OpenStack Folsom を使ったクラウド環境構築実践

Size: px

Start display at page:

Download "OpenStack Folsom を使ったクラウド環境構築実践"

ゆいとみょうだに
5 years ago
Views:

1 OpenStack Folsom を使ったクラウド環境構築実践本 IBM 株式会社 Linux /OSS & Cloud Support Center 桜 2012/12/16 OSC2012.Cloud 1

2 OpenStack とは本 OpenStack ユーザー会による OpenStack とは OpenStack は汎的な PC サーバやネットワーク機器などの標準的なハードウェアをいて IaaS(Infrastructure as a Service) 型のクラウドコンピューティング環境を構築可能な OSS です OpenStack は OpenStack Compute (Nova) と OpenStack Object Storage (Swift) の 2 つから構成されます OpenStack Compute は計算機資源の動的な管理をいユーザやグループに対して仮想的プライベートサーバ群を提供することができます OpenStack Object Storage はペタバイトクラスの冗化されかつ規模拡張性に優れたデータストレージを提供します出典 : 本 OpenStack ユーザー会 IBM はこう考えています OpenStack はグローバルな開発者の協業のもとに成りっておりパブリッククラウドプライベートクラウドのためのオープンソースでユビキタスな IaaS クラウドコンピューティングプラットフォームを実現するテクノロジーです 2

OpenStack の機能 OpenStack には IaaS の構築提供に必要な分散ソフトウェアパッケージが揃っています多数のユーザーと管理者がサーバーを使うために必要なコンポーネントが揃っています OpenStack Horizon IaaS OpenStack Keystone Web サーバーと DB サーバーが必要

3 OpenStack の機能 OpenStack には IaaS の構築提供に必要な分散ソフトウェアパッケージが揃っています多数のユーザーと管理者がサーバーを使うために必要なコンポーネントが揃っています OpenStack Horizon IaaS OpenStack Keystone Web サーバーと DB サーバーが必要ユーザが考える部分ハードウェア層 Nova Glance Cinder Swift Quantum Server Storage Network Web ショッピングサイトを始めたい 1CPU8GB メモリの Web サーバー 200GB OS は Linux ディスク必要エンドユーザーの要件に合った IaaS 機能を OpenStack が提供します 3

4 能要件機能要キャパシティスケーラビリティ機OpenStack を Enterprise 環境で安定稼働させるためには OpenStack においても Enterprise 環境では機能要件が必要ですセルフポータル VM 動デプロイマルチテナントパフォーマンス可性セキュリティ件ストレージサービスネットワーク管理 4

5 可性に注しました可性をめるためにできること標とするサービスレベル対応すべき事象デプロイされた仮想マシンが停しないデプロイされた仮想マシン仮想マシンが停しないへのアクセスが停しないコントローラ障害時も SW 障害ディスク障害ホスト HA NW 冗化ポータルは常にログイン可能データロストしないサーバー障害 ( コントローラー障害 ) NW 障害 RAID とれる対応策ストレージHW コントローラー冗化 OpenStack 体にも可性向上機能が期待されます過負荷ロードバランサーバックエンド DB 冗化仮想マシンの HA HW との組み合わせで今できる可性の底上げを考えてみました 5

6 ストレージでカバーできる可性 OpenStack 対応済みストレージでカバーできるサービスのレベルと障害要因標とするサービスレベル対処すべき事象とれる対応策ポータルは常にログイン可能サーバー障害 ( コントローラー障害 ) ロードバランサーバックエンド DB 冗化データロストしない NW 障害仮想マシンの HA デプロイされた仮想マシンが停しないデプロイされた仮想マシン仮想マシンが停しないへのアクセスが停しないコントローラ障害時も SW 障害ディスク障害 RAID ホスト HA 過負荷 NW 冗化ストレージHW コントローラー冗化 OpenStack 体にも可性向上機能が期待されますストレージと組み合わせることで可性の底上げができます 6

7 専のストレージ装置がない場合の OpenStack Folsom 環境例 1 Public ボリュームプール (VG) folsom-center1 nova cinder glance keystone OpenStack VM Conf Network folsom-compute1 nova-compute folsom-compute2 nova-compute Public MQ DB /24 folsom-computep PowerVM(IVM) XXX folsom-client1 Public folsom-horizon1 horizon 7 OpenStack Mgmt NW (LAB-LAN)

8 専のストレージ装置がない場合の OpenStack Folsom 環境例 2 Public folsom-center1 nova OpenStack VM Conf Network folsom-compute1 nova-compute cinder glance folsom-compute2 nova-compute keystone Public MQ DB /24 folsom-computep PowerVM(IVM) XXX folsom-client1 folsom-volume1 cinder Public folsom-horizon1 horizon ボリュームプール (VG) 8 OpenStack Mgmt NW (LAB-LAN)

9 今回の OpenStack Folsom 検証環境デザイン Public folsom-center1 nova OpenStack VM Conf Network folsom-compute1 nova-compute cinder glance folsom-compute2 nova-compute keystone Public MQ DB /24 folsom-computep PowerVM(IVM) XXX folsom-client1 IBM Storwize V7000 SSH/iSCSI XX (iscsi-a) XX (iscsi-b) XX (mgmt) Public folsom-horizon1 horizon ストレージハードウェア ( 専機 ) を使しています 9 OpenStack Mgmt NW (LAB-LAN)

10 OpenStack がボリュームを作成する流れ 5 サーバーから V7000 に iscsi 接続確 2 ポータルからボリューム操作リクエストを送信受付 3V7000 を操作ボリューム操作 ( 作成接続 ) 10 1 ポータルにログイン 4サーバーにボリューム接続指

今回使った IBM Storwize V7000 とは最新のストレージテクノロジーを採したストレージハードウェアです最新 SAS アーキテクチャ採電源遮断時もキャッシュ上のデータを保護する機構 Active/Active デュアルコントローラ冗化された電源機構

11 今回使った IBM Storwize V7000 とは最新のストレージテクノロジーを採したストレージハードウェアです最新 SAS アーキテクチャ採電源遮断時もキャッシュ上のデータを保護する機構 Active/Active デュアルコントローラ冗化された電源機構コンパクトな 2U フォーム省エネ 2.5 型ドライブ対応業務に合わせた各種ドライブの対応 (SSD SAS NL_SAS) 6Gbps SAS 接続 ( 拡張筐体接続 ) 8Gbps FC ポート 1Gbps iscsi ポート 10Gbps iscsi 接続 3.5 型ドライブモデル 11

12 OpenStack 環境で V7000 を使うステップ /etc/cinder/cinder.conf の書き換えで V7000 が使できます OpenStack を導する V7000 を意する /etc/cinder/ cinder.conf を編集する /etc/cinder/cinder.conf ( 抜粋 ) #for IBM Storwize V7000 volume_driver = cinder.volume.storwize_svc.storwizesvcdriver san_ip = #san_ssh_port = 22 san_login = superuser san_password = ******* #san_private_key = storwize_svc_volpool_name = mdiskgrp0 #storwize_svc_vol_type = #storwize_svc_vol_warning = #storwize_svc_vol_autoexpand = True 12

13 < 参考 >OpenStack Volume プールの概念較 Linux LVM でボリュームサービスを作る場合 V7000 でボリュームサービスを作る場合 [ iscsi でエクスポート ] [ iscsi でエクスポート ] LV LUN (VDISK) VG OpenStack のボリュームプールストレージプール PV MDISK RAID RAID 13 HDD V7000 外のディスク装置 HDD

14 ストレージでカバーできる可性 OpenStack 対応済みストレージでカバーできるサービスのレベルと障害要因標とするサービスレベル対応すべき事象とれる対応策ポータルは常にログイン可能データロストしないサーバー障害 ( コントローラー障害 ) NW 障害ロードバランサーバックエンド DB 冗化仮想マシンの HA デプロイされた仮想マシンが停しないデプロイされた仮想マシン OSが停しないへのアクセスが停しないコントローラ障害時も SW 障害ホスト HA ディスク障害 RAID 過負荷 NW 冗化ストレージHW コントローラー冗化 OpenStack 体にも可性向上機能が期待されますストレージと組み合わせることで可性の底上げができます 14

15 今後の更なる可性に向けて multipath 対応すると可性を底上げできる範囲が広がります現時点ではシングルパス接続として認識されています virsh domblklist 1 Target Source vda /var/lib/nova/instances/instance c/disk vdb /var/lib/nova/instances/instance c/disk.local vdc /dev/disk/by-path/ip :3260-iscsi-iqn com.ibm:2145.storwizev7000.node2-lun-0 vdd /dev/disk/by-path/ip :3260-iscsi-iqn com.ibm:2145.storwizev7000.node1-lun-2 vde /dev/disk/by-path/ip :3260-iscsi-iqn com.ibm:2145.storwizev7000.node2-lun-3 マルチパス対応できたら通常の Linux ではマルチパス使時このように認識されるので OpenStack でも以下のように認識されるとパス障害にも対応できるようになります vdc vdd vde 15 /dev/disk/by-id/dm-uuid-mpath e /dev/disk/by-id/dm-uuid-mpath /dev/disk/by-id/dm-uuid-mpath 現在コミュニティで multipath 対応が提案されています

16 デモンストレーション OpenStack Folsom で V7000 はこんなに操作できます 16

17 エンドユーザーとして管理ポータルにアクセスブラウザからにアクセスエンドユーザー 17

18 OpenStack Dashboad V7000 管理画 18

ストレージ仮想化機能で既存の資産も有効活占有ストレージの意が難しいときに既存のストレージが使えます仮想 OS イメージ Storwize V7000 仮想ディスクイメージ様々なストレージベンダー製ディスク装置を含むストレージ仮想化機能ベンダーやモデルの異なる既存ストレージも含めて仮想化統合することが可能ですサーバー稼動中もアプリケーションから意識させることなく

19 ストレージ仮想化機能で既存の資産も有効活占有ストレージの意が難しいときに既存のストレージが使えます仮想 OS イメージ Storwize V7000 仮想ディスクイメージ様々なストレージベンダー製ディスク装置を含むストレージ仮想化機能ベンダーやモデルの異なる既存ストレージも含めて仮想化統合することが可能ですサーバー稼動中もアプリケーションから意識させることなく異なるディスク装置間のデータ移ができるためダイナミックに最適なデータ再配置が可能ですまた既存のストレージ資産を継続して次的ストレージ等として活することも可能になります External Virtualization 他の FC ストレージを認識 V7000 配下で継続して利することが可能内蔵 SSD 内蔵 HDD 富通 IBM NEC EMC HP 150 種類以上の装置をサポート EasyTier によりホットなデータを動最適配置システム稼動中にデータの移送が可能 19

20 パフォーマンスが必要なボリュームのデータを動で SSD に再配置しますディスク I/O が必要なボリュームデータを SSD に動で再配置 20

21 コントローラーの可性の底上げ案 1 ブレードシャーシで統合すると以下のように構成できます IBM Flex System Flex System Manager 21 ケーブル結線不要なため障害ポイントを削減サーバー障害時には予備筐体に動切り替え管理アプライアンス Flex System Manager で firmware の括更新を実現

22 様々な組織が OpenStack の開発に取り組んでいます 2012 年 4 の OpenStack Foundation 設以降の開発貢献企業 Contributing developers by Company (Nova) IBM による開発貢献企業情報グラフです 2012 年 11 時点の OpenStack 次期バージョン Grizzly 開発貢献次期バージョンの 2013 年 4 リリースにむけて継続的な開発貢献コード変更 :Rackspace 社 Red Hat 社に次ぐ第 3 位の貢献 IBM 全体で 141changeset うち 107 は IBM LTC によるものコードレビュー :Rackspace 社 Red Hat 社 Nebula 社に次ぐ第 4 位の貢献 IBM 全体で 406 code review うち 376 は IBM LTC によるもの LTC: 全世界で約 600 名の開発組織 Linux Technology Center 22

hypervisor support Drivers for IBM SVC &

Power Systems IBM Storwise V7000 IBM XIV

23 OpenStack の価値をお届けするために開発貢献していますグローバライゼーションとローカライゼーションの実現オープンクラウドスタンダードの導 API, quotas, Nova integration PowerVM driver Dynamic hypervisor support Drivers for IBM SVC & XIV Membership Services from HSLT IBM Power Systems IBM Storwise V7000 IBM XIV 定款制定に向けた法的援安定性と品質の向上 IBM 開発者 core contributors 23 IBM 社内で様々な事業に所属する 124 名の IBM 社員が開発貢献

24 本のまとめ OpenStack を Enterprise 環境で使うためにを合わせて取り組んでいます OpenStack にストレージハードウェアを組み込んで直接操作することができます OpenStack とストレージハードウェアを組み合わせることで Enterprise 環境で必要となる可性の底上げができますよりよい OpenStack 環境を作ってきましょう! 24

25 IBM.com/smartcloud 25

26 IBM Corporation All Rights Reserved. ワークショップセッションおよび資料は IBM またはセッション発表者によって準備されそれぞれ独の解を反映したものですそれらは情報提供の的のみで提供されておりいかなる参加者に対しても法律的またはその他の指導や助を意図したものではなくまたそのような結果をむものでもありません本プレゼンテーションに含まれている情報については完全性と正確性を帰するよう努しましたが現状のまま提供され明または暗にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします本プレゼンテーションまたはその他の資料の使によってあるいはその他の関連によっていかなる損害がじた場合も IBM は責任を負わないものとします本プレゼンテーションに含まれている内容は IBM またはそのサプライヤーやライセンス交付者からいかなる保証または表明を引きだすことを意図したものでも IBM ソフトウェアの使を規定する適ライセンス契約の条項を変更することを意図したものでもなくまたそのような結果をむものでもありません本プレゼンテーションで IBM 製品プログラムまたはサービスに及していても IBM が営業活動をっているすべての国でそれらが使可能であることを暗するものではありません本プレゼンテーションで及している製品リリース付や製品機能は市場機会またはその他の要因に基づいて IBM 独の決定権をもっていつでも変更できるものとしいかなる法においても将来の製品または機能が使可能になると確約することを意図したものではありません本資料に含まれている内容は参加者が開始する活動によって特定の販売売上の向上またはその他の結果がカると述べるまたは暗することを意図したものでもまたそのような結果をむものでもありませんパフォーマンスは管理された環境において標準的な IBM ベンチマークを使した測定と予測に基づいていますユーザーが経験する実際のスループットやパフォーマンスはユーザーのジョブストリームにおけるマルチプログラミングの量出構成ストレージ構成および処理されるワークロードなどの考慮事項を含む数多くの要因に応じて変化しますしたがって個々のユーザーがここで述べられているものと同様の結果を得られると確約するものではありません記述されているすべてのお客様事例はそれらのお客様がどのように IBM 製品を使したかまたそれらのお客様が達成した結果の実例としてされたものです実際の環境コストおよびパフォーマンス特性はお客様ごとに異なる場合があります IBM IBM ロゴ ibm.com Flex System Flex System Manager は世界の多くの国で登録された International Business Machines Corporation の商標です他の製品名およびサービス名等はそれぞれ IBM または各社の商標である場合があります現時点での IBM の商標リストについてはをご覧ください Linux は Linus Torvalds の国およびその他の国における登録商標です他の会社名製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標 26

IBM Presentations: Smart Planet Template

IBM Presentations: Smart Planet Template Nutanix Tips 冗長性設計のヒント 2018 年 12 月 7 日日本アイビーエム株式会社システムズハードウェア事業本部 Power Systems テクニカルセールス 1 Nutanix システムの冗長性の設計耐障害性に関して以下の 2 点を決定します Redundancy Factor ノードが何台ダウンしてもクラスターが稼動し続けるか? Replication Factor

OpenStack Folsom を使った クラウド環境構築実践

OpenStack Folsom を使ったクラウド環境構築実践