとフェイルオーバーは 2 つのサイト間で高可用性ストレージソリューションを提供および維持するための重要な要素です HP 3PAR Quorum Witness の要件 HP 3PAR Quorum Witness がサポートする環境と要件は次の表 6 (133 ページ ) に示すとおりです 表 6 HP 3PAR Quorum Witness の要件 機能 VM ホストオペレーティングシステム 要件 VMware ESXi 5.x または Windows Hyper-V 2012 R2 接続 Ethernet HP 3PAR Operating System のネットワークにアクセスするネットワークインターフェイス 静的 IP アドレス 静的 IP アドレスを構成するには 静的 IP アドレスの構成 を参照してください 最大 RTT RTT は 150ms ( 接続タイムアウトが 250 ms 応答タイムアウトが 3 秒 ) 必要なソフトウェアライセンス HP 3PAR Remote Copy Software ライセンス HP 3PAR Peer Persistence Software ライセンス メモリ ディスク容量 2048MB 20GB HP 3PAR Peer Persistence スイッチオーバーとフェイルオーバーは 表 7 (134 ページ ) の構成条件が満たされるときに可能になります HP 3PAR Quorum Witness の要件 133

134 表 7 HP 3PAR Peer Persistence スイッチオーバーとフェイルオーバーの要件 スイッチオーバー / フェイルオーバー HP 3PAR Peer Persistence スイッチオーバー 1 要件 ストレージアレイに 少なくとも 2 つの Remote Copy over FC リンクがある ソースボリュームおよびターゲットボリュームが次の要件を満たしていること 共通の WWN を共有している path_management グループポリシーが設定されている 追加情報 詳細は セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成 (155 ページ ) を参照してください ESXi ホストは ALUA をサポートする host persona persona 11 (VMware) で構成する必要がある Windows Server で HP 3PAR Peer Persistence を使用する場合は host persona を persona 15 に構成する必要があります host persona は ESXi Host Persona の構成 (156 ページ ) に従って構成されている HP 3PAR Peer Persistence フェイルオーバー ストレージアレイに 少なくとも 2 つの Remote Copy over FC リンクがある ソースボリュームおよびターゲットボリュームが次の要件を満たしていること 共通の WWN を共有している path_management グループポリシーが設定されている 詳細は セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成 (155 ページ ) を参照してください ESXi ホストは ALUA をサポートする host persona persona 11 (VMware) で構成する必要がある Windows Server で HP 3PAR Peer Persistence を使用する場合は host persona を persona 15 に構成する必要があります HP 3PAR Quorum Witness ソフトウェアが CentOS Linux の仮想マシンの OVF に構築されている host persona は ESXi Host Persona の構成 (156 ページ ) に従って構成されている OVF を配備すると ホストは CentOS Linux 仮想マシンをインストールする 両方のアレイは TCP/IP を介して Quorum Witness の配備の詳細につい VMware ESXi またはては HP 3PAR Quorum Witness の 5.5 あるいは Windows Server 2012 配備 (258 ページ ) を参照してくださ R2 で構成されているホストに接続さい れます ストレージアレイは Remote Copy Quorum Witness に接続する必要がある 134 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

135 表 7 HP 3PAR Peer Persistence スイッチオーバーとフェイルオーバーの要件 ( 続き ) スイッチオーバー / フェイルオーバー 要件 ストレージシステム間の論理 Remote Copy ターゲットは Peer Persistence フェイルオーバー用に構成する必要がある 追加情報 Remote Copy ターゲットに収容されるグループの個々のボリュームには auto_failover グループポリシーを設定する必要がある auto_failover ポリシーは Automatic Transparent Failover の場合にのみ必要です Manual Transparent Failover の場合は必要ありません 1 Peer persistence は 非同期の Remote Copy グループでは実行できません 詳細は 自動フェイルオーバーポリシー (264 ページ ) を参照してください HP 3PAR Quorum Witness は HP 3PAR Peer Persistence を使用して 1 つ以上の構成をサポートすることができます 上限についての詳細は HP SPOCK を参照してください HP SPOCK ( HP 3PAR Quorum Witness のコンポーネント HP 3PAR Quorum Witness は既存のテクノロジーに基づいています JSON ( データのカプセル化 ) Apache CouchDB (HTTP 要求の処理 ) Quorum Witness は構成のパッシブなコンポーネントで 構成を最小化し HP 3PAR StoreServ アレイとは連絡をとりません HP 3PAR システムには Quorum Witness をアップデートし Quorum ステータスを取得するための 2 つの新しいコマンドがあります 図 38 (135 ページ ) を参照してください 図 38 Quorum Witness のアップデートとステータスメッセージ HP 3PAR Peer Persistence HP 3PAR Peer Persistence を使用すると 1 つの HP 3PAR StoreServ から別の HP 3PAR StoreServ への アプリケーションの透過的な移行が可能となり 仮想化されたデータセンターのビジネス継続性が維持されます ソースストレージシステムで障害が発生すると ホストトラフィックはセカンダリストレージシステムに 透過的かつホストに大きな影響を与えずにリダイレク HP 3PAR Quorum Witness のコンポーネント 135

136 トされます Peer Persistence により 以下のような事象が発生しても 重要なアプリケーションは影響を受けません サイト間での中断のない vmotion またはライブマイグレーションのサポート 仮想マシンの障害 ストレージシステムの障害 サイトの障害 注記 : HP 3PAR Quorum Witness は Automatic Transparent Failover に必要です HP 3PAR Quorum Witness は HP 3PAR Peer Persistence フェイルオーバー中にのみ関係します 図 39 同期 Remote Copy での HP 3PAR Peer Persistence HP 3PAR Peer Persistence は アプリケーションに一切の中断なく 以下を可能にします vmotion またはライブマイグレーションでのデータセンター間の負荷分散 データセンター間の OS クラスター環境の高可用性 HP 3PAR Peer Persistence フェイルオーバーは 図 39 (136 ページ ) および図 40 HP 3PAR Quorum Witness に示すように アレイまたはサイトのいずれかが使用不能になった場合に発生する可能性があります アプリケーションが中断なく動作を継続できるように 自動フェイルオーバーには Quorum Witness が必要です 136 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

137 図 40 HP 3PAR Quorum Witness HP 3PAR Quorum Witness は 手動 Peer Persistence スイッチオーバーのパフォーマンスを排除しません 手動 Peer Persistence スイッチオーバーは 次の環境でも実行できます ソースサイトからターゲットサイトに VM を移行するために vmotion またはライブマイグレーションを実行している場合 VM が停止し OS クラスターが停止した VM をリモートサイトで起動している場合 これらの環境では スイッチオーバーによって 移行した VM が VM にローカルな HP 3PAR StoreServ アレイへの I/O 操作を継続できます 図 41 (137 ページ ) を参照してください 図 41 手動 Peer Persistence スイッチオーバー たとえば スイッチオーバーを実行すると VMware 全体のデータストアが 1 つのアレイから別のアレイに移動します 1 つのサイトから別のサイトへの VM の移行に応じてスイッチオー HP 3PAR Peer Persistence 137

138 バーを実行するのが意味を持つのは すべての VM が自身のデータストア ( 専用 LUN) を持っている場合だけです これは通常 ありえません 同期 Remote Copy のボリュームグループで HP 3PAR Peer Persistence を有効にするには ボリュームをソースアレイとターゲットアレイに同じ WWN アドレスで作成する必要があります また ボリュームは両方のアレイから同じホストにエクスポートする必要があります ALUA を使用して ソースボリュームへのパスはアクティブ ターゲットボリュームへのパスはスタンバイと示されます Peer persistence の動作中にこの複製のパターンが逆になります ソースボリュームがターゲットになってターゲットボリュームがソースになり これらの間のパスは 図 42 (138 ページ ) に示すように最初の構成とは逆になります 図 42 HP 3PAR Peer Persistence 動作原理 スイッチオーバーの概要は次のとおりです 同期 Remote Copy ボリュームがソースとターゲットのアレイに同じ WWN アドレスで作成されます ソースとターゲットのボリュームは persona 11 (VMware) および persona 15 (Windows Server) でサポートされている異なるターゲットポートグループを使用して両方のアレイから同じホストセットにエクスポートされます ALUA を使用して ソースボリュームへのパスはアクティブ ターゲットボリュームへのパスはスタンバイと示されます HP 3PAR Quorum Witness は必ず第 3 のサイトに維持し 非 Remote Copy リンクを使用して両方のアレイに構成および接続されます Manual Transparent Switchover Manual Transparent Switchover は 現在のプライマリストレージシステムを基に Remote Copy グループに 1 つずつ setrcopygroup switchover コマンドを実行することで開始されます スイッチオーバー動作の一環として 以下の動作シーケンスが実行されます ( 図 43 移行状態 を参照 ) 1. ソースアレイターゲットのポートグループが移行状態になります 2. ソースアレイがセカンダリアレイにリモートフェイルオーバー要求を送信します 138 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

139 3. ターゲットアレイのターゲットポートグループが移行状態になります 4. ターゲットアレイが復元ポイントのスナップショットをとります 図 43 移行状態 セカンダリパスが有効になると 次の処理が実行されます ( 図 44 セカンダリパスの有効化 を参照 ) 1. ターゲットの Remote Copy グループが primary-reverse 状態になります 2. この時点で primary-reverse 状態のボリュームは RW になります 3. primary-reverse ターゲットのポートグループがアクティブ状態になります 4. primary-reverse アレイがプライマリアレイにフェイルオーバー完了メッセージを戻します HP 3PAR Peer Persistence 139

140 図 44 セカンダリパスの有効化 I/O サービスを開始するために次の処理が行われます ( 図 45 I/O サービスの開始 を参照 ) 1. ソースアレイのターゲットポートグループの状態がスタンバイになり ブロックされた I/O が次のセンスエラーでホストに戻ります NOT READY, LOGICAL UNIT NOT ACCESSIBLE, TARGET PORT IN STANDBY STATE 2. ホストが SCSI 照会要求を実行して 変更されたターゲットポートグループを検出し どのパスがアクティブになっているかを特定します 3. ホスト I/O の primary-reverse アレイへのアクティブパスでのサービスが開始されます 図 45 I/O サービスの開始 140 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

141 ロールリバーサルの間に次の処理が実行されます ( 図 46 ロールリバーサルの開始 を参照 ) ソースアレイが primary-reverse アレイにリモートリカバリ要求を送信します primary-reverse アレイが Remote Copy グループにリカバー操作を実行します ソースアレイが secondary-reverse になります Remote Copy グループが再開され 複製方向が primary-reverse から secondary-reverse になります 図 46 ロールリバーサルの開始 ロールリバーサルを完了するために次の処理が実行されます ( 図 47 ロールリバーサルの完了 を参照 ) 1. primary-reverse および secondary-reverse のボリュームの同期がとれると 両方でとられたスナップショットが削除されます 2. その後 Remote Copy グループにリバース ( 通常の ) 操作が実行されます 3. このリバース要求で Remote Copy 要求を更新して primary-reverse グループからプライマリグループに変更します secondary-reverse グループがターゲットになります HP 3PAR Peer Persistence 141

142 図 47 ロールリバーサルの完了 透過的なスイッチオーバーが完了します ( 図 48 手動による透過的なスイッチオーバーの完了 を参照 ) システムが完全にリバースされ 次のスイッチオーバー要求への準備が整います スイッチオーバーは次の方法で行われます ホストトラフィックをタイムアウトさせずに管理する ボリューム移行をホスト上のアプリケーションに確実に透過的に行う ホストトラフィックがタイムアウトしないターゲット時間は 60 秒です これには 以降のリカバリとリバーサル操作は含まれません 図 48 手動による透過的なスイッチオーバーの完了 142 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

143 Automatic Transparent Failover Automatic Transparent Failover の目的は ホスト I/O のサービスを故障したプライマリストレージシステムから稼働中のセカンダリストレージシステムに移行することです Automatic Transparent Failover では ストレージシステム間で操作の調整はありません Manual Transparent Switchover (138 ページ ) に示すように セカンダリシステムに実行された処理だけが実行されます 動作開始シーケンスは Manual Transparent Switchover ともやや異なります Manual Transparent Switchover では 動作はプライマリストレージシステム上の Remote Copy ボリュームグループ単位で setrcopy switchover コマンドを実行することで開始されます Automatic Transparent Failover では Quorum Witness と関連ソフトウェアによって稼働中のセカンダリストレージシステムにトリガーが提供され これにより該当するすべてのセカンダリボリュームグループの状態移行とセカンダリホストパスの有効化が開始されます オリジナルのセカンダリシステムが 故障したボリュームグループに対するホスト I/O サービスを開始する点では 手動と自動の Peer Persistencer 動作の結果は同じですが 自動フェイルオーバーでは複製が停止され 故障したシステムが復帰するまで利用不能になります HP 3PAR Peer Persistence Quorum HP 3PAR OS MU2 以降で利用可能な HP 3PAR Peer Persistence Phase 2 は HP 3PAR Quorum Witness をサポートしています Quorum Witness データベースは 自動フェイルオーバー用に追加構成された Peer Persistence 構成でストレージシステムのペアのリポジトリとして機能し ストレージシステムの運用状態とヘルスに関する更新をポストします ストレージシステムは 各 Peer Persistence ペア内の対応するパートナーストレージシステムの現在の運用ステータスを Quorum Witness にポーリングします これは概念的にクォーラムと呼ばれます Quorum Witness と関連するインフラストラクチャは Quorum 内のソースストレージシステムからの更新の偶発的停止を検出することにより 単純な RC リンク障害をソースシステム障害から区別し 自動 Peer Persistence フェイルオーバーの信頼できるトリガーになります 正しい運用 および不要な自動フェイルオーバーを回避するため Quorum Witness はサイト 1 やサイト 2 の影響が同時に波及することのない第 3 のサイトに置く必要があります Quorum Witness はサイト 1 とサイト 2 のアレイに非 Remote Copy リンクで接続されるため Remote Copy リンクの問題は Quorum Witness との接続に影響を与えません 上記の 2 つの構成特性 ( サイトとリンクの相互非依存 ) により Quorum Witness は障害の本質を知るために役立ちます 2 つのアレイが動作しており リンク障害のために通信していないか Quorum Witness がまだ両方のアレイからアップグレードを受信してリレーしており フェイルオーバーは必要ありません アレイのサイトの 1 つが故障した Quorum Witness は故障したアレイやサイトの 1 つからアップデートを受信せず もう 1 つのアレイやサイトでアップデートが必要なことが認識されます フェイルオーバーが必要です VMware vsphere Metro Storage Cluster 構成 vmsc 構成には ホストとストレージアレイの接続方法によって 2 つのタイプがあります HP 3PAR OS MU2 以降の場合 HP は vmsc 均等構成をサポートします 均等ホストアクセス ( 図 49 VMware vmsc 認定 - 均等ホストアクセス を参照 ) は 各ホストが両方のサイトで利用できるストレージリソースにアクセスできる VMware 伸長型クラスター構成です これは 1 つのサイトでのストレージ障害に対する保護を優先しています HP 3PAR Peer Persistence Quorum 143

144 図 49 VMware vmsc 認定 - 均等ホストアクセス 均等ホストアクセスは次の機能を提供します ストレージ障害に対する保護 アクティブ負荷分散 Automatic Transparent Failover の処理 自動フェイルオーバーを処理するため 各 HP 3PAR StoreServ は独自に Quorum 状態を格納します Quorum は 次のいずれかの状態です 未起動 初期化中 起動済み フェイルオーバー フェイルセーフ HP 3PAR StoreServ SystemA が故障すると Remote Copy リンクと Quorum Witness のアップデートが喪失します Peer Persistence フェイルオーバーが HP 3PAR StoreServ SystemB 上で自動的に開始され SystemB が複製元になります HP 3PAR StoreServ SystemA が復旧し Remote Copy リンクが再確立されると SystemA は SystemB が複製元になっていることを認識します 図 50 フェイルオーバーの処理 を参照してください 144 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

145 図 50 フェイルオーバーの処理 Peer Persistence フェイルオーバーの処理の詳細については Quorum のトラブルシューティング (264 ページ ) を参照してください リンクおよび通信障害の状況 通信障害 アレイ間 アレイ間通信障害 ( 図 51 (146 ページ ) を参照 ) HP 3PAR StoreServ アレイは Quorum Witness との通信の送受信を継続します フェイルオーバーは起こりません Remote Copy リンク間の I/O の複製は停止します ホスト I/O はソースボリュームに流れ続けます HP 3PAR Peer Persistence Quorum 145

146 図 51 通信障害 アレイ間 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間 サイト 1 と Quorum Witness 間の通信障害 ( 図 52 (146 ページ ) を参照 ) HP 3PAR StoreServ アレイ A は Quorum Witness との接続を失っています Remote Copy リンクは機能しており HP 3PAR StoreServ アレイは互いの動作状態を認識しています フェイルオーバーは起こりません ホスト I/O はソースボリュームに流れ続けます Remote Copy リンク間の I/O の複製は通常どおり継続します 図 52 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 サイト 1 と Quorum Witness 間 およびサイト 1 とサイト 2 間の二重通信障害 ( 図 53 (147 ページ ) を参照 ) HP 3PAR StoreServ アレイ B が HP 3PAR StoreServ アレイ A の切り離しに対し HP 3PAR StoreServ アレイ A の障害と同じように反応します HP 3PAR StoreServ アレイ B はフェイルオーバーを実行し ソースサイトになります HP 3PAR StoreServ アレイ A は非 Remote Copy リンクの障害のため Quorum Witness をアップデートできません HP 3PAR StoreServ アレイ A は HP 3PAR StoreServ アレイ B 146 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

147 がフェイルオーバーしてソースサイトになることを認識しており フェイルセーフ操作を実行してターゲットサイトになります フェイルオーバーが起こります ホスト I/O は HP 3PAR StoreServ アレイ B 上の新しいソースボリュームに移行します Remote Copy リンク間の I/O の複製は停止します 図 53 通信障害 サイト 1 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間 サイト 2 と Quorum Witness 間の通信障害 ( 図 54 (147 ページ ) を参照 ) HP 3PAR StoreServ アレイ B は Quorum Witness との接続を失っています Remote Copy リンクは機能しており HP 3PAR StoreServ アレイは互いの動作状態を認識しています フェイルオーバーは起こりません ホスト I/O はソースボリュームに流れ続けます RC リンク間の I/O の複製は通常どおり継続します 図 54 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間 HP 3PAR Peer Persistence Quorum 147

148 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 サイト 2 と Quorum Witness 間 およびサイト 1 とサイト 2 間の二重通信障害 ( 図 55 (148 ページ ) を参照 ) HP 3PAR StoreServ アレイ A が HP 3PAR StoreServ アレイ B の切り離しに対し HP 3PAR StoreServ アレイ B の障害と同じように反応します ただし HP 3PAR StoreServ アレイ A はすでにソースなため 処理は必要ありません フェイルオーバーは起こりません ホスト I/O はソースボリュームに流れ続けます Remote Copy リンク間の I/O の複製は停止します 図 55 通信障害 サイト 2 と Quorum Witness 間およびサイト 1 とサイト 2 間 サイト 1 とサイト 2 の Quorum Witness 側との無通信 Quorum Wwitness とサイト 1 間および Quorum Wwitness とサイト 2 間が無通信になった二重ネットワーク通信障害 ( 図 56 (149 ページ ) を参照 ) HP 3PAR StoreServ アレイ A および B は Quorum Witness との接続を失っています Remote Copy リンクは機能しており HP 3PAR StoreServ アレイは互いの動作状態を認識しています フェイルオーバーは起こりません ホスト I/O はソースボリュームに流れ続けます Remote Copy リンク間の I/O の複製は通常どおり継続します 148 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

149 図 56 サイト 1 とサイト 2 の Quorum Witness 側との無通信 Quorum Witness サイト 1 サイト 2 間の無通信 Quorum Witness サイト 1 サイト 2 間で通信が失われるような三重ネットワーク通信障害 ( 図 57 (149 ページ ) を参照 ) StoreServ A は RC リンク障害のコンテキストで Quorum Witness をアップデートできず 動作している HP 3PAR StoreServ アレイ B (Quorum Witness に接続されている ) にソースへのフェイルオーバーを依頼します 結果として 両方のシステムがホスト I/O のサービスを実行することがないように HP 3PAR StoreServ アレイ A がフェイルセーフを実行してターゲットサイトになります 同様に HP 3PAR StoreServ アレイ B は Quorum Witness と HP 3PAR StoreServ アレイ A のどちらからも認識されず HP 3PAR StoreServ アレイ A が動作しているかどうか判定できないため ターゲットのままとどまります フェイルオーバーが起こります StoreServ A がフェイルセーフ操作を実行してターゲットになります StoreServ B はすでにターゲットであり ターゲットのままです ホスト I/O は停止します RC リンク間の I/O の複製は停止します 図 57 Quorum Witness サイト 1 サイト 2 間の無通信 HP 3PAR Peer Persistence Quorum 149

150 すべての通信が障害になると プライマリストレージ SystemA 上でボリュームグループをフェイルセーフ状態から移行することにより ホストへのサービスを手動で再び有効にする必要があります これにより 接続されているホストに関連ボリュームがエクスポートされます そのためには グループまたは Remote Copy 複製グループのリストに対して コマンド行で setrcopygroup オーバーライドサブコマンドを実行します ホストへのサービスを再確立するには 次のコマンドを実行します # setrcopygroup <dr_operation> [options] [<pattern>] [<target_name group_name>...] パス管理ポリシーの設定 path_management ポリシーの目的は Peer Persistence Remote Copy グループを 均等ホストアクセスをサポートするように構成できるようにすることです 均等ホストアクセスを使用すると 各ホストは 両方のストレージシステム上のストレージリソースにアクセスできます ソースとターゲットの複製ボリュームがエクスポートされ ホストがアクセスできる状態になっている場合 ホスト I/O がソース複製ボリュームのみに送られるようにアクセスを制御する必要があります アクセスを制御するため path_management ポリシーが有効になっているグループ内の Peer Persistence ソースボリュームの ALUA 状態が ACTIVE に設定され 対応するターゲットボリュームの ALUA 状態が STANDBY に設定されます 1 つのサイト上のストレージが障害になった場合 ( たとえば フェイルオーバー 復元 復旧 またはスイッチオーバーなどにより ) ストレージは他のサイトに透過的にフェイルオーバーし I/O がリダイレクトされます ターゲットボリュームは新しいソース複製ボリュームになり これらのエクスポートされたボリュームの ALUA 状態が ACTIVE に変化して ホストアクセスが許可されます path_management が有効になっていない場合 エクスポートされたすべてのボリュームの ALUA 状態が ACTIVE に設定されます ホストクラスターはソースとターゲットの両方の複製ボリュームにアクセスでき ホストアクセスをホストレベルで制御する必要があります ESXi ホストがプライマリボリュームから切断され セカンダリボリュームのみを参照できる場合 ( すなわち非均等ボリュームアクセス ) 均等クラスターが再確立されるまでこれらのボリュームグループの path_management ポリシーを無効にすることが必要な場合があります ポリシーの有効化と無効化については ボリュームグループのポリシー を参照してください STANDBY 状態のボリュームの SCSI Test Unit Ready with Check Conditions に対する応答は 実際のホスト persona によって異なります ALUA をサポートしていない persona を持つホストへの応答は 以下のようになります Sense Key 0x02 ASC 0x04 ASCQ 0x0 Not Ready LUN Not Ready LUN Not Ready, Not Reportable ALUA をサポートしている persona を持つホストへの応答は 以下のようになります Sense Key 0x02 ASC 0x04 ASCQ 0x0b Not Ready LUN Not Ready Target Port in Standby State Path_management ポリシーを有効にするには 次の HP 3PAR OS の CLI コマンドを実行します # setrcopygroup pol path_management <group> 150 HP 3PAR Peer Persistence と Transparent Failover

151 Path_management ポリシーを無効にするには 次の HP 3PAR OS の CLI コマンドを実行します # setrcopygroup pol no_path_management <group> 他の Remote Copy グループと Peer Persistence の共存 HP 3PAR Peer Persistence Remote Copy グループは 同期モードまたは定期モードで動作する他の Remote Copy グループと同じアレイ上に共存できます HP 3PAR Peer Persistence Remote Copy グループは SLD 構成で使用することはできません 他の Remote Copy グループと Peer Persistence の共存 151

152 18 テープを使用した初期同期とバックアップ システム間で最初にデータを同期する場合は プライマリボリュームグループをテープにバックアップして そのテープからセカンダリボリュームグループにデータをコピーする方が時間がかからないことがあります 重要 : 同期およびバックアップでのテープの使用は SLD 構成ではサポートされていません 注意 : Remote Copy データの初期同期にテープバックアップ方式を使用するには ブロックベースのバックアップソフトウェアを使用する必要があります ファイルシステムベースのバックアップソフトウェアでは Remote Copy データは正しくバックアップされません 次の手順を実行して テープを使って最初の同期とバックアップを行います 1. Remote Copy 構成をセットアップして Remote Copy グループを作成します 2. Remote Copy グループに追加するボリュームの読み取り専用スナップショットを作成しま す プライマリシステム (System1) で次のコマンドを実行します # createsv ro <read_only_snap> <base_vol> <read_only_snap> はスナップショットの名前です 3. スナップショットが正しいボリュームのものであることと RO スナップショットである ことを確認します a. showvv コマンドを実行します b. copy of フィールドにスナップショットの該当する適切なボリュームグループが表 示されることを確認します c. Rd 列に RO と表示されることを確認します 4. ブロックベースのバックアップソフトウェアを使用して スナップショットをテープにバックアップします 5. セカンダリシステム (System2) 上にサイズが合致するボリュームを作成するには 次のコマンドを発行します TPVV を作成するには 次のコマンドを発行します # createtpvv -snp_cpg <snap_cpg> <usr_cpg> <vv_name> <size> TDVV を作成するには 次のコマンドを実行します # createtdvv -snp_cpg <snap_cpg> <usr_cpg> <vv_name> <size> FPVV を作成するには 次のコマンドを発行します # createvv -snp_cpg <snap_cpg> <usr_cpg> <vv_name> <size> 6. ステップ 4 で作成したブロックベースのバックアップを使用して データをテープからバックアップシステム (System2) 上の Remote Copy グループ内の対応する仮想ボリュームに復元します 152 テープを使用した初期同期とバックアップ

153 7. プライマリ (System1) 上で ステップ 2 で作成したスナップショットを指定して admitrcopyvv コマンドを実行します # admitrcopyvv <VV_name>[:<snapname>] <group_name> <target_name>:<sec_vv_name> 8. プライマリシステムで作成したボリュームグループの HP 3PAR Remote Copy を有効にします プライマリシステム (System1) で以下のいずれかのコマンドを実行します # startrcopygroup <group_name> <group_name> は 起動するボリュームグループの名前 (Group1) を表します または # startrcopygroup -pat <pattern> <pattern> は 起動するボリュームグループ名のパターン (Group*) を表します admitrcopyvv コマンドで指定されたスナップショットを使用して ボリューム変更の開始点として このボリュームは同期されます 9. テープを使用して同期する各プライマリボリュームグループに対して 手順 1 を繰り返します 注記 : 新しいまたは空の FPVV ボリュームを Remote Copy グループに追加しており セカンダリボリュームも新しいまたは空の場合 (TPVV TDVV または FPVV) には admitrcopyvv -nosync オプションを使用できます これにより 新しいまたは空のボリュームの不要な同期処理を防止できます 153

154 19 VASA に接続する Remote Copy グループとボリュームの管理 VASA は ストレージアレイのプロパティを VMware vcenter Server で検出できるようにする API のセットです RAID レベル プロビジョニングステータス 複製ステータスなどのストレージアレイのプロパティを VMware vcenter Server で表示することができ 仮想マシンに正しいストレージロジックアレイ (SLA) を確実に適用する必要がある各 LUN のストレージプロパティを手動で記録する必要がなくなります HP 3PAR OS は CPG ベースの CLI オプションをいくつかの Remote Copy コマンドで利用できるようにして VASA をサポートしています これらのオプションを使用すると VASA に接続する新しいボリュームが Remote Copy グループに追加されるときに セカンダリシステムでボリュームの自動作成と削除が可能になります CPG の名前が setcpg -name コマンドによって変更された場合 変更内容は関連するターゲットに自動的に適用されます CPG が Remote Copy グループに関連付けられている場合 removecpg コマンドを使用して CPG を削除することはできません 関連するローカルおよびリモート CPG による Remote Copy グループの作成 関連するローカルおよびリモート CPG を定義するボリュームグループを作成するには 次のように creatercopygroup コマンドを -usr_cpg および -snp_cpg オプションを付けて実行します # creatercopygroup -usr_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... -snp_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... <group_name> <target_name>:<mode> オプションの説明 -user_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... - 自動作成されるボリュームで使用されるローカルのユーザー CPG およびターゲットのユーザー CPG -snp_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... - 自動作成されるボリュームで使用されるローカルスナップショットの CPG およびターゲットスナップショットの CPG <group_name> - ボリュームグループの名前 <target_name>:<mode> - ボリュームグループに関連付けられているターゲット名とグループのモード ( 同期または非同期定期 ) 関連付けられているローカルおよびターゲット CPG 情報および自動的に作成されるすべてのターゲットボリュームを表示するには showrcopy -d コマンドを実行します Remote Copy グループに関連付けられているローカルおよびリモート CPG の設定 VASA に接続している既存の Remote Copy グループに関連付けるローカルおよびリモート CPG を設定するには 次のように setrcopygroup コマンドに cpg サブコマンドおよび -usr_cpg と -snp_cpg オプションを付けて実行します # setrcopygroup cpg -usr_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... -snp_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... <group_name> 154 VASA に接続する Remote Copy グループとボリュームの管理

155 オプションの説明 cpg - ローカルおよびターゲット CPG を指定 -usr_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... - 自動作成されるボリュームで使用されるローカルのユーザー CPG およびターゲットのユーザー CPG -snp_cpg <cpg_name> <target_name>:<cpg_name>... - 自動作成されるボリュームで使用されるローカルスナップショットの CPG およびターゲットスナップショットの CPG <group_name> - ボリュームグループの名前 ボリュームグループに関連付けられているすべてのユーザーおよびスナップショット CPG の設定を解除するには 次のように setrcopygroup コマンドに cpg サブコマンドおよび -usr_cpg_unset と -snp_cpg_unset オプションを付けて実行します # setrcopygroup cpg -usr_cpg_unset -snp_cpg_unset <group_name> セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成 セカンダリストレージシステム上でボリュームを自動的に作成するには まずソースシステム上でプライマリボリュームを作成する必要があります ソースシステムで admitrcopyvv コマンドを -createvv オプションとともに実行します # admitrcopyvv [options] -createvv <VV_name> [:<snapname>] <group_name> <target_name>:<sec_vv_name>... オプションの説明 -nosync ( オプション ) - ボリュームが初期の同期をスキップする必要があることを指定します これは ターゲットボリュームであらかじめ同期されているボリュームを許可するためです スナップショットの開始 (<VV_name:<snapname>) が指定されたときには この指定子は使用できません -createvv - ターゲットの Remote Copy グループに関連付けられている CPG を使用して セカンダリボリュームがターゲットで自動的に作成される必要があることを指定します <VV_name> [:<snapname>] <group_name> - オプションの読み取り専用のスナップショット <snapname> は 仮想ボリューム名 <VV_name> とともに指定できます このスナップショットは 開始スナップショットです グループが開始されるときには 完全な同期は実行されません 代わりに 同期グループについては ボリュームは <snapname> とベースボリューム間で差分同期を行います 定期グループについては ボリュームは <snapname> とベースのスナップショット間で差分同期を行います 注意 : <snapname> を -createvv オプションとともに指定することはできません 新しいボリュームには プライマリボリュームの完全な同期コピーではなく 変更のみが含まれています <target_name>:<sec_vv_name> - ボリュームグループおよびセカンダリボリューム名に関連付けられているターゲット名です 関連付けられているローカルおよびターゲット CPG 情報および自動的に作成されるすべてのターゲットボリュームを表示するには showrcopy -d コマンドを実行します セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動作成 155

156 注記 : ターゲットボリュームは プライマリボリュームと同じボリューム WWN を使用して作成されます ターゲットソフトウェアは 同じタイプの仮想ボリュームを作成できるバージョンである必要があります たとえば HP 3PAR OS のターゲットで 重複排除タイプの VV を自動的に作成することはできません これは HP 3PAR OS 以降でのみ可能となります セカンダリシステムでのターゲットボリュームの自動削除 注記 : -removevv オプションを使用するときには プライマリボリュームは削除されず セカンダリ側のボリュームのみが削除されます セカンダリストレージシステムでボリュームを自動削除するには dismissrcopyvv コマンドに -removevv オプションを付けて実行します # dismissrcopyvv -removevv <VV_name> <group_name> -removevv <VV_name> <group_name> は 指定されたボリュームグループの指定のボリュームと一致するセカンダリボリュームを自動的に削除します removercopygroup コマンドを使用して Remote Copy グループ全体を削除する場合 セカンダリシステムのすべてのボリュームを次のように -removevv オプションを使用して削除する必要があることも指定できます # removercopygroup -removevv <group_name> -removevv <group_name> は 削除する指定のボリュームグループに関連付けられているセカンダリシステムのボリュームを削除します Remote Copy での手動拡張の調整 Remote Copy ボリュームのサイズは growvv コマンドを使用して拡張できます ボリュームの拡張は プライマリおよびセカンダリターゲット間で調整されます 拡張調整は プライマリまたはセカンダリターゲットのいずれかから開始できます 拡張するボリュームが Remote Copy グループ内にある場合 そのグループは操作する前に停止する必要があります リモートターゲットのボリュームは ローカルボリュームの希望したサイズに拡張されます ターゲットに接続できないまたは Remote Copy が開始していない場合は ローカルボリュームだけが拡張されます ローカルおよびリモートボリュームが要求された量に拡張できるかどうかの確認が最初に行われます 確認が成功すると すべてのボリュームが拡張されますが このプロセス中に他のボリュームが拡張されしている場合 ローカルアレイまたはリモートアレイのボリュームが拡張されない場合があります この状況が発生する場合は 拡張されなかったボリュームを手動で拡張しなければグループを開始できません ESXi Host Persona の構成 すべての host persona が HP 3PAR Remote Copy で動作しますが 正しい host persona が選択されている ESXi ホストを使用するときには 注意が必要です 別々の ESXi ホストがプライマリとセカンダリのアレイにそれぞれ接続されているホスト構成では HP 3PAR OS より前のバージョンでホスト persona 6 (Generic-Legacy) を構成する必要があります この persona は ALUA パス管理をサポートしていません HP 3PAR OS 以降を使用する場合は サポートされているすべてのバージョンの VMware ESXi が persona 11 (ALUA) で排他的にサポートされます HP 3PAR OS では ESXi を使用した persona 6 のサポートはありません 156 VASA に接続する Remote Copy グループとボリュームの管理

157 ESXi ホストがプライマリとセカンダリの両方のアレイに接続されたホスト構成では HP 3PAR OS 以降を使用して ホスト persona 11 (VMware) を構成する必要があります この persona は ALUA パス管理をサポートしています Remote Copy ボリュームでの persona 11 (VMware) の使用では 無停止フェイルオーバーがサポートされます 詳細については Geocluster 環境の 1-to-1 Remote Copy における無停止フェイルオーバーの Peer Persistence の使用 (165 ページ ) を参照してください ESXi Host Persona の構成 157

158 20 エラー処理 掲載されている情報 ボリューム同期の状態 障害のタイプおよびボリュームグループモードごとのタイムアウト期間 1 つのリンクが停止した場合の影響 Remote Copy ペアのすべてのリンクが停止した場合の影響 Remote Copy によるシステム障害の処理方法 さまざまなタイプの書き込みエラー さまざまなタイプの読み取りエラー 参照先 同期の状態 Remote Copy 障害のタイムアウト (159 ページ ) 単一リンクの障害 (159 ページ ) ターゲット障害 (159 ページ ) ストレージシステムの障害 (161 ページ ) 書き込みエラー (162 ページ ) 読み取りエラー (162 ページ ) 同期の状態 詳細は 災害からの復旧 (164 ページ ) を参照してください 以下に Remote Copy の出力で表示される仮想ボリュームの同期状態を示します New - プライマリ仮想ボリュームの Remote Copy は起動していません Syncing - Remote Copy は 現在 セカンダリ仮想ボリュームとプライマリ仮想ボリュームの同期を取っています Synced - プライマリおよびセカンダリの仮想ボリュームは 現在同期が取れています ( 非同期定期モードボリュームの場合は 出力に最後の同期時間が示されます ) NotSynced - プライマリ仮想ボリュームとセカンダリの仮想ボリュームの同期が取れていません Stopped - ボリュームグループは停止しています グループが最後に Started 状態にあったときにはプライマリとセカンダリの仮想ボリュームの同期が取れていましたが 現在は同期が取れていないようです Stale - セカンダリ仮想ボリュームには プライマリボリュームのある時点での有効なコピーがありますが 最後の同期の試行が失敗しています Failsafe - フェイルオーバーを促すネットワーク障害が起こると すべてのプライマリボリュームはフェイルセーフ状態に置かれ データの破壊およびプライマリとセカンダリボリューム間の不整合が防止されます 注記 : Failsafe 状態は WWN が一致しているボリュームのみに該当します admitrcopyvv createvv オプションを使用してセカンダリボリュームが作成された場合 これらのグループに影響があります 158 エラー処理

159 Remote Copy 障害のタイムアウト HP 3PAR Remote Copy では リンクおよびシステムの障害に関してアラートを送信するために 主に 2 つのタイプのタイムアウトが使用されます タイムアウト期間は ボリュームグループのモードによって異なります タイムアウト 機能 タイムアウト期間 : 同期 タイムアウト期間 : 定期 リンクハートビートタイムアウト Remote Copy は 応答のないリンクがあり停止していることを宣言します 5s 60 s ターゲットタイムアウト Remote Copy は すべてのリンクが停止した後にターゲットシステムの停止を宣言します 10 s 200 s HP 3PAR Remote Copy は ホスト I/O がタイムアウトになる前に Remote Copy による複製を停止できるように 同期ボリュームグループに対しては低いタイムアウト値を使用します タイムアウトとネットワークの一時的な問題 HP 3PAR Remote Copy は 使用するネットワークで一時的な問題が発生している場合 リンク障害アラートを繰り返し表示することがあり さらにはすべての同期ボリュームグループを停止する可能性もあります Remote Copy が非同期定期ボリュームグループを使用している場合 タイムアウト値が比較的長く設定されているため ネットワークの一時的な問題が発生しても HP 3PAR Remote Copy は動作を続行できます 単一リンクの障害 ストレージシステム間のリンクが停止すると リンク障害を検出したシステムは各システムですぐにアラートを発行します 2 つのシステム間で 1 つ以上の別のリンクがアクティブな状態を保っている場合 HP 3PAR Remote Copy は通常の動作を続行し 停止していないリンク経由ですべてのデータを送信します 通常の動作状態にあるマルチリンク Remote Copy ペアで単一リンクの障害が発生しても システムのスループット ( 帯域幅 ) がわずかに低下する可能性はありますが リンク障害自体を除いてはエラーが生成されることはありません ターゲット障害 リモートコピー関係にある Remote Copy ターゲット間のすべてのリンクが障害になった場合 どちらの側も通信できません それぞれの側が その Remote Copy ターゲットが障害になったことを報告します Remote Copy ターゲット障害の発生後に 以下の動作が実行されます 両方のシステムが もう一方のシステムの停止を宣言します 両方のシステムがもう一方のシステムの障害に関してアラートを生成します システムは完全なリンク障害に対処しますが その方法は リンクが同期または非同期定期モードボリュームグループのうちどちらで使用されているかによって異なります 同期および非同期定期ボリュームグループについての詳細は 以降の項を参照してください Remote Copy 障害のタイムアウト 159

160 ターゲット障害と同期ボリュームグループ 同期ボリュームグループでは Remote Copy ペアのすべてのリンクが停止すると次のようになります HP 3PAR Remote Copy は プライマリボリュームのスナップショットが取得された後 プライマリボリュームグループへの書き込みを引き続き許可します このため プライマリとセカンダリのボリュームグループ間で同期が取れていなくても データ書き込み中のアプリケーションは動作したままです Remote Copy は プライマリシステムからバックアップシステムへの複製を停止します Remote Copy は 初期同期プロセスを完了したすべてのプライマリ仮想ボリュームのスナップショットを作成します 複製が停止されている間 Remote Copy は セカンダリ仮想ボリュームのスナップショットは作成しません リンク障害によりセカンダリ仮想ボリューム上で完了できなかった I/O のオフセットと長さが 不揮発性メモリに記録されます システムは失敗した I/O 複製を別に記録します I/O がプライマリ仮想ボリュームに書き込まれ その後 Remote Copy がセカンダリ仮想ボリュームに I/O を書き込みできるようになる前に Remote Copy がプライマリシステム上のプライマリ仮想ボリュームのスナップショットを作成するためです これらの記録された失敗 I/O 操作は 複製リンクが復旧されたときに ボリュームの再同期が実行される前に完了します リンク復旧後の同期ボリュームグループの再起動 システム間の 1 つ以上のリンクが復旧し Remote Copy がリンクのステータスを Up とマークすると 次のようになります auto_recover ポリシーが設定されている場合 ボリュームグループは自動的に再起動します auto_recover ポリシーは リンク障害後の再起動のみに影響します 詳細は ボリュームグループの自動再起動 (119 ページ ) を参照してください no_auto_recover ポリシー ( デフォルト ) が設定されている場合は Remote Copy ペアのシステムで Remote Copy を手動で再起動する必要があります そのためには プライマリシステムで startrcopygroup コマンドを発行します startrcopygroup コマンドは 次のようにシステムを同期します ボリュームグループの複製を再開します プライマリ仮想ボリュームから失敗した I/O を読み取り セカンダリ仮想ボリュームに複製します ベースボリュームと複製停止後すぐに作成されたスナップショットを比較して相違点を判別します プライマリボリュームグループからセカンダリボリュームグループに新しい書き込みをコピーします ターゲット障害と非同期定期ボリュームグループ 非同期定期ボリュームグループで Remote Copy ペアのすべてのリンクが停止すると 次のようになります HP 3PAR Remote Copy が両方のストレージシステムで複製を停止します HP 3PAR Remote Copy は 新しいスナップショットを作成しません 160 エラー処理

161 障害発生時に再同期が進行していた場合 HP 3PAR Remote Copy はセカンダリボリュームグループの既存のスナップショットを自動的に昇格させます ただし この操作の対象になるのは 再同期が完了していなかったボリュームだけです 詳細は 非同期定期モードでのスナップショットと再同期失敗 (271 ページ ) を参照してください リンク復旧後の非同期定期ボリュームグループの再同期 非同期定期グループでリンクが復旧すると 次のようになります auto_recover ポリシーが設定されている場合 ボリュームグループは自動的に再起動します auto_recover ポリシーは リンク障害後の再起動のみに影響します 詳細は ボリュームグループの自動再起動 (119 ページ ) を参照してください no_auto_recover ポリシー ( デフォルト ) が設定されている場合は Remote Copy ペアのシステムで Remote Copy を手動で再起動する必要があります そのためには プライマリシステムで startrcopygroup コマンドを発行します 注記 : 非同期定期モードでは この状況で startrcopygroup コマンドを実行してもシステムは同期されません ボリュームグループをただちに再同期するために syncrcopy コマンドを発行します ストレージシステムの障害 Remote Copy ペアを構成する一方のシステムに障害が発生すると もう一方のシステムは次の操作を行います 障害を両方の通信リンクの同時障害として検出します アラートを生成します すべてのリンクの障害時と同様に障害を処理します ( ターゲット障害 (159 ページ ) を参照 ) プライマリシステムの障害 プライマリシステムで障害が発生しているときに セカンダリ仮想ボリュームのデータにアクセスする必要がある場合は 当該のボリュームを含むボリュームグループの役割を交代する必要があります 詳細については 以下のトピックを参照してください セカンダリボリュームグループのプライマリへの変更 (117 ページ ) 災害からの復旧 (164 ページ ) バックアップシステムの障害 Remote Copy ペアのバックアップシステムで障害が発生すると HP 3PAR Remote Copy は全リンクの障害時と同様に障害を処理します ( ターゲット障害 (159 ページ ) を参照 ) バックアップシステムの復旧後のボリュームグループの再起動と再同期については 次の項を参照してください リンク復旧後の同期ボリュームグループの再起動 (160 ページ ) リンク復旧後の非同期定期ボリュームグループの再同期 (161 ページ ) ストレージシステムの障害 161

162 書き込みエラー プライマリシステムでの書き込みエラー プライマリシステムで書き込みエラーが発生すると ボリュームグループのモードにかかわらず システムはホストにエラーを I/O 障害として返します バックアップシステムでの書き込みエラー プライマリシステムでは書き込みが正常に行われたがバックアップシステムで書き込みエラーが発生した場合 HP 3PAR Remote Copy はボリュームグループのモードに合わせてエラーを処理します ボリュームグループモードについての詳細は ボリュームグループのモード (120 ページ ) を参照してください 同期および非同期定期ボリュームグループの書き込みエラー バックアップシステムで書き込みエラーが発生した場合 以下のようになります 同期ボリュームグループの場合は ホスト I/O がエラーなしで完了します ( これは 非同期定期ボリュームグループには当てはまりません バックアップ非同期定期ボリュームグループが同期される前に プライマリ上でホスト I/O がすでに肯定応答されているためです ) HP 3PAR Remote Copy が ボリュームグループに対する複製を停止します HP 3PAR Remote Copy が ボリュームグループ内の各仮想ボリュームのスナップショットを作成します HP 3PAR Remote Copy が バックアップシステムで I/O エラーが発生したことを通知し その結果 停止したボリュームグループを示すアラートを生成します HP 3PAR Remote Copy は 書き込みエラーの結果として停止した複製を自動では再開しません auto_recover ポリシーが設定されていても 自動で再開されるのはリンク障害の結果として停止された複製だけです 書き込みエラーの発生後に停止した同期ボリュームグループを再開するには 書き込みエラーの原因となった問題に対処した後 プライマリシステムで startrcopygroup コマンドを発行します 読み取りエラー 初期同期実行中の読み取りエラー 初期同期中は 次のようになります 同期ボリュームグループ - HP 3PAR Remote Copy はベースボリュームを読み取ります 非同期定期ボリュームグループ - HP 3PAR Remote Copy は ベースボリュームの読み取り専用のスナップショットを作成します 何らかの理由で読み取り要求が失敗すると HP 3PAR Remote Copy は次の操作を行います 同期プロセスを取り消します セカンダリボリュームに NotSynced のマークを付けます 同期に失敗したことを示すアラートを発行します ボリュームグループは停止しません 同期および非同期期ボリュームグループ内の仮想ボリュームを同期するには 読み取りエラーの原因となった問題に対処した後 syncrcopy コマンドを発行します 162 エラー処理

163 同期ボリュームグループの再起動後の同期実行中の読み取りエラー 同期ボリュームグループが次の状態だった場合 HP 3PAR Remote Copy は再同期を自動で開始します 完全に同期済み 停止後再起動した 再同期の実行中 HP 3PAR Remote Copy はプライマリボリュームグループが停止したときに作成したスナップショットとベースボリュームを比較して プライマリボリュームから新しいデータを読み取ります HP 3PAR Remote Copy は 読み取りに成功すると 新しいデータをセカンダリボリュームグループに送信します このタイプの読み取りが失敗すると HP 3PAR Remote Copy は次の操作を行います 同期プロセスを取り消します セカンダリボリュームに NotSynced のマークを付けます ボリュームグループは停止しません ボリュームグループを同期するには 読み取りエラーの原因となった問題に対処した後 syncrcopy コマンドを実行します 非同期定期ボリュームグループの再同期実行時の読み取りエラー 同期期間の設定が完了していれば 非同期定期ボリュームグループは スケジュールに基づく同期間隔で自動的に再同期されます 同期期間の設定についての詳細は 非同期定期モードでの再同期のセットアップ (127 ページ ) を参照してください 再同期の進行中 HP 3PAR Remote Copy はプライマリボリュームの 2 つの読み取り専用スナップショットを比較して 新しい方のスナップショットから新しいデータを読み取ります 再同期プロセスについての詳細は 再同期 (126 ページ ) を参照してください このタイプの読み取りが失敗すると HP 3PAR Remote Copy は次の操作を行います 再同期プロセスを取り消します セカンダリ仮想ボリュームに Stale のマークを付けます このマークは セカンダリボリュームにプライマリボリュームのある時点での有効なコピーはあるが 同期の最後の試行が失敗したことを示します セカンダリ仮想ボリュームで作成されたスナップショットを自動的に昇格させます 仮想ボリュームの同期を取り直すには 以下の手順に従ってください スケジュールに基づく次の同期を待ちます その同期が正常に完了すると HP 3PAR Remote Copy は仮想ボリュームの状態に Synced のマークを付けます syncrcopy コマンドを発行します 読み取りエラー 163

164 パート IV 災害からの復旧 プライマリシステムがオフラインになった後で復旧および復元する構成 Geocluster 環境における 1-to-1 Remote Copy の無停止ディザスタリカバリ 1-to-1 Remote Copy N-to-1 Remote Copy 1-to-N Remote Copy SLD Remote Copy 参照先 Geocluster 環境の 1-to-1 Remote Copy における無停止フェイルオーバーの Peer Persistence の使用 (165 ページ ) 1-to-1 構成のディザスタリカバリ (172 ページ ) N-to-1 構成のディザスタリカバリ (182 ページ ) 1-to-N 構成のディザスタリカバリ (191 ページ ) 同期長距離のディザスタリカバリ (201 ページ ) 詳細は クイックディザスタリカバリガイド (253 ページ ) を参照してください

165 21 Geocluster 環境の 1-to-1 Remote Copy における無停止フェイルオーバーの Peer Persistence の使用 HP 3PAR Peer Persistence ソフトウェアを使用して 地理的に分散しているデータセンター間で HP 3PAR StoreServ Storage System を連携させることができます ストレージのこのサイト内での連携により アプリケーションのダウンタイムを発生させることなく ビジネスニーズに応じてサイト間でアプリケーションを移動できるようになり データセンターをより効率的に利用することが可能になります 注記 : Peer Persistence 機能を使用するには HP 3PAR Peer Persistence Software ライセンスが必要となります 詳細は HP のサポート窓口までお問い合わせください 無停止フェイルオーバーとは 両サイトのストレージアレイにアクセスできる Geocluster 構成でホストがセットアップされている 2 サイト間の高可用性構成です プライマリストレージアレイで作成されたストレージボリュームは 常にボリュームが同期された状態にするために 同期 Remote Copy を使用してセカンダリアレイに複製されます 無停止の移行シナリオが発生する場合には 障害があった ( プライマリ ) ストレージアレイへのホストトラフィックは ホストに大きな影響を与えることなく セカンダリストレージアレイにリダイレクトされます HP 3PAR Peer Persistence ソフトウェアは 無停止フェイルオーバーをサポートしていますが 以下の要件があります サイトが同期モードの 1-to-1 Remote Copy 構成でセットアップされる必要がある この無停止フェイルオーバーの構成が VMware ESXi 5.0 Windows Server 2008 R2 および Windows Server 2012 R2 の複数のホスト構成でサポートされている VMware ESXi をサポートする HP 3PAR OS のバージョンについての詳細は 次の HP SPOCK を参照してください HP SPOCK ( [Software] の下の [Array SW: 3PAR] をクリックします すべてのプライマリおよびセカンダリアレイにエクスポートされるすべてのボリュームは 同じボリュームの WWN を共有する必要がある 関連するホストがプライマリとセカンダリアレイに接続されている必要がある path_management ポリシーがボリュームグループに対して有効になっている必要がある path_management ポリシーを有効または無効にするには パス管理ポリシーの設定 を参照してください ボリュームグループポリシーについての詳細は ボリュームグループのポリシー を参照してください これらのボリュームのエクスポート先となる ESXi ホストで persona 11 (VMware) が設定されている必要がある これにより 複製の方向の入れ替えを可能とし アレイ間でホストトラフィックをリダイレクトする ホスト機能 ALUA がサポートます この Peer Persistence 構成では ストレージアレイで動作しているソフトウェアが I/O を適切にブロックし ALUA 状態が変更されたときに ESXi ホストに通知することによって エクスポートされたボリュームの ALUA 状態を管理します ESXi ホストは ALUA 状態を再評価し 現在アクティブな LUN に I/O を送ります Peer Persistence 構成内のストレージボリュームがエクスポート エクスポート解除 または再エクスポートされた場合 ESXi ホストは ストレージアレイを再スキャンして LUN とその ALUA 状態の最新のレコードを取得する必要があります 再スキャンの実行に失敗した場合 ESXi ホストは エクスポートステータスの最新の変更を認識せず 古いエクスポートおよび ALUA ステータスに基づいて I/O パス管理を判断します 165

166 ESX/ESXi ホストでの再スキャンの実行については 次の VMware Knowledge Base の記事を参照してください VMware ( 注記 : path_management ポリシーが有効になっている場合 ホスト persona 11 は セカンダリボリュームのターゲットポートグループを STANDBY として設定します HP 3PAR OS 以降では path_management ポリシーを無効にできます これにより ACTIVE で読み取り専用状態にあるセカンダリボリュームへのアクセスが可能になります 無停止フェイルオーバーを開始する前には 以下の操作を実行してください 1. 1-to-1 無停止フェイルオーバーの説明に使われるサンプル Remote Copy ペアについて確認します 2. 1-to-1 構成のシステム情報を確認します 3. すべてのプライマリおよびセカンダリアレイにエクスポートされるすべてのボリュームが同じボリュームの WWN を共有していることを確認します 4. フェイルオーバー時に検索するシステム情報を把握しておきます 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成の例 (167 ページ ) 通常の動作でのシステム情報 (174 ページ ) ボリュームの WWN を設定するには setvv -wwn <WWN> <vvname> コマンドを実行します ボリュームの WWN を表示するには showvv -d <vvname> コマンドを実行します 注記 : エクスポートされたボリュームの WWN は変更できません setvv および showvv コマンドの詳細については HP 3PAR コマンドラインインターフェイス管理者ガイド HP 3PAR Command Line Interface Reference HP 3PAR CLI ヘルプを参照してください これらのドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 1-to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 (175 ページ ) 詳細は Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) を参照してください ここで説明する 1-to-1 構成の無停止フェイルオーバーの手順は 図 58 (167 ページ ) で示されているサンプルセットアップを参照しています 166 Geocluster 環境の 1-to-1 Remote Copy における無停止フェイルオーバーの Peer Persistence の使用

167 図 58 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成の例 システム名 システム ID サンプルプライマリシステム System1 96 サンプルセカンダリシステム System2 11 System1 = プライマリ : 2 つの VV: localvv.0 および 2 つの対応 VV: remotevv.0 およ仮想ボリュームとボリュームグルー localvv.1 び remotevv.1 プ 1 つのプライマリボリュームグ 1 つのセカンダリボリュームグルーデータフロー : ループ : sync_group_1 プ : sync_group_1.r96 System1 > System2 System2 = プライマリ : 2 つの対応 VV: remotevv.0 お 2 つの VV: localvv.0 および仮想ボリュームとボリュームグルーよび remotevv.1 localvv.1 プ 1 つのセカンダリボリュームグ 1 つのプライマリボリュームグルーデータフロー : ループ : sync_group_2.r11 プ : sync_group_2 System1 < System2 すべてのボリュームグループのモード ディザスタリカバリでの役割 故障した / 復旧されるシステム 同期 フェイルオーバーシステム 167

168 通常の動作でのシステム情報 プライマリシステム (System1) すべてのシステムが稼働しているときに プライマリシステム (System1) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 ( 同期モード Remote Copy の 1-to-1 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 9 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1 System2 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Syncing (10%) NA localvv remotevv Syncing (15%) NA Name Target Status Role Mode Options sync_group_2.r11 System2 Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Syncing NA remotevv localvv Syncing NA セカンダリシステム (System2) すべてのシステムが稼働しているときに セカンダリシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (1-to-1 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 2 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up 168 Geocluster 環境の 1-to-1 Remote Copy における無停止フェイルオーバーの Peer Persistence の使用

169 Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Syncing NA remotevv localvv Syncing NA Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Syncing (20%) NA localvv remotevv Syncing (20%) NA フェイルオーバー時のシステム情報 同期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 10 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます その 10 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます プライマリシステム障害発生後の出力例 同期モードのボリュームグループを含むプライマリシステム (System1) を使用できなくなった場合 10 秒後にセカンダリシステム (System2) で showrcopy を実行すると その出力は次のようになります # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 2 IP failed mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Down System Down receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Stopped Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:50:53 PST 2006 remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:50:52 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Stopped Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:48 PST 2006 localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:44 PST 2006 フェイルオーバー時のシステム情報 169

170 無停止フェイルオーバーの実行 無停止フェイルオーバーを実行するには 以下のガイドラインに従います スイッチオーバー 1. スイッチオーバー操作を実行する前に Remote Copy グループが開始され同期されていることを確認してください 2. システムのすべてのボリュームグループの役割を逆にします プライマリシステム (System1) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup switchover <group_name> 指定のターゲットに複製されるすべてのグループは 次のコマンドを使用して スイッチオーバーできます # setrcopygroup switchover -t <target_name> <target_name> - このターゲットに複製され System2 に移行されるグループを表します setrcopygroup switchover -t コマンドは ホスト I/O に影響を与えることなく Remote Copy ターゲットをプライマリからセカンダリ (System2 の sync_group_1.r96) に移行します setrcopygroup switchover コマンドは 自動逆転操作を実行して switchover コマンドをクリーンアップします ターゲットリンクが処理中にダウンすると この操作がタイムアウトしたり失敗したりする可能性があります この状況が発生する場合には setrcopygroup reverse -natural コマンドを実行して 処理を手動で完了します 注記 : システム上の一部のボリュームグループに対しては無停止フェイルオーバー操作を実行したくない場合は 1 つまたは複数のボリュームグループを指定してそのグループに対してこれらのコマンドを使用できます -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 詳細については HP 3PAR Command Line Interface Reference を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 3. 次の操作を実行して ボリュームグループの役割が逆になったことを確認します a. ターゲットシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します b. Group Information エリアで 逆転されたボリュームグループの Role 列に Primary と表示されることを確認します たとえば System2 での showrcopy の出力では sync_group_1.r96 の役割が Primary になっています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy 170 Geocluster 環境の 1-to-1 Remote Copy における無停止フェイルオーバーの Peer Persistence の使用

171 System1 2 IP mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Synced N/A remotevv localvv Synced N/A Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Synced N/A localvv remotevv Synced Thu Dec 14 17:51:44 PST 2006 注記 : スイッチオーバー操作がタイムアウトするために ボリュームグループの役割の逆転が失敗する可能性があります 逆転されたボリュームグループの役割が Primary-Rev として表示される場合 フェイルオーバーシステム (System2) で次のコマンドを実行して ボリュームグループで逆転操作を手動で完了する必要があります setrcopygroup reverse -natural <group_name> 4. ( オプション ) 逆転されたボリュームグループのデータをバックアップするために 逆転された仮想ボリューム ( 例 : remotevv.0 および remotevv.1) を RW スナップショットとしてエクスポートします 無停止フェイルオーバーのトラブルシューティング スイッチオーバー操作を行っても ホスト I/O トラフィックがターゲットアレイにシームレスに移行されない場合 Remote Copy 構成の次の設定を確認してください Remote Copy グループが同期モード操作で構成されていることを確認します Remote Copy グループが同期されていることを確認します プライマリおよびセカンダリボリュームが共通の WWN を共有していることを確認します host persona が persona 11 (VMware) として構成されていることを確認します 関連するホストが VMware ESXi リリース 5.0 を使用して稼働していることを確認します 無停止フェイルオーバーの実行 171

172 22 1-to-1 構成のディザスタリカバリ ディザスタリカバリ開始前の手順 1. 1-to-1 ディザスタリカバリの説明に使われる Remote Copy ペアについて確認します 2. 1-to-1 構成のシステム情報を確認します 3. フェイルオーバー時に検索するシステム情報を把握しておきます 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成の例 (173 ページ ) 通常の動作でのシステム情報 (174 ページ ) 1-to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 (175 ページ ) 次の操作を実行してシステムを復旧します 1. セカンダリボリュームグループをプライマリボリュームグループに変更します 2. 必要に応じて 復旧したデータをエクスポートします 3. 停止したシステムを復旧します 4. データフローの通常の方向を逆転してデータの同期を取ります 5. ボリュームグループが起動していることを確認します 6. データフローの通常の方向を復元します 1-to-1 構成での障害からの復旧 (176 ページ ) 詳細は 次を参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) クイックディザスタリカバリガイド (253 ページ ) ここで説明する 1-to-1 構成のディザスタリカバリ手順は 図 59 (173 ページ ) で示されているセットアップを参照しています to-1 構成のディザスタリカバリ

173 図 59 双方向 1-to-1 Remote Copy 構成の例 システム名 システム ID サンプルプライマリシステム System1 96 サンプルバックアップシステム System2 11 System1 = プライマリ : 2 つの VV: localvv.0 および 2 つの対応 VV: remotevv.0 およ仮想ボリュームとボリュームグルー localvv.1 び remotevv.1 プ 1 つのプライマリボリュームグ 1 つのセカンダリボリュームグルーデータフロー : ループ : sync_group_1 プ : sync_group_1.r96 System1 > System2 System2 = プライマリ : 2 つの対応 VV: remotevv.0 お 2 つの VV: localvv.0 および仮想ボリュームとボリュームグルーよび remotevv.1 localvv.1 プ 1 つのセカンダリボリュームグ 1 つのプライマリボリュームグルーデータフロー : ループ : sync_group_2.r11 プ : sync_group_2 System1 < System2 すべてのボリュームグループのモード ディザスタリカバリでの役割 Failed/Recovered システム 同期 フェイルオーバーシステム 173

174 通常の動作でのシステム情報 プライマリシステム (System1) すべてのシステムが稼働しているときに プライマリシステム (System1) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 ( 同期モード Remote Copy の 1-to-1 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 9 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1 System2 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Syncing (10%) NA localvv remotevv Syncing (15%) NA Name Target Status Role Mode Options sync_group_2.r11 System2 Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Syncing NA remotevv localvv Syncing NA バックアップシステム (System2) すべてのシステムが稼働しているときに バックアップシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (1-to-1 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 2 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up to-1 構成のディザスタリカバリ

175 Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Syncing NA remotevv localvv Syncing NA Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Syncing (20%) NA localvv remotevv Syncing (20%) NA 1-to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 1-to-1 構成の同期モード 同期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 10 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます その 10 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます 1-to-1 構成の非同期定期モード 非同期定期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 60 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます その 200 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます 1-to-1 構成でのプライマリシステム障害発生後の出力例 同期モードボリュームグループを含むプライマリシステム (System1) を使用できなくなった場合 showrcopy のバックアップシステム (System2) での 60 秒後の出力は 次のようになります # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 2 IP failed mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Down System Down receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Stopped Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime 1-to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 175

176 remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:50:53 PST 2006 remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:50:52 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Stopped Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:48 PST 2006 localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:44 PST to-1 構成での障害からの復旧 システム障害から復旧するには 以下のフェイルオーバーおよび復旧のガイドラインに従います 1-to-1 Remote Copy 構成でのフェイルオーバー 1. 障害発生後も通常の状態で稼働しているシステム ( フェイルオーバーシステム ) 上のすべてのボリュームグループの役割を逆転します フェイルオーバーシステム (System2) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover -t <target_name> <target_name> は 故障したターゲットシステムの名前 (System1) を表します setrcopygroup failover -t コマンドは 次の操作を行います フェイルオーバーシステム上のすべてのセカンダリボリュームグループ (System2 上の sync_group_1.r96) をプライマリボリュームグループに変更し それによってデータ複製の方向を逆転します 逆転されたボリュームグループ (sync_group_1.r96) への I/O を有効にします 注記 : システム上の一部のボリュームグループに対してディザスタリカバリ操作を実行したくない場合は 1 つまたは複数のボリュームグループを指定して そのグループに対してこれらのコマンドを使用できます -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 詳細については HP 3PAR Command Line Interface Reference を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 2. ボリュームグループの役割の逆転を確認します a. フェイルオーバーシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します b. Group Information エリアで 逆転されたボリュームグループの Role 列に Primary-Rev ( 逆転の結果としてのプライマリ ) と表示されることを確認します たとえば System2 での次の showrcopy の出力では sync_group_1.r96 の Role が Primary-Rev になっています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy to-1 構成のディザスタリカバリ

177 System1 2 IP failed mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Down System Down receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Stopped Primary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:50:53 PST 2006 remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:50:52 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Stopped Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:48 PST 2006 localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:44 PST ( オプション ) 逆転されたボリュームグループのデータをバックアップするために 逆転された仮想ボリューム (remotevv.0 および remotevv.1) を RW スナップショットとしてエクスポートします 1-to-1 Remote Copy 構成での復旧 1. 停止したシステムを復旧します 2. Remote Copy ペアの両方のシステムで通常の動作を再開する準備ができたら データフローの通常の方向を逆転しシステム間の同期を取り直します フェイルオーバーシステム (System2) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup recover -t <target_name> <target_name> は 同期先のターゲットシステムの名前 (System1) を表します setrcopygroup recover コマンドは フェイルオーバーシステム上の逆転されたボリュームグループから復旧されたシステム上の対応ボリュームグループにデータをコピーします この例では System2 上のボリュームグループ sync_group_1.r96 の仮想ボリュームから System1 上の sync_group_1 にデータがコピーされます 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 3. Remote Copy ペアの同期が取られていることを確認します a. フェイルオーバーシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します b. 以下の点を確認します ターゲット ( 復旧された ) システムの Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である Primary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Syncing である 1-to-1 構成での障害からの復旧 177

178 次の例では System2 に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 2 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Started Primary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Syncing (20%) Thu Dec 14 17:58:25 PST 2006 remotevv localvv Syncing (25%) Thu Dec 14 17:58:25 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Stopped Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:48 PST 2006 localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:44 PST 2006 c. 復旧されたシステム (System1) で showrcopy コマンドを発行します d. 以下の点を確認します ターゲットシステムの Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である 同期元のボリュームグループの Role が Secondary-Rev である Secondary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Syncing である 次の例では System1 に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 9 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up to-1 構成のディザスタリカバリ

179 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1 System2 Started Secondary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Syncing Thu Dec 14 17:58:25 PST 2006 localvv remotevv Syncing Thu Dec 14 17:58:25 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options sync_group_2.r11 System2 Stopped Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:51:49 PST 2006 remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:51:44 PST 復旧されたシステム (System1) で 次のコマンドを実行してボリュームグループが起動していることを確認します # showrcopy groups <group_name> <group_name> は 起動する必要があるボリュームグループ (sync_group_1) を表します 問題 ボリュームグループが起動しない 解決策 1. 復旧したシステムで 以下のいずれかのコマンドを実行します startrcopygroup <group_name> または startrcopygroup -pat <pattern> ( 例 : startrcopygroup -pat sync*) 2. 同期が完了するのを待ってから次に進みます 注意 : 次の手順に進んで setrcopygroup restore コマンドを発行する前にボリュームグループを起動する必要があります グループが自動的に開始され 同期が開始されます グループが停止しているときに setrcopygroup restore コマンドを実行した場合 単にそのグループが開始されます 注記 : HP 3PAR OS MU2 より前のバージョンでは restore コマンドを recover コマンドより先に実行すると エラーが発生します restore コマンドは本リリースで拡張されました フェイルオーバーの後 必要な復元を実行する前に restore コマンドを実行すると まだ復旧されていないすべてのグループに対し 暗黙的に復旧操作が実行されます この操作では 単純な復元が必要なグループと 復旧した後に復元する必要があるグループを識別して区別し 必要な作業を自動的に実行します 5. データフローの通常の方向を復元して Remote Copy ペアを元の状態に戻します フェイルオーバーシステム (System2) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup restore -t <target_name> <target_name> は ターゲット ( 復旧済み ) システムの名前 (System1) を表します 1-to-1 構成での障害からの復旧 179

180 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 6. フェイルバックの完了とデータフローの通常の方向の復元を確認します a. フェイルオーバーシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します b. セカンダリボリュームグループの Role が Secondary になっていることを確認し ます 次の System2 での showrcopy の出力には グループ sync_group_1.r96 が Secondary に正しく復元されたことが示されます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 2 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1.r96 System1 Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Synced Thu Dec 14 18:01:12 PST 2006 remotevv localvv Synced Thu Dec 14 18:01:13 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options sync_group_2 System1 Stopped Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:48 PST 2006 localvv remotevv Stopped Thu Dec 14 17:51:44 PST 2006 c. 復旧されたシステム (System1) で showrcopy コマンドを発行します d. プライマリボリュームグループの Role が Primary になっていることを確認しま す 次の System1 での showrcopy の出力には グループ sync_group_1 の役割が Primary に正しく復元されたことが示されています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 9 IP ready mirror_config to-1 構成のディザスタリカバリ

181 Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options sync_group_1 System2 Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv Synced Thu Dec 14 18:01:13 PST 2006 localvv remotevv Synced Thu Dec 14 18:01:13 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options sync_group_2.r11 System2 Stopped Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:51:49 PST 2006 remotevv localvv Stopped Thu Dec 14 17:51:44 PST to-1 構成での障害からの復旧 181

182 23 M-to-N 構成のディザスタリカバリ N-to-1 構成のディザスタリカバリ ディザスタリカバリ開始前の手順 1. N-to-1 ディザスタリカバリの説明に使われるサンプル Remote Copy ペアについて確認します 2. N-to-1 構成のシステム情報を確認します 3. フェイルオーバー時に検索するシステム情報を把握しておきます 単方向 N-to-1 Remote-Copy 構成 (182 ページ ) N-to-1 構成での通常動作時のシステム情報 (183 ページ ) N-to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 (185 ページ ) 次の操作を実行してシステムを復旧します 1. セカンダリボリュームグループをプライマリボリュームグループに変更します 2. 必要に応じて 復旧したデータをエクスポートします 3. 停止したシステムを復旧します 4. データフローの通常の方向を逆転してデータの同期を取ります 5. ボリュームグループが起動していることを確認します 6. データフローの通常の方向を復元します N-to-1 構成での障害からの復旧 (186 ページ ) 詳細については 以下のトピックを参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) クイックディザスタリカバリガイド (253 ページ ) ここで説明する N-to-1 構成のディザスタリカバリ手順は 図 60 (182 ページ ) で示されているセットアップを参照しています 図 60 単方向 N-to-1 Remote-Copy 構成 サンプル第 1 プライマリシステム サンプル第 2 プライマリシステム サンプルバックアップシステム システム名 System2 System3 System1 システム ID M-to-N 構成のディザスタリカバリ

183 仮想ボリュームとボリュームグループ : サンプル第 1 プライマリシステム 2 つの VV: localvv.0 および localvv.1 System2 = プライマリ 1 つのプライマリボデータフロー : リュームグループ : periodic_group_1 System2 > System1 サンプル第 2 プライマリシステム サンプルバックアップシステム 2 つの対応 VV: remotevv.0 および remotevv.1 1 つのセカンダリボリュームグループ : periodic_group_1.r96 仮想ボリュームとボリュームグループ : 2 つの VV: localvv.0 および localvv.1 System3 = プライマリ 1 つのプライマリボデータフロー : リュームグループ : periodic_group_2 System3 > System1 2 つの対応 VV: remotevv.2 および remotevv.3 1 つのセカンダリボリュームグループ : periodic_group_2.r11 すべてのボリュームグループのモード 非同期定期 ディザスタリカバリでの役割 Failed/Recovered システム フェイルオーバーシステム N-to-1 構成での通常動作時のシステム情報 N-to-1 構成でのバックアップシステム (System1) すべてのシステムが稼働しているときに バックアップシステム (System1) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 ( 非同期定期モード Remote Copy の N-to-1 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 7 IP ready mirror_config System3 8 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System2 Started Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Syncing NA remotevv.1 22 localvv Syncing NA Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2.r11 System3 Started Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime N-to-1 構成のディザスタリカバリ 183

184 remotevv.2 23 localvv Syncing NA remotevv.3 24 localvv Syncing NA 第 1 プライマリシステム (System2) すべてのシステムが稼働しているときに プライマリシステムのうちのいずれか (System2) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (N-to-1 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 11 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1 System1 Started Primary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:17 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv.0 21 Syncing (10%) NA localvv remotevv.1 22 Syncing (15%) NA 第 2 プライマリシステム (System3) すべてのシステムが稼働しているときに もう 1 台のプライマリシステム (System3) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (N-to-1 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 4 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information 184 M-to-N 構成のディザスタリカバリ

185 Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2 System1 Started Primary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:12 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv.2 23 Syncing (15%) NA localvv remotevv.3 24 Syncing (15%) NA N-to-1 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 N-to-1 構成の同期モード 同期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 10 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます その 10 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます N-to-1 構成の非同期定期モード 非同期定期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 60 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます その 200 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます N-to-1 構成でのプライマリシステム障害発生後の出力例 非同期定期モードボリュームグループを含むプライマリシステム (System2) を使用できなくなった場合 showrcopy のバックアップシステム (System1) での 300 秒後の出力は 次のようになります # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 7 IP failed mirror_config System3 8 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Down System Down System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System2 Stopped Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 remotevv.1 22 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2.r11 System3 Started Secondary Periodic over_per_alert N-to-1 構成のディザスタリカバリ 185

186 LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.2 23 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:45 PST 2006 remotevv.3 24 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:44 PST 2006 N-to-1 構成での障害からの復旧 システム障害から復旧するには 以下のフェイルオーバーおよび復旧のガイドラインに従います N-to-1 構成のフェイルオーバー 1. 障害発生後も通常の状態で稼働しているシステム ( フェイルオーバーシステム ) 上のすべてのボリュームグループの役割を逆転します フェイルオーバーシステム (System1) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover -t <target_name> <target_name> は 故障したターゲットシステムの名前 (System2) を表します setrcopygroup failover -t コマンドは 次の操作を行います フェイルオーバーシステム上のすべてのセカンダリボリュームグループ (System1 上の periodic_group_1.r96) をプライマリボリュームグループに変更し それによってデータ複製の方向を逆転します 逆転されたボリュームグループ (periodic_group_1.r96) への I/O を有効にします 注記 : システム上の一部のボリュームグループに対してディザスタリカバリ操作を実行したくない場合は 1 つまたは複数のボリュームグループを指定して そのグループに対してこれらのコマンドを使用できます -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 詳細については HP 3PAR Command Line Interface Reference を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 2. ボリュームグループの役割の逆転を確認します a. フェイルオーバーシステム (System1) で showrcopy コマンドを実行します b. Group Information エリアで 逆転されたボリュームグループの Role 列に Primary-Rev ( 逆転の結果としてのプライマリ ) と表示されることを確認します たとえば System1 での showrcopy の出力では periodic_group_1.r96 の役割が Primary-Rev になっています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 7 IP failed mirror_config System3 8 IP ready mirror_config Link Information 186 M-to-N 構成のディザスタリカバリ

187 Target Node Address Status Options System Down System Down System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System2 Stopped Primary-Rev Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 remotevv.1 22 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2.r11 System3 Started Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.2 23 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:45 PST 2006 remotevv.3 24 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:44 PST ( オプション ) 逆転されたボリュームグループのデータをバックアップするために 逆転された仮想ボリューム (remotevv.0 および remotevv.1) を RW スナップショットとしてエクスポートします N-to-1 Remote-Copy 構成の復旧 1. 停止したシステムを復旧します 2. Remote Copy ペアの両方のシステムで通常の動作を再開する準備ができたら 以下の手順 を実行して データフローの通常の方向を逆転し システム間の同期を取り直します a. フェイルオーバーシステムで 逆転されたボリュームグループへの I/O を停止しま す b. フェイルオーバーシステム (System1) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup recover -t <target_name> <target_name> は 同期先のターゲットシステムの名前 (System2) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります setrcopygroup recover コマンドは フェイルオーバーシステム上の逆転されたボリュームグループから復旧されたシステム上の対応ボリュームグループにデータをコピーします この例では System1 上のボリュームグループ periodic_group_1.r96 の仮想ボリュームから System2 上の periodic_group_1 にデータがコピーされます 3. Remote Copy ペアの同期が取られていることを確認します a. フェイルオーバーシステム (System1) で showrcopy コマンドを発行します b. ターゲットシステム (System2) について 次のことを確認します ターゲットシステムの Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である Primary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Syncing である N-to-1 構成のディザスタリカバリ 187

188 次の例では System1 に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 7 IP ready mirror_config System3 8 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System2 Started Primary-Rev Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Syncing (40%) Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 remotevv.1 22 localvv Syncing (50%) Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2.r11 System3 Started Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.2 23 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:45 PST 2006 remotevv.3 24 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:44 PST 2006 c. 復旧されたシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します d. 以下の点を確認します ターゲットシステム (System1) の Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である 同期元のボリュームグループの Role が Secondary-Rev である Secondary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Syncing である 次の例では System2 に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 11 IP ready mirror_config Link Information 188 M-to-N 構成のディザスタリカバリ

189 Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1 System1 Started Secondary-Rev Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:17 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv.0 21 Syncing Thu Dec 14 18:40:14 PST 2006 localvv remotevv.1 22 Syncing Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006 問題 同期前にフェイルオーバーシステムのボリュームへの I/O が停止しなかった 解決策 1. I/O を停止します 2. Remote Copy ペアの同期を手動で取ります フェイルオーバーシステム (System1) で以下のいずれかのコマンドを実行します syncrcopy <group_name> <group_name> は 逆転されたボリュームグループ (periodic_group_1.r96) を表します または syncrcopy -pat <pattern> -pat <pattern> は 逆転されたボリュームグループ名のパターン (periodic*) を表します 4. 復旧されたシステム (System2) で 次のコマンドを実行してボリュームグループが起動していることを確認します # showrcopy groups <group_name> <group_name> は 起動する必要があるボリュームグループの名前 (periodic_group_1) を表します 問題 ボリュームグループが起動しない 解決策 1. 復旧されたシステムで次のコマンドを発行します startrcopygroup <group_name> または startrcopygroup -pat <pattern> -pat <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :periodic*) を表します 2. 同期が完了するのを待ってから次に進みます 注意 : 次の手順に進んで setrcopygroup restore コマンドを発行する前にボリュームグループを起動する必要があります N-to-1 構成のディザスタリカバリ 189

190 注記 : HP 3PAR OS MU2 より前のバージョンでは restore コマンドを recover コマンドより先に実行すると エラーが発生します restore コマンドは本リリースで拡張されました フェイルオーバーの後 必要な復元を実行する前に restore コマンドを実行すると まだ復旧されていないすべてのグループに対し 暗黙的に復旧操作が実行されます この操作では 単純な復元が必要なグループと 復旧した後に復元する必要があるグループを識別して区別し 必要な作業を自動的に実行します 5. フェイルオーバーシステム (System1) で 次のコマンドを実行してデータフローの通常の方向を復元して Remote Copy ペアを元の状態に戻します # setrcopygroup restore -t <target_name> <target_name> は ターゲットシステムの名前 (System2) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 6. フェイルバックの完了とデータフローの通常の方向の復元を確認します a. フェイルオーバーシステム (System1) で showrcopy コマンドを実行します b. セカンダリボリュームグループの Role が Secondary になっていることを確認し ます 次の System1 での showrcopy コマンドの出力には グループ sync_group_1.r96 の Role が Secondary に正しく復元されたことが示されています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 7 IP ready mirror_config System3 8 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System2 Started Secondary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Stale Thu Dec 14 18:40:14 PST 2006 remotevv.1 22 localvv Stale Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2.r11 System3 Started Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime 190 M-to-N 構成のディザスタリカバリ

191 remotevv.2 23 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:45 PST 2006 remotevv.3 24 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:44 PST 2006 c. 復旧されたシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します d. プライマリボリュームグループの Role が Primary になっていることを確認しま す 次の System2 での showrcopy コマンドの出力例には periodic_group_1 の Role が Primary に正しく復元されたことが示されています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 11 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1 System1 Started Primary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:17 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv.0 21 Synced Thu Dec 14 18:40:14 PST 2006 localvv remotevv.1 22 Synced Thu Dec 14 18:39:03 PST to-N 構成のディザスタリカバリ ディザスタリカバリ開始前の手順 1. 1-to-N ディザスタリカバリの説明に使われるサンプル Remote Copy ペアについて確認します 2. 1-to-N 構成のシステム情報を確認します 3. フェイルオーバー時に検索するシステム情報を把握しておきます 図 61 (192 ページ ) 1-to-N 構成での通常動作時のシステム情報 (193 ページ ) 1-to-N Remote Copy 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 (194 ページ ) 次の操作を実行してシステムを復旧します 1. セカンダリボリュームグループをプライマリボリュームグループに変更します 2. 必要に応じて 復旧したデータをエクスポートします 3. 停止したシステムを復旧します 4. データフローの通常の方向を逆転してデータの同期を取ります 1-to-N 構成の障害からの復旧 (195 ページ ) 1-to-N 構成のディザスタリカバリ 191

192 5. ボリュームグループが起動していることを確認します 6. データフローの通常の方向を復元します 詳細については 以下のトピックを参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) クイックディザスタリカバリガイド (253 ページ ) ここで説明する 1-to-N 構成のディザスタリカバリ手順は 図 61 (192 ページ ) で示されているセットアップを参照しています ここではプライマリストレージシステム (System1) に障害が発生しています 図 61 プライマリシステムで障害が発生した場合の単方向 1-to-N Remote Copy 構成 サンプルプライマリシステム サンプル第 1 バックアップシステム サンプル第 2 バックアップシステム システム名 System1 System2 System3 システム ID 仮想ボリュームとボリュームグループ : データフロー : System1 > System2 System1 > System3 すべてのボリュームグループのモード ディザスタリカバリでの役割 2 つの VV (localvv.0 および localvv.1) は プライマリボリュームグループ periodic_group_1 に所属します 2 つの VV (localvv.2 および localvv.3) は プライマリボリュームグループ periodic_group_2 に所属します Failed/Recovered システム 2 つの対応 VV: remotevv.0 および remotevv.1 2 つの対応 VV: remotevv.0 および remotevv.1 1 つのセカンダリボ 1 つのセカンダリボリュームグループ : リュームグループ : periodic_group_1.r96 非同期定期 フェイルオーバーシステム periodic_group_2.r M-to-N 構成のディザスタリカバリ

193 1-to-N 構成での通常動作時のシステム情報 1-to-N 構成でのプライマリシステム (System1) すべてのシステムが稼働しているときに プライマリシステム (System1) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 ( 非同期定期モード Remote Copy の 1-to-N 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 7 IP ready mirror_config System3 8 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1 System2 Started Primary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv.0 21 remotevv Syncing NA localvv.1 22 remotevv Syncing NA Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2 System3 Started Primary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv.2 23 remotevv Syncing NA localvv.3 24 remotevv Syncing NA 1-to-N 構成での 1 台目のバックアップシステム (System2) すべてのシステムが稼働しているときに バックアップシステムのうちのいずれか (System2) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (1-to-N 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 11 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up 1-to-N 構成のディザスタリカバリ 193

194 System1 1 receive 0 receive Up Up Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System1 Started Secondary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:17 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv.0 21 Syncing (10%) NA remotevv localvv.1 22 Syncing (15%) NA 1-to-N 構成での 2 台目のバックアップシステム (System3) すべてのシステムが稼働しているときに もう一方のバックアップシステム (System3) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (1-to-N 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 4 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2.r96 System1 Started Secondary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:12 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv.2 23 Syncing (15%) NA remotevv localvv.3 24 Syncing (15%) NA 1-to-N Remote Copy 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 1-to-N 構成の同期モード 同期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 15 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます その 15 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます 1-to-N 構成の非同期定期モード 非同期定期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 25 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます 194 M-to-N 構成のディザスタリカバリ

195 その 200 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます 1-to-N 構成でのプライマリシステム障害発生後の出力例 非同期定期モードボリュームグループを含むプライマリシステム (System1) を使用できなくなった場合に 300 秒後にバックアップシステムのいずれか (System2) で showrcopy を実行すると 次のように出力されます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 7 IP failed mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Down System Down receive Down receive Down Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System1 Stopped Secondary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 remotevv.1 22 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST to-N 構成の障害からの復旧 システム障害から復旧するには 以下のフェイルオーバーおよび復旧のガイドラインに従います 1-to-N 構成のフェイルオーバー 1. 障害発生後も通常の状態で稼働しているシステム ( フェイルオーバーシステム ) 上のすべてのボリュームグループの役割を逆転します フェイルオーバーシステム (System2) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover -t <target_name> <target_name> は 故障したターゲットシステムの名前 (System1) を表します setrcopygroup failover -t コマンドは 次の操作を行います フェイルオーバーシステム上のすべてのセカンダリボリュームグループ (System2 上の periodic_group_1.r96) をプライマリボリュームグループに変更し それによってデータ複製の方向を逆転します 逆転されたボリュームグループ (periodic_group_1.r96) への I/O を有効にします 1-to-N 構成のディザスタリカバリ 195

196 注記 : システム上の一部のボリュームグループに対してディザスタリカバリ操作を実行したくない場合は 1 つまたは複数のボリュームグループを指定して そのグループに対してこれらのコマンドを使用できます -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 詳細については HP 3PAR Command Line Interface Reference を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 2. ボリュームグループの役割の逆転を確認します a. フェイルオーバーシステム (System2) で showrcopy コマンドを発行します b. Group Information エリアで 逆転されたボリュームグループの Role 列に Primary-Rev ( 逆転の結果としてのプライマリ ) と表示されることを確認します 次の System2 での showrcopy コマンドの出力例には periodic_group_1.r96 の Role が 今度は Primary-Rev になっていることが示されています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 7 IP failed mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Down System Down receive Down receive Down Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System1 Stopped Primary-Rev Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 remotevv.1 22 localvv Stopped Thu Dec 14 18:23:52 PST ( オプション ) 逆転されたボリュームグループのデータをバックアップするために 逆転された仮想ボリューム ( 例 : remotevv.0 および remotevv.1) を RW スナップショットとしてエクスポートします 1-to-N 構成の復旧 1. 停止したシステムを復旧します 2. Remote Copy ペアの両方のシステムで通常の動作を再開する準備ができたら データフローの通常の方向を逆転しシステム間の同期を取り直します a. フェイルオーバーシステムで 逆転されたボリュームグループへの I/O を停止します 196 M-to-N 構成のディザスタリカバリ

197 b. フェイルオーバーシステム (System2) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup recover -t <target_name> <target_name> は 同期先のターゲットシステムの名前 (System1) を表します setrcopygroup recover コマンドは フェイルオーバーシステム上の逆転されたボリュームグループから復旧されたシステム上の対応ボリュームグループにデータをコピーします この例では System2 の periodic_group_1.r96 から System1 の periodic_group_1 にデータをコピーします 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 3. Remote Copy ペアの同期が取られていることを確認します a. フェイルオーバーシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します b. ターゲット ( 復旧された ) システム (System1) について 次のことを確認します ターゲットシステムの Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である Primary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Syncing ( または Synced) である 次の例では System2 に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 7 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System1 Started Primary-Rev Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.0 21 localvv Syncing (40%) Thu Dec 14 18:23:52 PST 2006 remotevv.1 22 localvv Syncing (50%) Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006 c. 復旧されたシステム (System1) で showrcopy コマンドを実行します d. 以下の点を確認します ターゲットシステム (System2) の Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である 1-to-N 構成のディザスタリカバリ 197

198 同期元のボリュームグループの Role が Secondary-Rev である Secondary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Synced である 次の例では System1 に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 11 IP ready mirror_config System3 12 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1 System2 Started Secondary-Rev Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:17 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv remotevv.0 21 Syncing Thu Dec 14 18:40:14 PST 2006 localvv remotevv.1 22 Syncing Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2 System3 Started Primary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv.2 23 remotevv Syncing NA localvv.3 24 remotevv Syncing NA 問題 同期前にフェイルオーバーシステムのボリュームへの I/O が停止しなかった 解決策 1) I/O を停止します 2) Remote Copy ペアの同期を手動で取ります フェイルオーバーシステム (System1) で以下のいずれかのコマンドを実行します syncrcopy <group_name> <group_name> は 逆転されたボリュームグループ (periodic_group_1.r96) を表します または syncrcopy -pat <pattern> -pat <pattern> は 逆転されたボリュームグループ名のパターン (periodic*) を表します 4. 復旧されたシステム (System1) で 次のコマンドを実行してボリュームグループが起動していることを確認します # showrcopy groups <group_name> 198 M-to-N 構成のディザスタリカバリ

199 <group_name> は 起動する必要があるボリュームグループの名前 (periodic_group_1) を表します 問題 ボリュームグループが起動しない 解決策 a. 復旧したシステムで 以下のいずれかのコマンドを実行します startrcopygroup <group_name> または startrcopygroup -pat <pattern> -pat <pattern> は ボリュームグループ名のパターン (periodic*) を表します b. 同期が完了するのを待ってから次に進みます 注意 : 次の手順に進んで setrcopygroup restore コマンドを発行する前にボリュームグループを起動する必要があります 注記 : HP 3PAR OS MU2 より前のバージョンでは restore コマンドを recover コマンドより先に実行すると エラーが発生します restore コマンドは本リリースで拡張されました フェイルオーバーの後 必要な復元を実行する前に restore コマンドを実行すると まだ復旧されていないすべてのグループに対し 暗黙的に復旧操作が実行されます この操作では 単純な復元が必要なグループと 復旧した後に復元する必要があるグループを識別して区別し 必要な作業を自動的に実行します 5. データフローの通常の方向を復元して Remote Copy ペアを元の状態に戻します フェイルオーバーシステム (System2) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup restore -t <target_name> <target_name> は ターゲット ( 復旧済み ) システムの名前 (System1) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 6. フェイルバックの完了とデータフローの通常の方向の復元を確認します a. フェイルオーバーシステム (System2) で showrcopy コマンドを実行します b. セカンダリボリュームグループの Role が Secondary になっていることを確認し ます 次の System2 での showrcopy コマンドの出力例には グループ periodic_group_1.r96 の Role が Secondary に正しく復元されたことが示されています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System1 11 IP ready mirror_config Link Information 1-to-N 構成のディザスタリカバリ 199

200 Target Node Address Status Options System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1.r96 System1 Started Secondary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:19:17 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv localvv.0 21 Synced Thu Dec 14 18:40:14 PST 2006 remotevv localvv.1 22 Synced Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006 c. 復旧されたシステム (System1) で showrcopy コマンドを発行します d. プライマリボリュームグループの Role が Primary になっていることを確認しま す 次の System1 での showrcopy コマンドの出力例には グループ periodic_group_1 が Primary に正しく復元されたことが示されています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy System2 7 IP ready mirror_config System3 8 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options System Up System Up System Up System Up receive Up receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options periodic_group_1 System2 Started Primary Periodic Last-Sync Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime localvv.0 21 remotevv Stale Thu Dec 14 18:40:14 PST 2006 localvv.1 22 remotevv Stale Thu Dec 14 18:39:03 PST 2006 Name Target Status Role Mode Options periodic_group_2 System3 Started Primary Periodic over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime remotevv.2 23 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:45 PST 2006 remotevv.3 24 localvv Synced Thu Dec 14 18:23:44 PST M-to-N 構成のディザスタリカバリ

201 24 SLD 構成のディザスタリカバリ ディザスタリカバリ開始前の手順 1. SLD ディザスタリカバリの説明に使われる Remote Copy ペア例について確認します 2. SLD 構成のシステム情報を確認します 3. フェイルオーバー時に検索するシステム情報を把握しておきます ディザスタリカバリの手順の概要を読みます SLD Remote-Copy 構成 (202 ページ ) SLD 構成での通常動作時のシステム情報 (202 ページ ) SLD 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 (204 ページ ) 次の操作を実行してシステムを復旧します 最適なディザスタリカバリ方法を選択します 同期バックアップシステム ( 通常は ローカルバックアップシステム ) をプライマリにする 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー (206 ページ ) まず 同期バックアップシステムから非同期定期バックアップシステム ( 通常は リモートのバックアップシステム ) にデータを送信し 非同期バックアップシステムをプライマリにする ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー (218 ページ ) 同期バックアップシステムからデータを送らないで 非同期定期バックアップシステムをプライマリにする ( データ転送を伴わない ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー (230 ページ ) 詳細については 以下のトピックを参照してください Remote Copy のコマンドについて (256 ページ ) クイックディザスタリカバリガイド (253 ページ ) ここで説明する SLD 構成のディザスタリカバリ手順は 図 62 (202 ページ ) で示されているセットアップを参照しています 201

202 図 62 SLD Remote-Copy 構成 サンプルプライマリシステム サンプル同期バックアップシステム サンプル非同期定期バックアップシステム システム名 SystemA SystemB SystemC システム ID 仮想ボリュームとボリュームグループ : データフロー : SystemA > SystemB SystemA > SystemC 4 つの VV testvv.0 ~testvv.3 プライマリボリュームグループ multi.1 に所属 4 つの対応 VV: testvv.0~testvv.3 4 つの対応 VV: testvv.0~testvv.3 1 つのセカンダリボ 1 つのセカンダリボリュームグループ : リュームグループ : multi.1.r96 multi.1.r96 モード 同期 > SystemB 同期 > SystemA 定期 > SystemA 定期 > SystemC ディザスタリカバリでの役割 故障した / 復旧されるシステム フェイルオーバーシステム SLD 構成での通常動作時のシステム情報 SLD 構成のプライマリシステム (SystemA) の情報 すべてのシステムが稼働しているときに プライマリシステム (SystemA) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (SLD 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemB 58 FC ready 2FF70002AC0000C3 mirror_config SystemC 59 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options 202 SLD 構成のディザスタリカバリ

203 SystemB 0:2: AC0000C3 Up SystemB 1:2: AC0000C3 Up SystemC 0:3: Up SystemC 1:3: Up receive 0:2: AC0000C3 Up receive 1:2: AC0000C3 Up receive 0:3:1 receive Up receive 1:3:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemB Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemC Started Primary Periodic Last-Sync :00:20 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :01:01 PDT testvv testvv Synced :01:07 PDT testvv testvv Synced :01:02 PDT testvv testvv Synced :01:05 PDT SLD 構成の同期バックアップシステム (SystemB) の情報 すべてのシステムが稼働しているときに 同期バックアップシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (SLD 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC ready 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Up SystemA 1:2: AC Up SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA SLD 構成での通常動作時のシステム情報 203

204 testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :01:01 PDT testvv testvv Synced :01:07 PDT testvv testvv Synced :01:01 PDT testvv testvv Synced :01:05 PDT SLD 構成の非同期定期バックアップシステム (SystemC) の情報 すべてのシステムが稼働しているときに 非同期定期バックアップシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを実行すると 次のような出力 (SLD 構成の出力 ) を得ることができます # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP ready mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Up SystemA Up SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :01:01 PDT testvv testvv Synced :01:07 PDT testvv testvv Synced :01:02 PDT testvv testvv Synced :01:05 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :00:40 PDT testvv testvv Synced :00:39 PDT testvv testvv Synced :00:40 PDT testvv testvv Synced :00:41 PDT SLD 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 フェイルオーバー中の同期モードシステム情報 同期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の処理が行われます 15 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます 204 SLD 構成のディザスタリカバリ

205 その 15 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます フェイルオーバー中の非同期定期モードシステム情報 非同期定期モードボリュームグループを含むシステムでシステム間のすべてのリンクが破壊されるような障害が発生すると 次の状況が発生します 25 秒後に システムが送信リンクに Down のマークを付けます その 200 秒後に システムがターゲットに failed のマークを付けます プライマリシステム障害発生後の出力例 たとえば プライマリシステム (SystemA) を使用できなくなった場合 showrcopy の同期バックアップシステム (SystemB) での出力は 次のようになります # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC failed 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Down SystemA 1:2: AC Down SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Stopped Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Stopped :12:16 PDT testvv testvv Stopped :12:16 PDT testvv testvv Stopped :12:16 PDT testvv testvv Stopped :12:16 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :07:51 PDT testvv testvv Synced :07:51 PDT testvv testvv Synced :07:51 PDT testvv testvv Synced :07:51 PDT プライマリシステム (SystemA) を使用できなくなった場合 showrcopy の非同期定期バックアップシステム (SystemC) での出力は 次のようになります # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal SLD 構成でのフェイルオーバー時のシステム情報 205

206 Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP failed mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Down SystemA Down SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Stopped Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Stopped :07:51 PDT testvv testvv Stopped :07:51 PDT testvv testvv Stopped :07:51 PDT testvv testvv Stopped :07:51 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :00:40 PDT testvv testvv Synced :00:39 PDT testvv testvv Synced :00:40 PDT testvv testvv Synced :00:41 PDT SLD Remote Copy 構成でのディザスタリカバリの段階 1. プライマリシステムが故障するかまたはユーザーがオフラインにします 2. フェイルオーバーにより フェイルオーバーシステム ( プライマリシステムが停止後も稼 働しているバックアップシステム ) 上のセカンダリボリュームグループがプライマリに変 化し フェイルオーバーシステムへの I/O が有効になります 3. プライマリシステムが復旧しオンラインになります 4. 復旧により データフローの通常の方向が逆転されシステム間の同期が取り直されます 5. 復元により すべてのボリュームグループがそのデータフローの通常の方向に復元され Remote Copy が起動します 注記 : ターゲット名は システム間のリンクに合わせて変化します たとえば IP アドレス のターゲット名 SystemA は 一部の出力では RC096IP と表示されることがあります 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー プライマリシステムが故障するかオフラインになった場合 バックアップシステムが次の条件を満たしていれば ストレージシステムを同期バックアップシステム ( 図 63 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー を参照 ) にフェイルオーバーできます プライマリシステム停止後も正しく機能している プライマリシステムがオフラインになる原因となった状況に影響されていない ( プライマリシステムと同じような故障の危険がない ) 206 SLD 構成のディザスタリカバリ

207 同期バックアップシステムは フェイルオーバーシステムになると プライマリシステムの役割を一時的に引き継ぎます 図 63 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー システム障害から復旧するには 以下のフェイルオーバーおよび復旧のガイドラインに従います SLD Remote-Copy 構成でのフェイルオーバー 1. 同期バックアップシステム ( フェイルオーバーシステム ) 上のすべてのボリュームグループの役割を逆転します フェイルオーバーシステム (SystemB) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover -f -t <target_name> <target_name> は 故障したターゲットシステムの名前 ( 例 : SystemA) を表します setrcopygroup failover -f -t コマンドは 次の操作を行います フェイルオーバーシステム上のすべてのセカンダリボリュームグループ (SystemB 上の multi.1.r96) をプライマリボリュームグループに変更し それによってデータ複製の方向を逆転します 逆転されたボリュームグループ (SystemB 上の multi.1.r96) への I/O を有効にします 非同期定期バックアップシステム (SystemC) 上のすべてのボリュームグループを起動します 同期バックアップシステム (SystemB) を一時的なプライマリストレージシステムにします 新しいデータ つまり プライマリシステムと同期バックアップシステムとの間で最後の同期が取られてからプライマリシステムが停止するまでの間に 同期バックアップシステム (SystemB) に送信されたデータを 非同期定期バックアップシステム (SystemC) に送信します 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー 207

208 注記 : システム上の一部のボリュームグループに対してディザスタリカバリ操作を実行したくない場合は 1 つまたは複数のボリュームグループを指定して そのグループに対してこれらのコマンドを使用できます -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 詳細については HP 3PAR Command Line Interface Reference を参照してください このドキュメントは 次の Web サイトで入手できます HP Storage Information Library ( 2. フェイルオーバータスクが正常に完了したことを確認します ( 個々のグループのフェイルオーバーは 依然として失敗している可能性があります ) たとえば 同期バックアップシステム (SystemB) へのフェイルオーバーでは 次のようなタスクリストが表示されます # setrcopygroup failovoer -f -t SystemA failover started with tasks: 5745 ~/bin# waittask -v 5745 Id Type Name Status Phase Step StartTime FinishTime remote_copy_failover multi.1.r96 done :16:31 PDT :16:39 PDT Detailed status: :16:31 PDT Created task :16:31 PDT Begin Failover operation on group multi.1.r96 started :16:32 PDT Switched Group multi.1.r96 was switched from secondary to primary :16:34 PDT Starting Starting group multi.1.r96 to target SystemC :16:39 PDT Started Remote copy was started for group multi.1.r96 and target SystemC :16:39 PDT Completed Group multi.1.r96 failover completed. 3. ボリュームグループの役割の逆転を確認します a. フェイルオーバーシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行します b. Group Information エリアで 逆転されたボリュームグループの Role 列に Primary-Rev ( 逆転の結果としてのプライマリ ) と表示されることを確認します 次の SystemB での showrcopy コマンドの出力例では SystemA および SystemC の両方に関して multi.1.r96 の役割が 今度は Primary-Rev になっています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC failed 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Down SystemA 1:2: AC Down SystemC 0:4: Up 208 SLD 構成のディザスタリカバリ

209 SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Stopped Primary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Stopped :12:16 PDT testvv testvv Stopped :12:16 PDT testvv testvv Stopped :12:16 PDT testvv testvv Stopped :12:16 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Started Primary-Rev Periodic Last-Sync :16:39 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :16:39 PDT testvv testvv Synced :16:39 PDT testvv testvv Synced :16:39 PDT testvv testvv Synced :16:39 PDT 4. 非同期定期バックアップシステム (SystemC) が今度はバックアップシステムになってい ることを確認します a. 非同期定期バックアップシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを発行します b. Group Information エリアで 次のことを確認します 非同期定期バックアップシステム (SystemC) 上のボリュームグループのうち そのターゲットが同期バックアップシステム (SystemB) になっている方のボリュームグループの Status が Started になっている 非同期定期バックアップシステム (SystemC) およびそのボリュームが同期バックアップシステム (SystemB) およびそのボリュームと同期されている # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP failed mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:3: Down SystemA 1:2: Down SystemB 0:3: Up SystemB 1:2: Up receive 0:3:1 receive Up receive 1:2:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー 209

210 testvv testvv Synced :07:51 PDT testvv testvv Synced :07:51 PDT testvv testvv Synced :07:51 PDT testvv testvv Synced :07:51 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :16:39 PDT testvv testvv Synced :16:39 PDT testvv testvv Synced :16:39 PDT testvv testvv Synced :16:39 PDT SLD Remote-Copy 構成の復旧 1. 停止したシステムを復旧します 2. プライマリシステムで通常の動作再開の準備ができたら データフローの通常の方向を逆 転してシステム間の同期を取り直します フェイルオーバーシステム (SystemB) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup recover -f -t <target_name> <target_name> は 同期先のターゲットシステムの名前 (SystemA) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります setrcopygroup recover コマンドは 次の操作を行います 復旧されたシステム (SystemA) 上のボリュームグループをセカンダリモードに切り替えます フェイルオーバーシステム (SystemB) 上の逆転されたボリュームグループから復旧されたシステム (SystemA) 上の対応ボリュームグループにデータをコピーします システム間の同期を取るのに必要なデータには 復旧されたシステム (SystemA) が停止したときに作成されたスナップショットならびにフェイルオーバーシステム (SystemB) に対する最新の I/O が含まれます この例では HP 3PAR Remote Copy は SystemB 上のボリュームグループ multi.1.r96 の仮想ボリュームから SystemA 上の multi.1 にデータをコピーします 復旧されたシステム (SystemA) 上で Remote Copy を起動します 次の例では SystemB に対する setrcopygroup recover コマンドにより起動されるタスクのリストを示します # setrcopygroup recover -f -t SystemA recover started with tasks: 5752 ~/bin# waittask -v 5752 Id Type Name Status Phase Step StartTime FinishTime remote_copy_recover multi.1.r96 active 2/4 0/ :30:54 PDT - Detailed status: :30:54 PDT Created task :30:54 PDT Begin Recover operation on group multi.1.r96 started :30:54 PDT Switched Target SystemA of group multi.1.r96 was switched from primary to secondary. 210 SLD 構成のディザスタリカバリ

211 :30:54 PDT Waiting Wait for target SystemA of group multi.1.r96 to complete snapshot promotions :31:33 PDT Starting Starting group multi.1.r96 to target SystemA :31:33 PDT Started Remote copy was started for group multi.1.r96 and target SystemA :31:33 PDT Completed Group multi.1.r96 recover completed. * Volumes on SystemA promoting: ~/bin# showvv ----Rsvd(MB)---- -(MB)- Id Name Prov Type CopyOf BsId Rd -Detailed_State- Adm Snp Usr VSize 0 admin full base RW normal testvv.0 cpvv base RW normal rcpy snp vcopy testvv RO normal rcpy snp vcopy testvv RO normal testvv.1 cpvv base RW normal rcpy snp vcopy testvv RO normal rcpy snp vcopy testvv RO normal testvv.2 cpvv base RW promoting rcpy snp vcopy testvv RO normal rcpy snp vcopy testvv RO normal testvv.3 cpvv base RW promoting rcpy snp vcopy testvv RO normal rcpy snp vcopy testvv RO normal プライマリシステムが稼働して Remote Copy ペアの同期が取れていることを確認します a. フェイルオーバーシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行します b. ターゲットシステム (SystemA) について 次のことを確認します ターゲットシステムの Status が ready である プライマリシステム (SystemA) の送信リンクの Status が Up である Primary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Synced である 次の例では SystemB に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC ready 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Up SystemA 1:2: AC Up SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー 211

212 receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Primary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Started Primary-Rev Periodic Last-Sync :32:14 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :32:27 PDT testvv testvv Synced :32:28 PDT testvv testvv Synced :32:27 PDT testvv testvv Synced :32:28 PDT c. 復旧されたシステム (SystemA) で showrcopy コマンドを実行します d. 以下の点を確認します ターゲットシステム (SystemB および SystemC) の Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である 同期元のボリュームグループの Role が Secondary-Rev である Secondary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Synced である 次の例では SystemA に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemB 58 FC ready 2FF70002AC0000C3 mirror_config SystemC 59 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemB 0:2: AC0000C3 Up SystemB 1:2: AC0000C3 Up SystemC 0:3: Up SystemC 1:3: Up receive 0:2: AC0000C3 Up receive 1:2: AC0000C3 Up receive 0:3:1 receive Up receive 1:3:1 receive Up Group Information 212 SLD 構成のディザスタリカバリ

213 Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemB Started Secondary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemC Backup Secondary-Rev Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :32:26 PDT testvv testvv Synced :32:28 PDT testvv testvv Synced :32:27 PDT testvv testvv Synced :32:27 PDT e. 非同期定期バックアップシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを実行します f. 以下の点を確認します プライマリシステム (SystemA) の Status が ready である プライマリシステム (SystemA) の送信リンクの Status が Up である 次の例では SystemC に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP ready mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Up SystemA Up SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :31:44 PDT testvv testvv Synced :31:47 PDT testvv testvv Synced :31:45 PDT testvv testvv Synced :31:45 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :32:26 PDT testvv testvv Synced :32:28 PDT testvv testvv Synced :32:27 PDT testvv testvv Synced :32:27 PDT 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー 213

214 問題 解決策 同期前にフェイルオーバーシステムのボリュームへの I/O が停止しなかった 1. I/O を停止します 2. Remote Copy ペアの同期を手動で取ります フェイルオーバーシステム (SystemfB) で以下のいずれかのコマンドを実行します syncrcopy <group_name> <group_name> は 逆転されたボリュームグループ (multi.1.r96) を表します または syncrcopy -pat <pattern> -pat <pattern> は 逆転されたボリュームグループ名のパターン (multi*) を表します 4. 復旧されたシステム (SystemA) で 次のコマンドを実行してボリュームグループが起動していることを確認します # showrcopy groups <group_name> <group_name> は 起動する必要があるボリュームグループ (multi.1) を表します 問題 ボリュームグループが起動しない 解決策 1. 復旧したシステムで 以下のいずれかのコマンドを実行します startrcopygroup <group_name> または startrcopygroup -pat <pattern> -pat <pattern> は ボリュームグループ名のパターン ( 例 :multi*) を表します 2. 同期が完了するのを待ってから次に進みます 注意 : 次の手順に進んで setrcopygroup restore コマンドを発行する前にボリュームグループを起動する必要があります 注記 : HP 3PAR OS MU2 より前のバージョンでは restore コマンドを recover コマンドより先に実行すると エラーが発生します restore コマンドは本リリースで拡張されました フェイルオーバーの後 必要な復元を実行する前に restore コマンドを実行すると まだ復旧されていないすべてのグループに対し 暗黙的に復旧操作が実行されます この操作では 単純な復元が必要なグループと 復旧した後に復元する必要があるグループを識別して区別し 必要な作業を自動的に実行します 5. フェイルオーバーシステム (SystemB) で 次のコマンドを実行してデータフローの通常の方向を復元して Remote Copy システムを元の状態に戻します # setrcopygroup restore -f -t <target_name> <target_name> は ターゲット ( 復旧済み ) システムの名前 (SystemA) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります 214 SLD 構成のディザスタリカバリ

215 setrcopygroup restore コマンドは 次の操作を行います 復旧された各グループのタスクを開始します 同期バックアップシステム (SystemB) から非同期定期バックアップシステム (SystemC) への最終同期を開始して 非同期定期バックアップシステムが最新のデータを保持できるようにします ボリュームグループを停止します プライマリシステム (SystemA) 上のセカンダリボリュームグループをプライマリボリュームグループに切り替えます 同期バックアップシステム (SystemB) 上のプライマリボリュームグループをセカンダリボリュームグループに切り替えます 復旧されたシステム (SystemA) をプライマリシステムの役割に戻します プライマリシステム (SystemA) 上で Remote Copy を起動します 次の例では 同期バックアップシステム (SystemB) でのタスクのリストを示します # setrcopygroup restore -f -t SystemA restore started with tasks: 5759 ~/bin# waittask -v 5759 Id Type Name Status Phase Step StartTime FinishTime remote_copy_restore multi.1.r96 active 2/4 1/ :35:40 PDT - Detailed status: :35:40 PDT Created task :35:40 PDT Begin Restore operation on group multi.1.r96 started :35:44 PDT Syncing Synchronization started for group multi.1.r96 to target SystemC :35:44 PDT Waiting Waiting for synchronization of group multi.1.r96 to target SystemC to complete :36:38 PDT Stopped Stopped remote copy of group multi.1.r :36:40 PDT Switched Target SystemA of group multi.1.r96 was switched from secondary to primary :36:40 PDT Switched Group multi.1.r96 was switched from primary to secondary :36:40 PDT Waiting Waiting for volumes in group multi.1.r96 to complete snapshot promotions :36:41 PDT Starting Starting group multi.1.r96 to target SystemA :36:51 PDT Started Remote copy was started for group multi.1.r96 and target SystemA :36:51 PDT Completed Group multi.1.r96 restore completed. 6. SLD セットアップが復元され正常に稼働していることを確認します a. 復旧されたシステム (SystemA) で showrcopy コマンドを実行し プライマリシステムの役割を再開していることを確認します 次の例では SystemA に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemB 58 FC ready 2FF70002AC0000C3 mirror_config SystemC 59 IP ready mirror_config Link Information 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー 215

216 Target Node Address Status Options SystemB 0:2: AC0000C3 Up SystemB 1:2: AC0000C3 Up SystemC 0:3: Up SystemC 1:3: Up receive 0:2: AC0000C3 Up receive 1:2: AC0000C3 Up receive 0:3:1 receive Up receive 1:3:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemB Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemC Started Primary Periodic Last-Sync :36:56 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT b. 非同期バックアップシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行し SystemB のボリュームグループが Secondary の役割を再開していることを確認します 次の例では SystemB に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC ready 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Up SystemA 1:2: AC Up SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA 216 SLD 構成のディザスタリカバリ

217 testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT c. 非同期定期バックアップシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを実行し SystemC の役割がバックアップシステムになっていることを確認します 次の例では SystemC に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP ready mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Up SystemA Up SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT testvv testvv Synced :36:57 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :36:51 PDT testvv testvv Synced :36:51 PDT testvv testvv Synced :36:51 PDT testvv testvv Synced :36:51 PDT 同期バックアップシステムへのフェイルオーバー 217

218 ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー プライマリシステムが故障するかオフラインになった場合 バックアップシステムが次の条件を満たしていれば ストレージシステムを非同期定期バックアップシステム ( 図 64 データ転送を伴う非同期定期システムへのフェイルオーバー を参照 ) にフェイルオーバーできます プライマリシステム停止後も正しく機能している プライマリシステムがオフラインになる原因となった状況に影響されていない ( つまり このシステムにはプライマリシステムと同じような故障の危険はない ) 同期バックアップシステムがプライマリシステム停止後も機能している場合は フェイルオーバー完了前に 同期バックアップシステムから非同期定期バックアップシステムに最終のデータ転送を行えます 同期バックアップシステムがデータ転送を完了すると 非同期定期バックアップシステムがフェイルオーバーシステムになり プライマリシステムの役割を引き継ぎます 図 64 データ転送を伴う非同期定期システムへのフェイルオーバー データ転送を伴う非同期定期バックアップシステムシステムへのフェイルオーバーを行うには 以下のフェイルオーバーおよび復旧のガイドラインに従います 非同期定期 SLD Remote Copy 構成でのフェイルオーバー 1. 非同期定期バックアップシステム ( フェイルオーバーシステム ) 上のすべてのボリュームグループの役割を逆転します フェイルオーバーシステム ( 例 : SystemC) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover -f -t <target_name> <target_name> は 故障したターゲットシステムの名前 (SystemA) を表します 218 SLD 構成のディザスタリカバリ

219 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります setrcopygroup failover -f -t コマンドは 次の操作を行います 同期バックアップシステム (SystemB) 上のボリュームグループにさらに新しいデータがあれば 非同期定期バックアップシステム (SystemC) に送信します フェイルオーバーシステム上のすべてのセカンダリボリュームグループ (SystemC 上の multi.1.r96) をプライマリボリュームグループに変更し それによってデータ複製の方向を逆転します 逆転されたボリュームグループ (SystemC 上の multi.1.r96) への I/O を有効にします 同期バックアップシステム (SystemB) 上のすべてのボリュームグループを起動します 非同期定期バックアップシステム (SystemC) を一時的なプライマリストレージシステムにします 同期バックアップシステム (SystemB) を一時的なバックアップシステムにします 2. フェイルオーバータスクが正常に完了したことを確認します ( 個々のグループのフェイルオーバーは 依然として失敗している可能性があります ) たとえば 非同期定期バックアップシステム (SystemC) へのフェイルオーバーでは 次のようなタスクリストが表示されます # setrcopygroup failover -f -t SystemA failover started with tasks: 6740 ~/bin# waittask -v 6740 Id Type Name Status Phase Step StartTime FinishTime remote_copy_failover multi.1.r96 active 1/3 0/ :43:44 PDT - Detailed status: :43:44 PDT Created task :43:44 PDT Begin Failover operation on group multi.1.r96 started :43:47 PDT Pushing Pushing newer data from target SystemB to group multi.1.r :43:47 PDT Waiting Waiting for synchronization of group multi.1.r96 to target SystemB to complete :44:04 PDT Pushed Completed push of newer data from target SystemB to group multi.1.r :44:05 PDT Switched Group multi.1.r96 was switched from secondary to primary :44:05 PDT Starting Starting group multi.1.r96 to target SystemB :44:09 PDT Started Remote copy was started for group multi.1.r96 and target SystemB :44:09 PDT Completed Group multi.1.r96 failover completed. 3. 新しいデータがフェイルオーバーシステムにプッシュされていることを確認します a. Remote Copy がフェイルオーバーの各タスクを進めている最中に 同期バックアップシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行します 次の例では SystemB に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 219

220 Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC failed 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Down SystemA 1:2: AC Down SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Stopped Primary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Stopped :33:12 PDT testvv testvv Stopped :33:12 PDT testvv testvv Stopped :33:12 PDT testvv testvv Stopped :33:12 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Started Primary-Rev Periodic Last-Sync :39:04 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Syncing (0%) :32:01 PDT testvv testvv Syncing (0%) :32:05 PDT testvv testvv Syncing (0%) :32:03 PDT testvv testvv Syncing (0%) :32:02 PDT b. 非同期定期バックアップシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを実行します たとえば SystemC での出力は 次のようになります # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP failed mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Down SystemA Down SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information 220 SLD 構成のディザスタリカバリ

221 Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Stopped Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Stopped :32:01 PDT testvv testvv Stopped :32:06 PDT testvv testvv Stopped :32:03 PDT testvv testvv Stopped :32:02 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Syncing :02:24 PDT testvv testvv Syncing :02:24 PDT testvv testvv Syncing :02:25 PDT testvv testvv Syncing :02:24 PDT 4. ボリュームグループの役割の逆転を確認します a. フェイルオーバーシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを発行します b. Group Information エリアで 次のことを確認します 逆転されたボリュームグループの Role 列に Primary-Rev ( 逆転の結果としてのプライマリ ) と表示される 仮想ボリュームの SyncStatus 列に Synced と表示される 次の SystemC での showrcopy コマンドの出力例では SystemA および SystemB の両方に関して multi.1.r96 の Role が 今度は Primary-Rev になっています # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP failed mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Down SystemA Down SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Stopped Primary-Rev Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Stopped :32:01 PDT testvv testvv Stopped :32:06 PDT testvv testvv Stopped :32:03 PDT testvv testvv Stopped :32:02 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Started Primary-Rev Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 221

222 testvv testvv Synced :39:42 PDT testvv testvv Synced :39:39 PDT testvv testvv Synced :39:41 PDT testvv testvv Synced :39:42 PDT c. 同期バックアップシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行します d. 非同期バックアップシステム (SystemC) 上のボリュームグループの役割がセカンダ リになっていることを確認します 次の例では SystemB に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC failed 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Down SystemA 1:2: AC Down SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Backup Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :44:09 PDT testvv testvv Synced :44:10 PDT testvv testvv Synced :44:09 PDT testvv testvv Synced :44:10 PDT SLD Remote Copy 構成での非同期定期モードの復旧 1. 停止したシステムを復旧します 2. プライマリシステムで通常の動作再開の準備ができたら データフローの通常の方向を逆 転してシステム間の同期を取り直します フェイルオーバーシステム (SystemC) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup recover -f -t <target_name> 222 SLD 構成のディザスタリカバリ

223 <target_name> は 同期先のターゲットシステムの名前 (SystemA) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります setrcopygroup recover コマンドは 次の操作を行います 復旧されたシステム (SystemA) 上のボリュームグループをセカンダリモードに切り替えます フェイルオーバーシステム (SystemC) 上の逆転されたボリュームグループから 復旧されたシステム (SystemA) 上の対応するボリュームグループにデータをコピーします システム間の同期を取るのに必要なデータには 復旧されたシステム (SystemA) が停止したときに作成されたスナップショットならびにフェイルオーバーシステム (SystemC) に対する最新の I/O が含まれます 次の例では HP 3PAR Remote Copy は SystemC 上のボリュームグループ multi.1.r96 の仮想ボリュームから SystemA 上の multi.1 にデータをコピーします 復旧されたシステム (SystemA) 上で Remote Copy を起動します 次の例では SystemC に対する setrcopygroup recover コマンドにより起動されるタスクのリストを示します # setrcopygroup recover -f -t SystemA recover started with tasks: 6747 ~/bin# waittask -v 6747 Id Type Name Status Phase Step StartTime FinishTime remote_copy_recover multi.1.r96 active 2/4 0/ :52:43 PDT - Detailed status: :52:43 PDT Created task :52:43 PDT Begin Recover operation on group multi.1.r96 started :52:44 PDT Switched Target SystemA of group multi.1.r96 was switched from primary to secondary :52:44 PDT Waiting Wait for target SystemA of group multi.1.r96 to complete snapshot promotions :54:05 PDT Starting Starting group multi.1.r96 to target SystemA :54:14 PDT Started Remote copy was started for group multi.1.r96 and target SystemA :54:14 PDT Completed Group multi.1.r96 recover completed. * Volumes on SystemA promoting: root@xnodeed28:~/bin# showvv -rcopy ----Rsvd(MB)---- -(MB)- Id Name Prov Type CopyOf BsId Rd -Detailed_State- Adm Snp Usr VSize RcopyStatus RcopyGroup 0 admin full base RW normal none testvv.0 cpvv base RW promoting secondary multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi testvv.1 cpvv base RW promoting secondary multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi.1 ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 223

224 102 testvv.2 cpvv base RW promoting secondary multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi testvv.3 cpvv base RW promoting secondary multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi rcpy snp vcopy testvv RO normal snap multi.1 3. プライマリシステムが稼働して Remote Copy ペアの同期が取れていることを確認します a. フェイルオーバーシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを実行します b. ターゲットシステム (SystemA) について 次のことを確認します ターゲットシステムの Status が ready である プライマリシステム (SystemA) の送信リンクの Status が Up である Primary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Synced である 次の例では SystemC に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP ready mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Up SystemA Up SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Primary-Rev Periodic Last-Sync :54:14 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :54:54 PDT testvv testvv Synced :54:50 PDT testvv testvv Synced :54:51 PDT testvv testvv Synced :54:52 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Started Primary-Rev Periodic Last-Sync :54:28 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :54:38 PDT testvv testvv Synced :54:36 PDT 224 SLD 構成のディザスタリカバリ

225 testvv testvv Synced :54:41 PDT testvv testvv Synced :54:34 PDT c. 復旧されたシステム (SystemA) で showrcopy コマンドを実行します d. 以下の点を確認します ターゲットシステム (SystemB および SystemC) の Status が ready である すべての送信リンクの Status が Up である 同期元のボリュームグループの Role が Secondary-Rev である Secondary-Rev ボリュームグループ内のすべてのボリュームの SyncStatus が Synced である 次の例では SystemA に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemB 58 FC ready 2FF70002AC0000C3 mirror_config SystemC 59 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemB 0:2: AC0000C3 Up SystemB 1:2: AC0000C3 Up SystemC 0:3: Up SystemC 1:3: Up receive 0:2: AC0000C3 Up receive 1:2: AC0000C3 Up receive 0:3:1 receive Up receive 1:3:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemB Backup Secondary-Rev Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemC Started Secondary-Rev Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :54:01 PDT testvv testvv Synced :54:06 PDT testvv testvv Synced :54:04 PDT testvv testvv Synced :54:02 PDT e. 同期バックアップシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行します f. 以下の点を確認します ターゲットシステム (SystemA) の Status が ready である ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 225

226 プライマリシステム (SystemA) の送信リンクの Status が Up である 次の例では SystemB に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC ready 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Up SystemA 1:2: AC Up SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Backup Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :44:09 PDT testvv testvv Synced :44:10 PDT testvv testvv Synced :44:09 PDT testvv testvv Synced :44:10 PDT 問題 同期前にフェイルオーバーシステムのボリュームへの I/O が停止しなかった 解決策 1. I/O を停止します 2. Remote Copy ペアの同期を手動で取ります フェイルオーバーシステム (SystemC) で以下のいずれかのコマンドを実行します syncrcopy <group_name> <group_name> は 逆転されたボリュームグループ ( 例 : multi.1.r96) を表します または syncrcopy -pat <pattern> -pat <pattern> は 逆転されたボリュームグループ名のパターン ( 例 :multi*) を表します 226 SLD 構成のディザスタリカバリ

227 4. 復旧されたシステム (SystemA) で 次のコマンドを実行してボリュームグループが起動していることを確認します # showrcopy groups <group_name> <group_name> は 起動する必要があるボリュームグループ ( 例 : multi.1) を表します 問題 ボリュームグループが起動しない 解決策 1. 復旧したシステムで 以下のいずれかのコマンドを実行します startrcopygroup <group_name> または startrcopygroup -pat <pattern> -pat <pattern> は ボリュームグループ名のパターン (multi*) を表します 2. 同期が完了するのを待ってから次に進みます 注意 : 次の手順に進んで setrcopygroup restore コマンドを発行する前にボリュームグループを起動する必要があります 注記 : HP 3PAR OS MU2 より前のバージョンでは restore コマンドを recover コマンドより先に実行すると エラーが発生します restore コマンドは本リリースで拡張されました フェイルオーバーの後 必要な復元を実行する前に restore コマンドを実行すると まだ復旧されていないすべてのグループに対し 暗黙的に復旧操作が実行されます この操作では 単純な復元が必要なグループと 復旧した後に復元する必要があるグループを識別して区別し 必要な作業を自動的に実行します 5. フェイルオーバーシステム (SystemC) で 次のコマンドを実行してデータフローの通常の方向を復元して Remote Copy システムを元の状態に戻します # setrcopygroup restore -f -t <target_name> <target_name> は ターゲット ( 復旧済み ) システムの名前 (SystemA) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります setrcopygroup restore コマンドは 次の操作を行います 復旧された各グループのタスクを開始します 非同期定期バックアップシステム (SystemC) から同期バックアップシステム (SystemB) とプライマリシステム (SystemA) の両方への最終の同期を開始して これらのシステムが最新データを保持できるようにします ボリュームグループを停止します プライマリシステム (SystemA) 上のセカンダリボリュームグループをプライマリボリュームグループに切り替えます 非同期定期バックアップシステム (SystemC) 上のプライマリボリュームグループをセカンダリボリュームグループに切り替えます プライマリシステム (SystemA) をプライマリシステムの役割に戻します プライマリシステム (SystemA) 上で Remote Copy を起動します ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 227

228 次の例では 同期バックアップシステム (SystemC) でのタスクのリストを示します # setrcopygroup restore -f -t SystemA ~/bin# waittask -v 6754 Id Type Name Status Phase Step StartTime FinishTime remote_copy_restore multi.1.r96 active 2/4 1/ :56:49 PDT - Detailed status: :56:49 PDT Created task :56:49 PDT Begin Restore operation on group multi.1.r96 started :56:53 PDT Syncing Synchronization started for group multi.1.r96 to target SystemA :56:56 PDT Syncing Synchronization started for group multi.1.r96 to target SystemB :56:56 PDT Waiting Waiting for synchronization of group multi.1.r96 to target SystemA to complete :56:56 PDT Waiting Waiting for synchronization of group multi.1.r96 to target SystemB to complete :57:14 PDT Stopped Stopped remote copy of group multi.1.r :57:15 PDT Switched Target SystemA of group multi.1.r96 was switched from secondary to primary :57:16 PDT Switched Group multi.1.r96 was switched from primary to secondary :57:16 PDT Waiting Waiting for volumes in group multi.1.r96 to complete snapshot promotions :57:17 PDT Starting Starting group multi.1.r96 to target SystemA :57:25 PDT Started Remote copy was started for group multi.1.r96 and target SystemA :57:25 PDT Completed Group multi.1.r96 restore completed. 6. SLD セットアップが復元され正常に稼働していることを確認します a. 復旧されたシステム (SystemA) で showrcopy コマンドを実行し プライマリシステムの役割を再開していることを確認します 次の例では SystemA に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemB 58 FC ready 2FF70002AC0000C3 mirror_config SystemC 59 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemB 0:2: AC0000C3 Up SystemB 1:2: AC0000C3 Up SystemC 0:3: Up SystemC 1:3: Up receive 0:2: AC0000C3 Up receive 1:2: AC0000C3 Up receive 0:3:1 receive Up receive 1:3:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemB Started Primary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime 228 SLD 構成のディザスタリカバリ

229 testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1 SystemC Started Primary Periodic Last-Sync :57:30 PDT, Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :57:34 PDT testvv testvv Synced :57:33 PDT testvv testvv Synced :57:35 PDT testvv testvv Synced :57:32 PDT b. 同期バックアップシステム (SystemB) で showrcopy コマンドを実行し SystemB の役割がバックアップシステムになっていることを確認します 次の例では SystemB に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 46 FC ready 2FF70002AC mirror_config SystemC 47 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA 0:2: AC Up SystemA 1:2: AC Up SystemC 0:4: Up SystemC 1:4: Up receive 0:2: AC Up receive 1:2: AC Up receive 0:4:1 receive Up receive 1:4:1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Secondary Sync LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA testvv testvv Synced NA Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemC Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :57:34 PDT testvv testvv Synced :57:32 PDT testvv testvv Synced :57:35 PDT testvv testvv Synced :57:31 PDT ( データ転送を伴う ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 229

230 c. 非同期定期バックアップシステム (SystemC) で showrcopy コマンドを実行し SystemC がバックアップシステムの役割を再開していることを確認します 次の例では SystemC に対する showrcopy コマンドの出力を示します # showrcopy Remote Copy System Information Status: Started, Normal Target Information Name ID Type Status Options Policy SystemA 42 IP ready mirror_config SystemB 44 IP ready mirror_config Link Information Target Node Address Status Options SystemA Up SystemA Up SystemB Up SystemB Up receive 0 receive Up receive 1 receive Up Group Information Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemA Started Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :57:34 PDT testvv testvv Synced :57:33 PDT testvv testvv Synced :57:35 PDT testvv testvv Synced :57:32 PDT Name Target Status Role Mode Options multi.1.r96 SystemB Backup Secondary Periodic Period 5m, over_per_alert LocalVV ID RemoteVV ID SyncStatus LastSyncTime testvv testvv Synced :57:45 PDT testvv testvv Synced :57:46 PDT testvv testvv Synced :57:42 PDT testvv testvv Synced :57:46 PDT ( データ転送を伴わない ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー プライマリシステムが故障するかオフラインになった場合 次の条件を満たしていれば 同期バックアップシステムからの最終のデータ転送を行わずに プライマリストレージシステムを非同期定期バックアップシステム ( 図 65 データ転送を伴わない非同期定期システムへのフェイルオーバー を参照 ) にフェイルオーバーできます 非同期定期バックアップシステムが正常に稼働している 非同期定期バックアップシステムが 最新データを保持している 230 SLD 構成のディザスタリカバリ

231 同期バックアップシステムも故障したかまたは停止した 注意 : このフェイルオーバー方式は 次のいずれかの場合にのみ使用してください 非同期定期バックアップシステムが最新データを保持しているという確信がある 最終のデータバックアップに同期バックアップシステムを使用できないため 選択肢が他にない 非同期定期バックアップシステムが最新データを保持していないのにこのフェイルオーバー方式を使用すると 同期バックアップシステムに複製されているが非同期定期バックアップシステムにはまだ複製されていないデータが破棄されます 非同期定期バックアップシステムは ただちにフェイルオーバーシステムになり プライマリシステムの役割を引き継ぎます 図 65 データ転送を伴わない非同期定期システムへのフェイルオーバー データ転送を伴わずに非同期定期バックアップシステムシステムへフェイルオーバーするには 以下のフェイルオーバーおよび復旧のガイドラインに従います フェイルオーバー 1. 非同期定期バックアップシステム ( フェイルオーバーシステム ) 上のすべてのボリュームグループの役割を逆転します フェイルオーバーシステム (SystemC) で次のコマンドを実行します # setrcopygroup failover -f -discard -t <target_name> <target_name> は 故障したターゲットシステムの名前 (SystemA) を表します 注記 : -t オプションは コマンドにグループを指定しないと 単方向構成でのみ有効になります 双方向構成の場合は -t オプションと一緒にコマンドにグループを指定する必要があります setrcopygroup failover -f -discard -t コマンドは 次の操作を行います バックアップシステム間 (SystemB と SystemC) のデータ転送手順を省略します フェイルオーバーシステム上のすべてのセカンダリボリュームグループ (SystemC 上の multi.1.r96) をプライマリボリュームグループに変更し それによってデータ複製の方向を逆転します ( データ転送を伴わない ) 非同期定期バックアップシステムへのフェイルオーバー 231

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