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1 原著 状態承認欲求は特性承認欲求と行動の調整 媒介要因となりうるか? Testing Mediation / Moderation Effects of State Need for Approval Tomohiro Suzuki, Shuji Honda and Yayoi Kojima 要約本研究は, 状態承認欲求が調整要因として働くのか, または媒介要因として働くのかについての知見を得ることを目的とした 予備調査で場面と行動を抽出したうえで, 本調査では状態承認欲求が特性承認欲求と行動の調整要因であるのか媒介要因であるのか, それぞれについて分析をおこなった 調整要因としての検討の結果, すべての場面において状態承認欲求が行動と関連してはいるが, それが特性承認欲求の調整要因としては働いていないことが示された また, 媒介要因としての検討の結果, 一部の場面を除き, 状態承認欲求が媒介要因として働いていることが示された さらに, すべての場面において, 状態の賞賛獲得欲求もしくは拒否回避欲求との関連の強さは, 特性のそれよりも強いことが示された 以上の結果により, 行動予測への状態承認欲求の有用性が示されたといえる キーワード 承認欲求 ( 賞賛獲得欲求 拒否回避欲求 ), 印象管理, 状態と特性, 調整要因と媒介要因 1. 問題人は, 会話場面や面接場面などの様々な場面で, 他者から評価されている 集団に所属することは重要であるため, 他者から受け入れられるように気をつかい, 相手が自分に対して肯定的なイメージを抱くように, もしくは, 否定的なイメージを抱かないように行動を調整している すなわち, 人の心の中に組み込まれている 自己制御装置 の一つである 印象管理 ( 自己呈示 ) が働き, 自分を他者から受け入れられる状態にすること ( 承認 ) ( 菅原,2004) を目的として, 行動を意識的 無意識的に制御しているといえる 承認欲求には, 賞賛獲得欲求と拒否回避欲求の二つの側面があり ( 菅原,2004), 印象管理におけるポジティブな結果の獲得とネガティブな結果の回避という二つの目的 (e.g., Arkin,1981; 菅原,2004) にそれぞれ対応している これまで, この二つの欲求を測定する尺度の開発とともに, それらの性質についての検討がなされてきた 菅原 (1986) や小島 太田 菅原 (2003) によって, 賞賛獲得欲求と拒否回避欲求のそれぞれを測定する尺度が開発され, また, 両欲求の基本的性質が確認された そして, それらの研究をもとに, 承認欲求の 2 側面と様々な事象との関連を検討した研究が数多くおこなわれてきた 例えば, シャイネスや対人不安との関連について検討したもの ( 菅原,1998; 笹川 猪口,2012; 佐々木 菅原 丹野,200), 痩身願望や装いとの関連についての検討したもの ( 馬場 菅原,2000; 浦

2 状態承認欲求は特性承認欲求と行動の調整 媒介要因となりうるか? 上 小島 沢宮,2013; 浦上 小島 沢宮 坂野,2009; 鈴木,2006,2012; 鈴木 菅原 西池 藤本,2014; 鈴木 菅原 完甘 五藤,2010) などがある また, その他の広い範囲にわたる他の事象との関連についても検討がなされている (e.g., 本田 鈴木,2008; 小島,2011; 小島 太田,2009; 太田 小島,2004; 定廣 望月,2011; 齊藤 藤井,2009) これらの研究において, 印象管理を目的とした欲求である承認欲求は, 様々な事象と関連していることが確認されている 承認欲求は従来, 特性として扱われてきた つまり, 個人内で安定したものとして扱われてきた しかし, 特性の承認欲求のみならず, 状況により変動する状態の承認欲求が存在し, そして, 場面によって生起する状態承認欲求が, その場面での行動に影響を及ぼしている可能性がある さらに, この状態承認欲求は, 単に行動に影響を与えるだけではなく, 特性承認欲求と行動との調整要因, もしくは媒介要因としての働きを有している可能性も考えられる 鈴木 本田 (2011) は, 状態承認欲求を測定する尺度を開発した上で, 複数の場面における特性承認欲求, 状態承認欲求と行動の関連の検討をおこなっている そして, 状態承認欲求が, それ単独の直接的な影響力を有すること, さらに, 場面や行動によっては, 媒介要因として働く場合と, 調整要因として働く場合があることを明らかにした しかし, 扱った場面と行動はかなり限定されており, 他の場面を扱った際には, また異なったパターンが得られる可能性もある そのため, 場面や行動の種類を増やしてさらに検討を進めることは有用といえる また, 状態承認欲求のたずね方の適切さの問題も残されている 多くの場面に比較的適用可能な項目を準備し使用しているため, 場面によっては多少不自然な内容となってしまっている可能性は残る 各場面独自の状態承認欲求を測定する項目を準備することにより, 状態承認欲求の性質を一層明確にすることができる可能性がある 本研究は, それらの問題点を考慮した上で, 状態承認欲求の性質をさらに明確にしていくことを目的とする 扱う場面によっては, 鈴木 本田 (2011) と異なったパターンが得られる可能性もある 場面や行動の種類を増やしてさらに検討することは, どのような場合や行動において状態承認欲求が調整要因として働くのか, または媒介要因として働くのかについての知見をさらにもたらすことが期待される また, 場面独自の状態承認欲求を測定する項目を扱うことにより, 状態承認欲求の性質を一層明確にすることができると考えられる 状態承認欲求の性質の解明は, 行動規定因の同定に有用であろう 2. 予備調査 (1) 目的承認欲求の働きを検討するには, 承認欲求が特に喚起されるような場面を扱うことが有用である そこで, 関連していると想定される場面と行動を本調査で使用するために, 特に承認欲求が顕現化しそうな場面を準備する 予備調査では, 自由記述で場面を収集し, 場面を選定する その際, 承認欲求の働きが明確に生じている場面を抽出するために, メリットとデメリットが相克しあうような場面の想起を求めたうえで, 自由記述を収集することとする

3 (2) 方法調査対象者関東圏の 3 つの大学に在籍している学生 74 名 ( 男性 17 名, 女性 57 名 ) を対象とした 平均年齢は 19.93( 標準偏差は 1.32) であった 調査時期 2009 年 7 月に実施した 調査内容 成功すればメリットがあるが, 失敗をするとデメリットになる場面 について, 実際に経験した内容を自由記述で回答を求めた 複数有る場合は複数回答するよう教示した また, 実際の体験ではない想像の内容についても回答を求めた なお, 経験が無い場合は想像し回答するように指示した (3) 結果および考察得られた記述を整理し, メリットやデメリットを意識しているような場面についての記述を抜き出した その結果,10 の内容に整理することが可能であった 10 の内容は以下のとおりである 告白場面, パフォーマンス場面, 発言で盛り上げる場面, 失言ではない発言をする場面, 話し合い場面, 気の進まない相手からの誘い, 二者択一場面( 友人か作業か ), 自分の意思を通すか否か場面, 席をゆずる場面, 励ます場面 そこで, これらの内容を基本として, 本調査で使用する場面を準備し使用することとした 3. 本調査 (1) 目的状態承認欲求の性質のさらなる検討を目的とし, どのような場面と行動において状態承認欲求が調整要因として働くのか, または媒介要因として働くのかについて, 予備調査で得られた場面を中心に用いて, その機序を明らかにすることを目的としておこなう (2) 方法調査対象者関東圏の 2 つの大学に在籍している学生 391 名 ( 男性 124 名, 女性 267 名 ) を対象とした 平均年齢は 20.03( 標準偏差 4.12) であった 調査時期 2009 年 12 月から 2010 年 5 月に実施した 変数 a) 特性承認欲求 : 特性の承認欲求を測定するために, 菅原 (1986) の賞賛獲得欲求 拒否回避欲求尺度を使用した b) 状態承認欲求項目 : 状態としての承認欲求を測定するための項目であり, 0. まったくあてはまらない から 5. 非常にあてはまる の 6 件法で回答をもとめた 項目内容は下記の各場面に合わせて作成された 内容を Table 1 に示す c) 行動項目 : 各場面における, 行動の実行の程度を尋ねるための項目であり, 行動の程度を 4 件法で回答を求めた 場面によって扱っている行動が異なることから, 選択肢は場面毎に異なっている 選択肢を Table 1 に示す d) 場面 : 予備調査で得られた内容について検討をおこない調整し, 最終的に, 他者との関係性において承認欲求が喚起され行動に影響を与えるような 9 つの場面を準備し使用した

4 状態承認欲求は特性承認欲求と行動の調整 媒介要因となりうるか? 手続き特性承認欲求の尺度に回答を求めた後,9 つの場面を提示し, それぞれの場面毎に, 状態承 認欲求の項目と行動の実行の程度についての項目への回答求めた なお, 講義の時間に集団で実施した また, 倫理的配慮をおこない, 同意を得た者にのみ回答を求めた Table 1 各場面の内容と行動および選択肢, そして状態承認欲求の項目内容 場面 1. 好きな人に告白するかしないか悩んだとき 告白を 0. おこなわない 1. どちらかというとおこなわない 2. どちらかというとおこなう 3. おこなう 告白を受け入れてもらいたい 告白を拒否されたくない 場面 2. 話し合いをしているときに自分の意見を言うかどうか悩んだとき 自分の意見を 0. 言わない 1. どちらかというと言わない 2. どちらかというと言う 3. 言う 意見を言って感心してもらいたい 意見を言って批判されたくない 場面 3. スポーツの大事な場面で勝負に出るか出ないかで悩んだとき 勝負に 0. でない 1. どちらかというとでない 2. どちらかというとでる 3. でる 勝負に成功して賞賛を浴びたい 勝負に失敗して非難されたくない 場面 4. 会話で盛り上げるために面白いことを言うかどうか悩んだとき 面白いことを 0. 言わない 1. どちらかというと言わない 2. どちらかというと言う 3. 言う 言ったことがウケて注目を浴びたい 言ったことがスベって冷たい視線を浴びたくない 場面 5. 用事があるときに友だちに誘われて誘いに乗るか乗らないか悩んだとき 誘いに 0. のらない 1. どちらかというとのらない 2. どちらかというとのる 3. のる 誘いにのって付き合いが良いと思われたい 誘いを断って付き合いが悪いと思われたくない 場面 6. 電車やバスの中でお年寄りや妊婦に席をゆずるかゆずらないか悩んだとき 席を 0. ゆずらない 1. どちらかというとゆずらない 2. どちらかというとゆずる 3. ゆずる よいことをして相手から感謝されたい よけいなことをして相手の気分を害したくない 場面 7. 落ち込んでいる相手をはげまそうかはげまさないか悩んだとき はげましを 0. しない 1. どちらかというとしない 2. どちらかというとする 3. する 成功して相手から感謝されたい 失敗して相手から非難されたくない 場面 8. 相手の問題点を指摘しようかどうしようか悩んだとき 問題点を 0. 指摘しない 1. どちらかというと指摘しない 2. どちらかというと指摘する 3. 指摘する 言うことによって相手から感謝されたい 言うことによって相手の機嫌をそこねたくない 場面 9. 少し知っているくらいの知人に遊びに誘われてどうしようか悩んだとき 誘いに 0. のらない 1. どちらかというとのらない 2. どちらかというとのる 3. のる OK してもっと仲良くなりたい 断って嫌われたくない 特性賞賛 : 特性賞賛獲得欲求, 特性拒否 : 特性拒否回避欲求, : 獲得欲求, : 回避欲求 (3) 結果はじめに, 場面毎に, 行動と特性承認欲求, また, 状態承認欲求との関連について, 相関分析により検討した 1) 分析結果を Table 2 に示す 特性の賞賛獲得欲求もしくは拒否回避欲求が関連している場面がいくつか見受けられた そして, すべての場面において, 状態の賞賛獲得欲求もしくは拒否回避欲求が行動と関連していることが示された この関連の強さは, 特性のそれよりも強いものであった このことから, 行動予測への状態承認欲求の有用性が示されたと考えられた 調整要因としての検討状態承認欲求の調整要因としての検討を目的とし, 場面毎に, 行動を目的変数とした階層的重回帰分析をおこなった 独立変数の step1 には, 特性賞賛獲得欲求得点と特性拒否回

5 避欲求得点を,step2 には, 獲得欲求得点と回避欲求尺度得点を, そして,step3 には, 特性賞賛獲得欲求得点と獲得欲求得点の交互作用項, および, 特性拒否回避欲求得点と回避欲求得点の交互作用項を投入した 各ステップの決定係数もしくは決定係数の増加量の検定結果を Table 3 に示す 場面 5,6,9 を除き, 特性承認欲求が行動と関連していることが示された また, その関連性をコントロールしたうえでも, すべての場面において状態承認欲求が行動に関連していることが示された そして, すべての場面において, 交互作用が認められないことも示された 各説明変数の標準偏回帰係数は Table 4 に示す Table 2 場面毎の行動と特性承認欲求および状態承認欲求の相関分析結果 特性賞賛.16 **.13 *.14 **.27 *** *** * 特性拒否 -.18 *** -.31 *** -.19 *** -.11 * *** *** ***.43 ***.27 *** * *** -.11 * -.45 *** -.37 *** -.32 ***.27 *** -.25 *** -.13 * -.44 ***.19 *** * p<.05, ** p<.01, *** p<.001 特性賞賛 : 特性賞賛獲得欲求, 特性拒否 : 特性拒否回避欲求, : 獲得欲求, : 回避欲求 Table 3 場面毎の行動を目的変数にした重回帰分析における決定係数およびその増加量 Step1(R2).081 ***.143 ***.078 ***.110 *** **.115 ***.011 Step2(ΔR2).078 ***.129 ***.220 ***.242 ***.080 ***.070 ***.049 ***.140 ***.379 *** Step3(ΔR2) ** p<.01, *** p<.001 Table 4 場面毎の行動を目的変数とした重回帰分析における各説明変数の標準偏回帰係数 特性賞賛.17 **.20 *** *.13 ** -.05 特性拒否 -.22 *** -.20 *** -.11 * -.11 * ** -.10 *.30 *** ***.47 ***.18 **.15 **.23 ***.18 ***.65 *** -.24 *** -.41 *** -.39 *** -.36 ***.16 * -.26 *** -.26 *** -.43 ***.00 特性賞賛 特性拒否 * p<.05, ** p<.01, *** p<.001 特性賞賛 : 特性賞賛獲得欲求, 特性拒否 : 特性拒否回避欲求, : 獲得欲求, : 回避欲求 媒介要因としての検討状態承認欲求の媒介要因としての検討を目的とし, 場面毎に,Figure 1 の流 れに沿った媒介分析をおこなった なお, その際には, 賞賛獲得欲求および拒否回避欲求のそれぞれに おいて分析をおこなった 賞賛獲得欲求および拒否回避欲求のそれぞれにおける, 媒介分析の結果を

6 状態承認欲求は特性承認欲求と行動の調整 媒介要因となりうるか? Table 5 に示す なお, 媒介無しの特性から行動へのパスが有意でなかった場合にも, 媒介による変化について確認するためにすべてにおいて媒介分析をおこなっている 賞賛獲得欲求については, 場面 2, 6,7,8 を除き, 媒介分析は有意であった なお, 場面 5 においては, 媒介無しのパスが有意ではなかったが, 媒介によりパス係数はさらに小さくなっていた 拒否回避欲求については, 場面 1 を除き, 媒介分析の結果は有意であった 場面 5,6,7,9 については, 媒介無しのパスが有意ではなかったが, 媒介によりパス係数はさらに小さくなっていた b 状態 c 特性 a a' 行動 Figure 1 媒介分析におけるモデル Table 5 場面毎の賞賛獲得欲求と拒否回避欲求それぞれの媒介分析結果 賞賛獲得欲求 媒介無しのパス a: 行動 特性賞賛.16 **.13 *.14 **.27 *** ***.04 n.s..10 * 媒介分析におけるパス b: 特性賞賛.37 ***.40 ***.43 ***.51 ***.19 ***.31 ***.30 ***.22 ***.28 *** c: 行動.20 *** ***.39 ***.27 *** *** a': 行動 特性賞賛 ** ** 媒介分析における間接効果の検定 (Sobel の z) 3.36 *** *** 6.12 *** 3.08 ** *** 拒否回避欲求 媒介無しのパス a: 行動 特性拒否 -.18 *** -.31 *** -.19 *** -.11 * ***.05 媒介分析におけるパス b: 特性拒否.29 ***.45 ***.39 ***.39 ***.39 ***.33 ***.34 ***.52 ***.44 *** c: 行動 *** -.35 *** -.33 ***.28 *** -.24 *** -.16 ** -.38 ***.20 *** a': 行動 特性拒否 -.16 ** -.13 * * -.04 媒介分析における間接効果の検定 (Sobel の z) *** *** *** 4.40 *** *** ** *** 3.41 *** * p<.05, ** p<.01, *** p<.001 特性賞賛 : 特性賞賛獲得欲求, 特性拒否 : 特性拒否回避欲求, : 獲得欲求, : 回避欲求 (4) 考察本研究は, 状態承認欲求の性質のさらなる検討を目的とし, いくつかの場面と行動において状態承認欲求が調整要因として働くのか, または媒介要因として働くのかについての知見を得ることを目的としておこなった 一連の分析の結果から, 状態承認欲求の働きの一端が明らかになった 調整要因としての検討の結果, すべての場面において状態承認欲求が行動と関連してはいるが, それが特性承認欲求の調整要因としては働いていないことが示された また, 媒介要因としての検討の結果, 一部の場面を除き, 状態承認欲求が媒介要因として働いていることが示された なお, 必ずしも賞賛獲

7 得欲求と拒否回避欲求は, 特定場面で同様に媒介要因として働くのではなく, 一方は媒介要因として働くがもう一方は媒介要因として働かない場合もあることが示された さらに, すべての場面において, 状態の賞賛獲得欲求もしくは拒否回避欲求との関連の強さは, 特性のそれよりも強いものであった これらの結果から, 状態承認欲求は調整要因とはならず, 単に特性承認欲求に上乗せするかたちで行動に影響を及ぼしていること, そして場面によっては, 状態承認欲求が媒介要因として働いていることが示されたといえる そして, 状態承認欲求と行動の関連の強さは, 特性承認欲求と行動の関連の強さよりも決して弱いわけではなく, 行動の説明要因として十分な影響力を有していることも示されたといえる 行動予測への状態承認欲求の有用性が示されたといえよう 今回の結果は, 鈴木 本田 (2011) における結果とほぼ同様であった 状態承認欲求は, 調整要因とはならず, 媒介要因であることが今回も確認されたことから, 比較的多くの場面で共通した機序と言うことが可能であろう また, 状態承認欲求の説明の程度は, 鈴木 本田 (2011) よりも大きいことが確認された より場面に特化した内容で測定したことから, 結びつきが強く生じたのかもしれない 少なくとも, 今回の結果は, 鈴木 本田 (2011) の知見をさらに強固にしたといえよう なお, 一部の場面においては, 明確な結果が得られなかったが, それらの場面の特徴として, 特性賞賛獲得欲求と拒否回避欲求の両者の行動への影響が同一方向であったことが一つの要因と考えられる 本来, 賞賛獲得欲求は行動を促進し拒否回避欲求は行動を抑制するという, 一種の葛藤状況が生じやすい場面を設定したはずであった しかし, 相関分析の結果からは, 必ずしもすべての場面でそれがうまくいっているとは限らず, どちらも促進する方向に関連している場面もあることが示された このような場面設定の問題等については, 場面の性質をより厳選したうえで設定して扱うことが今後重要であろう 今回, 複数の比較的多い場面において, また, 場面に対応させた個別の項目にて獲得欲求を測定したことにより, 状態承認欲求の働きについてある程度明確にできたといえよう 状態承認欲求は, 特性承認欲求と比較的独立して行動と関連している そしてその関連の程度は, 特性承認欲求による説明力を上回っている そして, 媒介することによって, 特性承認欲求ではなく状態承認欲求により, 行動が説明されている つまり, 場面場面での行動生起について扱う際, さらに言えば, 行動の予測要因として用いる際には, 状態承認欲求に焦点をあてて検討する方が有用である可能性がある そもそも, 状態承認欲求と特性承認欲求の関連の仕方についての理論的考察はまだ十分ではなく, 今回の媒介要因または調整要因としての関連の仕方についても, その背景にあるプロセスは十分に解明されたわけではない しかし, 場面の領域固有の問題を扱う際には, 状態承認欲求を説明要因として位置づけることが有用であり, 特性承認欲求は, 様々な場面における状態承認欲求の生起のしやすさを包括的に反映した傾性とでもいえるセットと考えるのが良いのかもしれない 特性承認欲求と状態承認欲求の関連性は示されていることから, 少なくとも, 包括的な傾性セットである特性承認欲求が各場面での状態承認欲求の喚起に影響を与えていると考えることはできるであろう

8 状態承認欲求は特性承認欲求と行動の調整 媒介要因となりうるか? 問題は, 場面毎の状態承認欲求がどのようなプロセスで行動に結びついているかである 今回, 行動との関連を検討するにあたり, 状態承認欲求の他には, 特性承認欲求しか扱っていない 特性承認欲求が包括的な傾性セットだとしても, それが各場面でどのように状態承認欲求を生起させ, そして, その際にどのように行動に影響するかは不明である 過去の同一場面の経験, もしくは, 印象管理の文脈で言及されてきた自己呈示の主観的確率 (Leary, 1983) に対応するであろう行動の成功の可能性などが複雑に結びついて行動に影響している可能性がある この点について, 今後検討を重ねることにより, 承認欲求の働きについてより明確にできるであろう 引用文献 Arkin, R. M. (1981). Self presentation styles. In J. T. Tedeschi (Ed.), Impression Management: Theory and Social Psychological Research. NewYork: Academic Press. pp 馬場安希 菅原健介 (2000). 女子青年における痩身願望についての研究教育心理学研究,48, 本田周二 鈴木公啓 (2008). 賞賛獲得欲求 拒否回避欲求が対人葛藤時の対処行動に及ぼす影響東洋大学 21 世紀ヒューマン インタラクション リサーチ センター研究年報,5, 小島弥生 (2011). 防衛的悲観性と賞賛獲得欲求 拒否回避欲求の関連 2つの承認欲求がともに強い人の特徴について 埼玉学園大学紀要人間学部篇,11, 小島弥生 太田恵子 (2009). 企業従業員の職務満足度に関する研究 : 職場での評価のあり方に対する認知と賞賛獲得欲求の影響力に着目して人間関係学研究 : 社会学社会心理学人間福祉学 : 大妻女子大学人間関係学部紀要,11, 小島弥生 太田恵子 菅原健介 (2003). 賞賛獲得欲求 拒否回避欲求尺度作成の試み性格心理学研究, 11, Leary, M. R. (1983). Understanding social anxiety: Social, personality, and clinical perspectives. California: Sage Publications. 太田恵子 小島弥生 (2004). 職場での評価をどう意識するか菅原健介 ( 編著 ) ひとの目に映る自己 印象管理 の心理学入門金子書房 pp 定廣英典 望月聡 (2011). 演技パターンに影響を与える諸要因の検討 - 日常生活演技尺度の作成および賞賛獲得欲求 拒否回避欲求との関連パーソナリティ研究,20, 齊藤茉梨絵 藤井恭子 (2009). 内面的関係 と 表面的関係 の 2 側面による現代青年の友人関係の類型的特徴 賞賛獲得欲求 拒否回避欲求および充実感からの検討 愛知教育大学研究報告教育科学編,58, 笹川智子 猪口浩伸 (2012). 賞賛獲得欲求と拒否回避欲求が対人不安に及ぼす影響目白大学心理学研究,8, 佐々木淳 菅原健介 丹野義彦 (2001). 対人不安における自己呈示欲求について賞賛獲得欲求と拒否

9 回避欲求との比較から性格心理学研究,9, 清水裕士 村山綾 大坊郁夫 (2006). 集団コミュニケーションにおける相互依存性の分析 (1) コミュニケーションデータへの階層的データ分析の適用電子情報通信学会技術研究報告,106,1-6. 菅原健介 (1986). 賞賛されたい欲求と拒否されたくない欲求公的自意識の強い人に見られる 2 つの欲求について心理学研究,57, 菅原健介 (1998). シャイネスにおける対人不安傾向と対人消極傾向性格心理学研究,7, 菅原健介 (2004). ひとはなぜ他人の目が気になるのか? 菅原健介 ( 編 ) ひとの目に映る自己 印象管理 の心理学入門金子書房 pp 鈴木公啓 (2006). 装いと賞賛獲得欲求 拒否回避欲求との関連パーソナリティ研究,14, 鈴木公啓 (2012). 痩身願望および痩身希求行動の規定要因 印象管理の観点から 心理学研究,83, 鈴木公啓 本田周二 (2011). 特性承認欲求の安定性の確認, および, 状態承認欲求の行動規定因としての性質についての予備的検討東洋大学大学院紀要,47, 鈴木公啓 菅原健介 西池紀子 藤本真穂 (2014). 男性における装いのこだわりと心理的効用および価値観 青年期から成人期にかけて 対人社会心理学研究,14, 鈴木公啓 菅原健介 完甘直隆 五藤睦子 (2010). 見えない衣服 - 下着 -についての関心の実態とその背景にある心理的効用 女性の下着に対する こだわり の観点から 繊維製品消費科学,51, 浦上涼子 小島弥生 沢宮容子 (2013). 男女青年における痩身理想の内在化と痩身願望との関連についての検討教育心理学研究,61, 浦上涼子 小島弥生 沢宮容子 坂野雄二 (2009). 男子青年における痩身願望についての研究教育心理学研究,57, 注 1) データの分析には, 統計分析ソフト HAD( 清水 村山 大坊,2006) を使用した

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