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1 ISSN 第 58 回日本学会学術大会 プログラム 抄録集 07.8 Vol. No.

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3 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 目 次 学術大会長ご挨拶 開催概要 4 交通案内図 6 会場案内図 9 参加者へのご案内 座長 演者へのご案内 7 日程表 一般演題 ( 口頭発表 ) 座長一覧 6 ポスター会場案内図 一般演題 ( ポスター発表 ) 座長一覧 8 関連会議 9 特別講演 ( 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会 ) 0 07 年第 回健診専門医研修会 主要プログラム ランチョンセミナー 40 一般演題プログラム 45 主要プログラム講演抄録 05 プレナリーセッション講演抄録 47 国際セッション 55 一般演題講演抄録 59 演者 ( 筆頭発表者 ) 索引 85 医薬品 医療機器展示出展企業一覧 94 協賛企業 団体一覧 96 学術大会開催一覧 98 利益相反 (COI) に関する指針 細則 0 () Vol. No. 07 年

4 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 学術大会長ご挨拶 第 58 回日本学会 学術大会開催にあたって 中川高志 第 58 回日本学会学術大会学術大会長 医療法人大宮シティクリニック理事長 第 58 回日本学会学術大会を 07 年 8 月 4 日 ( 木 ) から5 日 ( 金 ) の 日間 会場は大宮ソニックシティ パレスホテル大宮にて開催いたします 大宮シティクリニックは 健診機能を有するクリニック をコンセプトに 98 年開院しました 因みに埼玉県では初めての学術大会の開催となります このような機会に学術大会長を務めさせて頂くことは 誠に身の引き締まる思いです 第 58 回大会のメインテーマを 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して としました 生涯健康のガイドライン創り は大宮シティクリニックの基本理念です 日本は世界に例をみないほど急速に 高齢化 が進行しています 06 年版高齢社会白書によると 総人口に占める 65 歳以上の高齢者の割合は 7% になっています さらに 少子化の影響で総人口が減少する中高齢者は増加し続け 060 年には 40% に達し 国民の.5 人に一人が 65 歳以上の高齢者となる社会が到来すると推計されています 高齢者の社会的自立は個人にとっても国家にとってもますます重要な課題となってきます 我が国の平均寿命は男女とも世界最高レベルにありますが 平均寿命と健康寿命の間には大きな開きがあります 健康寿命の延伸こそが高齢者の自立の基本になります 本学術大会はいわゆる早期発見 早期治療の二次予防から 疾病の発症を予防する一次予防への移行に対応し 国民のニーズに沿う健診を提供してきました しかし 健康寿命の延伸は疾病予防だけでは実現できません 積極的な健康づくりのための支援が必要です いろいろな年代の方がドック健診施設を訪れます 多くの人は今の健康状態に大きな関心を持っているでしょう 無論 健康に関心を持ってもらうことは重要なことですが より重要なのは 生涯を通じて健康であることの意義を伝え 共感してもらうことです 日本学会は専門医制度による人材の育成 健診施設機能評価制度による施設の育成と標準化をしてきました そして あらゆる年代層の膨大な健診データを蓄積してきました これらを踏まえ 生涯健康のガイドライン創りは 我々のなすべき責務と考え今回のテーマにしました 大宮は都心から約 0 分の近い位置にあります 古くから鉄道の街として栄えてきました 日本のみならず世界の鉄道に関わる遺産 資料に加え 国鉄時代からの調査研究をしている 鉄道博物館 盆栽の聖地として知られ 世界中から多くの人が訪れる大宮盆栽村 大宮の地名の由来となった 000 年の歴史を持つ 大いなる宮氷川神社 学術大会の折にはぜひお立ち寄りいただき 埼玉を満喫していただければと存じます 皆様のご参加を心よりお待ちいたしております Vol. No. 07 年 ()

5 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 開催概要 メインテーマ 生涯健康のガイドライン創り - 豊かな高齢化社会を目指して- 会期 07 年 8 月 4 日 ( 木 ) ~ 8 月 5 日 ( 金 ) 会場大宮ソニックシティ 埼玉県さいたま市大宮区桜木町 -7-5 TEL: FAX: パレスホテル大宮 埼玉県さいたま市大宮区桜木町 -7-5 TEL: FAX : ホームページ 後援埼玉県 さいたま市一般社団法人埼玉県医師会 一般社団法人大宮医師会 一般社団法人日本病院会 特定非営利活動法人日本健診協会 株式会社埼玉新聞社 埼玉経済同友会 株式会社テレビ埼玉 株式会社エフエムナックファイブ 国際ロータリー第 770 地区 東京慈恵会医科大学産業医学の会 公益社団法人埼玉県診療放射線技師会 公益社団法人埼玉県看護協会 公益社団法人埼玉県臨床検査技師会 大会事務局医療法人大宮シティクリニック 埼玉県さいたま市大宮区桜木町 -7-5 ソニックシティビル 0F 運営事務局株式会社シグマコミュニケーションズ 4-00 東京都品川区西五反田 7-9- TEL: FAX: secretariat@58jsnd.jp 4 (4) Vol. No. 07 年

6 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 運営組織学術大会長中川高志 ( 医療法人大宮シティクリニック理事長 ) 副大会長中川一美 ( 医療法人大宮シティクリニック理事 ) 大会顧問上田清司 ( 埼玉県知事 ) 清水勇人 ( さいたま市長 ) 金井忠男 ( 一般社団法人埼玉県医師会会長 ) 松本吉郎 ( 一般社団法人大宮医師会会長 ) 実行委員長森山優 ( 医療法人大宮シティクリニック副所長 ) 事務局青野寿文 ( 医療法人大宮シティクリニック顧問 ) 星野功一 ( 医療法人大宮シティクリニック本部長 ) 京増浩仁 ( 医療法人大宮シティクリニック事務長 ) プログラム委員会委員長森山優 ( 医療法人大宮シティクリニック副所長 ) 委員伊藤千賀子 ( 医療法人グランドタワーメディカルコート ) 和田高士 ( 東京慈恵会医科大学大学院健康科学 ) 高橋英孝 ( 東海大学医学部基盤診療学系健康管理学 ) 杉森裕樹 ( 大東文化大学スポーツ 健康科学部健康科学科 ) 福井敏樹 ( 医療法人社団如水会オリーブ高松メディカルクリニック ) 武藤繁貴 ( 社会福祉法人聖隷福祉事業団聖隷健康診断センター ) 足立雅樹 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター ) 大塚博紀 ( 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター ) 鵜飼晴美 ( さいたま赤十字病院健診部 ) 本間聡起 ( 埼玉メディカルセンター健康管理センター ) 新藤昇 ( 医療法人大宮シティクリニック ) 君塚孝雄 ( 医療法人大宮シティクリニック ) Vol. No. 07 年 5(5)

7 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 交通案内図 大宮ソニックシティ 埼玉県さいたま市大宮区桜木町 -7-5 TEL: FAX: JR 東武野田線大宮駅西口歩行者デッキにて直結 徒歩 分 至川越 至熊谷 さいたま 春日部線 至所沢 至日本橋 シーノ大宮 歩行者デッキ ソニックシティ パレスホテル大宮 ARCHE 西口 駅 大宮 JACK 大宮 DOM 丸井 至高崎 宇都宮 至春日部 大宮そごう 至東京 上野 新宿 新幹線でお越しの場合 東北 北海道新幹線 秋田新幹線 直通 8 分新函館北斗 直通 80 分新青森 直通 分盛岡 直通 75 分仙台 直通 6 分福島 直通 4 分宇都宮 直通 4 分 秋田 直通 0 分 山形新幹線上越新幹線 山形直通 00 分新潟 直通 5 分 高崎 大宮駅 北陸新幹線 直通 5 分 直通 05 分 直通 60 分 金沢 富山 長野 東北 上越北陸新幹線 直通 分東京 6 (6) Vol. No. 07 年

8 デッThe 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 在来線でお越しの場合 JR 湘南新宿ライン 直通 55 分 直通 7 分 直通 分 横浜 新宿 池袋 JR 上野東京ライン 直通 6 分 東京 直通 5 分 上野 大宮駅 東武野田線 直通 96 分 船橋 直通 5 分 春日部 飛行機でお越しの場合 JR 成田エクスプレス 京成スカイライナー 高速バス ON ライナー 成田空港 直通 08 分 上野乗換 /JR 高崎 宇都宮線利用 84 分 直通 0~40 分 大宮駅 モノレール 高速バス 京浜急行 羽田空港 浜松町乗換 /JR 京浜東北線利用 64 分 直通 95~05 分 品川乗換 / 東海道本線 ( 上野東京ライン ) 利用 56 分 お車でお越しの場合 ソニックシティホール 大ホール 小ホール国際会議室 キN ホール入口 シーノ大宮方面 P 出口 ソニックシティビル 行首都高速道路埼玉大宮線 新都心西 IC より km 駐車場もご利用いただけます ( 有料 ) < お問い合せ先 > 駐車場センター 利用料金 0 分 / 00 円 利用時間 7:00 :00 収容台数 40 台 原付 自動二輪の駐車場はございません 者イベント広場 自転車駐輪場歩鐘塚公園 シーノ大宮方面 P 入口 パレスホテル大宮 ビル入口 ホテル入口歩行者デッキ バスターミナル 国道 7 号 歩行者デッキ大宮駅西口方面 Vol. No. 07 年 7(7)

9 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 第 会場パレスホテル 4F ローズルーム東 第 会場パレスホテル 4F ローズルーム中 第 会場パレスホテル 4F ローズルーム西 ポスター会場 8F 80~809 会議室 第 4 会場 4F 市民ホール パレスホテル大宮 第 5 会場 4F 市民ホール 第 6 会場 6F 60 会議室第 7 会場 6F 60 会議室 第 8 会場 9F 906 会議室 企業展示 書籍展示 BF 第 ~ 第 5 展示場 第 会場 F 大ホール 第 会場 4F 国際会議室 第 9 会場パレスホテル F チェリールーム西 第 0 会場パレスホテル F チェリールーム東 PC データ受付パレスホテル F チェリールームロビー 第 会場 F 小ホール 参加受付 / 総合案内学会認定医 専門医受付大ホール F ロビー 座長 PC データ受付 クローク大ホール BF( リハーサル室 練習室 ) 8 (8) Vol. No. 07 年

10 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 会場案内図 大宮ソニックシティビル棟 ビル棟 大宮ソニックシティホール棟 ホール棟 BF F へ F から 第 展示場第 展示場第 4 展示場第 5 展示場 BF から B F へ ロビー 第 展示場 リハーサル室 第 練習室 第 練習室 第 練習室 企業展示 書籍展示第 ~ 第 5 展示場 ビル入口 ステージ イベント広場 座長 PC データ受付 クローク大ホール ( リハーサル室 練習室 ) 外階段 F 出口 入口 BF から 歩道 出口 ビル棟 入口 ホール棟 BF へ ロビー AED 第一会場大ホール AED ホテル正面入口 ロビー ホテル入口 ロビー ビル棟 F へ カフェレストラン ( パルテール ) AED エントランスホール AED ホール棟入口 外階段 参加受付 / 総合案内学会認定医 専門医受付大ホールロビー Vol. No. 07 年 9(9)

11 CARD CARD CARD 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 大宮ソニックシティビル棟 シーノ大宮方面 ビル棟 シーノ大宮方面 大宮ソニックシティホール棟 ホール棟 F 総合案内 4F へ 歩行者デッキ 歩行者デッキ ホテル入口 ビル ホテル連絡口 小ホール AED 歩行者デッキ 第 会場小ホール 大宮駅西口方面 4F 第 4 会場市民ホール 第 5 会場市民ホール ビル棟 ホール棟 第 会議室 40 第 会議室 40 第 会議室 40 第 4 会議室 404 F へ to F, BF AED 国際会議室 ロビー 第 会場国際会議室 0 (40) Vol. No. 07 年

12 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 大宮ソニックシティビル棟 第 6 会場 60 会議室 第 7 会場 60 会議室 6F 会議室ロビー 60 会議室 604 会議室 会議室ロビー フィットネスクラブ 8F 会議室ロビー 80 ポスター会場 80~809 会議室 会議室ロビー 9F 会議室ロビー 90 会議室 90 会議室 90 会議室 904 会議室 905 会議室 会議室ロビー 第 8 会場 906 会議室 Vol. No. 07 年 (4)

13 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して F 第 9 会場 チェリールーム西 パレスホテル大宮煙クローク喫室第 0 会場 チェリールーム東 チェリールーム西チェリールーム東 ロビー エスカレーター PC データ受付 チェリールームロビー 第 会場 ローズルーム西 第 会場 ローズルーム中 第 会場 ローズルーム東 4F エレベーター ローズルーム西 ローズルーム中 ローズルーム東 クローク ロビー (4) Vol. No. 07 年

14 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 参加者へのご案内 参加登録費 参加登録費 区分 会員医師 ( 施設会員含む ) 会員非医師 ( 施設会員含む ) 事前 (7 月 日締切 ) 当日,000 円,000 円 8,000 円 0,000 円 非会員,000 円 5,000 円懇親会費 7,000 円 7,000 円 当日参加登録をされる方へ 受付場所 : 大宮ソニックシティホール棟 F 大ホールホワイエ受付時間 : 8 月 4 日 ( 木 )8:00 7:00 8 月 5 日 ( 金 )8:00 5:00 5:00 以降の参加は認められませんのでご注意ください. 当日登録用紙に必要事項をご記入の上 当日受付にお越しください. 参加登録費 ( 上記 ) をお支払いください お支払は現金のみ クレジットカードは使用できません. 参加証 ( ネームカード ) を発行いたします 4. 記名デスクにて参加証 ( ネームカード ) に氏名 所属を記入してください 参加証のない方はご入場できませんのでご注意ください 学術大会参加費にはプログラム抄録集代を含んでおりません 事前登録をされた方へ 事前登録をされた方へは参加証 ( ネームカード ) を 8 月上旬から郵送いたしますので 忘れずにご持参ください ( 原則として参加証の再発行はいたしません ) 学術大会期間中 会場内では参加証を必ず着用ください 懇親会 参加費 : 7,000 円日時 : 07 年 8 月 4 日 ( 木 ) 8:0 0:0 会場 : パレスホテル大宮 4F ローズルーム余興 : ギタリスト MASKROID 懇親会への当日参加申込には数に限りがございます 定員に達した場合はご参加いただけませんので予めご了承ください 懇親会のみのご参加はできません 学術大会と併せてお申込ください プログラム抄録集 ( 本誌 ) について 学術大会会期前に学会会員全員にお送りしておりますので ご持参ください 当日は総合案内にて,000 円で販売いたしますが 数に限りがありますのでご了承ください Vol. No. 07 年 (4)

15 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 会場内撮影について 場内で発表される方のスライド ポスターの写真撮影ならびに ビデオ撮影はお控えください ランチョンセミナーへの参加について ランチョンセミナーの整理券は 大宮ソニックシティホール棟 F 大ホールホワイエにてランチョンセミナー整理券を配布いたします 整理券は各日 人 枚までとなります 定員に達し次第配布を終了いたしますので 参加ご希望の方はお早目に受付にお越しください なお ランチョンセミナー整理券はお弁当の引き換え券になりますので 参加時には必ずご持参ください また 整理券はセミナー開始 5 分をもって無効とし 整理券をもたないキャンセル待ちの参加者の入場を認めます 特別企画 Ⅰ 8 月 4 日 ( 木 )6:00 8:00 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 4F 国際会議室 ) 第 4 回健診看護実務者研究会 今年度は飲酒 喫煙者へのアプローチとし 専門家の中村正和先生 ( 公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長 ) にアドバイザーとしてご参加いただき ミニ講義とコメント 質疑応答のお時間もございます 事前にお申込みいただきますと当日のグループは地域ごとのお席となります 是非皆さんで日々の悩みや情報交換 情報共有してください たくさんのご参加 お待ちしております () 開催日時 : 8 月 4 日 ( 木 ) 6:00 8:00 () 会場 : ソニックシティ第 会場 () テーマ : あなたも明日から指導のプロ!! 飲酒 喫煙者へのアプローチ (4) 内容 : グループワーク形式でのディスカッション中村正和先生からのミニ講義 質疑応答 (5) 定員 : 0 名 ( 申込者多数の場合はお断りすることがございます ) (6) 参加者 : 健診業務での実務担当者 (7) 申込方法 : 6 月 日 8 月 4 日まで当協会のホームページより申込書をダウンロードの上 FAX にてお申込みください (8) 申込時の確認事項 : 氏名 施設名 職種 連絡先 案内送付先 (9) 主催 : NPO 法人日本健診協会 特別企画 Ⅱ 8 月 5 日 ( 金 )9:00 :45 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 4F 国際会議室 ) 第一部 超音波検査ライブセミナー 腹部 乳腺司会 : 足立雅樹 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター副センター長 ) 演者 : 乳腺エコーの基本を確認しましょう中島美智子 ( 埼玉医科大学病院総合診療内科非常勤講師 ) 腹部エコー / 日常業務の疑問を考える清水正雄 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター助教 ) 4 (44) Vol. No. 07 年

16 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 第二部 婦人科細胞診の実際 受講者は医師のみに限定させていただきます 司会 : 佐々木寛 ( 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院婦人科部長東京慈恵会医科大学附属柏病院産婦人科客員教授 ) 演者 : 子宮頸がん検診 細胞採取を主体に 小田瑞恵 ( 医療法人社団こころとからだの元気プラザ婦人科診療部長 ) 協力 : 東芝メディカルシステムズ株式会社 市民公開講座 8 月 5 日 ( 金 )4:00 5:50 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 小ホール ) 第一部第 6 回 受けてよかった 体験記作文コンクール表彰式 () 賞受賞者紹介 賞品授与 () 最優秀賞作品朗読 ( 司会 ) () 記念撮影第二部 ストレスと回復力ー素敵に年を重ねよう 演者 : 海原純子 ( 日本医科大学医学教育センター 健診医療センター特任教授 ) 司会進行 : 入江みか ( フリーアナウンサー ) 認定医 専門医の認定 更新に必要な単位取得について 日本学会学術大会へ参加されることにより 0 単位の取得が可能です 第 巻 号抄録集に 参加証明書 (A4 色紙 枚 : 資格により色が違います ) を同封しておりますので 必要事項をご記入の上 学術大会開催中に大宮ソニックシティ 階大ホールロビー総合受付近く 日本学会事務局 認定医 専門医受付 へご提出下さい 認定医 旧制度 ( 健診 ) 専門医等 参加証明書 ( みどり色 ) の提出と引き換えに 学術大会シール (0 単位 ) をお渡しいたします 現在お持ちの単位確認表 ( 台紙認定医 : ピンク 旧専門医 : アオ ) にシールを貼付し管理してください 新制度健診専門医 ( 平成 4 年度以降認定 更新 ) 参加証明書 ( むらさき色 ) の提出をしてください 新制度専門医は 参加証明書をご提出いただきますが シールの発行はございません 9 月末頃 ( 予定 ) 専門医新制度 HP の 単位確認画面 にて取得単位をご確認ください 事前受付および当日大会の参加費を支払いしただけでは 0 単位加算はできません 必ず 認定医 専門医受付 へ参加証明書 ( 色紙 ) をご提出ください 参加単位再発行には 学術大会参加時に発行される氏名入り参加証 ( コピー ) の提出が必要となります ネームカード等を紛失された場合の再発行は認められませんので ご留意ください 機器展示 書籍販売 機器展示および書籍販売は 大宮ソニックシティビル棟 BF 展示場にて開催いたします ( 詳細は ページをご覧ください ) Vol. No. 07 年 5(45)

17 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して クローク場所日時 8 月 4 日 ( 木 )8:00 8:0 大宮ソニックシティホール棟 BF リハーサル室 8 月 5 日 ( 金 )8:00 7:00 お呼び出し 会場内でのお呼び出しはいたしません 大宮ソニックシティホール棟 F 大ホールホワイエの総合受付近くに設置の掲示板をご利用ください なお 緊急の場合は 総合案内デスクまでお越しください クール ビズ (Cool Biz) 開催時期と全国の電力事情を勘案し クールビズでのご参加をお願いいたします なお 学術大会関係者の服装もクールビズで対応させていただきますので ご理解の程お願いいたします その他ご案内 本学術大会会場はすべて禁煙とします その他 学術大会開催期間中にお問い合わせ等がありましたら お近くのスタッフへお申し出ください 6 (46) Vol. No. 07 年

18 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 座長 演者へのご案内 プレナリーセッション 今回の学術大会では 口頭発表として一般演題登録された中から事前に優秀演題を選定しプレナリーセッションとして開催いたします プレナリーセッションでは これらの優秀演題の中からさらに最優秀演題を選定し表彰いたします また ポスター発表として一般演題登録された中から事前に優秀演題を集めたブースを設けます ポスター発表において これらの優秀演題の中から最優秀演題を選定し表彰いたします プレナリーセッション ( 口頭発表 ) プレナリーセッション ( ポスター発表 ) 日時会場演題番号 8 月 4 日 ( 木 ) 6:00 8:00 8 月 5 日 ( 金 ) 9:0 0:00 大宮ソニックシティホール棟 F 第 会場大ホール大宮ソニックシティビル棟 8F ポスター会場 P--0 P--06 座長へのご案内一般演題口頭発表の座長の先生へ ) 座長の先生は セッション開始の 0 分前までに各会場内 次座長席 にご着席ください ) 会場進行責任者よりお知らせしますが 時間になりましたらセッションを開始してください ) 口頭発表は 演題 0 分 ( 発表 6 分 討論 4 分 ) で進行してください プレナリーセッションは 演題 分 ( 発表 8 分 討論 4 分 ) で進行してください 4) 発表時間を計時します 演台および座長席では 発表時間終了 分前に黄ランプ 終了時間に赤ランプがそれぞれ点灯します 一般演題ポスター発表の座長の先生へ ) 座長の先生は セッション開始の 5 分前までにポスター会場受付にて指示棒 リボンをお受け取りの上 担当セッションのポスター前で待機してください ) ポスターは 演題 5 分 ( 発表 分 討論 分 ) で進行してください プレナリーセッションは 演題 7 分 ( 発表 5 分 討論 分 ) で進行してください 計時は行いませんので 時間管理は座長の先生にお任せいたします 利益相反についてのご案内 公益社団法人日本学会利益相反 (COI) に関する指針, 施行細則 に従い 発表の際に利益相反を開示することが必要になっております 利益相反をご理解の上 発表をしていただくようお願いいたします 対象 第 58 回日本学会学術大会の主要プログラム 一般演題 共催セミナー 第 46 回健診認定医 専門医研修会でのすべての発表者 ( 共同発表者は除く ) が対象です 06 年 月 日から 06 年 月 日までの分についての開示をしてください Vol. No. 07 年 7(47)

19 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 開示方法筆頭および共同発表者について 口頭はスライドの 枚目に ポスターは最後の部分に利益相反の有無 および利益相反がある場合には企業名を掲示してください スライド ポスターでの表示例は下記を参照して作成願います 筆頭および共同発表者の利益相反 のチェック項目 報告事項等 金額等 該当の有無 該当する場合 : 企業名等 兼務 有 無 顧問等 00 万円以上 有 無 株式 持分 00 万円以上の利益 有 無 演題関係企業 全株式の 5% 以上 有 無 講演料など 50 万円以上 有 無 原稿料など 50 万円以上 有 無 研究助成金 寄付等 00 万円以上 有 無 委受託研究 00 万円以上 有 無 専門的助言 証言 00 万円以上 有 無 研究資金提供者 有 無 表記方法様式 -A: 学術大会発表時 申告すべき COI 状態がない時 日本学会 COI 開示 筆頭発表者名 : 共同発表者 : 演題発表に関連し 筆頭および共同発表者は開示すべき COI 関係にある企業などはありません 様式 -B: 学術大会発表時 申告すべき COI 状態がある時 日本学会 COI 開示 筆頭発表者名 : 共同発表者 : 演題発表に関連し 筆頭および共同発表者は開示すべき COI 関係にある企業などとして 顧問 株保有 利益 特許使用料 4 講演料 5 原稿料 なしなしなし 製薬 製薬 6 受託研究 共同研究なし 7 奨学寄付金 製薬 8 寄付講座所属 なし 9 贈答品などの報酬 なし 8 (48) Vol. No. 07 年

20 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 口演 ( 主要プログラム 一般演題口頭発表 ) の演者の先生へ ) 口演発表の全ての演者は ご発表いただく 40 分前までに必ず PC データ受付へ A. 発表データ (USB フラッシュメモリまたは CD-R) もしくは B. パソコン本体をお持ちください 試写およびデータの受付を行います パソコンの音声出力がある場合は PC データ受付でスタッフにお申し出ください 動画をご使用の場合はご自身のパソコンをお持込みいただくことを推奨いたします 発表データのメディアは その場で返却いたします お持込みのパソコンについては ご自身にて発表会場内のオペレーター席 ( 演台横 ) に運搬をお願いいたします 受付場所 ( 図面は 9 ページ参照 ) PC データ受付大宮ソニックシティホール棟 BF 第 練習室パレスホテル大宮 F チェリールームホワイエ 受付時間 8 月 4 日 ( 木 )8:00 8:00 8 月 5 日 ( 金 )8:00 5:00 ) 演者の先生は 発表セッション開始 5 分前までに 会場へ到着の上 前演者が登壇されたら最前列の 次演者席 にお着きください ) パソコン本体をお持込みの場合 発表 0 分前までに会場内のオペレーター席 ( 演台横 ) で接続をお願いします 発表終了後のパソコンは オペレーター席にて返却いたします 4) 全会場 PC によるプレゼンテーションのみ可能です スライド映写機や OHP は使用できません 5) 一般演題口頭発表は発表 6 分 討論 4 分 ( プレナリーセッションは発表 8 分 討論 4 分 ) で行い 発表時間の終了 分前に黄ランプ 終了時間に赤ランプが点灯いたします それ以外の演題は各セッションの座長の指示に従ってください 6) ご発表の際は 演台にセットされているモニター キーボード マウスを使用し 各演者ご自身で操作をしてください 7) スライド枚数に制限はありませんが 発表時間を考慮して作成してください 8) 利益相反の開示口頭発表者はスライドの 枚目に 利益相反の有無 および利益相反がある場合には企業名を掲示してください A. 発表データ持参の場合 ) 会場で使用するパソコンは Windows7 アプリケーションは Windows 版 PowerPoint 007/00/0/ 06 です ) 発表データは USB フラッシュメモリか CD-R に保存してご持参ください また 保存いただく際には発表データのファイル名を ( 演題番号又は演題名 )_( アンダーバー )( 演者名 ) としてください ) アプリケーションは Windows 版 PowerPoint 007/00/0/06 で作成してください 4) フォントは OS に標準装備されているもの (MS MSP ゴシック MS MSP 明朝 Times New Roman Century 等 ) をご使用ください 5) 液晶プロジェクターの解像度は XGA(04 768) に対応しています このサイズより大きい場合は画面の周囲が切れてしまいますので 画面の設定を XGA(04 768) に合わせてください Vol. No. 07 年 9(49)

21 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 6) Macintosh 版 PowerPoint や動画 (Media Player 等 ) を使用される場合は ご自身のパソコン及び RGB 変換コネクターをご持参ください 7) 必ずバックアップデータも併せてご用意ください ( バックアップデータを持参されなかったために発表が不可能となりましても責任を負いかねますので予めご了承ください ) 8) メディアを介したウィルス感染の事例がございます 最新のウィルス駆除ソフトを使用しチェックを行ってください 9) メディア作成後 正常に作動するかを他のパソコンを用いてチェックしてください 0) 発表データは 会場内のパソコンに一旦コピーさせていただきますが 学会終了後に事務局にて責任を持って消去いたします B. パソコン持参の場合 ( 動画使用の場合など ) ) 利用機種 OS アプリケーションに制限はありません ) 設定で外部画面出力になっているか予めご確認ください ) モニター出力端子はミニ D-sub5 ピン ( 通常のモニター端子 ) が装備されているものに限ります なお 薄型で出力の規格が異なる場合は 接続用の端子を必ずご持参ください D-sub5 ピン ( ミニ ) 付属外部出力コネクター例 4) バッテリーでの発表はトラブルの原因となりますので 電源用 AC アダプターは必ずご持参ください 5) スリープ機能やスクリーンセーバーならびに省電力設定は事前に解除してください 6) 液晶プロジェクターの解像度は XGA(04 768) に対応しています 7) 会場にて用意したプロジェクターと接続ができない場合に備え バックアップ用のデータを A. 発表用データの持参の場合 に準じて作成し ご持参ください 0 (50) Vol. No. 07 年

22 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock ポスター発表者の演者の先生へ 0 cm 70 cm ) ポスター会場 大宮ソニックシティビル 8F ポスター会場 ) ポスター作成の基準. ポスターボードの大きさは 横 90cm 縦 0cm です. 0cm 0cm の演題番号は事務局にて準備いたします 演題名 所属 演者名は 横 70cm 縦 0cmの大きさで各自ご用意ください 本文は横 90cm 縦 90cmです. 各ポスターパネルに掲示用ピンと発表者用リボンを用意いたします 貼り付け方法はピンのみといたします のりやセロハンテープを使用することはできません 90cm ポスター掲示スペース 90cm 0cm 4. ご自身の演題のセッション時間にポスター前にお集まりください 座長による進行で発表と討論 ( 発 表 分 討論 分の計 5 分 プレナリーセッションは発表 5 分 討論 分 ) を行います 座長の指 示に従い時間厳守でお願いします 5. 会場の利用時間制限の都合上 撤去時間を厳守ください 撤去時間を過ぎても未撤去のポスターは 事務局にて破棄処分いたしますのでご了承ください 6. ポスター貼付 掲示 発表 / 討論 撤去の各時間は下記のとおりです ポスター発表貼付発表日発表時間展示撤去 P-( 一般 ) 8 月 4 日 6:00 7:00 P--0 P--44 P-( 一般 ) P--07 P--4 P-( プレナリー ) P--0 P 月 4 日 ( 木 ) 9:00 :00 8 月 5 日 9:0 0:00 0:00 :00 8 月 4 日 :00 8 月 5 日 4:00 演題名所属 演者名 8 月 5 日 ( 金 ) 4:00 5:0 但し 日目の発表の方で 事情により 日目に貼付できない方は 日目の AM9:00 までに貼付を終了してください 0 cm 演題番号 7. 利益相反の開示 ポスターの発表者は最後の部分に 利益相反の有無 および利益相反がある場合には企業名を掲示してください Vol. No. 07 年 (5)

23 施設名9:00 大宮ソニックシティパレスホテル大 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 日程表 日目 8 月 4 日 ( 木 ) 会場名 階 部屋名 8:00 0:00 :00 :00 :00 第 会場大ホール宮ホール棟 F 第 会場第 会場 ホール棟 F ホール棟 4F 小ホール国際会議室 第 4 会場第 5 会場 ビル棟ビル棟市民ホール市民ホール 4F 4F 第 6 会場第 7 会場第 8 会場 ビル棟 6F ビル棟 6F ビル棟 9F 60 会議室 60 会議室 906 会議室 ビル棟第 ~ 第 5 展示場企業展示会場 BF ( 商談室 ) ビル棟 80~809 ポスター会場 8F 会議室 第 9 会場 F チェリールーム西 チェリールーム第 0 会場 F 東 ローズルーム第 会場 4F 東 ローズルーム第 会場 4F 中 開大会長講演生涯健康のガイドライン創り ( 指導医講習会 ) 特別講演 がんの早期発見 : がんにならない がんに負けない がんと生きる社会を目指す 特定保健指導 -4-0 ~ 06 消化器 ( 上部消化管 ) -5-0 ~ 06 再検査 精密検査 -6-0 ~ 07 喫煙 飲酒 -7-0 ~ 07 動脈硬化 -8-0 ~ 06 受付 貼り 受診者サービス -9-0 ~ 07 コンピュータシステム -0-0 ~ 06 保健指導全般 --0 ~ 06 受診勧奨 医療連携 --0 ~ 07 シンポジウム Ⅰ 招待講演 ときめきのとき 健診を糖尿病予防にどのように活用するか ( 指導医講習会 ) シンポジウム Ⅰ サテライト会場 特定保健指導 機器展示 ~ 消化器 ( 上部消化管 ) ~ がん その他 ~ 動脈硬化 ~ 受診者サービス ~ コンピュータシステム ~ 保健指導全般 --07 ~ 受診勧奨 医療連携 --08 ~ ポスター閲覧 ランチョンセミナー 株式会社 MCBI ランチョンセミナー ロコモチャレンジ! 推進協議会 / アルケア株式会社 ランチョンセミナー 株式会社ビー エム エル ランチョンセミナー 4 カールツァイスメディテック株式会社 ランチョンセミナー 5 株式会社精研 ランチョンセミナー 6 アストラゼネカ株式会社 ランチョンセミナー 7 東芝メディカルシステムズ株式会社 ランチョンセミナー 8 デンカ生研株式会社 第 会場 4F ローズルーム西 乳腺 --0 ~ 06 乳腺 --07 ~ ランチョンセミナー 9 武田薬品工業株式会社 会式(5) Vol. No. 07 年

24 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock :00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 0:00 :00 シンポジウム Ⅱ 特定保健指導 ~ 0 年間の集大成と第三期に向けて プレナリーセッション ( 口頭発表 ) シンポジウム Ⅲ 女性ドックをいかに効率よく行うか シンポジウム Ⅳ 眼科健診の現状と未来 特別企画 Ⅰ 第 4 回健診看護実務者研究会 糖代謝 -4- ~ 6 糖代謝 -4-7 ~ 脂質代謝 尿酸代謝 -4- ~ 7 消化器 ( 上部消化管 ) -5- ~ 8 消化器 ( 上部消化管 4) -5-9 ~ 4 消化器 ( 下部消化管 ) -5-5 ~ 0 骨 筋 皮膚 -6- ~ 9 ロコモティブシンドローム -6-0 ~ 6 身体活動 -6-7 ~ 0 眼 耳 鼻 咽 喉頭 ~ 0 脳 神経 認知症 -7- ~ 4 肝 胆 膵 脾 -7-5 ~ 血圧 脈拍 ( 心拍 ) -8- ~ 8 循環器 -8-9 ~ 4 循環器 -8-5 ~ 9 機器展示 ポスター閲覧ポスター発表ポスター閲覧 受診者サービス -9- ~ 9 受診者サービス ~ 5 受診者サービス ~ 施設運営 -0- ~ 6 施設運営 -0-7 ~ 施設運営 -0- ~ 6 懇親会 8:0 ~ 0:0 (8 時入場開始 ) Vol. No. 07 年 (5)

25 大宮ソニックシティ 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 日程表 日目 8 月 5 日 ( 金 ) 設名宮階 部屋名 ホール棟第 会場大ホール F 会場名大ローズルーム第 会場 4F 中 第 会場 ホール棟 F 小ホール 第 会場 ホール棟 4F 国際会議室 ビル棟市民ホール第 4 会場 4F 第 5 会場 ビル棟市民ホール 4F 第 6 会場 ビル棟 6F 60 会議室 第 7 会場 ビル棟 6F 60 会議室 ビル棟第 8 会場 9F 906 会議室 ビル棟第 ~ 第 5 展示場企業展示会場 BF ( 商談室 ) ビル棟 80~809 ポスター会場 8F 会議室 第 9 会場 F チェリールーム西 チェリールーム第 0 会場 F 東 ローズルーム第 会場 4F 東 宮ソニックシティパレスホテル大施設名第 会場 会場名 4F 階 ローズルーム西 日程表 日目 8 月 6 日 ( 土 ) 部屋名 施9:00 8:00 0:00 :00 :00 :00 8:00 9:00 0:00 :00 :00 :00 教育講演 記念講演 ランチョン 健康管理に 保健医療の将来 : セミナー 0 おける肥満症診療の意義 制度からシステムへ 伏見製薬株式会社 シンポジウム Ⅴ おもてなし講演 COPD の診断をめぐって 盆栽が教えてくれること 特別企画 Ⅱ 第一部超音波検査ライブセミナー腹部 乳腺 第二部 婦人科細胞診の実際 消化器 特定保健指導 ランチョン ( 下部消化管 ) 特定健診 セミナー -4-0 ~ ~ 大塚製薬株式会社 メンタル ストレスランチョンセミナー -5-0 ~ 08 東レ メディカル株式会社 腎 尿路 前立腺 ランチョン膀胱セミナー -6-0 ~ ~ 大正富山医薬品株式会社 検査法 ( 遺伝子 検査法 ( 遺伝子 新技術他 ) 新技術他 ) -7-0 ~ ~ 09 外国人ランチョンインター ( 健診ツーリセミナー 4 ナショナルズム ) 富士フイルムメディカル株式会社 IS-0 ~ ~ 05 機器展示 ポスターポスタープレナリー閲覧発表ポスター発表 ポスター閲覧 塩野義製薬株式会社 / 東ソー株式会社 / 消化器消化器株式会社 LSI メディエンス / アボットジャパン株式会社 / ランチョンシーメンスヘルスケア ダイアグノスティックス株式会社 / ( 上部消化管 5) ( 上部消化管 6) 積水メディカル株式会社 / 富士レビオ株式会社 / セミナー ~ ~ アリーアメディカル株式会社 肝 胆 膵 脾 肝 胆 膵 脾 ランチョンセミナー ~ ~ ロシュ ダイアグノスティックス 株式会社 保健指導全般 保健指導全般 4 ランチョンセミナー ~ ~ 株式会社トプコン 受診勧奨 受診勧奨 ランチョン 医療連携 医療連携 4 セミナー ~ ~ ミヤリサン製薬株式会社 ランチョン セミナー 9 栄研化学株式会社 第 会場 ホール棟 F 大ホール 受付 07 年第 回健診専門医研修会 ( 第 46 回健診認定医 専門医研修会 ) 4 (54) Vol. No. 07 年

26 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock :00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 0:00 :00 理事長講演 今後の健診と日本学会の進むべき道 日本学会会員集会 市民公開講座 受けてよかった 体験記作文コンクール表彰式ストレスと回復力ー素敵に年を重ねよう パネルディスカッション 健診ツーリズム : 世界に広がる メタボリックシンドローム -4- ~ 6 閉会式肥満 肥満 メタボリックシンドローム -4-7 ~ 呼吸器 ~ 5 指導 フォローアップその他 -6- ~ 9 判定 ( 区分 ) -6-0 ~ 栄養 -7-0 ~ 5 機器展示 ポスター閲覧 ポスター撤去 消化器 ( 上部消化管 7) -9- ~ 7 消化器 ( 上部消化管 8) -9-8 ~ 肝 胆 膵 脾 4-0- ~ 8 肝 胆 膵 脾 ~ 4 乳腺 -- ~ 9 子宮 卵巣 --0 ~ 4 特別講演日本医師会認定産業医制度産業医学研修会 :00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 0:00 :00 Vol. No. 07 年 5(55)

27 宮ソニックシティ循環器 :0 7:0 大本由樹パレスホテル大宮 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 一般演題 ( 口頭発表 ) 座長一覧例 : --0 期日 : 日目 : 日目 会場 演題番号 第 日目 8 月 4 日 ( 木 ) セッション名演題番号時間座第 会場ホール棟 F 大ホール プレナリーセッション :00 8:00 荒瀬康司 特定保健指導 :45 0:45 田畑正司 第 4 会場 特定保健指導 :50 :50 宮脇尚志 ビル棟 4F 糖代謝 :00 4:40 久保田敬子 市民ホール 糖代謝 :45 5:5 伊藤千賀子 脂質代謝 尿酸代謝 :40 6:40 桝田 出 消化器 ( 上部消化管 ) :45 0:45 三木一正 第 5 会場 消化器 ( 上部消化管 ) :50 :50 吉川裕之 ビル棟 4F 長大消化器 ( 上部消化管 ) :00 5:00 鎌田智有市民ホール 消化器 ( 上部消化管 4) :05 6:05 大黒隆司 会場 消化器 ( 下部消化管 ) :0 7:0 加藤智弘 再検査 精密検査 :45 0:55 野村史郎 がん その他 :00 :50 三原修一第 6 会場骨 筋 皮膚 :00 5:0 杉森裕樹ビル棟 6F 60 会議室ロコモティブシンドローム :5 6:5 大井利夫 身体活動 :0 7:0 田中督司 喫煙 飲酒 :45 0:55 小松淳子 第 7 会場 眼 耳 鼻 咽 喉頭 :00 4:0 藤島 浩 ビル棟 6F 60 会議室 脳 神経 認知症 :5 5:5 塚本美文 肝 胆 膵 脾 :0 6:40 田中幸子 動脈硬化 :45 0:45 髙橋英孝 動脈硬化 :50 :40 丹羽利充第 8 会場血圧 脈拍 ( 心拍 ) :00 5:0 石坂裕子ビル棟 9F 906 会議室循環器 :5 6:5 新啓一郎 第 9 会場 F チェリールーム西 第 0 会場 F チェリールーム東 第 会場 4F ローズルーム東 第 会場 4F ローズルーム中 第 会場 4F ローズルーム西 受診者サービス :45 0:55 髙谷典秀 受診者サービス :00 :50 道家 充 受診者サービス :00 5:0 笹森 斉 受診者サービス :5 6:5 土屋 敦 受診者サービス :0 7:0 和田高士 コンピュータシステム :45 0:45 髙田 幹夫 コンピュータシステム :50 :40 髙橋 為生 施設運営 :00 4:50 大道 道大 施設運営 :55 5:45 野村 幸史 施設運営 :50 6:40 日野原茂雄 保健指導全般 :45 0:45 平林 和子 保健指導全般 :50 :40 勝木美佐子 受診勧奨 医療連携 :45 0:55 髙橋 直樹 受診勧奨 医療連携 :00 :50 古谷 亮 乳腺 :45 0:45 柄松 章司 乳腺 :50 :50 菅野壮太郎 6 (56) Vol. No. 07 年

28 会場セッション名演題番号時間座長大宮ソニックシティ外国人 ( 健診ツーリズム ) :55 0:45 李正男パレスホテル大宮The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 第 日目 8 月 5 日 ( 金 ) 第 4 会場 ビル棟 4F 市民ホール 第 5 会場 ビル棟 4F 市民ホール 第 6 会場 ビル棟 6F 60 会議室 第 7 会場 ビル棟 6F 60 会議室 第 8 会場 ビル棟 9F 906 会議室 第 9 会場 F チェリールーム西 第 0 会場 F チェリールーム東 第 会場 4F ローズルーム東 第 会場 4F ローズルーム中 消化器 ( 下部消化管 ) :00 0:00 岩男 泰 特定保健指導 特定健診 :05 0:55 武藤繁貴 肥満 メタボリックシンドローム :0 4:0 山田千積 肥満 メタボリックシンドローム :5 5:5 石川良樹 メンタル ストレス :00 0:0 折津 政江 呼吸器 :0 4:40 内藤隆志 腎 尿路 :00 0:0 原 茂子 前立腺 膀胱 :5 :05 田村芳美 指導 フォローアップ その他 :0 4:40 村田雅彦 判定 ( 区分 ) :45 5:5 足立雅樹 検査法 ( 遺伝子 新技術 他 ) :00 9:40 山門 實 検査法 ( 遺伝子 新技術 他 ) :45 0:5 渡辺清明 栄養 :0 4:0 小川健一 インターナショナル IS-0 IS-05 9:00 9:50 鏑木淳一 消化器 ( 上部消化管 5) :00 9:50 青木 正明 消化器 ( 上部消化管 6) :55 0:55 小林伸行 消化器 ( 上部消化管 7) :0 4:0 吉村理江 消化器 ( 上部消化管 8) :5 5:5 塚田信廣 肝 胆 膵 脾 :00 9:50 新 智文 肝 胆 膵 脾 :55 :05 伊藤美奈子 肝 胆 膵 脾 :0 4:0 鵜飼 晴美 肝 胆 膵 脾 :5 5:5 西﨑 泰弘 保健指導全般 :0 0:0 塩 宏 保健指導全般 :5 :5 小長谷敏浩 乳腺 :0 4:40 黒田 弘之 子宮 卵巣 :45 5:5 亀井 一彦 受診勧奨 医療連携 :0 0:0 中尾 治彦 受診勧奨 医療連携 :5 :45 芳野 純治 Vol. No. 07 年 7(57)

29 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して ポスター会場案内図一般演題 ( ポスター発表 ) ポスター会場ソニックシティ ビル棟 8 階会議室 P プレナリープレナリーセッションP 全保呼がサシ般健吸ん特P- P-4 そアフ指P-8 P-4 ース指器そP-5 定乳のッォ導 保他プロ 腎のビテム導他ス P-7 指導P-5 P-4 喫煙P- P- 身シロ体ン活ド動ローP- ム 健(下部消化管) 肝 胆 膵 脾P-9 P-8 (消消化器上部消化管)化器コモティブ腺P-5 P- 循環器P- P- 喉鼻眼頭 咽耳 P-0 P-09 受問診者情報P-07 診 P- P- P-9 指特導P-8 尿路ーP-07 (上消部化消器化管)P-05 P-04 糖シ肥代ン満謝ド ロメータムボリックP-0 P-7 P-6 感免染疫 血ア液レルギー P- 腺P- 動座長一覧 804 身シロ体ンコ活ドモ( 指導特定保健呼吸器 腎 尿がんその他乳定保健P-0 P-9 P-6 P-5 循環器P-4 P-40 P-9 P-6 P-5 そアフ指肝 胆 膵 動脈硬化循環器 システム サービスP-4 保健指導全般P- P-0 ップォローの他導 ロテーィムブ 下消部化消器化P-4 (脾管管) ) P- P- (上消部化消器化管)P-08 路P-9 上消部化消器化 P-4 医受療診連勧携奨 P-9 P-8 全保サシ般健医ース指P-4 療P-44 ビテ導連スム 携P-4 P-6 受診勧奨 P-4 80 会場セッション名演題番号時間座長 ポスター会場大宮ソニックシティビル棟 8F 肥満 メタボリックシンドローム糖代謝 P--0 P--04 古賀正史 消化器 ( 上部消化管 ) P--05 P-- 由良明彦 8 月4 日8 月5 日消化器 ( 上部消化管 ) 消化器( 下部消化管 ) 肝 胆 膵 脾 P-- P--8 井上和彦 乳腺 P--9 P-- 清水正雄免疫 アレルギー 感染 血液 P-- P--6 6:00 7:00 清水不二雄 ( 木 ) がんその他 呼吸器 腎 尿路 P--7 P--0 軸園智雄 保健指導全般 P-- P--4 山口宏茂 保健指導全般 P--5 P--8 岡村雅雄 受診勧奨 医療連携 P--9 P--44 安田 貢 プレナリーセッション P--0 P--06 0:00 :00 福井敏樹 問診 受診者情報 P--07 P--09 松木隆央 眼 耳 鼻 咽 喉頭 P--0 P-- 加茂純子 循環器 P-- P--5 向井幹夫 循環器 動脈硬化 P--6 P--9 和泉賢一 ロコモティブシンドローム 身体活動 P--0 P-- 稲次潤子喫煙 P-- P--4 9:0 0:00 大森久光 ( 金 ) 特定保健指導 P--5 P--8 藤川るみ 特定保健指導 P--9 P-- 畠山雅行 指導 フォローアップその他 P-- P--5 小柴賢洋 システム サービス P--6 P--9 吉本貴宜 システム サービス P--40 P--4 大塚博紀 8 (58) Vol. No. 07 年

30 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 学会関連会議 平成 9 年度第 回編集委員会 8 月 日 ( 水 ) :00 ~ 5:00 会場 : パレスホテル大宮 4 階 コスモス 第 8 回サーベイヤー研修会 8 月 日 ( 水 ) :00 ~ 7:00 会場 : パレスホテル大宮 4 階 ローズルーム中 平成 9 年度第 回理事会 8 月 日 ( 水 ) 5:00 ~ 8:00 会場 : パレスホテル大宮 4 階 ローズルーム西 第 回健診団体連絡協議会 ( 予定 ) 8 月 5 日 ( 金 ) 6:0 ~ 8:0 会場 : 大宮ソニックシティ 70 会議室 Vol. No. 07 年 9(59)

31 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 特別講演 ( 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会 ) 日時 : 07 年 8 月 5 日 ( 金 )4:00 ~ 6:00 会場 : パレスホテル大宮 4 F ローズルーム ( 西 ) 参加資格 : 日本学会会員 大宮医師会会員 定員 : 0 名 ( 定員になり次第 受付を終了いたします ) 受講料 : 第 58 回日本学会学術大会参加費に含む 取得単位 : 日本医師会生涯研修 ( 専門 ) 単位 ( 当日終了後単位取得シールをお渡しします 原則 遅刻 早退は認められません ) 共 プログラム 催 : 一般社団法人大宮医師会 座長 : 足立雅樹埼玉医科大学病院健康管理センター副センター長 4:00 ~ 5:00 最近の産業保健の動向 松本 吉郎 公益社団法人日本医師会常任理事一般社団法人大宮医師会会長松本皮膚科形成外科医院院長 5:00 ~ 6:00 産業化学物質とそのリスクアセスメント 柳澤裕之東京慈恵会医科大学環境保健医学講座教授 申込方法 : 参加登録はオンライン登録となります ( オンライン登録が困難な場合は下記演題登録事務局までご連絡ください ) 学術大会ホームページの産業医制度産業医学研修会のページよりご登録ください ホームページ 申込締切日時 :8 月 0 日 ( 木 )8:00( 定員になり次第 受付を終了いたします ) お問い合わせ FAX 返信先 第 58 回日本学会学術大会演題登録事務局 ( 株 ) シーエーティ ( 担当 : 室井 大竹 吉村 ) -000 横浜市中区海岸通 -9 横浜ビル 0 号室 TEL: FAX: secretariat@58jsnd.jp 0 (60) Vol. No. 07 年

32 The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 07 年第 回健診専門医研修会 ( 第 46 回健診認定医 専門医研修会 ) 日時 : 07 年 8 月 6 日 ( 土 ) 9:0 ~ :45( 受付 8:0 9:0) 会場 : 大宮ソニックシティ F 大ホール 参加資格 : (A) 認定医等 ( 資格希望者 ) 旧制度専門医 (B) 新制度健診専門医 (H4 年度以降認定 更新者 ) 定員 :,500 名 ( 定員になり次第受付を終了 8 月 7 日 ( 木 ) でオンライン登録は終了します ) 取得単位 : 7 単位 資格によって単位管理方法等が異なりますのでご注意ください (A: 認定医 旧専門医等 : シール管理 B: 新制度専門医 : 修了証提出 ) 参加費 : 名様 0,000 円 ( 資料代込 ) 参加費は 当日会場にてお支払となります ( 領収書発行 ) 申込方法 : 参加登録はオンライン登録となります 日本学会ホームページより 各種認定制度 - 認定医制度 - 研修会情報 - 認定医 専門医研修会 - オンライン登録 当日の手続き 研修会に関する問合わせ オンラインでの登録が困難な場合は下記登録事務局までご連絡ください お問合わせ先 : 日本学会事務局認定医 専門医研修会担当 TEL: (9:00 ~ 7:00 平日のみ ) オンラインで登録した返信メール (FAX) 登録確認証 を当日受付に提出の上 参加費をお支払ください 認定医等 : 登録確認証 (A) には 黄色の領収書をお渡ししますので 研修会終了後 領収書を提示 シールを受理し お帰りください 新制度専門医 : 登録確認証 (B) には 領収書 修了証 ( オレンシ 用紙 ) をお渡しします 修了証に氏名等を記入の上 半分を切り離し 研修会終了後 回収箱に入れてお帰りください ( 当日提出した修了証以外は無効となります 約 か月後に 単位取得画面 に反映します ) プログラム ( 案 ): プログラムは講師の都合により変更する場合があります ) 9:5 ~ 0:5 消化器疾患の現状と今後の展望 猿田雅之東京慈恵会医科大学内科学講座消化器 肝臓内科主任教授 )0:5 ~ :5 健診における乳がん診断 櫻井健一日本大学医学部附属板橋病院乳腺内分泌外科部長 ( 休憩 :5 ~ :45) ):45 ~ :45 医療事故調査制度について 宮田 哲郎 山王病院 山王メディカルセンター血管病センターセンター長 本講演は 健診専門医更新単位の 医療安全 医療倫理に関する研修 対象となりますので 本研修会の受講で 単位取得可能です (B のみ対象 ) :45 ~ A) 認定医 旧専門医等 参加シールを配布します B) 新制度健診専門医 修了証を提出いただきます Vol. No. 07 年 (6)

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34 主要プログラム(6) 日目8月4 日(木)The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 主要プログラム 第 日目 (8 月 4 日 ( 木 )) 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 大ホール ) 開会式 8:45 ~ 9:00 大会長講演 9:00 ~ 9:0 生涯健康のガイドライン創り 座長 : 加藤公則 ( 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院生活習慣病予防検査医学講座教授 ) 演者 : 中川高志 ( 医療法人大宮シティクリニック理事長 ) 特別講演 9:0 ~ 0:0 がんの早期発見: がんにならない がんに負けない がんと生きる社会を目指す 座長 : 和田 高士 ( 東京慈恵会医科大学大学院健康科学教授 ) 演者 : 落谷 孝広 ( 国立研究開発法人国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野主任分野長 ) 招待講演 0:45 ~ :45 ときめきのとき 座長 : 中川 高志 ( 医療法人大宮シティクリニック理事長 ) 演者 : 宮田 亮平 ( 東京藝術大学 名誉教授 ) 座長 : 津下 一代 ( あいち健康の森健康科学総合センターセンター長 ) 福井 敏樹 ( 医療法人社団如水会オリーブ高松メディカルクリニック院長 ) 演者 : 第 期の特定保健指導の見直しについて 高木 有生 ( 厚生労働省保険局医療介護連携政策課データヘルス 医療費適正化対策推進室室長 ) 特定保健指導から得られた科学的知見 村本あき子 ( あいち健康の森健康科学総合センター健康開発部長 ) 保健指導の組織的な体制 評価 武藤 繁貴 ( 社会福祉法人聖隷福祉事業団聖隷健康診断センター所長 ) 特定健診 特定保健指導における禁煙支援の普及をめざして 中村 正和 ( 公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センターセンター長 ) 保健指導者育成に向けた学会の取り組み ~ 学会特定健診 特定保健指導対策委員会より~ シンポジウム Ⅱ 4:00 ~ 6:00 特定保健指導 ~0 年間の集大成と第三期に向けて Vol. No. 07 年

35 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 小ホール ) シンポジウム Ⅰ 9:45 ~ :45 健診を糖尿病予防にどのように活用するか 座長 : 佐々木敬 ( 東京慈恵会医科大学臨床医学研究所教授 ) 演者 : 糖尿病の早期発見と予防の実際 藤川るみ ( 医療法人グランドタワーメディカルコート診療部部長 ) 心血管病予防に対しての健診の活用方法 清水一紀 ( 社会医療法人心臓病センター榊原病院糖尿病内科部長 ) 糖尿病予防 糖尿病治療としての食事 運動療法 福井道明 ( 京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌 代謝内科学教授 ) 糖尿病患者における糖尿病腎症に対する考え方 古家大祐 ( 金沢医科大学糖尿病 内分泌内科学教授 ) 本講演 ( シンポジウム Ⅰ) は 専門医制度新制度指導医資格更新のための 指導医講習会 対象講演となります 対象者には会場入口にて講習参加票をお配りいたします 講演終了後 講習参加票にお名前をご記入の上 会場前の回収箱に提出してください ( 当日会場で提出された講習参加票以外は無効となります 原則 遅刻 早退は認められません ) 本講演は第 会場をサテライト会場とする予定です サテライト会場 ( 第 会場 ) は 第 会場の混雑状況に応じ 開場 ( 入場可 ) となりますので予めご留意願います ( 講習参加証の手続き等は第 会場と同じです ) シンポジウムⅢ 4:00 ~ 6:00 女性のドックをいかに効率よく行うか 座長 : 佐々木寛 ( 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院婦人科部長東京慈恵会医科大学附属柏病院産婦人科客員教授 ) 演者 : 子宮頸がん検診 細胞診 コルポスコピー植田政嗣 ( 公益財団法人大阪がん循環器病予防センター婦人科検診部長 ) 子宮頸がん併用検診から見た婦人科ドック検診河西十九三 ( ちば県民保健予防財団総合健診センター顧問 ) 本会におけるドック女性健診効率化への取り組み木口一成 ( 公益財団法人東京都予防医学協会検査研究センター長 ) 子宮がん検診 - 子宮頸がん健診に液状化検体法の導入児玉省二 ( 医療法人新潟南病院産婦人科部長 ) 職域の子宮頸がん検診の現状と将来の展望小田瑞恵 ( 医療法人社団こころとからだの元氣プラザ婦人科診療部長 ) 4 (64) Vol. No. 07 年

36 主要プログラム(65) The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock シンポジウムⅣ 6:00 ~ 8:00 眼科健診の現状と未来 第座長 : 中野 匡 ( 東京慈恵会医科大学眼科学講座教授 ) 演者 : 眼科健診の公衆衛生上の意義 立道 昌幸 ( 東海大学医学部基盤診療学系衛生学公衆衛生学教授 ) エビデンスに基づいた眼科健診を目指して 川崎 良 ( 山形大学大学院医学系研究科公衆衛生学講座准教授 ) 眼科健診の医学的効果 山田 昌和 ( 杏林大学医学部眼科学教室教授 ) 中川 徹 ( 株式会社日立製作所日立健康管理センタ副センタ長 ) 健診における視野計導入の効果 中野 匡 ( 東京慈恵会医科大学眼科学講座教授 ) で実施した眼科健診の実際 日目8月4 日(木) Vol. No. 07 年 5

37 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 第 日目 (8 月 5 日 ( 金 )) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム ) 特別講演 4:00 ~ 6:00 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会 座長 : 足立雅樹 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター副センター長 ) 演者 : 最近の産業保健の動向松本吉郎 ( 公益社団法人日本医師会常任理事一般社団法人大宮医師会会長松本皮膚科形成外科医院院長 ) 産業化学物質とそのリスクアセスメント柳澤裕之 ( 東京慈恵会医科大学環境保健医学講座教授 ) ( 詳細は 0 ページをご覧ください ) 6 (66) Vol. No. 07 年

38 主要プログラム(67) The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 大ホール ) 教育講演 9:00 ~ 0:00 健康管理における肥満症診療の意義 座長 : 森山 優 ( 医療法人大宮シティクリニック副所長 ) 演者 : 宮崎 滋 ( 公益財団法人結核予防会総合健診推進センター所長 ) 記念講演 0:05 ~ :0 保健医療の将来: 制度からシステムへ 座長 : 宮下 正弘 ( 社会福祉法人賛成福祉会介護老人保健施設山盛苑施設長 ) 井原 實 ( 国際ロータリー第 770 地区ロータリー財団委員長 ) 演者 : 渋谷 健司 ( 東京大学大学院医学系研究科教授 ) 共催 : 国際ロータリー第 770 地区 第 日本学会理事長講演 :0 ~ 4:5 今後の健診と日本学会の進むべき道 報告 : 中村 正和 ( 学術委員会 喫煙対策小委員会委員長 ) 演者 : 篠原 幸人 ( 公益社団法人日本学会理事長 国家公務員共済組合連合会および同立川病院顧問 東海大学 名誉教授 ) 日本学会会員集会 4:5 ~ 6:00 第 59 回日本学会学術大会について 報告 : 加藤 公則 ( 新潟大学大学院生活習慣病予防検査医学講座教授 一般社団法人 新潟県労働衛生医学協会 ) 平成 9 年度事業報告 収支予算報告 報告 : 篠原 幸人 ( 日本学会理事長 ) 那須 繁 ( 日本学会財務担当理事 ) 各種委員会報告 判定区分改定 08 年度 ( 案 ) 報告 : 和田 高士 ( 健診判定 指導マニュアル作成委員会委員長 ) 学術委員会喫煙対策小委員会 施設アンケート結果報告 日目8月5 日(金) Vol. No. 07 年 7

39 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 表彰式 健診施設機能評価優秀賞 一般財団法人 芙蓉協会 聖隷沼津第一クリニック聖隷沼津健康診断センター 社会医療法人財団 天心堂 健診 健康増進センター 特定医療法人財団 博愛会 センターウェルネス天神 / ウィメンズウェルネス天神 日本赤十字社 富山赤十字病院 健診センター 基督復臨安息日會醫療財團法人 Taiwan Adventist Hospital 台安医院 一般財団法人 三宅医学研究所 セントラルパーククリニック 市立横手病院 健康管理センター 白山石川医療企業団 公立松任石川中央病院 06 年度学会誌優秀論文賞 閉会式 6:00 ~ 6:0 プレナリーセッション最優秀口頭 ポスター ( 学術大会長賞 ) 表彰式 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 小ホール ) シンポジウムⅤ 9:00 ~ :00 COPD の診断をめぐって 座長 : 河野修興 ( 広島都市学園大学学長 ) 横山彰仁 ( 高知大学医学部附属病院病院長高知大学医学部血液 呼吸器内科学教授 ) 演者 : 診断基準と病期柴田陽光 ( 山形大学医学部第一内科病院教授 ) オシレーシシ法による診断は可能か? 黒沢一 ( 東北大学環境 安全推進センター教授 ) 肺年齢の利用と問題点 ( 患者指導の要点を含めて ) 西川正憲 ( 藤沢市民病院副院長呼吸器内科部長 ) C OPD:CT 画像からわかること室繁郎 ( 京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学准教授 ) 喘息と COPD の合併例の診断岩本博志 ( 広島大学分子内科講師 ) おもてなし講演 :00 ~ :00 盆栽が教えてくれること 座長 : 中川 一美 ( 医療法人大宮シティクリニック理事 ) 演者 : 山田 香織 ( 清香園彩花流盆栽家元 ) 共催 : さいたま市大宮盆栽美術館 8 (68) Vol. No. 07 年

40 主要プログラム(69) The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock 市民公開講座 4:00 ~ 5:50 ストレスと回復力ー素敵に年を重ねよう 演者 : 海原純子 ( 日本医科大学医学教育センター 健診医療センター特任教授 ) 司会進行 : 入江みか ( フリーアナウンサー ) 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 4F 国際会議室 ) 第 特別企画 Ⅱ 9:00 ~ :45 第一部 超音波検査ライブセミナー 腹部 乳腺 司会 : 足立 雅樹 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター副センター長 ) 演者 : 乳腺エコーの基本を確認しましょう 中島美智子 ( 埼玉医科大学病院総合診療内科非常勤講師 ) 腹部エコー / 日常業務の疑問を考える 清水正雄 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター助教 ) 第二部 婦人科細胞診の実際 受講者は医師のみに限定させていただきます 齋 龍駒 ( 台湾台安医院特別外来主任 ) 司会 : 佐々木 寛 ( 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院婦人科部長東京慈恵会医科大学附属柏病院産婦人科客員教授 ) 演者 : 子宮頸がん検診 細胞採取を主体に 小田 瑞恵 ( 医療法人社団こころとからだの元気プラザ婦人科診療部長 ) 協力 : 東芝メディカルシステムズ株式会社 パネルディスカッション 4:00 ~ 5:0 健診ツーリズム : 世界に広がる 座長 : 山本 修三 ( 一般社団法人 Medical Excellence JAPAN 理事長 ) 黄 菊坤 (NEUSOFT Japan( 株 )Xikang Japan 責任者 ) 演者 : 日本の医療国際展開の仕組みと現状 山本 修三 ( 一般社団法人 Medical Excellence JAPAN 理事長 ) 健診ツーリズムにおける運用上の問題点 お客様視線より 黄 菊坤 (NEUSOFT Japan( 株 )Xikang Japan 責任者 ) 外国人からみた日本の健診サービスの違い ( 外国人が満足する健診サービスとは何か ) 渡部 昌樹 ( 徳洲会国際医療支援室プロジェクトリーダー ) メディカルツーリズム 0 の知識 河野 晋一 ( 医療法人沖縄徳洲会湘南鎌倉総合病院健康管理センター責任者 ) 海外でを受診する際の問題点 台湾と日本のの違い 日目8月5 日(金) Vol. No. 07 年 9

41 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して ランチョンセミナー 第 日目 (8 月 4 日 ( 木 )) ランチョンセミナー :0 ~ :0 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 小ホール ) 認知症は MCI の早期発見で予防できる 座長 : 入谷敦 ( 金沢医科大学認知症センター 高齢医学科講師 ) 演者 : 朝田隆 ( 東京医科歯科大学特任教授 ) 鈴木秀昭 ( 株式会社 MCBI 研究開発部執行役員 ) 共催 : 株式会社 MCBI ランチョンセミナー :0 ~ :0 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 4F 国際会議室 ) 広がりつつあるロコモ健診の有効性と今後の展望 座長 : 石橋 英明 ( 医療法人社団愛友会伊奈病院整形外科部長 NPO 法人 高齢者運動器疾患研究所代表理事 ) 演者 : ロコモ健診の活用事例 ~ OISOスタディにおける産官学連携事業報告 ~ 中村豊 ( 社会福祉法人恩賜財団済生会湘南平塚病院整形外科顧問 ) におけるロコモ健診の意義とその展望 泉田良一 ( 社会福祉法人仁生社江戸川病院慶友人工関節センター長 ) 共催 : ロコモチャレンジ! 推進協議会 / アルケア株式会社 ランチョンセミナー :0 ~ :0 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール +) 痛風 高尿酸血症の最近の話題 ~ ABCG 遺伝子多型検査によるゲノム個別化予防 ~ 座長 : 市田公美 ( 東京薬科大学薬学部病態生理学教室教授東京慈恵会医科大学腎臓 高血圧内科客員教授 ) 演者 : 松尾洋孝 ( 防衛医科大学校分子生体制御学講座講師 ) 共催 : 株式会社ビー エム エル ランチョンセミナー 4 :0 ~ :0 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟市民ホール +4) における視野検査の公衆衛生学的意義 90 秒の視野計で 00 万人の QOL を救う 座長 : 和田 高士 ( 東京慈恵会医科大学大学院医学研究科健康科学教授 ) 演者 : 山田 昌和 ( 杏林大学医学部眼科学教室教授 ) 立道 昌幸 ( 東海大学医学部基盤診療学系衛生学公衆衛生学教授 ) 共催 : カールツァイスメディテック株式会社 40 (70) Vol. No. 07 年

42 ランチョンセミナー(7) 8月4 日(木)The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock ランチョンセミナー 5 :0 ~ :0 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 安全で低コスト効率的な内視鏡の洗浄システムを目指して 座長 : 大澤博之 ( 自治医科大学内科学講座消化器内科部門教授 ) 演者 : 消化器内視鏡における二酸化塩素を用いた洗浄システムの有用性遠藤俊吾 ( 福島県立医科大学会津医療センター小腸 大腸 肛門科教授 ) 実際に二酸化塩素洗浄システム ( エスパルⅢ) を導入して ~ 洗浄履歴管理システムを併用した低コストかつ効率的運用 ~ 谷仲一郎 ( 公益財団法人筑波メディカルセンターつくば総合健診センター専門科長 ) 共催 : 株式会社精研 第日目 ランチョンセミナー 6 :0 ~ :0 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 胃癌リスク評価の現状とリスク検診の課題 座長 : 大塚 博紀 ( 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター長 ) 演者 : 一瀬 雅夫 ( 帝京大学医学部 特任教授医学部附属新宿クリニック がん検診センター ) 共催 : アストラゼネカ株式会社 ランチョンセミナー 7 :0 ~ :0 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) でいかに非アルコール性脂肪肝炎を絞り込むか 座長 : 足立 雅樹 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター准教授 ) 演者 : 須田 剛士 ( 新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院消化器内科副院長 ) 共催 : 東芝メディカルシステムズ株式会社 ランチョンセミナー 8 :0 ~ :0 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム中 ) 超悪玉コレステロール - その生成機序と臨床的意義 - 座長 : 石橋みどり ( 新東京病院 臨床検査室部長 ) 演者 : 平野 勉 ( 昭和大学医学部 内科学講座糖尿病 代謝 内分泌内科学部門主任教授 ) 共催 : デンカ生研株式会社 ランチョンセミナー 9 :0 ~ :0 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム西 ) 酸関連疾患への新たなアプローチ 座長 : 眞嶋浩聡 ( 自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科教授 ) 演者 : 胃がん検診へのさいたま市の取り組み~ 酸関連疾患の動向も含めて~ 三吉博 ( 大宮医師会胃がん検診委員会埼玉県医師会がん検診医会胃がん検診部会みよしクリニック院長 ) H. pylori 陰性時代に最適な逆流性食道炎治療を考える新畑博英 ( さいたま市民医療センター消化器内科科長 ) 共催 : 武田薬品工業株式会社 Vol. No. 07 年 4

43 生涯健康のガイドライン創り 豊かな高齢化社会を目指して 第 日目 (8 月 5 日 ( 金 )) ランチョンセミナー 0 :00 ~ :00 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 大ホール ) 大腸 CT 検査をどう生かすか ~ 実際から意義について ~ 座長 : 飯沼元 ( 国立がん研究センター中央病院放射線診断科医長 ) 演者 : 服部昌志 ( 医療法人山下病院理事長 ) 共催 : 伏見製薬株式会社 ランチョンセミナー :00 ~ :00 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール +) で見つかる腎臓の病気 ~ 多発性嚢胞腎の診断 治療の進歩も踏まえて ~ 座長 : 山門實 ( 足利工業大学看護学部学部長 ) 演者 : 土谷健 ( 東京女子医科大学血液浄化療法科教授 / 第四内科兼任教授 ) 共催 : 大塚製薬株式会社 ランチョンセミナー :00 ~ :00 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール +4) 心筋虚血の新しいスクリーニング検査を考える 座長 : 野村秀一 (JR 広島病院健診センター部長 ) 演者 : 心機能解析 MCG 解析 の仕組みと米国の現状野村秀一 (JR 広島病院健診センター部長 ) 心機能解析 MCG 解析 の使用経験岩本直樹 ( 相模原中央病院検査室 ) 共催 : 東レ メディカル株式会社 ランチョンセミナー :00 ~ :00 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 肥満合併糖尿病治療 Up to Date 行動療法と SGLT 阻害薬活用の最新知見 座長 : 桝田出 ( 武田病院健診センター所長 ) 演者 : 片山隆司 ( 医療法人慈翔会かたやま内科クリニック院長 理事長 ) 共催 : 大正富山医薬品株式会社 ランチョンセミナー 4 :00 ~ :00 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) に必要なレーザー内視鏡の知識 ~ がんを見逃さないための LCI BLI の使い方 座長 : 西川 稿 ( 医療法人社団愛友会上尾中央総合病院副院長消化器内科 ) 演者 : 大澤 博之 ( 自治医科大学内科学講座消化器内科学部門教授 ) 共催 : 富士フイルムメディカル株式会社 4 (7) Vol. No. 07 年

44 ランチョンセミナー(7) The 58th Annual Scientific Meeting of Japan Society of Ningen Dock ランチョンセミナー 5 :00 ~ :00 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) スクリーニングにおける BNP 値の目安 座長 : 三浦克之 ( 滋賀医科大学アジア疫学研究センターセンター長 ) 演者 : 川井真 ( 東京慈恵医科大学内科学講座循環器内科准教授 ) 共催 : 塩野義製薬株式会社 / 東ソー株式会社 / 株式会社 LSI メディエンス / アボットジャパン株式会社 / シーメンスヘルスケア ダイアグノスティクス株式会社 / 積水メディカル株式会社 / 富士レビオ株式会社 / アリーアメディカル株式会社 ランチョンセミナー 6 :00 ~ :00 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 乳腺疾患の組織型診断と乳癌のサブタイプ分類に関する最近の動向 座長 : 長村 義之 ( 医療法人社団こうかん会日本鋼管病院病理診断科部長 ) 演者 : 黒住 昌史 ( 埼玉県立がんセンター病理診断科科長兼部長 ) 共催 : ロシュ ダイアグノスティックス株式会社 ランチョンセミナー 7 :00 ~ :00 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) これからの眼底検診 座長 : 和田高士 ( 東京慈恵会医科大学大学院健康科学教授 ) 演者 : における眼底検診の重要性村上晶 ( 順天堂大学医学部大学院医学研究科教授 ) 次世代の眼底検診で失明につながる眼疾患の早期発見中野匡 ( 東京慈恵会医科大学眼科学講座教授 ) 共催 : 株式会社トプコン 第日目8月5 日(金) ランチョンセミナー 8 :00 ~ :00 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム中 ) 全身疾患の門戸としての消化吸収 up date 座長 : 那須 繁 ( 特定医療法人財団博愛会理事長 ) 演者 : 穂苅 量太 ( 防衛医科大学校内科学講座 ( 消化器内科 ) 教授 ) 共催 : ミヤリサン製薬株式会社 ランチョンセミナー 9 :00 ~ :00 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム西 ) 日野市における糖尿病性腎症重症化予防の取り組み ~ 微量アルブミン尿検査の健診への導入 ~ 座長 : 菅野義彦 ( 東京医科大学腎臓内科学分野主任教授 ) 演者 : 村上円人 ( 佐野厚生農業協同組合連合会佐野厚生総合病院院長 ) 共催 : 栄研化学株式会社 Vol. No. 07 年 4

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46 一 般 演 題 口頭発表 プログラム 第 日目 8月4日 木 演題番号 --0 例 期 日 1日目 日目 会場

47 第 日目 (8 月 4 日 ( 木 )) プレナリーセッション ( 口頭発表 ) 第 会場 ( 大宮ソニックシティホール棟 F 大ホール ) 6:00~8:00 座長 : 荒瀬康司 ( 虎の門病院健康管理センター 画像診断センター ) --0 黒沢病院症例における PSA 生長曲線の検討 吉原尊樹 4 戸塚真弓 齋藤石井 隆 4 秀和 医療法人社団美心会黒沢病院企画推進部 医療法人社団美心会黒沢病院泌尿器科 加瀬嘉明 5 大木亮 山中英壽 5 伊藤一人 曲 友弘 医療法人社団美心会黒沢病院予防医学研究所 医療法人社団美心会黒沢病院附属ヘルスパーククリニック高崎健康管理センター 4 5 群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学 黒澤 功 --0 上部消化管内視鏡健診にて発見されたピロリ菌除菌治療後胃癌の検討 中村哲之 今 陽一 小沼邦男 眞田利男 柴多三省 権田晴江 須藤保美 天笠 豊 鈴木あけみ 長谷川亜矢子 SUBARU 健康保険組合太田記念病院健康管理センター --0 アルコール体質検査と糖代謝 ( 体質別の飲酒習慣とインスリン分泌能 ) 高橋英孝護山健悟近藤智雄新井田奈美大島美和子加藤ルミ子 東海大学医学部付属八王子病院健康管理センター --04 当施設における低線量 CT 肺がん検診 年の実績 浅田敬子伊福浩水湯田敏行楠元志都生 ( 公財 ) 宮崎県健康づくり協会 --05 喫煙の腎機能に与える影響 尿蛋白及び尿潜血出現と egfr への影響との関係 縦断的 横断的検討 齊藤実映 山川久美枝 井上 基 一般社団法人上越医師会上越地域総合健康管理センター 星野和夫 上野光博 上越教育大学保健管理センター 阿部 惇 --06 集団健診における超広角レーザー検眼鏡を用いた眼底検査の有用性 臼井英晶 加藤 亜紀 長谷川典生 富安胤太 小椋俊太郎 安川 力 小椋祐一郎 名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学 --07 禁煙指導による関心度 ( 行動変容ステージ ) の変化 ~ 健診センターにおける年 回の介入効果分析 ~ 上田里織松本佐智代富士岡幸吉末和子小林伸行土屋敦 医療法人社団相和会相模原総合健診センター --08 アミノインデックスがんリスクスクリーニング (AICS) 経年受診の有用性に関する検討 山門戸田, 實 晶子 足利工業大学 山本石坂 看護学部 浩史 裕子 味の素株式会社 山本麻衣 菊池信矢 イノベーション研究所 新美佑有 谷 三井記念病院総合健診センター 瑞希 46 (76) Vol. No. 07 年

48 一般演題特定保健指導 ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 9:45~0:45 座長 : 田畑正司 ( 一般財団法人石川県予防医学協会 ) -4-0 動機づけ面接とは ~ 行動変容ステージモデルに依存しない新しい保健指導 ~ 清水隆裕兼城邦昭砂川隆仲田清剛 社会医療法人敬愛会ちばなクリニック健康管理センター -4-0 特定保健指導初回面談後の自由記載アンケート分析 ~ 指導者間比較による一考察 ~ 石原 清美 阿部由紀美 深田英樹 愛知県厚生農業協同組合連合会 豊田厚生病院 健康管理センター 愛知県厚生農業協同組合連合会 豊田厚生病院 看護管理室 畠中京子 -4-0 特定保健指導支援率向上を目指して 上野允理耶大前利道大澤唯称葛西久美菅原叶子沼本美由紀大前由美 医療法人社団新虎の門会 新浦安虎の門クリニック 特定保健指導継続支援による意義と効果 能條晶子小川なお子奥平笙子 医療法人和の会与那原中央病院 ヘルスジャッジに生活改善記録表を活用した保健指導の有用性 質問紙調査による意識 行動変化の評価 渡部 良枝 水橋 星子 稲葉麻紀 関根郁恵 小澤久子 福原初江 脇 和恵 清水 正雄 足立雅樹 丸山義明 埼玉医科大学病院 健康管理センター プログラ口Vol. No. 07 年 47 ム 頭発表第日目8月4 日(木)-4-06 ステップアップ検査を受ける理由の違いが健診結果に与える影響について 佐藤世津子 小林すずろ 全国健康保険協会 神奈川支部 特定保健指導 ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 0:50~:50 座長 : 宮脇尚志 ( 京都女子大学家政学部食物栄養学科 ) 特定保健指導後の行動変容を維持する促進因子の検討 松田華加医療法人豊田会刈谷豊田総合病院健診センター 動機付け支援の長期効果 : 6 ヶ月後評価とその後の受診回数が与える影響 酒井直鈴木英彦飯島竜之桃木茂松本雅彦松本吉郎 大宮医師会 特定保健指導率向上のための利用勧奨の評価と課題 岩本 奈里 石本 裕美 前田豊美 江口みかる 窪田健一 野波善郎 緒方 康博 日本赤十字社熊本健康管理センター (77)

49 -4-0 学習会欠席希望者の特定保健指導の関わりについて 伊豆元弥生 上原結香里 大橋盛定 在一 弘志 坂元歩実横地隆 株式会社トヨタエンタプライズウェルポサポートセンター 東海大学医学部基盤診療学系健康管理学, 浦栄子 高橋英孝 阿野鈴加 鈴浦登代子 トヨタ自動車健康支援センターウェルポ -4- 特定保健指導対象者の労働環境による検査値の傾向について 太田美幸高水優実羽瀬彩星ちえみ内藤絵理香総合健診センターヘルチェック顧客健康支援室 -4- 特定保健指導に求められるもの ~ 自立支援に向けて修了者の会結成へ ~ 桑畑浩子間野多絵森本信三吉川貴子松尾晃次 公益財団法人白浜医療福祉財団白浜はまゆう病院 健診センター 糖代謝 ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 4:00~4:40 座長 : 久保田敬子 ( 公益財団法人慈愛会いづろ今村病院健康管理センター ) -4- 酸化ストレスは糖尿病の発症リスクであり その評価は先制医療への架け橋となる 山門石坂, 實 裕子 足利工業大学三井記念病院 田中 看護学部 4 検査部 孝幸 味の素株式会社 新美佑有 谷 イノベーション研究所 瑞希 戸田晶子 4 矢野正生 三井記念病院総合健診センター -4-4 飲酒は糖化抑制を介して HbAc およびグリコアルブミンを低下させる 古賀 正史 稲田 はくほう会セントラル病院 慎也 内科 市立川西病院 糖尿病 内分泌内科 -4-5 にて診断された 型糖尿病患者に対する SGLT 阻害薬の治療効果 楠 正隆 押田 芳治 夏目有紀枝 佐藤大介 名古屋大学総合保健体育科学センター糖尿病運動機能代謝学寄付研究部門 山形大学大学院医学研究科生命情報工学講座 -4-6 加齢と体脂肪分布 インスリン抵抗性 アディポネクチン濃度などとの関係 広瀬,, 寛 高山美智代 慶應義塾大学保健管理センター, 清水良子 井上, 詠 慶應義塾大学病院予防医療センター 岩男, 泰 慶應義塾大学, 河邊博史 医学部内科 糖代謝 ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 4:45~5:5 座長 : 伊藤千賀子 ( 医療法人グランドタワーメディカルコート ) -4-7 当センターにおける健診経年受診者生活習慣病の変化の検討 野村さやか 日高 好博 JA 鹿児島県厚生連健康管理センター JA 鹿児島県厚生連健康管理センター 小浜里美 中央検査室 4 細山田香 JA 鹿児島県厚生連病院 4 JA 鹿児島県厚生連病院内科 吉福士郎 中央検査室 宮原広典 -4-8 型糖尿病の推定発症年齢と家族歴 -National Center Diabetes Database の分析より 本田野田 律子 5 光彦 高橋 虎の門病院健康管理センター 国立国際医療研究センター 4 義彦 山下滋雄 岩手医科大学 5 埼玉医科大学 梶尾 4 裕 4 柳内秀勝 JCHO 東京山手メディカルセンター 4 三島修一 48 (78) Vol. No. 07 年

50 一般演題口(木)-4-9 HbAc5.6 ~ 6.4% かつ FPG00 ~ 5mg/dl の前糖尿病状態は糖尿病発症高リスク群 亀谷富夫沢井美土里佐竹千佳子小杉久子橋本沙也可若松沙保里山本麻樹子坪野由美澁谷直美 富山県厚生連 高岡健康管理センター -4-0 糖尿病ハイリスク群に対するブドウ糖負荷試験の取り組み 寺内 逸美 山本 実樹 楠本真世 京坂みなみ 井ノ口美帆 古川元庸 藤村 和代 独立行政法人地域医療機能推進機構大和郡山病院健康管理センター健診指導室 -4- 運動がもたらす血糖値の変化 佐藤美穂堀内隆三石塚玲子 鶴岡協立病院 健診科 脂質代謝 尿酸代謝 ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 5:40~6:40 座長 : 桝田出 ( 医療法人財団康生会武田病院健診センター ) -4- TG400mg/dL 未満における LDL 直接法と Friedewald 式で算出した LDL 値との相関と差 安藤 恭代 萩原 美桜 菅原知紀 徳田宇弘 根上昌子 菅野壮太郎 大塚 博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター 頭発表第日目8月4 日-4- メタボ指標としての nonhdl コレステロール 岩崎 二郎 茨城県厚生連 JA とりで総合医療センター健康管理センター -4-4 健診 での sd LDL-C 値の活用について 寅貝 良子 山本 泰司 望月 茂 黒島俊夫 今岡 渉 藍 真澄 一般財団法人 関西労働保健協会 東京医科歯科大学附属病院 -4-5 高中性脂肪血症に伴うレムナントコレステロールおよびアポリポ蛋白 B とマロンジアルデヒド修飾 LDL コレステロールとの関係,,,, 岸本憲明山田千積椎名豊仁科良後田奈々,, 久保明石井直明西崎泰弘 東海大学医学部基盤診療学系健康管理学東海大学医学部付属病院健診センター 東海大学大学院医学研究科ライフケアセンター, 山野光彦 プログラム Vol. No. 07 年 尿酸の男女差と年齢別推移 水野杏一山下敦近藤修二船津和夫横島友子田中千裕寺田奈美影山洋子本間優中村治雄 公益財団法人 三越厚生事業団 -4-7 職域健診受診者約 5 万人における年齢別にみた低尿酸血症の頻度 塩宏鳥取赤十字病院検査部 (79)

51 消化器 ( 上部消化管 )( 口頭発表 ) 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール ) 9:45~0:45 座長 : 三木一正 ( 一般財団法人日本健康増進財団 ) -5-0 C アーム を用いた背臥位二重造影第 斜位像の透視観察, 數納優希 新谷俊生 慶應義塾大学病院 吉田島田 諭史泰富 放射線技術室, 中村祐二朗 杉野吉則, 宗友郁子 岩男泰 慶應義塾大学病院予防医療センター 新島友輝 有本ゆり, -5-0 基準撮影導入前後に於ける診断精度の比較検討 小野鉄也 河合隆 前田 麻美 金井舞子 医療法人社団敬昭会芙蓉診療所成人病医学センター 柴田 昌 城間 勉 東京医科大学消化器内視鏡分野 大坪哲雄 -5-0 遠隔読影導入後の上部消化管造影検査における要精検率の変動について 山崎英孝吉田秀夫小野克弘米澤真頼栗原智子山本弥生新井洋子長谷川茂恵実宇田川正勝 医療法人社団普照会 井上記念病院 当施設における胃 X 線基準撮影法導入前後での要精検率の検討 野本尚彦 三輪一二三 宮司中野 紗貴 江梨 白岩隆太郎 森充子 島内勝紀 大草敏史 辻 泰喜 竹元豊志 一般社団法人オリエンタル労働衛生協会オリエンタル上野健診センター放射線科一般社団法人オリエンタル労働衛生協会オリエンタル上野健診センター 川口パークタワークリニック 年間に亘る経年観察による胃 X 線像の粘膜萎縮変化と背景要因 西川川島 孝 晶子 芳野 純治 医療法人尚豊会四日市健診クリニック 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院 長谷川早苗 加藤明美 岡田明子 医療法人松柏会大名古屋ビルセントラルクリニック 千田 豊 胃 X 線像における粘膜萎縮 ( 粘膜ひだの領域 粘膜ひだの形態 粘膜面の性状 ) の 年間にわた る変化 西川 孝 芳野 純治 医療法人尚豊会四日市健診クリニック 医療法人松柏会大名古屋ビルセントラルクリニック 消化器 ( 上部消化管 )( 口頭発表 ) 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール ) 0:50~:50 座長 : 吉川裕之 ( 聖隷健康診断センター ) 胃 X 線写真によるピロリ菌感染の判定第 報 西川理沙 藤田哲朗 宮崎小島 信隆 寛子 社会医療法人生長会府中病院放射線室 井上香里 西川慶一郎 宮崎メディカル 尾田裕司 廣岡大司 小林章浩 酒井弘行 社会医療法人生長会府中クリニック ピロリ菌感染診断における背景胃粘膜 X 線診断の有用性 東隆一郎杉田裕美日野成子井野邉義人 医療法人畏敬会府内健診センター Helicobacter pylori 除菌治療者における除菌前後の胃 X 線検査画像所見 中野 理果 酒井 純子 高多伸哉 松木美幸 金目亜由実 家城和男 松原 升 公益財団法人佐々木研究所附属湘南健診センター 50 (80) Vol. No. 07 年

52 一般演題口第日目8月4 日(木)-5-0 胃 X 線検診で診断した慢性胃炎からピロリ菌診療につなげるフォローアップ外来の報告受診者の感想 ピロリ菌感染的中率 除菌率 渡邉 真路 馬嶋健一郎 金山美紀 亀田クリニック健康管理センター健康管理課 篠田 亀田総合病院 誠 健康管理科 村木洋介 -5- プロトンポンプ阻害薬による胃粘膜変化を胃エックス線像で確認できた 症例 春間松尾, 賢 浩二 井上清水 和彦 信義 川崎医科大学総合医療センター総合内科 徳島県総合健診センター 4 久本信實 鎌田智有 萱嶋英三 4 青木利佳 淳風会健康管理センター 大口創平 川崎医科大学健康管理学 大角博久 -5- 前向き観察研究によるコーヒー摂取と胃潰瘍および十二指腸潰瘍との関連 島本 武嗣 山道 信毅 岡田 実 和田亮一 光島 徹 亀田メディカルセンター幕張 東京大学医学部消化器内科 頭発表消化器 ( 上部消化管 )( 口頭発表 ) 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール ) 4:00~5:00 座長 : 鎌田智有 ( 川崎医科大学総合医療センター健康管理学 ) -5- Helicobacter pylori 感染状態からみたドック発見胃癌の検討 安田村尾 貢 敏 野上晃司 4 荒川裕佳子 佐野山下貴子 愛 5 前田 剛 森 由弘 厚井文一 KKR 高松病院センター KKR 高松病院 内科 4 5 KKR 高松病院呼吸器内科 KKR 高松病院看護部 KKR 高松病院 内分泌内科 -5-4 当院における胃がんリスク検査の評価方法について 金子みどり角野梨江亀井沙耶香小島寛子西川慶一郎廣岡大司 社会医療法人生長会府中クリニック -5-5 企業の胃がん検診に胃がんリスク検診を取り入れた効果と課題 中島浩貴加藤貴彦小坂昌史白井亜希子嶺澤慎太郎阿部美和木村福美高村好柴田えい子一宮洋 トヨタ車体株式会社 健康推進センター -5-6 ABC 検診から胃がんリスク層別化検査への移行に伴う注意点 近藤新井田奈美, 智雄 高橋護山 英孝 健悟 大島美和子 加藤ルミ子 杉山陽一 高橋 玲 東海大学医学部付属八王子病院健康管理センター 医療法人社団ちくま会メディカルガーデン新浦安総合健診センター -5-7 胃透視検査と胃内視鏡検査で ABC 検査の除菌率を知る 鈴木 純子 渡辺 里香 村山かほり 木村裕子 長岡ひとみ 近 郁子 宮田 禮介 遠藤 国勝 仁科盛之 一般財団法人三友堂病院健康管理センター プログラム Vol. No. 07 年 経鼻内視鏡検診における年代別発見胃癌の検討 吉村 理江 志賀 典子 村岡直子 西藤亮子 鈴木 静 橋本俊彦 那須 繁 特定医療法人財団博愛会センターウェルネス (8)

53 消化器 ( 上部消化管 4)( 口頭発表 ) 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール ) 5:05~6:05 座長 : 大黒隆司 ( 高知赤十字病院 ) -5-9 胃部 X 線検査の合併症発症予防に対する安全対策への取り組みについて 松山純也 湯田恵 本橋大西 彩華 洋三 医療法人社団 進興会 進興クリニック 医療法人社団 進興会 竹下千賀子 馬場保昌 平野麗美 森山紀之 杉原奈緒美 医療法人社団進興会オーバルコート健診クリニック 齊藤春枝 -5-0 胃 X 線検査におけるバリウム温度管理の有用性 ~ 洗浄 付着能及び残泡を中心に ~ 清水 康弘 漆原 貴之 宮崎武士 渡辺 彰 大塚博紀 藤田圭子 今井 俊一 馬場 保昌 森山紀之 医療社団法人進興会立川北口健診館アネックス -5- 受診者を積極的なピロリ菌除菌治療へとつなげるための工夫 川田和昭静岡赤十字病院健診部経鼻内視鏡センター -5- ヘリコバクター ピロリ除菌がメタボリックシンドロームに及ぼす影響の男女別検討 林梅村 愛 創 大山長野 隆 光範 宮川純子 市場正良 医療法人社団高邦会高木病院予防医学センター 吉武なつき 岩坂剛 佐賀大学医学部 富樫理子 社会医学講座 酒見隆信 -5- ピロリ感染胃炎の割合が減少しつつある状況において 上部消化管検査のあり方は今のままで良いか? 齋藤洋子皆川京子石光敏行 茨城県メデイカルセンター -5-4 当院において上部消化管検査を実施しなかった例の背景についての検討 宮下みゆき 関東労災病院 上原 健康診断部 隆志 林 関東労災病院 務 臨床検査科 木村 緑 関東労災病院 佐藤 譲 消化器 ( 下部消化管 )( 口頭発表 ) 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール ) 6:0~7:0 座長 : 加藤智弘 ( 東京慈恵会医科大学予防医学 総合健診センター新橋健診センター ) -5-5 CT コロノグラフィーの大腸がん検診導入に向けた検討 大腸内視鏡検査との比較 中村山崎 文洋 敦史 安達豊田 英俊 澄男 医療法人 総合青山病院 放射線技術室 医療法人 総合青山病院 消化器内科 竹内瀬川昂生 諒 永旗祐似 医療法人総合青山病院健診センター 小林美早紀 鈴木正臣 -5-6 大腸 CT における微小ポリープの陽性的中率と取扱への提案 馬嶋健一郎 亀田総合病院 渡邉 健康管理科 真路 亀田総合病院 田島太一 健康管理課 篠田 誠 亀田総合病院 村木洋介 画像診断室 -5-7 大腸がん検診の精密検査法としての CT colonography の有用性の検討 山田大野 中日病院 尚史 正弘 内科 白木立松 茂博 輝 中日病院健診センター 中山善秀 中日病院 松佐古敬 外科 鈴木正之 池田信男 5 (8) Vol. No. 07 年

54 -5-8 CT colonography における検査受容性についての検討 岩出 悦子 和田 恒哉 長岡久代 朝比奈良江 加藤きよみ 中島幸恵 柴田 伸一 山田 珠樹 岡崎市医師会 はるさき健診センター -5-9 にて上部消化管造影検査後バリウム腹膜炎を発症した 症例の検査前評価についての検討 若原卓猪狩成子古谷嘉隆 社会医療法人社団さつき会袖ケ浦さつき台病院健診センター -5-0 健診を契機に発見された消化器重複癌の一例 宇賀神卓広渡辺美穂津戸直樹藤沼澄夫 医療法人北斗会宇都宮東病院健診センター 再検査 精密検査 ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 9:45~0:55 座長 : 野村史郎 ( 名古屋第一赤十字病院 ) -6-0 要受診者への受診状況調査による未受診把握と 未受診者の傾向分析 花井佑子田伏洋治西川亜友美饗庭オリエ坪井美加土屋絵未木村美智子佐々木宗子栗林幸美 宇治武田病院 健診センター -6-0 次精査受診勧奨率向上への取り組み 平谷惠中村繁美中西早百合木平悦子 三重県厚生農業協同組合連合会松阪中央総合病院健康管理施設エポック -6-0 当施設での C 判定区分者 ( 生活習慣病関連項目 ) に対する追跡調査の現状と課題 江口平松 智香 知穂 桝田武田 出 道子 山本美恵 武田隆司 湯原智子 武田隆久 森川真莉恵 二階堂文美子 医療法人財団康生会武田病院健診センター 武田病院グループ 一般演題プログラム Vol. No. 07 年 5 口頭発表第日目8月4 日(木)-6-04 における精密検査受診状況と受診行動に関連する要因の分析 工藤優寛高橋俊明門脇那楠子清水志佐々木英行南部美由紀桐原優子佐々木司郎齊藤研 平鹿総合病院 健診センター 要精密検査 要治療と判定された高齢者症例の検討 遠藤真紀子米本智美高森行宏 ( 公財 ) 田附興風会北野病院健康管理センター 胸部要精密検査判定と呼び出しシステムの活用 : 年目の解析 木村河田 達郎則文, 福本平田 真也一人, 森川浩安 中野朱美 田中史生 森崎珠実 大阪市立大学大学院医学研究科大阪市立大学大学院医学研究科 先端予防医療学 呼吸器内科学 大阪市立大学大学院医学研究科 肝胆膵病態内科学 腹部超音波検査における要精検症例の追跡調査とその課題 皆倉美奈子丸山睦子今別府芹加中野道代畠山朋美岩永みすず愛甲孝川井田浩 社会医療法人青雲会青雲会病院 (8)

55 がん その他 ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) :00~:50 座長 : 三原修一 ( みはらライフケアクリニック ) 甲状腺癌に対する脳ドックでの頸動脈超音波検査の有用性の検討 栗田明紀 宮原隆成 金田秋月 睦 章 丑山 茂 春日好雄 JA 長野厚生連長野松代総合病院 健康管理部 JA 長野厚生連長野松代総合病院 JA 長野厚生連長野松代総合病院 乳腺内分泌外科 JA 長野厚生連長野松代総合病院 病理部門 ( 信州大学附属病院臨床検査病理 ) 4 渡邉隆之 臨床検査病理部 上原 4 剛 頸動脈超音波検査における偶発的に描出される甲状腺腫瘤への対応について 永原墨 隆之 一郎 上田中塚 真路 詔子 岡村山之上弘樹 香 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 臨床検査科 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 健康管理センター 相川真名美 相澤信行 滝沢瑞紀 上田由美子 医療法人沖縄徳洲会静岡徳洲会病院内科 -6-0 健診で発見されたがんと肥満に関する検討 青山盛定 知里 弘志 荒武小澤 夏江 謙二 加藤久美子 高橋英孝 トヨタ自動車株式会社健康支援センターウェルポ 北原崇章横地隆, 三谷淳枝 東海大学医学部基盤診療学系健康管理学 中村文美 -6- 癌合併糖尿病症例の特徴についての検討 井上梅田 富夫 正吾 上野 秀之 高原 絢 川島友洋 橋本佳明 上野聡一郎 上尾中央総合病院 梅田クリニック -6- ( 一社 ) 新潟縣健康管理協会における各種がん検診の精度管理指標について 山本晃半藤保村山実清水主税清水不二雄阿部尚平小池輝明松浦恵子神谷尚則福田祐明 一般社団法人 新潟縣健康管理協会 骨 筋 皮膚 ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 4:00~5:0 座長 : 杉森裕樹 ( 大東文化大学スポーツ 健康科学部健康科学科 ) -6- 超高齢社会における骨粗鬆症の予防 早期治療のための一般検査値の再検討 有田誠司 楠目 健一 久保田亨 石橋見季 中塚真由加 高石真人 根岸純子 戸塚 敦子 高柳美奈子 池田孝行 聖隷佐倉市民病院 健診センター -6-4 に於ける骨密度と体重 吉田泰行 岩間一志 威風会栗山中央病院威風会栗山中央病院 川村 実 耳鼻咽喉科 健康管理課 検査科 太田康弘 設楽恵美 神子 船橋二和病院ふれあいクリニック 大 大網彩綾 -6-5 骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての横断的解析 加藤佐藤, 公則 幸示 石澤北川 正博 寛 児玉笹川 暁 力 藤原和哉 曽根博仁 小林隆司 田代 稔 新潟大学大学院生活習慣病予防検査医学講座 新潟大学大学院血液 代謝 内分泌学講座 新潟県労働衛生医学協会 54 (84) Vol. No. 07 年

56 一般演題口第日目8-6-6 骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての縦断的解析 加藤佐藤, 公則 幸示 石澤北川 正博 寛 児玉笹川 暁 力 藤原和哉 曽根博仁 小林隆司 田代 稔 新潟大学大学院生活習慣病予防検査医学講座 新潟大学大学院血液 代謝 内分泌学講座 新潟県労働衛生医学協会 -6-7 骨粗鬆症検診における DXA および QUS の使用経験 原口誠吉福士郎宮原広典前之原茂穂 JA 鹿児島県厚生連健康管理センター -6-8 中年期ドック受診者の筋肉量に関する 年間の縦断的検討 渡会鈴木 敦子 節子 中山梅村 卓也 敏隆 小栗裕子 河村孝彦 中村清範 光部浩史 茂木順子 中部ろうさい病院予防医療センター 中部ろうさい病院 神経内科 頭発表-6-9 当健診センター受診者における部位別筋肉量解析と糖代謝との関係 : 年齢別の検討 山崎 知子 北川 幸子 籠島 智 泉田良一 鈴木俊雄, 寺田総一郎 江戸川病院総合健診センター 江戸川病院慶友人工関節センター 江戸川病院内視鏡センター ロコモティブシンドローム ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 5:5~6:5 座長 : 大井利夫 ( 厚生連上都賀総合病院 ) -6-0 ロコモ度テストはの生活習慣病予防のための運動能評価法として有用である 中川良森山優松澤範子中島直美松久未来野老由美子梶川歩美西舘美音子中川一美中川高志 ( 医 ) 大宮シティクリニック 月4 日(木)-6- ロコモ度テスト導入時におけるロコモティブシンドロームに対する意識調査 根本梓橋西真由美松久未来中島直美松澤範子栗本三枝子中川良森山優中川一美中川高志 医療法人大宮シティクリニック -6- ロコモ予防健診 ロコモ予防教室の意義について 田中 幸恵 花田由美子 蜷川友華 稲生 靖 宮川敬子 井口省三 生田 宏次 公立西知多総合病院健診科 -6- 壮年者および中年者を対象としたロコモティブシンドロームと健康診断結果の関連性に関する研究 脇本藤本, 敏裕, 壮八 斎藤高尾, 辰哉, 俊弘, 門利知美 井上雅子 松村由里, 山中義之 川崎医科大学付属病院健康診断センター 川崎医療福祉大学健康体育学科 川崎医科大学健康管理学教室 -6-4 下肢筋力測定器による筋力評価は運動意欲を高めるか - 実年齢と下肢推定年齢の差を提示して - 内田 輝美 石田 芳 江場巌子 坂倉三恵子 大嶋有一 斎藤 博 公立学校共済組合近畿中央病院病棟公立学校共済組合近畿中央病院健康管理センター 公立学校共済組合近畿中央病院循環器科 (85) プログラム Vol. No. 07 年 55

57 -6-5 動作解析装置 鑑 ( あきら ) を用いた歩行解析の有用性について 天野栄治 4 鮏川裕之 上原圭介 4 寺田総一郎 溝口勝己 4 鈴木俊夫 社会福祉法人 仁生社 江戸川病院 リハビリテーション科 社会福祉法人 仁生社 江戸川病院 慶友人工関節センター 社会福祉法人 仁生社 江戸川病院 健診センター 4 雨野正美 4 山崎知子 泉田良一 加藤正二郎 社会福祉法人仁生社江戸川病院整形外科 -6-6 重心動揺と片脚起立時間がロコモ度テストの結果に及ぼす影響 田中二宮 健毅 晴夫 石橋里江子 5 冨士武史 藤田芳正 西谷稚尋 独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院 リハビリテーション科 独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院 内科 健康管理センター 独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院 看護部 独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院 4 栄養管理室 独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院 5 整形外科 黒木恭子 4 坂本正子 身体活動 ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 6:0~7:0 座長 : 田中督司 ( 大阪府済生会中津病院総合健診センター ) -6-7 フィットネスジムにおける運動量増加効果と食事減少効果の比較検討 横山山中 勇 英壽 傳田黒澤 和恵 功 田中瑛莉 関 綾乃 齋藤志乃 医療法人社団美心会黒沢病院附属ヘルスパーククリニックメディカルフィットネス ValeoPro 医療法人社団美心会黒沢病院予防医学研究所医療法人社団美心会理事長 加瀬嘉明 -6-8 ドック当日運動指導介入した人の中でメタボの判定項目腹囲異常者を選定し HbAc と中性脂肪を追跡した結果報告 山城麗子大城義人平山ゆみ子真喜志康恵上地智子平川智章酒井由子我那覇隆志神村琴乃 医療法人おもと会大浜第一病院総合健康管理センター -6-9 健診受診者への健康教室開催の試み 小川正恵今井綾岩崎智子大村千登恵濱田幸子宮沢幸世八木ヶ谷裕美子 独立行政法人地域医療機能推進機構千葉病院健康管理センター -6-0 平成 7 年度介護予防事業に関する報告と効果の検討 中村 泰士 田中 瑞穂 奥本怜子 公益財団法人福井県労働衛生センター健康増進部 帰山ゆかり 加藤卓次 公益財団法人福井県労働衛生センター医局 大滝美恵 喫煙 飲酒 ( 口頭発表 ) 第 7 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 9:45~0:55 座長 : 小松淳子 ( 日本赤十字社医療センター健診部 ) -7-0 大宮シティクリニック禁煙外来の現況 西舘美音子高橋麻美梶川歩美柴山かおり松澤範子中島直美松久未来森山優中川一美中川高志 医療法人 大宮シティクリニック -7-0 問診での禁煙指導の有無が禁煙に対する意識度と 年後の禁煙率に与える影響の検討 今泉友理佳 武藤繁貴 池野福田 香理 崇典 橋本千津子 大沼朱美 社会福祉法人 聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康診断センター 社会福祉法人 聖隷福祉事業団 保健事業部 鳥羽山睦子 岡部浩典 56 (86) Vol. No. 07 年

58 一般演題口(木)-7-0 喫煙者 非喫煙者における白血球数とメタボリック症候群の関連 星野, 留里 白田, 康代 竹市, 泉, 芳野純治, 前田健吾 国際セントラルクリニック 大名古屋ビルセントラルクリニック 喫煙習慣からみる血液脂質との関連 佐藤亜矢子佐藤啓美大峯栄蔵佐々木巖 医療法人仁泉会みやぎ健診プラザ 船員の乗船中における喫煙実態調査 ~ 特定保健指導を受診した船員へのアンケートより ~ 青木麻美子佐藤元美渡邉麻美中嶋加代恵甲斐和恵笠原綾子高木重人庄田昌隆 船員保険健康管理センター 健康管理科 新型タバコへの対応法の検討 清水隆裕兼城邦昭砂川隆仲田清剛 社会医療法人敬愛会ちばなクリニック健康管理センター アルコール体質検査と生活習慣及び保健指導 山森 藍子 佐藤 瑠美 米原英里 矢島彩子 寺園直美 高橋英孝 護山 健悟 東海大学医学部附属八王子病院 頭発表第日目8月4 日眼 耳 鼻 咽 喉頭 ( 口頭発表 ) 第 7 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 4:00~4:0 座長 : 藤島浩 ( 鶴見大学歯学部附属病院眼科 ) 健診施設での D-OCT 測定を行った一症例 古堅裕大前利道大前由美沼本美由紀石田香織齋藤智吉野貴美子 医療法人社団新虎の門会新浦安虎の門クリニック 視能訓練士による視力測定と自動視力計での値の変化 ~ 器械近視の可能性 ~ 大武宣輝川和田菜央子武藤剛江橋敏男 社会福祉法人恩賜財団龍ヶ崎済生会総合健診センター -7-0 当センターにおけるオプション検査 眼の検診 に関するアンケート調査結果 ~ 調節検査の評価と検討 ~ 畑中須永 孝輔 道明 北見赤十字病院 小林 臨床検査科 将士 畑中宗博 小林 北見赤十字病院健康管理センター 淳 松沼三千代 西岡かざみ 脳 神経 認知症 ( 口頭発表 ) 第 7 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 4:5~5:5 座長 : 塚本美文 ( 社会医療法人ペガサス馬場記念病院神経内科 / 健診センター ) -7- 正常者の深部皮質下白質病変 (DSWMH) の出現に関わる因子の検討 青山天野 佳代隆弘 静岡県立大学, 荒井 孝子 山王メディカルセンター 松浦明美 海野夢奈 国際医療福祉大学大学院 東野定律, 武田英孝 (87) プログラム Vol. No. 07 年 57

59 -7- 正常者の深部皮質下白質病変 (DSWMH) を進展させる因子の検討 海野夢奈天野隆弘 静岡県立大学, 荒井 孝子 山王メディカルセンター 松浦明美 青山佳代 国際医療福祉大学大学院 東野定律, 武田英孝 -7- 頸動脈プラークスコアと脳白質病変の関連性について 吉田卓史別府雄生大中洋平一ノ瀬誠松坂陽子森千明岩瀬ちひろ池上美和子下範順 一般社団法人巨樹の会新武雄病院脳神経外科 -7-4 脳ドックの MRI で偶然に見つかった頭蓋内異物の 症例 水田正能 安来市立病院 肝 胆 膵 脾 ( 口頭発表 ) 第 7 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 5:0~6:40 座長 : 田中幸子 ( 公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター ) -7-5 健診受診者における胆嚢腺筋腫症と生活習慣病関連因子および脂肪肝 胆嚢結石との関連 伊藤美奈子 長谷川早苗 松本明美 菅野みほ 守岡 謙 津々楽泰江 霜島優美 横浜市立みなと赤十字病院 健診センター -7-6 腹部超音波検査での肝外胆管拡張症例についての検討 矢島春花 萩原 美桜 菅原知紀 徳田宇弘 根上昌子 菅野壮太郎 大塚博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター -7-7 膵臓胆嚢ドックの取り組み 宮川宏之 札幌厚生病院 赤池 胆膵内科 淳 札幌厚生病院 健康管理科 -7-8 MR 胆管膵管撮影での膵嚢胞検出は健診において有用か 腹部超音波検査との比較 長谷川文教吉本貴宜飯島一寺島慶尚河内輝佳安西ちはる太田秀二郎高谷典秀高谷純司高谷雅史 医療法人社団同友会春日クリニック -7-9 腹部超音波検査で発見された膵嚢胞性病変 08 例の追跡調査結果 菅野壮太郎萩原美桜菅原知紀徳田宇弘根上昌子大塚博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター -7-0 当院健康管理センターにおける膵有所見症例の検討 久留島仁松本能里坂野文香広島赤十字 原爆病院健診部 -7- 当センタードックで発見された膵臓がん症例の検討 小松淳子 庄嶋 淳子 鈴木瑶子 石川理恵 山本夏代 新山希代子 折津政江 日本赤十字社医療センター 健康管理科 58 (88) Vol. No. 07 年

60 一般演題-7- 腹部超音波検査が有用であった膵腫瘍の 例 奥村彰太東亜紀長野まゆ田中信次木場博幸大竹宏冶 日本赤十字社熊本健康管理センター健診部第二検査課 動脈硬化 ( 口頭発表 ) 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) 9:45~0:45 座長 : 髙橋英孝 ( 東海大学医学部基盤診療学系健康管理学 ) -8-0 動脈硬化所見に及ぼす生活習慣の影響について 杉本 孝一 横須賀市立市民病院 今井 佳子 健康管理科 出水友梨 脳神経外科 大久保芳美 藤島桜子 上野裕壹 -8-0 肺年齢と血管年齢に及ぼす動脈硬化危険因子の影響 岡野 麻子 丸山 義明 黒岩比呂美 有田信和 加藤 香 永島かおり 武永 強 倉光 薫 清水正雄 足立雅樹 埼玉医科大学病院 健康管理センター -8-0 動脈硬 ( 高感度 CRP) の判別分析 久保田進真宮裕五島雅和石川智子 赤心堂健診クリニック 健診 での sd LDL-C 値の活用について 寅貝 良子 山本 泰司 望月 茂 黒島俊夫 今岡 渉 藍 真澄 一般財団法人 関西労働保健協会 東京医科歯科大学附属病院 脳梗塞 心筋梗塞発症リスク検査 LOX-index の結果と取り組み 中野真宏野田紗希神山秋広篠原裕枝 地方行政独立法人新小山市民病院予防医学センター プログラム Vol. No. 07 年 59 口頭発表第日目8月4 日(木)-8-06 内臓脂肪面積と HOMA-IR メタボリックシンドロームの両指標は非侵襲性動脈硬化検査の種類によって異なる相関を示す 本間, 聡起 加藤 清恵 中島真紀子 林 4 潤一 独立行政法人地域医療機能推進機構埼玉メディカルセンター 健康管理センター 東京都済生会中央病院総合健診センター 新都心十二社クリニック 4 慶應義塾大学 SFC 研究所 動脈硬化 ( 口頭発表 ) 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) 0:50~:40 座長 : 丹羽利充 ( 修文大学 ) における bapwv 0% 以上改善例の検討 瀧川 喜一 松阪中央総合病院 健康管理施設エポック 高尿酸血症が血圧脈波検査値 (bapwv) における動脈スティフネスに及ぼす影響 福井敏樹山内一裕丸山美江松村周治岡野恭子松本昌子 医療法人如水会 オリーブ高松メディカルクリニック 平均頸動脈内膜中膜肥厚度 (mimt) の経年的変化率 (ΔIMT) を用いた行動変容の試み ( 第三報 ) 伊藤 順造 いわき市立総合磐城共立病院 (89)

61 -8-0 腹部超音波検査で認める 腹部大動脈の石灰化所見に関する検討 西荒井宏美木津初恵神戸綾乃 医療法人社団誠馨会千葉メディカルセンター健診センター -8- 腹部大動脈の hard plaque が労作性狭心症の発見 治療に至った 例 神山秋広中野真宏篠原裕枝大谷賢一 地方行政独立法人新小山市民病院予防医学センター 血圧 脈拍 ( 心拍 )( 口頭発表 ) 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) 4:00~5:0 座長 : 石坂裕子 ( 三井記念病院総合健診センター ) -8- 当センターの採血における血管迷走神経反応の現状と安全対策について 鈴木理紗鈴木絵里香市川夕紀子秋山けさ美功刀千恵美依田芳起山梨県厚生連健康管理センター健康増進部看護科 -8- 採血時の血管迷走神経反射による異変発症既往例の把握と再発防止対策 ~ 安全な検診実施をめざして ~ 渡邉弘美田中知子下垣内祐香藤川早紀宇根崎三知代澤田美千代岩田澄恵山田朋子鍵本修 医療法人広島健康会アルパーク検診クリニック -8-4 採血による血管迷走神経反射の調査と取り組み 尾崎小枝川代昭子山田浩子山下千帆安部香与子村上晃子西藤瑠美岡田亜衣子齊藤忠範 船員保険 北海道健康管理センター -8-5 高尿酸血症は 日本人男性において腎障害にかかわらず高血圧の発症に関連する, 鈴木宏佳 白田 国際セントラルクリニック, 康代 竹市, 泉 大名古屋ビルセントラルクリニック, 芳野純治, 前田健吾 -8-6 高血圧新規発症と尿円柱所見の関連について 藤本壮八山中義之鎌田智有高尾俊弘 川崎医科大学健康管理学 -8-7 随時尿中の推定塩分 カリウム摂取量は地域住民の血圧低下に結びつくのか 渡部美穂子 加藤 新潟県労働衛生医学協会, 公則 新潟大学大学院 高橋克美 三巻実香 生活習慣病予防検査医学講座 船浪 敦 北神優太郎 -8-8 API AVI 新しい指標は 血管リスクスクリーニングに有用か? 荏原, 太 柳橋世津子 吉永明子 医療法人すこやか高田中央病院糖尿病 代謝内科 医療法人すこやか高田中央病院臨床検査部 山谷美樹 4 荏原千登里 東京慈恵会医科大学医療法人すこやか高田中央病院健診部門 糖尿病 代謝 内分泌内科 4 循環器 ( 口頭発表 ) 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) 5:5~6:5 座長 : 新啓一郎 ( 藤間病院総合健診システム ) -8-9 健診心電図における T 波変化とその背景 大貫 裕香 萩原 美桜 菅原知紀 徳田宇弘 根上昌子 菅野壮太郎 大塚 博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター 60 (90) Vol. No. 07 年

62 一般演題口(木)-8-0 健診業務での MCG(Multifunction CardioGram) 検査の役割 浅井 奎子 福田新一郎 医療法人社団石鎚会田辺中央病院臨床検査科 医療法人石鎚会田辺中央病院健康管理センター -8- 心電図自動診断の精度評価ならびに有用性向上に関する研究 - 第 報 加藤住友 貴雄 直方 八島植田 正明 典浩 渡邉英一 森田宏 高橋尚彦 平岡昌和 池田隆徳 笠巻祐二 国際医療福祉大学 三田病院 心電図自動診断を考える会 -8- 心電図 ( 以下 ECG) データマネージメントシステム (EFS-8800) の使用経験について 堀本 葉子 寺田 博美 大原郁美 長尾顕一 久保満明 槙尾 哲 住友生命総合健診システム フクダ電子近畿販売株式会社 -8- 当センター受診者における心房細動の実態について 長谷部靖子渡邉早苗八木完 医療法人順風会順風会健診センター診療部 -8-4 心電図の追加記録が診断の決め手となった複雑な不整脈の一症例 春日 有紀 山田 雅弘 武田和夫 加藤孝和 一般財団法人京都工場保健会健診技術部健診技術課 京都工場保健会診療所所長 かとう医院 頭発表第日目8月4 日循環器 ( 口頭発表 ) 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) 6:0~7:0 座長 : 大本由樹 ( 虎の門病院付属健康管理センター ) -8-5 健康診断にて発見された広範な胸腹部大動脈解離の 症例 中村 一博 西村 光弘 西里仁男 社会医療法人母恋天使病院健診センター 社会医療法人母恋天使病院循環器内科 -8-6 開始直前に健診施設内で発症した急性冠症候群の 例 大塚池 博紀 信平 根上昌子 菅野壮太郎 大野勇人 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター 社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院循環器内科 萩原美桜 菅原知紀 徳田宇弘 -8-7 健診で指摘された腹部大動脈瘤の経過観察中に IgG4 関連疾患疑いと診断された 例 井波内藤,5 美穂, 隆志 小林, 伸子, 中村浩司 平沼ゆり, 公益財団法人筑波メディカルセンター 筑波メディカルセンター病院臨床検査科 4 筑波メディカルセンター病院心臓血管外科つくば総合健診センター健診検査科,4 佐藤藤夫 5, 小田倉章 つくば総合健診センター -8-8 におけるトロポニン I と BNP の測定意義について 庭野 早苗 加藤 新潟県労働衛生医学協会, 公則 新潟大学大学院 齋藤章江 計良政裕 生活習慣病予防検査医学講座 小林篤子 -8-9 NT-proBNP の経年変化に関する検討 岡田 優子 堀本 葉子 寺田博美 亀岡美幸 神田恵美子 安井香里 谷口 恵 石原 真菜 長尾顕一 久保満明 住友生命総合健診システム プログラム Vol. No. 07 年 6 (9)

63 受診者サービス( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 9:45~0:55 座長 : 髙谷典秀 ( 医療法人社団同友会 ) -9-0 受診者満足度向上に向けた取り組み 千葉暢子吉田寧鈴木敦海野均社会医療法人中山会宇都宮記念病院総合健診センター -9-0 平成 8 年度満足度向上を目指した改善活動報告 近郁子山川真由美加藤美津代渡邉浩子高橋侑大遠藤国勝宮田禮輔仁科盛之 一般財団法人三友堂病院健康管理センター -9-0 当施設における満足度調査 : 満足度の推移と自由記述意見の分析 田伏洋治北村育子佐々木宗子栗林幸美木村美智子花井佑子西川亜友美饗庭オリエ坪井美加土屋絵未 宇治武田病院健診センター 顧客満足度調査から見る当センターのあり方について 重山智忠土山明子高木真紀子岸田綾子笠井麻有平田幸子和田なみ子柴原三枝子遠藤真紀子高森行宏 ( 公財 ) 田附興風会北野病院健康管理センター の次回利用意向に影響する因子は改善されたか? 根上昌子萩原美桜菅原知紀徳田宇弘菅野壮太郎大塚博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター 当院利用者アンケート結果と結果への対応 小野剛今泉拓市立大森病院 健診センター アンケート調査に基づく当日結果説明の面談率の向上の取り組みについて ~ 面談率低迷の原因調査と運用改善 ~ 阿部清史新見晶子小笹芳子前田崇倉知みゆき三浦幸子梅田レイ子羽山洋子望月弘恵山口佳代子 医療法人社団亮正会高津中央クリニック 受診者サービス ( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) :00~:50 座長 : 道家充 ( 医療法人渓仁会渓仁会円山クリニック ) 女性専用貸し切り健診から見えた受診動機 長谷川英細田愛中村友恵宮本麻友美井出南々瀬池沢佑果秋廣実希桑村奈津子八木順子島村智崇 医療法人智健会イーストメディカルクリニック 単一健保による貸切りレディース健診の実施と今後の是非について ~ 被扶養配偶者の健診実施率向上を目指して ~ 大川志帆 鈴木 涼子 谷口加楠枝 浅井裕子 吉田ゆき江 高野真幸 大谷哲生 洞澤 勲 永田洋美 永田雅良 医療法人永仁会入間ハート病院健康管理センター 6 (9) Vol. No. 07 年

64 一般演題口-9-0 子宮頸がん検診を受ける受診者の意識調査 ~ アンケート調査より検討 ~ 宮崎美雪齋藤ゆかり千葉暢子海野均 社会医療法人中山会宇都宮記念病院総合健診センター -9- 子宮がん検診を委託先医療機関へ移行した 年の現状と今後の課題 首藤 陽子 社会医療法人敬和会大分リハビリテーション病院敬和会健診センター -9- 子宮頸がん検診受診者及び未受診者の特徴について ~ 健康管理センター検診受診者へのアンケート調査を実施して ~ 際本真奈美西川博美南清美二村奈菜子後藤美希上野知子久安杏奈山崎けい子鈴木暸 社会医療法人誠光会草津総合病院 受診者サービス ( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 4:00~5:0 座長 : 笹森 斉 ( 社会医療法人財団仁医会牧田総合病院健診プラザ Omori) -9- 受診者におけるタニタ食堂利用後の食に対する意識調査 郡 奈穂 大橋 敦子 遠藤恵子 佐田伸夫 坪田輝彦 安達倫文 光宗 皇彦 市場 俊雄 井上和彦 清水信義 一般財団法人淳風会 健康管理センター 頭発表第日目8月4 日-9-4 弁当を使った食の情報提供の試みに関するアンケート調査 ~ 4 年間の取り組み 鶴田米山 浩子 淳子 石元三千代 金子昌弘 佐藤義久 須賀万智 加藤京子 菅原哲也 丸茂貴子 公益財団法人 東京都予防医学協会 東京慈恵会医科大学 (木)-9-5 受診者に対する健康レストランによるヘルシーランチ提供の経過及び満足度調査 風間 純 奥脇 淳夫 笹森 斉 笹森典雄 医療法人仁医会牧田総合病院蒲田分院 医療法人仁医会牧田総合病院健診センター -9-6 健診予約サイトの利用について 濱野 涼 清水 正雄 水村順孝 黒沢彩華 黒岩比呂美 有田信和 成田 政広 足立 雅樹 織田弘美 埼玉医科大学病院 健康管理センター -9-7 新施設でのエスコート業務構築と業務改善についての検討 山口綾美河口正雄宮本芳誠吉川千恵 佼成病院健康管理室 -9-8 健診受診後の電話相談から見えてくること もしもし相談の分析から 高橋東海 直樹 浩一 別府宏圀 三浦加世子 古谷中島友紀 亮 星野真伸 立田秀生 市川典子 医療法人社団相和会横浜総合健診センター診療部 医療法人社団相和会横浜総合健診センター保健看護科 (9) プログラム Vol. No. 07 年 6

65 -9-9 施設のクオリティアップに向けて ~ 協会けんぽ神奈川支部における健診実施機関意見交換会の報告 ~ 成澤阿原 勉 6 孝之 根本 克幸 佐藤 勇 公益財団法人健康予防医学財団ヘルスケアクリニック厚木 石橋喜久子 4 山崎樹生 公益財団法人神奈川県予防医学協会 医療法人社団シュアネス上大岡総合健診センター諸井クリニック 医療法人社団優和会湘南健診クリニック湘南健康管理センター 4 医療法人社団亮正会高津中央クリニック 5 医療法人社団葵会 AOI 国際病院健康管理センター 6 5 阿部清史 受診者サービス 4( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 5:5~6:5 座長 : 土屋敦 ( 医療法人社団相和会渕野辺総合病院管理本部 ) -9-0 健診所要時間短縮化についての取り組み 知野知美柏木育恵山崎早苗井上香里金子みどり中道香寿美小島寛子西川慶一郎 社会医療法人生長会 府中クリニック -9- 病院併設型の健診施設において待ち時間に対する満足度を向上させるための方策 守岡 謙 伊藤美奈子 津々楽泰江 長谷川早苗 松本明美 菅野みほ 霜島 優美 横浜市立みなと赤十字病院 健診センター -9- 当施設における待ち時間 満足度調査の検討 土井美紀浜田美津子尾上恵美子宮崎雅也武冨勝郎野俣浩一郎 宮崎総合健診センター -9- 受付時間細分化の実施による 待ち時間短縮に向けての取り組み 高尾多重美 伊藤 和幸 平山幹生 福田奈美 加藤佑果 祖父江功 田島奈緒美 仲畑 輝香 仙田力也 高三英治 公益財団法人春日井市健康管理事業団春日井市総合保健医療センター -9-4 健診データ収集 誘導支援システム導入による健診所要時間と受診者評価の変化 藤岡武田 早苗 道子 杉原武田 博文 隆司 桝田武田隆男 医療法人財団康生会武田病院健診センター 武田病院グループ 出 徳林史代 武田隆久 稲川 誠 医療法人財団康生会康生会クリニック 武田貞子 -9-5 健診の受診者は待合時間にどのような映像や雑誌のコンテンツを希望するか 清水真実綿貫佳穂萩原美桜菅原知紀根上昌子徳田宇弘菅野壮太郎大塚博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター 受診者サービス5( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 6:0~7:0 座長 : 和田高士 ( 東京慈恵会医科大学大学院医学研究科健康科学 ) -9-6 上部消化管内視鏡検査前説明の満足度把握と効率化 ~VTR 化後の再検討 松下宏美中野裕美盛川恵美子長島不二夫川口哲日本赤十字社熊本健康管理センター 64 (94) Vol. No. 07 年

66 一般演題口第日目-9-7 事前問診を導入 年後の胃検査に要する時間と受診者アンケートを通した実態調査の検討 澤口美代子岩崎紀子佐藤暦美浅野真紀石坂裕子 社会福祉法人三井記念病院総合健診センター -9-8 当院における胃 X 線検査の運用の工夫 相ヶ瀬あゆ子, 稲田美保恵 羽布津嘉宏 小林史枝 見目誠二 棚橋洋子 田原美知子 上野春菜 横須賀共済病院健康管理センター 稲田内科 -9-9 胃エックス線検査急現 ( 至急 ) の対応 大野千田 敦司 茂 佐川中村 健 4 恭子 飯塚明久 4 野地満 望月久光 4 松木隆央 坂野拓也 松村和典 日本橋室町クリニック新赤坂クリニック 4 放射線科 新赤坂クリニック 放射線科 横浜北幸クリニック 放射線科 頭発表-9-0 上部消化管造影検査時の苦痛に関する構造方程式モデリングを用いた検討 池上森口 真士 次郎 渡邉佐知子 吉良康男 富高智成 辰巳哲也 石垣陸太 大地邦彦 細見 聡 一般財団法人 京都工場保健会 京都医療科学大学 -9- 受診日に経口血糖降下剤およびインスリン注射を使用した受診者への対応について 岡田恭子井上和彦 一般財団法人淳風会健康管理センター診療部看護課 コンピュータシステム ( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 9:45~0:45 座長 : 髙田幹夫 ( 髙田労働衛生コンサルタント事務所 ) -0-0 検診画像の遠隔画像診断サービスマネジメントシステムの構築 - 読影精度管理について - 煎本正博煎本雄一室屋良考堀江徹彦遠山祐樹白井明子鈴木孝夫石井千佳子 イリモトメディカル プログラム Vol. No. 07 年 65 8月4 日(木)-0-0 一般社団法人日本健康倶楽部健診データの分析と活用 山本茂井福茂年加鈴木正幸西野高敏山本久則屋我平義山口宏茂折茂淳美原恒大坪修 一般社団法人 日本健康倶楽部 -0-0 一般社団法人日本健康倶楽部健診データの精度管理サーベイ 山本茂小笠原恒驥田中政道谷口ひとみ小川惠弘下総美奈子楠本盛一折茂淳美原恒大坪修 一般社団法人 日本健康倶楽部 中国での生活習慣病早期発見のための眼底画像 CAD システム及び遠隔診断の応用 李 徳衡 Radasen Inc. 北京技術研究所 (95)

67 -0-05 健診車向け医用画像転送サービスのテスト運用 本郷嘉史杉沢猛 一般財団法人船員保険会品川シーズンテラス健診クリニック 胃部 X 線の遠隔読影システム導入課題とその取組み 沼田 守 坂崎 由美 丹羽哲也 伊藤真矢 高橋志織 高宮浩一 上原 晋 トヨタ自動車株式会社トヨタ記念病院健診センター コンピュータシステム ( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 0:50~:40 座長 : 髙橋為生 ( 株式会社 HSP 研究所 ) 健診の WEB 予約導入に向けての取り組み 川井恵太 村木洋介 新田久子 渡辺恭次朗 渡邉真路 亀田クリニック健康管理センター健康管理課 亀田総合病院システム管理室 中村光利 篠田 亀田クリニック診療部健康管理科 誠 馬嶋健一郎 ストレスチェック : 当院におけるシステム導入の初期経験 齊藤中多 弥穂 依子 藏本理津恵 坂口泰人 桂久美子 佐々木信 妹尾千佳 緒方明 寺本真美 松尾 茂 新生会高の原中央病院センター 株式会社エスシーシー 新健診システム導入前後の健診所要時間の比較 犬飼 早苗 徳山 五月 岡山赤十字病院健康管理センター 田中陽子 岡山赤十字病院 太田美喜子 健診課 岡山赤十字病院 宮下雄博 健診部 -0-0 受診者データ一元管理の実現に向けたシステム入替えの取組 高橋真知子 坂本 茜 志村三郎 医療法人財団慈生会野村病院予防医学センター健診課 瀬谷 彰 医療法人財団慈生会 野村幸史 野村病院 -0- 健診システム更新における事前検討の重要性 藏本理津恵 中多依子 齊藤坂口 弥穂 泰人 寺本真美 佐々木信 桂久美子 緒方明 藤原充香 松尾 茂 新生会高の原中央病院センター 株式会社エスシーシー 施設運営 ( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 4:00~4:50 座長 : 大道道大 ( 社会医療法人大道会森之宮病院 ) -0- 健診システムと電子カルテとの連携による効果 松村広美大村千早医療法人社団石鎚会田辺中央病院健康管理課 -0- 完全男女別フロア健診 ~ 友愛の心で健診を ~ 大城宜誉山田千夏新垣勝清水真帆川満洋子湧川美江金城幸政渡口貴子木下昭雄高良正樹 豊見城中央病院附属健康管理センター 66 (96) Vol. No. 07 年

68 一般演題口-0-4 ISO を活用した業務改善の報告 樽 由紀子 柳生 信幸 鈴木晴美 伊藤 淳 坂井春男 木村政人 立川中央病院附属健康クリニック 立川中央病院 -0-5 当センターにおける機能向上活動の取り組みについて 山下 由佳 田村千彩子 柴田和花菜 竹谷美智子 深井絵美 田口久美子 今里 孝宏 社会医療法人財団白十字会佐世保中央病院健康増進センター -0-6 参加型遠隔読影システムの導入 村田 雅弘 小川赤十字病院 施設運営 ( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 4:55~5:45 座長 : 野村幸史 ( 医療法人財団慈生会野村病院 ) -0-7 当会のがん発見率向上に向けた取り組みについて 鈴木 貴幸 荻荘由希子 藤口貴憲 小林隆司 佐々木壽英, 加藤公則 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院 生活習慣病予防検査医学講座 -0-8 健診に関わるインシデント アクシデント事例からみる再発防止の検討 石川雅彦斉藤奈緒美 公益社団法人地域医療振興協会地域医療安全推進センター -0-9 東日本大震災が当センター施設に与えた影響とその後の経緯について 井坂 昭彦 石光 敏行 小林裕次郎 大場栄次 木村直樹 市村優一 一般財団法人茨城県メディカルセンター総務部一般財団法人茨城県メディカルセンター内科 一般財団法人茨城県メディカルセンター総合健診部医事課 頭発表第日目8月4 日(木)-0-0 保健指導実施施設認定調査受審への取り組み 浪内 美和 特定医療法人財団博愛会 永松はるか 鈴木 静 センターウェルネス天神 小田千恵美 橋本俊彦 特定医療法人財団博愛会 那須 博愛会病院 繁 -0- ( 一社 ) 新潟縣健康管理協会における受診者数の動向からみた将来指針への一考察 笠井真由美半藤保清水主税清水不二雄松浦恵子森岡睦美蒲沢壮夫福田祐明村山実 一般社団法人 新潟縣健康管理協会 施設運営 ( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 5:50~6:40 座長 : 日野原茂雄 ( 新赤坂クリニック ) -0- 当院健診センターにおける個人単価アップのための取り組み 間庭基行坂巻浩二狩野澄代八束富美子正村泰博工藤瑞穂安藤公子阿久澤まさ子 医療法人社団日高会日高病院健診センター プログラム Vol. No. 07 年 増収 収益率アップ 維持のための取り組み 堀場知嘉子山田隆弘 社会医療法人大雄会大雄会ルーセントクリニック (97)

69 -0-4 受診単価 500 円 UPを目指して! 高橋拓也山田忍小林浩士医療法人社団明芳会池袋ロイヤルクリニック -0-5 健診医療機関における健康経営の取り組み 中島毅彦江崎芳弘藤岡和徳吉村理江橋本俊彦那須繁 特定医療法人財団博愛会 -0-6 中山間地域の中小病院では病院経営にどの程度寄与するか 小野剛今泉拓市立大森病院 健診センター 保健指導全般 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) 9:45~0:45 座長 : 平林和子 ( 社会医療法人財団慈泉会相澤健康センター診療部 ) --0 糖尿病重症化予防プログラム : 就業制限導入前後における効果の検証 厚美直孝 田村美和子 丸井健康保険組合健康促進センター 倉 尚樹 丸井グループ 小島玲子 健康推進部 柳 延亮 --0 服薬中のため特定保健指導対象外となった糖尿病および耐糖能障害に対する保健指導の試み 石本尚子厚美直孝田村美和子倉尚樹丸井健康保険組合健康促進センター --0 当日結果説明による精検受診率と血圧 血液検査値の変化の比較 坂梨友里絵 似鳥美恵子 片山靖代 馬場綾香 楠本利恵 斉藤 桂 金子三恵子 船員保険北海道健康管理センター --04 生活習慣により血圧 脂質 血糖の異常値出現に差 田中瑞穂森田麻友美平野弘美子門田靖子北島博之黒島俊夫今岡渉 一般財団法人 関西労働保健協会 --05 推定食塩摂取量と血圧 生活習慣の検討 小野順子麻生久美子渡辺文子磯部恵加藤幸雄松本泰祐 社会医療法人財団天心堂健診 健康増進センター --06 受診者における推算糸球体濾過量 (egfr) と関連する因子の推移 照井佳子日置敦巳南芳子林慎まつなみ健康増進クリニック 健診センター 保健指導全般 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) 0:50~:40 座長 : 勝木美佐子 ( 一般財団法人健康医学協会東都クリニック ) --07 ポピュレーションアプローチを導入した産業保健師の経験 近藤清美川島理恵多田豊治独立行政法人地域医療機能推進機構四日市羽津医療センター健康管理センター保健指導管理室 68 (98) Vol. No. 07 年

70 一般演題口第日目8月4 日(木)--08 室で取り組む健康づくりの試みとその効果について 矢島麻衣川井田浩愛甲孝岩永みすず畠山朋美堀元美保子大野真実丸山睦子今別府芹加 社会医療法人青雲会青雲会病院 --09 生活習慣病遺伝子ドック に対する効果的支援方法の検討 森香織尾方祐子村上光當麻康弘高尾祐治菅守隆 済生会熊本病院 予防医療センター --0 受診後の要経過観察者に対する郵送型自己採血検査キット活用の検討 関口藤田, 裕香 圭子 早坂咲恵子 森山紀之 飯島有香吏 下地有里 瀬尾朋子 今井俊一 医療法人社団進興会医療法人社団進興会 立川北口健診館 医療法人社団進興会立川北口健診館アネックス 頭発表-- 泊 日検査に身体機能評価および運動指導を組み合わせた アクティブドック の実践 重野 利彰 中村 雅彦 根本賢一 4 水野尚子 エア ウォーター株式会社 松本市立病院 松本大学大学院 松本大学 4 人間健康学部 受診勧奨 医療連携 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム中 ) 9:45~0:55 座長 : 髙橋直樹 ( 医療法人社団相和会横浜総合健診センター ) --0 子宮がん検診精密外来開設における受診率向上の効果について 戸塚敦子 宮里久美子 高柳美奈子 池田孝行 西原律子 有田誠司 立原山田 純 隆 高木直美 金子由恵 聖隷佐倉市民病院健診センター 日本医科大学千葉北総病院 女性診療科 産科 --0 精検受診再喚起をハガキからピンク紙に変更したことによる精検受診率向上の効果 水島ゆかり根上昌子萩原美桜菅原知紀徳田宇弘菅野壮太郎大塚博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター --0 Ⅲ 度高血圧者の効果的な受診勧奨方法の検討 ~ 未受診の背景を分析して ~ 宮﨑美菜子小野智美諏訪良子高木順子花畑弥生尼子良久矢部雅己 一般財団法人芙蓉協会聖隷沼津健康診断センター --04 健診にて LDL コレステロール高値を指摘された方のその後を追跡しての気づき ~ アポリポ蛋白測定を通して ~ 今井紫音村山利恵子沼本美由紀大前利道大前由美 医療人社団新虎の門会新浦安虎の門クリニック --05 酸化ストレス検査導入における今後のアプローチ 穂高正枝 五十嵐淳 奥原ゆう子 椛島博彰 社会医療法人抱生会丸の内病院健診センター 長畦登三子 森 哲夫 社会医療法人抱生会丸の内病院 五味英一 佐藤 篤 プログラム Vol. No. 07 年 69 (99)

71 --06 肝線維化評価の血液検査オプション勧奨者の選択が適切であったかの検討 奥野和代吉川由美子桑田有希子鈴木和香子三村理美医療法人社団ゆうあい会ゆうあいクリニック --07 超音波検査士と専門医連携の有用性の検討 沼畑瑞穂細井克美石川守高築勝義医療法人社団こころとからだの元氣プラザ 受診勧奨 医療連携 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム中 ) :00~:50 座長 : 古谷亮 ( 医療法人社団相和会横浜総合健診センター ) --08 当センターにおける便潜血陽性者の精査受診率向上を目指して ~ 大腸内視鏡検査と便潜血検査併用者の結果をもとに ~ 茂木雪江光畑桂子谷仲一郎内藤隆志 公益財団法人筑波メディカルセンターつくば総合健診センター --09 便潜血検査陽性者に対する効果的な受診勧奨 受診当日の働きかけ 伊美直子 高橋素子 若松瀬谷 文 彰 佐藤光子 野村幸史 医療法人財団慈生会野村病院予防医学センター 中岡みのり 医療法人財団慈生会 赤塚紀子 野村病院 森山美恵 --0 便潜血陽性者の精密検査受診率向上に向けた当センターでの取り組み 田中麻里反保晶子馬場真希形部さゆり木村成里 医療法人厚生会福井厚生病院健康増進センター -- 便潜血陽性者への精密検査受診率向上への取組み 柿崎 郁美 横田 欽一 武田寛樹 斎藤美智恵 松尾奏絵 野呂田竜輔 山森 祐美 横田 崇 吉田良子 吉田遼平 医療法人社団慶友会吉田病院健康相談センター -- 便潜血陽性者の精密検査受診率向上に向けたアプローチの検討 呉屋みなみ桃原勝美石川礼子小橋川広美奥島しょう子大城志乃謝花隆光 社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院予防医学センター 乳腺 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム西 ) 9:45~0:45 座長 : 柄松章司 ( 豊川市民病院乳腺内分泌外科 ) --0 乳がん検診における医師による乳房視触診の意義 下山泰彦竹山英夫水野金一郎松浦豊一般財団法人愛知健康増進財団診療所 --0 川崎市乳がん検診 視触診廃止に対する受診者の意識調査 児島野崎 亜紀 浩二 荒川塚田 奈美 一義 江頭直子 社会医療法人財団石心会川崎健診クリニック 年代恵子 吉崎紀子 飯村愛奈 社会医療法人財団石心会アルファメディック クリニック 70 (00) Vol. No. 07 年

72 --0 デジタルマンモグラフィ装置の機械の違いが検診読影結果に与える影響 折原あゆみ山田洋子橋本伊佐子長谷川英八木順子東靖宏島村智崇 医療法人智健会イーストメディカルクリニック --04 ブレストトモシンセシス撮影法 (D) と 次元マンモグラフィー撮影法 (D) の比較検討 大橋正俊淀野啓 一般財団法人医療と育成のための研究所清明会 鳴海病院健康管理センター --05 乳房トモシンセシスの有用性と検診への応用 栗原照昌伊藤玲子黒澤功 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 高崎健康管理センター --06 クラウド PACS システムを用いた検診マンモグラフィの遠隔読影 煎本 正博 煎本 雄一 山内雅子 高木 敏 奥田逸子 イリモトメディカル 新町クリニック 国際医療福祉大学三田病院放射線診断センター 乳腺 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム西 ) 0:50~:50 座長 : 菅野壮太郎 ( 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック ) --07 乳がん検診の判定結果における乳房構成の影響についての検討 橋本利恵子清水正雄成田政広吉岡正樹山村麻衣子足立雅樹 埼玉医科大学病院 健康管理センター --08 受診者に乳房構成を知らせる取り組みについて 佐藤理香廣瀬真実光畑桂子東野英利子内藤隆志 公益財団法人筑波メディカルセンターつくば総合健診センター 一般演題プログラム Vol. No. 07 年 7 口頭発表第日目8月4 日(木)--09 超音波併用検診で発見した乳癌症例の年齢比較および実態調査からみた検診精度向上の検討 塚原由美子永島弥生小池明日香橋野好江吉居晴行 戸田中央総合健康管理センター 検査科 --0 ドックにて発見し得たマンモグラフィ陰性 DCIS 症例の検討 梶田千恵子原田恵実坂上さやか色摩希美村田美樹子田所佳奈子山中聡野崎浩二林建男 社会医療法人財団石心会アルファメディック クリニック -- マンモグラフィで高濃度乳房であり乳房超音波検査も同時に実施した 70 例についての検討 小谷野香児玉ひとみ 萩原大塚, 美桜 博紀 菅原知紀 徳田宇弘 根上昌子 菅野壮太郎 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター 社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院乳腺内分泌外科 -- 乳房超音波検査だけ有所見であった 健診で発見された乳癌症例の検討 石川廣記亀井一彦神谷知至小川知子棚橋侑加川上愛子季高絢香阿部佳奈子湯浅光恵宇田亨 医療法人社団相和会みなとみらいメディカルスクエア (0)

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74 一 般 演 題 口頭発表 プログラム 第 日目 8月5日 金 演題番号 -4-0 例 期 日 1日目 日目 会場

75 第 日目 ( 8 月 5 日 ( 金 )) 消化器 ( 下部消化管 )( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 9:00~0:00 座長 : 岩男泰 ( 慶應義塾大学病院予防医療センター ) -4-0 便潜血検査の陽性的中率に影響を与える因子についての検討 菅原悦子 山本晶子 淀川キリスト教病院 藤田杤谷四科子 剛 健康管理科 宮永靖子 松井佐織 淀川キリスト教病院 眞弓景子 渡辺直也 消化器内科 水窪由美子 阿南会美 -4-0 当健診センターにおける便潜血陽性者の動向と今後の課題について 田所和幸大城勲長井菜穂子伊勢本奈緒和久本義昌西川明宏宇野正人松原明夫黒島俊夫今岡渉 一般財団法人関西労働保健協会アクティ健診センター -4-0 任意型大腸がん検診における便中トランスフェリン併用法の有用性 川村実里 西川慶一郎 廣岡 大司 社会医療法人生長会府中病院消化器内科 大塚直博 窪田雅子 小林三津子 社会医療法人生長会府中クリニック 清水郁也 大腸腺腫と関連する因子の解析 ~ 当センターの受診者において ~ 高島周志 奥野亜妃子 平井阪井 翠 理恵 小豆澤深雪中村秀次, 泉由紀子 佐藤文三 公益財団法人日本生命済生会総合健診クリニックニッセイ予防医学センター 公益財団法人日本生命済生会日生病院消化器内科 住谷 哲 藤岡滋典 大腸内視鏡検査受診者に使用する資料の検討 ~ 食事調査で分かったこと ~ 冨田千恵子平山真由美関根康子三浦加世子中島友紀櫻木美由紀東海東海古谷亮高橋直樹 医療法人社団相和会横浜ソーワクリニック 横浜総合健診センター 大腸内視鏡検査前処置における内視鏡的洗浄液注入法の有用性と安全性の検討 緑川三由希大瀬戸果世小島博子國本綾子柏原由美山永義之 福岡和白総合健診クリニック 特定保健指導 特定健診 ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 0:05~0:55 座長 : 武藤繁貴 ( 社会福祉法人聖隷福祉事業団保健事業部聖隷健康診断センター医務部 ) 体組成測定を導入した特定保健指導の取り組み 野田紗希篠原裕枝中野真宏地方独立行政法人新小山市民病院予防医学センター 体重減量に向けた有効な保健指導の検討 ~ 過去の特定保健指導結果からの分析 ~ 杉原 早紀 田口久美子 深井絵美 齋藤陽子 朝重美穂 永尾奈津美 中尾 治彦 社会医療法人財団白十字会佐世保中央病院健康増進センター 74 (04) Vol. No. 07 年

76 一般演題口8月5 日(金)-4-09 特定保健指導におけるフォローアップ検査の効果についての検討 小林 未来 森下 知代 杉田智子 松山 薫 塩村惟彦 佐橋 徹 遠山 和成 公益財団法人 SBS 静岡健康増進センター -4-0 特定健診問診項目から見る生活習慣病の原因についての検討 小畑貴之宮嶋忍 公益財団法人 豊田地域医療センター -4- 動脈硬化系 疾患服薬と各疾患リスク減少効果 - 特定健診制度下で有意に服薬率は上昇 - 岡田森 実 里江 島本和田 武嗣 亮一 藤原正則 光島徹 山下巧一 前田隆 古川千津子 新井千恵子 亀田メディカルセンター幕張 山形県立保健医療大学 肥満 メタボリックシンドローム ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) :0~4:0 座長 : 山田千積 ( 東海大学医学部付属東京病院 ) -4- 当院受診者における特定健康診査開始 8 年後の同一受診者メタボリックシンドローム有病率変化についての検討 後田 奈々, 行松 伸成 岸本陰山,,4 憲明, 泰成 垂水明奈 4 石井直明 岩本豊子西崎泰弘,,,4, 山野光彦 仁科, 良 東海大学大学院医学研究科先端医科学専攻博士課程東海大学医学部付属病院健診センター 東海大学医学部基盤診療学系健康管理学 東海大学大学院ライフケアセンター 年間の BMI 腹囲 体脂肪率の変化と肥満関連心血管危険因子の変化との間の相関係数の差異の検討 小田 栄司 たちかわ総合健診センター 頭発表第日目-4-4 腹囲正常者における内臓脂肪型肥満者の検討 大谷宮本 千尋 博之 田内沖永 純子 晶子 西村二美 鍵谷俊文 福本和宏 原 朋美 平石久美子 社会医療法人 大道会 帝国ホテルクリニック 検診技術部 放射線診断科 社会医療法人 大道会 帝国ホテルクリニック 健診部 社会医療法人 大道会 帝国ホテルクリニック 検診技術部 -4-5 腹囲と BMI の相関性における年齢較差 林 秀樹 寺谷実希子 山岸由季 東 友紀 藤井幸子 五嶋恵美 石黒 弥生 島田田鶴子 林病院 健診室 プログラム Vol. No. 07 年 異なるソフトウェアから算出される胴回りおよび内臓脂肪値の比較 村松真也坪井孝達佐藤幸夫名倉大樹戸倉一美 浜松赤十字病院医療技術部放射線課 (05)

77 肥満 メタボリックシンドローム ( 口頭発表 ) 第 4 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール 40+40) 4:5~5:5 座長 : 石川良樹 ( 医療法人社団こころとからだの元氣プラザ産業保健部 ) -4-7 運輸業の食生活に着目したメタボリックシンドロームとの相関 名波直治鈴木大輔渡辺千晶全国健康保険協会静岡支部 -4-8 男性ドック受診者のメタボリックシンドローム悪化に相関する生活習慣の解析 菊池貴子 岩本安彦 榎奥健一郎 朝日生命成人病研究所附属医院 櫛山暁史 健診部 田原たづ 東京大学医学部附属病院 吉田洋子 河津捷二 -4-9 男女における体脂肪率とレプチンおよび生活習慣病関連諸因子との関係性, 菊地恵観子, 奥野智織, 小田夏奈江, 岸本憲明 山鹿由莉久保明, 山田千積西埼泰弘 東海大学医学部付属東京病院健診センター 東海大学医学部健康管理学東海大学大学院医学研究科ライフケアセンター 4,,4, 尾形珠恵, 行松伸成 東海大学医学部付属病院健診センター -4-0 生活習慣病に影響を与える要因に関する検討 佐藤,, 友美 藤本 4 壮八 山田桜子 藤田有香 4 高尾俊弘 川崎医科大学公衆衛生学教室川崎医科大学総合医療センター総合健診センター 社会福祉法人同愛記念病院財団同愛記念病院健康管理センター 4 川崎医科大学健康管理学教室 勝山博信 -4- 職域における睡眠時無呼吸スクリーニング検査の必要性 田中茂美たなか内科クリニック メンタル ストレス ( 口頭発表 ) 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール ) 9:00~0:0 座長 : 折津政江 ( 日本赤十字社医療センター健康管理センター ) -5-0 ストレスチェックと生活習慣の関連について 井上裕美子曽我佳代佐藤竜吾大分県厚生連健康管理センター -5-0 事業場 6 社のストレスチェックの傾向から見えてくること - ストレス関連因子の検討 - 林志保福井敏樹花車典子丹生谷成美鵜川葉子 医療法人社団如水会オリーブ高松メディカルクルニック -5-0 当施設におけるストレスチェックサービス事業の現状 内田 義昭 足達 郁真 小田千恵美 佐々木一尚 藤岡和徳 那須 繁 特定医療法人財団博愛会 天神ヘルスケア事業部 産業保健事業部 特定医療法人財団博愛会 天神ヘルスケア事業部 特定医療法人財団博愛会 当法人におけるストレスチェック制度の取り組み 黒川 泰伸 医療法人順風会 羽田野今日子 産業保健室 長谷部靖子 渡邉早苗 医療法人順風会順風会健診センター 八木 完 76 (06) Vol. No. 07 年

78 一般演題口8月5 日(金)-5-05 就業時間内における短時間の軽体操実践が勤労者の身体的 心理的疲労度に及ぼす効果 塙朽木,4 智史 勤 小野寺由美子 北川瑛梨子 甲斐裕子 北濃成樹 ( 公財 ) 明治安田厚生事業団ウェルネス開発室 ( 公財 ) 明治安田厚生事業団体力医学研究所 4 兵庫大学健康科学部健康システム学科立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科 永松俊哉 当センターにおける TEG を用いたメンタルヘルスケアへの取り組み 中島ゆり恵 五味英一 奥原ゆう子 佐藤篤 社会医療法人抱生会丸の内病院健診センター 松下五十嵐淳 光 長畦登三子 椛島博彰 社会医療法人抱生会丸の内病院 鬼熊永子 森 哲夫 就業時間内の短時間の軽体操が勤労者の気分に及ぼす効果 : リラックスおよびリフレッシュ体操の比較,4 小野寺由美子 朽木勤 塙町田 智史 4 修一 北川瑛梨子 甲斐裕子 北濃成樹 永松俊哉 ( 公財 ) 明治安田厚生事業団ウェルネス開発室 兵庫大学健康科学部健康システム学科 ( 公財 ) 明治安田厚生事業団体力医学研究所 4 スポーツ健康科学研究科 順天堂大学大学院 ストレスチェック制度におけるメンタルヘルスケア研修会の有用性 岡本 浩代 近田 沙知 鈴木直子 三枝昭裕 鏑木淳一 一般財団法人日本健康管理協会 新宿健診プラザ メディカルサポート部医療連携課 一般財団法人日本健康管理協会 新宿健診プラザ 医局 呼吸器 ( 口頭発表 ) 第 5 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 4F 市民ホール ) :0~4:40 座長 : 内藤隆志 ( 公益財団法人筑波メディカルセンターつくば総合健診センター ) 当施設における肺がん検診成績 弓削 幸恵 吉村 理江 東條道徳 橋本俊彦 那須 繁 特定医療法人財団博愛会 センターウェルネス天神 特定医療法人財団博愛会 博愛会病院 頭発表第日目-5-0 当施設の低線量肺がん CT 検診の現況 菅原翼佐藤賢佐藤貴也齋藤一広土門祐介 一般社団法人鶴岡地区医師会荘内地区健康管理センター -5- 当院における肺がん CT 検診の縦隔条件の画質改善の工夫 土屋 純 今花 仁人 柳田 智 池永 誠 北里大学メディカルセンター 放射線部 北里大学メディカルセンター健康管理センター -5- 肺がん検診における診療放射線技師による異常所見検出教育ツールの作成 上原鈴木 晋 美香 鈴木堀場 千晶 公寿 影山善彦 福田崇典 畠山雅行 川合正志 社会福祉法人聖隷福祉事業団保健事業部聖隷健康サポートセンタ-Shizuoka 東京都結核予防会 奈良産業保健総合支援センター 聖隷福祉事業団保健事業部 高橋朋子 -5- 胸部 CT 検診で指摘される気腫性病変と喫煙の因果関係について 堀越 隆之 中澤 浩子 山口ひとみ 山本 潤 森山 優 中川一美 中川 高志 医療法人大宮シティクリニック放射線部 プログラム Vol. No. 07 年 77 (07)

79 -5-4 メタボリックシンドローム判定と 秒量の経年変化の関係 岸久美子 大野 則仁 田中夏奈 宮田章弘 伊藤加代子 望月盈宏 末永裕之 小牧市民病院 健診センター -5-5 受診者を対象とした気流閉塞と血清尿酸との関連の検討 窪田健一 大森 久光 日本赤十字社熊本健康管理センター 診療部 尾上あゆみ 東 憲孝 野波善郎 熊本大学大学院生命科学研究部生体情報解析学 緒方康博 腎 尿路 ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 9:00~0:0 座長 : 原 茂子 ( 原プレスセンタークリニック ) -6-0 当センター受診者における生活習慣病と慢性腎臓病の現状 渡邉 早苗 長谷部靖子 八木 完 医療法人順風会 順風会健診センター 診療部 -6-0 尿蛋白測定試験紙 (±) 症例における腎機能低下に関連する因子について第 5 報 ; 因子と観察期間拡充による横断的 縦断的再検討 番場一成清水不二雄笠井真由美上村由紀山本晃福田祐明松浦恵子村山実 一般社団法人 新潟縣健康管理協会 -6-0 蛋白尿から見る腎機能 血圧 塩分摂取量安価で簡便な検尿をもっと活用するために ~ 健診受診者での検討 ~ 中村夏樹神宮政男香川浩一田中克宏 国家公務員共済組合連合会新別府病院健康管理センター 尿蛋白定性検査における弱陽性所見と腹部内臓脂肪蓄積との関連 桝田武田 出 4 道子 東武田 信之 4 隆司 金崎めぐみ 4 武田隆男 安部倉竹紗 4 武田隆久 武田貞子 医療法人財団康生会武田病院健診センター 医仁会武田総合病院糖尿病センター 医療法人財団康生会康生会クリニック 武田病院グループ 4 4 武田厚子 シスタチンCの測定について 中村雄二霞が関ビル診療所 喫煙の腎機能に与える影響 血清クレアチニン値と血清シスタチン C 値による egfr の差異 山川久美枝 齊藤 実映 井上 基 一般社団法人上越医師会上越地域総合健康管理センター 星野和夫 上野光博 上越教育大学保健管理センター 阿部 惇 当院で発見された腎癌症例について 多久和幸恵 西村浩美 医療法人創健会 安田 西村診療所 洋二 熊谷宗晃 京都府立医科大学 泌尿器科 山本晃之 本郷文弥 鴨井和実 多発性嚢胞腎の超音波診断と判定について 新垣蒼平良年子石川実小島正久久田友一郎 社会医療法人仁愛会浦添総合病院健診センター 78 (08) Vol. No. 07 年

80 一般演題口第日目8月5 日(金)前立腺 膀胱 ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 0:5~:05 座長 : 田村芳美 ( 国立病院機構渋川医療センター ) 膀胱腫瘍の早期発見に対する下腹部エコーの有用性について 鈴木那央美福岡歩里阪田真理山本寛子安藤通崇浅川博裴英洙 一般財団法人健康予防医学財団みなと健診クリニッ -6-0 で発見された早期膀胱癌について 矢島清水 義昭 瑶子 松本佐藤 健 武敏 錦戸黒澤 崇 功 石井秀和 石橋明博 吉田沙也香 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 内科泌尿器科 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 検査部 -6- 腹部超音波検査で指摘し得た膀胱癌の一例 高田みか子 関井謙一郎 長谷川かおり 政岡美鈴 柴田阿弥 高島阿由梨 大野秀樹 健康保険組合連合会 大阪中央病院 中央検査部 健康保険組合連合会 大阪中央病院 泌尿器科 健康保険組合連合会大阪中央病院健康管理センター -6- 当院健診センターの尿沈渣にて尿路上皮内癌を検出し早期治療につながった 例 仙石福山 丈晴 4 隆一 伊藤田原 康生 裕文 安原俊弘 山田祥之 志水貴之 舟橋恵二 河野彰夫 JA 愛知厚生連江南厚生病院臨床検査技術科 JA 愛知厚生連江南厚生病院健康管理センター 4 JA 愛知厚生連江南厚生病院内科 JA 愛知厚生連江南厚生病院病理診断科 頭発表指導 フォローアップその他 ( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) :0~4:40 座長 : 村田雅彦 ( 秋田赤十字病院健診部 ) -6- 受診者主体の健康管理に役立つ結果報告書のあり方 中野久美子加藤貴美代清水千重尾関志織長谷川葉子繁田雅江中野たまき高山美智代井上詠岩男泰 慶應義塾大学病院 予防医療センター -6-4 正確な成績表作成 ~ 信頼される健診センターを目指して ~ 逸見佳代南雲純子永山照美小林桂子大澤由美子西岡妃琴清水佐智子山田美穂星野真知子鶴谷英樹 医療法人鶴谷会鶴谷病院健診センター -6-5 日フォローアップ健診の効果 ~ 脂質 糖尿病判定が経過観察となった対象者の健診結果から ~ 星野千夏子小松瑶子小宮梨香大津司沙齋藤冨士子茂木香里今井邦彦 独立行政法人地域医療機能推進機構群馬中央病院健康管理センター 代 0 代の若手健診受診者におけるインターネット依存と生活習慣の関係性 裴英洙 藤田依久子 公益財団法人 神戸内藤 義人 祥 健康予防医学財団 成澤 勉 横須賀浩二 ( 社 ) ネット依存から子どもを守る会 鈴木裕介 安田女子大学 岩本修一 (09) プログラム Vol. No. 07 年 79

81 -6-7 健康増進に関する普及 啓発活動の取り組みとその効果 ~ 商工まつりでのアンケート調査より ~ 冨田幸子 阿部剛士 谷田部真喜子 室田敬一 大嶋利枝 一般財団法人 霞ヶ浦成人病研究事業団 健診センター 健診部 一般財団法人 霞ヶ浦成人病研究事業団 健診センター 診療部 名越武徳 弘中美保子 浅野節子 -6-8 快適で安全な健康診断を提供するために 香取美里大前利道西郷圭美沼本美由紀大前由美 医療法人社団新虎の門会新浦安虎の門クリニック -6-9 研修関連施設としての医師教育への取り組み 石川高築 守 勝義 細井 克美 医療法人社団こころとからだの元気プラザ 田中栄治 竹井祥子 杏林大学衛生学公衆衛生学教室 吉田正雄 柳井真梨子 判定 ( 区分 )( 口頭発表 ) 第 6 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 4:45~5:5 座長 : 足立雅樹 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター ) -6-0 巡回健診の腹部超音波所見にカテゴリー判定を記入して分析した結果について 福井基裕医療法人社団五香会ケイエスクリニック -6- 薬剤治療の評価と判定精度に関する検討 高橋 為生 沖健康クリニック 新赤坂クリニック 5 沖 島助 HSP 研究所 高林健示 高崎健康福祉大学 長澤 亨 4 増田勝紀 5 日野原茂雄 聖路加国際病院附属クリニック予防医療センター 4-6- 当健診センターのスーパーノーマル受診者について 山下陽子 中田希代子 芝田なおみ 進藤仁 薬師神道子 内田賢 一般財団法人明治安田健康開発財団明治安田新宿健診センター 萩原正宏 江川賢一 朽木 兵庫大学健康科学部健康システム学科, 勤 検査法 ( 遺伝子 新技術他 )( 口頭発表 ) 第 7 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 9:00~9:40 座長 : 山門實 ( 足利工業大学看護学部 ) -7-0 アミノインデックス (R) がんリスクスクリーニング (AICS) フォローアップ研究中間報告 前田愼横浜市立大学医学部附属病院消化器内科 -7-0 アミノインデックスがんリスクスクリーニング (AICS) 導入後の経年的変化の検討 栗原照昌黒澤功黒沢病院附属ヘルスパーククリニック高崎健康管理センター -7-0 オプション検査 AICS (AminoIndex Cancer Screening) での大腸癌発見該当例の 例 末次花岡 浩 拓哉 松江赤十字病院 内田結城 健診部, 靖 崇史 松江赤十字病院 勝部知子 串山義則 消化器内科 尾上歩美 齋藤 宰 多田育賢 80 (0) Vol. No. 07 年

82 一般演題口-7-04 肺がん外科治癒切除患者における AICS( 肺 ) の術前 術後の測定意義 : 術後再発ハイリスク症例の予測の可能性 東山池田 聖彦 信子 穴山渡橋 貴嗣 和政 岡見次郎 今村文生 徳永俊照 山本浩史 菊池信矢 大阪国際がんセンター ( 旧 大阪府立成人病センター ) 高知大学医学部呼吸器外科 味の素株式会社 検査法 ( 遺伝子 新技術他 )( 口頭発表 ) 第 7 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) 9:45~0:5 座長 : 渡辺清明 (NPO 法人東京臨床検査医学センター ) 当センター臨床検査技師の生理検査トレーニング法 福井絵美羽立理恵岩本祐子東谷亜美角みどり今村浩一郎 福岡山王病院予防医学センター けんしんにおける腹部超音波スクリーニング検査の新人教育に関する検討 合木祐美子 中村恭子 谷田部真由美 松木隆央 早川いずみ 早田 圭 足立輝美 石井ひさ子 新赤坂クリニック超音波検査科新赤坂クリニック 4 日本橋室町クリニック 超音波検査科 横浜北幸クリニック 超音波検査科 東京都台東区住民健診尿を用いた 新しい尿中総蛋白定量法の評価検討と基準範囲の設定 伊藤小山 喜久 恭正 市原 清志 岩瀬 出 原田典明 石川恵美,4 白井俊孝 ライフ エクステンション研究所付属永寿総合病院臨床検査科 ライフ エクステンション研究所付属永寿総合健診医療 予防センター 4 ライフ エクステンション研究所付属永寿総合病院内科 山口大学医学部保健学科 頭発表-7-08 健常人に対する単一遺伝子疾患の網羅的レアバリアント解析により発見されたプロテイン S 異常症の一例 : 先進的予防医学への試み 田口 淳一 村松 正明 林 幹浩 堀尾留里子 4 山下直秀 東京ミッドタウンクリニック 東京医科歯科大学 株式会社ビスメド 4 東京大学医科学研究所 ヒト胸管リンパ流の評価法の確立 - 動物実験による検証 - 河合, 佳子 大橋, 俊夫 東北医科薬科大学医学部生理学慈泉会相澤健康センター 信州大学医学部メディカル ヘルスイノベーション講座 栄養 ( 口頭発表 ) 第 7 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 6F 60 会議室 ) :0~4:0 座長 : 小川健一 ( 社会医療法人謙仁会山元記念病院 ) プログラム Vol. No. 07 年 8 第日目8月5 日(金)-7-0 簡単な塩分チェックシートによる減塩の試み - 尿中推定塩分摂取量との関連 - 佐々木司郎 高橋 俊明 齊藤 研 平鹿総合病院農村医学研究所 平鹿総合病院健診センター -7- 随時尿より測定した一日推定塩分摂取量 (enacl) と収縮期血圧との関連について 池田義明下平雅則岡庭信司 飯田市立病院 -7-0 代受診者における栄養相談後の変化について 渡辺成美清水尚子加藤千明平沼ゆり内藤隆志 公益財団法人筑波メディカルセンターつくば総合健診センター ()

83 -7- 受診者の昼食選択の意識調査とメニュー表示の検討 仁科早央里堀木亜紀子鈴木麻由美濱岡才子吉良康男福井秀之宮崎祐子森口次郎高梨芳彰武田和夫 一般財団法人京都工場保健会 総合健診センター -7-4 歯周組織の破壊状態と食品栄養素摂取量 前島信也 5 牧茂 佐藤 晶 竹内由里 岩井由紀子 松本歯科大学病院内科学松本歯科大学病院管理栄養士松本歯科大学病院 4 5 松本歯科大学歯科薬理学講座松本歯科大学大学院健康増進口腔科学講座 荒 4 敏昭 歯科保存学講座 吉成伸夫 -7-5 当院の循環器ドックを受診した中国人の検査結果と食生活調査 沼田優子堀川良史小橋陽子寺岡邦彦三須一彦 公益財団法人日本心臓血圧振興会榊原記念クリニック検診センター インターナショナル ( 口頭発表 ) 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) 9:00~9:50 座長 : 鏑木淳一 ( 一般財団法人日本健康管理協会新宿健診プラザ ) IS-0 Fatty liver is a risk for prgression of arterial screlosis due to lipids abnormalities Yasuhiro Nishizaki Noriaki Kishimoto Chizumi Yamada Emiko Kikuchi Tamae Ogata Chiori Okuno Kanae Oda Yutaka Shiina Naoaki Ishii Department of Clinical Health Science, School of Medicine, Tokai University Department of Clinical Health Science, School of Medicine, Tokai University Tokyo Hospital Life Care Center, Graduate School of Medicine, Tokai University IS-0 Negative Correlation between LDL-cholesterol and Fasting Plasma Glucose in Medical Check-up Examinees with Low LDL-cholesterol Kazuo Murakami Department of Health Care and Preventive Medicine, Matsuyama Red Cross Hospital IS-0 Possible association between LOX-index and bone fragility Junichi Kaburaki Tomoko Sugiyama Akihiro Saigusa Department of Medicine, Shinjuku Medical Plaza Shinjuku Medical Plaza IS-04 Postchallenge Hyperglycemia in Subjects with Low Body Weight: Implication for Small Glucose Volume Takahiro Sakuma Masanori Shimodaira Kazuko Hirabayashi Hideo Koike Takuro Shimbo 4 Atsushi Maruyama 5 Masayuki Fujiwara 5 Yoshihiro Nishimura 5 Yoshiki Hirose 5 Toru Aizawa Internal Medicine, Ina Central Hospital Iida Municipal Hospital Aizawa Hospital Ohta Nishinouchi Hospital 4 Ina Central Hospital 5 IS-05 Status and development of early cancer screening in China MA Jian Peng Zhang Ling Sunakozawa Toshiko Early cancer screening, XKmed XKmed soken company 8 () Vol. No. 07 年

84 一般演題口外国人 ( 健診ツーリズム )( 口頭発表 ) 第 8 会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 9F 906 会議室 ) 9:55~0:45 座長 : 李正男 ( 社会医療法人黎明会健診センター キタデ ) -8-0 当院における外国人ドックの現状と課題 大渕美帆子 一般財団法人平成紫川会小倉記念病院健康管理センター -8-0 中国人向け健診の現状と課題について ~ 受診者アンケートより ~ 志波恵太宮本美紀桑畑浩子松尾晃次 公益財団法人白浜医療福祉財団白浜はまゆう病院 健診センター -8-0 専属スタッフを配置することなく中国からの受診者を受け入れるための取り組み 上田由美子 中塚詔子 増田墨 晴美 一郎 平林那美 4 山之上弘樹 吉住相澤信行 希 4 永原隆之 新垣 力 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 健康管理センター 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 臨床検査科 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 総務課 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 4 内科 国際的を目指した取り込みと課題 呂 軍 国立国際医療センター病院 科 検診ツーリズムにおける運用上の問題点 お客様視線より 黄 菊坤 neusoft japan xikang 消化器 ( 上部消化管 5)( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 9:00~9:50 座長 : 青木正明 ( 医療法人社団相和会渕野辺総合病院内科 ) 頭発表第日目-9-0 Helicobacter pylori 菌除菌後次年度の内視鏡検査で診断された早期胃癌の 4 例 8 常喜 眞理 伊藤 恭子 込田英夫 永崎栄次郎 湯川豊一 小田 彩 橋本 博子 小林 寛子 加藤智弘 月5 日東京慈恵会医科大学総合健診 予防医学センター新橋健診センター (-9-0 福井厚生病院健診センターにおける胃癌ならびに H.pylori 除菌後胃癌の検討 金) 木村成里岡村誠太郎羽場利博山本誠 医療法人厚生会福井厚生病院 -9-0 の上部消化管内視鏡検査で発見されたヘリコバクター ピロリ陰性早期胃癌の 例 浅川博山本寛子安藤通崇裴英洙 一般財団法人健康予防医学財団みなと健診クリニック ヘリコバクターピロリ菌除菌前後での上部消化管内視鏡所見の変化 小林 保彦 萩原 美桜 菅原知紀 徳田宇弘 根上昌子 菅野壮太郎 大塚 博紀 プログラム Vol. No. 07 年 8 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター ()

85 -9-05 胃炎の京都分類 からみた内視鏡検診受診者の H. pylori 感染動態, 鎌田智有,4 佐藤友美 川崎医科大学川崎医科大学 春間山中 健康管理学 4 公衆衛生学 賢 義之 中山佳津代 藤本壮八 川崎医科大学総合内科学 藤田有香 高尾俊弘 柳楽和美 淺沼豊美 川崎医科大学総合医療センター総合健診センター 消化器 ( 上部消化管 6)( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 9:55~0:55 座長 : 小林伸行 ( 医療法人社団相和会相模原総合健診センター ) スクリーニング内視鏡で発見した胃がんの背景胃粘膜に関する検討 胃炎の京都分類を用いて 井上和彦 久本 淳風会健康管理センター 信實 藤田英行 淳風会旭ヶ丘病院 鎌田智有 春間 賢 川崎医科大学総合医療センター総合健診センター 清水信義 における胃食道逆流症例の臨床的検討 古谷亮池田真由子中川友美阿部めぐみ篠原麻実冨田千恵子平山真由美関根康子東海浩一高橋直樹 医療法人社団相和会 横浜総合健診センター RAC 類似所見を呈するヘリコバクター ピロリ感染胃炎 ( 現感染 ) の検討 小寺 徹 安田 宇治徳洲会病院健診センター 光徳 宇治徳洲会病院内視鏡センター 当施設における胃部精密検査 ( 内視鏡 ) 見逃し症例の検討 高橋 伸之 船員保険 北海道健康管理センター 放射線科 -9-0 当院で発見された EB ウイルス関連胃がんの 例 服部山岡 宜裕 賢治 庄原赤十字病院 内科 高嶌槙坪 寛年 良時 庄原赤十字病院 宮本舛田裕道 外科 亮 網岡西山宗希 庄原赤十字病院 慶 消化器内科 山中陽介 岡正登志 -9- の上部消化管内視鏡検査が診断契機となり EUS-FNA にて診断された小型胃 GIST の一例 赤星 和也 株式会社麻生飯塚病院消化器内科 株式会社麻生飯塚病院予防医学センター 消化器 ( 上部消化管 7)( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) :0~4:0 座長 : 吉村理江 ( 特定医療法人財団博愛会センターウェルネス ) -9- ピロリ菌未感染者に定期的な内視鏡検診は不要か 安田 洋二 医療法人創健会 土肥 西村診療所 統 山本晃之 京都府立医科大学 消化器内科 西村浩美 伊藤義人 -9- 測定法の違い (EIA 法 LA 法 ) による血清ピロリ菌抗体陰性高値例における萎縮性胃炎存在比率の比較 小川 智子 中平 千恵 きょう雲波 福地久和 河内 尭 山本明瑞 平野 隆 医療法人財団健隆会戸田中央総合健康管理センター 84 (4) Vol. No. 07 年

86 一般演題口(金)-9-4 における血中ピロリ菌抗体陰性者に関する検討 仲本雅子 一ノ瀬庸 光岡伊東 彩佳 香代 西川晋史山本正之, 木長 社会医療法人神鋼記念会 神鋼記念病院附属新神戸ドック健診クリニック 社会医療法人神鋼記念会 神鋼記念病院健診センター 健 足立佳世子 深澤麻衣 -9-5 ヘリコバクターピロリ抗体 (HP-Ab) 検査における 種ラテックス免疫比濁法試薬の比較評価について 溝上祐香 岡部佳代子 阿尾園尾 浩子 広志 宮崎文恵 小林亮 社会医療法人生長会ベルクリニック臨床検査室 -9-6 胃癌健診における最近のピロリ感染の実態 ( 第 報 ) 河原崎綾子 齋藤花絵 社会医療法人生長会ベルクリニック診療部 深地幸恵 愛甲 孝 松原 照征 堀元美保子 畠山朋美 岩永みすず 久米村寛大 川井田 浩 社会医療法人青雲会青雲会病院 -9-7 当院の H. pylori 抗体陽性の経時的推移についての検討 水島孝明金田道弘海野正俊岡本恵子秋田育江 金田病院 内科 消化器 ( 上部消化管 8)( 口頭発表 ) 第 9 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム西 ) 4:5~5:5 座長 : 塚田信廣 ( 東京都済生会中央病院内科 総合健診センター ) -9-8 ピロリ菌及び除菌についての知識と抗体検査実施の現状 永久友香半沢文子小林美智江 JA とりで総合医療センター 健康管理センター -9-9 ヘリコバクター ピロリ菌に対する認識調査報告 石賀紀子久徳智子日高清美廣瀬敏明喜多哲也中嶌一彦 社会医療法人愛仁会カーム尼崎健診プラザ 頭発表第日目8月5 日-9-0 における胃がん検診 ピロリ菌検査の現状 赤十字健診事業研究会アンケート調査より 小林,4 正夫 望月,4 直美,4 西大路賢一,4 釜口麻衣,4 川田和昭,4 松本能里 京都第二赤十字病院健診部 4 赤十字健康管理事業研究会 静岡赤十字病院健診部 広島赤十字 原爆病院健診部 -9- 胃内視鏡検診時の観察時間の検討 春間眞部 賢 4 紀明 井上 和彦 久本信實 笹井貴子 清水信義 淳風会健康管理センター 川崎医科大学総合医療センター総合内科 川崎医科大学総合医療センター健康管理学川崎医科大学検査診断学 ( 内視鏡 超音波センター ) 4 鎌田智有 -9- 胃内視鏡検査を受ける受診者の苦痛 不安の軽減に向けた看護師の関わり アンケートを通した看護介入の検討 神長真央山尾友香理穂坂麻里北島里沙阿部佳奈子神谷知至亀井一彦石川廣記 医療法人社団相和会みなとみらいメディカルスクエア プログラム Vol. No. 07 年 85 (5)

87 -9- 健診センター内視鏡室における環境検査への取り組み 大橋由貴 稲葉 賢暁 丸山智子 太田裕野 社会福祉法人恩賜財団龍ケ崎済生会病院医療技術部臨床検査科 龍ケ崎済生会総合健診センター副センター長 小澤さち子 江橋敏男 肝 胆 膵 脾 ( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 9:00~9:50 座長 : 新智文 (JA 北海道厚生連帯広厚生病院 ) -0-0 上部消化管内視鏡検査施行時の炭酸ガス使用による腹部超音波検査画像への影響の 経時的変化についての検討 渡邊友紀子岡本久美子仲田裕理絵芳田千裕鈴木淳海野均 社会医療法人中山会宇都宮記念病院総合健診センター -0-0 当施設における腹部超音波健診の現状と今後の課題 松原夕子 松本佳奈美 福原 寛之 雫 出雲市立総合医療センター健康管理センター 稔弘 黒田弘之 出雲市立総合医療センター 浪花宏幸 深田真由 -0-0 当院における腹部超音波検査 5 年間の集計 千田裕子 仲野敏彦 一般財団法人柏戸記念財団 加藤理恵子 長尾啓一 公益財団法人 伊藤絵理 山口和也 内田裕美 瀧澤弘隆 ちば県民保健予防財団 奥田桂子 藤井清孝 腹部超音波検査における動画撮影による当日再検の試み 片山 和弥 村松 和美 医療法人社団せいおう会鶯谷健診センター 大波加美和子 松本直樹 日本大学病院消化器内科 小川眞広 腹部超音波検査精度向上への当院の取り組み 河北誠三郎村上かおり 今田高橋 祐子 奈七 神田直樹 荒木孝一郎 佐藤祐司 吉田 桂 高槻赤十字病院 健診部 高槻赤十字病院 消化器科 高槻赤十字病院 検査部 肝 胆 膵 脾 ( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 9:55~:05 座長 : 伊藤美奈子 ( 横浜市立みなと赤十字病院健診センター ) 健診での超音波検査を契機に発見された内臓幼虫移行症による肝内好酸球性肉芽腫症の 例 山中, 義之 藤本, 荘八 川崎医科大学附属病院健康診断センター 鎌田智有 川崎医科大学, 高尾俊弘 健康管理学 腹部超音波検査において偶発的に発見された 壁外発育型十二指腸粘膜下腫瘤の一例 岡村墨 香 一郎 永原中塚 隆之 詔子 上田真路 山之上弘樹 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 臨床検査科 医療法人 沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 健康管理センター 相川真名美 相澤信行 滝沢瑞紀 望月美孝 医療法人沖縄徳洲会静岡徳洲会病院内科 健診受診が発見のきっかけとなった十二指腸乳頭部神経内分泌腫瘍の 症例 谷瑞希相澤宏樹石坂裕子 三井記念病院総合健診センター 86 (6) Vol. No. 07 年

88 一般演題口-0-09 の腹部超音波検査にて発見された腹腔内リンパ節腫脹の転帰 根上昌子萩原美桜菅原知紀徳田宇弘菅野壮太郎大塚博紀 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター -0-0 HBs 抗原測定 :CLEIA 法における偽陽性の検討 弓狩和田 加恵 憲和 竹久太島 佳子 丈洋 田中亜矢子 村上典彦 文屋千恵子 菊辻徹 鈴木真由美 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 総合保健管理センター 検査室 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 総合保健管理センター 楠葉藍子 -0- の肝機能異常により発見された自己免疫性肝炎の一例 神垣充宏伊藤博之國田哲子 済生会呉病院 内科 -0- 所謂 健康食品 サプリメントが原因と考えられた肝障害の 症例 丸山 敦史 佐久間孝弘 藤原正之 4 田中莉佳 5 廣瀬芳樹 西村好裕 伊那中央病院消化器内科伊那中央病院内科伊那中央病院臨床病理室 4 信州大学医学部附属病院膠原病内科伊那中央病院ドックセンター 5 肝 胆 膵 脾 4( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) :0~4:0 座長 : 鵜飼晴美 ( さいたま赤十字病院 ) -0- 脂肪肝と生活習慣病関連因子についての検討 若林真理子本田律子岩男暁子小川恭子柴佳愛奥田近夫有元佐多雄山本敬辻裕之荒瀬康司 虎の門病院 健康管理センター -0-4 脂肪肝と血液 生化学検査所見および生活習慣との関連性について 五郎丸直美 武田貞子 蓑毛武田 佳代 隆司 升田知機 武田道子 白樫美千代 武田隆久 須山哲次 田巻俊一 医療法人財団康生会山科武田ラクトクリニック 武田病院グループ 医療法人財団康生会康生会クリニック 頭発表第日目8月5 日-0-5 肥満による生活習慣病における臓器指標としての脂肪肝の意義 福田 彰 尾上 都子 中嶋一恵 中辻美和子 田中恵美子 藤原祥子 後山 尚久 大阪医科大学 健康科学クリニック プログラム Vol. No. 07 年 87 (金)-0-6 腹部超音波検査における脂肪肝と肥満との関連 大脇和浩松本政雄 JCHO 東京新宿メディカルセンター 健康管理センター -0-7 当院受験者の脂肪肝重症度の検討 岸 清彦 松原 昇 柴田信博 是枝ちづ 医療法人明和病院総合健診センター 医療法人明和病院臨床検査科 -0-8 コーヒー飲用は脂肪肝を抑制する 船津 和夫 山下 毅 斗米 馨 影山洋子 和田哲夫 近藤修二 横山 雅子 水野 杏一 公益財団法人三越厚生事業団 三越総合健診センター (7)

89 肝 胆 膵 脾 5( 口頭発表 ) 第 0 会場 ( パレスホテル大宮 F チェリールーム東 ) 4:5~5:5 座長 : 西﨑泰弘 ( 東海大学医学部基盤診療学系健康管理学 ) -0-9 受診者脂肪肝からの NASH 症例抽出と受診勧奨に関する検討, 手島一陽 笹山名月 石井新野 東芝病院総合健診センター 香織 徹 東芝病院 楢林ゆり子 三輪純 消化器内科 久米進一郎 新井雅裕 菅野真由子 木野 梢 -0-0 に於ける非アルコール性脂肪性肝疾患と Fib4 Index について 宮本祐一大坪義彦石田千尋貞嶋栄司川口達大小柳徳明 社会医療法人天神会新古賀クリニック健康管理センター -0- 非アルコール性脂肪性肝疾患における PNPLA 遺伝子型と身体活動の関係 武藤奈瑠美 緒方康博 鬼木健太郎猿渡淳二,4 工藤未来 守田和憲 渡邊丈久 熊本大学大学院生命科学研究部薬物治療学分野熊本大学大学院生命科学研究部消化器内科学分野日本赤十字社熊本健康管理センター 熊本大学薬学部附属育薬フロンティアセンター 4 大竹宏治 -0- NAFLD 拾い上げにおける CAP 値の有用性の検討 ( 生活習慣病進展との関連について ) 森川木村 浩安 達郎 広田福本 梓 真也 大阪市立大学医学部先端予防医療学 大阪市立大学医学部肝胆膵内科 今久保千佳 河田則文 大谷恒史 平田一人 森崎珠実 大阪市立大学医学部附属クリニック MedCity 中野朱美 -0- 睡眠 生活習慣と非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) との関連性 大洞昭博 出口冨美子 小島 孝雄 朝日大学村上記念病院総合健診センター 亀岡市民病院糖尿病内科 濱口真英 八木信明 朝日大学村上記念病院消化器内科 田中隆平 大熊晟夫 -0-4 当センター超音波検査受診者における脂肪肝と脂肪肝関連項目との検討 尾上 秀彦 長谷部靖子 渡邉早苗 医療法人順風会順風会健診センター臨床検査部 八木 完 医療法人順風会順風会健診センター診療部 保健指導全般 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) 9:0~0:0 座長 : 塩宏 ( 鳥取赤十字病院健診センター ) --0 保健指導評価への取り組み ~ 評価票を用いての保健指導評価 ~ 丸山晃清水操柳原園子諏訪赤十字病院健診センター --0 健診施設における保健指導受診者の満足度実態調査 ( 報告 ) 富士岡幸久保田絵美伊林聡美吉末和子小林伸行土屋敦 医療法人社団相和会相模原総合健診センター --0 施設における受診者参加型健康教育の試み 戸崎小百合 佐伯 正人 南 芳子 まつなみ健康増進クリニック 健診センター 林, 慎 松波総合病院 内科 88 (8) Vol. No. 07 年

90 一般演題口第日目 ~50 代女性受診者における睡眠の確保に影響を及ぼす要因と課題 足利 一美 齋藤 敏子 秋田赤十字病院健康増進センター 一関智子 秋田赤十字病院 村田雅彦 小棚木均 社会福祉法人賛成福祉会介護老人保健施設 宮下正弘 山盛苑 --05 日ドック受診者に対する保健指導実施の振り返り 直海慶子浅野真紀石坂裕子 三井記念病院総合健診センター --06 における保健指導の効果 ~ 肥満と非肥満の差 ~ 清野紗央里横田欽一武田寛樹斎藤美智恵佐藤紘子端百恵柿崎郁美松尾奏絵吉田良子吉田遼平 慶友会 吉田病院 保健指導全般 4( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) 0:5~:5 座長 : 小長谷敏浩 ( 医療法人財団医親会マリンクリニック ) --07 当日保健指導の有用性について 松澤範子中島直美松久未来野老由美子高橋麻美西舘美音子中山由里子森山優中川一美中川高志 医療法人 大宮シティクリニック --08 医療福祉関連施設職員の健康の現状と保健指導の課題 藤井 千紘 泉 俊昌 川岸さかえ 片山昌隆 斉藤 剛 福井総合クリニック課健康管理室 福井総合クリニック 院長 頭発表--09 特定保健指導の有無によるその後 5 年間の生活習慣病関連入院医療費への影響 大江千恵子 馬場園 明 全国健康保険協会福岡支部 九州大学大学院医学研究院 --0 保健指導における精密検査受診率向上の取り組み ~ 保健指導スタッフへの質問紙調査を通して ~ 高木 夏海 續 恵理子 光永明子 田川知子 福島 希 坂田香織 菅 守隆 社会福祉法人恩師財団済生会熊本病院予防医療センター -- 支援方法の違いによる特定保健指導の効果 永松はるか 橋本俊彦 浪内那須 美和 繁 福嶋邦枝 本岡房枝 鈴木 静 吉村理江 特定医療法人財団博愛会センターウェルネス天神 特定医療法人財団博愛会博愛会病院 プログラム Vol. No. 07 年 89 8月5 日(金)-- における生活習慣改善サポートと現状 加古美樹添田嘉美磯谷理絵小西久子牛尾江利中馬歩中須賀唯福田裕 公益財団法人 加古川総合保健センター (9)

91 乳腺 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) :0~4:40 座長 : 黒田弘之 ( 出雲市立総合医療センター ) -- 高松市乳がん検診における新たな取り組みの成果について 松本昌子 丸山 美江 濱上千夏 宮本 侑 山岡知晴 深見孝治 山内一裕 福井 敏樹 医療法人社団如水会オリーブ高松メディカルクリニック --4 当クリニックでの健診における乳がん症例とリスク因子との関連 坂口環希 中園 由衣 森脇広江 元田恵子 長坂和子 八子 剛 中村恭子 野地 満 松木隆央 新赤坂クリニック --5 当センターにおける乳がん検診の現状 伊東美和 吉本貴宜 大野高谷 千恵 典秀 島谷裕美 高谷純司 都間その子 高谷雅史 林 周兵 齋藤 実 TJK 西新橋保健センター 医療法人社団同友会 --6 乳癌早期発見における検診の有用性 大橋大原 愛美 汐莉 田澤 4 篤, 寺田総一郎 江戸川病院放射線科江戸川病院総合健診センター 江戸川病院乳腺センター 4 山崎知子 鈴木俊雄 江戸川病院内視鏡センター 川崎志織 --7 当施設における 40 歳未満の乳がん検診成績 亀井舩越 晶子 健彦 吉村宗 理江 栄治 森寿治 橋本俊彦 谷山恵里奈 那須繁 長野由美 伊田憂香 特定医療法人財団博愛会センターウェルネス ウェルネス天神クリニック乳がん診断センターセレナーデ 博愛会病院 --8 で発見された乳頭血性異常分泌症の病態について 櫻井窪田,,,4 健一,,4 仁美 原藤崎,,4 由起子 滋,,4 鈴木周平 塩味正雄,, 安達慶太 4 鏑木淳一 4 青木史恵 日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科学分野医療法人社団藤崎病院外科 医療法人山柳会塩味病院内科一般財団法人日本健康管理協会新宿健診プラザ 4 榎本克久 --9 乳がん検診の受診率向上に向けたアプローチ方法の検討 ~ アンケート調査からの分析 ~ 関口和加子佐藤香千葉暢子海野均 宇都宮記念病院総合健診センター 子宮 卵巣 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム東 ) 4:45~5:5 座長 : 亀井一彦 ( 医療法人社団相和会みなとみらいメディカルスクエア ) --0 任意型子宮がん検診における経腟超音波検査での子宮内膜スクリーニングの臨床的意義 後山尚久中野未知子内藤美希萩原暢子福田彰藤原祥子大阪医科大学健康科学クリニック -- HPV 併用子宮頸がん検診に関する一考察 植田 敏弘 石原真理子 安藤正明 4 真田拓史 倉敷成人病健診センター 4 西日本病理研究所 産婦人科 倉敷成人病センター 病理診断科 倉敷成人病センター 産婦人科 90 (0) Vol. No. 07 年

92 一般演題口-- 受診間隔別の子宮頸部異形成発生頻度からみた子宮頸がん検診の精度管理 石黒久美子半藤保丸山昌子金田由美子筧映里石黒義隆小川弘良村山実 一般社団法人 新潟縣健康管理協会 -- 当院における健診女性骨盤 MRI の初期経験 久保田浩史 桂 明子 下川恵美 岡本将裕 小黒 厚 千森真理 独立行政法人 地域医療機能推進機構 神戸中央病院 独立行政法人 地域医療機能推進機構 神戸中央病院 健康管理センター 独立行政法人 地域医療機能推進機構 神戸中央病院 附属健康管理センター --4 MRI での骨盤底筋形態評価による骨盤底加齢の診断 - 骨盤脱の発症予測と予防に向けて - 奥田 逸子 煎本 正博 吉岡直紀 縄野 繁 秋田恵一 国際医療福祉大学三田病院放射線診断センター イリモトメディカル 東京医科歯科大学 臨床解剖学分野 受診勧奨 医療連携 ( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム中 ) 9:0~0:0 座長 : 中尾治彦 ( 社会医療法人財団白十字会佐世保中央病院健康増進センター ) --0 受診勧奨が受診者の健康認識や行動に与えた影響と受診行動を促す関わりについて 色川加織成澤菜々子安彦良子加藤太郎小林剛 独立行政法人地域医療機能推進機構仙台病院 健康管理センター --0 当センターの受診勧奨について 市川 淳弥 有田 信和 前田千穂 松本麻里 渡部良枝 水橋星子 関根 郁恵 武永 強 清水正男 足立雅樹 埼玉医科大学病院健康管理センター --0 受診後のフォローアップと今後の課題 小川 美咲 中島 麻衣 飛田 綾 河合 茜 佐藤さとみ 内藤安子 加藤 智弘 東京慈恵会医科大学総合健診 予防医学センター新橋健診センター 頭発表第日目8--04 フォローアップの方法変更による外来受診率への影響 月5 日( 山崎真奈美坂巻浩二狩野澄代八束富美子間庭基行正村泰博工藤瑞穂安藤公子阿久澤まさ子 金)医療法人社団日高会日高病院健診センター --05 当法人における受診率向上対策の効果の検討 笠原 典彦 伊藤 孝 芹澤洋輔 佐藤 眞 前田貞則 阿部幸洋 原田 雅子 菊池 保治 須床和江 プログラム Vol. No. 07 年 9 一般財団法人芙蓉協会聖隷沼津健康診断センター --06 企業の 健康診断における 年間の健診結果を通して 安藤康之近藤智雄 医療法人社団ちくま会メディカルガーデン新浦安総合健診センター ()

93 受診勧奨 医療連携 4( 口頭発表 ) 第 会場 ( パレスホテル大宮 4F ローズルーム中 ) 0:5~:45 座長 : 芳野純治 ( 医療法人松柏会大名古屋ビルセントラルクリニック ) --07 干渉から勧奨 ~ 精密検査受診への取り組み ~ 精密検査対象者へのアプローチとその効果 野口順子 五十嵐菜絵 辻美那子 泉 純子 奥山尚美 畠山昌弘 鈴木牧子 医療法人社団 浩生会スズキ病院健診センター --08 における精密検査受診率向上への取り組み 今泉拓鎌田めぐみ加藤真理子藤原玲奈今川由賀里小野剛市立大森病院 健診センター --09 要精検者受診勧奨の取り組み 清水正子 大久保晴子 山崎 緑 畑中美幸 川原田和子 西村 晃 浜田正行 三重県厚生連鈴鹿中央総合病院健診センターオリーブ --0 健康診断結果の取り扱い業務について - 精密検査の受診未確認者の背景と今後の対策 -, 柴田優子, 上村精一郎 医療法人親愛ステーションクリニック, 榎本亜里沙 天神クリニック, 水野真希, 鳥飼恵子 -- 健診後の要二次検査受診者への受診推奨について 宮本かすみ杉谷盛太東義人日本赤十字社和歌山医療センター健康管理センター -- 健診二次検査勧奨への取り組み 高橋有香 武蔵野赤十字病院 -- 二次検査受診率の現状 ~ 未受診者 0 を目指して ~ 平井久美 福田新一郎 医療法人社団石鎚会田辺中央病院健康管理課 医療法人社団石鎚会田辺中央病院消化器内科 9 () Vol. No. 07 年

94 一 般 演 題 ポスター発表 プログラム 第 日目 8月4日 木 演題番号 P--0 例 ポスター 期 日 1日目 日目

95 第 日目 (8 月 4 日 ( 木 )) 肥満 メタボリックシンドローム 糖代謝 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 古賀正史 ( はくほう会セントラル病院 ) P--0 メタボリックシンドローム改善例における生活習慣と治療状況の変化 : 追跡評価 田内香紗井本直子西川晋史深澤麻衣光岡彩佳足立佳世子一ノ瀬庸伊東香代山本正之 社会医療法人神鋼記念会神鋼記念病院付属新神戸ドック健診クリニック P 歳時の健康に影響を及ぼす 5 歳時の健康状態 生活習慣等についての検討 中島真紀子本間聡起 地域医療機能推進機構埼玉メディカルセンター健康管理センター P--0 受診者に対するフィブロスキャンの有用性 藤井恭代 今花陽子 刑部 東治 渡邊満理子 長場 秀 池永 誠 榎本美佳子 北里大学メディカルセンター検査部 JA 東京厚生連クリニック 北里大学メディカルセンター健康管理センター P--04 健診にて偶然発見された劇症 型糖尿病の 例, 末丸大悟 石塚, 高広 橋田, 哲, 中村保子 上原, 豊 前橋赤十字病院 健診部 前橋赤十字病院 糖尿病 内分泌内科 消化器 ( 上部消化管 )( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 由良明彦 ( 昭和大学豊洲クリニック予防医学センター ) P--05 上部消化管内視鏡検査介助における当院の工夫 野口稔子岩崎香奈草野五月藤原祥子後山尚久 大阪医科大学健康科学クリニック P--06 経鼻内視鏡ドック件数増加に伴う体制構築への工夫 村上綾子吉川風子伊藤真由美加藤宣子筒井礼子名古屋第一赤十字病院健康管理センター P--07 上部消化管内視鏡検査時の個別説明がピロリ菌除菌率の増加に寄与する効果について 藤原祥子野口稔子岩崎香奈草野五月福田彰後山尚久大阪医科大学健康科学クリニック P--08 当院における過去 5 年間の血清ピロリ菌抗体価検査結果の検討 伊藤 恭子 常喜 眞理 込田英夫 永崎栄次郎 湯川豊一 小田 彩 林 京子 加藤 智弘 東京慈恵会医科大学総合健診 予防医学センター新橋健診センター P--09 従来 PPI での H.Pylori 次除菌不成功例にボノプラザンを用いての再除菌は有用か 阿座上聖史 福原雅夫 三佼会宮崎病院 宮崎 雅也 野俣浩一郎 はまのはちハートクリニック 涌島 宏 武冨勝郎 宮崎久彌 94 (4) Vol. No. 07 年

96 一般演題ポP--0 P-- 当院ドックで発見された食道癌早期例の検討 穗苅, 市郎 児玉 亮 牧野睦月 JA 長野 厚生連 篠ノ井総合病院 総合診療科 JA 長野 厚生連 篠ノ井総合病院 消化器内科 川口研二 JA 長野厚生連新町病院健康管理部 JA 長野厚生連篠ノ井総合病院病理診断科 逐年検診の上部消化管内視鏡検査で診断し得た十二指腸濾胞性リンパ腫の 例 笹田 雄三 磐田市立総合病院 消化器内科 消化器 ( 上部消化管 ) 消化器 ( 下部消化管 ) 肝 胆 膵 脾 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 井上和彦 ( 一般財団法人淳風会健康管理センター ) P-- P-- P--4 P--5 胃 X 線検査安全基準に基づいた胃 X 線検査問診票の取り組み 八田悦子青木彰大槻安代景山修二藤原祥子後山尚久 大阪医科大学健康科学クリニック 上部消化管検査における診療放射線技師による一次読影の現状と課題 山田雄介安藤茂樹青木一美 公益財団法人ときわ会常磐病院 放射線課 上部消化管 Χ 線における検査中止 変更票からみたキャンセル率の検証 三輪一二三 森充子 宮司大草 紗貴 敏史 西川 潤 島内勝紀 一般社団法人 オリエンタル労働衛生協会 オリエンタル上野健診センター 放射線科 一般社団法人 オリエンタル労働衛生協会 オリエンタル上野健診センター 胃 X 線検査における安全管理 西尾 おもと会 康孝 大浜第一病院 中野江梨 4 野本尚彦 スター発表第日目8月4 日(木)P--6 健診センター受診者の大腸内視鏡検査の解析, 小宮山貴子 小山田新,4 寺田総一郎 北川幸子 江戸川病院 消化器センター 江戸川病院 内視鏡センター 4 4 長尾恵美子 山崎知子 籠島鈴木俊雄 智 5 中川良尚 汐留健診クリニック 江戸川病院総合健診センター 5 江戸川病院リハビリテーション科 鮏川裕之 プログラム Vol. No. 07 年 95 P--7 当施設における便中ヘモグロビン 便中トランスフェリン同時測定の現状と課題 田所夕芽平谷惠中村繁美中西早百合木平悦子 三重県厚生農業協同組合連合会松阪中央総合病院健康管理施設エポック P--8 ドックにおける膵嚢胞性疾患検診の現状と問題点 佐藤茂根津知美高橋成一小暮正美高橋正幸 籠原病院 (5)

97 乳腺 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 清水正雄 ( 埼玉医科大学病院健康管理センター ) P--9 当施設における乳房超音波検査の検診成績と最終結果の診断の検討 青木史恵 鏑木 淳一 櫻井健一 新貝由美子 近藤美緒 宇治田弘一 吉澤祥子 戸崎 光宏 一般財団法人日本健康管理協会新宿健診プラザ P--0 ABUS( 乳房用超音波画像診断装置 ) の一次健診時の補助具の検討 國分由来 医療法人社団 TIK 中村 優花 西山寿子 大手町さくらクリニック in 豊洲 榎戸克年 吉田美和 昭和大学江東豊洲病院ブレストクリニック P-- 当院での 06 年度乳がん検診 ( マンモグラフィ ) の検討 冨澤珠実 市川健一郎 三愛病院さいたま健康管理センター 宮園千代子 岩谷胤生 聖マリアンナ医科大学病院 P-- 当施設における乳がん検診成績と乳がん発見に至った 0 症例の検討 青木史恵 鏑木 淳一 櫻井健一 佐野順子 川井三恵 鈴木直子 山本直人 戸崎 光宏 一般財団法人日本健康管理協会新宿健診プラザ 免疫 アレルギー 感染 血液 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 清水不二雄 ( 一般社団法人新潟縣健康管理協会医局 ) P-- 帯状疱疹発症前に水痘帯状ヘルペスウイルス (VZV) 抗体価が測定されていた 例 小林史枝 上野 春菜 横須賀共済病院健康管理センター, 稲田美保恵 稲田内科 P--4 ヘリコバクター ピロリ感染の既往が健診結果に与える影響について 高森行宏米本智美遠藤真紀子 ( 公財 ) 田附興風会北野病院健康管理センター P--5 多彩な異常から検診段階で IgG4 関連疾患を疑い診断に至った一例 末廣史恵 高知検診クリニック P--6 健診で見つかる相対的多血症の多様な背景について 田中裕二郎 平成博愛会印西総合病院健診センター がんその他 呼吸器 腎 尿路 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 軸薗智雄 ( 医療法人社団金地病院 ) P--7 健診で偶発的に発見された甲状腺結節性病変の検討 児島敬子静岡済生会総合病院健康管理センター 96 (6) Vol. No. 07 年

98 一般演題ポ(木)P--8 当院健診センターでの FDG-PET/CT 検査の異常所見 星研一小泉千賀子上沢奈々子 長野赤十字病院 健康管理科 P--9 CT 受診者における肺気腫と閉塞性障害の検討 天川和久荒瀬康司辻裕之石原眞木子本田律子大本由樹有賀明子加藤久人陣内由紀 虎の門病院健康管理センター P--0 で発見された右腎無形成 (renal aplasia) の一例 塚本 真 社会福祉法人東京有隣会有隣病院内科 保健指導全般 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 山口宏茂 ( 一般社団法人日本健康倶楽部和田山診療所 ) P-- 特定保健指導の実施者と未実施者の効果の比較検討 松嶋良佳山口さつき亀井優里山本玲子 愛知県農協協同組合連合会 足助病院 P-- 当日保健指導を受けない利用者の特徴 後藤 由貴 平良まさみ 中西湖雪 鳥羽山睦子 武藤繁貴 福田崇典 社会福祉法人聖隷福祉事業団保健事業部 社会福祉法人聖隷福祉事業団聖隷健康診断センター スター発表第日目8月4 日P-- 当日に保健指導を受ける者と受けない者の違い 小泉ルミ子豊田典子大村千早福田新一郎 医療法人社団石鎚会田辺中央病院健康管理センター P--4 健康指導が生活習慣改善意識に与える影響の検討 山田 真司 熊谷 貴子 伊藤治幸 青森県立保健大学健康科学部看護学科 天使大学看護栄養学部看護学科 青森県立保健大学健康科学部栄養学科 保健指導全般 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 岡村雅雄 ( 社会医療法人愛仁会愛仁会総合健康センター ) P--5 ドック受診者でみた残業時間と生活習慣との関連について 木村亜耶杉谷絵理佐藤朝子紙尾朋美落合圭子高橋美智子馬場菜穂子山崎千晶岡本弥生野田潤子 一般財団法人 石川県予防医学協会 P--6 A 病院における職員の特定保健指導の効果について 高橋隈本 由華 伸生 市川 里菜 清水加奈 行實えり子 林田仁美 大渕美帆子 プログラム Vol. No. 07 年 97 一般財団法人 平成紫川会 小倉記念病院 健康管理センター 一般財団法人 平成紫川会 小倉記念病院 看護部 (7)

99 P--7 ドックで行う糖尿病発症予防 ~ 掲示物の効果と今後の課題 ~ 宇納由樹 柴田 優子 小西陽子 高瀬悦子 前多一美 中西由美子 浅地孝能 金沢医科大学病院 健康管理センター P--8 ドック検診からみた尿中アルブミン値の推移と関連因子 ~ 効果的な保健指導を実施するため ~ 松尾由香桑尾麻記山本弥生武田美作森下恵利政木明子窪好美元木徳治末廣史恵 高知検診クリニック 受診勧奨 医療連携 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 6:00~7:00 座長 : 安田貢 ( 国家公務員共済組合連合会高松病院センター ) P--9 健診における二次検査者フォローアップに関する課題への対応 岩崎真也西井裕竹村譲近藤真喜子松井恵理望月なつ美長野市民病院健診センター P--40 当院における受診後の電話連絡による受診勧奨の現状とその後のフォローアップ 松本さやか遠藤日登美中津守人 三豊総合病院健康管理センター内科 P--4 健診当日の受診勧奨を実施してみえた今後の課題 ~ 第 報 ~ 佐藤美津子 吉田 優子 田井美穂 井上史央 大井利夫 一戸 彰 上都賀厚生農業協同組合連合会 上都賀総合病院 健康管理センター 上都賀厚生農業協同組合連合会 上都賀総合病院 P--4 当院の精密検査受診率向上に向けての取り組み 黒宮タミ子中川里美引地学寺田尚弘 社会福祉法人恩賜財団済生会松阪総合病院健診センターあさひ P--4 集団健診における二次検査受診率の向上に向けた取り組み ( 第 報 ) 岡崎中村 友香 愛 平山 治雄 加藤秀平 加藤朋子 4 鵜飼宏司 椎尾啓輔 医療法人順秀会スカイル内科 スカイル健康管理センター 医療法人順秀会東山内科 東山健康管理センター 医療法人順秀会メディカルパーク今池医療法人順秀会守山内科 守山健康管理センター 4 P--44 女性が輝く未来をつくる~ 乳がん検診の受診者増を目指して~ 中島雅美山本明瑞平野隆医療法人財団健隆会戸田中央総合健康管理センター 98 (8) Vol. No. 07 年

100 一 般 演 題 ポスター発表 プログラム 第 日目 8月5日 金 演題番号 P--0 例 ポスター 期 日 1日目 日目

101 第 日目 ( 8 月 5 日 ( 金 )) プレナリーポスター ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 0:00~:00 座長 : 福井敏樹 ( 医療法人社団如水会オリーブ高松メディカルクリニック ) P--0 尿 ph 低値は尿酸値とは独立してメタボリック症候群と関係する 下平雅規岡庭信司飯田市立病院内科 P--0 アディポネクチン並びにその関連遺伝子が肺機能低下に及ぼす影響 小畑祐衣 守田和憲 鬼木健太郎 大竹宏治 瀬口優里 緒方康博 熊本大学大学院生命科学研究部薬物治療学分野熊本大学薬学部附属育薬フロンティアセンター 杉田円香猿渡淳二, 益田菜月 日本赤十字社熊本健康管理センター 松田和樹 P--0 胃内視鏡検査所見とペプシノゲン検査値の比較検討 小口 淳 寺澤 由紀 小松いづみ 寺島悠那 瀬口ちなみ 今井寿生 川嶋 彰 岡谷市民病院 健診センター P--04 体内時計に着目したライフスタイル対応型 健康支援アプリプログラムの有効性の検討 小島美和子 荒木万里子 有限会社クオリティライフサービス 田中裕子 金田伸之 ドコモ ヘルスケア株式会社 東京大学 富川芳和 古井祐司 P--05 後の二次検査未受診者の行動変容ステージと生活習慣の分析 - 二次検査受診率向上のために - 石井 香織 東芝病院総合健診センター P--06 当院脳ドックにおける大脳白質病変と頚動脈壁肥厚の受診時データ各因子との関連性 正岡博幸国立病院機構災害医療センター健診部 問診 受診者情報 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 松木隆央 ( 新赤坂クリニック ) P--07 問診による生活習慣と内臓脂肪蓄積との関連の検討 大嶋森本 有一 真史 東谷高見 典史 宏 高島聡士 斎藤博 藤原昌平 和泉匡洋 平源善宗 森本真史 公立学校共済組合近畿中央病院循環器内科公立学校共済組合近畿中央病院公立学校共済組合近畿中央病院健康管理センター 総合診療科 P--08 受診者の安全を目的とした看護師による事前問診の検討 金山由美子浅野真紀石坂裕子 三井記念病院総合健診センター 00 (0) Vol. No. 07 年

102 一般演題ポ(金)P--09 ピロリ菌感染について, 検診受診者の誤申告が疑われた 44 例の検討 山瀬宮本 裕彦 陽一 野坂博行 西尾千恵子 吉田正樹小倉こずえ 長屋寿彦 小島留美 荒田真子 神田裕大 JA 岐阜厚生連東濃厚生病院内科 同健康管理センター 眼 耳 鼻 咽 喉頭 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 加茂純子 ( 甲府共立病院 ) P--0 眼科専門病院での眼科ドック受診者における眼科疾患の発見 井上岡山 賢治 良子 黒柳川添 優子 賢志 高松俊行 井上智子 小栗真美 加藤善郎 井上眼科病院 大宮 井上眼科クリニック P-- 健診における正常眼圧緑内障発見のための視野検査の有用性と 緑内障と生活習慣病との関連性 土屋圭世熊谷信平北村里美中島七恵藤井佐知子堤武志 長野県健康づくり事業団 循環器 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 向井幹夫 ( 地方独立行政法人大阪国際がんセンター成人病ドック科 ) P-- 高血圧と他の危険因子との関連性の検討 野村 秀一 JR 広島病院 健診センター P-- 当センターで新たに診断された心房細動症例についての検討 古川銭谷 佳子 幹夫 横山天野 郁夫 隆弘 松尾容子 水野由子 内野悠一 林田 済 山王メディカルセンター予防医学センター 山王病院 循環器内科 東京大学医学部附属病院 循環器内科 P--4 経過中に心電図 心エコー所見 共に正常化した心尖部肥大型心筋症の 例 近藤修二田中千裕山下毅船津和夫水野杏一 三越厚生事業団 三越診療所 スター発表第日目8月5 日P--5 高齢者における PCI 施行患者と全身血管病未発症患者の頸動脈エコーの比較 杉村, 勇輔 堀内 正孝 堀内賢二 丸林 徹 熊本赤十字病院 神経内科 医療法人杉村会杉村病院健康管理部 循環器 動脈硬化 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 和泉賢一 ( 札幌医科大学遺伝医学講座 ) P--6 動脈硬化ドック再受診時に新たに診断された冠動脈病変の検討 大本原 由樹 茂子 石原真木子宮川めぐみ 天川和久 辻裕之 椎葉真人 荒瀬康司 加藤昌之 戸田晶子 虎の門病院健康管理センター 虎の門病院画像診断センター P--7 マルチプルリスクファクター症候群とメタボリック症候群における 動脈硬化危険因子ならびに血管年齢と肺年齢の比較 丸山義明清水正雄武永強倉光薫足立雅樹 埼玉医科大学病院 健康管理センター () プログラム Vol. No. 07 年 0

103 P--8 当健診センターにおける脳梗塞 心筋梗塞発症リスク検査 LOX-index の検討 仙田聡子 富山赤十字病院 宮津 健診部, 克幸 富山赤十字病院 心臓血管 呼吸器外科 P--9 大動脈石灰化と暦年齢 生物学的年齢 動脈硬化危険因子の関係 丸山義明清水正雄武永強倉光薫足立雅樹埼玉医科大学病院健康管理センター ロコモティブシンドローム 身体活動 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 稲次潤子 ( 日本メディカルトレーニングセンターリソルクリニック ) P--0 当院における特定保健指導での理学療法士の取り組み ~ てんとう虫テストを使用して ~ 森本信三 間野 多絵 桑畑浩子 松尾晃次 公益財団法人 白浜医療福祉財団 白浜はまゆう病院 南紀白浜温泉リハビリテーションセンター 公益財団法人 白浜医療福祉財団 白浜はまゆう病院 健診センター P-- 運動習慣とメタボリックシンドローム該当に関する検討 佐川雅子 田中 和彦 田中直彦, 中安邦夫 JA 神奈川県厚生連保健福祉センター JA 健康管理センター さがみはら JA 神奈川県厚生連保健福祉センター JA 健康管理センター あつぎ P-- 節目健診としての導入は医療費上昇を抑制するか 高橋英孝 護山 健悟 小澤謙二 東海大学医学部付属八王子病院健康管理センター 横地, 隆 トヨタ自動車株式会社健康支援センターウェルポ 喫煙 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 大森久光 ( 熊本大学大学院生命科学研究部生体情報解析学 ) P-- 4 年間の禁煙支援を振り返って 内堀康恵中嶋俊彰山岡純子山鳥紀子小林恭子幡弘恵奥岨有代知念のり子河村香里中川雅夫 社会福祉法人恩賜財団済生会京都府病院健診センター P--4 病院から地域へ職場内禁煙の現状と課題 小池昭夫 高井 埼玉協同病院健康増進センター 5 埼玉協同病院外来医事課 芳恵 山田恵美 埼玉協同病院看護部 4 吉田昭子 埼玉協同病院薬剤科 5 高野萌子 4 埼玉協同病院食養科 特定保健指導 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 藤川るみ ( 医療法人グランドタワーメディカルコート ) P--5 特定保健指導の効果についての検討 小島のぞみ 和田 明美 加藤静子 細野志穂 武藤亜弥 小池由佳 上村博幸 一般社団法人 ぎふ綜合健診センター P--6 当施設における特定保健指導の効果を踏まえた今後の取り組みについて 松本泳子田中香織山鳥紀子中村昭光 医療法人社団蘇生会蘇生会総合病院健康増進センター 0 () Vol. No. 07 年

104 一般演題ポP--7 特定保健指導の当日実施と後日実施の比較からみえるもの 中北千晴中西容子村田久実 恩賜財団済生会松阪総合病院健診センターあさひ P--8 宿泊における特定保健指導の効果と改善群 非改善群の比較 工藤 瑞生 公立学校共済組合 木村明希子 東北中央病院 三浦弓枝 森谷智美 鈴木美佐子 国立大学法人山形大学医学部看護学科臨床看護学講座 松浪容子 特定保健指導 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 畠山雅行 ( 東京都結核予防会 ) P--9 特定保健指導の集団指導における運動効果 ~ 運動前後の血糖値の比較から ~ 間野 多絵 森本 信三 桑畑浩子 松尾晃次 公益財団法人白浜医療福祉財団 白浜はまゆう病院 南紀白浜温泉リハビリテーションセンター 公益財団法人白浜医療福祉財団 白浜はまゆう病院 健診センター P--0 当施設の特定保健指導プログラムによる行動目標の削減体重の設定が測定値に及ぼす影響について 清川拓馬小林法子井上洋子佐藤寧子山下三和川越未来佐々木明美勝木美佐子野本一臣大坪修 一般財団法人健康医学協会 東都クリニック P-- 平成 7 年度に実施した特定保健指導実施者の平成 8 年度の特定健診結果を比較 増田真由美中村有美 静岡済生会総合病院 健康管理センター 指導 フォローアップその他 ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 小柴賢洋 ( 兵庫医科大学臨床検査医学講座 ) P-- パターンプロセス理論の構築検査異常パターンの推移を用いた個人の将来的健康度評価について 平井学中野幸恵中内かおり浅海展浩森田斉石見寿康山崎健一郎 公益財団法人 高知県総合保健協会 スター発表第日目8月5 日P-- 当院での栄養診断から見た食習慣への働き掛け 宮永美佐子 畑 北里大学メディカルセンター 五月 栄養科 池永 誠 北里大学メディカルセンター健康管理センター (金)P--4 労働者におけるストレス要因が高レベルにある人の生活習慣とストレス反応の関係 高松 美紀 不二越病院健診センター 米納由希子 山田京子 富山大学大学院医学薬学研究部 坪田恵子 P--5 生活改善確認健診 の有効性について ~[ 肝機能 ] と [ 脂質 ] に限って ~ 菊池 世奈 窪田 真弓 坂本規子 樋口礼子 眞道真希 伊藤江里 五味 操 田所 万依 伊東美恵子 中川佐和子 JA 長野厚生連富士見高原医療福祉センター富士見高原病院 プログラム Vol. No. 07 年 0 ()

105 システム サービス ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 吉本貴宜 ( 医療法人社団同友会春日クリニック ) P--6 当クリニックにおける健康診断受診者の満足度調査解析 ~ 待ち時間調査との関連 ~ 矢口さくら溝井和枝安田正雄助川清行本優子鈴木由佳橋本ゆみ國分正恵菅野孝子木田さとみ 公益財団法人湯浅報恩会寿泉堂クリニック健診センター P--7 受診者の待ち時間解消サービスとして行った運動指導を契機として運動習慣を獲得した 症例について 阿部恭子平井俊男相模原赤十字病院健康増進センター 八十川要平相模原赤十字病院 中川潤一 内科 P--8 顧客満足度向上を目指すための課題 ~ 職員アンケート調査より 伊藤清子岡田美千代斉藤浩恵森田昌代日形井志保長谷川英八木順子島村智崇 医療法人智健会イーストメディカルクリニック P--9 A 病院健康管理センターにおける医療安全の取り組み 石川志保小林美枝 静岡済生会総合病院 システム サービス ( ポスター発表 ) ポスター会場 ( 大宮ソニックシティビル棟 8F 80~809 会場 ) 9:0~0:00 座長 : 大塚博紀 ( 社会医療法人財団石心会さやま総合クリニック健診センター ) P--40 検診システムリプレイスによる顧客満足と業務の改善について 中谷龍介辻村貴弘田岡眞由美山下美奈子 グランソール奈良 P--4 上部消化管 X 線検査における当日キャンセルへの対策 青木博子 新井 弘一 井上恵子 薗部恵子 石橋宏美 小鮒文与 関野真知子 宮本 淳子 医療法人社団慶友会慶友健診センター ( 宇沢整形外科 ) P--4 子宮頸がん検診受診者及び未受診者の特徴について ( 第 報 ) ~ 子宮頸がん検診関心度 ( 変容ステージ ) からみた特徴について ~ 西川博美南清美二村奈菜子際本真奈美後藤美希上野知子久安杏奈山崎けい子鈴木暸 社会医療法人誠光会草津総合病院 P--4 インバウンドにおけるアミノインデックスがんリスクスクリーニング (AICS) 検査の実施について 土井玲子堀田直樹黒川剛医療法人衆済会増子記念病院 04 (4) Vol. No. 07 年

106 主要プログラム 講 演 抄 録 第 日目 8 月 4 日 木 大会長講演 特別講演 招待講演 シンポジウムⅠ シンポジウム Ⅱ シンポジウム Ⅲ シンポジウム Ⅳ 第 日目 8 月 5 日 金 特別講演 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会 教育講演 記念講演 おもてなし講演 シンポジウム Ⅴ 特別企画 Ⅱ パネルディスカッション 市民公開講座

107 大会長講演 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 加藤 公則 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院 / 生活習慣病予防検査医学講座 教授 生涯健康のガイドライン創り 医療法人 大宮シティクリニック 理事長 中川 高志 ドックとは長い航海から帰ってきた船の修理やメンテナンスをする施設のことです 船がドック入り するのになぞられて といわれるようになりました 健診を通して健康創りに役立つ施設 ク リニック になりたいと願いを込め大宮シティクリニックを開設しました 生涯健康のガイドライン創 りは開設当初からの基本理念で脈々と当院の施設運営に受け継がれてきました 現在の年来院者数は人 間ドック健診受診者5000名 生活習慣病健診600名 定期健康診断800名 外来患者800名 合計 800名となっています 開院以来4年間来院者数は毎年増加してきました 今回の講演では 4 年間を振り返り受診者の信頼と満足を得るクリニックの運営のため ISO900 ISO400を中心にして取り組んだ組織の構築を中心にお話しします さらに 迫りくる高齢化社会に対 応する一健診施設の取り組みとして禁煙対策 視野検査の導入 ロコモ検査の導入 ピロリ抗体検査導 入などについても言及したいと思います プロフィール 980年月 980年6月 98年月 98年4月 986年月 986年4月 988年月 988年4月 99年月 現在に至る 東京慈恵会医科大学卒業 東京逓信病院内科勤務 同上退職 埼玉県立がんセンター消化器内科勤務 同上退職 大宮西口診療所勤務 同上退職 大宮シティクリニック開設 院長就任 医療法人大宮シティクリニックに改組 06 6 理事長就任 Vol. No. 07 年

108 特別講演 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 和田 高士 東京慈恵会医科大学大学院 健康科学 教授 講演抄録 がんの早期発見 がんにならない がんに負けない がんと生きる社会を目指す 落谷 孝広 我が国の がん における死亡者数は全体の死亡原因の第 1 位を占めており その数は年間 0 万人を超え る 生涯を通じて2 人に一人はがんと診断される時代が到来しようとしている しかし昨今の診断と治 療の進歩により 一部のがんでは早期発見 早期治療が可能となり がん患者に多くの希望が与えられ る様になった がん検診はこうした医療技術の進歩に基づき がん死亡率を減少させることができる確 実な方策であると考えられている がん検診には各がん種ごとに様々なスタイルがあり 現在は 健康 増進法によりがん検診が行われているが 肺がん検診が検診率 0 をわずかに超えている以外は いず れのがん種における検診も受診率は非常に低い 全体でも我が国のがん検診の受診率は欧米諸国の先進 国と比較して 非常に低迷している こうしたがん検診の優れた検査方法は残念ながらどうしても侵襲 を伴ったり 痛みがあるなど どうしても敬遠されがちである またそれぞれのがん種ごとに 特定の 医療機関を複数回らざるを得ないこともあり 時間がない という理由も受診をしない大きな要因となっ ている 近年 疾患部位の組織採取を行わず 体液を用いることで 低侵襲的にバイオマーカーを測定し 診断するリキッドバイオプシー liquid biopsy 体液診断 が注目されている がんを早期に発見するた めに 体液中を循環するどの物質 アナライト を選択すべきか そして血液 唾液 尿 といったどの 体液を検体ソースとすべきか リキッドバイオプシーの発展の岐路となる課題といえる 近年の研究で 血液中を循環するマイクロ RNA に注目が集まっている そもそもこうした体液中のマイクロ RNA など の情報伝達物質は エクソソームと呼ばれるナノサイズの細胞外小胞に運ばれて細胞間のコミュニケー ションツールとして利用されており がん等の疾患の起因や病態に重要な機能を果たしている それば かりか こうした情報伝達の媒体であるエクソソームは血液中等を一定期間循環しているため まさに 疾患の理解と新規診断方法の開発において 体液中の分泌型マイクロ RNA と それを運ぶエクソソーム は重要である がん検診による最大のメリットは 早期発見によりがん死亡率の減少が達成されること であり その他の恩恵としては 対象となるがんの罹患率の減少 QOL の改善 医療費削減などがあげ られる がん診断の受診率を上げるためには まず 受診などの一次スクリーニングにおけ るわずかな採血で複数のがんや疾患を検出できる簡便で画期的な検査法の開発が求められており マイ クロ RNA やエクソソームによる新世代の体液診断マーカーは その実現に向けて大きな可能性を秘めて いる 本講演では こうしたリキッドバイオプシーの新潮流を概観するとともに 我が国の大型プロジェ クトである 体液中マイクロ RNA 測定技術基盤開発 の最新の研究成果をご紹介したい プロフィール 988 年 大阪大学大学院博士課程修了 医学博士 同年大阪大学細胞工 学センター文部教官助手 肝細胞がん 肝炎の研究 99 年 米国ラホ ヤがん研究所 現 SF バーナム医学研究所 ポストドク 99 年 国立 がんセンター研究所主任研究員 その後 同分子腫瘍学部室長 がん転移 研究室独立室長を経て 00 年から現職 : 国立がん研究センター研究所分 子細胞治療研究分野 主任分野長 早稲田大学 東京工業大学 星薬科大学 昭和大学歯学部 東京医科大学などの客員教授を兼任 現在 日本癌学会 評議員 日本 RNAi 研究会運営委員,JSEV 日本エクソソーム協会 の会長 JEV の Associate Editor, Cancer Science の Associate Editor などの学会 研究会の役員を務める Vol. No. 07 年 07 7 主要プログラム 国立研究開発法人 国立がん研究センター研究所 / 分子細胞治療研究分野 主任分野長

109 招待講演 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 中川 高志 医療法人 大宮シティクリニック 理事長 ときめきのとき 東京藝術大学 宮田 名誉教授 亮平 とかく芸術というと 難しいもの 近寄りがたいものという概念が先行しています 私自身 美術に携わっ てきた50 年の間 一度も近寄りがたいものと感じたことはありません むしろ ちょっと視点を変える ことにより とても身近に存在するもの それが芸術だと思っております 前半はパブリックアートを中心に 後半は自身の作品の成功や失敗例などを通して 芸術の楽しみ方を お話しさせて頂きます プロフィール 金工作家 新潟県佐渡に蝋型鋳金作家の 代目宮田藍堂の 男として生まれる 97 年に東京藝術大学大学院 美術研究科 工芸専門課程 鍛金専攻 を修 了 イルカをモチーフとした シュプリンゲン シリーズなどの作品で 宮田亮平展 をはじめとして 国内外で多数の展覧会に参加 日展 内閣総理 大臣賞や 日本現代工芸美術展 内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞し 0 年に日本芸術院賞を受賞 005 年より東京藝術大学学長として 期 0 年 に渡り大学経営を務めた後 06 年 4 月より文化庁長官に就任 東京オリンピック パラリンヒピック競技大会組織委員会 東京 00 エンブレム委員会 委員長も務めた 08 8 Vol. No. 07 年

110 シンポジウムⅠ 健診を糖尿病予防にどのように活用するか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 敬 東京慈恵会医科大学 臨床医学研究所 教授 診療部 藤川 部長 るみ. 健診における糖尿病の予防の実際 糖尿病の発症リスク因子として 高血糖 肥満 脂質異常症 高血圧が挙げられる すなわち 糖尿病発 症の高リスク対象者として 主にメタボリックシンドロームの該当者が挙げられる 内臓脂肪を減らすこ とにより耐糖能異常 脂質異常症 高血圧症が共に改善し 虚血性心疾患になるのを防ぐこと そのため には生活習慣の改善が必要であることを診察時に医師から説明することは 予防の観点から重要である どの点が改善可能かを導き出すために 問診や本人の活動状況を把握して 介入可能な点を探ることが極 めて大切である 当所で行っている指導は 生活習慣の項目で出来ていない項目を中心に指導を行う 例 えば 夜遅く食事を食べないようにしている という項目が いいえ の回答であった場合 その内容につ いて指導を行う 重要な点は本人の希望を考慮して運動と食事の是正を行うことである 通り一遍ではな く個人のライフスタイルにあった内容を具体的に共に考えることが重要である. FPG に HbAc を加えた糖尿病診断 FPG 6mg/dl または OGTT 時間血糖値 00で HbAc 6.5 を糖尿病とすると 60 歳未満の場合は 70 以上の糖尿病を拾い上げることができるが 高齢者では半数以下しか拾えない OGTT での HbAc を加味した糖尿病発症率は HbAc を加味しない糖尿病型への移行率に比して/4 /に低下した こ の結果から軽症糖尿病の拾い上げは困難といえる FPG または OGTT 時間血糖値と HbAc が共に糖尿病 型を示す糖尿病症例を経過観察すると 90 近くが経年後も同一判定となる この様に HbAc 6.5 を 加えると糖尿病発症率は著しく低下してくる HbAc 6.5 を加えた糖尿病は軽症糖尿病や早期糖尿病 が見逃される可能性が強いので 注意が必要である. 動脈硬化関連の検査 予備軍は動脈硬化のハイリスクグループである 食後血糖値と動脈硬化の関連を検討した報告は少ない 動脈の硬さの指標として cardio-ankle vascular index CAVI を用い 食後血糖値との関連を検討した こ れまでの報告では OGTT の負荷後血糖値によるものが多く 食事負荷を用いたものでは食事内容が一定で ない もしくは例数が少ないといった問題点があった 当所では600kcal の和食を用い 日常の状態にお ける食後血糖値と CAVI との関連を検討した 食後時間血糖値と CAVI 値との間に有意な関連を認めた プロフィール 99年 99年 994年 998年 00年 愛媛大学医学部医学科 卒業 広島大学医学部附属病院 内科研修医 広島鉄道病院第三内科 内科医師 広島大学医学部内科学第二講座 医員 学位取得 博士 医学 広島大学 005年 広島大学病院 内分泌代謝内科 助手 006年 グランドタワーメディカルコート 外来診療部部長 07年 医療法人グランドタワーメディカルコート 副所長 現在に至る Vol. No. 07 年 09 9 主要プログラム 医療法人グランドタワーメディカルコート 講演抄録 糖尿病の早期発見と予防の実際

111 シンポジウムⅠ 健診を糖尿病予防にどのように活用するか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 敬 東京慈恵会医科大学 臨床医学研究所 教授 心血管病予防に対しての健診 の活用方法 社会医療法人 心臓病センター榊原病院 糖尿病内科 清水 部長 一紀 心血管病の危険因子は高血圧 脂質異常症 肥満 喫煙 糖尿病と複数の危険因子が存在するのは周知の事実である の 場において心血管病の危険因子としての糖尿病をどのように考えるか 以下の点について考えてみたい 1 何を持って心血管病なのか さまざまな大規模研究において心血管イベント CV または主要心血管イベント MACE; Major Adverse Cardiovascular Events がエ ンドポイントとして使われる このエンドポイントは脳卒中や心筋梗塞を示すこともあり 冠動脈疾患による死亡および非致死性心 筋梗塞を示す場合もある 冠動脈疾患も心筋梗塞なのか狭心症なのかあいまいな状態もある また心疾患も冠動脈疾患だけではなく 弁膜症 不整脈 心不全などがあり血管障害も脳血管のみならず大動脈疾患 末梢血管障害などもある 今回は 主に冠動脈疾患の リスクとした糖尿病の関連について述べるが 近年は心血管死 特に心不全と糖尿病の関連が注目されている 2 糖尿病と耐糖能異常は分けて考えるのか 冠動脈疾患で来院した患者に糖負荷試験を行うと約 /に耐糖能異常を認められる 前向き研究の久山町研究において 年齢と性を調 整しても糖尿病患者での初回虚血性心疾患発症率は有意に高率である 海外での非糖尿病者での血糖値と心血管イベントの発症率に 関するメタ解析では 空腹時血糖 75mg/dLに比し 空腹時血糖 0mg/dLは心血管イベントの相対危険率. 高い またFunagata研 究ではIGTの食後血糖が心血管疾患とリスクとなりうると報告されている またNIPPON DATA90においてHbAc6 以上は5 以上 に比べ心血管死が増加している このように 耐糖能異常は明らかな心血管リスクである 耐糖能障害等の境界域 境界型など のほ とんどは 糖尿病実態調査によると 自覚症状がないことから健診未受診 未治療率は極めて高い このため 当学会などで耐糖能 異常のもたらす心血管疾患の危険についての情報提供を行うことは重要である 3 他の危険因子の有無による影響 糖尿病患者に合併する高血圧症 脂質異常症 喫煙は心疾患発症の危険リスクをさらに高める 糖尿病患者の血圧コントロールに対 する臨床介入試験として有名なUKPDSをはじめ多くの大規模研究は 糖尿病患者における降圧療法が虚血性心疾患発症を予防する上 で重要であることを示している 糖尿病患者の脂質管理も虚血性心疾患発症の予防に極めて大切である このことからすでに糖尿病 が認められる検診者に 禁煙や肥満の是正も含めた他のリスク因子の治療は心疾患のリスクを減らすことを伝えることも重要である プロフィール 98年 98年 99年 99年 00年 0年 月 4月 4月 4月 4月 金沢医科大学医学部卒業 岡山大学第内科入局 岡山大学医学博士号修得 愛媛県立中央病院内科 愛媛県立今治病院副院長 心臓病センター榊原病院糖尿病内科部長 0 40 日本糖尿病 妊娠学会 理事 評議員 日本糖尿病学会 学術評議員 指導医 専門医 日本内科学会 指導医 総合内科専門医 日本老年病学会 指導医 専門医 日本学会 評議員 専門医 Vol. No. 07 年

112 シンポジウムⅠ 健診を糖尿病予防にどのように活用するか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 敬 東京慈恵会医科大学 臨床医学研究所 教授 内分泌 代謝内科学 福井 教授 道明 糖尿病食事療法のための食品交換表 食品交換表 は 糖尿病の食事療法とは何か どのような食品 のとり方が望ましいのか という観点から作成された食事療法のバイブルとなっています 食品交換表 に従って食事計画をたて 異なる栄養素を含む食材を過不足なく選べば 治療にふさわしいエネルギー量 栄養素を摂取できます 日本糖尿病学会が推奨する 食品交換表 にもとづくエネルギー調整とは 糖尿 病治療の原則である個人のライフスタイルを尊重しながら 適正なエネルギー量で 栄養バランスがよく 規則正しい食事を実践し 糖尿病合併症の発症または進展の抑制をはかれる手法であり 炭水化物の摂 取比率は 50-60% としています 炭水化物の摂取比率が0-40% 台の低炭水化物食が糖尿病食事療法の一つのオプションとして提案されて います 低炭水化物食の利点としては 短期的ではありますが体重減少効果があることと 食後高血糖 血糖変動 や中性脂肪を低下させることです また内臓脂肪を減少させ インスリン抵抗性を改善する ことも報告されていますが 合併症に対する長期的な効果を考えることが重要です 低炭水化物食によ るたんぱく質摂取過多は糖尿病腎症を進行させ 脂質摂取過多 特に飽和脂肪酸 は動脈硬化を進行させ 筋肉異化はサルコペニアを来たす可能性もあります また死亡率の上昇も報告されています 炭水化物 を減らす際 たんぱく質や脂質をどのような種類のものを摂取するかにより心血管イベントや死亡のリ スクが異なってきます 腸内細菌叢の変化なども一因と考えられます サルコペニアを予防するために はレジスタンス運動 またスロートレーニングが有用です 有酸素運動には血糖値を低下させ 脂肪を 燃焼させ 心肺機能を高めるなどメリットはありますが 筋肉を増やす効果は乏しいと言われています 運動をすると筋肉より様々なマイオカインが分泌されることにより 認知症予防 癌予防 動脈硬化予 防 骨折予防など多岐にわたる作用があるので是非患者さんに運動療法をお勧めいただきたいと思いま す 以上 低炭水化物食の有効性と危険性を考えたうえで 実施することが望まれます その際は食物 繊維 ビタミン ミネラルが不足しないよう野菜を十分に摂取する また炭水化物 脂質 たんぱく質の 質も考慮した食事療法を実施する必要があります 朝の欠食 遅い時刻の夕食 早食いなどが肥満を助 長することも指摘されており 時間栄養学も考慮した食習慣の指導も重要と考えます プロフィール 990年 998年 998年 000年 004年 009年 京都府立医科大学卒業 京都府立医科大学大学院卒業 綾部市立病院 内科医長 大阪鉄道病院 内科医長 京都府立医科大学大学院医学研究科 京都府立医科大学大学院医学研究科 講師 医局長 04年 05年 内分泌機能制御学 助手 内分泌 代謝内科学 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌 代謝内科学 准教授 京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌 代謝内科学 教授 京都府立医科大学附属病院栄養管理部部長 地域医療連携室 室長 兼任 現在に至る Vol. No. 07 年 4 主要プログラム 京都府立医科大学大学院医学研究科 講演抄録 糖尿病予防 糖尿病治療としての食事 運動療法

113 シンポジウムⅠ 健診を糖尿病予防にどのように活用するか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 敬 東京慈恵会医科大学 臨床医学研究所 教授 糖尿病患者における糖尿病腎症に対する考え方 金沢医科大学 糖尿病 内分泌内科学 古家 教授 大祐 検診にて糖尿病が見つかった際に 経年的に受けている際には糖尿病腎症の発症はまずない と言える ところが 経年的に受けられていない際には 何時 糖尿病を発症されたのか全く分からな い状況である その際には 必ず早期に糖尿病腎症を発見するため 尿アルブミン定量の検査が必須で ある 我が国の 糖尿病腎症病期分類 は 尿アルブミン排泄量と推算 GFR 値によって 期から5 期を診断 できるようになっている 特に 期 期 期は推算 GFR 値 >0ml/ 分 /.7mであり それぞれ尿ア ルブミン排泄量は 尿アルブミン /Cr 比 mg/gcr 0未満 以上 もしくは尿蛋白 /Cr 比 0.5g/ gcr 以上 である 特に ある会社のレセプト突合によって 糖尿病診療において尿アルブミン定量検査 は6 の患者にしか実施されていないことが報告されている 我が国の糖尿病データマネジメント研究 会 JDDM の報告によると 型糖尿病患者の0 が期 0 が期である つまり 尿アルブミン定量 を行わないと早期腎症 顕性腎症期の40 の患者を見落とすことになる さらに 糖尿病患者は腎症の 病期の進展とともに 末期時不全から透析導入になるリスクだけでなく 何らかの心血管疾患を発症し て死亡するリスクも高まってくる 実際に 尿アルブミン定量によって見出した早期腎症の 型糖尿病 症例における厳格な血糖 血圧は 期から 期に病期が寛解する累積発症率が50% 強であり その結果 心腎複合エンドポイントを75% 抑制できる結果も報告されている 以上まとめると 病期のわからない 糖尿病と診断された患者には 尿アルブミン定量と推算 GFR の把握により病期を診断して 受診勧奨を 行い中断なく血糖 血圧の管理を受けることが 腎症の進展とともに心血管疾患発症の予防に繋がる プロフィール 984年 月 984年 6月 986年 8月 989年 月 99年 4月 994年月 997年 4月 004年 月 005年 6月 00年 4月 00年 7月 0年 7月 -07年 月 4 滋賀医科大学医学部医学科 卒業 滋賀医科大学医学部附属病院第三内科 研修医 千里保健医療センター新千里病院内科 医員 滋賀医科大学医学部附属病院第三内科 医員 滋賀医科大学医学部附属病院第三内科 助手 ジョスリン糖尿病センター 研究員 滋賀医科大学医学部附属病院第三内科 助手 滋賀医科大学医学部附属病院内科 講師 金沢医科大学内分泌代謝制御学 教授 金沢医科大学糖尿病 内分泌内科学 教授 講座名変更 金沢医科大学栄養部 部長 併任 金沢医科大学病院 副院長 併任 現在に至る Vol. No. 07 年

114 シンポジウムⅡ 特定保健指導 0 年間の集大成と第三期に向けて 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 津下 一代 あいち健康の森健康科学総合センター センター長 福井 敏樹 医療法人社団如水会 オリーブ高松メディカルクリニック 院長 高木 有生 特定健診 保健指導は 内臓脂肪の蓄積等に起因する糖尿病等のリスクに応じて対象者を選定し 対 象者自らが健康状態を自覚し 生活習慣改善の必要性を理解した上で実践につなげられるよう 専門職 が個別に介入する 保険者が共通に取り組む法定義務の保健事業である こうした対象者の個別性を重 視した効果的な保健指導の実施は 加入者の健康の保持向上や医療費適正化等の観点から 極めて重要 な保険者機能である このため 厚生労働省では 07 年度の実績から 各保険者別に特定健診 保健指導の実施率を公表 することとしている また 08 年度からの特定保健指導の見直しでは 厳しい保険財政や限られた人 的資源の中で 現場で創意工夫と効率化し 実施率も上がるよう ①実績評価時期を現行の6ヶ月後から 3ヶ月後でも可とする ②初回面接と実績評価の同一機関要件の廃止する ③健診当日に結果が揃わなく ても 初回面接の分割実施を可能とする ④ 2 年連続して積極的支援に該当した場合 1 年目に比べて 2 年目の状態が改善していれば 2 年目の特定保健指導は 動機付け支援相当で可能とする ⑤積極的 支援の対象者への柔軟な運用でのモデル実施の導入 ⑥通信技術活用した初回面接 遠隔面接 の事前届 出の廃止 07年度 など 運用ルールを大幅に弾力化する 特定健診についても ①糖尿病性腎症の重症化予防を推進するため 詳細健診 医師が必要と認める場 合に実施 に 血清クレアチニン検査 を追加する ②歯科口腔の保健指導や受診勧奨の端緒となるよう 質問票に 食事をかんで食べる時の状態 に関する質問を追加するなどの見直しを行う このほか ①か かりつけ医で実施された検査データを 本人同意のもと特定健診データとして活用できるようルールの 整備 ②被用者保険から市町村国保に 特定健診 保健指導の実施を委託できるよう 保険者間の再委 託の手続等を提示 ③初回面接のグループ支援の運用緩和なども行う こうした08年度からの特定健診 保健指導の見直し内容と保険者インセンティブについて説明する プロフィール 997年 東京大学経済学部卒業 997年 旧厚生省入省 004年 7月 厚生労働省老健局振興課課長補佐 005年 9月 同大臣官房国際課課長補佐 007年 9月 同社会援護局福祉基盤課課長補佐 008年 4月 香川県医務国保課副課長 009年4月同課長 00年 4月 厚生労働省保険局保険課課長補佐 0年0月 同年金局事業企画課企画調整官 0年 月 内閣官房経済再生総合事務局参事官補佐 0年 7月 厚生労働省医薬食品局総務課課長補佐 04年 7月 同政策企画官 情報政策担当 06年 6月から現職 Vol. No. 07 年 4 主要プログラム 厚生労働省保険局医療介護連携政策課データヘルス 医療費適正化対策推進室 室長 講演抄録 第 期の特定保健指導の見直しについて

115 シンポジウムⅡ 特定保健指導 0 年間の集大成と第三期に向けて 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 津下 一代 あいち健康の森健康科学総合センター センター長 福井 敏樹 医療法人社団如水会 オリーブ高松メディカルクリニック 院長 特定保健指導から得られた科学的知見 あいち健康の森健康科学総合センター 健康開発部長 村本あき子 厚生労働科学研究および国立研究開発法人日本医療研究開発機構委託研究 代表 津下一代 において 特定保健指導が健康指標に及ぼす効果の検証 効果性を向上させるための保健指導プログラム開発 保 健指導者の人材養成の検討を行った 我々は多施設共同研究により 保健指導において活用しうる減量目標値を探索する目的で 肥満症該 当者,480 人に積極的支援を実施 年後の検査値を分析し体重減少が健康指標に及ぼす効果を検証した 体重変化なし群 ±% と比較して % 減量群では TG LDL-C HbAc AST ALT γ-gtp HDL-C の7 指標が 5% 減量群ではそれに加えて SBP DBP FPG 尿酸の 指標すべての有意な改 善を認めた % 以上減量は対象者の. で達成できていたことから 実現可能性の点からも肥満症あ るいはメタボリックシンドロームの予防 改善のためには 減量目標として% 程度が妥当と考えられた しかし より効果の高いプログラムの検討や改善に至らない複数年参加者への対応等が課題となった 研究班では新たな保健指導方法として 宿泊型新保健指導 スマート ライフ ステイ SLS プログラ ムを開発した 多職種 多機関が連携して行う体験型プログラムで 旅の楽しみ グループダイナミク スの要素を加えることで 従来の保健指導より高い効果を狙うものである 全国 機関における試行事 業の実証支援を行った 特定保健指導対象者あるいは糖尿病予備群 非肥満者を含む 生活習慣病治療 中の者等を対象とし 85人の参加を得た 肥満者 BMI5kg/m以上あるいは腹囲基準値以上 では プ ログラム前と比較して6か月後に体重は.4±4.8kg 減少した SLS は 第三期標準的な健診 保健指導プロ グラムに 保健指導の選択肢としてとりあげられる予定である 現在 年後の体重変化 検査値改善効 果を分析中である 一方 保健指導効果には 指導者間差 機関格差がみられている 我々は 保健指導スキルに関する 習得度調査 指導者養成研修会の実態調査を行った その結果 職種や経験年数により得意 苦手項目 が異なること 研修の評価や資料の標準化が不十分であること等が明らかとなった 保健指導スキル評 価基準の提案 講師向けコアスライドの作成 各職責に必要とされるコンピテンシーの整理を行い 標 準的な健診 保健指導プログラムの研修ガイドライン改定案を作成した プロフィール 997年 997年 004年 0年 名古屋大学医学部 卒業 名古屋第一赤十字病院 内科 あいち健康の森健康科学総合センター あいち健康の森健康科学総合センター 健康開発部長 現在に至る 専門分野は内科学 糖尿病 内分泌内科学 医学博士 4 44 Vol. No. 07 年

116 シンポジウムⅡ 特定保健指導 0 年間の集大成と第三期に向けて 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 津下 一代 あいち健康の森健康科学総合センター センター長 福井 敏樹 医療法人社団如水会 オリーブ高松メディカルクリニック 院長 聖隷福祉事業団 聖隷健康診断センター 所長 武藤 繁貴 組織的な保健指導の質の管理 特定健診 特定保健指導制度では 保健指導サービスの品質を評価し改善する仕組みを可視化することが重要視 されている 我々の事業部では 保健指導サービスの質の向上と品質管理を継続的に実施するために 保健指導サー ビス品質管理システム を導入している このシステムは 製品の品質管理システムと同様に PDCA を回して保 健指導サービスの質を維持 向上させる仕組みである 品質管理システムでまず取組むべきことは品質管理マニュアルを整備することである マニュアルは 目的 基 本方針 体制 保健指導の方法や評価 人員 研修 教育 継続的改善等の項目で構成されている このマニュア ルに沿って保健指導実践者を育成し 保健指導を実施すれば 誰もが一定レベル以上の質に到達し さらにそれが 維持 向上できることを目指している このマニュアル自体も定期的なチェックを行い 改定を行っている 実際の現場では 品質管理マニュアルに基づき日々の業務を行うとともに 新人から役職者まで5 段階にレベル 分けし 階層別に教育 研修を行っている 例えば 新人に対しては 特定保健指導実践者育成研修後にロールプ レイ5 例を行い自己評価と他者評価を行う さらに OJT として 上級者立会いの下で5 例以上の実践を行い 評 価チェックシートをもとに評価を行い 一人で実施可能かの判断を行っている このような研修体制自体も PDCA を回し 必要に応じ修正が加えられている 今回は 当事業部で行っている保健指導品質管理システムに基づく質 の管理について報告する 保健指導技術の評価 我々は 特定保健指導場面をビデオ撮影し 保健指導技術を評価する研究を行ったので これについても報告する 当事業部および新潟県労働衛生医学協会の保健指導者7名を対象に 模擬受診者に対する保健指導場面をビデオ 撮影し 保健指導技術を客観的に評価した 評価には 特定健診 特定保健指導制度のしくみや実施方法 困難事 例への対応 食事 身体活動 禁煙 節酒に関する9項目からなる調査票を用いた その結果 対象者のアセスメ ントができる 何から改善するか対象者とともに考えることができる といった保健指導の中核を成す技術の評 価が高いことが明らかとなった 一方 比較的評価の低かった項目は 社会資源の紹介 AUDIT 禁煙環境 の改善 運動リスクマネジメント であった プロフィール 99年 99年 994年 006年 0年 04年 産業医科大学卒 聖隷浜松病院研修医 聖隷健康診断センター 聖隷健康診断センター 所長 現職 獨協医科大学公衆衛生学講座協力研究員 日本学会理事 第54回日本学会副大会長 第4回日本消化器がん検診学会東海北陸地方会会長 厚生労働省 保険者による健診 保健指導等に関する検討会委員 日本学会代表 Vol. No. 07 年 5 45 主要プログラム 社会福祉法人 講演抄録 保健指導の組織的な体制 評価

117 シンポジウムⅡ 特定保健指導 0 年間の集大成と第三期に向けて 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 津下 一代 あいち健康の森健康科学総合センター センター長 福井 敏樹 医療法人社団如水会 オリーブ高松メディカルクリニック 院長 特定健診 特定保健指導における 禁煙支援の普及をめざして 公益社団法人地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長 中村 正和 0年度からの第期特定健診 特定保健指導において 健診当日からの喫煙の保健指導が強化される ことになった 改訂された厚生労働省健康局の 標準的な健診 保健指導プログラム 改訂版 には 血 圧及び喫煙については 虚血性心疾患や脳血管疾患の発症リスクとして重視すべき項目であるため 健 診当日を含め 面接での対応を強化することが求められる 特に喫煙者に対しては 禁煙支援および積 極的な禁煙外来の利用を促すことが望ましい と述べられている メタボリックシンドローム 以下 メ タボ に対する保健指導では減量を目的とした食事や身体活動に重点が置かれることが一般的である し かし 喫煙は動脈硬化性疾患の独立した原因であり さらに最近の研究でメタボや糖尿病の発症のリス クを高めることから メタボ対策において禁煙は重要である また 肥満やメタボを伴わない場合でも 喫煙は多くの病気の発症ならびに重症化の原因となることから すべての喫煙者に禁煙を働きかける必 要がある 禁煙支援は予防プログラムの中でも医療費の節減効果が大きく 費用対効果に優れている 健診当日からの禁煙支援を普及すると 5年目には累積で約400億円の経済効果があると試算される 本人が喫煙しなくても受動喫煙によって肺がん 虚血性心疾患や脳卒中のリスクが上昇し 年間少な くとも 万 5 千人が死亡していることが報告されている 諸外国に比べて 受動喫煙の健康影響に認識が 低いことが国際比較調査から明らかになっており 禁煙支援と合わせて受動喫煙の健康影響に関する情 報提供が本制度の中で実施されることが必要である 演者は厚労科研の研究代表者として 本学会を含む7 学会で構成される禁煙推進学術ネットワークと 協働して 第三期にむけて禁煙支援と受動喫煙の健康影響に関する情報提供を推進する政策提言を作成 し 厚生労働省に要望書を提出した その結果 第三期において禁煙支援の義務化は実現しなかったが 受動喫煙の健康影響に関する情報提供が本制度の中で努力義務として実施される見通しとなった 本講演では 特定健診 特定保健指導の制度を活用して 喫煙 受動喫煙による健康被害を減らすために 指導者 健診 ドック施設 さらに本学会として どのような取り組みができるのかを参加者と一緒に 考えたい プロフィール 980年 00年 0年 05年 自治医科大学卒業 大阪府に就職 大阪府立健康科学センター健康生活推進部長 大阪がん循環器病予防センター予防推進部長 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター長 労働衛生コンサルタント 日本公衆衛生学会認定専門家 日本学会認定医 研究テーマはたばこ対策と生活習慣病予防対策 公職として 厚生科学審議会専門委員 国民健康 栄養調査企画解析検討会構成員など 6 46 Vol. No. 07 年

118 シンポジウムⅡ 特定保健指導 0 年間の集大成と第三期に向けて 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 津下 一代 あいち健康の森健康科学総合センター センター長 福井 敏樹 医療法人社団如水会 オリーブ高松メディカルクリニック 院長 オリーブ高松メディカルクリニック 福井 院長 敏樹 平成0年から特定健診 特定保健指導が医療保険者を実施責任者として義務化され 0年が経過した 5年を一期とし 平成0年からの第期に向けての変更内容がほぼ固まりつつある 日本学会 以 下当学会 では 特定健診 特定保健指導制度に対応するため 有効かつ適切な保健指導を行える知識 指導技術の修得 適切に企画 評価できる人材を養成することを目的として 健診情報管理 指導士 通称 アドバイザー の資格を創設し 人材育成のための研修会を実施してきた 日間の健診情報管理指導士研修会は 基礎編と技術編の時間のプログラムで構成されて いる 厚生労働省が定めた実践教育プログラムに準拠しているが 独自のプログラムとして 人間ドッ ク健診の大きな目的であるがんの早期発見 早期治療を考慮した講義を追加している またグループワー クを行い 実践的な技術の習得も図っている 研修会は当学会の特定健診特定保健指導対策委員会の委 員で 国立保健医療科学院が実施している 生活習慣病対策健診 保健指導に関する企画 運営 技術研修 を修了した者が主体となって企画立案して実施している 資格認定対象者は医師 保健師 管理栄養士で 看護師および健康運動指導士等も修了対象者として参加可能である 本研修会は平成9年より開始され 現在まで8回実施した 現在の認定者数は600名を超えている さらに 健診情報管理指導士認定者への新しい情報の提供 より実践的保健指導スキルの 継続的な向上を目的として ブラッシュアップ研修会も実施してきた 資格更新の条件は 認定期間中 5 年間 にブラッシュアップ研修会を 回以上受講としている 本研修会は 平成 年からすでに4 回実施 している 最近は年に5回実施しており これまでの受講者は延べ800名を超えている また昨年 我々特定健診特定保健指導対策委員会では 当学会の会員施設における特定保健指導の実 態調査を実施し ドック実施施設間で特定保健指導実施に対しての温度差がまだまだ大きいといもいえ る結果も得られている この調査の結果についても言及したい 健診とは単に検査項目が多い健診ではなく 受診当日における結果説明と保健指導が実施 される健診である これを実践するためには 学会傘下の施設が 特定保健指導実施にも優れている必 要があり 本研修会実施を継続していることも認識して頂きたい そして資格認定者の方々には 各々 の地域で指導的な立場になって頂くことを願っている プロフィール 989年 99年 997年 00年 06年 大阪市立大学医学部卒業 大阪市立大学医学部第一内科入局 アメリカ合衆国エモリー大学循環器部門研究医 香川医科大学薬理学講座文部科学教官助手 NTT 西日本高松診療所 および 同 予防医療センター所長 医療法人社団如水会オリーブ高松メディカルクリニック院長 理事長 現在に至る 資格 活動等 香川大学医学部 臨床教授 日本学会 認定専門医 指導医 理事 04 評議員 編集委員会委員 006 特定健診 特定保健指導対策委員会委員 007 判定 指導ガイドライン作成委員会委員 学術委員 00 第50回 第5回 56 58回学術大会プログラム委員 日本高血圧学会 高血圧専門医 特別正会員 FJSH 評議員 日本抗加齢医学会認定専門医 評議員 など 表彰等 日本学会平成4年度最優秀論文賞 年間医療費削減の観点からの健診受診の意義 第46回 第47 第49回 第50回日本成人病 生活習慣病 学会一般演題 会長賞 Vol. No. 07 年 7 47 主要プログラム 医療法人社団如水会 講演抄録 保健指導者育成に向けた学会 の取り組み 学会特定健診 特定保健指導対策委員会より

119 シンポジウムⅢ 女性のドックをいかに効率よく行うか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 寛 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院 婦人科部長 東京慈恵会医科大学附属 柏病院産婦人科 客員教授 子宮頸がん検診 細胞診 コルポスコピー 公益財団法人大阪がん循環器病予防センター 婦人科検診部 神戸常盤大学 保健科学部 医療検査学科 京都府立医科大学産婦人科 4 赤穂市民病院産婦人科 誠仁会大久保病院婦人科 5 植田 政嗣 明瀬 光里 出馬 岡本 吉明 田中 一朗 布引 東田 太郎 4 小笠原利忠 5 晋二 鳥居 貴代 治 明石 京子 子宮頸がんは human papilloma virus HPV 感染が原因となり その前がん病変である子宮頸部上 皮内新生物 cervical intraepithelial neoplasia: CIN を経てがんへと進行することが明らかにされており 早期発見 早期治療により予防し得る疾患である 近年の初交年齢の低下や性行為の多様化により HPV 感染が蔓延化し 子宮頸がん発症年齢の若年化 傾向がみられる 一方 子宮頸がん検診の普及や予防活動の高まりにともなって進行子宮頸がんが減少 した反面 CIN が増加し その管理や子宮を温存する保存的治療の重要性が高まりつつある これらの 頸部病変を見逃さないためには検診が最も重要で 一次検診では細胞診 二次検診では子宮腟部拡大鏡 診 コルポスコピ が不可欠の手段となっている 頸がん検診の精度管理には 検診受診率 要精検率 精検受診率 陽性反応適中率等のプロセス指標 の改善が重要であり 受診勧奨 再勧奨に基づく組織型検診の推進や細胞診断の精度向上が望まれる 現在 細胞診判定方式としてベセスダシステムがほぼ定着しており 細胞診標本の適 不適を判定した 上で 標本上に出現する細胞所見を記述的に評価する方式がとられ診断の客観性が図られている ベセ スダシステムでは high-risk HPV 陽性 ASC-US 例ならびに LSIL 以上の全ての細胞診異常例に対してコ ルポ下生検が行われる また 婦人科外来診療ガイドライン 日産婦学会編 04 では CIN/ 症例は HPV genotyping に基づいて検診間隔や治療の要否を勘案することが推奨されている CIN の大部分は 自然消失することから follow up が CINは円錐切除術が原則である 一方 若年女性に対する子宮頸管 の切除は早産や低出生体重児の増加など周産期予後を悪化させる可能性が指摘されている 挙児希望者 においては 頸部表面に限局した CIN/にはレーザー蒸散術も考慮すべきである 本講演では 子宮頸がん検診の現状と展望について 細胞診とコルポスコピ を中心に 臨床現場で の動画を供覧しながら具体的に解説したい プロフィール 98年 月 988年月 989年 4月 990年 4月 995年 6月 998年 5月 999年 月 00年 7月 004年月 006年 7月 008年 4月 同 年 6月 00年 8月 06年 4月 大阪医科大学卒業 近畿産科婦人科学会学術奨励賞受賞 日本産科婦人科学会学術奨励賞受賞 大阪医科大学産婦人科学教室助手 大阪医科大学産婦人科学教室講師 第8回大阪医科大学仁泉会研究奨励賞受賞 第4回大阪医科大学盛 もり 記念学術賞受賞 大阪医科大学産婦人科学教室助教授 大阪医科大学応用外科学講座 産婦人科学教室 婦人科腫瘍科 科長 大阪がん循環器病予防センター 婦人科検診部長 大阪大学大学院保健学専攻機能診断科学講座 分子病理学教室 招聘教授 日本臨床細胞学会賞受賞 日本ヒト細胞学会賞受賞 大阪がん循環器病予防センター 副所長 8 48 Vol. No. 07 年

120 シンポジウムⅢ 女性のドックをいかに効率よく行うか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 寛 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院 婦人科部長 東京慈恵会医科大学附属 柏病院産婦人科 客員教授 ちば県民保健予防財団 総合健診センター 顧問 河西十九三 がん検診には衆知の如く対策型検診とドックなどで実施されている任意型検診とがあります 対策型 検診では公費を費やすことから効率が重視されますが 任意型検診のドック検診では精度が最も重視さ れます 子宮頸がん検診に於いて 頸がん発生の原因とされるヒトパピローマウイルス 以下HPV 感 染の有無と細胞診を同時に行う併用検診のドック検診への導入について検討した 検診車による頸がん集団検診モデル地区の7,9 人を対象として, S ure Path 法による液状化検体標本 をべセスダシステムで判定 以下LBC を行い 残りの細胞懸濁液を用いてHPV DNA検査 以下H PVテスト を行った この方法による精度向上の有無を明らかにする目的として その地域の以前 5 年 間の従来法 直接塗抹法 による成績と比較した 先ずLBC法のみによる細胞診の精度向上有無の検討結果では 従来法の要精検率に比べLBC法で はその率が.倍 要精検率.0 に上昇 CIN2 中等度異形成 以上の発見率も.0倍に上昇した この 結果は 明らかにLBC法では従来法に比較して細胞診精度が向上する事を示している HPVテスト の結果を加味した併用検診でも同様に比較してみると 要精検率は.8 倍.5 となりLBC法のみによ る値より低下するのは 併用検診ではHPVテスト結果を加味することにより LBC法だけによる要 精検者からASUC USでかつHPVテスト陰性者が要精検者から差し引かれることによる CIN 2 以上の発見率は.0 倍とLBC法のみと同数値なので 併用検診では不必要な要精検者を除外すること が出来た 更に細胞診とHPVテストが共に陰性群 D ouble Negative 6 67 人の1 年後の検診時 に於ける要精検率は それぞれ で この間の精検者からは CIN 2が 例発見され ただけであった 文献的にも併用検診の感度はほぼ100 と報告されており 精度が重要視されるドック検診では最 適な検診法と考えられる プロフィール 97年月日 97年4月 日 978年4月 日 980年9月 日 984年4月 日 004年4月 日 008年月6日 00年4月 日 千葉大学医学部卒業 千葉市立病院産婦人科医師 千葉大学助手医学部 産婦人科 千葉大学医学部講師 産婦人科 千葉市立海浜病院産婦人科部長 ちば県民保健予防財団 診療部長 ちば県民保健予防財団 副センター長 ちば県民保健予防財団 常務理事 05年6月7日 ちば県民保健予防財団 資格 日本産婦人科学会専門医 日本臨床細胞学会細胞診専門医 千葉大学非常勤講師医学部 産婦人科学 日本臨床細胞学会功労会員 日本母性衛生学会功労会員 Vol. No. 07 年 総合健診センター顧問 9 49 主要プログラム 財団法人 講演抄録 子宮頸がん併用検診から見た婦人科ドック検診

121 シンポジウムⅢ 女性のドックをいかに効率よく行うか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 寛 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院 婦人科部長 東京慈恵会医科大学附属 柏病院産婦人科 客員教授 本会におけるドック女性健診効率化への 取り組み 公益財団法人東京都予防医学協会 木口 一成 加藤 京子 長谷川壽彦 川井 三恵 大畠 利彦 小野 良樹 菅原 哲也 女性特有の健康リスクに対する日本の女性の認識を向上させるとともに 婦人科健診や婦人科治療へ のアクセスを改善することは 女性が職業生活を通じて健康を維持する上で不可欠である そこで今回のシンポジウムでは 本会が現在取り組みつつある女性健診の効率化における現状につい て述べる 本会のは以下に述べるいくつかの特色がある 具体的には①検査動線が複雑になり易いところを ワンフロアで効率よく健診可能にしている さらに IC カードシステム 健診ステーション を採用し チェックリストで受診者自身が検査状況や各検査の混 雑状況を把握できるよう待ち時間の短縮が図られている ②基本項目の他に女性に希望の多い検査項目 を含むセットコース レディースコース 血管コース や 単独コースとしても子宮がん検診 乳がん検診 内臓脂肪 骨密度測定などが自由に選択可能である ③心電図 眼底眼圧検査 各種画像診断は担当科 の専門医により行われ ダブルチェック体制が敷かれている ④胸部 X 線 超音波検査 生化学 心電 図検査などの基本項目に関する受診者への結果説明は 当日医師より00 実施可能であり 必要に応じ 医師から健康指導も実施している さらに 受診者全員に保健師による保健指導も施行されている ⑥ 健診で 要受診 要精密検査 となった場合には 併設している保健会館クリニック専門医への紹介が 可能 さらに 女性の生涯にわたる QOL の維持 向上のために 更年期症状 糖脂質代謝異常 骨粗鬆 症 骨盤臓器脱 子宮内膜症 子宮 / 卵巣の良性腫瘍などにおける相談にも後日 女性医学専門医がクリ ニック併設の女性外来で対応可能である ⑦上記以外にも後日 専門医や保健師による 予防医学相談室 無料 を開設し 受診後の健診結果の相談に応じている ⑧地域での医療連携については 疾病別に紹 介医療機関と協力体制が整えられており 円滑な連携システムが構築されている結果 精検ならびに治 療結果の把握も維持されている ⑨毎年テーマを変えた管理栄養士プロデュ スの創作弁当は 男女別 にごはんの量を調整する取り組み等で満足度を上げている また 食事時間を利用した栄養に関する講 話を施行するなどの種々の努力の結果が 近年の女性健診受診者の増加に結実しているものと思われる プロフィール 97年 976年 978年 986年 995年 995年 006年 0年 0年 0年 慶應義塾大学医学部卒業 慶應義塾大学医学部産婦人科助手 米国 イリノイ州シカゴ大学細胞病理研究室留学 慶應義塾大学医学部産婦人科専任講師 慶應義塾大学医学部産婦人科准教授 聖マリアンナ医科大学産婦人科准教授 聖マリアンナ医科大学婦人科教授 聖マリアンナ医科大学婦人科特任教授 聖マリアンナ医科大学婦人科客員教授 公財 東京都予防医学協会 検査研究センター長 現在に至る 0 50 Vol. No. 07 年

122 シンポジウムⅢ 女性のドックをいかに効率よく行うか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 寛 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院 婦人科部長 東京慈恵会医科大学附属 柏病院産婦人科 客員教授 恒仁会 新潟南病院 産婦人科 児玉 部長 省二 目的 における子宮頸がん健診の精度管理は 対策型子宮頸がん検診のそれと比較して明確 ではない 当院における健診での子宮頸部細胞診断の現況について 対策型検診成績と対比 して評価すること 方法 A: 当院の平成 8 年度健診受診者数, 名を対象として 検診歴 標本評価 細胞診断内容 要精検率 精検受診率 がん発見率を調査した なお 当院では5 年以上前 から検体採取法は液状検体を採用している B: 新潟県の平成 6 年度の対策型検診成績では 受診者数は 75,574名で 標本評価 細胞診断内容 要精検率 精検受診率 がん発見率を調査し 全国の成績と対比 して比較した 当県での検診の特徴は ①平成 7 年度からベセスダ00に基づく細胞診の不適正標本の 評価を開始し ②細胞採取法は平成 5 年から液状検体法が検診機関において導入され 平成 6 年度は直 接法と比較し96.5% 全国 4.7% を占め ③新潟市では要精検者を 年間 通常 6か月以下 調査し要精検率 を90% と高く県全体に影響していることである 液状検体法の特徴は 細胞採取後に細胞浮遊を作成し て直径 mm 程度の薄い単層塗株標本面積で観察するため 検鏡業務の大幅な省力化と細胞診断の精度 の向上が指摘されている 結果 A: 当院での名の年齢階級別数は 最年少9歳4名 0.4% 最高年齢者 85 歳 最多数は40-44 歳の 名 0.4% であった 不適正標本はなかった 要精検率は 全体で.4% 7 名 で 年齢階級別では0-4 歳と40-44 歳が4.8% で最も高い値となった 細胞診断は ASC-US が 名 ASC-H が名 LSIL が0名 HSIL が名 AGC が名であった 要精検受診率は40.7% で 組織診では上 皮内癌は 名 CINが 名 CINが 名発見された がん発見率は 対人口 0 万対で88.となった 上皮 内癌の 例は 前年度の細胞診は陰性であった B: 平成 6 年度の不適正率は0.0% 全国 0.% 要精検 率.5% 同.7% 精検受診率8.5% 78.7% がん発見率 CINを含む は44.8 同4.4 であった 結論 健診における子宮頸部細胞診の精度管理は 受診者の年齢背景や受診間隔などから対策型と は異なり必ずしも同一視はできない 対策型検診での液状検体法の導入は 不適正標本の減少とがん発 見が増加し 初回がん発見率も高く参考となる可能性があった プロフィール 974年 98年 984年 987年 988年 990年 994年 998年 新潟大学 新潟大学 香川医科大学 新潟県立中央病院 新潟大学 医学部 新潟大学 新潟大学 長岡赤十字病院 医学部 卒業 医学部 産婦人科 助手 母子科学講座 講師 産婦人科 医長 産婦人科 助手 医学部 産婦人科 講師 医学部 産婦人科 助教授 産婦人科 部長 00年 新潟県立がんセンター新潟病院 産婦人科 00年 新潟県立がんセンター新潟病院 臨床部長 04年 恒仁会 新潟南病院 産婦人科 部長 04年 新潟県産婦人科医会会長 現在に至る Vol. No. 07 年 部長 5 主要プログラム 医療法人 講演抄録 子宮がん検診-子宮頸がん健診に液状化 検体法の導入

123 シンポジウムⅢ 女性のドックをいかに効率よく行うか 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 佐々木 寛 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院 婦人科部長 東京慈恵会医科大学附属 柏病院産婦人科 客員教授 職域の子宮頸がん検診の現状と将来の展望 こころとからだの元氣プラザ 婦人科 診療部長 小田 我が国で行われているがん検診にはがん検診は 住民検診 職域検診 瑞恵 個人で受ける検診の 種類があ る がん検診受診者の4 7 割はなどの職域検診を受診しているとされ がん対策の観点から は大きな役割を担っている がん死亡率減少を達成するには ①がん検診の方法等を検討し がん検診ガイドライン ②正しく行 われるためのがん検診の事業評価 いわゆる精度管理 を実施するとともに ③がん検診の受診率の向上 を図ることが必要である 例えば 子宮頸がん検診は 有効性評価に基づいて推進される検査項目は 問 診 指針 子宮頸部の細胞診および内診 で 精度管理という観点からは受診率 要精検率 精検受診率 がん発見率等のプロセス指標の改善を目的として都道府県 市区町村 検診機関が自己点検 指導 改善 を繰り返すことが求められている 市町村が実施している住民検診は 健康増進法に基づく事業と位置づけられ 実施する努力義務が求 められている また がん死亡率の減少を目的とし 有効性のあるがん検診を実施するために上記の精 度管理の対象となっている 一方 職域検診は実施義務のある労働安全衛生法に基づいて行われているが この中にはがん検診は含まれてない 保険者としては死亡率減少のみが目的ではなく 一線から離脱す る人をなるべくつくらない がんを心配する人に福利厚生的にがん検診を受診する機会を提供している のである 従って 職域検診ではプロセス指標の改善を目指した精度管理はほとんど実施されていない つまり 住民検診と職域検診で提供しているがん検診は検査項目や対象年齢が統一されていないばか りでなく 精度管理の仕組みも異なっている 現状では がん対策の対象者である国民に対して一定の 基準の検診が提供されていないわけである 多くの国民が職域検診を受けている現状を踏まえて がん対策推進協議会はがん対策加速化プランに 職域がん検診の実態を調査した 今回 その調査結果について提示し 職域検診の方向性について検討 したい プロフィール 986年 東京慈恵会医科大学卒業 986年 東京慈恵会医科大学付属病院 産婦人科 990年 東京都がん検診センター 00年 東京顕微鏡院 女性のための生涯医療センター 006年 こころとからだの元氣プラザ 婦人科 東京慈恵会医科大学 産婦人科 講師 日本臨床細胞学会 理事 日本婦人科がん検診学会 理事 5 Vol. No. 07 年

124 シンポジウムⅣ 眼科健診の現状と未来 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 中野 匡 東京慈恵会医科大学 眼科学講座 教授 講演抄録 眼科健診の公衆衛生上の意義 立道 教授 昌幸 眼科健診では様々な眼疾患の発見だけでなく全身疾患を直接見る窓口となっている しかし その重要性については公衆 衛生学上まだ認識されているとはいえず 軽視される傾向にある 本シンポジウムでは 数々ある重要な眼科疾患の中で 緑内障に焦点をあてて その意義を見てみたい 緑内障は 中高年以降に発症し 加齢に伴い視野異常が進行する不可逆 性の神経変性疾患であり わが国においては失明の原因疾患としては糖尿病網膜症よりも多く第一位である また 多治 見研究や我々の職域における調査により 我が国における緑内障の有病率は40 歳以上で5 以と以上と想定以上に高く さらには正常眼圧緑内障が大半であるという特徴がある 視野異常が進行するまで自覚症状がないという点 眼圧が正常 でも眼圧下降すれば 視野異常の進行が抑制できるという有効な治療法があることから 早期発見 早期治療が極めて重 要で 等による次予防が益々重要になると思われる 従来より 等において眼底検査が緑内障検診の重要な項目であったが その診断精度のばらつきから新たな検 査手法の開発が期待された 近年 OCT 眼底三次元画像解析 光干渉断層計 の登場で眼底検査の精度が大幅に向上し この OCT による健診利用が待たれている 一方で緑内障の確定診断は 眼底所見に一致した視野異常である ことから 緑 内障検診においても 重要視されるべき検査法は視野検査である これまでの視野計では 検査時間の問題 ポータビリ テイの問題などで検診応用はできなかったが FDT 視野計は 90 秒以内で検査が完了し 特異性が高く視野異常を検出で きる 感度については 報告によりばらつきはあるものの 治療域である緑内障を検出する陽性的中率が高く一般集団に おいて有用な緑内障検診方法である 我々は いち早く FDT 視野検査計を用いて職域での緑内障検診法を開発し 0 年以 上にわたって 経年的な視野異常の推移を追跡してきた 000 年以降の IT 革命により コンピューターの利用やスマホ タブレット等のいわゆる VDT 機器の利用が一部の労働者だけでなく 老若男女を問わず暴露人口は激増し 使用時間も日 常化している その結果 視野異常率の頻度は0年前の調査よりも増加傾向を示し さらに近視眼を有するもので VDT 機 器を長時間使用する者には視野異常の頻度が有意に増加することを認めた これらの視野異常の大半が緑内障性の視野異 常であった これまで 近視が 緑内障の重要な危険因子であることは報告されてきたが VDT 機器利用と近視との関係 や緑内障との関係 さらにはその交互作用について計画された縦断研究は我が国にはなく 今後 ITC の時代となった今 近視と緑内障については公衆衛生学的にも注力していく必要がある 特に 緑内障は人種によりその特徴が大きく異なっ ているので 我が国での大規模な視野異常のサーべイーランスを行い 視野異常の頻度をモニターしていく必要がある 緑内障一つとっても において眼科健診は公衆衛生学上も重要な意味を持つ項目になると考える プロフィール 987年 月 987年 6月 989年 7月 999年 8月 00年0月 00年0月 005年 4月 0年0月 産業医科大学医学部卒業 東京都済生会中央病院内科研修医 ソニー 本社健康開発センター 産業医 東邦大学医学部助手 衛生学講座 International Agency for Research on Cancer WHO Visiting Scientist 東邦大学医学部助手 衛生学講座 復職 昭和大学医学部助教授 衛生学講座 007.4准教授に改名 東海大学医学部基礎診療学系衛生学公衆衛生学 教授 現在に至る Vol. No. 07 年 5 主要プログラム 東海大学医学部基盤診療学系衛生学公衆衛生学

125 シンポジウムⅣ 眼科健診の現状と未来 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 中野 匡 東京慈恵会医科大学 眼科学講座 教授 エビデンスに基づいた眼科健診を目指して 山形大学大学院医学系研究科公衆衛生学講座 准教授 川崎 良 視覚障害はわが国の健康問題として重要なだけでなく 医療費の増大や介護者の増大にもつながる大き な問題である 視力障害は失明に至らなくとも 生活活動動作を妨げ うつを引き起こし 生活の質に 大きく影響を及ぼすことが報告されている わが国の視覚障害の原因の上位にある緑内障 糖尿病網膜 症 加齢黄斑変性といった眼疾患は早期発見により不可逆的な障害が引き起こされる以前に診断され 適切な時期に治療を行い 継続することで失明や重篤な視覚障害を防ぐことができる時代となった い わゆる 避けられる失明 avoidable blindness を減らすことができる 眼底健診にも様々な方法がある が 非侵襲で簡便な無散瞳眼底カメラであっても多くの眼疾患の早期発見を行うことが可能である また 特定健康診査や循環器健診の一環として行われる眼底検査であっても同時に複数の眼疾患に対する検診 を行うことができる 視覚障害の予防において 眼科検診を行うことには大きな期待が寄せられている 眼科疾患 特に成人の失明原因として重要な加齢性の眼疾患に対する検診を世界保健機構 World Health Organization が提唱した疾患のスクリーニングの要件に照らしてみると その条件を満たしていること がわかる さらに 昨今の自動判定システムの開発や遠隔診断などの技術の進歩と相まって 今後ます ます眼科疾患の早期発見 そして視覚障害予防には期待が高まっている これまでわが国では眼底検査 は高血圧の細小血管における臓器障害の評価 すなわち循環器検診の一環として用いられてきた 一方で 失明予防を目的として 眼科疾患の予防 早期発見 については十分にエビデンスの蓄積がなされてきた とは言えない現状もある 今後 眼科検診を目指すにあたって判定方法の標準化や重症度分類 そして 過診断による弊害が起きないように配慮するなど多面的に眼科疾患の検診の仕組みを積み上げていく必 要がある プロフィール 現在 山形大学医学部眼科学講座助手 現助教 米ジョンス ホプキンス大学ウィルマー眼研究所 Dana Center for Preventive Ophthalmology 客員研究員 豪メルボルン大学 Centre for Eye Research Australia 研究員フェロー 豪 Royal Victorian Eye and Ear Hospital 網膜フェロー 山形大学大学院医学系研究科 公衆衛生学講座 助教 山形大学大学院医学系研究科 公衆衛生学講座 准教授 4 54 Vol. No. 07 年

126 シンポジウムⅣ 眼科健診の現状と未来 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 中野 匡 東京慈恵会医科大学 眼科学講座 教授 眼科学教室 教授 山田 昌和 本邦の視覚障害の主要な原因疾患は 緑内障 糖尿病網膜症 変性近視 加齢黄斑変性 白内障であり この5つの加齢性 変性疾患で全体の/4を占めている また視覚障害の7 が60 歳以上であり 年齢と ともに有病割合が増加することから 視覚障害は中高年の大きな問題と認識するべきである 高齢化社 会の進行に伴って増加する視覚障害の対策として 演者らは成人眼科検診について検討してきた 眼科検診の有利な点は多くの視覚器疾患を一度の機会にスクリーニングできることであり 眼底写真 だけでも主要 5 疾患をある程度発見できる 眼科検診の医学的効果 失明減少率 と費用対効果 ICER を マルコフモデルでシミュレーションした場合 疾患個別では医学的効果が定かでないものや費用対効果 的でないものもあるが 5 疾患を統合してつの眼科検診と考えた場合には高い失明減少効果と優れた費 用対効果を示した 社会保障費への影響を見積るために行った予算影響分析でも 成人眼科検診は長期 的には失明減少効果と社会保障費の削減の双方をもたらすと考えられた ただし ICER と失明減少率を両立させるためには開始年齢40歳で終了年齢70歳 4-5年に度の眼科検 診を行う必要がある 40 歳という開始年齢は主に緑内障の早期発見のためであり 検診には早期開始と 継続が重要となる また 成人眼科検診の実効性を確保する上では 検診の精度と検診受診率の確保が 重要であることもわかっており これらの課題も克服していく必要がある 成人眼科検診に関して行ってきたこれまでの臨床疫学 医療経済学的分析結果から 公的な成人眼科 検診制度が視覚障害の疾病負担の抑制と健康寿命の延伸に繋がると考えられる 公的な検診の仕組みが ない現状では 補完する仕組みとしてや企業健診が眼科検診の役割を担う必要がある 人間 ドックでの眼科検査の必要性 重要性は従前よりも増しており その実効性を示していくことも今後の 重要課題と考えている プロフィール 986年 99年 997年 00年 0年 慶應義塾大学医学部卒業 眼科入局 米国 Duke 大学アイセンター 研究員 慶應義塾大学眼科 講師 国立病院機構東京医療センター 感覚器センター 部長 杏林大学眼科 教授 Vol. No. 07 年 5 55 主要プログラム 杏林大学医学部 講演抄録 眼科健診の医学的効果

127 シンポジウムⅣ 眼科健診の現状と未来 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 中野 匡 東京慈恵会医科大学 眼科学講座 教授 健診における視野計導入の効果 東京慈恵会医科大学眼科学講座 中野 教授 匡 メタボリックシンドローム ロコモティブ症候群が健康増進 予防啓発のキーワードとして広く認知さ れるようになってきたが 留まることを知らない超高齢化社会が進む中で 眼疾患が日常生活におよぼ す影響も決して無視できない状況となってきている 日本における視覚障害の原因は 第一位が緑内障 4. 第二位に糖尿病網膜症 0.6 で この二大疾患が全体の/に迫る 次に網膜色素変性 加 齢黄斑変性と続くが 多くの疾患は病期が進行するまで自覚症状に乏しいため たまたま他疾患で眼科 受診した際に運よく診断されるケースを除き 残念ながら進行して自覚症状が強くなった後に眼科外来 を受診することも多く 治療選択に苦慮すること事も決してまれではない 中でも緑内障は 治療を開 始することで失明予防の可能性が高い疾患なため 以前より健診による早期診断の有効性が提唱されて いる しかし実際には かなり病気が進行してから眼科受診にいたるケースが数多く まだまだ未治療 患者が大多数を占めることが大きな課題となっている 代表的な公的健診である特定健診 いわゆるメタボ健診 には 眼科項目として眼底写真があるが その 実施条件は前年度にメタボリックシンドロームを疑う検査所見のあった対象者で 医師が必要と判断し た場合に限定されたため 眼科専門領域の疾患を検出する可能性は低いと言わざるを得ない 一方 公 的な検診より手厚いとされる多くの企業健診やでは 眼科検査項目として視力検査 眼圧検査 眼底写真が実施されている しかしこれら検査項目でも 日本における主要緑内障である正常眼圧緑内 障をはじめとして 多くの眼疾患が健診の甲斐なく見逃されている現状がある 私たちはこれまで企業 健診やに 既存の検査項目に付加する形で視野検査を導入し 既存の検査項目で検出できな かった緑内障をはじめとした数多くの眼疾患の早期発見を実現することに成功した 講演では 新たな 眼科検査項目として視野検査を導入する意義と課題について これまでの研究成果を交えて報告したい プロフィール 987年 東京慈恵会医科大学 989年 東京慈恵会医科大学 99年 東京労災病院 眼科 995年 神奈川県立厚木病院 005年 東京慈恵会医科大学 0年 東京慈恵会医科大学 07年 東京慈恵会医科大学 日本緑内障学会評議員 日本視野学会 理事 評議員 6 56 医学部 卒業 医学部 助手 医員 眼科 主任医長 眼科学講座 講師 眼科学講座 准教授 眼科学講座 主任教授 Vol. No. 07 年

128 シンポジウムⅣ 眼科健診の現状と未来 8 月 4 日 木 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 中野 匡 東京慈恵会医科大学 眼科学講座 教授 副センタ長 中川 徹 背景 緑内障は 40才以上で5 の有病率であり 眼の成人病と呼ばれている わが国では失明の原因疾患として最多である 緑内障は 進行するまで中心視野が保たれ自覚症状に乏しいため 早期発見 早期治療の対象の疾患と言える 従来の眼科検診は 眼底検査及び FDT 視野検査で行われていた しかし 眼底検査では読影精度のばらつきが発生し FDT 検査では 感度に難点があるとの報告もあり いかに客観的で安定した診断を行うかが重要な課題となっている 近年 OCT optical coherence tomography が開発され 多くの臨床の場で利用されている OCT は 生体眼で非接触 非 侵襲的に眼底の断層検査ができるため 従来の眼底検査では不可能であった 網膜の厚さの可視化や定量的な評価が可能と なる OCT の検診応用を可能にすることによって 緑内障スクリーニング精度を向上させることが期待できる 方法 当センタでは 05 年 月より OCT を導入し 受診者の同意の下 OCT のデータの収集を行っている 名の緑内障患者 77名の正常者を対象として 網膜各層 網膜神経線維層 mrnfl 乳頭神経線維層 drnfl 網膜神経 節細胞 内網状層 GCL+ GCL+mRNFL:GCL++ の厚さを測定し 緑内障眼底と正常眼底を U 検定で比較した 網膜各層 の厚さと緑内障診断の関係について ROC 曲線を作成し 感度 特異度を求めた 続いて 045 名の一般の受診 者を対象として OCT 検査と眼底検査及び FDT 検査の陽性率の相違を κ係数を求めることで評価した 結果 網膜の厚さの比較では いずれの層においても緑内障患者で有意 p <0.00 に薄くなっていた mrnfl: median interquartile range 97 6 vs , drnfl: vs..0 9, GCL+: vs , GCL++:00.0 ± vs 各網膜層において ROC 曲線を作成したところ GCL+ が ROC 曲線下面積で0.97と最良のパラメーター であり ROC カーブからのカットオフ値を算出した結果 感度は8.6 特異度は99.0% であった 045名の一般の受診者に OCT 検査を行ったところ 658名 6. が陽性であった FDT 視野検査陽性者544名 のうち OCT 陽性者は406名 74.6 κ係数は0. 眼底検査陽性者0名のうち OCT 陽性者は87名 89.0 で κ係数 は0.70であった 考察 以上の結果から 症例対照研究では OCT 検査は良好な感度 特異度が得られ緑内障の早期発見に有用であることが示 された しかし一方で スクリーニングで用いた場合 眼底検査及び FDT 視野検査と一致率が低いことから 偽陽性率が高 い可能性が示唆された この原因として 本研究では 眼軸長を考慮に入れていないという限界がある 網膜の厚さは眼軸 長に影響をうけるために 特に近視者の多い日本人においては 眼軸長で補正することが重要である そこで 当センタで も眼軸長計を導入し データを収集して補正のプログラムを検証中である また OCT による網膜の菲薄化の所見は認知症 との関連も指摘されており 認知症を予見している可能性があるため OCT での有所見者をフォローアップする必要がある プロフィール 989 年 月 99 年 8 月 996 年 4 月 産業医科大学医学部卒業 日本医学放射線学会専門医 株式会社日立製作所日立健康管理センタ産業医 999 年 8 月 0 年 4 月 現在に至る Vol. No. 07 年 同放射線診断科主任医長 同副センタ長 7 57 主要プログラム 株式会社日立製作所日立健康管理センタ 講演抄録 で実施した眼科健診の実際

129 特別講演 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会 8 月 5 日 金 第 会場 パレスホテル大宮 4 F ローズルーム西 ) 座長 足立 雅樹 埼玉医科大学病院 健康管理センター 副センター長 最近の産業保健の動向 公益社団法人日本医師会 常任理事 一般社団法人大宮医師会 会長 松本皮膚科形成外科医院 院長 松本 吉郎 ストレスチェック制度が新たに設けられるなど 産業医の活動はますます重要性を増している 一方で 産業医の先生方の負担感も増大していることから 産業医の先生方が活動しやすい環境を整えることも 非常に重要である 日本医師会では 産業医活動並びにストレスチェック制度に関するその基礎資料を 得ることを目的に本年月にアンケート調査を実施した 地域医師会の産業医を支援するために 埼玉県 の大宮医師会や神奈川県の小田原医師会では 各事業所でのストレスチェックの集計 分析業務を実施し 高ストレス者の面談等のサポート業務を行っている 国では 労働安全衛生法に基づく定期健康診断の あり方に関する検討会 において 定期健康診断の項目を中心に 最新のエビデンスも踏まえた上で 総 体的に議論が行われた また これと平行して 平成 0 年改正が予定されている特定健診項目の検討が 健康局と保険者の立場から保険局において行われ この検討を踏まえて定期健康診断の項目の見直しが 行われた また ストレスチェックなど産業医が担うべき職務が増大していることに加え 労働安全衛 生法が制定された当時と現在では 産業構造や産業保健における主要な課題の変化に伴い 産業医に求 められる役割も変化してきている こうした背景から 産業医制度のあり方に関する検討会 では 労 働安全衛生法における産業医の位置づけや役割について 産業医制度のあり方の検討が行われ 報告書 がとりまとめられた この報告書を受けて 産業医の職務に治療と就労の両立支援が加わることとなった 多様化する労働環境においては 労働者が治療と就労を両立できるよう 産業医が主治医と連携し中心 的な役割を果たすことが重要である 政府はニッポン一億総活躍プラン等に基づいた対策の推進として 経済財政運営と改革の基本方針 06を平成6年6月2日閣議決定し この両立支援についても 国を挙げて取組んでいる 平成29年 3月28日に国の働き方改革実現会議において 働き方改革実行計画が決定された この実行計画の中で 労働者の健康確保のための産業医 産業保健機能の強化が謳われており 法律改正を見据えた産業医制 度の見直しの検討が予定されている プロフィール 980年 988年 996年 006年 006年 04年 00年 0年 00年 04年 0年 04年 0年 06年 04年 現在 04年 06年 05年 06年 現在 8 58 浜松医科大学 医学部 卒業 松本皮膚科形成外科医院 理事長 院長 大宮医師会 理事 大宮医師会 副会長 埼玉県医師会 理事 日本医師会 予備代議員 埼玉県医師会 常任理事 日本医師会地域医療対策委員会 委員 大宮医師会 会長 日本医師会 代議員 藍綬褒章 受章 日本医師会 常任理事 Vol. No. 07 年

130 特別講演 日本医師会認定産業医制度産業医学研修会 8 月 5 日 金 第 会場 パレスホテル大宮 4 F ローズルーム西 ) 座長 足立 雅樹 埼玉医科大学病院 健康管理センター 副センター長 柳澤 教授 裕之 新規化学物質の増加に伴い 化学物質の在り方が見直され 06 年 6 月 日から安全データシート SDS 交付義務のある化学物質 640 物質 についてリスクアセスメントが義務付けられた 本講演では ①リス クアセスメントとは ② SDS とは ③ SDS の記載項目 ④リスクアセスメント対象物質 ⑤リスクア セスメントの進め方 ⑥コントローバンディングを用いたリスクアセスメント手法 について概説する プロフィール 98年月 東京慈恵会医科大学 卒業 986年月 群馬大学大学院医学研究科 社会医学系衛生学専攻 修了 986年4月 埼玉慈恵病院勤務 東京大学医学部研究生 衛生学教室 987年4月 東京大学医学部文部教官助手 衛生学教室 988年9月 990年月 ワシントン大学医学部腎臓内科 米国 セントルイス 留学 995年9月 埼玉医科大学医学部助教授 教授 衛生学教室 007年8月 東京慈恵会医科大学医学部教授 環境保健医学講座 05年7月 東京慈恵会医科大学先端医学推進拠点 疲労医科学研究センター長 受賞歴 996年9月 社会厚生事業助成金賞受賞 997年 4月 日本衛生学会 奨励賞受賞 00年7月 日本微量元素学会 野見山賞受賞 0年0月 緑十字賞受賞 04年7月 日本微量元素学会 学会賞受賞 06年 5月 日本衛生学会 学会賞受賞 Vol. No. 07 年 9 59 主要プログラム 東京慈恵会医科大学環境保健医学講座 講演抄録 産業化学物質とそのリスクアセスメント

131 教育講演 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 森山 優 医療法人 大宮シティクリニック 副所長 健康管理における 肥満症診療の意義 公益財団法人 結核予防会 総合健診推進センター 宮崎 所長 滋 肥満は高齢化と並んで今世紀の医療 社会で重要であるが 解決困難な問題でもある 肥満に引き続い て起こるのが生活習慣病であり その結果心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患の増加や がん 認 知症も起こりやすいことが明らかになった 日本の肥満人口は0 世紀後半から増え続けてきた 男性の肥満者は増加しつつあったが 006 年頃より 横ばいとなっている これは健康日本 や健康増進法さらには特定健診 保健指導などの成果と考えら れるが 健康診断の受診 指導の効果も大きいと考えられる 女性 特に若年女性では肥 満よりやせが問題にされるが やせの女性から低出生体重児が生まれやすく 成人後肥満や糖尿病にな りやすいことがエピジェネティックス研究から明らかになっており 女性の痩せも次世代の肥満 生活 習慣病を増やすことから看過できない問題になっている 日本人が肥満の程度が軽いにもかかわらず 生活習慣病になりやすいのは内臓脂肪が蓄積しやすいため である 内臓脂肪が産生 分泌するアディポサイトカインが 種々の疾患を複数発症させる病態が肥満 症である 肥満の判定は BMI5 以上であり 誰でも計算すれば判定できるが 肥満症は加えて肥満に起因あるいは 関連する健康障害 疾患 の合併 あるいは内臓脂肪の過剰に蓄積がある場合 医師により診断 治療さ れる BMI5 以上の糖尿病患者や高血圧患者は肥満症である この糖尿病や高血圧が肥満に起因するも のであれば減量により改善する 内臓脂肪蓄積が原因であるからこそ 肥満症患者は複数の疾患を併発 することが多く 体重を減らすと内臓脂肪が減るのでこれらの疾患は一斉に改善する 生活習慣病は過食 運動不足などの不健康な生活習慣の結果生じた肥満が源流であるので 生活習慣病の治療や指導 管理 には生活習慣改善による肥満の是正が効果的である メタボリックシンドロームは内臓脂肪蓄積に加え 動脈硬化性疾患の主要な危険因子である高血糖 高 血圧 脂質異常のうち 項目があれば診断される 肥満症 メタボリックシンドロームは主に内臓脂肪過 剰蓄積から生じる病態であり 危険因子の重なり合いが多いほどリスクが高まる 逆に減量により内臓 脂肪が減ればリスクは小さくなる 肥満症 内臓脂肪蓄積に注目することが 健康管理においては臨床の場以上に重要である プロフィール 97年 東京医科歯科大学医学部 卒業 00年 東京逓信病院 内科 部長 004年 東京医科歯科大学医学部 臨床教授 併 00年 東京逓信病院 副院長 0年 公財 結核予防会 新山手病院 生活習慣病センター 05年 公財 結核予防会 理事 総合健診推進センター 所長 学会長 004年 第0回肥満症治療学会 会長 007年 第8回日本肥満学会 会長 05年 Vice President, The 8th Asia-Oceania Conference on Obesity 0 60 表彰 00年 日本肥満学会賞 所属学会 日本内科学会 認定医 指導医 メタボリックシンドローム診断基準検討委員会委員 日本肥満学会 副理事長 0-05 肥満症診療ガイドライン06作成委員長 日本糖尿病学会 日本内分泌学会 日本肥満学会 専門医 指導医 Vol. No. 07 年

132 記念講演 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 大ホール ) 座長 宮下 正弘 社会福祉法人賛成福祉会介護老人保健施設 山盛苑 施設長 井原 實 国際ロータリー第 770 地区ロータリー財団 委員長 渋谷 健司 日本の保健医療は大きな過渡期にある 低成長 少子高齢社会 ニーズの増大や多様化により制度の持 続可能性に大きな懸念が上がっている 保健医療の課題克服のためには 従来の保健医療の制度そのも のを維持するという発想では不十分であり 将来ビジョンを共有し イノベーション 新たな社会価値の 創造 を取り込み システムの転換をしなければならない時期を迎えている 演者が座長を務めた0 年後 の保健医療のあり方を検討する厚生労働省の 保健医療 05 策定懇談会では 既存の枠組みや制約にで きるだけとらわれず 社会システム としての保健医療のあり方の転換や求められる変革の方向性を議 論した 保健医療制度を規定してきたパラダイム 枠組み の転換により 今後の我が国の保健医療が実 現すべき展望として次のつのビジョンが示された 1 リーン ヘルスケア 保健医療の価値を高め る 2 ライフ デザイン 主体的選択を社会で支える 3 グローバル ヘルス リーダー 日本が世界の保健医療を牽引する 本講演では 日本の保健医療の現状と課題 そして 将来ビジョ ンを 保健医療05 報告書に基づいて論じる プロフィール 99年 99年 99年 999年 999年 000年 00年 004年 008年 0年 07年 東京大学 医学部 卒業 帝京大学 市原病院 研修医 麻酔科 帝京大学 医学部附属病院 医師 産婦人科 米国ハーバード大学より公衆衛生学博士号取得 帝京大学 医学部 産婦人科 助手 帝京大学 医学部 衛生学公衆衛生学 講師 世界保健機関 WHO シニア サイエンティスト 保健政策のエビデンスのための世界プログラム WHO コーディネーター 評価 保健情報システム / 保健統計 エビデンス 東京大学 医学系研究科 国際保健学専攻 国際保健政策学教室 教授 社 JIGH 代表 理事 国立国際医療研究センター グローバルヘルス政策研究センター センター長 Vol. No. 07 年 6 主要プログラム 東京大学大学院医学系研究科 教授 講演抄録 保健医療の将来 制度からシステムへ

133 おもてなし講演 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 中川 一美 医療法人 大宮シティクリニック 理事 盆栽が教えてくれること 清香園 彩花流盆栽家元 山田 香織 1 さいたま市盆栽町のご紹介 はじめにさいたま市盆栽町の紹介ですが 私の生家である盆栽清香園は幕末の嘉永年間創業です 江戸の園芸文化は 当時 の列強諸国の園芸技術に勝るとも劣らない品種改良や独自の造園技術を持っていたそうです 技術の一端を担う植木職人や盆 栽職人は下町 上野駅の北側から巣鴨駅あたりにかけて に集積していたようですが 時代と共に東京が工業化していくなかで 広い土地を持つことが難しくなり 関東大震災が追い打ちをかけ 大正 年から昭和のはじめにかけて現在のさいたま市 旧 大宮市 盆栽町の地へ盆栽園が集団で移住しました その後 国内の盆栽創作の集積地として国内外の愛好家が聖地と呼ぶ地 となり 大宮盆栽 という名前は世界の愛好家の間で広まりました 平成 年にはさいたま市大宮盆栽美術館が開館し 平成 9年には 第8回世界盆栽大会 が盛況のうちに開催するなど現在も盆栽文化の中心地となっています 2 盆栽とは 盆栽は広義の 鉢植え に属します 鉢植えというのは植木鉢に植物を植えてその植物の葉や花を愛でたり 収穫を楽しんだ りという園芸の形であるのに対して 盆栽には植物の形が自然の風景や自然樹を想像させるような造形美を持っているかとい う表現の要素が加わります 枝振りを整えて 美しい日本の風景を鉢の中に表現するのが盆栽です また 私自身は 受け継 ぐ伝統を守りながらも 新しい時代に合わせて盆栽の形を進化させていきたいと考え 新しい盆栽の形 彩花 さいか 盆栽 を ご提案しています 3 盆栽が教えてくれる恵み 盆栽が教えてくれる恵みは大きく4つあると感じています 盆栽が自宅にあると生活のリズムが整い その結果健康につな がります 日光にあたり 体を動かしたり 自然の中へでかけたくなったりと変化を感じるはずです 盆栽を育てることと健 康は直接結びつかないかもしれませんが 生き物本来の 太陽と共に生きる暮らし 自分の心をほぐす静かな時間 といったも のが自律神経を整え 前向きに生き生きと暮らす恵みをくれることは間違いありません 以下に4つの恵みをまとめました. 季節に敏感になる. 生活のリズムが整う. 盆栽は 自分との語らい を教えてくれる 4. 日光に当たる時間が増えたり 土や葉に触れたり 五感が刺激されて心に余裕ができる これを機会に さいたま市に根付いた盆栽文化に触れていただき ぜひ彼らが語りかける言葉に耳を傾けていただけましたら 幸いです プロフィール 盆栽清香園四代目園主 山田登美男のもとに一人娘として生まれ 幼い頃より跡 取りとしての盆栽に関する教育を受ける 彩花盆栽の発表を主に 盆栽を若年層 や女性にも広めようと盆栽のイメージに新風を吹き込み 限られた空間に景色を 表現する作風は 女性や若年層をも魅了している テレビ 雑誌 出版 講習会 さいたま観光大使を務めるなど多方面で活躍 著書多数 978年 さいたま市生まれ 999年 彩花盆栽教室設立 主宰 6 000年 007年 008年 年 00年 0年 05年 07年 立教大学経済学部卒業. 彩花盆栽が経済産業省提唱の 新日本様式00選 に選定 NHK E テレ 趣味の園芸 司会 テレビ東京系 ソロモン流 出演 大宮盆栽美術館にて個展 大宮盆栽美術館にて個展 第8回世界盆栽大会に出展 Vol. No. 07 年

134 シンポジウムⅤ COPD の診断をめぐって 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 河野 修興 広島都市学園大学 学長 横山 彰仁 高知大学医学部附属病院 病院長 / 高知大学医学部 血液 呼吸器内科学 教授 講演抄録 診断基準と病期 病院教授 柴田 陽光 慢性閉塞性肺疾患 COPD は たばこ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた気道の炎 症性疾患である 呼吸機能検査では正常に復すことのない気流閉塞を示し この気流閉塞は進行性である 臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳 痰を特徴とするが これらの症状に乏しいことも ある とガイドラインに定義されている 病理的には 末梢気道病変と肺胞病変が様々な割合で混じてお り 患者によって様々であるが その診断は短時間作動型の気管支拡張剤吸入後にも気流閉塞 70 未満 が 残存することを原則としている Global Initiative for chronic Obstructive Lung Disease GOLD では基準 値として70% という固定値を定めている 一方 アメリカ胸部疾患学会とヨーロッパ呼吸器学会では高齢者 における過剰診断 若年者における過少診断を防ぐために 患者の年齢の非喫煙健常者における正規分布の 5% をカットオフとする5th percentile lower limit of normal の使用を推奨している しかし たとえ気管支 拡張剤吸入後の 秒率が70 以上であっても 重喫煙歴があり COPD 様の症状を有する患者は予後不良であ ると報告されており 単一の基準値をもって本疾患の診断基準とすることに対して 一石が投じられている GOLD では患者の年齢 性別 身長から導かれる予測値に対する割合をもとに 病期を設定している Ⅰ 期 GOLD は %FEV 80% Ⅱ期 GOLD は50% %FEV<80% Ⅲ期 GOLD は0% %FEV<50% Ⅳ期 GOLD4 は <0% である しかし この GOLD 病期は疾患の重症度を反映するものではなく あくまで 気流閉塞の重症度とされている いわゆる疾患の重症度は明確に定義されてはいないが GOLD では横軸に 呼吸困難のスケール 修正 MRC スケール以上 平地歩行での息切れで陽性 もしくは COPD 質問票の点数 0 点以上で陽性 を据えて 縦軸に Future Risk として過去の増悪の頻度 2 回以上で陽性 や入院歴 1 回以上 で陽性 を据えて 2 次元的に評価を行うという手法で患者を分類している すなわち 縦軸 横軸ともに 陰性のものは軽症状 低リスク群 グループA 縦軸陰性 横軸陽性であれば重症状 低リスク群 グループB 縦軸陽性 横軸陰性であれば軽症状 高リスク群 グループ C 縦軸 横軸ともに陽性のものは重症状 高 リスク群 グループ D と分類される いずれにせよ 呼吸機能の低下が一般住民に及ぼす影響は甚大であり 喫煙習慣のある あった ドック受 診者の多くに対して呼吸機能検査が行われるべきと考える プロフィール 995年 4月 995年 7月 998年 5月 999年 月 00年 7月 006年 4月 00年 4月 06年 4月 現在に至る 山形大学医学部附属病院医員 山形県立日本海病院内科医師 米沢市立病院内科医長 米国 Cincinnati Children's Hospital Medical Center, Division of Pulmonary Biology, Research fellow 山形大学部附属病院検査部助手 山形大学部附属病院第一内科講師 山形大学部附属病院第一内科病院教授 山形大学部附属病院第一内科副科長 Vol. No. 07 年 6 主要プログラム 山形大学医学部附属病院第一内科

135 シンポジウムⅤ COPD の診断をめぐって 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 河野 修興 広島都市学園大学 学長 横山 彰仁 高知大学医学部附属病院 病院長 / 高知大学医学部 血液 呼吸器内科学 教授 オシレーシシ法による診断は可能か 東北大学環境 安全推進センター 黒澤 教授 一 オシレーション法は圧力波を口腔から加えることにより 呼吸インピーダンスの成分である呼吸抵抗 と呼吸リアクタンスを測定する方法である 原法は950 年代に考案された方法であるが 最近になって 国外および国産の機器の開発が行われ パルス波を用いた広域周波オシレーション法として普及が進ん でいる それらは 喘息や COPD などの臨床における気管支拡張薬の薬効評価など 広く臨床の場に見 られるようになった 本法の特徴は 非侵襲的で安静換気中に短時間で測定可能であること 経時的な 測定が可能であること 保険適用となっていること などが挙げられる 呼吸抵抗は気道抵抗を成分と して含むため 気道閉塞を鋭敏に反映する したがって 喘息や COPD では病期が進むにしたがって呼 吸抵抗が増大する傾向が認められる また 呼吸抵抗の周波数依存性 呼吸リアクタンスの呼吸周期変 動は COPD の特徴を表すものとされ 喘息との鑑別点としても挙げられる特徴であり 臨床で有用な 点でもある さらに スパイログラムが正常であっても喫煙者にはかなり高率にオシレーション法での 異常が検知されることが知られており 本法の COPD の早期診断の可能性を示唆している 喫煙者への スクリーニングに本法を利用し 禁煙指導の動機付けなどに用いることは有用と思われる このように オシレーション法はいろいろな点で臨床に有用であり 今後も応用の広がりが期待され るものであるが スパイログラムとは根本的に異なる方法である 肺活量や一秒量そのものを測定でき るわけではない すなわち COPD の診断基準はスパイログラムを用いたものであり オシレーション 法による COPD の診断はできない 早期診断にはスパイログラムよりも鋭敏な点があるため COPD の 診断の視点では スパイログラムとオシレーション法の関係は相補的と思われる プロフィール 988年 988年 99年 99年 995年 995年 000年 00年 00年 006年 00年 00年 東北大学医学部卒業 厚生連平鹿総合病院研修医 東北大学大学院医学系研究科博士課程 第一内科 McGill 大学 Meakins-Christie 研究所留学 994年帰国 東北大学大学院医学系研究科博士課程修了 医学博士 東北大学附属病院第一内科医員 福島労災病院第二呼吸器科部長 東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野助手 同講師 東北大学保健管理センター助教授 東北大学環境 安全推進センター教授 統括産業医 東北大学大学院医学系研究科産業医学分野 兼務 4 64 Vol. No. 07 年

136 シンポジウムⅤ COPD の診断をめぐって 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 河野 修興 広島都市学園大学 学長 横山 彰仁 高知大学医学部附属病院 病院長 / 高知大学医学部 血液 呼吸器内科学 教授 講演抄録 肺年齢の利用と問題点 患者指導の要点を含めて 西川 正憲 金子 猛 肺年齢の検査の認知度は6.% とされ COPD 認知度の5.0% と同程度である 06 年 月 COPD 情報サ イト GOLD-jac.jp 肺年齢とは呼吸機能検査による 秒量 FEV と 秒率 FEV% の測定値と身長を 日本呼吸器学会肺生理専門委員会 00 の FEVの標準回帰式 8 95 歳 に代入し 条件に応じて算 出した年齢である 肺年齢だけが独り歩きすると その解釈に問題があることが知られている 肺年齢を決定する FEVは個 体間のばらつきがあり 肺年齢自体にはそのばらつきは反映されていない FEVの標準回帰式を用いる ので 半数で FEVは予測値よりは小さく 肺年齢差 肺年齢 年齢 を認める 閉塞性障害はないと判断 する対標準秒量 %FEV 90% の40歳女性50cm は.0歳と算出され 非喫煙者であれば不安を感じ る人も少なくない 他方 半数は FEVが予測値より大きく 単純に算出すれば 肺年齢は実年齢より 若くなる 非喫煙者であれば安堵すると思われるが 喫煙者であれば禁煙への動機付けに対して負の強 化因子となる危険性が高い さらに 年齢差には FEV 以外の因子として年齢と身長がある 軽度の気 流閉塞の下限である %FEV 80% に相当する年齢差は 70cm 男性で70歳.歳 50歳 5.歳 50cm 女性で70歳 6.0歳 50歳 0.0歳となる 男女ともに 若い人ほど 身長が大きいほど 年 齢差は開くことになる また 高齢者では軽度の気流閉塞で容易に95 歳以上と算出される さらに 中 等度の気流閉塞 %FEV 60% でも 5歳男性80cm や50歳男性60cm で 95歳以上と算出される 肺 年齢の解釈では 身長と年齢の要因を考慮することは大切である さらには喫煙歴 臨床症状などの患 者要因を加味することも重要であろう 肺年齢は もともと禁煙指導を目的に開発された指標であり 軽度の気流閉塞を示す喫煙者に対して適 応することでその有用性がある 同様に 年齢差から呼吸機能の異常を早期に認識してもらい 潜在的 COPD 患者の早期発見を目的とするスクリーニングの場でも有効である 肺年齢について説明する際に は 同時に評価コメントや詳細コメントも含めた 肺年齢コンセプト を重視し 年齢差を偏重すること なく コメントを基に COPD の疑いがあることについて説明し 適切に COPD を専門とする医療機関へ の受診をすすめてほしい プロフィール 985年 989年 99年 99年まで 999年 横浜市立大学 医学部 卒業 横浜市立大学大学院 医学研究科 修了 藤沢市民病院 呼吸器科 医師 横浜市立大学 医学部 第一内科 助手 英国国立心肺研究所 胸部内科 留学 横浜市立大学附属浦舟病院 第一内科 講師 000年 0年 04年 06年 07年 現在に至る 横浜市立大学附属市民総合医療センター 呼吸器内科 講師 藤沢市民病院 呼吸器科 部長 横浜市立大学 医学部 臨床教授 兼任 藤沢市民病院 診療部長 東邦大学 医学部 客員教授 兼任 藤沢市民病院 副院長 Vol. No. 07 年 5 65 主要プログラム 藤沢市民病院 呼吸器内 横浜市立大学大学院呼吸器病学

137 シンポジウムⅤ COPD の診断をめぐって 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 河野 修興 広島都市学園大学 学長 横山 彰仁 高知大学医学部附属病院 病院長 / 高知大学医学部 血液 呼吸器内科学 教授 COPD:CT画像からわかること 京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学 室 准教授 繁郎 COPD は呼吸機能で定義される疾患であるが 他疾患との鑑別や合併を評価するために画像診断が用 いられる また 近年の CT 肺癌検診の浸透により 肺気腫が偶然発見される機会も増加し 軽症例や症 状が乏しい症例の発掘にも寄与することができる COPD の主要な病理学的変化は気道病変 気腫病変と血管病変であるが 近年の高分解能 CT ではそれ ぞれの病変を形態変化として測定することが可能である 気道病変と気腫病変の程度は気流閉塞と関連 し 気腫病変は拡散能低下と強く相関する また 肺内小血管の狭小化と肺動脈径の増加が肺高血圧と 関連することが報告されている これらの変化は COPD 臨床の重要なアウトカムである症状や増悪 生存といった指標と関連するこ とが示されている 増悪が気腫病変の進行や骨密度低下に関与することは 呼吸器イベントが病態の本 態や併存症に影響を及ぼすことを示している また 吸入療法によって CT 指標が変化することも示され ており 治療効果判定 作用機序解明の一助となりうる COPD 診療では身体活動性が予後と強く関連 することが近年注目を集めているが 胸部 CT で評価可能な抗重力筋である脊柱起立筋の横断面積が一日 歩数と相関し 呼吸機能よりも良好な予後関連因子であることが報告された このことは胸部 CT による 胸郭外器官の評価の重要性を示唆する 近年の技術的進歩により 被曝線量が大幅に低減され 吸気呼気 CT を撮像することにたいする倫理的 懸念が低減した 吸気 CT 画像と呼気 CT 画像を非剛体位置合わせの手法により 吸気と呼気でサイズと 位置の異なるボクセルを対応させて CT 値や体積の変化量を定量する試みであり 病態解明に迫る試み として注目される 今後はその有用性の確立と臨床応用に期待したい プロフィール 989年 994年 998年 998年 00年 00年 008年 0年 07年 賞罰 00年 0年 7月 月 月 6月 5月 4月 京都大学医学部卒業 京都大学胸部疾患研究所附属病院研修医 月 田附興風会北野病院内科研修医 医員 京都大学医学研究科博士課程 京都大学医学研究科博士課程卒業 医学博士 カナダ マギル大学ミーキンス クリスティー研究所研究員 京都大学医学部付属病院 呼吸器内科 医員 京都大学医学部付属病院 呼吸器内科 助手 京都大学医学部付属病院 呼吸器内科 講師 京都大学大学院 医学研究科 呼吸器内科学 講師 京都大学大学院 医学研究科 呼吸器内科学 准教授 日本呼吸器学会総会 English poster session award 005年 第4回ベルツ賞等賞 009年 第0回ニューモフォーラム賞 04年 日本呼吸器学会熊谷賞 6 66 Vol. No. 07 年 GERD 研究会特別奨励賞

138 シンポジウムⅤ COPD の診断をめぐって 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 座長 河野 修興 広島都市学園大学 学長 横山 彰仁 高知大学医学部附属病院 病院長 / 高知大学医学部 血液 呼吸器内科学 教授 講演抄録 喘息とCOPDの合併例の診断 岩本 講師 博志 気管支喘息と COPD はそれぞれの典型例 すなわち若年発症のアトピー型喘息と重喫煙者の肺気腫患者 を比較すると発症年齢 危険因子 症状経過など多くの相違点があり独立した疾患といえる しかし実 際は両疾患の臨床的特徴をあわせ持つ患者は稀ではなく COPD 患者の0~0% で喘息の病態を合併する ことが示されており 実臨床においては両疾患が合併し得るという認識をもって診療する必要がある 合併例の病態には未だ不明点が多いものの臨床的に重要な概念であり04 年に世界的な喘息 COPD の ガイドライン委員会により合併例についての合同ステートメントが発表されている 合併例の呼称につ いては04 年当初は ACOS エイコス asthma-copd overlap syndrome と表記されていたが 現在は syndrome を取った ACO エイコ asthma-copd overlap とされている 診断にあたってまず合併例を疑う症例とは COPD の特徴である喫煙歴 持続性の呼吸器症状に加え 喘息の既往 アレルギー素因および安静時の喘鳴や夜間の症状増悪などの問診により両疾患の特徴を有 しており はっきりと喘息あるいは COPD と診断できない非典型例ということになる 合併例の可能性 がある症例ではスパイログラムに加えて主に専門施設で施行される気道可逆性試験や喀痰好酸球あるい は呼気一酸化窒素検査により更に正確な病態を把握することが出来る 一方で喘息 COPD と同様に合 併例もプライマリケアで診療されることも多く 本邦の COPD ガイドラインにおいては COPD 患者で喘 息の特徴を示す病歴 検査所見を有する場合には喘息の合併を想定して吸入ステロイドを中心とする喘 息治療を開始し8- 週間を目安に治療効果を判定して喘息合併を診断するという 治療を優先して柔軟 に対応するストラテジーも提案されている 薬物療法については通常の COPD では気流閉塞の程度や症 状 増悪歴に応じて気管支拡張薬を中心とした薬物療法を開始するが 合併例では QOL 低下や増悪のリ スクが高いこともあり気流閉塞の程度に関わらず吸入ステロイドと気管支拡張薬の併用療法が第一選択 となる 喫煙は COPD の主な原因であり さらに喘息の発症 発作誘発 重症化因子となるため 合併 例においても禁煙は非常に重要である プロフィール 999年 999年 000年 00年 00年 00年 004年 007年 九州大学医学部卒業 福岡市民病院 九州大学医学部付属病院 門司労災病院 広島大学第二内科入局 国立病院呉医療センター 呉市医師会病院 広島大学病院 高知大学医学部付属病院 009年 0年 0年 05年 07年 広島大学病院 呼吸器内科 フィンランド ヘルシンキ大学留学 広島大学病院 呼吸器内科 助教 広島大学病院 呼吸器内科 講師 広島大学大学院 医歯薬保健学研究科分子内科学 Vol. No. 07 年 講師 現職 7 67 主要プログラム 広島大学大学院医歯薬保健学研究科分子内科学

139 特別企画Ⅱ 超音波検査 ライブセミナー 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4F 国際会議室 ) 司会 足立 雅樹 埼玉医科大学病院 健康管理センター 副センター長 乳腺エコーの基本を確認しましょう 埼玉医科大学病院 総合診療内科 非常勤講師 中島美智子 日本人女性の6 人に 人は乳がんに罹患するとされており 0 60 歳代の女性が罹りやすいがんのトッ プとなっています しかし 検診などで無症状のうちに早期に発見され その段階で適切な治療を受け れば良好な経過が期待されるものです 乳がん検診においてはマンモグラフィが基本となっていますが これに乳房超音波検査を併用した J-START の検討からも40 歳代の女性の乳がんに対し 乳がんの死亡率 低下も有用であるとの結果も出てきたことから 今後益々超音波乳房検診のニーズが増すものと考えら れます ただし超音波検査はリアルタイム性に優れている反面 走査する側の技量の差から客観性に 乏しいとされる弱点があります そこで 走査法から描出された画像の判断まで 基本を皆さんとおさ らいしていきたいと思います まず走査法で注意することは 肩の力を抜き 皮膚面に常に垂直に当て ていくということが大切です また 強い圧迫を加えないということがポイントなります 自分の探触 子の当て方がどうなのかチェックしていくことで走査技術が上がります 更に探触子の走査方向も常に 一定にすることで見落とし部位のない検査が可能になります その上で 通常の乳腺組織とは異なった ものを発見したら 病変か否かの判断をしていきましょう 素直な目が必要になります 本学会ではそ んな基本事項をお話していきたいと思います プロフィール 98年 月 埼玉医科大学大学院医学系研究科修了 98年 4月 埼玉医科大学第三内科 現在消化器肝臓内科 助手 990年月 同 講師 996年 4月 中央検査部講師 中央超音波室代表 000年 4月 臨床検査医学部講師 00年 月 総合診療内科非常勤講師 として現在に至る 8 68 Vol. No. 07 年

140 特別企画Ⅱ 超音波検査 ライブセミナー 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4F 国際会議室 ) 司会 足立 雅樹 埼玉医科大学病院 健康管理センター 副センター長 清水 助教 正雄 超音波検査はとても簡便な検査で体の見たい部位にプローブを当てると画像を見ることができます 被 曝もないため 頻回に検査を行うこともできますし 医療系資格を持つ幅広い職種の人が行うことが出 来る検査です 最近では機器の小型も進み携帯できるものまで販売されるようになり 聴診器と同じよ うにポケットに携帯することもできるようになりました 画像を簡単に見ることができるので一見簡単な検査にも思えますが 超音波検査は患者さんとコミュニ ケーションをとり プローブ走査を行い 機器を操作しながら画面をみてさらに評価するということを 行わなければならない検査です 実は複数の仕事を同時行うマルチタスクな能力が求められるとても複 雑な検査なのです 健診現場での超音波検査は さらに短時間で効率よく 見落としなく検査を行う必要があります 症状 や訴えのない方々から 有所見を拾い上げるという点では 臨床における超音波検査より難しい点だと 思います 今回は腹部超音波検査の流れに沿って 検査時の声掛け 呼吸や息止め プローブ走査 走査や圧迫 体位変換 仰臥位 側臥位 半坐位 で臓器の見え方や消化管ガス移動等について考え より効率よく短 時間で行う検査について考えていきたいと思います さらに当日は会場の方々と対話をしながら普段の検査での疑問等についても考えていきたいと思ってい ます これから検査を始める方 職種が違う方も是非ご参加下さい プロフィール 995年 月 埼玉医科大学卒業 995年 5月 埼玉医科大学病院 997年 4月 埼玉医科大学病院 009年月 埼玉医科大学病院 04年 6月 埼玉医科大学病院 04年 6月 埼玉医科大学病院 現在に至る 内科研修医 臨床検査医学講座 助手 健康管理センター 助教 教職員 学生健康推進センター兼務 総合医療センター 放射線科兼務 Vol. No. 07 年 9 69 主要プログラム 埼玉医科大学病院 健康管理センター 講演抄録 腹部エコー 日常業務の疑問を考える

141 特別企画Ⅱ 婦人科細胞診の実際 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4F 国際会議室 ) 司会 佐々木 寛 医療法人沖縄徳洲会千葉徳洲会病院 婦人科部長 / 東京慈恵会医科大学附属 柏病院産婦人科 客員教授 子宮頸がん検診 細胞採取を主体に こころとからだの元氣プラザ 婦人科 診療部長 小田 瑞恵 本邦の子宮頸がん検診は960 年代から一部の先駆的な市町村と臨床医の自発的な取り組みから開始され た その後 98 年の老人保健法制定によって全国的な体制が整備され市町村における子宮がん検診とし て実施されることになった 子宮頸部の擦過細胞診による子宮頸がん検診の有効性評価は海外のコホート研究や症例対照研究で死亡 率と罹患率の減少が示されている 有効な子宮頸がん検診の実施にはアセスメントすなわちガイドラインの作成が必要である 現在 有効 性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン で推奨されている検査項目は 問診 視診 子宮頸部の細 胞診および内診である 検診を実施する医師は確実に細胞を採取する 細胞診結果の意味を理解する 検診者への結果報告と要精検者が確実に精検を受診するよう指導することが求められる 特に細胞採取は 検診の質 を決定する最も重要な項目のひとつである 外陰部 子宮を中心とした骨盤 臓器の解剖や生理学的変化を理解し 採取器具の特性を考慮し検診者に適した器具を用いて 扁平上皮 - 円柱上皮境界から細胞を採取することが肝要である 従来法の標本作成にあたっては細胞採取後直ちに スライドグラスに塗布し固定を行う 不適正標本の原因は細胞採取量が少ない もしくは標本作製に問 題があることが多いので 細胞採取した医師の責任は重大である 細胞採取 塗布 固定の過程は遅延 なく円滑に行う必要がある 液状処理細胞標本の場合は不訂正標本の割合は少なくなるが 住民検診や 職域検診の現場では費用対効果などの観点から導入が遅れている また 細胞採取前に行う問診 視診 による月経や不正出血の有無 帯下の状態 腟壁や子宮腟部の観察も必要である 上述の内診や細胞採取を日常的に行っている産婦人科専門医と異なり の現場で他科の医師 が子宮頸がん検診を行う場合は一定のトレーニングが必要と思われる 今回 産婦人科専門医以外の医 師に理解していただきたい細胞採取を含めた子宮頸がん検診の実際について述べたい プロフィール 986年 東京慈恵会医科大学卒業 986年 東京慈恵会医科大学付属病院 産婦人科 990年 東京都がん検診センター 00年 東京顕微鏡院 女性のための生涯医療センター 006年 こころとからだの元氣プラザ 婦人科 東京慈恵会医科大学 産婦人科 講師 日本臨床細胞学会 理事 日本婦人科がん検診学会 理事 Vol. No. 07 年

142 パネルディスカッション 健診ツーリズム 世界に広がる 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4 F 国際会議室 ) 座長 山本 修三 一般社団法人 Medical Excellence JAPAN 理事長 黄 菊坤 NEUSOFT Japan 株 Xikang Japan 責任者 Medical Excellence JAPAN 理事長 山本 修三 平成5年 安倍政権の下で 日本再興戦略 の中に 重要な項目の一つとして 医療の国際展開の推進 が位置付けられた 医療の国際展開を推進する仕組みとして 内閣官房に 健康 医療戦略室 が設置され 新たな健康 医療戦略の推進体制の下で Medical Excellence JAPAN 以下 MEJ を活用し 官民一体 となって 医療の国際展開を推進することが閣議決定された MEJ は 1 世界の医療への貢献 2 日本の医療への貢献 3 日本経済への貢献 4 日本の互恵的 国際関係への貢献という4つの理念を掲げて 政府の指導の下 医療界と医療産業界の協力体制の下で 相手国の政府 医療界 ビジネスパートナー等を対象として 日本の医療展開を推進する プラットフォー ムの提供をミッションとして アウトバウンド事業と海外から患者を受け入れるインバウンド事業をス タートした 医療国際展開の内容は 日本が誇るべき医療技術 医療人材育成 医療機器 医療システム等を 相 手国のニーズに対応して パッケージで提供しようというもので 主な対象国は 中央アジア アセア ンを中心とする新興国である 新興国の医療に対する関心は 国によって大きく異なるが がんの診断 治療 画像診断機器 内視鏡診断 手術 生活習慣病管理 救急医療 交通外傷対策 粒子線治療など の関心が高い 健診システムについては 予防医療という概念が いまだに 浸透していない国もあるが 多くの国で の関心が高まり 日本の健診システムには強い期待が寄せられている このような背景を踏まえて 政府は 今後 増加する外国人患者の受け入れ体制の強化という視点か ら 医療国際展開 TF の下に インバウンド WG を立ち上げ 医療渡航患者を受け入れる体制を検討し Japan International Hospitals JIH と海外からの患者をコーディネートする医療渡航支援企業の仕組み を立ち上げ MEJ がこれらの施設を認証する仕組みができた MEJ は これまでに健診センター 循環 器画像診断トレーニングセンター 内視鏡トレーニングセンター リハビリテーションセンターなどの 設立にかかわってきたが それらの実績を踏まえて 医療国際展開の現状について述べる プロフィール 959年 964年 964年 967年 990年 00年 004年 004年 0 004年 0 0年 月 月 4月 9月 4月 4月 4月 月 5月 4月 慶應義塾大学医学部卒業 慶應義塾大学大学院医学研究科終了 慶應義塾大学医学部外科学教室入局 米国 シンテックス リサーチセンター 研究員 済生会神奈川県病院 院長 済生会神奈川県病院 名誉院長 日本病院会会長 同上 退任 名誉会長 日本病院共済会代表取締役 Medical Excellence JAPAN 理事長 現在に至る Vol. No. 07 年 4 7 主要プログラム 一般社団法人 講演抄録 日本の医療国際展開の仕組みと現状

143 パネルディスカッション 健診ツーリズム 世界に広がる 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4 F 国際会議室 ) 座長 山本 修三 一般社団法人 Medical Excellence JAPAN 理事長 黄 菊坤 NEUSOFT Japan 株 Xikang Japan 責任者 検診ツーリズムにおける運用上の問題点 お客様視線より NEUSOFT Japan / Xikang Japan 黄 菊坤 海外からの日本で受診と検診を受けるお客様が年々増えてきた 日本政策投資銀行によれば 00 年 時点の潜在需要として年間 4 万人程度の需要が潜在的にあるとみられる 観光を含む市場規模は約 5,500 億円 経済波及効果は約,800億円と試算されている [7] 今まで 海外の方は日本に医療サービスを受けるために 厚生労働省は 外国人患者受入れ 医療機関 認証制度 JMIP という医療機関が外国人の受入整備の基準と認証評価制度を開始し 医療ビザの発行 医療通訳の育成 色々な問題点をクリアし もっと使い勝手な医療環境を整理した 我々 今まで0 年間国際医療の従事した経験から見ると 中国からのお客の求めは少しずつ変わり始 まった お客様の目から見ると 日本に検診以外に何を求めるか これから医療施設に何を期待するか 少し紹介したいです 1 信頼 2 生涯 3 便利 1 信頼とは 日本の医療機関の医師のレベルが高くて 最先端の医療設備が揃えて 綺麗な環境と対 人配慮な医療サービスは信頼された 2 生涯とは 毎年に同じ時期に日本でを受けるお客さんが増えている 特に 同じ施設でデー タを保存されたため 毎年自分の健康状態を把握しやすい 健康管理と治療効果も分か りやすい 一生に同じ施設を使いたいお客様が増えた 3 便利とは 今まで と治療は別々になり しかし 後 問題があった場合は 治療も手配くれる医療機関が増えたため 紹介状と検査データを持参し 主治医師にちゃ んと伝え 自分で病院を探すより大分便利になる プロフィール 99年 7月 996年 7月 007年 4月 遼寧中医薬大学学鍼灸学部卒業 遼寧中医学院大学院卒業 修士終了 東京慈恵医科大学大学院医学研究科内科系精神医学専攻 職 歴 996年 9月 -997年月 007年 6月 -0年0月 0年 月 -05年月 06年 月 996年 9月 007年 -04年 4 7 博士学位取得 遼寧中医薬大学科研処に 中国 VITUP 健康管理株式会社 役員 医療総監 北京 VITUP 病院と大連 VITUP 日本人向き国際クリニック立ち上げ 日本に戻り VITUP 海外クリニック担当 NEUSOFT の検診センター XIKANG 日本の責任者 中国 医師免許 取得 日本学会正会員 Vol. No. 07 年

144 パネルディスカッション 健診ツーリズム 世界に広がる 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4 F 国際会議室 ) 座長 山本 修三 一般社団法人 Medical Excellence JAPAN 理事長 黄 菊坤 NEUSOFT Japan 株 Xikang Japan 責任者 プロジェクトリーダー 渡部 昌樹 0年0月より徳洲会グループでは国際医療支援室を設立し 海外から日本で医療を求められている外国人患 者様の受付調整業務を開始しました 湘南鎌倉総合病院に一つ目の国際医療支援室を開設し 現在では札幌東 千葉西 湘南藤沢 吹田 東京西 福岡 沖縄南部 沖縄中部と9 拠点まで拡大をして幅広い外国人患者の受 入を進めています 昨年は約8000名の外国人患者をグループ全体で受け入れをしましたが その中でも中国から健診サービスを目 的とする来院が堅調に増加しております 海外では一般的に予防治療を目的とした健康診断 の発 想が乏しいため 健康維持に気を付けたい人々は日本式の健診サービスを好んで利用する傾向になっています 医療ツーリズムが騒がれ始めた4-5 年前は PET 検査を中心としたがん検査を多くの中国人受診者が選択をして いましたが 最近では放射線の被爆等の問題もあり 一時期より少なくなっています 一方でこれまで日本国 内で一般的に行われていたエコー検査や内視鏡検査等を好んで受診する傾向が顕著になってきたと感じていま す 彼らにとって特別だと感じるサービスは実のところ日本で普通に行われている検査であったりします しかしながら日本式の健診でも注意をすべき点がいくつかあります 事前にデメリットとなることも必ず伝え て理解してもらうことです 病院の場所 都内にはない場合 個室の有無 健診結果の回答期間 大腸検査後 の処置をするための院内のルール 処方が必要な場合の対応方法等です 海外からいらっしゃる方にとって決 して安くはない日本での医療健診サービスですので満足してお帰りいただくためには納得して来院を決めても らうための情報開示は必須です 今後は さらなる海外からの健診需要の取り込みを行うために健診結果の回答期間の短縮 海外保険会社との 連携 海外の方に魅力的に映る新しい検査サービスの提供などを行い日本式健診サービスの認知がさらに広が るよう頑張っていきたいと思います プロフィール 969年 006年 008年 00年 0年 神戸生まれ スカイネットアジア航空 経営企画室 日本エマージェンシーアシスタンス 大阪 野崎徳洲会病院にて国際医療業務を開設 一般社団法人徳洲会に入職 JTB 社との提携による医療ツーリズムプラットフォームである国際医療支援室を立ち上げ現在に至る Vol. No. 07 年 4 7 主要プログラム 徳洲会国際医療支援室 講演抄録 外国人からみた日本の健診サービスの違い 外国人が満足する健診サービスとは何か

145 パネルディスカッション 健診ツーリズム 世界に広がる 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4 F 国際会議室 ) 座長 山本 修三 一般社団法人 Medical Excellence JAPAN 理事長 黄 菊坤 NEUSOFT Japan 株 Xikang Japan 責任者 メディカルツーリズム 0 の知識 湘南鎌倉総合病院. メディカルツーリズムの経緯を知る 過去から現在. 現在の受け入れ状況を知る 現状把握. 日本に来る理由を知る 健診と治療 4. どのようにして予約が入るかを知る 海外エージェント 5. 海外からの要望を知る 6. 受け入れやすい環境づくりをする パーソナル対応 7. 新しい検査の導入を考える 遺伝子検査 最先端検査 8. 結果報告書の作り方を考える 短期間提出 9. 受け入れに対しての現在の問題点を知る 0. 未来の展望を考える プロフィール < 略歴 > 98年 988年 988年 996年 998年 008年 早稲田大学理工学部卒業 東京医科歯科大学医学部卒業 日本大学板橋病院勤務 新さっぽろ脳神経外科病院勤務 高月整形外科病院勤務 湘南鎌倉総合病院勤務 現在に至る < 所属及び学会活動 > 日本臨床微生物学会 日本免疫学会 日本感染症学会 日本分子生物学学会 日本生化学学会 日本臨床検査医学会 日本磁気共鳴医学会 Vol. No. 07 年 健康管理センター 責任者 河野 晋一

146 パネルディスカッション 健診ツーリズム 世界に広がる 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 4 F 国際会議室 ) 座長 山本 修三 一般社団法人 Medical Excellence JAPAN 理事長 黄 菊坤 NEUSOFT Japan 株 Xikang Japan 責任者 齋 龍駒 海外でを受診するに当たって 言葉の違いや文化の違い その他色々な状況に遭遇すること がよくあります それは海外でを受診するに当たっての目的の違いにも現れます 長期の海 外派遣者のニーズと健診ツーリズムの違いとも言えるでしょう 病院と専門クリニックはそれぞれの特 色を持っていて 経営方法も異なる 対応するスタッフや医師の接客態度は各施設に違いを見出し デー ター解読基準も国によって違う その他の違いなど 海外でを受診する際の問題点をいくつ かの事例と共に掲げ 将来の健診ツーリズムの参考と幅広い討論を期待します プロフィール 学歴 99年 6月 台湾 国立台湾大学 旧台北帝大 医学部卒 009年 6月 台湾 国立台湾大学 管理学部ビジネススクール EMBA 修士卒 経歴 : 研修医 國立台灣大學 醫學部 附屬醫院 99年 7年 台湾 新光呉火獅記念病院 脳神経外科入局 000年 月 台湾 外科学会認定医および指導医の資格を取得 000年月 台湾 脳神経外科学会認定医および指導医の資格を取得 00年 4月 日本 京都大学付属病院 脳神経外科医局にて海外訪問医師として師事 004年 4月 インターナショナル SOS に転職 主に国際医療や患者の海外医療サポートに従事 005年月 台湾 集中治療医学会認定医の資格を取得 007年 7月 インターナショナル SOS を退職し 新光呉火獅記念病院 脳神経外科 集中治療に従事 00年 9月 台安醫院 日本人 / 特別外来センター医師を勤め 現在に至る 07年 月 輔仁大学にて医療翻訳関係の教鞭に携わり 現在に至る 以上 Vol. No. 07 年 主要プログラム 台湾 台安医院 特別外来主任 講演抄録 海外でを受診する際の問題点 -台湾と日本のの違い

147 市民公開講座 8 月 5 日 金 第 会場 大宮ソニックシティ ホール棟 F 小ホール ) 司会進行 入江 みか フリーアナウンサー ストレスと回復力ー素敵に年を重ねよう 日本医科大学健診医療センター 海原 純子 ストレスチェックをきっかけに企業でも心の健康対策に関心が高まっている しかしまだストレスに 関しての正確な知識と予防法についての知識の普及は浸透していない というのはストレスにより体の 調子を崩したりうつ状態に陥りはじめて受診するエースが多いからである ストレスは予防できるもの であり自分の環境と行動 性格傾向 ものの見方 思考回路の癖などを知ることで一度落ち込んでもま た回復する つまりレジリエンを高めることが可能となる また男性の場合 女性の場合でストレス要因は異なり 社会の中で男性女性それぞれが求められる役 割の重圧に耐えられずストレスで心身の不調をきたすことが多い このため このような視点を加味し ながらストレス対策を立てることが大切である 女性の場合は均等法以来 仕事をするという選択肢が人生に加わったことで仕事と家庭のワークライ フバランスに悩むというストレス 男性の場合は経済状況や雇用状況が変化する仕事環境の中で仕事を 続けるというストレスが現在の問題点といえる 今回は男女それぞれがストレスから乗り切る柔軟性を高めるためにストレスに対する気付きを増し 思考回路を柔軟にしていく方法について解説する ストレスとは ストレスに対する気づき ストレスに強い 弱い ストレスから立ち直りやすい人とは ものの味方を柔軟に 自分らしいストレス回復力を レジリエンスを高める 素敵に年を重ねよう プロフィール 976年 984年 007年 -07年 007年 008年 -00年 0年 東京慈恵会医科大学卒業 同内科助手 病理学非常勤講師を経て 東京に女性クリニック開設 厚労省健康大使 白鴎大学教授 ハーバード大学客員研究員 日本医科大学 特任教授 主な著書に 男はなぜこんなに苦しいのか 朝日新聞出版 心の格差社会 角川書店 など 現在毎日新聞日曜版 読売新聞人生案内回答者 時事メディカルで医療情報をプロデュースしている Vol. No. 07 年

148 プレナリーセッション ( 口頭発表 ) 講演抄録 第 日目 8 月 4 日 ( 木 )

149 --0 黒沢病院症例におけるPSA生長曲線の検討 医療法人 社団美心会 黒沢病院 企画推進部 医療法人社団美心会 黒沢病院 予防医学研究所 医療法人社団美心会 黒沢病院 泌尿器科 医療法人社団美心会 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 管理センター 4 群馬大学大学院医学系研究科 泌尿器科学 5 よしはら たかき 吉原 尊樹 曲 友弘 大木 亮5 齋藤 隆 黒澤 功 伊藤 一人5 加瀬 嘉明 戸塚 真弓4 山中 石井 高崎健康 英壽 秀和4 --0 アルコール体質検査と糖代謝 体質別の飲酒習慣とインス リン分泌能 たかはし 医学部付属八王子病院 えいこう 高橋 英孝 大島美和子 護山 健悟 加藤ルミ子 健康管理センター 近藤 智雄 なかむら 新井田奈美 たかゆき 中村 哲之 柴多 三省 鈴木あけみ 太田記念病院 今 陽一 権田 晴江 長谷川亜矢子 健康管理センター 小沼 邦男 須藤 保美 眞田 天笠 利男 豊 目的 ピロリ菌除菌治療後に上部消化管内視鏡健診 EGD 健診 で発見 された胃癌症例を分析し その特徴を検討することにより今後の診療の 一助とする 対象と方法 0年5月から07年月までに当センター人 間ドックで EGD 健診を受けた受診者に発見された胃癌症例を分析の対 象とし 問診からの受診者情報と内視鏡所見を含む健診検査データを分 析し検討を加えた 結果 期間中の EGD 健診受診者 87 名の中 ピロ リ菌除菌治療歴のある受診者は556 名 5.5% 期間中の EGD 健診発見 胃癌は50 例 発見率 0.% で 中 ピロリ菌除菌治療後の胃癌症例は7 例 ピロリ菌除菌治療歴のある受診者の0.49% 男 4 例 女 例 平均年 齢65.8±0.0歳 で発見胃癌の54% を占めた ピロリ菌除菌治療から胃癌 発見までの期間を確認できた9症例では 中央値は年で最長0年であっ た ピロリ菌抗体価は 例測定せず 6 例が健診時 0U/ml 以上の陽性 で 他の0例は0U/ml 未満の陰性 U/ml 未満までの低下を5例 8.5% に認めた ピロリ菌以外のリスク因子として7 例 6% が喫煙経験者で ブリンクマン指数中央値は690 喫煙未経験者 0 例では8 例に 親等以内 の胃癌家族歴 80% があり 7 例 70% は 親等内であった 一方 喫煙 経験者の胃癌家族歴は親等内4例.5% 親等内例.8% であった EGD 所見では 全症例の背景胃粘膜に CAG を認め 木村 竹本分類 C の例のほかは全例 open type の萎縮であった 腫瘍の分布は全領域 U 例 M 6 例 L 8 例 に亘るが何れも萎縮粘膜域内で 病理組織所 見は intestinal type 例 diffuse type 5 例であった まとめ 当セン ター EGD 健診発見胃癌の半数以上がピロリ菌除菌治療歴のある症例で EGD 観察では除菌後の期間に関わらず萎縮粘膜を中心とした胃内全領 域の注意深い観察が肝要である 特に喫煙経験や胃癌家族歴を有する受 診者はハイリスクであり 注意喚起が必要と考える --04 当施設における低線量CT肺がん検診 年の実績 公財 宮崎県 あさだ 目的 アルコールは アルコール脱水素酵素でアルデヒドに分解された のちアルデヒド脱水素酵素 ALDH の作用で酢酸となる ALDH には細 胞質に局在する ALDHとミトコンドリア内に局在する ALDHが知ら れており 日本人の約40 は ALDH活性が低下している ALDHと並 んでミトコンドリア内に局在する ALDHBが膵β細胞の発達や機能に 不可欠であるという報告があり 日本人におけるインスリン分泌能の低 さとの関連が示唆される 本研究では ALDH 活性と飲酒習慣および インスリン分泌との関連を明らかにすることを目的とした 方法 06 年 4 月 07 年 月に当院の受診者で文書による 同意が得られた日本人 847 人のうち 糖尿病治療中の者と空腹時血糖 FPG 6mg/dL 以上または6mg/dL 未満の者を除外した77 人を対 象とした ALDH遺伝子が活性 低活性 不活性の群で 飲酒習慣と インスリン分泌能との関連を比較した インスリン分泌能はHOMA-β = 空腹時インスリン 60 空腹時血糖 6 を用いて評価した 結果 活性群998人 低活性群67人 不活性群9人であったが 不活性 群は飲酒者 人のため解析から除外した 飲酒習慣が時々 合 日未満 を基準として HOMA-βの平均値を比較した 活性群では時々 合 日 未満の %信頼区間 に対し 飲酒習慣なし 時々 合 日以上 毎日 合 日未満 毎 日 合 日以上 といずれも有意な差を認めなかった 低 活性群では時々 合 日未満の に対し 飲酒習慣なし 時々 合 日以上 毎日 合 日未満 毎日合 日以上 であり 毎日飲酒者では有 意な低下を認めた 総括 ALDH 低活性の者では習慣的な飲酒によってインスリン分泌能 が低下することが示唆された 上部消化管内視鏡健診にて発見されたピロリ菌除菌治療後 胃癌の検討 SUBARU 健康保険組合 はじめに 我が国のにおける前立腺がん検診のほとんどは PSA 単独 検診である 検診では40 歳からの PSA 検査が推奨されている 日本 泌尿器科学会編 前立腺がん検診ガイドライン 00 年追補版 検診では継続的なPSA検査が行われるので 経年的にPSA値を知ることが出来 その結果 各人の PSA 生長曲線が得られる 今回 われわれは 当院人間ドッ ク症例を用いて PSA 生長曲線に検討を加え 若干の知見を得たので報告する 対象と方法 全検診受診者の PSA 生長曲線の検討は00 年 05 年に黒沢病 院健康管理センターにて前立腺がん検診を受検した 0歳から79歳までの男性 8,9 人で行った 前立腺がんの PSA 生長曲線の検討対象は00 年 05 年 に発見された99例である 結果 1 全検診受検者0歳から79歳まで PSA 生長曲線を検討した PSA 値の 50パーセンタイル値 中央値 は 0歳から49歳までは0.7ng/mlを水平移動する その後わずかな上昇傾向に転じ 65歳前後に.0ng/ml を超え その後さらに上 昇し 75 歳には.5ng/ml に達する 2 前立腺がんの PSA 生長曲線には PSA 値に上下変動がなく 横ばい状態を続ける第相 第次変曲点を経由して緩徐 な上昇を続ける第相 緩徐上昇相 第次変曲点を経由して急激な上昇に転ず る第相 急激上昇相 が見られる 考察および結論 を受検した0万人を超える多数例の解析から 健 常人の PSA 生長曲線は年齢を重ねるにつれ 非常に緩徐に 連続的な曲線を 描いて上昇することが明らかになった 一方 多くの前立腺がん症例において は健常人では見られない PSA 上昇変化が見られたことより PSA 値の継続的 測定の重要性が改めて明らかになった 東海大学 --0 浅田 健康づくり協会 けいこ 敬子 伊福 浩水 湯田 敏行 楠元志都生 当施設では早期の肺がんを発見することを目的に平成 6 年度に低線 量肺がん CT 検診を開始 現在施設内と CT 検診車 台で県内 市町 村の肺がん CT 検診を実施しており平成7年度までの年間の実績を 紹介する 対象 原則として50歳以上 撮影 管電圧0KV 管電流50mA 以下 判定 E 判定 肺がん疑い D 判定 肺がん以外の胸郭内疾患で精査 を必要とするもの F 判定 胸郭外疾患で精査を必要とするもの C 判定 有所見で精査を必要としないもの 結果 受診者数は毎年増加し 延べ受診件数は9,458件 男 44,75件 女 48,74件 であった 要精検率 E判定.54%,D判定.9%,F判定5.6% で 精検受診率は90% を超えている 原発性肺がんは9件 男 04 女 89 がん発見率は0.% であった 進行期分類では早期0件 0 期件 1A04件 1B5件 で 発見がんの67.4% を占め 進行期49 件 2A7件 2B8件 3A件 3B7件 4期4件 不明4件であっ た 病理組織は腺癌件 扁平上皮癌件 小細胞癌件等であった 考察 従来 国の対策型肺がん検診として胸部 X 線写真と喀痰細胞 診検査が実施されているが 肺がんは平成 0 年から連続して日本人 死因の首位を占め増加し続けている 当施設では X 線撮影による胸 部検診で例年 70 例から90 例前後の肺がんを発見しているが 早期が ん率は50% をやや超える程度である 胸部検診と肺がん CT 検診が比 較可能なH 7 年の6 年間で 胸部 X 線撮影総数 806,985 件でのが ん発見数は4 件 がん発見率は0.05% に対し 肺がん CT 検診総数 7,49件でのがん発見数は5件 がん発見率は0.0% であった なお 低線量を心掛けているが X 線被曝を考慮し検診対象者の選択をよ り厳格にし また 検診で得られる利益および不利益について適切 な情報を提供し 十分なインフォームドコンセントを得ることが肝 要である 病変の経過観察に関しても 二次精密医療機関との緊密 な連携が重要と考える Vol. No. 07 年

150 --05 一般社団法人 上越教育大学 さいとう みえい 上越医師会 上越地域総合健康管理センター 保健管理センター 齊藤 実映 上野 光博 山川久美枝 阿部 惇 井上 基 星野 和夫 胤太 やまかど 目的 健診後 禁煙指導を受けた群 介入群 と受けなかった群 無 介入群 で 次年度の禁煙関心度変化の分析を行い 年 回の禁煙 指導介入効果を検討する 対象 年度 年連続受診者 4,00 名 男 性8,8名6.9% 女性5,98名7.% 年連続受診した喫煙者で 禁煙以外の指導を回でも受けたものを除き 介入群名と 介 入群と同日に健診を受診した無介入群964名の計,077名 方法 年連続受診者の喫煙状況 男女別喫煙状況 年代別喫 煙状況 産業分類別喫煙状況を算出した 04年度の喫煙者に おいて 介入群と無介入群の禁煙関心度を05 年度の関心度と比 較した χ 検定 p<0.05を有意とした さらに介入群を 禁煙群 と関心度上昇のみの群に分け 上昇無群との計 群で 禁煙関心 度の変化を比較した χ検定 p<0.05を有意とした 結果 総数喫煙率.5% 男性 8.9% 女性.6% 禁煙指導 介入の有無による比較では 介入群で有意に次年度の禁煙関心度 の上昇がみられた p<0.05 さらに介入群を禁煙群と関心度のみ 上昇群に分けて比較した結果 禁煙群では無関心期から禁煙に 至った者はなかったが 関心度上昇群ではどの関心度であっても 関心度の上昇がみられた p<0.05 よって受診者がどの関心度で あっても 禁煙指導を行うことで関心度上昇を促せる可能性があ る 結語 禁煙関心度の変化に関し有意差を認めたため 年 回の禁 煙指導介入は有効であると考えられる また喫煙者に対しては どの関心度でも禁煙指導を行う事が重要である みのる 山門 實, 新美 佑有 山本 浩史 谷 瑞希 山本 戸田 麻衣 晶子 菊池 石坂 信矢 裕子 目的 我々は血漿中アミノ酸濃度から健康状態や疾病の可能性を明らかに する アミノインデックス技術 を用いて がんの罹患リスクを評価するア ミノインデックスがんリスクスクリーニング AICS を開発した AICS に は7種類のがんを判別する AICS 肺 AICS 胃 AICS 大腸 AICS 膵臓 AICS 前立腺 AICS 乳腺 AICS 子宮 卵巣 があり 現在 各種が んスクリーニング法として用いられているが その経年受診の有用性につ いての検討はない したがって本研究では AICS の経年変動と経年受診によ り AICS ランクが C に変動した受診者から発見されたがん症例について報告 する 方法 0 年 月 05 年 6 月に三井記念病院総合健診センターにお いて AICS を回受診した6名 男5名 女0名 平均受診間隔.0±0.年 ならびに回受診した9名 男8名 女58名 平均受診間隔.0±0.年 の55 名を対象とし AICS ランクの経年変動とその割合 ならびに経年受診によ り AICS ランクが C へ変動した受診者からのがん発見例を検討した 結果 経年受診で AICS がランク A C B C C C への変動割合は AICS 肺 で0.5%,.7%,.8, 胃 で6.9%, 5.%, 4.6%, 大腸 で6.0%,.9%, 0.9%, 前立 腺 で4.%, 8.7%,.%, 乳腺 で.0%,.0%, 4.0%, 子宮 卵巣 で.%,.%, 0.0% であった AICS 回受診者中 AICS 胃 が B C に変動した受診者か ら胃がん例 AICS 乳腺 がC Cに変動した受診者から乳がん例 AICS 大 腸 がA Cに変動した受診者からGIST例が発見された また回受診者中 AICS 前立腺 が A B C に変動した受診者から前立腺がん例 AICS 乳 腺 が A A C に変動した受診者から乳がん 例が発見された がん発見 率は.7 であった 結論 AICS が経年的にランク C へ変動する割合は低率 であったが このランク C へ変動した受診者から各種のがんが早期に発見 されたことは AICS を経年的に受診することの有用性を推察させた Vol. No. 07 年 日 木 目 的 集団健診の眼底検査で一般的に使用される無散瞳眼底カ メラは 眼底中心部 後極部 50 度前後しか撮影できないものが 主流である 近年 眼科施設を中心に普及してきている Optos 社 の超広角レーザー検眼鏡は 約 00 度と広い撮影画角を有し 従 来の眼底カメラでは捉えられなかった網膜周辺部の撮影が可能と なっている また 撮影にレーザー光を用いるために 可視光を 用いる従来型カメラに比べて白内障の影響を受けにくいと言う特 徴もある 今回我々は Optos Daytona を用いて健診時の眼底 撮影を行い 従来型眼底カメラと 超広角眼底カメラの健診にお ける有用性の比較検討をしたので報告する 対象と方法 四日市 健診クリニックにおいて 04年4月から05年月に無散瞳眼底 カメラ撮影で撮影された症例 57 例 074 眼 無散瞳カメラ群 と 05年4月から06年月に無散瞳下 Optos Daytona で撮影され た50 例 060 眼 Daytona 群 の画像不良率と各種眼疾患検出率 を比較した 結果 Daytona 群は4 眼で後極部画像不良と 無散 瞳カメラ群 眼と比較して有意に低かった Dayton 群では網膜 剥離 9 眼 網膜裂孔 6 眼 網膜周辺部格子状変性 45 眼であったの に対し 無散瞳カメラ群では 網膜剥離0眼 網膜裂孔0眼 網膜 周辺部格子状変性 0 眼であり 周辺部網膜疾患の検出は Daytona 群の方が有意に高かった 結 論 超広角レーザー検眼鏡は非散 瞳下でも眼底周辺部まで撮影可能であり 白内障の影響も受けに くい 網膜周辺部の網膜剥離や網膜裂孔といった自覚症状に乏し い重症病変検出率が従来型カメラと比較して高く健診 において有用である 足利工業大学 看護学部 味の素株式会社 イノベーション研究所 三井記念病院 総合健診センター 和子 富安 8月 吉末 長谷川典生 小椋祐一郎 第1日目 幸 亜紀 力 口演発表 富士岡 加藤 安川 視覚科学 アミノインデックスがんリスクスクリーニング AICS 経年受診の有用性に関する検討 相模原総合健診センター 松本佐智代 土屋 敦 医学研究科 講演抄録 上田 里織 小林 伸行 相和会 ひであき --08 禁煙指導による関心度 行動変容ステージ の変化 健診センターにおける年 回の介入効果分析 さおり 名古屋市立大学大学院 臼井 英晶 小椋俊太郎 --07 うえだ 集団健診における超広角レーザー検眼鏡を用いた眼底検査 の有用性 うすい 目的 健診において慢性腎臓病 CKD の評価はクレアチニンによる egfr と尿蛋白 尿潜血に基づく 喫煙者の egfr が非喫煙者に比し高値を示す ことが知られており CKD 評価に混乱を来している 喫煙の尿蛋白と尿潜 血に対する影響を縦断的 横断的分析所見から喫煙者の腎機能を適切に評 価する 対象 方法 008年度 06年度の9年間連続受診 観察開始時点 で5 65歳 腎疾患治療 既往なし 尿蛋白陰性 かつ9年間喫煙習慣に 変化のない男性 4,76 人を対象とした 尿試験紙法にて尿蛋白 + 以上 UP 及び 尿蛋白 + 以上又は尿蛋白 尿潜血 + 以上 UP-H の2つの指標に対 し 喫煙習慣ごとの縦断分析に Cox 回帰モデル 年間で変動する量的因子 の分析に一般化推定方程式 GEE を用いた また 05 年 4 月 07 年 1 月までに受診した5 69歳で 腎疾患治療 既往のない男性,877人に対 し 喫煙習慣別 egfr階層別にup とUP-Hの頻度を求めた 有意水準を0.05 とした 結果 UP と UP-H をイベント変数とする Cox 回帰モデルでは 比 例ハザード性が確認され 喫煙者対非喫煙者のハザード比はそれぞれ.9.645であった GEE での各変数のオッズ比は UP と UP-H ともに喫煙 糖代謝異常判定区分 最低血圧 降圧剤服用者が増加 UP で egfr が減少 BMI が増加 UP-H では年齢が増加因子であった 05年4月 07年1月 までの男性受診者の喫煙習慣は 非喫煙者5,784人 喫煙者9,8人 禁煙者 6,875 人 egfr の平均はそれぞれ で 全ての年齢層で同 様の乖離が見られた egfr に対応する UP 出現頻度は 非喫煙者では50 未 満から増加するのに対し 喫煙者では60-70から増加し UP-H でも同じ傾 向を示した 結論 喫煙継続は UP と UP-H を持続的に増加させる 喫煙者 のUP とUP-H の頻度はeGFRの階層区分で非喫煙者より早期に上昇するこ とから 喫煙者では健診における egfr 判定区分を引き上げる必要がある 医療法人社団 --06 プレナリーセッション 喫煙の腎機能に与える影響 尿蛋白及び尿潜血出現とeGFRへの影響との関係 縦断 的 横断的検討

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152 プレナリーセッション ( ポスター発表 ) 講演抄録 第 日目 8 月 5 日 ( 金 )

153 P--0 尿pH低値は尿酸値とは独立してメタボリック症候群と関係する 飯田市立病院 しもだいら 下平 内科 まさのり 雅規 岡庭 信司 背景 尿pH 低値はメタボリック症候群 MetS と関係があると報 告されているが MetS + の者では血清尿酸値 SUA が高値で あることが多い SUA は尿 ph に影響を与えるが MetS が SUA と独立して尿 ph 低値と関係するかは明らかではない 目的 MetS 及びその構成因子 ウエスト周囲径 WC 収縮期血圧 SBP 拡張期血圧 DBP 空腹時血糖 FPG 中性脂肪 TG HDL コレステロール HDL-C と尿 ph の関係を対象者の背景因 子 SUA 年齢 性別 egfr 飲酒 喫煙歴 を調整して検討す る 方法 を受診した540 名 MetS - ;469 名 MetS + ;79名 において 早朝空腹時の尿 ph を自動測定器 尿定性試 験紙法 で判定した 背景因子を調整するため 1 偏相関分析 を用いて尿 ph と MetS 構成因子の相関を検討 2 多変量解析を 用いて 尿 ph>6.0の者と比較した場合の尿 ph と尿 ph<5.5 の者における MetS + の odds ratio OR を検討 3 共分散分 析を用いてMetS構成因子の保有数ごとの尿pHを比較した 結果 尿pH の平均は MetS - では6.0±0.7 MetS + では5.9±0.7であっ た p<0.00 偏相関分析の結果 尿 ph は SBP や DBP FPG TG と負の相関 HDL-C と正の相関を認めたが WC とは相関を 認めなかった 多変量解析の結果 尿pH>6.0の者と比べてMetS + の OR は 尿 ph の者では.4 95% CI;.04-.7, p=0.005 尿 ph<5.5の者では.5 95% CI;.09-., p<0.00であった 共分 散分析の結果 MetS 構成因子の保有数が多い者ほど尿 ph が有意 に低かった p for trend<0.00 結論 尿pH は SUA とは独立し て MetS 構成因子と関係し 尿 ph の低い者では MetS + のリス クが高い P--0 胃内視鏡検査所見とペプシノゲン検査値の比較検討 岡谷市民病院 おぐち 健診センター あつし 小口 淳 瀬口ちなみ 寺澤 由紀 今井 寿生 小松いづみ 川嶋 彰 寺島 悠那 目的 当院では胃内視鏡検査 以下 GF に加え 0 年よ りオプション検査としてペプシノゲン 以下 PG 検査を導入した 今 回私たちは胃粘膜萎縮 以下 AG のバイオマーカーとされる PG 値と GF 所見との相関や感度等について検討したので報告する 方法 0年月から06年月までの5年間に GF と同時に PG 検査 を実施した777 名 男 48 名 女 95 名 を分析対象とした 胃手術例 ピロリ除菌既往例 胃酸分泌抑制剤内服例は除外してある 平均年 齢は54.5± GF 所見は木村 竹本分類に従った PG 検査は CLEIA 法 抗ヘリコバクターピロリ IgG 抗体 以下ピロリ は EIA法により測定 SRLに委託 ピロリは3U/mL以上を陽性とした 成績 GF で萎縮なし 以下 N は4 名 ピロリ陽性 70 名 closed type 萎縮性胃炎 以下 AG-C は47 名 ピロリ陽性 04 名 open type 萎縮性胃炎 以下 AG-O は88名 ピロリ陽性68名 PGI 値 ng/ml は N 群 AG-C 群 AG-O 群でそれぞれ50.± ± ±.9 萎縮進行とともに減少傾向にあった 有意差なし PGII 値 ng/ml は上記群でそれぞれ.5±8.4 7.±0.0.9±4. 萎縮 進行とともに上昇した p <0.00 AG の有無に関する PGII 値の最 適カットオフ値 以下 CO は Reciever Operating Characteristic 曲線 ROC から求め.0 この場合の感度は0.684 PGI/II 比は上記群で それぞれ4.9±.5.4±.6.5±.4と萎縮の進行とともに減少した p <0.00 PGI/II 比の CO は4.0で感度は0.790 胃がんリスク分類に 用いられる基準 PGI/II 比.0 以下かつ PGI 値 70 以下の場合に陽性 を AG に適応すると感度は0.499と低かった 結論 PG 値は AG の程度と相関を認めたが 胃がんリスク分類の PG 基準を AG 判定として用いると偽陰性が無視できない確率で存在し た PG 値を用いた AG のスクリーニングには新たな判定基準が必要 と思われた 5 8 P--0 アディポネクチン並びにその関連遺伝子が肺機能低下に及 ぼす影響 熊本大学大学院 生命科学研究部 薬物治療学分野 日本赤十字社熊本健康管理センター 熊本大学薬学部附属育薬フロンティアセンター おばた ゆ い 小畑 祐衣 益田 菜月 緒方 康博 鬼木健太郎 松田 和樹 猿渡 淳二, 瀬口 守田 優里 和憲 杉田 円香 大竹 宏治 目的 アディポネクチンは 抗炎症 抗糖尿病作用等を有しており 慢 性閉塞性肺疾患 COPD 患者では高値を示す 一方 Disulfide-bond A oxidoreductase-like protein DsbA-L は 抗酸化作用を有する他 アディポネ クチンの多量体化 活性化 にも関与しており 発現量を変化させる遺伝子多型 rs97760, G-08T が存在する 本研究では DsbA-L 遺伝子型及びアディ ポネクチンの多量体化能 高分子アディポネクチン / 総アディポネクチン と肺 機能の関係を検討した 方法 施設倫理委員会承認のもと 受診者4名 男 / 女 04/7名 67.0±5.8歳 を対象とした アディポネクチンの多量体化能並びに DsbA-L 遺伝 子多型が 秒量又は COPD に及ぼす影響について 重回帰分析又はロジス ティック回帰分析により検討した 血清の総アディポネクチン値及び高分子 アディポネクチン値は ELISA 法により測定し DsbA-L 遺伝子多型は TaqMan PCR 法により判定した 成績 アディポネクチンの多量体化能は DsbA-L T/T 型保有者で低い傾向 偏 回帰係数 B 標準誤差 SE P = 0.07 を示し 多量体化能が 高いほど 秒量が高かった B 0.80 SE 4.7 P<0.05 また 非喫煙者 や女性では 多量体化能が高いほど 秒量 それぞれ B. SE 5.60 P<0.05 B. SE 7.77 P<0.05 が高かった さらに DsbA-L T/T 型 保有者は G/G 型保有者に比べて 秒量 B SE.50 P<0.05 が低く COPD 罹患率が高かった オッズ比 信頼区間.-.5 P<0.05 結論 DsbA-L T/T 型はアディポネクチンの多量体化能を低下させ 肺機能低 下に関与する可能性を示した 本研究結果はにおいて COPD のハ イリスク群抽出とその予防を行う上で 有用な知見になり得る P--04 体内時計に着目したライフスタイル対応型 健康支援アプ リプログラムの有効性の検討 有限会社クオリティライフサービス ドコモ ヘルスケア株式会社 東京大学 おしま み わ こ 小島美和子 富川 芳和 荒木万里子 古井 祐司 田中 裕子 金田 伸之 目的 従来の保健指導では 摂取エネルギーの調整から入る支援がほとんど であった しかし 体内での栄養素代謝は日で刻々と変化しているため 時 間に適した食べ方がありエネルギー収支に影響を与える 何を食べる 以前 に いつ食べるか を整えることが 最も効果的な支援方法であると考え ラ イフスタイル毎に体内時計に合う生活に導くアプリ Reborn MAGIC TM を 開発し効果の検討を行った 対象 本調査の対象者は 製造業の A 社従業員 日勤や夜勤の交替勤務のあ る職場である 解析対象はアプリ内のプログラムを最後まで利用した5 名 体重変化の激しい4 名を除く とした 参加者数は男性 76 名 6.7 歳±0. 女性49名 7.歳±8.5 である 方法 本アプリは4週間のプログラムで構成されている 起床や就床 食事時 間 排便の有無等を週間入力すると アプリが現状の生活を診断 スコア化 し JT 理想的な時間 設定する 週目以降はその結果をもとに 個人に適 した行動目標を提示 目標に取り組み 週間ごとの進捗状況を評価 プロ グラム終了時には生活時間と体調の改善結果をスコア化した 結果 日勤 夜勤者ともにライフスコア 起床 就寝 食事時間 コンディショ ンスコア 目覚め 排便 空腹感 において 有意な改善が認められた p<0.00 考察 体内時計に着目した実践的なアドバイスで JT 理想的な時間 に近づ き 交替勤務者ではより近づく傾向がみられた その結果 代謝が正常化し 体調の改善 肥満者は BMI の改善も認められた 夕食の時間が遅い 朝食 欠食率が高い など組織全体の課題も見え 具体的な職場環境整備の方策の 検討に繋がった 本アプリは導入する企業の勤務形態 夜勤や勤務交代 に合 わせて設定が可能である 今後は さらなる内容の充実 改善を図り生産性 の向上なども視野に入れ評価を行っていきたい Vol. No. 07 年

154 P--05 P--06 東芝病院総合健診センター 国立病院機構災害医療センター 後の二次検査未受診者の行動変容ステージと生 活習慣の分析 二次検査受診率向上のために いしい 石井 かおり 当院脳ドックにおける大脳白質病変と頚動脈壁肥厚の受診 時データ各因子との関連性 まさおか 香織 正岡 博幸 講演抄録 ポスター発表 目的 当施設ではの際にオプションとして脳ドックを 実施しているが その脳ドック受診者に将来の脳卒中発症と認 知機能低下の危険因子とされる大脳白質病変と 同時に行う頚動 脈エコーにて動脈壁の肥厚やプラークが発見される機会が増えて きている 今回 健常人にみられる大脳白質病変と頚動脈壁肥厚 を分析し受診時に得られた各因子との関連性を検討し た 方法 05 年 月 07 年 月の間に当院で実施されている で 同時に行った脳ドックを受診した者から脳神経疾 患の既往を持たない45名 男性70名 女性75名 平均年齢65.8歳 を対象とした それぞれの大脳白質病変の有無と頚動脈内膜中膜 複合体厚と受診時のデータ 年齢 性別 既往歴における生活習 慣病の有無 喫煙 BMI 血圧 腎機能 空腹時血糖 HbAc 総コレステロール 中性脂肪 HDL LDL 尿酸値など の関連 を検討した 大脳白質病変の有無と程度は MRI の FLAIR 画像に より脳ドック学会分類に準拠して判断した 成績 大脳白質病変 を認めた受診者の平均年齢は7.8 歳 認めなかった受診者は平均 60. 歳 大脳白質病変の有病率は0-50 代 代 代 代 77.8 大脳白質病変と関連を認めたのは 年齢と頚動脈壁肥厚のみであり 受診時データで有意差を認めた ものはなかったが 高脂血症と糖尿病の治療歴に有意な差があっ た 結論 大脳白質病変は加齢とともに増加した 大脳白質病変 と頚動脈壁肥厚には密接な関連性があり 生活習慣病の治療歴と も関連があった 健診後の生活習慣の指導や管理 また白質病変 の進行度や頚動脈エコーでの定期的な確認が脳卒中の予防に重要 であると思われた プレナリーセッション 目的 当健診センターでは 受診後の二次検査受診を促 す取り組みとして 受診日当日の医師との面接 保健指導の実施 併設病院への予約制度 未受診者へのフォローアップを実施してい る しかし 04 年度の二次検査未受診は約 4 割であり 疾病の早期 発見 早期治療の手段として活用できていない受診者は多い その ため 受診者の生活習慣の状況や行動変容ステージから 二次検査未受診者の特徴を明らかにし 二次検査受診率向上のため の対策を検討した 方法 04 年度の当健診センター受診者のうち 二次検 査該当者データ,566 件より欠損データ907 件を除いた,658 件 男 性 8,48件 女性,40件 を対象とし 問診データ 検査データか ら二次検査未受診要因の分析を行った 結果 平均年齢54.9歳 ±.5 単変量解析では 性別 配偶者有無 生活習慣病関連項目とがん関連項目において二次検査受診率に有意 差が認められた 性別での多変量解析では 年齢 検診項目 医師 との面接有無 朝食摂取有無 喫煙歴 肥満度において男女共に共 通して二次検査受診率に有意差が認められた 尚 行動変容ステー ジの違いによる二次検査受診率に有意差は認められなかった 考察 今回の結果から 生活習慣と二次検査未受診に関連があるこ とが示唆された 医療職の共通認識として 医師との面接希望なし 朝食欠食 喫煙者を二次検査未受診リスク者と捉え 受 診時に問診票を受け取った早期段階から対象者を選定し 積極的に 医師との面接の推奨 結果説明や保健指導強化の重点を図る 特定 保健指導では数値と喫煙歴から対象者の選定 階層化を行い 保健指 導を実施することで効果が得られている 同じように 二次検査未 受診リスク者の選定および早期アプローチの仕組みが構築すること ができれば 二次検査受診への促進へとつながることが期待される 健診部 ひろゆき 第2日目 8月 日 金 5 Vol. No. 07 年 5 8

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156 一般演題 ( 国際セッション ) 講演抄録 第 日目 8 月 5 日 ( 金 )

157 IS-0 Fatty liver is a risk for prgression of arterial screlosis due to lipids abnormalities Department of Clinical Health Science, School of Medicine, Tokai University Department of Clinical Health Science, School of Medicine, Tokai University Tokyo Hospital Life Care Center, Graduate School of Medicine, Tokai University Yasuhiro Nishizaki Chizumi Yamada Tamae Ogata Kanae Oda Naoaki Ishii Noriaki Kishimoto Emiko Kikuchi Chiori Okuno Yutaka Shiina IS-0 Negative Correlation between LDLcholesterol and Fasting Plasma Glucose in Medical Check-up Examinees with Low LDLcholesterol Department of Health Care and Preventive Medicine, Matsuyama Red Cross Hospital Kazuo Murakami Back Ground and Aim Prevalence of non-alcoholic fatty liver disease (NAFLD) has been increasing in Japan in recent years. NAFLD is known to aggravate lipid abnormalities and insulin resistance. The aim of this study was made to determine, the conditions of Background Although association between hyper-ldl-cholesterolemia and hyperglycemia is reported because of increased synthesis, absorption and decreased catabolism of cholesterol, relationship between cholesterol and glucose in hypo-ldl-cholesterolemia is arteriosclerosis and its related items in subjects with NAFLD who underwent anti -aging health check -up system. Material and Methods Of subjects who underwent ultrasound examination in the anti-aging health check- unknown. up system of Tokai University Tokyo Hospital between June 006 and September 0 were included. This study contains 86 subjects ( 6 male, 70 female ). With whom in a questionnaire survey, replied that their alcohol consumption was less than 80g per week. Subjects were divided into NAFLD (+) and (-) groups depending on whether or not abdominal ultrasound suggested the presence or absence of fatty liver. The degree of arteriosclerosis was estimated by the measurement of pulse wave velocity (PWV). Serum levels of LDL-C, triglyceride (TG), free fatty acid (FFA), remnant - like particles cholesterol, high sensitivity C-reactive peptide (hs-crp) and blood pressure were measured as arterial sclerosis progress factor. On the other hand, HDL-C and adiponectin were measured as preventive factors. Results In progress factor for arterial sclerosis, LDL - C ( female ), TG, FFA RLP - C, hs - CRP and systolic blood pressure were significantly higher in NAFLD (+) group. In preventive factor of HDL - C and adiponectin were significantly decreased in NAFLD ( + ) group. Same trends were seen in the aberrant rates, particulary in the colored calums. Factors that associated with advence of arteriosclerosis were higher, while inhibiting factors were lower in subjects with non-alcoholic fatty liver disease. Conclusions As a result, fatty liver is a risk for prgression of arterial screlosis due to lipids abnormalities Methods Apparently healthy 9,45 cases under 65 years who visited our department for first medical check-up confirmed as normal in examinations including abdominal circumference, triglyceride, HDL-cholesterol, glucose, uric acid, blood pressure, liver function and not on medical therapy were assessed. Simple correlations between fasting plasma glucose ( FPG ) and LDL - cholesterol ( LDL - C ) or other risk factors were estimated by Pearson's correlation coefficient (CC) in total group and low LDL-cholesterol subgroup (less than 60 mg/dl, 59 cases; low LDL-C group). Then multiple regression analysis was studied, adopting LDL-C, and other risk factors with significant simple correlation with FPG, as independent variables to explain the response variable of FPG in the subgroup. Results In total, FPG positively correlated with LDL-C (CC; 0.85, P<0.00). But in the low LDL -C group, FPG inversely correlated with LDL-C (CC; -0.40, P<0.005), and positively with age (CC; 0.7, P<0.005), abdominal circumference (CC; 0.9, P<0.00), systolic and diastolic blood pressure (CC; 0.7, P<0.005 and CC; 0.09, P<0.0), and gender (t-test, P<0.00). And multiple regression analysis revealed negative effect of LDL-C (standerdizedβ; -0.8, P<0.05), and positive effect of abdominal circumference and age on FPG in the subgroup. Conclusions LDL-C negatively correlated with FPG in apparently healthy low LDL-C group. Variants in HMGCR or PCSK9 gene may explain this result in part, because these variants has been reported to be associated with decrease in LDL-C and increased risk of diabetes. Vol. No. 07 年

158 IS-0 Department of Medicine, Shinjuku Medical Plaza Internal Medicine, Ina Central Hospital Shinjuku Medical Plaza Iida Municipal Hospital Tomoko Sugiyama Aizawa Hospital Ohta Nishinouchi Hospital 4 Ina Central Hospital 5 Masanori Shimodaira Hideo Koike Atsushi Maruyama5 Yoshihiro Nishimura5 Toru Aizawa Background and aims: Post-challenge hyperglycaemia (PCH) in the 75-g OGTT due to low glucose volume (GV) is theoretically possible in subjects with low body weight (LBW) because GV is a function of BW. Materials and methods: Data from,4 non-diabetic subjects (Matsumoto cohort) were analysed. Among these subjects, 5,8 were followed up for a mean of 5. years. All participants underwent a standard 75-g Subjects and Method The subjects consisted of 50 persons (male: female=7:, age 54.0 ± 8. years old) who had Ningen Dock at our institute. LAB (LOX ligand containing ApoB) and slox- (soluble LOX) in plasma were examined by EIA. LOX-index was expressed by calculation of LAB slox-. BMD was OGTT and HbAc evaluation. In an independent group of non-diabetic subjects (Iida cohort; n =,57), insulin sensitivity ( S I, /HOMA - IR ) and glucose - stimulated homocysteine. Therefore, we investigate an association between LOX-index and bone fragility such as bone mineral density (BMD) in this study. measured by ultrasonography of ALOCA AOS-00SA. Statistical analysis was done by Stat Mate. Results () Subjects were divided into groups; 5 persons with LOX-index higher group (>000) and 5 persons with LOX-index lower group. ()BMD was 78.9 ± 9.0% in LOX-index higher group. This result was significantly (p<0.0) lower than 89.0 ± 5.0% in LOX-index lower group. ()Five persons with higher HbAc over 5.6% in LOX-index higher group had significantly (p<0.0) lower BMD, 7.8 ± 4.9%, compared to 85.6 ± 7.% of BMD in 0 persons with normal HbAc of this group. Conclusion It is speculated that bone vascular association exists in persons with higher LOX-index in addition to disturbance of glucose metabolism, possibly, by AGEs (advanced glycation end products). As this study is a pilot cross- sectional, further longitudinal study is necessary to clarify this mechanism. insulin secretion ( GSIS, Stumvoll st phase ) were determined. Taking BW or BW decile as an explanatory variable, multiple correlation analysis, analysis of covariance, or logistic regression analysis was performed with adjustment for age, sex, and percentage body fat. The possible non - linear effect of BW was evaluated using cubic spline fitting. In subjects with BW 59 kg, correction of -h plasma glucose (hpg) in proportion to reduced estimated extracellular water (ECW, a surrogate of GV) was attempted, i.e., hpgcorr = fasting plasma glucose (FPG) + (ECF/6. [males] or 5. [females]) δpgh. Results: BW, across the entire range, was positively correlated with FPG (p < 0.0). In contrast, BW was correlated in a skewed J-shape fashion with all postchallenge glucose values, such as hpg, hpg, δpgh, and δpgh, and prevalence of IGT with inflections at around 60 kg (p for non-linearity < 0.0, for each). SI significantly increased as BW decreased (p for trend < 0.0), and there was no significant BW-related trend for GSIS. On follow-up, diabetes developed less frequently in subjects with LBW. Correcting hpg mitigated the J-shape correlation between BW and hpg. Conclusion: PCH, especially IGT, in subjects with BW 59 kg may be, in part, due to reduced GV rather than impaired glucose metabolism. Vol. No. 07 年 第2日目 8月 日 金 Purpose LOX - index is well - known to predict cerebrovascular events, while bone-vascular association has been reported. Serum homocysteine is reported to play an important role in this bone-vascular events. However, this association cannot be explained only by 国際セッション Takahiro Sakuma Kazuko Hirabayashi Takuro Shimbo4 Masayuki Fujiwara5 Yoshiki Hirose5 講演抄録 Junichi Kaburaki Akihiro Saigusa Postchallenge Hyperglycemia in Subjects with Low Body Weight: Implication for Small Glucose Volume 一般演題 Possible association between LOX-index and bone fragility IS-04 5

159 IS-05 Status and development of early cancer screening in China Early cancer screening, XKmed XKmed soken company MA Jian Peng Sunakozawa Toshiko Zhang Ling As the fast reforming and developing in China, along with the significant economy development, China is facing the increasing tendency of the aged population. The requirement of better quality medical service and more regular health examination are in the huge demand over the past years. Due to the density and large population among China, the uneven distribution of medical resources with the imperfect commercial insurance coverage rate which has create a huge conflict between people's need and what country can provide. Especially in prevention of disease Not only the matter of insufficient finical input and emphasizing the importance of prevention better than treatment but also the lacking awareness of disease prevention, which has slowed down the early detection, early diagnosis, early treatment process overall. As of 0, there are more than 5,000 medical institutions with almost 90% of them still based on the establishment of the public hospital. The survey from the China Youth Daily social survey center found that 90.6% people in China want to have a physical examination, 76.4% the interviewee who believes that the general physical examination are go through the motions, none pertinence (0).This situation has led a huge numbers of Chinese populations to receive a health examination in abroad. Japan Policy Investment Bank has estimate that the number of Chinese people who will go for a physical examination in Japan which going to reach to million in 00. The potential market of medical tourism will reach about 500 billion Yen, equivalent to 0 billion RMB. Thus it can be seen, the development of Chinese physical examination market have a bright future Vol. No. 07 年

160 一般演題 ( 口頭発表 ) 講演抄録 第 日目 8 月 4 日 ( 木 )

161 -4-0 動機づけ面接とは 行動変容ステージモデルに依存しない新しい保健指導 社会医療法人敬愛会 しみず 清水 たかひろ 隆裕 ちばなクリニック 兼城 邦昭 健康管理センター 砂川 隆 仲田 清剛 目的 近年 本邦では保健指導の足掛かりとして プロチャスカ が考案した行動変容ステージモデルによるとされる分類が用いら れている 一方で 例えば 半年以内の行動変容を考えていない という 前熟考期 にあるとされる受診者に対しても 言葉がけを 工夫することにより行動変容を励起できることはしばしば経験さ れる そのような ステージモデル理論と一致しない指導効果に 説明できる新しい心理学的な理解としては 行動変容自体が多段 階に行われることが示唆されている そのような背景の中 欧米 特に英語圏 では Motivational Interviewing 動機づけ面接 と呼 ばれる ステージに非依存的な行動変容介入が急速に広まってき ている これは心理学者である W. ミラーと S. ロルニックによっ て体系化された面接スタイルで これまで主に看護教育で重視さ れていた 受容と傾聴 を旨とする 来談者中心的要素 を持ちな がらも 治療者が来談者にとって必要と考える行動変容に向けて 一定の方向付けを行う 目標指向的要素 を併せ持つ 演者は05 年にベルリンで開催された動機づけ面接トレーナー研修 MINT TNT に参加し 講習技法を習得し その手法の普及に努めている そこで本口演では その手法の論理的背景と 使用例を紹介する 対象 近年 当センターを受診した健診 等の受診者 のうち 従来の指導では改善が認められなかった者 長年の高血 圧放置など治療に抵抗のある者 過剰な飲酒が認められるもの 運動療法を開始できない者 喫煙者など のうち演者が診察を行っ た者 方法 演者による動機づけ面接を用いた指導を紹介する 結果 口演にて提示する -4-0 うえの ま り や 上野允理耶 菅原 叶子 大澤 唯称 大前 由美 いしはら 石原 きよみ 清美 豊田厚生病院 豊田厚生病院 阿部由紀美 深田 健康管理センター 看護管理室 英樹 畠中 京子 目的 行動変容には初回面談での動機づけが重要である 面談直 後に印象に残 った事の自由記載を依頼すると指導者毎に特徴が 見られた為 傾向を導き出し検討する 方法 平成 7 年 6 月 に初回面談を実施し 同意を得られた55 名に 面談の中で印象 に残った内容や言葉を教えて下さい と書いた用紙に記入依頼し 回収 解答用紙毎に 感想 と 感想以外 に分け集計 指導者 間比較した 文章及び単語をコードに分け 研究者 名でサ ブカテゴリーに分類 大カテゴリーに集約した コードを集計し 指導者 A B 間でχ 乗検定を実施した 結果. 感想 は指導者 A6.7 B.8 であった.有効回答08件を5のサブカテゴリー に分類 0の大カテゴリーに集約 食事量およびカロリーを減 らす具体的実践方法 食事量およびカロリーを意識するための 知識 時間栄養学の視点からの食習慣改善方法 4 運動習慣に関 する知識 5 飲酒習慣に関する知識 6 血液検査結果も含めた生活 習慣病の知識 7 基礎代謝などの生理学的知識 8 無理しない 9 指導内容に関する感想 0 体重測定の重要性に分類 コード数不 足の 0 を除外し検定を実施したところ有意差を認めた 指導者 A で最多回答が に対し B は と/4が感想であった では A5.8 B9.9 であった 考察 同じ教材を使用しても指 導者によって対象者に与える印象に差が出た要因をカンファレン スで検討すると A は生活習慣病の危険性など導入の時間が短く 生活習慣の聴取から行動変容の促しに時間を割いていた B は5分 の導入後に生活習慣の聴取に入っていた 個々の面談の傾向を知 り 指導の振り返りとなった 結論 指導者間に有意差があった 面談直後にアンケートを実施し 分析する事は指導の振り返りに 有効である 医療法人 葛西 久美 目的 特定保健指導積極的 動機付け支援を開始した人 中断し た人の割合を把握し 最後まで支援満了するためにはどのような 対策が必要かを考え 考察 検討することを目的とした 対象 平成 8 年度に当院で健康診断を受診した 某保健組合の保健指導 対象年齢 歳 59 名 方法 当院で健康診断を受けた対象 者のうち 保健指導積極的 動機付け支援に該当した人数 実際 に支援を開始した人数 途中終了した人数 問診の 保健指導利 用意向 で はい もしくは いいえ と回答した人数の割合を比較 検討する 結果 積極的支援該当者 456 名 動機付け支援該当者 名 そのうち支援開始したのは積極的.7 動機付け6.8 途中終了したのは 積極的 5.5 動機付け0. であった 支 援開始した人の中で 保健指導利用意向 の質問に はい と回答し たのは 積極的 66 動機付け77 途中終了した人の中で は い と回答したのは 積極的 78% 動機付け75% であった 考察 今回の結果から 積極的支援該当者は動機付け支援該当者に比べ て 保健指導利用意向が低いと考える また 途中終了者で保健 指導利用意向の質問に はい と回答した人の割合が高かったこと から 支援を受けたくても受けられない状況があると考える こ のことから 生活習慣病のリスクが高い人ほど 健康意識を高め 支援をする必要があるため 初回の面接時にしっかりと生活習慣 改善の重要性を伝えることが必要である そして 支援を満了す るために 対象者個々に合わせた支援形態を選択することが大切 である 今年度より支援率 00% にする試みを開始しているため 次年度で発表したい 愛知県厚生農業協同組合連合会 愛知県厚生農業協同組合連合会 特定保健指導継続支援による意義と効果 新浦安虎の門クリニック 大前 利道 沼本美由紀 特定保健指導初回面談後の自由記載アンケート分析 指導者間比較による一考察 特定保健指導支援率向上を目指して 医療法人社団新虎の門会 -4-0 のうじょう 能條 和の会 しょうこ 晶子 与那原中央病院 小川なお子 奥平 笙子 目的 当健康管理室では 平成 年度より本格的に特定保健指導 を開始し6 年が経過している 当健康管理室での健診受診者はリ ピーターが多く 特定保健指導についてもここ6 年の間に 回以上 指導を実施した利用者が0% を超える状況にある 今回 平成 6 年度から連続して特定保健指導を実施した利用者について健診 結果を分析し 特定保健指導継続支援の効果について検討する 対象 方法 平成6年4月から平成7年月までに特定保健指導を 実施した78名中 年連続で特定保健指導を実施した8名を対象 とした これらを支援レベルに応じ 群 積極的支援から動機づけ 支援へ移行した群 群 年連続で積極的支援実施の群 群 年連続で動機づけ支援実施の群 4 群 動機づけ支援から積極的 支援へ移行した群 の4群に分類した これら4群について 体重 腹囲の変化 健診結果 中性脂肪 HDL コレステロール 血圧 血糖値 の経年データ 生活状況の変化を分析した 結果 考察 群は4 名 6.9% 群は5 名 0.% 群は8 名.7% 4 群 は6 名 9.% であった 対象者全体での体重 kg 以上の減少は.% 腹囲 cm 以上の減少は4.% であった 群については 体重 kg 以上の減少は.4% 腹囲 cm 以上の減少は8.6% と効果 が高く 健診結果についても改善項目が多く見られた 4 群につ いては体重 腹囲の減少は少ないものの 生活状況の変化 食生 活改善のアンケート調査 は 年目の特定保健指導終了後の改善 率.% に対し 年目の特定保健指導実施後の改善率は6.5% と 大幅に上昇していた これらの結果より特定保健指導がすぐに健 診結果の改善につながらない場合でも 継続して支援することで 生活習慣の改善に寄与することが示唆されたので報告する Vol. No. 07 年

162 -4-05 埼玉医科大学病院 わたなべ よしえ 渡部 良枝 小澤 久子 足立 雅樹 健康管理センター 水橋 星子 福原 初江 丸山 義明 稲葉 麻紀 脇 和恵 さとう せ 関根 郁恵 清水 正雄 神奈川支部 小林すずろ 大宮医師会 華加 さかい 目的 特定保健指導対象者は保健師の6カ月間の支援終了後に改 善を維持できる維持群とできない非維持群に二分される 保健指 導後も行動変容を維持できる促進因子を明らかにする 方法 A 病院健診センターで特定保健指導を受けた58名のうち 実行期 維持期に至り4 以上の減量に成功した 名 さらに翌年の健診 時に体重増加が4 以内だった者5名のうち名にインタビューを 行い 面接内容を逐語録にし 対象者の語りから促進要因につい て語られたデータに着目して帰納的に分析を行った 結果 行動 変容維持ができた促進因子としては 0コード 9サブカテゴ リー 7カテゴリーが抽出された 7カテゴリーは 健康行動を習 慣として生活に取り入れる 実行 達成可能で小さな目標からス タートした方法は継続しやすい 自ら分析 考えた健康行動を取 り入れる 体重や摂取カロリーに対する意識が高まる 今後の自 分に明確な目標をもつ 健康行動のためのツールを購入した 改 善の喜びと家族からの刺激 であった 考察 保健指導後 体重 や摂取カロリーに対する意識が高まり 目標達成のため自身で考 え 体重計や万歩計などのツールを購入し生活に取り入れていた 全員 毎日の体重測定という実行可能な行動目標を保健指導時に 立案し取り組んでいた 体重測定は日々のデータを客観的に把握 することができ 食事内容や運動量が体重の変動にどのように関 わっているか自己分析を行い健康にとってよい行動を生活の中に 積極的に取り入れる要因となっていた 体重測定のように実行 継続可能な目標が 行動変容維持の促進因子となりやすいと考え る 今後 保健指導最終評価時には 個々の対象者に合わせたア ドバイスとともに体重測定が継続できるような指導が重要である と考える なおし 酒井 直 松本 雅彦 鈴木 英彦 松本 吉郎 飯島 竜之 桃木 茂 目的 特定健康診査 特定健診 とその後の動機付け支援の効果 は受診後 年前後の有効性が報告されている. 私たちは受診後 5 年 の長期効果について検討し 動機付け支援の6 ヶ月後評価と指導 後の受診回数が長期効果に与える影響を検討した 方法 008 0年度の6年間にさいたま市大宮医師会管内 北区 見沼区 大 宮区 西区 で行われた特定健診受診者59,人についてデータを 抽出し統計解析した 受診者を動機付け支援なし群 脱落群 6ヶ 月後評価未終了 終了群 6ヶ月後評価終了 の 群に分けて翌年 以降の体重減少 検査値改善 薬剤使用低減の効果を検討した 成績 終了群の5 年後の体重減少率と腹囲減少率中央値はそれぞ れ.4. であった 両者とも最初の 年で大きく下がり 年 以降も徐々に低下していた 終了群では支援なし群と比べて毎年 有意差 p<0.05 がみられたが 脱落群では最初の 年のみ有 意差がみられ その後有意差は消失した 毎年受診者で比較する と 終了群では支援なし群に比べて有意に5 年後の降圧薬使用率 0.6 vs 4.4 糖尿病薬使用率 0.0 vs 6.4 コレステロー ル降下薬使用率.5 vs.5 が少なかったが 脱落群では有 意差がなかった 指導後の受診回数が5 年間で 回の受診者に 比べて 5回の受診者は最終受診時のBMI減少率が有意に多かっ た 中央値 0.8 vs.6 p=0.005 結論 動機付け支援の効果 は5 年後も持続しており 体重減少のみならず検査値改善 薬剤 使用低減効果も認められた 動機付け支援を受けて6 ヶ月後評価 まで完了すること その後の受診回数が多いことが効果と関連し ていた これらの結果はプログラムを完遂しその後も受診を継続 することで効果が維持向上することを示唆している Vol. No. 07 年 日 木 健診センター はるか 8月 動機付け支援の長期効果: 6 ヶ月後評価とその後の受診回 数が与える影響 口頭発表 第1日目 背景 全国健康保険協会神奈川支部では特定保健指導開始か月後から6 か月後評価の間に医師の問診以外の特定健診項目を無料で受けられるス テップアップ検査を実施している この検査は健診受診後 特定保健指 導を利用した者の食生活や運動等生活習慣の改善努力の効果を測定する ことにより健康度を確認し 生活習慣改善意識の高揚を図ることを目的 とした検査である 特定保健指導とステップアップ検査を受検した者を 対象とし 受検した理由による次年度健診値の差を比較した 対象 対象は05年度に健診を受け 特定保健指導動機づけ支援受検者 のうち ステップアップ検査を受ける理由を 変化の様子を数値で確認 したかったから 無料で受けられるから 案内が送られてきたからなん となく のどれかを選択した男性 0 名 複数選択可能のため 延べ分析 対象は45名 方法 特定健診項目の05年度健診値の平均と06年度健診値を各項目 で比較し 有意水準 p<0.05とした 結果 ステップアップ検査を受ける理由関係なく05年度健診値と06 年度健診値の平均値を比較した所 腹囲 BMI 拡張期血圧 LDL コ レステロールにおいて有意に改善した 変化の様子を数値で確認した かったから を選択した5 名は腹囲 BMI 拡張期血圧 LDL コレステ ロールで有意に改善した 案内が送られてきたからなんとなく を選択 した6 名は腹囲のみ有意に改善した 無料で受けられるから を選択し た4 名は 全ての項目で有意差は見られなかった 05 年度健診値と 06年度健診値の差を比較した所 全ての項目において各理由間に有意 差は見られなかった 考察 ステップアップ検査を 案内が送られてきたからなんとなく 受け た者も腹囲においては有意に改善していることがわかった ステップ アップ検査を受けると変化の様子を数値で確認できることをアピールす るとともに確固たる受検理由がない者にも積極的に勧めていきたい 講演抄録 松田 こ 特定保健指導後の行動変容を維持する促進因子の検討 刈谷豊田総合病院 つ 佐藤世津子 まつだ ステップアップ検査を受ける理由の違いが健診結果に与え る影響について 全国健康保険協会 目的 健診当日ヘルスジャッジによる保健指導に 自己の問題点と解決 策の記載欄を入れ改良した生活改善記録表 以下記録表 を活用した保健 指導を実施した ヶ月後の目標継続状況 目標継続に影響を与えた要 因を明らかにし評価分析し 記録表を活用した保健指導の有用性を調査 した 方法 H8年7 0月の受診者で 腹囲と血圧 脂質 糖質の値のいずれかが基準値以上 治療中を除く で同意を得た0名を対 象 ドック当日に記録表を活用した保健指導を実施 当日とヶ月後に 質問紙で意識調査 ヶ月後の目標継続状況を単純集計 体重 腹囲を t 検定で分析 結果 行動変容は当日 0 名が関心期と準備期 ヶ月後は 無関心期に下がった者 名で実行期と維持期に上がった者 6 名 当日の 記録表記入で振り返りができ目標を意識できた00 ヶ月後は96 が 目標継続出来ていた 継続出来た理由は危機感を持った 工夫は食 事内容を変えた 記録表を見える所に置いた等 記録表活用は8 非 活用 9 で 記録表活用群は当日とヶ月後の腹囲平均は p>0.05で有意 差はなく 体重平均は p 0.00で有意差があった 記録表非活用群は時 間がない 面倒等の理由で記録はしていないが目標継続は80 出来てい た 考察 当日の保健指導で 指導者側からの助言で問題点や目標を示 すのではなく 受診者自身が問題意識を持ち目標設定を行うことで行動 変容ができ実行維持に繋がったと考える 質問紙からも 危機感を持ち 自己効力感が高まったことで目標継続でき体重減少に繋がったと推測さ れる 記録表活用群 非活用群とも 問題点と解決策を記載する記録表 を活用した保健指導は有用であったと考える 今回の腹囲に有意差がな かったのは期間が短かったことが理由のつと考える 生活習慣の改善 は長期に継続することが重要とされ 今後は長期的関わりを持ち意識付 けを行い 目標継続状況を確認することが課題となった 医療法人豊田会 一般演題 ヘルスジャッジに生活改善記録表を活用した保健指導の有 用性 質問紙調査による意識 行動変化の評価

163 日本赤十字社熊本健康管理センター 株式会社 トヨタエンタプライズ ウェルポサポートセンター トヨタ自動車 健康支援センター ウェルポ 東海大学 医学部 基盤診療学系健康管理学 特定保健指導率向上のための利用勧奨の評価と課題 いわもと な り 岩本 奈里 窪田 健一 石本 裕美 野波 善郎 前田 豊美 緒方 康博 江口みかる い ず も と やよい 目的 当日の特定保健指導 以下特保 は 医師面談で 利用勧奨を行っていたが利用者数は減少傾向であった そこで今 回保健相談時に再度利用勧奨した結果 前年度と比較して利用者 が1割増加した その要因について分析したので報告する 対象 平成 8 年 0 月に特保対象になり再度利用勧奨した 名中 調査協力が得られた5 名 方法 利用した 名 以下利用群 と未 利用者 4 名 以下未利用群 に対し 特保利用に関する質問 4 項目 特保の理解や利用理由 を半構成的面接法にて実施し 生活問 診 6 項目 生活の質等 と併せて両群を比較した 結果 医師から の説明で わかりやすかった と回答したものは45 名 86.5 保 健相談では5 名 98. と両群ともに特保に関する理解は高かっ た 利用群の理由は 必要性を理解できた 現状をどうにかし たい が最も多く8 名 7.7 未利用理由は 自分でできる 名 56. で最も多かった 次に 時間がない 0 名 4.4 過去 に受講済み 8 名 9.5 であった 利用群は 未利用群に比べ行 動変容ステージレベル 健康満足度 生活の質ともに低い傾向に あった 健康づくりの自信度は 利用群は未利用群より低かっ た しかし 特保後は利用群の9 名 8. に自信度の上昇がみら れた 考察 今回の調査結果から 保健相談で再度利用勧奨する ことで生活改善の必要性への理解が深まり利用率が高まったと思 われる また 結果の重要性を伝えること 自信度を高めること 健康観 生活の質に着目すること に配慮した支援が利用者の健 康行動につながると考えられる 利用勧奨に必要な具体的なアプ ローチ方法について今後も検討を重ね さらなる利用率の向上に 努めていきたい -4- 特定保健指導対象者の労働環境による検査値の傾向について 総合健診センターヘルチェック おおた みゆき 太田 美幸 内藤絵理香 高水 優実 顧客健康支援室 羽瀬 彩 星 ちえみ 伊豆元弥生 阿野 鈴加 横地 隆, 大橋 在一 鈴浦登代子 高橋 英孝 坂元 歩実 上原結香里 浦 盛定 栄子 弘志 はじめに 健康支援センターウェルポ 以下 ウェルポ は主に職域健診 としてのを実施しているが 企業従業員に加えて配偶者も受 診する 午後から半日かけて行われる健康学習会は健康に役立つ種々の 情報を提供する場となっている 企業従業員は業務で受診するため原則 として中途帰宅は許されないが 配偶者は自己都合で学習会を欠席す る場合があり これが特定保健指導 以下 特保 対象者の目標設定が完 遂できない原因の一つとなっていた 我々サポートセンターが配偶者の 指導に介入する事で 欠席を希望する配偶者に対して特保の指導を推進 することが出来たのでここに報告する 目的 継続支援が必要な配偶者 に対して支援活動を進めること 対象 06年4月 07年月にウェル ポを受診した配偶者 4,8 名のうち 学習会を欠席した,085 名 5.6% 方法 欠席希望の配偶者に対し 帰宅前に手渡す個別処方箋 血液デー タ等 と食事処方箋 食事指導内容を記載 を用いて個別指導を行った このうち特保対象者に対しては目標設定シートの記入を さらに積極的 支援対象者には継続支援参加の働きかけを行った 結果 学習会を欠席 した,085 名のうち 956 名 88.% に対して個別指導を行ったが 特保 対象者67名 動機づけ対象者54名 積極的支援対象者名 に対して処方 箋を使用しながらの個別結果説明を実施することができた 考察 健診 を受ける事だけで満足し 生活改善が必要であっても自己判断で放置す る者もいる 継続支援が必要となる前に健康状態や生活習慣を振り返る よう気づきを促すことは重要である 学習会を欠席する配偶者に対して 個別のアドバイスを行うことは受けっぱなし健診を防ぐ事にもつなが る 特に特保対象者には一人でも多く継続支援に繋げられるような働き 掛けをすることが我々の重要な役割である -4- 特定保健指導に求められるもの 自立支援に向けて 修了者の会 公益財団法人 診センター くわはた 目的 特定保健指導対象者の労働環境 勤務中の姿勢 平均勤務時間 夜勤の有無 別に検査値を比較し検証する 対象者と方法 06 年 6 月から 月末日までに当施設にて特定健診当 日に特定保健指導を実施した,06名 男性840名 女性66名 を対象と し 初回問診票より. 勤務中の姿勢 座位 立位 軽作業. 平均勤務 時間. 夜勤の有無により FBS 血圧 TG HDL の結果を比較検討した 有意差は p<0.05とした また 特定健診時の標準問診票項目から得ら れる生活習慣も併せて調査した 結果および考察. 勤務中の姿勢では 座位勤務者は立位 軽作業に 比べ TG が有意に高く HDL が有意に低かった 座位勤務者では日常 生活において 時間以上歩くと回答した者が立位 軽作業と比べ少な く 日常生活の活動量によって有意差が見られたと考えられる. 平 均勤務時間では9 時間以上勤務者の FBS が有意に高く HDL が有意に 低かった 9 時間以上勤務者では 飲酒頻度が毎日 時々あると回答 した者が8 時間以下の者と比べて多かった 飲酒頻度が高い上 遅い 時間の飲酒も影響しているのではないかと推測される. 夜勤の有無 では検査値に有意差は見られなかった 夜勤のある者は 夜勤のない 者と比較し就寝 時間以内に食事を摂る習慣があり 日常生活におい て 時間以上歩くと回答した者が多かった 就寝前の食事は検査値に 影響しやすいが 活動量も多いことが奏功したのではないかと考えた 結語 労働環境の違いが検査値に影響を与える可能性が示された 座 位勤務者には通勤時や休憩中に活動量を上げる提案を行うなど 個人 の環境を踏まえて支援を行い 労働環境も考慮したうえで効果の上が る支援を検討していく 今後は労働環境によって保健指導の効果がど のように異なるか追跡調査を行い さらに 事業所や保健師と情報共 有し連携を図りながら事業所全体の健康度を上げる取り組みにも活用 していきたい 6 9 学習会欠席希望者の特定保健指導の関わりについて 白浜医療福祉財団 ひろこ 桑畑 浩子 松尾 晃次 間野 多絵 結成へ 白浜はまゆう病院 森本 信三 健 吉川 貴子 当院健診センターでは 初回面談から最終評価までの6 ヶ月間の 面接 電話 文書などのほか 体験実習型の集団指導を取り入れ た支援形態で特定保健指導を行っている 経年支援の中で 行動 変容により腹囲や体重 検査数値の改善がみられ 特定保健指導 の対象外になった健診受診者から 健康管理のために継続した情 報提供や健康相談を希望する声が多く聞かれるようになった そ こで 集団指導をリニューアルした健康教室を企画し 自立支援 を目標として保健指導を行ってきた結果 自主活動グループが結 成され始めているので報告する 取り組み 1 体験実習型の健康教室の内容の工夫を行う a 参加 者の興味のあるテーマをとり上げ メタボリックシンドロームと 関連つけた内容にする b 理学療法士による運動指導と 歩行年 齢を用いた評価を行う c 管理栄養士によるランチ バイキング 形式での食事をしながらの栄養指導を行う 2 グループワーク により参加者同士の信頼関係を深める 3 参加者の関心度をア ンケートで確認する 4 修了者の会の規約を自主的に決める 考察 まとめ 現在 健康体操同好会 はまゆうヘルスクラブ のグループが結成され 会の開催 教室の補助 周囲への健診受 診勧奨など自主的に活動を始めている 又 教室には特定保健指 導中の方も参加しており 修了者との交流時間を持つことで 参 加者と修了生ともにモチベーションを保つ良い刺激になっている と考える 共に生き ともに支え合う地域 を住民と協働して作 り上げていくという意識を忘れることなく 健康づくり支援の拠 点として 地域住民の健康管理に貢献していきたいと思う Vol. No. 07 年

164 -4-4 足利工業大学 看護学部 味の素株式会社 イノベーション研究所 三井記念病院 総合健診センター 三井記念病院 検査部 4 はくほう会セントラル病院 内科 市立川西病院 糖尿病 内分泌内科 酸化ストレスは糖尿病の発症リスクであり その評価は先 制医療への架け橋となる やまかど みのる 田中 孝幸 矢野 正生4 新美 石坂 こ が 古賀 佑有 裕子 谷 瑞希 正史 稲田 慎也 日 木 名古屋大学 総合保健体育科学センター 糖尿病運動機能代謝学寄付研 究部門 山形大学 大学院 医学研究科 生命情報工学講座 慶應義塾大学 保健管理センター 慶應義塾大学病院 予防医療センター 慶應義塾大学 医学部内科 にて診断された2型糖尿病患者に対する SGLT 阻害薬の治療効果 くすのき 楠 まさたか 正隆 押田 芳治 夏目有紀枝 佐藤 加齢と体脂肪分布 インスリン抵抗性 アディポネクチン 濃度などとの関係 ひろせ 大介 目的 方法 にて1年間に2型糖尿病と診断され5種 類の SGLT 阻害薬 ルセオグリフロジン ダパグリフロジン ト ホグリフロジン エンパグリフロジン カナグリフロジン を 24週投与された患者 n=68 男性7 女性5 年齢54± の 半年後の治療経過を追い 薬剤の効果及び 各種パラメータの変 化を検討した 結果 SGLT 阻害薬 4 週投与により改善した項目 は体重 kg 77.8± ±7. BMI kg/m 8.± ±5.0 内臓脂肪面積 cm 5±5 07±50 HbAc 7.0±.0 6.8±0.8 空腹時血糖値 mg/dl ±8 07±6 HDLcho mg/dl 59± 6±5 中性脂肪 mg/dl 4±8 9 ±7 であった 改善傾向がみられたが有意差はつかなかった項目 は LDL-cho/HDL-cho.74± ±0.58 であった 改善がみ られなかった項目は LDL-cho mg/dl 98±6 98±8 アデポ ネクチン μg/ml.±.0.0±9. であった 結論 SGLT 阻害薬投与によりみられる体重 血糖値 HDL-cho 中性脂肪の 改善と LDL-cho LDL-cho/HDL-cho アデポネクチンとは相関し なかった 8月 目的 飲酒習慣が耐糖能および血糖コントロール指標に及ぼす影 響は不明である 今回 非糖尿病男性例を対象にして飲酒習慣が 血糖および各種血糖コントロール指標に及ぼす影響を検討した 対象と方法 受診者の内 非糖尿病男性の00 名 年齢 5.8±6.5 歳 BMI 4.4±.8 kg/m を対象とした 日飲酒量をア ンケート調査し 日飲酒量により4 群 非飲酒 0g 未満 0g 以 上 40g 未満 40g 以上 に分類し 各群の血糖 HbAc, グリコア ルブミン GA および,5- アンヒドログルシトール,5-AG を比 較検討した 結果 飲酒量の増加に伴い 空腹時血糖 FPG は有 意に高値を示し OGTT 時間血糖は高値傾向を示した 飲酒量 の増加に伴い HbAc,5-AG および,5-AG/FPG 比に対しては有 意な影響を示さなかった 一方 飲酒量の増加に伴い HbAc/ FPG 比 GA および GA/FPG 比は有意に低値を示した 多変量解 析にて飲酒習慣は HbAc および GA に対しては有意の負の独立 変数であったが,5-AG に対しては有意ではなかった 結語 飲 酒量の増加に伴い 血糖は高値を示したが HbAc および GA は 血糖に比し低値を示した 一方,5-AG に対しては有意な影響 を認めなかった これらの結果より飲酒は糖化抑制作用を介して HbAc および GA を低下させることが示唆された 口頭発表 第1日目 目的 糖尿病の重症化 ことに糖尿病性腎症に基づく人工透析の増加は 今日的な医療課題であるとともに社会的課題であり 健診に おいても生活習慣病 ことに糖尿病の発症予防は最も重要な課題である したがって本研究では 糖尿病の発症リスクを明確にすることにより そ の予防対策を構築することを目的とした 方法 0年と05年に三井記 念病院総合健診センターの健診を受診し 本研究についての インフォームドコンセントを得たうえで酸化ストレスを評価した,656 名 のうち 05 年に新たに生活習慣病を発症した859 名 男性 56 女性 97 名 平均年齢 60.6±0.6 歳 を対象とした そして05 年の糖尿病発症状況 FPG6mg/dL 以上 かつ HbAc6.5 以上 と 糖尿病の発症を予測す るオッズ比 OR をロジスティック解析から求めた なお 血中活性酸素 種濃度は d-roms テスト ウイスマー研究所 東京 で また 抗酸化力は BAP テスト ウイスマー研究所 東京 でそれぞれ測定し 酸化ストレス 度であるBAP/d-ROMs比を算出した 結果 0年度には糖尿病のなかっ た779名から 05年に糖尿病を新規に発症した者は70名 9.0 であった 性 年齢調整後の糖尿病発症リスクの OR は FPG CI p<0.00 HbAc p<0.00 糖化アルブミン p<0.00 とともに d-roms p<0.00 BAP p<0.0 BAP/d-ROMs 比 p<0.0 であった 結論 われわれはこれまでに酸化ストレスが生活習慣病の基本的病態であるこ とを報告してきたが 今回の縦断的研究から 酸化ストレスの評価であ る d-roms BAP が糖尿病の発症リスクであることが明確にされたこと から これらの酸化ストレスに対する生活習慣修正介入が糖尿病の発症 を予防する 先制医療への架け橋となる可能性が推察された まさふみ 講演抄録 山門 實, 戸田 晶子 飲酒は糖化抑制を介してHbAcおよびグリコアルブミン を低下させる 一般演題 -4- 広瀬 岩男 ひろし 寛,, 高山美智代 泰, 河邊 博史, 清水 良子, 井上 詠, 目的 健診を受診した日本人の男女計 4,7 名を対象に 加齢と 内臓脂肪面積 VFA 皮下脂肪面積 SFA インスリン抵抗性指数 HOMAIR インスリン分泌能 HOMA-β 血清中の高分子量アディポネクチン HMW-ADPN 濃度などとの関係を検討した 方法 0 年 8 月からの 年間 に当病院の健診を受診した方のうち 臍高部の CT により VFA お よび SFA を測定し さらに臍周囲径 WC をトレースにて計測した日本人の 初回受診者は5,88 名 糖尿病またはリウマチ / 膠原病で治療中の40 名およ び56名は除外基準により除外した 解析対象者は男性,767名, 女性,955名で あった 年齢6-94歳 男女別に年齢により5分位にし 若い方から 5群と した 血清インスリン濃度は EIA 法にて IRI オプションの専門ドックで 測定した血清 HMW-ADPN 濃度は CLEIA 法にて測定した 成績 男女と も年齢の増加 5 群 に伴い VFA は有意に増加し HOMA-IR は有意に 減少した 各々 P<0.000 女性では年齢の増加に伴い BMI, WC, SFA, メタ ボリックシンドローム MetS の頻度も増加したが 男性では BMI, WC, SFA は減少した 男女とも年齢の増加に伴い 空腹時血糖 FPG や HbAc に は差がなかったが 空腹時 IRI や HOMA-βは有意に低下し HMW-ADPN 濃度は増加していた 年齢と各種代謝因子との相関は 男女とも FPG や HbAcとは弱かったが IRIやHOMA-IR, HOMA-βとは有意な負の相関 各々 P<0.000 HMW-ADPN とは有意な正の相関を示し これらの相関は男女 とも BMI や WC で補正後も有意であった 結論 健診受診者での 検討において 年齢の増加に伴い内臓脂肪面積は増加し 血清 HMW-ADPN 濃度も増加 IRI や HOMA-IR, HOMA-βは減少が認められた 今回の検討は 糖尿病で治療中の方は除いた解析であったが インスリン分泌能が年齢に伴 い減少したためにインスリン抵抗性指数も低値になったと推測される Vol. No. 07 年 6 9

165 -4-7 当センターにおける健診経年受診者生活習慣病の変化の検討 JA 鹿児島県厚生連健康管理センター 中央検査室 JA 鹿児島県厚生連病院 中央検査室 JA 鹿児島県厚生連健康管理センター JA 鹿児島県厚生連病院 内科 4 のむら 野村さやか 吉福 士郎 日高 好博 宮原 広典 小浜 里美 細山田 香4-4-9 HbAc かつFPG00 5mg/dlの前糖尿 病状態は糖尿病発症高リスク群 かめたに 高岡健康管理センター とみお 亀谷 富夫 橋本沙也可 澁谷 直美 沢井美土里 若松沙保里 佐竹千佳子 山本麻樹子 小杉 久子 坪野 由美 目的 前糖尿病状態における HbAc 測定の意義を JDS 糖尿病診断基準を 用い検討した 方法 007年4月日から00年月日までに高岡健康管 理センターを日帰りドックとして受診し 以前に糖尿病を指摘されてい ない空腹時血糖値 FPG 5mg/dl 以下でかつ HbAc 値 6.5 未満の平成 06年月8日までにその後回以上再診した男性8名 女性80名 を対象とした 007年から0年までは HbAc NGSP 値 =HbAc JDS 値.0+0.5で計算した 観察開始時 FPG99mg/dl 以下で HbAc 値 5.5 以下をN群 FPG00 5mg/dl で HbAc 値 5.5 以下をA群 FPG99mg/dl 以下で HbAc 値 5.5 より大きく6.5 未満をB群 FPG00 5mg/dl で HbAc 値 5.5 より大きく6.5 未満をC群の4 群に分類し た 糖尿病の発症は FPG6mg/dl 以上でかつ HbAc 値 6.5 以上又は 自己申告で医師に糖尿病と診断されたものとした 統計処理はエクセル 統計 00で行った 成績 N群は08 名 A群は4 名 B群は4 名 C群は78 名で平均観察期間は6.4 年であった ROC 曲線より求めた糖尿 病進展予測する最適のカットオフ値は HbAc FPG それぞれ5.65 曲 線下面積 mg/dl 曲線下面積0.840 であった カプランマイヤー 法による累積糖尿病発症率は 9年後でN群0.6 A群.8 B群4. C群 9. で ログラン検定で有意差を認めた P <0.000 Cox 比例ハ ザードモデルでは 年齢 性別 糖尿病の家族歴 喫煙 飲酒 高血圧 の有無 BM I 0歳より体重が0kg 増加の有無 一日時間以上歩行ま たは同等の体を動かしているかで調整後の糖尿病発症ハザード比はN群 A群.7 P >0.09 B群8.56 P C群40. P <0.000 であっ た 他に有意差を認めたものはBMI γ-gtp でそれぞれのハザード比 は.7 P < P <0.0 であった 結論 HbAc は FPG と 併用すると糖尿病進行の予測に大きな意義がある 2型糖尿病の推定発症年齢と家族歴 National Center Diabetes Databaseの分析より 虎の門病院健康管理センター 岩手医科大学 JCHO 東京山手メディカルセンター 国立国際医療研究センター 4 埼玉医科大学 5 ほんだ 対象 008 年 04 年度にまたは施設内職場健診を 毎年受診した平均年齢 5.4 才男性,875 名を対象とした 方法 特定健診判定基準をもとに耐糖能の変化を検討した 結果 008 年度受診者で糖尿病患者は40 名であった 008 年度糖尿病を 発症していない,474 名の内 04 年までに糖尿病発症となった のは44 名であった この44 名を008 年の空腹時血糖値 以下 FBS で階層化した 各階層からの糖尿病発症人数 発症率は FBS<00mg/dl:. 4 名 00mg/dl FBS<0mg/dl 4. 9名 0mg/dl FBS<6mg/dl.4 9名 であった ま た 特定検診積極的支援対象外から糖尿病発症した9 名の008 年 の FBS は FBS<00mg/dl:名 00mg/dl FBS<0mg/dl 名 0mg/dl FBS<6mg/dl 名であった 考察 糖尿病の発症 は 糖尿病単独で発症するものは少なく 血圧 脂質異常の治療 をしているものに糖尿病の治療を開始しているものが多い また 糖尿病の治療年数が経過するほど 血圧 脂質異常 糖尿病の治 療を複合的に治療している割合が増加してくる傾向にある 特定 健診の指導基準をはずれたグループの中から発症するものは 非 常に少ない したがって FBS 00mg/dl の受診者には積極的 に指導する必要がある 富山県厚生連 -4-8 りつこ 本田 律子 柳内 秀勝4 高橋 義彦 三島 修一4 山下 野田 滋雄 光彦5 梶尾 裕4 目的 2型糖尿病はインスリン分泌不全とインスリン抵抗性の2つ の病態が発症に関与する 2型糖尿病の推定発症年齢に糖尿病およ び高血圧の家族歴がどのような影響をおよぼすのかを検討した 方法 国立国際医療研究センターにて作成された糖尿病患者のデー タベース National Center Diabetes Database に登録された2 型糖 尿病患者のなかから 健診あるいはにて糖尿病と診断さ れた症例について 推定発症時期と2親等以内の糖尿病あるいは高 血圧の家族歴の有無についての情報を抽出して解析を行った 成績 解析の対象として99 例 男性 0 例 女性 78 例 を抽出し た 糖尿病の家族歴を有する759 例の推定発症年齢は48.9±0.7 歳 有さない540例では5.±.歳 p<0.00 高血圧の家族例を有する 70 例の推定発症年齢は49.±0.4 歳 有さない597 例では5.8±.4 歳 p<0.00 であった 性 糖尿病の家族歴 高血圧の家族歴を因 子として多重線形回帰分析を行うと これらの因子は独立して有意 に2型糖尿病の発症年齢に影響していた 結論 糖尿病の家族歴のみならず高血圧の家族歴も2型糖尿病の発 症に影響することが示唆された 共同演者以外の共同研究者 朝 日生命成人病研究所 吉田洋子 河津捷二 岩本安彦 虎の門病院 森保道 国立病院機構長良医療センター 半田宣弘 ゆうてんじ内 科 下川耕太郎 金町よしだクリニック 吉田明子 太田西の内病 院 新保卓郎 国立病院機構 渡辺宏樹 東京大学 大江和彦 -4-0 糖尿病ハイリスク群に対するブドウ糖負荷試験の取り組み 独立行政法人地域医療機能推進機構 健診指導室 てらうち いつみ 寺内 逸美 井ノ口美帆 山本 実樹 古川 元庸 大和郡山病院 楠本 真世 藤村 和代 健康管理センター 京坂みなみ はじめに 健康診断において 糖尿病診断基準を満たさない場合 75 g経口ブドウ糖負荷試験 以後 OGTT を推奨した判定 C として いる 厚生労働省の国民健康 栄養調査において HbAc6.5 以 上を糖尿病が強く疑われる人 としているが 健康診断では判定 C 要経過観察 生活習慣改善 である為 健康診断後 OGTT を受 けていない人の中に糖尿病が見過ごされている可能性がある 今 回 HbAc6.5 以上の糖尿病が強く疑われる人を糖尿病ハイリス ク群として OGTT を実施し今後のフォローアップについて考察し た 方法 平成 7 年度の受診者のうち HbAc6.5 以上の4 名 に OGTT の案内を送付した 希望者 名に OGTT を実施し 待 ち時間を利用して糖尿病の病態 合併症や予防法 治療について 集団指導を行った 結果 OGTT の結果 糖尿病 0 名 境界型糖 尿病7名 異常なし5名だった 家族歴がある人は 糖尿病のうち 0名 境界型糖尿病のうち名 異常なしのうち名だった 結語 糖尿病と診断された人のうち HbAc7.0 未満の人が7 割以上で HbAc が高値でなくても糖尿病の可能性がある人が含まれてい た このことから HbAc が6.5 以上であれば 要治療と判定さ れなくても 糖尿病の可能性が高い人として受診勧奨や保健指導 をする必要がある 糖尿病と診断された約半数の人に家族歴が あった 家族歴があると体質や遺伝的に糖尿病になりやすいとい われており 糖尿病家族歴のある人には糖尿病のリスク要因にな るということを伝え いっそう食事や運動のあり方に気をつける よう指導する必要がある Vol. No. 07 年

166 運動がもたらす血糖値の変化 さとう 佐藤 み ほ 美穂 TG400mg/dL未満におけるLDL直接法とFriedewald式 で算出したLDL値との相関と差 健診科 堀内 隆三 石塚 社会医療法人財団 玲子 あんどう 安藤 恭代 根上 昌子 石心会 さやま総合クリニック 萩原 美桜 菅野壮太郎 じろう 二郎 とらがい はじめに メタボリックシンドローム MS の有無は 特定健診 開始以来 重要な健康指標になっているが 今後も重要な課題で あり続ける 動脈硬化進行の指標としては 総コレステロール値 があるが 善玉の HDL コレステロールも含んだ値のため 判定 値としては好ましくない そこで 最近は nonhdl コレステロー ル nonhdl コレステロール 総コレステロール HDL コレステ ロール という基準値を用いて動脈硬化の進行度合いをみる事が 行われている そこで 当院日帰り受診者について MS 有無と nonhdl コレステロール 以下 nonhdlc 値分布の関連 について検討することにした 対象 方法 平成8年4月 9月 に当院日帰りドックを受診した男 88 名 女 95 名 計 4 名に ついて MS の有無及び nonhdlc 値の関連について検討した MS の有無は 腹囲基準 男 85.0 女 90.0cm に基づき 高血圧 高血 糖 脂質代謝異常のリスク2 以上を MS リスク1を MS 予備群 とした nonhdlc の基準値は 95 69mg/dl とした 結果 男で MS 予備群該当は8.7% MS 該当は6.% 女で MS 予備 群該当は6.8% MS 該当は.7% だった 年代別にみると 男 50 歳代で MS 予備群 6.% MS4.8 と最も多く 次いで60 歳代 が多かった 女は 各年代共に両群合わせて0.0%程度に留まった 次いで nonhdlc 値の分布をみると 70mg/dl の基準値を超え る例は 男 6.5% 女.4% だった 年代別に nonhdlc 値の平 均値の変化をみると 男女共に 70 歳代以降低下が明らかにみら れるが 男では 0 60歳代まで 殆ど変化が見られず 女では 50 歳代から急激な上昇がみられたが これは閉経による影響が考 えられる 次に 非該当 MS 予備群 MS 群の nonhdlc 値の 平均値を比較すると 男女共に 非該当と MS 予備群 MS 群と の間で有意な上昇がみられた まとめ nonhdlc 値は メタボ 指標として有用だが 性 年代差を考慮する必要がある 寅貝 今岡 りょうこ 良子 渉 山本 泰司 藍 真澄 望月 茂 黒島 俊夫 背景 sdldlc 値は LDL の中でより小型で比重の高い粒子で 一般的 に LDL C が軽微な増加に止まるメタボリックシンドロームや 2 型 糖尿病では sdldl 分画のみが著明に増加することが様々な研究結果 からわかっている 本検討では 脂質以外の主な動脈硬化危険因子と sdldl の測定結果を統計的に分析し 将来の動脈硬化疾患発症リスク 判定案を作成した 対象と方法 2016 年 4 月から9 月までの当健 診センター受診者のうち 事前に承諾を得た約13 000人分を対象 とした 30 mg/dl 未満を正常値 30 39 9 mg/dl 40 49 9 mg/dl の2群を境界値 50mg/dL 以上を異常値の4群に分 けて判定案の妥当性について検討を行った 結果 sdldlc 値 30 50mg/dL の間では有病者と健常者のオーバーラップがみられ 40 mg/dl 以上で明らかに有病者が増えたが 40mg/dL 未満では要保健 指導で改善を見込める結果となった 40mg/dL 以上は 受診勧奨が 妥当なケースが少なくないと考えられたが 今後の対象者数増加と経 時的変化により 検討を継続する 50mg/ d L 以上の症例 1906 例のうち LDL-C> 1 4 0 mg/dl TG> 1 5 0 mg/dl HDL< 4 0 mg/dl HbAc>6.% BMI>5 腹囲 > 8 5 cm 女性 > 9 0 cm 脂質低下薬服用中のいずれにもあてはまらない 既存リスクがない 75 例中のうち 17 例は動脈硬化所見があり 動脈硬化症や脂質異 常症関連疾患の既往がないのは9 例のみであった 考察 sdldlc 値 と動脈硬化性疾患発症率を前向きに検討した国内の疫学研究はない 健康保険組合などの保険者は 健診に基づく保健指導を義務づけられ ているが 実際に保健指導を実施するための有効なツールが殆どない のが現状である 今後 実際の健診データから 動脈硬化性疾患に関 連する因子を統計的に分析し 将来の疾患発生リスクを算出するため の判定案を確立し 最終的には保健指導ツールの開発を目指す Vol. No. 07 年 日 木 一般財団法人 関西労働保健協会 東京医科歯科大学附属病院 健診 でのsd LDL-C値の活用について 8月 茨城県厚生連 JA とりで総合医療センター 健康管理センター 岩崎 宇弘 口頭発表 第1日目 -4-4 いわさき 徳田 目的 LDL 直接法 D-LDL は Friedewald 式で算出した LDL F-LDL に比して精度に劣るとの指摘もある 今回我々は 人間 ドック受診者において D-LDL と F-LDL とを比較することによっ て D-LDL が F-LDL に劣後するか またそれらの差についての 特徴を調査することを目的とした 対象 05 年度に当健診センターにて総コレステロール TG LDL HDLの4者を同時に調べている4,6例 男,00例 女,96 例 のうち TG が400mg/dL 未満の4,84例 男,69例 女,95 例 方法 D-LDL と F-LDL との単相関 ピアソン 算出 TG HDL の 四分位にて D-LDL と F-LDL の差と 差の絶対値を分散分析にて 検討した 結果 D-LDL と F-LDL との相関係数 r p<0.000 であ り 性別では男性 r p<0.000 女性 r 0.97 p<0.000 であった 差については 両性とも TG が増加すると差は低下 HDL が増加すると差が増加した p<0.000 また 差の絶対値に ついては TG HDL ともに両性とも第1四分位 TG54 HDL49 と第 3 四分位間 TG4 HDL70 が小さく p<0.000 この間の D-LDL と F-LDL の r であった 結論 F-LDL と D-LDL の相関は極めて強く TG 400mg/dL 未満 においては D-LDL は F-LDL に劣後しないと考えられる また 差の絶対値は TG HDL の第 1 四分位と第 3 四分位間が小さく この範囲においてはさらに良好な相関が得られるものと認められ た -4- メタボ指標としてのnonHDLコレステロール 菅原 知紀 大塚 博紀 健診センター 講演抄録 はじめに 糖尿病治療の一つに運動療法がある 今回 当院ドッ ク受診者へ糖尿病予防として運動習慣を奨励していくために運 動習慣や運動強度が血糖値にどのような効果をもたらすのか調査 した 対象 04年4月 06年月 当院一泊ドック受診者の 内 75 g経口ブドウ糖負荷試験を実施した延べ967 名 男性 名 女性 746 名 平均年齢 58. 歳 を対象とした 方法 日本糖尿 病学会の基準に沿って空腹時血糖値と2 時間血糖値で正常型 境 界型 糖尿病型に分類 運動強度はA ラジオ体操や散歩等 B 回0分以上 週2日以上のウォーキング等 C 回60分以上 週2日以上のランニング等 D 回0分以上 週2日以上のス ポーツジムでの運動等 に分類し BMI と体脂肪率との関係を検 討した 結果および考察 運動強度 D の群が BMI の数値に関わら ず2時間値が良好であった BMI が5以上の群では運動強度が上 がるにつれ2時間値が低かった 運動なしの群では BMI が上昇す るにつれ2 時間値も上昇していた また 女性の場合 体脂肪率 が0 以上では運動強度 D の群で2 時間値が低かった 正常型 境界型の群で1 時間値から2 時間値への血糖値の下降が一番大き かったのは運動強度 A と B に分類された群であった 一方 運動 強度 C と D では予測した以上の変化がなかった 運動強度で分類 してみると2 時間値は運動強度B < C < Dの変化に伴い低くなっ ていたので ある程度の運動 運動強度 B 以上 を習慣的に行うこ とは血糖値を下げる効果が期待できるのではないかと考える お わりに 血糖値の変化には運動の効果が関与しているといわれて いる 血糖値が高く運動習慣のない者にはラジオ体操などの軽度 な運動から勧めていきたい さらに体脂肪率や BMI の高い者には 今より運動強度を上げること 境界型に分類される者にはウォー キングなどの軽く汗をかく運動の実践 そして 継続の大切さを 意識づけていきたい やすよ 一般演題 鶴岡協立病院

167 -4-5 高中性脂肪血症に伴うレムナントコレステロールおよびア ポリポ蛋白Bとマロンジアルデヒド修飾LDLコレステロー ルとの関係 東海大学 医学部 基盤診療学系 健康管理学 東海大学医学部付属病院健診センター 東海大学大学院医学研究科ライフケアセンター きしもと のりあき 岸本 憲明,, 山田 千積, 山野 光彦, 後田 奈々 西崎 泰弘,, 椎名 久保 豊 明 仁科 石井 良, 直明 背景と目的 高中性脂肪 TG 血症は動脈硬化性疾患リスクであるが アルコー ル飲酒 メタボリックシンドロームや低HDLコレステロールなど別の重要な因子 を考慮する必要がある 今回我 々は高TG血症に伴うレムナントコレステロール RLP-C やアポリポ蛋白B ApoB と酸化ストレス指標であるマロンジアルデヒド 修飾LDLコレステロール MDA-LDL との関係を比較検討した 対象と方法 東海 大学医学部付属病院健診センターの05年度男性受診者7555名中 動脈硬化精密測 定オプションを選択し 脂質異常症治療中および遺伝性脂質異常症が強く疑われた 症例を除いた4名を対象とした 高TG血症において高RLP-C血症および高ApoB 血症の有無により推定アルコール飲酒量 各代謝因子 MDA-LDLとの関係性に ついて一元配置分散分析により比較検討を行った 結果 正中性脂肪血症 58 名 高RLP-C血症および高ApoB血症を伴わない高TG血症 high TG;h-TG 6 名 高 RLP-C血症かつ高ApoB血症 severe high TG;s-TG 8 名であった 群間比較では 年齢 BMIおよび腹囲 推定アルコール飲酒量には有意性がみられなかった 高 TG血症において h-tgとs-tgとの 群比較ではh-TG群がHbAc6. vs 5.5と有意 に高かった p<0.05 血圧および尿酸値には有意差がなかった MDA-LDLは.5 vs 05.4とs-TG群で有意な高値を示した p<0.00 考察と結語 TG高値の一部に RLP-Cやsmall dense LDLの増加が含まれている small dense LDLは正常なLDL に比べ LDLレセプターとの結合能が弱く 酸化変性を受け易い MDA-LDLは LDL分画の中でも特にsmall dense分画に多く存在している 一方でRLP-Cは酸化 LDLと生化学的性状が極めて類似しており 血管内膜に直接沈着し動脈硬化を促 進させると考えられている 健診の場においてTG高値時にはRLP-C ApoBおよびMDA-LDL測定が動脈硬化スクリーニングとして期待される -4-7 職域健診受診者約 5 万人における年齢別にみた低尿酸血症の頻度 鳥取赤十字病院 しお 塩 検査部 尿酸の男女差と年齢別推移 公益財団法人 みずの 三越厚生事業団 きょういち 水野 杏一 横島 友子 本間 優 宏 近藤 修二 寺田 奈美 船津 和夫 影山 洋子 -5-0 Cアーム を用いた背臥位二重造影第 斜位像の透視観察 すのう 目的 低尿酸血症は何の症状も認めず, 治療の必要がないと考え られていたため, 放置されることが多く認知度も低い 人間ドッ ク検診の成績によると, わが国の低尿酸血症の頻度は成人男性 0 %, 成人女性 0 40% と推定されている 3 万人を超える受診者数 の低尿酸血症の頻度の検討は極めて少ない. 今回5,949名を対象に 低尿酸血症の年齢差 性差を調査した 対象と方法 0 年度に 鳥取県保健事業団の職域健診受診者, 男性 8,8 名 平均年齢 男 性45 5歳, 女性,7名 同女性45 0歳, 合計5,949名 同計45 歳 を対象とした 年齢別, 男女別における頻度を示した 血清 尿酸値 0mg dl 以下を低尿酸血症と定義した 血清尿酸値 の測定はウリカーゼ POD 法を用いた 結果 1 年齢別にみる と, 男性では0代と40代が少なかった. 一方, 女性では0代が高頻度 で,40 代と60 代と, 0 代と50 代が同率であった. 2 すべての年齢 で女性が男性より多く,50 代約 2 倍で他の年齢は3 4 倍, 合計で は約倍高頻度であった. 3 高校生では, 女性は0.4 と20代と 同率, 男性は0.46 と20 代の2 倍であった. 結語 今回の検討で は 健診受診者における年齢別にみた低尿酸血症の頻度など実態 の一部が明らかになった. 低尿酸血症の頻度は成人男性の0. 弱 500人に人, 成人女性の0. 程度 50人に人 と推定され, 女性 が 倍と多く稀な疾患でない 女性の0 代が高頻度であった. 低尿 酸血症は特に症状を認めないかぎり治療の必要はないとされてい る. 低尿酸血症について尿酸の専門家の間では知識が普及してい るが 一般にはあまり注目されていない. 日本発 世界初となる腎 性低尿酸血症診療ガイドラインが発刊されるが, 治療指針などに も記述は多くない. 低尿酸血症について知識の普及が望まれる. 山下 敦 田中 千裕 中村 治雄 尿酸は血管内皮細胞を傷害することや 高血圧 糖尿病 動脈硬 化疾患などの発症原因であるとの報告が最近なされている 痛風 や虚血性疾患に男女差があることより 健診受診者の尿酸値 特 に男女差に注目し検討を行った 対象と方法 対象は006年に検診 を受け高血圧などの疾患がない869 人 男性 440 人 女性 49 人 を対象に男女差 年代別推移などをしらべた 成績 血清尿酸値は 男性平均5.74mg/dL 女性4.05mg/dLで有意に男性が高値であった 年代別の血清尿酸値を検討すると 男性では50 歳代から年齢が上 昇するにつれ血清尿酸値は減少した 一方 女性では年齢の上昇 に従って 特に50 歳代から血清尿酸値が上昇した BMI と血清尿 酸値の関連を見ると有意な正の相関がみられた BMI は有意に女 性で低値であったが BMI は男女とも年齢が50 歳代から上昇する に従い低下した 考察 今回の検討では血清尿酸値は女性で男性に 比べ低いこと 血清尿酸値は年齢の上昇に従い女性で上昇してい たが男性では低下していた これらの機序として 腎臓での尿酸 トランスポーター URATは尿酸の再取り込を行っているが この 作用を女性ホルモンのエストロゲンが弱めるため血液に再び尿酸 が取り込まれるのを防いでいる 女性で50 歳代から血清尿酸値が 上昇するのも 閉経後のエストロゲンホルモンの低下の関与が示 唆される また 最近 BMI が上昇すると尿酸値が上昇するとの報 告がなされたが 男性では女性に比べ BMI が高値であった 一方 男性ホルモンであるアンドロゲンは尿酸トランスポーター URAT を上昇させるとの報告もあり ともに男性は女性と比べ血清尿酸 を高値にさせている可能性がある 男性の血清尿酸値が50 歳代か ら低下するのは BMI が低下すること およびアンドロゲンホルモ ンが年齢とともに減少してゆくこととの関連が示唆される 慶應義塾大学病院 慶應義塾大学病院 ひろし ゆうき 數納 優希, 新島 友輝 杉野 吉則 放射線技術室 予防医療センター 吉田 諭史 有本 ゆり, 岩男 泰 中村祐二朗 新谷 俊生 宗友 島田 郁子, 泰富, 背景 胃癌の早期発見のためには効果的な透視観察が求められる が 受診者の動きにあわせて標的部位を観察しつづけることは意 外に難しい 目的 背臥位二重造影第 斜位像 いわゆる振り分け 像 を撮影する際の透視観察における C アームの活用方法を検討 する 対象と材料 任意型検診胃 X 線検査受診例の背臥位二重造 影第 斜位像 いわゆる振り分け像 を検討材料とした 平均年齢 は50.8 才±8.0 男女比 : 方法 背臥位二重造影第 斜位像 胃上 部 を撮影した後 事前に C アームを LAO 方向に約0度移動する 次いで右側臥位から背臥位正面位への体位変換直後に撮影する方 法を CS 法とした 本検討では 本法を用いた群 CS+ 群 0 例と 用いなかった群 CS 群 0 例について バリウムが流れてい る状態の撮影成功率 および 二重造影領域と バリウムが流れ る幅を評価項目とした さらに CS 群では息止めを体位変換前 と体位変換後の 群に分けて分析した 結果 CS 群の00% 0 例 中 0 例 でバリウムが流れている状態を撮影できた 鉤状胃例で はバリウムが体下部 体上部後壁を狭い幅で流れ 横胃例では体 下部 体上部小彎を広く流れる傾向がみられた 分析結果は学術 集会当日に報告する 考察 CS 法は背臥位二重造影第 斜位像に おける標的部位の透視観察を容易にし また二重造影像の第 II 法 をも同時に撮影できる C アームの活用法である Vol. No. 07 年

168 基準撮影導入前後に於ける診断精度の比較検討 お の 小野 城間 てつや 鉄也 勉 前田 麻美 大坪 哲雄 遠隔読影導入後の上部消化管造影検査における要精検率の 変動について 成人病医学センター 医療法人社団普照会 金井 河合 舞子 隆 柴田 昌 やまざき のもと なおひこ 野本 尚彦 辻 泰喜 森 充子 宮司 紗貴 竹元 豊志 大草 敏史 オリエンタル上野健診セン オリエンタル上野健診セン 白岩隆太郎 三輪一二三 目的 当センターでは平成 7 年 5 月から院内読影医師不足の為 上部消化管造影検査の一部に遠隔読影を導入した 院外のネット ワーク回線にて読影センターに読影依頼をする方式である 現在 遠隔読影への依頼件数は一部分だが システム導入の有効性を報 告します 方法 平成8年4月から平成9年月までの期間におい て健診実施4ヵ月後の健診成績を集計 平成7年5月からは遠隔読 影を利用した成績を含んでいる この集計値を消化器がん検診学 会の職域検診における要精検率 がん発見率の全国平均値を指標 とし 遠隔読影の有効性を検討した 結果 平成 6 年消化器がん 検診学会から職域検診の要精検率は全国平均 5.5% がん発見率 は0.0% と報告されている 遠隔読影開始前の要精検率の平均は.6% でがん発見率は0.045% 遠隔読影導入年度 平成 7 年度 は 要精検率が7.48% となり 導入前の年度と比べ.4% 増加した が ん発見率は0.0% で大きな変動はない 平成8年度の要精検率は 4.89% でがん発見率は0.048% となり全国平均値と近い値となった 考察 遠隔読影導入年度の一時的な過度の要精検率の上昇はある が 全国平均値に対して低かった要精検率も全国平均へと推移し 適正な読影結果を得る事ができたと考えられる 結論 遠隔読影 は読影医師不足や読影精度向上に非常に有効的な手段だが 導入 初期段階では遠隔読影結果が診断に過度に反映され 要精検率が 高くなる傾向が見られる 次の検討課題として陽性反応的中率を 算出し 当センターとしてさらなる精度管理向上に努める必要性 を認識した また 遠隔読影の導入を検討する場合は あくまで 一次読影であり診断を補助する情報である事を考慮し最終診断を 行う事が重要である 年間に亘る経年観察による胃X線像の粘膜萎縮変化と 背景要因 医療法人尚豊会四日市健診クリニック 医療法人松柏会大名古屋ビルセントラルクリニック 医療法人尚徳会ヨナハ総合病院 にしかわ 島内 中野 目的 NPO 日本消化器がん検診精度管理評価機構 以下精管構 では 全国 の胃X線撮影の精度向上を図るべく 胃がんX線基準撮影法マニュアル 以 下基準撮影法 を発行した 当施設では開設以来独自の任意型撮影法を取り 入れていたが 0年月より基準撮影法を導入した その後 当施設では 過去 4 年間要精検率が減少していることが分かり 0 年以前のデータと それ以降のデータを比較検討をおこなった その結果 撮影ルーティン化 と要精検率に相関関係が認められたので 検討結果を報告する 検討方法 基準撮影法導入前の4 年間 009 年 月 0 年 月 延べ受診者 数名 基準撮影法導入後の4年間 0年月 06年月 延べ受診者 数597名における要精検率を算出することで 比較検討をおこなった 結果 年度ごとの要精検率は 009年.4 00年.7 0年8.0 0年. 0年.5 04年0.4 05年4. 06年4.0 であっ た 基準撮影法導入前4年間の平均要精検率は8.4 基準撮影法導入後4年 間の平均要精検率は8.0 であった 考察 当院独自の任意型撮影法と NPO 精管構の推奨する基準撮影法で撮影 した場合の要精検率の差が顕著であった このことは基準撮影法の精度に関係すると考えられ 撮影法を統一化する ことにより 画像比較が容易になり 読影に有用な結果が得られたと考え られる また基準撮影法が胃全体を網羅できる撮影法であることも考えら れる 結語 胃X線検査における精度管理は撮影精度と読影精度が直結している 撮影ルーティンと読影においては相関があるため 読影精度を向上させる ためには今後も画像精度の高い撮影をこころがける必要がある たかし 西川 孝 岡田 明子 勝紀 江梨 米澤 真頼 長谷川茂恵実 芳野 千田 純治 豊 長谷川早苗 川島 晶子 加藤 明美 目的 胃粘膜は H.pylori の感染により萎縮を来し 非萎縮性胃炎 から数十年を掛けて萎縮性胃炎に移行するとされる しかしその 萎縮変化は一律ではなく多岐に亘る環境因子が影響し 萎縮の 進展速度や進展時期には個人差がみられる 今回 逐年健 検 診受診者を対象に後ろ向き検討を行い 胃 X 線像による粘膜萎 縮の状態と萎縮の変化について生活習慣との関連性を検討した 対象と方法 004年6月日から06年5月日までの年間に亘 り逐年健診を受診した457 例の胃 X 線像を対象に 粘膜萎縮の有 無と萎縮の変化について性差による年齢 喫煙習慣 飲酒習慣 Body Mass Index 以下 BMI と略す とその変動の関連性を検討 した 成績 粘膜非萎縮例では受診者の平均年齢に性差を認めな かったが 萎縮粘膜非変化例では男性受診者の平均年齢が女性に 比べて低かった p 0.0 喫煙習慣と飲酒習慣のある受診者で は粘膜非萎縮例に比べ 粘膜萎縮例に喫煙者 飲酒者が多く p 0.0 また粘膜萎縮例に比べ粘膜非萎縮例で BMI の増加が多く P 0.0 みられた 女性においては粘膜非萎縮例に比べ萎縮粘膜例 に閉経受診者が多かった P 0.0 結論 胃粘膜の萎縮には 多 岐に亘る環境因子が関連すると推察され 喫煙 飲酒習慣のある 受診者と女性の閉経受診者に萎縮粘膜例が多かった Vol. No. 07 年 日 木 一般社団法人 オリエンタル労働衛生協会 ター 放射線科 一般社団法人 オリエンタル労働衛生協会 ター 川口パークタワークリニック 小野 克弘 新井 洋子 8月 当施設における胃X線基準撮影法導入前後での要精検率の検討 吉田 秀夫 山本 弥生 口頭発表 第1日目 山崎 英孝 栗原 智子 宇田川正勝 井上記念病院 講演抄録 目的 X 線装置の進歩 診断精度向上および技術格差是正の為の 基準撮影法が広く普及し撮影も浸透してきた 当施設における基 準撮影法導入前 以下 導入前 基準撮影法導入後 以下 導入後 の所見描出能などの画像を比較検討したので報告する 方法 導 入前 0 例 導入後 0 例 共に胃内視鏡検査と胃 X 線検査の両検 査を ヶ月以内に施行した受診者を対象とした 導入前 後の食 道 胃 十二指腸の各部位における感度 特異度 所見一致率の 比較検討を行った 導入後の撮影は NPO 法人日本消化器がん検診 学会の基準撮影法 に沿うように撮影しているが当施設の読影医の 要望により 枚追加した撮影をしている 尚 胃内視鏡検査を ゴールドスタンダードとして導入前 後の画像の比較検討を行っ た 成績 食道の感度は導入前 信頼区間 以下 95 CI 導入後 CI 胃の感度は導 入前 CI 導入後 CI 十二指腸の感度は導入前 CI 導 入後 CI だった 食道の特異度は導入前 信頼区間 以下 95 CI 導入後 CI 胃の特異度は導入前 CI 導入後 CI 十二指腸の特異度は導入前 CI 導入後 CI だっ た 考察 基準撮影法導入後の感度 特異度 所見一致率は食道 胃 十二指腸の各領域で良好な結果となった しかし 胃の蠕動 バ リウム流出による陥凹性病変等の描出不良例による偽陰性例が見 られ 追加撮影の重要性を再認識した 基準撮影法導入後は 毎 年同じ撮影条件 撮影体位 撮影順で検査を行う事が可能となり比 較読影がしやすくなったと報告もされている ひでたか 一般演題 医療法人社団 敬昭会 芙蓉診療所 東京医科大学消化器内視鏡分野

169 医療法人尚豊会四日市健診クリニック 医療法人松柏会大名古屋ビルセントラルクリニック 社会医療法人 生長会 宮崎メディカル 社会医療法人 生長会 胃X線像における粘膜萎縮 粘膜ひだの領域 粘膜ひだの 形態 粘膜面の性状 の 年間にわたる変化 にしかわ たかし 西川 孝 芳野 にしかわ 純治 目的 胃粘膜は H.pylori の感染により非萎縮性性胃炎から数十 年を掛けて慢性萎縮性胃炎に移行するとされる 今回 我々は逐 年健 検 診受診群において 年間経過観察することのできた胃 X 線像を対象に粘膜萎縮の変化について検討した 方法 日本消化 器がん検診学会認定医 又は学会認定医による読影判 定結果から粘膜ひだの領域 粘膜ひだの形態 粘膜面の性状の 所見から萎縮判定を行い 粘膜の萎縮変化は 木村 竹本分類お よびら濱田らの分類を参考に 胃 X 線検査による H.pylori 感染診断 アトラス を用いて比較対比した 結果 年間経過観察できた,457 例中 550 例 7.7 に粘膜萎縮を認め うち8 例 4.7% に萎 縮の変化をみた 粘膜非萎縮例から萎縮例への変化は 年間では 認めず 粘膜萎縮例の550例中例.8 は萎縮の退縮 改善例で 60 例 0.9 は進行例であった 萎縮の変化は50 歳未満では少な く 50歳以上で多くみられた p 0.0 萎縮の退縮 改善例は9 歳以下で多く40 歳以上では進行例が多かった 年間の粘膜萎縮 変化は 退縮 改善例の例中5例.8 が粘膜ひだ領域は不変 で 粘膜ひだの形態と粘膜面の性状は 全例が退縮 改善していた 一方 粘膜萎縮の進行例は60 例中 49 例 8.7 に粘膜ひだ領域の 変化を認め 5例 85.0 に粘膜ひだの形態変化を認めた しかし 粘膜面の性状変化は60 例中 例 5.0 と少なくかった 考察 今回我々は X 線像を用いた後ろ向き検討において 年間に亘る粘 膜萎縮の変化について検討した 我々の検討では 年の期間で は粘膜萎縮の変化は僅かであることが示唆され また 粘膜萎縮 の変化は一律ではないと思われた ピロリ菌感染診断における背景胃粘膜X線診断の有用性 医療法人 あずま 畏敬会 りゅういちろう 東 隆一郎 府内健診センター 杉田 裕美 日野 成子 井野邉義人 はじめに 健診において胃X線検査を選択する受診者は依然多 く 胃X線検査による H.pylori 以降 Hp 感染診断へのアプローチ に 背景胃粘膜X線診断を導入する施設が増えている 当施設で も 05 年 4 月より背景胃粘膜読影診断に取り組んだ 診断基準 は 胃X線による H.pylori 感染診断アトラス に基づいた 目的 当施設での背景胃粘膜X線診断は初めての取り組みであり その Hp 陽性正診率の把握と Hp 陰性の再検証を目的とした 対象 背 景胃粘膜X線診断を開始した05年4月から06年月末日までの 健診に於ける胃X線検査受診の576名を対象とした 方法 まず放 射線技師が背景胃粘膜の読影レポートを診断医へ提出する 医師 の診断結果 Hp 感染が疑われる受診者へ胃内視鏡及び Hp 検査の 要精密検査を通知する Hp 検査結果の追跡調査を行い陽性正診 率を求め Hp 陰性だったものについてはX線画像 胃内視鏡所 見等を照合して再検証を行う 追跡調査は 06 年 4 月から07 年月末日まで継続して行った 結果 胃X線検査576名中 Hp 感 染疑いと診断された受診者は0 名で9. 0/576 だった こ の0 名について追跡調査した結果 Hp 検査受診は46 名で受診率 /0 であった Hp 検査結果 陽性40名 陰性6名で正 診率は /46 となった 考察 正診率 87.0 を得て 当施 設でも背景胃粘膜X線診断が有用であると考えられる Hp 陰性 であった6 名について再検証した 除菌後と分かり既感染と判断 するものが 名 読み過ぎと思うものが 名 胃内視鏡の所見に 萎縮性胃炎の記載が不明のものが 名 残り1 名は 胃内視鏡所 見は萎縮性胃炎であるが Hp 陰性 尿素呼気試験 0.7 だった 既 感染の診断には Hp 除菌歴の問診が必須であると反省して 06 年 5 月から問診を開始した 今後も継続して胃がんリスクの低減 に繋げたい 胃X線写真によるピロリ菌感染の判定 り さ 西川 理沙 小林 章浩 西川慶一郎 第報 放射線室 府中病院 府中クリニック 宮崎 信隆 酒井 弘行 廣岡 大司 井上 藤田 香里 哲朗 尾田 裕司 小島 寛子 背景 目的 昨年に引き続き, 胃 X 線写真により胃粘膜像を分類し, ヘ リコバクターピロリ菌 ピロリ菌 感染症診断の可能性を検討した. 今 回,それらを5分類にして診断率を詳細に検討し,診断率向上を目指した. 方法 平成8年月から平成8年月に当クリニックで胃X線検査と ヘリコバクターピロリ IgG 抗体を実施した, 除菌歴のない59 名を対象 とした. 胃 X 線検査は, 基準撮影法 に準じて撮影した. 昨年ピロリ菌感 染の有無について検討した,Hp - Hp + -4 区 軽度萎縮 Hp + -区 中等度萎縮 Hp + 0-区 高度萎縮 Hp + ひだ肥厚に分類 し, コメント欄に記載した. ピロリ菌 IgG 抗体を, 未満を陰性,0 以上を 陽性とし, -9の4名は陰性高値として対象外とした. 結果 ピロリ菌陽性であった症例は505 例中 69 例.5 であっ た. 技師の判定結果は Hp - が6 例, 軽度萎縮が4 例, 中等度萎縮が 09 例, 高度萎縮が8 例, ひだ肥厚が 例であり, それぞれの正診率は 98,78,95,8,00 であった. 考察 中等度萎縮と判断した症例は, 粘膜の粗造が著明な例が多く, 正診率も高いことから, 粘膜性状の読影が重要であることを再確認し た. ひだ肥厚6mm 以上を Hp 陽性と分類したが, 今回の結果より, 判断基 準を5mm 以上とするか否かの検討と, 併せて陰性高値に対する検討を 要する. またピロリ菌陽性と判断した中には既感染が含まれている可 能性もある. しかし陰性と判断したが陽性であった症例について, 再度 判定基準の見直しや, スタッフ間の読影レベルを統一する必要がある. 結語 判定基準見直しの必要性が示唆されたが, 特に粘膜粗造やひだ 肥厚のピロリ菌陽性率は高率であった. ピロリ菌判定精度を高め, 受診 者にピロリ菌検査を促し, 胃がんの早期診断, 予防に努めたい Helicobacter pylori 除菌治療者における除菌前後の胃X 線検査画像所見 公益財団法人 なかの り 佐々木研究所 か 中野 理果 金目亜由実 附属 酒井 純子 家城 和男 湘南健診センター 高多 松原 伸哉 升 松木 美幸 背景と目的 胃がんの原因の殆どが Helicobacter pylori 以下 HP 感染による慢性胃炎を伴い そしてその治療により胃がんの発生率 が低下する事が明らかになった しかし HP 除菌の普及にも関わら ず胃がんの発生は認められ 除菌後の胃検査による経過観察は重要 となる そこで 我 々は HP 除菌を施行した健診受診者の除菌前後 の胃X線画像所見について 胃粘膜の形状変化を経過を追って検討 した 対象と方法 平成5年4月日から平成8年月日までに当 センターで HP 除菌治療を受け 治療前後に胃X線検査を施行した 85 件を対象とした 胃X線画像所見は 除菌日を基準に その前後 期間の胃粘膜ひだ幅 mm を測定し また 胃粘膜表面像はその粗 造さの程度によって5つのグループ ビロード様 以下群 サメ肌様 以下群 フリース様 以下群 顆粒様所見 以下4群 敷石状 以 下 5 群 に分け検討を行った 結果 除菌治療者における胃X線検 査画像上でのひだ幅は 除菌前の段階では 平均 6. mmであった 除菌後のひだ幅は 平均 5.09 mmと除菌前に比べて有意に短縮し p <0.0 変化は除菌後短い経過で現れ 経年でよりひだ幅は短縮し ていた r =0.6 胃粘膜表面像は 除菌前の段階では1群件 群 4件 群7件 4群9件 5群件であった 除菌後では 群0件 群4件 群7件 4群件 5群件と有意に粘膜表面像に変化があっ た p <0.0 除菌後の経年変化に有意差は認められず 除菌前後の 粘膜変化率には相関が認められた r =0.7 p <0.0 考察 除菌 治療後の胃X線検査による胃粘膜表面像の変化で 粘膜ひだは短い 経過で短縮していき 経年でより短縮し さらに ひだの消失した 部位は粗造な粘膜表面で置換される事がわかった また 粘膜表面 像は 除菌前の粗造さの程度でその改善に差が見られた 結語 胃 X線検査による除菌治療後の経過観察は重要となる事が示唆された Vol. No. 07 年

170 -5-0 亀田クリニック 健康管理センター 亀田総合病院 健康管理科 わたなべ しんじ 馬嶋健一郎 金山 美紀 篠田 誠 プロトンポンプ阻害薬による胃粘膜変化を胃エックス線像 で確認できた3症例 川崎医科大学総合医療センター総合内科2 淳風会健康管理センター 川崎医科大学健康管理学 徳島県総合健診センター 4 はるま 井上 和彦 大角 博久 青木 利佳4 久本 松尾 KKR 高松病院 センター KKR 高松病院 内科 KKR 高松病院 内分泌内科 KKR 高松病院 呼吸器内科 4 KKR 高松病院 看護部 5 たけし 武嗣 徹 山道 信毅 岡田 実 和田 亮一 Helicobacter pylori感染状態からみたドック発見胃癌の検討 やすだ 背景および目的 コーヒーを摂取すると含有するカフェインなどによる 胃酸分泌亢進効果によって 消化性潰瘍惹起の成因のなりうる可能性が 指摘されてきた 我々は メタ解析を含めた横断研究によって消化性 潰瘍へのコーヒー摂取の影響がほとんどないことを報告している Plos ONE 0;8:e しかし 消化性潰瘍への影響は様々な報告があ り 未だ議論の余地がある そこで我々は コーヒー摂取と胃潰瘍およ び十二指腸潰瘍との関連について前向き観察研究による解析を行った 対象および方法 研究同意を得られた00 年の受診者のう ち 胃潰瘍 胃潰瘍瘢痕 十二指腸潰瘍および十二指腸潰瘍瘢痕のない 5,9名を対象とし 00年から05年までの観察人年,474人を解析し た 潰瘍は 胃潰瘍および胃潰瘍瘢痕を胃潰瘍罹患者 十二指腸潰瘍お よび十二指腸潰瘍瘢痕を十二指腸潰瘍罹患者とした コーヒーの摂取状 況は ほとんど摂取しない群 非摂取群 と毎日一杯以上は摂取する群 摂 取群 とに分化した 統計的分析は 消化性潰瘍の罹患頻度を比較する カイ2 乗検定と 潰瘍が繰り返し発生する再発事象を想定した Cox 回 帰分析を行った 結果 コーヒー摂取群および非摂取群の罹患率は 胃潰瘍罹患者では それぞれ.0 と.0 であった 同様に 十二指腸潰瘍罹患者におい ては.7 と.6 で コーヒーの摂取状況による罹患率の有意な統 計的な差はみられなかった 胃潰瘍 P 0.74 十二指腸 P Cox 回帰分析においても 胃潰瘍罹患者および十二指腸潰瘍罹患者にコー ヒーの摂取状況による有意な統計的な差はみられなかった 胃潰瘍 P 0.89 十二指腸 P 考察 コーヒーの摂取は 胃酸分泌亢進効果は報告されているが 消化 性潰瘍惹起に対する関連は認められなかった みつぎ 安田 貢 森 由弘 山下 貴子5 野上 晃司 厚井 文一 佐野 村尾 愛 敏 前田 剛 荒川裕佳子4 背景 H.pylori Hp 感染胃炎の治療が平成5年に保険適応となり 爾来胃 がん検診の場でも Hp 感染胃炎の診断が重要視されている 当該受診者の Hp 感染状態 現感染 / 既感染 / 未感染 判定により適切な事後指導と情報提 供が可能となるからである 当センターでは平成 5 年度よりドック基本項 目に血清 Hp 抗体価と pepsinogen PG 値 PGI,PGII,I/II を組み込み 画像 所見と問診から総合的に受診者全員の感染状態を決定し 除菌勧奨と翌年 度の検診方法を指導している 最近は若年者の Hp 感染率低下もあり 胃 がん発見数 率 の推移にも興味がもたれる 目的 今回我々はドック胃が ん検診におけるがん発見数 率 を Hp 感染状態別に評価し 考察を加えた 方法 平成5 8年度の当院ドックで胃がん検診 X 線 / 内視鏡 を受診し 血清 Hp 抗体価 PG 値等より Hp 感染状態を判定した延べ0,9 名 平均 5 歳 を対象とし Hp 感染状態別の胃がん発見数 率 を調査した 結果 Hp 感染状態 現感染 / 既感染 / 未感染 の割合は H5 年度が各々 58.9% 0.0%,% H6 年 度 59.8% 5.5% 4.7% H7 年 度 58.8% 0.% 0.9% H8年度6.8% 0.7% 7.5% であった 胃がん発見数 率 は0例 0.% で 現感染で9例 0.% 既感染で8例 0.5% 未感染で例 0.0% 発見され ていた 考察 積極的な除菌勧奨もあり 受診者の Hp 現感染率の低下と 既感染率 未感染率の増加を認めた 発見胃がんは現感染者で最も高率で 未感染者で低率であった しかし胃がん全体からみると 未感染胃がん 5% /0 既感染胃がん40% 8/0 と両者で半数以上を占めていた 今 後 Hp 陰性者が益々増加すると思われ 既感染のみならず未感染胃がんの 相対的増加に注意が必要となる 胃 X 線従事者および内視鏡医はこれらの 画像所見の特徴を十分に理解したうえで検査に望まなければならない Vol. No. 07 年 日 木 亀田メディカルセンター幕張 東京大学医学部消化器内科 しまもと 英三 信義 8月 -5- 島本 光島 萱嶋 清水 昨年の第57回学会 06年7月開催 において 検診の上部 消化管内視鏡検査で ピロリ除菌後の顆粒状の変化とは異なる 胃 体部を中心に 広範に敷石状の胃粘膜を呈する6 症例を経験し報告 した 6 例のうち 例に薬剤の内服歴があり 7 例 4.8 がプロ トンポンプ阻害 PPI の長期内服を確認できた症例であった その 後 内視鏡検査で敷石状変化を確認できた60 例について 臨床病理 学的に検討し論文報告している Takahari K, Haruma K, Ohtani H, et al. Intern Med in press 胃酸分泌抑制薬 特に PPI による胃粘 膜変化には 敷石状変化だけでなく 胃底腺ポリープや胃過形成性 ポリープの発生と増加 粘膜ヒダの増加などがあり これらの所見 は 観察時の送気で胃が過伸展となる内視鏡検査より 胃エックス 線検査の方が より詳細に観察できる可能性がある 今回 PPI の 長期内服によると考えられる胃体部粘膜の変化を 胃エックス線像 で検討できた3 症例を経験したので報告する 症例は50 台男性 3 例 で 例は GERD の治療 例はバイアスピリンによる胃粘膜障害の 予防として PPI が長期投与されており いずれも 内視鏡検査で敷 石状胃粘膜が確認されていた 例の胃エックス線所見では 胃体部 小彎にも認められる 蛇行する粘膜ヒダの増加が共通しており 一見 過形成性胃炎に見えるが粘膜ヒダは肥厚しておらず 例では多発す るポリープが確認できた GERD の増加や NSAIDs/ 低用量アスピ リンによる胃粘膜障害の予防として PPI の長期投与が増える状況に あるので 胃検診の胃エックス線検査においても類似した症例に遭 遇する機会が増えており 注意すべき所見として 今回 報告する -5- 前向き観察研究によるコーヒー摂取と胃潰瘍および十二指 腸潰瘍との関連 信實 浩二 口頭発表 第1日目 [背景 ] 慢性胃炎はピロリ菌が原因の事が多いが 胃 X 線で慢性胃炎を診断しピロ リ菌検査を推奨するかの定まった指針はない 我々は胃 X 線で慢性胃炎とされた 者にピロリ菌検査の受診勧奨を行い 併設のフォローアップ外来で内 視鏡 ピロリ菌検査 除菌を行う体制を構築した この外来の受診者の感想や胃 X 線のピロリ菌感染的中率を報告し 胃 X線検診による慢性胃炎の受診勧奨方針 を考える一助としたい [ 方法 ]05年4月 06年月に胃 X線検診で診断した慢性胃炎からピロリ菌検査 を推奨され フォロー外来を受診しアンケート回収ができた04 名を対象とした ピロリ菌感染的中率 除菌成功率を算出 胃X線で慢性胃炎を診断しピロリ菌感 染診断につなげる方針 をどう思うか 上部消化管内視鏡を受けた感想をアンケー ト調査した [ 結果 ] ピロリ菌感染陽性的中率は67% 除菌成功率98% アンケート回収率8% で 全体の90%が方針を良い 90% が内視鏡を受けて良かったと回答 ピロリ菌検査 結果別では 陽性者で9% が方針を良い 89%が内視鏡を受けて良かった ピロ リ検査陰性者は88% が方針を良い 94% が内視鏡を受けて良かったと回答 内視 鏡の鎮痛剤や鎮静剤使用別では 使用有で9% が方針を良い 96% が内視鏡を受 けて良かった 使用無で86% が方針を良い 75% が内視鏡を受けて良かったと回答 [考察 ] ピロリ菌感染的中率は低めで 読影者は軽い所見も広めに拾っている事が 考えられた ピロリ菌検査をするには保険上内視鏡が必要であり 負の感想を持 つ事が懸念されたが受診者の感想は良好だった またピロリ菌が陽性でも陰性で も感想に有意差なく ピロリ菌陰性の結果でも感想は良好であり 広めに慢性胃 炎の所見を拾う事は受診者の気持ちとしては許容されると考えられた 加えて内 視鏡は鎮痛剤や鎮静剤無しだと受けて良かったという回答が有意に少なく 鎮痛 剤や鎮静剤使用下で行う方が受診者の評判は良いと思われた けん 春間 賢, 大口 創平 鎌田 智有 講演抄録 渡邉 真路 村木 洋介 健康管理課 -5- 一般演題 胃X線検診で診断した慢性胃炎からピロリ菌診療につなげ るフォローアップ外来の報告 受診者の感想 ピロリ菌感染的中率 除菌率

171 -5-4 当院における胃がんリスク検査の評価方法について 社会医療法人 生長会 かねこ 金子みどり 西川慶一郎 府中クリニック 角野 梨江 廣岡 大司 亀井沙耶香 小島 寛子 -5-6 ABC検診から胃がんリスク層別化検査への移行に伴う注意点 東海大学 医学部付属八王子病院 健康管理センター 医療法人社団ちくま会 メディカルガーデン新浦安 総合健診センター こんどう ともお 高橋 高橋 英孝 玲 大島美和子 新井田奈美 加藤ルミ子 護山 健悟 目的 胃がんリスク層別化検査 ABC 分類 06 年度改訂版 が 07 年度から運用されることになり 従来の ABC 検診において ヘリコバクターピロリ IgG 抗体価陰性高値 U/ml 以上 0U/ml 未 満 の頻度を調査して 今後の注意点について検討した 方法 06 年度の受診者のうち ABC 検診を受けた609 名を 対象とした なお ヘリコバクターピロリ IgG 抗体価の測定は 株式会社エスアールエルに依頼した 結果 ヘリコバクターピロ リ IgG 抗体価 U/ml 未満は46 名 68. U/ml 以上 0U/ml 未 満は85名 4.0 0U/ml 以上は08名 であった 総括 今回の改訂に伴い 従来ヘリコバクターピロリ IgG 抗体価陰性と して判定された受診者が 陽性と判定される可能性があり 受診 者に混乱を招かないような注意が必要である 企業の胃がん検診に胃がんリスク検診を取り入れた効果と課題 トヨタ車体株式会社 目的 当クリニックでは04年月より胃がんリスク検査を導入 した ヘリコバクタピロリ抗体 以下 HP 抗体 陰性 A 群の中にピ ロリ菌の現感染や既感染が混在することが知られている 今回 我々は当クリニックの HP 抗体 以上 0 未満の臨床像について検 証した 方法 HP 抗体の測定は ELISA 法を用い 対象は04 年 月より07年月までの年4か月に実施した 7 77歳 6654名 の追跡を行 った 成績 HP 抗体価検査を受けられた6654 名中尿 素呼気試験を実施した54 名について検討を行った HP0 以上の 45 名中尿素呼気試験の陽性は9 名で陽性率.9 に対して HP 抗 体価が 以上 0 未満では84 名中尿素呼気検査陽性が 名で陽性率 は5.5 であった 未満の尿素呼気試験の実施は5 名しか検査を 実施しておらずその内陽性は 名であった また HP 抗体価検査と 上部消化器内視鏡検査の両方の検査を受けられた方で萎縮性胃炎 を認めた方 委縮性胃炎については 名の専門医で判定を行った は HP0 以上では /07 人 HP 以上 0 未満では8.0 4/89 人 で HP 未満では8.9 88/997 人 であった 結論 当クリニックにおいては HP 抗体以上0未満の尿素呼気試験では 5.5 が陽性であった また上部消化管内視鏡検査では8.0 の 方が萎縮性胃炎を認め早期胃がんも 名発見された HP 抗体 以 上 0 未満の人の場合 今回の追跡検査で現感染 既感染が混在す ることが推察され胃がんリスク検査を正しく評価する為には他の 検査法で HP の感染の有無を確認する必要があると考える 近藤 智雄, 杉山 陽一 -5-5 なかしま ひろたか 中島 浩貴 嶺澤慎太郎 柴田えい子 健康推進センター 加藤 貴彦 阿部 美和 一宮 洋 小坂 昌史 木村 福美 白井亜希子 高村 好 目的 当社では 定期健康診断の一環として 40 歳以上の従業 員に社内診療所で胃がん検診 胃透視検査 を毎年実施してきた 06 年 4 月の厚生労働省の指針により 胃がん検診が 年に 回へ と変更され 当社の胃がん検診も07 年 4 月から 年に 回へと変 更した 変更に先立ち 胃がんリスク検診を行いリスク低減を図 ることにより 効率的に胃がん検診を実施することとした 今回 胃がんリスク検診の結果および効果について 今後の課題も含め て報告する 方法 までの 年間で 40 歳以上 の従業員を対象とし 6,84 名に胃がんリスク検診および胃透視 検査を実施した 男性6,576名 女性67名 平均年齢48歳±歳 陽性判定者 B C D 判定 には 医師から全員にピロリ菌感染の 有無 胃粘膜萎縮の状態を説明した B C 判定者には除菌およ び胃カメラ D 判定者には胃カメラの目的で外部医療機関を紹介 した 結果 胃がんリスク検診の除外項目該当者は 全体の.5% 856名 存在し そのうち既除菌者は全体の7.8% 57名 であった 除外項目該当者を除いた5,987 名の結果は A 判定が8.% 4,854 名 B 判定が.8% 88名 C 判定が4.% 57名 D 判定が0.8% 48 名 で 陽性判定者は8.9%, 名 存在した 更に詳細な結 果は当日に報告する まとめ 企業健診で胃がんリスク検診を利 用することにより 胃がんと関連があるピロリ菌を除菌するとい う原因対策が明確に説明できるので 理解を得やすく従業員のリ スク低減へ繋がったと考える 胃透視検査における萎縮診断にお いて 胃がんリスク検診は診断補助として有用であった 今後の 課題として 除菌または胃カメラの紹介を拒否された方に対して は 次回の健康診断で再度啓蒙をしていくこととした -5-7 胃透視検査と胃内視鏡検査でABC検査の除菌率を知る 一般財団法人 すずき 三友堂病院 じゅんこ 鈴木 純子 長岡ひとみ 仁科 盛之 健康管理センター 渡辺 里香 近 郁子 村山かほり 宮田 禮介 木村 裕子 遠藤 国勝 はじめに当院では04 年から ABC 検診を導入した 胃の中にピ ロリ菌がいることにより胃癌や胃潰瘍の危険率が高くなるので 胃癌のリスク低下を目的に B 判定以上の方へ除菌を勧めた ABC 検診では 本来胃透視の方が直接胃の中が診られないことにより 胃癌の早期発見につなげられるよう勧めたい検診であるが 胃カ メラで ABC 検診を受けられる方が多く 胃透視の方に勧めても なかなか受診率が少ないと感じた為 今回当院の胃癌検診状況を 把握し 今後の対策を検討できたのでここに報告する 目的胃透 視 胃カメラの ABC 検診の受診率を知り除菌者数と除菌率を上げ ることを目的とする 方法04年4月から07年月までの年間 の ABC 検診を受けられた胃透視 胃カメラを受けられた方の除 菌率を比較検討した 結果胃透視で ABC 検診を受けた数が5件 うち A 判定6名 B 判定以上87名 うち除菌者66名 胃カメラ で ABC 検診を受けられた数 40 件 うち A 判定が65 名 B 判定 名 C 判定 8 名 D 判定 名だった 考察胃カメラで除菌率 は44.% で 胃透視の除菌率が5.% でした やはりバリウムの除 菌率は胃カメラに比べると低く ABC 検診受検率を高める必要が あるとわかった 今後の胃癌予防の為にも健診者に除菌の重要性 を伝える必要があると考える Vol. No. 07 年

172 経鼻内視鏡検診における年代別発見胃癌の検討 よしむら 吉村 鈴木 り え 理江 静 博愛会 胃部X線検査の合併症発症予防に対する安全対策への取り 組みについて センターウェルネス 志賀 典子 橋本 俊彦 村岡 那須 直子 繁 西藤 医療法人社団 進興会 進興クリニック 医療法人社団 進興会 オーバルコート健診クリニック 医療法人社団 進興会 亮子 清水 康弘 大塚 博紀 森山 紀之 進興会 立川北口健診館 漆原 貴之 藤田 圭子 目的 胃部 X 線検査 胃 X 線 の受診者が 消化管穿孔などの合併症を起こす 可能性がある疾患の既往 リスク既往症 を有する場合 医師が検査実施の可 否判断を行う必要がある このため リスク既往症の有無を正確に把握する ことは重要である 今回我々は効率よくリスク既往症を把握する取り組みを 実施したので報告する 対象 平成 8 年 月 下記の取り組みの実施前 に胃 X 線を予約した,05例および平成9年月 取り組み後 に胃X線を予約した,5 例 方法 1 問診票と口頭での既往症の確認に加え 新たな取り組みとして リスク既往症などを記載したチェックシートを受診者に配布し 検査待ち中 に読んでいただき 検査開始時にチェック内容を確認 チェックシートを回 収するという流れを導入した 当院にて婦人科疾患術後の受診者で胃 X 線合 併症を経験したため リスク既往症に婦人科疾患の手術既往を追加した 2 取り組み前後において 医師の受診可否判断を実施した人数 受診不可と判 断された人数を比較した 結果 1 取り組み前は8 例 0.76 が大腸疾患や強 い便秘により受診可否判断を受け 名が受診不可と判定された 2 取り組 み後は8 例.6 が大腸疾患や強い便秘により受診可否判断を受け うち 6 名は問診票には記載がなくチェックシートを利用したからこそリスク疾患 を有すると判断された 6 名中 名は受診不可と判定された また 婦人科疾 患の手術既往により7 名.5% が受診可否判断を受け うち4 名はチェック シートでのみ抽出され 名は受診不可と判定された 考察 1 検査待ち中 のチェックシートの活用により 問診票では把握できなかったリスク既往症 が把握でき受診回避も可能であったことから 本取り組みは胃 X 線の安全性 向上に有用と考えられた 2 婦人科疾患の手術既往でも大腸疾患と同程度の 受診不可判断があり リスク既往症として追加することは重要と考えられた 受診者を積極的なピロリ菌除菌治療へとつなげ るための工夫 アネックス 宮崎 武士 今井 俊一 静岡赤十字病院 かわだ 渡辺 彰 馬場 保昌 川田 目的 胃X 線検査において良好な画質を得るために バリウム温度管理 の有用性について検討した 対象 期 間 06 年 6 月 06 年 9 月 対象者数 00 名 男性 56.% 女性 4.7% 平均年齢 46.才 男性 46.才 女性 46.才 使用薬剤 高濃度低粘性粉末造影剤0w/v%40ml 発泡剤は5g 検討方法 バリウムの温度管理群 平均.8 及び常温群 水道水の 温度 について画質の違いを分析した 評価方法は 胃 X 線基準撮影法 背臥位正面位 において バリウムの洗浄 付着能及び残泡に代表され る画像の造影効果について 胃がん検診指導講師の資格を有する 名の 技師が5段階評価を行った 検討項目. 温度管理群及び常温群の洗浄 付着能について 5 段階評 価を行った. 温度管理群及び常温群の残泡有無について 5 段階評 価を行った 結果. 洗浄 付着能について 評価 4 以上を画質良好とし 以下を画質不良とした 画質良好 温 度管理あり 84.9% 常温 6.6% 画質不良 温度管理あり.0% 常温 6.5%. 残泡について 評価 4 以上を残泡なし良好像とし 以 下を残泡の目立つ不良像とした 良好 温度管理あり 94.5% 常温 90.7% 不良 温度管理あり 0.8% 常温.6% 考察 洗浄 付着能評価における画質良好群では 温度管理の施行が常 温使用と比較して.% 良好な成績であった 有意差 p=0.047 残泡 については 温度管理による明らかな有意差は認めなかった 結語 バリウムの温度管理を行うことで 粘性が下がり拡散性が良くな る この効果により洗浄 付着能も向上する このことから 胃 X 線検 査において温度管理を行うことはたいへん有用性が高いと推察される 平野 麗美 大西 洋三 健診部 経鼻内視鏡センター かずあき 和昭 はじめに 日本ヘリコバクター 学会の勧告に基づき 当院人間 ドックでは Helicobacter pylori 以下 Hp 感染胃炎を積極的に診 断し 除菌治療を行なう方針としている 受診者の Hp 感染胃炎 を正確に診断し 速やかな除菌治療につなげるための工夫行って いるので これについて検討を加えてみた 対象と方法 対象は 06 年に当院を経鼻内視鏡検査で受診 胃がんリスク 層別化検査 以下 ABC 分類 を希望した男性 0 人 4 84 歳 平 均56.8歳 女性0人 8歳 平均55.7歳 合計人である 希望者には. オプション検査となることの同意を得たうえで 採 血検体の残りを利用して ABC 分類を行った. 結果を伝えるため の外来を予約し Hp と胃がんリスクに関するパンフレットを渡 した. 外来では内視鏡所見と ABC 分類を併せた結果でリスクを 伝え 除菌を希望する場合は除菌外来で治療を行うこととした 結果 外来受診率は98.7% 0/ 人 であり 来院しなかった のはわずか人 未感染 現感染 であった 0人の外来受診者 のうち Hp 現感染症例と判定されたのは06 人 46.% うち04 人 98.% が除菌治療を希望 実施した 考察 報告書だけで ABC 分類結果を伝えるのでは 受診者が判定された胃がんリスクを正 確に理解できるのかは甚だ疑問である いわゆる やりっぱなし の ABC 分類 となってしまうことも大いに危惧される 結果説明 の外来を設定することで 98.7% の受診者に対して直接 Hp に関す る正確な情報提供ができたものと考えている さらに内視鏡所見 と ABC 分類を相補的に用いることで いわゆる Hp 抗体陰性高 値群 の問題も防ぐことができた このような工夫によって Hp 現感染症例のじつに98.% に対して除菌治療が実施できた 外来 での結果説明という手間はかかるものの Hp 現感染症例を積極 的な除菌治療へとつなげる有効な手段ではないかと考えられた Vol. No. 07 年 日 木 やすひろ 竹下千賀子 湯田 恵 8月 しみず 本橋 彩華 齊藤 春枝 森山 紀之 -5- 胃X線検査におけるバリウム温度管理の有用性 洗浄 付着能及び残泡を中心に 医療社団法人 じゅんや 口頭発表 第1日目 -5-0 まつやま 松山 純也 杉原奈緒美 馬場 保昌 講演抄録 はじめに 対策型胃がん検診の対象が50 歳以上となり 40 歳代以 下には Helicobacter pylori 以下 Hp 感染状態をふまえた高リスク 群設定による効率良い胃がん検診体制の取り組みが期待されてい る 一方 当施設は若年層が多く 発見胃癌における Hp 未感染胃 癌の割合が相対的に増加している そこで当施設の年代別発見胃 癌を検討し 任意型胃がん検診体制について考察した 方法 04 年 4 月から07 年 月までの経鼻内視鏡検診受診者の べ0,497 例 M,67 F 7,86 を対象に 1 年代別胃癌発見率 2 発見胃癌6例の胃炎の京都分類に基づく Hp 感染状態と臨床病 理学的特徴を検討した 結果 年代別検査総数は40歳代以下0,40例 50.0% 50歳代6,797 例.% 60 歳代,58 例 5.4% 70 歳以上 0 例.5% であっ た 1 各年代別胃癌発見率は 40歳代以下0.08% 50歳代0.5% 60歳代0.% 70歳代0.% で 40歳代以下の胃癌発見率は他年代 より低率であったが 年度 0.06% に対し 06 年度は 0.% と上昇していた 2 発見胃癌6例の内訳は 現感染胃癌 例 6.% 既感染胃癌0例 7.8% 未感染胃癌例 6.% であっ た 各年代の未感染胃癌割合は 40歳代以下7.5% 50歳代47.% 60 歳代 0.0% 70 歳代 0% と若年層で高率であった 病理診断が判 明した0例のうち 進行癌は現感染例 初回 のみで 内視鏡治療 率は現感染胃癌75% 既感染胃癌85.7% 未感染胃癌90.9% であった 考察 40 歳代以下の胃癌発見率は低率であるが 約 4 割は Hp 未感 染胃癌であり Hp 感染をふまえた高リスク群設定ではこれらを救 済することはできない ただし Hp 未感染胃癌のほとんどは内視 鏡治療可能な病変であったことから 任意型検診では Hp 感染に関 わらず40歳代以下でも内視鏡検査の機会を設けるのが望ましいが 検査間隔は延長しうる可能性が示唆された 一般演題 特定医療法人財団

173 -5- ヘリコバクター ピロリ除菌がメタボリックシンドローム に及ぼす影響の男女別検討 医療法人 社団 佐賀大学医学部 はやし 林 富樫 市場 高邦会 高木病院 社会医学講座 あい 愛 理子 正良 大山 隆 酒見 隆信 岩坂 剛 予防医学センター -5- ピロリ感染胃炎の割合が減少しつつある状況において 上部消化管検査のあり方は今のままで良いか 茨城県メデイカルセンター さいとう 宮川 梅村 純子 創 吉武なつき 長野 光範 目的 008 年からメタボリックシンドローム MetS に着目した特定健 診が開始された また 0 年ヘリコバクター ピロリ HP 感染胃炎 に対する除菌が保険適応となり HP 除菌は増加している 一方 HP 感染や HP 除菌と生活習慣病との関連性も報告されている 今回 我々 は HP 除菌が及ぼす MetS 関連健診データへの影響を男女別に検討し た 方法 0 年に抗 HP IgG抗体検査を施行した8 名のうち 陽性 者は445 名であった この中から 05 年に経過が追え 0 年および 04年に除菌した69名と 未除菌者87名を対象とした 除菌者および未 除菌者を男女別に A 群 : 除菌男性 40 名 年齢 55.±8.9 歳 B 群 : 除菌女 性9名 年齢5.±6.7歳 C 群 : 未除菌男性50名 年齢5.8±7.8歳 および D 群 : 未除菌女性7名 年齢5.6±6.8歳 の4群に分け 0年と05年の MetS に関連した項目について比較検討した 成績 年間で有意に変化 した項目は 除菌男性では HbAc 0.9 P<0.0 腹囲.cm P<0.05 HDL-C.mg/dl P<0.05 除菌女性では HbAc 0. P<0.0 収縮期血圧.8mmHg P<0.05 未除菌男性では HbAc 0. P<0.0 未除菌女性では HbAc 0.9 P<0.0 HDL-C.mg/dl P<0.0 収縮期血圧 +.mmhg P<0.05 であっ た 結論 除菌男性において HP 除菌後に腹囲の減少と HDL C の増 加がみられた HP 除菌が MetS を改善する可能性が示唆された HbAc は すべての群で増加していた HP 感染は血糖値を悪化させる要因の 一つではないか思われた また 女性のみで 除菌 未除菌ともに収縮 期血圧が上昇した HP 感染が女性の血圧上昇に影響している可能性が 考えられた 以上より HP 感染や HP 除菌は MetS に関連した健診デー タに影響を及ぼし その影響は男女で異なる可能性が示唆された 齋藤 ようこ 洋子 -5-5 関東労災病院 健康診断部 関東労災病院 臨床検査科 関東労災病院 医療法人 医療法人 医療法人 みやした 宮下みゆき 佐藤 譲 上原 隆志 林 務 木村 緑 目的 近年 上部消化管がん検診を取り巻く環境は 06年に対策型検 診に内視鏡検査が追加されるなど変化しており 任意型検診である人間 ドックにおいても 内視鏡検査の充実は重要と考えられる しかし 上 部消化管検査における安全性の確保 内視鏡検査にあたっての中止薬剤 への対応や合併症のリスクへの対策は十分とは言えず課題となってい る そこで 当施設での上部消化管検査の実施内容と 特に最終的にエッ クス線 X 線 内視鏡いずれの検査も実施しなかった例の背景に関して 検討した 方法及び結果 06年月 月に当院を受診した559例に おいて X 線検査978例 5.4% 内視鏡検査076例 55.0% いずれも 実施しなかった例は58 例 9.6% であった 背景としては 全体での年 齢分布は 9歳で 男性44例 58.0% 女性48例 4.0% であった 上部消化管検査を実施しなかった例は 男性 例 9.4% 女性 6 例 60.6% と女性の方が多く 年齢分布では女性では 0歳 男性では 7 80 歳が他の群と比較し多かった 上部消化管検査の申し込みを行 わなかった例が7 例あり 消化管癌内視鏡治療後 逆流性食道炎やピ ロリ菌除菌後フォローなど消化器疾患で通院中の例が認められた 一方 X 線検査予約の上来院したものの 体位変換困難や高度便秘例など 安 全基準をふまえて診察時に中止と判断する例も例存在した 結論 上部消化管検査の重要性がうたわれている一方 安全性をふまえ て禁忌事項に該当する受診者が多く存在している また X 線検査が苦 手ということで消化管検査を数年していない例も散見されており 個々 の基礎疾患 病状やニーズを踏まえたうえでのきめ細かい対応が必要で ある 7 0 京子 石光 敏行 目的 茨城県メデイカルセンターではにおいて上部 消化管検査の中心は X 線検査である 胃癌と H.p 感染 萎縮性胃 炎との密接な関係が判明したことから 007 年度に胃 X 線検査読 影判定区分内容の改訂を行い 背景胃粘膜を画像から判断するよ うにした 判定は 学会の基準に準じ A: 異常なし B: 軽度の異常 C: 経過観察 D: 精検 E: 現在治療中の5つである 年度の0 年間の上部消化管 X 線検査の背 景胃粘膜を検討し 今後の検査のあり方を考えた 対象と方法 007 年度からは 造影 X 線画像により H.p 未感染相当胃粘膜 に該当する症例を判定 A と B H.p 感染胃炎は全て C 判定 背 景胃粘膜に関わらず精検指示を判定 D としている 結果 背景 胃粘膜の H.p 未感染相当胃粘膜と H.p 感染胃粘膜の割合は %,45.0% %,9.4% %,.% と H.p 未 感染相当胃粘膜の割合が年 々 多くなっていた また 年齢階級 別にみると 007 年度は H.p 感染胃炎の割合が 0-4 歳 9.0% 40-44歳 8.7% 50-54歳 5.% であったが 06年度は0-4歳 4.8% 40-44歳 9.6% 50-54歳 8.8% 60-64歳 :5.% であった 受診者の殆どが上部消化管検査を受けていた 考察 判定区分内容の改定を行うことで 判定から胃粘膜背景粘膜の状 況を把握できるようになっていた 年々 H.p 感染胃炎の割合は低 下していたことから 0 年後はの対象の中心である40 64 歳における H.p 感染胃炎の割合は減少していくことが予想さ れ 今後胃がん検診の目的で上部消化管 X 線検査を行う場合には 工夫が必要と考えられた -5-4 当院において上部消化管検査を実施しなかった例の背景に ついての検討 皆川 CTコロノグラフィーの大腸がん検診導入に向けた検討 大腸内視鏡検査との比較 なかむら 総合青山病院 総合青山病院 総合青山病院 ふみひろ 中村 文洋 小林美早紀 瀬川 昂生 放射線技術室 健診センター 消化器内科 安達 英俊 鈴木 正臣 竹内 山崎 諒 敦史 永旗 祐似 豊田 澄男 目的 死亡者数 罹患率で上位に位置する大腸がんにおいて内視鏡に よる 次検査の受診率が低い事と内視鏡医の不足が問題とされている そこで CT コロノグラフィー 以下 CTC の 次検査としての有用性並 びに将来における大腸がん検診に CTC 導入を目的としてこの研究を 行った 方法 当健診センターにおける0年0月から06年9月 までの便潜血陽性者,86名のうち 次検査を内視鏡にて施行した497 名 平均年齢 5. 歳 男女比 6 4 の大腸ポリープ 大腸がんの陽性 反応的中度と 当院消化器内科にて008年月から06年月までの 便潜血陽性者のうちで CTC を施行した487 名 平均年齢 69.8 歳 男 女比 5 5 の大腸ポリープ 大腸がん疑いと読影された有所見率を比 較した 当院消化器内科での便潜血陽性者次検査における CTC の 大腸ポリープ 大腸がんの検出精度を評価した 結果 内視鏡検査 で大腸ポリープ 大腸がんを有したのが 名であり陽性反応的中度 は4.% であった 一方 CTC で大腸ポリープ 大腸がん疑いと読影し た者が75 名であり有所見率は56.5% であった 当院 CTC の大腸ポ リープ 大腸がんの検出精度は 感度94. 特異度5. 陽性反応的 中度60.0 であった 結語 有所見率は CTC の方が高い値と なった その要因として 残渣をポリープと読影しているためと考え られる 当院の CTC は感度が高く 特異度が低いという事より 同様に残渣をポリープと読影しているため 偽陽性が多くなっている と考えられる 検診に導入するためには上記の結果をふまえ今後はタ ギングの利用により偽陽性を少なくすると共に オプション検査とし ての検査枠の設定や看護師の配置など 体制の整備も検討課題となる Vol. No. 07 年

174 -5-6 大腸CTにおける微小ポリープの陽性的中率と取扱への提案 ま じ ま けんいちろう 健康管理科 健康管理課 画像診断室 馬嶋健一郎 村木 洋介 渡邉 真路 田島 太一 篠田 中日病院 内科 中日病院 健診センター 中日病院 外科 誠 やまだ 長岡 久代 柴田 伸一 社会医療法人社団さつき会 朝比奈良江 山田 珠樹 わかはら 若原 目的 CT colonography CTC は内視鏡検査や注腸検査と比較し て苦痛が少なく 大腸ドックや保険診療による大腸がんスクリー ニングとして年々検査件数が増加している しかし 検査の苦痛 度について報告は少なく詳細に検討することで検査の問題点を明 らかにする目的で調査を行ったので報告する 対象 方法 06 年月から07年月に大腸ドックあるいは保険診療で CTC 検査 を受診した連続0名 平均年齢65.6歳 男性57名 女性45名 を対 象にした 前処置は前日にCTC用検査食 FG-two とコロンフォー トによるタギングを行い 排便状況に応じてラキソベロン液の 追加内服をし 当日朝にマグコロールPを内服した 総合的な 苦痛度 検査前 検査中 検査後の症状別の苦痛度についてアン ケート調査を行い 苦痛度は Face Rating Scale を用いてスコア 化 0-5 した 炭酸ガス注入は自動注入機 PROTOCOL を用いて 圧設定 8mmHg で行った 結果 総合的な苦痛度としては楽だっ た0 少しつらかった66 つらかった 度と受けたく ない であった 主な症状は 腹痛 腹部膨満 気分不良 羞 恥心 挿入違和感 めまい ふらつきであった 腹痛 腹部膨満 は 検査中がピークで検査後には速やかに改善していた 苦痛が 強い受診者の背景としては 若年 女性 初回受診で苦痛が強い 傾向にあった また 高度の苦痛を自覚した受診者は 有意に腹 痛 腹部膨満が強く 検査中だけでなく検査前から苦痛が強かっ た 結論 受診者アンケートにより CT colonography は受容性の 高い検査であることが分かった また 苦痛が強い受診者は若年 女性 初回受診が多く 検査中だけでなく検査前から苦痛が強かっ た 目的 CT colonography CTC の大腸がん検診陽性者に対する 精密検査法としての有用性を検討した 対象と方法 05 年 月 より07 年 月までに当院で CTC を施行した5 例のうち 大腸 がん検診の精密検査目的の4例 男性4人 女性00人 年齢0 歳 -85 歳 平均 54.4 歳 を対象とした 撮影は東芝 64 列マルチスラ イス CT で行い 解析は Zaiostationを用いた 対象とする病変は 6mm 以上の病変とし その後に施行した大腸内視鏡検査 CS で の診断と対比 サイズ 肉眼型 部位ごとに感度 Se 陽性的中 率 PPV を算出した 結果 CTC で6mm 以上の病変を8 症例で 5 病変指摘 そのうち CS 施行 比較検討できたのは 症例 45 病変であった CTC で指摘し CS でも病変を認めたのは4 病変 CTC で指摘したが CS で認めなかったのは 病変 CTC で指摘せ ず CS で指摘されたのは4 病変であった Se PPV がそれぞれ 4/ / であった サイズごとに検討する と 6-9mm の病変では /6 6.9 /5 9 0mm 以 上の病変では0/ 95. 0/0 00 であった 肉眼型では Is 型 平坦型病変 部位では 盲腸 横行結腸病変の検出が困難 であった CTC で疑陽性であったのは前処置不良に起因するもの が多く CTC で検出できなかった病変は 平坦型病変が多かった また CTC を CS へのつなぎの意味で考えて 多発病変であるた めに指摘しなかったと考えられる病変が見られた 結論 0mm 以上の病変 隆起型病変に関して 精密検査法としての CTC の 精度は良好と考えられた 一方 前処置の方法 平坦型病変の検出 読影の方法に関しては 更なる精度向上が必要と考えられた にて上部消化管造影検査後バリウム腹膜炎を発 症した2症例の検査前評価についての検討 はるさき健診センター 和田 恒哉 中島 幸恵 松佐古 敬 立松 輝 たかし 卓 猪狩 袖ケ浦さつき台病院 成子 古谷 健診センター 嘉隆 上部消化管造影検査後にバリウムが消化管外へ漏出して発症する バリウム腹膜炎は非常に稀な合併症であるが非常に重篤な経過を とると言われている 今回我々は他健診施設にてバリウムを用い た上部消化管造影検査を実施後 腹痛を主訴として当院へ紹介と なったが S 状結腸憩室穿孔によるバリウム腹膜炎であった 症 例を経験した スクリーニング検査としての大腸検査の必要性に ついて検討を行った 症例 57歳 男性 平成年0月0日人 間ドックにてバリウムを用いた上部消化管造影検査を行った 当 日下剤を内服するも排便なく自分で浣腸を 回行ったが排便はな かった 翌日腹痛が出現し近医を受診 同医にて浣腸を 回行っ たが排便なく腹痛が持続したため当院へ紹介となった S 状結腸 憩室炎の診断のもとに内科的治療が開始されたが S 状結腸憩室穿 孔によるバリウム腹膜炎の診断のもとに外科へ紹介となり緊急手 術を施行した 症例 6歳 男性 平成9年月日 にてバリウムを用いた上部消化管造影検査を行った 当日は白色 排便を 回認めた 翌日朝食後便意がありトイレにて力んだ際に 腹痛が出現して当院を受診した 腹痛は著しく S 状結腸憩室穿孔 によるバリウム腹膜炎の診断のもとに緊急手術を施行した いず れの症例も前年度まででバリウムを用いた上部消化管 造影検査を複数回実施していたが 検査後腹痛等の異常は認めて いなかった 大腸については便潜血検査以外の検査を行っていな かった でバリウムを用いた造影検査を実施する際に は大腸憩室炎に関する病歴聴取が行われているが 憩室炎および 憩室症が疑われる受診者には内視鏡検査への変更が必要であると 思われた またスクリーニング検査として大腸内視鏡検査 大腸 D-CT 検査を行い大腸がんや憩室等器質的な通過障害の有無を事 前に確認しておくことが望ましいと思われた Vol. No. 07 年 日 木 岩出 悦子 加藤きよみ 善秀 正弘 8月 えつこ 中山 大野 -5-9 CT colonographyにおける検査受容性についての検討 いわで 白木 茂博 池田 信男 口頭発表 第1日目 -5-8 ひさし 山田 尚史 鈴木 正之 講演抄録 目的 大腸 CT は近年普及しつつあるが読影法の標準化はされておらず 課題の一つに6mm 未満の微小ポリープをどう扱うかという問題がある 欧米では微小ポリープは病的意義に乏しいためレポートに記載する必要は ないとされているが 本邦では定まったコンセンサスはない 微小ポリー プに似た隆起所見は読影中頻繁に認められるため これら全てに詳細な読 影を試みると労力を要する 今回の研究は検診大腸CTにおける微小ポリー プの適切な読影法と取扱を明らかにするため その診断精度 陽性的中率 を検討した 方法 0年6月 05年月当院にて行った大腸 CT を対象 とした 読影者は初級レベルで 基本的に微小な所見も比較読影を含め詳 細に観察した 大腸 CT 検査後 年未満に行った大腸内視鏡を標準とし微 小ポリープへの陽性的中率を検討した また同時期の検査で6mm 以上で 要精査とした病変の陽性的中率と比較した 加えて 微小な所見を全て詳 細に観察する事はやめ 確信度の高そうな所見だけに詳細な観察を行う読 影方針に変更した06年月以降とくらべ年間の通常前処置症例の読影時 間を比較した 成績 ポリープ別の陽性的中率は0mm 以上の病変で00 7/7 6mm 以上で6.5 5/4 であった 6mm 未満の病変では8% 4/50 と有意 に低く その中でも確信度が低い場合 95% 9/0 が偽陽性であった 微 小ポリープ同定の因子についての単変量解析では 病変の高さが一番有意 な因子であった 読影時間中央値は微小所見を詳細読影した場合8分 確 信度の高そうな所見だけに詳細な観察を行った場合4分であり有意な差を 認めた 結論 微小ポリープの陽性的中率は低いため 微小ポリープにこだわらな い読影を採用する事は 読影者の負担を減らす事に寄与すると考えられた 岡崎市医師会 大腸がん検診の精密検査法としてのCT colonographyの 有用性の検討 一般演題 亀田総合病院 亀田総合病院 亀田総合病院 -5-7

175 健診を契機に発見された消化器重複癌の一例 医療法人北斗会 宇都宮東病院 う が じ ん たくひろ 宇賀神卓広 渡辺 美穂 要受診者への受診状況調査による未受診把握と 未受診者 の傾向分析 健診センター 津戸 直樹 藤沼 澄夫 便潜血検査免疫法は安価 簡便 非侵襲的であり 前日の服薬や 食事の制限もない点で優れている 死亡率減少効果も示されてお り 大腸癌検診ガイドラインでも実施が強く推奨されている 一 方 大腸癌検診は 精検受診率が必ずしも高くない点で問題があ る 今回 我々は 健診を契機に発見された消化器重複癌の1 例を経 験した 症例は64 歳の女性 主訴は腹痛 既往歴 喫煙 飲酒歴 はない 家族歴は妹が悪性リンパ腫 大腸癌検診の便潜血が3 年 連続陽性であったが放置し 立ちくらみ 肛門の奥の鈍痛と肛門 出血も出現したが放置していた その後 健診で貧血も指摘され て受診し 進行直腸癌 早期上行結腸癌 胆嚢癌と診断された 上行結腸癌の ESD 後に胆嚢癌の手術 そして直腸癌に対する化学 療法の予定であったが ESD の前処置で腸閉塞を発症したため 人工肛門造設後に ESD その後 胆嚢癌の手術が施行された 近年 大腸癌は増加傾向にある 救命のためには早期発見が重要 であるが 早期には無症状のことが多い 便潜血が陽性でも精検 を受けない理由として 症状がないことや精検に対する漠然とし た恐怖心等が挙げられる 精検受診率向上のためには 疾患や精 検の重要性に関する啓蒙 さらには未受診者に対する効果的な受 診勧奨が望まれる また 近年 高齢化 画像診断の進歩に伴い 重複癌が増加傾向で 検診で発見されることもあり 注意を要す る 大腸癌と胆嚢癌の同時重複癌は比較的稀であり 貴重な症例 と考え 考察を加えて発表する Key words : 大腸癌検診 精検 受診率 受診勧奨 高齢化 重複癌 -6-0 三重県厚生農業協同組合連合会 松阪中央総合病院 健康管理施設 エポック ひらたに めぐみ 惠 中村 繁美 中西早百合 木平 悦子 はじめに 当院では 精査を必要とする受診者に対して 精査受 診勧奨文書を健診結果報告書に同封している しかし 受診勧奨 用紙から把握できる精査受診率は約 4 割であった そこで 受診 日より6カ月以内に返信の無い受診者に対し 再度受診勧奨文書 を送付して受診率の向上を計った 今回その効果について検討し たので報告する 対象 方法 05年度要精査者4,79名中 6カ月 以内に精査受診状況が確認できていない,58 名に対し 再度受診 勧奨用紙を送付した 毎月返信状況を確認し検討した 結果 再 度送付した受診勧奨用紙の返信は 9 名からあり 5. であっ た また 送付後 3カ月以降の返信はほとんどなく 48 が送付 時にはすでに受診されていた 考察 今回の精査受診率向上への 取り組みにより 約半数は受診され 受診率は50.0 となった しかし毎年同項目で精査指示があっても 未受診で翌年の健診を 迎えてしまう受診者もある 健診問診票に前年の精査受診状況を 表記し 翌年健診当日保健師による受診勧奨を行うように工夫し た また後納払返信用封筒を利用することに 受診率の向上につ ながったと考える 今回は再受診勧奨の時期を6カ月経過後と した 今後は その時期の検討や 個々の検査結果に応じた精査 勧奨用紙の工夫や資料を追加すること また 医師による結果説 明時に重要性を伝えていくこと等 精査受診率の向上を目指した い はない 健診センター ゆうこ 花井 佑子 坪井 美加 栗林 幸美 田伏 洋治 土屋 絵未 西川亜友美 木村美智子 饗庭オリエ 佐々木宗子 目的 疾病の早期発見 早期治療は健康診断において最も目指すべき ものの一つである 当施設でも精査受診率向上を目指して取り組みを 行ってきた これまでは精査受診把握率をもって精査受診率としたが 今回は未受診把握に努め 未把握率を減らすと共に未受診者の傾向の 分析行い 今後の課題を検討したので報告する 方法 06 年 月 月で健診当日に紹介状の発行をした04 人のう ち 電子カルテや返信書類で精査受診が確認出来なかった5 人を対象 とした 紹介状の発行日から3カ月以上経過した段階で調査用紙 受診 済みなら受診結果 未受診なら未受診理由の記入を依頼 を送付した 結果 調査書類の回収率は44.% /5 で 受診済みが 人 未受診 が 人だった 受診済みのうち4 人が調査書類の届いた後で受診して いた 未受診の理由 複数回答 は 症状がないから が最も多く5件で 仕事で行けなかった が4 件 受診が必要なほどの結果と思わなかっ た が件と続いた 未把握は9人で 未把握率は9.5% 9/04 だった 未受診と未把握の合計 4 人の傾向を分析すると 年齢階級別では60 歳 未満が 人で75.6% を占めた 要受診項目別では 胃検査 が 人で最 も多く そのうち9人は胃透視だった 06年の精査受診率は86.% 前 年84.5% だった 考察 今回は受診勧奨ではなく 受診把握と未受診理由の調査を目的 としたため 未受診者も返信しやすいように調査書類に受診を勧奨す る内容は記載しなかったが 4 人の受診行動に繋がった 未受診 未 把握 の年齢傾向で若年層が大半を占めたことから 健康への関心の影 響と予想したが 未受診の理由として 症状がない 受診が必要な結果 と思わない と回答した計 6 人のうち60 歳未満は2 人であり 高年齢層 への理解力へ応じたアプローチの必要性を示唆した -6-0 次精査受診勧奨率向上への取り組み 平谷 宇治武田病院 当施設でのC判定区分者 生活習慣病関連項目 に対する追跡調査の現状と課題 医療法人 財団 康生会 武田病院グループ えぐち ち か 江口 智香 森川真莉恵 武田 隆司 武田病院健診センター 桝田 出 山本 美恵 二階堂文美子 平松 知穂 武田 隆久 湯原 智子 武田 道子 目的 受診後の二次管理は 日本学会が策定した D 判定区分 要医療 精密検査 者だけでなく C 判定区分 要経過観察 生活 改善 者 C 群 でも重要であるが 特に C 群では精密検査 医療の実施率 や二次受診把握率が低い 今回 当施設における C 群に対する追跡調査の 現状を調査し 今後の課題を考察した 方法 04 年度受診者 08 名のうち 血圧 糖代謝 脂質関連項目において C 群に該当したの は48 名 40.9 であった このうち 追跡調査で二次受診状況を把握で きた77 名 C 群該当の7.% を対象として 性 疾患 年代別などから現 状を調査した 追跡調査は 自己申告による二次検査結果用紙の返信 医 療機関からの紹介状の返信 当施設と同一医療法人の医療機関受診者での 電子カルテ閲覧の何れかを用いて行った 成績 追跡調査による二次受診 把握率は 女性が男性より高く. 4.5% p<0.0 疾患別では脂質が 血圧や糖代謝より低かった 血圧 4.5 糖代謝. 脂質.% p<0.0 年代別では 50 歳未満 9.% 8 名 歳未満 9.% 486 名 70 歳以 上 4.% 名 であり 若年者で低く高齢者で高かった p<0.0 対象 者のうち 05 年度もを受診した545 名について治療 検査結 果の推移を検討したところ 血圧の7.6% 脂質の.5% で投薬治療が開始 されていた 一方 血圧の7.7% 糖代謝の6.% 脂質の% が D 判定区分 に進展していた 結論 当施設での C 群の二次受診状況把握率は極めて低 く 追跡調査方法の見直しが急務であることが示唆された 特に若年者 男性 脂質異常者に対しては二次受診状況を把握し積極的な受診勧奨を行 う必要がある また C 群でも血圧や脂質異常は投薬治療が開始される場 合があること 血圧や糖代謝異常では病態が進展する可能性があることな どを受診者に説明し 生活習慣の自己管理を促す必要性が考えられた Vol. No. 07 年

176 -6-04 平鹿総合病院 くどう 健診センター かつひと 工藤 優寛 佐々木英行 齊藤 研 門脇那楠子 桐原 優子 福本 真也 森崎 珠実 森川 河田 浩安 則文, 行宏 腹部超音波検査における要精検症例の追跡調査とその課題 かいくら み な こ 皆倉美奈子 畠山 朋美 背景 胸部単純 X 線検査は肺疾患 特に肺癌のスクリーニングとして 健診において大変重要な検査である 肺癌は他の癌と比 し進行が速く1 回の見落としが治癒の機会を奪うこともありえる そ の一方で 胸部単純 X 線検査には診断の限界があり 陳旧性肺結核な どの病変がある場合 肺癌の指摘が困難な場合もある 前回我 々は 開院 年目の大学病院附属施設における胸部 D 判定の現況 と課題を報告し に掲載した 今回は 開設年目の解析 を発表する 方法 06年月日 月日までの年間に胸部単純 X 線検査をされた000例について D判定者の内訳 再受診率 診断率 胸部 X 線所見 CT 所見等を検討し さらに05 年 5597 例との比較検 討を行った 結果 000 例において 前年も受診された方は 90 例 9.0 であった 06 年の D 判定は 8 例.8 であった D 判 定例のうち例は当日説明し46例は後日連絡した 6例は連絡するも 来院されなかった 合計0例 7.0 が当院で CT 検査を施行された その0 件において胸部 X 線所見 CT 所見を検討した 胸部 X 線にお ける陰影部位は 右肺0例 左肺8例 両側9例 側面像6例 心血管 系例 その他例であった X 線所見としては 結節影5例 74.9 すりガラス影 例 9.9 散布影 粒状影 8 例 間質影 浸潤影 8 例 胸膜疾患6例 空洞影例 気胸例 その他5例であった CT 検査での 有意な所見として 結節 すりガラス影例 肺癌4例 過誤腫例含む 結核 非結核性抗酸菌症0例 活動性炎症性変化5例 気胸例であった 考察 健診後の呼び出しシステムにおいては06 年も高頻度に再受診 され CT検査受診率も高率であった D判定率は.8 と05年の4. より低下した 肺癌発見率は0.04 であり05 年の0. と比し低下し た さらにデータ更新を行い 若干の文献的考察を加え報告する 高森 目的 高齢者人口の増加に伴い を受診する高齢者の 数も増加すると思われる 高齢になるにつれ すでに様々な疾患 の治療がなされていると予想できるが 高齢者がを受 けることによって新たに発見される要精密検査 要治療の疾患に はどのようなものがあるかについて検討した 対象と方法 対象は05 年 4 月 06 年 月に当センターで人間 ドックを受診した65歳以上の男性759人 女性480人 検討した健 診判定項目 呼吸器 循環器 血圧 腎臓 肝臓 胆道系 膵臓 消化管 糖 脂質 血液 泌尿器 婦人科 乳腺 結果 肺癌例 胃癌例 肝内胆管癌例 腎癌例 前立腺癌7例 胸腺腫例 卵巣腫瘍例を認めた 胃癌2例には ESD を 前立腺 癌 7 例中 4 例に手術を その他の症例全例に手術が施行された 精査 治療が必要な肺炎 2 例 狭心症 1 例 心房細動 6 例 高血 圧7例 糖代謝異常例 脂質異常症5例 膀胱炎例 胃十二 指腸潰瘍を9 例に認めた また 膵嚢胞性病変 5 例は消化器内科 外来で経過観察中である 結論 今回の検討では癌症例のほとんどに根治的な治療が行われ ており 高齢者においてもがんの早期発見のために定期的に人間 ドックを受診する意義があると思われた また 症状が悪化する 前に健診をきっかけとして呼吸器 循環器 消化器疾患が発見さ れ 早期の治療に結びついた 高齢者においても定期的な人間ドッ ク健診は意義があり 推奨したい 社会医療法人 中野 朱美 平田 一人, 智美 日 木 先端予防医療学 肝胆膵病態内科学 呼吸器内科学 米本 健康管理センター 8月 北野病院 口頭発表 第1日目 胸部要精密検査判定と呼び出しシステムの活用 年目の解析 木村 達郎 田中 史生 こ 講演抄録 たつお き 遠藤真紀子 清水 志 佐々木司郎 目的 当施設では で要精密検査および要治療と判定 された受診者 以下 精検対象者 に追跡調査を行い 精密検査 以 下 精検 受診状況の把握に努めている 今回 精検受診率の向 上を目的として 精検依頼書の返信状況を分析し 精検受診の有 無に関連する因子を明らかにする 方法 0 05 年度人間 ドックを受診した4名 男性800名 女性44名 を対象とした 重複受診者は初年度データを使用 検査項目をがんに関連する 検査項目群 以下 がん群 と生活習慣病 その他に関連する検査 項目群 以下 生活習慣群 に分け 精検受診状況 全受診 一部 受診 未受診 別 性別 受診歴 初回 非初回 別に検討した 有 意差検定はχ 検定を用いた 結果 精検対象者は4 名中 がん 群070名. 生活習慣群54名 47. であった 各々を精 検受診状況別にみると がん群は全受診 6.7 一部受診.8 未受診4.5 生活習慣群は全受診50.0 一部受診8.5 未受診 4.5 であった さらに 各群の精検受診状況を比較すると が ん群で全受診は高く 生活習慣群で未受診は高いことに有意差が みられた p <0.05 生活習慣群における全受診を性別にみると 男性45. 女性58.9 であり 男性が有意に低く 受診歴別では 初回5.8 非初回48. であり 非初回が有意に低い結果であっ た 結語 今回の結果より 精密検査受診の有無には 検査項目 や性別 受診歴等が影響を及ぼすことが示唆された 今後 精検 受診率向上のために 検査項目や背景因子等を意識したアプロー チをしていきたいと考える きむら 要精密検査 要治療と判定された高齢者症例の検討 公財 田附興風会 えんどう ま 高橋 俊明 南部美由紀 大阪市立大学大学院医学研究科 大阪市立大学大学院医学研究科 大阪市立大学大学院医学研究科 一般演題 における精密検査受診状況と受診行動に関連す る要因の分析 青雲会 青雲会病院 丸山 睦子 岩永みすず 今別府芹加 愛甲 孝 中野 道代 川井田 浩 目的 腹部超音波検査結果は 当施設では04 年度に本学会等で 作成された腹部超音波検診判定マニュアルを所見提示に原則とし て用いている 今回 医師により要精検と判定された受診者につ いて追跡調査し 精密検査受診の実態と今後の課題について検討 をしたので報告する 対象と方法 05年4月 06年月に当院を受診し 腹部超音波検査を行った96 名のうち 要精検と判定された 名 要精検率 4.5% を対象とした 医師により要精検と判定され た受診者に対し 精密検査結果についての返送書類もしくは併設 病院での精検の結果をもとに検討を行った また 精検指示者の 中で経年受診している者については判定区分の変遷についても追 跡調査した 結果 当施設における腹部超音波検査の05 年度精検指示者は 名であり その内訳は男性 77 名 女性 44 名であった 対象臓 器は 胆嚢 胆管名 膵臓名 肝臓6名 他4名であった そのうち 腹部超音波検査以外の精密検査を行ったことの確認が とれた精検実施者は66 名であり 精検実施率は54.5 であった 精密検査の結果 発見されたがんは 名 胆嚢 名 膀胱 名 でが ん発見率は0.0 であった 一方 名 は異常なし もし くは問題なしと診断された 精検指示者の中には経年受診者も多 く 精査に至るまでに数年を要した受診者もいた 考察 要精検率 精検実施率は判定基準や追跡方法の違いもあり 施設間で大きな差がみられる 当院における精検実施率は 他施 設と比べて低率であり 健診の精度管理向上を目指して今回の検 討を行った 今後 受診者に行う精査勧告の方法の改善と 精密 検査を受けやすい体制を整え さらに確実な精査判定につなげる 為の技師の技術の向上にも努めたい Vol. No. 07 年 75 05

177 -6-08 甲状腺癌に対する脳ドックでの頸動脈超音波検査の有用性の検討 JA長野厚生連長野松代総合病院 JA長野厚生連長野松代総合病院 JA長野厚生連長野松代総合病院 JA長野厚生連長野松代総合病院 病理 4 くりた あ き 栗田 明紀 渡邉 隆之 金田 上原 睦 剛4 健康管理部 臨床検査病理部 乳腺内分泌外科 病理部門 信州大学附属病院臨床検査 春日 秋月 好雄 章 -6-0 トヨタ自動車株式会社 健康支援センターウェルポ 東海大学 医学部 基盤診療学系健康管理学 ちさと 荒武 夏江 中村 文美 横地 隆, 加藤久美子 盛定 弘志 沖縄徳洲会 沖縄徳洲会 沖縄徳洲会 たかゆき 永原 隆之 滝沢 瑞紀 山之上弘樹 静岡徳洲会病院 静岡徳洲会病院 静岡徳洲会病院 上田 真路 上田由美子 相澤 信行 臨床検査科 健康管理センター 内科 岡村 墨 香 一郎 相川真名美 中塚 詔子 はじめに 頸動脈超音波検査時に偶発的に甲状腺が描出されることがあ る 頸動脈超音波検査は 脳ドックの項目に含まれる場合が多い 当院指 定の脳ドックでは偶発的な甲状腺疾患に対応するために甲状腺超音波検査 をあらかじめセットにしている しかし 企業指定の脳ドックに甲状腺超 音波検査を検査項目に加えることは難しい そこで 過去の学術大会で同 様の発表を経験し 我々は それを参考に承諾書を作成し企業脳ドック受 診時に 偶発的に発見される甲状腺腫瘤に対して 検査を進めたので報告 する 対象 平成8年9月から月に受診した一団体6名 男性4名 47 6歳 平均5歳 女性9名 46 59歳 平均5歳 方法 脳ドック受診 日受付にて 頸動脈超音波検査において 偶発的に発見される甲状腺腫瘤 について 所見記載の希望の有無を承諾書に記入してもらった 結果 6 名全員が甲状腺腫瘤の指摘を希望された 超音波 甲状腺腫瘤を認めたも のは0名であった そのうち 9名は要診察の D 判定であり 名は経過観 察の C 判定であった その他 超音波検査で指摘はなく MRI で腫瘤を指 摘された 例があった まとめ 日常臨床で 甲状腺腫瘤を指摘され 経 過観察されている方が多数いる その中で 0ミリ以下の良悪性不明の方 や乳頭癌と診断されている方などは 経過観察しなければならない手間と 不安を抱えているのではないかと考えていた そのため 臨床以外で偶発 的に指摘することに不安があった しかし今回 我々と受診者の考えに違 いのあることを知ることができた 承諾書を書いてもらうことで 前年度 まで同じ団体で頸動脈超音波検査時に 偶発的に甲状腺腫瘤を認めた場合 の対応に比べ 今回は安心して超音波検査を施行することができた また 甲状腺を避けるプローブ走査に比べ検査時間の短縮につながった 癌合併糖尿病症例の特徴についての検討 上尾中央総合病院 梅田クリニック 北原 小澤 崇章 謙二 目的 がんと肥満の関係を腹部 CT による内臓脂肪面積 以下 VFA に着目して検討する 対象 008年4月 06年9月に当セ ンターの健康診断を受けた受診者の中で VFA 測定を実施した 男性 ;5 68 歳 平均年齢 46.4±8.0 歳 04,97 名 女性 ;9 7 歳 同47.95±5.90歳,647名 方法 VFA00cm²以上の内臓脂肪 型肥満群と00cm²未満の非内臓脂肪型肥満群に群別し 健診で見 つかったがん発見数を個別に集計して比較検討した 結果 男性 肥満群は,80 例.7 女性は,87 例 5.7 全発見がん数 は男性 94 例 女性 60 例 総計 54 例で 肥満群の発見数は男性 54例 女性0例 総計64例であった 各がんにおいて 肥満群の 総計に対する内訳は 胃0/6例 腎臓9/60例 膵臓/0例 肝 臓4/例 胆嚢 胆管/4例 乳腺7/07例 甲状腺/5例であっ た 考察 国際がん研究機構 IARC は 種類のがんで肥満が高 リスク化の要因である可能性を報告している 自験例で肥満群と 非肥満群の発見数について比較検定を行ったところ 男性におけ る腎臓がんでのみ有意差を認めた 他のがん症例については男女 共に有意差を認めなかったが 肥満との関連を示す一定の傾向が みられた 対象となる受診者数は約.8 万人と決して少なくはな いものの 各がんの発見数が十分ではないことが有意差を見いだ せなかった原因と考えられる 結語 CT を用いた内臓脂肪評価に より 肥満とがんの発生について検討し 内臓脂肪とがんの発生 の関係には相関があることが示唆された 医療法人 医療法人 医療法人 -6- 健診で発見されたがんと肥満に関する検討 あおやま 頸動脈超音波検査における偶発的に描出される甲状腺腫瘤 への対応について ながはら 丑山 茂 宮原 隆成 はじめに 当院では脳ドック受診者へ頸動脈超音波検査施行の際甲状腺の スクリーニングを同時に実施してきた. 甲状腺癌に対する脳ドックでの頸動 脈超音波検査の有用性について検討したので報告する. 対象 過去 5 年間に 当院にて脳ドックを受診し頸動脈超音波検査を試行した7 名 男性 66 名, 女性557名, 平均年齢56.9±9.9歳. 方法 超音波検査にて甲状腺に腫瘤性 病変を認めた場合は腫瘤径を計測して嚢胞性腫瘤と充実性腫瘤に大別し, 超 音波診断フローチャ ートを基本に精査を行 った. 悪性を疑う所見が見られ た場合は医師の判断により甲状腺の穿刺吸引細胞診検査 aspiration biopsy cytology, 以下 ABC による精査を施行した. 結果 受診者 7 名のうち976 例に何らかの腫瘤性病変を認めた. この有所見例976例のうち, 嚢胞性腫瘤を 認めたのは57例, 嚢胞性腫瘤内に充実性エコーを認めたのは4例, さらに充 実性腫瘤を認めた49例のうち嚢胞性腫瘤が59例に合併して認めた. 腫瘤性 病変 976 例のうち当院乳腺内分泌外科にて甲状腺の ABC による精査が施行 されたのは8 例で,ABC の結果, 充実性腫瘤性病変で悪性だった6 例と悪性 疑いの 例の計 7 例が当院にて手術施行された 組織学的診断の結果 6 例 が乳頭癌だった これらの6例はいずれも男性で平均年齢は44.8±8.0歳, 腫瘤 の大きさは-9mm で平均 4.mm だった. 脳ドック時の超音波検査による 甲状腺癌発見率は総受診者7名中6名の0.5%, 全て男性であり男性受診者 66 名の0.5% であった. 考察 甲状腺結節取り扱い診療ガイドラインによ ると検診での触診による甲状腺癌発見率は0.6%, 超音波検査による発見率 は0.46% とされている. 当院においてもの全受診者の触診による 甲状腺癌の発見率は0.% と報告されている 一方当院の脳ドック時の超 音波検査により甲状腺癌を発見したものは全体の0.5% と触診と比べて高 く,超音波検査による甲状腺スクリーニングは有用であることが示唆された. 青山 知里 三谷 淳枝 高橋 英孝 いのうえ とみお 井上 富夫 橋本 佳明 上野 秀之 上野聡一郎 高原 梅田 絢 正吾 川島 友洋 はじめに 当院ので発見された生活習慣病症例は当院 の糖尿病内科において数多く経過観察されている その経過中 悪性腫瘍が発見されることも稀ではない 糖尿病の経過中 発見 される悪性腫瘍合併例の特徴を知る目的で検討を行い若干の知見 が得られたため報告する 対象 対象は5 年以上外来にて経過観 察し得た糖尿病症例 99 例 D 群 で 耐糖能異常症例 8 例 I 群 及 び正常耐糖能症例09例 N 群 を対照に検討した 結果 平均年 齢は D 群70.歳で I 群の7.6歳 N 群の7.5歳とほぼ同等であった 癌発見率は D 群 6.7 で I 群 5.9 N 群 5.6 と3 群間に有意 差は認められなかったが 女性では D 群 9.0 で N 群の4.5 に 比較し有意に高率であった 各々3 群を癌の有無別でみると 高血圧や脂質異常症合併率や喫煙率 血糖のコントロール状態に は有意差は認められなかった 4 それに対し 肥満女性 Mets 及びCKD合併例やBNP高値例はD群の癌症例で有意に高率であっ た 5 また D 群を治療別でみると男性の癌症例はインスリン治 療例の割合が低率であった まとめ 癌の合併は高血圧や脂質異 常症 喫煙率及び血糖のコントロールの良し悪しには影響されず 特に糖尿病の肥満女性や Mets 症例 CKD 合併の糖尿病症例に多 い傾向が認められた 結語 では肥満女性 CKD 合併 例 メタボリック症候群合併例等で癌の合併について注意深い観 察が必要であると考えられる Vol. No. 07 年

178 -6- 一般社団法人 やまもと 新潟縣健康管理協会 あきら 山本 晃 清水不二雄 神谷 尚則 半藤 保 阿部 尚平 福田 祐明 村山 実 小池 輝明 ありた 清水 主税 松浦 恵子 石橋 見季 戸塚 敦子 康弘 一志 新潟大学大学院 生活習慣病予防検査医学講座 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院血液 代謝 内分泌学講座 設楽 かとう 恵美 目的 人体の骨密度は下肢長管骨にかかる荷重に拠ると言われ ており スポーツ医学的にも確立されている また逆に宇宙空 間の様に微小重力環境に於いては骨よりの脱灰が問題に成る事が 判っている にてはその様に極端な環境を扱う訳では ないが 通常の環境に生活しを受診する人の骨密度が 体重を初めとする各指標とどの様な関係を示すかを検討する 方法 当院健診センターを平成28年7月から11月迄受診し た受診者 健診受診者 協会健保受診者 人間ドッグ受診者等 の 内の受診者で骨密度測定を行った55 例について 各 月毎に骨密度と体重 BMIについて集計した 結果 予想に反して月毎にかなりのばらつきが見られはした が 一方体重が多い程骨密度は保たれる傾向が示された事は予想 どおりでもあった 結論 月毎のばらつきに付いては他年度のデータとこれから比 較する事が必要であると考えられる また予想に反してかなりの 体重の受診者でも骨密度の低下した例も有り 反対に極めて体重 の軽い受診者でも骨密度の保たれた例があった 運動歴や病歴 食事等の生活歴の傾向については今回は問診上目立つ傾向は見ら れなかったが 今後例数を集めて検討の余地が有ると考えられる そうする事により 今後の来るべき高齢化社会でのロコモティヴ シンドローム等の予防に関しての占める位置の向上に も資する事が有るものと思われる きみのり 加藤 公則, 小林 隆司 笹川 力 石澤 正博 田代 稔 曽根 博仁 児玉 佐藤 暁 幸示 藤原 北川 和哉 寛 背景と目的 メタ解析において 非糖尿病者に比べて 型糖尿病患者の大 腿骨近位部骨折リスクは約.4 倍に増加しているという明らかなエビデン スがある 肥満は糖尿病のリスクであるが 一方 肥満ではその体重によ る荷重のために骨粗鬆症になりにくい事も知られている また 肥満の原 因に運動不足もある事から 運動不足は骨密度の低下に関与するはずで ある 肥満を中心にとらえても 骨粗鬆症の病態は捉えにくい 以上か ら 生活習慣病や肥満等の因子 並びに運動量と関連する体力測定結果と 骨密度の関連を横断的研究で明らかにしたいと考えた 方法 今回平成 年より平成年まで 新潟県労働衛生医学協会の受診者でオプ ション検査として骨密度測定をされた受診者のべ60,58 人中 体力測定を 併せて行っている初回検査の0,44 人について 体力測定の結果と骨密度 の関連を検討した 橈骨の骨密度をDual-energy X-ray Absorption DXA 法で測定した 結果 骨密度との相関関係を検討したところ 年齢 R=0.5, 体重 R=0.57 HbAc R=- 0.0 LDL R=-0.05, 血色素 量 R=0.06, 収縮期血圧 R=0.066 白血球数 R=0.560 HDL R=0.866, 中性脂肪 R=0.60 握力 R=0.607 閉眼片足立ち R= 立位前屈 R=-0.78 仰臥位足上げ R=0.57 垂直飛び R=0.560 全身反応性 R=-0.05 であった 男女間では 男性 5,95人 0.547±0.07 女性 5,7人 0.46±0.07 p<0.05であった R 0.の因子と性別を説明 変数として多変量解析を行ったところ 骨密度に独立して関連する因子は 性別 年齢 体重 握力 立位前屈 全身反応性のみであった 結論 骨 密度は 年齢や体重 性別で調整してもなお 筋力 柔軟性 俊敏性と独 立して関連していた なお 垂直飛びが独立して関連しなかった原因とし て 握力 と 垂直飛び 間がR=0.6780と相関性が高かった事が考えられる Vol. No. 07 年 日 木 8月 超高齢社会の到来をひかえ健康寿命の確保は重点課題であり なかで も骨粗鬆症の予防と早期治療介入は骨折等による要介護を回避する 上で重要とされる そこで骨密度低下のリスク因子の観点から人間 ドック一般検査結果値を再検討し若干の考察を加えたので報告する 方法 05 年 月 06 年 月にに骨密度測定オプション を追加した受診者675名 男4 女54 を対象とした 骨密度は橈骨遠 位端で DXA 法にて測定した まず男女別に平均骨密度を年代順 50 才 未満 50才代 60才代 70才以上 に比較すると 女性が男性に比較し 50 才代からの骨密度低下が著明であり また骨密度測定を追加した受 診者は圧倒的に女性が多かったことより以下の検討は女性群 54 名の みで行った A 65才未満群 N=5 B 65才以上高齢者群 N=09 の 群に分け それぞれの骨密度および一般検査値 BMI 最 高 血 圧 ALP LDH e-gfr HDL-C LDL-C FBS HbAC Ca について検討した 解析は ANOVA による分散分析を用いた 結果 骨密度測定 YAM 比 では B 65才以上高齢者群が7.8±0.% と A 65才未満群90.7±.% に比較し有意に低く p<0.00 女性高齢 者での骨密度低下が著明であった 一般検査値の検討では 最高血圧 ALP LDH e-gfr HDL-C にて 群間に有意差が見られ これらの因子の高齢女性骨密度への影響が示唆された 考察 女性は 閉経後のエストロゲン低下等が骨密度に影響するため 男性に比較し 中高年の骨密度低下に特に注意が必要だが 今回の検討では 最高血 圧 ALP LDH e-gfr HDL-C といった一般検査値も骨 密度低下に影響するリスク因子となる可能性が示唆され これらの値 を総合的に判断して骨密度測定の追加を積極的に勧めることが骨粗鬆 症の予防 早期治療介入への一助となり得ると考えられた 口頭発表 第1日目 太田 岩間 久保田 亨 根岸 純子 講演抄録 川村 実 大網 彩綾 楠目 健一 高石 真人 池田 孝行 骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての横断的解析 威風会栗山中央病院 耳鼻咽喉科 健康管理課 船橋二和病院 ふれあいクリニック 威風会栗山中央病院 検査科 泰行 大 健診センター -6-5 に於ける骨密度と体重 やすゆき せいじ 有田 誠司 中塚真由加 高柳美奈子 -6-4 よしだ 超高齢社会における骨粗鬆症の予防 早期治療のための人 間ドック一般検査値の再検討 聖隷佐倉市民病院 目的 がん検診の精度管理指標には 技術 体制指標 プロセス 指標 アウトカム指標がある 平成 0 年に国は各がんごとにプロ セス指標の具体的な基準値を公表した 従来対策型検診にはこの ようなプロセス指標がしばしば利用されてきたが 任意型検診に は一部を除きほとんど適用されてこなかった そこで 任意型検 診を担当する当協会のがん検診成績をこの基準と対比し もし不 十分な点があれば今後の改善の一助としたい 対象 対象は0 年からの 年間における当協会の受診者で 乳 がん9560 人 子宮頸がん878 人 大腸がん9804 男性 女性 50 人 胃がん895 男性 604 女性 988 人 肺がん 8046 男性4507 女性65909 人であった 成績 前述の各がんの順に精検受診率は79.9 以下括弧内は許 容値で80 以上 以上 以上 以上 以上 要精検率.8.0 以下.8.4 以下 以下 以下 以下 がん発見率 以上 以上 以上 以上 以上 陽性反 応的中率5.5.5 以上 以上..9 以上..0 以上 4.0. 以上 であった 結語 当協会で行う乳 子宮頸 大腸 胃 肺の各がん検診のプ ロセス評価指標は概ね国の指示する許容値に近いものであった が 精検受診率における大腸 胃 肺がんの成績 がん発見率に おける乳 大腸 胃 肺がんの成績がやや劣ることが判明した 今後改善のための目標としたい 吉田 神子 -6- 一般演題 一社 新潟縣健康管理協会における各種がん検診の精度 管理指標について

179 新潟大学大学院 生活習慣病予防検査医学講座 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院血液 代謝 内分泌学講座 JA 鹿児島県厚生連健康管理センター 骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての縦断的解析 かとう きみのり 加藤 公則 小林 隆司 笹川 力, 石澤 正博 田代 稔 曽根 博仁 骨粗鬆症検診におけるDXAおよびQUSの使用経験 はらぐち 児玉 暁 佐藤 幸示 藤原 北川 和哉 寛 背景と目的 今回 我々は 骨粗鬆症検診と体力測定の関係についての 横断的解析 にて 骨密度は 年齢 体重 性別 握力 立位前屈 全 身反応性と独立して関連している事を報告する予定である この解析 に因れば 糖尿病 高血圧 脂質異常症などの生活習慣病の指標は 骨密度とは強く関連してなかった そこで この横断的解析を踏まえ た上で さらに生活習慣病や肥満等の因子 並びに運動量と関連する 体力測定結果と骨密度の経年変化の関連を縦断的研究で明らかにした いと考えた 方法 今回平成 年より平成 年まで 新潟県労働衛生 医学協会の受診者でオプション検査として骨密度測定をさ れた受診者のべ60,58 人中 複数回受診され 初回と最終回の間が5 年以上離れており かつ 体力測定を併せて行っている4,9 人につい て 体力測定の結果とΔ骨密度 最終回と初回の骨密度の差 の関連を検 討した 橈骨の骨密度を Dual-energy X-ray Absorption DXA 法で測 定した 平均追跡期間は 8.±.年である 結果 Δ骨密度との相関関 係を検討したところ 年齢 R=-0.88, 体重 R=0. HbAc R=0.065 LDL R=-0.078,血色素量 R=0.,収縮期血圧 R=0.004 白血球数 R=0.074 HDL R=-0.074, 中性脂肪 R=0.040 握力 R=0.46 閉眼片足立ち R= 立位前屈 R=-0.46 仰臥位 足上げ R= 垂直飛び R=0.4 全身反応性 R=-0.08 であっ た 男女間では 男性 78人 -0.00±0.04 女性,6人 ±0.04 p<0.05であった R 0.の因子と性別を説明変数として多変量解析を 行ったところ Δ骨密度に独立して関連する因子は性別 握力 垂直 飛びのみであった 結論 Δ骨密度は 年齢や体重などとは関連せず 筋力を元とする体力測定のデータと独立して関連していた -6-8 中年期ドック受診者の筋肉量に関する 年間の縦断的検討 中部ろうさい病院 中部ろうさい病院 わたらい あつこ 渡会 敦子 光部 浩史 河村 孝彦 予防医療センター 神経内科 中山 卓也 茂木 順子 小栗 裕子 鈴木 節子 中村 梅村 清範 敏隆 目的 我々はこれまでに本学会において サルコペニア発症者の前段階 にあたる中年期の筋肉量と代謝性マーカーとの関連について報告してき た 今回は研究開始後 年間の筋肉量の縦断的変化を中心に報告する 対象および方法 当院受診者で 5歳以上65歳未満の同意を 得られた当院職員が対象 今回は06 年 月までに 回目のドック受診 を終えた糖尿病治療歴のない計6名 男性5名 女性6名 を解析対象と した 一般ドック項目に加え体組成測定 InBody770 握力 膝関節伸 展筋力測定 必要に応じて運動指導を行った 四肢筋肉および四肢筋肉 量の合計 ASM ASM/ 体重 ASM 率 ASM/ 身長 m SMI を筋 肉量の指標とした 結果 対象者の初回ドック受診時の平均年齢49.4歳 BMI.5 筋肉量の指標 筋力は男性 / 女性 平均 ASM.0/5.0kg 上 肢 5.84/.56 下肢 7.7/.46 ASM 率.8/8.0 SMI7.78/6. 握 力 9.7/4.5kg 膝関節筋力./4.7kg で いずれも男女間で有意差を 認めた 年後は男性 / 女性 ASM.78/4.76kg 上肢 5.70/.49 下肢 7.08/.7 ASM 率.5/7.4 SMI7.7/6.0 握力 8.8/.9kg 膝 関節筋力.8/.7kg と いずれの値も初回測定時より低下していた 統計学的に男性では上肢筋量のみが有意に低下していたのに対し 女性 ではすべての筋肉の指標 筋力で有意な低下を認めた また初回ドック 受診時に運動指導の要点説明を行い経過をみたが 一年後の 回目ドッ ク受診時には運動指導内容を強化 ライフコーダ装着 か月後の 再指導など した 現時点では運動習慣のない受診者の指導 年後の有 運動習慣率は. であったのに対し 指導強化後の有運動習慣率は 6. と上昇した 結語 女性では筋肉量 筋力ともに経年的に有意な 低下を示している 運動指導の強化による筋肉量低下の予防が可能であ るかについて 今後さらに対象者を増やし検討していく予定である まこと 原口 誠 吉福 士郎 宮原 広典 前之原茂穂 目的 当センターの巡回型骨粗鬆症検診は994 年の開始以来 DXA 法により 橈骨三分の一遠位を測定してきた 04 年より QUS 法による検査も併用し 06 年より本格導入した そこで 両検査の使用経験をもとに検討を行った 方法 05 年度は DXA 法 06 年度は QUS 法による検診を受診 した女性のみを対象とし治療中は除外した 装置は DXA 法には DCS-600EX QUS 法には AOS00SA を使用した 両測定法によ る測定値の分布 Z スコアおよび YAM スコアの分布の違いを検 討した 結果 DXA 受診者は555 名 QUS 受診者は680 名であった DXA 受診者の平均年齢は66 歳 QUS は67 歳であった 年齢に対 する測定値の分布には違いがあり 直線のあてはめで比較したと ころ R 乗は DXA にて0.4 QUS にて0.であった また Z ス コアと YAM スコアの関係を見たところ DXA に比較して QUS は近い値となる傾向がみられた ガイドラインの判定基準である YAM の80 未満となる受診者割合は DXA にて45 QUS では 6 と大きな違いがみられた 骨粗鬆症検診の対象となる70 歳以 下でも DXA が QUS8 と同様の違いがみられた -6-9 当健診センター受診者における部位別筋肉量解析と糖代謝 との関係 年齢別の検討 江戸川病院 江戸川病院 江戸川病院 やまさき 総合健診センター 慶友人工関節センター 内視鏡センター ともこ 山崎 知子 鈴木 俊雄 北川 幸子 寺田総一郎, 籠島 智 泉田 良一 目的 昨年我 々はドック受診者の筋肉量と血液検査値との関連性に ついて本学会で報告した 今回は空腹時血糖値と筋肉量との関連につ いて年齢別検討を行った 対象 方法 対象は008 年 月から05 年 0 月まで当健診センターで筋肉量を測定した70 人 男性 68 人 女性 0人 平均年齢男性49.5歳 女性44.6歳 糖脂質代謝治療中を除く 生体電気インピーダンス方式体組成計高精度筋量計 日本シューター PhysionMD を用い 部位別筋肉量を算出した 空腹時血糖値を 99mg/dl 以下 L 00 5 M 6 以上 H の 群に分け BMI 全筋肉量 SMI 四肢骨格筋指数 四肢筋量 / 身長 等との関連性 を検討した 結果 女性では血糖上昇と共に全筋肉量の減少傾向がみ られた SMI は男女とも M 群に高い傾向がみられた 各群に年齢差 があるため 年齢別の検討を行った 女性では0 40 代が BMI 全 筋肉量 SMI の低い群で血糖値が低く 代では逆の傾向を認 めた 症例数が少なく有意差が出難い為 0 49 歳 Y 群 と50 69 歳 S 群 に分けて再検討した Y 群では BMI の低い方が血糖値は低 く P<0.05 全筋肉量 SMI も同様の傾向を認めた S 群では BMI SMI の高い方が有意に血糖値は低く P<0.05 全筋肉量も同様の傾向 だった P=0.05 S 群では四肢 下肢筋肉量の多い方が有意差はない が血糖値は低い傾向だった 男性では女性程の有意な差は認められな かった 考察 若年女性では低体重で筋肉量が少なくても血糖値は低 い しかし50歳以降は筋肉 特に四肢の筋肉量が多い方が血糖値は低 い 女性は閉経前後の年齢以降は 一見体重が増えた様でも 下腿を 中心とした筋肉量を増量 維持する努力が必要であり それがその先 にあるサルコペニアの予防へとつながっていくと考えられる Vol. No. 07 年

180 -6-0 医 大宮シティクリニック なかがわ りょう 中川 良 松久 未来 中川 一美 森山 優 野老由美子 中川 高志 松澤 範子 梶川 歩美 ねもと 中島 直美 西舘美音子 背景 目的 当院ではの内容を充実させ これまで検出困難で あった疾患の早期診断 健康寿命の延伸を目指している そこで06年度 より受診者全員を対象に 日本整形外科学会が定義付けたロコ モティブシンドローム 以下ロコモと表記 の予防を目的としてロコモ度テ スト 立ち上がりテスト ステップテスト ロコモ5 の実施を標準項目 として開始した 今回は ロコモの認知度と実際にテストを行った受診者 がどの様に感じたのかを調査するためアンケートを実施し解析した 対象 方法 06年5月から07年月にロコモ度テストを受けた8,589名 平均年齢 49.6 歳 にアンケート 無記名 を実施し 有効回答を得られた 97.8 の7,950名 男性5,94名 女性,06名 を対象とした 結果 ロコモの認知度を調査すると78.5 の人が知らないと答えたが 6. の人がロコモに興味があると回答した また 88. の人は今回の ロコモ度テストが初めての実施だった そして年代が上がるに従って興味 のある人の割合が増加し 思 ったよりできなかったと回答する人の割合 も増加していた ロコモ度テストが無料で項目に含まれたことの感想を 尋ねると 50.7 が検査したことがないから良かったと回答した 更に 75. の人が毎年ロコモ度テストを実施したいと回答した ロコモの啓発 活動として ロコモ度テストを実施した受診者のうち立ち上がりテストと ステップテストに異常があった全員及び希望者計,74 名に対し 当日運 動トレーナーが簡単なアドバイスを行った 更に希望者に対し0分の集団 指導として 管理栄養士がロコモの健康講座を実施し56名が参加した 結語 今回ロコモ度テストを開始したことで 受診者に対しロコモについ て興味を持ってもらう良いきっかけとなった そしてテスト実施後に行っ ている運動指導や健康講座において 今後の生活改善への働きかけを増々 強化していきたい 川崎医科大学付属病院健康診断センター 川崎医療福祉大学健康体育学科 川崎医科大学健康管理学教室 靖 はじめに 近年 日本は急速な高齢化が進んでおり 05 年には すべての団塊世代が後期高齢者になるといわれています 高齢化 に伴い 現在要介護となる原因の第一位は 運動器の障害であり 5 を占めます 今後はロコモティブシンドロームの対策が重要 課題となるため 今回当健診科主催でリハビリテーション科の協 力を得て 病院全体としてロコモ予防教室を行いました 方法 当院近隣の地域住民に対して 06年0月日40歳以上70歳未満 で整形疾患がない方を対象とした まず ロコモ5 FRAX の 問診票を記載していただき 2ステップテスト 立ち上がりテス トを行い ロコモ度判定をした 当院のリハビリテーション科の 協力を得て ロコモ体操を行ない 最後にアンケートを行った 結果 参加者は 男性4名 女性9名の名で 40代名 50代4名 60 代 8 名であった ロコモ度 度の該当者は 名で いずれも60 代 で平均 BMI は5.であった またロコモ該当者は片脚で40 cmの 高さから立ち上がれなかったが ステップテストは正常であっ た 参加者 名のうち ロコモの認知度 聞いた事はあるも含め は75 運動習慣のあるものは67 動きにくいなどの自覚症状 があるものは67 であったが ロコモ体操後 自宅で一人でも十 分にできるとの理解は00 得られた 考察 ロコモへの関心は年 齢と共に高い傾向があり 運動習慣の有無に関わらず動きにくい など症状が見られた 通常の椅子の高さから片脚で立ち上がれな いなどの症状はロコモの早期から現れ 自覚しやすいと思われた 今後は メタボリックシンドロームや糖尿病などとの相関関係な ども研究課題と思われた わきもと としひろ 脇本 敏裕, 松村 由里 斎藤 辰哉, 山中 義之, 門利 藤本 知美, 壮八, 井上 高尾 雅子 俊弘, 目的 ロコモティブシンドロームに関する調査 研究では高齢者 を対象とする場合が多く 壮年者 5 歳 44 歳 中年者 45 歳 65 歳 を対象にロコモティブシンドロームについて詳細に調査し た研究は少ない 本研究では勤労者である壮 中年者を対象に ロコモ度テストを実施し 健康診断結果 問診内容を併せて分析 することで 壮 中年者におけるロコモティブシンドロームの実 態を調査することを目的とした 方法 平成 8 年 月から平成 9 年 4 月までに当院健康診断センターで健康診断を受診した者のう ち研究参加に同意が得られた49名を対象とした 対象は男性7名 女性 名で 年齢は50±8 歳であった 分析項目は健康診断結果 身体計測 血液検査 問診 ロコモチェック 立ち上がりテス ト ステップテスト ロコモ5 握力とした 結果 考察 ロ コモ度テストの結果 ロコモティブシンドロームに該当する者は 名で ロコモ度該当者が8名 男性名 女性7名 ロコモ度 該当者が5名 男性名 女性名 であった ロコモ度該当者の該 当項目別の内訳は 立ち上がりテストが名 ステップテスト名 ロコモ5が6名であった ロコモ度該当者は全員ロコモ5により 該当した 問診項目とロコモ評価の相関関係を分析した結果 ロ コモ5 得点と立ち仕事の時間に有意な相関関係 r=0.8, p<0.05 が認められた 結語 ロコモ度テストの結果 ロコモ該当率は 7% であり ロコモ5によるロコモ該当者が多かった 立ち仕事 時間とロコモ5 得点との間に有意な相関関係が認められ 勤労者 ではロコモ対策に業務内容を考慮する必要性が示唆された Vol. No. 07 年 日 木 稲生 直美 優 8月 蜷川 友華 生田 宏次 中島 森山 壮年者および中年者を対象としたロコモティブシンドロー ムと健康診断結果の関連性に関する研究 健診科 花田由美子 井口 省三 未来 良 口頭発表 第1日目 田中 幸恵 宮川 敬子 松久 中川 講演抄録 ゆきえ 橋西真由美 栗本三枝子 中川 高志 -6- ロコモ予防健診 ロコモ予防教室の意義について 西知多総合病院 あずさ 根本 梓 松澤 範子 中川 一美 -6- たなか ロコモ度テスト導入時におけるロコモティブシンドローム に対する意識調査 医療法人大宮シティクリニック 背景 では運動指導は重要な生活習慣病予防法として用いら れる しかし 個人の運動機能について簡便かつ正確に知ることは難し く適確な指導時が難しい ロコモ度テストは日本整形外科学会より提唱 されたロコモティブシンドロームの予防のための自己診断法である そ の診断は立ち上がりテスト 2ステップ ロコモ25の 項目を用いそ の結果を異常なしと段階のロコモ度に分類する 当院では06年4月日 より受診者に任意でロコモ度テストを実施した 今回 運動 機能の評価としてロコモ度テストの有用性を検証するためロコモ度テス トと検査項目結果を統計的に解析した 方法 06年4月から 8 月に当院を受診しロコモ度テストを受けた6,7 人をから性 別 年齢 歳 飲酒量 エタノール0g/ 日以下 肝炎既往 ウイル スマーカー陰性 により調整した,777 人 男 女,88,49 を対象と しロコモ度により群別化 異常なし群 ロコモ群 ロコモ群 した後に 体重 体脂肪率 AST ALT γgtp HbAc LDL と脂肪肝の有無 を統計学的手法 ANOVA 検定 カイ2乗検定 P<0.05 により解析した 結果 ロコモ度テストを受検者全体の年代別比較ではロコモ, 群が年齢 と共に増加を示した そのため 年齢調整として50-69 歳を対象とし検討 を行った 体重 体脂肪率においては男女ともロコモ, 群で有意に高値 を示した 肝障害については女性のみ ALT とγGTP でロコモ,群で有意 に高値を示した HbAc については男女ともにロコモ,群で有意に高値 を示したが LDL については有意差は認めなかった 脂肪肝については男 女ともロコモ, 群で有意に多く認められた 結論 ロコモ度テストでリ スク群となる症例では肥満と耐糖能異常 脂肪肝が進展していることが 示された ロコモ度テストはでの運動機能評価に有用であり その結果をもとに運動指導を行うことでより良い指導が行えると考える 公立 -6- 一般演題 ロコモ度テストはの生活習慣病予防のための運 動能評価法として有用である

181 -6-4 下肢筋力測定器による筋力評価は運動意欲を高めるか 実年齢と下肢推定年齢の差を提示して 公立学校共済組合 公立学校共済組合 公立学校共済組合 うちだ てるみ 内田 輝美 大嶋 有一 近畿中央病院 病棟 近畿中央病院 循環器科 近畿中央病院 健康管理センター 石田 斎藤 芳 博 江場 巌子 坂倉三恵子 はじめに ロコモティブシンドローム 以下ロコモ は自覚症状が乏し く 長年の生活習慣に起因するため運動習慣がない人には筋力増強運動 の動機づけが難しい 下肢筋力測定から推定した年齢を提示することで 受診者自ら運動の必要性を理解し 運動を開始する動機づけになるか否 か検討した 方法 対象者は 40歳以上の同意が得られた受診者および公 募参加者77名であった 調査項目は 年齢 身長 体重 BMI ロコモ 5質問紙 運動習慣とし ステップ法 立ち上がりテスト 下肢筋力 訓 練機能付下肢筋力測定器 ロコモスキャン R を使用し 測定を行った 測定前後で運動意欲 運動プログラム参加意欲を visual analog scale を 使用し アンケート調査を行 った 統計学的分析は SPSS Statistics 4.0 IBM を使用した 本研究は病院倫理委員会の承認を得て実施した 結果 参加者の平均年齢は56.±9.年 0分以上の運動を週回以上する 者の割合は.7 日時間以上身体活動をしている者は.9 であっ た ロコモ度1は名 ロコモ度は名 非該当は6名 ロコモの割合 は9.5 であった 推定年齢提示後の運動意欲と運動プログラムの参加 意欲について Wilcoxon の符号付順位検定を行った結果 有意差があっ た P<0.0 次回も下肢筋力測定を希望する者は95.9 であり 経年的 に下肢筋力を測定する希望が多くあった 考察 運動習慣がなく運動に意欲的ではない受診者にも 下肢筋力を受 診者が捉えやすい下肢年齢として情報提供することで 運動意欲や運動 プログラムへの参加意欲につながった ロコモ非該当の受診者も 予防 的に運動プログラムに取り組む動機づけになる可能性が示唆された -6-6 重心動揺と片脚起立時間がロコモ度テストの結果に及ぼす影響 独立行政法人 科 独立行政法人 ター 独立行政法人 独立行政法人 独立行政法人 たなか 地域医療機能推進機構 大阪病院 リハビリテーション 地域医療機能推進機構 大阪病院 内科 健康管理セン 地域医療機能推進機構 地域医療機能推進機構 地域医療機能推進機構 大阪病院 大阪病院 大阪病院 看護部 栄養管理室 4 整形外科 5 藤田 芳正 二宮 晴夫 西谷 冨士 けんき 田中 健毅 黒木 恭子 石橋里江子 坂本 正子4 稚尋 武史5 背景と目的 立位バランス機能とロコモ度テストの結果との関連性は明らかでない そこで 重心動揺計および開眼片脚起立時間による評価がロコモ度テストの結果に及 ぼす影響を検討することを目的とした 対象と方法 04年5月 04年月に当院二日ドックを受診した50例 男性5例 女 性 5 例 年齢 59.6± 歳を対象とした 対象には重心動揺計 アニマ社製 G-5500 を用い60 秒間の開眼閉足直立位にて 外周面積 EA cm 総軌跡長 LNG cm を測定した 開眼片脚起立時間 SLS 秒 は最長60秒間測定した ロコモ度テスト の結果より 正常 N ロコモ度 L ロコモ度 L の群に分類 スコア化した 結果 SLSは各ロコモ度テスト測定値と有意に相関 立ち上がり:ρ=0.5, p<0.005 ; ステップ:ρ=0.47, p<0.005 および逆相関 ロコモ5 ρ= 0.7, p<0.05 したが EA ρ= 0.78, p<0.05 LNG ρ= 0.84, p<0.05 は立ち上がりテストのレベルとのみ 有意に逆相関した 膝伸展筋力はロコモ度と有意に逆相関 ρ= 0.06, p<0.00 し SLSと有意に相関 ρ=0.45, p<0.0 したが EA LNGとは関連しなかった ロコモ 度はN 例 4.0 L 8例 56.0 L 例.0 であった SLSはN 56.9±7.0秒, L 47.0±5.7秒, L 9.5秒であり 各群間に有意差を認めた 一方 EA N.5±.6cm, L 4.±.8cm, L 8.7cm LNG N 85.9±.cm, L 98.5±9.7cm, L 07.7cm においてはいずれの群間にも有意差を認めなかった ロジスティック回帰分析による Lの予測にて SLSは有意 p<0.05 な説明因子となったが EA LNGでは関連を認 めなかった 考察 ロコモ度テストは片脚で体重を支える動作を含むため SLSとより強く関連す ることが示唆された SLSはバランス機能の面よりロコモ度の評価を補完する指標に なりうると考えられた 動作解析装置 鑑 あきら を用いた歩行解析の有用性 について 社会福祉法人 社会福祉法人 社会福祉法人 社会福祉法人 あまの 仁生社 仁生社 仁生社 仁生社 えいじ 天野 栄治 泉田 良一 鈴木 俊夫4 江戸川病院 江戸川病院 江戸川病院 江戸川病院 上原 圭介 加藤正二郎 山崎 知子4 リハビリテーション科 慶友人工関節センター 整形外科 健診センター 4 溝口 鮏川 勝己 裕之4 雨野 正美 寺田総一郎4 背景と目的 現在ロコモティブシンドロームの啓発が進められ, 人間 ドックでもロコモ検診を導入する施設が増えている. その一方, 健康づく りのための身体活動基準 アクティブガイド21 が定められており, 健 康寿命を延伸するための身体活動量についても一定の指針が示されて いる. 一般に健康維持のために行われている運動は主としてウォーキン グであるが, 中には予想外に低速であったり, 量的にも不十分なケースを 経験することがある. 従ってウォーキングで十分な運動量を確保するた めには, 歩き方 歩行速度を評価し, 個々のケース別に適切な処方を提示 する必要がある. しかし歩行や跛行の評価 解析のために従来用いられ ていたモーションキャプチャーなどの手法は, その煩雑さから日常診療 の場に取り入れることは困難であった. そこで今回我々はキネクトを利 用した動作解析装置である 鑑 あきら を用いることによって簡易に 歩行解析ができないか検討した. 方法 鑑 はキネクトを活用した動作 解析装置であり, 被験者がモニターの前に立つだけで自動的にモーショ ンピクチャーが提示され, 動作を追尾する. それによって関節角度, 移動 距離を計測することができるが, 我々は鑑を歩行解析に応用可能ではな いかと考え, 一つのモデルとして人工股関節手術前後の歩行の変化を 検討したので報告する. 結果と考察 鑑を用いることで, 重心点近傍 と目される Spine base 点の軌跡をリアルタイムで観察することができ た. また歩行速度, 歩幅の自動表示についても検討を進めつつある. 鑑 は簡便法であるので従来の手法とのすり合わせが必要であるが, 歩行ス ピードや歩容をマーキングなしにしかも繰り返し計測できるため, 将来 的には健康維持に最適な歩行の教育用に発展する可能性が考えられた フィットネスジムにおける運動量増加効果と食事減少効果 の比較検討 医療法人社団美心会黒沢病院附属ヘルスパーククリニック フィットネス ValeoPro 医療法人社団美心会黒沢病院 予防医学研究所 医療法人社団美心会 理事長 よこやま いさむ 横山 勇 齋藤 志乃 傳田 和恵 加瀬 嘉明 田中 山中 瑛莉 英壽 メディカル 関 黒澤 綾乃 功 目的 黒沢病院に併設されているフィットネスジム ValeoPro では 運動面のフォローだけでなく栄養面のアドバイスも行い 体重減 少のサポート 筋肉量アップのサポート 血液データ改善のサポー トなどを行っている 今回 運動による消費エネルギー増加によ る効果と 摂取エネルギーを減少による効果を比較し検討した 対象 ValeoPro にて定期的に運動を実施している50 代男性 名と 60代男性名の名である 方法 最初に対象者が行っていた運動による消費エネルギーと摂 取していた食事量を調査した その後 食事量はそのまま変化さ せず 運動を 日あたり50Kcal 多くなるようにヶ月間実施し空腹 時血糖 HbAc 中性脂肪 LDL コレステロール 体重 筋肉量 体脂肪量などを測定した 次に 運動量を試験前に戻し 食事摂 取量を1 日あたり50Kcal 少なくなるようにし ヶ月後に同様の 測定を行った 運動による消費エネルギーはウェルネスシステム 筋肉量と体脂肪量は Inbody70を用いて計測した 学会当日は 運動と食事の効果を比較検討し発表する予定である Vol. No. 07 年

182 -6-8 医療法人おもと会 やましろ れいこ 山城 麗子 上地 智子 神村 琴乃 大浜第一病院 大城 義人 平川 智章 総合健康管理センター 平山ゆみ子 酒井 由子 小川 正恵 濱田 幸子 真喜志康恵 我那覇隆志 中村 泰士 加藤 卓次 田中 瑞穂 大滝 美恵 奥本 怜子 目的 超高齢社会における地域住民の多様なニーズに応え 地域 住民の生活を支えるため はじめて健康教室を開催した 参加者 の満足度を評価したので報告する 方法 対象者を絞らず健康教 室の募集を行い 6名が参加した 健康教室は当病院内で実施し まずは食事の摂り方と体重の関係についてのミニ講義を行 った その後 参加者の安全に配慮するため運動前にメディカルチェッ クを行い 健康運動実践指導者が運動の方法を指導し ロコモ判 定テストや筋力 柔軟性を測定した また 希望者に ABI 測定を 実施した 教室終了後にアンケート調査を行った 結果 参加者 6名の性別は男性名 女性名で 年齢構成は40代名 60代6名 70代6名 80代名 うち5名からアンケートの回答を得た 教室 の感想は 全体的に大変満足 満足との回答が9 4名 であっ た 不満足の内容は 時間が短い 長い 個人の健診結果に対する アドバイスがあると思っていたが全体的な内容で残念 等であっ た なお 検査結果の説明 食事指導 運動指導の内容は全員の 方から大変満足 満足の評価を得ることができた 回答者全員か ら 次回も参加したいとの意見があり また取り上げて欲しいテー マも複数寄せられた 考察 今回特に ロコモティブシンドロー ム予防の啓蒙に重点を置き 運動指導や体力測定の時間を多くし たため運動指導についての参加者の満足度は高かった 身近な運 動の紹介 現在の自分の運動レベルの認識ができたと思われる 今回 臨床工学課より賛同を得て参加者の関心が高い ABI 測定を 実施できたこと等 他科とのコラボレーション企画とすることが できた 今後も地域住民への健康支援の一つとして か月に 回 定期開催を予定している また 教室後の運動継続の有無や血液 データ等も追跡していきたい 大宮シティクリニック禁煙外来の現況 医療法人 にしだて み 帰山ゆかり 大宮シティクリニック ね こ 西舘美音子 松澤 範子 中川 一美 はじめに 当施設では平成7年度に福井市内の5地域で介護予防事業を 実施した その事業内容を説明するとともに 運動の効果について検討 を行ったので報告する 事業内容 本事業は週に回 全4回の事業であり 運動 認知 栄養 口腔の4 部門で実施した 運動内容として 筋力トレーニング 有酸素 運動 バランストレーニングのいずれかを組み合わせて実施した また 自宅で行える体操の指導 運動目標の設定と毎回の確認も実施した 検討方法 本事業参加者89名のうち 事前 事後評価を終了した70名 男 性4名 女性56名 年齢78.±7.5歳 の前後の評価結果を比較した 評価 項目は 握力 開眼片脚立位 timed up and go test 以下 TUG 5m 通常歩行時間 最大歩行時間 膝 腰の痛み Visual Analogue Scale 以下VAS である 解析方法はVASのみウィルコクソン符号付順位検定 その他の項目は対応のあるt検定にて比較し 有意水準は5 未満とした 結果 TUG 5m 通常歩行時間で前後の評価結果に有意差が見られた また 左の握力 5m 最大歩行時間以外の項目で前後間の平均値に向上 が見られた 考察 本事業では 筋力トレーニングに当施設にあるマシンを使用した マシンを使用することにより全身の筋力を偏りなく向上させることが出 来ると考えられる 特に 下肢 体幹筋力の向上により 歩行スピード バランス能力の向上が見られ 今回の結果に繋がったと考えられる ま た 毎日行う運動の目標を利用者本人に自由に立ててもらい 実施状況 を毎回確認 アドバイスを行った そのことにより 運動に対する意識 付けに繋がり 全体的な運動機能の向上を助長したと考えられる 今後の展望 今後は事業中だけではなく 事業後の機能維持 QOL の 拡大に繋げていくような事業の展開をする必要があると考える 岩崎 智子 大村千登恵 八木ヶ谷裕美子 高橋 麻美 中島 直美 中川 高志 梶川 歩美 松久 未来 柴山かおり 森山 優 背景 当院は009 年 0 月から禁煙外来を開設し 禁煙治療を行っ ている また禁煙治療の働きかけを目的に 04年4月より人間ドッ ク受診者で希望者を対象に健康講座として禁煙道場を開設した 目的 当院における禁煙外来受診者に対し治療成績及びそれに関 連する要因を検討した また禁煙道場参加者に対し その後の喫 煙状況について調査したので報告する 方法 禁煙外来 009年0 月 日から06 年 月 日までの禁煙外来を終了となった患者に対 し禁煙治療成功群と脱落群に分け 年齢 性別 ブリンクマン指数 TDS 初診時のCO濃度値 受診状況の差異を比較した 禁煙 道場 04 年 05 年の参加者に対して電話もしくは 年後の人間 ドックにおいて聞き取り調査を行った 結果 当院での禁煙外来受 診者は67 名 男 9 名 女 76 名 うち禁煙成功者は78 名で 成功率 66.7 であった 年齢分布において成功群では0代.8 0代7.0 40代9.8 と40代が高く 一方脱落群では0代.5 0代6.0 40代9. と0代 0代が高かった ブリンクマン指 数において成功群では587.8 脱落群444.79で 成功群の方が高かっ た また禁煙成功者78名のうち5回通院者は8名 66. であり 脱落者 89 名のうち5 回通院者は6 名 6.7 であった 禁煙道場参加 者は40 名 男 名 女 7 名 うち禁煙成功者は0 名で成 功率. であった また禁煙成功者 0 名のうち0 名が禁煙外来 当院または他院 へ繋がった まとめ 年齢分布において成功群で は40 代が高く 脱落群では0 代 0 代が高いことが分かった ブ リンクマン指数において成功群の方が高く ヘビースモーカーの 人ほど禁煙成功率が高かった また禁煙道場においては成功率が. であり 働きかけが禁煙の一助となっていると考える 今後 も喫煙率低下を目指し 継続して働きかけを行っていきたい Vol. No. 07 年 8 4 日 木 たいし 今井 綾 宮沢 幸世 千葉病院 健康管理センター 8月 なかむら 健康増進部 医局 地域医療機能推進機構 -7-0 介護予防事業に関する報告と効果の検討 福井県労働衛生センター 福井県労働衛生センター まさえ 口頭発表 第1日目 公益財団法人 公益財団法人 独立行政法人 講演抄録 平成 7 年度 健診受診者への健康教室開催の試み おがわ はじめに 当センターは平成5年0月からにおいて健康運動指導士 による当日の個別運動指導を導入 ドック当日のみの運動指導介入から1年後 受診において 項目のメタボ因子改善効果を前後年間の分析から報告する 対象 平成7年4月から平成8年月迄のドック受診者で運動指導介入者59人 中内臓脂肪蓄積のリスクで腹囲が男性 85cm 以上 女性 90cm 以上で血糖高値 HbAc5.6 以上 の人及び脂質異常 中性脂肪50mg/dL以上 の人且つ平成6 年度から平成8年度まで年間の継続受診者 血糖高値は HbAc を採用 脂質 異常は中性脂肪を採用 方法 1群 腹囲が男性85cm以上 女性90cm以上で血糖高値の人 群 群と同じ条件で脂質異常の人 初回 保健師の問診によるステージの評価 対 象者の選定 医師の診察 結果説明時に運動処方箋を発行 引き続き保健師が 運動指導士へ申し送りをし0分程度の運動指導実施 両群の運動指導介入年度 の前後を含む年間を分析し改善した人の数値を評価 結論 群は 血糖高値7人 男性8名 女性9名 内改善した人男性8名 女性 4名 運動介入前 運動介入年度 運動介入後の数値は 男性 へ 女性 % へ各々有意に改善 群は脂質異常者が5人 男性9名 女 性6名 改善した人は男性0名 女性6名 結果 男性 80 84mg/dL 女性は 5mg/dL へ各々有意に改善 結語 当日 0 分のみの個別運動指導介入により運動指導介入前後 年間の分析から HbAc は運動指導介後男性が6.4から6 へ 女性は5.8から 5.6 へ 中性脂肪は 男性が80から84mg/dL へ 女性はから5mg/dL へ各々が改善した 改善者の 年間の分析より 運動指導介入無しの年度より 介入後のデータが改善していることから運動指導介入が行動変容に影響を与え たと推測される 行動変容の内容を確信するために今後も引き続き介入し分析 していきたい 一般演題 ドック当日運動指導介入した人の中でメタボの判定項目腹 囲異常者を選定し HbAcと中性脂肪を追跡した結果報告

183 -7-0 問診での禁煙指導の有無が禁煙に対する意識度と 年後の 禁煙率に与える影響の検討 社会福祉法人 社会福祉法人 いまいずみ ゆ り か 聖隷福祉事業団 聖隷福祉事業団 今泉友理佳 鳥羽山睦子 保健事業部 聖隷健康診断センター 保健事業部 池野 香理 岡部 浩典 橋本千津子 武藤 繁貴 大沼 福田 朱美 崇典 目的 禁煙意思のある喫煙者に対して 問診時の禁煙指導の有無が 禁煙に対する意識度と 年後の禁煙率に影響があるのかを検討する 対象 05 年に保健指導を受け 禁煙意思があり 年後 も受診した喫煙者 05 名 問診時に禁煙指導をした65 名を A 群 問診 時に禁煙指導をしなかった40 名を B 群とした 方法 両群とも問診前 と保健指導後に禁煙に対する意識度を 禁煙意思がまったくない を すぐにでも禁煙したい を0とし 0 段階で回答を得た A 群には問 診時 共通の指導ツールを使用して 分で禁煙指導した 両群とも 問診後の診察時 保健指導時に禁煙指導は実施した 年後の受診時に 禁煙しているかを問診票で調査した 結果 平均年齢は A 群 50.7± 8.8歳 B 群5.±9.4歳 p=0.64 平均喫煙本数は A 群4.±7.0本 B 群 4.±7.本 p=0.99 平均喫煙年数は A 群9.0±0.0年 B 群9.±9.年 p=0.78 で両群に有意差はなかった 年後に A 群で禁煙できたの は7名 0.% 禁煙できなかったのは48名 89.7% B 群で禁煙でき たのは6名.4% 禁煙できなかったのは4名 88.6% であり 両群 に有意差はなかった p=0.75 禁煙に対する意識度は A 群が問診 前5.6±. 保健指導後6.±. p<0.00 B 群が問診前4.6±.0 保健 指導後 5.±. p<0.00 であり 両群とも保健指導後のほうが有意に 上昇していた 考察 問診時に禁煙指導をすることと 年後の禁煙成功 率に有意な関係は認められなかった 今回は対象者が過去にどの程度 禁煙指導を受けていたかは調査していない しかし 両群とも問診前 よりも保健指導後のほうが禁煙に対する意識度が有意に高かった こ のことから禁煙指導の回数に関わらず 禁煙指導をすることが禁煙に 対する意識度の向上につながる可能性が高いと思われる そのため回 あたりの禁煙指導の質を向上させることが重要であると考えられる さとう あ 仁泉会 や こ 佐藤亜矢子 啓美 大峯 栄蔵 佐々木 巖 目的 当施設受診者の喫煙習慣に着目し 血液脂質との関連に ついて検討する 対象 2014年1月1日 2016年12月 31 日に当施設を受診した初回受診者の中から HDLコレステ ロール 以下 HDL LDLコレステロール 以下 LDL を 健診項目に含む40 歳以上の受診者 31, 598 名 方法 全対 象者を男女別にし それぞれ喫煙習慣の有無に分類した 喫煙習 慣有の群は 1 日のたばこの本数 5 本以下 6 10 本 11 15 本 16 20 本 21 本以上 喫煙指数 199 以下 200 399 400 599 600以上 とHDL39mg/ dl 以下 LDL 120mg/dl 以上の該当の有無に分類し 関連に ついて検討した 尚 喫煙習慣は 特定健診の標準的な質問 22 項目の中の 現在 たばこを習慣的に吸っていますか の問いに はい と回答した人を喫煙習慣有とした 結果 男女ともに 喫 煙習慣有の群は 無の群より HDL 39mg/dl 以下かつLDL 120mg/dl 以上に該当する割合が多かった 1 日のたばこの本 数の増加にともない HDL 3 9mg/dl 以下かつLDL 1 2 0 mg/dl 以上に該当する割合も増加し 女性においては 21 本以 上でその割合の上昇がみられた 男女ともに 喫煙指数があがる と HDL 39mg/dl 以下かつLDL 120mg/dl 以上に該当す る割合も増加していた LDL 120mg/dl 以上のみの割合は 喫煙習慣の有無では明らかな差はみられなかった 考察 喫煙は 周知の事実である 脂質代謝異常を及ぼす要因となっていること を確認することができた 喫煙習慣無の群においても LDL上 昇がみられることから LDL上昇は喫煙以外の要因が寄与して いると考えられた 動脈硬化の促進につながる脂質代謝異常を防 ぐためにも 禁煙に向けての啓発は必要であり 喫煙習慣を含め た生活指導の展開も必要であることが示唆された 8 国際セントラルクリニック 大名古屋ビルセントラルクリニック ほしの る り 星野 留里, 前田 健吾, 白田 康代, 竹市 泉, 芳野 純治, 背景 これまでに白血球数とメタボリック症候群の関連は報告さ れているが 喫煙者と非喫煙者を層別に解析した研究は数少ない 目的 健康診断時の白血球数とメタボリック症候群の関連を喫煙 者と非喫煙者で検討した 方法 05 年度に当院で検診を受けた成人 0-79 歳 を対象とし た 高血圧 糖尿病 脂質異常症で投薬を受けている者 心血管 疾患 慢性腎不全 鉄欠乏性貧血以外の血液疾患の既往のある者 は除外した 最終的な解析対象者は8,8 人だった 白血球数で 対象者を四分位に分けた 喫煙者と非喫煙者で メタボリック症 候群合併を目的変数として多変量ロジスティック回帰分析を行っ た また 腹囲基準を満たす非喫煙者 喫煙者でメタボリック症 候群のコンポーネントと白血球四分位との関連も検討した 結果 非喫煙者 喫煙者ともに 第 第 4 四分位が多変量解析 で有意にメタボリック症候群の合併と関連していた オッズ比 非喫煙者 ともに p<0.00 喫煙者 p=0.0 p=0.00 腹囲基準を満たす対象者では 非喫煙者では第 第 4 四分位が 喫煙者では 第 4 四分位で それぞれ第 四分位と 比べて メタボリック症候群コンポーネントの合併数が有意に増 加していた オッズ比 非喫煙者 ともに p<0.00 喫煙者.559 p=0.00 また 腹囲基準を満たす非喫煙者で は すべてのコンポーネントと白血球四分位は有意な関連を認め たが 喫煙者では脂質代謝異常のみで有意な関連を認めた 結論 白血球数は 喫煙者 非喫煙者の両方でメタボリック症候 群合併と関連していた また 白血球数の上昇は 非喫煙者では メタボリック症候群の各コンポーネントと 喫煙者では脂質異常 と関連していた 船員の乗船中における喫煙実態調査 特定保健指導を受診した船員へのアンケートより みやぎ健診プラザ 佐藤 喫煙者 非喫煙者における白血球数とメタボリック症候群の関連 喫煙習慣からみる血液脂質との関連 医療法人 -7-0 船員保険健康管理センター あおき ま み こ 青木麻美子 甲斐 和恵 健康管理科 佐藤 元美 笠原 綾子 渡邉 麻美 高木 重人 中嶋加代恵 庄田 昌隆 目的 当センターで平成6年4月 平成7年月に健診を受診した船 員男性の喫煙率は49.97 と 平成 7 年に行われた 全国たばこ喫煙 率調査 男性 の喫煙率.00 と比べ約 0 高くなっている そこ で船員の喫煙状況に関する実態を把握し禁煙指導へつなげるため調 査を行った 方法 対象は平成8年4月日 平成9年月日に当セ ンターで健康診断を受け 特定保健指導を行った船員5名を対象に 初回面接時に喫煙状況に関するアンケートを行った アンケート内 容は 乗船している船の種類や乗船中の喫煙時間や場所 自由記載 で乗船中の休憩時間の過ごし方 船員の喫煙率がなぜ高いかなどを 調査した 成績 対象者5名 平均年齢5.4歳 の喫煙率は50 そ のうち漁船員の喫煙率は54 その他の船 曳船 客船など の喫煙 率は46 であった 漁船の場合 乗船中の喫煙場所が自由であると 答える人が74 と船員全体と比べ約 0 多かった 喫煙場所 時間 ともに自由であるほど喫煙率は高く 乗船中喫煙不可の船では 喫 煙者はいなかった 乗船中の休憩時間の過ごし方は睡眠が45 で 次いでテレビ鑑賞が であった また 喫煙率が高い原因は5 がストレスと回答し 次いで眠気覚ましや喫煙可能な環境 不規則 勤務などの回答があった 結論 喫煙場所 時間ともに自由である 喫煙しやすい環境が 船員の喫煙率が高い原因と思われた 喫煙が ニコチン依存症であること 喫煙によりニコチン切れのストレスは 解消されるが 不規則勤務や閉鎖的な環境など 労働環境によるス トレスは解消されないこと などを啓発することが 禁煙支援に必 要と考えられた さらに 非喫煙者への受動喫煙防止対策を 船主 や船会社へ要請する必要があると思われた また 船員は労働安全 衛生法でなく船員法 船員労働安全規則の適応となり これらの法 令に受動喫煙防止対策の条文がないため法令改正も重要と思われる Vol. No. 07 年

184 新型タバコへの対応法の検討 しみず 清水 たかひろ 隆裕 アルコール体質検査と生活習慣及び保健指導 ちばなクリニック 兼城 邦昭 健康管理センター 砂川 隆 仲田 東海大学医学部附属八王子病院 やまもり 清剛 R 古堅 裕 石田 香織 新虎の門会 大前 齋藤 視能訓練士による視力測定と自動視力計での値の変化 器械近視の可能性 新浦安虎の門クリニック 利道 智 大前 由美 吉野貴美子 目的 アルコールは アルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素 酵素 ALDH の作用で酢酸となる ミトコンドリア内に局在す る ALDHは日本人の40 強に活性低下がみられる ALDH 活性 が低下している者では飲酒と喫煙により食道がんリスクが増加す るという報告があるが 成人における ALDH 活性と飲酒 喫煙 頻度についての報告はほとんどない 本研究では 受 診者を対象として ALDH 活性別の飲酒および喫煙習慣を明らか にすることを目的とした 方法 06 年 4 0 月に当院の受診者で文書による同 意が得られた日本人 40 人 男 90 人 女 50 人 を対象とした ALDH 遺伝子が活性 低活性 不活性の 群に分けて 飲酒およ び喫煙習慣を調査した 結果 ALDH 遺伝子は活性群 8 人 58.0 低活性群 5 人 6.5 不活性群 77 人 5.5 であったが 不活性群は飲酒者 人のため解析から除外した 低活性群の飲酒頻度は なし46 人 48.0 ときどき7 人.4 毎日 95 人 8.6 であった 毎日飲酒者のうち今後も飲酒を減らそうと考えていない者が 活 性群で0人 4.4 低活性群で6人 7.9 であった アルコー ル体質検査を受けた受診者には 全員結果をもとに保健指導を実 施した そのうち 低活性群の毎日飲酒者の64 が減酒 禁酒を 次回受診までの目標に掲げた 減酒目標を掲げなかった4 の人 は再検査項目が他にもあり その改善を優先するなどしていた 総括 ALDH 低活性群で毎日飲酒する者が約 割みられ その 分の 以上は今後も飲酒を継続すると回答していた 今後は 保 健指導時の目標が達成されているか 達成されていなかった場合 はその原因を検証する予定である 社会福祉法人 沼本美由紀 おおたけ 大武 目的 00 年の WHO の発表によると 緑内障は世界の失明原因の 位 日本においては中途失明の 位となっている なかでも正常眼 圧緑内障は緑内障全体の7 割を占めている 現在の健康診断では眼 底 眼圧検査が一般的であるが 正常眼圧緑内障や初期の緑内障の 判読は難しい 緑内障疑いで眼科に精査依頼しても正常であること も多く 患者と施設両方にかかる負担は大きい 当院においても緑 内障を疑われる症例に対してより正確な検査結果を提供することの 重要性が増してきている これまでも簡易視野計を取り入れて乳頭 陥凹拡大や眼圧の高い症例等に対して精査を行って来たが 新たに D-OCT を用いることで網膜神経層の詳細なデータを眼科に提供す ることができ 患者と施設両方の負担の軽減につながると考える 対象 健康診断で初期の緑内障が疑われD-OCT による検査を希望 された症例 方法 希望された症例に対して TOPCON 製 D-OCT-を用いて再度 検査を行い 疾患の詳細について検討した 結果 D-OCT で眼底検査を行ったところ 網膜神経線維層 RNFL の全周では左目の黄斑上方 右目の黄斑下方に境界型があることが わかった 左目は 網膜の厚さは黄斑部に肥厚がみられ 中心窩の 耳側が最も厚みがあった 神経節細胞層 GCL + 網膜神経線維層 RNFL でも同様に肥厚が確認され 乳頭部周辺に一部菲薄化がみ られた 右目は 網膜の厚さは正常であるが GCL+RFNL で黄斑 部と乳頭部に周辺にわずかに菲薄化がみられた 考察 今症例では両目とも乳頭部周辺に一部菲薄化が見られ 眼圧 が正常値であることから初期の正常眼圧緑内障の可能性が示された D-OCT は通常の眼底検査に比べ各神経層の状態を詳細に知ること ができ 従来の検査では判断が難しい疾患の予兆を見逃さず眼科に 診療情報提供でき その後の検査の軽減につながる可能性を示した のぶき 宣輝 恩賜財団 龍ヶ崎済生会総合健診センター 川和田菜央子 武藤 剛 江橋 敏男 目的 当健診センターでは視力検査は自動視力計を用いて測定を 行っているが 受診者の中には自動視力計では見えにくいという声 を聞くことがある そこで今回そのような受診者の中から 再度測 定を希望する受診者に対し 視能訓練士による視力測定器を用いた 計測 以下手動測定とする と自動視力計では視力は変わるか比較を 行い 器械近視 望遠鏡等を覗いた時に近視化が起こる現象 調節 力の大きい若年者に起こりやすい の影響はあるのか検討した 対象 05年0月0日より06年月日までに当健診センターを 受診し 自動視力計での視力不良と感じた受診者から手動測定を希 望した者9名85眼を対象とした 方法 対象者に対して片眼ずつ視力測定を行った 眼鏡使用者は矯 正した状態で行った 検査時の明るさは一定にして行ったが 自動 視力計測定時に明るさが違う 中心が明るく感じる 全体的に暗い と感じた受診者は解析対象から除外した データは 裸眼視力 矯 正視力 男性 女性 年齢 9 歳以下 歳 60 歳以上の 項 目 の項目で解析を行い それぞれの条件に対し 手動測定と自動 視力計での視力には有意差があるか解析を行った 結果 全ての項目において自動視力計での値より手動測定の値の方 が視力の上昇がみられた 解析より 裸眼視力 矯正視力 女性 9 歳以下 歳 の項目では 段階の有意差 男性 60 歳以 上 の項目では段階の有意差が認められた 考察 全ての項目で 段階の有意差が認められたことより 器 械近視が影響する可能性はあると考えられる だが一般的に調節力 が大きいと言われる若年者では他の年代との大きな差はみられな かった しかし 以上の結果を踏まえて自動視力計で測定した際に 普段より視力が低いという訴えがあった場合 器械近視による影響 を考慮する必要があると思われる Vol. No. 07 年 8 4 日 木 ゆたか 彩子 8月 ふるげん 矢島 健診施設での D-OCT測定を行った一症例 医療法人社団 米原 英里 護山 健悟 口頭発表 第1日目 佐藤 瑠美 高橋 英孝 講演抄録 はじめに 近年 iqos に代表される新型タバコの使用者が急 速に増えている マスコミ報道ではあたかも従来製品に比べて健 康への悪影響が軽減されるかのような印象が伝えられ 使用者も それを期待しているかのように見える そこで我々は 文献的考 察などから 健診施設として新型タバコにどのように対応すべき か検討し 一定の結論を得たのでこれを報告する 方法 新型タバコに関する論文や報告 使用体験などを収集 聴 取し その信用度などを批判的に吟味した 成績 従来のタバコから新型タバコへ切り替えた受診者が複数名 いたが その証言から使用者の全員が従来のタバコと同等のニコ チンを摂取している ニコチン枯渇感を感じていない ことが示唆 された また 受動喫煙に関しても 煙が目視できないものの 刺激臭を感じる 特殊光線をあてると粉塵が見えるなどの報告か ら 受動喫煙も軽減されていないものと判断した 一方 現時点 において新型タバコの長期使用者はおらず その長期的な影響は 不明であると判断せざるを得なかった その一方で 長期的な影 響が小さいことを示唆する知見もなく 製造者による新型タバコ のパンフレットには たばこ関連の健康リスクを軽減させる一番 の方法は 紙巻たばこも新型タバコも両方やめることです との 記載があり 製造者自身も新型タバコのリスクは従来品に比し低 いと明言できないと認識していることが分かった 結論 新型タバコの有害性は従来品より軽減されるとの結論は得 られなかった したがって 新型タバコの有害性が軽減されると 確証が得られるまでは 新型タバコも従来のタバコと同様に有害 性があるものと考え 使用しないように指導をしていく必要があ ると結論付けられた あいこ 山森 藍子 寺園 直美 一般演題 社会医療法人敬愛会

185 -7-0 当センターにおけるオプション検査 眼の検診 に関するア ンケート調査結果 調節検査の評価と検討 北見赤十字病院 北見赤十字病院 はたなか 臨床検査科 健康管理センター こうすけ 畑中 孝輔 松沼三千代 小林 将士 西岡かざみ 畑中 宗博 須永 道明 小林 淳 はじめに 当健康管理センターでは2011 年 4 月から光干渉断層計 以 下OCT による検査をオプション検査として行っている 今回 OCT と眼精疲労の予防という目的から調節検査をセットにし 眼の検診として 2016 年 4 月からオプション検査項目として新たに開始した 目的 受 診者のアンケート結果をもとに調節検査のオプション検査としての評価を 調査する また 男女の各受診数 年代別受診者数 月別受診者数を統計 学的に検討する 対象 方法 2016年4月18日から2017年2月 28日までの調節検査を行った受診者173名にアンケートを行った ア ンケートの内容は検査時間 感想 今後の受診希望を5段階評価としその 結果をもとに調査を行った また 受診希望の理由も記載して頂いた 男 女の各受診数はスチューデントT検定 年代別受診者数 月別受診者数は シェッフェ法にて検討を行いP < 0 05を有意差ありとした 結果 ア ンケートの回収率は100 アンケート結果は以下となった 検査時間 では短時間だったと選択した方は全対象者の71 受診後の感想ではと ても簡単だった27 簡単だった87 楽だった70 今後の受診 希望では継続して受けたい31 時々 受けたい58 であった 受診 の理由としては PC等の画面を長時間見る事が増えてきている為 などの コメントがあった また 男女の各受診数 年代別受診者数 月別受診者 数いずれも有意な差は認められなかった P > 0 05 考察 今回のアン ケート調査により 受診者に負担なく容易に短時間に検査可能である調節 検査は 眼精疲労のスクリーニングに適した検査の一つであることが示唆 された また 性別 年代 月別に差はなくいずれも平均的に受診の希望 があり 受診の継続面からも約9割の受診者が今後も受診を希望されてい ることからオプション検査としても非常に有用な検査であると思われる -7- 正常者の深部皮質下白質病変 DSWMH を進展させる 因子の検討 静岡県立大学 山王メディカルセンター 国際医療福祉大学大学院 うんの ゆめな 海野 夢奈 東野 定律 荒井 孝子 武田 英孝, 正常者の深部皮質下白質病変 DSWMH の出現に関わ る因子の検討 静岡県立大学 山王メディカルセンター 国際医療福祉大学大学院 あおやま 松浦 明美 天野 隆弘, 青山 佳代 か よ 青山 佳代 東野 定律 荒井 孝子 武田 英孝, 松浦 明美 天野 隆弘, 海野 夢奈 目的 DSWMH が高度になると認知能力の障害を来すと報告され ている そこで 正常者でも指摘される DSWMH に対して脳ドッ ク受診時のどの因子がその出現に関わるかを明らかにした 方法 A 検診施設で脳ドックを行 った連続症例から 脳内疾患 の既往 繰り返し受診例などを除外した健常者 4,85 名を対象と し 属性 既往 測定値等と DSWMH 出現との関連を分析した DSWMH の程度は FLAIR 画像で脳ドック学会分類 篠原ら を用 いグレード0-4に分類した 統計には SSPS を用い Mann-Whitney U 検定 Wilcoxon順位和検定 二項ロジスティック回帰分析を行った 結果 考察 多重共線性を回避する目的で 群 既往歴 以前から の病態 群 分類データ 群 数値データに分けて回帰分析を行っ た DSWMH に関連する有意な属性 既往 測定値を先ず抽出した DSWMH の程度をグレード0と-4の 群に分けて二項ロジスティッ ク回帰分析を行 った DSWMH 出現に影響を与える因子は 群 は年齢 オッズ比 % 信頼区間 高血圧 で 群では年齢 オッズ比 であった 群では 年齢 オッズ比 収縮期血圧 オッズ 比 HbAc オッズ比 であっ た いずれの群でも変数の優位性が示され Hosmer-Lemeshow 検 定でも適合が示され 予測値と実測値の判別的中率は 群7.8 群7.6 群7.7 であった 以上から DSWMH 出現に影響す る因子として 年齢 高血圧症 収縮期血圧 HbAC が選定された 年齢を除いたこれらの因子の早くからのコントロールが DSWMH の出現抑制に重要と考える -7- 頸動脈プラークスコアと脳白質病変の関連性について 一般社団法人 よしだ 目的 DSWMH が高度になると認知能力に障害を来すことは以前から 報告されている 正常者でも脳ドックで DSWMH が指摘されるため ドックの如何なる因子が DSWMH の進展に関わるかを明らかにする 方法 A 施設で脳ドックをした連続例から脳内疾患の既往例 繰り返 し受診例などを除外した ' 健常者 '4,85 名を対象とし 受診時の属性 既往歴 各種採血データなどと DSWMH 程度との関連を分析した DSWMH は FLAIR 画像で脳ドック学会分類 篠原ら を用いグレー ド0-4に分類した Mann-Whitney U 検定 Wilcoxon 順位和検定で有 意項目を抽出し グレード DSWMH なし グレード DSWMH あり グレード 4 癒合あり のグループに分類し SSPS で順序 回帰分析を行った 結果 考察 多重共線性を回避するために 群 既往歴 以前からあ る病態 群 分類データ 群 数値データに分けて有意項目を抽出し グループに順序回帰分析を行った DSWMH 進展に影響する因子は 群では年齢 回帰係数 高血圧の既往なし -0.7 であった 変 数の優位性はともに p<0.00 群では 年齢 egfr 異常の 有無 0.68 でp<0.05であった 群は年齢 0.09 と収縮期血圧 HbAC 総コレステロール が選択され p<0.0ない し p<0.05であった これらモデルの Cox と Snell 検定はいずれの群も 適合し 予測値と実測値の判別的中率は 群 65.4 群 64.8 群 65.0 であった 以上より 対応が出来ない年齢を除き 早期からの 高血圧のコントロール 収縮期血圧 HbAc 総コレステロールの適 切な維持 治療が DSWMH の進展に抑制的に働くと考えられた 巨樹の会 たかし 吉田 卓史 松坂 陽子 下 範順 新武雄病院 別府 雄生 森 千明 脳神経外科 大中 洋平 岩瀬ちひろ 一ノ瀬 誠 池上美和子 頸動脈の動脈硬化は脳梗塞発症リスクを上昇させることが知られ ている 動脈硬化の進展度として プラークの高さの総和で評価 する頸動脈プラークスコア PS がある 我々は 06 年 4 月か ら脳ドックに頸動脈エコー検査によるPS測定を追加し MRI に より診断された脳梗塞発症リスクとなる脳白質病変との関係につ いて検討した 対象と方法 当院において06年4月から07年月にかけて行っ た受診者 0549 名のうち 脳ドック受診者 999 名 男性 5名 女性478名 平均年齢55.9歳 の全例においてPSを測定し た PSの重症度と脳白質病変の関連性 およびPSの上昇につ ながる因子について 低PS 4.9 中PS 高PS 0 に分けて調査した 結果 脳白質病変を有する者は 低PS群6名中88名 7.0 中PS群0名中名 8. 高PS群5名中5名 00 であった また 動脈硬化因子としての脂質代謝異常 糖尿病 高血圧 喫煙 肥満との関連性では PS >5の中等度以上の動脈硬化を有する者 は 脂質代謝異常8名中6名.4 糖尿病45名中5名. 高血圧 47 名中 4 名 8.5 喫煙者 7 名中 8 名 4.7 肥満 BM I >5.0 を認める69名中名 4.5 でPS >5の中等度以上の動 脈硬化が見られた まとめ PS値が上昇するにしたがって脳梗塞発症リスクとなる 脳白質病変の割合は上昇することが判明し 頸動脈の動脈硬化が 脳梗塞リスクと確認された また PS値の上昇因子としては脂 質代謝異常が最も影響し 続いて糖尿病 高血圧 喫煙の順となっ た また今回の調査では飲酒との関連性は見られなかった Vol. No. 07 年

186 脳ドックのMRIで偶然に見つかった頭蓋内異物の 症例 みずた 水田 横浜市立みなと赤十字病院 まさよし 正能 いとう み 矢島 春花 根上 昌子 石心会 さやま総合クリニック 萩原 美桜 菅野壮太郎 菅原 知紀 大塚 博紀 目的 胆嚢腺筋腫症 腺筋腫症 と胆嚢がんの関連性については明ら かにされていないが 否定的な見解が多く腺筋腫症は予後良好な疾患 とされている 脂肪肝や胆嚢結石は生活習慣病との関連が強いとされ ているが 腺筋腫症についてはいまだ不明な点が多く 生活習慣病と の関連性について検討した研究はない そこで 腺筋腫症と生活習慣 病関連因子および脂肪肝 胆嚢結石との関連について健診 受診者のデータを収集し分析する 方法 0年6月 06年9月に当 センターで腹部超音波検査を施行し 胆嚢切除術の既往がない初回受 診者 4,598 例のうち 高血圧 糖代謝異常 脂質異常症 高尿酸血症 の治療歴のない,4 例を対象とした 腺筋腫症群と非腺筋腫症群に 分け 年齢 生活習慣病関連因子 生活習慣病の有無 メタボリック シンドローム MetS 該当率 脂肪肝と胆嚢結石の合併頻度 好まし くない生活習慣の保有について男女別に 群間比較した また独立し た関連因子を明確にするために多変量解析を行った さらに腺筋腫症 と脂肪肝 胆嚢結石の関連について他因子で調整し分析した 成績 男女ともに非腺筋腫症群 男性 :749 例 女性 :506 例 に比べ腺筋腫症 群 男性 :58 例 女性 :8 例 の方が 肥満をはじめとする生活習慣病関 連因子の保有 MetS 該当率 脂肪肝 胆嚢結石の合併頻度が有意に 高かった 腺筋腫症と有意な独立した関連因子は 年齢 喫煙 肥満 が男女共通の因子であった その他 女性では HbAc と尿酸が関連 因子であった 腺筋腫症と脂肪肝 胆嚢結石の関連について他因子で 調整した結果 男女とも有意な関連がみられた 結論 脂肪肝や胆嚢 結石だけでなく腺筋腫症も生活習慣病 MetS と関連があること 特 に喫煙との関連が強いこと 腺筋腫症は脂肪肝 胆嚢結石と関連が深 いことが示唆された 動脈硬化の進行と関連があるか否かは興味のあ るところであり 症例を蓄積し今後の検討課題としたい 札幌厚生病院 胆膵内科 札幌厚生病院 健康管理科 宇弘 みやかわ 宮川 目的 日本学会から04年4月に示された腹部超音波 US 健診判定マニュアル においては 原則 肝外胆管 CBD は 8mm 以上 胆嚢摘出後は mm 以上が判定区分 D 要精検 と なる 今回 我々は CBD 拡張で Dとなった例について精検結 果を検討するとともに 別途 CBD 拡張と体格や検体検査結果と の関連を調査し CBD 拡張の転帰や 拡張と関連がある検査結果 の探索を目的とした 対象 0年4月から06年3月までに US にて CBD 8mm 以上 とされた4 例 [] と その中から当クリニックにて CT か MRI に て精査結果が判明している D判定者例 [] を対象とした 方 法 []CBD 径 と 年 齢 調 整 し た 上 で の T-Bil AST ALT ALP LD γgt 腹囲 BMI との関連を調査した 重回帰分析 []CT MRI での精査結果を調査した 結果 []ALP は CBD 径と回帰係数 標準回帰係数 0.09 p<0.05にて関連を認めたが その他に関連は認めなかった [] 摘出後 mm 以上は1 例.0mm のみで CT にて摘出後変化とさ れた その他0例 8.0.8mm は 異常なしとされた 考察 CBD 拡張を認める健常例の中では ALP は 拡張径が大 きくなると低下する傾向をみとめた いわゆる閉塞性酵素の代表 とされる ALP ではあるが CBD 拡張の健常例の中では CBD 径 が太いほど閉塞性が低下し ALP が低くなるのかもしれないと考え られた また 体格が CBD 径と関連しないのは先行研究と同様 であった さらに US での CBD 拡張は 間接所見としての重要 性はいうまでもないと考えられるが スクリーニング効率は良く ないのではないかと考えられた みほ 膵臓胆嚢ドックの取り組み 健診センター 徳田 菅野 ひろゆき 宏之 赤池 淳 目的 膵臓や胆嚢疾患を効率的に発見するため 特化した検診行 うこととした 方法 膵臓胆嚢ドックの需要があるか当院で一般 検診を行っている事業所の707 名にアンケート調査を行った そ の結果により概要を作成し開始した 検診項目は問診 採血検査 腫瘍マーカー含む US MRI 検査とした 成績. アンケート 結果では膵 胆嚢検診を受診したいが40 料金によって受診を 考える9 であった 受診日は休日希望が50 平日が9 であっ た アンケート時料金を000 円とした場合の受診に関し 受診 したい 興味があるが料金が高いため受診したくない5 どちらともいえない6 であった. 上記の結果をもとに土曜日 月 回料金は960 円とし 当日スタッフは保健師 名 放射線技 師 名 事務 名の4 名で行い 結果は後日郵送か当科外来受診と した 8年0月より5名 9年月より月回0名とし 精査は当 科で行うこととした. これまでの49 名での検診結果では6 名 7 に癌の家族歴があった 膵疾患では IPMN 例 膵腫瘍疑 い例 6 膵嚢胞6例 : 小 IPMN例含 膵酵素異常例 4 早期慢性膵炎例 その他例であった 胆嚢疾患はポリー プ6 例 腺筋症 7 例 4 胆石 例 4 膵頭部 4mm の IPMN 症例は前年までの一般ドックでは4 年連続異常は指摘さ れていなかった 膵嚢胞は US を含む一般ドック 5年度749名 では.7 であり 膵臓胆嚢ドックでは MRI の導入によりきわめ て高率に発見できた 結論 今回開始した膵臓胆嚢ドックは一定 の需要があると考えられた 一般の US ドックに比べ大幅に膵嚢 胞の検出率が上昇した 胆のう病変は一部を US が MRI を補って おり相補的であり有用なドックとなると考えられた Vol. No. 07 年 日 木 はるか 松本 明美 霜島 優美 8月 やじま 長谷川早苗 津々楽泰江 -7-7 腹部超音波検査での肝外胆管拡張症例についての検討 社会医療法人財団 伊藤美奈子 守岡 謙 健診センター 口頭発表 第1日目 -7-6 こ 講演抄録 脳ドックは脳内の疾患を未然に発見するために行われており 検 査は MRI と頸動脈超音波である MRI は磁気共鳴現象を利用し た 生体に含まれる水素原子核の分布を画像化する装置であり CT と違い被爆がないので安全であるように思われがちであるが 磁気によるリスクが存在する 第一は 米国で起こった酸素ボン ベ吸着死亡事故のような金属吸着事故であり 第二は体内金属を 埋め込んだ患者への影響である 心臓ペースメーカーや人工内 耳 スチール製脳動脈瘤クリップなどがあげられており その電 気的誤作動や故障 磁性体金属の牽引や逸脱 非磁性金属の RF 発熱が問題となる その対策は そういう器具の有無を 丁寧な 問診で確認することが基本である 症例は5 歳の男性 職業は林 業機械販売修理 事業所健診で受診した時に 脳ドックも希望さ れた 既往歴は腎結石で通院歴がある以外に 特記することはな かった 頭部 胸腹部の手術歴はなかった まず脳 MRI を行なう こととなり MRI 問診票での確認には問題なく 入室前の金属探 知機のチェックでも異常は認められなかった ところが技師から MRI の locarizer 撮影で金属反応があるので 中止にしました と の連絡があった 本人に再度確認したが 頭部の手術や外傷歴は なく 肉眼でも 後頭部に異常は認められなかった 本人の希望 もあり 頭部の単純撮影を行ったところ 後頭部に約 センチの 釘様の陰影を認めた 本人に事故などの記憶は全くなかった 頭 蓋骨を貫通していることから 幼児期に偶発的な転倒事故により 骨縫合から釘が貫通したのではないかと推測した もし 位置的 に locarizer 撮影で発見されなかったとしたら 重大な事故に発展 した可能性は否定できないが それに対する対策はきわめて困難 であろう な 一般演題 健診受診者における胆嚢腺筋腫症と生活習慣病 関連因子および脂肪肝 胆嚢結石との関連 安来市立病院

187 -7-8 MR胆管膵管撮影での膵嚢胞検出は健診において有用か 腹部超音波検査との比較 医療法人社団 同友会 は せ が わ ふみのり 長谷川文教 河内 輝佳 高谷 純司 春日クリニック 吉本 貴宜 安西ちはる 高谷 雅史 飯島 一 太田秀二郎 寺島 慶尚 高谷 典秀 -7-0 当院健康管理センターにおける膵有所見症例の検討 く る し ま 久留島 ひとし 仁 健診部 松本 能里 か ん の そうたろう 菅野壮太郎 根上 昌子 石心会 坂野 菅原 知紀 健診センター 徳田 宇弘 目的 日本学会から04年4月に示された腹部超音波 US 健診判定マニュアルにおいては 膵嚢胞性病変 PCL 径 5mm 以上や 充実部分を持つ膵嚢胞性腫瘍は判定区分D 要精検 となる 今回 我々 は これら PCL で要精検もしくは医療下経過観察中とされた例の経過 を検討し で発見される PCL の転帰について検証すること を目的とした 対象 方法 04 5 年にかけて健診の US にて PCL で要 精検もしくは医療下経過観察中とされた60 例のうち重複を除外した 08 男 44 女 64 例について 健診結果 診療録 紹介状と その返書を含む 及び院内の癌登録を照会し 0年以前の検査結果を 含め07年3月末日での経過を調査した 結果 04年の腹部 US 実施数4,94例中 PCL は7例.4 05年 は5,56例中89例.7 に認めた 対象の08例中 最長のフォローアッ プ者は PCL 確認から約 0 年を経過していた 対象 PCL 所見のうち顕 著な増大傾向 04から5 年にかけて3mm 以上増大 は7 男 5 女 例 膵管との連続性 6 7 径が0mm を超えるもの9 4 5 膵管拡張5 4 1 充実部分あり2 0 2 血流を認めるも の1 0 1 であった なお 主膵管型の膵管内乳粘液性腫瘍 IPMN はいなかった 経過観察中に PCL の増大を認め MRCP にて胞内に充 実性成分が出現したと疑われたため 膵臓癌を強く疑われ 大学病院 において超音波内視鏡検査 ERCP にて膵液細胞診など実施されたが 悪性所見を認めなかった70 歳代女性の1 例を含め 経過中膵臓癌が確 認された例はなかった 結論 PCL は全人口の2 3 に認めるとの 報告があり今回の調査の結果とも合致する IPMN のフォローの重要 性はいうまでもないが 今回の調査からは健診で発見され る PCL のスクリーニング効率は良くないものと考えられた -7- 当センタードックで発見された膵臓がん症例の検討 こまつ 文香 さやま総合クリニック 萩原 美桜 大塚 博紀 日本赤十字社医療センター 背景と目的 膵癌は5 年生存率が0 未満と予後不良の疾患で ある 一方 IPMN を膵癌の高危険群とした診断体系が早期発 見に寄与すると期待されている この度 当センターの腹部エ コーで指摘された膵異常所見の現状と診断結果につき検討し た 対象と方法 009 年 4 月から07 年 月までの8 年間の腹部エ コーを含む当センター 受診者を対象として検討した 結果 対象者はのべ4647 名 エコーで膵に異常を指摘されたの は0 例 平均年齢 65. 歳 男女比 6:40 で 有所見率は. であった その実人数は6 名で 所見の内訳は 膵管拡張 7 例 膵嚢胞 5 例 膵腫瘤または疑い7 例 膵石または膵石灰化 9 例 膵腫大 5 例 重複あり であった 初回指摘時に要精査と判 定されたのは 例 64.5% そのうち精査を受けたのは89 例で 精査率は8.% 精査方法は MRCP 55例 CT 7例 EUS 4例 ERCP 5 例 重複あり であった 最終診断は初回指摘時には精査 とならなかった症例を含め膵癌 4 例 膵腺房細胞癌 例 IPMC 例 膵神経内分泌腫瘍 例 分枝型 IPMN または疑い78 例 膵嚢 胞57例 自己免疫性膵炎例 膵内副脾例 後腹膜腫瘍例 重複 あり 異常なし07 例であった 7 例で手術が行われ 膵癌 例 膵腺房細胞癌例 IPMC 例 慢性膵炎例 分枝型 IPMN 例で 膵癌のうち 例は分枝型 IPMN に伴うものであった まとめ 診 断技術の変革に加え IPMN を膵癌の高危険群とする認識が広ま り 健診においても積極的に拾い上げが行われ その後に IPMN と診断される症例は増加している 分枝型 IPMN の多くは経過観 察とされるが フォロー中に膵癌と診断された症例もあり 今後 も IPMN の積極的な拾い上げや精査と 診断後の的確なフォロー が必要と考える 86 6 腹部超音波検査で発見された膵嚢胞性病変 08 例の追跡 調査結果 社会医療法人財団 背景 膵臓がんは罹患率 死亡数ともに増加傾向にあり 全がんの中で も特に5 年生存率の低い国民の保健衛生上非常に重要な疾患である 近 年 膵臓がんの前段階として IPMN をはじめとする膵嚢胞性疾患が着目 されており これを発見し経過観察につなげることが膵臓がんの早期発 見に寄与するとされている しかし膵臓のスクリーニングとして通常用 いられる腹部超音波検査 以下 US は 描出不良が多くみられること など十全な検査とは言い難い そこで我々は通常精密検査として用いら れる MR 胆管膵管撮影 以下 MRCP に着目してオプション検査に採用 している 今回はその膵嚢胞検出能力について US との比較を試みた 目的 MRCP における膵嚢胞の検出率を US と比較し その有用性につ いて検討した 対象 当施設の健診受診者で05 年度に初めて MRCP を受けた者のう ち その前年度及び当年度の US で膵臓に嚢胞や腫瘤の指摘がなく 事 前問診でも膵疾患の既往を認めなかった65 例 比較対象は当年度に US を受けた86,078例 方法 US および MRCP における膵嚢胞の検出数に対し Fisher の正確確 率検定を行った 結果 膵嚢胞の所見は US で86,078 例中 60 例 検出率 0.4% に対し MRCP では65 例中 9 例 同.9% に認められた Fisher の検定では p.4 0-であり 有意に検出率が向上した 対象を当年度の US で描出 不良の指摘がなかった4例に絞っても MRCP における膵嚢胞は7例 同 6.% と優れた検出能を示した 考察 本研究では MRCP の検出率が US の0 倍強となり US における 描出不良の有無にかかわらず嚢胞の検出に非常に有用であった 今後は 本研究を継続し 更にサンプル数を増やした上で再度検証を行いたい 広島赤十字 原爆病院 -7-9 じゅんこ 小松 淳子 山本 夏代 健康管理科 庄嶋 淳子 新山希代子 鈴木 瑶子 折津 政江 石川 理恵 目的 膵臓がんは最新の統計で日本人死亡率4位 罹患率6位 こ の0年で.5倍増加しているがんであるが 早期発見も治療も難し い 現在のところは腹部超音波検査 以下エコー によるスクリー ニングが最も妥当と思われるが 頻度の高い他のがんのように確 立された検診方法はない 当センターでのこの0 年間の発見膵臓 がん例とエコー結果を省み 当センターにおける膵臓がん検診に ついて検討した 対象と方法 年の0年間における当 センター受診者延べ50 名についてのエコーの膵臓 所見と 膵臓がんと診断された 例の検討 結果 診断された膵臓 がんは0年までの6年間で5例 0年例 04年例 05年 例 06年例で 合計例である エコー所見が発見の契機に なったのは0例 腫瘤像 嚢胞性病変4 低エコー域 総胆管拡 張 であった そのほかに腫瘍マーカー高値で 例 PET-CT 検 査で例発見された 0年以前に発見された5例は全員亡くなら れ 例は腫瘤像で発見され年後に亡くなられた 0年以降の 8 例中 7 例は外来フォロー中であり 例は嚢胞性病変で発見され た mm の膵嚢胞保有者で 年後にcm の膵臓がんが発見された 例 IPMN の増大を契機に発見された例などがある 当センター における膵臓エコーの要精査率は-% であるが 0年エコーが ん検診基準が発行されてからは年々増加傾向にある その結果 嚢胞性病変と診断され外来フォローと併用する受診者が増えた 結語 エコーにて腫瘤像として発見できたものは数が少なく予後 が悪かった 膵嚢胞を高リスク群として注意深く経過観察する重 要性が確認できたが 要経過観察判定区分の詳細な検討 また エコー以外のスクリーニング法の開発が望まれる Vol. No. 07 年

188 腹部超音波検査が有用であった膵腫瘍の1例 おくむら しょうた 奥村 彰太 木場 博幸 東 大竹 亜紀 宏冶 健診部 長野 動脈硬化所見に及ぼす生活習慣の影響について 第二検査課 まゆ 田中 信次 すぎもと 黒岩比呂美 武永 強 目的 動脈硬化に対する生活習慣の関与の有無について明らかに する 方法 当施設にて05 6 年に脳ドックを受診し 特定健診問 診票の生活習慣の情報が得られた454名 男4名 平均年齢59.7歳 を対象とした 頭部 MRI 検査にて脳室周囲高信号 深部皮質下 白質病変 脳微小出血およびラクナ梗塞のうちいずれかを認める ものを 脳動脈硬化あり 頚動脈超音波検査で内中膜複合体厚が. mm 以上 またはプラークのいずれかを認めるものを 頚動脈 硬化あり とし 脳および頚動脈硬化群 脳動脈硬化群 頚動 脈硬化群 および 動脈硬化所見なし群 の4 群に分けて検討を行っ た 結果 上記 4 群間の検討において 年齢 p<0.000 ANOVA と 高血圧治療の有無に有意差を認めた p<0.000 χ 検定 すなわ ち 動脈硬化所見なし群 に比し 動脈硬化所見がある群では年齢 が高く 高血圧治療者の割合が多かった 一方 生活習慣では 就 寝前夕食 と 夕食後間食 に傾向を認めるのみであった p<0. χ 検定 動脈硬化の有無を目的変数とした重回帰分析でも 年齢 と高血圧治療のみが有意な説明変数として抽出された 年齢と治 療の影響を除くために 60 歳未満の高血圧 糖尿病 脂質異常の 未治療者69名 男9名 平均年齢50.歳 を対象として同様の重回 帰分析を行ったが これら 未治療若年群 においても年齢が有意 な説明変数であった 結論 脳および頚動脈硬化所見の発現において最大の要因は加齢 であり 特定健診問診票で得られる種々の生活習慣は明らかな影 響を与えていない 動脈硬 高感度CRP の判別分析 健康管理センター 丸山 義明 永島かおり 足立 雅樹 大久保芳美 赤心堂健診クリニック 有田 倉光 く 信和 薫 目的 肺年齢と血管年齢に及ぼす動脈硬化危険因子の影響につい て検討した 対象 平成8年9月から平成9年月までに 当センタ で肺年齢 とCAVIを用いて血管年齢を測定した7名 男性60名 女性名 方法 まず 肺年齢と CAVI 値の相関について検討した 次に肺 年齢と CAVI 値の平均より 4 群に分類し 年齢 性別 動脈硬化 危険因子 血圧 LDL-C TG HDL-C FBS HbAc 腹囲 骨 密度 大動脈石灰化スコアについて比較した 結果 肺年齢とCAVI値は 肺年齢 5.8 CAVI値.0 r 0.9 p<0.00 で有意な正の相関を示した 肺年齢とCAVI値の平均より 以下の4群に分類された 群 肺年齢6歳未満かつ CAVI 値8.5未満 群 肺年齢6歳未満かつ CAVI 値8.5以上 群 肺年齢6歳以上かつ CAVI 値8.5未満 4群 肺年齢6歳以上かつ CAVI 値8.5以上 年齢は群が他群よりも有意に低く 4群が他群よりも有意に高い 高血圧症は 群が他群よりも有意に少なく 収縮期 拡張期血圧は 群が他群よりも有意に低い HDL-C は 群が4 群よりも有意に高い FBS は 群が4 群よりも有意に低い HbAc は4 群が 群よりも有意 に高い 腹囲の値は群が群よりも有意に低い 大動脈石灰化スコ アは4群が群よりも有意に高い 考察 加齢 高血圧症 収縮期 拡張期血圧の上昇 FBS の増加 HDL-C の低下は 肺年齢と CAVI 値の両方における増悪因子と考 えられた HbAc の増加は高 CAVI 値群 腹囲の増加は低 CAVI 値 群における肺年齢の促進因子 大動脈石灰化は高肺年齢群における CAVI 値の増悪因子と考えられた ぼ た 久保田 すすむ 進 真宮 裕 五島 雅和 石川 智子 目的 : 動脈効果の指標は多々あるが ここでは高感度 CRP の大小 を動脈硬化の指標とし 男女別に判別分析にて解析を行った 対 象 : 対象は平成 0 元年 4 月から平成 5 年 月までに赤心堂健診ク リニックに来所した延べ4 万 9 千 40 人 男性 775 人 女性 678 人 である 方法 : 高感度 CRP の低値と高値を目的変量 y 年齢 x, 収縮期血圧 x, 血糖 x,bmi x4 LDL-C x5,hdl-c X6, 中性脂肪 x7,alt x8, ガンマー GTP x9, 尿酸 x0 を 説明変量 xi とし 男女別に判別分析を行った 結果 : 判別分析 にて判別係数 ai を求めると目的変量 y は判別係数 ai * 説明変 量 xi の総和とし求められる したがって 目的変量は男性では y=0.008*x+0.009*x+0.00*x+0.65*x *x5-0.0*x *x *x *x *x0-4.7 女性では y=0.044*x+0.000x+0.0*x+0.86*x *x5-.056*x *x *x *x9+0.88*x9-5.45と数個の変量で説明 できる 結果 : この時の正診率は男性で66.% 女性で75.9% であっ た また標準判別係数から目的変量への寄与度を求めるとは BMI と HDL-C が高かった まとめ : いくつかの検査値により 動脈硬 化を知ることができる 動脈硬化に対する寄与度の高い検査値は BMI[ と HDL-C であった Vol. No. 07 年 日 木 岡野 麻子 加藤 香 清水 正雄 友梨 8月 あさこ 出水 -8-0 肺年齢と血管年齢に及ぼす動脈硬化危険因子の影響 おかの 今井 佳子 上野 裕壹 口頭発表 第1日目 -8-0 こういち 杉本 孝一 藤島 桜子 講演抄録 はじめに 腎細胞癌は肝臓 肺 骨に転移することが多いと言われ ているが 稀に膵臓にも転移をきたすことがある 当センターでは 肝 胆 膵 腎 脾を対象に腹部超音波検診を行っており 今回腎 細胞癌手術 8 年後に膵転移をきたした症例を経験したので報告す る 症例 59 歳男性 既往歴は4 歳時に右腎細胞癌にて右腎摘出 55歳より高血圧で内服中 自覚症状は特になし 住民健診の腹部超 音波検査にて膵体部に0 0mm 大 膵尾部に40 5mm 大の等エ コー腫瘤を認めた やや分葉状で境界は明瞭 内部均一 周囲に高 エコー帯を認め 腫瘤内部に流入する血流信号を認めた 主膵管の 拡張は認めなかった 膵腫瘍の精査目的で病院受診となった 結果 血液一般 腫瘍マーカー等で異常値は認めなかった CT にて膵体 尾部にやや分葉状の hypervascular tumor を認めた 腎癌の既往 があることや 濃染パターンから腎癌からの転移が疑われた 鑑別 疾患は神経内分泌腫瘍 以下 NET 等があげられ MRI でも同様の 結果であった EUSでは膵体尾部にそれぞれ低エコー腫瘍を認めた 血流は豊富で NET と比べ腫瘍境界が不整であることから 腎癌 からの転移性腫瘍が疑われた PET-CT にて膵体尾部の腫瘤への FDG 集積は正常膵と同等で 腎癌からの転移や NET 等が考えられ た 膵体尾部切除 + 脾臓合併切除が施行され 病理にて線維性被膜 で覆われた淡明な胞体を有する異型細胞の増殖巣を認め 腎細胞癌 からの転移性膵腫瘍と診断された 考察 今回比較的稀と言われる 転移性膵腫瘍を経験した 腎細胞癌は術後長期経過しても遠隔転移 出現する可能性があるので 術後0年以上経過観察する必要がある と思われる NET との鑑別は超音波検査のみでは困難ではあるが 腎癌の既往がある場合は転移性の腫瘍等も鑑別としてあげる必要が ある また複数の転移巣をきたすことがあり それらも念頭におい て検査を実施することが重要であると考えられる 埼玉医科大学病院 健康管理科 横須賀市立市民病院 脳神経外科 一般演題 日本赤十字社熊本健康管理センター

189 一般財団法人 関西労働保健協会 東京医科歯科大学附属病院 地方行政独立法人 健診 でのsd LDL-C値の活用について とらがい 寅貝 今岡 りょうこ 良子 渉 山本 泰司 藍 真澄 脳梗塞 心筋梗塞発症リスク検査LOX indexの結果と取り組み なかの 望月 茂 黒島 俊夫 背景 sdldlc 値は LDL の中でより小型で比重の高い粒子で 一般的 に LDL C が軽微な増加に止まるメタボリックシンドロームや 2 型 糖尿病では sdldl 分画のみが著明に増加することが様々な研究結果 からわかっている 本検討では 脂質以外の主な動脈硬化危険因子と sdldl の測定結果を統計的に分析し 将来の動脈硬化疾患発症リスク 判定案を作成した 対象と方法 2016 年 4 月から9 月までの当健 診センター受診者のうち 事前に承諾を得た約13 000人分を対象 とした 30 mg/dl 未満を正常値 30 39 9 mg/dl 40 49 9 mg/dl の2群を境界値 50mg/dL 以上を異常値の4群に分 けて判定案の妥当性について検討を行った 結果 sdldlc 値 30 50mg/dL の間では有病者と健常者のオーバーラップがみられ 40 mg/dl 以上で明らかに有病者が増えたが 40mg/dL 未満では要保健 指導で改善を見込める結果となった 40mg/dL 以上は 受診勧奨が 妥当なケースが少なくないと考えられたが 今後の対象者数増加と経 時的変化により 検討を継続する 50mg/ d L 以上の症例 1906 例のうち LDL-C> 1 4 0 mg/dl TG> 1 5 0 mg/dl HDL< 4 0 mg/dl HbAc>6.% BMI>5 腹囲 > 8 5 cm 女性 > 9 0 cm 脂質低下薬服用中のいずれにもあてはまらない 既存リスクがない 75 例中のうち 17 例は動脈硬化所見があり 動脈硬化症や脂質異 常症関連疾患の既往がないのは9 例のみであった 考察 sdldlc 値 と動脈硬化性疾患発症率を前向きに検討した国内の疫学研究はない 健康保険組合などの保険者は 健診に基づく保健指導を義務づけられ ているが 実際に保健指導を実施するための有効なツールが殆どない のが現状である 今後 実際の健診データから 動脈硬化性疾患に関 連する因子を統計的に分析し 将来の疾患発生リスクを算出するため の判定案を確立し 最終的には保健指導ツールの開発を目指す 内臓脂肪面積とHOMA-IR メタボリックシンドロームの両指 標は非侵襲性動脈硬化検査の種類によって異なる相関を示す 独立行政法人 地域医療機能推進機構 埼玉メディカルセンター 健康管理 センター 慶應義塾大学 SFC研究所 東京都済生会中央病院 総合健診センター 新都心十二社クリニック 4 ほんま 本間 さとき 聡起, 加藤 清恵 中島真紀子 林 潤一4 目的 メタボリックシンドローム MetS の病態として 内臓脂肪の増加を 基本にインスリン抵抗性が招来され これらの病態の持続が粥状動脈硬化の 発生 進行を促すと考えられている MetS 関連の検査として CT 検査による 内臓脂肪面積の測定 インスリン抵抗性の指標として HOMA IR などの血 液検査結果が利用される 一方 非侵襲性の粥状動脈硬化検査では 頚動脈 超音波断層検査 CAVI などの脈波速度検査が利用され さらに我々は肺が ん健診での胸部 CT 検査から冠動脈や大動脈の石灰化所見を活用することも 考えている 今回 内臓脂肪面積と HOMA IR について各種動脈硬化指標 との関連を検討し これら2つの MetS 関連の指標に異なった特徴があるの か検討した 対象と方法 対象は CT 検査にて内臓脂肪面積 胸部 CT 頚動 脈超音波検査 CAVI 血液検査にて HOMA IR の全ての検査を実施した 受診5例 59.9±9.9歳 女性4名 で CT 上の動脈石灰化は 冠 動脈 上行 弓部大動脈 胸部大動脈の各部位についてか所でも石灰化を 認める場合に 石灰化あり とした 頸動脈エコーでは 左右頚動脈でのプ ラークの有無と最大内中膜複合体肥厚度 maximt を計測した 結果 内臓 脂肪面積は 腹囲計測値 HOMA-IR といずれも相関を認めなかった 内臓 脂肪面積と有意相関を示したのは CAVI p maximt p 0.08 胸部大動脈石灰化 p で 頚動脈プラークの有無とは相関傾向であっ た p 0.07 一方 HOMA IR と有意相関をみたのは maximt p 上行 弓部大動脈石灰化 p 0.00 で CAVI とは相関傾向であった p 0.09 MetS の診断基準の可否とは HOMA IR のみ有意差を認めた p<0.00 結論 内臓脂肪面積と HOMA IR は 各種動脈硬化の指標と相 関する指標の種類や程度が異なっていた すなわち両者は互いに MetS の異 なった側面を反映する部分を含んでいることが示唆された 88 8 中野 まさひろ 真宏 新小山市民病院 予防医学センター 野田 神山 紗希 秋広 篠原 裕枝 はじめに 当施設は 血管のアンチエイジングをコンセプトに脈 波伝播速度や超音波内臓脂肪検査 塩分摂取量測定などを標準検 査に導入している 06年4月 動脈硬化の進行状態を血液検査で リスクを評価できる LOX-index 検査 以下 LOX-index をオプショ ン検査に導入した 後日 受診者が結果の解釈が理解し易い説明 ができるよう 受診者のリスクと関連検査の傾向を調べた 対象および方法 06年4月から07年月までに受診 した76名 男性 :78名 女性 58名 年齢56.7±.0歳 中 LOXindexを選択した受診者0名 0.% の発症リスクについて中高リ スクと低リスク者の動脈硬化因子の検査等の相関を検討する 結果 LOX-index を受けた0名は 男性75名 女性55名 年齢は 60.7±.0歳 5 79歳 であった 0歳代 6名 40代 9名 50代 6名 60代 5名 70代 :8名 脳梗塞 心筋梗塞発症リスク表記は 高 中高 中 低リスクの4段階で示され 0名中 高リスクが 名 中高リスクが 名 中リスクが76名 低リスクが4名だった 中高リスクと低リスク者と LDL- コレステロールとの関係では有意 差を認めた 内臓脂肪面積 塩分自己チェック点数では 中高リ スクは 内臓脂肪面積 86.9cm 塩分自己チェック点数.8 点と高 い傾向にあり 低リスクは 7.7cm.9点と低い傾向を認めた 推定塩分摂取量 腹囲 BMI に有意差はなかった 考察 LOX-index 検査は 受診者の検査結果の関心度が高い検査 だが 当日結果説明ができないため後日届く結果の解釈を如何に 理解しやすく説明するかが重要な検査である 当施設では 脂質 異常症 内臓脂肪高値 高塩分摂取において脳 心筋梗塞発症リ スク結果に関与すると推察できる 結語 諸検査とリスク判定の傾向を医師 保健師らが結果表を活 用し 解説することは低リスクから高リスク者の進行予防や生活 習慣の改善の動機づけになりうる における bapwv 0 以上改善例の検討 松阪中央総合病院 たきがわ 瀧川 健康管理施設エポック よしかず 喜一 において 年連続で bapwv 以下 PWV を測定し た 50代男性94例のうち 有意の差といわれる PWV0 以上の 改善例について PWV の年次変化と動脈硬化の危険因子との関 連について検討し 0 以上悪化例とも比較検討した 94 例全 体の PWV の年次変化は 平均で 初回 56cm/sec 年後 588 PWV0 以上改善例は48 例.% で PWV は初回 609 1 年 後 5WV0 以上悪化例は56 例 4. で 初回 459 年後 78であった 改善例48例 悪化例56例について 動脈硬化の危 険因子 空腹時血糖 以下 FBS HbAc LDL コレステロール LDL 中性脂肪 TG 収縮期血圧 SP へその高さでのウエ スト周囲径 WS BMI との関連を検討したところ FBS は改善 例では平均で 初回08mg/dl 1年後9 悪化例では 初回05 1年後08 HbAc は 改善例初回5.8 1年後5. 悪化例初回5.8 1年後6. LDL は 改善例初回6mg/dl 1年後09 悪化例初 回 1年後46 TG は 改善例初回07mg/dl 1年後68 悪 化例初回 8 1 年後 04 SP は 改善例初回 8mmHg 1 年後 8 悪化例初回 0 1 年後 5 WS は 改善例初回 90cm 1 年後86 悪化例初回84 1年後87 BMI は 改善例初回 1年 後 悪化例初回4 1年後5であった 0 以上悪化例におい ては すべての項目において 悪化がみられたが PWV0 以 上の改善例においては すべての項目において 1 年後に改善が みられた これらのことから 動脈硬化の危険因子の改善によっ て PWV の加齢による悪化を凌駕して PWV が改善される可能 性があることを示唆するものと思われた Vol. No. 07 年

190 -8-08 医療法人如水会 ふくい としき 福井 敏樹 岡野 恭子 オリーブ高松メディカルクリニック 山内 一裕 松本 昌子 丸山 美江 松村 いとう 周治 伊藤 木津 初恵 神戸 健診センター -8- 腹部大動脈のhard に至った 例 地方行政独立法人 綾乃 かみやま 目的 腹部超音波検査で認める腹部大動脈の石灰化所見と生活習慣病予 防との関連について検討した 方法 06年4月日から6月日までに 当センターの受診者 7人 男性44人 女性7人 の腹部超音波所見および問診 健診結果に ついて検討した 成績 1. 受診者7人のうち9人 0.7 男性7人 女性人 に腹部大 動脈に石灰化を認めた 2. 年齢別の検討では 0 歳代 6 人 0 歳代 48 人 に石灰化は認めなかっ た 40歳代/7人 50歳代0/8人 60歳代5/5例 70歳代6/人 80歳 代/人と加齢とともに増加した 3. 性別ごとに年齢別に検討した 男性は40 歳代 /5 人 50 歳代 8/5 人 60歳代5/人 70歳代/5人に石灰化を認めた 女性は40歳代/7人 50 歳代/人 60歳代5/人 70歳代/6人 80歳代/人に石灰化を認めた 4. 高脂血症 高血圧 糖尿病 脳梗塞 虚血性心疾患で治療中の受診 者は6 人で このうち 人 9.4 に石灰化を認めた 年齢別検討では 0 歳代 40 歳の治療例には石灰化は認めなかった 50 歳代の治療例で/ 例 60歳代で5/5例 70歳代で6/例に石灰化を認めた 5. 喫煙歴について検討した 喫煙有 5/59 人 喫煙歴無 /0 人 禁煙 /9 人に石灰化を認めた 年齢別検討では 喫煙歴有は40 歳代 /4 人 50歳代/人に石灰化を認め 喫煙無では40歳代 47人 石灰化無し 50 歳代/49人 60歳代 4人 無し 70歳代/4人に石灰化を認めた 禁煙例 でも40歳代 0人 石灰化無し 50歳代4/7人 60歳代6/6人 70歳代で/ 人が石灰化を認めた また 喫煙有で石灰化有りでは/5人 喫煙無で石 灰化有り4/7人 禁煙で石灰化有りは4/人治療中であった 結論 腹部大動脈の石灰化は40 歳代から認め 50 歳代 60 歳代と加齢と ともに増加した 女性では60 歳で急激に増加した 40 歳代で石灰化を認 めた症例は喫煙例であった 高脂血症 高血圧治療例に多く石灰化を認 めた 神山 あきひろ 秋広 plaqueが労作性狭心症の発見 治療 新小山市民病院 予防医学センター 中野 篠原 真宏 裕枝 大谷 賢一 はじめに 腹部大動脈の hard plaque は 通常の腹部超音波スクリー ニング検査において容易に発見される所見である 今回 腹部大動脈に 複数個 4mm 大の plaque を認め 二次受診勧奨により労作性狭心症と診 断され 精査 治療に至る症例を経験したので報告する 症例 67歳 男性 BMI:.kg/m 既往歴 4歳から糖尿病内服治療中 経過 平成 8 年 6 月 を受診し腹部超音波検査にて腹部大動 脈に4mm 大の plaque と bapwv の高値を認め 循環器内科を紹介 人 間ドック受診前の労作時の胸部自覚症状 7 月二次受診時に労作時 の胸部圧迫感の自覚があり 冠動脈 CT 検査施行 狭窄が認められ心蔵 カテーテル検査からステント留置した 検査結果 bapwv:08cm/sec 内臓脂肪面積 :0cm HbAc:8.4 心臓カテーテル検査にて左室造影で asynergy なし 冠動脈造影では左 前下行枝 6に75 左回旋枝 に99 に75 の狭窄を認め ステント留置術施行 考察 糖尿病を合併する腹部大動脈の plaque は 無症候性に冠動脈疾 患や動脈硬化性疾患に対し高い発症リスクの指標となりうる 冠動脈疾 患を有する患者と有しない患者の比較研究で 腹部大動脈 plaque を有 している割合が多いという報告がある 4mm 未満の plaque が 個でも あれば動脈硬化を予想されるが 動脈硬化性疾患の発症リスクとしては 低いと考えられる 4mm 大の plaque を複数個認め 動脈硬化やプラー ク形成の高リスクの疾患を有する場合は 全身性の動脈硬化性疾患が存 在している可能性が高いと推察され 頸動脈超音波検査を実施しなくて も冠動脈疾患 脳動脈疾患などのリスクを予測する因子になりうる 結語 腹部大動脈の複数個の plaque bapwv 高値 脂質異常症の未治 療者 糖尿病などを有し 頸動脈超音波検査や冠動脈検査の未経験の受 診者は 循環器内科への受診勧奨の必要性が示唆された Vol. No. 07 年 日 木 千葉メディカルセンター 目的 ΔIMT のグラフが行動変容 有酸素運動の継続 減量の 維持 薬物服用のコンプライアンス に役に立つのか また 行 動変容によって得られた BMI LDH/HDL 比 HbAc の改善が mimt の退縮をもたらすかの二点を検討した 方法 mimt を三 回以上ないしは五年以上にわたって測定し ΔIMT が得られた 74 例において行動変容の介入をした 成績 ΔIMT は B 群 標 準 0.00mm / 年 <ΔIMT 0.0mm / 年 n 58 を設定する と 動脈硬化抑制群としてR群 ΔIMTが負になる n 8 と A群 ΔIMT 不変 n 131 に 動脈硬化促進群としてC群 B 群の二倍前後のスピードでΔIMTが増大 n 222 とD群 B 群の三倍超のスピードでΔIMT が急増 n 150 の五群に分 類できた 介入成功例 R,A および B 群を継続できた例 C および D 群から R ないしは A 群に転化した例 は392 例 5.8 と半数 にとどまった R 群は 52 4 例 が有酸素運動 ウォーキン グ5 6 km / 日,00,500kCal/ 週の消費に相当 と減量の 維持 8 15kg/5 年 BMI で3 5の低下に相当 HbAc の著 明な低下を伴う だけで mimt の退縮をもたらしていた 5 例 は薬物治療開始による著しい LDL の低下 LDL/HDL 低下 や 血圧降下がm IMT の退縮をもたらし 7 4 例 はストレスか らの解放で mimt の退縮を得た 結論 行動変容の成功率を上げ るためには ドック受診時だけの 年に一回 介入では不十 分であることが示され 介入の機会を増やす 間隔を短くする 努 力が必要かと思われた ΔIMT の R 群の存在は 行動変容のみで m IMT の退縮 すなわち 動脈硬化抑制をもたらしうることを示 していた 8月 西荒井宏美 誠馨会 順造 口頭発表 第1日目 腹部超音波検査で認める 腹部大動脈の石灰化所見に関する検討 じゅんぞう 講演抄録 -8-0 にしあらい ひ ろ み 平均頸動脈内膜中膜肥厚度 mimt の経年的変化率 ΔIMT を用いた行動変容の試み 第三報 いわき市立総合磐城共立病院 目的 高尿酸血症が心 脳血管イベント発症の独立した危険因子であ るか否かという報告は数多くあるが いまだにはっきりとした結論 は得られていない 我々は尿酸値と内臓脂肪蓄積との関係を検討し BMI や腹囲などの種々の肥満関連因子のなかでも内臓脂肪が最も尿酸 値と関連が強いことを報告した 9:6-,04 今回は 高尿酸血症が動脈硬化の指標である動脈のスティフネスに及ぼす影響 を検討した 方法 当施設で健診 を受診し 尿酸値と血 圧脈波検査で bapwv 値を測定した男性 9 名および女性 740 名を対 象として 尿酸値と bapwv 値の相関について検討した 年間の経 過を追跡できた男性 408 名 女性 4 名については 尿酸値の変化と bapwv 値の変化量の関係について検討した さらに 高尿酸血症が 継続していた男性 96 名と 高尿酸血症治薬を服用開始した男性 50 名 の 年後の bapwv 値変化量を比較検討した 成績 男女ともに尿酸値 と bapwv 値に有意な正の相関を認めた 男女ともに p<0.00 重回 帰分析でも 男女ともに尿酸値が bapwv 値を規定する因子として採 択された そして男性では 尿酸値変化量と bapwv 値変化量に有意 な正の相関が認められた p<0.005 一方 男女ともに尿酸値と血圧 変化量に有意差は認められなかった 男性を尿酸値変化量別に4 群に 分け bapwv 値変化量を検討した結果では 尿酸値増加量が大きい ほど bapwv 値増加量が大きくなる傾向が認められた 血圧変化量 とは やはり有意差を認めなかった さらに尿酸降下薬開始者と高尿 酸血症を放置した場合の 年後の bapwv 値変化量を比較すると 治 療開始者の bapwv 値増加量が有意に小さかった 治療者.0cm/sec 放置者 6.8cm/sec, p<0.05 結論 高尿酸血症は 動脈のスティフネ スを増加させ 動脈硬化進展に寄与していること 尿酸降下薬による 治療介入が動脈硬化進展を抑制する可能性があることが示唆された 医療法人社団 一般演題 高尿酸血症が血圧脈波検査値 bapwv における動脈ス ティフネスに及ぼす影響

191 -8- 当センターの採血における血管迷走神経反応の現状と安全 対策について 山梨県厚生連健康管理センター すずき り さ 鈴木 理紗 功刀千恵美 健康増進部 鈴木絵里香 依田 芳起 看護科 市川夕紀子 秋山けさ美 -8-4 え 尾崎 小枝 安部香与子 齊藤 忠範 川代 昭子 村上 晃子 山田 浩子 西藤 瑠美 山下 千帆 岡田亜衣子 はじめに 採血の合併症である血管迷走神経反射 以下VVR の 予防には臥床採血が望ましい 当施設ではVVRの既往を確認 し 必要時臥床採血を行っている この度過去 4 年間のVVR症 例について傾向と対策を検討したので報告する 対象期間 対象 平成 23 年 4 月 平成 27 年 3 月までに採血を受けた150 1 8 8 名中VVRのレポート報告があった 1 2 2 名 方法 レ ポート内容の報告から1 性別 2 年代別 3 体格指数 以下BM I 4 VVRの既往の4項目で発症割合と傾向をみた 結果 1 性別では男性 60 名 49 2 女性 62 名 50 8 2 年代別では10代名 1 6 20代63名 5 7 30 代40名 32 8 40代12名 9 8 50代以上5名 4 1 3 BMIは 低体重 23名 18 9 普通体重 80名 65 5 肥満 19名 15 6 4 VVRの既往 あり 30名 24 6 なし 50名 41 不明 42名 34 4 以上の結果から VVR発症は男女間での差はな く20 代が約半数を占めた また BMIでは 低体重 が20 弱で見られ VVRの既往 あり が25 弱いた事も分かった 考察 今回の調査で VVR発症者の傾向が見えたと同時に V VRの既往者に対し再発防止への関わりが適切であったか課題が 明らかとなった また VVR予防のため現在問診確認による対 応を行っているが 更に今後の対策として履歴や情報を共有でき るシステムの構築が必要である おわりに 今回の研究に接しレ ポートを見直す機会を得たことで スタッフが統一した危機管理 を行えるよう新たなレポートの書式を作成することに繋がった 今後は対応の評価を早期にフィードバックし より安全な健診の 提供を行っていきたい 90 0 広島健康会 アルパーク検診クリニック ひろみ 渡邉 弘美 田中 知子 宇根崎三知代 澤田美千代 鍵本 修 下垣内祐香 岩田 澄恵 藤川 早紀 山田 朋子 はじめに や定期健康診断のための採血後に血管迷走神経 反射による異変 気分不良や失神など を発症する場合がしばしばみら れる 当院では 従来から採血困難な受診者や採血後の異変発症がみ られた受診者については 翼状針を用いた臥床採血を行いデータベー ス化し 対処してきた この度当院において 採血時に異変の既往が 確認されている再受診者に対して翼状針を用いた臥床採血を行うなど 慎重に対処し その効果を検証したので報告する 対象と方法 0 年から05 年度末までの 年間に当院において検診受診時に採血を 行った延べ64,85 例のうち血管迷走神経反射による異変発症が確認さ れた4 例を解析の対象とした この4 例のうち06 年度末までに再受 診した 例について 緊張を和らげるための事前の説明 翼状針を用 いた臥床採血 採血後少なくとも5 分 0 分間臥床のまま安静を保つ など慎重かつ丁寧に対処し その効果を検証した また テータベー スをもとに調査期間内における翼状針を用いた臥床採血者数を集計し た 結果と考察 4 例中 4 例は事前に異変発症の既往が把握されてお り このうちの4例は翼状針を用いた臥床採血が行われていた しかし 残りの0 例および発症の既往が明らかでなかった8 例の 計 8 例はこ れ以外の採血が行われていた 4 例中 例は発症翌年以降に再受診し たことから 翼状針による臥床採血をするなど 特に慎重に対処した その結果この集団における発症はゼロに抑えられた なお 当院での 0 05年度における採血困難 異変発症の既往 本人の不安など の理由により翼状針を用いた臥床採血を行った受診者数は 64,85 例 中 76 例. であった 今後は 適切な問診をもとに採血時に異 変を発症する可能性のある受診者の把握率をあげ 慎重かつ丁寧に対 処することにより 更なる安全性の向上を図りたいと考えている 高尿酸血症は 日本人男性において腎障害にかかわらず高 血圧の発症に関連する 北海道健康管理センター さ わたなべ -8-5 採血による血管迷走神経反射の調査と取り組み おざき 採血時の血管迷走神経反射による異変発症既往例の把握と 再発防止対策 安全な検診実施をめざして 医療法人 目的 当センターの巡回健診 職域健診による採血実施者は 年 間約6万人である 血管迷走神経反応 以下VVR の予防として 記録の申し送りや 採血前にVVRの既往や寝不足の有無の確認 をしている VVRは重篤な事故につながる恐れがあり 今後も 取り組みは重要である 今回 当センターのVVR発症状況を調 査し 安全対策について検討したので報告する 対象 平成6年4月から平成8年月までに巡回健診と職域健診で 採血を実施した受診者,67名 男性5,600名 女性7,07名 方法 当センターのVVRについて発症率 男女別発症率 各年 齢層の男女別発症状況 採血体位等を調査し 総合的に検討した 結果 VVRを発症したのは40 名であった VVR発症率は全体 で0.0 男女別発症率は男性 0.04 女性 0.0 であり 各年齢 層男女別発症率は 0 歳が一番高く男性 0.4 女性 0.4 で あった VVR発症者の採血体位は座位5名 臥位5名であった VVR発症者のうち0 名はVVR既往や 寝不足 採血困難など 何らかの要因があったが 問診時に本人からの申告がない例 名 や 本人が臥床採血を強く拒否した例 名 もあった うち 名は 前年度VVRの記録の申し送りが不十分かつ VVRの既往歴を 本人が申告せず再びVVRを発症していた 考察 VVR予防の為に 不安の軽減と危険因子のアセスメント が重要である 申し送りを確実に行うことや 短時間で受診者の 心理状態を把握し 問診や申し送り事項から危険因子のアセスメ ントが出来 発症時に適切な対応が出来なければならない 誰も が適切なアセスメント ケアができるような安全対策を確立して いく必要がある 今後 資料や専用の記録用紙を作成し 活用し ていきたい 船員保険 -8- 国際セントラルクリニック 大名古屋ビルセントラルクリニック すずき ひろか 鈴木 宏佳, 前田 健吾, 白田 康代, 竹市 泉, 芳野 純治, 背景 高尿酸血症は成人男性で高血圧発症の危険因子の一つとし て知られている しかし 腎障害が高尿酸血症と高血圧発症の関 連に与える影響については十分なデータはない 目的 健康診断時の高尿酸血症と高血圧発症の関連を検討した また 推測クレアチニン クリアランス値の大小 尿タンパクの 有無でそれぞれ対象者を二群に分けて 高尿酸血症と高血圧発症 の関連を検討した 方法 当院で検診を実施した0歳 -79歳の健常男性,04人を対象 として後ろ向きコホート研究を行った 結果 血清尿酸値の最上四分位を高尿酸血症群とした 6.9mg/dl 以上,67人年の観察で,64人に高血圧発症が認められた 高 尿酸血症群では対照群に比べて有意に累積高血圧発症率が高かっ た 8.8 対 8.7 p<0.00 コックス比例ハザードモデルで多 変量解析を行ったところ 高尿酸血症群は高血圧発症の独立した 危険因子だった ハザード比 信頼区間 p<0.00 層別解析では 推測クレアチニン クリアランス 尿 タンパクのいずれも 尤度比検定で血清尿酸値と高血圧発症の関 連に有意な交互作用は認めなかった p=0.8747, 結論 高尿酸血症は 健常男性において独立した高血圧発症の危 険因子だった 腎障害は高尿酸血症と高血圧発症の関連に有意な 影響がなかった Vol. No. 07 年

192 高血圧新規発症と尿円柱所見の関連について ふじもと 藤本 そうはち 壮八 山中 義之 鎌田 智有 高尾 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院 生活習慣病予防検査医学講座 俊弘 えばら ふとし 荏原 太, 荏原千登里4 柳橋世津子 吉永 明子 三巻 実香 健診心電図におけるT波変化とその背景 ゆ か 大貫 裕香 根上 昌子 背景 当院は 糖尿病をはじめとする生活習慣病に取り組んできた そのマネジメントの本質は 発症予防と疾患 合併症の進行阻止で ある 目的 自動血圧計と同程度の簡便さで測定可能な API/AVI の指標は 従来の CAVI 測定と比較し健康予防行動に有用であるか 比較を行う 方法 特定健診受診者中 書面で参加を承諾した0 例 に対し脳および心血管疾患スクリーニング目的で STEP STEP を行った STEP 心血管 脳血管リスクシュミレーションソフト で高リスク者をスクリーニング STEP 高リスク者の中で同意 を得られた対象者に CAVI か API AVI の無料測定を施行 STEP 測定者中後日頚部エコーを希望者に施行し 自費 医師が評価各ス テップの参加不参加に関わらず各自最終ステップで ヘルスリテラ シー HLS-EU-Q47 自己記入式満足度アンケート調査を施行し 各 検査の参加率と満足度および有利な点 問題点を定性的に明らか にし A 群 CAVI 測定ないし B 群 AVI,API 測定 NAS-000 日本光電 製 の特性を比較した 成績 参加率 STEPへの参加率は B 群が A 群の 倍 STEP 陽性者中 STEP 選択者 A 群が B 群の.7 倍陽性率 STEPの陽性率 B 群が A 群の.5 倍 STEP 3の陽性率 A 群が B 群の.倍インパクト B 群のヘルスリテラシーは A 群より高い A 群 の方が B 群よりも感度 特異度共に高値であるが特異度はほぼ同率 である AVI API 測定は 対象集団のスクリーニングの受療率行動 を高めるが スクリーニングパフォーマンスは CAVI より低下して いる 結論 健常者とボーダーラインの症例が多い健診場面において は 計測時間と準備時間が少なく 着衣の着脱も極力少ない本パラ メータを他の測定機器やリスクエンジン バイオマーカーとの組み 合わせより血管疾患スクリーニングの有用なツールになりえる 克美 -8-9 おおぬき 美樹 高橋 背景 塩分摂取過多は高血圧の原因の一つとされており カリウムに は血圧低下作用があることが知られている 過去の本学会にて 随時 尿による推定塩分摂取量 以下 e-nacl:g/ 日 の変化が収縮期血圧 以下 SBP の経年変化に関連していることや カリウム摂取により塩分過剰 摂取に伴う血圧上昇が抑制される現象について報告してきた 当会で は平成 8 年 4 月より高血圧予防と減塩指導を目的に 随時尿を用いた e-nacl と推定カリウム摂取量 以下 e-k:mg/ 日 をの基本項 目に導入し 受診者指導に活かしている 目的 受診者の e-nacl e-k と血圧の関係を地域ごとに確認 し 血圧低下に結びつくのか検討する 方法 対象は平成8年4月から9年月にかけて当会を受診 した54,6 名 男性,45 名 女性 0,8 名 である 随時尿中のナトリ ウム カリウム クレアチニン濃度を測定して e-nacl と e-k を計算し 受診者の住所より分類した地域ごとの血圧と比較検討した 結果 ドック受診者の平均年齢5.9歳 e-nacl の平均値は8.9g/ 日 e-k の平均値は675mg/ 日 収縮期血圧の平均は8.mmHg だった 以下 全ての値は平均値 平成7年度より高血圧への取組みとして特定健診 で e-nacl e-k 測定を実施している T 市受診者,9 名は 年齢が57. 歳と高いが e-nacl は8.8 g / 日で全体平均より低く e-k は75mg/ 日で高く SBP は6.4mmHg と低かった T 市を除いた地域の受診者 5,070名の年齢は5.8歳 e-nacl は8.9g/ 日 e-k は67mg/ 日 SBP は 8.mmHg であり 全てにおいて T 市との間に有意差が認められた 結論 e-nacl e-k を用いて高血圧指導が行われている地域では血圧の 低下に結びつくことが示唆された また e-nacl e-k は高血圧予防 減塩指導に役立つ受診者情報として有用であると考えられた 社会医療法人財団 山谷 加藤 公則, 北神優太郎 石心会 さやま総合クリニック 萩原 美桜 菅野壮太郎 菅原 知紀 大塚 博紀 健診センター 徳田 宇弘 目的 健診での心電図 ECG は通常年に1 回程度の検 査となるが 明らかな心疾患などのイベント 虚血 心肥大等 が なくてもT波が前回に比して陰性化したり 逆に陽性化したりす る例が散見される 非特異的変化 今回 我々は T 波変化の要 因を推測するため 健診結果との関連を調査すること を目的とした 対象 方法 年度に当健診センターにて ECG 今回 を受け前回 ECG に比してT波に変化のあった45 陰性化 陽性 化 例を対象とし 健診結果 精密検査結果 診療録 から 心治療歴 血圧変動 高血圧治療 HbAc Hb 貧血 に ついて調査した 結果 陰性化群中 心虚血が明らかであった2 例は除外した 例 中 血圧治療中 前回か今回に高血圧 60 00mmHg 以上 を 記録したものは0例 64.5 今回 HbAc6.5 以上は1例. 今回貧血 Hb0.0mg/dL 未満 も1 例. であった 特に高血 圧の中でも今回新たに高血圧 未治療 となったのは3 例 9.7 で あった 陽性化群中 心虚血治療中である1例を除外した例中 血圧治療中 前回に高血圧 60 00mmHg 以上 を記録したも のが7 例 6.6 前回も今回も HbAc6.5 以上 前回も今回も 貧血はなかった 結論 健診結果からは ECG の T 波変化は血圧との関連 が推測され 糖尿病や貧血との直接の関連性は薄いものと考えら れた Vol. No. 07 年 9 4 日 木 医療法人すこやか 高田中央病院 糖尿病 代謝内科 東京慈恵会医科大学 糖尿病 代謝 内分泌内科 医療法人 すこやか 高田中央病院 臨床検査部 医療法人 すこやか 高田中央病院 健診部門 4 こ 8月 API AVI 新しい指標は 血管リスクスクリーニングに有用か お 口頭発表 第1日目 -8-8 わたべ み 渡部美穂子 船浪 敦 講演抄録 目的 尿沈査検査における円柱所見と腎疾患の重症度は関連を示 唆した報告がある 高血圧は微量アルブミン尿及び腎機能との関 連が広く知られているが 尿沈渣所見との関連を検討した報告は 少ない 尿円柱所見と高血圧の新規発症について関連を検討した 方法 川崎医科大学附属病院健診センターにおける008 年 4 月か ら05年月までの受診者において目視法で尿沈渣所見を確認し 血圧を経時的に 回以上測定している症例を対象とした 症例に おいて egfr<60ml/ 分 /.7m 尿蛋白定性 >+ 高血圧治療中 血圧 >40/90mmHg を除外した 解析は高血圧の治療開始もしく は健診時の血圧 >40/90mmHg を高血圧新規発症のアウトカムと して初診時尿円柱所見の影響を Kaplan-Meyer 法及び COX 比例ハ ザード法を用いて検討した 結果 対象症例は6 症例であった Kaplan-Meyer 法では硝子円柱により高血圧新規発症リスクが有 意に高いことが示されたが 他の円柱 上皮円柱及び顆粒円柱 で は有意差は認められなかった 年齢 性別 egfr 収縮期血圧 拡張期血圧で補正した Cox 比例ハザードモデルでは 硝子円柱 は高血圧新規発症の独立した危険因子であることが示された ハ ザード比 :.40 95% 信頼区間 : 考察 硝子円柱は通常で も観察される尿沈渣所見であるが 腎機能低下時や尿蛋白出現時 に高頻度で出現する 通常でも認められるため腎機能異常を認め ない硝子円柱の出現意義については十分に検討されてはいない 今回の検討において顕性蛋白尿が陰性で腎機能が正常の患者にお いて出現した硝子円柱は将来 高血圧を発症する予測因子となり うる可能性が示された 健診では尿沈渣所見の検討は詳細に行わ れないことが多いが 今回の検討は尿沈渣所見の意義について改 めて深慮を促すものである 結論 健診で腎障害を認めない受診 者の硝子円柱の出現は高血圧新規発症のリスクとなることが推測 される 一般演題 随時尿中の推定塩分 カリウム摂取量は地域住民の血圧低 下に結びつくのか 川崎医科大学健康管理学

193 -8-0 健診業務でのMCG Multifunction 査の役割 CardioGram 検 医療法人社団石鎚会 田辺中央病院 臨床検査科 医療法人石鎚会 田辺中央病院 健康管理センター あさい 浅井 けいこ 奎子 かとう 福田新一郎 -8- 心電図 以下ECG データマネージメントシステム EFS8800 の使用経験について 住友生命総合健診システム フクダ電子近畿販売株式会社 ようこ 堀本 葉子 久保 満明 寺田 槙尾 博美 哲 たかお 加藤 貴雄 池田 隆徳 森田 宏 八島 正明 笠巻 祐二 平岡 昌和 郁美 長尾 顕一 英一 直方 高橋 尚彦 植田 典浩 -8- 当センター受診者における心房細動の実態について 医療法人順風会 せ 順風会健診センター べ やすこ 長谷部靖子 大原 渡邉 住友 背景 心電図検査はや健康診断の場でも広く用いられており 多くの場合 心電計に装備された自動解析プログラムによる自動診断所 見に基づいて評価されている このような自動診断による心電図評価は 心電図を専門としない医師を含む幅広い医療従事者がさまざまな医療行 為の一助とする可能性があることから より高い診断精度が求められる しかしながら 実際には計測や診断精度への疑問 結果表記の非統一性 機種 メーカー間の診断アルゴリズムの相違などから 医療側のみならず 受診者にも誤解を与えかねない問題点が数多く指摘され その改善と対 策は喫緊の課題である 目的と方法 心電図自動診断の正確性と信頼性な らびに臨床的有用性をさらに高めることを目的に 自動診断の開発 普及 にかかわってきた医師 研究者 心電図判読に経験の深い臨床医 健診医 各心電計メーカーの開発者 技術者などをコアメンバーとする 心電図自 動診断を考える会 を設立し 心電図自動診断に関する現時点での様々な 問題点を正確に把握 整理し それぞれの具体的改善策を多角的に討議す る 成績 これまでの検討により 以下の現状認識と早急に解決すべき問 題点が抽出された 高い診断精度が求められる一方 重大な異常所 見を見落とさないために ある程度の ' 読み過ぎ ' は容認せざるを得ず 偽 陽性が多発する 自動診断所見の臨床的重要性の判断が専門家以外に はしばしば困難で 心電図所見が一人歩きすることがある 4 心電計メー カー 機種により診断アルゴリズムに用いる基準が異なる 5 所見 診 断名の表現法 記載法が異なる 考察 上記の問題点を解決し心電図自動 診断の有用性をさらに高めるために 自動診断結果に問題のある心電図 を全国の会員施設から収集し わが国の大規模データベースを作成した うえで それぞれの問題点について具体的改善策を検討する必要がある は 導入前 当施設では ECG 検査 フクダ電子 VS-000 担当者が 自 動解析結果をフローチャートに従い 専用用紙に記入後報告し 医局の 医師が緊急性を判断する運用を実施していた 期外収縮などの不整 脈が出現した場合は通常の誘導以外に長時間を記録し必要に応じてス キャナ登録していた 次読影は ECG 用紙を用い 前回所見やパラ メーターが記載されている所見用紙に読影結果を記入していた 前回波 形比較は ECG ビュアー 以下ビュアー 精検結果などは 健診システ ムで確認し その後 次読影医が所見用紙を元に健診システムに入力し ていた 07 年 月に EFS-8800を導入した 導入後 緊急対象に設 定した解析結果に一致する受診者が医局端末に任意の間隔でリストアッ プされるようになり 検査者の報告が不要となり検査時間の短縮にもつ ながった 不整脈出現時には 不整脈モードで記録し 健診システ ムにもオンライン登録が可能となり スキャナ登録が不要となった ビュアー上に ECG の自動解析結果が当システムのオリジナル所見コー ドにコンバートされ リアルタイムに表示されるようになった 健診シ ステムより ビュアーにシングルサインオンが可能になり 当システム の所見の承認 または変更承認を行うと 健診システムに所見や 読影 医が自動入力される仕様となった 次読影医は 健診システム上で所 見の追加 変更を行う ECG 用紙や所見用紙の分配 回収が不要となっ た 考察 今回の導入により ECG 用紙 所見用紙がペーパーレス化さ れ時間短縮や 入力ミスの低減にもつながった また 不整脈モードで 長時間記録が容易に可能となり精度向上にも寄与した 担当者が自動解 析結果を報告する時間 手間は省力化されたので 緊急対象自動リスト アップを定期的に参照学習していきたい また このシステムはスパイ ログラムなどの記録も可能なためさらに検討展開していきたい 9 心電図自動診断の精度評価ならびに有用性向上に関する研 究 第 報 国際医療福祉大学 三田病院 心電図自動診断を考える会 はじめに 潜在性虚血性心疾患の発見は健康診断の役割として非 常に大きい また無症候性疾患発見には非侵襲性であることが必 要であるが MCG 検査は侵襲性を有せず0 分程度でデータの獲得 が可能である 当院では平成8年9月に導入 健診検査に活用して いる 今回 他検査との結果比較 実施する上での注意点などに ついて報告する 対象 平成8年8月 ~ 平成9年月の期間で MCG 検査を実施した4名 性別 男性7名 女性7名 年齢 45歳 ~87歳 / 平均6歳 方法 電極を装着し0分安静後に測定 結果 MCG 検査 判定 A 件 判定 B 8 件 判定 C 4 件 心電図正常であった がMCG判定C 件 心電図異常があったがMCG判定B 件 考 察 結果 は高血圧が原因の心筋障害を疑うと解析されており精 密検査として心臓 頚動脈エコー検査を実施した 心エコーでは 軽微な逆流のみ 頚動脈エコーでは両側にプラークと IMT 肥厚を 認め 血管病変の存在がうかがわれた 結果 心室性期外収縮 多発により判定 B 精密検査を実施した 心エコーでは上行大動 脈弁輪の軽度拡大 AR を認め高血圧性心筋障害 血管病変が示 唆された 検査を行う上での注意点 安静時波形の収集には 体 動や周囲の環境ノイズを最小限にすること 覚醒したままである こと 波形は good marginal poor の段階のうち good または marginal を利用することとされている しかしながら通常業務時 間内に健診センター内で静かな環境を得ることは困難であり 心 電図波形が安定せずノイズ混入により good marginal 波形を得る ことが難しかった 現在は施設内が比較的静寂となる午後からの 予約検査とし MCG 検査時には特に静かになるよう配慮している また0 分間の安静中に受診者が入眠しないよう覚醒の必要性を十 分に説明し 検査中も定期的に静かに声掛けを行うなど対処した ほりもと -8- 渡邉 早苗 診療部 八木 完 目的 心房細動は 健康診断時の安静時心電図で所見と診断が一 致する疾患である 現在 DOAC の登場により治療法も確立しつ つある 今回 心房細動症例の背景調査を行うことにより 今後 治療に結び付けていくための方法を検討した 対象 05 年度に当センターで心電図検査を受診した8,058 名 男 性46,755名 女性4,0名 を対象とした 方法 心電図検査受検者を一般受診者 施設利用者に分類 年齢 性別 心房細動有病率を算出した 一般受診者での心房細動症例 を調査し 新規発症症例 経年未治療症例 既治療例に分類した 未治療心房細動の症例に対し 治療法 血栓予防 リズムコントロー ル レートコントロール アップストリーム治療 に準じて 要治 療割合を検討した 結果 心房細動の有病率は 0.47 男性 0.54 女性 0.7 であ り 一般受診者で0.0 施設利用者で5.47 であった 心房細動 7名のうち 新規発症者4名 8.% 経年未治療者0名 8.4% 心房細動および心疾患治療中 74 名 7.4% であった 心房細動未 治療者での治療法を検討すると 血栓予防 要治療 44.4% 治療検 討8.5% 治療禁忌7.0% リズムコントロール 治療検討5.7% レートコントロール 要治療 4.8% 治療検討 5.9% アップスト リーム治療 要治療5.7% 治療検討.5% であった 結語 心房細動の症例は 全身状態が悪く 高年齢である施設利 用者で多く認められた 心房細動の治療は 一般受診者で7.4 に行われていた 今回の検討で 一般受診者の未治療心房細動症 例のうち 何らかの治療介入ができると考えられるのは96. で あり 経年により治療適応が出てくる症例も散見された 今後 心房細動発症者に対して CHADS-VASc スコアなどを記載した 紹介状を作成することにより 病態を分かりやすくすることで 専門機関以外の病院でも治療が速やかに行われるよう貢献したい Vol. No. 07 年

194 -8-4 心電図の追加記録が診断の決め手となった複雑な不整脈の一症例 かすが 春日 ゆ き 有紀 山田 雅弘 武田 健診技術課 社会医療法人 母恋 天使病院 健診センター 社会医療法人 母恋 天使病院 循環器内科 なかむら 和夫 加藤 孝和 中村 ひろき 大塚 博紀 菅原 知紀 さやま総合クリニック 健診センター 埼玉石心会病院 循環器内科 根上 昌子 徳田 宇弘 大野 池 勇人 信平 西里 仁男 症例は40 歳男性 05 年 7 月 日に健康診断のため当院健診セン ターを受診した 胸部 X 線写真にて左第 弓の拡大を認め 胸部 大動脈瘤が疑われた 自覚症状は無く 身長 78cm 体重 9kg 血圧56/96mmHg 脈拍74bpm 整脈で理学所見では心雑音などの 異常所見を認めなかった 心電図には有意な異常所見は無く 血 液検査では脂質異常症と高尿酸血症を認めた 高血圧の既往が あったが降圧薬を自己中断していた 胸部大動脈瘤の疑いにて 当院循環器内科へ紹介し 8 月 日に胸腹部 CT 検査を行ったとこ ろ 大動脈弓遠位から下行大動脈にかけて頭側から背側に偽腔を 認め 偽腔は腹部大動脈の総腸骨動脈への分岐部まで連続してい た 弓部主要 分岐と腹腔動脈 上腸間膜動脈 左右腎動脈は真 腔と通じていたが 下腸間膜動脈と左総腸骨動脈は偽腔と通じて いた 上記の所見から胸腹部大動脈解離と診断し 8 月 0 日血圧 コントロールのため当院循環器内科へ入院となった 入院後 栄 養指導と降圧薬を開始し 体重 4kg 血圧 6/8mmHg まで低 下したところで退院となった 現在 循環器内科外来にて治療を 継続しているが 大動脈解離の進展は見られていない 大動脈解 離の発症頻度は0 万人あたり年間.6 5. 人と報告され 激しい 痛みで発症するのが本症の特徴と言われている しかし 今回の 症例では広範な大動脈解離にもかかわらず はっきりした自覚症 状が認められなかった この症例では上行大動脈に解離が無く このため広範な解離を起こしても突然死には至らなかったと思わ れる 健診時の胸部 X 線写真にて左第 弓の拡大を認めた場合は 自覚症状の有無にかかわらず躊躇なく精密検査を行い 大動脈解 離を見逃さないよう注意すべきと考えられた 今回我々は健康診 断にて発見された 自覚症状に乏しい胸腹部大動脈解離の症例を 経験したので報告する -8-7 健診で指摘された腹部大動脈瘤の経過観察中にIgG4関連 疾患疑いと診断された 例 公益財団法人筑波メディカルセンター 筑波メディカルセンター病院 臨床検査科 つくば総合健診センター 筑波メディカルセンター病院 心臓血管外科 4 つくば総合健診センター 健診検査科 5 萩原 美桜 菅野壮太郎 症例 60 歳代男性 既往歴 現病歴 特記無し 心リスクは軽度の 脂質異常症のみ 経過 7 月某日 第 1 病日 受診のた めに当健診センター 診療所 に入ったころより胸痛と吐き気を自 覚 健診スタッフに胸痛を訴えたことから 医師に連絡があり 心電図 ECG 検査を指示 V-V5に著明な ST 上昇認めたため急 性心筋梗塞 AMI として 隣接する心インターベンション PCI 施設 病院 への転送を至急手配すると同時に 健診 ECG 装置に 設置されていたニトロペン1 錠を舌下すると ECG 上 ST が徐々 に低下 復帰 してくるとともに 胸痛が少し緩和した 転送手配 完了までに ラインの確保 酸素供給開始 胸痛が再度増したと のことで再度ニトロペン1 錠舌下し 院内救急車にて隣接病院に 転送 転送後 抗血小板薬の内服とヘパリンの静注後 PCI を実 施 790 側副路無し 0 ステントとなった 発症8時間後に CPK 最大値を記録し49IU L と比較的予後良好と想定される範 囲であった なお PCI 直前の CPK CPK-MB 白血球数 LDH とも基準範囲であり トロポニン I も0.00ng ml であったため 超急性期であったものと考えられた 入院中に心臓リハビリを実 施するとともに経過良好にて第 病日には退院し その後 外来 にてフォローが続けられており経過良好である 考察 急性冠症 候群 ACS は いつどこで発症するかわからず 健診施設内とい うこともある 健診施設でも ECG にて心虚血の診断がつく場合も 想定されるので 発症時の転送などの対応について考慮しておか なければならないものと考えられた 光弘 いなみ み ほ 井波 美穂,5 佐藤 藤夫,4 小林 伸子, 小田倉 章, 中村 内藤 浩司, 隆志, 平沼 ゆり, 背景 IgG 4 関連疾患は 多臓器の腫瘤形成と線維化 高 IgG 4 血 症 病変部への IgG 4 陽性形質細胞浸潤を特徴とする慢性炎症性疾 患である 今回我々は健診時の腹部超音波検査で総腸骨動脈瘤を指 摘され 経過観察中に IgG 4 関連動脈瘤が疑われた症例を経験した ので報告する 症例 74歳 男性既往歴 糖尿病生活歴 喫煙歴0本 / 日 飲酒 日 合未満 臨床経過 06 年 4 月に健診腹部超音波検査で 右総腸骨動脈瘤を指摘された 精密検査 CT 検査 にて腹部大動脈 瘤mm 右総腸骨動脈瘤40mm 左総腸骨動脈瘤5mm を指摘され た ヶ月後の CT 検査で腹部大動脈瘤および右総腸骨動脈瘤の増大 傾向と大動脈周囲の軟部組織肥厚が指摘され IgG4関連疾患が疑われ た 07年月に右腰痛を自覚し病院を受診 CT 検査で動脈瘤と後 腹膜線維症の増悪を認めたため腹部大動脈ステントグラフト挿入の 方針となった 血中 IgG4:mg/dl IgE:88IU/l と高値で 術前の 心臓 CT 検査では冠動脈の外膜肥厚を認めた 同年月にステントグ ラフト内挿術が施行された 術後経過は良好で 現在は外来で冠動 脈病変も含め経過観察中である 考察 本症例は診断基準は厳密に は満たしていないが腹部大動脈と冠動脈の所見 IgG4高値から IgG4 関連炎症性疾患が強く疑われた症例である IgG4 関連疾患は生命予 後が比較的良いとされているが 大動脈瘤病変では急速に進行し 致死的で重篤な合併症が起きる可能性がある 本例は健診で腹部大 動脈瘤を指摘され精蜜検査を受けたことで早期からの経過観察が可 能であった 経過観察中の画像所見から IgG4関連疾患を疑い 症状 の自覚から速やかに受診し 早期の治療につながった症例と考える Vol. No. 07 年 9 4 日 木 おおつか 石心会 石心会 西村 8月 開始直前に健診施設内で発症した急性冠症候群の1例 一博 口頭発表 第1日目 -8-6 かずひろ 講演抄録 はじめに 健診において一見健康に見える受診者の中に 緊急受 診を必要とする事例を時々経験する 当会では心電図検査におけ る追加記録を標準作業書に定めている 今回 心電図標準 誘導 以下 誘導 だけでは診断に苦慮する事例において追加記録が 診断の決め手となった複雑な不整脈の一症例を経験したので報告 する 症例 5 歳女性 血圧 0/84 自覚症状は特になし 前回 心電図所見 完全右脚ブロックとそれに伴う ST-T 異常 心電図 誘導では wideqrs 以下 wqrs と narrowqrs 以下 nqrs が交互に出現しており調律不明な 段脈と思われた 追加記録 第 誘導 において洞性 P 波と思われる波形を確認した しかしなが ら wqrs 群との繋がりは認められず房室解離が示唆された これ により心室頻拍と推察することが容易となった これを元に追加 記録から 誘導を振り返ると wqrs の T 波の終わりにある波形が 陰性 P 波であることが推察された wqrs と陰性 P 波の連結時間 は約 400msec と一定である 陰性 P 波と nqrs の間隔は60msec となっている これらのことから房室接合部に 重伝導路の存在 が考えられた wqrs の刺激が房室接合部遅伝導路を逆行し心房 を興奮させるとともに 速伝導路を順行し心室を興奮させ nqrs を形成したと考えられる 考察 我々は心室性期外収縮 回帰心 拍 段脈の 例を経験した 誘導だけでは診断しえなかったが 追加記録により心電図の診断が可能となったことにより 追加記 録の必要性を再確認した 社会医療法人財団 社会医療法人財団 健康診断にて発見された広範な胸腹部大動脈解離の 症例 一般演題 一般財団法人 京都工場保健会 健診技術部 京都工場保健会 診療所 所長 かとう医院 -8-5

195 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院 生活習慣病予防検査医学講座 住友生命総合健診システム におけるトロポニンIとBNPの測定意義について にわの さなえ 庭野 早苗 小林 篤子 加藤 公則, 齋藤 おかだ 章江 計良 政裕 背景 BNP は心筋ストレスのマーカーであり 主に心不全の診断や 病態把握に用いられる トロポニンI 以下TnI は心筋傷害のマーカー であり 主に心筋梗塞による心筋壊死の検出に用いられる 近年は TnI 測定系が高感度化し 微小心筋傷害が検出できることが示唆され ている 目的 この両者をに導入した際の意義について検証する 方法 平成8年月に当会を受診された40歳以上の05名 男性608名 女性445名 を対象とし t 検定による群間差 BNP もし くは TnI とフラミンガムリスクスコアを用いた心疾患のリスク因子と の関連性について解析を行った 結果 BNP を X 軸 TnI を Y 軸にプロットした際 その分布は L 字 型を示し 相関を認めなかった 男性では BNP と TnI が 女性では TnI のみがフラミンガムリスクスコアと独立して関連していた 高 血圧治療の有無で比較したところ男性では BNP と TnI が 女性では TnI のみが有意に上昇を認め 特に高血圧治療中の男性は心電図有所 見率が有意に高くなっていた 結論 循環器疾患においては BNP と TnI に相関が認められ 心筋ス トレスと心筋傷害は平行して起きていると言われており また一般住 民における軽度の TnI 上昇者の予後が悪いことも報告されている し かし 主に健常者を対象としているでは その相関は認め られず BNP のみを測定した場合 TnI 異常者を見逃す可能性が高い と思われる 本検討では 健診受診者においてもフラミンガムリスク スコアや高血圧治療の有無と TnI との関連性が確認され 心電図有所 見率からも TnI 高値を示す受診者は心疾患のハイリスク群である可能 性が示唆された 健診において心疾患のハイリスク群を見逃さないた めには BNP に加え TnI を測定することに意義があると考える -9-0 ち ば 千葉 のぶこ 暢子 寧 鈴木 敦 寺田 谷口 博美 恵 亀岡 美幸 石原 真菜 満足度向上を目指した改善活動報告 一般財団法人三友堂病院健康管理センター 海野 均 目的 当センターでは安心して毎年を受診して頂くた め受診者の満足度 以下 cs 向上についての取り組みを行いその評 価を行った 方法 05年月日から月日 以下 A と07年 月日から月8日 以下 B に受診者全員を対象とした CS 調査を実施しその結果を比較検討する 調査は同意を得た方 へアンケートを配布し各職種の対応について4点法 4点満足点や や満足 点やや不満足 点不満足 で回答して頂き A と B 期間の結 果を比較検討した 結果 回収率は A9.%B9.8% A 後センター 内の委員会を中心に改善策を検討し各部門の改善した事例を共有 する報告会を開催し情報交換した その他定期的な接遇研修会の 実施 週間で事例報告書を各科提出する体制をつくった 両間に おいて予約 内視鏡看護師 コンシェルジュ以外は有意に B のス コアが高かった B 間のみの比較では予約 診察 放射線検査が 有意に低く 保健指導が高かった p<0.05 具体的な意見として は 事前資料をわかりやすくして欲しい 詳しく診て欲しい 不 安な事へのフォローがなかった 説明がわかりにくい 親身になっ てくれた こまめに声をかけてくれたなどがあった 考察 各部 門間の事例を報告会で共有することにより職員の改善意欲向上へ の動機づけにつながると示唆される 定期的な接遇研修会や週間 事例報告書により事例に対する感性が高まり接遇力の向上にもつ ながるのではと考えられる 具体的意見から資料も含めたわかり やすい説明の工夫と敏速に受診者の言動に気付きそれらに対する 配慮が求められていると考えられる 結語 経年的に評価し課題 に対する具体的な解決策を見出すことが必要である 94 4 堀本 葉子 安井 香里 久保 満明 目的 009 年 4 月より NT-proBNP 以下 BNP をオプション検査と して導入 経年的な BNP 値の変化と自覚症状 血圧 心電図所見を 比較し関連性を検討 対象 0年月から06年月のドック受診 者,9名の内 BNP の測定を年半以内に回行い そのどちらの 測定時にも egfr60.0 ml/min/.7m 以上 かつ 回目 BNP 値が 正常範囲 55pg/ml 未満 内の6,768名 男性4,40名 平均年齢54.歳 女性,8名 55.4歳 方法 回目 BNP 値を A 群 55pg/ml 未満 男 性4,09名 / 女性,94名 B 群 55 5pg/ml 未満 70名 /89名 C 群 5pg/ml 以上 名 /5 名 に分け それぞれ 回目の 自覚 症状有りの占有率 血圧 心電図有所見率 4 BNP 値 5 心電図所見の有無による BNP 値について比較検討 4 5 に関 しては平均値で示す 結果 A 群 0.0 B 群. C 群. ns 収縮期 / 拡張期 A 群 8.4 mmhg /7.mmHg B 群 8. mmhg /7.9mmHg C 群 6.0 mmhg /69.mmHg ns A 群.7 B 群 9.5 C 群 8. p<0.0 4 A 群 4.7pg/ml B 群 8.8pg/ml C 群 9.pg/ml p<0.0 5 所見なし 所見あり A 群 4. pg/ml 6.pg/ml B 群 8.8 pg/ml 9.8pg/ ml C 群 7. pg/ml 4.6pg/ml A 群の所見なし群は 他の全て の群に対して有意に低値を示した 考察 BNP の正常範囲内の受診 者が 回目の受診時に正常範囲と高値となったカテゴリー 群に分 け レトロスペクティブに 回目の自覚症状の有無 血圧 心電図 有所見率に差があるか検討した その結果 回目の 群の自覚症状 の有無や血圧に差はないが A 群で BNP 値と心電図の有所見率が有 意に低値であることが判明した また A 群の 回目の心電図所見 なし群では BNP 値は有意に低値で BNP の上昇変化が他の症状 や検査結果の異常値の出現前に認められる可能性が示唆された 平成 8 年度 宇都宮記念病院総合健診センター 吉田 ゆうこ 岡田 優子 神田恵美子 長尾 顕一 -9-0 受診者満足度向上に向けた取り組み 社会医療法人中山会 NT-proBNPの経年変化に関する検討 こん 近 高橋 いくこ 郁子 侑大 山川真由美 遠藤 国勝 加藤美津代 宮田 禮輔 渡邉 浩子 仁科 盛之 はじめに 病院併設施設である当院は大部分を外来診療体制下で 運営しており 多くの検査が曜日別の実施体制で複雑化してい る その為 曜日別の進行状況に大きな違いがあり 安定した進 行には各検査部門と誘導スタッフとの連携が重要な要素となって いる 目的 受診者の満足度向上と効率的な運営を目指し 現状 分析と改善への取り組みを行う 方法 平成 8 年度に実施した計 4 回の待ち時間調査結果 平成8年月 5月に実施した満足度調査 結果 常設の意見箱へのご意見及び各検査部門連携連絡会を通じ て様々な改善活動を行った 対象 満足度調査平成8年月 5月 までに受診したドック受診者及び待ち時間調査平成 8 年 5 月 月受診者のうち無作為に抽出した80 名 結果 年に 回実施する満 足度調査での総合評価は満足度 67.7 項目別では案内と受付対応 が8 割以上の満足度を得ているが待ち時間では4.4 の満足度 不 満足度は5. 厳しい評価を頂いている 待ち時間調査では待ち 時間最大合計時間は79.分 時間59分 滞在時間では07.7分 時 間 8 分 と特に外来診療体制での項目で曜日格差が大きいことや 待ち時間の削減が満足度向上に直結していることが考えられた 改善策 1 乳房触診では担当医名から名の曜日別体制に変更 2 内視鏡では複数名の担当医変更に伴って度々検査のチャンス ロスが発生し待ち時間も増加したことから事前の来院時間調整や 優先進行札を採用し計画的進行を目指した それにより待ち時間 も7.5 分と大幅に短縮された 3 胃 X 線では 名ずつの誘導方法 で待ち時間が9. 分から 名ずつ誘導に変更し.7 分と大幅な改 善が見られた また 受診者の検査フロアでの案内表示と誘導 スタッフの対応時間の短縮を目指して案内図の見直しを行 った 結語 今後も調査分析結果や各検査部門との連携を強化し さら なる満足度向上に努めていきたい Vol. No. 07 年

196 顧客満足度調査から見る当センターのあり方について 公財 田附興風会北野病院健康管理センター 宇治武田病院健診センター たぶせ ようじ 田伏 洋治 木村美智子 坪井 美加 北村 育子 花井 佑子 土屋 絵未 しげやま 佐々木宗子 西川亜友美 栗林 幸美 饗庭オリエ まさこ 根上 昌子 菅野壮太郎 石心会 さやま総合クリニック 萩原 美桜 大塚 博紀 菅原 知紀 健診センター 徳田 当院利用者アンケート結果と結果への対応 市立大森病院 お 宇弘 の 小野 目的 当センターでは 過去 の次回利用意向に影響 する因子についてご報告し その中で待ち時間の対策と職員対応 の改善が肝要であるとした 今回 その後 当センターでのこれ らの因子が改善されたか調査することを目的とした 対象 方法 05年8月 06年7月に当センターで を受診し アンケート調査にご協力いただいた,40名 件 のうち 過去にご報告した結果 0年8月 04年3月 と世代別回収数 の比率が同等である64歳までの,96名を対象に 待ち時間と職員 対応について比較検討した 比率はχ 検定を用いて検定した 結果 性別は男,0 女895 無回答0 前回調査より女性比率が やや低下 p 年代は9歳以下 歳,67 比率 同等 p 次回利用意向は はい,85 いいえ4 わか らない7 無回答 70 いいえ わからない に比して はい の比 率が増加 p<0.00 待ち時間は 短い64 ふつう,0 長い 45 無回答47 長い の比率が増加 p<0.0 医師は よい,697 ふつう8 わるい4 よい の比率が増加 p<0.0 受付 看護師 技師は同等 p であった 結論 女性回答の比率がやや低下しているが アンケート分析か らは 待ち時間は長くなったが 医師対応の改善により 次回受 診意向は改善されたと推定される 目的 当健康管理センターは病院併設型健診施設として昭和 0 年よ りを実施している 年間実績は日帰り約,000 件 一泊 約 800 件であり 稼働率はほぼ00 予約は最大で半年待ちとなっ ている 平成 7 年度から年 回 顧客満足度調査を行いサービス向 上や業務改善に繋げている 今回 年代による回答結果を分析し これからも選ばれる健診施設であるためにどうすべきか考察した 対象者 調査方法 平成 8 年 9 月に当院を利用した日帰りドック5 名 一泊ドック69名 脳ドック0名 心臓ドック名の計6名 男性 7名 女性54名 を対象とし スタッフや受診環境 食事等の質問 に対し とても満足 満足 やや不満 非常に不満 の4 段階で回答 し 最後に要望等を自由に記載してもらった 結果 対象者のうち 09名 男性58名 女性5名 より回答を得た 回答率94.8 スタッ フへの満足度は どの職種についても とても満足 満足 を合わせ て98 以上であった 受診環境については6.6 が 不満 食事に対 しては. が 不満 との回答を得た 特に60歳以上の利用者ではリ ピート率が9. と高く 全受診者の約半数を占めていた 60歳以上 の利用者の回答結果を他の年代と比較分析した結果 当院を選択し た理由について スタッフの対応が良い ドック後のケアが充実 結 果通知がわかりやすい を選択する割合が他の年代と比べて高くなっ ている事が分かった 考察 当センターではスタッフ全員に接遇教 育を徹底して行い 結果説明には十分に時間をかけ 利用者が希望 すれば何度でも医師が説明する時間を設けている 精検が必要な場 合は基本的に院内の診療科を紹介し 診療サイドと密接に情報共有 し 持病を抱えながらでもを利用できる環境を整えてい る点が支持されているのではないかと推察された 今後も若年者だ けでなく高齢者からもより支持されていけるよう運営していきたい つよし 剛 健診センター 今泉 拓 目的 当院では平成 年度から 健診センターを開設 し注力してきた 平成 7 年度の利用者は98 名 宿泊 ドック490 名 日帰りドック48 名 であり年々増加傾向にある 当院では更なるサービス向上を図るため宿泊利用者 全員に対してアンケート調査を行い満足度や要望を把握しサー ビス改善に結びつけているのでその結果を報告する 方法 平成 年度の宿泊利用者に対して5 段階評価方式 でアンケート調査を行った 主な内容は スタッフの対応 検査 結果説明 待ち時間 食事内容 建物や設備 であり 他に自由 記載欄を設け意見を記述していただいた 成績 アンケートの結 果 満足 やや満足 不満 やや不満の割合は スタッフの対 応 97 0 検査結果説明 94 5 待ち時間 8 食事内容 9 建物 設備 86 であり スタッ フの対応 検査結果説明 食事内容 などで90 以上の高い評価 を得ることが出来たが 待ち時間 建物 設備 では高い満足度 を得ることができなかった 自由記載では お褒めの言葉が多い ものの 内視鏡検査のときの職員の話が気になった 宿泊で隣室 の声が聞こえてうるさい 医師の結果説明までの時間が長い 等 があった 結論 アンケート調査結果は概ね良好であったが 不 満 やや不満と感じている人も少なからずいることからこのよう な方々の満足度を向上するような取り組みが必要と思われる ま た自由記載欄には スタッフの態度 設備の不備 検査上の問題 点など具体的な指摘も多くみられ定期的に開催される 委員会で検討して優先順位をつけて改善に取り組んでいる 今後 も引き続きアンケート調査を行い 利用者ニーズを把握してより 良いセンターとして運営するよう努力を続けていきた い Vol. No. 07 年 日 木 ねがみ 岸田 綾子 柴原三枝子 8月 の次回利用意向に影響する因子は改善されたか 高木真紀子 和田なみ子 口頭発表 第1日目 土山 明子 平田 幸子 高森 行宏 講演抄録 目的 満足度調査における自由記述意見は 表現が多様 で数値として評価しづらい そこで 内容区分 感情区分に分類し 分析した 対象と方法 健診終了時にアンケート用紙への記入を依 頼した0 05 年の受診者全員を対象とし 規定項目は満足度 を各年度での推移を 自由記述意見は 内容区分として接遇 検査 技術 機器関連 待ち時間などに 感情区分として苦情 要望 意 見 感謝 お褒めに分類し検討した 結果 各年の受診者総数はそ れぞれ04 名 09 名 79 名で アンケート回答率は 86.0% 88.% 90.% であった 自由記述意見の記入率は8.6% 0.% 9.4% であった 規定項目では 待ち時間の項目 やや不満以下の 平均.6% 以外は 非常に満足 の比率も0 % 以上での高い水準で 良好な推移であった 自由記述意見は 件数に関しては 内容区分 では接遇 待ち時間 検査技術 機器関連が 感情区分では感謝 お褒め 苦情 要望 意見の順に多かった 内容分類と感情区分 の関連では 以前より問題の多い 待ち時間 に関して 05 年 7 件 と0,04年合計 件 を比較すると 0,04年合計 苦情 90.9% お褒め9.% に対し 05年は 苦情 6.% お褒め7.8% と 規定項目での評価に大きな変化はなかったが自由記述意見に改 善が見られた 考察 病院併設型施設では 待ち時間の時間短縮に は困難な点が多い ただ 案内の工夫や待ち時間での親密 丁寧な 接遇の改善努力が受診者に伝わっていることが 待ち時間に関連し たお褒めの言葉として反映され 数値として確認できた このこと はスタッフのモチベーション向上だけでなくサービス向上にも繋が るものであり 今回の 規定項目の集計だけでなく自由記述意見の 分析 内容面 感情面からの分析 は有意義であった 社会医療法人財団 ともただ 重山 智忠 笠井 麻有 遠藤真紀子 一般演題 当施設における満足度調査 満足度の推移と自由記述意見の分析

197 -9-07 アンケート調査に基づく当日結果説明の面談率の向上の取 り組みについて 面談率低迷の原因調査と運用改善 医療法人社団 あ べ 亮正会 きよふみ 阿部 清史 倉知みゆき 望月 弘恵 高津中央クリニック 新見 晶子 三浦 幸子 山口佳代子 小笹 芳子 梅田レイ子 前田 崇 羽山 洋子 背景 目的 健診施設機能評価Ver 3 0 受審 04 年 4 月更新 にあたり検証した受診後の結果説明面談率が約 70 と 低迷していたため 当施設の健診の質の確保を目的に 面談 率の低迷原因と改善点を検証し 面談率並びにドック受診率向上に繋げ るべくアンケート調査を行う 方法 対象者 日帰り受診者 検査終了後にアンケート用紙を配布 当日回収 実施期間 0年月 5日 9日 月8日 日 04年8月8日 日 9月日 6日 結果 期間全体の回答総数 48 名 総受診者数 54 名 男性 60 女性 40 回答率 88 設問に対する主な回答は次の通り 1 待ち時間 や や不満9 理由 検査終了から結果説明までの時間が空きすぎる 検査 の流れ 7 理由 検査の順番が抜かされた 流れが急に悪くなる 次の検査への案内が不透明で不安 毎年利用するが 検査の流れがスムー ズの時もあれば待ったりする 夫婦で利用 女性の終了時間が男性と比べ 一時間以上余計に要していたなどが原因と考え 改善する 考察 指定 時間以内に検体が揃わず 提出時間が遅くなっていた為 結果データ授 受が安定していなかった 腹部エコーからバリウム検査への待ち時間が 受付順番後半の方がより時間を要していた 結果説明までの時間が間延 びしていた 改善点 他の医療機関での面談までのフローを情報取集し 当方で取り入れるべき点を検査スタッフと精査し 協議する 受付時間 の前倒し 8時0分 8時 医師の勤務調整 9時 8時0分 ドック用の事 前送付の封書を通常コースと色分けした 当日持参尿に変更 検査スタッ フの作業軽減と効率向上 検査レポートと読影の流れを改善 まとめて 一括提出 9時0分 0時と段階的にする 結果説明開始時間を前倒し 時5分ごろ 0時0分 結語 面談率 年度 に向上する 単一健保による貸切りレディース健診の実施と今後の是非 について 被扶養配偶者の健診実施率向上を目指して 医療法人 おおかわ 永仁会 し ほ 大川 志帆 吉田ゆき江 永田 洋美 入間ハート病院 鈴木 涼子 高野 真幸 永田 雅良 健康管理センター 谷口加楠枝 大谷 哲生 女性専用貸し切り健診から見えた受診動機 医療法人智健会イーストメディカルクリニック は せ が わ まさる 長谷川 英 井出南々瀬 八木 順子 細田 愛 池沢 佑果 島村 智崇 浅井 洞澤 裕子 勲 中村 友恵 秋廣 実希 宮本麻友美 桑村奈津子 女性専用貸し切り健診から見えた受診動機目的 当院の受診者は年 間約15000名で男女比 7と女性の比率が高い 当院では05 年より女性専用貸し切り健診日を設けており さらなる健診受診者 数の増加のため受診動機についてのアンケートを行 って検証した 対象 方法A健康保険組合において2015 年 12 月末時点にて健 康診断未受診の女性扶養家族に対して 貸し切り健診のご案内を通 知し専用回線にて予約していただいた 当日はすべて同組合の女性 専用貸し切りとし すべて女性スタッフで対応した 半日 40 名定 員とし 1 月と3 月の平日に合計 6 日間実施し 健診終了後 受診 動機についてのアンケートを実施した 結果健診受診者0名にアン ケート調査を行った 回答者数は85 名で 回答率は9 であった 年代の内訳は 0代 40代 4 50代以上 年齢不明が5 であった 受診しようと思った理由については複数回答項目まで可 とした 上位回答は 女性専用健診であること 貸し切り健診であ ること すべて女性スタッフであること が挙げられた 他には 家 族の勧め 自宅から近い といった理由がみられた 健診後の満足 度評価は とても良い 48 良い 4 普通 で やや不満 や 不 満 の方はいなかった 全体に評価が高く すべての年代別評価でも 有意差がなかった 来年度も健診を受けたいですかといった問いに 対しては 是非受けたい が全体の75 受けてもよい が わか らない 受けない が で 次年度に向けて受診者の増加が期待 できる回答であった わからない 受けないと回答した方に理由を 確認したところ 隔年で受診しているから 育児 介護 仕事をし ているからとの回答があった まとめ今回の調査から 女性の健診 受診の選択理由として 女性専用 貸し切り 女性スタッフで対応 であることの安心感が受診動機となっていることが分かった -9-0 子宮頸がん検診を受ける受診者の意識調査 アンケート調査より検討 社会医療法人中山会 背景 被扶養配偶者の健診実施率の向上を目的に 契約先健保よ り貸切りレディース健診の打診を受けた事を契機とし 平成 年 度より平成 8 年度まで単一健保による貸切りレディース健診 以 下 レディース健診 を実施した 方法 健診実施日については 平成年度は年回 4年度からは 年 4 回 各回定員は0 名 まで実施日を増やし 平成 7 年度からは 各回定員を40 名とした 延べ受診者 659 名に対し 健診受診後に 顧客満足度調査と次年度実施希望調査のアンケートを実施した 結果 アンケート回収率は 毎回高い数値 平均 9.4% 有効回答 数 609 名 を示した この健診を選んだ理由については 7 項目の 質問への複数回答可能として集計した 結果は 専有日だったか ら 67.% 土曜日だから 6.% 乳がんの検査技師が女性だか ら 44.8% 子宮がん検診の医師が女性だから 40.9% 車で行け るから 7.% 場所が近かったから 7.9% 案内が届いたから 7.% であった 次年度実施希望者は 98.% となった 平成 8 年度のリピーター率は 85.8% となった 考察 今回は同一健保加入者の専有日から特別感を得られたとい う事に加え 土曜日実施も成功の後押しとなり 顧客満足度の向 上にも繋がった 自由な意見欄の中にも 女性のみの安心感 気 が楽 スピーディー などの意見もあり 高い評価を得た 今後 の実施希望も ほぼ00% と言える結果であった 被扶養配偶者は 安衛法の義務化された健診を受ける機会が少ない そのような状 況下 女性による女性のための健診 の企画 実施は 被扶養配 偶者の受診率を増やす可能性が高いと思われる 現在 複数健保 での合同レディース健診を検討中である みやざき 宮崎 みゆき 美雪 宇都宮記念病院 齋藤ゆかり 総合健診センター 千葉 暢子 海野 均 目的 当施設では年間 875 名の子宮頸がん検診 以下検診 を実 施している 検診は乳房X線と同女性専用エリアで行っているが 快適で安心して受診して頂くことを目的にアンケート調査を実施 分析した 方法 平成9年月6日から月7日 以下 A と月日 以下 B に当施設での検診受診者を対象とした 同意を得た方に 自己記入式アンケート調査を実施し結果を分析した 内容は 検 診を受けた動機とイメージ 婦人科検査室の清潔感 安心感 医 師 スタッフ対応の印象 安心して受診する条件 翌年の当施設 での検診の受診希望の有無 とした 結果 回収率は94. 69件 であった 両期間 初回受診者は9 出産経験者が75 年齢 層は0代% 0代7% 40代8% 50代4% 60代以上が8% であっ た A はすべて女性医師 Bは男性医師が担当した 安心して検 診を受ける条件として女性医師の回答は A77.% B8.% であ り スタッフが優しい 親切は A75.6% B77.4% であった B で は 男性で驚いたが 安心して受けられた よく説明してくれて 好感が持てた 医師は優しくしっかりとスタッフは親身になって 対応してくれた 医師とスタッフがその都度 何をするか声をか けてくれよかった という意見があった 両期間とも00 当施設 で受診を希望した 両期間とも医師 スタッフの対応は00% 親 切 と回答した 動機は 職場 健保の勧め 5.9% 家族 知人か らの勧め 5% 身近な方の病気 8.6% であった イメージは 早 期発見できる 4.8% 羞恥心がある 8.8% 痛い 怖い 4.9% であった 考察 女性医師希望者が多い中 男性医師であっても 丁寧 親切な対応で不安が軽減し次回受診につながると考えられ る 今後待合室や検査室の環境の改善や工夫し温かい雰囲気に整 えることも重要と考えられる 結語 今回の結果に基に改善評価 を行い 更に詳細に課題を明確化していく必要がある Vol. No. 07 年

198 -9- 社会医療法人 敬和会 大分リハビリテーション病院 敬和会健診センター 社会医療法人 子宮がん検診を委託先医療機関へ移行した1年の現状と今 後の課題 しゅとう 首藤 ようこ きわもと ま 陽子 郡 坪田 井上 な ほ 奈穂 輝彦 和彦 遠藤 恵子 光宗 皇彦 佐田 伸夫 市場 俊雄 清美 杏奈 二村奈菜子 山崎けい子 目的 当健診センターにおける女性健診受診者を対象にアンケート調査 を実施し 子宮頸がん検診における受診行動 未受診行動と認知の関連 についての特徴を知り 受診率向上に向けた課題について検討を行った 研究方法 アンケート実施に際しては 健康信念 ヘルスビリーフ モデ ルの4つの基本的要素 重大性 罹患性 障害性 有益性 をもとに調査 項目を作成した 調査対象者は 06年7月5日 9月9日に当センター を受診した女性受診者800名で 7名より有効回答を得た 結果は 受 診経験の有無と健康信念モデルにおける4つの基本的要素をもとに 受 診行動に影響を及ぼしている要因のクロス集計 χ検定を実施し 健診 受診者の背景による受診行動の違いについて分析した 結果 子宮頸がん検診受診経験の有無は 受診者の背景 年齢 検診種別 婚姻歴 出産歴 性交経験 検診への関心度 変容ステージ 有益性 障害性の要因 受診時間の確保 利便感 検診費用の負担感 知識 今 後の検診受診の可能性と関連を認めた p<0.05 0歳代での費用の負担 感は 大きい やや大きい と答える者も多かった 一方 検診受診経験 と罹患性 重大性の要因 有益性 障害性の一部の項目においては関連 を認めず 受診経験の有無に関わらず 病気に罹患した場合の重大性 や 検診はがんの早期発見に有効 との認識をしていた また病気への脅 威に影響を与えるものとして 自身の罹患性や周囲からの情報が多く 羞恥心 結果への不安 を多くの者がもち 受診時のプライバシーへ の配慮 も求めていた 考察 今後受診者が障害要因を軽減できるよう 女性の尊厳を守れる受 診環境や費用 時間等サービス面での工夫 対象者に応じた情報提供や 啓発活動に取り組み 子宮頸がん検診の受診率向上につなげていきたい -9-4 弁当を使った食の情報提供の試みに関するア ンケート調査 4 年間の取り組み つるた はじめに 淳風会では 平成 7 年 4 月に株式会社タニタと提携し 岡山淳 風会タニタ食堂を開設した 5つのこだわり 一汁三菜の定食スタイル 野菜をたっぷり使う 噛みごたえを残した調理をする 4 塩分はg 以 下 5 ご飯は膳00g を目安に を設け 受診後に食事を提供し 保健指導の一環としての活用を目指している 目的 を受診し タニタ食堂での食事後 5つのこだわりを実 感したか 興味を持ったか 実践しているか 今後実践しようと思ったか の4項目を把握し 意識の変化に差があるかを検証する 対象 方法 平成 8 年 4 月から 月にを受診し 食後任意でア ンケートに回答頂いた5996名 アンケートは無記名とし 個人は特定しな いものとした 得られたデータを集計し 検討分析した 結果 全項目で男性より女性の方が実感 興味 実践 今後実践しようと 思う全ての項目で割合は高い傾向にあった 男女ともにこだわり では 他に比べ 全ての項目において割合が高かった しかしこだわり 4 で は調理に携わる女性でも今後実践しようと思う割合は低かった こだわり 5 では男女とも他に比べ 全ての項目において割合は低く 特に今後の 実践は低い傾向にあった 考察 こだわり において 定食あたりの野菜量が視覚的に明確であり 調理に携わらない方でも自身で取り組める内容であるため 実践に結びつ きやすいと考えられる 反対にこだわり 4 では具体的な調理時間やg という塩分量が食事だけでは不明瞭なため実践には結びつきにくいことが 示唆された こだわり 5 では00g という推奨量や測って食べることが浸 透していないことが要因として挙げられる は様々な年代の男 女が受診される 一時的な意識変化ではなく 皆が継続的な実践に結びつ くよう 性 年代に合った様々なアプローチを提供していく必要がある 南 久安 公益財団法人 東京都予防医学協会 東京慈恵会医科大学 健康管理センター 大橋 敦子 安達 倫文 清水 信義 西川 博美 上野 知子 ひろこ 鶴田 浩子 菅原 哲也 須賀 万智 石元三千代 丸茂 貴子 佐藤 米山 義久 淳子 加藤 京子 金子 昌弘 目的 本会では 待ち時間の有効活用 と 受診者に役立 つ食の情報提供 食育 の為 0 年度より弁当のリニューアルと食 育の集団指導 講話 を実施した 年度に本学会で この試 みが受診者に有用である一方 講話の参加率を上げることが課題であ ると報告した この結果を踏まえた05 06 年度の改善の取り組み とその成果を報告する 方法 各年 6 8 月に実施したアンケート結果に基づき 05 年度に は それまで昼食前に回実施していた講話を昼食中に 回繰り返 す方法に変更 06 年度には 講話の座席の配置を改善した 4 年間 のアンケート結果を比較し 講話の参加率や満足度の変化を検討した 成績 各年アンケートには を受診し 弁当を喫食した約 8割が回答した 講話参加者の割合は0年度449名中57名 年度 447 名中 54 名 年度 478 名中 99 名 年度 46 名中 60 名 79. と05 年度以降 大幅に増加した 今後 このような企画のあるドックを受けたいと思う 割合は4 年間 で漸増し 各年とも 講話参加者で有意に高かった 事前にこのよう な企画があることを知っていた 割合は04 年度 477 名.0 05 年度570名 年度650名 44.5 と増加する傾向を認めた 結論 アンケート結果を踏まえた継続的な改善の取り組みによって 05 年度以降 講話の参加率を大幅に上げることができた 講話に参 加した者ほど 本企画や弁当に対する満足度が高く リピーターにつ ながる可能性が示唆された 今後もPDCΑサイクルを継続し より よいづくりに努めると共に 広報宣伝にも力を入れていき たい Vol. No. 07 年 日 木 一般財団法人淳風会 際本真奈美 後藤 美希 鈴木 暸 草津総合病院 8月 受診者におけるタニタ食堂利用後の食に対する 意識調査 誠光会 み 口頭発表 第1日目 -9- な 講演抄録 はじめに 当健診センターでは 子宮がん検診は平成 27 年度まで 院内で行 っていたが 婦人科医師退職のため行えなくなり 平成 28年4月からは2施設の委託医療機関での受診へ移行した その ことによる子宮がん検診受診者の意識変化を把握し 今後の課題に ついて検討した 方法 受診者へのアンケート調査と年間単位での予約件数の比較 を行った アンケートは 平成 28 年 7 月 1 日 9 月 30 日の期 間に健診と併せて子宮がん検診を委託先にて受診された方を対象 313 人 とし アンケート用紙 返信用封筒を健診受付時に配布 し 子宮がん検診受診後に記入 返信をいただいた 結果 考察 アンケートの回収率は39 9 であった 全体の回答 をみると現行通りで満足との回答が多くみられたが 委託先医療機 関での受診についての回答では 半数以上の満足 やや満足に対し やや不満が25 6 不満が17 6 であった 委託医療機関数 については 2ヶ所でよいが68 0 に対し 増やしてほしいとの 回答も16 6 あった また 今後の子宮がん検診の受診場所に ついては 委託先医療機関が5. 6 当院内が78 4 の結果と なり 当院内での子宮がん検診を望む声が多かった 同一施設内で 受けたい検診が全て受けられないこと 移動しなくてはいけない面 が原因と考えられる 平成28年度の受診者数は 平成27年度ま で年間平均約1700人に比べ 35 減少したことが分かった まとめ 今後 現状として婦人科医師確保が困難なため 平成 29 年度より委託医療機関を 1 機関増やして受診施設の選択肢を増や し サービスとしてプレゼントを差し上げる取り組みを行うように した 子宮がん検診から一度離れた方や受診を悩む方に子宮がん検 診の必要性を伝え 引き続き質の高いサービスが提供できるように 改善活動を積極的に行い受診者満足度向上に繋げていきたい こおり 子宮頸がん検診受診者及び未受診者の特徴について 健康管理センター検診受診者へのアンケート調査を実施して 一般演題 -9-

199 -9-5 受診者に対する健康レストランによるヘルシー ランチ提供の経過及び満足度調査 医療法人 医療法人 仁医会 仁医会 かざま じゅん 風間 純 牧田総合病院 牧田総合病院 奥脇 淳夫 蒲田分院 健診センター 笹森 斉 笹森 典雄 -9-7 新施設でのエスコート業務構築と業務改善についての検討 佼成病院健康管理室 やまぐち あやみ 綾美 河口 正雄 宮本 芳誠 吉川 千恵 初めに 受診者が安全に安心して健診を受けていただく環境作り は重要であり 健診施設は与えられた設備や限られたマンパワー でそれを提供しなくてはならない 当施設は平成 6 年 9 月に中野 区から杉並区へ移転した 移転当初 健診業務 受診者の導線 健診システム 設備など において 諸問題が頻発した これら の問題を解決するために受診者のアンケート調査を行い その結 果を基にエスコート業務の構築とシステム改善を行ったので報告 します 方法. 受診者アンケート 受診者の 生の声 を収集する為に 待ち時間 職員の対応 設備等について毎日アンケートを行った. エスコート業務 わかりやすい案内 お待たせしない配慮として 進捗状況をシステム上で管理する専任エスコート 受診者検査進 行案内業務者 を配置し 一人々丁寧に案内する体制とした. 職 員ミーティング 職員全員でアンケートのご意見やクレームの確 認および受診者の導線改善や職種間での呼出し方法を話し合い 安全でスムーズな運用を検討した 結果. アンケート結果 待ち時間 満足 8. 昼食 満足 7.9 受付対応 満足 95.8 エスコート 満足 96. 技師 満足94. 医師 満足9.9 次回も受診 受診したい9.9. 業 務マニュアルの作成 専任エスコートだけでなく 職員全員の仕 事の連携と運用をマニュアル化した 考察 移転当初は マンパワーの問題もあり 健診エスコートを 円滑に行うのは困難であったが 受診者からのご意見を真摯に受 け止め 職種を問わず職員全員で協力し 対応策を検討した 専 任エスコートの配置や業務マニュアル作成など行い 施設機能評価の受審をした 平成 8 年 月に 施設機 能評価 認定も取得できましたが まだまだ課題も多く 継続的 な業務改善が必要と考えている 98 8 健診予約サイトの利用について 埼玉医科大学病院 はまの 目的 近年 における疾病の早期発見 早期治療が目 的とされるなか その 次予防 次予防の観点から食事教育の必 要性も高まっている 当施設では 平成 6 年 7 月 日より管理栄 養士監修のもと栄養管理を施した食事サービスの提供をスター トした 当施設では 元々栄養士が食事サービスを提供していた が 院内業務が過剰になったことから業者に委託するようになっ た そこではあくまでサービスの一環として栄養バランス エネ ルギーなどは管理されていない豪華な食事が提供されていた し かし健診センター開設 57 年を迎えるにあたりサービス は元より栄養面をも考慮した食事を提供することを目的に イタ リア スペインで料理の修行を積んだ管理栄養士の手による目に も楽しいコースメニューの健康食を提供するようになった 今年 度年目を迎えたのでその報告をする 方法 受診者に 対して 検査終了後 健康レストランを利用して頂いた 内容は 500kcal 台 塩分.0g 以下 炭水化物比率50% 以下の食事を提供し た また四季ごとにおこなっている満足度調査の結果を報告する 結果 考察 アンケート結果では 500kcal 台の料理だが 量にお いてはちょうど良いという意見が多数を占め 塩分.0g 以下の料 理だが 味において 美味しいという意見が多く寄せられた ま た多くあった意見を参考にその都度サービスを改善させてきた これらの結果が 次年度の受診率の上昇 当施設の知 名度アップにつながるか経過観察していきたい 山口 -9-6 りょう 濱野 涼 黒岩比呂美 織田 弘美 健康管理センター 清水 正雄 有田 信和 水村 順孝 成田 政広 黒沢 彩華 足立 雅樹 目的 当センターでは年間約6,000人のを実施してい る 従来の健診予約方法は電話と来院での予約だけであったが 受診者アンケートなどではインターネットを利用した予約の要望 が多かったことから05 年 9 月より健診予約サイトを利用した予 約を導入した 受診者サービス向上の取り組みとしておこなった インターネット上の健診予約サイトの運用開始後の利点 欠点 利用者について報告する 期間 対象 05年9月 07年月 年 7ヶ月間 インターネット上の健診予約サイトで予約した7 名 年齢分布は 84歳 平均年齢5. 9歳 男女比は男性60 女 性 40 利用状況 健診予約サイト利用者のうち当施設初回利 用者は0 名 64 予約は 火曜日と水曜日がともに約 0 と 多く 日曜日は約 であった 利用時間帯は8 4 時が最多 であった 考察 健診予約サイトを利用した予約を開始したこ とで新規受診者を開拓することができた 電話や来院予約では 電話がつながり難い 来院は面倒等の意見が多く寄せられていた ため 営業時間に関係なくインターネットを利用して予約が取れ ることはサービス向上につながったと考えられる また 利用者 自身が予約コースやオプション検査を選択し 個人情報も入力す るため間違いも電話予約と比較し軽減した 今後 健診予約サイ トでの予約割合を増やしていくことで 電話予約時の時間と人員 の負担も軽減すると考えられる 問題点は健診システムと健診予 約サイトが連動していないため 担当者が人数管理を行わなけれ ばならない点である -9-8 健診受診後の電話相談から見えてくること もしもし相談の分析から 医療法人社団相和会 医療法人社団相和会 たかはし なおき 高橋 直樹 立田 秀生 中島 友紀 横浜総合健診センター 横浜総合健診センター 別府 宏圀 市川 典子 古谷 東海 診療部 保健看護科 亮 浩一 星野 真伸 三浦加世子 目的 健診施設は日々多くの そして多様な問い合わせに対応し ている 当センターでは 004 年から健診結果などの医学的な問 い合わせに関しては 毎日午後時0分から午後4時0分に医師 週 5 日 または保健師 看護師が専用電話で直接対応する もしもし 相談 を開設している 今回 もしもし相談 に寄せられた問い合 わせを検討し その特徴から今後の課題を明らかにする 方法 移転リニューアル後の04 年 月から06 年 月までの全受診者 数は808名 うち健診4954名 で この期間に08名.4 の受診者から もしもし相談へ問い合わせが寄せられてい た そこで 受診者の背景因子 性別や年齢 健診種別 や 問い 合わせのあった検査項目などについて検討した 結果 受診者数 は男性496名 女性099名と男性が多いが 問い合わせ数は男 性 97 名 女性 7 名と女性からの問い合わせが有意に多かった また 男性に比べて女性ではより若年層からの問い合わせが多く 寄せられていた なお 質問は男女ともに当日に結果が出ていな い眼底検査についての問い合わせが多く さらに女性では後日報 告となる子宮細胞診や乳がん検診の結果に関する問い合わせが多 く認められた 結論 もしもし相談の開始当初より 問い合わせ が多い内容に関しては その中に解決すべき問題点があると考え 改善を重ねてきた 今回 当日に結果説明のできていない項目に 関しての問い合わせが多いという結果から 当日の結果説明の重 要性を再認識するとともに 後日報告となる検査結果については 今後さらに説明方法の改善が必要と考えられる Vol. No. 07 年

200 -9-9 なりさわ つとむ 成澤 勉 山崎 樹生4 根本 克幸 阿部 清史5 佐藤 阿原 勇 孝之6 石橋喜久子 横浜市立みなと赤十字病院 もりおか けん 守岡 謙 松本 明美 健診センター 伊藤美奈子 菅野 みほ 津々楽泰江 霜島 優美 ともみ 知野 知美 金子みどり 目的 受診者の満足度向上において待ち時間の短縮は重要な要素である 当センターは病院併設型であるため 外来患者と検査が重なることが待 ち時間を長くする要因となっている 受付開始時間を5分早めることによ り 待ち時間に差が生じるかを検討した また 受診者が長いと感じる 時間を把握するために アンケートを依頼し分析した 対象 調査期間は 06年月5日 9日と 07年月日 7日 である 対象は と の期間でそれぞれ当センターを受診した99 名と 97 名の内 0 分以上遅刻した者および受診当日にオプション検査を追加 あるいはキャンセルした者を除外後の78名と7名である 方法 各検査の待ち時間を算出し と で比べた また 検査ごとの 待ち時間を 長いと感じる やや長い ふつう やや短い 短い の5段階 で回答してもらった そして 長い と答えた待ち時間について 0 分未 満 0 4分 5 9分 0 4分 5 0分 に階層化し それぞ れ何名いるかを集計した 結果 平均待ち時間を比較した結果 ほとんどの検査で短縮した 外来 患者の検査が始まる前に検査を開始できた受診者の割合は 増加して いた 長い と回答した受診者は計5名で 5 9分 が7名 5 0分 が4名 0 4分 が名 0 4分 が名 0分未満 が0名であった 考察 受付開始時間を5分早めるだけで待ち時間が短縮することが示され た 外来患者と重複する前に検査を開始できた受診者の割合が増加した ことが待ち時間短縮の要因となったと考える しかし 待ち時間が長い 受診者が存在するので その要因を検証しさらなる対策に努めていく必 要がある また 時間の感じ方には個人差があると思われるが 待ち時 間が5 分を越えると長いと感じる傾向がみられた 今後 待ち時間が5 分未満になるように意識しながら 待ち時間短縮に向けた改善策を検討 していきたい 柏木 育恵 中道香寿美 山崎 早苗 小島 寛子 井上 香里 西川慶一郎 -9- 当施設における待ち時間 満足度調査の検討 宮崎総合健診センター い み き 土井 美紀 武冨 勝郎 長谷川早苗 府中クリニック 目的 府中クリニックは平成 9 年 7 月で5 周年を迎える施設であ る 年々受診者が増加し それに伴い 検査の待ち時間が長い 会 計で待った 何度も同じ検査室に入った などご意見をいただく ようになった 今回 部署間で協力し 健診所要時間を減らす を 目標に改善したので その結果について報告する 対象 05 年 月から06 年 7 月の間にを受診された 4,名 方法. 胃部検査前に受けておく必須の検査を医師 スタッフで 相談し 検査に案内する順序を見直した. 同じ部屋に何度も出 入りしていた検査室の機器のレイアウトを変更し 同じ部屋の検 査は 度で済むように順序を決めた. 最後の検査を案内する際 この検査が最後の検査です というカードを受診フォルダに入 れ 受診者も検査担当者も一目で終了がわかるようにした 4. 会 計時に作成していた領収書を 受付終了後作成することにした 結果. 各検査が効率よく案内できるようになり 胃部検査の開 始時間が5 分早くなった. 動線がよくなったことで検査室の出 入りが 度で済み 移動時間が減った また出入口の混雑が解消 された. 各検査室で着替えの案内ができるようになり 検査が 終了している受診者をロビーで待たせることが無くなった 4. 多 いときには7 8 人会計で待たせることもあったが スムーズに会 計ができるようになったので 会計待ちが無くなった 健診所要 時間が バリウム検査コースは46 分 分で 分の短縮 胃 カメラ検査コースは09分 78分で分の短縮ができた 考察 健診所要時間を短縮できたことにより 結果説明が早くで きるようになった 今後も受診者に満足いただけるようアンケー ト調査を行い 全スタッフが協力し改善していきたい ど の 浜田美津子 野俣浩一郎 尾上恵美子 宮崎 雅也 目的 当施設では 受診者の満足度の向上に繋げることを目的と して 年 2 回待ち時間調査と満足度調査を実施している 05 年までの調査表では待ち時間や具体的な問題点が十分把握できな かった そこで 06 年 4 月に調査内容の変更を行い調査した その結果について問題点を明らかにし 今後の課題を検討した 方法 06年8月日 8月7日までと07年月0日 月5日 までの受診者 79 名を対象とした 待ち時間は 健診 受付から終了までの時間から各検査時間を除き算出 アンケート は提示した内容に〇付回答する方式で 受診者の声としてフリー コメント欄を設けた なお アンケート調査については本人特定 せず 記載については本人の自由意思とし健診終了時に回収した 回収率89 結果 8月と月それぞれの健診滞在時間は4時間分と時間分 各検査に要した時間は平均時間4分と時間分 検査等以外の 待ち時間は平均時間57分と時間50分であり 季節や人数による 待ち時間に大差はなかった また 健診のスムーズさに関する項 目で悪いと回答したのはともに 内容は上部消化管検査終了 後から診察までの待ち時間が最も多く4 名であった フリーコメ ント欄では 全回答数 54 件のうち待ち時間に関する内容は 件で 前回より長いと回答 その他の要因として 室内環境で寒いと4 名が回答した 考察 健診受診時の待ち時間に不満を感じる人は であった その要因として 診察までの待ち時間のみならず室内環境によっ ても不満が増すことが分かった 今後 健康教室や掲示物をさら に充実させ 継続的な調査を行いながら受診環境を整えていく必 要があると考える Vol. No. 07 年 日 木 病院併設型の健診施設において待ち時間に対する満足度を 向上させるための方策 ち 8月 -9- 社会医療法人生長会 口頭発表 第1日目 背景 目的 医療機関の改善活動は様々だが 他施設との情報交換によるノウハウ の共有も有効な手段の一つ 表題の 意見交換会 の改善活動を報告する 方法 1 テーマ別意見交換 7年間で6テーマ 2 講習会 4年間で回開催 3 施設見学 年間で7施設 のつの取り組みを実施している これらの活動の成果等 を測るため5施設でアンケート調査を実施 結果 1 は 各医療機関と話す機会がないため とても貴重な時間を過ごせた 他施設から評価され 自分達が日常やっていることの意義を感じた などの意見が 挙げられた 意見交換後 84%の施設が改善活動を実施 具体的な改善項目は 他 施設の実績を参考にした渉外方法の改善 クレーム対応改善 新たな検査の導入 スタッフの意識改革などが挙げられた 2 は講習会参加後 80%の施設が改善活 動を実施 具体的な改善項目は 接客の向上 導線の改善 身だしなみに関する服 務規程見直し 設備改善などが挙げられた 講習会について満足と回答した施設は 96% 3 の施設見学参加者は全7回の見学で延べ96名 事務担当者を中心に医師 看護師 その他コメディカルも参加 施設見学後 84%の施設が改善活動を実施 具体的な改善項目は オプション検査の拡大 受診者サービスの充実 委員会立ち 上げ 施設レイアウトの変更 ホームページ見直し 備品の変更などが挙げられた 考察 つの取り組み全てにおいて 施設の改善活動の一助となっていることが分 かった また 医療機関を横断的に結ぶ意見交換会という独自の仕組みは 施設運 営に関するノウハウを共有することにより 会員施設のレベルを向上させ 受診者 がより快適に受診できる環境づくりに貢献していると言える この取り組みを引き 続き全国に向けて発信していきたい 健診所要時間短縮化についての取り組み 講演抄録 公益財団法人 健康予防医学財団 ヘルスケアクリニック厚木 公益財団法人神奈川県予防医学協会 医療法人社団 シュアネス 上大岡総合健診センター 諸井クリニック 医療法人社団 優和会 湘南健診クリニック 湘南健康管理センター 4 医療法人社団 亮正会 高津中央クリニック 5 医療法人社団 葵会 AOI 国際病院 健康管理センター 一般演題 施設のクオリティアップに向けて 協会けんぽ神奈川支部における健診実施機関意見交換会 の報告

201 -9- 受付時間細分化の実施による 待ち時間短縮に向けての取り組み 公益財団法人 春日井市健康管理事業団 春日井市総合保健医療センター たかお た え み 高尾多重美 加藤 佑果 仙田 力也 伊藤 和幸 祖父江 功 高三 英治 平山 幹生 田島奈緒美 福田 奈美 仲畑 輝香 -9-5 健診の受診者は待合時間にどのような映像や雑 誌のコンテンツを希望するか しみず ま み 清水 真実 根上 昌子 石心会 さやま総合クリニック 綿貫 佳穂 徳田 宇弘 萩原 美桜 菅野壮太郎 健診センター 菅原 知紀 大塚 博紀 目的 健診の受診者が 待合時間にどのような映像や雑誌 のコンテンツを希望するかを調査して 今後の施設運営に反映させる ことを目的とした 対象 方法 07年1月5日 2月7日に当センターにて 健診を受診した79 名のうち アンケートに回答いただいた6 名 回 答率49.7 結果 性別は 男性50名 女性94 無回答8 年代は0代までが58 名 代 代 代 代以上 無記入5.4 映像は 複数回答可で大自然が44.5 旅行 5. 民放8.8 動物8. NHK6.9 美術芸術6.0 健康バラエティ 番組4. 洋画.6 邦画8.8 健康塾 健康セミナー 7.7 その他.8 無回答.であった 雑誌は 複数回答可で旅行タウン5.0 グルメ 料理48. 健康生活.6 ファッション9. 趣味芸術.5 スポーツ.5 ビジネス経済.7 ペット動物0.5 その他.9 無回答0.6であっ た 当センターは女性だけの日があるため 女性だけに限って解析す ると 映像は大自然が4.8 旅行.0 民放5. 動物4. 美術芸 術7.0 健康バラエティ番組5.5 NHK.9 洋画.9 邦画8. 健康 塾8. その他. 無回答0.5であった 雑誌は グルメ料理6.4 ファッ ション45.4 健康生活 44.9 旅行タウン44. 趣味芸術. ペット動 物7.0 スポーツ5.7 ビジネス経済. その他.0 無回答0.0であった 考察 映像においては大自然 旅行 民放が人気であった 女性だと 民放 動物の割合が増加し NHK が低下した 雑誌は旅行タウン グルメ料理 健康生活が人気で 女性だとグルメ ファッションが増 加し ビジネス スポーツが低下した 人気があるコンテンツの利用 に加え 運営日 女性の日か通常日か によって 映像や雑誌の運用を 変えるのも一つの手段であることが考えられた 00 0 健診データ収集 誘導支援システム導入による健診所要時 間と受診者評価の変化 医療法人 財団 康生会 医療法人 財団 康生会 武田病院グループ ふじおか 背景と目的 当施設は 平成 6 年 6 月の施設移転を機に 受付時間の 設定方法を改め 従来から課題となっていた受付時間によって健診に かかる所要時間 待ち時間を含む に大きな差が生じてしまう問題の 改善を実施した 受付時間枠での案内を見直し 受診者一人ひとりの 受付時間を設定し案内を行うことで 所要時間短縮を図り 受診者 サービスの向上に成功したので報告する 方法 従来の設定方法は 8時0分 9時 9時0分 0時の2つの時間帯別に各5名ずつ を案内するものであった 指定時間帯内であっても来所人数が短時間 に集中するケースが多く 受付までに待ち時間が発生していた 改善 後の設定方法は 8時0分 9時5分 9時0分 0時5分の2 つの時間帯を設定し さらにそれぞれの時間帯の中で 受診者毎に4 分間隔で個別の受付時間を設定した また 2つの受付時間帯の間は 以外の健診の受付時間とし 受診者毎に3分間隔で個別の 受付時間を設定した これは 検査項目の少ない健診の受付を設定す ることで 検査の渋滞緩和を目的としている 結果 従来の方法では 受付時間帯内で順番取りの受診者の集中が見られ 受診者の心理的負 担と 受付が遅れた場合には 結果として健診にかかる所要時間が大 幅に増加し身体的負担が生じていた 受付時間細分化は 受診者毎に 受付時間が決まっていることから 受診者は順番取りから解放され また時間遵守の意識が高まり 少しでも受付時間に遅れる場合は連絡 が入るようになった 健診の所要時間も最短の受診者と最長の受診者 で約 時間 0 分ほど差があったが 40 分ほどに短縮出来た 結論 今 回の取組により 受付時間や来所時間に対する問題点が大きく改善さ れ 受診者サービスの向上が図れた ただし 4分間隔の受付運用は 短時間での正確な受付業務の遂行が必須であり 従事する職員の知識 や接遇 対応能力の強化が今後の課題である 社会医療法人財団 -9-4 さなえ 藤岡 早苗 稲川 誠 武田 隆男 武田病院健診センター 康生会クリニック 杉原 博文 武田 貞子 武田 隆久 桝田 武田 出 道子 徳林 史代 武田 隆司 目的 健診受診者の満足度を向上する方策として 健診所要時間を短縮 することは重要な課題である 当センターでは 06年4月から小林クリ エイト社製健診データ収集 誘導支援システム T-MES for Center を導入 した 本システムは 検査順の禁忌項目や検査時間 待ち人数を考慮し て次検査の案内を行う誘導支援機能を有している そこで 本システム 導入前後での A 群 と生活習慣病予防健診 B 群 の健診所要 時間とアンケート調査結果を比較し 本システム導入の意義を検討した 方法 本システム導入前の05年8月午前の健診受診者 A 群999名 B 群 60名 計69名 と導入後の06年8月午前の健診受診者 A 群96名 B 群 668 名 計 60 名 を対象として 本システム導入前後の健診所要時間 受付開始時間から健診終了時間 を測定し さらに任意回答によるアン ケート調査から 待ち時間 と 満足度 に対する受診者の評価を比較した 結果 健診所要時間は 導入後は導入前に比べ有意に低下し A 群で約 7分 B 群で約4分短縮していた 導入前 後 A 群55±6 8±9分 B 群9±7 95±6分 p<0.0 アンケート調査結果では 待ち時間 について導入後 97名 は導入前 4名 に比べ 短い と感じた人が多く 長い と感じた人は半減していた 短い 気にならない 長い 導入前 % 導入後 % p<0.0 満足度 については 満足 と回答した人は導入前7.0 導入後80. であり 導入後で満足 度が高い傾向がみられた p<0. 結論 本システム導入により健診所要 時間は短縮し この結果は受診者の評価にも反映されていた 今後 当 施設における健診受診者数の増加や継続的利用 業務の効率化 結果説 明の充実など短縮時間の効果的活用に繋げる必要があると考えられた -9-6 上部消化管内視鏡検査前説明の満足度把握と効率化 VTR化後の再検討 日本赤十字社熊本健康管理センター まつした 松下 川口 ひろみ 宏美 哲 中野 裕美 盛川恵美子 長島不二夫 目的 当センターでは 内容の標準化とスタッフの負担軽減の ため VTR を作成し上部消化管内視鏡検査 以下 EGD 前説明を 行 っている 今回 検査前説明に関する受診者満足度を明らか にし VTR の再検討及び業務の効率化を行 ったので報告する 対象 方法 H8年月日 日に EGD を受けた受診者のうち VTR 導入後初めて受診する者 以下初回 7 名と 導入後の受診 履歴がある者 以下経年 名を対象とした VTR 変更前 さ らに VTR の内容を変更し H8年8月5日 日に受診した初回 5名 経年9名を対象に 自己記入式質問票を用いて比較検討 した 変更後 結果 検査前説明の理解度は 初回 経年 変更 前後共に98 以上が 理解できた と回答した 変更前に 検査前 に不安や心配事がある と回答した者は 初回 4 名 9. 経 年 6 名. で 不安な内容は 咽頭反射 鎮静剤や咽頭麻酔 が49 名と多かった VTR 所要時間を長いと回答した者は 初回 4 名.0 経年 名 7.9 であった 特に経年受診者から VTR は簡潔にしてほしい などの意見がみられた その結果をふ まえて VTR 内容を検討した結果 変更後に 検査前に不安や心配 事がある と回答した者は初回0名 4.0 経年名 6. で 不安な内容は変更前と同様であった 所要時間を長いと回答した 者は 初回 5 名 4.0 経年 名.5 で 待ち時間も4 分から 9 分に短縮された 考察 VTR を用いた検査前説明の理解度は高 く 初回受診者の不安軽減に有効であった しかし 経年受診者は 前回きつかった経験があり不安軽減につながらなかった また VTRを簡略化したが理解度にも変化がなく 待ち時間も短縮でき 結果受診者満足度の向上につながったと思われる Vol. No. 07 年

202 社会福祉法人三井記念病院総合健診センター 横須賀共済病院 稲田内科 さわぐち み よ こ 澤口美代子 石坂 裕子 岩崎 紀子 佐藤 暦美 浅野 あ い が せ あ 上部消化管造影検査時の苦痛に関する構造方程式モデリン グを用いた検討 一般財団法人 京都工場保健会 京都医療科学大学 いけがみ 飯塚 千田 明久 茂 望月 中村 久光 恭子4 背景 目的 当院ではドック受診時の当日結果説明とは別に 胃 エックス線検査を担当した診療放射線技師 以下 技師 が 透視 撮影時に病変の可能性を疑った場合において 検査終了後直ちに 読影医へ撮影レポートを報告し 判定後 急を要する所見に対し 再診察を行い結果説明実施し 精密検査のご案内や連携病院へ紹 介する急現対応がある 今回は 技師が透視上で見た異常を確実 に医師へ伝えることは有効か その対応における受診者サービス への効率を検討する 対象 0 05年の日本橋室町クリニッ ク受診者567名より 胃エックス線検査受診者799 名を対象とする 結果 胃 食道がん6 名 が発見され 内訳は 食道がん4名 早期胃がん5名 進行胃がん7名であった そのうち急現対応者は0 名であった 考察 胃 食道がん6 名中 0 名を拾い上げることができた 技師が透視上で見た異常を確実 に医師へ伝えることは有効であり 急を要する所見に対し 当日 に提携病院へ紹介することで速やかに精密検査や治療を行うこと ができる また 改めて結果説明をするケースに比べ 受診者の 時間的負担を減らすことが可能である 今後は システムの再構 築と撮影技師による画像精度管理の統一をはかりたい まさし 池上 真士 大地 邦彦 辰巳 哲也 渡邉佐知子 細見 聡 富高 森口 智成 次郎 石垣 陸太 吉良 康男 目的 上部消化管造影検査 以下, 検査 の受診者満足度を向上さ せるためには, 検査に対する苦痛を軽減させる必要がある. 池上ら 06 では,5つの因子が抽出され, 検査の苦痛にはバリウム製剤に 対する要望, 下剤による制限, 体位変換の負担が相関関係であるこ とが示唆された. 本研究では, 苦痛軽減の方策導出を目的とし, 検査 の苦痛と他因子の因果モデルを検討した. 方法 05 年 月京都工場保健会で受診した58 名に質問紙調査 を行い, 回答に不備のない97 名 男性 名, 女性 76 名 平均年齢 45.8 歳, 標準偏差 8.94 検査経験平均回数 6.4, 標準偏差 5.88 を分析対象とした. 池上ら 06 を参考に, 対象者の各因子の 平均値を観測変数とし, 構造方程式モデリング 最尤法 を行った. 結果 モデリングの結果,GFI=.99,AGFI=.975,RMESA=.0とい う高適合度のモデルが作成された. 主なパスは, バリウム製剤に 対する要望 から 検査の苦痛 へ β=.6,p<.00, 検査の苦痛 か ら 体位変換の負担 へ β=.50,p<.00, バリウム製剤に対する要 望 から 下剤による制限 へ β=.4,p<.00, 下剤による制限 か ら 検査の苦痛 へ β=.5,p<.00 正の影響性, 胃がん発見への期待 から 下剤による制限 へ β=-.0,p<.00 負の影響性が示された. 考察 バリウム製剤に対する要望の改善が, 検査の苦痛の軽減に有 効なことが示唆された. 要望には, 味, 量, 嚥下動作などの内容が含 まれており, 更なる検討が必要である. また, この関連には, 下剤の 要因が媒介していることも明らかとなった. 制限という観点から, 検討対象外であった検査前処置による負担が与える潜在的影響に ついても今後の検討課題である. Vol. No. 07 年 0 4 日 木 背景 健診では質の高い検査を安全に実施し できるだけ短時間 で終了できることが望ましい 胃X線検査は健診最後になる場合 が多く 受診者の待ち時間も長くなることが少なくない 当院で は胃 X 線検査の際 基本的に鎮痙薬 ブチルスコポラミンなど を 注射しているが 看護師が採血や問診の合間に注射するため 技 師と看護師との間の注射の指示依頼や注射実施時刻の伝達に時間 がかかり 連携がうまくいかず検査開始までに時間のロスが生じ ることがあった また注射後に看護師が放射線技師へ連絡を忘れ ることもあり 検査に支障が生じることがあった 検査をスムー ズに行うためシステム改良を試みた 導入 当センターでは健診 進捗アプリを使用して健診業務を行っている これを利用し注射 するタイミングや状況を一目で判断できるようにした 医師の指 示のもとに鎮痙薬使用の有無と種類 ブチルスコポラミン グル カゴン 鎮痙薬なし を看護師がワンクリックで入力し 放射線 技師が適切な時刻に注射の依頼を同様にワンクリックで入力 同 時に技師の操作室から看護師がいる採血室へブザーで依頼をした ことを知らせることで 処置中の看護師も依頼がでたことを認識 できるようにした 注射を実施し 実施と時刻と実施者名を入力 するようにした さらに Web カメラを検査室の前の受診者の待合 場所につけることにより 注射の様子や受診者の状態も監視可能 になり安全でスムーズな運用ができるようになった まとめ 健診 進捗アプリの利用 ブザー導入により胃 X 線検査前の鎮痙薬注射 がスムーズに行えるようになった また web カメラの設置により 受診者の様子も把握でき 安全を担保することができた 受診者 に安全かつ快適に健診を受けてもらうために今後もシステムの改 良を続けていきたい 8月 佐川 健 松村 和典 松木 隆央4 棚橋 洋子 小林 史枝 口頭発表 第1日目 大野 敦司 坂野 拓也 野地 満4 見目 誠二 稲田美保恵, -9-0 胃エックス線検査 急現 至急 の対応 あつし こ 講演抄録 -9-9 おおの ゆ 健康管理センター 相ヶ瀬あゆ子 羽布津嘉宏 上野 春菜 田原美知子 真紀 はじめに 健診では受診者の情報を手際よく収集し 他部署とそ の情報を共有して 安全で円滑な検査の流れを作り 受診者が 安心して受診することができる環境を作ることが重要である 事 前問診導入前は問診に時間がかかり 検査の流れに支障をきたす ことがあったため 当センターでは 各検査直前に行っていた問 診を 平成28年9月から全受診者を対象に検査開始前の事前問 診へと変更した 事前問診導入後 1 年が経過しどのような効果が あったのかを検討した 方法 事前問診は受付 更衣後に看護師 保健師で一斉に実施した 事前問診開始前平成27年11月から 平成28年1月と開始後の平成28年11月から平成29年1月 の受診者アンケート 問診 待ち時間に対する意見 と上部消化管 X 線検査と上部消化管内視鏡検査の開始時間 終了時間を比較し た 結果 事前問診開始により上部消化管 X 線検査と上部消化管 内視鏡検査の開始時間は遅くなったが 終了時間は大きく変わり なかった 受診者アンケートの集計からも待ち時間の長さに関し て負の意見に変化はなく 効率よく検査がまわれた 待ち時間 を短縮する努力が見られる といった良い意見があった コミュ ニケーションに対するアンケートの項目では 満足度が改善して いた 考察 事前問診を行うことで検査開始までに時間を要し 受診者からのクレームや他部署への影響が出ると予想したが 大 きな影響はなかった 看護職が健診当日の体調や健康状態をアセ スメントし検査時に必要な配慮を他部署へ伝えることで コミュ ニケーションに対する満足度の改善と安全で円滑な健診につな がったのではないかと考える 今後も問診内容を検討し さらに 効率的で安全な健診の流れを作り 受診者の安心 満足につなが るように改善していきたい 日本橋室町クリニック 放射線科 新赤坂クリニック 放射線科 横浜北幸クリニック 放射線科 新赤坂クリニック 4 当院における胃X線検査の運用の工夫 一般演題 事前問診を導入 年後の胃検査に要する時間と受診者アン ケートを通した実態調査の検討

203 -9- 受診日に経口血糖降下剤およびインスリン注射 を使用した受診者への対応について 一般財団法人 おかだ 岡田 淳風会 きょうこ 恭子 健康管理センター 井上 診療部 看護課 いりもと 和彦 -0-0 一般社団法人日本健康倶楽部健診データの分析と活用 やまもと 日本健康倶楽部 しげる 山本 茂 山本 久則 美原 恒 井福茂年加 屋我 平義 大坪 修 まさひろ 煎本 正博 遠山 祐樹 鈴木 正幸 山口 宏茂 西野 折茂 高敏 淳 煎本 雄一 白井 明子 室屋 良考 鈴木 孝夫 堀江 徹彦 石井千佳子 目的 胸部 胃部 マンモグラフィなどの 検診画像の読 影は読影医不足が深刻で 遠隔画像診断サービスへの外部委託需要 は高まっている しかし 検診画像の読影では施設毎に 報告様式やコードが異なっており 受託の障害になっていることは 本学会第 55 回大会にて演者らが報告した この研究を踏 まえて 演者らの遠隔画像診断サービス施設では複数の施設の読影 を円滑に受け入れ 読影し 報告するシステム 検診画像読影マネー ジメントシステム SIRMAS を開発し 運用を開始した 検診画像診断サービスの受託では 読影の精度管理が重要であるが これまでの人力の管理方法では細やかな管理が困難であった 本研 究では SIRMAS の読影精度 要精検率 管理機能を用い 読影精度管 理の試行を行 ったので報告する 方法 SIRMAS は依頼施設 80 施 設 からの読影依頼を登録し 準備を行う 読影は施設毎 依頼毎に 読影が行われが 読影時には当施設専用のフォーマットで読影する 結果は SIRMAS により施設毎のコード 報告様式に変換され 出力 納入される 判定結果は SIRMAS に蓄積され 必要に応じて管理デー タを出力できる 本研究では判定結果のうち要精検率を医師毎 検 査種別毎に出力し 分析した 成績 分析対象となった読影件数は一 次 二次読影を合わせ44 件 胸部 970 件 胃部 78 件 であった 対象となった読影医は0名で 要精検率は胸部. 0% 平均.5,SD 0.7 胃部.8 0% 平均.4,SD. で良好な範囲に保たれていた 結論 SIRMAS の判定結果出力機能を応用することにより 医師毎 施設毎 検査種別毎の精度管理をリアルタイムで迅速に行うことがで き 有用であった 検診施設ではこのような機能を持つ システムを導入することにより 読影の精度を管理することができ これを分析することにより精度の向上を図ることができる -0-0 一般社団法人日本健康倶楽部健診データの精度管理サーベイ 一般社団法人 一般社団法人日本健康倶楽部は 年間 0 万人を超える国民の 各種健診を実施しており 多くの健診データ及び問診データを有 している これらのデータを学術的 疫学的な視点から総合的に 統計処理することにより 今後の健康診断や保健指導 ひいては 国民の健康維持 増進に役立てることが可能である そこで 平成7年度より 一般社団法人日本健康倶楽部の全国8支部の健 診データを集約し 各データを整理 統合することで統一化を図 り 一括して統計処理できる体制を整えた 平成 8 年度は全体集 計に加えて 性 年齢 問診内容 業種 職種 地域のデータを 階層化し 血液検査データや各種判定とのクロス集計を実施し 受診者の属性や健康に対する意識 生活スタイルが 血液検査や 判定結果にどのように影響しているかを分析した 本演題では 分析結果の概要について報告するとともに 分析結果の中から特 徴的な事例や興味深い事例のいくつかを紹介する 0 検診画像の遠隔画像診断サービスマネジメン トシステムの構築 読影精度管理について イリモトメディカル 目的 我が国の糖尿病患者数は過去最多に上り 健診受診者の中に も増加している 健診には空腹時検査も含まれるため 事前送付す るパンフレットで経口血糖降下剤及びインスリン注射は当日使用し ないよう注意喚起している しかし 上記を使用して受診する事例 がみられ その場合は低血糖発症リスクが高く 予防が必要である 当施設で試行している低血糖予防策の有効性を検討し 改善点を見 出す事ができれば更に高い水準の安全が確保できる 方法 05年4月日から06年月日までの健診受診者40855名か ら 健診当日に糖尿病治療薬を使用した受診者の治療内容 血糖値 や体調の変化 検査の待ち時間を調査した 該当者には 問診で使 用した薬剤の種類及び使用した時刻を確認した その後クリニック で簡易血糖検査を行い 検査続行可能か医師が判断した 検査続行 の場合は空腹時検査を優先し 低血糖症状出現時にブドウ糖内服を 促した 事前送付するパンフレットの記載通り 当施設では低血糖 症状や血糖値69mg/dl 以下を確認した場合は健診を中止している 成績 受診者 人中 糖尿病治療中は567 名であった 健診当 日朝に経口血糖降下剤を内服した受診者が6名 インスリン注射使 用が5 名で計 名となり 糖尿病治療中の受診者の. であった 検査の待ち時間は 同日の受診者の平均と比較すると 腹部超音波 検査で約4分 上部消化管 X 線検査で約分短くなっていた 該当者 全員が検査を実施でき 低血糖症状や体調不良の訴えはなかった 結論 低血糖症状を認めた受診者はいなかったが 健診当日朝に糖 尿病治療薬を使用する受診者の減少を目指すことは今後も課題であ る その為 事前送付するパンフレットの注意事項が少しでも受診 者の目にとまるよう工夫する必要性を感じた 一般社団法人 -0-0 やまもと 日本健康倶楽部 しげる 山本 茂 小川 惠弘 美原 恒 小笠原恒驥 下総美奈子 大坪 修 田中 政道 楠本 盛一 谷口ひとみ 折茂 淳 一般社団法人日本健康倶楽部は 全国 8 地域に支部があり そ れぞれの地域の臨床検査センターに血液検査を外注している そ こで 血液検査項目の支部間のデータレベルを確認する事を目的 に精度管理サーベイを実施した 1 対象施設一般社団法人日本 健康倶楽部の各支部が日常的に血液検査を外注している臨床検査 センター 0センター2 使用試料 種類の生化学項目測定用試料 試料 A 試料 B と 種類の血球計算および HB-AC 用試料 試料 C 試料 D を用いてサーベイを実施した 試料 A 試料 B には千 葉県臨床検査技師会が提供している管理血清 チリトロールを使 用し 試料 C 試料 D には同意を得た健常者ボランティアより採 血した EDTA 加全血を使用した 3 対象項目生化学検査 総蛋 白 AST ALT γ-gtp 尿素窒素 クレアチニン 尿酸 血糖 LDL コレステロール HDL コレステロール 中性脂肪 HbAc 血球計算 赤血球数 ヘモグロビン ヘマトクリット3 集計内 容測定結果は試料 項目毎に平均値 標準偏差および変動係数を 計算した また 視覚的に確認するために平均値を00とした場 合の散布図やツインプロット図を作成した 4 結果 解析にあ たって 生化学試料の LDL コレステロールと HDL コレステロー ルの 項目で測定試薬により測定値の乖離が認められることが知 られているため この 項目に関しては測定試薬毎に解析を実施 した 大半の項目で変動係数が% を下回っており 各センター のデータレベルは同一とみなすことができると判断した 試料 A の AST ALT の変動係数が% を超えたが 標準偏差は0.9と測定 の有効桁数より小さかった 平成 年と平成 6 年に実施した際 の結果と変動係数を比較したところ 変動係数は前々回 前回の 結果より値が小さくなっている項目が多かった Vol. No. 07 年

204 -0-04 Radasen Inc. 北京技術研究所 り 李 亀田クリニック 健康管理センター 健康管理課 亀田クリニック 診療部 健康管理科 亀田総合病院 システム管理室 伊藤 真矢 かわい はじめに 当病院は病床数5床 職員数約000名 愛知県西三河 地域の急性期病院である 当健診センターは病院併設型健診施設 で 年間受診者数はと生活習慣病健診で約 000 名 そ の他約 6000 名である 胃部 X 線検査はX線 TV 装置 台で年間約 7700件行っている 読影業務は 消化器内科医師名により日割り 分担で診療時間を割いて行っていたが 診療業務が多忙で猶予の ない状況の中 05年9月に欠員が生じたことを契機に 遠隔読影 システムを検討し導入した 導入過程で生じた課題と取組みつい て報告する 課題と取組み 1 遠隔読影インフラ整備の中で 社内ネットワーク通信規制の問題があった 半年間の協議の結果 専用回線 専用 F/W を構築し 諸問題を解決して厳しい通信規制 をクリアーした 2 読影データーの取込み連携は 遠隔読影 会社の所見マスターを新たに採用 確認と修正のため健診システ ムに専用確認画面を作製した これにより CSV データとマスター 変換を同一画面上に表示でき 効率化を実現できた これらのシ ステム連携により 読影結果の入力工数が大幅に削減できた 3 紹介状 診療情報提供書 と受診者向け結果報告書の文章表現には 配慮が必要であった 受診者が誤解や過剰な所見として受け止め ないように基準を決め 表現方法の違いに対応すべく 新たに結 果の見方を健診結果に同封した 4 健診結果の変化点に対する 周知が必要であった 関係スタッフに説明会を実施 また 放射 線技師に対しては 読影レポートと画像をもとに症例検討会を毎 日行うようにした まとめ 遠隔読影システムの導入で 診療医 の負担軽減と業務効率化が図れ より専門的な健診結果の提供へ 移行できた 他のモダリティ画像の適応拡大や事業所間連携など の可能性が広がると考える 今後は精査の追跡調査を今まで以上 に行い 撮影技術の向上に繋いでより良い健診に努めていきたい 川井 篠田 けいた 恵太 誠 新田 久子 馬嶋健一郎 渡邉 村木 真路 洋介 中村 光利 渡辺恭次朗 背景 目的 当施設では 健診の WEB 予約導入に向けての準備活 動として 健診システムによる WEB 予約を導入した これは当施設での人間 ドック健診の将来的ニーズにあわせ WEB 予約へ繋げるものとして 当法人 の職員,806 名を対象にインフルエンザ予防接種 深夜業健診 有機溶剤健診 での検証を行った この WEB 予約により 業務の合理化 医療材料や薬品の 無駄を省く事によるコスト削減 ペーパーレスなどに繋がることが予測され る また 今後の健診の受診を希望される方へ大きなメリットが 見込まれる 今回は検証後に見えてきた問題点と今後の課題について検討し た 方法 平成8年9月から平成9年月までに実施したインフルエンザ予防接種 深夜業健診 有機溶剤健診の対象職員による WEB 予約 結果 インフルエンザ予防接種の WEB 予約,806 名中,45 名の期間内予約 予約率 87.% 深夜業健診の WEB 予約 46 名中 45 名の期間内予約 予約率 97.8% 有機溶剤健診の WEB 予約 4名中4名の期間内予約 予約率00.0% 考察 WEB 予約導入により システム上ダイレクトに予約が入り 事務側で の手動登録が無くなり効率改善に繋がった また受診者へ受診日前に受診案 内メールの自動送信により 予約忘れの防止が好評との声を頂いた 問題点 として WEB 上でキャンセルを行った後に 再予約をする際 新規申し込み 扱いになってしまう為 ログインした際にキャンセル内容を表示して欲しい との声があった 課題は上記の問題点を解決しつつ 通院ドックや PET-CT 検査との組み合わせドック 複数人での予約などのイレギュラーな予約方法 の確立が求められる 電話予約と同等の予約が WEB 上で可能となれば さら なる利便性向上に繋がる 今後は段階的に職員健診の WEB 予約での対象コー スを広げて検証を重ね 将来的には地域住民の住民健診及び健診 の受診促進へ繋げていけるよう 準備を進めていく Vol. No. 07 年 0 4 日 木 哲也 晋 背景 現在当施設では 健診車で撮影したデジタル X 線画像を一旦 USB メモリに保存し 施設に持ち帰った後 データを読み込んでいる P マークの取得に際し メディアの管理 運搬方法の不備を指摘され 改善を求められている 目的 今回外部メディアを用いない方式として 日立製作所が提供し ている 健診車向け医用画像転送サービス のテスト運用を行い 利点 欠点について検討した これは携帯電話のモバイル通信網を利用し データをクラウドに格納 施設からクラウドへアクセスすることで ほぼリアルタイムにデータの自動取得が可能となるシステムである 方法 送信側の健診車内にクラウドゲートウェイ端末と DICOM 画像 送信用ノート PC を設置した 受信側の画像サーバ既存 PC に クラウ ドからデータを自動取得するソフトと暗号化を解除するソフトをイン ストールした 結果 検査終了ごとに自動で画像が送信される 胃部画像 検査 枚 容量 4MB は 分から 分でサーバ側の受信が完了し すぐに施 設内 PC で画像の確認ができた 画像送信は バックグラウンドで行 われるため 送信中であっても撮影は可能であった 考察 利点 USB メモリなど外部メディアが不要になるため P マー ク認定時に指摘された 紛失 盗難による情報漏洩 コンピュータウィ ルス感染の危険などが回避される 健診車での撮影画像を 施設内 で直ちに読影が可能となるため 遠隔画像診断としての利用も可能と なる 運搬時間 画像取り込み時間が省略され 顧客先への結果報 告期間が短縮できる 欠点 導入時のコスト及び月額ランニングコス トが発生する 必要な装置が増えるため 故障リスクが増大する 画像送信の電波状況は NTTdocomo の LTE 回線に依存する 電波が 入らない状況では リアルタイムに画像送信できない ただし 走行 中でも電波状況が改善されると直ちに送信が開始される機能も備えて いる 健診のWEB予約導入に向けての取り組み 健診センター 丹羽 上原 猛 8月 坂崎 由美 高宮 浩一 杉沢 口頭発表 第1日目 沼田 守 高橋 志織 嘉史 品川シーズンテラス健診クリニック 胃部X線の遠隔読影システム導入課題とその取組み トヨタ記念病院 船員保険会 よしふみ 講演抄録 まもる 一般財団法人 本郷 徳衡 中国では 高度経済成長に伴い糖尿病や動脈硬化症 脳卒中 高 血圧など生活習慣病も田舎の方が多いことがわかった 高度な医 師が不足している上に都市部に偏在しており 都市部と地方との 医療格差が顕在化しています 広大な国土を抱える中国では こ れを是正するのは容易ではありません 中国政府は 現地でも生 活習慣病の早期発見する医療画像自動診断システムが必要で 遠 隔読影医の負担を軽減し 読影の精度向上と効率改善に貢献する 新たな統合ソリューションの提供するべきである 眼底は人体で 非侵襲的に唯一の直接血管を観察てきる部位である その状態か ら全身 眼科疾患だけてなく 血液循環器系疾患である高血圧症 や動脈硬化症などの生活習慣病検査としても有効である 本シス テムは定量的に画像診断を行うために医師の診断を支援するコン ヒュータ支援診断 Computer Aided Diagnosis:CAD システムの 開発が求められている CAD システムの目的は コンヒュータ が自動検出した異常を 第二の意見 コンヒュータの意見 として 定量的な情報を医師に掲示することで 医師に注意を促すととも に 医師が客観的で再現性のある診断を行えるように支援するこ とである 感度が78.0% のときに特異度が80% と良好な結果を 得た この結果より 本手法が医師の高血圧性網膜症の診断を支 援できる可能性があることが示唆された 応用試験は中国大連市 の二箇所の老人ホームに眼底カメラ NIDEK 株 デジタルメディ カルスコープ VersaCam を使い 高齢者の眼底写真を撮って 弊 社の眼底画像の自動認識診断SWを使用し 生活習慣病の画像診 断支援を行うである そして 中国国内の医療機関 北京宣武病院 北京世紀壇病院 向けに遠隔読影診断支援システムを構築し ク ラウドサービスとして展開していくことです 今後 中国での患 者に対して日本の遠隔医療サービスの提供することを考える ぬまた 健診車向け医用画像転送サービスのテスト運用 ほんごう とくこう トヨタ自動車株式会社 一般演題 中国での生活習慣病早期発見のための眼底画像CADシス テム及び遠隔診断の応用

205 -0-08 ストレスチェック 当院におけるシステム導入の初期経験 新生会 高の原中央病院 株式会社エスシーシー さいとう み ほ 齊藤 弥穂 寺本 真美 佐々木 信 センター 藏本理津恵 松尾 茂 緒方 明 桂 久美子 中多 依子 妹尾 坂口 千佳 泰人 はじめに 当センターは総合病院の併設型施設である 平成7年月よ り義務付けとなったストレスチェックを対象職員全員に対して実施する 機会を得たのでその運用の経験を中心に報告する 対象と方法 ストレ スチェックの実施は平成8年4月の職員健診時で 対象者は医師 看護師 技師 事務職員など計496名 システムはドックや健診で使用のSCC社製 健診ヘルパーのオプション機能を用いた 質問票は国が推奨する57項目 を用い OCR 読取の用紙をセンター内で印刷したのち個人あてに配布 し 記入後は受付への本人の手渡し提出により回収した 結果はすべて 個人に封書で通知し 高ストレス者に対しては面談の意思確認の用紙も 同封した 面談希望者にはシステムより面談用の問診票を出力しあらか じめ記入してもらい 回収して自動で点数が出力されるよう準備を行っ た 結果 回収率98.4 無効回答5.4 高ストレス該当者5. であっ た 回答用紙の記入漏れはシステム上のチェック機能で抽出し 再提出 を求めるなどの対応を行った 集団分析結果は 職場環境の改善に活用 するため病院内の衛生委員会と相談し 職種ごとや活動単位に分けて報 告した 考察 ストレスチェックを自施設内で実施する場合 決まった 期間内に全員に実施して回収し 速やかに個人に結果報告を行うことは 当然の責務であるが それ以上に 質問票に回答する個人に不要な不安 感や警戒感を与えないように配慮しなければならない また 入力ミス はあってはならず 実施者 実施事務従事者の事務的負担感にも配慮が 必要である この点ではシステムを積極的に利用し 質問票に OCR 用 紙を用いたことで 受診者も自身の回答が人の目に触れることなく正確 にデータ化されることが把握でき 良好な回収率につながったと考える 今後は多方面からさらなる問題点の洗い出しを行い より良いシステム の構築を目指していく予定である -0-0 受診者データ一元管理の実現に向けたシステム入替えの取組 医療法人財団慈生会 医療法人財団慈生会 たかはし ま ち こ 高橋真知子 野村 幸史 野村病院 予防医学センター 野村病院 坂本 茜 志村 三郎 健診課 瀬谷 新健診システム導入前後の健診所要時間の比較 岡山赤十字病院 岡山赤十字病院 岡山赤十字病院 いぬかい 健康管理センター 健診課 健診部 さなえ 犬飼 早苗 宮下 雄博 徳山 彰 五月 田中 陽子 太田美喜子 目的 当院は 平成 4 年 5 月に電子カルテと新健診システムを導入し 健診進捗画面により進捗状況の把握を行っている 新健診システム導 入後 受診者から以前より健診の待ち時間が短縮されたとの評価が得 られ 実際の健診所要時間も短縮できたか検討を行った 方法 対象 は 平成年6月と平成6年9月に当院のを受診した579名 開始時間 受付時間 終了時間 所要時間と主観的な評価 待ち時間 が長いと感じた項目について 比較検討を行った 成績 正規の受付 時間である0 分間に受付をした受診者の割合は 平成 年度 58 平 成 6 年度 76 であった 新健診システム導入前は手作業で行っていた ことが電子カルテの入力にかわり 一人当たりの受付処理時間が短く なったと思われる 受診者の主観的な評価では 短かった 適当 と答 えた割合が平成年度8 平成6年度8 で変化がなかった 所要 時間と主観的な評価をかけあわせてみると 所要時間が時間を超える と ややかかる かかりすぎ と感じる傾向が見られた 健診の所要時 間が時間未満の割合は 平成年度78 平成6年度7 で 新健診 システム導入前後でほぼ変化がなかった 待ち時間が長いと感じた項 目についてみてみると 新健診システム導入後では生理検査で大幅に 人数が増えており 検査に関わるスタッフの人数が新健診システム導 入前と比べて減っていることが 健診所要時間に影響していると思わ れた 結論 もともと8 割の受診者が健診の所要時間は適当と答えて いた 新健診システムの導入により さらに健診所要時間が短縮され たとの評価が得られることを期待していたが それは得られなかった しかし 受付がスムーズになったこと 検査に関わるスタッフの減員 を考慮してもほぼ同等の所要時間であったことから 新健診システム の導入は 健診の効率化という点において意味があったと考えられる -0- 健診システム更新における事前検討の重要性 新生会 高の原中央病院 株式会社エスシーシー 背景 当施設では日帰りにおいて 受付から医師による結果説 明 以下 医師面談と呼ぶ までを3時間を目途に実施している その実現 には 効率的な運用をし受診者個人に即した迅速な診断をすることが不可 欠である しかし これまで 受診者の過去の健診情報や当日の問診情報 を紙で共有するなど非効率な運用を行ってきた それを解決するには使用 していた健診システムでは限界があり システムの入替が課題であった 目的 健診システムでの効率的なデータ一元管理を目指すため 健診シス テムの入替をおこなった 取組 結果 効率的な医師面談を行うため 以下の項目を紙運用から健診 システム上で管理できるように取り組んだ 検査結果 眼底 心電図は これまで医師が紙に判定結果を記入し 事務が健診システムに代行入力し ていた より短時間で結果を反映できる体制を構築した 事前情報 こ れまでも 前回受診時の精密検査情報は健診システム上に入力してきたが 医師面談画面からアクセスしにくいため 紙に印刷し情報共有してきた 新システムの機能により 瞬時に確認できる状況が整った 当日情報 当日の検査中に発生した情報 伝達事項は共有用紙に記入し各担当に周知 してきたが 健診システム上に各担当が入力できるコメント欄を設けリア ルタイムで情報を確認することができるようになった 各項目でペーパー レス化が実現し 加えて 事務処理上のミスもなくなりさらに効率的で正 確な業務体制ができた 考察 面談担当医が行っている業務をドクターズアシスタントが補助する 体制も導入しており 正確で効率的な業務運用が実現する可能性は更に高 まる データの一元化をさらに強化していくことで 受診者個人の健診情 報データベースができあがっていく 将来的には 併設病院と健診センター が一体となり 患者 受診者の健康状態を一元管理するための体制構築を 目指している くらもと り つ え 藏本理津恵 藤原 充香 佐々木 信 齊藤 松尾 緒方 センター 弥穂 茂 明 寺本 中多 真美 依子 桂 久美子 坂口 泰人 はじめに 当センターは平成 9 年に地域密着型の私立総合病院に併設 型施設として開設され 平成 年 4 月にはじめてシステム導入を行い運 営してきたが 年々受診者数が増加し加えて健診内容の拡充やストレ スチェ ックへの対応なども必要となってきたことから 昨年度システ ム更新を行った その際に行った検討項目と対応策を中心に報告する 検討項目 今回のシステム更新において特に着目したのは主に以下の項 目である 健診施設機能評価の受審への対応 ストレ スチェック導入 受診者増加への対応 4 受診勧奨の管理 5 保健 指導の強化 対応策 健診施設機能評価の受審は当セン ター設立早期からの大きな目標であった 健診受診の契約先企業の要望 も大きく また学会の基準を満たした施設運営は必須である と考え 書面調査をもとにシステム管理が可能である項目を重点的に検 討していった ストレスチェック導入は平成7年月に義務化され 併設病院を含む職員 496 名への実施が目前に迫っていた システムのオ プション機能を導入しての自施設実施を条件として移行期間を工夫し た 受診者数は年々増加の一途を辿っており 今年度は5,000 名を超 える予想である 進捗管理機能の改良 計測機器からのデータ転送 問 診票の OCR 化 二診制導入などを中心に必須の改善項目を洗い出した 4 受診勧奨の管理と強化は 既に取り入れていた紹介状自動発行機能 をさらに生かして受診勧奨を進めるため返信の管理機能などをつけ加え た 5 保健指導は院内の栄養科との連携もあり強化が必要であったた めオプション導入を行った まとめ 近年は社会的にも健診に注目が集 まり 運営側としては近隣の健診施設との違い 特徴を明確化すること が必要になってきている 受診者や契約企業の意見や要望に応え受診者 満足度を向上させるためにはこうした事前検討が非常に重要であった Vol. No. 07 年

206 健診システムと電子カルテとの連携による効果 まつむら ひろみ 松村 広美 田辺中央病院 大村 完全男女別フロア健診 健康管理課 おおしろ 千早 き こ 柳生 信幸 木村 政人 はじめに 当健診センターは 昭和 57 年豊見城中央病院附属の健 康管理センターとして開設された 開設当初から平成 年まで は病院の一角で男女混在の健診を行っていたが 年々増加する受 診者に対応する為 平成 年 現在の豊見城市豊崎に新築移転し た 移転を機に 沖縄県初の完全男女別フロア健診を開始し現在 に至っている 目的 当健診センターは 安心してゆったりと健 診を受けていただきたいとの想いから完全男女別フロアを開設し た 平成 年 平成 7 年までの5 年間の健診運営を振り返り 受 診者の推移や満足度 今後の課題について検討したので報告する 方法 平成年度と平成7年度の受診データを用いて 男女別の 増加割合や女性検査 乳がん検診 子宮がん検診 の増加状況を比 較して検証を行う また 平成9年5月日 5月日までの人間 ドック受診者に対して 男女別健診 接遇についてのアンケート を行い 結果を集計する 結果 考察 平成 年度と比較し平成 7 年度は 総受診者数は.7 倍 乳腺超音波検査は.6 倍 マンモ グラフィは.7 倍 子宮がん検診は.0 倍に増加した 男女比 人間 ドックのみ は平成 年度の女性 46 男性 54 に対して 平成 7 年度は女性 5 男性 49 と5 女性の割合が増加した 比較 データを見ても 女性受診者の増加が見られる まとめ 沖縄県 初の完全男女別フロアを開設した結果 女性受診者の増加が見ら れた 今後も受診者の健康維持管理を支援し 精度の高い健診 信頼と安心が得られる健診を目指したい 当センターにおける機能向上活動の取り組みについて 社会医療法人財団 やました 鈴木 晴美 伊藤 背景と目的 当施設では 業務内容の標準化 手順化を構築する ことを目的に品質マネジメントシステム ISO900 を005 年に取 得した 現在は 品質マネジメントシステムの要求事項に則り業 務マニュアルを作成 マニュアルに沿って業務を行っている 品 質マネジメントシステムが職員に浸透したことから 業務内容に ついて今までに改善された点や今後の課題点について報告する 対象と方法 005 年 05 年の0 年間における 職員から発信さ れた品質に影響を及ぼす情報を集計し調査した 結果 集計した 内容を 検査時ミス 検査漏れ 再検査 予約時入力ミス 結果入 力ミス 結果出力ミス 機器故障 その他 の8つに分類し 年毎 項目毎に集計を行った その結果 検査時ミス 検査漏れ 再検 査 は年々減少傾向となった しかし 予約時入力ミス 結果入 力ミス 結果出力ミス は一定の数があり 装置の故障は年 回以 上起きており 機器故障 も減少傾向はみられなかった 考察 予 約時入力 結果入力 結果出力 ミスは 予約作業や検査結果を手 入力することが多く 人為的なミスであるため減少傾向はみられ なかった 年々減少傾向となった 検査漏れ について 00 年ま で全検査の終了確認は受付にて目視で 受診表の捺印確認を 行っ ていた しかし 目視では捺印漏れ 未実施の検査者を帰宅させ てしまうことが多くみられた 是正処置として 新システムへの 更新 0年4月 と同時に通過管理システムを導入した このシス テムにより 各受診者の 検査待ち 検査中 検査終了 がモニター に表示される 終了受付において 誤って受診者を帰宅させるこ とがなくなった 是正処置の結果 未実施の 検査漏れ 再検査 の数は年々減少傾向がみられた 今後は 人為的ミスをなるべく 減少させるため 周囲との連携強化にこれからも努めていきたい ゆ か 山下 由佳 深井 絵美 淳 4 日 木 ゆ 清水 真帆 渡口 貴子 8月 たる 新垣 勝 金城 幸政 -0-5 ISOを活用した業務改善の報告 樽 由紀子 坂井 春男 山田 千夏 湧川 美江 高良 正樹 口頭発表 第1日目 -0-4 よしたか 大城 宜誉 川満 洋子 木下 昭雄 講演抄録 目的 健診システム移行に伴い 併設病院電子カルテとの連携を 図り クラーク業務の改善と効率化による超過勤務時間削減を目 的とした取り組みと結果について報告する 対象と改善 連携に 伴い 業務内容の改善と効率化を図るため事務作業を以下のよう に変更した. 紙媒体のカルテ管理を廃止し カルテ内容をすべ てスキャンすることで電子カルテ管理とした. 紙媒体での医師 によるダブルチェックを廃止し 併設病院電子カルテから健診シ ステムへの入力とした. 併設病院受診時のカルテ搬送を廃止し 病院電子カルテ上で健診結果が閲覧できるようにした 4. 併設病 院への二次検査予約の内線電話予約を廃止し 電子カルテ入力に よる直接予約とした 結果これらの業務変更により 次のような 効果が得られた. 電子カルテにカルテをスキャンすることで紙 媒体の管理が無くなり ドックカルテ カルテ庫の整理時間が短 縮された 病院側端末から医師が健診システムに直接所見を入 力することが可能となり クラークは健診システム上の進捗状況 が確認できる体制とした これにより 所見用紙の搬送や整理が 無くなり 事務作業時間が短縮された -併設病院受診時に病院 電子カルテで健診結果の閲覧が可能になり 職員によるドックカ ルテの外来への搬送が不要となり 作業時間が短縮された -. 受診時の健診結果説明時に併設病院での診療内容を閲 覧する事が可能になり 健診の質の向上に繋がった 4. 健診側端 末から併設病院の外来予約状況が把握でき 外来診察への直接予 約が可能となり 受診者サービス向上に繋がった まとめ健診シ ステムと併設病院電子カルテの連携は 業務の効率化を図り 事 務作業の短縮 超過勤務時間削減に繋がった 更に 健診結果と 診療内容を共用出来る事により よりよい医療とサービスが提供 できるようになった 立川中央病院附属健康クリニック 立川中央病院 友愛の心で健診を 豊見城中央病院附属健康管理センター 一般演題 医療法人社団石鎚会 白十字会 佐世保中央病院 田村千彩子 田口久美子 健康増進センター 柴田和花菜 今里 孝宏 竹谷美智子 はじめに 当センターでは 平成 9 年度より多職種協働で取り組 むワーキングチーム活動を開始した チーム目標は 部門 BSC バランスト スコアカード にて共有しており 当センターの 質およびサービスの維持 向上のために 重要な役割を担ってい る 現在 ワーキングチームは 4つのチームで構成されている 今回は 健診施設機能向上チームについて活動内容を報告する 取り組み内容 健診施設機能向上ワーキングチームの活動目標 は 日本学会機能評価項目基準の達成度を継続的に評 価し 質とサービスの向上を目指すこととしている 主となる取 り組みは 日本学会機能評価項目を網羅したチェック 表を用いてチェ ックを行い ヶ月に一回 健診全体会議にて報 告を行っている 平成 7 年度より パンフレットの見直し ホー ムページの更新および機能追加など 受診者ニーズの多様化に 対応すべく広報活動を展開している これらの取り組みの結果 ホームページからの受診申込み件数は 平成 7 年度の8 件から 平成8年度が78件と約.8倍増加した また 初回利用 者へのアンケート実施や受診時期を告知するダイレク トメールの送付など 受診者の利便性を高めるための取り組みも 行っている これらの取り組みにより BSC 目標である新規契約 ドック獲得数が 平成7年度に比べ 平成8年度は約4.倍増加し た まとめ 日本学会機能評価項目を継続的に管理し ていくことで 自施設の強みと弱みが明確になり 取り組むべき 項目も設定され易くなる また 多職種が会して協議する場であ るワーキングチームがあることで 視野が拡がりユニークなアイ デアや活動が生まれる 今後は更に活動の充実を図るべく 職種 の垣根を越えた組織横断的な取り組みに努めていきたい Vol. No. 07 年 05 5

207 小川赤十字病院 新潟県労働衛生医学協会 新潟大学大学院 生活習慣病予防検査医学講座 参加型遠隔読影システムの導入 むらた 村田 当会のがん発見率向上に向けた取り組みについて まさひろ 雅弘 すずき 当院では年間平均およそ胸部 500 名 胃部 000 名の健診を行っ て い る 近 年 X 線 装 置 の 高 性 能 化 に よ り 読 影 医 の 負 担 が 増 加するといった問題が発生した 負担軽減策として医師が行 なっていた健診業務を放射線科で担う為に 読影に関しては 遠隔読影で外部委託をする方法を選択した 導入に際し メ デ ィ カ ル ク リ ー ト 社 ViewSend ICT 社 に ご 協 力 を い た だ き 技師が遠隔読影の一次読影に参加する システムを導入した 当 院ではメディカルクリエート社との遠隔読影を専門医の1 回読影 で契約をしている その場合 当院技師の読影を含めて1 検査に つき計 3 回の読影が行われる サーバー転送後 当院の担当者が 読影を行い 一次読影を確定することでメディカルクリエート社 での読影が開始される このシステムを導入し2年が経過したが 大きく変わった点は撮影技師所見がシステム上に記録されるた め 撮影技師が容易に結果を再確認でき 検査 読影 診断 結 果 照合が一連のサイクルで行えるようになったことである 平 成22年4月 厚生労働省医政局長より医療スタッフの協働 連 携によるチーム医療の推進について 診療放射線技師は画像診断 における読影補助を行うことが可能とされた 我々の導入したこ のシステムは検査 読影 診断のポイントが理解でき 遠隔読影 でも読影の補助が可能な技師の意識向上に繋がる極めて有用なシ ステムであり使用経験を含め報告する -0-8 健診に関わるインシデント アクシデント事 例からみる再発防止の検討 公益社団法人 いしかわ 石川 地域医療振興協会 まさひこ 雅彦 地域医療安全推進センター 斉藤奈緒美 目的 や健診 以下 等 では さまざまな 検査が実施されており 関連して発生するインシデント アクシ デントの防止は 等における安全の推進と質の向上に 極めて重要である 今回 等に関連して発生したイン シデント アクシデント事例を公開データ検索から抽出し 発生 要因と再発 未然防止策等について検討した 方法 日本医療機 能評価機構のウェブサイトに掲載されている医療事故情報収集等 事業の公開データ検索を用いて 等に関与して発生し た事例を抽出し 発生要因と再発防止について検討した 結果 前記ウェブサイトで検索可能な事例として 07 年 月時点で ドック および 健診 をキーワードとして検索された事例は4 例であった 事例の発生内容としては 心電図の電極の付け間違 い 検査後 移動中に転倒して骨折 検査結果を別の受診者に報 告 誤薬 禁止薬の投与 検査前処置の間違い 採血時のトラブ ル 疼痛発生等 データ記録の不備 検査未実施等 さまざまな 報告を認め 具体的な再発防止策を挙げた例も認められた 考察 等に関連した事例発生の背景要因にはさまざまな因子 がある 業務プロセス上 医師や看護師 診療放射線技師 臨床 検査技師 事務職員など複数の職種 職員が関与し エラー発生 の可能性が懸念され 単一職種や個人の努力のみでは再発防止が 必ずしも容易ではない 受診者関連の情報伝達 共有のエラー防 止は 等における重大な事故を防止するためにも極め て重要である 等の業務実施における確認不足等の ヒューマンファクターのマネジメントのみならず 事例発生の根 本原因を明らかにして 対策立案とその実施 評価を行うシステ ム整備の必要性が示唆された 06 6 たかゆき 鈴木 貴幸 佐々木壽英 荻荘由希子 加藤 公則, 藤口 貴憲 小林 隆司 目的 実施機関として がんの早期発見は最重要課題と 考える 当会では 精度向上のため ISO900及び ISO589の認定 を取得し 専門医による各種がん検診検討委員会設置など体制を強 化してきた 特に 画像撮影技術の向上に重点を置き 撮影技術者 の認定資格 胃がん検診専門技師 検診マンモグラフィ撮影認定技 師 超音波検査士等 の取得を推進してきた 今回 全国集計と比 較し これらの取り組みの効果を検証したので 報告する 方法 当会の平成 5 7 年度 年間のドック受診者 7,96 名 職 域の胃がん検診受診者 70,58 名について 厚労省が示すプロセス 指標を集計した 比較対象は 日本学会発行 人間ドッ クの現況 日本消化器がん検診学会発行 消化器がん検診全国集計 資料集 の集計値を用いた 結果 がん発見率は ドック学会の全国集計 0.78 に対し 当会 は0.46 であった 臓器別で比較すると 超音波検査に関わる全 ての臓器で当会が高く 肝臓で.倍 膵臓 腎臓で.5倍 甲状腺 膀胱では. 倍と高率であった 次に 消化器がん検診学会の胃が ん検診の比較では 要精検率は当会.8 全国集計 5.6 発見 率は当会 全国集計 0.04 陽性反応的中度は当会.7 全国集計 0.60 であり 当会の要精検率が低く 発見率が高い結 果であった 考察 当会のがん発見率向上への取り組みの成果が確認できた こ の成果は 撮影技術者のモチベーション向上に寄与するものであり 資格者育成を継続し拡大していきたい さらに 今回の解析によっ て 当会 9 施設間での要精検率 精検受診率等にバラつきがあるこ とも判明した 従って 精検受診勧奨の徹底等のフォローを含め 施設間格差の解消によっても更なる改善の余地があると考える -0-9 東日本大震災が当センター施設に与えた影響とその後の経 緯について 一般財団法人 一般財団法人 一般財団法人 いさか 茨城県メディカルセンター 茨城県メディカルセンター 茨城県メディカルセンター あきひこ 井坂 昭彦 木村 直樹 石光 敏行 市村 優一 総務部 内科 総合健診部医事課 小林裕次郎 大場 栄次 はじめに 当センターは水戸市にあり 今年創立 42 周年を迎える 東日本大震災時に際して人的被害はなかったが 一部の施設 機器に 損害をうけた 震災時の損害と対応およびその後の修復作業と 平 成6年5月9日付建指7号 建造物の耐震改修の促進に関する法律に 基づく耐震診断の実施について により耐震診断義務付け対象建造物 と通知され実施した耐震診断につき報告する 首都圏 東南海など 今後も大地震の発生が予測される日本において貴重な経験と考える 地震発生時の状況とその後に対応 地震の発生日時と時間 回目平 成年月日 4時45分マグニチュード9.0 震度6弱 回目5時5 分マグニチュード7.4 震度6弱 地震発生時健診受診者を優先し職員 と合わせ正面駐車場に避難誘導し避難者の確認と被害状況を収集し た 建物については外壁レンガ壁の亀裂 壁面のひび 天井版 照 明機器のゆがみなどがみられ 医療機器と合わせ概算で4000 万円弱 の損害があった 地震後 年度内の健診業務は中止とし センター は他県医師会より輸送された救助物資の集合 保管 分配センターと して運用された 耐震診断 平成6年0月日付で 改正耐震改修促進 法における耐震診断義務付け対象建造であることの確認書 を水戸市 に提出 同 7 日該当するとの通知を受けた その後 申請書類に基づ き 関東整備局 水戸市より補助金の交付を受け自己資金と合わせ て耐震診断を行った 耐震診断の結果 本館東棟と南棟の部分にお いて耐震基準を満たしておらず 0か所での耐震補強が必要とされ た 今後の方針 健診業務を実施しながら本館の耐震補強を行うため には 棟を新設する必要があると結論され 現在健診機 能の充実と機能再配置を考慮した新棟整備計画を推進中である Vol. No. 07 年

208 保健指導実施施設認定調査受審への取り組み なみうち み わ 浪内 美和 橋本 俊彦 センターウェルネス天神 博愛会病院 永松はるか 那須 繁 鈴木 静 小田千恵美 一般社団法人 かさい ま まにわ もとゆき 間庭 基行 正村 泰博 日高病院 坂巻 浩二 工藤 瑞穂 健診センター 狩野 澄代 安藤 公子 目的 当院では健診受診前に健診キット送付している 06 年 月から健診売り上げや個人単価アップを目的としたオプション 検査料金表 検査目的 を健診キットに同封するサービスを開始 した オプション検査料金表送付による効果を検証した 方法 05年月から06年月末日までの健診受診者4678人のうち オプション検査を実施した延べ5588 人を対象とした 調査した オプションは頭部 MRI 胸腹部 CT 頸動脈超音波 骨密度 マ ンモグラフィ 子宮頸癌検査 内臓脂肪検査 乳腺超音波の8 項 目とした 05 年は当院健診センター内の掲示のみ行った 06 年以降は更に個人の健診キットにオプション料金表を添付する方 法をとった 05 年と06 年のオプション受診率の比較を行 っ た 統計学的検討はχ検定を用いて p<0.05をもって有意とした 結果 全オプション検査希望は05年が70人に対して 06年 では885人であり 06年の方が有意に増加していた p<0.00 また検査項目別にみると 頸動脈超音波 p<0.00 骨密度 p=0.049 乳腺超音波 p<0.00 であり 06 年の方が有意に増 加していた 一方 内臓脂肪検査 p=0.00 は06 年の方が有意 に減少していた 考察 オプション料金表を健診前に通知したこ とで 検査に関する認知度をより高めるきっかけになった 引き 続き料金表の運用を続けていき 健診センターの最新情報が簡易 に閲覧できる WEB システムなどの構築も考えていきたい 清水不二雄 福田 祐明 目的 新潟縣健康管理協会は創立 4 0 周年を迎えた地域中核の 健診機関である これまでの歩みを顧み さらなる地域貢献に 資することと当協会の将来像について何らかの指針を求める目 的で受診動向を調査した 対象と方法 データ登録されている 1989年から2016年までの28年間の総受診者と より詳 細な分析が可能な2000年から2016年までの17年間の人 間ドック受診者数について調査 集計した 成績 年間総受診者 数は1989年の30968人から2016年の71725人へ と増加している の受診者数及びその割合は1989 年 9558 人 総受診者の30 9 2000 年 10996 人 1 6 6 と受診者数は増えているものの割合は低下してい る 以後 2016 年 12377 人 17 2 までドック受診者 の割合は16 18 の間にある 女性に比べ男性がやや多い傾 向にあった ドック受診者に占める初回者の割合は 1 9 8 9 年 2817 人 29 5 であったものが2000 年 1798 人 16 4 2016年1630人 13 2 へと実数 割合 ともに減少した ドックの受診回数で見ると 過去に15 回以上 の受診歴を持つ人は 年々増加傾向にあった しかし 14 回以 下の受診歴しかもたない受診者では増減に一定の傾向を認めな かった 結語 長年受診を続けているドック受診者の動向をみる と 初回後 14 回受診にいたるまで積極的かつ継続して受診を勧 めることが重要であり さらに若い年齢層のドック初回者を増や すことが将来的な受診者確保につながるものと考えられた -0- 増収 収益率アップ 維持のための取り組み 社会医療法人 八束富美子 阿久澤まさ子 清水 主税 蒲沢 壮夫 ほりば ち か こ 堀場知嘉子 大雄会 山田 大雄会ルーセントクリニック 隆弘 はじめに 増患 増収のために4年間様々な改善と取り組みを行った その結果 売上 5 利益率 リピート率 7 で推移している ため その経過を報告する 方法 1業務改善 帳票類の一括発注 印刷 発送業務のほぼ全面委託の実施 それ に伴う時間外の削減 健 診当日の優先されるべき検査順番のルール化 待ち時間の削減 企 業 担当者の利便性をシステムの活用で 正確性 効率性を確保 健 診当日の時間枠の調整 キャンセルを含む予約枠のコントロール 2健診結果の顧客への情報提供 問診票 結果表の変更 営業力アップの予約担当者教育 3集客 ホ ームページのリニュアル スマートフォン対策 アイコンの統一 オプション検査の充実 キャンペーンの実施 胃内視鏡検査 超音波検査室の増室 電話システムの変更 トラブル回避 結果 売上4年間で増収5 利益率 平 成4年度 0. 平成5年度.8 平成6年度 0.9 平成7年度. 平成8年度.5 結論 の取り組みを繰り返すこと 収益を上げるには 健診を 受けるまでの業務をシステム化して 効率的に医師 事務 コメディ カルでチームで行うこと 顧客は 健診者 企業 健保担当者 産業医 主治医を考え 健診結果を健診者 医師に 適切に情報伝達するこ とがポイントになった Vol. No. 07 年 日 木 医療法人社団日高会 半藤 保 森岡 睦美 8月 当院健診センターにおける個人単価アップのための取り組み 笠井真由美 松浦 恵子 村山 実 新潟縣健康管理協会 口頭発表 第1日目 -0- み 講演抄録 目的 当施設では平成 9 年 月に保健指導実施施設認定調査を受審し た 今回 受審に向けて業務体制の見直しや改善を行ったため その 経過について報告する 経過 当施設は平成6年に男性フロア 平成年に女性フロアを開設 している 男性フロアでは開設時より保健指導を実施していたが 保 健師は 名のみで看護業務との兼任でもあったため 保健指導実施率 は0 未満であった 女性フロアは保健指導スタッフはおらず 面談 医にて生活指導を実施していた 認定調査では 体制 実施 評価 の 領域に大別されており 今回の取り組みもこの領域に準じて 保健指 導実施体制づくり 指導実施率0 以上 フォローアップ 保健指導 評価の実施 を目標とした まず 体制 については 平成 7 年度より 女性フロアに非常勤保健師を採用し 産業保健事業部の保健師や併設 クリニックの管理栄養士も保健指導業務に従事することで両フロア での指導実施が可能となった 平成8年度からは専任部署を設け 常 勤の保健師を 名増員し 男性フロア 名 女性フロア 名の指導体制 を確立した 次に 実施 は 医師や事務マネージャー 看護科主任も 交えた委員会を月に 回以上実施し 指導体制や対象選出基準の見直 しを行うことで平成 7 年度に月平均 6.5 でスタートした保健指導実 施率は平成 9 年 月には月平均 65 まで上昇できた 評価 について は 保健指導時に併設クリニックの予約が可能な体制を作ったり 後 日電話で受診勧奨を行うなどドック受診後のフォロー 体制の強化を 図った また 事例検討の実施や毎日のミーティングの実施 品質管 理マニュアルに基づく内部監査の実施など客観的評価に努めた 考察 受審への取り組みは保健指導実施だけでなく フォローアップ や評価方法の体制構築まで繋げることができ 大変有意義であったと 考える 今後内容をさらに充実させ 質の向上に努めていきたい ゆ 一般演題 特定医療法人財団博愛会 特定医療法人財団博愛会 一社 新潟縣健康管理協会における受診者数 の動向からみた将来指針への一考察

209 受診単価 500 円UPを目指して 医療法人社団明芳会 たかはし 高橋 たくや 拓也 健診医療機関における健康経営の取り組み 池袋ロイヤルクリニック 山田 忍 小林 特定医療法人財団博愛会 なかしま 浩士 目的 当クリニックの受診者数は年々増加し続け 繁忙期には受 診枠の上限に達する日が続く 28 年度 受診枠の拡大も検討し たが 施設規模の問題 受診者サービスの問題 人的問題もあり 受診枠の大幅な拡大は難しい状況である その為 前年実績を大 幅に上回る28 年度の予算達成の為には 受診者一人あたりの受 診単価の底上げが必要であると考え 受診単価 500 円UPを目 標にし その試みを報告する 方法 受診単価UPの方法として 1つ目が胃内視鏡検査の受診 枠の拡大と それに伴う差額料金の変更 2つ目はオプション検 査受診率向上の為 受診者へ配布する追加オプション検査表の変 更 3つ目が眼底 3 次元画像解析検査など新たなオプション検査 の導入 4つ目が無料オプションサービスの廃止 5つ目がオプショ ン検査受診可能曜日の拡大 6つ目が受診者比率の向 上 以上の6項目を行い 受診単価UPを目指した 結果 平成28年度の総受診者数は36 144人 平成27年度 33 553 人 上記 6 項目の試みを実行した結果 目標とした 受診者一人あたりの単価は前年対比 901 円の増加となり 今回 の試みは成功に終わったと考える 考察 受診者数の拡大を行うには 施設規模の問題 受診者サー ビスの問題 人的問題などの大きな制限がかかる 一方 受診単 価UPは オプション検査の増加などの問題はあるが 効率的に 売上げを上げる手段である また オプション検査を増やす事は 受診者の健康意識向上に結び付き 早期発見 早期治療の重要な カギであると考える 今後も池袋ロイヤルクリニックは受診者数 拡大を行いつつ 受診単価UP 受診者サービスの向上を追求し 受診者の健康意識向上の為に運営を行う -0-6 中山間地域の中小病院では病院経営にどの程度 寄与するか 市立大森病院 お の 小野 剛 今泉 拓 芳弘 繁 藤岡 和徳 吉村 理江 健康経営とは従業員の健康管理に関わる費用を経費ではなく投資 と捉え トップのリーダーシップの下 従業員の健康管理に力を 入れることが持続的な経営に繋がるという考え方である 当医療 法人においては0 年から取り組みを開始し 07 年健康経営優 良法人 WHITE500を取得したので その経過について報告する 0 年博愛会健康宣言を作成し 健康管理室 ES 職員満足 企 画室 健康経営会議などを設置し 健康経営アドバイザーの資格 取得など健康経営推進のための体制を構築した 具体的な取り組 みとしては 健康経営の日の集い 健康コンテスト 健康 QUO カード作成 健診項目の見直し 健診結果のフォローアップの強 化 健康飲料割引販売 職員休憩室整備 朝礼時ストレッチ体 操 フィットネスサークル 禁煙支援 ファミリークリスマスな どの懇親イベント 職員食堂 ランチパーク 開設などの取り組み を行ってきた その結果 健康経営の風土が組織内を始め 地域 にも定着しつつあり 新卒者の採用において年々手応えを感じつ つある 健診結果においては 職員の喫煙率は顕著に減少したが 若年男性の肥満者や女性の貧血者の比率が高いなどの課題も抱え ている 06 年からは協会けんぽから一人当たりの外来や入院に おける医療費も提供されるようになり指標として活用している この数年来 保険者や企業によるデータヘルス計画やコラボヘル スの推進 さらにはメンタルヘルスや過労死対策として働きかた 改革が進められようとしており 健康経営に積極的に取り組む企 業が増えてきている 健診医療機関が健康経営に取り組むことは 自施設の経営に好影響を及ぼすことはもちろんのこと 企業や保 険者からの健診や産業保健事業を委託する際に そのニーズを掴 むことにも繋がる 全国の健診医療機関こそがヘルスケアの専門 機関として 積極的に健康経営に取り組むことを望みたい --0 糖尿病重症化予防プログラム 就業制限導入前後における効果の検証 あつみ 目的 当院は秋田県南部の中山間地域に位置する50 床の中小病 院である 人口減少と高齢化が進む地域で病院の 健 診部門がどの程度病院経営に寄与するのかを検討したので報告す る 方法 当院の 健診センターが稼動した平成 年度 から8 年度までの7 年間の 健診部門の利用者数と年 間収益 病院全体収益に占める割合の推移を検討した また 利 用者の地理的広がりの変化 二次精密検査受診者の受診勧奨によ る外来受診者数 外来収益への影響についても検討した 成績 健診部門の収益は利用者数の増加とオプション検査 項目の追加等で年々増加傾向にある 病院の医業収益も徐々に増 加しているため医業収益との比率はほとんど変化が認められな い 利用者の住所を検討すると 病院から遠い地域からの利用者 が徐々に増加し利用者の地理的範囲は広がってきていることが示 唆された また 二次精密検査対象者に対して職員がきめ細かに 受診勧奨を行い 外来受診の予約をとるなどの工夫により当院で 二次精密検査を受ける方の割合が増加している さらには治療や 経過観察が必要な方の多くが当院外来患者となっていただき 外 来患者数は僅かではあるが増加している 結論 人口減少と高齢 化が進む中山間地域の中小病院で 健診事業に注力す ることにより事業収益と病院全体収益の比率に大きな変化はない が 広域からの利用者が増加し 二次精密検査を必要とする方に 適切な介入を行うことで病院の外来患者として定期受診につなげ ることができている このことが病院の診療圏域の拡大や外来患 者数の増加と外来診療収益の増加をもたらし 病院としてのブラ ンド力の向上に結び着くものと考える 診療報酬アップが期待で きない中で 健診部門は少なからず病院経営に寄与す るのではないかと考える 08 8 江崎 那須 丸井健康保険組合 健康促進センター 丸井グループ 健康推進部 健診センター つよし たけひこ 中島 毅彦 橋本 俊彦 なおたか 厚美 直孝 柳 延亮 田村美和子 倉 尚樹 小島 玲子 目的 糖尿病重症化予防プログラムの効果を就業制限導入前後で 比較し検証すること 対象と方法 健診結果から HbAc8.4 以 上を抽出した 0 年度抽出に対する健保プログラムを D 5 年度抽出に対する就業制限と健保プログラムの併用を Dとした Dでは 健保で医師面談 診察 受診管理を行 った Dでは まず就業制限 定時勤務 を開始し その3か月後に Dを開始し た 対象者は D/Dで 名 /6 名 抽出年度を前値 健保面談後 6か月 D と就業制限開始 3か月 D を介入後 6 年度健診を 遠隔期とした HbAc と体重 投薬内容を調査した 結果 1 HbAc は D/Dで前値0.±./9.9±.6に対し 介入後8. ±.4/7.±0.75 遠隔期7.8±.9/7.±0.7と有意に低下した vs 前値 p< 未満達成率は D/Dで 介入後が69/94 遠隔期 が75/94 であった 2 前値から.5kg 以上の減量達成率は D/ Dで 介入後が/50 遠隔期が8/50 であった 3 介入後 の投薬増量 インスリン SU 剤のみ は D/Dで46/9 に認め た 介入後の.5kg 以上の体重増加率は46/8 であり そのうち 投薬増量を00/ に認めた 4 D 介入後の体重増加者は遠隔 期に全例で減量を確認した 考察 1 HbAc8.4 未満達成率か ら Dにより強い効果を認めた 2 Dで投薬増量による体重増 加が示唆された Dでは HbAc 改善に体重管理の影響が示唆 された 3 Dでは就業制限後の健保プログラムに効果が認めら れた 結論 個人面談による保健指導を行い糖尿病重症化予防に 効果があった 就業制限を加えたプログラムでより強い効果を確 認した Vol. No. 07 年

210 --0 丸井健康保険組合 いしもと 石本 なおこ 尚子 健康促進センター 厚美 直孝 田村美和子 倉 尚樹 馬場 綾香 小野 順子 加藤 幸雄 目的 04 年度に特定健康診査を受診した健保組合被保険者 40 74歳 の6割が血圧 脂質 血糖の何らかのリスクがあると健康 保険組合連合会が報告 もし 生活習慣により血圧 脂質 血糖 の異常値出現に差があれば 影響の大きい順に改善すれば効率的 にリスクを低減できると考えた 方法 生活習慣と血圧 脂質 血 糖の異常値出現との関連性と影響の大きさをケースコントロール 研究 治療中のデータを除いた0 歳以上の05 年度ドックデータ 8,0 件を母集団とした 調べた生活習慣は4 項目 血圧 脂質 血糖の異常値はメタボリックシンドローム判定値 結果 位 毎 日飲酒 オッズ比.5 95 信頼区間 p 値 位 油っぽいものを好む オッズ比 p 値 位 朝食を食べない オッズ比 信頼区間 p 値 位 食事が不規則 オッズ比 信頼区 間 p 値 位 野菜の量が少ない オッズ比 信頼区間.6.68 p 値 位 就寝前に食事をす る オッズ比.0 95 信頼区間 p 値 位 食 べるのが速い オッズ比.4 95 信頼区間.65.4 p 値 位 よく眠れない オッズ比.0 95 信頼区間.55. p 値 位 腹一杯食べる オッズ比 信頼区 間.07.4 p 値 運動習慣がない 夜食を食べる お 菓子を食べる 負の相関身体活動が低い 歩くのが遅い 影響が あるとは言えない 結論 生活習慣により血圧 脂質 血糖の異常 値出現に差がある 生活習慣に複数の課題がある場合は影響の大 きい順に改善すれば効率的にリスクを低減できる可能性がある じゅんこ 天心堂 健診 健康増進センター 麻生久美子 松本 泰祐 渡辺 文子 磯部 恵 はじめに 食塩の過剰摂取は血圧上昇や脳 心血管病リスクを増 大させると言われている WHOは5g/ 日未満を推奨しているが その実践は容易ではない 今後減塩指導を有効に行うため 今 回簡便かつ信頼性の高いツールを使用し推定食塩摂取量を算出し て 個人特性や血圧 生活背景との関連を検討したので報告する 対象者 06 年度健診者で塩分チェックに協力いただいた78 人 男性 675 人 平均年齢 4.46 歳±.4 歳 女性 70 人 平均年齢 4. 歳±.6 歳 方法 簡易食事調査票 塩分チェックシート 𡈽橋等 による高血圧患者における簡易食事調査票による 血圧 vol 0 0 を用いて推定食塩摂取量を算出し 摂取量と性別 血圧 メ タボ 運動習慣 喫煙 飲酒 睡眠の各項目との関連をみた 統 計はt検定で行った 結果 対象者の血圧分類は 正常 6 正常高値 0 軽度 4 中等度 重症 であった 全体の平均食塩摂取量は.8g/ 日で 食塩摂取量は男性 拡張期 血圧高値群 メタボ該当群 メタボ予備群で有意に多かった 生 活習慣関連では 飲酒毎日 喫煙 睡眠時間の短い男性で有意に 摂取量が多く 運動習慣の有無では有意差は認めなかった 考察 推定食塩摂取量は男性及びメタボ 飲酒や喫煙者 睡眠時間の短 い男性で多い事が分かった 本態性高血圧や脳 心血管病は 遺 伝的要因に加え複数のリスク因子が蓄積して発症すると考えられ ており 予防には適正体重の維持や飲酒 喫煙 睡眠などの生活 習慣の是正が有効と思われる 減塩指導においては病態理解と共 に 生活習慣のひずみと食塩過多の関係性を正しく理解できるよ うな指導を展開する必要がある Vol. No. 07 年 日 木 靖子 の 8月 お 口頭発表 第1日目 門田 片山 靖代 金子三恵子 目的 当施設の当日結果説明率は 割程度と低い状況である 過去に実施 したアンケートにより 健診が早い時間に終了しても結果説明が午後で あることや 結果説明の必要性を感じていないことが背景にみられた 現在の当日結果説明の効果を検証し 当日結果説明率向上の対策や 実 施方法の改善につなげたい 期間 平成7年4 月 方法 がん検査 次健診で胃 胃内視鏡 胃 Ba 大腸 便潜血反応 肺 胸部X線検査 にて要精検になった人 胃49名 大腸4名 肺08名 を 結果説明群 以下面あり群 非結果説明群 以下面なし群 に分け 各項 目の受診率を比較 血圧 血液検査 年連続受診した人 47 名について 血圧 中性脂肪 HDL コレステロール LDL コレステロール 血糖値 HbAc の各項目で 要経過観察判定以上の人の検査値変化を 面あり群 面なし群に分け比較 ただし継続治療中の人 および平成8年度に治療を開始した人は除いた 結果 がん検査 胃は面あり群 78.4 面なし群 59. 大腸では面あり 群67. 面なし群5.7 肺では面あり群8.4 面なし群7.6 いず れの項目も面あり群の方が 受診率が高かった 血圧 血液検査 両群ともに全ての項目で改善が見られたが 有意差 カ イ二乗検定 有意水準 P<0.05 がある項目はなかった 考察 がん検査 所見説明 受診勧奨に加え 医療連携や病院紹介も出来 受診の動機付けに繋がったと考えられる 血圧 血液検査 当日結果説明の保健指導は 医師指示及び希望者に実 施しているため 面あり群であっても保健指導を受けていない人もおり 有意な結果に繋がらなかった可能性がある 引き続き 当日結果説明を受けやすくする仕組みづくりや 満足度の高 い当日結果説明を目指し 結果説明に合わせた積極的な保健指導の勧奨 も検討していきたい 社会医療法人財団 平野弘美子 今岡 渉 似鳥美恵子 斉藤 桂 推定食塩摂取量と血圧 生活習慣の検討 関西労働保健協会 森田麻友美 黒島 俊夫 え 講演抄録 田中 瑞穂 北島 博之 り --05 生活習慣により血圧 脂質 血糖の異常値出現に差 みずほ 船員保険北海道健康管理センター さかなし ゆ --04 たなか 当日結果説明による精検受診率と血圧 血液検査値の変化の比較 坂梨友里絵 楠本 利恵 目的 服 薬 中 の た め 特 定 保 健 指 導 の 対 象 外 と な っ た 糖 尿 病 お よ び 耐 糖 能 障 害 に 対 す る 保 健 指 導 の 効 果 を 検 証 す る こ と 対象と方法 高血圧 脂質異常 糖尿病のいずれかで服薬中のた め特定保健指導対象外となった者のうち 05 年度の健診におい て当健保の糖尿病検査判定基準が D 判定 空腹時血糖 6 以上 60 mg/dl 未満 または HbAc6.5以上8.4 未満 であった4名を対象 とした 保健指導は集団で行い 医師から糖尿病と健診データに ついて解説し 保健師から生活習慣改善指導と短期目標の設定を 行った 指導後 1か月および3か月で電話またはメールによる追 加指導を実施した 指導後の食事 運動習慣の改善については質 問紙または電話で評価した 翌6年度の健診結果から HbAc 改 善群を A 群 非改善群を B 群とし 体重および腹囲について検討 した 結果 A 群名 B 群9名であり HbAc は55 で改善した 05/6 年度で A 群では HbAc 7.0±0.5/6.6±0.5 であり 体重 84.6±.0/8.5±9.4kg 腹囲 96.8±7./9.8±6.4cm といずれも有意 な改善が認められた p<0.05 B 群では HbAc 6.8±0.6/7.±0.7 であり 体重89.±.8/90.5±.7kg 腹囲0.±9.4/0.8±8.7cm と有意差を認めなかった B 群においては HbAc と体重 腹囲に 正の相関を認めた 食事 運動習慣については両群で改善を認め た 考察 1 通院中の服薬者であっても保健指導による生活習慣 の改善がみられた 2 HbAc 改善群では保健指導による体重管 理の影響が示唆された 結論 1 服薬のために特定保健指導の対 象外となった糖尿病 耐糖能障害に対して集団保健指導を行い 体重管理による HbAc 改善効果を認めた 2 HbAc の改善に つながらないケースもみられたため 個別のサポートをとり入れ たプログラム改善を検討中である 一般財団法人 --0 一般演題 服薬中のため特定保健指導対象外となった糖尿病および耐 糖能障害に対する保健指導の試み

211 --06 受診者における推算糸球体濾過量 egfr と 関連する因子の推移 まつなみ健康増進クリニック てるい 照井 よしこ 佳子 日置 健診センター 敦巳 南 芳子 林 慎 目的 受診者における egfr とそれに関連する因子の 変動を調べ 受診者に対する慢性腎臓病 CKD 予防に活用する 対象 009 年度及び04 年度に当において血清クレア チニンの検査を行った受診者とした 方法 受診者を 事後指導を行 っている コース受診者 受診者 と 協会けんぽの 生活習慣病 予防健診 受診者および労働安全衛生法に基づく健康診断受診者 協会 健診受診者 の 群に分け egfr および関連する因子の変 動を比較した egfr の変動に関与するその他の因子についても 男女別に分析を行った egfr<60 ml/分/.7mの者については さらにその動向と悪化因子について分析した 結果 男性の協会 健診受診者では egfr が高い傾向にあった 肥満 BMI 5 高血圧 SBP 40または DBP 90 喫煙者の 割合はコース受診者で低い傾向がみられた egfr の 変動と血清尿酸値の変動には弱い負の相関が認められた 対象者 では 尿糖または尿蛋白陽性や 高血圧 高コレステロール血症 高中性脂肪血症 痛風治療歴は egfr のさらなる悪化因子とはなっ ていないと考えた 結論 egfr は生活習慣の改善によって変動しにくいが その危 険因子である BMI 喫煙などには変動がみられ これらは生活指 導によって改善可能であり こうした因子の数値を CKD 対策の 当面の指標として健診の事後指導に生かしていくことが重要と考 えた --08 室で取り組む健康づくりの試みとその効果について 社会医療法人 やじま ま 青雲会 い 矢島 麻衣 畠山 朋美 今別府芹加 青雲会病院 川井田 浩 堀元美保子 ポピュレーションアプローチを導入した産業保健師の経験 独立行政法人 管理センター こんどう 近藤 地域医療機能推進機構 保健指導管理室 きよみ 清美 愛甲 孝 大野 真実 岩永みすず 丸山 睦子 川島 理恵 四日市羽津医療センター 多田 健康 豊治 目的 産業保健師として ハイリスクアプローチからポピュレー ションアプローチに発想を転換させ 全従業員の健康管理 保 持 増進 一人一人の健康意識の向上を目指す 方法 H 27 年 度 1 毎月 安全衛生委員会で旬の健康情報を提供 2 健診場所 にさまざまな病気のパンフレットを設置 3 健診結果に 結果 の見方を同封 4 健診時 健康相談ブースを設置 5 産業医の 職場巡視に同行 6 禁煙支援として 喫煙場所の削減 禁煙時 間の設定 健診期間に禁煙パネルを設置 禁煙外来の推奨 7 食堂メニュー項目に野菜が少なく 炭水化物 炭水化物の重ね食 べが目立 っており 栄養バランスを考え 肥満解消や有所見率 の改善を目指すため サラダバーを導入 H 28 年度 1 6 に加え 8 夜勤者へ夜勤開始前 夜勤中 夜勤後の好ましい食 事内容 夜勤後の睡眠の仕方について提示し 出前講義を実施 結果および考察 毎月の安全衛生委員会で健康情報を提供するこ と 健診結果を報告することで 健診後の事後措置の受診勧奨に おいて 上長の協力を得られやすくなり 受診勧奨がスムーズに いくようになった 従業員から健康情報のリクエストがあり い つも楽しみにしている という声や 健康情報の内容の質問も聞 かれるようになった 禁煙支援では H24年度より喫煙率が5 8 低下した サラダバーも好評であり 人気である H 28 年 度の健診結果では BMI 25 以上の群で脳 心臓疾患に関わる 有所見率はH 27 年度よりも下がっており サラダバーの導入も 有効であったと思われた H 28 年度に実施した夜勤者の出前講 義では 直接夜勤者と接する機会となったことで 個別質問も増 え 夜勤者の健康意識の向上につながったのではないかと考えら れる --09 生活習慣病遺伝子ドック に対する効果的支援方法の検討 済生会熊本病院 目的 健康づくりには生活習慣の自己管理能力が不可欠であるが 個々 の健康意識があっても時間のつくり方や実施方法などの問題があり 一 般的に継続して取り組むことは難しい そこで今回 身近な環境で健康 づくりができるよう 職場の勤務スタッフを中心に健康づくりの試みを 行い そこから得られる効果について検討したのでここに報告する 対象 方法 室に所属しているスタッフを対象に 5 分間で 行える独自の体操を考案し 一年間以上実施した 取り組み前後の解析 は 体組成 ホームフィットネステスト 意識調査票 腹部超音波によ る腹横筋の収縮率の変化で評価を行った 結果 体組成とホ ムフィットネステストの変化 体力 筋肉量の結 果値のばらつきは小さくなった 腹横筋の収縮率の変化 全体的に体 幹筋量の増加がみられ 腹横筋の収縮率が増加した 意識調査 健康 への無関心な回答が減った 考察 課題 今回の試みでは 体力のある人の運動能力を上げることは 難しかったが 運動習慣のない人が使っていない筋肉を使えるようにな り 運動効果がみられた 全体的に体幹筋肉量が増加したことと 腹横 筋の収縮率が増加したことで身体バランスが安定し 運動パフォーマン スをあげることができたと思われる 運動を実施する事によって 自身 の健康と向き合う機会となり 健康への関心が高まった 体操を一年以 上継続して取り組めた理由としては 個人で行うのではなく部署全体の 取り組みとして行えたことがあげられる さらに体操の場を通して 自 身の運動能力をメンバー同士で比較や 効果の確認など行うことができ 自然と情報共有が進み相互作用が活性化した また 決まった体操を繰 り返し行い習慣化したことで 運動意欲および自信につながったと思わ れる 今回の研究結果に基づき 今後は所属部署だけでなく 他部署や 一般受診者へ健康づくりの啓発をさらに努めていきたい もり 森 高尾 予防医療センター かおり 香織 祐治 尾方 祐子 菅 守隆 村上 光 當麻 康弘 目的 当センターでは オーダーメイドの予防医療を目指して 06 年 4 月から 生活習慣病遺伝子ドック を開始した 生活習慣 病遺伝子ドック とは生活習慣病に関する遺伝子リスク検査とそ の他の血液検査等を組み合わせたドックである 受診者の血液検 査等の結果と遺伝子リスク検査結果から 栄養相談 運動相談を 行っている 今回効果的支援方法を検討するため 血液検査等の 結果と遺伝子リスク検査結果を検証した 対象 06 年 4 月から 07年月までの生活習慣病遺伝子ドック受診者9名 男性55名 女性6名 平均年齢55.0±4.歳 方法 血圧 糖代謝 脂質代謝 について 受診者を BMI5未満 A 群69名 と5以上 B 群名 に 分類した場合と 遺伝子リスク判定結果 強い やや強い の遺伝 子リスク高と 平均 やや弱い 弱い の遺伝子リスク低に分け た場合で 高血圧症 高血糖 高 LDL- コレステロール血症の発 症率を比較した 結果 高血圧症は6 名で A 群 % 5 名 B 群 50% 名 で有意差 P<0.0 がみられたが 遺伝子リスクでは 有意差がみられなかった 高血糖は 名で A 群 0% 4 名 B 群 4% 9 名 で有意差 P<0.05 がみられたが 遺伝子リスクでは 有意差はみられなかった 高 LDL- コレステロール血症は4 名で A 群 48% 名 B 群 4% 9 名 で有意差はみられず 遺伝子リ スクも有意差はみられなかった まとめ 現在 栄養相談 運動 相談は 体重 血液検査等の結果をもとに遺伝子リスク高の受診 者へは疾患別の生活習慣を含め相談業務を行っている 必ずしも 遺伝子リスクが検査時点での血液検査等に反映するとは限らない が 高血圧や高血糖については体重コントロールを中心に支援し ていくことで発症人数を予防 改善できると考えられるため 今 回の結果を支援に活かしていきたい 脂質異常症についてはさら に症例を重ねて検証したい Vol. No. 07 年

212 -- 医療法人社団進興会 立川北口健診館 医療法人社団進興会 立川北口健診館 アネックス 医療法人社団進興会 エア ウォーター株式会社 松本市立病院 松本大学大学院 松本大学 人間健康学部 4 受診後の要経過観察者に対する郵送型自己採血 検査キット活用の検討 せきぐち ゆ か 関口 裕香, 瀬尾 朋子 早坂咲恵子 今井 俊一 飯島有香吏 藤田 圭子 下地 森山 有里 紀之 しげの 重野 聖隷佐倉市民病院 健診センター 日本医科大学千葉北総病院 女性診療科 産科 あつこ 戸塚 敦子 高木 直美 有田 誠司 高柳美奈子 金子 由恵 山田 隆 西原 律子 宮里久美子 立原 池田 純 孝行 水野 尚子4 精検受診再喚起をハガキからピンク紙に変更したことによ る精検受診率向上の効果 水島ゆかり 徳田 宇弘 はじめに 005 年に病院併設型健診センターとして開設された当 センターは 年々受診者が増加している 開設当初 子宮がん検 診は併設病院の婦人科常勤医師が実施していたため 次検診で ある精密検査も併設病院内婦人科が行っていたが 00 年以降常 勤医師の不在から婦人科外来閉鎖となり 精密検査対象者は近隣 婦人科クリニックや総合病院に紹介せざるを得ない状況が続いて いた 現在 当センターでの子宮がん検査は婦人科非常勤医師が 実施しているが 子宮がん検診受診者数の増加に伴い要精密検査 対象者数も増加し 当センターで子宮がん検診精密検査が出来な いのかとの問合せが 受診者から数多く寄せられていた そこで 非常勤医師に協力を依頼し 05年月から子宮がん検診精密外 来を開設した 方法 0 年度から06 年度までに 当センター で子宮がん検診を行った要精密検査対象者の精密検査受診率を調 査し比較検討した 結果 精密検査受診率は76. 6/44 で 年度別推移は0 年 /9 0 年 /59 04 年6.8 54/86 05年77. 85/0 06年85.0 5/47 で 精密外来開設により精密検査受診率の向上を認めた 考察 子宮がん検診で精密検査が必要になった場合 近医か精密外来ど ちらを受診するかの確認と検査の簡単な説明のため 当センター では看護職が電話による受診勧奨を実施している 精密検査を受 ける必要性の理解や検査に伴う苦痛の不安が解消された可能性も 高く 看護職による電話での受診勧奨は非常に有効と考える 健 診を受けた同じ施設で精密検査が受けられる安心感も大きく 受 診率の向上に繋がったと考える 今後も更に検討を加え 受診率 向上に役立てていきたい 賢一 --0 みずしま 根本 目的 近年 生活習慣病の増加に伴い 特定保健指導や人間ドッ ク受診者に対する運動 食事指導の重要性が高まっている 我々 は泊日検査の中で 体力 運動能力を中心とした身 体機能評価 個別での運動指導 健康を考えた食事の提供を近隣 の宿泊施設と連携して実践するプログラム アクティブドック を 開始した 今回 アクティブドック 受診者を肥満の基準に使用 される体格指数 BMI で分類し 肥満度と体力 運動能力の関係 を調査したので報告する 方法 対象者は平成8年4月から平成9 年 月までに アクティブドック を受診された4 名 平均年齢 50.8 ±7.7 とし 肥満度を示す BMI が5未満の方を普通体重群4名 平 均年齢50.±7.9 BMI が5以上の方を肥満群8名 平均年齢5.0± 7.0 に分類した 体力 運動能力の評価は新体力テストを参照し 握力 上体起こし 長座体前屈 反復横とび 立ち幅とびを実施 した 全身持久力測定はエアロバイク KONAMI 社製 を使用し た また 各種測定結果から体力年齢を抽出した 結果 普通体 重群は肥満群と比較して 上体起こしが有意に高値を示していた.8±6. vs 7.±7.5, P<0.05 その他の測定項目は統計上の差が みられなかった 体力年齢は 普通体重群が肥満群と比較して有 意に低値を示し 5.6±. vs 6.9±4.6, P<0.05 実年齢に近い傾 向であった 考察 受診者において体格指数の普通体 重に区分された方は 実年齢相当の体力 運動能力を維持してい た この結果から検査項目に身体機能評価を加えるこ とは 保健指導の効果検証や肥満対策に必要であると考えられた 今後は検査終了後のフォローアップにも対応を広げて いきたい 社会医療法人財団 雅彦 石心会 さやま総合クリニック 根上 昌子 菅野壮太郎 萩原 美桜 大塚 博紀 健診センター 菅原 知紀 目的 精検受診再喚起の方法を変更したことにより精検受診率 RR がどのような変化したかを調査し 変更の妥当性を検証す ることを目的とした 対象 05 年内に当健診センターにてを受診し 肺レ ントゲン 便潜血 胃透視 上部消化管内視鏡 乳がん 子宮がん 腹部超音波検査のいずれかで要精検と判定されたのべ, 件を対 象とした 方法 05年1 7月の受診者がハガキ H で 8 月の受診 者がピンク紙 P を封筒での郵送により 受診後 3か月後をめど にその時点での精検未受診者に対して精検受診の再喚起を行い その後の RR を06 年 月末時点で調査した なお Pに変更し たことにより [] Hより大きなP A 4 が届くようになった [] 精検 の対象所見を再喚起に記載できるようになった [] Pそのものを精 検依頼機関へ提出できるようになったという3 点が特徴的な変更 点である 結果 Hでの RR は 件 Pでの RR は 件 であり.8ポイントの向上がみられた p<0.00 χ 検 定 なお 再喚起の部分だけを抽出した RR は Hで7.8 5 件 Pで 件 であり0.ポイントの向上がみ られた p<0.05 χ検定 考察 HからPへの変更で RR は向上した 特に再喚起の部分だ けを取り出しても向上がみられた よって HからPへの変更は RR改善の点からは妥当と考えられた Vol. No. 07 年 4 4 日 木 中村 8月 子宮がん検診精密外来開設における受診率向上の効果について 利彰 口頭発表 第1日目 --0 としあき 講演抄録 目的 当施設の要経過観察者 C 判定 の再検査受診率向上と 生活 習慣改善を目的とした郵送型自己採血検査キット 以下キット 活用の有用性に ついての検討 対象 05年月 月のにて保健指導を受けた受診者のうちの0 名 男性9名 女性6名 平均年齢48.歳 方法. 保健指導後にキットを配布 対象者に生活習慣改善努力を行って頂き ヶ月後に返送を依頼 一次健診時に最も C 判定率の高かった LDL 値に着目し キットの結果を用いて比較検討 更に次年度 06 年度 受診時の検 査結果への影響について検討. キット配布時および 次年度当施設受診時にアンケートを実施し キットの 使用について等を調査 結果 キット配布者0名のうち4.0%がキットを使用した 一次健診でLDL0 9mg/dl であった 名中 4.9% さらに LDL40mg/dl 以上であった6 名中 75.0% で前値の5% 以上の数値改善を認めた 一方 次年度のの結果 では キット使用群 非使用群で LDL 検査値の改善率に差は認めなかった キット使用者のアンケート調査では キット使用により8.% が生活習慣改善の 動機付けになることがわかった また再検査の方法として 医療機関での実施 と自宅でのキット使用による実施比較では キット使用希望が50.6% 医療機関 希望が6.4% であった 一方キット未使用者では 自己採血に躊躇したという意 見が44.9% であった 考察 結語 キット使用時の LDL 数値改善に示された様に 生活習慣改善に有 効であることが示唆された キット使用が検査値の参考となり 保健指導介入の機会や受診勧奨につながる と考えられ 再検査受診率向上と生活習慣改善に役立つ可能性がある とつか 泊 日検査に身体機能評価および運動指導を 組み合わせた アクティブドック の実践 一般演題 --0

213 Ⅲ度高血圧者の効果的な受診勧奨方法の検討 未受診の背景を分析して 一般財団法人 みやざき み な 芙蓉協会 こ 宮﨑美菜子 花畑 弥生 健診にてLDLコレステロール高値を指摘された方のその後 を追跡しての気づき アポリポ蛋白測定を通して 聖隷沼津健康診断センター 小野 智美 尼子 良久 諏訪 良子 矢部 雅己 医療人社団 高木 順子 目的 Ⅲ度高血圧は動脈硬化を進行させ 循環器疾患 脳血管疾患の 発生リスクを高めることが分かっている 当施設ではⅢ度高血圧と指摘 された受診者の方には当日に指導を行い 紹介状を渡している その後 ヶ月の間に紹介状の返信や本人からの電話 文書にて病院受診したこ とが確認できた方を 受診済み 確認できなかった方を 未受診 とし 未受診の方には郵送にて受診勧奨を行っている しかし 受診勧奨する ことによって受診率が向上しているのか疑問に思い調べると 受診済み の方は半数程度であった 受診率は00 になることが望ましいと考え るため 今回の研究で未受診に関する背景を明らかにし 効果的な受診 勧奨方法につなげていくことを目的に分析を行ったので報告する 対象と方法 06 年 月 月に当施設の健康診断を受診し Ⅲ度高 血圧と指摘された75名を対象に 受診群 未受診群に分けた 検討項目 は問診票から生活背景 健康への関心 契約内容から企業報告の有無 健診当日の個別面談の有無を挙げた また Ⅲ度高血圧を繰り返し指摘 される方は受診率が低くなると考え 健診履歴からⅢ度高血圧指摘歴を 挙げ カイ二乗検定を行った 結果 今回の健康診断でⅢ度高血圧と初めて指摘された という項目 で有意差があった また ストレスがたまっている という項目で有意 傾向を示した 一方 介入状況 健康への関心において 受診に関する 有意差はなかった 結語 Ⅲ度高血圧の指摘が 回目以降の場合 未受診になりやすい傾向 がみられたため 初回指摘時の指導が重要になることが示唆された し たがって 効果的な受診勧奨のためには 初回指摘時の指導に重点を置 くこと 次回健康診断時にも指摘された場合は指導内容を変えること ストレスの状況や生活背景にも留意した上で受診できる状況を整えるこ とが重要であると考える --05 ほたか まさえ 穂高 正枝 五味 英一 奥原ゆう子 佐藤 篤 今井 紫音 大前 由美 村山利恵子 長畦登三子 五十嵐 淳 森 椛島 沼本美由紀 大前 利道 目的 毎年の健診で LDL コレステロール高値 60mg/dl 以上 を 指摘されても 治療は受けず放置されることが多く見受けられる 精密検査を受けた方を追跡し 受診勧奨ができているか検証する 対象 当院 新浦安虎門クリニックにて 06// /の期 間に健康診断を受診した968 名の受診者から LDL コレステロー ル高値を指摘された すでに加療中の65名を覗く 5名のうち 当院外来でアポリポ蛋白検査をされた7 名を対象とした 方法 アポリポ蛋白を測定した7 名の異常値の検証と治療開始に至った 方を追跡する 結果 7 件の内 明らかに家族性因子があると言え るものは 0 件であったが 全ての事例でアポ蛋白 リポ蛋白分 画のいずれかで異常値を示した アポ蛋白 リポ蛋白分画で異常 値を示した7 件のうち 件が加療開始となった 考察 自覚症 状が乏しいこともあり精密検査や加療することなく 翌年の健診 でも LDL コレステロール高値を指摘される方も少なくない現状 で 実際に精密検査を受けた方のアポ蛋白 リポ蛋白分画検査値 は全例で異常値を示していた この結果を受診者へ示すことによ り 家族性とまでは言えなくても 体質的に LDL コレステロール 値が上昇しやすく 加療が必要であると意識づけられ 加療開始 に繋がったと考えられる また この結果から健診時の問診など で精密検査 加療に至っていない方を把握し 高 LDL 血症のリス クを指導し 精密検査の重要性などの理解を深める働きかけをす ることで受診勧奨への支援ができるのではないかと気づくことが できた 今後の課題にしたい 医療法人社団ゆうあい会 新浦安虎の門クリニック 肝線維化評価の血液検査オプション勧奨者の選択が適切で あったかの検討 哲夫 博彰 目的 生活習慣病の早期予防を目的に酸化ストレス検査を導入したが 検査件数の伸び悩み等の課題が発生したため これまでのデータを基に マーケティングの手法を用いて次なる展開を検討する 方法 次の を基に 3C分析 SWOT分析 STP 4P分析 を実施する 平成8年月日 平成9年月4日の酸化ストレス検査 実施者データ 職員名を対象に検査を実施した後のアンケート集計 データ 結果 の期間のドック 健診受診者547名のうち 酸化ストレス検査 実施者は66名で 男9名 女7名 年齢層は40代 0名 50代 4名 が 多く 0 50代受診者が実施した割合は 男.0 女.04 であった 又 実施者の90 以上が 企業 国保利用者であった より 新たな 知識を得ることや 生活習慣の見直しができたという意見が挙げられた 一方 継続できなかった 生活指導をして欲しい等の意見が挙げられた 又 SWOT分析にて抽出された強みとして 近隣病院では行っていな い 専門職種が揃っている等が挙げられ 弱みとしてはプロモーション が弱い 運用 指導体制がしっかり確立していない等が挙げられた 考察 検査を実施した受診者は 企業で働く0 50 代の女性が多く 関心の高さが窺えたため ターゲットとした ターゲットとなった受診 者が 検査の目的がイメージしやすいよう アンチエイジング をテーマ とし 手軽に行える検査として これまで弱かった広報等プロモーショ ンに力を入れていくこととした 又 検査を行ったことによって 生活 習慣を見直すきっかけとなっていたが 結果の理解や生活習慣改善の継 続が難しく フォローアップのニーズがあることが分かった 今後は データを基にした指導方法の確立等が課題として残るが 多職種で関わ ることができる強みを生かして 健診センター単独ではなく 病院のチー ムとしても取り組んでいくことを考えている 4 新虎の門会 しおん --06 酸化ストレス検査導入における今後のアプローチ 社会医療法人抱生会 丸の内病院健診センター 社会医療法人抱生会 丸の内病院 いまい おくの かずよ 奥野 和代 三村 理美 ゆうあいクリニック 吉川由美子 桑田有希子 鈴木和香子 はじめに 当院では 脂肪肝 ウイルス性肝炎 肝機能異常等肝 臓の線維化リスクのある受診者に対し Fib-4 index 値等を参考に 提携医療機関で肝超音波エラストグラフィの受診勧奨をしてき た 05 年 9 月から 初期の肝線維化 非アルコール性脂肪性肝 炎 NASH の拾い上げの効率を高める目的で ヒアルロン酸 4 型コラーゲン7S フェリチンを血液検査オプション 以下 OP とす る として導入した 目的 諸検査を行う前の問診で 脂肪肝の 既往がある受診者を中心に 看護師が OP を説明 推奨してきた OP 導入年目を迎え 看護師が適切に対象者を見極め OP の説明 推奨が出来たかを振り返り評価する為に 受診勧奨者の実際のエ ラストグラフィ 受診人数 受診結果 OP 追加有無等の実態調査 を行った 方法 06年月 8月の期間中の全検診受診者757名 を対象とし エラストグラフィ受診勧奨者数 実際にエラストグ ラフィを受診した人数及び受診結果を追跡し 肝線維化進行症例 の OP 追加有無を調査した また 以前に脂肪肝の指摘があった 受診者 脂肪肝既知群 以下 A 群 を抽出し A 群の OP 追加状況 も集計した 結果 全検診受診者中 A 群は97名 全エラストグラ フィ受診勧奨者59名中 このうち A 群は名 実際のエラストグラ フィ受診人数は0名 うち A 群名 であった エラストグラフィ 受診者の中で肝生検実施者は男名女名でメタボリック症候群該 当 BMI5 以上であった いずれも当院は初回受診であり A 群 に含まれず OP の説明はされなかった 考察 脂肪肝既往の有無 に関係なく肝繊維化進行例がみられるため 高 BMI やメタボリッ ク症候群 同予備軍 糖尿病の受診者にも OP の説明が必要である また エラストグラフィ受診勧奨者の約半数が実際には提携病院 を受診しておらず この群への受診勧奨を検討する必要がある Vol. No. 07 年

214 超音波検査士と専門医連携の有用性の検討 ぬまはた 沼畑 当センターにおける便潜血陽性者の精査受診率向上を目指 して 大腸内視鏡検査と便潜血検査併用者の結果をもとに こころとからだの元氣プラザ みずほ 瑞穂 細井 克美 石川 守 高築 勝義 公益財団法人 なおこ 佐藤 高橋 光子 素子 一郎 内藤 隆志 背景 目的 当センターの便潜血陽性者の精査受診率は00 年度 から紹介先医療機関リストの活用やタブレット端末の導入 受診 後の追跡等で年々上昇していたが 0年度から伸び悩んでいる 05 年度から新規導入した大腸内視鏡検査を含むドック 以下 消化管ドック の内視鏡結果と 同時に行った受診者の便潜血検 査の結果を調査し 便潜血陽性者への受診勧奨に活用できないか 検討する 対象 05年6月から07年月までに当センターで消 化管ドックを受診した延べ7名 男性08名女性4名 平均年齢 57.歳 5歳 80歳 結果 消化管ドックを受診した7名中 便 潜血陰性者が6 名 陽性者が9 名であった 便潜血陰性者の中で 4 名にポリープが発見され 生検を実施した 名のうち5 名 約 0% の病理結果が腺腫 大腸癌取扱い規約の group に該当した 便潜血陽性者 9 名のうち4 名 約 45% の病理結果が腺腫 大腸癌取 扱い規約の group に該当した 考察 多くの大腸癌は小さな腺 腫が増大して発癌する いわゆる adenoma-carcinoma sequence 経過をたどるが その過程では自覚症状を伴わず 便潜血反応も 必ずしも陽性にはならない 今回の検討は 実際に自施設での結 果を確認できたことで受診勧奨を行うスタッフ間で大腸内視鏡精 査の重要性を再認識する良い機会となった 今回の結果をもとに 受診勧奨の説明資料を強化し 保健相談の媒体等として受診の動 機付けを高め便潜血陽性者の精査受診率向上につなげることを目 標に活動していく 医療法人厚生会 たなか ま り 田中 麻里 木村 成里 中岡みのり 瀬谷 彰 はじめに 大腸がんは早期発見により治癒率の高い疾患であるが 便潜 血検査による大腸がん検診の精密検査受診率は他のがん検診に比べ低い ことが課題である 精密検査受診率向上のため 当施設ではこれまで精 密検査未受診者に対する取り組みを重ねてきた 先行研究における精密 検査未受診理由は 疾病の知識不足や精密検査の必要性 受診方法の情 報不足 不安感が挙げられている 速やかな受診行動につなげるために は それらを解決し精密検査受診行動に導けるように受診当 日の働きかけに重点をおくことが有効ではないかと考えた 目的 便潜血検査陽性者に対する受診当日の働きかけを強化 し 受診勧奨効果を検討する 対象と方法 07 年 月から当施設のを受診し 便潜血検査 の結果により要精密検査に該当し 医師からの結果面談後に保健指導を 受ける受診者を対象とした これまで実施していた紹介状発行や受診先 の相談 併設病院の予約方法の説明に加え 新たに視覚的に訴えるパン フレットを用いて受診者個々の理解度に応じた保健指導を行い 受診を 勧めた 研究前後での精密検査受診率について比較 検討した 結果 研究前と比較し 受診後 か月経過時点で紹介状返信 により把握した精密検査受診率は上昇した 考察 受診当日の働きかけに重点をおくことが精密検査受診 率向上に有効であり 視覚媒体を用いて受診者個々の理解度に応じた保 健指導を行うことで 疾病や精密検査の必要性の理解につながった可能 性が示唆された 今後は受診後 か月以降の精密検査受診状 況も追跡していくことで 受診当日の働きかけの効果をさら に検討していきたい 谷仲 便潜血陽性者の精密検査受診率向上に向けた当センターで の取り組み 野村病院 予防医学センター 野村病院 若松 文 森山 美恵 桂子 4 日 木 み 光畑 8月 い 伊美 直子 赤塚 紀子 野村 幸史 雪江 つくば総合健診センター --0 便潜血検査陽性者に対する効果的な受診勧奨 受診当日の働きかけ 医療法人財団慈生会 医療法人財団慈生会 茂木 筑波メディカルセンター ゆきえ 口頭発表 第1日目 --09 もてぎ 講演抄録 [ はじめに ] こころとからだの元気プラザでは 超音波検査士 4 名 を中心に年間 7000 件程度行っている 更に 精度管理 安全管 理の観点から 超音波検査士と専門医の間で定期的に 研修会を行い 判定基準を確立させている その積み重ねで 超 音波検査の段階で異常所見が疑われる場合は 速やかに担当医へ 連絡する仕組みを構築した 今回 超音波検査で異常所見を認め 日頃のマニュアルに則って対応を行い 即時連絡の後 同日に他 の医療機関を外来紹介受診 初診当日入院が可能であった症例を 例経験した 超音波検査士と専門医の連携について 有用性の検討を加えたので発表する [ 経過 ] 4 歳女性 当ドッ ク初診 腹部超音波検査で 肝左葉に約 9センチ大 右葉にも腫 瘤像を数か所認めた マニュアルに沿って 専門医に 報告 当日は腹部超音波の判定日で 施設内に専門医が在席して おり至急相談することも可能であった その結果 肝腫瘤 転移 性肝癌の疑い の診断下 受診者に全検査終了後 当 日結果説明を行えた 説明と並行して医療連携室を通じて連携先 の医療機関に連絡 当日外来受診し 当日に入院となった 64 歳男性 当健診初診 腹部超音波検査で腹部大動脈瘤の疑いを指 摘 マニュアルに従い専門医に連絡 当日結果説明後 医療連携室を通じて医療機関に連絡後当日外来受診 即日入院と なった [ 結語 ] 日頃から 他部門が共同の研究会を開き 数値で はない画像上での判断基準を確立し マニュアル化し マニュア ルに則った行動は 受診者の安全管理 精度管理の面でも有用で あろう 今回の経験を基に 悪性新生物 生活習慣病に速やかな 対応ができるように更なる研鑚を積んでいきたい 一般演題 医療法人社団 福井厚生病院 反保 晶子 健康増進センター 馬場 真希 形部さゆり 目的 当センターは病院併設型のため 受診勧奨しやすい環境にあるが 便潜血陽性者の精検受診率が全国平均と比較して低い そこで 精検受 診率向上に向けた取り組みとして 平成7年月より便潜血の結果が検査 当日に出るようにシステムを変更し 当日新たに作成したパンフレット を用いた受診勧奨を行なった また外科受診へとつなげる取り組みを開 始した この一連の取り組みによる精検受診率向上への効果を検討した 対象と方法 院内健診において 便潜血検査を実施し 要精検となった 者を 結果報告書による通知のみの群 A 群 平成6年月 平成7年月 と当日受診勧奨を行った群 B 群 平成7年月 平成8年月 とし 比 較検討を行った 結果 A 群の便潜血陽性者数は554名 うち精検受診者数は78名. であったのに対し B 群の便潜血陽性者数は475 名 うち精検受診者 数は0 名 44. で B 群で精検受診率は有意に高い結果となった p<0.000 A 群のうち 当院を受診したものは5 名 その他医療機関 を受診したものは6 名 B 群では 当院を受診したものは98 名 その他 医療機関を受診したものは 名であった ただし その他医療機関を受 診したものについては 書面での受診報告があったものに限られる 考察 システム変更により検査当日の結果報告が可能になった 午 後の外科外来枠の新設した 独自にパンフレットを作成し 説明内容を 統一した 4 パンフレットを用いて 受診者に検査の目的 必要性を分か りやすく説明した 5 希望者には予約までの段取りと 外来への連絡を行 い スムーズに受診が出来るよう支援したことが 今回の受診率向上に つながった 一方 55.8 は受診に至っていないことが分かった 今後は 更なる受診率の向上に向け 今回の取り組みの継続と 未受診者に対して 精検を受けない理由を確認し 受診行動へのアプローチ方法を検討する ことが課題である Vol. No. 07 年 4

215 -- -- 便潜血陽性者への精密検査受診率向上への取組み 医療法人社団 かきざき 慶友会吉田病院 いくみ 柿崎 郁美 松尾 奏絵 吉田 良子 横田 欽一 野呂田竜輔 吉田 遼平 便潜血陽性者の精密検査受診率向上に向けたアプローチの検討 健康相談センター 武田 寛樹 山森 祐美 社会医療法人 斎藤美智恵 横田 崇 はじめに 平成 6 年度から便潜血陽性者で医師によるドック結果 説明未受診者へ受診勧奨のパンフレットの配布を開始し 平成 7 年度にパンフレットの内容をシンプルに改善して受診勧奨を行っ た効果を報告する 対象と方法 対象は の便潜血検査受診者のうち 便 潜血陽性で要精検となった受診者で 平成5年度7名 受診者の 5. 平成6年度6名 4.9 平成7年度65名 4.8 である 各年度とも 希望者に対してはじめに医師がドック結果を説明し ついで健康相談センタースタッフが大腸検査について説明した 平成 6 年度からドック結果説明未受診者を含め 対象者全員に大 腸検査の受診勧奨パンフレットを配布した 平成 7 年度からパン フレットの内容をシンプルに改善した 各年度の大腸検査受診率 と受診時期の変化を検討した 結果 対象者の大腸検査受診率は平成 5 年度 /7 平 成6年度 /6 平成7年度 /65 と変化なく また結果説明受診者の大腸検査受診率もそれぞれ / / /84 と変化なかった 一方 医師によ る結果説明未受診者の大腸検査受診率はそれぞれ5.0 6/ /76 7. /8 と平成6年度の受診勧奨パンフレッ トの配布により増加し p <0.05 平成 7 年度のパンフレットの 内容の改善では か月以内の早期受診者が55名 69.6 から65名 86.7 へ増加した p <0.05 考察 結果説明未受診者へのパンフレット配布による受診勧奨は 大腸検査受診に影響したが 継続した効果が得られず 更に工夫 が必要なことがわかった 今後も精度管理を含めて受診勧奨の方 法を工夫し精査受診者の増加につなげていきたい --0 しもやま 下山 泰彦 竹山 英夫 水野金一郎 松浦 豊 目的 現在日本における乳がん検診は 40 歳以上はマンモグラフィ 40歳未満は超音波検査が推奨されている 一方 乳房の医師による視 触診については 厚生労働省の がん検診のあり方に関する検討会中 間報告書 によると 視触診の実施ががん発見に寄与しない可能性が 考えられ 省略される傾向にある ここで改めて 乳房視触診が乳が んの発見にどのくらい寄与するか 当院における乳がん検診受診者に おいて調べた 方法 平成 5 年度 平成 7 年度に当院にて乳がん検診 対策型 任意 型 を受けた人は述べ5,60 名であり そのうち乳房の視触診を実施 した44,606 名を対象とした 対象者で要精検となった症例のうち精密 検査受診医療機関より平成 8 年 月までに回答のあったケースにつ いて どの症例が乳がんであったか調べた 乳がんであった症例につ いては 視触診 マンモグラフィ 超音波検査のいずれの検査で要精 検となったか確認し さらに視触診のみで要精検となっていた症例に ついては マンモグラフィおよび超音波検査の画像を再確認した 結果 対象者で要精検となった症例は,585 例 要精検率 5.80 であ り うち精密検査受診医療機関より回答のあったケースは,499 例 回 答率 であった 精密検査にて乳がんが発見されたのは60 例で あった 60 例中 6 例は 視触診のみで要精検となっており マンモグ ラフィは陰性例であった 結論 当院で乳がん検診を受けた受診者について ごく少数ながらも 視触診のみで要精検となった症例について乳がんが発見されており 見落としを少なくするのであれば乳がん検診からの視触診の省略に ついては議論の余地がある 任意型検診では超音波検査を併用するこ とで視触診の省略も可能と考えられるが 対策型検診では視触診も実 施した方が良いと思われる 今回 視触診のみで要精検となった6 症 例について なぜ他の検査で要精検とならなかったのかを検討し報告 する 4 44 ハートライフ病院 呉屋みなみ 桃原 勝美 奥島しょう子 大城 志乃 予防医学センター 石川 礼子 謝花 隆光 小橋川広美 目的 沖縄県の大腸がん死亡率は04 年に全国ワースト 位 女性は ワースト 位となり 急速に悪化している 便潜血陽性者の精密検査 受診率 以下精査率 が低いことが悪化の一因と考えられる 当院の精 査率も 年 と厚生労働省の指標値70 に至っていない そ こでこれまでのデータを分析し 精査受診勧奨の運用方法を検討した ので報告する 方法 06 年 4 月から紹介状に受診勧奨パンフレットを同封し 追跡 まで行った 月までの精査率をパンフレット運用前 05 年 と比較 した また06年9月 ヶ月間 前年度便潜血精査未受診者に対し 未受診理由の聞取りを行った さらに紹介状に当院診療体制を同封し た前後で当院での精査率の変化を比較した 結果 パンフレット運用後の精査率 59. 運用前 57.8 と有意差を 認めず 受診勧奨としてパンフレットの使用は効果が認められなかっ た 未受診理由として 症状がなかった が56. と大半を占め 時間 がない 0.8 忘れていた. 生理だと思った 5.4 と続い た また当院診療体制の同封前 04年 の当院の精査率68.6 に対し 同封を開始してから 年 年 と伸び 有意差 を認めた これらを踏まえ 07 年 4 月より診察時に医師から便潜血 検査の当日結果説明を行い 同時に保健師からも受診勧奨を行うこと とした さらに受診しやすい環境づくりとして 当院だけでなく精査 可能な近隣医療機関と連携し 紹介システムの構築を行った 考察 初期症状が自覚しにくい大腸がんにおいて 精査の重要性を健 診当日に直接アプローチすることは早期発見の意識向上につながる と考える また院内だけでなく 近隣医療機関の詳細な紹介を行うこ とで早期受診への動機づけとなり より受診者のニーズに添えるので はないかと考える 今後は取り組みを評価し 一人でも早期に大腸が んの発見ができる関わり方を継続検討していきたい 川崎市乳がん検診 視触診廃止に対する受診者の意識調査 愛知健康増進財団診療所 やすひこ かりゆし会 や --0 乳がん検診における医師による乳房視触診の意義 一般財団法人 ご 社会医療法人財団 社会医療法人財団 こじま あ き 児島 亜紀 吉崎 紀子 石心会 石心会 川崎健診クリニック アルファメディック クリニック 荒川 奈美 飯村 愛奈 江頭 野崎 直子 浩二 年代 恵子 塚田 一義 目的 平成8年度より川崎市乳がん検診は国のがん検診の指針の変 更に伴い視触診への補助を行わないこととなった 乳がん検診受診 者の視触診に対する意識を調査し今後の対応の充実と向上を図る ことを目的とする 対象および方法 平成8年4月 平成9年月に 当施設で川崎市乳がん検診を受診した40 8歳の67名に対して質 問誌法によるアンケート調査を行い うち回答が得られた69名 回 答率 代0名 50代59名 60代9名 70代8名 80代 名 [ 平均年齢 5.8 歳 ] が対象となった なお 希望する受診者 には視触診の追加 有料 を提供した 結果 視触診が あった方が よい 40人 54.9 どちらでもよい 08人.60 なくてもよ い 70 人. 未記入 1 人 0.6 であった 有料での視触診 の追加は87人 0. であった あった方がよい 理由は 視触診 がないと不安 40人 自己触診を行っているがよくわからない 5 人 自己触診を行っていない 人であった どちらでもよい 理由は とくに理由はない 89 人 視触診についてよく分からない 88 人 マンモグラフィの精度が上がっている 5 人であった な くてもよい の理由には 担当する医師や視触診に対する抵抗感 視触診がなくても不安はないという回答が上位を占めた 自己触診 については 実施している 46 人.59 実施していない 47 人 76.4 であった 考察 様々な不安から視触診を追加する受診者 もみられる一方で 抵抗感によって視触診を選択しない受診者も多 くみられた また 自己触診を行っていない受診者の多さも改めて 浮き彫りになった 受診者への適切な情報提供および配慮が求めら れると考える まとめ 受診者自身が適切な検診を選択できるよう 自己触診の普及を含めた情報提供をさらに進め 健診施設として今 後も努めていくことが重要であると考えられる Vol. No. 07 年

216 --04 医療法人智健会イーストメディカルクリニック 一般財団法人医療と育成のための研究所清明会 鳴海病院健康管理センター デジタルマンモグラフィ装置の機械の違いが検診読影結果 に与える影響 おりはら 折原あゆみ 八木 順子 山田 洋子 東 靖宏 橋本伊佐子 島村 智崇 長谷川 おおはし 英 大橋 伊藤 玲子 クラウドPACSシステムを用いた検診マンモグラフィの遠隔読影 イリモトメディカル 新町クリニック 国際医療福祉大学三田病院 高崎健康管理センター 黒澤 功 背景 目的 当院では06 年 5 月に乳房トモシンセシス DBT Digital breast tomosynthesis SenoClaire GE 社 を導入し 外 来での検診 次や精査目的に使用するともに 健診 の乳がん検診オプションとして運用を開始した 従来のD マン モグラフィ MG とDMG を比較検討し DBT の有用性と今後の 活用法について検討する 対象と方法 06年5月から07年月 までに DBT を施行した5 例 88 乳房を対象とした 外来患者 80 例 4 乳房 には主に精査目的として使用し ドック 健診受診者 のオプションとしては7 例 46 乳房が受けた 画像読影はD 画像 読影後にD 画像を読影した 結果 外来例 うち乳癌は7 例 では D 追加によるカテゴリー変更は0 例に認められ カテゴリー UP が8 例 カテゴリー DOWN が 例であった カテゴリー UP 例 は Cから Cの腫瘤検出が5例 Cから C/4の構築の乱れが例 Cの FAD が C 腫瘤へ変更 5 例 C5 腫瘤へ変更 例 Cの腫瘤が C4へ変更例 C/4の構築の乱れが C5へ変更4例であった 一方 カテゴリー DOWN 例はすべてD で Cの症例 FAD7 例 構築の 乱れ例 腫瘤例 で D 追加で病変なしの Cとなった しかし 例は US で cyst であり DMG で見落とされた ドック 健診例 の7例では D 追加によるカテゴリー変更は例で Cから Cの 構築の乱れへ UP が 例 Cの FAD から C4 腫瘤へ UP が 例 C 腫瘤から Cへ DOWN が 例であった 全体でみると 乳癌では DMG でのカテゴリー UP が多くみられ カテゴリー DOWN 例 では乳腺症や正常例での FAD を落とす点で有用であった 結語 乳房トモシンセシスは感度と特異度を高め 要精検率を下げるこ とができる 乳がん検診においても検診精度を高める検査法とし て 大いに期待できるものと考える 今後は検診の場において 高濃度乳腺やハイリスクグループ例での活用法も検討していきた い 目的 最近乳がん検診では高濃度乳腺に関心が集まっている 従 来の D法では読影の際 高濃度乳腺の病変の鑑別が難しいこと が経験される D 法ではこのことが解決されると報告があり 今 回私たちは 当検診科での高濃度乳腺の現状と D を用いた検 診の在り方について報告する 対象と方法 06 年 4 月より同年 月まで検診で受診した0 代から80 代までのD 撮影した総数 659名を対象とした 次に2017年月より当検診科では全例D 撮影を用いているが 0 代から70 代までの総数 77 名で 3D を用いた際 病変の鑑別にどのような効果があるのかを検討した 乳腺濃度は 脂肪性と乳腺散在性 以下非高濃度乳腺 不均一高 濃度と高濃度乳腺 以下高濃度乳腺 と2つに分類した 結果 2 D では659名中高濃度乳腺は名.8% を示し 00名 5.% に異常所見を認めた 異常所見は高濃度乳腺に74 名 非高濃度 乳に26 名 内訳は FAD 47 が最も多く 高濃度乳腺に多くの 異常所見が認められた 3D での検診 77 名では7 名 9 に異 常所見を認め 内訳は腫瘤 4 名 高濃度乳腺 非高濃度乳腺 石灰化 名 高濃度乳腺 0 非高濃度乳腺 3 で 非高濃度乳腺に 多く認めた D で見直し変更したのは77 名中 25 名 % で その中で18 名 7% が 正常と判別された 特徴的なのは 高 濃度乳腺で異常を認めた 名 FAD 6 構築の乱れ3 判定不能 な強い高濃度乳腺2 すべてが正常と変更されたことである 結 論 2D による乳がん検診では 高濃度乳腺に非高濃度乳腺より 異常所見 特に FAD が多く認められた 3D は 高濃度乳腺の読 影で正常の判別 FAD 構築の乱れの鑑別 に有効で 判定不可能 な強い高濃度乳腺に読影可能なことが認められた 症例数が少な いが 高濃度乳腺の読影に3Dの方が2Dに比して楽な感想を持っ た 今後高濃度乳腺に3D の導入が期待される いりもと まさひろ 煎本 正博 奥田 逸子 煎本 放射線診断センター 雄一 山内 雅子 高木 敏 目的 マンモグラフィ検診の普及に伴い 読影医の不足は深刻である 遠隔画像診断によるマンモグラフィ 読影は読影医不足を解消する有効 な手立てと考えられているが マンモグラフィの画像容量が大きいこ と レポーティングシステムが標準化されていないこと 撮影技師と読 影医のコミュニケーションが不足することなど 普及の障害も少なくな い 我々は新たなクラウド PACS システムを用いた検診マンモグラフィ の遠隔読影を始めたので 初期経験を報告する 方法 依頼施設におい てデジタルマンモグラフィを撮影し CAD 処理を行った後 クラウド PACS システム Medical Image Place,Canon に送信する 初年度であ るので 過去画像が保管してあるものは同時に添付送信した 撮影技師 からコメントがある場合は コメントシステムに入力した 受託施設は 同システムにアクセスし 精中機構認定医がコメントを参考に一次読影 を行った 読影結果はマンモグラフィガイドライン掲載の報告書例に準 拠したレポーティングシステムに入力した 依頼施設は読影結果をダウ ンロードし 二次読影後 最終判定を行った 受託施設での読影にかか わる時間 読影の結果 両施設間での撮影コメント等の情報提供の頻度 を評価した 成績 06年0月より07年月まで767件の検診マンモ グラフィの遠隔一次読影を行った MIP上で読影に要する時間は7.6秒/ 件であった 最終判定後の要精検率は6.9 カテゴリ 件 カテゴ リ4 8件 カテゴリ5 0件 であった 精検で乳がんと判明したものは6 件 他部位指摘の偽陰性 件を含む で 陽性反応的中度は4. 1% であっ た コメントシステムを用いた依頼施設から受託施設へのコメントの提 供は 件 6.5 であった 結論 クラウド PACS システムによる検診マ ンモグラフィの遠隔読影は 施設読影と同様の効率 精度を保つことが でき コメントシステムの活用は受診者情報の共有に有効であった Vol. No. 07 年 日 木 照昌 啓 8月 栗原 てるまさ 淀野 --06 乳房トモシンセシスの有用性と検診への応用 くりはら 正俊 口頭発表 第1日目 --05 まさとし 講演抄録 目的 当院では平成 7 年度に CR 方式デジタルマンモグラフィ 以下 CR から FPD 方式デジタルマンモグラフィ 以下 FPD に 移行後 腫瘤 の読影所見率が減少した印象が見られ 読影結果 にどのように影響がでるのかを検証した 対象 当院にて平成 4 年度 平成 6 年度の CR で撮影した458 名のうち経過観察以上 の有所見者 54 名 平成 7 年度 平成 8 年度の FPD で撮影した 650 名のうち同判定の有所見者 806 名を対象とした 方法 上記 対象者を 石灰化 腫瘤 FAD その他 に分類し比較検討した 結果 考察 有所見者の割合について CR.0% FPD.4% で差は生じなかった CR の有所見の内訳は石灰化 4% 人 腫瘤 8% 0 人 FAD9% 0 人 その他 8% 0 人 であった FPD では石灰化 人 腫瘤 % 7 人 FAD9% 5 人 その他 4 0 人 であった FPD では CR に比べ石灰化の描出 率は増加 腫瘤の描出率は減少し FAD の描出率は同等であっ た この結果を受け 複数年当院で健診を行っている受診者につ いて検証した 石灰化は FPD の方が CR より描出能が優れてい る印象であった CR で腫瘤と読影された症例は FPD では56 が 腫瘤 4 が FAD は異常所見なし 9 がその他と判定さ れた CR で腫瘤とされ FPD で認識できなかった について調 べたところ 超音波画像では乳管拡張や嚢胞が確認されたものが 多く 淡い腫瘤等は FPD で描出しづらいと考えられた 一方 乳 がんや線維線種などの硬い腫瘤においては CR FPD どちらでも 描出されていた FAD の有所見率は CR FPD のどちらにおいて も9 とほぼ変化がないことから 機械特性の差はあまり無いと 思われ ポジショニングや個人の乳腺構造の左右差の影響が大き いと考えられる 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック ブレストトモシンセシス撮影法 D と 次元マンモグ ラフィー撮影法 D の比較検討 一般演題 --0

217 --07 乳がん検診の判定結果における乳房構成の影響についての検討 埼玉医科大学病院 はしもと り え こ 橋本利恵子 山村麻衣子 健康管理センター 清水 正雄 足立 雅樹 成田 政広 吉岡 正樹 --09 超音波併用検診で発見した乳癌症例の年齢比較および実態 調査からみた検診精度向上の検討 つかはら ゆ み こ 塚原由美子 吉居 晴行 永島 弥生 検査科 小池明日香 さとう 橋野 好江 り 筑波メディカルセンター か 佐藤 理香 内藤 隆志 廣瀬 真実 つくば総合健診センター 光畑 桂子 東野英利子 目的 高濃度乳房はマンモグラフィ MG では乳がんが見えにく いことがあるが このことを受診者に知らせることは浸透してい ない 任意型検診では受診者による検査選択が可能であり その ための情報として乳房構成による MG の感度の違いや自分の乳房 構成を知る権利があると考え 当施設では06 年度から受診者に 乳房構成の説明を始めた 乳房構成を知らせる場合 医療者の混 乱や受診者の不安を招かないように十分な準備が必要である 今 回 導入までの準備と現状 課題を報告する 実施 MG 開始時よ り MG 読影医が所見入力画面に乳房構成の入力を開始した 05 年 5 月より乳房構成に関する情報収集を始め 保健師間と乳腺科医 師による勉強会を実施した 乳房構成を説明するためのポスター 問診用の資料を作成した 結果報告書やホームページ用の説明文 は 受診者へのわかりやすさを配慮し 事務スタッフの意見を取 り入れて作成した 導入直前にはミーティングを開き 説明方法 や不安事項がないか確認した 06 年 4 月から問診時に MG を希望 する受診者に 年前の MG 受検時の乳房構成を知らせた 高濃度 乳房の受診者には MG では乳がんが見えにくい可能性を説明し 乳房超音波検査 US の併用をお勧めした MG 受検者の結果報告 書には今回の乳房構成と 乳房構成の説明や推奨される検査内容 を記載した 結果 年前の MG で高濃度乳房の受診者で今回 MG 受検者のうち US併用は05年度が5.9 06年度は69. であっ た これまで当施設では40 歳以上の受診者には 年に 回の MG と 毎年の US を基本方針として検査を推奨してきたが 乳房構成を知 らせることで 保健師は高濃度乳房の受診者にはより US を勧めや すく 受診者は US を追加するか判断しやすくなったと考えられる 結果通知後 受診者や代行機関から乳房構成は異常所見ではない のかとの問い合わせが年で0件程度あり 保健師が対応した --0 ドックにて発見し得たマンモグラフィ陰性DCIS症例の検討 社会医療法人財団 かじた ち 目的 乳癌の対策型検診として推奨されているマンモグラフィ 以下M G は 若年層に多いとされる高濃度乳腺の腫瘤検出が困難な場合があり 超音波検査 以下エコー 併用の必要性が論じられている しかし日本人 は 高齢者でも高濃度乳腺が多いと言われている 今回エコーで発見し た癌症例のMG判定 年齢 乳腺濃度の比較を行い どの年代において エコーが有用であったかを調べ 乳癌検診の精度向上について検討した 方法 H25年4月 H28年3月に当センターでMGを受 診した17, 403 人とエコーを受診した3, 512 人の要精査数 率 精検受診者数 率 癌発見数 率 の調査 また エコーで発見した癌症 例のうち MGを併用した11 症例についての検査別判定 年齢 乳腺 濃度を比較した 結果 要精査数 率 MG 805 人 4. 6 エコー106 人 3. 0 精検受診者数 率 MG 531 人 66 エコー84 人 79 癌発見 数 率 MG27人 0. 16 エコー19人 0. 76 であった また エコー MG併用者の癌11症例中 両検査陽性判定は5症例 42歳 51歳 61歳 65歳 75歳 平均59歳 脂肪性 不均一高濃度であっ た エコーのみ陽性判定は5症例 40歳 47歳 48歳 49歳 65歳 平均50歳 不均一高濃度 高濃度であった MGのみ陽性判定は1症例 52歳 散在性であった 結論 エコーのみ陽性判定の平均年齢は 両検査陽性判定に比べて9 歳 若かったが 40 歳代後半や60 歳代の方も高濃度の為 MGでは腫瘤 が描出されずエコーが有用であった よって若年層だけでなく発症リス クの高い年代にもエコー推奨は必要と考える またエコーの受診数はM Gの約 1/ 5と少なく 精検受診率はMGが低い結果であった 効率的 なエコー受診の推奨と共に 精査の重要性を伝える事も 乳癌検診の精 度向上に繋がると考える 6 46 受診者に乳房構成を知らせる取り組みについて 公益財団法人 目的 高濃度乳房においてはマンモグラフィ 以下 MMG の感度 が低いとされていることから超音波検査 以下 US の併用が推奨 されている 当センターで MMG と US の同時併用乳がん検診を 施行した受診者について最終判定結果と乳房構成について検討 したので報告する 対象 0年4月から06年月までの間 当 センターで MMG と US の同時併用検診を施行し 総合判定で要 精密検査と判定された55 例 平均 5. 歳 乳房構成の評価及び 判定は MMG と US ともに検診マンモグラフィ読影認定医 名によ るダブルチェックを行った 方法 要精密検査となった55 例を MMG と US 両方で要精査となった群 以下 MMG US 群 MMG のみで要精査となった群 以下 MMG 群 US のみで要精査となっ た群 以下 US 群 に分類し 群ごとに乳房構成と所見について検 討した 更に乳がんと診断された 例について同様の検討を行っ た 結果 乳房構成の割合は MMG US 群では脂肪性 乳腺散 在 86.% 不均一高濃度 高濃度.8% MMG 群では脂肪性 乳 腺散在8.9% 不均一高濃度 高濃度7.% US 群では脂肪性 乳 腺散在6.8% 不均一高濃度 高濃度6.% であった 所見につい ては MMG US 群では構築の乱れ MMG 群では石灰化の集簇 US 群では腫瘤性病変疑いの指摘が多かった 考察 MMG 群は US 群と比較し 不均一高濃度 高濃度の割合が低いことから 高濃 度乳房に対して US が有効であることが示唆されるが 一方で US の偽陽性の多さも検討課題として挙げられる 実際に乳がんと診 断された症例に関しては 症例数が少なく乳房構成に対する明ら かな差は認められなかった 結語 MMG 群と US 群の判定結果に は乳房構成の割合に差が生じている事から 不均一高濃度 高濃 度乳房における US 併用検診の必要性を再確認できた 戸田中央総合健康管理センター --08 え こ 梶田千恵子 村田美樹子 林 建男 石心会 アルファメディック クリニック 原田 恵実 田所佳奈子 坂上さやか 山中 聡 色摩 希美 野崎 浩二 症例は5 歳女性 06 年 6 月 当院にてマンモグラフィおよび乳 房触診検査を含む婦人科検査の入ったドックを受診した 自覚症 状は特になく 施行したマンモグラフィでは不均一高濃度を背景 とし 明らかな異常所見に乏しかったが 同日の触診検査にて左 AC 領域の異常を診察医が指摘 受診者への情報提供を行い 後 日の乳房超音波検査による二次検査を当院にて施行した 触診に て指摘した部位と同部位に径.x8.x9.mm の等濃度腫瘤 辺縁 不整 後方エコー不変ないし軽度増強 を確認した D/W 比 0.8 および形状からカテゴリー と判断し 本人への情報提供ととも に希望する精査機関へ受診勧奨した 精査の結果 針生検にて病 変は DCIS と診断され 手術が行われた 左乳房温存術 + センチ ネルリンパ節生検 Lt.Bp+SN が行われ 術中迅速病理検査にて 断端陰性も確認された 手術診断は DCIS TisN0M0 sstage0 で あり 最終病理診断も mucinous ca. with DCIS spread TN0M0 pstagei ly - v - ER + PgR + HER - Ki67 % と良好 な結果であった 左温存乳腺に60Gy の照射を行い術後ホルモン 療法 AI を開始 現在も良好に経過しており 早期発見 早期治 療となったことに満足が得られている 高濃度乳腺症例のうち診 察時に有意な所見が指摘された症例を対象とした二次検査を 受 診者の同意のもとで適切に施行することにより 特に要精査症例 の適切な拾い上げに貢献し良好な結果が得られているため 文献 的考察を加えて報告する Vol. No. 07 年

218 -- 社会医療法人財団 社会医療法人財団 こ や の かおり 小谷野 香 根上 昌子 石心会 石心会 さやま総合クリニック 健診センター 埼玉石心会病院 乳腺内分泌外科 萩原 美桜, 菅野壮太郎 菅原 知紀 児玉ひとみ 徳田 大塚 乳房超音波検査だけ有所見であった 健診で発 見された乳癌症例の検討 医療法人社団 いしかわ ひろき 石川 廣記 棚橋 侑加 湯浅 光恵 宇弘 博紀 相和会 みなとみらいメディカルスクエア 亀井 一彦 川上 愛子 宇田 亨 神谷 知至 季高 絢香 小川 知子 阿部佳奈子 4 日 木 7 47 8月 Vol. No. 07 年 口頭発表 第1日目 目的 MMG の感度は乳腺濃度に依存するといわれ 癌の発生率 が高いとされる高濃度乳腺の検診では MMG と US の優劣が問題 となっている この問題点を当院乳がん検診の成績から検討し た 対象症例 当院開設後1年目から平成9年月までの9年ヶ月 間の 検診を契機として発見された乳癌 例のうち 視触診 MMG で異常無く US のみにて異常所見が認められ 乳癌と判 明した7 例の画像所見等を検討した 全例女性で年齢は8 69 歳 平均47歳 方法 MMG 撮影は MLO,CC の方向 医師の読影 は5M モニター2 面構成端末を用い 超音波装置はドック検診で はB mode で 2 次検診では全例 strain 法の Real-time Tissue Elastography EG を施行し 全例当院の乳腺外来にて CNB か マンモトームによる組織生検 VAB を行っている 結果 MMG の乳腺濃度は NPO 法人マンモグラフィ 検診制度管理中央機構施 設画像評価委員会基準に従うと 乳腺散在 4 例 5% 不均一高 濃度 7 例 6% 極めて高濃度 6 例 % であった US による腫 瘍最大径は5.5 8.mm, 平均 9.8mm であった 病理組織型は浸 潤性乳管癌8例 非浸潤癌7例 6 浸潤性小葉癌例であった 逆に当院の MMG 陽性乳癌で微細石灰化例を除けば US 陰性乳癌 症例は認められなかった 結語 MMG 陰性で US のみ陽性の乳癌 症例は% と高率であり 腫瘍径が小さく非浸潤癌の比率も高く 高濃度乳腺に対する診断能は US が優っていた それらの症例は ほとんど 85 が高濃度乳腺を背景としていた また これら症 例で過去 2 年間に MMG 検査歴が確認できた症例は 例 8 と 多く 高濃度乳腺に対する啓蒙の徹底と対策が急務と考えられた 講演抄録 目的 マンモグラフィ MG での高濃度乳房 DB は乳がんそのもの のリスクや MG での偽陰性リスクが高いとされ DB であることを当該 受診者に報告したり 乳房超音波検査 US を追加したりする方向性 が議論されている そこで DB について MG と US での結果を検討し 今後のDBである受診者への対応について検討することを目的とした 対象 04 年 7 月から06 年 月までに 当健診センターにおいて MG と US を同日に受診した女性のうち日本乳がん検診精度管理中央 機構の検診マンモグラフィ読影認定医師によって MG が DB とされた 70例 同一例の複数年にわたる受診の場合には 初年度にて対象とし た 方法 MG と US の結果を検討した 結果 対象者の平均年齢は50.0±6.7 歳 70 例中 66 例 94. は MMG と US にて経過観察や精密検査が不要とされた 残り4 例は []MG で カテゴリー C / 両側微小円形散在性石灰化 US で左腫瘤 cm 程度 疑い 精査で乳癌 []MG で左の淡く不明瞭な集簇性石灰化 C/ US で異常なし []MG で右が明らかな良性石灰化 左が微小 円形集簇性石灰化 C/ US で右乳管内乳頭腫疑い [4]MG で C/ US で右線維線腫疑いと両側嚢胞であった [] と [] は経過観察中 [4] は要精査判定だが未受診で詳細不明である 考察 DB70 例のうち MG で Cとされた乳癌が1 例含まれていた ま た 94. は経過観察も精密検査も不要と判定された よって 過剰 診療や無用な不安の喚起となる割合も少ないと考えられた 以上よ り のような任意型検診において DB 者に対して DB であ ることを報告し 説明と同意の上で US を追加することは許容される のではないかと考えられた -- 一般演題 マンモグラフィで高濃度乳房であり乳房超音波検査も同時 に実施した 70 例についての検討

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220 一般演題 ( 口頭発表 ) 講演抄録 第 日目 8 月 5 日 ( 金 )

221 -4-0 便潜血検査の陽性的中率に影響を与える因子についての検討 健康管理科 消化器内科 淀川キリスト教病院 淀川キリスト教病院 すがはら えつこ 菅原 悦子 水窪由美子 松井 佐織 藤田 剛 阿南 会美 渡辺 直也 宮永 靖子 山本 晶子 眞弓 景子 杤谷四科子 -4-0 任意型大腸がん検診における便中トランスフェリン併用法 の有用性 かわむら 生長会 生長会 みのり 川村 実里 小林三津子 府中病院 消化器内科 府中クリニック 廣岡 大司 清水 郁也 大塚 直博 西川慶一郎 窪田 雅子 免疫化学的便潜血検査において 便中ヘモグロビンは腸内細菌 による変性を受けやすく 不安定さが問題となっている より 安定性の高いトランスフェリン測定を併用し有用性を検討した 対象 当検診施設の大腸がん検診受診者を対象とした 平成 年 6月 平成4年6月を第期 受診者986人 平成4年7月 平成6 年月を第期 95人 平成6年4月 平成8年月 69人 を 第 期とした 方法 日採便し 便中ヘモグロビン 以下 Hb お よび便中トランスフェリン 以下 Tf を測定した 1 検体でも Hb または Tf がカットオフ値以上であれば精査対象とした Hb は 00ng/ml 以上を陽性 Tf は第期 第期は50ng/ml 以上を陽性 第期は00ng/ml 以上を陽性とした 結果 期 期 期の順に 精査率は0.8% 9.5% 7.7% Hb 陽性率は7.% 6.0% 6.% Tf 陽性率は5.% 5.%.4%であった 精検受診率は約50 であった 大腸悪性腫瘍発見率は0.% 0.9% 0.5% で Hb 陰性 Tf 陽性 の大腸がん発見率 数 は0.0% 人 0.0% 人 0.004% 人 であった 第 期において 精査率が上昇したことおよび Hb 陰性 Tf 陽性大腸がん症例の Tf 値がいずれも00ng/ml 以上であったこ とより Tf のカットオフ値を引き上げた 第 期では精査率は適 正であったが Hb 陰性 Tf 陽性大腸がんは例のみの発見に留まっ た Tf は見逃されていた所見を発見する一助となりうるが 悪性 腫瘍の発見率は低値である Tf 値のカットオフ値 Tf 陽性群の 特徴について考察し報告する 0 50 当健診センターにおける便潜血陽性者の動向と今後の課題 について 一般財団法人 目的 大腸がん検診における便潜血検査の陽性的中率 PPV に 影響を与える因子を検討することで 精検受診勧奨をより効率的 にすることを目的とした 方法 04年月から06年7月までの 当院の検診にて便潜血検査陽性であった7 例のうち 当院で 全大腸内視鏡検査を施行された90 例から腸炎例を除いた885 例 を対象とした 内視鏡的有所見を癌 NET 高度異型腺腫 絨 毛成分を伴う腺腫 0mm 以上の管状腺腫または SSA/P と定義 したときの便潜血検査の PPV を分析し 受診者の背景因子が与 える影響の有無について検討した 検討する因子は 性別 年 齢 腹囲 BMI 喫煙 飲酒習慣 抗血栓剤服用の有無 痔核 の有無 便潜血定量値とした 結果 885 例中 45 例 6.4% に内 視鏡的有所見を認めた 内訳は癌 例 NET 例 高度異型腺 腫 49 例 絨毛成分を伴う腺腫 9 例 0mm 以上の管状腺腫または SSA/P5 例であった PPV に関与する有意な因子は二変量解析 では 年齢 6.歳対55.7歳,p<0.000 抗血栓剤服用あり 7.78% 対 5.8%,p= 飲酒習慣毎日.09% 対 4.6%,p=0.0 で あった 0 歳ごとの年齢層別の PPV を分析したところ 70 歳代 9.4 と60 歳代 0% が高かった 多変量解析では年齢 0 歳 増加あたり OR.57,95%CI:.-.88,p<0.000 と飲酒習慣毎日 OR.54,95%CI:.0-.0,p=0.04 が有意な因子であった 結論 便潜血検査陽性の受診者で60 70 歳代の方や毎日の飲酒習慣のあ る方には積極的に精検を勧める必要があると思われた また 抗 血栓剤服用や痔核を理由に精検受診を躊躇する受診者にも区別な く受検勧奨する必要があると考える 社会医療法人 社会医療法人 -4-0 たどころ 関西労働保健協会 かずゆき 田所 和幸 和久本義昌 黒島 俊夫 アクティ健診センター 大城 勲 西川 明宏 今岡 渉 長井菜穂子 宇野 正人 伊勢本奈緒 松原 明夫 目的 当健診センターにおける便潜血陽性者の動向と今後の課題につ いて検討した 対象 当健診センターでは00年4月より要精密検査指示者に対し 健 診結果に紹介状を同封し1ヶ月後に封書にて連絡するようにしている 00年4月から06年月までに当健診センターで便潜血検査を行った 8,679名 男性08,65名女性75,08名 を対象とした 結果 延べ便潜血陽性者9,740名 要精密検査指示率5. 精密検査実 施数050名 平均実施率. 年度別 精密検査所見は 異常なし887 例 大腸がん04 例 カルチノイド4 例 腺腫性ポリープ 08例 非腺腫性ポリープ0例 潰瘍性大腸炎9例 大腸憩室7例 その他458例 大腸がん04例のうち早期がん86例 進行がん5例 不明例 経年受 診で精査初回指示の場合進行がんは4例中1例のみで.9 経年受診 の精査複数回指示の場合は4例中7例7 初回受診からは9例中7例 4 であった 尚当健診受診以前の検査歴は不明であった まとめ 0 年よりでの面接体制が強化され受診者に精密 検査の受診勧奨を行う機会が増えた事により 0 年までと比べ精密 検査実施率の増加が見られた しかし 平均では. と低調な状況 が続いており 様々な理由で大腸内視鏡検査を敬遠する方もいますが 進行がんの割合を見ると早期に精密検査を受診する事の重要性が確認 できる 今後の課題は 受診者にとって受容性の高い検査の導入の必要性が考 えられ 健診施設で大腸内視鏡検査を実施する環境作りも難しい中 選択枝を広げる意味でも大腸CT検査の導入も有効な手段と考えられ る 今年度中に当健診センターでも大腸CT検査の導入を準備している 大腸腺腫と関連する因子の解析 当センターの受診者において 公益財団法人 学センター 公益財団法人 たかしま 日本生命済生会 総合健診クリニック 日本生命済生会 日生病院 しゅうじ 高島 周志 住谷 哲 中村 秀次, 平井 翠 藤岡 滋典 佐藤 文三 ニッセイ予防医 消化器内科 小豆澤深雪 奥野亜妃子 泉 由紀子 阪井 理恵 目的 大腸癌の発生に関する因子についてはこれまで報告がされているが 大腸癌の前癌病変である腺腫についての報告は少ない 当センターの人間 ドック受診者を対象にして 腺腫発生に関連する因子について検討した 方法 平成 7 年 月から平成 9 年 月までに当センターので全大 腸内視鏡検査を施行した7 名 男性 名 女性 5 名 について の各種データ 及び受診時に問診した生活習慣の因子について解 析した 成績 時に施行した大腸内視鏡検査にて7 例中 9 例 男 性 7 例 女性 例 7.0 に大腸腺腫を認めた 腺腫群 腺腫群の血清中性 脂肪値 TG は58.8±9.9mg/dl と非腺腫群 8.5±04.8mg/dl に比し有意 に高値を示し P 0.04 血清HDLコレステロール値 HDL は50.±9.4mg/ dl と非腺腫群 60.8±.4mg/dl に比し有意に低値であった P 0.00 更に 脂質異常の治療中の受診者 0 例 を除いた未治療例 97 例 での検討でも 腺 腫群 5 例 と非腺腫群 8 人 では同様の結果を得られた 便潜血とは関連が 認められなかった P 0.07 重回帰分析ではHDLが腺腫に一番強く関連 を示した P 0.00 食生活習慣 果物 野菜 肉 加工肉 発酵食品 運 動習慣 飲酒 喫煙習慣についても検討したが 今回は有意な結果が得られ なかった 結論 これまでにも大腸腺腫とTG HDLの関連を示すという 報告はあるが 我々の今回の検討でも同様の結果を得た 特にHDLがより 強く関連していることが示唆された また 今回の検討では便潜血判定に関 わらずに全大腸内視鏡検査をした症例を対象としており よりバイアスが少 なく検討できたと考えられる 高TG 低HDLの症例に対しては 便潜血 検査の結果に関わらずより積極的に全大腸内視鏡検査を勧めることにより 腺腫の発見治療と大腸癌の予防につながる可能性が考えられる Vol. No. 07 年

222 大腸内視鏡検査受診者に使用する資料の検討 食事調査で分かったこと 医療法人社団 とみた ち え 相和会 こ 冨田千恵子 中島 友紀 高橋 直樹 大腸内視鏡検査前処置における内視鏡的洗浄液注入法の有 用性と安全性の検討 横浜ソーワクリニック 横浜総合健診センター 平山真由美 櫻木美由紀 関根 康子 東海 東海 みどりかわ み 三浦加世子 古谷 亮 予防医学センター 篠原 中野 裕枝 綾子 目的 当院では全大腸内視鏡検査 TCS を年間約 4000 件施行して いる その内 嘔吐等のため腸管洗浄液飲用の困難な受診者が年 間約0人程度存在する そこで 上部消化管内視鏡 EGD 下に洗 浄液を注入することで苦痛の軽減が図れるのではないかと考え 当院スタッフを対象としてその有用性及び安全性について検討し た 対象 当院スタッフ5名 男性6名 女性9名 平均年齢40歳 方法 EGD 検査にて まず十二指腸下行脚に挿入しモビプレッ プ MOV 500ml を鉗子口からシリンジにて注入 その後 胃の 観察が終了した時点で胃内に MOV500ml を注入した 結果 全例 で予定通り MOV 注入可能であった 腸管洗浄度は4 例で良好で あり 例で追加内服を必要とした 平均 MOV 注入時間は約 4 分 であった 注入後から初回排便までの平均時間は5 分 前処置が 完了するまでの平均時間は9 分で 平均排便回数は6 回であった 偶発症や重篤な有害事象は認めなかった 検査後のアンケートで は 注入時 注入後の症状はほとんど無く 内服するよりは楽で あるとの意見が多かった 結論 内視鏡的洗浄液注入法は安全で 飲用に伴う苦痛を大幅に軽減でき 前処置時間の短縮も期待され る 今後受診者に対しても引き続き同方法を実施し さらに検討 を重ねていきたい 体重減量に向けた有効な保健指導の検討 過去の特定保健指導結果からの分析 社会医療法人財団 真宏 すぎはら さ き 杉原 早紀 朝重 美穂 白十字会 佐世保中央病院 田口久美子 永尾奈津美 健康増進センター 深井 絵美 中尾 治彦 齋藤 陽子 はじめに 当施設で行った特定保健指導の結果 以上の体重減少が できた者は 最終評価終了者の約5 であり 保健指導の効果は十分と は言えなかった 過去の特定保健指導利用者で 以上の体重減量で きた者について指導内容を分析し 効果的な支援方法について検討した 対象 過去に特定保健指導を利用者し 最終評価時に指導前の体重より 以上減量できた者6名 男性名 女性名 方法 食事 運動 飲酒 喫煙の計画立案率と実施状況 体重減少率別 性別での違いなどを分析した 結果 初回時からの体重減少率は 以上5 未満の体重減少者 男性 59.4 女性 以上の体重減少者 男性 40.0 女性 60.0 初回時の計画立案率は 食事 男性 8.9 女性 96.8 運動 男性 48.4 女性4.9 飲酒 男性64. 女性00 喫煙 男性54.5 女性7.4 計画実施状況は 食事改善 男性77.4 女性00 運動 改善 男性5.6 女性. 飲酒改善 男性78.6 女性50.0 禁 煙実施 男性9. 女性4. 初回時の行動変容ステージは 殆どが 熟考期以上であり 5 以上の体重減少者は40 が準備期であった 考察 今回の調査では 女性は初回時の計画内容を忠実に実施する傾向 があり 男性は初回時の計画とは異なる方法で実施する者も多くいた 女性は美容や健康の指向性が高く 改善する欲求が高いことが報告され ていることから 最初に具体的な方法を提案することが効果的であり 男性はフレキシブルに自分なりの課題を見つけ 実践していることから 初回時の計画立案は動機付けに重要と考えられた 特に 準備期である 場合は 具体的な計画立案は重要であり 熟考期とのグレーゾーンにあ る行動変容ステージの見極めが課題である 指導内容では 運動の計画 立案率が最も低かった 効果的な体重減少に運動併用は必須であり 運 動の指導技術の向上が課題となった Vol. No. 07 年 5 5 日 金 背景 健康意識が高まる受診当日の保健指導は 生活習慣の行動 修正への動機づけに効果的である 当施設は 当日結果説明を 全員に実施し 行動変容ステージや健康の価値観など受診者の個 別性を重視した保健指導を目指している 今回 体組成計測定を 保健指導に導入し良い指導ツールとして活用しているので報告す る 目的 動機づけ支援 積極的支援の指導ツールとして体組成 測定を実施し保健指導に活用することで効果的な指導ツールとな るか検討する 方法 動機づけ支援者に初回と6か月後 積極的支 援者に初回から最終面接日の指導前に身長 体重 腹囲 血圧測 定とタニタのマルチ周波数体組成計 MC-780A 体組成計検査機器 を使用し筋肉量 皮下脂肪量 基礎代謝量 内臓脂肪量測定を実施 測定結果表をもとに面接形式で保健指導を実施する 結果 動機 づけ支援者は 受診当日体組成測定と保健指導を実施 最終評価 日の結果について体組成計測定結果に強く興味を示し確実に来院 できた 6 ヶ月後の改善結果は良い傾向がみられた 積極的支援 者は 受診当日初回面接 ヶ月後 ヶ月後 6か月後まで4 回測 定し 結果を基に受診者 保健師 管理栄養士 医師らと結果を 共有し生活習慣改善の評価と提案を繰り返しながら目標到達でき た受診者は60% だった 回目の面談は 体組成計結果から管理 栄養士の指導を組み込んだ 体重減少に伴う筋肉量や皮下脂肪量 を可視化できることで受診者や指導者側にも良いツールとなっ た 体組成計測定を活用した保健指導は 指導間隔が空くことに より脆弱となりがちなモチベーションが維持され指導脱落者はい なかった 中でも40 代に指導効果が顕著にみられた 考察 体組 成計測定を用いた保健指導は 受診者のモチベーションの維持や 評価に有効である 特に積極的支援者の指導脱落者予防に有効な 保健指導ツールである 國本 8月 紗希 新小山市民病院 博子 口頭発表 第2日目 き 小島 講演抄録 野田 さ 大瀬戸果世 山永 義之 体組成測定を導入した特定保健指導の取り組み だ き 一般演題 の ゆ 緑川三由希 柏原 由美 目的 大腸内視鏡検査において 腸管洗浄を良好にすることは重要 である これに影響を及ぼす因子の一つに前日までの食事がある のオプション検査として行う場合は 注意事項が事前に 郵送される説明資料 以下 資料 で行われている 直接対面で説 明する外来患者と違い 注意事項が十分に伝わっていない可能性が ある 検査では実際に残渣があり観察に支障があることも経験して いる 資料が十分生かされていない可能性があり 見直しを行い改 訂したのでその結果を報告する 方法 06年6月から月の間に で大腸内視鏡検査を受けた70 例 以下 ドック と外来 を経由した84例 以下 外来 を対象とし 資料 前日の食事内容 排便習慣についてアンケート調査を行った なお 腸管洗浄の状況 以下 洗浄状況 は施行医が4段階で判断し を 良好 4 を 不良 とした 成績 資料を読んでいないドックは8 いた 資 料を読み食事の注意ができたと答えたドックは79 しかし その うち6 は野菜等を食べていた 外来は88 が食べていなかった 排便習慣は毎日排便有がドック8 外来7 であった 洗浄状況 は良好がドック79 外来 80 と違いは認められなかった 結論 今回の調査でドックと外来の洗浄状況に差がないことから 前日の 食事を意識できる資料であったと考える ドックの排便習慣が良い 傾向であったことも一因であるが 排便習慣を事前に知る事や注意 点の説明をする事は出来ない 資料を読んでいない事や 資料の内 容は理解したが実際には実行できていない受診者がいた ドックは 前日仕事をしている方も多く 食事の注意を守る事は容易ではない 検査の精度を高めるためには 確実に読んで頂ける工夫と実行しや すい内容にする事が今後の課題と考えられる 地方独立行政法人 福岡和白総合健診クリニック

223 -4-09 特定保健指導におけるフォローアップ検査の効果についての検討 公益財団法人 こばやし み SBS静岡健康増進センター き 小林 未来 塩村 惟彦 森下 佐橋 知代 徹 杉田 智子 遠山 和成 -4-0 特定健診問診項目から見る生活習慣病の原因についての検討 公益財団法人 松山 薫 目的 当センターでは特定保健指導の積極的支援対象者に対し 継続支援 か月経過時に対象者が行動目標を振り返り 食習慣の 改善と運動習慣の継続を図るためにフォローアップ検査を行って いる 特定保健指導を受け フォローアップ検査を実施した場合 としなかった場合の検査データを比較し その有効性を検討する 対象 平成 7 年 月 月の間に当センターで 生活 習慣病健診 特定健診を受けた積極的支援対象者のうち 翌年の 健診データが得られた9 人を対象とした フォローアップ検査を 実施した対象者を検査あり群 実施しなかった対象者を検査なし 群とした 検査あり群は 人 男性 0 人 女性 人 検査なし群 は59人 男性58人 女性人 である 方法 検査あり群 検査な し群における平成7年時と8年時の比較 検査あり群における 平成 7 年時とフォローアップ検査時の比較を対応のある t 検定に より検討した 検査項目は腹囲 体重 BMI 収縮期血圧 拡張 期血圧 中性脂肪 HDL コレステロール LDL コレステロール 空腹時血糖である 結果 検査あり群では腹囲 体重 BMI 中性脂肪が減少し HDL コレステロールは増加した p<0.05 検 査なし群ではいずれの検査項目も有意な変化はみられなかった 平成 7 年健診時と比較し フォローアップ検査時では腹囲 体 重 BMI 中性脂肪 空腹時血糖が減少し HDL コレステロール は増加した p<0.05 考察 検査あり群においてフォローアップ 検査時に検査値が改善し 年後も維持できていたことから 特 定保健指導の中間時に行うフォローアップ検査は支援実施者の意 欲を高め モチベーションを継続するために有効な手段であると 考えられる 今後も積極的にフォローアップ検査を勧め 特定保 健指導の効果を高めていきたい おばた 小畑 豊田地域医療センター たかゆき 貴之 宮嶋 忍 目的 特定健診の問診項目の回答について調査し 生活習慣病と 関連のある生活習慣を明らかにする 対象及び方法 平成5年4月 平成9年月の間に豊田市特定健康 診査を受診した延べ,46 人を対象とした 特定健診の問診項目 において 血圧を下げる薬 インスリン注射又は血糖を下げる薬 コレステロールを下げる薬を服用していると回答した人 また はそれらに対応する検査項目の結果値が治療を要するとなった人 と そうではない人とでχ 検定を用い 特定健診の生活習慣に関 わる問診項目の回答を比較した 有意水準は0.05とした 結果 高血圧症グループ 6,99人 では 喫煙 0歳の時からの体 重の増加 年以上の運動習慣 歩行速度 年間の体重の増減 食べる速度 間食 朝食抜き 飲酒頻度 飲酒量に有意に関連を 認めた 糖尿病グループ,080人 では 喫煙 0歳の時からの体 重の増加 年以上の運動習慣 歩行速度 年間の体重の増減 食べる速度 就寝前の夕食 飲酒頻度 飲酒量に有意に関連を認 めた 脂質異常症グループ 9,470人 では 喫煙 0歳からの体重 の増加 食べる速度 就寝前の夕食 間食 朝食抜き 飲酒頻度 飲酒量 睡眠に有意に関連を認めた 考察 つのグループで共通して 特に0 歳の時の体重から0kg 以上増加している人が生活習慣病になりやすいことが判明した 若年層へ健康意識をうえつけ 生活習慣を改善するためのアプ ローチをしていくことが重要であると考えられる 亀田メディカルセンター幕張 山形県立保健医療大学 東海大学 大学院 医学研究科 先端医科学専攻 東海大学医学部 基盤診療学系 健康管理学 東海大学医学部付属病院 健診センター 東海大学 大学院 ライフケアセンター 4 動脈硬化系 疾患服薬と各疾患リスク減少効果 特定健診制度下で有意に服薬率は上昇 おかだ みのる 岡田 実 古川千津子 光島 徹 島本 武嗣 新井千恵子 前田 隆 藤原 正則 森 里江 山下 和田 当院受診者における特定健康診査開始 8 年後の同一 受診者メタボリックシンドローム有病率変化についての検討 巧一 亮一 背景 医療費の増大に歯止めをかける目的で008 年度にスタートした特定健 診 特定保健指導は9 年を経過した この間我々の施設の受診者は 動脈硬化 性疾患リスクに関わる糖尿病 脂質異常 高血圧 以下疾患 の服薬率はいず れも明らかに上昇している 目的 疾患いずれか または糖尿病 脂質異常 高血圧を服薬している 服薬 非服薬 の 群に分け 各群の動脈硬化性疾患リスク保有率の状況を明らかに し 服薬と各疾患リスク保有率 また喫煙率との関連性の基礎資料を得る 対象および方法 05年度特定健診受診者 男性0,90名 5.5±8.0歳 女性 8,05名 5.5±7.8歳 計8,4名 5.0±7.9歳 を対象とし 性別 服薬 非服 薬 群別に動脈硬化性疾患リスクと喫煙リスク 喫煙者 を算出する 008年4 月からの8年間年次推移は会場にて報告とする 結果. 服薬率 いずれか服薬 男性9. 女性7.0 糖尿病薬 男性6. 女性.9 脂質異常症薬 男性4.4 女性0.4 高血圧薬 男性. 女性9.9. 糖 尿病リスク保有率 服薬群 非服薬群の順 以下同 男性 血糖 6.6/0.0* 喫煙率.9/4. 女性 血糖.0/.4* 喫煙率 0./5.4. 脂質異常リスク保有率 男性 脂質6.8/6.6* 喫煙.7/5.0 女性 脂質.6/8.0* 喫煙0.6/ 高 血圧リスク保有率 男性 血圧 6.7/6.6* 喫煙 5.8/5. 女性 血圧.0/5.9 喫煙0.6/5.4 考察. 男女とも糖尿病と高血圧の服薬者は有意にリスクが減少している 服薬がリスク減少に奏効していることがわかる. 女性の脂質異常症者は 服薬者のリスク保有率が高値であった 何故コントロール不良者が多いのか 等要因を検討したい. 男女とも服薬者の喫煙率が低値であった 服薬者の 健康志向が示唆される 4. 概ね服薬による疾患リスクの減少効果を認められ た 年次による服薬率上昇との関連性を検討したい 5 うらた な な 後田 奈々, 山野 光彦, 石井 直明4 岸本 憲明,,4 垂水 明奈 仁科 良, 行松 伸成 西崎 泰弘,,,4 博士課程 岩本 豊子 陰山 泰成, 背景と目的 008年4月より特定健康診査が開始され 05年度までにメタボ リックシンドローム 以下 MetS 有病率 5% 減少が目標とされた 当院の人間 ドック反復受診者における008 年度と05 年度の MetS 有病率について検討 した 対象と方法 東海大学医学部付属病院健診センターの受診者 より 008年度と05年度ともに受診した40歳以上75歳未満の計6596名 男性 8名 女性784名 を対象とした 性 年代別に MetS 有病率 各 MetS 構成 因子 腹囲基準該当率について比較検討した 結果 男性受診者の MetS 有病 率は 4.6% 6.7% p<0.0 と有意な増加を認めた 年代別では40 代にのみ.% 6.% p<0.05 と有意に増加を呈した 腹囲基準該当率も有意に増加 を示し 各 MetS 構成因子は全因子および血圧 血糖異常が有意な増加がみら れた 一方女性における MetS 有病率は.8% 4.0% p<0.00 と有病率自 体は低いが0% と顕著な有意な増加を認めた 年代別では40 代で0.5%.9% p< 代が.%.8% p<0.0 60台も.48% 4.5% p<0.05 といず れの年代も有意な増加を認めた 腹囲基準該当率は全ての年代で有意な増加を 示し 各 MetS 構成因子では 40 代は血圧 脂質および血圧 血糖異常 50 代 が全因子 60 代が血圧 血糖異常のみ有意に増加した 考察および結語 特 定健康診査の導入後 05 年度までに厚生労働省は MetS 有病率 5% 削減を目 標としたが 当院健診センター受診者では男女ともに MetS 有病率および腹囲 基準該当率の明らかな増加を認めた 特に40代では性差問わず顕著な有病率の 有意な増加を認めた 加えて その構成因子も血圧 血糖 脂質異常と多岐に わたった 健康関連指標は0代より変化をきたすため 初回受診時に将来への 重症化予防また動脈硬化性疾患の発症リスクについて ライフスステージに対 応したなお一層の予防啓蒙活動が必要かつ大変重要であると考えらえる Vol. No. 07 年

224 たちかわ総合健診センター 社会医療法人 大道会 帝国ホテルクリニック 検診技術部 放射線診 断科 社会医療法人 大道会 帝国ホテルクリニック 健診部 社会医療法人 大道会 帝国ホテルクリニック 検診技術部 7 年間のBMI 腹囲 体脂肪率の変化と肥満関連心血管危 険因子の変化との間の相関係数の差異の検討 お だ 小田 えいじ 栄司 腹囲正常者における内臓脂肪型肥満者の検討 おおたに ひでき 寺谷実希子 五嶋 恵美 山岸 由季 石黒 弥生 背景 当クリニックでは オプション検査として内臓脂肪 CT 検査を 行っている 腹囲や BMI が基準値の範囲であっても 内臓脂肪 CT 検査 の結果 内臓脂肪面積 以下 VFA が00cm 以上ある内臓脂肪型肥満の 者が存在する 内臓脂肪 CT 検査を行っていない場合 腹囲や BMI が基 準値の範囲であれば 高血圧 脂質異常症 高血糖等の動脈硬化のリス ク因子を保有していても 特定保健指導 以下 保健指導 の対象外とな るおそれがある 目的 メタボリックシンドロームを見逃さないように するために 腹囲正常で VFA00cm 以上の群では 生活習慣や検査結 果にどのような特徴があるか検討した 対象 007 年 4 月から06 年 月 までの当クリニック受診者のうち 腹囲測定と内臓脂肪 CT 検査を併用 したのべ,8 名 男性 7,98 名 女性,80 名 を対象とした 方法 腹囲 計測は立位臍高位で測定した VFA は X 線 CT 装置で臍部を1スライ ス呼気で撮影し 体脂肪測定ソフトウェアで測定した 男女別に 腹囲 正常群と腹囲基準値以上の群に分け 各々をさらに VFA00cm 未満群 VFA00cm以上群に分けた 腹囲正常で VFA00cm未満群を A 群とす る 腹囲正常で VFA00cm以上の群を B 群とする A 群と B 群で 生活 習慣 運動の有無 飲酒頻度 喫煙の有無 睡眠等 脂肪肝の有無 検 査結果等について比較検討した 結果 A 群は男性,6 名 女性,87 名 B 群は 男性 88 名 女性 68 名であった 高血圧 脂質異常症 高 血糖の中で項目二つ以上該当する者は A 群は 男性 5 名 0.4 女 性7名 6.0 B 群は 男性09名 8. 女性58名 4.5 であった また B 群は A 群と比較し 男女とも脂肪肝を認めるものが有意に多かっ た 考察 腹囲正常群でも脂肪肝を有するものは 内臓脂肪 CT 検査を施 行し 内臓脂肪型肥満を診断し 保健指導の対象とすることが望ましい 異なるソフトウェアから算出される胴回りおよび内臓脂肪 値の比較 健診室 秀樹 幸子 福本 和宏 沖永 晶子 浜松赤十字病院 東 友紀 島田田鶴子 むらまつ 村松 真也 戸倉 一美 医療技術部 坪井 放射線課 孝達 佐藤 幸夫 名倉 大樹 目的 当院にて 胴回りおよび内臓脂肪値の算出可能なソフトウェ アが追加された 従来から使用していたソフトウェアと 新たに追 加されたソフトウェアから算出される解析値の比較を行った 方法 使用したソフトウェアは Fat Scan ver.4.0 以下 Fat Scan お よび SYNAPSE VINCENT 腹部解析D ver.4. 以下 VINCENT 臍部のCT画像から胴回りおよび内臓脂肪値を算出した ソフトウェ ア間の内臓脂肪値の比較を行うため 受診者0名 男性77名 女性 5名 のデータを解析した 解析値の再現性を調べるため 4名の診 療放射線技師 以下 技師 により 受診者0名 男性6名 女性4名 の胴回りおよび内臓脂肪値の算出を行った また 大きさの異なる 種類の CT 評価用円柱ファントムを使用し ファントムの実測値 とソフトウェアから算出した胴回り値の比較を行った 結果 Fat Scan および VINCENT から算出された内臓脂肪値はそ れぞれ0.± ±44.であった p<0.05 両ソフトウェアか ら算出された内臓脂肪値は高い相関を示した r=0.97 VINCENT はFat Scanより 胴回りおよび内臓脂肪値ともに高い再現性を示し 胴回り値はファントムの実測値に近い値を示した 考察 ソフトウェア間で内臓脂肪値に差が生じた原因として 内臓 脂肪算出アルゴリズムの違いが考えられた Fat Scan は 技師に よる基準スケールの始点と終点の指定や 腹腔部の設定などが必要 であるが VINCENT は全自動解析のために 解析値は高い再現性 を示したと考える 結語 新たに追加されたソフトウェアである VINCENT は 従来か ら使用していた Fat Scan からの解析値と高い相関を示し 再現性 は高く 胴回り値はファントムの実測値に近かったため有用である ことが示唆された Vol. No. 07 年 5 5 日 金 目的 メタボ関連健診においては BMI と内臓脂肪量が関与し 腹 囲と内臓脂肪量は相関するとされる 腹囲と BMI の判定不一致者 は相当数認められ 検討を行った 対象 方法 2016年1月よ り12 月までの1 年間の健診受診者のうち 腹囲と BMI が共に測 定された男性2331人及び女性1342人の計3673人を対象 とした 年齢分布は17 歳より93 歳で 年代毎に階層化し検討 した 腹囲は立位臍レベルで臨床検査技師が 身長及び体重は自 動測定器にて測定した 腹囲は男性85cm未満 女性90cm未 満を BMI は25 未満を基準内とし それら以上を基準外とした 男性の腹囲 90 cm未満についても検討した 結果 腹囲と BMI の基準内 基準外の不一致率は 男性 22 女性 10 全体で 18 であった 男性腹囲基準を90 cm未満とすると 男性に おける不一致率は11 となり 女性における不一致率と近似した 腹囲が基準内の場合の BMI 基準内予見率は各年齢層において男女 共に95 以上であったが 腹囲が基準外の場合の BMI 基準外予 見率は男性55 女性62 と低く 男女共に高年齢化で予見率 は低下した 男性腹囲基準を90 cm未満とすると 予見率は向 上するが高年齢化に伴う予見率の低下傾向は変わらなかった BMI が基準内の場合の腹囲基準内予見率は 女性91 に対して男性は 70 と低かった 高年齢化による一致率の低下は 男性において 顕著であった BMI が基準外の場合の腹囲基準外の予見率は 男 性98 女性81 で 高年齢化による予見率の低下は認められ なかった 男性腹囲基準を90 cm未満とすると BMI が基準内 の場合の腹囲基準内予見率も BMI が基準外の場合の腹囲基準外の 予見率も女性に極めて近似した 結語 腹囲と BMI の相関性は高 年齢化により低下した 男性の腹囲基準は85cm未満よりも90 cm未満とした場合に 女性との較差は消失する しんや 8月 林 藤井 二美 博之 口頭発表 第2日目 はやし 西村 宮本 -4-6 腹囲とBMIの相関性における年齢較差 林病院 田内 純子 平石久美子 講演抄録 -4-5 ちひろ 大谷 千尋 原 朋美 鍵谷 俊文 一般演題 [ 目的 ] BMI 腹囲 体脂肪率の変化と肥満関連心血管危険因子の 変化との間の相関関係の差異を検討する [ 方法 ] 008 年度に当セ ンターを受診して同意書に署名し 降圧薬 血糖降下薬 抗高脂 血症薬の使用がなく 05 年度にも当センターを受診して 降圧 薬 血糖降下薬 抗高脂血症薬の使用がない男性64人と女性 96 人を対象として BMI 腹囲 体脂肪率の7 年間変化と血圧 空 腹時血糖 ヘモグロビン Ac 中性脂肪 HDL コレステロール LDL コレステロールの7 年間変化との間の相関係数を計算し そ れらの差異を検討した 体脂肪率は生体インピーダンス法によっ て測定した 相関係数の差異は z 変換法で計算し p<0.05を有意 差とした [ 成績 ] 男女とも 血圧 空腹時血糖 ヘモグロビン Ac 中性脂肪の変化との間の相関係数は BMI 腹囲 体脂肪 率の変化の 者の間に有意差を認めなかった 男性では HDL コ レステロールの変化と BMI および腹囲の変化との相関 r=-0.69 および -0. は体脂肪率の変化との相関 r=-0.7 より有意 に強く LDL コレステロールの変化と体脂肪率の変化との相関 r=0.406 は BMI の変化との相関 r=0.9 より有意に強かっ た 女性では LDL コレステロールの変化と体脂肪率の変化との 相関 r=0.9 は BMI および腹囲の変化との相関 r=0.6およ び0.4 より有意に強かった [ 結論 ] 薬剤投与のない 受診者の7 年間の観察で 肥満関連心血管危険因子の変化との相 関は BMI の変化と腹囲の変化との間に有意差をみとめず LDL コレステロールの変化と体脂肪率の変化との相関は LDL コレステ ロールの変化と BMI の変化との相関より有意に強かった

225 -4-7 運輸業の食生活に着目したメタボリックシンドロームとの相関 全国健康保険協会静岡支部 ななみ 名波 なおはる 直治 鈴木 大輔 渡辺 -4-9 男女における体脂肪率とレプチンおよび生活習慣病関連諸 因子との関係性 東海大学医学部付属東京病院健診センター 東海大学医学部健康管理学 東海大学医学部付属病院健診センター 東海大学大学院医学研究科ライフケアセンター 4 み こ 菊地恵観子 尾形 珠恵, 久保 明,, 小田夏奈江 山鹿 行松 伸成, 奥野 西埼 泰弘,,4, きくち 由莉 智織, 山田 千積 岸本 憲明, たかこ 菊池 貴子 吉田 洋子 健診部 榎奥健一郎 河津 捷二 櫛山 岩本 暁史 安彦 田原 たづ 目的 当院で5 年にわたりを受診した男性について どの ような生活習慣がメタボリックシンドロームの悪化と有意に相関して いたのかを解析する 方法 008 年から06 年の間で5 年にわたって 当院のを 回以上受診した男性を解析対象とした 最初に ドックを受けた時点と その5 年後の時点での糖尿病 高血圧 脂質 異常症 高尿酸血症の治療状態を調べた また最初にドックを受けた 時点での生活習慣を自記式問診調査から把握した そして治療状態の 変化と生活習慣の相関をスピアマンの順位相関係数を用いて解析し た 成績 対象患者は男性 0 人であった 観察開始時での年齢は5. IQR 歳 HbAc 5.7 IQR % であった 観察開始時 の各疾患の治療状態は 4つのカテゴリー なし 言われたこと がある 治療中 薬なし 4 治療中 薬あり から1つ選択する方 法で回答した 糖尿病は 56人 4人 0人 4 人 高血 圧は 45人 8人 8人 4 4人 脂質異常症は 5人 6人 4人 4 人 高尿酸血症は 8人 7人 0人 4 4 人だった これらの治療状態が悪化した人では どのような生活習 慣があったのかを解析した結果 飲酒頻度は糖尿病の悪化 P=0.008 及び高尿酸血症の悪化 P=0.09 と有意に相関した また平均睡眠時 間が短い人では高尿酸血症が悪化している傾向があった P=0.054 日 0 分以上の運動が週 回未満の人では有意に脂質異常症が悪化して いた P=0.050 更に 外食の頻度が多い人では有意に糖尿病が悪化 し P=0.07 既製の惣菜を買う頻度が高い人では有意に高血圧が悪 化していた P=0.00 結論 生活習慣の問診結果を用いることで 将来メタボリックシンドロームが悪化しやすい人を効率的にスクリー ニングすることができる可能性があり 有用と考えた -4-0 生活習慣病に影響を与える要因に関する検討 川崎医科大学 公衆衛生学教室 川崎医科大学総合医療センター 総合健診センター 社会福祉法人同愛記念病院財団 同愛記念病院 健康管理センター 川崎医科大学 健康管理学教室 4 さとう 目的 レプチンは 脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモンであ り 脂肪燃焼や食欲抑制に働くことが報告されている 本研究で は レプチンと体脂肪率の関係性を明らかにし 生活習慣病関連 諸因子に与える影響について検討することを目的とした 対象 東 海大学東京病院健診センターを受診した男性48名 平均年齢4±0. 歳 女性 46 名 平均年齢 8±8.6 歳 とした 方法 男女別に レプ チンと生活習慣病関連諸因子 体脂肪率 BMI 腹囲 血圧 TG HDLC LDLC FBG HbAc について相関分析を行い 相関の 認められた項目を体脂肪率 5% 毎で群別化した レプチンと各因子 について 一元配置分散分析により群間比較を行った IBM SPSS Statistics 有意水準 0.05 結果 レプチンの平均値は 男性 5.5 ±.78ng/mL 女性0.5±7. ng/ml であり 体脂肪率が男性5% 女性 0% を超えると有意に高値を示した 男性は BMI 腹囲 血 圧 TG に 女性は BMI 腹囲 血圧に レプチンとの間において 正の相関が認められた 一方 女性にのみ HDLC で負の相関が認 められた 一元配置分散分析の結果 男性はレプチン BMI 腹囲 TG に 女性はレプチン BMI 腹囲 HDLC に有意差が認められ 体脂肪率が高くなるほど悪化する傾向にあった まとめ レプチン は体脂肪率が高くなるほど明らかな上昇を示し 同時に生活習慣 病関連諸因子の悪化が認められた レプチンは生活習慣病発症に 抑制的に働く可能性が示唆されたが 男女ともに体脂肪率が一定 基準を超えるとレプチン高値のまま諸因子の悪化も認められてお り レプチン感受性に何らかの変化が発生する可能性も示された 4 54 男性ドック受診者のメタボリックシンドローム悪化に相関 する生活習慣の解析 朝日生命成人病研究所附属医院 東京大学医学部附属病院 千晶 目的運輸業態においては 他業態と比較しメタボリックシンド ローム 以下メタボ リスクが高いことがわかっている 運輸業は 深夜業も多いことから 生活習慣の特徴として夕食が遅い 食べ る速度が速いといった傾向があげられる そこで運輸業の生活習 慣の傾向に着目し メタボリスクとの相関関係を求めた 方法平 成 6 年度協会けんぽ静岡支部の生活習慣病予防健診の結果データ 74,456 人 より 業態区分ごとに就寝前 時間以内に夕食を摂る 群 以下 就寝前夕食群 朝食欠食群 間食を摂る群 食べる速 度が速い群に分け割合を求めた なお 問診時における設問項目 において無回答の者 メタボリスク値欠損の者 判定不能の者は 除外した さらに 上記 4つの習慣に単一で該当する群 就寝前 夕食を摂りかつ他のつの習慣それぞれに該当する群 いずれの 習慣も持たない群に分け 各習慣のメタボ有所見者に占める割合 を求め 全業態と運輸業における比較を行った 結果就寝前夕食 割合をメタボリスク該当者 リスク非該当者で比較すると 全業 態 運輸ともにメタボリスク該当者に就寝前夕食割合が多かった さらに4つの習慣のうち 単一の該当でメタボリスク該当者割合 が高かった群は就寝前食事 食べる速度が速い群であり 間食 朝食欠食の単一の該当群は いずれの習慣も持たない群とのメタ ボリスクの差が見られなかった 就寝前夕食を摂りかつ他の各習 慣に該当する群のメタボリスク有所見該当割合を全業態 運輸業 で比較すると 就寝間前夕食を摂りかつ間食を摂る群にのみ業態 差がみられた 運輸業のみ就寝前夕食を摂りかつ間食を摂る群が 就寝前夕食群の単一該当群よりメタボリスク有所見該当割合が高 い 運輸業における食事を摂る時間 間食の摂り方に課題がある と考察される きくち え -4-8 ゆ み 佐藤 友美,, 藤本 壮八4 勝山 博信 高尾 俊弘4 山田 桜子 藤田 有香 目的 生活習慣病治療の有無とその要因となる生活習慣を検討した 対象 008年4月より06年月末までに 当院にて特定健康診査を受けた 047名 男性4054名 女性66名 を対象とした 方法 生活習慣病の内服治療者延べ94名 高血圧症5名 糖尿病05名 脂質異常症57名 に影響を与えると予測される属性として性別 現在の肥 満 肥満 状況 特定健康診査の問診票項目について Decision Tree Analysis を用いて解析した なお 分析の結果から得られる分析モデルは影響の強 い要因から順番に上から下へとデータセットが分割されていく樹形図で表 現される 成績 すべてのデータセットは対応するスタート地点 各生活習慣病 から 樹枝分岐し 最終的な分類結果が得られ この分析では最も大きな影響を 与えた属性は 疾患共に共通して肥満であった この次に影響を与える属 性はそれぞれの疾患と肥満の有無で異なっていた 高血圧症では 非肥満 群の場合は飲酒量が次いで大きな影響を与えていた さらに飲酒量により 0 歳から0キロ以上の体重増加 年間に体重 キロ増減 十分な睡眠の順 に影響していた 肥満群の場合は0 歳から0キロ以上の体重増加が次いで 大きな影響を与え さらに歩く速度 夕食後の間食の順であった 糖尿病 では非肥満群の場合は性別が大きな影響を与え さらに週日以上の運動習 慣 飲酒頻度の順となった 肥満群では朝食の摂取 性別の順に影響がみ られた 脂質異常症では非肥満群は飲酒頻度 その量により0 歳から0キ ロ以上の体重増加 性別に影響がみられた 肥満群は就寝時間以内の食事 摂取 喫煙習慣 飲酒頻度が影響していた 考察 今回の分析では肥満が生活習慣病に対して大きな影響を与えていた このように樹形図のデータを可視化することにより 影響の大きな属性に 関しては逐次分析することが可能であり 疾病予防に繋がると考えられた Vol. No. 07 年

226 たなか内科クリニック 大分県厚生連健康管理センター 職域における睡眠時無呼吸スクリーニング検査の必要性 たなか 田中 ストレスチェックと生活習慣の関連について しげみ いのうえ ゆ 茂美 し ほ 志保 葉子 オリーブ高松メディカルクルニック 福井 敏樹 花車 典子 丹生谷成美 -5-0 当施設におけるストレスチェックサービス事業の現状 特定医療法人財団博愛会 天神ヘルスケア事業部 産業保健事業部 特定医療法人財団博愛会 天神ヘルスケア事業部 特定医療法人財団博愛会 うちだ よしあき 足達 那須 郁真 繁 小田千恵美 佐々木一尚 当施設は健診事業とともに産業保健事業にも力を入れており 平成 9 年 4 月現在 76 事業所と産業医の派遣委託契約を結んでいる 平成 7 年 月 日から50 人以上の従業員を雇用している事業所に対して ストレスチェ ックが義務づけられたが 当施設においても産業医契 約先の事業所を中心にストレスチェックのサービス事業を開始した 実施方法 ストレスチェックシステムを導入し ストレスチェックの 実施 高ストレス者に対する面接指導の受診勧奨および実施 事業所 の要望に応じて集団分析結果を提供している IT による受検を原則 としているが 事業所の事情に応じ回答用紙による受検にも対応して いる 当施設の特徴としては 産業医の面接指導の負担を軽減する ために 面接指導希望者は当施設へ来所し 常勤の心療内科医が実施 する点にある 実施状況 本事業を開始した平成 8 年 4 月から平成 9 年月末までに 事業所,85名にストレスチェックを実施した 受 検者数は,498 名 87.6 で うち高ストレスと判定され面接指導勧奨 を行なった人数は0 名 対受検者 8.4 だった うち平成 9 年 月末 現在で実際に面接指導を実施した者は8 名 対面接指導勧奨者 8.5 であった 集団分析結果の提供については当施設がストレスチェック を実施した事業所のうち4事業所 6.4 であった 課題 ストレス チェック事業の企画段階では実施方法や作業工程に混乱があり サー ビス提供までに時間がかかったが 試行錯誤を繰り返し 現在では比 較的円滑に実施できるようになった 現在 次年度に向けて今年度の 取り組みを振り返り 作業工程を見直すことにより より多くの受託 ができるように改善を図っている また 事業所に対しては集団分析 の重要性について積極的に広報し ストレスチェックがメンタルヘル ス対策の一助になるように貢献していきたいと考えている Vol. No. 07 年 日 金 竜吾 はじめに ストレスチェック制度の施行を受け 当センターでは 平成 8 年 月から健康診断と同時 または単独で実施するストレ スチェ ックを開始した 今回 健康診断と同時に実施したスト レスチェ ックの結果と生活習慣の関連を検討したので報告する 対象及び方法 対象は 平成 8 年 月 月に健康診断と同時に 実施したストレスチェック 職業性簡易票57版,58名 男性,96 名 女性,87名 平均年齢44.8歳 結果を厚生労働省の示す高ス トレス者が0% 程度となる基準点に基づき 高ストレス判定該当 群 以下該当群とする と非該当群に分け 問診票より取得したス トレス関連項目及び生活習慣関連項目 喫煙 飲酒 食習慣 運動 について比較した 有意差検定にはカイ乗検定を用いた 結果 高ストレス判定該当者は合計 65 名 0.% 男性 45 名.% 女性0名 9.% 平均年齢4.4歳であった ストレス関連項目では ストレスが多いと感じている について該当群 89.% 非該当群 49.7% 睡眠で休養が十分とれている について該当群 7.% 非 該当群 57.8% といずれも有意差を認めた 生活習慣関連項目の タ バコを吸う 朝食を週 3 回以上抜く 外食や惣菜をよく利用 する 缶ジュースや缶コーヒーをよく飲む 就寝前 2 時間以 内に夕食を週回以上摂る お腹いっぱい食べる ほぼ同じ年 齢の同性と比較して歩く速度が速い については 該当群に比べ て非該当群が有意に良好な生活習慣であった その他の食事 運 動項目 飲酒状況 体重変化 生活習慣改善の行動ステージでは 有意差は認められなかった 結語 高ストレス判定該当者はスト レスの自覚があり 睡眠も有意にとれていないという結果であっ た 喫煙 食習慣 運動の生活習慣も非該当群に比べ悪い結果で あった 職業性ストレス軽減のための支援だけでなく 今後はさ らに生活習慣病予防のための指導も必要と考える 内田 義昭 藤岡 和徳 目的 ストレスチェックを実施した事業所 6 社の57 項目の結果から ス トレス度の差が大きい項目を抽出し 簡易版項目および平成年度調 査研究報告書で重視する 以下 標準的ストレス 9 項目との比較を検討 する 対象 平成8年度にストレスチェックを実施した A F の6社 回答総 数506名とする 方法 6 社の健康リスクを算出する 6 社を素点換算法に基づく評 価点の算出方法により8項目に分類し ストレス度の点数差が大きい項 目を抽出し 簡易版 項目および標準的ストレス9 項目と比較する 身体愁訴の質問 項目からストレス度の点数差が大きい項目を抽出し 簡易版項目と比較する 結果 6 社の健康リスクは A 社 75 B 社 84 C 社 9 D 社 99 E 社 4 F 社 6であった 高ストレス者の出現率は健康リスクが00 未満 4 社で 7 5% 00以上は社で0% 以上であった 8項目で差がみられた項 目は 活気低下 疲労感 身体愁訴 職場環境 仕事のコントロール度 働きがい 上司のサポート 同僚のサポート で 簡易版項目の中で は 疲労感 仕事のコントロール度 上司のサポート 同僚のサポート に差がみられた 標準的ストレス9項目では 疲労感 に差はみられたが 不安 抑うつ に差はみられなかった 身体愁訴 では 頭重感 頭痛 首筋 肩こり 眼精疲労 胃腸不調 便秘 下痢 に差がみられたが 簡易版項目に含まれる 食欲不振 不眠 に差はみられなかった 考察 ストレス反応は 活気低下 がまず出現し 身体愁訴 や イライ ラ感 疲労感 次いで 不安感 最も重い段階で 抑うつ感 が現れる といわれている 今回の対象者では 疲労感 までの差を認めた 仕事の ストレス因子では簡易版項目以外に 職場環境 働きがい にも差を認 め より早期からの改善が求められる項目であることが示唆された 佐藤 8月 はやし 如水会 佳代 口頭発表 第2日目 事業場6社のストレスチェックの傾向から見えてくること ストレス関連因子の検討 曽我 講演抄録 -5-0 林 鵜川 こ 一般演題 目的 睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気などの症状により 職域 において 労働災害の多発や集中力の低下 ミスを招き 生産性 を低下させることが知られている 自覚症状が乏しく本人も周囲 も気づかないために放置されていることが多い 近年 高血圧 糖尿病等の生活習慣病との関連が認められており 中等度以上の 睡眠時無呼吸症候群を放置すると 脳 心血管障害のリスクを上 昇させるとの報告もある 労働災害のリスク軽減と働く人々の健 康管理のため 早期発見と早期治療が求められる 職域において 健常な労働者を対象に睡眠時無呼吸障害指数 RDI Respiratory Disturbance index の測定を行い 生活習慣病関連項目との関 連を検討した 対象と方法 某交通企業において 007 年 0 月の 健康診断時に 無症候で睡眠時症候群未治療の男性職員 04 人 平均年齢 4.±.6 歳 を対象にフローセンサーを用いて RDI 0 秒以上の呼吸停止 低換気の回数 / 時間 を測定した 測定結果 は正常 軽症 中等度 重症の4群に分類し 年齢 BMI 血圧 HDL LDL HbAC 質問表で把握した鼾 睡眠中の呼吸停止 日中の傾眠 ESS の自他覚症状の有無の関連について検討した 結果 RDI の有所見者は498 人 47.7% であり うち中等度 重症 群は0 人.5% を占めた DRI が重症化するほど BMI 収縮期 血圧 拡張期血圧 HbAC 低 HDL も有意に関連性が高くなり 自他覚症状では鼾 呼吸停止の関連も有意に高かった 考察 就 労している健常男性の約 50 近くが RDI 有所見を示した 中等度 重症群が.5 と高率に認められたことにより 睡眠時無呼吸 症候群の有病率が高いことが示された 更に RDI が重症になるほ ど BMI 収縮期血圧 拡張期血圧 HbAC HDL の悪化が認め られた 睡眠時無呼吸症候群は自覚症状が乏しく放置されやすい ことから 職域におけるスクリーニング検査は多岐に亘るリスク 軽減のために有用且つ必要である 医療法人社団 み 井上裕美子

227 当法人におけるストレスチェック制度の取り組み 医療法人順風会 医療法人順風会 くろかわ 黒川 八木 就業時間内における短時間の軽体操実践が勤労者の身体 的 心理的疲労度に及ぼす効果 産業保健室 順風会健診センター やすのぶ 泰伸 完 羽田野今日子 長谷部靖子 渡邉 早苗 目的 労働安全衛生法の改正により ストレスチェック制度が開 始され 実施していく中で様々な課題が明らかになってきた 当 法人でも事業所と連携し良い運用を目指し取り組んできた その 取り組みと新たな課題について検討した 対象 方法 ストレスチェック制度の開始と合わせ 当法人内に 専門チームを設置した 事業所に対して今回のストレスチェック 制度の趣旨や目的理解 各種アドバイスなど必要に応じサポート を行った さらに 受検者に対して 高ストレス者が利用できる 電話相談や個別相談窓口を準備した また 高ストレス者非該当 者であっても不安 うつ傾向がみられる受検者に対しては 電話 相談の対象としアプローチを行った 一方 受検後のフォローと して 地域ごとに精神科 心療内科の専門医療機関と協力し 産 業医を含めた連携調整を行った 改良を行いながら運用を行い最 終的に 当法人で平成 7 年 月 日から平成 8 年 月 日まで,07名 男性7,986名 女性,087名 がストレスチェックを受検 した 結果 考察 全受検者の.9 にあたる,709 名が高ストレス者と 判定された しかし 事業所によってはストレスチェック検査だ けの依頼もあり 当法人で把握できている医師面接 保健師によ る電話相談 個別面談の利用状況は少なかった 高ストレス者の 放置状態 や 事業所におけるメンタルヘルス対策の理解不足が 明らかになった 今後 医師面接が利用しやすい環境づくり 産 業医との密な連携の必要性など 課題も出てきた 次年度にむけ ストレスチェックプログラムに改良を加え さらに広く介入でき る取り組みを構築中である 公財 明治安田厚生事業団 ウェルネス開発室 公財 明治安田厚生事業団 体力医学研究所 兵庫大学 健康科学部 健康システム学科 立命館大学大学院 スポーツ健康科学研究科 4 はなわ 塙 北濃 さとし 智史,4 成樹 小野寺由美子 北川瑛梨子 永松 俊哉 朽木 勤 社会医療法人抱生会 丸の内病院 健診センター 社会医療法人抱生会 丸の内病院 公財 明治安田厚生事業団 ウェルネス開発室 公財 明治安田厚生事業団 体力医学研究所 兵庫大学 健康科学部 健康システム学科 順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 4 なかじま ゆ り え 中島ゆり恵 鬼熊 永子 五十嵐 淳 奥原ゆう子 森 哲夫 椛島 博彰 松下 光 五味 英一 長畦登三子 佐藤 篤 はじめに 厚生労働省がストレスチェック等でメンタルヘルス不調を未然に防 止するための対策をとっている中 当センターでは心と身体両面の健康増進を 目的に 従来の身体の健康に対する検査及び支援に加え 心理面への支援も健 康診断と同時に行うため 東大式エゴグラム TEG をオプションとして導入 したのでその経過を報告する 方法 平成8年月4日 平成9年月日の TEG 実施者データ 職員 44 名を対象に検査を実施した後のアンケート集計データ と を基に SWOT 分析を実施する 結果 の期間のドック 健診受診者94名のうち TEG 実施者は8名で 年 齢層は50代が9 40代が4 で多く 74 が企業労働者であり 女性が66 でやや多かった 今回の結果を受けて感じたことについて 自分で思ってい た結果と同じ が66 思っていた結果と違う が6 だった 結果を受けて 自分の考え方や行動を変えてみようと思ったかについては 思った が66 で 結果に対してのカウンセリングについては 受けてみたい が4 であった 抽出した強みは 近隣の健診機関では行っていない 精神科医 産業医 産業 カウンセラー等多職種が所属しており連携が取れること等が挙げられた 考察 メンタルヘルス対策の基本的考えは自らがストレスに気付きセルフケア の必要性を認識することである 今回のアンケートからも TEG の結果により 自分の性格と内面にあるストレスに気付いた人がいること また気付きに対す る支援を必要としている人がいることがわかった 今はホームページとリーフ レットのみの広報活動だが 企業を訪問し心の健康の必要性を直接伝えること で実施者を増やす事や 問診や保健指導の際にメンタル不調を抱えている受診 者へのアドバイスの一つとして運用を構築していく必要性がある また 当院 の強みを生かした多職種との連携によるフォローアップにつなげていきたい 6 56 裕子 目的 長時間労働や残業による勤労者の疲労が社会問題になっている 心身の過度なストレスは疾患リスクを高め 労働生産性の低下につなが るため勤労者が日々の疲労に適切に対処することは重要な課題である 適度な運動は疲労の軽減に有用だが 職域での継続的運動実践が従業員 の疲労度に及ぼす影響を報告した例はほとんどない そこで 本研究は 1ヵ月間に渡る 就業時間内の短時間の軽体操の実践が勤労者の身体的 心理的疲労度に及ぼす影響を検討した 方法 東京都内でデスクワーク を行う勤労者 7 名を対象とし 代 75.4 女性 68. 軽体操群 4 名と体操を実践しない統制群 9 名に割り付けた 両群とも通常通り に勤務し 体操群は毎日 5 時からの 分間 リフレッシュやリラックス を意図した軽体操を実践した 疲労度の評価には自己診断疲労度チェッ クリストを用い 身体的 心理的疲労度 および総合的疲労度を評価した 結果 二要因分散分析の結果 全ての疲労度評価指標において有意な交 互作用が認められ P<0.05 軽体操群では介入前後で疲労感は統計的に は変わらず 一方 統制群では疲労度が増大している傾向があった P また 体操実施開始時の疲労度により高疲労度群と低疲労度 群に分け 統制群を加えた 群を用い分析した結果 有意な交互作用が 確認され P<0.05 高疲労度群のみ体操実施前後で心身の疲労度が軽減 する傾向にあり この傾向は特に身体的疲労度で強くみられた P=0.0 結論 勤労者が仕事の休憩時間や空き時間に軽体操を1か月間行うこと で 心身の疲労度を維持 軽減できることが示された 特に 身体的な 疲労感が顕著にみられる者に対して有効であると考えられる 以上のこ とから 短時間であっても仕事の合間に軽体操を行うことで 心身の休 息が図られ 日々の疲労に適切に対処できる可能性が考えられる 当センターにおけるTEGを用いたメンタルヘルスケアへの 取り組み 甲斐 就業時間内の短時間の軽体操が勤労者の気分に及ぼす効果 リラックスおよびリフレッシュ体操の比較 お の で ら ゆ み こ 小野寺由美子,4 北濃 甲斐 裕子 町田 修一4 成樹 塙 永松 智史 俊哉 北川瑛梨子 朽木 勤 目的 近年 勤労者のメンタルヘルスの保持 増進に注目が集まっている 運動は心理状態の改善に有用であり 勤務時間内の休憩時間等を有効活用す ることが望まれる 勤務中にはゆったりと気分を落ち着けたい時とすっきり と気分を転換したい時があるように考えられる そこで 本研究では仕事の 休憩時間中の一過性の軽体操が勤労者の気分に及ぼす影響について リラッ クスとリフレッシュの違いに着目した体操を考案し 検討した 方法 東京 都内でデスクワークを行う勤労者 60 名を対象とした 代 7.5 女性 80.7 対象者は リラックス 腹式呼吸法 筋弛緩法 ツボ刺激法の静的 種目を座位で実施 とリフレッシュ ストレッチング 太極拳 マッサージ の動的種目を立位で実施 を目的とした種類の軽体操を無作為に実施した 対象者は勤務日の5 時から 分間 一斉にどちらかの軽体操を2 週間ずつ実 施し ともに5日目の体操実施の直前直後に気分を評価した 気分の評価に は二次元気分尺度を用い 活性度 安定度 快適度 覚醒度を評価した 結果 二要因分散分析の結果 活性度において時間 体操前 後 群 リラックス リフレッシュ体操 の有意な交互作用が認められ 両群ともに活性度の有意 な向上が確認され P<0.05 リフレッシュ体操群の方がより大きく改善する 傾向がみられた リラックス群 d = 0.8 vs. リフレッシュ群 d = 0.5 また 運動様式に関わらず 軽体操前後で有意に安定度と快適度が向上し 覚醒度 は低下した P<0.05 結論 勤労者が仕事の休憩時間に短時間行うことがで きるリラックス リフレッシュ 種類の体操を比較したところ どちらの体 操でも 落ち着き 気持ちよく快適にゆったりとした気分になった 特にリ フレッシュ体操は リラックス体操よりもイキイキと活性化した気分を高め ることが示され 目的に応じた活用が期待できることが示唆された Vol. No. 07 年

228 -5-08 ストレスチェック制度におけるメンタルヘルスケア研修会 の有用性 一般財団法人日本健康管理協会 部医療連携課 一般財団法人日本健康管理協会 おかもと ひろよ 岡本 浩代 鏑木 淳一 近田 新宿健診プラザ メディカルサポート 新宿健診プラザ 医局 沙知 鈴木 直子 三枝 昭裕 道徳 橋本 俊彦 背景 低線量胸部 CT は推奨グレード I である 一方 我が国では 非喫煙者に対する低線量胸部 CT の有効性を検討するランダム化比 較試験が開始されるなど 低線量胸部 CT への期待が高まりつつあ る 目的 当施設の健診における肺がん検診は 胸部 X 線 検査 以下 XP に加え 低線量胸部 CT 検査 以下 CT を実施してい る 過去約年間における検診成績から CT の有用性を検討した 方法 006年4月から06年月までの肺がん検診男性受診者のべ 78,94 例 検診方法 XP 単独 58,505 例 XP CT 併用 9,567 例か ら発見された肺がん例を対象に 1 検診方法別の肺がん発見率 および進行度 2 CT 受診歴 初回 vs 複数回 における進行度を 検討した 結果 1 全体の肺がん発見数 率 は/78, うち早 期がん数 率 は/ 66.7 であった 検診方法別の肺がん発見 数 率 / 早期がん数 率 は XP 単独が8 例 0.0 /4 例 50.0 XP CT 併用が5例 0. /8例 7.0 であり XP CT 併用で 高率であった XP CT 併用のうち XP では描出されず CT での み指摘可能であったのは0/5 80 であった 2 XP CT 併用 発見がん5 例中 CT 初回が6 例 複数回が9 例であった 早期が ん数 率 は CT 初回が4/ 複数回が4/9 7.7 で 複 数回受診の方が高率であった 考察 XP CT 併用は肺がん発見率 早期がん率が高く CT での み発見された症例も多くを占めていたことから 肺がん検診にお ける低線量胸部 CT の有用性が示唆された さらに複数回 CT 受診 が早期発見に寄与する可能性はあるが 最適な受診間隔について は今後症例を蓄積して検討する必要があると考えられた 北里大学メディカルセンター 放射線部 北里大学メディカルセンター 健康管理センター 齋藤 一広 つちや 土屋 純 今花 仁人 柳田 智 池永 誠 目的 当院ではのオプションとして低線量肺がん CT 検診を行っている. 撮影した画像は医用画像情報システム Picture Archiving and Communication System 以下 PACS に肺野条件と 縦隔条件を送っている 低線量肺がん CT 検診は 既知の通り線 量を CTDIvol を4mGy を上限に2mGy を推奨条件と肺がん CT 検 診認定機構が規定を定めている つまり 縦隔条件の画像は通常 の胸部 CT の条件で撮影した画像に比べると非常にノイズ成分の 多い画像となっている そこで 現在は再構成関数と量子フィル ターを調整することでノイズを抑えた画像にして PACS に送っ ている 今回 当院で使用している3 Dワークステーション テ ラリコン社製 Aquarius intuition 以下 AQi にある igentle を使う ことで さらなるノイズ低減の可能性を検討した 方法 1 肺がん検診用のプロトコルで水ファントムを撮影した 2 撮影した画像を Original とし AQi で igentle 強度が3種類 をかけた画像を igentle igentle igentle5とした 3 それぞ れの画像を Image J で解析し Noise Power Spectrum を算出し 比較した 結果 Original igentle igentle igentle5の順でノイズ成分 は減少した 結語 igentle を使うことで 画像のノイズ成分が減少することが 分かった このことから肺がん CT でノイズの多い肩の部分や肝 臓レベルの読影がより正確に行うことができると考える さらに 新しい CT 装置でなくても AQi があれば さらなる被ばく低減も 期待ができる Vol. No. 07 年 日 金 目的 平成 年 4 月より 施設内検診においてオプション検査と して低線量肺がんCT検診を開始した 当センターは 肺がん CT検査を受診する際 呼吸器検診 胸部単純 X 線撮影 は必須 としている そこで 呼吸器検診と比較した肺がんCT検診の5 年間の実績を検討したので報告する 対象 平成 年度から平成 7 年度まで 当センターで実施した肺がん CT 検診受診者 4,0 名 と呼吸器検診受診者 4,045 名 結果 5 年間の受診者数の推移 H-H7 55 名 766 名 966 名 97 名 090 名と年々増加傾向 にあった 5年間で経年受診者数は964名であった 結果 肺がん CT 検診と呼吸器検診の成績の比較肺がん CT 検診成績 〇肺がん 判定要精検率 H-H 〇がん発見数 CT検査のみ 7 名 発見率 0.4 呼吸器検診成 績 要精検率.46 精検受診率 77.5 〇がん発見数 8名 発見率 0.06 考察 平成 年度施行時は予約制であったが 後に制限を設けないこととした 翌年には 住民への講演会やリー フレット等活用したことが検査数増加に繋がったと考えた 結 果 2では 経年受診者は約 40 であり 要精検から経過観察にな る割合が多く要精検率が年々減少する要因と考えた CTがん発 見率は0.4 で呼吸器検診 0.06 の.4 倍と高率であった その 症例のほとんどは胸部単純X線検査では病変の指摘はできなかっ た 結語 当センターにおける肺がんCT検診のがん発見率は 呼吸器検診より.4 倍高かった 今年度からは 新たに施設外検 診の住民を対象とした肺がんCTに検査を実施する リスクの高 い受診者に対し受診勧奨をすすめ がんの早期発見に努めていき たい じゅん 8月 貴也 東條 当院における肺がんCT検診の縦隔条件の画質改善の工夫 荘内地区健康管理センター 佐藤 理江 口頭発表 第2日目 賢 吉村 講演抄録 佐藤 さちえ 幸恵 繁 一般演題 菅原 翼 土門 祐介 鶴岡地区医師会 げ -5- 当施設の低線量肺がんCT検診の現況 たすく 特定医療法人財団博愛会 センターウェルネス天神 特定医療法人財団博愛会 博愛会病院 ゆ -5-0 すがわら 当施設における肺がん検診成績 弓削 那須 目的 平成7年度月から開始されたストレスチェック制度は 企業の過 重労働対策および個人のセルフケア対策を行う上で重要である ストレス チェック制度の重要性を各企業に伝えるため 当施設では メンタルヘル スケア研修会を開催したので その有用性を明らかにすることを目的とし た 方法 各企業がストレスチェック制度の契約を行うにあたり ストレ スチェック制度を実施する前の従業員に対する周知の目的 並びに実施後 のメンタルヘルスケア対策の必要性をテーマとして 保健師がメンタルヘ ルスケア研修会の講師を務めた 本研修会終了後 各企業におけるストレ スチェック制度の実施とその後に講じた対策について調べた 結果 1 本研修会は ストレスチェック制度の説明会 メンタルヘルス一般の知識 セルフケア研修会 管理職研修会 ラインケア 研修会に分類された 特に 管理職研修会では 法的背景とメンタルヘルス 管理職の役割 ラインケ アの必要性 ストレスによる疾患について説明した 1回の研修会の所要 時間は 0 分から0 分で 計 7 回行った この結果 これら7 企業は メンタルヘルスケア対策について積極的に取り組み始めた 例えば 企業 が従来からかかえていた 不安障害がある従業員との接し方 心身症と 考えられる従業員からの異動願いの受け入れ方 などに対する個別の相談 支援に発展している 紙面あるいは WEB でストレスチェックサービスの 回答を得た5,04人中 高ストレス者,987人が抽出された これら高スト レス者の中で希望者 08 人に対して 医師が面接を行った 考察 メンタ ルヘルスケア研修会は 各企業に対して ストレスチェック制度を円滑に 行う体制の構築 リスクマネージメントの理解の点で有用と考えられた 研修会の内容を充実させ 特にラインケアの重要性をより強調し 職場環 境の改善につなげることが今後の検討課題として残された 一般社団法人 -5-09

229 -5- 肺がん検診における診療放射線技師による異常所見検出教 育ツールの作成 社会福祉法人 聖隷福祉事業団 保健事業部 聖隷健康サポートセンタ Shizuoka 東京都結核予防会 奈良産業保健総合支援センター 聖隷福祉事業団 保健事業部 うえはら すすむ 上原 晋 川合 正志 福田 崇典 鈴木 千晶 高橋 朋子 影山 善彦 鈴木 美香 畠山 堀場 雅行 公寿 背景 当施設では 低線量肺がん CT 検診の啓発と診療放射線技 師による異常陰影検出能の向上を目的として 0 年に静岡か ら 肺 が ん を な く す 会 ALCA Anti-Lung Cancer Association in Shizuoka を立ち上げ 放射線科医及び肺がん CT 検診認定医師を交 えて 毎月症例検討会を行っている 読影教育用ソフトウェアとし て The Simulation 東京から肺がんをなくす会監修 を所有してい るが シングルスライス CT 画像が大半を占めており 近年では当 施設の画像との差異が著しいため新たなツールが求められていた 目的. 症例検討会資料をもとに肺がん検診症例を集め 正常例を 含めた教育ツールとして DVD を作成すること. 胸部 X 線と低線 量胸部 CT 画像の異常所見検出テストを行い 検出率を把握するこ とを目的とした 方法と結果 症例検討会資料から 胸部 X 線で発見された肺がん 症例と正常 8 症例の計 0 症例と 同様に低線量胸部 CT にて発見さ れた肺がん5症例と正常5症例の計0症例を異常所見検出トレーニ ングツールとして作成した 肺がんの大きさは胸部 X 線ではcm 以 上 CT 画像では5mm 以上とし 肺がん CT 検診認定医師によって 肺がんまたは肺がん疑いと判定されたものとした 感度はそれぞれ 特異度は85.0% 9. であり 感度 特異度とも に低線量胸部 CT は胸部 X 線に比べて高かった 考察 当施設で撮影された画像を用いて診療放射線技師向けの肺が ん検診トレーニングツールを作成することで 症例検討会のフィー ドバックと異常所見検出能の向上に有用であることが示唆された -5-4 メタボリックシンドローム判定と 秒量の経年変化の関係 小牧市民病院 きし く み 健診センター こ 岸 久美子 伊藤加代子 大野 則仁 望月 盈宏 田中 夏奈 末永 裕之 宮田 章弘 胸部CT検診で指摘される気腫性病変と喫煙の因果関係について 医療法人 ほりこし 堀越 森山 大宮シティクリニック たかゆき 隆之 優 中澤 浩子 中川 一美 放射線部 山口ひとみ 中川 高志 山本 潤 目的 過去8年間の胸部 CT 検診指摘所見と喫煙習慣との関連性を 分析することにより 胸部 CT 検診の有用性を検討する 対象 009年月から06年月までの8年間の及び生活習慣 病健診において 胸部 X 線検査実施と同時にオプション検査を実 施した胸部 CT 検診 849 名を対象とした なお 繰り返し受診者 は500 名であった 方法 胸部 CT 検診における指摘所見と喫煙 習慣との関連性について問診票を用いて分析した また 繰り返 し受診で胸部 CT 検診時に 肺気腫 の所見指摘があった症例には 視覚評価として 気腫性病変 肺気腫 評価の Goddard 分類を用 いた 結果 胸部 CT 検診を実施した喫煙者の有所見率は 例中57例 で その内 肺気腫 と所見を指摘された割合は 例中 68 例 であった 同様に非喫煙者の有所見率は 例中 955 例 で その内 肺気腫 と所見を指摘された 割合は 例中 例 であった また喫煙者において喫煙年 数 0 年以上の有所見率が 例中 08 例 で その内 肺 気腫 と所見を指摘された割合は8.7 08例中45例 であった 同様に60 歳代の有所見率が 例中 例 で その内 肺 気腫 と所見を指摘された割合は8. 例中 95 例 であった さらに繰り返し受診者における胸部 CT 検診は視覚評価により 肺 気腫 の進行度を確認でき 軽度でも指摘可能であった 考察 胸部 CT 検診は喫煙者において肺癌の早期発見だけではなく 軽 度の 気腫性病変 の発見とその進行度の視覚評価が可能であり COPD の早期発見及び診断に有用と考える -5-5 受診者を対象とした気流閉塞と血清尿酸との関 連の検討 日本赤十字社熊本健康管理センター 診療部 熊本大学大学院 生命科学研究部 生体情報解析学 くぼた 目的 メタボリックシンドロームの判定と喫煙が 秒量の経年変 化に影響しているかどうか検討すること 対象 当院健診センター にて05 年度に肺機能検査を施行した56 名のうち 5 年前も肺 機能検査を施行した総勢59名 男性40名 女性99名 年齢54.7 ±9. 歳 方法 対象者の 秒量の5 年変化率を算出 問診票より非喫 煙群 禁煙群は含まない 喫煙群に分類し 秒量の5 年変化率を メタボリックシンドローム判定 腹囲による腹部肥満 中性脂 肪 4 HDL-cho5 血圧 6 空腹時血糖 7 BMI の各パラメータの有無 とで Mann-Whitney の検定を行った 有意水準はいずれも p<0.05 とした 結果. 全受診者 非喫煙群 喫煙群はメタボリック シンドロームの非該当群と予備群との間に有意差を認めた. 全 受診者 喫煙群はメタボリックシンドロームの非該当群と該当群 との間に有意差を認めた. 全受診者 非喫煙群 喫煙群はメタ ボリックシンドロームの予備軍と該当群との間に有意差は認めら れなかった 全受診者 非喫煙群 喫煙群は腹部肥満群と非腹 部肥満群との間に有意差を認めた 全受診者と非喫煙群は中性 脂肪 50mg/dl 以上群と未満群との間に有意差を認めた 4 HDLcho との間に有意差は認められなかった 5 全受診者と非喫煙群 は高血圧群と非高血圧群との間に有意差を認めた 6 空腹時血糖 との間に有意差は認められなかった 7 全受診者 非喫煙群 喫 煙群は BMI5 以上群と未満群との間に有意差を認めた 結語 メ タボリックシンドロームの診断要素は 秒量の経年変化を増進さ せた 喫煙だけでなく 生活習慣病の改善への啓発につなげてい きたい けんいち 窪田 健一 野波 善郎 大森 久光 緒方 康博 尾上あゆみ 東 憲孝 目的 受診者の気流閉塞の重症度と尿酸との関連を明 らかにする 方法 05 年度当センターのドックを受診した40 74 歳の男性で呼吸機能検査および血清尿酸値の測定を行 った者 を対象とした 気流閉塞 Airflow limitation: AL の定義は1 秒率 FEV/FVC <0.7とした 喘息 他の呼吸器疾患 高尿酸血症 治療中 および FEV/FVC>0.7かつ対標準 1 秒量 FEV <0.8 を除外した967 名を最終対象者とした 呼吸機能正常群 856 名 AL 軽症群 594 名 AL 中等症 最重症群 48 名 の 群に 分けて解析した AL 重症度と尿酸との関連については 多重 ロジスティ ック回帰分析を行 った 結果 AL を有する群 全体 076 名 軽症 594 名 中等症 最重症 48 名 において 対標準 1 秒量 FEV と血清尿酸値との間には弱い負の相関 r= 0.09 P=0.0 を認めた 白血球と hscrp は呼吸機能正常群に比べ AL 中等症 最重症群で高値であった 多重ロジスティック回帰分析 年齢 BMI 喫煙状況 hscrp 高血圧 脂質異常症 糖尿病 飲酒回数 身体活動量で調整後 では 高尿酸血症を有する者の 割合が 呼吸機能正常群に比べ AL 中等症 最重症群で有意に高 かった OR,.45 95%CI,.-.86, p=0.004 結論 男性において AL 重症度と尿酸との有意な関連が示唆された Vol. No. 07 年

230 -6-0 当センター受診者における生活習慣病と慢性腎臓病の現状 医療法人順風会 わたなべ 渡邉 さなえ 早苗 順風会健診センター 長谷部靖子 診療部 八木 完 神宮 政男 健康管理センター 香川 浩一 田中 克宏 上村 村山 由紀 実 尿蛋白定性検査における弱陽性所見と腹部内臓脂肪蓄積との関連 医療法人財団 康生会 武田病院健診センター 医仁会武田総合病院 糖尿病センター 医療法人財団康生会 康生会クリニック 武田病院グループ 4 いづる 桝田 出 武田 貞子 武田 隆男4 東 武田 武田 信之 厚子4 隆久4 金崎めぐみ 武田 道子4 安部倉竹紗 武田 隆司4 目的 尿蛋白定性検査の弱陽性 ± 所見は判定区分 B である が 弱陽性 ± 例ではアルブミン尿陽性が高率にみられるとの報告が ある アルブミン尿は慢性腎臓病や心血管疾患の危険因子であり メ タボリックシンドローム Mets ではアルブミン尿を合併しやすい そ こで 尿蛋白 ± と内臓脂肪蓄積の関連を横断的に検討し 健診にお ける尿蛋白 ± の臨床的意義を考察した 方法 医療用内臓脂肪測定装 置 DUALSCAN による内臓脂肪面積 VFA を測定した健診受診者 6 例 50± 歳 男性 87 例 を対象とした 試験紙による尿蛋白定性検 査では 尿蛋白陰性 086 例 85. ± 449 例.4 + 以上 86 例.4 だった 尿蛋白 ± 群と 群について体組成や Mets 構成 因子などを比較した 成績 VFA と ± 群の頻度との関係は ± 群は VFA40-60 cmで最も低値 9.7 となり VFA とともに ± 群の頻度 も増加し40 cm 以上では6.8 であり その分布は J 型を示した ± 群は 群に比べ VFA 67.± ±0.7cm, p<0.0 や BMI. ±.9.4±.kg/m, p<0.0 が高値 高血圧 6.5 0%, p<0.0 や糖 代謝異常. 5.6%, p<0.0 の合併頻度が高かった 年齢 egfr ウ エスト周囲長 WC 尿酸値は両群で差はなかった 尿蛋白 ± に寄与 する要因を多重ロジスティック回帰分析 年齢 性で補正 で検討すると VFA は高血圧 糖代謝異常 egfr 低値ともに有意な関連因子であっ た オッズ比 VFA.006 p<0.0, 高血圧.7 p<0.0, 糖代謝異常.88 p<0.0, egfr60 未満.49 p=0.09, 尿酸 p=0.6 BMI と WC は 有意な因子ではなかった 結論 尿蛋白 ± は 内臓脂肪蓄積や Mets 構成因子と関連することから その臨床的意義が示された や特定健診における尿蛋白 ± 所見の意義を再考すべきかもしれない Vol. No. 07 年 日 金 笠井真由美 松浦 恵子 目的 我々は学会学術大会にて尿蛋白測定 ± 群は 群 と比較して 腎 循環器系の異常を示す割合が高いこと また尿蛋白 ± 症例におけるBMIや尿酸高値の共存が腎機能低下を呈する率を高 める可能性のあることを各々報告してきた これら共存因子の適切な スコア化により 尿蛋白 ± 例において先々腎機能が低下するか否か を予測することを最終的な目的として 今回は新たに検討対象因子を 増やし さらに観察期間を5年から8年に延長して横断的 縦断的検 討を試みた結果を報告する 方法 腎機能低下 egfr60 未満 に関連 する因子として性別 年齢以外に尿蛋白と血圧 BMI 尿酸 LDL HDL コレステロール 中性脂肪 空腹時血糖の各測定値を取り上げ 年の当協会受診者から尿蛋白 以上と検査値欠損例とを 各々除外した6,85名 男性5,497名 女性0,888名 年齢5.±.5歳 を対象として Logistic 回帰分析により横断的に また 両年 ともに受診し008年時点で尿蛋白 以上 かつ egfr60未満を各々 除いた4,750名 男性,899名 女性,85名 008年当時 年齢5.0±9.5歳 を対象として Cox 比例ハザードモデルを用いてその後 8 年間における 年単位の腎機能低下新規発生に及ぼす上記諸因子の影響につき縦断 的に各々解析した 解析ソフトとしてIBM SPSS Ver. を使用した 成績 両解析の結果 ともに有意な腎機能低下への関連因子であった のは尿蛋白と性別 年齢 BMI 尿酸であり 尿蛋白 ± の腎機能低 下に及ぼす性 年齢調整オッズ比並びにハザード比 95 信頼区間 は 各々.0.69, ,.5 であった 結論 尿蛋白 ± に加 えて 尿酸高値 BMI 高値が横断的にも縦断的にも egfr 低値と有意 に関連することが再確認され 尿蛋白 ± と共存関連因子の異常値が 腎機能低下を呈する率をより高める可能性が再度強く示唆された ますだ はじめに 近年 CKD が注目されてる Criteria の一つに蛋白尿 などの尿異常がか月以上続くことがある 今回我 々は安価で 簡便な検尿検査の有用活用のために 健診受診者を対象に検尿 による蛋白尿と腎機能 血圧 塩分摂取量の関連を検討した 対象 平成4年月から平成5年0月の年間に当院 を受診した089 名 男性 7 名 女性 68 名 平均年齢は女性 48.5 歳 男性 49.6 歳 血圧の平均は女性 9.±74.mmHg 男性 7. ±.mmhg であった 結果 高血圧 脂質異常症 糖尿病の有 病率は夫々 であった 高血圧の患者さんでは尿 蛋白陽性の頻度が有意に高く 非高血圧患者さんでは尿蛋白陽性 患者さんの頻度は有意に低かった 尿蛋白定性反応 群と 群 群間には有意差をもってeGFRは順に低値であった 75.6 ±.0 vs 69± ±0.4 血圧に関しては 群と 群 間では収縮期血圧 拡張期血圧とも有意に高値であった 4.±.6 vs 8.6± ±0. vs 90.±. 随時尿を用いた摂取 塩分量との関係は 群の方が 群に比して有意に低値であっ た まとめ 1 今回検討した対象は比較的若年であり 血圧の 平均値も正常という集団であった にも拘らず一般検尿検査項目 である尿蛋白定性反応から見ると 2 尿蛋白定正反応 ± に応じて egfr は有意に低値であり 血圧は高値で あった 3 ただし摂取塩分量は逆に 群の方が 群に比し て有意に低値であった 清水不二雄 福田 祐明 8月 夏樹 新別府病院 一成 晃 口頭発表 第2日目 中村 なつき 番場 山本 新潟縣健康管理協会 かずなり 講演抄録 蛋白尿から見る腎機能 血圧 塩分摂取量 安価で簡便な 検尿をもっと活用するために 健診受診者での検討 ばんば 一般演題 -6-0 なかむら 尿蛋白測定試験紙 ± 症例における腎機能低下に関連す る因子について 第5報 因子と観察期間拡充による横断的 縦断的再検討 一般社団法人 目的 末期腎不全による透析患者は年々増加しており 最近では 糖尿病や高血圧などの生活習慣病が背景因子となって発症する慢 性腎臓病 CKD の増加が問題となっている そこで 健診受診者 における生活習慣病と CKD の現状について検討した 対象 方法 05 年度に当健診センターにて健康診断を行 った 受診者のうち 腎機能評価を行えた78,5 人 平均年齢 46.6±.8 歳 男性 45,50 人 女性,650 人 について検討した 腎機能評価 は egfr および尿蛋白 UP により CKD ステージ分類を行い egfr 60mL/min/.7m 未満または UP + 以上を CKD 疑いと した また 問診および健診結果から背景にある生活習慣病につ いて評価し 日本腎臓病学会の指針に従い紹介すべき受診者のシ ミュレーションを行った 結果 受診者全体における UP 陽性率は6.% であった UP 陽性率 は メタボリック症候群 MetS 0.% 糖尿病 DM 4.0% 高 血圧 HT 7.6% と高値であった DM4,05人のうち 96人.7% が未加療DMであり 治療中DMに比べUP陽性率は高かった.9% v.s 7.5% UP正常かつeGFR低下 CKDステージGa-5 の割合は 受診者全体では5.8 MetS 9.0% DM 8.7% HT 0.6% であった また 病歴も含め検討しえた受診者 77,77 人のうち CKD が疑わ れる受診者は8,955 人.6% であった そのうち医療管理下にあ る受診者は,788 人 CKD の.% に過ぎず 約 7 割が何らかの介 入が必要と思われた また 腎臓専門医に紹介すべきと判断され た受診者は56人 全体の0.7% であった 結語 生活習慣病を有する受診者では CKD の割合が高く その 多くが医療管理下にない状態である 今後 末期腎不全への移行 を防ぐべく 適切に階層化を行い 積極的に介入していく必要が あると思われる 国家公務員共済組合連合会 -6-0

231 シスタチンCの測定について 喫煙の腎機能に与える影響 血清クレアチニン値と血清 シスタチンC値によるeGFRの差異 霞が関ビル診療所 なかむら 中村 一般社団法人 上越教育大学 ゆうじ 雄二 目的 腎臓学会とドック学会のCKD合同委員会のつの仕事で あるシスタチンCの正常値を決める作業の中途で検査施設により 値が一致しないことが判明し 社について比較検討した 方法 A 社 70 名社員に承諾を得て採血し シスタチン C を測定し B 社およ び C 社の測定と比較した B 社および C 社でキンコサイド法にて A 社は試薬がイアトロ Cys-C 試薬でラテックス凝集比濁法では測 定した 成績 低濃度領域 4 検体のうち4 検体の相関をまず B 社 と現行試薬で比較した結果 y =0.9496x+0.008で改良試薬との 相関はy =.04x+0.088であった 次に B 社および C 社と LSIM 改良試薬では y.08x-0.0 B 社は y.08x-0.08 C 社は y.07x-0.05とほぼ同じであった x軸がlsimでy軸がb,c社の値 考察 腎臓学会の委員の話では8つの施設のうちつの検査施設が 高めの値が出るという 結論 改良試薬の発売は08年4月に予定 されている シスタチン C の正常値を決める作業はその後になる と考えられる 最後に 測定に協力していただいた A 社の検査技 師の方に深謝いたします 医療法人創健会 西村診療所 京都府立医科大学 泌尿器科 わ さちえ 安田 洋二 鴨井 和実 しんがき 熊谷 宗晃 西村 浩美 齊藤 阿部 実映 惇 井上 基 星野 和夫 目的 喫煙者における血清クレアチニン Cr に基く egfrcr が非喫煙者 のそれに比し高値を示すことが知られ 健診判定及び保健指導上の不都 合を来している creatinine blind range のない血清シスタチン C CC に基く egfrcy の喫煙の影響を比較し 健診において喫煙者の腎機能を 適切に評価する知見を得る 対象 方法 06年4 8月までに当施設で 定期健診を受けた4 70 歳までの849 人に対し 定期検査項目に加え 受診者本人の承諾のもとに CC の同時測定をした 身体計測値 問診に よる生活習慣情報と合わせ さらに腎疾患治療中 既往歴のある者を除 外した89人 男705人 女4人 について統計学的検討 有意水準0.05 し た 結果 egfrcr と egfrcy の相関係数は0.57であった 非喫煙者 89 人 喫煙者0人 禁煙者0人の egfrcr の平均値はそれぞれ 8.0ml/ min/.7m^ 以下単位省略 と非喫煙者に比し後二者は有 意な高値 egfrcy のそれは と非喫煙者に比し逆 に喫煙者は有意な低値を示した 禁煙者とは有意差がなかった また 年齢階級別 45 歳未満 歳 55 歳以上 でも 非喫煙者に比し egfrcr では55 歳以上の禁煙者を除き全て有意に高値 egfrcy では45 54 歳 55 歳以上の喫煙者で有意の低値を示した egfrcr egfrcy を従属変数とした重回帰分析で 修正済み決定係数はそれぞれ であった 有意であった独立変数とその係数の正負は 喫煙では egfrcr で正 逆に egfrcy では負であった また egfrcr egfrcy と もに 加齢 尿酸値 高尿酸血症治療で負 飲酒量で正の関連性がみら れた 結論 喫煙による egfrcy の影響は egfrcr と全く逆の結果を示 した 喫煙者の egfrcr が非喫煙者に比し高値となる原因はまだ不明で あるが 健診の現場で特に軽度 中程度の腎障害の判定では喫煙の影響 と creatinine blind range の存在をも考慮した評価をすべきである 社会医療法人 山本 晃之 目的 腎癌は近年 等で偶発的に発見される例が増加し ている 当院で発見された腎癌症例について検討したので 報告す る 対象 0 年 月から06 年 月までにを受診した 述べ44,576名を対象とした 期間中の対前年のリピーター 率は85 付近であった 結果 7 例の腎癌が発見された 男性 4 例で 年齢は8歳 64歳 平均年齢5歳 女性例で 年齢は44歳 60歳 平 均年齢 5 歳 であった 全例で腎癌に関連する自覚症状は無かった 例が降圧剤内服治療中であり 喫煙者は 例で 尿検査で顕微鏡的 潜血を認めたのは 例であった 腹部超音波所見では 等エコー腫瘤 4 例 低エコー腫瘤が 例 高エコー腫瘤が 例 例は不整な多発腎 嚢胞として認め その一部が癌であったケースであり 超音波で病 変部を腫瘤として認識できなかった. 腎外に突出していたものは5 例 であった 全例に手術が行われ 例はロボット支援腹腔鏡下腎部分 切除術 例は腹腔鏡下腎部分切除術 例は根治的片腎摘出術であっ た 病理学的検討では全例が clear cell renal carcinoma CCRC であ り pta が6 例 pta が 例であった pta の 例で 経過観察中 に胸膜転移を認めたため胸腔鏡下肺部分切除術を行い その後再発 転移は認めていない 考察 今回の検討期間における実人数に対す る腎癌発見率は0.04 であった 他機関より報告されている発見率に 比べ 低めの値となっている要因については検討を要する 追跡調 査などで把握するかぎり これまで腎癌の中間期癌は認められない 今回の発見された7 例の腎癌では 自覚症状は無く 血液検査 尿 検査でも特記すべき所見は少なく 腹部超音波検査でのスクリーニ ングが早期発見に有用であることが確認された 全例がCCRCであっ たが エコー強度は多様であることを留意することや 腎外突出所 見を見逃さないことが重要と考えられた 0 60 え 多発性嚢胞腎の超音波診断と判定について た く み 山川久美枝 上野 光博 当院で発見された腎癌症例について 多久和幸恵 本郷 文弥 やまかわ く 上越医師会 上越地域総合健康管理センター 保健管理センター 仁愛会 あおい 新垣 蒼 久田友一郎 浦添総合病院 平良 年子 健診センター 石川 実 小島 正久 背景 常染色体優性多発性嚢胞腎 ADPKD は常染色体優性の遺 伝性嚢胞性腎疾患で 進行性に腎機能が低下し多くが腎不全に 至る 腹部超音波検診判定マニュアル では多発性嚢胞腎はカテ ゴリー 判定区分は C 経過観察となっている 04 年に国内で 初めて ADPKD 治療薬としてバソプレシン V 受容体拮抗薬が適 応となり 病態の進行抑制が期待できるようになった 目的 ADPKD の早期診断と治療の選択を広げる事を目的として 今 まで C 経過観察とされていた多発性嚢胞腎について現状の把握 と今後の対応を検討した 対象と方法 当センターで04 年 4 月 から06 年 月の 年間で腹部超音波検査を受診した48 例のう ち 多発性嚢胞腎と診断された9 例についてカテゴリー分類と事 後指導区分を調査した 結果 全9例のうち腎不全治療中は例で あった 未治療者 6 例の初診時の egfr 平均値は6.8ml/ 分 治療 薬の効果が期待されるのは egfr60ml/ 分以上かつ両腎容積 750ml 以上 であった 未治療であった6 例中 家族歴や他院でのフォ ロー 治療の有無を考慮して 05年月から例を要精査とした そのうち 例は紹介先で ADPKD と診断されて治療が開始されて いる 考察 多発性嚢胞腎診療ガイドラインでは ADPKD の診断 基準は 家族内発生が確認されている場合 超音波検査で両腎に 各々 個以上の嚢胞 家族内発生が確認されていない場合 除 外すべき疾患を確認し 6 歳以上では5 個以上の嚢胞がある場合 とされている 腎容積の増大を特徴とする ADPKD の腎体積につ いて超音波検査では計測困難であるが 検診判定マニュアルの 腎 最大径が両側ともcm以上 で判定D要精査を適用できる 今後 当センターで本症を疑う場合は 現在 C 経過観察されている方に 対して D 要精査とする事とした 結語 治療についても最新の知 見を取集し 受診者に利益のある情報提供を行う事が必要である Vol. No. 07 年

232 -6-09 膀胱腫瘍の早期発見に対する下腹部エコーの有用性について 一般財団法人 すずき な お 健康予防医学財団 み 鈴木那央美 安藤 通崇 福岡 浅川 阪田 真理 裴 英洙 山本 寛子 やじま こ 集団検診やにおいて超音波検査 US を用いた膀胱癌の検出 は有用であるとする報告は既に散見される 当院でのルーチン走査法は 既報のごとく1 αスキャンを用いて腹部全体を走査しているが 今回 は膀胱癌の検出について報告する 対象および方法 2011 2016 年にかけての当院の延べ受診者 132 280 人 8 割はリ ピーターであり 実受診者数は40 580 人 を対象としてαスキャン を施行した 当院のドックではまず採尿から始まるので αスキャン時 においては膀胱は充満状態ではないが 直前の排尿は控えるように指導 している オプション検査として下腹部エコーを設定しているが この 場合は膀胱充満状態で骨盤腔内を走査している 結果 αスキャンによっ て発見された膀胱癌は9 例であり 全例早期癌であった 発見部位は全 例 膀胱底であり 腫瘤サイズは10 40 mmであった オプション 検査である下腹部エコーでは2 例の早期癌が発見され サイズは5 6 mmであった 11例中10例では尿潜血反応も陰性であった αスキャ ンによる膀胱癌の発見率は実受診者数に対して9/ 40 580 0 022 であった 考察 既報について検討すると 走査時の膀胱が充 満状態であった場合 2 は検出率は0 08 弛緩状態の場合 3 は0 02 と報告されており我々の成績と一致する 膀胱弛緩状態での検出 限界は10 mmと考えられるが いかにして膀胱充満状態に近づけるか の工夫が必要である 1 矢島義昭 ほか. 健診における腹部超音波検 査のルーチン走査法としてのαスキャン. 日本超音波医学会講演論文集 S566, 0. 2 芳賀恵美子 ほか. 検診腹部超音波検査による膀胱癌の 検出. 健康医学 4 : ~, 999. 3 福嶋啓祐 ほか ほか. 腹部 超音波集団検診5年間の成績. 日本超音波医学会講演論文集 745, 99. 当院健診センターの尿沈渣にて尿路上皮内癌を検出し早期 治療につながった 例 中央検査部 健康管理センター 泌尿器科 長谷川かおり 政岡 美鈴 大野 秀樹 関井謙一郎 石井 秀和 佐藤 武敏 柴田 JA 愛知厚生連 江南厚生病院 臨床検査技術科 JA 愛知厚生連 江南厚生病院 健康管理センター JA 愛知厚生連 江南厚生病院 内科 JA 愛知厚生連 江南厚生病院 病理診断科 4 阿弥 せんごく 伊藤 康生 河野 彰夫 安原 福山 俊弘 隆一4 志水 貴之 田原 裕文 はじめに 尿道の遠位部を除くすべての尿路は 尿路上皮細胞で覆われてい る 尿路上皮癌細胞は 潜血または肉眼的血尿を伴い尿中に排泄される 今回 当院健診センターの尿沈渣検査で異型細胞を検出したことで尿路上皮内癌の 早期治療につながった症例を経験したので報告する 症例 48 歳男性 既往 歴 胆嚢結石症 喫煙歴 0 本 / 日 8 年 尿外観 淡黄色 尿定性検査 潜血± 当院健診センターを受診し 尿沈渣検査で異型細胞を強く疑ったた め 残検体で細胞診検査を施行した 判定は疑陽性となったため 当院健診 センターへ報告し 担当医師と相談の上 書面にて泌尿器科受診を強く促し 精査を行った 細胞所見 泌尿器科受診時の尿沈渣検査では N/C が高く 核型不整 クロマチンの増量した異型細胞が孤立散在性に多数みられた 細 胞診検査も同様の所見であり 尿路上皮癌と判定された 病理組織所見 生 検時の病理診断では 尿路上皮内癌 Non-invasive urothelial carcinoma,high grade G と診断された 病巣は 左尿管口とその周囲 膀胱頂部左下 右 後壁 右側壁と広範囲に広がっていたが リンパ節および他臓器への転移は 認められなかった 治療と経過 経尿道的膀胱腫瘍切除術 TUR-Bt を実施 し 腫瘍を切除 その後一週間毎に BCG 膀胱内注入療法を計 8 回行なった 現在まで再発はみられていない 考察 尿沈渣検査で異型細胞を早期に疑う ことができ また健診センターと検査科の円滑な連携により早期治療につな げることができた 発見が遅れた場合 膀胱の全摘出となり 尿路の再建が 必要になるため 患者の QOL を下げる要因となる 健診センターの検体で あっても 異型細胞が出現する可能性は否定できないので見落としがないよ うに注意が必要である 異型細胞が疑われる際は その旨を技師が報告し 精査を促すような対応が望ましいと考える Vol. No. 07 年 6 5 日 金 目的 の腹部超音波検査において右水腎症を指摘さ れ その後の精密検査で膀胱癌の診断に至り 膀胱全摘となった 一例を経験したので報告する 症例 55 歳女性 5 歳時に腎尿管 結石の治療歴あり 高脂血症と橋本病は治療中断にて放置中 右 側腹部に痛みの自覚症状あり 実父に肺癌の家族歴あり 経過 腹部超音波検査で右腎杯から上部尿管にかけて拡張を認めた 尿 管内に結石像は認められないも 膀胱内に隆起性病変を疑い要精 密検査となった その後当院の泌尿器科で施行した MRI では膀胱 の右尿管開口部を中心に不整な壁肥厚が認められ 下部尿管にも 進展が疑われた 尿潜血 ± 尿細胞診 class 膀胱鏡で右尿管 口を中心に径 cmの無茎性非乳頭状腫瘍が認められたため他院 へ紹介となり 経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行し移行上皮癌と診 断された その後抗癌剤治療を行い 最終的に膀胱全摘術の予定 となった 考察 や健康診断の腹部超音波検査におい て 自覚症状の有無に関わらず軽度の腎盂拡張から重度の水腎症 まで さまざまな程度の腎尿路異常が散見される 今回は膀胱の 尿管開口部に発生した隆起性病変により引き起こされた水腎症の 症例を 腹部超音波検査にて指摘し得た 本来膀胱は腹部超音波 検査の観察対象外の臓器であるが 約 年前の検査時には認めら れなかった所見を呈していたこともあり ご本人の了承を得て膀 胱の観察を行ったところ 適度に尿の貯留がみられ無侵襲に追加 観察することができた このように間接所見のみが認められる場 合には 可能な範囲で追加観察することで原因の特定に至り 的 確な診断につながる可能性があると考えられた たけはる 仙石 丈晴 舟橋 恵二 山田 祥之 8月 か 崇 瑶子 口頭発表 第2日目 たかだ み 錦戸 清水 講演抄録 腹部超音波検査で指摘し得た膀胱癌の一例 高田みか子 高島阿由梨 松本 健 吉田沙也香 大阪中央病院 大阪中央病院 大阪中央病院 よしあき 矢島 義昭 石橋 明博 黒澤 功 一般演題 目的と方法 膀胱癌は 膀胱の粘膜上皮細胞から発生した悪性腫 瘍で男性 特に60 歳以上の高齢者に多いといわれている 発癌の 原因は喫煙が最大の危険因子として知られている 最も多くみら れる症状は無症候性肉眼的血尿である 当院における05 年度腹 部超音波検査総受診者数は858 名 男性 644 名 女性 96 名 で あり 50 歳以上の受診者は. 男性 7. 女性 5. を占 めている これまで 当院で実施していた腹部エコースクリーニ ング範囲は 肝臓 胆嚢 膵臓 腎臓 脾臓 大動脈のみであった が 比較的高齢の受診者が多いことから 06年5月日より膀胱 前立腺 子宮 卵巣等の下腹部のスクリーニングを可能な範囲内 で腹部エコー実施時に施行することとした これにより 膀胱が んと診断された症例を複数経験したので報告する 結果 06 年 5 月から06 年 月までの腹部超音波検査総受診者数は644 名であ り うち5 名が腹部超音波検査にて膀胱腫瘍疑いとなった 全体の 0.08 他院での精査の結果 5名中5名とも膀胱癌と診断された 5名の平均年齢は50.8歳 8 64歳 男性4名 女性名であり そ のうち喫煙者名 尿潜血陽性名であった 5名とも経尿道的膀胱 腫瘍切除術を施行したとの報告を受けている 考察 日本での膀 胱癌は0万人に0人程度 0.0% の発生率であり 当院での発見率 は0.08 である 下腹部エコーを実施したことにより 尿潜血陰 性でありながら4名の膀胱腫瘍を指摘することができた このこと から腹部超音波検査は 膀胱癌の早期発見に有用であると考えら れる 5 名中 名が喫煙者であったことから 喫煙は膀胱癌の危険 因子であることが示唆される 現在では受診者に尿をためておく ような案内をしておらず偶発的に腫瘍を発見できたが 今後は受 診の案内文にできるだけ尿をためておく旨の案内を追加し 超音 波の観察範囲を拡げ さらなる膀胱癌早期発見に努めていきたい 健康保険組合連合会 健康保険組合連合会 健康保険組合連合会 で発見された早期膀胱癌について 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 内科 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 検査部 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック 泌尿器科 みなと健診クリニッ 歩里 博 -6-0

233 -6- 受診者主体の健康管理に役立つ結果報告書のあり方 慶應義塾大学病院 なかの く み こ 中野久美子 長谷川葉子 井上 詠 予防医療センター 加藤貴美代 繁田 雅江 岩男 泰 清水 千重 中野たまき 尾関 志織 高山美智代 -6-5 日フォローアップ健診の効果 脂質 糖尿病判定が経過観察となった対象者の健診結果から 独立行政法人 地域医療機能推進機構 群馬中央病院 健康管理センター か こ 星野千夏子 齋藤冨士子 小松 瑶子 茂木 香里 小宮 梨香 今井 邦彦 大津 司沙 へんみ 鶴谷会 か よ 逸見 佳代 大澤由美子 星野真知子 鶴谷病院 健診センター 南雲 純子 西岡 妃琴 鶴谷 英樹 永山 照美 清水佐智子 小林 桂子 山田 美穂 目的 健診センターは受診者に安心して健診を受けて頂くと共に 正確な成績表作成の役割も担っている ひとつでも成績表に誤り があると健診センターの信頼が失われてしまう しかし平成 27 年度 成績表に関するインシデント報告が7 件起きてしまった そこで受診者の信頼を得るために正確な成績表作成に向け業務改 善を行った結果を報告する 方法 成績表の見直し作業で訂正が 多い箇所を抽出し その結果から健診システムのマスタメンテナ ンス ユーザー側で条件に合わせて自動で判定や所見が出力でき るように細かく設定 をした さらに統一した手順で見直すため にマニュアルを作成した また 見直し作業時の意識向上を図る ためにスローガンを掲示 復唱した 結果 インシデント報告件 数は平成27年度7件から平成28年度には1件に減少した マ スタメンテナンスにより 見直し作業での訂正箇所が減った ま た マニュアルができたことにより手順や判断に迷いがなくなり 他者に訊ねることが減少した そして スローガンを掲示 復唱 したことでスタッフがスローガンを意識しながら見直し作業を進 めることができた 考察 結語 今回の業務改善により インシ デント報告件数を削減することができ 正確な成績表作成につな がった スローガンの掲示 復唱は間接的ではあるが 正確な成 績表を作成するための注意喚起となり有効であったと考える 今 後も信頼される健診センターを目指し 必要に応じてマニュアル の改訂やマスタメンテナンスを行っていくことが求められる 代 0 代の若手健診受診者におけるインターネット依 存と生活習慣の関係性 公益財団法人 健康予防医学財団 社 ネット依存から子どもを守る会 安田女子大学 はい 目的 日ドック後に脂質と糖尿に関して要経過観察と判定され た健診者に対して 生活習慣に関する指導を行いその後にフォ ローアップ健診を実施してきた 年後のドックの結果と比較し 効果を検討した 方法 04 年度のフォローアップ健診対象者で05 年度に 日ま たは 日ドックを受診した健診者のうち フォローアップ健診 受診者 以下A群とする と非受診者 以下B群とする の 04 年 度の脂質 中性脂肪 HDL-C LDL-C 糖尿病関連値 空腹時血糖値 HbAc 体重の値と 年後の同項目を分析した 結果 考察 A群46名 58.8±8.歳 男性55 女性45 B群 96名 54.0±7.歳 男性79 女性 であった A群はB群よ り年齢 女性の割合が高かった 04 年度と05 年度のA群変化量は 体重 -0.5kg±.8kg 中性 脂肪 -.9 mg/dl±4.6 mg/dl で改善されており フォローアッ プ健診の効果があった 04 年度では 体重 A群 60.6±.kg vs B群65.5±0.5kg 中性脂肪 0.9±6. mg/dl vs.±64.4 mg/dl であり A群がB群に比べ有意に低かった LDL-Cも 9.5 ±.5 mg/dl vs.8±4.4 mg/dl でA群の方が低かった また HDL-C については A群の方がB群に比べ有意に高かった 65.± 5. mg/dl vs 59.±6.0 mg/dl 健診前からA群はB群より体 重 中性脂肪 LDL-C が低く HDL-C は高かった もともと健康 意識の高い人がフォローアップ健診を受診していた 実施率を上 げるため 健康意識を高める必要がある また 効果が見られな かった項目があり 指導の検討が必要である 6 正確な成績表作成 信頼される健診センターを目指して 医療法人 目的 における結果報告書は 現在の健康状態の把握 や 次検診への橋渡しのみならず 生活習慣改善のために活用で きる内容であることが求められる 当センターでは 検査結果に 対する自動判定に加えて 医師が受診者の受診動機や問診内容 などをもとに個別性のある結果報告書を作成するように努めてい る 今回 自記式アンケートを通じて結果報告書の評価を行い 受診者が主体的に健康管理に取り組むための結果報告書のあり方 について検討したので報告する 対象 07年月日から月日 までの期間に 次検査目的で当センターを受診した00 名 方法 結果報告書の総合判定コメントに対するアンケートの結果を分析 し 受診者の結果報告書に対する評価を検討した 結果 <> 総 合判定コメントの内容については約 70 の受診者が理解していた <> 約 60 の受診者が 次検査の必要性やそのための方法につい て理解していた <> 約 40 の受診者が生活習慣改善につながる健 康行動の必要性やその方法を理解していた <4> 約 50 の受診者は 健診結果を主治医 産業医と情報共有している一方で 約 5 の 受診者は健康相談ができる主治医 産業医を持っていないことが 明らかとなった 考察 今回のアンケート結果を通じて 受診者 は結果報告書をもとに自身の健康状態を理解できていたが 再検 査や生活習慣改善のための具体的な方法についての知識が不足し ていることがわかった 今後は 結果報告書の作成に際して 受 診者の日常生活に即したより具体的なアドバイスを心がけるとと もに 受診者主体の健康管理の取り組みを促すための情報提供が 必要であると考えている また 再検査や治療のための適切な医 療機関の紹介だけでなく 生活習慣の改善を手助けするホームド クターの紹介も含めた体制の構築が重要であると考える ほしの ち -6-4 裴 鈴木 えいしゅ 英洙 裕介 神戸 義人 岩本 修一 成澤 勉 藤田依久子 横須賀浩二 内藤 祥 目的 近年 インターネットの爆発的普及が進んでおり ネット に熱中するあまり 学業や仕事が手につかず生活に支障をきたす 人も増えてきて インターネット依存 以下 ネット依存 の懸 念が広がっている 特に 若年者にその傾向が高いとの調査もあ る 今回 健診受診者 特に0代 0代の若手受診者におけるネッ ト依存調査を実施し ネット依存度をスコア化して依存と生活習 慣に関する調査を実施した 方法 対象は06 年度の0 代 0 代 の健診受診者6名 調査は Kimberly Young 博士の開発したヤ ングテストを使用 ネット依存度はヤングテストでスコア化 00 点満 し 40 点以上でネット依存傾向ありと判断し 点数が高い 方がネット依存度は高度となる 結果 6 名のうち男性 97 名 女性66名 0代が4名 0代が名 全体の平均スコアは7.0点 0 代の半数以上 0 代の約 割がネット依存傾向にあった 0 代 がスコア40.0 点 0 代がスコア5. 点で有意に0 代のスコアが高 かった ネット依存群は 平日のネット使用時間は.6 時間 休日 は.9時間であった ネット依存あり群では すぐ眠れない 47 視力低下あり 44 睡眠リズムの乱れあり 5 とネット 依存なし群に比較し有意に高かった また HDL コレステロール 値は有意に低かった 考察 ネット依存傾向は若年者に多いと言 われているが 今回の調査では0 代の半数以上 0 代の約 割に ネット依存傾向があった また ネット依存あり群での生活の乱 れや視力低下等の実態が明らかとなった 今後はネット依存傾向 が高い若手受診者に対して ネット依存に陥りやすい実態と生活 の乱れが生じる危険性を啓発していきたい Vol. No. 07 年

234 健康増進に関する普及 啓発活動の取り組みとその効果 商工まつりでのアンケート調査より 一般財団法人 一般財団法人 とみた 霞ヶ浦成人病研究事業団 霞ヶ浦成人病研究事業団 さちこ 冨田 幸子 弘中美保子 健診センター 健診センター 谷田部真喜子 大嶋 利枝 浅野 節子 阿部 剛士 快適で安全な健康診断を提供するために 医療法人社団 健診部 診療部 かとり 香取 美里 大前 由美 名越 武徳 室田 敬一 細井 克美 柳井真梨子 田中 高築 目的 平成29年1月に行われた当院での実地調査で インシデ ント報告数が他の医療機関に比べ少ないという結果に至った 積 極的にインシデントレポートを作成するメリットを提示し 再発 防止と更なる良質な医療提供に向けての環境づくりを目指す ま た ヒューマンエラー防ぐ目的としてクレームが発生するまでの 過程についても調べてみる 対象 平成 28 年 4 月から平成 29 年3月に当院で発生したインシデント 68件 結果 その中の一 例をあげてみる 健康診断の受付で花粉症の薬が欲しいといわれ たが 現場が混雑し焦っていたためその要望を聞き逃してしまっ た 結果としてその要望は健診中ほかの誰にも気づかれることが なかった 健診終了後 受診者さんが他のスタッフに処方につい て質問をしたことで今回のインシデントが発覚した 再度処方に ついて伺い 医師に処方してもらうことになったため 受診者さ んにとっては大きな時間のロスとなってしまった 考察 医療機 関における時間のロスは致命的であり クレームの直接的な原因 またはそれらを発生 誘発させる大きな要因といえる インシデ ントレポートを書くことにより インシデントに対する危機感や 緊張感を持って業務にあたるようになる 以前発生したインシデ ント クレームに類似するような場面に遭遇しそうになった際に 対処方法がわかっていればその状況を回避することができる つ まり インシデントやクレームの発生減少につながるといえる 具体的にはフローチャ ートの作成やマニュアルの定期的な見直 し 訂正である また 実際に現場に出ている職員間だけでなく 上司に直ちに報告し 医療機関全体でその後の方針を考えていか なければならない 医療法人社団 栄治 勝義 竹井 沼本美由紀 巡回健診の腹部超音波所見にカテゴリー判定を記入して分 析した結果について 圭美 祥子 ふくい 福井 ケイエスクリニック つねひろ 基裕 目的 当院が施行している巡回健診の腹部超音波検査を受診した 576 名を対象に 腹部超音波健診判定マニュアルに沿ってカテゴ リー分類を記入することにより 技師の記録した所見との乖離が ないかを検討した 方法 カテゴリー分類は技師が記録した写真 および所見をもとに あとから判定医師がマニュアルに沿って それぞれの所見について記入したが 疑問がある場合には動画を 見直して検討した 成績 技師が記録した所見とカテゴリー判定 で記入した所見が乖離した例が 5 例認められた そのうち 4 例 に関しては 胆のう壁肥厚像との記録であったが 動画を確認し たところ壁の層構造 小嚢胞構造 コメット様エコーが認められ たため 胆嚢腺筋症に変更した さらに 例に関しては 右腎 腫瘍との記録であったが 写真および動画判定により 嚢胞成分 が主体で隔壁の肥厚が認められることより 嚢胞性腫瘍に変更し た なお 腎腫瘍との記録は4例認められたが 例は内部無エコー 域と側方陰影を伴っており カテゴリー 5の判定で至急精査とし た 結論 今回の分析結果により カテゴリー分類を記入するこ とにより 技師による所見のバラつきを少なくして 腹部エコー 検査の精度を高めることができると考えられる そのためには 判定ドクターがあとからカテゴリー 分類を記入するだけでなく 技師が検査を終えた段階で カテゴリーを記録するのが望ましい と考えられる ただし 技師の負担を減らすためには 巡回健診 の現場におけるデジタル記録の導入と それぞれの健診機関およ び健保組合ごとのエコー検査の判定基準の統一化と腹部超音波判 定マニュアルの普及促進が必要と考えられる Vol. No. 07 年 6 5 日 金 はじめに こころとからだの元気プラザは 研修関連施設として の認定を受けている 従事している医師は 実際には日常の人間 ドック健診の業務に追われるだけで を志している将 来有望な認定医や卒後研修を修了した医師 人間ドッ ク専門医に対して有用な教育が出来てはいない そこで 人間 ドック健診の将来を託す若手医師にどのような教育が可能か検討 を行ったので発表する 実際 に関与する医師が一 堂に会する時間はなかなか取れていない 一部の興味深い症例や 対応に苦慮した症例は医師同士の会話の中で教訓的に話し合われ ているものの 系統だったケースカンファレンスは行われていな い そこで 試みとして施設として導入しているイントラネット グループウェアと呼んでいる を用いて各種疾患や症例提示を試 みた 又 都内の大学付属病院や総合病院の研修会には 誰かが 出席し その結果得られた各施設の受け入れ状況や 得意分野の 疾患の掲示を試みた 結語 結果は好評で 自分が空いている 時間を有効活用でき 病診連携を通じたフレッシュな知識も取り 入れられている 今後 Q A や イントラネットを用いた症例 検討会等を展開し 循環器 呼吸器 消化器 代謝内分泌 婦人科 乳がん 脳神経等の知識を身につけられるシステムを構築したい 五香会 8月 石川 守 吉田 正雄 西郷 口頭発表 第2日目 まもる 利道 -6-0 研修関連施設としての医師教育への取り組み いしかわ 大前 新浦安虎の門クリニック 講演抄録 -6-9 新虎の門会 一般演題 目的 健診機関としての当施設の役割の一つに 地域住民への健康 増進に関する普及 啓発活動が含まれている 毎年約 万人の来場者 がある地域イベントの一つ 商工まつり に当施設も参加し啓発活動を 行っている その中で毎年実施している健康意識調査に加え 過去に もご利用された方を対象に活動の効果について調査し 今後の活動に 繋げたい 方法 平成 8 年 0 月に開催された商工まつりで当施設の ブースにお立ち寄りいただいた方に対し 血圧測定 健康 栄養相談 を開催し アンケート調査を実施した 対象 血圧測定 健康 栄養 相談を実施した98名のうち アンケートにご協力いただいた男性74名 女性 名の計 96 名 結果 過去の商工まつりで当施設のブースを ご利用された方は 56名で全体の約0 だった そのうち前回の健康 栄養相談が 役立った と答えた方は 名 55 だった 内容は 普段の 取り組みが健康管理に繋がっていることを確認できた が 名 9 と 最も多く 薄味を意識するようになった が0 名 野菜の摂取 が増えた が7 名 だった 健康診断を毎年受診していると回答さ れた方は 40 歳以上で8 40 歳未満では50 だった 考察 過去 にも当施設のブースをご利用された方のうち 半数以上の方が 役立っ た と回答していることから 啓発活動としての効果があったと考える 役立った と答えた方のうち 普段の取り組みが健康管理に繋がって いることを確認できた との回答が最も多く 健康意識の高い方の参加 が多かったと考える また食事面の改善に繋がった方が多く 比較的 取り組みやすく生活に取り入れやすいアドバイスの重要性が再認識で きた 毎年の健康診断の利用者割合が40 歳以上 40 歳未満で大きく異 なり 若年層の方々にも健康に対して興味 関心が持てるような内容 を検討し 今後も更に地域住民の健康づくりに貢献していきたい 医療法人社団 こころとからだの元気プラザ 杏林大学衛生学公衆衛生学教室 みさと

235 沖健康クリニック HSP 研究所 高崎健康福祉大学 聖路加国際病院附属クリニック予防医療センター 4 新赤坂クリニック 5 一般財団法人明治安田健康開発財団 明治安田新宿健診センター 兵庫大学 健康科学部 健康システム学科 薬剤治療の評価と判定精度に関する検討 たかはし ためお 高橋 為生 増田 勝紀4 沖 島助 日野原茂雄5 高林 健示 当健診センターのスーパーノーマル受診者について やました 長澤 亨 目的 我々は 健診受診後の治療効果状況と判定区分を用いた二次予防の妥当性 について検討している 今回は 薬剤治療中の受診者と治療していない受診者の 検査結果から興味ある知見を得たので報告する 対象 05 年 月 月に沖健康クリニックの特定健診を受診した男性 4,40 名 女性,849名の計7,089名とした 検査結果を確認した項目は 脳心血管病のチェッ ク項目のうち 収縮期血圧 拡張期血圧 空腹時血糖 HbAc LDL-C HDL-C 中性脂肪とした 方法 特定健診の問診データを用いて 高血圧 糖尿病 脂質異常症別に薬剤治 療を行っている 治療群 と 治療を行っていない 治療なし群 に分類した 次に 学会が提唱している判定区分の D要医療の基準値を超えた受診者を抽 出し その頻度を確認した 結果 高血圧の治療者は男性70名 女性46名 治療なし者は男性,57名 女性,50名 糖尿病の治療者は男性0名 女性54名 治療なし者は男性4,08名 女 性,795名 脂質異常症の薬剤治療者は男性67名 女性6名 治療なし者は男性,87 名 女性,585 名であった 治療中の受診者のうち基準値を超えた受診者は 収縮期血圧は男性 4.6 女性 7.5 拡張期血圧は男性 0.4 女性 5.8 であっ た 空腹時血糖と HbAc は男性.9 女性0.8 LDL-C は男性.8 女性.0 HDL-Cは殆どなし 中性脂肪は男性. 女性0.4 であった 他方 治療なし者は 拡張期血圧の男性4.9 LDL-Cの男性7.5 女性8.5 となり 他の項目はすべて 以下となっていた 結語 健診受診者のうち薬剤治療中の受診者の検査結果を確認することは 薬剤 服用と治療効果を確認するものであり 三次予防の具体的指針を示すものである また 治療を行っていない受診者の検査結果を確認することは ガイドライン 基準値 判定精度の見直しに使用され 二次予防の精度を高めるために必要となる -7-0 アミノインデックス R がんリスクスクリーニング A ICS フォローアップ研究 中間報告 横浜市立大学 まえだ 前田 医学部附属病院 消化器内科 芝田なおみ 朽木 勤, 薬師神道子 中田希代子 アミノインデックスがんリスクスクリーニング AICS 導入後の経年的変化の検討 栗原 背景と目的 アミノインデックス R がんリスクスクリーニング 以下 AICS R 検査はがん患者の血中アミノ酸プロファイ ル変化に基づき 胃がん 大腸がん 膵臓がん 肺がん等 1 回 の採血で複数がん種を判別する簡便なスクリーニング検査法とし て開発された 今後 対策型がん検診の補完的活用や新規がん検 診技術としても期待されるなか 実診療における本検査の有用性 検証が必要である そこで 京浜臨海部ライフイノベーション国 際戦略総合特区の事業として AICS R 検査の検査精度およ び早期がん発見に対する有用性を前向きに検証することとした さらにAICS R 検査の診療連携を介して アミノ酸情報や健 康診断 がん検診等の診療情報を収集し 精密検査結果や地域が ん登録情報に基づくがん罹患情報を統合した大規模データベー スの構築を行う 対象 方法 研究参加の同意が得られた神奈 川県内のAICS R 検査受診者を対象とし AICS R 検査 健康診断 がん検診や精密検査結果の収集に加え 地域がん登録情報に基づくがん罹患の追跡調査を実施する各がん 種の検出感度 的中率 がん 早期がん発見率 前がん所見診断 率を検証する 結果 展望 5 年間の研究期間において 横浜市 立大学附属病院を中核とした神奈川県下の計 28 医療機関からな る地域診療連携ネットワークを整備し 診療情報やがん登録情報 の集積を進めている これまでに6653 人のデータを集積して いるが 今回は 主に2016 年 8 月までのAICS R 受診者 5107人 精密検査受診者683人のデータを対象にした中間 解析状況を報告する あわせて 精密検査受診行動や検査内容 地域がん登録情報との照合結果等についても考察したい 正宏 仁 -7-0 くりはら 愼 萩原 進藤 目的 受診者のうち基本項目すべてにおいて異常が見られないスー パーノーマルは全国集計が開始された984 年の9.8 から年々減少しており 人 間ドック学会の発表によると04 年の全国平均スーパーノーマル率は6.6 と過 去最低であった 減少の要因は判定基準の厳格化の他に受診者の高齢化や食習慣 の欧米化 運動量の低下など時代に伴う生活習慣の変化と推測されている この 稀少なスーパーノーマル受診者の実態について 特にその生活習慣の特徴を検討 するため 我々は当健診センターのスーパーノーマル受診者について調査してみ た 方法 04および05 各年度の当センター 受診者のうち異常なし 総合判定が A または B の受診者をスーパーノーマルとして今回の対象とした 04 年度のスーパーノーマルの男女それぞれに対し 生活習慣病関連項目の有所 見 C判定 の同年代受診者を対照群として抽出し比較検討を行った 問診票の特 定健診質問 4 項目に加え 全体的な健康状態 睡眠時間 経済状態 K6テスト の計8項目について調査した 各項目についての両群の比較にはχ検定を用いた 成績 当健診センターのドックでは全受診者に対するスーパーノーマル率は各年 度ともに 台と低く さらに年連続のスーパーノーマル率は約0.9 であっ た 04年度のスーパーノーマル群では対照群と比較して男女ともに0才時より 0Kg 以上の体重増加がない 男性では朝食を週に3 回以上抜かない 食べる速 さが人と比べて速くない また女性では最近1年間にKg 以上の体重変化がない 生活習慣を改善するつもりはないという傾向が有意に見られた 一方 喫煙や飲 酒 運動や歩行習慣 平均睡眠時間などについては両群で有意な差は見られなかっ た 結論 スーパーノーマルの要因としては男女ともに適正体重の維持が また特に 男性では食習慣が大きいと考えられた 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック しん 4 64 ようこ 山下 陽子 江川 賢一 内田 賢 てるまさ 照昌 黒澤 高崎健康管理センター 功 背景 目的 より充実したがん検診を目的に や健 康診断のオプション検査として05 年 月から AICS を導入し 年が経過した AICS 導入 年目と 年目の結果を比較検討した 対象と方法 05 年 月から07 年 月までの 年間に AICS 検査 を受けた45 名を対象とした 導入から06 年 月までの AICS は 男性4種 女性5種 種で 男性0名 女性名の計4名が受 検した 06 年 4 月からの AICS は膵臓が加わった男性 5 種 女性 6種で 07年月までに男性55名 女性47名の計0名が受検し た 05年月 06年月を初年度 06年4月 07年月を 年度として 年度ごとに背景因子 リピーター率 ランク C の割 合 精検受診率 精検後診断などを算出した 結果 年齢分布では 初年度よりも 年度の方が男女ともに若年傾向がみられた 初年 度でのリピーター数は名 年度のリピーター数は5名で リピー ター率は4.5% であった 全体でのランク C 率は 胃8.5% 肺6.% 大腸5.8% 膵臓5.9% 前立腺7.9% 乳腺8.9% 子宮 卵巣0% で あったが いずれの率も 年度で上昇した つ以上のランク C が あったのは 初年度 40 名 6.5% 年度 7 名 6.5% であった いずれかにランク C がある個人単位の 次精査受診率は 初年度 66.7% 年度 45.8% で 年度は低下した 現時点で 次精査受診 者に悪性腫瘍は発見されていない 結語 経年的に AICS 受検者 は減少したが リピーター率は予想よりも高く 受検者の意識向 上につながった 今後の課題としては AICS 受検者の Follow を 確実にしていくことと AICS の正しい知識を提供しながら AICS の認知度を高めていく努力が求められる また ランク C の精査 という役割以外に がんリスクのアドバイスや生活指導に軸足を 置いたトータルケアを目指していく必要性もあると考える Vol. No. 07 年

236 -7-0 オプション検査AICS<00AE> AminoIndex<00AE> Cancer Screening での大腸癌発見該当例の 例 松江赤十字病院 松江赤十字病院 すえつぐ ひろし 末次 浩 齋藤 宰 串山 義則 健診部 消化器内科 内田 靖, 多田 育賢 勝部 知子 花岡 拓哉 尾上 結城 歩美 崇史 ひがしやま 東谷 新赤坂クリニック 超音波検査科 日本橋室町クリニック 超音波検査科 横浜北幸クリニック 超音波検査科 新赤坂クリニック 4 亜美 ごうき ゆ み こ 合木祐美子 足立 輝美 谷田部真由美 早川いずみ 石井ひさ子 中村 恭子 早田 圭 松木 隆央 はじめに 腹部超音波スクリーニング検査の新人教育は 走査法 超音波の物理的性質 装置内の処理 臨床的知識などを合わせて 行う必要がある 当院では 臨床的知識などの教育は午後 走査 法は午前中 の受診者でご本人の了解の元に行ってい る 当院の研修期間はか月 8週間 走査法は超音波検査法フォー ラムが推奨している基本走査法 仰臥位 左側臥位 半 座位 右側臥位 を用いている 初日から 日目まで 見学 4 日目から の週間 仰臥位 次の週間 左側臥位 次の1週間 半 座位 右側臥位 以降 全体位 を新人技師が走査し 残りを教育技師 が走査する 目的 教育期間終了からの検査件数による習熟度を 知ること 方法 a 教育終了直後 b 教育終了から6か月後 c教 育終了から1 年後の技師について 夫々 ケ月間の検査について A前回所見の描出ができない 前回の全所見数の何 か B前回指 摘されていない描出所見が不確実 全検査数の何 か C 1 時間当 たりの検査数 を検討した 結果 A a.8 b7.7 c.6 B a7. b5. c.4 C a.0人 b.人 c.6人 考察 経験するに従ってA Bは頻度が下がり Cは増加する 教育 期間終了後1年たっても 他の技師を呼べる環境が必要である Vol. No. 07 年 日 金 はじめに 当センターでは 009年5月開設時より受検者数が年々 増加しており それに伴い検査技師も増加している 生理検査未 経験者のトレーニング法確立および効率化は重要な課題である 各検査者間で知識 判読力の差を小さくし 一定レベルで質の高 い検査結果を提供し続けるために 06 年度よりトレーニング終 了時の筆記試験を導入している 従来までのトレーニング法と試 験導入までの取り組みを報告する 方法 従来法では 超音波検 査以外の生理検査を一括りにし 選任の技師 1 名が指導を行う 超音波検査は甲状腺 頚動脈 心臓は選任の技師名が指導し 上 下腹部 乳腺は前期と後期に指導を分け 後期指導には固定の技 師があたっている また 指導計画書およびトレーニング日誌を 用い 進捗状況や理解度の把握を行っている 06 年度からは検 査項目毎に担当者を決め 検査を行う上での注意点や必要な知識 に関する問題を作成し トレーニング終了時に試験を実施 必要 に応じて再試験も行っている 結果 009年開設時に4名であった 検査技師は07 年 月現在 5 名へ増加している 超音波業務に 関しては 部位別に 甲状腺名 頚動脈名 心臓5名 腹部6名 乳腺 5 名がトレーニングを終了している 今回試験を導入したこ とで トレーニング終了後に一人で検査を行っていく上での一定 レベルの知識習得が可能になった 考察 従来のトレーニング法 に追加して試験を導入したことで トレーニング者の検査に関す る理解度の把握 知識習得へ向けた意識の向上につながったと考 える また 指導者側も問題作成を通して知識の再確認につなが り お互いに高いモチベーションを維持しながらトレーニングを 進められたと考える 今後も更なる精度向上に努め 質の高い検 査結果を提供していきたい 背景と目的 我々はがん患者と健常者の血漿中アミノ酸濃度バランスの違いを アミノインデックス技術 を用いて統計解析し 肺がんを含む7 種のがんに対 する アミノインデックスがんリスクスクリーニング AICS を開発した そ の結果 ランク A B C の 群のうち ランク C ほど各がん罹患リスクが高い ことを明らかにし 現在 がんスクリーニング検査として実用化されている 一方 前回の本学会で 術前ランク B 以上肺がん患者で術後無再発状態では AICS 肺 値が低下することを報告した 今回 さらに対象例を増やし 術後 経過観察期間を延長して AICS 肺 の術前後変化について再度比較解析を行い 肺がん術後再発ハイリスク症例の予測の可能性を検討した 方法 対象は術前 AICS 肺 ランクB以上の肺がん患者で 外科治癒切除を行った44例 ランクC;9 例 B;5例 で 病期は I 期9例 II 期8例 III 期7例であった 手術前1週以内 術後は. 5.5 年経過後に AICS 肺 を測定し 術前後の変動と術後再発の関 係について解析した 結果 術後 AICS 肺 は ランクが 例 5% で AICS 値が6 例 8% で低下した 特に術前ランク C 患者 9 例では 術後ランク C の ままは5例 5% で ランク低下は4例 48% AICS 値低下は5例 86% であっ た 現在までに 例に再発を認め 全例が術前ランク C であった 術後 AICS 測定時にすでに再発していたのは7 例で うち6 例 86% は術後もランク C のま ま 1 例はランク B であった 一方 術後 AICS 測定時には無再発状態であっ たが さらに後日に再発を認めた症例は5 例あり そのうち4 例は術後もラン ク C のままで 1 例のみランク B であった まとめ 術前 術後ともランク C 症例5例中0例が術後再発をきたしており AICS 肺 の術前後変化と肺がん 術後再発との関連性が示唆された 肺がん外科治癒切除症例に対する術前 術 後の AICS 肺 の測定は 術後再発ハイリスク症例を予測しうる可能性がある 8月 祐子 徳永 俊照 渡橋 和政 口頭発表 第2日目 岩本 次郎 信子 講演抄録 羽立 理恵 今村浩一郎 岡見 池田 けんしんにおける腹部超音波スクリーニング検査の新人教 育に関する検討 福岡山王病院 予防医学センター み 穴山 貴嗣 菊池 信矢 当センター臨床検査技師の生理検査トレーニング法 え まさひこ 東山 聖彦 山本 浩史 今村 文生 一般演題 ふくい 肺がん外科治癒切除患者におけるAICS 肺 の術前 術 後の測定意義 術後再発ハイリスク症例の予測の可能性 大阪国際がんセンター 旧 大阪府立成人病センター 高知大学医学部呼吸器外科 味の素株式会社 背景 我々は既に PET がんドックオプション検査の AICS<00AE> AminoIndex<00AE> Cancer Screening で癌発見該当例 の胃癌症例 肺癌症例を報告しているが 今回便潜血検査陽性 かつ AICS<00AE> 大腸ランク B の受診者に大腸内視鏡 検査 以下 CS で大腸癌が発見され 外科手術が施行された貴重な 例を経験したので 若干の考察を加えて症例報告をする 対象 0年月 06年0月の期間の当院 PET がんドッ クで AICS<00AE> を受験した74 人のうち AICS<00AE> 大腸ランク B またランクCのうちで大腸癌が発見された今症例に検討を加えた 症例 66 才女性 受診 便潜血検査陽性 AICS<00AE> 大腸ランク B であった 今回の受診の 年前に便潜血 陽性での CS で大腸腺腫の内視鏡的処置を受け 年後の CS を勧 められていたが その後未検であった 今回ので便潜 血陽性 AICS<00AE> 大腸ランク B であり当院消化器内科で CS 施行 CS で S 状結腸に 型の大腸癌 Adenocarcinoma, tub>>tub,por が認められ 外科手術施行 術中内視鏡検査にて 型の大腸癌が 下行結腸に認められ 下行結腸切除術が施行された 病理組織診 断で Adenocarcinoma tub>>tub,por stagei ptn0m0 の 型大腸癌であった 結語 当院での検討では便潜血検査陽性で の CS 受診率は約 60 程度である 今回我々は便潜血検査陽性に AICS<00AE> 結果が CS 精密検査 受検の強い受診勧奨 動機付け の一つとなったと考えられる大腸癌の一例を経験したので症例報 告をする 福井 絵美 角 みどり -7-04

237 -7-07 東京都台東区住民健診尿を用いた 新しい尿中総蛋白定量 法の評価検討と基準範囲の設定 ライフ エクステンション研究所付属永寿総合病院臨床検査科 山口大学医学部保健学科 ライフ エクステンション研究所付属永寿総合健診医療 予防センター ライフ エクステンション研究所付属永寿総合病院内科 4 いとう よしひさ 伊藤 喜久 石川 恵美 市原 清志 白井 俊孝,4 岩瀬 小山 出 恭正 原田 典明 目的 尿中総蛋白定量 TP は CKD の重症度判定基準の必須項目の一つで ある 近年エリスロシン B による新しい色素測定法 シノテスト が開発さ れた そこで台東区住民健診受診者尿を用いて基礎検討を行い臨床判断 の基準となる基準範囲設定を行った 方法 06年0月から07年月ま での期間で 永寿総合予防医療センターの台東区住民健診受診者 40 名 歳 から同意を得て取得された健診情報 および尿残余検体を用い た サンプルとエリスロシン B を混合し自動分析装置 Hitachi 770S: 547 nm で測定した 従来法であるピロガロールレッド法 アルブミン定量法 和光純薬 などとも比較検討した 基準範囲設定法は市原らにより確立 された LAVE 潜在基準除外法 による 結果 討論 本法は多点検量法 である 検量物質は高度に精製された HSA を乾燥重量法で値付けしてい る 幅広い 000 mg/l の測定レンジを有し 異なる濃度尿での日差 日内再現性も良好な結果を得た それぞれ CV.0 %, 5.0 % 異常例を含 むサンプルを用いた従来法との相関ではr =0.999と極めて良好で回帰直 線は原点を通過 傾きは.であった 尿アルブミンとも高い相関があり r=0.984 傾き0.6であった 従来法は単点検量で 種々のグロブリンと の反応性の相違 検量物質の設定表示値などが 測定法間の相違を反映 すると思われる 最終的に基準個体は男性 6 名 女性 5 名に絞り込ま れ基準範囲は65歳未満6.. mg/l 65歳以上 mg/l で加齢 による増加を認めた 筋肉量の関係から Cr 補正値は男性が低く mg/gcr 女性 mg/gcr であった 結語 測定標準化の問題は残 されているが 新しい測定原理による本法は測定の精密度は高く アル ブミンを主成分として微量レベルから高濃度レベルまで幅広くとらえる ことから 新しい視点から臨床的意義の拡大も期待される ヒト胸管リンパ流の評価法の確立 動物実験による検証 東北医科薬科大学 医学部 生理学 信州大学 医学部 メディカル ヘルスイノベーション講座 慈泉会 相澤健康センター かわい 河合 よしこ 佳子, 大橋 健常人に対する単一遺伝子疾患の網羅的レアバリアント解 析により発見されたプロテインS異常症の一例 先進的予 防医学への試み 東京ミッドタウンクリニック 東京医科歯科大学 株式会社ビスメド 東京大学医科学研究所 4 たぐち じゅんいち 田口 淳一 山下 直秀4 正明 林 幹浩 堀尾留里子 -7-0 簡単な塩分チェックシートによる減塩の試み 尿中推定塩分摂取量との関連 平鹿総合病院農村医学研究所 平鹿総合病院健診センター さ き しろう 佐々木司郎 村松 背景 0 年に ACMG は 医学的対処が可能な成人発症の常染色体優性遺 伝の循環器疾患 家族性腫瘍疾患など疾患群は全ゲノムシークエンスの際に 発見された場合には本人に開示すべきと提言した これらはレアバリアント と呼ばれ予防医学への応用はまだ行われていない 目的及び方法 東京大学 医科学研究所を中心に健常者に対するレアバリアント解析の有効性を検討す るために健常人0名に対して臨床研究を行った 対象は主に常染色体優生遺 伝を示す心筋症 不整脈疾患 大動脈瘤 血栓症 脂質異常症 マルファン 症候群などの結合織疾患 家族性腫瘍症候群の原因となる80遺伝子であった イルミナ社の HiSeq システムで0x の NGS を行い データベース上で臨床的 意義の明確な変異を同定し サンガー法で確認した 臨床的意義が不明確な VUS は報告を行わなかった 検査の事前説明同意 結果開示に関しては臨 床遺伝専門医 認定遺伝カウンセラーの協力の基に臨床遺伝に詳しい医師が 行った 結果 対象者0名に対する事前説明同意 結果説明に問題は無かった 名に PROSの rs98474の T から C への SNP 変異が同定された またそ の後に行った採血検査でプロテイン S 活性 89 プロテイン S 抗原 8 であることが判明した 考察および結語 PROSの rs98474の T C 変 異は96番目 Lys Glu 変異する PS Tokushima 変異であり 深部静脈血栓の リスクが報告されている プロテイン S 抗原および活性の実測値は文献的報 告に合致した 対象者には今後の起こりうる疾患 症状 可能な予防対策を 説明した上で経過観察とした レアバリアント解析は頻度が低いものである が 多くの疾患を同時に解析出来る場合には かなりの確率で発見出来る未 発症疾患もあり 常染色体優性遺伝疾患のため家系内未発症者にも対策が取 りうるので 今後の予防医学において重要な手段と考える さ 俊夫, 昨年の本学会で ヒトリンパ流量の評価法につき報告したが 今回はその評価法の根拠となるウサギでの動物実験を行ったので 報告する 背景として ヒトの深部のリンパ流を含めた胸管リ ンパ流量を定量的に評価する方法はこれまでになかったことが 挙げられる 昨年はボランティアの被験者に対して用手的リンパ マッサージや仰臥位での腹式呼吸という 胸管リンパ流の増加が 見込まれる手技を行うことにより血液の希釈が惹起され 血中バ ゾプレシン濃度が低下すること この血液の希釈率と被験者の体 重から推定した循環血液量から胸管リンパ流量が推測できる新し い測定法の開発について報告した その測定法を検証するために ウサギを用いて実際に胸管リンパ流を可視化して そのリンパ流 の増減を観察するとともに 採血データの希釈度から胸管リンパ 流量を推測した 実験には生後 6か月前後の雄の白色家兎を用 いた リンパ流の可視化のために 全身麻酔下で開腹して乳び槽 に超音波造影剤ソナゾイドを注入し 胸管から静脈角へのリンパ 液の流入をエコー下で確認した 静脈角へのリンパ液の流入量は 乳び槽への用手的マッサージで増加することが確認できた また 乳び槽マッサージ前後の採血で赤血球数 ヘマトクリット ヘモ グロビン 総蛋白の各データを解析し 血液の希釈が惹起される ことも確認できた 上記の結果から 動物実験で乳び槽のリン パ流が増加すると血液希釈が起こることが確認でき ヒトでの血 液希釈の結果がリンパ流の増加によるものであるということを強 く裏付けることができた 本結果をもとに ヒトの胸管リンパ流 量の推算測定法の精度をさらに高め 実用化に向けて研究を進め たい 高橋 俊明 齊藤 研 目的 秋田県南部に位置する当院では農協組合員を対象とした健康診断を 0 年以上継続しているが ここ十数年の血圧低下率が横ばい状態となって いる そこで高血圧の一因となっている塩分摂取量を把握し 対象者に減 塩意識を持たせることを目的として 簡単な塩分チェックシートを用いた 調査を 年間にわたり行った アンケートと同時に尿中推定塩分摂取量測 定も行った 方法 対象は農協健康推進協議会健診受診者で平成7年と8年に調査した 全項目に回答した男性59名 女性90名で 年齢は才 89才であるが 多くは60 70 才代に分布している 塩分チェックシートは九州医療セン ター作成のものを使用した 成績 塩分摂取量判定で多いと判定された割合が年目60.% 年目55.8% と高い結果であった 設問合計点数は男性が女性より有意に高かった 年 齢 BMI 調整 年目の判定が高い塩分量ほど 年目の合計点数低下割合 が高く また 年目の結果を見て塩分に注意するようになった割合が男 性40.5% に対し女性では6.7% と有意に高く 女性の減塩意識が高いことが うかがわれた さらに注意するようになった群の合計点数はその他の群よ り有意に低下していた 尿中推定塩分量は合計点数ランクが上がるほど高 く この関係は実数 年齢 BMI調整 より体重0kgあたりの数値 年齢調整 が より顕著であった 血圧値は尿中推定塩分量と有意の正相関が認めら れたが 簡易塩分摂取量点数とは関連がみられなかった 年齢 BMI 調整 結論 血圧低下を最終目標とした簡易塩分チェックシートによる塩分摂取 量調査の同一人 年間の結果は 減塩意識を高める効果が認められたが 尿中推定塩分量や血圧値に反映するまでには至らなかった しかし 効果 が現れるまでは数年の期間が必要と考えられることから 5 年間はこの調 査を継続し 結果を検証する予定である また受診者も対象と して実施している Vol. No. 07 年

238 -7- 随時尿より測定した一日推定塩分摂取量 enacl と収 縮期血圧との関連について 飯田市立病院 いけだ 池田 よしあき 義明 下平 雅則 岡庭 濱岡 才子 森口 次郎 平沼 ゆり 目的 平成 7 年の国民健康 栄養調査によると男性肥満者の割合 は0 代 6.6% 0 代 0.% と 0 代になると増加する 008 年 4 月 から40 74歳を対象に特定健康診査 特定保健指導を実施してい るが 0 代の肥満者への介入も必要と考え 当施設では04 年度 より0 代肥満者 BMI 5 への栄養相談を積極的に実施してい る 相談後の体重および血液検査結果 食習慣等の変化を調査し たため報告する 方法 04年4月 05年月に 当施設で人間 ドックを受診した0 代 BMI 5の者を対象に栄養相談を実施 し 翌年度 05年4月 06年月 も栄養相談を実施した6名 内訳 : 男性96名 女性40名 の体重および食習慣の変化を調査した 結果 年後の体重変化は 全体で0.±4.7kg 男性0.±4.kg 女性0.7 ±.8kg であった 肥満診療ガイドライン06で呈されている肥 満症 5 BMI <5 の減量目標 現体重の% 以上の減量 を達成 した者は 7名で全体の約0% であった 体重が% 以上減少した 者の健診結果において 拡張期血圧 収縮期血圧 血糖 LDL 中性脂肪に有意な減少がみられた p<0.05 健診の基準値の上限 を超える者の割合の変化をみると 拡張期血圧 4 % 収縮期 血圧6 9% 血糖5 4% LDL4 % と改善がみられた 0 代肥満者の食習慣の問題点は 夕食の過食 飲酒 時以降の 食事 夕食後の飲食 間食 朝食欠食等が多く 体重が% 以上減 少した男性では夕食の過食と夕食後の飲食 女性では間食に改善 傾向がみられた 考察 体重が% 以上減少した者は 血圧 血糖 LDL 中性脂肪が有意に減少し 食習慣の改善もみられること が示された 0 代は 生活の忙しさが優先され 健康管理への意 識が後回しとなりやすいが 中年期以降の生活習慣病の発症を避 けられるよう 若年期からの健康づくりは重要と考える 今後も 積極的に栄養相談を実施し 健康づくりに寄与していきたい -7-4 歯周組織の破壊状態と食品栄養素摂取量 まえじま しんや 前島 信也 荒 敏昭4 佐藤 晶 吉成 伸夫 竹内 牧 由里 茂5 岩井由紀子 目的 歯周疾患による歯周組織破壊と食品栄養素摂取量の関係 を分析した 方法 松本歯科大学病院健診センターでは人間ドッ クに歯科的健診も追加実施している その際に歯周組織の状態 としてアタッチメントレベル測定と食品栄養素摂取量を計算し た64 人 男性 4 人 女性 40 人 を対象とした attachment loss code AL を用いて 代表歯法により測定し 簡易型自己式食 事 歴 法 質 問 票 BDHQ:brief-type self-administered diet history questionnair を用いて 食品および栄養素などの摂取量を推定 した AL 値から歯周組織の重症度を 群 0: 健常 と 軽度 と4 重度 に分けて 食品群5項目および栄養素など6項目の摂 取量推定値と比較し Games-Howell の方法を用いて検定した 成績 健常群 7 人 軽度群 78 人 重度群 4 人であった 食品群 別摂取量では果実類 g/ 日 が 健常群 64.8±48.9 軽度群 6.± 50.5 に比べ重度群 5.7±9. で有意に少なかった 栄養素などの 摂取量では ビタミン類でビタミン C が健常群 70.±.4 と比べ 重症群 57.±7.8 で有意に少なかった また脂質 エネルギー 比 脂肪酸では一価不飽和脂肪酸 g/ 日 多価不飽和脂肪酸 g/ 日 n-6 系脂肪酸 g/ 日 が 健常群と比較して軽度群で有意に減 少していた 結論 歯周疾患による組織破壊の重症化には 特に ビタミン C 摂取量が強く関連していることが推察され 予防への 応用が検討される 脂質 脂肪酸摂取量との関連においては更な る検討が必要と考えられた Vol. No. 07 年 日 金 目的 当センターでは受診者 以下 受診者 に 近隣 5 店 舗で昼食を提供している この度 管理栄養士が各店舗のメニューに ついて栄養調査を行い メニュー表に新たに栄養表示 エネルギー 塩分 糖質 脂質 たんぱく質 を掲載した 受診者の昼食選択時の 意識 健康状態 生活習慣を調査し 受診者の適切な昼食選択に役立 つメニュー表示の検討を行った 対象 平成9年月7日 8日にを受診し アンケートに同 意した94名 男性09名 女性85名 方法 アンケートで 1 栄養表示を参考にしたか 2 どの栄養表示 を参考にしたかを調査した アンケート結果から栄養表示を参考に した群 以下 参考群 参考にしなかった群 以下 非参考群 に分 け 健診項目 腹囲 BMI 血圧 糖代謝 脂質代謝 について MannWhitney U 検定を 特定健診質問項目についてx 検定を行い比較検 討した 結果 参考群は6 名.5 非参考群は 名 67.5 であった 参 考群は非参考群に比べ 健診項目では LDL コレステロールと中性脂 肪が有意に高かった p <0.05 質問項目では 年間でkg 以上の体 重増加なし p <0.05 食習慣の改善意欲あり p <0.0 が有意に高 かった 参考群のうち脂質代謝異常は 名 49. 糖代謝異常は 名. 高血圧は 名 0.6 を認めたが 健康状態に関わらず 参考にした栄養表示はエネルギーが55名 87. と圧倒的に多かった 結論 参考群の多数の受診者が昼食選択時にエネルギー表示を参考に した 今後は他の栄養表示にも着目してもらえるよう 塩分以外はエ ネルギーに換算して表示したい さらに全ての受診者が各々の健康状 態に応じて 栄養表示を参考にしたメニュー選択ができるようスタッ フの対応も検討していきたい 千明 8月 鈴木麻由美 宮崎 祐子 加藤 松本歯科大学病院 内科学 松本歯科大学病院 管理栄養士 松本歯科大学病院 歯科保存学講座 松本歯科大学 歯科薬理学講座 4 松本歯科大学大学院 健康増進口腔科学講座 5 総合健診センター 堀木亜紀子 福井 秀之 武田 和夫 尚子 口頭発表 第2日目 仁科早央里 吉良 康男 高梨 芳彰 清水 つくば総合健診センター 講演抄録 一般財団法人京都工場保健会 筑波メディカルセンター なるみ 一般演題 受診者の昼食選択の意識調査とメニュー表示の検討 り 公益財団法人 渡辺 成美 内藤 隆志 信司 -7- お 0 代受診者における栄養相談後の変化について わたなべ 抄録 高血圧の原因として過度の塩分摂取量が挙げられる 一日 塩分摂取量は体格によらず厚生労働省は男性 8 g未満 女性 7 g 未満をすすめているが体格を補正した場合の塩分摂取量と収縮期 血圧の関係は明らかではない 今回われわれは受診者 を対象に 早朝随時尿から一日推定塩分摂取量 以下 e-nacl を算 出し 収縮期血圧と e-nacl の関連 収縮期血圧と実体重あたり の e-nacl との関連 収縮期血圧と標準体重あたりの e-nacl の関連 を検討した 対象は 06 年 4 月から 月にかけて当院人間ドッ クを受診した5 名 男性 699 人 女性 56 人 平均年齢 56.6 歳 である 結果 e-nacl は男性で9. g ±. g 女性で8.9 g ±. gであった e-nacl と収縮期血圧との相関は r 0.68 p <0.00 と相関関係を示した 実体重当たりの e-nacl と収縮期血 圧との相関関係はr 0.09 p= 0. と相関関係を認めなかった が標準体重当たりと一日推定塩分摂取量との相関関係は r 0.46 p <0.00と相関関係を認めた 次に標準体重当たりの一日推定 塩分摂取量を四分位で群別 A 群 > 0.5 gkg / 日 B 群 0.5 gk g / 日 0.5g / kg / 日 C 群 0.5gkg / 日 0.78gkg / 日 D 群 >0.78 g / kg / 日 し検討したところ収縮期血圧は A 群と C 群 の間また A 群と D 群の間には有意差を認めた それ以外の群の間 では有意差を認めなかった年齢 性別 BMI を調整し目的変数を 収縮期血圧として解析を用いると標準体重当たりの e-nacl は有意 差をもって独立して収縮期血圧と関連をしていた 考察 e-nacl 増加に伴い血圧値が上昇すると言われているが今回の調査も同様 の結果であった 今回 標準体重当たりの e-nacl と収縮期血圧と の相関関係を認めたことより単に塩分摂取量が多いことが収縮期 血圧に関連するのではなく身長と e-nacl が収縮期血圧に関連する と考えた にしな さ -7-

239 -7-5 当院の循環器ドックを受診した中国人の検査結果と食生活調査 公益財団法人日本心臓血圧振興会 ぬまた ゆうこ 沼田 優子 三須 一彦 堀川 良史 榊原記念クリニック 検診センター 小橋 陽子 寺岡 邦彦 目的 医療ツーリズムの増加に伴い 当院でも05 年から循環器 ドックを受診する中国人が増加している 今回は中国人の検査結 果と食生活を調査し 生活指導の際の資料とすることを目的とし た 方法 対象は05 年 月から06 年 月までに 当院循環器 ドックを受診した中国人男性 6 名 対照群として同時期に受診し た日人男性 44 名とした 二群間の既往歴 家族歴 喫煙 飲酒 運動 身長 体重 BMI 腹囲 診察室血圧 血中Hb γgtp 空腹時血糖 HbAc 中性脂肪 総コレステロール HDLコ レステロール LDLコレステロール 運 動負荷試験結果 心 エコー検査結果 CT検査結果 内臓脂肪面積について比較した また食生活は栄養診断ソフト エクセル栄養君 を用いて 必要エ ネルギー量に対しての充足率 PFCバランスとコレステロール 塩分 蛋白源 野菜 嗜好品 菓子 アルコール の各摂取量につ いて調査した 統計ソフトは JMP 8 を使用し p<0.0または p<0.05を有意差ありとした 結果 既往歴や家族歴では両群とも 高血圧症 脂質異常症 糖尿病などの疾患が多かった また喫煙 率は中国人が有意に高く 運動習慣は日本人が有意に多かった 飲酒量には差はなかった 検査結果では BMI 腹囲 内臓脂 肪量 中性脂肪値 HDLコレステロール値に有意差があった 異常所見発現率は運動負荷試験では有意に中国人が高値であった が 心エコーやCT検査では差はなかった 食生活では 両群と もエネルギーの充足率や脂質エネルギー比が高かった 食品ごと の摂取量では 嗜好品 菓子 アルコール や蛋白源の摂取が多く 野菜不足がみられた 結語 中国人は運動量が少なく肥満度が高 かった 血液検査では高中性脂肪 低HDLコレステロール値 CT検査では内臓脂肪量高値がみられた 今後はこれらの結果を 考慮した生活指導が必要である -8-0 中国人向け健診の現状と課題について 受診者アンケートより 公益財団法人白浜医療福祉財団 センター し ば 志波 けいた 恵太 宮本 美紀 白浜はまゆう病院 桑畑 浩子 健診 松尾 晃次. 目的 当院健診センターでは 試行的に06年月と07年月 の回にわたり 中国人の受診者を受け入れた 健診後のアンケー トで寄せられた声をもとに 受診者が当院の健診について期待し ていることは何かを調査し 今後も中国からの受診者が安心して 健診を受けることができる方策について検討した. 方法 第回目の06年月日 月日及び第回目の07 年 月 4 日 5 日に当院の健診を受診した中国人 第 回目 名 第 回目 6 名の計 7 名 を対象に 健診終了後にアンケート調査を 行った アンケートは 今回の健診で良かった点 悪かった点 その他のご意見やご要望の 項目について自由記載の方式で実施 した. 結果 アンケート結果では 良かった点として 診察時 医師か らの結果説明はわかりやすく親切でした また 付添スタッフの 案内があったのでよかった サービスが良くて親切でした など の感想が寄せられた 一方で 悪かった点として 胃内視鏡検査 を受けるのが初めてだったので不安だった との感想があった 4. 考察 第 回目の健診時には 調査の結果を踏まえて 胃内視 鏡検査に関する画像スライドを準備した そして 中国人看護師 による通訳を通じて検査開始前に検査内容と諸注意についてスラ イドを用いて詳しく説明を行うこととした その結果 回目の 中国人健診後のアンケート調査では検査等に関する不安の声はな かった 5. まとめ 検査の内容や注意事項を 説明用紙だけでなく 画像 スライド等を用いてわかりやすく説明することで安心して受診し ていただくことができる 今後 他の検査についても事前に十分 に説明していくとともに 丁寧な診察と親切な対応を行い サー ビスの向上に取り組んでいきたい 当院における外国人ドックの現状と課題 一般財団法人平成紫川会 おおぶち み ほ 小倉記念病院 健康管理センター こ 大渕美帆子 背景 当院は日本有数の心臓冠動脈疾患及び脳血管疾患のハイボ リュームセンターであるため 自治体を含め施設内外からの要望 もあり05年4月より心臓と脳の動脈硬化性疾患に特化した外国人 専用の プレミアムドック を開始した 運用後 いく つかの課題を経験したので具体例を交えてその対応を報告する 対象と方法 対象は05 年 4 月から07 年 月にプレミアムドック を利用した外国人 名 男性 4 女性 7 である 年齢は4から70 歳 平均50.0歳 で国籍は全員中国であった 旅行会社などからの事 前予約で受付け 日帰りもしくは 泊 日で冠動脈 CT 頭部 MRI 頸動脈エコーおよび採血を施行した 結果説明は旅行会社などの 通訳を介して行ったが 全体を通して発生した問題点を検討した 結果 心臓ドックと頸動脈エコーは 名全員に実施し 脳ドック は0名に実施したが 脳ドック0名中名は閉所恐怖症のため MRI ではなく頭部 CT に急遽代替した 冠動脈 CT では3 名に また頸 動脈エコーでは名にそれぞれ所見が認められた 頭部 MRI では所 見はなかった 冠動脈 CT で有意狭窄を認めた1名は中国への帰国 後治療で同意を得たが 50 狭窄などの 要経過観察 だった患者 では当院での治療などを希望し説明に苦慮した また指導に当た り 生活習慣の改善よりも契約外である投薬や手術を希望するケー ス あるいは控え室である病室を家族がホテルのように使用する ケースなど本来の目的が誤解されているケースも散見 された 結語 外国人専用のは順調に運用されていた しかし 健診 や 要経過観察 という日本独特の概念を外国語で伝える難 しさも経験した 契約書の改善など事前準備をより入念に行うと ともに 外国人らの需要も理解して治療も含めたコースを開設す るなど 今後 医療サービスの国際化に向けて取り組むべきだと 考えられた -8-0 専属スタッフを配置することなく中国からの受診者を受け 入れるための取り組み 医療法人 医療法人 医療法人 医療法人 うえだ ゆ 沖縄徳洲会 沖縄徳洲会 沖縄徳洲会 沖縄徳洲会 み こ 上田由美子 永原 隆之 山之上弘樹4 静岡徳洲会病院 静岡徳洲会病院 静岡徳洲会病院 静岡徳洲会病院 増田 晴美 新垣 力 相澤 信行4 健康管理センター 臨床検査科 総務課 内科 4 平林 中塚 那美 詔子 吉住 希 墨 一郎 はじめに 当健康管理センターは 病院併設型でありPETCTを含めた人間ドッ クを提供している 平成6年度より健診ツーリズムの受け入れの対応を検討し 平成 7 年度より中国人の受け入れを開始した 目的 現状の健康管理センター の体制で外国人を受け入れられるように検討をした 経緯 外国人を受け入れ るには 言語と文化のつの大きな違いを克服する必要があると考えた そこ を解決するには 多国相手では厳しく また 現時点でニーズのある中国人に 限定して対応することにした 方法 静岡市在住の中国人と 健診委託業務に ついて検討をした 健診業務を理解してもらい. 受診希望者と契約の仲介を してもらうこと. 受診中必要な場合に通訳してもらうこと. 結果を中国語に翻 訳してもらうこと このつを中心に その他 共有する事項として 守秘義 務及び個人情報の保護 第三者提供の禁止 再委託の禁止 安全管理の措置等 を明文化した 健診委託契約書 を作成した そして健診委託会社を 設立してもらい 契約を締結した 健診委託会社は その一社に限定して 中 国人に関して 個人及び 企業からの問い合わせ等すべてその委託会社に集約 するように情報共有をした まとめ こちらの意向に合わせた 静岡在住の中 国人が健診委託会社を設立することで 現状の健康管理センター及び検査体制 を変えずに中国人を受け入れる環境を整えることができた 検査に関して一部 中国語の指差し案内を作成もしたが 必要に応じて検査中に委託会社からの通 訳が同行し 中国人受診者とコミュニケーションをとり 検査を進めている また 大きなトラブルにつながらないように 文化の違いからくる我々の希望 は 健診委託会社に伝えて 改善してもらっている 専属の外国語ができるス タッフを配置することなく 日本人と同じように受診できる体制を 健診委託 会社と連携をとることで整えられることができた Vol. No. 07 年

240 国際的を目指した取り込みと課題 国立国際医療センター病院 ろ 検診ツーリズムにおける運用上の問題点 お客様視線より 科 neusoft japan xikang ぐん 呂 軍 こう じょうき ま り 伊藤 小田 恭子 彩 込田 英夫 橋本 博子 新橋健診センター 福井厚生病院健診センターにおける胃癌ならびにH.pylori 除菌後胃癌の検討 医療法人 きむら 永崎栄次郎 小林 寛子 木村 目的 0 年 9 月 か ら 07 年 月 ま で に 当 健 診 セ ン タ ー に て Helicobacter pylori 以下 HP 除菌後 次年度の内視鏡検 査で早期胃癌と診断された4 症例を経験したので報告する 症例 症 例1 60歳男性 当健診センター内視鏡検査にて胃炎と診断 他院に てピロリ抗体陽性確認後除菌成功 次年度当センターで時 に早期胃癌 IIc 型と診断され 当附属病院で腹腔鏡下胃切除術を施行 された 症例 80歳男性 当健診センター内視鏡検査にて胃炎診断 HP血清IgG抗体陽性のため当附属病院で除菌成功 次年度当センター で時に早期胃癌 IIc 型と診断され 当附属病院で内視鏡的 粘膜下層剥離術 以下 ESD を施行された 症例 57 歳女性 当セン ター内視鏡検査で胃炎診断 他院にて除菌成功 翌年当センターで人 間ドック時に早期胃癌 IIc 型と診断され 除菌施行した他院で ESD を 施行された 症例 4 79 歳男性 当センター X 線検査で胃炎 胃粘膜 異常像を指摘され 当附属病院で内視鏡検査施行 その際は組織検 査良性であり HP 陽性にて除菌し成功 次年度当センターで人間ドッ ク時に早期胃癌 IIc 型と診断され 当附属病院で ESD を施行された 結語 当センターにおいて0 年 9 月から07 年 月までに約 0,000 例の上部消化管内視鏡検査を行っている 今回の症例は この中で除 菌後 次年度の内視鏡検査で早期胃癌と診断された4 例で ある HP 除菌後早期に胃癌が発見される症例はすでに報告されてい るが 除菌後経過観察のため医療機関を定期的に受診する患者は全て ではない また保険医療の今後を考えると早期胃癌治療後に任意健診 であるにおける内視鏡検査の役割は重要であると考えら れる 今回定期健診の一環として上部消化管内視鏡検査を施行したこ とで胃癌を早期に発見できた症例を経験したので報告した -9-0 厚生会 なりさと 成里 福井厚生病院 岡村誠太郎 羽場 利博 山本 誠 目的 0 年 月に H.pylori HP 感染胃炎に対する除菌治療が保 険適応となり 当健診センターでも04 年度より胃内視鏡検診の 受診者に問診時に内視鏡所見により必要に応じ HP 検査を施行す る事を説明 HP 陽性者に対し受診勧奨を行 っている 除菌治療 で胃癌全体の発生を減じる事はできるが 除菌後胃癌に対する2 次予防対策が問題となる 対象 方法 当健診センターにおける 04 年度 年間の発見胃癌 除菌後胃癌の臨床病理学的特徴等 を検討した 除菌後胃癌は 除菌成功後に発見された胃癌と定義 結果 04 年度 年間の胃内視鏡検診件数,964 件 男性,670 件 女性 9,94 件 平均年齢 50 歳 男性 50.4 歳 女性 49.6 歳 胃 癌を6 例 0.6 男性 / 女性 8/8 4 病変に認めた 除菌後胃 癌は 例 病変であった 胃癌症例の病変長径は平均 4.7mm 肉眼型は早期癌9 IIa/IIb /IIc 7/8/その他 進行癌 病変 部位 U/M/L 6/0/4 色調 発赤 / 正色 / 褪色 8/0/8 木村 竹本分類による萎縮度 C-0C-C- /CO/ OO 9/5/ 組織型 分化型 / 未分化型 8/その他 治療は ESD9例 手術6例 その他 検診間隔 逐年4 非逐年 初0 HP 検査 過去に施 行 9 当日施行 4 不明 検査後の HP 除菌療法 有 / 無 /0 不明 7 HP 除菌後胃癌 例に関して 男性 / 女性 9/ 病変長径 は平均.5mm 肉眼型 IIb/IIc /0 病変部位 U/M/L 4/4/5 色調 発赤 / 正色 / 褪色 8// 萎縮度 C- /CO/ OO /6/4 組織型 分化型 / 未分化型 8/5 治療 ESD7 例 手術 4 例 全例逐 年検診であった 結論 において HP 除菌後の逐年胃 内視鏡検診の必要性等 予防健康教育が重要であると考えた Vol. No. 07 年 日 金 常喜 眞理 湯川 豊一 加藤 智弘 総合健診 予防医学センター 海外からの日本で受診と検診を受けるお客様が年々増えてきた 日本政策投資銀行によれば 00 年時点の潜在需要として年間4 万人程度の需要が潜在的にあるとみられる 観光を含む市場規模 は約5,500億円 経済波及効果は約,800億円と試算されている [7] 今まで 海外の方は日本に医療サービスを受けるために 厚生労 働省は 外国人患者受入れ 医療機関認証制度 JMIP という医 療機関が外国人の受入整備の基準と認証評価制度を開始し 医療 ビザの発行 医療通訳の育成 色々な問題点をクリアし もっと 使い勝手な医療環境を整理した 我々 今まで0 年間国際医療 の従事した経験から見ると 中国からのお客の求めは少しずつ変 わり始まった お客様の目から見ると 日本に検診以外に何を求 めるか これから医療施設に何を期待するか 少し紹介したいで す 1 信頼2 生涯3 便利 1 信頼 とは 日本の医療機関の医師のレベルが高くて 最先端の医療 設備が揃えて 綺麗な環境と対人配慮な医療サービスは信頼され た 2 生涯とは 毎年に同じ時期に日本でを受ける お客さんが増えている 特に 同じ施設でデータを保存されたた め 毎年自分の健康状態を把握しやすい 健康管理と治療効果も 分かりやすい 一生に同じ施設を使いたいお客様が増えた 3 便利とは 今まで と治療は別々になり しかし 人 間ドック後 問題があった場合は治療も手配くれる医療機関が増 えたため 紹介状と検査データを持参し 主治医師にちゃんと伝 え 自分で病院を探すより大分便利になる これから お客が頻 繁に日本に来られない場合は 遠隔医療か地元の提携病院を活用 できれば もっと日本の医療の良さを広めると思う 8月 東京慈恵会医科大学 菊坤 口頭発表 第2日目 Helicobacter pylori菌除菌後次年度の内視鏡 検査で診断された早期胃癌の 4 例 きくこん 講演抄録 -9-0 黄 一般演題 現在我が国において 中国人を中心として海外からの受診者が急 増している 当院においては昨年 5 月以降より受診者数の受け入 れ拡大を目指して施設を刷新したが 以前に比べて受診者数の単 純な増加だけではなく 受診する外国人 とりわけ中国人の背景 にも変化が生じてきている こうした状況を踏まえ 当院におい てはこの一年間で受診者に対する対応力の強化を目指して種々の 取り組み I 事前説明 検査説明書 同意書などの資料の翻訳作業 II 検査当日の現場通訳 III 後日結果報告書の配布など を講じて きた すなわち これまでの外国人受診者への対応における問題 点の克服に加えて さらに質的 数的に変化した受診者への新た な対応についても取り組んだことによって劇的に海外受診者対応 力の向上をもたらしたので報告する なお 我々が中国人受診者 においてこの数年で経験した対応の変遷は 現在散発的にみられ るベトナム ロシア モンゴルなどの諸外国からの受診者への対 応においても今後重要であると考えられ 昨年年末までの外国人 受け入れ総数がその前の年に比べて0 倍ほど増加し その国別の 内訳数などともに 現状の課題も紹介する予定である

241 -9-0 の上部消化管内視鏡検査で発見されたヘリコバ クター ピロリ陰性早期胃癌の 例 一般財団法人 あさかわ 健康予防医学財団 ひろし 浅川 博 山本 みなと健診クリニック 寛子 安藤 通崇 裴 ヘリコバクターピロリ菌除菌前後での上部消化管内視鏡所 見の変化 社会医療法人財団 英洙 はじめに 胃癌は Helicobacter pylori Hp 感染による慢性胃炎を 背景として発生することは明らかであり 胃癌患者のほとんどが Hp 感染陽性である 反対に Hp 未感染例に生じた胃癌 以下 Hp 陰 性胃癌と略す は 本邦において全胃癌の 未満といわれ 極めて まれな疾患である 我々はにおいて初めて胃内視鏡検査 を実施し 偶然に早期胃癌を認めた Hp 陰性胃癌の例を経験したの で報告する 症例 5 歳男性 にて内視鏡検査を施行し たところ 前庭部大弯に0mm 大の陥凹性病変を認めた もう 例 は48歳女性 内視鏡検査にて前庭部大弯に同様の陥凹性病変を認め た 生検ではともに Groupであり 他院へ紹介し内視鏡治療 ESD を施行された 結果は 例とも粘膜内に限局した高分化型腺癌と診 断された また内視鏡所見で目立 った萎縮性胃粘膜変化もなく Hp 抗体価 尿素呼気試験も陰性 除菌の経験もないことから Hp 未 感染例に生じた早期胃癌と考えた 考察 Hp 陰性胃癌の特徴は若 年発症例が多く 内視鏡所見で表面陥凹型 組織型は未分化型の頻 度が高いといわれている Hp 感染以外の発癌因子として遺伝的素 因 EB ウイルス感染 喫煙や高塩分食等があげられるが いずれ も単独の発癌因子とはいえず Hp 感染の存在下において胃癌の発 症に関与すると考えられている 本邦では0 年より Hp 感染胃炎 に保険の追加承認がされ 除菌治療を希望する患者数は急増してい る さらに衛生状態の改善により若年者の Hp 感染率も低下してお り 将来的に胃癌の罹患数は減少していくものと予想される しか し除菌後の症例に胃癌を発見することは稀な事ではなく 治療後も 定期的に胃内視鏡検査を受けることは必要である Hp 感染が陰性 化した受診者が増加する将来の胃癌検診においては 事前に Hp 感 染の有無 除菌治療歴を含む詳細な問診と その結果に応じて最も 適正な検査方法を受診者に提案していくことが重要である考えた こばやし やすひこ 小林 保彦 根上 昌子 石心会 さやま総合クリニック 萩原 美桜 菅野壮太郎 川崎医科大学 健康管理学 川崎医科大学 総合内科学2 川崎医科大学総合医療センター 川崎医科大学 公衆衛生学 4 淳風会健康管理センター 淳風会旭ヶ丘病院 川崎医科大学総合医療センター かまだ ともあり 鎌田 智有 柳楽 和美 藤本 壮八, 総合健診センター 春間 賢 淺沼 豊美 高尾 俊弘 中山佳津代 佐藤 友美,4 藤田 有香 山中 義之 背景と目的 胃炎の京都分類 は内視鏡所見から H. pylori 感染動態 未 現 既 をほぼ診断可能とする胃炎分類である 診療においても 内視鏡検診受診者の胃がんリスクを判定し 除菌治療あるいは除菌後の胃が んを考慮した経過観察などを勧めていく必要がある 対象と方法 05年月 06年月までに当センターにて内視鏡による胃がん検診を受検したドッ ク受診者460例 男性5例, 平均年齢5.4歳 を対象とした 日本消化器内視 鏡学会専門医 経験年数 0 年 1 名が対象症例の内視鏡画像を後ろ向きにレ ヴューした 胃炎の京都分類 を参考に胃粘膜萎縮を認めず RAC 陽性 胃 底腺ポリープは付随所見として参考 の症例を未感染 胃体部にびまん性発 赤と萎縮を認める症例を現感染 萎縮を認めるがびまん性発赤を認めない または地図状発赤を認める症例を既感染と診断した 年齢別の感染動態の頻 度 既感染例のうち地図状発赤 除菌後胃がんのリスク の占める頻度およ び胃粘膜萎縮との関連について検討した 成績 460例の感染動態を診断した 結果 未感染96例 現感染45例および既感染9例であった 年齢別の各群 の頻度は未感染では0 歳代が84.5% 49/58 その後加齢とともにその頻度 は低下し 60 歳代では54.4% 4/79 であった 一方 既感染は逆に加齢と ともにその頻度は高くなり 60 歳代では.9% 6/79 であった 既感染例 のうち地図状発赤の占める頻度は.7% 8/8 であった 地図状発赤を認 める群では高度胃粘膜萎縮例 木村 竹本分類 : open type が7.4% 0/8 認めない群では6.7% 4/90 であり 地図状発赤を認める群で有意に高率 であった P<0.00 結論 胃炎の京都分類 は胃がんの低リスク群と高リ スク群を選定するには有用であり それに応じた事後管理が可能である 特 に 地図状発赤を認める除菌後症例は定期的なサーベイランスが必要である 宇弘 スクリーニング内視鏡で発見した胃がんの背景胃粘膜に関 する検討 胃炎の京都分類を用いて いのうえ 徳田 目的 健診の上部消化管内視鏡検査 EGD で 萎縮性 胃炎 AG 等ヘリコバクターピロリ菌 HP 感染を疑う所見があっ た場合 引き続く HP 存在検査が陽性であれば 除菌へとつなが る流れが一般的である 今回 我 々は 除菌治療後の EGD 所見 の経時的変化について調査し HP 除菌とその後について説明す る際の参考とすることを目的とした 対象 当クリニックにおいて0年1月から04年月に1回目 の除菌薬処方日があり 除菌前 65 日以内と 除菌後 0 日以降 450日未満に EGD が実施され 双方に結果に AG の木村 竹本分類 逆流性食道炎 GERD のロサンゼルス分類の記載があり 双方の EGD 実施日にプロトンポンプ阻害薬を内服していない40 例のう ち除菌成功例の88例 男07例 女8例 を対象とした 方法 除菌前後の EGD 結果 AG GERD を比較検討した 結果 除菌時年齢平均66.±9.0[ 標準偏差 ] 男66.9±9. 女65.±8.6 p=0.075[ t検定 ] 歳 除菌前 EGD 平均 56.±56. 最小 0 最大 5 中央値5 日前 除菌後 EGD 平均0.8±74.4 最小 最大 448 中央値 日後 AG 改善4 不変94 悪化70例 p<0.00 二項分布 GERD 改善67 不変77 悪化0例 p<0.0 二項分布 であった 結論 除菌後は AG については改善 GERD については悪化す ることが多いものと考えられた 今回 改めて AG 改善の可能性 と GERD 悪化の可能性について説明する必要性が確認された 胃炎の京都分類 からみた内視鏡検診受診者 のH. pylori 感染動態 菅原 知紀 大塚 博紀 健診センター 井上 春間 かずひこ 和彦 賢 総合健診センター 久本 信實 清水 信義 藤田 英行 鎌田 智有 胃がん発生にヘリコバクターピロリ Hp 感染は必要条件と位置づ けられ それに伴う炎症や萎縮が強く関与しており においても背景胃粘膜の把握は重要と考えられる 対象 06 年 4月から07年月の期間のスクリーニング内視鏡検査565件にお いて発見した胃がん例 発見率0.4 男性9例 女性例 44 8歳 平均67歳 0-IIc 9例 0-IIa 例 type 例 胃腺腫 例 男性例 女性例 67 86歳 平均78歳 を対象とした 方法 内視鏡写真の見直しにより 胃炎の京都分類総括表に記載して いる9の所見の有無について検討した そして Atrophy A Intestinal Metaplasia IM Hypertrophy H Nodularity N Diffuse redness DR による胃がんリスクの内視鏡所見スコア 0 8点 を求めた 結果 胃がん例のうち Hp現感染8例ではA IM H 0 N 0 DR の計6点が例 A IM H 0 N 0 DR の計 5 点が4 例 A IM 0 H 0 N 0 DR の計 4 点 が例 Hp 既感染 除菌後 例では A IM 0 H 0 N 0 DR 0 の計点が例 A IM 0 H 0 N 0 DR 0 の計点が例であっ た Hp 未感染の胃底腺型胃がん例では0点であった 胃腺腫では A IM H 0 N 0 DR の計6点が例 A IM H 0 N 0 DR の計 5 点が 例であった 胃がんリスクの内視鏡所見 スコアを構成しない因子としては 胃がん 胃腺腫5例のうち5例 に xanthoma を認めていた 結論 内視鏡スクリーニングにおいて 背景胃粘膜の把握は重要であるが 胃がんリスクの内視鏡所見ス コアについては 各因子の重みづけを含めて早急に検討する必要 があろう また 急増しているHp除菌後のリスク分類も望まれる Vol. No. 07 年

242 における胃食道逆流症例の臨床的検討 医療法人社団相和会 ふるや りょう 古谷 亮 篠原 麻実 東海 浩一 RAC類似所見を呈するヘリコバクター ピロリ感染胃炎 現 感染 の検討 横浜総合健診センター 池田真由子 冨田千恵子 高橋 直樹 中川 友美 平山真由美 宇治徳洲会病院 健診センター 宇治徳洲会病院 内視鏡センター 阿部めぐみ 関根 康子 こてら 高橋 北海道健康管理センター 放射線科 目的 ヘリコバクター ピロリ Hp 感染胃炎に対する除菌治療が 保険適用となり, においても内視鏡による Hp 感染診断 が求められている. 胃炎の京都分類が提唱され 現感染の指標と して, びまん性発赤, 点状発赤, ひだ腫大などが有用とされ, 胃角 胃体部での RAC 陽性所見は未感染の指標として有用とされてい る. しかし, 内視鏡検査にて現感染の所見が乏しく,RAC あるいは RAC 類似所見を呈するために血清 Hp 抗体陽性との乖離が疑われ, 感染診断に苦慮する場合がある. このような非典型的な内視鏡所 見を呈した Hp 感染胃炎 現感染 症例について後ろ向きに検討を 行った. 方法 05 年 9 月から07 年 月に当健診センターにて内視鏡検 査と血清 Hp 抗体検査 ラテックス凝集法または EIA 法 を受けた 48 例 除菌例を除く のうち, 通常観察にて胃角 胃体部に RAC あるいは RAC 類似所見を認め, かつ血清 Hp 抗体 0.0 U/mL で あったHp感染胃炎 現感染 6例 男/女 0/6 を対象とした. RAC 胃 角, 体部小弯, びまん性発赤, 点状発赤, ひだ腫大, 萎縮などの内視 鏡所見について検討した. 結果 胃角 胃体部小弯に広範な RAC あるいは RAC 類似所見 を認め,C- 以上の萎縮を認めなかった. 胃体部小弯に散在する 白斑を認め, 点状に分布する RAC 欠損が疑われた. 現感染の所 見としては一部の症例で胃体部大弯, 穹窿部に軽微な点状発赤を 認めるのみであった. 結語 Hp 感染胃炎 現感染 の一部に点状の RAC 欠損を伴う RAC 類似所見を呈する非典型例があり, 血清 Hp 抗体や尿素呼気試験を 加味して総合診断を行うことが重要である 当院で発見されたEBウイルス関連胃がんの 例 庄原赤十字病院 庄原赤十字病院 庄原赤十字病院 のぶゆき 伸之 はっとり よしひろ 服部 宜裕 山中 陽介 舛田 裕道 高嶌 寛年 岡 正登志 西山 宗希 宮本 山岡 亮 賢治 網岡 慶 槙坪 良時 目的 当院の上部消化管内視鏡検査で発見された EB ウイルス 関連胃がんの 例について報告する 症例 57 歳 女性 以前ピロリ菌除菌を 受けている 当院を 年前にも受け上部消化管内視鏡検査で前庭 部大彎後壁のびらんに対し生検を受けたが Groupだった 今回も同部位の 陥凹性病変を認めたため生検を受けた 経過 Groupと診断されたが 精 査を勧められ 内科で 回にわたり再検を受けた 通常光並びに Narrow band imaging NBI 併用拡大観察を行い 胃がんを疑い 再度生検を行っ た Group4と診断されたが 診断治療目的で当院で内視鏡的粘膜下層剥離 術 ESD を施行し一括切除された 病理検査ではリンパ球の高度の浸潤を 伴った低分化型腺がん GCLS を主体としており 一部高分化型管状腺がん の成分も認められた 前庭部後壁 0-IIc 病変 0 0mm adenocarcinoma with lymphoid stroma SM 800μm INFα ly0 v0 phm0 pvm0と診 断された リンパ球浸潤が目立つことから EB ウイルス関連胃がんを考え in situ hybridization ISH 法による EBER EBV-encoded small RNAs の検 索を行ったところ多数のがん細胞の核に陽性シグナルが検出された 深達度 smで ESD の非治癒切除と診断し 他院外科にて腹腔鏡補助下幽門側胃切 除術が施行された 病理組織学的には切除標本内にはがんの局所遺残や異所 性病変を認めず リンパ節にも転移は認められなかった 結論 EB ウイル ス関連胃がんは EB ウイルスが発がん過程に関係しているとされる胃がんで EB ウイルス関連腫瘍の中では最も頻度が高い 通常型胃がんと比較して有 意に男性に多く 胃体上 中部の胃底腺領域に好発する 粘膜下層にとどま る病変では通常型胃がんと比較して有意にリンパ節転移の頻度が少なく通常 型胃がんと比較して予後が良いとされている 一方 同時性あるいは異時性 に多発する傾向があるため今後も厳重なフォローが必要である Vol. No. 07 年 日 金 はじめに 当施設では 毎年 主に職域検診となる約 件 の胃バリウム検査を実施し 30 件弱の胃がんが拾い上げられて いるが 逐年検診進行がん症例など 反省症例も決して少ないと は言えない その中には 精密検査 内視鏡 の段階で 見落とさ れている症例も 多く含まれている 今回は 今後の改善点を探 る目的で その精密検査 内視鏡 見逃し症例に対し 深達度と部 位や組織型など 特徴を検討した 結果 2007 2014 年 の8 年間で 発見された胃がんは 199 件であり そのうち 精密検査 内視鏡 の見逃し症例は 28件 14 1 であった 見逃し症例28件のうち 早期がん15件 進行がん13件であっ た 進行がん13件のうち未分化型7件 分化型2件 混在型3 件 不明 1 件であった 進行がん13 件のうち 8 件は U領 域で もっとも多かった 未分化型の早期がんは 3件だったが すべて 一度目の精密検査で見落とし 再施行を依頼し 発見に 至ったため 翌年まで持ち越すことがなかったケースであった 未分化型がん見逃し例の中で 翌年発見例は すべて進行がんと して 拾い上げられた 改善のための提案 精度のばらつきを改 善するために 内視鏡検査の基準検査法の導入及び強化 検診画 像を十分活用するために X線画像読影力向上への取り組み 内科 外科 消化器内科 8月 たかはし 光徳 口頭発表 第2日目 当施設における胃部精密検査 内視鏡 見逃し症例の検討 安田 講演抄録 徹 一般演題 目的 近年 受診者の胃食道逆流症が増えている 胃食道 逆流症はびらん性 ERD と内視鏡的炎症のない非びらん性 NERD に分けられる 今回 ERDとNERDの臨床的特徴を比較検討した 方法 対象は05年月から06年月までにて上部消 化管内視鏡検査を受け 上部消化管疾患内服治療中 術後 腫瘍と胃 十二指腸潰瘍 瘢痕を含む 症例を除外し改訂Fスケール問診票 改F に回答した4077例をERD E群 改訂ロサンゼルス LA 分類のGrade A D 055例 NERD N群 改訂LA分類Grade N M例と食道胃接合 部炎症所見と消化性潰瘍のない症例で改F酸逆流症状7項目スコアが 改Fディスペプシア症状7項目スコアよりも優位な症例 例 対照 C群 89例に分けて検討した 検討項目は 生活習慣問診は特定健 康診査質問票 検査値はBMI 腹囲 血圧 脂質 糖代謝 胃粘膜萎縮や H.Pylori HP 除菌治療歴についても検討した 成績 生活習慣問診に 関する検討 多変量解析 では E 群は C 群に対して喫煙する 0 才か ら体重が増加した 身体活動の実践ない 食事の速度が速い 就寝前 に食事する 飲酒するが危険因子となり N 群は C 群に対して喫煙す る 飲酒するが危険因子だった 検査値はHDLを除きE群が最も高く N 群 C 群の順で HDL はその逆であり その大半に有意差を認めた メタボリックシンドロームとの関連性は E 群と C 群間 N 群と C 群間 のいずれも腹囲 血圧 脂質 糖代謝すべてに有意差を認めた なお E 群と N 群間では腹囲 脂質 糖代謝に有意差を認めた また 胃粘 膜萎縮例は N 群の割合が有意に多く HP 未除菌例に比べ HP 除菌後 例において有意に E 群の割合が多かった 結論 いわゆる健康人であ る受診者のデータによる検討では ERD は良くない生活習 慣やメタボリックシンドローム HP 除菌治療の影響が大きく ERD と NERD は発症誘因が異なる病態であることが示唆された 船員保険 とおる 小寺

243 -9- の上部消化管内視鏡検査が診断契機となり EUS-FNAにて診断された小型胃GISTの一例 株式会社 麻生 飯塚病院 消化器内科 株式会社麻生 飯塚病院 予防医学センター あかほし 赤星 かずや 症例は48 歳男性 生来健康 0XX 年に受けたの上部 消化管内視鏡検査にて胃体中部大弯後壁に cmの粘膜下腫瘍を 指摘され 精査加療目的に当科紹介受診 既往歴 現症や血液生 化学検査では特記事項を認めなかった 上部消化管内視鏡検査に て胃体中部大弯にcm 大の粘膜下腫瘍を認めた 表面には凹凸や delle などを認めず 内視鏡的には良性の粘膜下腫瘍に矛盾しな いものであった 内視鏡下生検は Group であった EUS では胃 壁第 4 層と連続性を有する径.4 cmの低エコー充実性腫瘤を認め た 鑑別として悪性では GIST, リンパ腫, 転移性腫瘍等 良性で は 平滑筋腫 神経鞘腫等が考えられた 組織診断に基づく最適 な治療法選択のため後日 EUS ガイド下吸引細胞診 EUS-FNA を 施行した EUS-FNA 標本による組織学的検索では c-kit 陽性の紡 錘形腫瘍細胞を認め GIST と診断された 術前の CT 等で転移を 認めなかったため 当院外科にて腹腔鏡補助下の局所切除を施行 した 術後経過は良好で術後 日で退院した 術後切除標本の組 織学的検索では C-kit 陽性の紡錘形腫瘍細胞を認め 核分裂像は /50HPF であった Modified Fletcher 分類では 低リスクと診 断された Y 年経過したが術後経過観察の CT で肝転移等を認め ていない 今回我々はの上部消化管内視鏡検査が診断 契機となり EUS-FNA にて早期に組織診断され最適医療が行え た小型胃 GIST の一例を経験した 本発表ではで発見 された胃粘膜下腫瘍の臨床的対応の一つとして当院で行われてい る粘膜下腫瘍診療アルゴリズムの紹介と若干の文献的考察を加え 報告する -9- 測定法の違い EIA法 LA法 による血清ピロリ菌抗体陰 性高値例における萎縮性胃炎存在比率の比較 おがわ 小川 河内 ちえこ 智子 尭 戸田中央総合健康管理センター 中平 千恵 山本 明瑞 きょう雲波 平野 隆 福地 久和 目的 当センターではオプション検査として胃がんハイリスク検 査 ABC 分類 を採用している 検査は従来 血清ピロリ菌抗体とペプシノ ゲン検査を個別に外注しており 血清ピロリ菌抗体の測定法は05 年 9 月 8 日より EIA 法からラテックス凝集比濁法 LA 法 に変更となった 周知の通 り E プレート ' 栄研 'H. ピロリ抗体 II での陰性高値における感染診断の運用 に際し注意喚起がなされているが 他のキットでは不明とされ LA 法での 陰性高値の取り扱いについても方針が示されていない 今回 ABC 分類 A 群の陰性高値例において 同日行われた胃画像検査での萎縮性胃炎の存在比 率を EIA 法と LA 法で比較してみた 方法 04年0月日 06年0月7日までの約年間に 当センターで血清 ピロリ菌抗体を測定した受診者のうち ABC 分類で A 群に該当した陰性高 値例を抽出 同日行われた胃画像検査 内視鏡検査または上部消化管 X 線検 査 を確認し 内視鏡 EGD で木村 竹本分類 C 以上の萎縮性胃炎および上 部消化管 X 線検査 UGI で慢性胃炎と診断された症例数の比率を比較した 成績 A 群陰性高値例は EIA 法 66 例 LA 法 97 例 当日胃画像検査を 行った症例は EIA 法 56 例 LA 法 7 例であった そのうち EGD また は UGI のどちらかで萎縮性胃炎を認めた症例は EIA 法 9 例 / LA 法 4 例 /7.8 で LA 法の方が少なく カイ 乗検定で 群間に有意 差を認めた 結論 胃がんリスク層別化検査 ABC 分類 06 年度改訂版の提案に基づき E プレートの判定基準が0.0U/ml 未満から.0U/ml 未満へ改訂された 一方 血清ピロリ菌抗体のみでオーダーした場合 LA 法で測定する検査機関が多 い 今回 LA 法では A 群陰性高値例における萎縮性胃炎の頻度は EIA 法に 比べて少ないものの 0 以上に萎縮性胃炎が観察されたことから H. ピロ リ菌感染の臨床診断に際しても 偽陰性を念頭に置いて判断する姿勢が必要 と考えられる 4 7 医療法人創健会 西村診療所 京都府立医科大学 消化器内科 やすだ 和也 健隆会 ピロリ菌未感染者に定期的な内視鏡検診は不要か ようじ 安田 洋二 伊藤 義人 医療法人財団 -9- 土肥 統 山本 晃之 西村 浩美 はじめに 当診療所は 健診を中心に診療を行 って おり 年間の上部内視鏡検査数は8000 以上で全例経鼻内視鏡で 施行している 目的 わが国ではピロリ菌 以下 HP 感染は胃癌 の主たる原因であり HP 感染がない胃は胃癌発生リスクがきわ めて低いとされ 定期的な内視鏡検査による精査は不要と考え られていた しかし 最近 健診等で HP 陰性未分化 早期癌が発見される機会が多くなっている 当診療所で施行し た上部消化管内視鏡検査で発見された HP 陰性未分化早期癌症例 について検討する 対象 05 年 月 日から06 年 月 9 日ま で内視鏡を施行した0666 名を対象とする 結果 計 例のピロ リ菌陰性未分化癌が発見された 症例はを受診され た9 歳男性 5 歳女性 4 歳男性で部位は胃角部 前庭部だっ た 病変サイズ 性状は数 mm 大の褪色調粘膜であり明らかな隆 起 陥凹は認めなかった 全ての症例で生検結果は Signet-ring cell carcinoma,group5の診断だった 血清 HP 抗体は 名陰性 便 中 HP 抗原は 名が陰性 名は未測定だった 名全員 ESD を施 行 腫瘍径はmm mm 8mm でいずれも深達度 M 未分化型 適応拡大 治癒切除だった 考察 現在内視鏡検診間隔について は明確なエビデンスは存在しない いわゆる ABC 検診の A 群は HP 未感染者に相当するが 定期的な内視鏡検査は不要という意 見がある 上記例は内視鏡的に萎縮を認めずHP未感染であった Signet-ring cell carcinoma は進行癌で発見されると予後不良であ り できるだけ早い段階で発見する必要がある HP 未感染者に 対しても定期的な内視鏡検診が必要と考えられた -9-4 における血中ピロリ菌抗体陰性者に関する検討 社会医療法人神鋼記念会 クリニック 社会医療法人神鋼記念会 なかもと まさこ 仲本 雅子 足立佳世子 山本 正之, 神鋼記念病院附属新神戸ドック健診 神鋼記念病院健診センター 光岡 彩佳 深澤 麻衣 西川 晋史 一ノ瀬 庸 木長 健 伊東 香代 目的 当施設では受診者は全て上部内視鏡検査を標準とし 希望者及 び内視鏡検査時萎縮が疑われた受診者に対し血中ピロリ菌 以下 Hp 抗 体検査を行っている また Hp 抗体陰性者については画像を見直し ピ ロリ現感染が疑われる症例に対しては 尿素呼気試験を推奨している 最近血中 Hp 抗体陰性高値の扱いが問題になっており にお ける Hp 抗体陰性者の検討を行った 方法 04年7月から05年月に 血中 Hp 抗体検査を行い陰性 0 未満 と診断された560 例 男性 86 例 女性 74 例 0 9 歳 平均年齢 48.6 歳 を対象とし 上部内視鏡検査 での萎縮の有無 抗体価との関係について検討した 結果 血中 Hp 抗 体陰性例560例を抗体価で分類すると.0未満は9例 89.% で こ のうち萎縮なしが0 例 9.5% 萎縮ありが90 例 6.5% だった また 萎縮の有無で分類すると 萎縮なしが64 例 87.4% 萎縮ありが96 例.6% で 萎縮なしのうち抗体価が.0未満は0例 95.4% は6 例 4.6% だった 萎縮あり96 例のうち除菌例が75 例 8.% 未 除菌例が例 6.7% だった 萎縮あり未除菌例例の抗体価は.0未 満54例 44.6% が67例 55.4% だった 萎縮あり未除菌例 例のうち 追加検査が施行できたのは47例 8.8% で このうち Hp + 現感染 が6例 55.% Hp - 既感染 が例 44.7% だった 現感染 6 例のうち抗体価.0 未満は4 例.0 9.9は 例 84.6% 既感染 例 のうち.0未満は0例.0 9.9は例だった 結論 Hp 現感染は Hp 抗 体陰性高値に多く見られたが 少数ながら Hp 抗体,0 未満にも見られ 内視鏡時ピロリ感染が疑われる症例については Hp 抗体が陰性であって も積極的な追加の検査が望まれる 多数の内視鏡医が関わる健診施設 での萎縮判定の標準化が課題であり 追加検査の追跡が望まれる Vol. No. 07 年

244 -9-5 ヘリコバクターピロリ抗体 HP-Ab 検査における 種 ラテックス免疫比濁法試薬の比較評価について 社会医療法人生長会 社会医療法人生長会 みぞうえ ゆ か 溝上 祐香 齋藤 花絵 小林 亮 ベルクリニック ベルクリニック 阿尾 浩子 深地 幸恵 臨床検査室 診療部 宮崎 文恵 岡部佳代子 -9-6 胃癌健診における最近のピロリ感染の実態 第2報 社会医療法人 あいこう たかし 愛甲 孝 岩永みすず 河原崎綾子 園尾 広志 青雲会病院 松原 照征 久米村寛大 JA とりで総合医療センター ピロリ菌及び除菌についての知識と抗体検査実施の現状 内科 金田 道弘 海野 正俊 岡本 恵子 永久 友香 半沢 健康管理センター 文子 小林美智江 はじめに ヘリコバクター ピロリ 以下 ピロリ菌 は 胃癌のリスク 因子である A 病院 健康診断受診者の中には ピロリ菌に ついて誤った認識をすることで除菌に至らない例が見られた そこで今 回は ピロリ菌検査実施の有無とピロリ菌及び除菌治療の知識との関連 を明らかにしたいと考えた 研究方法 期間 平成8年8月 月 対象 A 病院 健康診断受診者00名 方法 ピ ロリ菌に関する調査を実施 集計し ピロリ菌抗体検査 実施の有無による差異の判定にはカイ乗検定を用いた 倫理的配慮 当院倫理委員会にて承認を得た 結果 有効回答率 79.% 8 名 ピロリ菌抗体検査をしたことがある 受診者 以下 実施群 は90名 抗体検査をしたことがない受診者 以下 未実施群 は48 名で そのうち44 名がピロリ菌という名称を知ってい ると答えた ピロリ菌に感染している人は胃癌になりやすい ピロリ 菌に感染していても除菌をすることで将来胃癌になる確率を下げられ る という以上の問に 知っている と答えた割合は いずれも実施群の 方が有意に高かった p<0.05 未実施群にピロリ菌に感染していた場合 の除菌希望を質問したところ98% が 除菌したい と回答 % が 除菌し たくない と答え 理由として 自覚症状がないから 等が挙げられた 考察 ピロリ菌の名称への認知度は実施群 未実施群共に高かったが ピロリ菌と除菌治療についての知識を有する割合は 未実施群より実施 群が有意に高く 未実施群と知識不足に関連があると分かった さらに 未実施群においても98% が除菌を希望しており それに対する具体的な 受診勧奨を行うことは 検査 除菌率の向上につながると考えられる また今後は ピロリ菌検査を希望しない理由をさらに明確にし それを 踏まえた情報提供や検査 受診勧奨方法の検討を行っていくことが課題 である Vol. No. 07 年 日 金 背景 本邦では H. pylori は近年保有率の低下傾向にある. 目的 当院の人間 ドック健診科での過去 年間の各年代別 H. pylori 抗体の推移を検討する 方法 H8 年から H8 年まで当院の 健診科受診者の うち オプションで H. pylori 抗体検査を受けた患者の血中抗体陽 性率の推移を性別 年代別に時系列検討を行う なお H. pylori 抗 体価は E プレート栄研 H. ピロリ抗体 II で測定し そのカットオ フ値は0U/ml とした 結果 全体では H8 年から H8 年の間の H. pylori 抗体オプショ ン選択率は概ね0 前後であったが 内視鏡検査で胃炎症例の H. pylori 除菌治療が保険適応に追加となった H5 年は0 翌 H6年は8 と上昇したが その後 は H7年が6 H8年は9 と低下した H. pylori 抗体陽性率は H8 年 7 で その後は徐々 に低下 H8 年は% となった 男女別では H8 年が男性 75% 女性 69 とやや男性に多い傾向であるが 有意差は認めなかっ た その後男性女性とも時間経過とともに抗体陽性率が徐々に低 下し H8 年は男性が9 女性が4 となった 年代別では多 少のバラツキを認めるが おおむね年齢とともに抗体陽性率が上 昇 H9年は0歳代0 40歳代 50歳代49 60歳代5 70歳以上 であった H8年は0歳代0 0歳代4 40歳代 0 50歳代47 60歳代7 70歳以上5 であった 性別で は男性 女性とも同様の傾向であった 考察 当院受診者も全体的にはピロリ抗体陽性率は低下傾向にあ るが 未だ半数近くの陽性者がおり オプション検査の H. pylori 抗体検査の未経験者への検査受診推奨を継続する必要がある ともか 8月 水島 孝明 秋田 育江 ながひさ 口頭発表 第2日目 金田病院 たかあき 朋美 講演抄録 -9-8 みずしま 畠山 目的 ヘリコ バクタ ピロリ菌 HP は胃癌の確実な発がん因子 であると世界保健機関 WHO から認定され その診断と治療は既 に定型化されている さらに HP に感染した胃炎に対する除菌治療 も保険診療で受けられるようになった 演者らは第55回の本学会に て 保険一部改正後の健診における HP 感染症の実態を報告したが 今回さらに年次的推移を含め 胃癌検診 HP 治療のオプションの 在り方を考察したので報告する 対象と方法 当施設の健診にて 胃内視鏡を受けた.478 名中 平 成4年4月から平成9年月 HP 陽性と診断された65名を対象と した また この間の HP 陽性の年間推移および陰性率 胃がん発 見率の状況についても解析を行った 結果 対象者の内訳は 男性450名 女性0名であり 40歳代 50 歳代が最も多かった 感染者のほとんどは受診時に除菌のオプショ ンを受けた 陽性率の年次推移は 9% 5.7% 5.5% 4.6% 4% と 毎年減少している 並存病変は 萎縮性胃炎5名 表層性萎縮性 胃炎 46 名 十二指腸潰瘍 46 名 胃潰瘍 4 名 その他の胃炎 45 名 などであった それらの多くはいずれの時期も無症状の受診者で あった 胃癌の発見率は繰り返しの受診者も多いこともありわずか 例であった HP の除菌については大半が一次除菌に成功した 考察 HP は感染すると慢性胃炎を惹起し上部消化管の疾患を併発 する その除菌は胃癌や潰瘍病変などの予防に期待される 今回 胃炎でも除菌治療が可能となったことを機会に 当施設では受診時 に自由診療および保険診療の両方に対応した検診を積極的に行って いる 除菌成功例では消化器症状は著明に改善している 検診にお ける HP 感染は若い受診者には少ないものの 50 歳代には依然とし て高率である 胃癌撲滅のためにも健診事業において これまで以 上に HP 感染症に留意し厳密に除菌治療を推進すべきと思われる -9-7 当院のH. pylori抗体陽性の経時的推移についての検討 堀元美保子 川井田 浩 一般演題 背景 目的 ヘリコバクターピロリ抗体 HP-A b 検査では汎用機測定可 能なラテックス免疫比濁法 LIA法 が発売され 当施設は05 年から 当日結果が得られ 除菌治療への促しが容易な点からカットオフ CO 値 をU/ mlとして採用している 今回 異なる 種のLIA法キットを同 一検体で評価したので報告する 対象 方法 06年0 月のドック 受診者 4495 人 上部消化管検査 透視 内視鏡 と HP-Ab ペプシノゲ ン PG を同日に測定した9 人 除菌後を除く テスト ' 栄研 ' H. ピロリ 抗体 栄研化学 E 社 測定後検体を -60 保存し 後日 H. ピロリラテッ クス 生研 デンカ生研 D 社 及びLタイプワコーH. ピロリ抗体 J 和 光純薬 W 社 で測定し比較した 結果 対象群での濃度分布及び中央値 は E 社 D 社 W 社 とばらついた メーカー設定 CO 値での判定一致率 は D 社77. W 社 60.9 また施設 CO 値では D 社94.6 W 社95.7と良好 胃所見の有無と HP-A bの感度 / 特異度 は E 社 6/9 W 社 79/77 D 社 8/77 施 設 CO 値 では85/54となった 胃内視鏡の萎縮判定と HP-A b陽性率 は E 社 6 W 社 8 D 社 80 施設 CO 値 では84 同時に測定した PG 比による胃炎診断の陽性率 69 となった 考察 HP-A b検査の LIA 法に は試薬間差があり 測定値での比較は不適切だが CO 値を再設定する 事で判定値の一致が図れると思われる 胃所見からの感度 / 特異度は W 社 D 社は80 前後と良く E 社 CO0では特異度重視され 当施設の E 社 COでは感度84 で偽陰性を予防出来ている事が確認できた 今後も HP 感染胃炎の診断には画像検査以外に PG 比による胃炎診断を積極的 に用いる事で HP-Abと合わせて健診当日結果が得られる利点を活用し 診断精度の高い情報提供につなげる努力を継続していきたい 青雲会

245 ヘリコバクター ピロリ菌に対する認識調査報告 社会医療法人 いしが 愛仁会 のりこ 石賀 紀子 喜多 哲也 における胃がん検診 ピロリ菌検査の現状 赤十字健診事業研究会アンケート調査より カーム尼崎健診プラザ 久徳 智子 中嶌 一彦 日高 清美 廣瀬 敏明 目的 ヘリコバクター ピロリ 以下ピロリ菌 が発見されたのは 98年のことである 以後 さまざまな研究が進められ ピロリ菌 感染が 胃がん 胃潰瘍 十二指腸潰瘍の重要な原因であることが わかり 現在では 多くのマスコミで報道されている そこで 今 後 健診受診者に対して ピロリ菌について どのような情報提供 を行うべきか考えることを目的として 受診者がピロリ菌に対して どのような意識を持っているかを知るために 認識調査を行った 対象 方法 07年月8日 月5日の間に 当施設へ健康診断の ため訪れた受診者 644 名を対象に ピロリ菌の認識と検査歴 除菌 歴について 無記名のアンケート調査を行った 結果 ピロリ菌のことを知っている受診者は 全体の78 と大半を 占め 年齢が高くなるほど 認識度は高かった また 胃がんや潰 瘍の原因になること知っている受診者も7 であり 大半を占めた しかし ピロリ菌検査を受けたことがある人は 全体の7 と少な く 割にも満たなかった 検査を受けたことがない理由は 検査 をしなくていいと思った 知らなかった が 大半を占めた 検査 を受けたことがある理由は 胃がんの原因になるから 医師にす すめられた が大半を占め ピロリ菌陽性者の86% は除菌治療を受 けていた また ピロリ菌の除菌を保険診療でできることを知って いる人は 全体の であった ピロリ菌の入手情報は テレビが 全体の半数を占め その次に医療機関であった 考察 今回の調査で ピロリ菌の認識度は極めて高いことがわかっ た しかしながら ピロリ菌検査を受けていない人が多くいること がわかった ピロリ菌の情報は さまざまな場所で取り上げられて いるが 必ずしも 必要な情報が伝わっていない 今後 私たちは ピロリ菌検査の必要性 ピロリ菌が及ぼす影響などの情報を積極的 に提供していく必要がある -9- 淳風会健康管理センター 川崎医科大学総合医療センター総合内科2 川崎医科大学総合医療センター 健康管理学 川崎医科大学検査診断学 内視鏡 超音波センター 4 春間 賢 清水 信義 井上 和彦 鎌田 智有 望月 直美,4 松本 能里,4 西大路賢一,4 釜口 麻衣,4 はじめに 厚労省による 有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン 04 年版で内視鏡検診が認められたことにより 胃がん検診のあり方が変 わろうとしている 今後 内視鏡検診が増加することが予想され 胃がん 発見率の増加と死亡率減少が期待されるが 内視鏡検診のキャパシティ ピロリ菌 以下 Hp 検査の導入や除菌後胃がんの対応など新たな課題がでて くることが予想される 赤十字健康管理事業研究会では 赤十字病院人間 ドックにおける胃がん検診や Hp への取り組みなどの現状を把握するためア ンケート調査を実施したので その結果を報告する 対象 全国に96 施設 ある赤十字病院中 健診事業 を行っている94 施設にアンケー トを実施し69 施設から回答を得た 回収率 7.4 結果 内視鏡検査は胃 X 線検査併用も含めて69施設全てで導入されており 内4施設は内視鏡検査の み行っていた 胃 X 線検査と内視鏡検査併用施設の X 線と内視鏡の比率を みると 内視鏡検査優位は4施設 6. であった また内視鏡検査施行69 施設中9施設 56.5 が経鼻内視鏡を行っていた 内視鏡検査時の鎮静につ いては 行っていない5施設 一部または全例4施設でほぼ同数であった Hp 検査は94施設中55施設 58.5 が導入し 内5施設は積極的な除菌勧奨 を行っていた 考察 厚労省のガイドラインが改訂され内視鏡検診が認め られたことで 胃がん検診は内視鏡検査中心になりつつある しかし内視 鏡検査のキャパシティの問題から胃 X 線検査も併用せざるを得ない現状が ある また通常径スコープによる鎮静下内視鏡が行われている反面 60 弱の施設では経鼻内視鏡が受容されていることを考えると 安全で楽な検 査は今後ますます増加することと思われる 今後 死亡率減少のためには 胃がんの早期発見のみならず ドック受診を契機として Hp 感染者を拾い上 げ 積極的に除菌治療へ誘導することも重要であると思われる 久本 信實 眞部 紀明4 医療法人社団 かみなが 笹井 貴子 胃がん検診に積極的に内視鏡検査が導入されつつあり 日本消化 器がん検診学会が胃内視鏡検診のマニュアルを作成し 前処置を 含めた検査の手順や撮影法の基準が示されている しかしながら 観察時間については基準とされるものがなく 一般的には 時間 をかけて詳細に観察すれば病変の発見率はより上がると考えられ る 一方では 受診者の苦痛や検査の処理能力 術者の集中力の 問題があり 時間をかければ良いと言うものでもない 今回 一 人の内視鏡医が 細径内視鏡である GIF-XP90N と EG-L580NW を用いて 検診受診者の内視鏡検査を施行し retrospective に観 察時間を検討したので報告する 対象は05年4月日より06年 月0日までに 検診目的で内視鏡検査が施行され 胃粘膜萎縮 がなく 色素散布や生検を行わなかった症例で 器質的疾患がな いか 軽症の逆流性食道炎 0 個以下の胃底腺ポリープ 十二指 腸炎と診断した症例である 観察は 咽喉頭 食道 食道胃接合部 胃 十二指腸球部 十二指腸下降脚 胃と観察し 抜去時の食道 胃接合部から頸部食道までの観察は画像強調を用いて行い 観察 時間は咽頭部撮影から抜去時の頸部食道撮影時までとした な お GIF-XP90では通常観察は白色光 画像強調は NBI で EGL580NW では通常観察は LCI で行い 画像強調は BLI で行 った 平均観察時間は GIF-XP90N で6分6秒 n=69 女性4 平均年齢 5.6歳 分50秒 分7秒 EG-L580NW で5分49秒 n= 女 性9 平均年齢49.4歳 分0秒 0分45秒 であった まさお 胃内視鏡検査を受ける受診者の苦痛 不安の軽減に向けた 看護師の関わり アンケートを通した看護介入の検討 けん こばやし 小林 正夫,4 川田 和昭,4-9- 胃内視鏡検診時の観察時間の検討 はるま 京都第二赤十字病院 健診部 静岡赤十字病院健診部 広島赤十字 原爆病院健診部 赤十字健康管理事業研究会 4 ま 相和会 お 神長 真央 阿部佳奈子 みなとみらいメディカルスクエア 山尾友香理 神谷 知至 穂坂 麻里 亀井 一彦 北島 里沙 石川 廣記 目的 当施設では 胃内視鏡検査による苦痛や不安の軽減を目的に 受診者へ事前に説明用紙を渡し 検査中は声かけ タッチをしてい る しかし この介入で苦痛や不安が軽減しているのか疑問に感じ た 検査への不安の有無と内容 看護師の関わりが苦痛や不安の軽 減に繋がっているのかを明らかにし 今後の看護介入を検討した 方法 07 年 月 6 日 8 日の検査受診者 65 名に 看護介入に関 するアンケートを行った 有効回答 4 名 89. を分析対象とし Excel による単純集計 χ検定を行った 結果 検査前に不安があった者は検査経験者95名中9名 47.7 未経験者 9 名中 7 名 9. で 理由は両者共 吐き気による苦し さ 検査に伴う痛み が上位であった 不安がなかった者は経験者 0 名 5. で 理由は 検査の流れを理解している 未経験者 名 6.9 は バリウムより楽だと思った であった 事前に説明用紙 を読むことで不安が減った 楽になった者は全体の8 名 8. 検査中の声かけでは名 98.7 タッチでは5名 90.6 であっ た 理由は 手順を知ったことで検査のイメージが出来た 身体の 力を抜くよう教えてくれた 声かけがあること自体で安心できた タッチで 安心できた リラックスできた で これらは検査前の 不安や検査経験の有無による有意差はなかった p>0.05 考察 検査への不安があった者は未経験者に多く 経験者も未経験 者も理由は同じであることが分かった 不安や検査経験の有無に関 わらず 事前に説明用紙を読み 検査へのイメージをすること 検 査中は声かけやタッチで安心感 リラックスをもたらすことが苦痛 や不安の軽減に有効な看護介入であることが明らかになった 今後 も検査を受ける受診者の思いに視点を向けて介入を継続していきた い Vol. No. 07 年

246 健診センター内視鏡室における環境検査への取り組み 社会福祉法人 恩賜財団 龍ケ崎済生会病院 医療技術部 龍ケ崎済生会総合健診センター 副センター長 おおはし ゆ き 大橋 由貴 小澤さち子 稲葉 賢暁 江橋 敏男 丸山 智子 臨床検査科 太田 社会医療法人 裕野 わたなべ ゆ 芳田 千裕 背景 目的 一般的に腹部超音波検査 以下 US と上部消化管内視鏡 検査 以下 GIF を同時に施行する際は GIF 施行時に送気した空気貯 留の影響による US 画像悪化を避けるため US 施行後に GIF 施行する ことを原則としている 一方で 送気するガスを空気の代わりに体内 吸収の早い炭酸ガス CO を使用することで GIF 後の US 画像への影 響も軽減されるという報告も出てきている GIF の後に US を施行で きれば ドック時の検査案内順序の制限がなくなり 一部検査への集 中的な混雑の緩和や待ち時間の軽減に期待できることから 今回 CO 使用下 GIF 施行後での US 画像の経時的変化を検討した 対象 方法 当施設職員健診にて GIF を希望 かつ本検討に同意を得られた方44名 を対象とした 男性 0 名 女性 4 名 GIF 前に US を施行 その後 CO 使用下の GIF を行う GIF 施行後0分後 60分後の回 US を施行 し GIF 前 コントロール GIF 後 0 分 A 群 GIF 後 60 分 B 群 で の US の画像比較を行った いずれも 同一機器 同一検者とし 観 察臓器は US 時に観察する 膵 肝 胆 腎 脾で 評価は主に ガス の影響を受けやすい膵臓とその他臓器で分類した 膵臓に関しては描 出範囲を1 5で点数化し 統計には t 検定を用いて P 値は0.05 以下 を有意差ありとした 結果 膵臓の画像評価について GIF 前と A 群では P 0.05で有意差を認めず GIF 前と B 群では P 0.05で有 意差を認めた その他臓器ではわずかな変化はあったが 評価に支障 の出るものはなかった まとめ CO 使用下 GIF 施行後 US で描出悪 化がみられたのは主に膵臓であり その他の臓器については評価に影 響を及ぼすほどのものはなかった 多くの被検者で GIF 後0分を経過 していればガスの影響は避けられることが示唆された 今回の結果よ り CO 使用下 GIF 施行後 0 分以上間隔をあければ US 施行可能と考 えられ ドック時の混雑及び待ち時間の軽減が期待される 当院における腹部超音波検査5年間の集計 一般財団法人柏戸記念財団 公益財団法人 ちば県民保健予防財団 黒田 せんだ 弘之 加藤理恵子 藤井 清孝 瀧澤 弘隆 伊藤 仲野 絵理 敏彦 内田 裕美 長尾 啓一 背景と目的 当院は04 年から全衛連精度管理調査 腹部超音波検査 領域 に参加し 05年に腹部超音波健診判定マニュアルを導入した 過去 5 年間の検査実施数 要精検者数 精検受診者数 癌発見数を日 本消化器がん検診学会04年度全国集計と比較し 同マニュアル導入 による診断等への影響も検討した 対象 0 年 4 月 -06 年 月に人 間ドックを受診した68,47 名 男性 4,50 女性 5,96 を対象とした 方法 装置は東芝 Aplio00,XarioXG,AplioMX の 台 超音波検査士 名で検査しダブルチェックの後超音波専門医が読影する事を原則と し 同検査の段階で悪性が強く疑われた場合には当日診察医が結果説 明時に紹介状を手渡した 精密検査結果等の診療情報は紹介状への返 信 本人からの連絡等で把握した 結果 対象者の年齢分布は0-88 中 央値50 歳で 要精検者数,40名 要精検率は.% であった 精検受 診把握数は408 名 8.9% で 紹介法別では 紹介状当日作成群が8 名中5名 8.5% 後日作成群9名中75名 76.4% 紹介状なし群 が999 名中 74 名 7.4% で 紹介法による相違が大きかった 同マニュ アル導入後 要精検者数は.倍 要精検所見数は腎盂拡張で約2倍 膵嚢胞 疑 で.4倍 肝腫瘍 疑 で.9倍 肝血管腫 疑 が約/になっ た 悪性症例は 肝癌 例 0.00% 転移性肝腫瘍 例 同 % 膵癌 例 同 % 腎癌例 0.0% その他4例 0.006% 計例 0.0% であっ た 総括 同マニュアル導入の影響として 入力作業が繁雑になり用 語の受診者への心理的影響が懸念されたが その反面 検者間の所見 の取り方が統一され観察ポイントが明確になって要精検率が増えた 紹介法によって精検把握数が大きく異なり 要精検率では全国集計と 同様であったが精検受診率が低く出た要因のひとつと考えられ 紹介 法や集計法等が今後における大きな課題である Vol. No. 07 年 日 金 目的 当施設では受診者に対して任意検査として腹部 超音波検査を施行している また 04 年 4 月には腹部超音波健 診判定マニュアル 以下マニュアル が発表された 今回我々は当 施設での健診受診症例を集計し 実際の判定とマニュアルの比 較を行うことにより当院の現状把握及び課題を検証した 対象 04 年 4 月から05 年 月までの 年間 当施設で腹部超音波検査 を施行した健診受診者 46 名 結果 要精検例は 名 要精検率 4.0 のべ40 所見 発見癌は 肝癌 例 腎癌 例で発見率は 0.06 一方 要精検例のうちマニュアルに従うと精検不要とな る所見は5 所見 8 あり その内訳は肝内高エコー病変 4 例 肝内低エコー病変 6 例 肝嚢胞性病変 例 胆嚢ポリープ 例 胆 石例 腎高エコー病変4例 水腎症例 腎嚢胞性病変例 脾腫 例 脾嚢胞性病変例であった これらのうち 精検結果が把握 できた8 所見からは治療適応疾患は認めなかった また 検査施 行者別 医師0名 技師名 にみると 要精検率は. と ばらつきが目立っていた 考察 要精検例40所見から マニュア ルに従うと精検不要となる5 所見を除くと 要精検例は78 名とな り 要精検率は.4 となる また 癌症例 例はマニュアルでも 要精検とすべき所見である 肝硬変と多発肝腫瘤合併例から肝癌 例 腎低エコー病変から腎癌例が発見された これらのことよ りマニュアルに基づいた判定を行うことで より正確な疾患拾い 上げと不要な精検を減らすことが可能と思われた また 当施設 ではエコー検査施行者は医師 0 名 技師 名の計 名であり そ の経験年数 経験件数は様々である ゆえにマニュアルに基づい た判断基準の統一はより重要であり 今回の検討において当院の 今後の課題であることが認識された ゆうこ 千田 裕子 奥田 桂子 山口 和也 8月 雫 稔弘 松本佳奈美 仲田裕理絵 口頭発表 第2日目 福原 寛之 深田 真由 岡本久美子 海野 均 総合健診センター 講演抄録 ゆうこ 宇都宮記念病院 -0-0 当施設における腹部超音波健診の現状と今後の課題 まつばら 中山会 こ 一般演題 -0-0 松原 夕子 浪花 宏幸 き 渡邊友紀子 鈴木 淳 はじめに 不十分な洗浄や管理から引き起こされる内視鏡機器を介した感 染事故は 以前より問題視されてきたが 最近になってもその報告は後を 絶たない 内視鏡学会は内視鏡の洗浄 消毒に対する品質保証として 内 視鏡機器や処置具について一般細菌の培養検査を推奨しており 当健診セ ンター内視鏡室においてもスコープや周辺機器 内視鏡室周辺を対象とし た培養検査 以後 環境検査 を定期的に行っている 目的 当健診センター内視鏡室における環境検査の実施状況と その結果 を基に内視鏡室周辺環境に対する感染対策の見直しを行 ったので報告す る 方法 内視鏡定期培養プロトコール 日本消化器内視鏡技師会 を参考に 05年月と8月に環境検査を実施した.対象 経鼻用スコープ0本 ス コープ内 表面計0ヶ所 内視鏡室周辺環境計ヶ所. 培養方法 羊血 液寒天培地 日水製薬株式会社 を用い 5 48時間好気培養を行った 結果 スコープから細菌はほとんど検出されなかった 内視鏡室周辺環境 において いくつか細菌を検出した箇所があり 特に人の手が頻繁に触れ る箇所から多く検出された その後 周辺環境に対する清掃の見直しを行 い 半年後に内視鏡室周辺環境のみ再度検査を施行したところ細菌の検出 数が減少した 考察 スコープから検出された細菌は環境由来であり 不十分な洗浄消毒 が原因で検出されたものではないと考えられた 内視鏡室周辺環境から検 出された細菌もまた環境菌や人の皮膚の常在菌であり 感染管理上問題は ないと思われた しかし 周辺環境からこれらの検出を抑えることが必要 と考え 環境清掃の見直しを行った その結果 半年後の再検査では細菌 の検出数が減少した このことから 定期的な環境検査は内視鏡室や周辺 環境の状態を把握し スタッフの洗浄や清掃に対する意識向上に寄与する ものであると考えられた 出雲市立総合医療センター 健康管理センター 出雲市立総合医療センター 上部消化管内視鏡検査施行時の炭酸ガス使用による腹部超 音波検査画像への影響の 経時的変化についての検討

247 -0-04 腹部超音波検査における動画撮影による当日再検の試み 医療法人社団 せいおう会 日本大学病院 消化器内科 かたやま かずや 片山 和弥 小川 眞広 村松 鶯谷健診センター 和美 大波加美和子 松本 直樹 目的 腹部超音波検査のスクリーニングにおいて 二次検査であ る精密検査実施までは 数日を要することが多々ある 今回 我々 は検査当日に動画撮影による再検査を施行し その結果をカテゴ リー分類した結果を報告する 方法 超音波専門医の読影のもと にて再検査対象者になった0 人を対象にカテゴリーが 上がった例 下がった例について調査をした 結果 腹部超音波 検査の再検査対象者 0 名中 0 例全てにおいて カテゴリー から カテゴリー に下がった 動画による再検査は判定を的確に出す ことだけでなく 当日中 帰宅前に再検査を行うことで 結果が すぐに分かり 心配しながら過ごす時間がへることから 施設に 対する満足度も UP した また超音波検査実施者にとっては 自 分が行った検査のフィードバックを 迅速かつ確実に得られるた めに 実力向上に繋がった 腹部超音波検査精度向上への当院の取り組み 高槻赤十字病院 高槻赤十字病院 高槻赤十字病院 かわきたせいざぶろう 河北誠三郎 佐藤 祐司 川崎医科大学附属病院 健康診断センター 川崎医科大学 健康管理学 医療法人 医療法人 医療法人 やまなか 山中 よしゆき 義之, 藤本 荘八, 鎌田 智有 高尾 俊弘, はじめに 好酸球性肉芽腫 eosinophilic granuloma EG は全身 臓器に起こりうるアレルギー性の肉下腫反応であるが 肝に発症 する EG EG in the liver EGL の大半は内臓幼虫移行症 visceral larva migrans VLM によるとされている 今回我々は 健診の 超音波検査を契機に発見され 乳癌の肝転移との鑑別が困難で あった VLM による EGL の 例を経験したので報告する 症例 40 代女性 既往歴は両側乳癌 家族歴やアレルギー等に特記事項 なし 今回の健診受診の 年前に両側乳癌に対し前乳房切除 + セ ンチネルリンパ節生検を行い 術後にタモキシフェンの投与を受 けていた 健診受診時には有意な症状を認めなかったが 超音 波検査で肝腫瘤を認め要精査となった 造影の超音波検査 CT MRI を行い精査したところ いずれの検査においても乳癌の肝転 移が疑われたため診断確定目的で開腹下肝部分切除術を施行 術 後の切除標本に乳癌の肝転移を疑わせる所見は認めなかった 腫 瘤については EG であり その中心部には寄生虫の虫体と思われ る構造物を認めたため VLM による EGL と診断した 術後は 無 症状であり病変が単発性であったことなどを考慮し駆虫薬の投与 は行わず経過観察とした 考察 VLM による EGL の特徴的な画 像所見は 転移性肝癌や炎症性偽腫瘍などと類似しており 鑑別 は困難とされている 本症例においても 各画像検査において転 移性肝癌として矛盾ない所見であり 採血上も好酸球の増多はな く 術前の確定診断は困難であった また 切除検体の病理所見 から VLM の診断が可能であったが 感染寄生虫の特定はできて いない 今後はイヌ ネコ等の飼育歴の詳細な聴取や 免疫血清 学的検査による検索が必要と考えられた 結語 健診での超音波 検査を契機に発見された VLM による EGL の例を経験した 今田 吉田 祐子 桂 神田 直樹 村上かおり 荒木孝一郎 高橋 奈七 当院の過去 5 年間のがん発見率は. であるが がん発見のために行 なう検査は可能な限り低侵襲なものであることが求められる 当院人 間ドックでの腹部超音波検査では過去 5 年間の要精査率は8. 精査 受診率は67. であるが 要精査率の改善を目指し 肝臓の腹部超音 波検査における原発性肝がんや転移性肝がんを除外する際に問題とな るカテゴリー にあたる肝臓内限局性病変 肝臓内腫瘤 の判定を減ら す取り組みを行ない検討した 平成 6 年から平成 8 年までの 年間に 腹部超音波検査を受診した088 名において肝臓内腫瘤と判定し要精査 とした症例を用いた 平成 6 年の要精査判定は88 例. で この うち肝臓内腫瘤と判定したのは例.5 で 肝臓内高エコー腫瘤は 7例で 精査にて肝血管腫例 MRI で非検出例 造影 CT で非検出例 であった 肝臓内低エコー腫瘤は例で 精査にて肝血管腫例 肝嚢 胞例 MRI で非検出例であった 肝臓内等エコー腫瘤は例で 精 査にて肝血管腫であった この照合結果を超音波検査技師と共有し以 降の腹部超音波検査判定に反映させた 平成7年の要精査判定は6例 9 で このうち肝臓内腫瘤と判定したのは0 例.5 で 肝臓内 高エコー腫瘤は5 例で 精査にて全て肝血管腫であった 肝臓内低エ コー腫瘤は5例で 精査にて肝血管腫例 肝嚢胞例 造影 CT で非検 出例であった 平成8年の要精査判定は55例 8 で このうち肝臓 内腫瘤と判定したのは8例. で 肝臓内高エコー腫瘤は4例で 精 査にて全て肝血管腫であった 肝臓内低エコー腫瘤は4 例で 精査に て肝血管腫例 MRI で非検出が例であった 要精査判定とした症例 における精査結果との照合および超音波検査技師との照合結果の共有 にて肝臓内腫瘤との判定は徐々に減少しつつあり この取り組みは腹 部超音波検査精度の向上 要精査率の減少に有用と考えられた 健診での超音波検査を契機に発見された内臓幼虫移行症に よる肝内好酸球性肉芽腫症の 例 健診部 消化器科 検査部 腹部超音波検査において偶発的に発見された 壁外発育型十二指腸粘膜下腫瘤の一例 おかむら 沖縄徳洲会 沖縄徳洲会 沖縄徳洲会 かおり 岡村 香 滝沢 瑞紀 山之上弘樹 静岡徳洲会病院 静岡徳洲会病院 静岡徳洲会病院 永原 隆之 望月 美孝 相澤 信行 臨床検査科 健康管理センター 内科 上田 墨 真路 一郎 相川真名美 中塚 詔子 はじめに 腹部超音波健診において 偶発的に腹腔内腫瘤を発見すること がある 今回胆のう頸部に接した低エコー 腫瘤を指摘し 壁外発育型の 十二指腸粘膜下腫瘤であった一例を経験したので報告する 症例 5 歳男 性 0XX 年受診 5 年前より当院にて受診し 腹 部超音波検査施行 既往歴 46 歳から高血圧治療中 自覚症状 心窩部不快 感 超音波所見 胆のう頸部に接して5*5*0 mmの境界明瞭平滑 楕円形 内部均一な低エコー 領域を認めた 呼吸により胆のうとのズレは認めな かった 胆のう壁肥厚はなく 外部から胆のう頸部を圧排しているように 描出された 総胆管にも接していたが 拡張は認めなかった 肝臓に脂肪 沈着を認めたが 明らかな腫瘤像は認めなかった 胃内視鏡検査 十二指 腸粘膜に異常所見は認めなかった 経過 精査希望にて他院消化器内科紹 介受診 CT では vascularity の高い腫瘍であり GIST としては非典型的であ り カルチノイドが疑われた 胃内視鏡検査では内腔から確認することは できず 壁外発育型の粘膜下腫瘍と考えられ 開腹にて腫瘍摘出術施行と なった 腫瘍は十二指腸の固有筋層から漿膜側に突出し 病理所見では悪 性像は認めず GIST と診断された 毎年 当院にて腹部超音波 検査を施行しているが 同部位に再発は認めていない まとめ 壁外発育 型の粘膜下腫瘍をはじめ 腹腔内腫瘤は等の腹部超音波検査で 偶発的に発見されることも少なくない 臨床では発生臓器を特定すること が必要であるが の限られた検査時間内では困難な場合が多い しかし解剖について理解を深め の腹部超音波検査においても 発生臓器を絞り込む努力をすることは重要だと考える 今後も受診者に有 益な所見を発見できるよう 個々の超音波技術の向上に努めていきたい Vol. No. 07 年

248 三井記念病院総合健診センター 社会医療法人財団 健診受診が発見のきっかけとなった十二指腸乳頭部神経内 分泌腫瘍の 症例 たに 谷 みずき 瑞希 相澤 宏樹 石坂 ねがみ 裕子 え 田中亜矢子 和田 憲和 知紀 徳田 宇弘 目的 日本学会から04年4月に示された腹部超音波 US 健診判定マニュアルにおいては 腹腔内リンパ節腫脹 LS については 短径 7 mm 以上0mm 未満が判定区分 C 要観察 要 再検査他 短径 0 mm 以上か短径長径比 0.5 以上のいずれかは 判定区分 D 要精検 となる 今回 我々は LS 発見例の経過を 検討し で発見される LS の転帰について検証するこ とを目的とした 対象 方法 0年1月 04年月にかけて健診の US にて LS とされた79例のうち重複を除いた4 男6 女8 例に ついて 健診結果 診療録 紹介状とその返書を含む 及び院内の癌登録を照会し 07年3月末日での経過を調査した 結果 LS 精査の過程にて下部食道癌 1 例 リンパ腫疑い1 例 そ の後経過観察中 が確認されている他 LS 精査の時点で過去のリ ンパ腫 1 例 その後の経過観察中に問題なしとなった が確認され た その他 LS との直接の関連は不明であるが LS 発見の時点 で原発性胆汁性胆管炎 PBC 4 例 胃癌 1 例 他良性疾患 6 例 精査にて異常なしが0 例 当センターで精査結果を確認できない のは例であった 結論 LS 精査によって 下部食道癌が発見される可能性が理解さ れた また リンパ腫の発見も期待されるものと考える さらに PBC との関連も考えられた LS の多くは反応性であることが多 いものと考えられるものの LS の拾い上げは悪性腫瘍や肝疾患発 見につながる重要性があるものと推定された の肝機能異常により発見された自己免疫性肝炎の一例 総合保健管 総合保健管 文屋千恵子 太島 丈洋 目的 当施設では06年4月より化学発光酵素免疫測定法 CLEIA 法 ルミパルス G00による HBs 抗原測定を開始した 従来から HBs 抗原測定において 低濃度域では偽陽性の可能性がある 本 法は従来法に比べ高感度な測定法であるため 偽陽性例の増加が 懸念される 今回我々は 本法での偽陽性について検討したので 報告する 方法 06 年 4 月から07 年 月に HBs 抗原を CLEIA 法で測定し た全検体 0,475 件のうち IU/mL 低濃度域での 陽性 かつ B 型肝炎ウイルスの感染既往が明らかでない85 件を対 象検体とした まず対象検体を再遠心 再測定し 陰性化した場 合をマイクロフィブリンによる偽陽性とした 再遠心後も陽性の 検体は 次いで抑制試験を施行し 抑制率 50 未満を非特異反応 による偽陽性と判断した 結果 対象検体 85 件 に対して0.6 6 件 がマイクロフィ ブリンの影響による偽陽性 件 が非特異反応による偽 陽性であり 計95. 8件 が偽陽性であった 対象検体 85件 での真の陽性率は4.7 4 件 であった 全検体 0,475 件 に対 しては 0.4 が偽陽性であった 考察 CLEIA 法は従来法に比べ HBs 抗原を高感度に検出できる が 偽陽性が増加する懸念があった 今回の検討では 測定した 全検体に対しての偽陽性率は0.4 と低い 一方で 低濃度域での 偽陽性率は95. と高い 低濃度域では 再遠心 再測定 抑制 試験による確認が有用である 済生会呉病院 かみがき 神垣 みちひろ 充宏 内科 伊藤 博之 國田 哲子 症例 60 代女性 病歴 高血圧症にて近医通院中 以前より当 院を受診していた 00X 年 X 月 受診 時 に AST5 ALT4 と 肝 機 能 異 常 を 認 め た ま た BS7 HbAc7.8と糖尿病あり BMI は8.と高値 結果説明時に精査を お勧めしたところ 倦怠感を訴えられ ご希望もあり入院となっ た 経過 腹部 US では著明な脂肪肝を認めた B 型 C 型慢性肝 炎は陰性 γグロブリン高値で 抗核抗体は640 倍 肝生検にて Interface hepatitis 等の所見が得られ AIH score 0 点 自己免 疫性肝炎と診断された 糖尿病食 運動療法による減量 ウルソ デオキシコール酸内服によっても肝障害は改善せず ステロイド 内服を開始 血糖高値となったため インスリン皮下注を開始 その後肝障害は再燃し 椎体骨折もきたしたため アザチオプリ ン内服を併用しつつステロイドを減量 現在も治療を継続してい る 考察 自己免疫性肝炎は慢性肝炎症例のうち.8% 程度と推測 されている 一方 にて肝障害はしばしば経験するが 慢性 B C 型肝炎が減少傾向の今日では アルコール性肝障害や NAFLD の比重が相対的に増している 受診者の生活習慣 コン プライアンスなども考慮し 経過観察になることも多いが その 中に自己免疫性肝炎などの疾患が見逃されている可能性も否定は できない 当院では 06年4月 07年月までの受 診者 6 例のうち 肝機能異常で要精査 要治療の区分となった のは5 例.0 であるが 実際当院で精査を受けた症例は少な く 肝疾患拾い上げの観点から 追跡調査や受診勧奨は重要な課 題であると考えられる 結語 の肝機能異常により発 見された自己免疫性肝炎の一例を経験したので 若干の文献的考 察も含めて報告する Vol. No. 07 年 日 金 竹久 佳子 楠葉 藍子 菊辻 徹 菅原 8月 か 萩原 美桜 大塚 博紀 健診センター 口頭発表 第2日目 ゆがり 弓狩 加恵 鈴木真由美 村上 典彦 倉敷中央病院 さやま総合クリニック -0- HBs抗原測定 CLEIA法における偽陽性の検討 倉敷中央病院 根上 昌子 菅野壮太郎 石心会 講演抄録 -0-0 まさこ 一般演題 はじめに 十二指腸は神経内分泌腫瘍 Neuroendocrine tumor: NET の発生部位の中で直腸 胃に次いで 番目に多い臓器である が 十二指腸乳頭部 NET の報告は少ない 今回受診で 発見されるきっかけとなった NET 症例を経験したので報告する 症例 57歳男性 06年5月に当健診センターを初回受診 腹部超 音波検査で肝内胆管拡張および総胆管拡張 mm 胆石を指摘さ れ 血液検査で胆道系酵素の上昇を認め 当日消化器内科受診と なった 検査結果と経過 MRCP では総胆管拡張 mm を認めた が総胆管結石は指摘されなかった 腹部造影 CT で肝内胆管の拡張 を伴う総胆管の拡張を認め 下部総胆管 十二指腸乳頭部近傍にや や増強効果のある腫瘤の存在が疑われた 超音波内視鏡検査では 膵浸潤も疑われる低エコーに描出される乳頭部腫瘤を認めた 上 部消化管内視鏡検査で十二指腸乳頭部に開口部付近の発赤びらん を伴う腫大した腫瘤を認め 同部からの生検にて chromogranina +,synaptophysin +,CD56 + Ki67 index 4%: 参考値 を呈 する Neuroendocrine tumor NET と診断された 06 年 6 月 日 に膵頭部十二指腸切除術 D 郭清 Child 変法 を施行 06 年 7 月 8 日に退院 外来で経過観察となった 病理診断 Neuroendocrine tumor G of the Vater's papilla Oddi 筋に達する, 腫瘍径は7 6mm,Tb,INFa,ly,v,ne0,pHM0,pPM0,pEM0, 本体付着リン パ節 /5 であった 考察 十二指腸乳頭部 NET の臨床的特徴は腹 痛や黄疸などが多いとされているが 本邦では海外の報告と異な り 健診で偶然発見される例が多いため 無症状症例が9 もある ただし乳頭部 副乳頭部 NET は他部位の消化管 NET に比してリン パ節転移が高率で 腫瘍径0mm 以上ではその傾向は顕著といわれ ている 年間.人 /0万人の発生数と稀な疾患であるが 最新の知 見も念頭におきながら 健診に臨む事が大切と考える 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 理センター 検査室 公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 理センター の腹部超音波検査にて発見された腹腔内リンパ 節腫脹の転帰

249 -0- 所謂 健康食品 サプリメントが原因と考えられた肝障害 の 症例 伊那中央病院 消化器内科 伊那中央病院 内科 伊那中央病院 臨床病理室 信州大学医学部附属病院 膠原病内科 4 伊那中央病院 ドックセンター 5 まるやま あつし 丸山 敦史 廣瀬 芳樹5 佐久間孝弘 西村 好裕 藤原 正之 田中 莉佳4 脂肪肝と血液 生化学検査所見および生活習慣との関連性 について 医療法人 財団 康生会 山科武田ラクトクリニック 医療法人 財団 康生会 康生会クリニック 武田病院グループ 蓑毛 佳代 田巻 俊一 武田 隆久 り 健康管理センター こ 升田 知機 武田 貞子 本田 律子 奥田 近夫 荒瀬 康司 小川 山本 恭子 敬 -0-5 肥満による生活習慣病における臓器指標としての脂肪肝の意義 大阪医科大学 健康科学クリニック あきら 福田 彰 田中恵美子 白樫美千代 武田 隆司 岩男 暁子 有元佐多雄 目的 非アルコール性脂肪肝疾患を含めた脂肪肝は近年増加して いる 一部の脂肪肝は肝硬変 肝癌へ進展すると報告されている 脂肪肝例での血液生化学的特徴を 非脂肪肝例と比較して性差を 考慮し検討した 対象と方法 当センターで05 年 月から 月までに の超音波検査で脂肪肝と診断され 過去 現在肝疾患を指摘ま たは治療歴のある症例を除外した455 名 男性 78 名 女性 74 名 と 脂肪肝ではない995名 男性5657名 女性494名 で年齢 BMI 体脂肪 腹囲 血液データ 生活歴 体重の増減 食生活 等につき比較検討した 結果 脂肪肝あり症例で男性 AST=6.±.4 ALT=.9±.6 女性 AST=.7±. ALT=6.9±.であった 一方脂肪肝なし 症例では男性 AST=.4±7. ALT=9.9±.0 女性 AST=9.6±5.5 ALT=5.6±7.5であった 脂肪肝なし症例で AST,ALT,γGTP とも 基準値内を示したのは男性 559 名 9.0 女性 479 名 97. で あった 脂肪肝あり症例で AST,ALT,γGTP のいづれかで異常 を示したのは男性 0 名 7.0 女性 0 名 4.8 であった 残 り男性 76 名 7.0 女性 6 名 85. は肝酵素は正常範囲内で あった 結論 AST,ALT,γGTP のみで脂肪肝の判定が可能なのは男性脂 肪肝例の0 未満 女性脂肪肝例の5 未満であり 残りは超音 波検査でないと脂肪肝の判定は不能であった ふくだ 目的 腹部超音波検査時に脂肪肝は散見されるが, 十分な受診者の生活習慣 改善の啓蒙に繋がっていない. 脂肪肝と生化学検査所見, 及び生活習慣との関 連性を調査し, 受診者へ還元する情報について検討した. 方法 06 年 4 月 日から07年月日に, 当クリニックで腹部超音波検査を含む健診を受けた 受診者のうち, 高血圧, 糖代謝異常, 脂質異常症の治療中患者を除く4,87名 男 性,9名 平均年齢50.5±0.4歳, 女性,74名 平均年齢49.4±9.5歳 について, 腹 部超音波検査で脂肪肝所見あり群800名 男性557名,女性4名 となし群,87 名 男性,56名, 女性,0名 に分類し, 血液 生化学検査所見及び, 生活習慣 について検討した. 次に,05年4月日から07年月日に腹部超音波検査 を含む健診を 回受けた受診者のうち, 高血圧, 糖代謝異常, 脂質異常症の治療 中患者を除く,50名 男性,98名 平均年齢50.4±0.5歳, 女性,04名 平均年 齢49.4±9.5歳 について,回目の腹部超音波検査による脂肪肝所見が回目受 診時に改善した男性名, 女性4名の血液 生化学検査所見及び, 生活習慣に ついて 回目結果と 回目結果で検討した. 脂肪肝の判定は腹部超音波検診判 定マニュアルに準じた. 成績 脂肪肝所見あり群は, なし群に比べ, 男女とも, 体重, ウエスト周囲長, 血圧 拡張期, 収縮期, 心胸郭比,AST,ALT,LDH,ALP, γ-gtp,amy, コリンエステラーゼ,UA, LDL コレステロール,HDL コレステ ロール,TG, 血糖,HgAC,0 代からの体重増加, 歩行速度, 年間での体重変化, 飲酒頻度で有意差を認めた p <0.0. 脂肪肝所見が 回目受診時に改善した 受診者では男女とも, 拡張期血圧について有意傾向を認めた p <0.. 平均値 は体重,ウエスト周囲長,AST,ALT,LDHで回目結果の減少がみられた. 考察 脂肪肝の頻度は9 と高く, 受診者への生活習慣改善の積極的な啓蒙が重要 と思われた. 今回の結果を受診者指導の充実に役立てたい 虎の門病院 若林真理子 柴 佳愛 辻 裕之 -0-4 ごろうまる な お み 脂肪肝と生活習慣病関連因子についての検討 わかばやし ま 近年の健康ブームの高まりを受け 所謂 健康食品 サプリメントの類を摂取 している症例が相当数見受けられるが これらによる肝障害と考えられる症 例を経験したため報告する 症例 58 歳女性 BMI. 当院受 診時に T.Bil 0.88 mg/dl, AST 699 IU/l, ALT 56 IU/l, ALP 55 IU/l, γgtp 97 IU/l を指摘され受診 症例 4歳女性 BMI.8 黄疸 皮膚掻痒で近医 より紹介受診 T.Bil 7.8 mg/dl, AST 07 IU/l, ALT 000 IU/l, ALP 478 IU/ l, γgtp 84 IU/l, 症例 6 歳女性 BMI.6 職員健診で AST 69 IU/l, ALT 99 IU/l, ALP 98 IU/l, γgtp IU/l を指摘され受診 症例の何れも A E 型肝炎ウイルスマーカー 陰性 自己免疫性肝疾患等は否定的で 画像所見 上胆道拡張や胆石症は認められなった 発症時期より症例 は大柴胡湯 便 秘症 痩身目的 症例 は高濃度カテキン 痩身目的 による肝障害を疑った DDW-J 004薬物性肝障害診断基準では症例が6点 症例が4点 症例が6点 で症例 が可能性が高い 症例 が可能性ありと判定された 全例被疑物質 の摂取中止 肝庇護療法で肝障害の改善が得られた 漢方製剤による肝障害の 発現頻度は文献によって異なるが0.5 %-.8% であり比較的頻度は低い 小柴胡 湯 柴苓湯 大柴胡湯 半夏瀉心湯 柴胡桂枝湯 黄連解毒湯 防風通聖散な どが原因として報告され 生薬名にオウが含まれているもので生じやすいとさ れる 高濃度カテキンでは欧米では販売禁止となっている国が存在している ドック受診者のみならず 医療スタッフ内にも漢方薬や所謂 健康食品に副作 用は無いと誤解しており また問診の際に摂取を確認していないケースが見受 けられる 摂取継続で重篤な肝障害へと至る懸念もあるため 血液生化学検査 で肝機能異状を認めた場合は所謂 健康食品やサプリメントによる薬剤性肝障 害も念頭に置いて適切な受診及び休薬指示が必要となろう 五郎丸直美 須山 哲次 武田 道子 -0- 尾上 都子 藤原 祥子 中嶋 一恵 後山 尚久 中辻美和子 目的 飽食による過栄養や運動不足を背景に肥満が急増し 生活習 慣病として Metabolic syndrome MetS 対策が重要な課題となって いる 余剰のカロリー摂取は肝臓で脂肪に転換され皮下脂肪組織等 に貯蔵されるが 許容量を超え異所性に蓄積すれば 有害な内蔵脂 肪蓄積として MetS 発症の基盤となる 内臓脂肪量の指標に関して BMI や腹囲は簡便で有用であるが ヒトの体型 体質は個々特有で あるため一律の評価は課題が残る また CT スキャンの内臓脂肪測 定は正確であるが被爆やコストが問題となる そこで肝臓への脂肪 沈着に着目して MetS 関連各因子の異常との関連性を解析し 肥満 による MetS のリスク把握や指導目標における臓器指標としての脂 肪肝の意義を検討した 対象と方法 当施設の健診者のうち腹部超 音波 US 施行例の5558 人 / 年 男性 7 人 女性 85 人 を対象とし た US所見から脂肪肝を程度別に分類し 正常/軽度/中等度/高度 BMI 腹囲での評価をもとに MetS 関連各因子の異常 糖代謝 脂質 代謝 血圧 との関連性を解析した 成績 肝の脂肪沈着増加に伴い BMI 腹囲も増加し MetS 関連各因子も悪化した MetS 関連各因子 の異常は 非肥満例 BMI5 未満 や腹囲正常例 非肥満かつ腹囲正 常例のいずれでも軽度脂肪肝の状態で出現し 脂肪肝の程度に従い 増加した 逆に 肥満例や腹囲高値例でも脂肪沈着が無い例では低 率であった BMI や腹囲に関わらず 肝臓に脂肪が沈着し始める状 態 軽度脂肪肝 が各自に固有な許容脂肪蓄積量の上限状態を表現し これは内臓脂肪の蓄積時期で MetS 関連各因子の異常の出現し易い 時期でもあることが示唆された 結論 MetS 予備群として内臓脂肪 蓄積による影響が出始める目安は 軽度脂肪肝として捉えられる 生活習慣病における臓器指標として 脂肪肝は US で容易に描出可 能で視覚的に捉え易く 肥満における MetS の発症予防や指導目標 を脂肪肝の消退におくことは 合理的で理解し易いと考えられた Vol. No. 07 年

250 腹部超音波検査における脂肪肝と肥満との関連 JCHO 東京新宿メディカルセンター おおわき 大脇 かずひろ 和浩 松本 当院受験者の脂肪肝重症度の検討 医療法人 明和病院 総合健診センター 医療法人 明和病院 臨床検査科 健康管理センター 政雄 きし 斗米 馨 横山 雅子 信博 是枝 ちづ 目的 受験者のみならず 産業医業務や日常診療の際 にも0 歳から40 歳代の若年者に肝障害を認めることがしばしばあ る 一般に脂肪肝の合併割合は男性の場合年齢を問わず一定であ り 女性では50 60歳代にピークが認められる その一方で 内 臓脂肪が増加するとともに脂肪肝の合併頻度は増加するという報 告がある そこで当院受験者の脂肪肝重症度について 検討した 方法 04年4月から05年月までの受診 者 858 名 男 056 名 女 80 名 を対象として脂肪肝の重症度を東 芝社製 XarioTMXG を用いて判定した その内46名 男700名 女 446名 が内臓脂肪面積 VFA 測定を希望され オムロン社製デュ アルスキャン HDS-000にて測定した 脂肪肝の重症度を脂肪肝 なし 軽度 中等度 高度の4 群に分け 内臓脂肪面積 年齢 血圧 空腹時血糖 中性脂肪などのメタボリックシンドローム判 定因子を含む各項目との関連性を検討した 成績 VFA の平均値 は脂肪肝が重症であるほど高くなった 血圧 空腹時血糖 中性 脂肪と脂肪肝の重症度には関連性は見出せなかった 年齢の平均 値にも有意差は認められなかったが 高度脂肪肝は有意に若年者 0歳から40歳代 に多く その内/は VFA が50から00cm2で あった また 約半数に NASH が疑われた 結論. 脂肪肝の重 症化とともに VFA は増加する. 高度の脂肪肝は若年者に多い 受診者脂肪肝からのNASH症例抽出と受診勧奨 に関する検討 三越総合健診センター 山下 毅 近藤 修二 柴田 東芝病院 総合健診センター 東芝病院 消化器内科 影山 洋子 水野 杏一 てじま 石井 香織 木野 梢 新井 雅裕 楢林ゆり子 笹山 名月 久米進一郎 新野 徹 目的 近年 わが国の肝癌の背景肝疾患に非アルコール性脂肪肝炎 NASH の占める割合が増加しており NASH 症例をより簡便に抽出し肝癌サーベ イランスを行う必要がある 予防医学の観点からは 単純脂肪肝 NAFL から NASH への移行を念頭に置いた 専門外来受診勧奨の目安を具体的に 設定することが望まれる そこで 当センター 受診者データを 用い NAFL/NASH 症例抽出と受診勧奨に関して検討した 方法 06 年 月から 月までに当センターを受診した45 名のうち 脂肪 肝の判定がなされ かつ 日平均アルコール摂取量が男性 0g 以下 女性 0g 以下で HBs 抗原 HCV 抗体陽性および欠損値を有する例を除外した45 名 男性 5 名 女性 6 名 を解析対象とした 肝線維化進展の指標として FIB-4 index を用い 男女年齢別の FIB-4 index の分布から NASH 症例の割 合を推定した 他のドック基本項目を含め stepwise 法による重回帰分析を行 い FIB-4 index 中高値例抽出に寄与する因子を検討した 結果 解析対象 のうち FIB-4低 中間 高値はそれぞれ9例 7.7% 789例 5.% 7例.% であった FIB-4中間値以上の年齢別割合をみると 50歳代6.% 60 歳代 49.% 70 歳以上では8.7% 高値 6.5% に及んでいた FIB-4 index 中間 値以上に寄与する因子について BMI 腹囲 アルブミン γgtp 脂質 HbAc など8 項目を含め 重回帰分析を行った結果 同 index 算定に用いる 年齢 血小板 AST ALT 以外に 男性で LDL コレステロール 偏回帰係数 -0.7 p=.0007 が 女性では総コレステロール -0.6 p=.000 が独立した寄 与因子として抽出された 結語 本結果からは 受診者のうち少 なくとも60 歳以上の脂肪肝では 積極的な受診勧奨を行うべきこと また 受診後の専門外来においては FIB-4 index のみでなく総合的な NASH 鑑別 および肝癌サーベイランスへの組み込みを検討すべきことが示唆された Vol. No. 07 年 日 金 目的 食生活の欧米化 運動量の減少 不規則な生活習慣に伴 い 肥満者の増加と共に脂肪肝保有者が増加している 今回 長 期縦断的調査を基にコーヒー飲用の脂肪肝発生に及ぼす影響につ いて検討した 対象と方法 当健診センターで経年的に健康診断 を受けている同一企業に勤務する成人男性 名の中で調査開始 時に脂肪肝を認めず かつ飲酒をしない540 名を対象に 0 年後 の脂肪肝の有無で群 無脂肪肝群86名 脂肪肝群54名 に分け 両群におけるコーヒー飲量の推移について比較した コーヒー飲 量の推移については 調査開始時の飲量と各年度の飲量差の推移 を両群で比較した また 脂肪肝発生に関与する諸要因を調整 し コーヒー飲量が脂肪肝発生を抑制しているかについて検討し た 成績 10 年間にわたるコーヒー飲量差の推移については 脂肪肝群は無脂肪肝群に比べ コーヒー飲量が有意に減少し 両 群間に有意差がみられた なお 脂肪肝群と無脂肪肝群との比較 で 飲酒量 運動量については有意な変動はみられなかったが BMI については 両群間で有意な変動がみられた つまり 脂肪 肝群において無脂肪肝群より調査開始時の BMI および10年間の BMI の上昇が有意に大きく 脂肪肝発生にこの BMI の変動が影 響する可能性があった そこで 脂肪肝発生に影響する可能性が ある BMI 運動量 飲酒量を調整し コーヒー飲量の推移が脂肪 肝発生を抑制しているかを検討した その結果 コーヒー飲量の 減少が脂肪肝発生に関与していることが判明した 結論 0 年間 にわたる長期縦断的調査において 脂肪肝群では無脂肪肝群に比 べ BMI が有意に上昇していたが 飲酒量 運動量の推移は両群間 に差が無かった 脂肪肝発生に影響する可能性のあるこれらの要 因を調整した結果 コーヒー飲用は脂肪肝発生に抑制的に作用す ることが判明された かずあき 手島 一陽, 菅野真由子 三輪 純 8月 船津 和夫 和田 哲夫 昇 口頭発表 第2日目 かずお 松原 講演抄録 コーヒー飲用は脂肪肝を抑制する ふなつ 清彦 公益財団法人三越厚生事業団 きよひこ 一般演題 脂肪肝は 大きくアルコール性と非アルコール性に分けられ 非 アルコール性脂肪肝では肥満 糖尿病 脂質異常症 高血圧な どの関連が示唆されている 本研究では健診者を対象に肥満 特 に内蔵脂肪型肥満が他の関連するメタボリック疾患を考慮した 上で どの程度脂肪肝と関連しているか調査した 7 年間に当セ ンターの健康診断で腹部超音波検査を受けた679 名を対象とし た 読影の結果 脂肪肝 もしくは 脂肪肝の疑い の所見があった 場合に脂肪肝ありとした その他に性 年齢に加え body mass index BMI 腹囲 血圧 総コレステロール HDL コレステ ロール LDL コレステロール 中性脂肪 空腹時血糖 ヘモグ ロビン AC 飲酒歴などのデータを入手した BMI 5 kg/ m と腹囲 男 85 cm 女 90 cm をそれぞれの基準値で区切 り 両者の組み合わせにより BMI 腹囲ともに正常 BMI のみ 高い 腹囲のみ高い ともに高い の4 群に分類した 肥満指標と 年齢 高血圧 糖尿病 脂質異常症を用いて脂肪肝を予測する ロジスティ ック回帰分析を行 った ほぼ毎日飲酒している者を 多飲者 とし 男女 飲酒で層別化して解析を行った 脂肪肝は 44 人 8% で認められた ロジスティック回帰分析の結果 男 女 飲酒で分けたどの群においても BMI 腹囲ともに正常 に 比べて BMI のみ高い 腹囲のみ高い ともに高い は有意に脂肪 肝のリスクが高く 特に ともに高い 者でリスクが高かった 男 非多飲オッズ比 [OR]=5.4, 95% 信頼区間 [CI]=.9-0. 男 多飲 OR=8.7, 95%CI= 女 非多飲 OR=9.8, 95%CI=.6-. 女多飲 OR=4.9, 95%CI= 高血圧 糖尿病 脂質異常症 などの関連疾患と独立して BMI 腹囲は脂肪肝の強力なリスク指 標であった 肥満 特に内蔵型肥満が疑われる者では脂肪肝のリ スクが非常に高く 男女を問わず非多飲者において特にその傾向 がみられた 岸

251 -0-0 に於ける非アルコール性脂肪性肝疾患とFib4 Indexについて 社会医療法人 みやもと 天神会 ゆういち 宮本 祐一 川口 達大 新古賀クリニック 大坪 義彦 小柳 徳明 石田 健康管理センター 千尋 貞嶋 栄司 -0- 非アルコール性脂肪性肝疾患におけるPNPLA 遺伝子型 と身体活動の関係 熊本大学大学院生命科学研究部 薬物治療学分野 熊本大学大学院生命科学研究部 消化器内科学分野 日本赤十字社熊本健康管理センター 熊本大学薬学部附属育薬フロンティアセンター 4 むとう な 目的 4 年間の健診歴のある受診者に非アルコール性脂肪性肝疾患 NAFLD からの発生と考えられる肝細胞癌の例を経験した 健診の データよりNAFLDの実態や線維化マーカー Fib4 Indexなどを検討し 肝硬変や肝がんに進展する症例 NASH の早期発見につながる因子に ついて検討した 方法 症例 74 歳 男性 飲酒歴なし 4 年間の健 診受診歴あり 肝炎ウイルスなし 自己抗体なし 糖尿病あり 人間 ドックの腹部超音波検査にて脂肪肝と x 8 mmの低エコー腫瘤が検 出され MR などの精査にて HCC と診断された 4年間の健診結果に て Fib4 Index の経過を検討した 方法 04年4月日から06年 月日までに新古賀クリニック健康管理センターにてを受 けた受診者の中から NAFLD の症例を抽出し Fib4 Index および背 景因子について検討した 結果 肝がん発症例では Fib4 Index は.0 00 年 から 年 と増悪して発症した 結果 当該期間の 受診者の中で 飲酒歴が男性0g / 日 女性0g / 日以下で HCV な し HBV なしで Fib4 Index を算出できる例を抽出した結果 5 例が抽 出された その中で腹部超音波検査にて脂肪肝と診断された例は04 例 9.7 であった この群を NAFLD 群 として非脂肪肝群との対 比を行った ロジスティック回帰分析では BMI オッズ比.5 腹囲 0.0 糖尿病 5.79 高脂血症 高血圧.97 で有意 差を認め 他の因子で調整した多変量解析でも糖尿病 高血圧では有 意差を認めた また NAFLD 群において Fib4 Index は. 未満 757 例.67以上例.5 であった Fib4 Index.未満群と.以上群 の対比では多変量解析では糖尿病 高血圧に有意差をみとめたが 高 脂血症では有意差をみとめなかった 考察と結論 肝癌ハイリスク群 である NAFLD 群では Fib4 Index などの確認を実施し 糖尿病 高 血圧合併例では NASH への移行に留意しておく必要がある る み 武藤奈瑠美 渡邊 丈久 鬼木健太郎 大竹 宏治 工藤 緒方 未来 康博 目的 Patatin-like phospholipase PNPLA は 肝臓において脂肪分解 に関与し その遺伝子多型 I48M, rs78409 は非アルコール性脂肪性肝疾 患 NAFLD の発症 進展に関与する 本研究では NAFLD 予防における PNPLA遺伝子型の意義について 身体活動量との関係に着目して検討した 方法 施設倫理委員会承認のもと 飲酒習慣のない 一日平均アルコール摂 取量 男性0 g 未満, 女性0 g 未満 受診者5名 68. ± 5.7歳, 観 察期間 4.8 ±.4 年 を対象とした 身体活動量は 安静時の何倍のカロリー を消費するかを表す Metabolic equivalents METs に その実施時間 hour/ week をかけた Exercise Ex により評価し Ex low 群 0 以上 5 未満 Ex middle 群 5 以上 0 未満 Ex high 群 0 以上 に層別化した PNPLA 遺伝 子型毎に 身体活動が BMI ウエスト NAFLD 罹患率に及ぼす影響について 一般化推定方程式を用いて検討した 脂肪肝の診断には肝超音波検査を用い PNPLA遺伝子型は taqman-pcr 法により判定した 成績 PNPLA C/C 型 C/G 型 G/G 型の頻度はそれぞれ7.8% 55.% 7.0% であった PNPLA G/G 型保有者は C/C 型保有者に比べて NAFLD 罹患率が高かった オッズ比 95% 信頼区間 一方で G/G 型保有者の Ex middle 群及び high 群は Ex low 群に比べて BMI とウエスト が低く NAFLD 罹患率も低かった NAFLD 罹患率のオッズ比 95 信頼区 間 Ex middle 群 high 群 同様の関係性は C/ C 型保有者 C/G 型保有者では認めなかった 結論 PNPLA G/G 型保有者は他の遺伝子型保有者に比べ NAFLD リスク が高いものの 一日0分のウォーキング程度の軽度の運動 Ex middle 群の平 均値である Ex5相当 であっても NAFLD の予防効果が高いと考えられた 大阪市立大学 医学部 先端予防医療学 大阪市立大学医学部附属クリニック MedCity 大阪市立大学医学部肝胆膵内科 朝日大学 村上記念病院 総合健診センター 朝日大学 村上記念病院 消化器内科 亀岡市民病院 糖尿病内科 NAFLD拾い上げにおけるCAP値の有用性の検討 生活習 慣病進展との関連について もりかわ ひろやす 森川 浩安 森崎 珠実 河田 則文 広田 梓 中野 朱美 平田 一人 今久保千佳 木村 達郎 大谷 福本 恒史 真也 目的 我々の施設では検診項目に FibroScan FS 検査を取り入れ 肝内脂肪量に相当する Controlled Attenuation Parameter CAP 値 の非アルコール性脂肪性肝疾患 NAFLD 拾い上げにおける有用性に ついて報告を行っている これまでに CAP 値が生活習慣病関連検査 項目に有意に相関することを報告した 今回 生活習慣病の進展に 重要な役割を果たす酸化ストレス度評価 d-roms テスト 頚動脈内 膜中膜複合体厚 IMT との関連について検討した 対象 方法 対象 は06年月から07年月までの FS 頚動脈エコー d-roms テス ト同日施行例 例 HBs 抗原陽性 HCV 抗体陽性 アルコール多飲 者は除外 内訳は男性85例 女性47例 平均年齢57歳 9-80歳 であ る 各検査の方法は既報に基づいて施行した 本研究の倫理委員会 承認番号97, 56 結果 本集団においても CAP 値は既報どおり 生活習慣病関連項目と有意に相関した CAP 値と d-roms IMT と の有意な相関は認めなかった CAP 値 db/m を 以下 以上の群に分けて検討を行うと IMT 値 mm は.±0.6.4±0.7.6±0.7で有意差を認めた p<0.05 Kruskal-Wallis d-roms 値 Car U は00±54 99±59 00±56であった また IMT 値は FS 肝硬度 値とも有意な相関を認めた r=0.57 p<0.0 本集団での d-roms 値との有意な相関項目は血小板 r=0. と血清鉄 r=-0. であった 結論 CAP 値における steatosis grade 進行に伴って IMT 肥厚が認 められ 肝内脂肪量と動脈硬化の進行の関連が示唆された さらに 肝硬度と IMT が正の相関を示したことから NAFLD 進行と動脈硬 化進展が同時に起こっていることが示唆された 守田 和憲 猿渡 淳二,4 睡眠 生活習慣と非アルコール性脂肪性肝疾患 NAFLD との関連性 おおぼら あきひろ 大洞 昭博 田中 隆平 小島 孝雄 大熊 晟夫 濱口 真英 出口冨美子 八木 信明 目的 NAFLD と睡眠時間との関連性が指摘されている 今回我 々は 睡 眠時間も含めた食習慣や運動習慣と NAFLD との関連について検討した 対象と方法 年に当院総合健診センターを受診した者の中で 文章で同意が得られた,9名 平均年齢49.8歳 男性,64名 女性8,97名 を対象とした 睡眠時間 6 時間 6H 未満群と6H 以上群に分けて生活習慣と NAFLD との関連性を比較検討した NAFLD の診断は飲酒量がエタノール 換算で0g 以下 / 日で腹部超音波検査において脂肪肝であった者を NAFLD と した 尚 本研究は当院倫理委員会の承認を得ておこなった 結果 6H 未満 群は5,94名 6H 以上群は 6,57名であった NAFLD の合併頻度は 6H 未 満/6H以上群 9.6/4.%で 6H未満群の方が6H以上群よりも有意 p<0.00 に多かった BMI.0/.6 kg/m 腹囲 79./78.6 cm と6H 未満群の方 が有意 p<0.00 に大きかった 血液生化学検査 6H 未満群 / 6H 以上群 は AST 7.9/7.9 IU/l ALT 0./9.6 IU/l GGT 4./5.9 IU/l で あ っ た ALT 値は 6H 超群と比して6H 以下群で有意 p に高値であっ た 空腹時血糖 0/00 g/dl HbAc 5.50/5.47 % も有意 FPG: p HbAc: p<0.00 に6H 未満群の方が高値であった 食習慣の調査結果 6H 未 満群 / 6H 以上群 は 週 回以上就寝前 時間以内に食事する./.9% 夜食を摂る 8.8/.7% 週 回以上朝食を摂らない 0./7.% 者の割合は 有意 p<0.00 に6H 未満群の方が多かった 運動習慣の有無を調査すると 運動をしていない者の割合は 6H 未満群 / 6H 以上群 58./5.6 で 有意 p<0.00 に6H 未満群の方が運動していない者の割合が多かった 結論 日 当たりの睡眠時間が6 時間未満の者は 食習慣や運動習慣に問題がある場合 が多い 睡眠時間少ない者に NAFLD の頻度が多くなる要因として食習慣や 運動習慣といった生活習慣全般が関連していると思われた Vol. No. 07 年

252 -0-4 当センター超音波検査受診者における脂肪肝と脂肪肝関連 項目との検討 医療法人順風会 医療法人順風会 おのうえ 尾上 ひでひこ 順風会健診センター 順風会健診センター 秀彦 長谷部靖子 臨床検査部 診療部 渡邉 早苗 八木 完 伊林 聡美 吉末 園子 --0 施設における受診者参加型健康教育の試み とさき さ ゆ り 戸崎小百合 佐伯 健診センター 正人 南 芳子 林 慎, 目的 受診時の待ち時間を利用し 健康教育としてが ん及び生活習慣病の一次予防を目的とした受診者参加型健康教育 を試みた 方法 平成8年6月より 当施設の受診者を 対象に受診時の待ち時間を利用した健康クイズラリーを実施した 施設内に生活習慣病に関する知識や生活改善ポイント等のパネル を掲示し その中にクイズを設け パネルやヒントを参考にクイ ズに回答してもらった 同時に 新規情報習得度 有益度 関心 度 容易度 今後知りたい情報 満足度についてアンケートを実 施した 結果 平成8年6月日 平成9年月日までの参加者は 04 名 アンケート有効回答は74 名 有効回答率 85% 新規情 報獲得度は 慢性腎臓病 がんの罹患率 歩数と時間 で45% 以 上が初めて知った内容であると答えた 有益度は 役立つが84% で最も多かった 関心度は 歩数と時間 野菜摂取目標量 がんの 罹患率 の順に関心が高かった クイズの容易度は 簡単 6% ど ちらでもない5% 難しい% で難しいと答えた割合が大きかっ た 今後知りたい情報については どんな検査を受けるといいか 健診結果の見方 が多かった 満足度は 6% が参加して良かっ たと答えた 意見や感想では 健診の待ち時間に見ることができ大 変参考にもなった や 時間を持てあますので面白い企画だと思い ます などの意見があった 考察 クイズラリー実施による受診者 の反応は良く 役に立つ情報が得られたと感じる者は多い 今回 のクイズは 健康についての我々にとってごく簡単な基本的な知 識として発信したが 健康意識が高いと思われる受診 者においても やや難易度が高かったようで まずは基本的なこ とからの健康教育が重要であると思われた 待ち時間を利用して 新しい知識を得るための健康教育を取り入れることは待ち時間対 策となると共に 受診者の満足度向上に繋がると思われる Vol. No. 07 年 日 金 目的 で保健指導を受けた受診者が 指導に対する満足度 やどのような不満を持っているのかを把握し 保健指導サービス向上 を図る 対象 06年9月 07年月に 後保健指導を受けた受診 者 総計 4 件 有効回答数 45 件 98.6% 指導者は新人 0 年以上 のスタッフ平均 8 名 日相談平均件数 件 全ドック人数中 0% 以 上の指導率 方法 指導終了後に受診者へ満足度調査用紙を手渡し 指導者がいな い別の待合室で質問紙に記入してもらい回収した 理解度 満足度な どを集計し また全体の満足度と指導時間や指導種類 受診者希望か 看護職からの指導勧奨か の関連を検討した χ検定 結果 年代は40 60 代が84% であり 内容の理解度は94.% がわかり やすいと回答したが 計画の実行は6.9% が実行しやすいと回答した に留まった 0 分前後の指導時間に対し 8.9% が満足と回答したが 希望としては0 分 0 分が55.% と一番多く 指導時間の短縮及び指 導の効率化が課題となった 全体の満足度は8.9% が満足 4.7% がや や満足と合計 98.6% が満足し 不満と回答した受診者はなかった 指 導ブースが半個室だったため会話が待合室に漏れており 個室化を要 望する意見が6件あった 全体の満足度と実際の指導時間及び指導の種類をχ 検定したところ 有意差は認められなかった つまり指導時間の長短に関係なく満足度 は高かった 指導が受診者の希望であっても 看護職からの勧奨であっ ても 満足度に大きな差は無かった 結語 指導の希望時間は0分 0分が最も多く 指導時間の短縮及び 指導の効率化が課題である 看護職からの指導勧奨によるものであっ ても 指導内容に納得すれば受診者から満足度を得られることが明確 になった 指導ブースは会話が漏れにくい完全個室で行う必要がある 柳原 はじめに 近年生活習慣病予防が重要視されている その予防に 有効な指導を実施するためには 指導者のスキルアップが求めら れる しかし当健診センターでは指導は個人の力量に任せられて おり 各スタッフの知識 技術がどの程度あるのか共有する機会 がなかった まずは保健指導を評価し共有することに取り組んだ 目的 自己評価票を用いてスタッフの知識 技術の能力を明らか にする ロールプレイにより互いの保健指導技術を知る 方法 健診センター勤務の保健師 看護師を対象に 評価票を 用いて指導の知識 技術を自己評価 スタッフ間で指導場面を 想定したロールプレイを実施 振り返る,に取り組み再度 評価票を用いて自己評価 結果 は全体平均.点 食事 禁煙 飲酒への支援が点未満で あったため 保健指導資料を追加 統一した は 回実施 時間 配分や言葉の選び方 受診者に合わせた動機付け 目標設定の難 しさがあげられた 同時に やってよかった 継続的に実施した い という意見も聞かれた は全体平均.7 点 アセスメントや 受診者に合わせた指導項目の評価で では.9 点だったが.5 点 になった 考察 で全体の平均点が上がったのは 点未満の項目の資料を 追加 統一知し知識が補充されたためと考えられる しかし ア セスメントや受診者に合わせた指導項目では評価が下がる結果と なった これはで互いの指導技術を知ることにより自身の保健 指導に不十分な点に気づいたためではないかと考える 知識 技 術が不足している現状を把握でき 保健指導の評価は有効であっ たと考える また取り組みにより評価が上がることが確認できた スタッフの学習意欲も向上しているため 継続的な評価とスキル アップに取り組んでいきたい まつなみ健康増進クリニック 松波総合病院 内科 和子 操 8月 久保田絵美 土屋 敦 清水 口頭発表 第2日目 相模原総合健診センター 晃 健診センター 講演抄録 富士岡 幸 小林 伸行 相和会 あき 一般演題 健診施設における保健指導受診者の満足度実態調査 報告 みゆき 諏訪赤十字病院 丸山 --0 ふ じ お か 保健指導評価への取り組み 評価票を用いての保健指導評価 まるやま 目的 近年 HCV 感染に関連した肝がんが漸減し 肝炎ウイルス 感染のない非ウイルス性の慢性肝疾患を背景とした肝がんが漸増 傾向にある メタボリック症候群 肥満でみられる NAFLD 非ア ルコール性脂肪性疾患 の増加がその原因のひとつと考えられてい る また 腹部超音波検査 以下 US は 脂肪肝の画像診断に有用 な検査である そこで今回 US にて脂肪肝を評価し NAFLD/ NASH 診療ガイドライン04に準じ分類を行い 脂肪肝関連項目 との検討を行った 対象 05 年度に順風会健診センターで US を受診した5,67 名の うち ウイルス性肝炎 悪性疾患などを除く5,474名 男性,9名 女性,08名 平均年齢48.8±9.9歳を対象とした 方法 脂肪肝は 肝腎コントラストを認めるもので判定する た だし 脾腎コントラストを認めるものは脂肪肝なし 低エコー域 や脂肪沈着が疑われる高エコー域を認めるものは脂肪肝ありと判 定した また ガイドラインに準じ 飲酒によりNAFLDとアルコー ル性脂肪肝を分類した 脂肪肝なし NAFLD アルコール性脂 肪肝で分類し 問診項目 血液検査結果などから比較検討を行った 結果 脂肪肝なし,44 名 6.9 NAFLD,57 名 7.9 ア ルコール性脂肪肝505名 9. であった NAFLDは男性で40歳代 女性で50 歳代にピークを認めた 問診から 0kg 以上の体重増加 群が脂肪肝なし群と比較し非常に多く 血液検査では脂肪肝を認 めない群と比較すると検討項目全てで有意差を認めた 結語 NAFLD のうち NASH の割合は0 0 と言われており また NASH に移行する症例もある 今後 健診機関として可能 な方法で脂肪肝の病態評価を行い 必要に応じて医療機関とも連 携していくことが重要である 医療法人社団 --0

253 --04 40 50代女性受診者における睡眠の確保に影響を及ぼ す要因と課題 秋田赤十字病院 健康増進センター 秋田赤十字病院 社会福祉法人賛成福祉会介護老人保健施設 あしかが かずみ 足利 一美 小棚木 均 齋藤 敏子 宮下 正弘 一関 --05 日ドック受診者に対する保健指導実施の振り返り 三井記念病院総合健診センター なおみ 山盛苑 智子 直海 村田 雅彦 目的 日本人は世界で最も睡眠時間が短く 約 割は6 時間未満で特に女 性が短い その中でも特に一番短いと言われている40 50 代女性受診者 を対象に睡眠の確保に影響を及ぼす要因を明らかにし 課題を見出した 対象 当センター二日ドック受診者の 研究の趣旨を説明し同意を得られ た40 50 代女性 7 名 方法 問診時に独自に作成した調査用紙を用いて聞 き取り調査を実施 また問診表より情報収集した 結果 全員が有職者で あった 労働時間は平均時間7分であった 睡眠の満足度については 満 足 が9.6 満足していない が55.6 どちらともいえない が4.8 で あった 睡眠時間は平均6時間5分であった 中途覚醒は5 睡眠で休養 が十分とれていない割合は59 睡眠時間は十分でない割合は67 であっ た 帰宅時間は全員 8 時以降であった 帰宅後就寝するまでの行動の平均 時間は96 が家事で84分 5 が仕事で8分 56 が娯楽で49分などであっ た 睡眠の確保の対策をしない理由については 習慣になっている 睡眠 を重要視していないなどがあった 考察 当センター二日ドックを受診す る40 50代女性受診者は仕事を持ち 社会面 家庭面でも様々な役割を担っ ている場合が多い 睡眠不足の要因は 個々の問題だけでなく仕事環境を 含む大きな社会問題でもある事がわかった 限られた生活時間の中で充分 な睡眠を得るためには 受診者自身が健康問題として睡眠が大きく関わっ ている事を理解し 意識的に睡眠の確保への行動につなげていく事が大事 である 食事や運動指導と同じように睡眠に関しても個別的 具体的な指 導を行っていくためには 生活背景全体をアセスメントしていく必要があ る そして 睡眠不足がもたらす心身への影響を理解してもらい 睡眠の 重要性を伝えていく必要があると考える 今後 リーフレットなどを作成 して具体的な睡眠の保健指導を行う事ができるよう取り組んでいきたい けいこ 慶子 --07 慶友会 医療法人 吉田病院 せいの さ お り 清野紗央里 佐藤 紘子 吉田 良子 横田 欽一 端 百恵 吉田 遼平 武田 寛樹 柿崎 郁美 斎藤美智恵 松尾 奏絵 はじめに 当院では の結果説明時に保健師または管 理栄養士が個別に 肥満者へ減量実践にむけた指導 非肥満者 には病態別の指導を行っている この指導を受けた対象者の健診 結果について 男女別に肥満と非肥満に分けて効果を検証したの で報告する 対象と方法 平成 8 年度の継続受診者は,75名 男性,5名 女性85名 で 保健指導を受けた54名 男 性97名 女性7名 以下指導群 のうち肥満者が7名 男性5 名 女性 47 名 非肥満者は6 名 男性 7 名 女性 90 名であっ た 保健指導を受けていない,84 名 男性 5 名 女性 76 名 以下非指導群 のうち肥満者は698名 男性54名 女性56名 非 肥満者は,4名 男性58名 女性560名 であった 指導群と非指 導群を男女別に肥満と非肥満に分けて検査値の変化を関連群 t 検 定及び異常者の頻度の変化をカイ 乗検定で検討した 内服治療を 除く 結果 指導群の男性肥満では体重 BMI 腹囲 TG 尿 酸 クレアチニンが減少し HDL-C が増加し p<0.05 非指導群 の男性肥満に変化はなかった 指導群の女性肥満では 空腹時血 糖が減り p<0.05 体重と BMI が減る傾向があった p<0. 非 指導群では DBP が減少した p<0.05 男性非肥満では指導群及 び非指導群に共通して SBP DBP HDL-C LDL-C UA が減り p<0.05 指導群に GPT 非指導群は TG と空腹時血糖が減って いた p<0.05 女性の非肥満の指導群では LDL C と GPT が減 り p<0.05 非指導群では SBP TG GPT γ-gtp が減ってい た p<0.05 カイ乗での差はなかった 結語 指導効果は肥満群 で得られたが 非肥満群における病態別の指導効果が得られてい なかった 今後は食生活の状況を調査し 効果につながる要因を 検討する 5 8 真紀 石坂 裕子 はじめに 健診では多数の検査を行い 詳しい問診を 行うため 受診者の健康状態 生活習慣など情報が豊富である その情報をもとにして 受診者全員に保健指導を実施することが できると良いと考えるが 保健指導実施の声掛けをした時に健康 が気になっているにも関わらず 保健指導は受けたくないという 受診者がいる 今回は保健指導を受けたくないという原因につい て検討した 方法 06年9月5日 07年月0日の間に日ドッ クを受診し 保健指導実施の声掛けをした9 名中 断られた9 名 9.8 に対して 保健指導を断った理由 健診回数 問診回答票 の内容と健診結果 治療中の疾患の有無について分析した 結果 対象9名は男性6名 女性名で平均年齢は60.歳であった 保健指 導を断られた理由は 必要ない が6 名 面接時の医師からの説 明のみで良い 自分で気を付けている かかりつけで指導を受け ている がそれぞれ 名だった 治療中の疾患は 有が7 名 無が 名 健診回数は 5 回目が 名 5 回以上が 名 0 回以上が 名だった 健診結果を前回値と比較すると 悪化有が5 名 異常 値だが変化がない例が4 名だった 問診回答票の内容では 9 名全 員に問題となる生活習慣があった 保健指導を実施した受診者 8 名中 治療中の疾患の有が8 名 無が55 名だった 考察 健診結 果が悪化する または 治療を受けているのに数値が改善してい ないという時は 現在の生活習慣の改善を勧めたり病気への知識 を深めてもらう必要がある しかし 保健指導を断った背景には 以前聞いた同じ事を何度も聞く事に抵抗があるのではないかと推 測された 断られない声掛けや 意味のある保健指導を実施でき る様になるためには 声掛け方法の工夫や提供する情報が受診者 にとって重要で保健指導を受けた結果 生活習慣を改善させてい く動機付けになる物でなくてはいけないと考える --06 における保健指導の効果 肥満と非肥満の差 浅野 当日保健指導の有用性について まつざわ 大宮シティクリニック のりこ 松澤 範子 高橋 麻美 中川 一美 中島 直美 西舘美音子 中川 高志 松久 未来 中山由里子 野老由美子 森山 優 < 目的 > 当院では008 年よりリスク予防と受診勧奨を目的とした健 診前個別面談を全受診者に実施 重要な位置付けとし継続している 0 年より当日結果に基づいた健康講座 集団指導 を希望者に実 施 04 年より禁煙指導 個別指導 も希望者に実施 さらには05 年 0 月から健診当日結果に基づいた個別保健指導を開始する 現在 までに延べ870 名に当日保健指導を実施した 当院はリピーター率 80 であり06年0月から保健指導が年目に入り 年目の保健指 導のフォローアップを開始した 今回その有用性について検討した < 対象および方法 >06 年 0 月 07 年 月にを受診し た868名中 男性04名56 女性895名44 84名 男性88 名 75 女性 95 名 5 に保健指導を実施 実施率 89.6 そのう ち前年保健指導を行い今回フォローアップ出来た07 名 男性 9 名 85 女性 6 名 5 を対象とした 生活改善に取り組んだ内容 取り組めなかった場合とする理由を聴取した 生活改善を実行した 者 以下改善実行群 と生活改善を実行出来なかった者 以下改善非 実行群 の腹囲 BMI 体重を保健指導前と保健指導後で比較した < 結果 > 対象者07名に対し改善実行群は697名65 改善非実行群 は75名5 だった 生活改善項目は食事が8名45 と高く 次い で有酸素運動48名 身体活動名8 だった 生活改善非実 行の理由は 忙しいが66名44 と高く 次いで面倒が8名7 で あった 保健指導後 改善実行群では腹囲4. BMI49.6 体重 5.8 減少となり 改善非実行群では腹囲. BMI 4.8 体重 5.6 の減少であった < まとめ > 保健指導後 改善実行群では腹囲 BMI 体重ともに約半数が減少しており 改善非実行群でも約 割 に減少がみられた 当日保健指導は有用であると考えられる 保健 指導介入と共に改善へ繋げる指導技術向上が今後の課題と考える Vol. No. 07 年

254 医療福祉関連施設職員の健康の現状と保健指導の課題 福井総合クリニック 福井総合クリニック ふじい 藤井 斉藤 ちひろ 千紘 剛 課 院長 泉 俊昌 特定保健指導の有無によるその後 5 年間の生活習慣病関連 入院医療費への影響 健康管理室 川岸さかえ 片山 全国健康保険協会 福岡支部 九州大学大学院医学研究院 昌隆 おおえ ち 續 恵理子 坂田 香織 支援方法の違いによる特定保健指導の効果 特定医療法人財団 博愛会 センターウェルネス天神 特定医療法人財団 博愛会 博愛会病院 予防医療センター 光永 明子 菅 守隆 田川 ながまつ 永松はるか 鈴木 静 知子 福嶋 橋本 邦枝 俊彦 本岡 那須 房枝 繁 目的 当施設では 0年度より特定保健指導の支援ツールとして イン ターネットシステムに体重や実施内容を入力する はらすまダイエット 日 立製作所製 を導入した 導入以降は対象者の希望に応じ 面談や電話な ど直接連絡をとる従来の支援方法 以下 通常支援 と はらすまダイエッ トを使用した支援方法 以下 はらすま支援 を選択し実施している 今回 支援方法の違いによる特定保健指導の効果について検討を行った 方法 00年度から05年度に当施設で特定保健指導を受け 積極的支援 を実施し評価まで終了した97名 通常支援96名 はらすま支援0名 を対 象に支援前後の体重 腹囲の変化 および次年度の血液検査の変化を支援 方法別に比較した 結果 体重変化率は通常支援. はらすま支援. 腹囲変化率 は通常支援.9 はらすま支援.0 であった 次年度の健康診断時 における血液検査の変化率は 通常支援が TG 4.4 HDL-C 0.4 LDL-C.6 FPG 0.6 AST 0.9 ALT 0. γ -GTP.9 はらすま支援が TG.5 HDL-C 4.5 LDL-C. FPG. AST.4 ALT 7.4 γ-gtp 5.5 であった 考察 支援前後の体重 腹囲 次年度の血液検査の変化率ともに はらす ま支援の方が改善傾向であった はらすま支援は現状を視覚で認識でき 支援者との情報共有によりタイムリーな支援が受けられるため 体重と生 活習慣の関連に気づきやすく効果的であると考えられる 次年度の血液検 査の改善もみられたことから 指導期間終了後の自己管理による良い生活 習慣の継続にも繋がっていると考える また 通常支援においても改善傾 向はみられるため特定保健指導は一定の効果が得られていると思うが 支 援方法については視覚で認識できるはらすま支援の方が有効であると考え る Vol. No. 07 年 日 金 目的 当センターでは 精密検査受診率 以下 精検受診率 80 を目標としているが 05 年度は6. だった 先行研究では 当 日の受診勧奨や医師結果説明が受診行動の促進要因になる結果を得 たが 保健指導の有効性は得られなかった 今回 保健指導スタッ フに質問紙調査を実施し 精検受診率向上につながる保健指導方法 を見いだす 方法 06年月日 06年月0日に保健指 導を実施した保健師 看護師 9 名 管理栄養士 名を対象に 健康 信念モデルを元に独自で0 項目の質問紙調査を行った 質問紙は 保健指導の実施項目 保健指導の重要項目 を5 段階で自己評価 した 精検受診率調査 05年4月日 06年月日 より70 以上を A 群 70 以下を B 群とし比較検討を行った 結果 保健 指導の実施項目 では 必ず実施する と回答した割合は 受診勧 奨 で両群とも00 だった また 生活習慣病発症リスク A 群 55 B 群40 心血管疾患発症リスク A 群45 B 群0 が ん発症リスク A 群6 B 群0 といずれも A 群で実施率が高かっ た またB群で実施率が高かったものは 前向きな声かけ でA群9 B 群0 であった 次に 保健指導の重要項目 では とても重要 と回答した割合は 生活習慣病発症リスク A 群9 B 群70 心 血管疾患発症リスク A 群 64 B 群 70 がん発症リスク A 群 45 B 群50 だった 生活習慣病などの疾患発症リスクにおいて 回答割合に両群で特徴的な違いはなかった しかし 保健指導の実 施項目 では 生活習慣病発症リスク B 群 40 心血管疾患発症 リスク B群0 がん発症リスク B群0 と低値であった 結論 本調査では精検受診率が高い群はリスク 危機感の情報提供を重視 しており 低い群は賞賛や励まし支援を重視していた 効果的な保 健指導方法を確立するために 更にデータを加え分析する 浪内 美和 吉村 理江 8月 なつみ 夏海 希 目的 特定保健指導の該当者が 保健指導を受けた場合と受けて いない場合で その後の生活習慣病関連医療費や入院への影響が あるかを検討する 方法 協会けんぽ福岡支部のレセプトデータ及 び特定保健指導履歴を用い 平成 22 年度に保健指導を受けた群 と受けていない群の5 年間の生活習慣病関連医療費の比較を行っ た 追跡調査は平成22年4月1日から平成27年3月31日ま でとした ICD 10コードを用い 生活習慣病別 糖尿病 高血圧 高脂血症 脳血管疾患 悪性新生物 の入院履歴と入院医療費を算 出した なお 平成 22 年 4 月 1 日までに対象とした疾患名で受 診歴のある者は除外した 結果 平成22年度に特定保健指導の該 当者は25 781人で うち指導あり群2 643人 10 2 指導なし群 24 938 人 89 8 であり 5 年間の生活習 慣病入院者数は指導あり群 132 人 5 0 指導なし群 1 378 人 5 5 であった 総医療費の一人当たり平均は 指導 あり群 374 042 円 指導なし群 364 418 円 で 指 導あり群の方が9 624 円 高かった 一方生活習慣病別入院割 合では 高血圧 心疾患 脳血管疾患については 指導あり群の 方が指導なし群に比べ入院割合が低かった P < 0 05 悪性新 生物では両者に差はなかった 考察 総医療費の平均が指導あり群 の方が高かったことについて 個々の医療費の詳細を確認してい ないため 今後は個別にレセプトを分析する必要がある 生活習 慣病別入院割合の比較では メタボリックシンドロームに影響を 受ける疾患において差があったことから 中小零細事業所が多く を占める協会けんぽにおいて 今後も特定保健指導を推進するこ とは意義がある 今回 22 年度の保健指導の有無で5 年間の追跡 調査を実施したが さらに経年的な動向も見ていく必要がある 口頭発表 第2日目 たかき 明 -- 保健指導における精密検査受診率向上の取り組み 保健指導スタッフへの質問紙調査を通して 高木 福島 馬場園 講演抄録 --0 済生会熊本病院 こ 一般演題 目的 医療福祉関連施設職員の健康 身体状況 生活習慣等の実態を把 握し その結果をもとに保健指導の課題等を明らかにし 今後の健康づ くりに役立てる 方法 対象 平成 7 年度 協会けんぽ生活習慣病予防健診を受けた当 クリニック関連施設の職員 694 名 男性 87 名 女性 507 名 5 70 歳 平均年齢 46.6 歳 を対象にアンケートと健診データの収集を実施 アン ケート回収率 90.8 統計学的解析はχ 検定を行って比較検討した p <0.05 結果 全国及び福井県調査に比べ 医療福祉関連施設職員は 男性は 飲酒 喫煙習慣 は低率 運動習慣なし は概ね同率 女性は 飲酒習 慣 運動習慣なし は高率 喫煙習慣 は概ね同率であった また高血圧 糖尿病 脂質異常の薬剤服用者の割合が高かったが 収縮時血圧 総コ レステロール値は概ね基準値内であった 職種を医療職群とその他職種 群の 群に分類し 飲酒習慣 喫煙習慣 運動習慣なし の各項目を比 較した 各項目 有意差はみられなかった 考察 全国及び福井県調査に比べ 特に女性の生活習慣は悪く 改善が 必要である 医療福祉施設で働く女性の割合が高く 女性の生活習慣の 改善が施設全体の健康増進へと繋がると考えられる 医療福祉関連施設 職員は 受診しやすい環境にあるため治療実施率が高く 収縮時血圧 総コレステロール値がコントロールされ 二次予防 早期発見 早期治 療 はできていると考えられる 医療職は健康意識が高いと予想してい たが 医療職とその他職で生活習慣に有意差はなく 健康に関する知識 を有していても行動に反映されていない 今後は性別を考慮した保健指 導や病気の原因のもとを断つ 一次予防 健康増進 健康保護 疾病予防 の推進により医療福祉関連施設職員が医療に携わる者として相応しい健 康管理および生活習慣の改善をできるよう努めていきたい 社会福祉法人恩師財団 え 大江千恵子

255 -- -- における生活習慣改善サポートと現状 公益財団法人 か こ み 高松市乳がん検診における新たな取り組みの成果について 加古川総合保健センター き 加古 美樹 牛尾 江利 添田 中馬 嘉美 歩 磯谷 理絵 中須賀 唯 医療法人社団 小西 福田 久子 裕 目的 当施設では平成8年月より生活習慣病関連検査 血圧 糖 尿病関連 脂質関連 でフォローが必要な受診者に生活習慣改善 に関し保健指導を実施 本取り組みについて報告と今後の保健指 導の在り方につき考察することを目的とする 対象 方法 平成 8年月日 7月0日の受診者960名中対象名 血 圧 糖尿病関連 脂質関連の結果のみ判定区分C 要経過観察 生 活改善 となる75 名のうち投薬治療者 8 名 指導後追跡辞退者 6名を除く 健診当日医師から結果説明及び生活習慣改善指導後 保健師 管理栄養士も受診者のデータや生活状況を確認し生活習 慣改善指導を実施 6か月後の連絡を了承した方に対し生活習慣 改善目標を立案し取り組めるよう 生活習慣改善サポートノート を渡した 6か月後に生活改善の確認を行うため調査票を郵送 未返信者へは電話連絡し状況確認及び保健指導を実施 結果 調 査票回収76名 59.4% 内訳 調査票返信者44名 57.9% 電話確認 名 4.% うち再検査実施者 5 名 9.7% 健診受診後食習慣改善 者56名 7.7% 運動習慣改善者5名 67.% 生活習慣改善者で 体重と改善状況に回答があった者 食事50名 運動44名 で 食習 慣改善に取り組み体重維持か増減が1kg 未満に抑えられた者4名 8 運動習慣改善に取り組み体重維持か増減が1kg 未満に抑え られた者0名 68.% であった 考察 調査票を回収したうち約6 割が運動習慣を 約 8 割が食習慣を行動変容し体重維持できてい た 6か月後の連絡を予告したためか積極的に取り組む方が多かっ たが 拒否感を全面に出す方もあった 中には未返信や連絡のつ かなかったケースもあり 今後どのように関われば結果把握率が 上がるか時期や方法など再検討の必要性がある また今後継続的 に実施するため経緯をカルテとして残し次回の健診や保健指導に 活かし 受診者に健康と安心を提供していきたい まつもと 如水会 あきこ 松本 昌子 山岡 知晴 オリーブ高松メディカルクリニック 丸山 美江 深見 孝治 --5 新赤坂クリニック TJK 西新橋保健センター 医療法人社団 同友会 さかぐち たまき 坂口 環希 長坂 和子 松木 隆央 中園 八子 由衣 剛 森脇 広江 中村 恭子 元田 野地 恵子 満 目的 乳がん罹患率は年々増加しており 適切な治療の為の早期 発見が重要視されている その為の検査を勧める上では 問診は 重要であり 看護師に検査を受けるかどうかを相談する受診者も 多い 今回は適切な情報提供のために 当クリニックでの乳がん 症例とリスク因子との関連を検討したので報告する 対象 方法 0 06年ドック女性受診者数5767名のうち乳 がん症例 0 名を報告する リスク因子との関連に関しては 当 クリニックで使用している問診票から対象者の乳癌学会の乳癌診 療ガイドライン エビデンスグレード までのリスク因子が 読み取れる項目 肥満 高身長 出産歴 家族歴 アルコール摂取 喫煙 閉経 運動習慣 糖尿病既往歴 を対象に集計した 集計結果 乳がん症例 0 名 初診 5 名 再診 76 名 前回乳房超 音波検査結果 異常なし 4名 < エビデンスグレード> 肥満 やせ5 名 正常 70 名 肥満 6 名 高身長 70cm 以上1名 70cm 未満00名 出産の有無 有り5 名 無し49名 家族歴 乳癌 有り4名 無し97名 < エビデンスグレード> アルコール摂取の有無 有り 65 名 無 し6名 喫煙の有無 有り名 無し90名 閉経の有無 有り7 名 無し64名 運動習慣の有無 有り4名 無し77名 糖尿病既 往歴 有り名 無し99名 考察 結果から エビデンスグレード の高リスク因子は 当クリニックでの症例とは関連性は低かった 早期発見に繋げる ためには 高リスク因子に関係なく乳がんに対する意識を高め 年に 回は乳がん健診を推奨する必要があると分かった 今回の 結果を活用し 受診者の検査前の問診や健診後のフォローアップ に繋げていきたい 宮本 侑 福井 敏樹 目的 06 年度高松市は 乳がん検診の視触診について 推奨しな いが施行は任意とする とした そこで検診の施行方法を検討し 精密検査の内容はどのように変化したか 受診者の満足度が損なわ れていないかについて検討することを目的とした 方法 マンモグラフィ 以下 MMG + 視触診のセット 以下 a 群 MMG+ 超音波 以下 US のセット 以下 b 群 どちらか選択できるよ うにした b 群において当日は検査のみ 結果は 名の医師が読影を 行い後日郵送とした b 群の導入により多くの受診者の受け入れが 可能となった 04年度 +05年度 以下期間 A と06年度 以下期 間 B で精密検査症例を比較した b 群の受診者に対しては MMG と US の検査説明リーフレットを掲示し 待ち時間にアンケート調査 をおこなった 期間 A と期間 B の a 群でオプション US を施行してい るものについての判定は MMG 検診のみの判定を用いた 結果 期間 A 総数 45 件は 精密検査 0 例. がん発見数 2 例 0.4 2 例とも自覚あり かつ触知あり MMG カテゴリーは3 以上で病期はA Bであった 期間B総数は58件 a群0例 8 b 群55例 7 精密検査症例8例. a 群0例 b 群8例 が ん発見数例 a 群0例 b 群例 だった がんの病期はともに期で無 自覚症例であった アンケート調査では待ち時間 検査時間 技師 の対応について満足と答えた人の割合はそれぞれ だった US を知らない 又は受けたことがない人が56 次回検 診で US を希望したいと答えた人は87 だった 考察 視触診のない US 併用の導入にあたり 導入前より多くの受 診者を受け入れられ 早期乳がんが発見できた また MMG と US の併用を選択した人が7 だった事は US への関心度が高いことが うかがえる 視触診のない MMG US 併用検診を勧めていくにあた り USによる要精密検査数の増加はひとつの課題であると思われる --4 当クリニックでの健診における乳がん症例とリスク因子との関連 濱上 千夏 山内 一裕 当センターにおける乳がん検診の現状 いとう み わ 伊東 美和 林 周兵 高谷 純司 大野 千恵 齋藤 実 高谷 雅史 島谷 吉本 裕美 貴宜 都間その子 高谷 典秀 目的 当センターにて乳房超音波検査を施行した受診者の 乳 がん発見率や要精検率などを明らかにするために検討を行 った 方法 当センターにおける乳がん検査は 総合健康保険組合直営 の健診センターであるため 原則として女性受診者全員を対象に 乳房超音波検査を施行し 乳房 X 線検査は併用しておらず また 視触診は行っていない 臨床検査技師が 静止画および動画を記 録し 相互で確認を行った後 医師 日本超音波医学会指導医 が 日本乳腺甲状腺超音波医学会 JABTS のカテゴリー分類を用 いて 静止画による読影を行った 成績 対象は 00年4月から 06年月までの6年間に 当センターのを受診し 乳 房超音波検査を施行した女性受診者 4,90 名 47 名の受診者が乳 がんと診断され 乳がん発見率は0.9% 要精検者数は67 名で 要精検率は.6% 陽性反応的中率は9.65% であった 発見された 乳がんの内訳は 非浸潤性乳管癌 DCIS 5名 浸潤性乳管癌5名 浸潤性小葉癌 名 その他 5 名であった また 当センターの乳 がん検査にて要精査対象となり 精査機関を受診し良性と診断さ れたが 数年後の当センターでの乳房超音波検査で乳がんが疑わ れ 再度精査機関を受診し乳がんと診断された症例が 例あった 結論 さらなる検査精度の向上を目指すために 前回検査画像と の比較読影 最終診断結果の共有 超音波研修会などへの積極的 な参加を継続していく Vol. No. 07 年

256 乳癌早期発見における検診の有用性 江戸川病院 江戸川病院 江戸川病院 江戸川病院 おおはし 当施設における 40 歳未満の乳がん検診成績 放射線科 総合健診センター 内視鏡センター 乳腺センター 4 まなみ 大橋 愛美 鈴木 俊雄 特定医療法人財団博愛会 センターウェルネス ウェルネス天神クリニック 乳がん診断センターセレナーデ 博愛会病院 かめい 田澤 篤 川崎 志織 4 寺田総一郎 大原 汐莉 山崎, 知子 けんいち 原 由起子 榎本 克久 鏑木 淳一4,,4 --9 乳がん検診の受診率向上に向けたアプローチ方法の検討 アンケート調査からの分析 宇都宮記念病院総合健診センター せきぐち わ か こ 関口和加子 鈴木 周平 安達 窪田 仁美,,4 藤崎,,4 目的 近年 0 代から0 代の若い女性の間でも乳がんや乳がん検 診について関心が高まっている 当施設における40 歳未満の乳が ん検診成績をふまえ 若年女性における乳がん検診のあり方につ いて検討した 対象および方法 0年7月 06年月に当施設乳がん検診を 受診した40 歳未満の女性のべ95 例 マンモグラフィ MG 単独 検診055例 乳房超音波検査 US 単独検診578例 MG US 併用 検診468例 平均.9歳±4.9 において 全受診者における要 精査率 精検受診率 癌発見率 MG US 併用検診における モダリティ別癌検出率 発見癌の傾向などを検討した 結果 要精査率 4.7 精検受診率 8.0 発見癌 9 例 癌発見 率0.0 早期癌率00 であった 年代別癌発見率は0歳代 0 0/97 0-4歳 0.04 /68 5-9歳 0.5 8/57 で あり 5-9 歳で最も高率であった MG US 併用検診におけ るモダリティ別癌検出率は US 80 MMG 80 であった 発見癌のうち 初回受診5例 経年受診4例 平均4.5ヶ月 であり 経年発見癌はいずれも新出病変であった 発見癌はすべて早期癌 であったが stage0 例. stage 7例 77.8 と浸潤癌 が多く見られた 結語 においては 0 歳代 特に5 歳以上は乳がん検 診が必要であると考えられる また 逐年検診は早期癌 特に浸 潤癌の発見に寄与すると考えられる 今回の検討ではモダリティ 別癌検出率に差は出なかったが 今後症例を増やして検討してい きたい 慶太 滋,, 目的 で発見された乳頭血性異常分泌症の病態を明らかにす る 対象 06 年 月より06 年 月までにによる乳癌検診 で要精査となり当科を受診した症例を対象とした 方法 受 診時の診断 乳頭血性異常分泌症の頻度 乳癌であった頻度について retrospective に調査をおこなった 統計学的検定は多変量分散分析法を用 いて p<0.05を有意差ありと判定した 結果 対象期間に当科を受診した総 患者数408名のうち による乳癌検診を受け 要精査とされて 当科を受診したものは78 名であり 全患者数の0.74% を占めていた この うちマンモグラフィ検査単独で異常ありとされた症例は0 例 超音波検査 単独症例は40例 双方が施行されていた症例は8例であり 対策型検診と 異なり 超音波検査が施行されていた症例が大多数であった これらに加 えてMRI検査 CT検査 PET検査等が付加されていた症例は9例であった 要精査症例のうち乳癌が発見された人数は78 名であり 要精査 症例のうち4.8% が最終的に乳癌の診断であった 臨床病期別では早期乳 癌の発見比率が他検診要精査症例中でが最も多かった p<0.05 要精査症例のうち乳頭血性異常分泌を伴う症例は9 名であり 要精査症例のうち6.% を占めていた 9 名のうち実際に癌で あった頻度は0 例であった 69.0% 画像診断で何らかの異常が描出され た症例は8 例 6.% この8 例のうち実際に癌であった症例は9 例 画像 診断で病変が描出されなかった他の 名は片側性単孔性血性分泌の症状だ けで紹介されていた 結語 はマンモグラフィに加えて他の検 査を組み合わせることが多く 他検診よりも早期乳癌の発見率が高かった 画像診断で病変が描出されなくても 片側性単孔性乳頭血性分泌を認める 場合は 次検診施設に紹介を考慮すべきものと考えられた 佐藤 香 千葉 暢子 海野 均 はじめに当施設では年間0047名 06年度 が乳房X線もしくは乳 房超音波 以下乳がん検診 を受診している 我国の乳がん罹患者 は増加傾向にあるが 早期発見すれば治癒が期待できるため検診 が必要と言われている そこで乳がん検診の受診率向上に向けた アプローチ方法を検討した 方法07年月7日から月日の人 間ドック女性受診者を対象とし 同意を得た方に自己記入式アン ケート調査を実施 内容は 乳がん検診を受診した方にその動機 当施設の選択理由 受診しなかった方にその理由 乳がん検診最 終受診年 両者に乳がんのイメージを調査し 受診した群 以下A 群 しなかった群 以下B群 に分けて分析を行った 結果乳がん検 診受診者は69 名 85% 対象の平均年齢は5 歳 回収率は59% で あった 受診の動機は 会社 健保で指定されている が5 有 名人で乳がんにかかった人のニュースを見て が7 身近な人に 乳がんにかかった人がいる が4 であった 当施設の選択理由は 女性技師が検査を担当する が7 診療部門に乳腺外科がある が0 であった A B各群乳がんのイメージは 定期的に検診を 受診することで発見できる が64 74 早期発見で完治する が6 4 であった 今回受診しなかった理由は 過去 年以内 に受けたから が47 であった 考察企業や健保から乳がん検診を 受診勧奨することが最も効果的であり メディアからの乳がんに 関する話題も受診率向上に効果的と考えられる B群の中でも他 施設で受診した方が半数位であることから 検診の必要性を理解 していると考えられる このことから 企業や健保へ情報提供を し連携を密にすることが受診率向上に重要である 個別へのアプ ローチとしては身近な話題を例に出すことが有効な方法のつとし て考えられる 結語今回明らかにしたことを実践 評価し 受診 していない方へのアプローチを今後も検討していく必要がある Vol. No. 07 年 日 金 櫻井 健一 青木 史恵4 塩味 正雄,,,4 谷山恵里奈 宗 栄治 8月 さくらい 寿治 健彦 口頭発表 第2日目 で発見された乳頭血性異常分泌症の病態について 森 舩越 講演抄録 --8 吉村 理江 伊田 憂香 那須 繁 一般演題 目的 乳癌検診の有用性を検診群と非検診群とに分けて比較する事で 明らかにする 所見を石灰化と腫瘤に分けて比較することでマンモグ ラフィーの重要性について検討する 対象 06年月 月の年間 に当院で手術を行った乳癌 64 症例 方法 対象者を検診発見 以下検診 群 と外来受診 以下非検診群 に分け 進行度 臨床病期 及びリンパ節 転移の有無を比較検討した また所見を 石灰化 腫瘤 それ以外 に 分け 石灰化 と 腫瘤 で同様の比較を行った なお それ以外 は種々 雑多な症例を含んでおり 今回の検討対象から外した 検診群の特徴 を明らかにするために 検診群 と 非検診群 の所見の違いについても 検討した 臨床病期判定は乳癌取り扱規約第 版に従い pearson の カイ2 乗検定を用いて p<0.05を有意差ありとした 結果 検診群と非 検診群の比較 検診群 8 症例 非検診群 8 症例であり ステージ0 1 期 以下 早期 である割合は検診群で有意に高かった 検診群 74% 非検診群 5 p= リンパ節転移無し 以下 N0 である割合も 検診群で有意に高かった 検診群 90 非検診群 8% p=0.075 所見 についての検討では石灰化の割合は検診群で有意に高かった 検診群 % 非検診群9% p<0.000 石灰化群と腫瘤群の比較 石灰化40症例 腫瘤90症例 それ以外4症例であり 早期である割合は石灰化群で有 意に高かった 石灰化群 85% 腫瘤群 5% p<0.00 N0である割合に は両群間に有意差は認めなかった 石灰化群で9% に対し 腫瘤群では 8% p=0.09 考察 検診群が非検診群より早期である理由のひと つに石灰化で発見されるケースが多い事も影響していることが示唆さ れた 石灰化の殆どはマンモグラフィーが唯一の所見であるため マ ンモグラフィーを用いた検診が特に有効である 結語 検診は乳癌の 早期発見に有用であり 特にマンモグラフィーは重要である 日本大学 医学部 外科学系 乳腺内分泌外科学分野 医療法人社団 藤崎病院 外科 医療法人山柳会 塩味病院 内科 一般財団法人 日本健康管理協会 新宿健診プラザ 4 あきこ 亀井 晶子 長野 由美 橋本 俊彦

257 大阪医科大学 倉敷成人病健診センター 産婦人科 倉敷成人病センター 病理診断科 倉敷成人病センター 産婦人科 西日本病理研究所 4 任意型子宮がん検診における経腟超音波検査での子宮内膜 スクリーニングの臨床的意義 うしろやま 後山 福田 健康科学クリニック たかひさ 尚久 彰 中野未知子 藤原 祥子 内藤 美希 萩原 暢子 うえだ 植田 目的 近年わが国において子宮体 内膜 がんは増加の一途をた どっており 0 年前の約 0 倍の罹患数となった 子宮悪性腫瘍に 占める比率は頸がんとほぼ同率で やがては頸がんを凌駕するこ とが予想されている しかしながら 子宮体がん検診は 検診に よる死亡率減少効果について根拠となる報告はなく 実施しにく い環境にある 任意型子宮がん検診の際に併用実施した経腟超 音波検査の成績から子宮内膜スクリーニングの臨床的意義を検討 した 方法 平成5 7年度に当院の任意型子宮がん検診受診 者 0,0 例のうち経腟超音波検査を実施した,86 例を対象とし 検診録および検診後のフォロー 調査を基にした後方視的研究を 行った 子宮内膜肥厚の診断基準は内膜厚 4 mmをカットライン とし それ以上を要精査 D 判定 とした また子宮腔内腫瘤形成 像はポリープを含めてすべて要精査とした 統計学的解析はχ2 検定を用いて行った 成績 子宮がん検診受診者の経腟超音波 検査実施率は7.9 であった,86 例中 99 例 5. に子宮内膜 病変が09病変認められ そのうち内膜肥厚およびポリープはそれ ぞれ6.7 9/09 および4.6 87/09 であった 子宮内膜病 変の要精査率は6.7 /09 二次精査受診率は7. 96/ であった 子宮体がんおよび子宮内膜増殖症はそれぞれ 例およ び4 例であった 結論 経腟超音波検査は分解能が高く子宮や卵 巣の内部構造を詳細に観察できる利点があり 婦人科内性器や骨 盤内病変に関して診断能力が比較的高い検査種といえる 子宮内 膜病変の発見は経腟超音波検査実施者の約 5 であったが その 病変に対する要精査率及び二次精査受診率が比較的高率であるこ とから 子宮がん検診に併用して経腟超音波検査での子宮内膜ス クリーニングを実施する臨床的意義の高さが示唆された -- 受診間隔別の子宮頸部異形成発生頻度からみた子宮頸がん 検診の精度管理 一般社団法人 いしぐろ く み 新潟縣健康管理協会 こ 石黒久美子 筧 映里 半藤 保 石黒 義隆 丸山 昌子 小川 弘良 金田由美子 村山 実 目的 子宮頸がん検診受診者の受診間隔にみた子宮頸部上皮異形 成 以下 CIN と略す 発見頻度を検診の制度管理に役立てる 対象と方法 年の9 年間に当協会を受診した5608 人 を対象にして 受診間隔別に成績を分類し 発見された異形成の 頻度を求めた なお この間に CIS40 人が発見されたが 浸潤が んは 人も発見されなかった 検診精度が完全ならば 翌年の検 診時に浸潤がんや CIS は発見されないという想定の元に成績をま とめた 成績 初診者48人から CIN以上58人 0.4 CIS8人を含む 以下この順序 年連続受診者 759 人 0 人 0. 6 人 年連 続受診者464人 0人 0. 人 4年連続受診者56人 7人 0. 人 5 年連続受診者 54 人 9 人 0. 4 人 であっ た 継年受診者を繰り返すことで CIN 以上の発見率は漸減して いた 一方 年後受診者 669 人 5 人 人 年後受者 5人 人 人 4年後受診者670人 人 0.5 人 5年後受診者5人 人 0.6 0人 であった 受診間隔をあける と CIN 以上の発見率は漸増する傾向がうかがえた CINは単純 な HPV ウイルス感染なので CIN以上に着目すると年後受診者 を除き受診を連続することで CIN 発見率は漸減し 受診間隔があ くと CIN 発見率は漸増し われわれの行う子宮頸がん検診の精度 はほぼ保たれていると判断された 結語 受診間隔別子宮頸部異形成の発見頻度は検診精度の判定に 資することが明らかになった しかしながら 少なくとも連続受 診者から CIS は検出されないよう努めることが今後の課題と思わ れた HPV併用子宮頸がん検診に関する一考察 としひろ 敏弘 石原真理子 安藤 正明 真田 拓史4 子宮頸がんは特定のヒトパピローマウイルス HPV の持続感染が原因 である事が解明され その約 70 をワクチンで一次予防可能となった また 検診に於いても細胞診と HPV との併用検査によるトリアージが 推奨 汎用されるようになってきた 一方 近年金沢医科大学坂本等 が世界的には中間リスクとされる HPV 型が日本人にお いては高リスクである可能性を明らかにするなど 従来のハイリスク HPV 13 種を用いたトリアージ運用には注意が必要である 今回我々 は 肉眼的な子宮頸がんにも関わらずコバス4800システム HPV Cobus では陰性を示したケースやトリアージでは管理が難しいと考えられる ケースに遭遇したので 若干の知見を加えて報告する 症例 4 歳 GP 最終月経 H8..~4 日間 整 視診にて子宮膣部 6 時に脆弱な 約cm 大の乳頭状増殖 出血を伴う帯下を認めた 肉眼的進行がんを疑 い慎重に細胞診 Cobus 検査を行 った 結果は細胞診 SCC だが Cobus 陰性であった 追加検査した HPV DNA キアゲン HC HC は陽性 GENOSERCH HPVは陰性であった 精査病院での診断は子宮頸がん b 現在治療中である 症例 44歳 G0 最終月経 H8..6~5日間 整 前年 ASC-US なるも再検査せず 主訴はなく 診察でも筋腫様エ コー以外に特記事項なし 細胞診 HSIL 傍基底型異型細胞 HC 陰 性であったが 精査病院では CIN Cobus ハイリスク陽性 6/8型陰性 であった 現在経過観察中である その他 細胞診の変化は乏しいが HPV が年以上持続感染するケースなど検診機関としては管理に苦慮す る事も少なくない 現在当センターでは HCと Cobus を採用して検査 しているが 今後は検診目的での経過観察には双方を交代に また有 所見など診断目的の場合は従来我々が報告していた子宮頸管を十分に 意識した細胞診と Cobus の併用を行うなど HPV 検査法各々の特性を 活かした形で併用検診を行いたいと考えている -- 当院における健診女性骨盤MRIの初期経験 独立行政法人 独立行政法人 ター 独立行政法人 ンター く ぼ 地域医療機能推進機構 地域医療機能推進機構 神戸中央病院 神戸中央病院 健康管理セン 地域医療機能推進機構 神戸中央病院 た ひろし 久保田浩史 小黒 厚 桂 千森 明子 真理 下川 恵美 附属健康管理セ 岡本 将裕 目的 MRI 検査は組織コントラストに優れているとされ 婦人科 診療の画像検査として広く利用されているが 健診レベルでの画 像検査としては超音波検査が一般に施行されており MRI 検査の 導入はまだ少ない 当院では 頸癌検診に加えて06 年 8 月より オプション検査として女性骨盤 MRI 検査を開始した この女性 骨盤 MRI 検査の当院における初期経験を報告する 方法 当院保 有の.5T MRI 装置 台 Philips 製 Intera.5T Power および GE 製 OPTIMA MR60.5T を適宜振り分け 撮像シーケンスとして は T 強調像 T 強調像 STIR それぞれの矢状断像 T 強調像 STIR の横断像と 婦人科単純 MRI 検査の当院ルーチン検査を流 用して撮像した 結果 06年8月5日から07年4月7日までの 期間で 検査数8例中 子宮筋腫は18例 ナボット嚢胞は例 卵巣嚢腫は 例に疑われた 演題発表時には最新のデータも含め て報告させて頂く予定である 結語 当院では健診オプションと して女性骨盤 MRI 検査を導入したので初期経験として報告する Vol. No. 07 年

258 国際医療福祉大学三田病院 放射線診断センター イリモトメディカル 東京医科歯科大学 臨床解剖学分野 独立行政法人地域医療機能推進機構仙台病院 MRIでの骨盤底筋形態評価による骨盤底加齢の 診断-骨盤脱の発症予測と予防に向けて- おくだ いつこ 奥田 逸子 秋田 恵一 煎本 正博 吉岡 直紀 受診勧奨が受診者の健康認識や行動に与えた影響と受診行 動を促す関わりについて いろかわ 縄野 色川 小林 繁 加織 剛 成澤菜々子 東京慈恵会医科大学 有田 信和 水橋 星子 足立 雅樹 前田 千穂 関根 郁恵 受診後のフォローアップと今後の課題 松本 武永 おがわ 麻里 強 小川 美咲 佐藤さとみ 総合健診 予防医学センター 中島 麻衣 内藤 安子 飛田 綾 加藤 智弘 新橋健診センター 河合 茜 はじめに 当センターでは 年間約 7500 名のを行って おり 40 歳代から60 歳代の受診者が約 70 を占めている 医療 面接では 前回の結果で要精密検査 要治療となった項目の受診 状況を確認している その際 仕事が最優先となり 外来受診は 後回しとなる受診者が数多く存在する 当センターは港区周辺の 企業と健診契約を多く結んでいることから 働き盛り世代の受診 者が多く 予防的活動による効果が期待される そこで 要精 密検査 要治療の判定となった受診者に後日手紙を送付する方法 で行ったフォローアップ活動について報告する 目的 受診後の フォローアップ活動を振り返り 今後の保健師活動の課題を検討 する 方法 検討は後ろ向き調査研究で行った 対象期間は04 年7月から06年6月までの年間で 受診後のフォロー アップを行った07 名を対象とした 分析方法は 生活習慣病関 連 高血圧 脂質異常 糖代謝異常 と非生活習慣病関連 左記 項 目以外 での各々の受診率を統計学的に検討した 結果 生活習 慣病関連で受診勧奨の手紙を郵送した人数は64 名である その うち実際に受診が確認出来たのは0名 受診率. であった 非 生活習慣病関連については9 名に郵送し 受診を確認できたの は68名 受診率. であった 統計学的には生活習慣病関連の 受診率が有意差をもって低かった p<0.0 考察 従来の報告と 同様に 生活習慣病関連は受診につながりにくい状況である そ のため 年に一度医療施設に足を運び 自身の健康について考え る機会となる 健診受診日当日 での医療者の関りはポイントとな る 従って 現在 当日結果説明と健康相談は時間帯を限定し希 望者に対してのみ行っているが 効率よいシステムを構築するこ とで 受診者全員に対して関りが持てるようなの実現 に向けることに意義があると考えられる Vol. No. 07 年 日 金 目的 当センタ における受診勧奨について報告する 対象 対象 平成 8 年 6 月 月までの期間に医師による紹介状 89 通に関し て医療機関受診を確認し 医療機関からのお返事の無い方にドッ ク受診後のか月目に手紙による受診勧奨を施行した 一人複数の 紹介状の方もあり 今回は紹介状数をべ スとした 男性 45 名 女性 97 名計 750 名である 主に保健師 看護師の指導のもと MA メデイカルアシスタント 医療系事務 の担当で処理をした 結 果 紹介状項目は各月で 6 項目あり各月とも眼底検査が 位で位は便潜血が定位置であり 位以降は各月とも変化した 紹介状の医療機関からのお返事はか月後に追跡し 返事のい ただけた返事率は各月平均 65.7 で未返事率は平均 4. であっ た 未返事の項目別割合は各月ばらつきはあるが眼底検査は期 間平均. で便潜血では7.7 であった 4 か月後の手紙で の受診勧奨は月ごとに通から7通 平均48通 であり 勧奨後返 事率は平均 47.6 で勧奨後未返事率は平均 5.4 であった 5 受 診率の総合評価は勧奨前と比べて各月とも0 0 上昇し平均 では5. の勧奨効果であった 6 男女別では男性 年代別では 40才50才に未受診者が多く 眼底 便潜血 脂質項目の順に 未受診数が多く職種別では管理職 一般職 主婦の順であった 結語 今後もさらなる受診率の上昇のために受診勧奨法の検討に 努めたい みさき 8月 市川 淳弥 渡部 良枝 清水 正男 太郎 口頭発表 第2日目 埼玉医科大学病院健康管理センター じゅんや 加藤 講演抄録 --0 いちかわ 良子 目的 受診勧奨が受診者の健康認識や行動に与えた影響を調査し 適切な 受診勧奨方法の示唆を得る 方法 H7 年度 A 病院健康管理センターで健診を受け 血圧 脂質 血 糖値で受診勧奨を行った未受診者 かつ H8 年度 月 月に同センター で健診を受けた 名を対象に 未受診理由 受診勧奨後の行動 健康認 識 今後の受診行動 健康管理について聞き取り SCAT を用いて分析した SCAT は言語データを一般的な表現へ変換し テーマから理論を導く分析 方法である 結果 対象者 名中 医療機関を受診していた人 以下受診群 は6 名だっ た 受診していない人 以下未受診群 は 7名で前回の受診勧奨を6名が記 憶していた 両群で共通したテーマは これまでの健康認識 健康管理 だっ た 更に受診群では 受診行動を促進した要因 未受診群では 未受診理由 今後の受診行動や健康に必要なこと であった 未受診理由は仕事や家族 がん検診の精査 過去の経験 自らの生活改善を優先することが挙がった 考察 受診群は かかりつけ医の存在や健康への危機感の高まりが 受診 行動を起こすきっかけになっていた 未受診群での生活改善を優先してい た人には 自らの取り組みを評価しつつ 受診の必要性を認識できるよう にすることが重要である 過去の経験から危機感の低下を招いている人に は 再受診の目安や今後の経過を明確に指導する必要がある また仕事や 家族を優先している人には 生活背景を考慮しながら共に考えていくとい う医療者の姿勢が 行動を起こすきっかけになるのではないかと考えられ た 本人の気付きを促すためには 受診したか否かの結果だけでなく 受 診者それぞれの思いや経験をくみ取ることが必要である これまでの健康 認識や行動を医療者と共に振り返ることで 本人にも新たな気付きを促し 健康への関心を高め受診行動につなげることができると考える --0 当センターの受診勧奨について 安彦 健康管理センター 一般演題 目的 高齢化社会を迎え骨盤脱 子宮脱 膀胱脱 直腸脱 に悩む 患者が増加している 骨盤脱は加齢による骨盤底筋群の脆弱化が 原因とされている 我々はオプション骨盤部 MRI の画 像を用い骨盤底筋群の形態と加齢との関係を分析し 骨盤脱発症 の予測の可能性について検討した 方法 対象はオプ ション骨盤部 MRI 検査を受診した女性 74 例 0 9 歳である T 強調冠状断画像を用い 骨盤底筋群の一つである肛門挙筋の 形態を評価した 冠状断画像での肛門挙筋の形態を4 型 Gullwing, Shallow V, Deep V, Wine glass に分類し 年齢及び既存の骨盤 底下垂の指標との相関を検討した 成績 全ての例で肛門挙筋は 同定可能であった Gullwing は若年者に多く Wine glass は高 齢者に多く 肛門挙筋形態の4 型の分類は年齢とよく相関した 結論 肛門挙筋形態の4 型の分類はオプション MRI で 容易に判定することができる 本法により骨盤底加齢を推定し 受診者に骨盤底筋群体操などを推奨することにより 骨盤脱の予 防が可能であることが示唆される かおり

259 --04 フォローアップの方法変更による外来受診率への影響 医療法人社団日高会 やまざき ま な 日高病院 み 山崎真奈美 坂巻 浩二 間庭 基行 正村 泰博 阿久澤まさ子 健診センター 狩野 澄代 工藤 瑞穂 八束富美子 安藤 公子 --06 企業の 健康診断における3年間の健診結果を通して あんどう 安藤 やすゆき 康之 メディカルガーデン新浦安 近藤 総合健診センター かさはら 笠原 典彦 前田 貞則 須床 和江 聖隷沼津健康診断センター 伊藤 孝 阿部 幸洋 芹澤 洋輔 原田 雅子 佐藤 眞 菊池 保治 目的 健康経営が注目をあびている中 私共 一般財団法人 芙 蓉協会は 健康経営優良法人07 ホワイト500に認定された 健康増進の取組の一環として 受診率を向上させるた めに様々な対策を行ってきた 先行研究 調査においても受診し ない理由は分析が行われている 当法人での受診率向上にもっと も有効な対策を導き出し 顧客の受診率向上に繋げる 方法 先行研究 調査においても受診しない理由は分析を基に 知識層 機会 費用 動機付け の4つに分類し それぞれに対 策実行した 先行研究 調査との比較 各分類に対して0 年 06 年の5 年間でもっとも受診率が向上した対策を有効である ものとする 結果 先行研究 調査では 費用 機会 が受診率 向上の大きなポイントではあったが 大きな効果は得られなかっ た 今回の結果では 動機付け がもっとも大きな効果があった 考察 集団が当法人内ということで 先行研究や調査との差異は あったが 動機付け を継続していくことの効果は大きいことを 感じた 顧客に対しても の有用性を説いていくこと が受診率の向上に繋がっていくと改めて実感した --07 干渉から勧奨 精密検査受診への取り組み 精密検査対象者へのアプローチとその効果 のぐち 芙蓉協会 のりひこ 医療法人社団 智雄 目的 健診受託企業の 健康診断の結果の経年変化を 考察し 健康診断の定期受診による効果を検証する 方法 当センターで 健康診断を3 年連続 0 年度 から05 年度 で受診した A 社の社員のうち総合判定が D 要治 療 D 要精密検査 以下 要医療 とする の受診者を対象とし た 結果 年連続受診者数は6名で 男性49名 80. 女性 名 9.7 であった 総合判定の結果が要医療であった受診者数 は 0年度 5名 40.9 内訳 7名 生活習慣病健 診 名 定期健診 6 名 04 年度 8 名 9.5 内訳 4名 生活習慣病健診 4名 定期健診 0名 05年度 7名.4 内訳 7名 生活習慣病健診 0名 定期健診 0名であっ た 結果 健診受診回数を重ねるにつれ 要医療判定者が減少し た 健康診断の継続受診の重要性が明らかになった まとめ 企業においては社員と健診担当者の 健康管理 に対す る温度差はあるものだが 受診当日の結果説明 及び結果表を通 して個々への情報提供の他 健診担当者への情報提供や情報交換 受診勧奨を通じて受診者 1 人 1 人の健康への意識は高まる 人 間ドックや健康診断を受けて終わりではなく 健診結果をどう生 かすかが大切である 今回の調査結果を受け 対会社 対健康 保険組合に対して や健康診断を受けると社員や健康 保険組合加入者の健康管理の手助けになる という案内の元 企 業健診や契約健保の拡充を図っていく 当法人における受診率向上対策の効果の検討 一般財団法人 目的 当院は年間 2 万人を超える健診受診者を受け入れている施 設であり 年前から健診施設機能評価取得に向けて フォローアップに力を入れている しかし外来担当医や健診セン タースタッフのマンパワーなど安定的な業務展開が難しかったた め フォローアップの方法はその都度見直しを行ってきた 今回 は 今まで行ってきた方法の振り返りを含めて解析を行い 今後 の方法論の検討を行った 方法 05年月から06年5月までの 要外来勧奨 要精密検査 要治療 となった方4555名を対象とした 05年月から05年9月末までの8か月は受診後か月に保健師に よる電話連絡をした A 群 05年0月から06年5月までの8 か月は受診後 か月後に手紙での受診勧奨を行った B 群 A 群 と B 群はともに当日医師による受診勧奨も行った A 群 B 群の か月の要外来鑑賞者外来受診者数の平均値を比較し 作業時間な ども踏まえて検討を行った 統計学的検討はt検定 χ検定用いて p<0.05をもって有意とした 結果 か月の要外来勧奨者は A 群で 45.8±4.4 v.s. B群で4.±49.でB群の方が有意に高値であった p<0.00 一方 か月の外来受診者数は A 群で6.7±7.6 v.s. B 群は58.8±0.6となり A 群の方が有意に高値であった p<0.045 受診率は B 群より A 群のほうが有意に高かった p<0.00 考察 電話よりも手紙の方が 効率的でスタッフの負担軽減になるが 外来受診者数の明らかな減少がみられた またスタッフのマンパ ワー 外来担当医師の減少や連絡がとれずに追うことができない 受診者も多かった影響も考えると 単純に解析だけでは結論は出 せないが できることなら専従でフォローアップ業務に就ける人 員も確保したい 電話と手紙を組み合わせたフォローアップのほ うがより効果的であると考える 医療法人社団ちくま会 --05 浩生会スズキ病院健診センター じゅんこ 野口 順子 奥山 尚美 五十嵐菜絵 畠山 昌弘 辻 美那子 鈴木 牧子 泉 純子 目的 経年受診者 リピーター が年々増えている中 健診受診時の 問診票を確認すると前回健診結果が精密検査という判定が出ていた にも関わらず未実施のケースが多いことが以前より分かっていた 当初は健診診察時に医師より再度精密検査を促す案内は行 ってい た 今回 精密検査対象者へ結果報告書とあわせて受診勧奨用紙を 同封し精密検査受診率向上を目指す 方法 精密検査対象者のうち 上部消化管 X 線 便潜血 胸部 X 線 腹部超音波 心電図 眼底眼 圧 上部消化管内視鏡 マンモグラフィ に関して受診勧奨を行う 要精密検査の判定となった受診者には結果報告書とともに受診を勧 奨する旨の手紙 精密検査の依頼について 等を同封する 受診6 か月後 精密検査未受診者へ再度受診勧奨を行う 受診勧奨前と後 の総受診者数と要精査者数の現状把握 医療機関受診者数を集計し 精査受診率を比較した 結果 受診勧奨の手紙を同封した結果 精 密検査受診全体数を把握することができた 前年と比較し精査受診 率は大きく上昇し 6か月後に精査未受診者に再度受診勧奨を行っ た結果 更に上昇した また受診勧奨用紙を送付した受診者から 通 知が届き受診する決意ができた 受診後の知らせがありがたい と いう意見を聞けた 受診勧奨を通し健診施設側から働き掛けること が精密検査を受ける きっかけ となる事が分かった 更に 複数回 受診勧奨用紙を発送することで 忘れていた どうしてよいか分 からず迷っていた 未受診者に受診への後押しができた 考察 健 康診断は結果を出すだけではなくその後の勧奨が大切だという事を 再認識できた 今まで受け入れ人数を増やすことに努力してきたが 今後は一人ひとりに対し更にきめ細かい対応が必要と考える 受診 した方から多くの意見をもらい 精密検査の受診勧奨 を分かりやす く伝える事が精密検査受診向上に効果的であった Vol. No. 07 年

260 における精密検査受診率向上への取り組み 市立大森病院 いまいずみ 要精検者受診勧奨の取り組み 健診センター たく 今泉 拓 今川由賀里 鎌田めぐみ 小野 剛 加藤真理子 三重県厚生連 藤原 しみず 玲奈 清水 正子 川原田和子 ゆうこ 上村精一郎, 榎本亜里沙, 目的 がんの早期発見及び疾病予防のためにドックの意義がある にも関わらず精検未受診者が存在する 機能評価更新に際し受診 勧奨業務を見直し 郵送による受診勧奨を行い精検実施率が向上 したので報告する 方法 H 27 年度受診者 4600 名 男性2613名平均年齢54 9歳 女性1987名平均年齢 52 5 歳 のうち要精検指示件数 要精密検査と要治療 2606 件の実施状況を項目検査別に件数で集計した 一人の受診者で も項目により精検実施済と未受診が混在するため 結果 勧奨前 の精検実施件数は 1089 件 実施率 41 8 であった 未 実施件数 1517 件に対して郵送にて勧奨した結果 精検実施件 数は 1451 件 実施率は 55 7 となった 精検実施率 60 以上の検査項目は 胸部X線 子宮がん 乳がん 腹部超 音波 胃内視鏡 胃透視 安静時心電図 便潜血等であった こ れに対し 脂質代謝 尿酸 血圧等は 30 40 と低値で あった 郵送による受診率の伸びを認めた項目は 腎機能 血 清 胃内視鏡等であった 考察 過去の比較可能な検査項目での 平均実施率では 今回 70 2 と上昇しており 未実施者に対 する郵送による受診勧奨は 実施率の向上に大きく寄与した が ん発見や重篤な循環器疾患につながる項目は 精検実施率が高値 であったが生活習慣病に関わる項目で未実施率が高く受診行動に 結びついていないことが明らかになった 改善に向け取り組む必 要があり H 28 年度より開始した保健師 アドバイ ザー による健診当日の個別の保健指導を更に強化していきたい まとめ 郵送による受診勧奨は 精検実施率向上に有用であった -- 健診後の要二次検査受診者への受診推奨について 日本赤十字社和歌山医療センター みやもと 宮本かすみ 水野 真希, 目的 健診の血圧 血液検査結果が当院の緊急報告値に該当した場合 又は画像系検査で医師が至急受診する必要性があると判断した場合に は 健診当日又は数日以内に該当者へ受診勧奨している しかし受診 を確認できない者 以下 受診未確認者 がいるため 今回はその背景 を調べ 今後の対策を検討した 対象 0年8月日から06年0月 日の間に当医療法人で緊急連絡の対象となった者は 延べ6 人であっ た そこで 受診勧奨後電話や文書による数回のフォローアップを実施 しても次回健診までに受診未確認であった 延べ6 人を対象とした 方法 受診未確認者延べ6 人の背景や経過を調べ 自宅住所が登録さ れている 人へは未受診理由についてアンケートを送付し検証した 結果 緊急連絡者延べ6人のうち受診未確認者は延べ6人で6 男 性77 女性 であった 年齢別では40歳代が8 と最多で 0歳代 と50 歳代を合わせて8 になった 受診未確認の上位 項目は 糖代謝 異常 44 脂質異常 7 血圧高値 5 であり MDL や胸部 X 線など のがん検診項目は 以下であった 受診未確認者で翌年以降健診を受 けていないのは7 次回健診で治療を開始したと判明した者は 次回健診でデータが改善した者は8 であった アンケートの回答は9 人で 回収率は4 回答の上位 項目は 忙しくて時間がなかった 6 受ける必要性を感じなかった 7 自覚症状がなかった であった 考察 受診未確認者は0 歳から50 歳代の働き盛りの男性が多 く 未確認項目は生活習慣病関連が多かった 受診勧奨時には受診の緊 急性や必要性 放置することの不安を伝えると共に 当院外来の案内や 他院の情報提供を引き続き行う また 緊急連絡時に関わらず受診しや すい職場環境は必要であるため 産業医から企業への働きかけも行い 受診未確認者が0 未満 特にがん検診項目は0 になるよう努めたい 美幸 杉谷 盛太 健康管理センター 東 義人 目的 昭和58年8月健康管理センターが設置され 毎年約4000人 が健診を受けている 要二次検査受診推奨の連絡をすることで早 期発見 早期治療に繋げる 方法 悪性疾患発症の可能性が高い と思われる便潜血 腎尿路 胸部 X-P 胃検査 腹部超音波 子 宮癌 乳癌の項目で D 要治療 D 要精密検査 の結果だっ た健診者の当院の電子カルテを検索 未受診の健診者に対し 健 診後 か月以上経った時期に電話連絡をし 二次検査受診の有無 を確認した 結果 平成7年月から平成8年0月までの D D 結果の件数46件 重複あり 項目別では便潜血55件 腎尿路 576件 胸部 X-P55件 胃検査件 腹部超音波696件 子宮癌75 件 乳癌 76 件だった 当医療センター受診していたのは067 人 で 受診歴のない5 人に電話連絡をした 他院受診者は96 人 で 受診推奨後に当院予約したのが4 人 他院受診予定が5 人 受診未定が66 人であった 電話が繋がらなかったのは70 人だっ た 考察及び結論 電話連絡した全員から 大変親切 受診する 気になった 色々聞けて良かった 仕事の都合がつき次第予約す る 電話をもらって嬉しい などの感謝の言葉を頂くことが多く 逆に非難の言葉は一つもなかった 検査の事 今後の事 入院に なればどうなる 等様々な質問があり 看護師としてわかる範囲 と前置きして答えた 4 6 分が中心で 早くて 分で時には 0 分以上要する事もあった 電話連絡した時に受診予約される事 もあった 未受診の理由に関しては 検査が届いて受診しなけれ ばと思いつつ不安が大きくて日延べしていた 何とも思っていな かった などの実態も明らかになった 今後も連絡を取り二次検 査受診を推奨する また電話が繋がらなかった健診者への対応を 考え行動に移すことが今後の課題である Vol. No. 07 年 日 金 柴田 優子, 鳥飼 恵子, 畑中 8月 医療法人 親愛 ステーションクリニック 天神クリニック 山崎 緑 浜田 正行 口頭発表 第2日目 健康診断結果の取り扱い業務について-精密検査の受診未 確認者の背景と今後の対策- 大久保晴子 西村 晃 健診センターオリーブ 講演抄録 --0 鈴鹿中央総合病院 一般演題 目的 当院では0 年度に精密検査の受診勧奨に効果的なアプ ローチ方法として利用者への質問紙調査を実施した結果 手紙や 電話にて受診勧奨をしてもらいたい という意見が多かった 今 回はそのアプローチ方法実際に活用し 効果について検討した 方法 04 年 4 月 06 年 月までのの精密検査対象 者で結果返送後 ヶ月経過しても精密検査報告書による受診報告 されなかった方に手紙にて勧奨を実施し その後 ヶ月経過して も受診報告がなかった方には電話にて再度勧奨を実施した そし て受診勧奨前 年間 0 年 0 年 と勧奨後の 年間 04 年 05 年 で比較検討を行った 結果 勧奨前では受診率が44. だったのに対し 勧奨後は67.7 まで上昇した 受診した医療機 関を確認すると 勧奨前では他院を受診する方が約 6 割だったが 勧奨後では当院を受診する方が増加し 割合が逆転した 項目別 でもすべてにおいて受診率が上昇し 男女別どちらにおいても有 意に差がみられた 平成6年度に精密検査予約窓口を開設したが 受診勧奨の際に紹介することで 事前に予約し検査を受診する利 用者も増加した 結論 利用時より健康の意識は時間 と共に低下していくため 再度利用者と連絡をとり 受診状況を 確認することで大幅な受診率向上に繋がったと考えられる 今後 も外来と連携しスムーズで利用しやすい精密検査の流れを検討し ていくことが重要である しかし 利用者が年々増加 しているため それに伴い精密検査対象者の増加も予想される 現在はスタッフ 名で勧奨を担当しているが 負担が大きくなっ てくることが考えられるため 体制の見直しが必要である 受診 率の低い項目については対象者の健康の意識を高めるため 人間 ドック利用時の関わりを強化し 勧奨時にパンフレットを同封す るなど対策を立てていく しばた まさこ

261 -- -- 武蔵野赤十字病院 医療法人社団石鎚会 医療法人社団石鎚会 健診二次検査勧奨への取り組み たかはし 高橋 ゆ 二次検査受診率の現状 未受診者 0 を目指して か 有香 ひらい 目的 当院での二次検査に対する取組の変遷とその結果について 検討した 対象と方法 009 年から06 年にかけて上記について 検討した 結果 00年時は 二次検査対象となった項目について 当院を受診した方については紙カルテを取り寄せ カルテを開い て受診したかどうかを確認していた その他の施設にご紹介状を 作成し 返事があった方のみ 追跡が可能であった しかし 受 診率は低く 受診 3か月以内に二次検査受診が確認できない方に 対し 受診勧奨の手紙を送り 同時に他院受診した場合の情報を 収集できるようにした 0 年から電子カルテとなり 紙カルテ であった頃より院内受診歴は確認しやすくなった しかし 高血 圧や 脂質異常といった生活習慣に伴う疾患の頻度は多く その 全てを当院で経過を見ることはできず その受診勧奨や 追跡に ついては課題が残っていた 生活習慣に関する項目については かかりつけ医を作り 健診と連携をしていく事 受診者の意識の 変容も必要と考え 保健指導対象者を広げ 0 年より当院で予 約のとれない項目については すべて紹介状を作成し 他院受診 した場合には返信が受診先から届くようにした 00 年時から 06 年時にかけての二次検査受診率は 上部消化管 X 線 8.4 か ら6.0 上部内視鏡 99.4 から80.0 便潜血 4.5 から76. 胸部 X 線 6.5 から70.4 腹部超音波 6.5 から48.5 心電図 8. から8.0 眼底 眼圧 8.5 から56. 高血圧 5 から 0.9 糖尿病関連.6 から48. 脂質関連. から0.9 と 受診率が上昇した 考察 二次検査の受診率調査の効率 他院受 診した場合の受診結果の把握 結果報告書送付後の受診勧奨 保 健指導強化による受診者の意識の改善により 二次検査受診率が 向上した が 受診すべき対象者が受診せずにいる事も少なくな いため さらに改善を必要とする 平井 く み 久美 田辺中央病院 田辺中央病院 健康管理課 消化器内科 福田新一郎 はじめに 当センターでは 平成7年月の電子カルテ導入に伴い 併設病院との連携体制を整えフォローアップ体制の強化を図ってい る 二次検査受診率向上のための取組みとして 併設病院の外来 診察予約や 診療科の案内を結果に同封 さらに要精密検査者へは ハガキの送付等 受診勧奨を実施している 上記に加え 平成7年 度より 要精密検査 要治療者には結果に紹介状を添付し受診勧奨 を実施し 平成8年度からは外来予約可能な診療科を増設等の受診 勧奨を実施している 二次検査の受診率を上げるため今後どのよう な受診勧奨を行うべきか 二次検査未受診者の特徴や受診率を比較 し より有効な受診勧奨方法の検討を行う 方法 平成 7 年 4 月 平成9年月までにを受診した9,96名のうち要精密検 査 要治療と判定された7,64 名の二次検査の受診の有無について 調査を行った 結果 二次検査の受診者数は,906名であり 受診 率は5 である 年齢別に比較すると60歳以上の受診率が9 に対 し 60歳以下の受診率は6 である どの世代においても女性の受 診率が高い傾向にある 今後の受診勧奨について 様々な受診勧 奨を実施しているが 二次検査受診に繋がっていないのが現状であ る 特に60歳以下の受診者の受診率が低く 若い世代 中高年世代 への受診勧奨が必要であることが今回の調査で判明した 二次検査 未受診者には 受診勧奨のハガキを送付しているが ハガキの回答 がなかった受診者へも今後積極的にフォローアップを実施していき たい また 外来予約枠の活用や 当日の内科診察時にも医師より 二次検査の受診勧奨が必要であると考える 現在 未受診者につい ては ハガキでの受診勧奨に加え 電話での受診勧奨を実施してい るが 連絡が取れない受診者の多くが60歳以下の受診者である 今 後 この世代の受診者に対し どのような受診勧奨を行うかが二次 検査受診率向上の鍵を握ると考える Vol. No. 07 年

262 一般演題 ( ポスター発表 ) 講演抄録 第 日目 8 月 4 日 ( 木 )

263 P--0 P--0 社会医療法人 神鋼記念会 神鋼記念病院付属 新神戸ドック健診クリニック 地域医療機能推進機構 埼玉メディカルセンター 健康管理センター メタボリックシンドローム改善例における生活習慣と治療 状況の変化 追跡評価 たのうち かおり 田内 香紗 光岡 彩佳 山本 正之 井本 直子 足立佳世子 西川 晋史 一ノ瀬 庸 深澤 麻衣 伊東 香代 目的 メタボリックシンドローム 以下 メタボ 該当者が 年後 にどの程度改善し 背景にどのような生活習慣 治療状況 が改 善傾向にあったのか経年的に検証した 方法 0 年から06 年 までに当施設を 回以上受診 受診間隔 0-4ヶ月 した-74 歳の 5,476名 男性,40名 女性,074名 を対象とした メタボ診断基 準を用いて 回目のメタボ該当者を 回目の結果により該当群 予備群 非該当群の 群に分けた 各群で 腹囲 cm 不適切な 生活習慣 食事 運動 喫煙 飲酒 睡眠 治療あり 高血圧 脂質異常 糖尿病 の割合 が 回目から 回目にどの程度増減 したか 群間での傾向を統計学的に評価した 結果 回目の男 性メタボ該当者509名は 回目には7名が該当群 85名が予備群 5 名が非該当群へ移行した 女性のメタボ該当者は6 名と少数の ため統計解析できず 男性のメタボ該当者が 回目に予備群や非 該当群へ改善するにつれて 腹囲 p<0.00 は有意に減少した また 運動習慣なし p=0.04 外食が多い p=0.0 毎日飲 酒あり p=0.0 の各割合も有意に減少し 脂質異常治療あり p=0.067 も減少傾向を示した 油こいものをよく食べる 塩 辛いものをよく食べる の割合は 改善がなかった該当群に比べ て 予備群 非該当群でより減少していた 一方 現在喫煙あり 飲酒量回合以上 の各割合はいずれの群でも減少したが メタ ボ判定改善との関連性はみられなかった 結論 メタボ該当者の うち年後のメタボ改善例では非改善例に比べて 運動不足 外食 飲酒頻度が有意に改善し 食べ方ではなく食事内容の改善による 効果が大きい可能性がある 今回の結果を踏まえて より効果的 な保健指導のありかたを検討していきたい P--0 北里大学メディカルセンター 検査部 JA東京厚生連クリニック 北里大学メディカルセンター 健康管理センター 藤井 池永 恭代 誠 刑部 東治 榎本美佳子 こ すえまる 渡邊満理子 今花 陽子 長場 秀 本間 聡起 目的 生活習慣病の発症を抑制するために 健診等で得られる検 査結果や生活習慣の情報から 特にケアすべき対象を絞り込むこ とができるかを検討する 対象と方法 当センターにおいて0 年 04 年におよびそれに準ずる検査を実施した基準 年齢40歳 男性800名 女性40名 および008年から00年に当 センターで受診している5歳 男性54名 女性名 を抽出した また 40歳時に特に治療中疾患の申告のなかった受診者において 008年から00年にかけてや5歳節目検診など40歳時 と同等の検査を実施している受診者 男性 7 名 女性 6 名 を抽 出した 上記対象者について BMI 血圧 脂質 耐糖能の傾向と 経時的変化 問診票より生活習慣や家族歴を確認した 結果 40 歳の高血圧 糖尿病 脂質異常症の罹患状況 質問票において治癒 治療中 観察中 放置と申告があったもの は 男性において5 歳対照群に比し糖尿病 脂質異常症の増加していた また 男性 群で疾患罹患の申告がない群において 40 歳時の収縮期血圧 張 期血圧 脂質 中性脂肪 HDL コレステロール LDL コレステロー ル 空腹時血糖で高値を示した集団は 5 歳時のデータにおい ても全体に比し高値を示す傾向が見られた 前橋赤十字病院 前橋赤十字病院 はじめに 非アルコール性脂肪肝疾患 NAFLD の潜在患者数は日本に 000 万人いると言われている その中から非アルコール性肝炎 NASH 肝硬変 肝がんに移行するケースが少なからずある 当院では肝硬度 以 下 E と同時に脂肪量 以下 CAP が測定できるフィブロスキャンを導入し た 今回 フィブロスキャンで測定した CAP と E について有用性を検討 したので報告する 対象 方法 05 年 8 月 06 年 5 月の受 診者でフィブロスキャンを施行した8 名を対象とした フィブロスキャ ンで測定した CAP と E を BMI 血液データ及び腹部超音波で比較検討を した また CT を同時期に施行した46 名については CAP と CT 値の比 較検討をした 結果 CAP は BMI TG HDL L/H 比において弱い相関 を認めた LDL AST ALT,γGTP に関しては相関を認めなかった E は基準値 6. 以上の者が0 名 約 0 いた CAP は0 以下で脂肪肝なし のうち 腹部超音波で脂肪肝ありが6 CAP が0 以上で脂肪肝あり のうち 腹部超音波で脂肪肝なしが57 いた CT 値においては CAP と の相関を認めた 考察 腹部超音波画像と CAP の大きな乖離を認めた例 では皮下脂肪の影響が考えられた 腹部超音波では視覚的に肝実質の輝 度や肝腎コントラスト等から脂肪肝を推定する為 軽度脂肪肝では技師 間差及び機器の調整によるバラツキがあり脂肪肝と判断されなかったこ とが考えられた E については 腹部超音波では実質が粗雑 辺縁不整 を呈さなければ線維化を評価することは困難だが フィブロスキャンで は約 0 に E 高値が認められた CT 値については 機器が測定する為技 師間差等がなく CAP との相関があったと思われる 結語 脂肪肝の中に は肝硬変 肝がんに移行するケースがある において血液検 査 腹部超音波の他にフィブロスキャンを実施することは 早期に脂肪肝 肝線維化を把握することができ 生活習慣を見直すよい機会と思われた 6 9 き 健診にて偶然発見された劇症 型糖尿病の 例 やすよ なかじま ま 中島真紀子 P--04 受診者に対するフィブロスキャンの有用性 ふじい 40 歳時の健康に影響を及ぼす 5 歳時の健康状態 生活 習慣等についての検討 末丸 上原 健診部 糖尿病 内分泌内科 だいご 大悟, 豊, 石塚 高広, 橋田 哲, 中村 保子, 症例 生来健康な54 歳女性 先行する感冒症状はなく 0 日前頃 より口渇 多飲 多尿 体重減少 kg を自覚し 7 日前 他 院で健診を受け 随時血糖 5 mg/dl HbAc 6.6 であっ た 受診の必要性を説明され 日前に同院を受診し 空腹時血 糖 mg/dl HbAc 7.4 尿中ケトン体 であり ビルダグリプチン00 mg が開始された 日後 同院糖尿病専門 外来へ紹介され 随時血糖 94 mg/dl ph 7.4 HCO 7.4 mmol/l 劇症 型糖尿病に伴う糖尿病ケトアシドーシス DKA の疑いで同日当科紹介受診となった 来院時 意識清明 脱水 を示唆する身体所見なく 随時血糖 9 mg/dl HbAc 7.9 GA 9. インスリン.4 μu/ml C ペプチド 0.4 ng/ ml - ヒドロキシ酪酸 578 μmol/l ph 7.45 HCO 7.4 mmol/l AG 0.4 mmol/l DKA の診断でインスリン持続静注 療法を開始し入院とした 抗 GAD 抗体 抗インスリン抗体 抗 IA- 抗体いずれも陰性であり 4 時間尿中 C ペプチド.6 μg/ day グルカゴン負荷試験では 空腹時 C ペプチド 0. ng/ml 負荷後 C ペプチド 0. ng/ml とインスリン依存状態を呈し 網膜 症なく 劇症 型糖尿病と診断した DKA 改善後に強化インスリ ン療法へ切り替え 第病日 リスプロ u デグルデク 00-4 u で退院した 考察 健診で劇症 型糖尿病の診断に至ることは稀であるが 本 症例のように体調が悪いことを契機に健診をうける受診者を見受 ける 高血糖下で HbAc が低い症例に遭遇した際には 問診の 内容を踏まえて 必ず劇症 型糖尿病を想起し DKA で重症化す る前段階で早急に専門科へ引き継げるよう常日頃から意識付けが 重要であると改めて実感させられた Vol. No. 07 年

264 P--05 P--06 大阪医科大学健康科学クリニック 名古屋第一赤十字病院 上部消化管内視鏡検査介助における当院の工夫 としこ 野口 稔子 後山 尚久 岩崎 香奈 草野 五月 藤原 むらかみ 祥子 村上 綾子 筒井 礼子 藤原 福田 しょうこ 祥子 彰 野口 稔子 後山 尚久 香奈 草野 目的 胃がん撲滅を目指して当院では上部消化管内視鏡検査 内 視鏡検査とする 時にピロリ菌感染を疑う人に対して医師から検 査後にピロリ菌検査や除菌を勧めている 本人に直接勧めている 行為が 除菌率のアップに効果があるかを検討するために 各年 度 初回検査の人の除菌済み率とリピートしている人の除菌済み 率を比較検討した 方法 問診により除菌の既往を確認できた0年度 4月日より 月日まで より05年度までの年間の内視鏡検査受検者に関し て検討した 内視鏡検査において初回検査の人とリピートの人に 分類し 除菌済み率についてχ2検定を用いて検討した 結果 内視鏡検査数は0 年度 件 04 年度 477 件 05 件 74 件であった 当院の内視鏡検査のリピート率は0 年度 年度 年度 64. と徐々に上昇していた 検査時にすでに除菌が済んでいる人の割合は 全検査数に対して 0年度.7 04年度.6 05年度4.5 であった 初回 とリピートの人に区別すると 0 年度は初回 6.0 リピート 年度は初回.5 リピート8.9 05年度は初回 4.9 リピート9.8 であった 各年度すべて初回よりリピー トのほうが有意に除菌済みの人が多かった p <0.0 結論 内視鏡検査をリピートした人に有意に除菌率の上昇を認め たことより 内視鏡検査時に本人に直接医師よりピロリ菌の検査 および除菌について説明をすることが 受検者が除菌を実施する ことに対して効果的であると考えられた 宣子 4 P--08 当院における過去 5 年間の血清ピロリ菌抗体価検査結果の検討 東京慈恵会医科大学 総合健診 予防医学センター 新橋健診センター きょうこ 伊藤 恭子 湯川 豊一 五月 加藤 目的 内視鏡検査による胃癌検診が対策型検診として認知される 時代となり 任意検診としても増加している内視鏡検査の需要に 対応するため 内視鏡ドックの件数増加に伴う業務改善につき検 討した 04 年 4 月から健康管理センター内での経鼻内視鏡検査 を導入し 年経過した当院の内視鏡ドックの取り組みと現状 今 後の課題について報告する 方法 当センターは総合病院併設型 の健診施設でありを主に午後実施しているが 経鼻内 視鏡ドック枠増加に向けて取り組みをおこなった 検査部 放射 線科部 眼科の協力を得て内視鏡検査前の短時間に各検査を集約 した 看護師一人ひとりの動線と役割 内視鏡以外の業務につい てシミュレーションをした 受診者の既往やアレルギーなどにつ いて事前に情報収集するとともに 当日の健康状態などを看護師 間で情報共有し安全でスムーズに検査できるよう努めた 人間 ドック受診者のタイムスケジュールを事前に作成し 全検査実施 の効率化に活用した 結果 経鼻内視鏡ドックを午前にも拡充し 大幅な件数増加を実現できた 全体の終了時間の延長 もなく検査を実施できている 考察 経鼻内視鏡ドック件数を増 加できたものの 希望者の需要には未だ追いついていない 今後 期待される件数増加に対応するには更なる業務改善が必要であ る また 絶食時間や待ち時間への対策として 検査の時間帯に 応じた来院時間の調整など 受診者サービスの観点からも今後改 善を検討する必要がある いとう 岩崎 伊藤真由美 常喜 小田 眞理 彩 込田 英夫 林 京子 永崎栄次郎 加藤 智弘 目的 血清 Helicobacter pylori Hp 抗体価検査において陰性高値 抗体価 以上 0 未満 では偽陰性の可能性があることが指摘され 問題となっている 当センターでの過去 5 年間の血清 Hp 抗体価検 査データより 臨床面での意義について検討した 方法 対象は 0 年から06 年ににて血清 Hp 抗体価検査を受検した 705名 平均年齢5.6±.0歳 男性808名 女性897名 上部消化 管内視鏡検査 EGD での萎縮性胃炎 鳥肌胃炎 Hp 関連胃炎 や上 部消化管造影検査 UGI での胃炎における Hp 陽性率 陰性高値率 を調査した 近年 Hp 感染との関連が示唆されている貧血や耐糖能 障害に加えて 年齢 高血圧 脂質異常 白血球数等との関連を 検討した 成績 血清 Hp 抗体価検査受検者数は0年以降増加し 04 年からは年間約 600 名で推移している Hp 陽性率は. で 性差はなかった Hp 陽性率と陰性高値率はともに0 代 4. と 8 以降年齢と共に高くなる傾向で 80代では60.0 と6.7 であっ た EGD での Hp 関連胃炎群 EGD 群の6.4 における Hp 陽性率 は6.5 であり Hp 陰性高値率は4.8 であった 従って Hp 関 連胃炎のうち約4割は Hp 陰性例であるが このうち約6 7割は陰 性高値であるため Hp陽性の可能性があることが示唆された また UGI での胃炎群 UGI 群の46. における Hp 陽性率は6.7 で 陰 性高値率は5.4 であった 一方 胃炎がない場合でも EGD 群で.5 UGI 群で. Hp 陽性であり 陰性高値率は EGD 群で6.4 UGI 群で7. であった Hp 感染関連因子の検討では 年齢と白 血球数が有意に Hp 感染と関連があることが示唆された p<0.05 結論 Hp 関連胃炎における Hp 陰性群では6 割強が Hp 陽性の可能 性があり 確定診断には血清抗体価検査以外の方法でさらに検査 を行うべきと考えられた また 胃炎と診断されない場合でも 約0 のピロリ菌感染がある可能性があることが示唆された Vol. No. 07 年 6 9 日 木 ふじわら 健康科学クリニック 風子 8月 上部消化管内視鏡検査時の個別説明がピロリ菌除菌率の増 加に寄与する効果について 吉川 ポスター発表 第1日目 P--07 健康管理センター 講演抄録 目的 上部消化管内視鏡検査 内視鏡検査とする は受診者にとっ て不安や苦痛を与える検査の一つである 当施設ではタッチング を取り入れ受診者が安心して検査を受けられるよう検査介助の取 り組みを行なってきた 今回 検査介助におけるタッチングにつ いての効果と課題を検討したので報告する 方法 方法として検査開始から終了まで 背中側から右肩に手を あてタッチングを行う 平成9年月日 月日に当院で内視 鏡検査を受けた7名に対してアンケート調査を実施し 検討した 結果 今回 内視鏡検査経験者が9 であり 経鼻を選択されて いる方が79.5 と多かった アンケート結果よりタッチングにて 安心できた4人 96.9 何とも思わなかった. 無回答0.8 であった また次回も当施設での検査を希望するが 人 9. と多かった タッチングについて他施設と比較したアンケート項 目では 安心した5.6 次回もして欲しい8.5 違いを感じな かった.8 無回答 5 であった 安心した人の中にはカメラ技 術の違いは感じないがタッチングを受ける事により安心できたと の意見やタッチングがあるから毎年受けているとの意見もあった 考察 タッチングとは安心や安楽を提供する目的で行われる非言 語的コミュニケーションである アンケート集計より不快な思い をする受診者はおらず 安心できたが96.9 であることからタッ チングは有効であると考えられる しかし身体に触れるというこ とに対して否定的な意見もあり 精神科通院中の患者には禁忌で あるともいわれている そのことをふまえた上で受診者が気持ち 良く感じるよう 安全 安楽な介助を提供していく必要がある 今後の課題として 次回もして欲しい人は8.5 であったことも ふまえタッチングの希望を聞くことを考慮する必要があると考え られた 大阪医科大学 あやこ 一般演題 のぐち 経鼻内視鏡ドック件数増加に伴う体制構築への工夫

265 P--09 従来PPIでのH.Pylori2次除菌不成功例にボノプラザン を用いての再除菌は有用か 三佼会宮崎病院 はまのはちハートクリニック あ ざ か み きよし 阿座上聖史 武冨 勝郎 宮崎 雅也 宮崎 久彌 野俣浩一郎 福原 雅夫 涌島 宏 目的 カリウムイオンに競合型アシッドブロッカーであるボノプ ラザンは従来のプロトンプ阻害薬 PPI の持つ問題点である,. 最 大薬剤発現までに数日を要すること. 腸溶性製剤であり作用発現 時間にばらつきがあること. 遺伝子多型のある CYPC9で代謝さ れるため 薬効が患者間でばらつくこと4. 夜間の酸分泌を十分に 抑制できないことを克服し H.Pyroli 除菌効果改善も期待されて いる 健診で上部消化管内視鏡を受検される方の中に従来の PPI による 次除菌 次除菌がともに不成功に終わっている例が散見 されるが 該当する受検者にボノプラザンを用いた再除菌を行い その有効性について検討した 方法 05年7月から06年月に 当センターで上部消化管内視鏡検診を受検された方に H.Pylori 除 菌既往の有無 既往がある方にはその成否を事前に調査した 従 来法で2 次除菌まで不成功であった6 名 男性 5 名 女性 名 平 均年齢 5. 歳 にボノプラザン40mg メトロニダゾール 500mg サワシリン500mg, 7日間連続内服での除菌治療を行い 内服終了 か月以上経過後に尿素呼気試験にて除菌の成否を判定 した 前治療で使用したPPIはラベプラゾール例 エソメプラゾー ル 例 ランソプラゾール 名 不明 例であった 不成功であっ た症例の前治療薬はラベプラゾール 不明それぞれ名ずつであっ た 次除菌は 年から 年前に行われていた 成績 6 名とも内 視鏡的に萎縮性胃炎を認めたが 胃癌や潰瘍などの病変を認めな かった 6 名中 4 名 66.7% が除菌に成功した 治療による有害事 象を認めなかった 結論 従来のPPIでの2 次除菌まで不成功 であった受検者を事前の問診で抽出し 該当者にボノプラザンで の再除菌を勧めることの予防医学的な意味はあると考えた P-- 逐年検診の上部消化管内視鏡検査で診断し得た十二指腸濾 胞性リンパ腫の1例 磐田市立総合病院 ささだ 笹田 消化器内科 当院ドックで発見された食道癌早期例の検討 JA JA JA JA 長野 長野 長野 長野 ほかり 穗苅 厚生連 厚生連 厚生連 厚生連 いちろう 市郎, 症例は50歳男性 0年より毎年 当院の検診で上部消化管内視鏡 検査を受けていた 十二指腸下行脚に白色調の粘膜がみられ 生 検を行っていたが 明らかな異常所見はみられなかった 04 年 の内視鏡検査では十二指腸主乳頭付近に顆粒状の粘膜がみられ 生検を行った リンパ球の浸潤がみられたが リンパ腫の所見は みられなかった 05 年の上部消化管内視鏡検査で十二指腸主乳 頭付近に結節顆粒状の粘膜がみられ 生検で濾胞性リンパ腫と診 断した PET-CT 検査で腹腔内のリンパ節への集積がみられ リ ンパ節転移と考えた 当院血液内科に紹介し 化学療法を施行さ れた その後の内視鏡検査では 十二指腸主乳頭付近の結節状の 所見はほぼ消失し 生検でもリンパ腫の所見はみられなかった 十二指腸原発の濾胞性リンパ腫は十二指腸乳頭周囲に好発する顆 粒状隆起が特徴であり 低悪性度リンパ腫の代表的疾患である 節性の濾胞性リンパ腫の多くが進行期で見つかる一方 消化管濾 胞性リンパ腫は内視鏡技術や診断能の向上 検診内視鏡の普及に 伴い 比較的早期に発見されることが多い 逐年の健診の上部消 化管内視鏡検査で経過を観察し 診断し得た十二指腸の濾胞性リ ンパ腫の 例を経験したので報告した 検診の上部消化管内視鏡 検査においても このような病変が存在することを念頭において 観察を行う必要があると考えた 児玉 亮 牧野 睦月 川口 研二 P-- 胃X線検査安全基準に基づいた胃X線検査問診票の取り組み 大阪医科大学健康科学クリニック はった 雄三 篠ノ井総合病院 総合診療科 新町病院 健康管理部 篠ノ井総合病院 消化器内科 篠ノ井総合病院 病理診断科 4 当院ドック内視鏡検査にて平成29年3月末までの過去五年間で 発見された食道癌早期例は10 例であった 男性 8 例 女性 2 例 年齢は57 82 歳 平均年齢 68 8 歳 であった 肉眼型 は0-IIb 6 例 0-IIc 4 例 深達度はEP 6 例 LPM 3 例 MM 1 例であった 複数病巣あり 白色光 NBIで観察され 早期 癌を疑う例にルゴール散布が行われて存在診断がなされていた 過去の受診歴では複数回は9 例 初回は1 例であった 複数回例 中 3 例が経時的に癌診断までの逆追跡が可能であった 早期食道 癌は深達度がMMまでと定義されており 粘膜面の変化に乏しい 例が多く発見が困難である 検診においてはNBI ルゴール散 布を併用した早期癌例発見のみならず 疑わしい例の拾い上げを 行い経時的な観察も重要と思われた えつこ 八田 悦子 藤原 祥子 ゆうぞう P--0 青木 彰 後山 尚久 大槻 安代 景山 修二 目的 日本消化器がん検診学会関東甲信越地方会より発表された胃 X 線検診安全基準に基づいた胃 X 線検査問診票を平成8年7月に作成 し導入した 実施 ヶ月後に問題点を検討し 0 月より新胃 X 線検 査問診票を改定実施しているのでその改定内容について報告する 対象 平成8年7月から平成9年月までに当院で胃 X 線検査問診票 を実施した5968名 方法 問診票の質問項目は バリウムアレルギー 妊娠 体 位変換 誤嚥 4 水分制限のある疾患 5 腸疾患 6 心疾患 7 脳疾患 8 全身麻酔下での手術 の8 項目とし 当日血圧測定値 が80/0mmHg 以下であることを確認した 該当者の検査の可否 については医師が判断した 結果 平成8年7月 9月06名のうち医師の確認を要した者は. 66 名 であった チェックが最も多かったのは 年以内の全身麻酔 下での手術 で50.0 を占めた 検査中止となったのは全体の. で あった 該当者の中に当院で以前から検査を受け 合併症など出な かった人がかなり混じることが問題点としてあげられた そこで0 月からは 腸疾患 を 炎症性腸疾患 と 腸閉塞 の 項目に分け 腸 閉塞の既往 のみから 6ヶ月以内の既往 または以前に既往があり便 通異常が現在もある と変更した また6 7 8についても発作後や 術後 6ヶ月以降は安定期といわれているため 年以内 から 6ヶ月以 内の既往 に変更などをした 問診変更後の906 名中 医師の確認 を要した者は0.9 7名 全身麻酔下での手術 の該当者は.6 検査中止となったのは0.6 となった 結語 胃X 線検査単独の問診を行うことにより安全性がより確保さ れたと考えられる また 受診者への注意喚起となったと思われる ただし今後さらに適切な安全基準の検討が必要であると考えられ た Vol. No. 07 年

266 P-- 公益財団法人ときわ会常磐病院 やまだ 山田 ゆうすけ 雄介 安藤 放射線課 茂樹 青木 P--4 上部消化管Χ線における検査中止 変更票からみたキャン セル率の検証 一般社団法人 オリエンタル労働衛生協会 オリエンタル上野健診センター 放射線科 一般社団法人 オリエンタル労働衛生協会 オリエンタル上野健診センター 一美 み わ ひ ふ み 三輪一二三 中野 江梨 宮司 紗貴 野本 尚彦 大浜第一病院 やすたか 康孝 背景および目的 05 年 検診機関による胃 X 線撮影で死亡事案 が発生してしまった これを受け 日本消化器がん検診学会 関 東甲信越支部が注意喚起文をホームページに掲載し 関係機関に 安全対策に関する徹底事項を順守するように呼び掛けている そ のため 胃 X 線検査の安全性を向上させることは重要事項である と考え 胃 X 線検査におけるリスクを洗い出した また その対 応方法を明確にし 啓発 改善を行った 以前より行なっている 安全対策の啓発を含め 当院で行なっている安全管理をここに示 す 方法 検査手順から考えられたリスク. 発泡剤飲用時の迷走 神経反射による転倒. バリウム誤嚥時の連絡体制. バリウム 飲用時の撮影室内死角 4. 逆傾斜撮影時における安全対策 に対す る当院の安全対策を示す 対応方法. 迷走神経反射に即時対処 できるように また転倒時のリスクを低減させるために 発泡剤 飲用のタイミングを変更した 撮影台に乗る前に撮影技師の目の 前で発泡剤を飲用するよう啓発し徹底した. 各個人でバラバラ であった連絡経路 対応方法を明確にするために フローチャー トを作成した また 誤嚥発生時 即時に対応できるよう 操作 台から見える位置に掲示した. 撮影台起立時に 操作室から撮 影室内の死角が発生していた この死角を無くすため 市販のミ ラーを設置し 改善した 4. 逆傾斜撮影時 メーカー既存手スリ では滑りやすく 肩あてだけでは不安を感じた 市販のグリップ テープを巻くことで安価に改善できた 結語 安全対策は日々の 業務だけでは気付きにくいものもあるため 今回行なったリスク の洗い出しは重要である 事故の教訓を活かし 安全な検査を提 供するためにも一定期間ごとの見直しも重要だと考える こ み や ま たかこ 小宮山貴子, 中川 良尚5 山崎 知子 寺田総一郎,4 鮏川 裕之 鈴木 俊雄 長尾恵美子4 小山田 新 籠島 北川 智 幸子 目的 当院健診センターの過去 5 年間の大腸内視鏡検査総数や大腸ポリープ や大腸憩室 癌の有病率等について解析した 方法 H4 H8年の5年間に 大腸内視鏡検査 以下 TCF を施行した症例を対象とした 症例数 年齢 男 女比 以下 M/F そして大腸ポリープ 大腸憩室 癌の有病率やポリープ 憩室についてはその局在についてしらべた 結果 過去5年間の受診者総数は 9名であり H4年 7名 60.4±0歳 M/F /6 H5年 5名 54.±歳 9/4 H6年 70名 55.5±歳 55/5 H7年 76名 56.7±歳 59/7 H8年 名 55.8±歳 94/9 であった 平均年齢は若年化の傾向がみられ たが H4 年に比べ H5 6 年では有意に若年であった P<0.05 性別の 有意差は認めなかったが男性例が多かった 全健診受診者の中で TCF を行っ た症例は H4 年0.9% H5年 0.54% H6年 0.68% H7年 0.7% H8年.06% にみられ H4年の受診率にくらべ H 6 7 8年は有意に増加した P<0.05 H8年では全受診者の00人に人が TCF を行っていた 大腸ポリープの有病 率は各年で5 4% 認め 近年有病率の増加傾向が見られ その部位は H8 年で S 状結腸 5 直腸 % 横行結腸 0% の順であったが 局在に有意 差はなかった 大腸憩室の有病率は6 4 を示し 有病率の増加傾向を認 めた その部位は H8 年で順に上行結腸 56% S 状結腸 盲腸 9 を示 したが 局在に有意差はなかった 癌の有病率は H4 6年 0% H7年 H8 年 % であった 結語. TCF 受診者の約 4 割にポリープや憩室が観察さ れた また 受診者数の増加は マスコミ等の情報による受診希望の増加や 下部内視鏡医の増員により受診者の受け入れ拡大ができた事が考えられた. 大腸ポリープ 憩室の有病率増加は ファイバースコープの視野角度の拡 大に伴い病変の発見率が上がったことも一つの理由と考えられる Vol. No. 07 年 日 木 江戸川病院 消化器センター 汐留健診クリニック 江戸川病院 総合健診センター 江戸川病院 内視鏡センター 4 江戸川病院 リハビリテーション科 5 健診センター受診者の大腸内視鏡検査の解析 8月 おもと会 西尾 島内 勝紀 大草 敏史 ポスター発表 第1日目 P--6 にしお 潤 充子 目的 受診率向上への取り組みとして 来院された上部消化管Χ線 検査実施予定者にて当日中止または変更となった内訳を検討する 対象 当施設の上部消化管Χ線検査受診者において検査中止 変更 となった644名 方法 0年4月から07年月までに当施設のドッ ク 健診にて受付から発行された検査中止 変更票の内容を 項目 に分類した 結果 来院された上部消化管Χ線検査実施予定者 597 名 平均年齢 4. 歳 のうち検査中止 変更は644 名 9. で その 内訳は 他施設にて胃検査実施または予定 590名で最も多かった 本 人都合等 544 名 上部消化管Χ線検査禁忌疾患のため 478 名 上 部消化管内視鏡検査に変更 9名 バリウムが飲めない 合わない 等 67 名となった 残渣等検査途中で中止 6 名 食事等摂取 は 50名と少なかった 分類した項目を年度別に比較すると 他施設にて 胃検査実施または予定 が増加していた 考察 本人都合等 そし て バリウムが飲めない 合わない等 との生理的な理由について 検証した 本人都合等 の検査履歴を調べたところ約 40 が今回に 限らず毎回検査を中止していた このことは予約の段階で端末に中 止履歴等を表示し担当者が容易に対応できるシステムを構築すれば 事前に対象外とすることが可能となる 今後検討していくべきと考 える また バリウムが飲めない 合わない等 では各メーカーに よりバリウムの粒子や香料の異なる特徴があるため 複数のバリウ ムを用意し撮影前の問診時に要望に合わせて変更できる取り組みを 開始した 結語 検査中止 変更票は簡易に中止理由を把握できる が不明の無記載分も多い 受付と連携して内容をより良い情報源と してキャンセル率低減および きめ細かな検査に向けて役立てたい P--5 胃X線検査における安全管理 西川 森 講演抄録 目的 当院では 年間,400件以上の健康診断受診者の上部消化管 検査を行っており 同時に診療放射線技師が一次読影を行ってい る 診療放射線技師による一次読影の現状を調査し 今後の課題 を検討した 方法 平成8年月から月までの健康診断受診者の 上部消化管検査を対象とした,446 件 放射線科医の読影結果を 基準とし 真陽性 偽陽性 偽陰性 真陰性の4つに分け一次読 影を評価し 感度 特異度を算出した 結果 一次読影の感度は 86.8% 特異度は9.8% であった 考察 今後の課題として より 高い感度 特異度の一次読影を目指すこと 病変の見落としを防 ぐことが挙げられた そのためには 過去画像の確認を徹底する ことや 病変が疑われる部位の積極的な追加撮影を実施すること が必要だと考えられた 結語 診療放射線技師による一次読影の 感度は86.8% 特異度は9.8% であった 今後 さらに高い感度 特異度のある一次読影を目標とし 撮影技術 読影力の向上に努 めていきたい 一般演題 上部消化管検査における診療放射線技師による一次読影の 現状と課題

267 P--7 当施設における便中ヘモグロビン 便中トランスフェリン 同時測定の現状と課題 三重県厚生農業協同組合連合会 松阪中央総合病院 健康管理施設 エポック たどころ ゆ め 田所 夕芽 木平 悦子 平谷 惠 中村 繁美 中西早百合 目的 大腸がん検診として便潜血検査が普及しているが 便中ヘ モグロビンは不安定なため 偽陰性になってしまうことが少な くない 当施設では便潜血偽陰性の大腸がんを拾い上げるために 希望者に便中ヘモグロビン Hb に加えて便中トランスフェリン Tf 測定を実施している 便潜血検査実施者全員に同時測定し た場合 偽陰性がどれだけ拾い上げることができるか検討した 対象 当施設にて0 年 8 月から06 年 月までの便潜血検査実 施者5,47名 HbとTf同時測定者98名 を対象とした 測定方法 測定機器はヘモテクト Ns-Plus を用い 試薬は Hb 測定にネスコー トヘモ Plus Tf 測定にネスコートトランスフェリン Plus を使用 した カットオフ値はHbを00ng/ml Tfを50ng/mlとした 結果 1 Hb と Tf 同時測定者98名中 陽性者は Tf のみ 5名 5.5 Hb のみ 6 名.9 Tf かつ Hb 7 名.9 計 04 名. であった 2 陽性者 04 名中 精密検査受診者は Tf の み 名 6.7 Hb のみ 0名 55.6 Tf かつ Hb 名 70.5 計64名 6.5 であった 3 精密検査受診者64 名中 有所見があった者は Tf のみ 名 7.5 Hb のみ 名 55.0 Tf かつ Hb 8名 66.7 計名 48.4 であっ た 4 Hb と Tf 同時測定者中 Tf のみ陽性者は約. 有所見 があった 考察 今回検討で Hb と Tf 同時測定者から.5 の偽 陰性を発見できた 仮に受診者全員に Hb と Tf 同時測定した場合 約. の偽陰性の見落としを防げる可能性があると考えられる 今後 Hb と Tf 同時測定者の数を増やして 検討を続けていきたい P--9 当施設における乳房超音波検査の検診成績と最終結果の診 断の検討 一般財団法人 あおき 日本健康管理協会 ふみえ 青木 史恵 近藤 美緒 鏑木 淳一 宇治田弘一 新宿健診プラザ 櫻井 健一 吉澤 祥子 新貝由美子 戸崎 光宏 < 目的 > 当施設では 乳がん検診として マンモグラフィと乳房超 音波検査を行っている 乳房超音波検査の検診成績と要精査とした 受診者の最終診断における乳房超音波検査の有効性を明らかにする ことを目的とした < 対象 >05年4月日 06年月日に乳房 超音波検査を行った8人 64人 女性健診06人 巡回健診889人 の中で 要精査65人のうち精検受診者44人 人間 ドック88人 女性健診人 巡回健診人 を対象に検討を行った < 結果 > 女性健診 巡回健診 総数における要精検率 は がん発見率は 陽性反応的中度は 精検受診率は であった 人 間ドック 女性健診 巡回健診 総数における最終診断は FA FA 疑いは のう胞は 65 腫瘤は 68 0 乳腺症は 悪性 悪性疑いは 正常は その他は 詳細不 明は 0 6 9人であった この中で 乳房超音波検査にて乳 がんの診断に至ったのは8例であり 例は 同日のマンモグラフィ でカテゴリー またはであった <考察>陽性反応的中度は 4 と高かったが 精検受診率は低く 今後検診の場において 更なる 受診勧奨の必要性が考えられた 乳房超音波検査では 腫瘤や低エ コー域の所見で要精査になるが 精査の結果 FA のう胞 乳腺 症など良性の病変が認められることが多い 乳房超音波検査は 客 観性に乏しく 検査者依存性と以前より言われているが マンモグ ラフィでは発見できなかった乳がんもあり 乳がん発見率を高める ために有効な検査であると考えられる 検査者と蜜に連携し 不要 な精査を少なくすることが今後の検討課題として残された P--8 ドックにおける膵嚢胞性疾患検診の現状と問題点 籠原病院 さとう しげる 佐藤 茂 高橋 正幸 根津 知美 高橋 成一 小暮 正美 目的 膵管内乳頭粘液性腫瘍 IPMN などの膵癌高危険群の早期 発見はその後厳密な経過観察が可能となりその予後を大きく左右 する したがって健診ではできるだけ高率な発見が求められる 今 回当院でのドック 健診における腹部画像検査 超音波検査 CT MRCP検査での成績をふまえ膵嚢胞性疾患の発見率向上の対策を 考える 対象 方法 平成7年度 8年度 ドック 健診にて腹部画 像検査を施行した88例を対象とした これらのなかで膵嚢胞性病 変を認めた症例を求め比較した 結果 超音波検査は696 例 平均 年齢50.歳 男578例 女8例 CT MRCP は85例 平均年齢 48.6 歳 男 4 例 女 4 例 であった これらにおける膵嚢胞性病 変は各々 例 0.4 5例.70 であった 超音波検査におけ る嚢胞性病変は67 歳男性 嚢胞と膵管拡張を認めた CT MRI では男例 4歳 6歳 68歳 女例 5歳 64歳 に嚢胞性病変を 認めた 考察 全人口の~ が膵嚢胞性疾患を合併している報 告と比べ CT MRCP では同様の結果であった 一方超音波検査 での描出は腸管ガスや体型の問題もあり0.4 の検出にとどまっ た 超音波検査における嚢胞疾患の描出は0.7 程度の報告であ り明らかに当院の検出率は劣っていた ドックは高価でもあり単 回受診の方も少なくない 超音波技術の向上にて描出率を上げる ことも重要であるが 単回受診の方には確実に検出可能な CT MRCP への誘導も必要であると考えられ 当院では画像診断のみ の健診メニューも行っている P--0 ABUS 乳房用超音波画像診断装置 の一次健診時の補 助具の検討 医療法人社団 TIK 大手町さくらクリニック in 豊洲 昭和大学江東豊洲病院 ブレストクリニック こくぶん ゆ き 國分 由来 吉田 美和 中村 優花 西山 寿子 榎戸 克年 目的 健診で乳腺エコーが増加しているが ハンドヘルドを希望者全員 に行うには 時間的 質的な問題がある これに対し ABUS は一定時間 で乳房全体をスキャンするため一次検診として有用と考えられる そこ で ABUS を一次健診として使用する際のデメリット解消に必要な補助 具を検討したので報告する 対象 05年月日から06年8月日 までに乳腺エコーによる乳がん検診を受けた方で ABUS 追加に同意を 得られた4 名 方法 ABUS では1 乳房に対し 内側 真上 外側の3 断面を撮影した 痩せて肋骨が出ている受診者では 隙間ができ描出で きない部分もあるため補助具を用い撮影した 補助具としては1 ソナ ゲル タキロン社 2 長方形の塩化ビニルに油を封入したもの 塩化ビ ニルの厚さで種類 油の量で種類を用意 3 ドーナツ型の塩化ビニ ルに油を封入したもの 4 正方形の塩化ビニルに油を封入したもの 5 アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムで作成した つかめる水 の 球状体 を用意した ABUS の画像は 乳腺外科専門医が評価し 補助 具の有用性を検討した 結果 1 は描出範囲も拡大し画像も鮮明となっ たが 厚さのため環状断での乳頭の位置が確認できなくなった 2 は 全体的に描出範囲は拡大したが 塩化ビニルが薄いとしわができアーチ ファクトとなり 油が多すぎると一方に片寄るなど 撮影時に工夫が必 要となった 3 は油のバランスをとるのが難しく しわがアーチファ クトとなった スポット用の4 や 腋窩用の5 は描出できなかった 部分が描出可能となったが 5 は毎回作成しなくてはならないなど実 用性に課題が残った どの補助具も受診者の圧迫感や痛みを軽減した 考察 今後の課題は残るものの 受診者の体形に応じて補助具を使い分 けることにより 描出範囲を拡大できる可能性が示唆された また受診 者の圧迫感も軽減でき 補助具の有用性が認められた Vol. No. 07 年

268 P-- 当院での 06 年度乳がん検診 マンモグラフィ の検討 とみざわ 冨澤 たまみ 珠実 市川健一郎 宮園千代子 一般財団法人 岩谷 胤生 あおき ふみえ 史枝 春菜 P--4 ヘリコバクター ピロリ感染の既往が健診結果に与える影 響について 公財 田附興風会 高森 稲田美保恵, 当院では06年月に職員の麻疹 風疹 流行性耳下腺炎 水痘のウイ ルス抗体価を測定した その後 名が帯状疱疹を発症したため 抗体価 や背景を確認した 症例 55歳 女性 既往歴 6歳頃水痘 経過 06年月上旬から左 側胸部違和感出現 月8日発赤疹が認められ 肋間神経領域に沿って 増加 9日水疱となり受診 帯状疱疹と診断されバラシクロビルを処方 された 水疱と痛みは増加したが 月 4 日痂皮化が始まり 月中旬に回 復した 神経痛は残らなかった 検査値 06 年 月 5 日 VZV 抗 体価 EIA. 発症前の状況 多忙で毎日時過ぎまで働いていた 症例 54歳 女性 既往歴 0歳水痘 経過 07年月0日右背部の 重苦しさ出現 日には激痛となった 小発赤疹出現 増加 翌日受 診 帯状疱疹の診断でバラシクロビルを処方された 8 日には痂皮化し 日にほぼ回復した 神経痛は残らなかった 検査値 06年月6 日 VZV 抗体価 EIA 8.0 発症前の状況 月に異動で業務内容と環 境が激変し 時間外勤務も増えた 職員44名の VZV 抗体価 EIA 中央値は6. 50歳代 0名の中央値は 6. 平均値は.0 8以上の名と.0未満の名を除いて算出 だった 考察 帯状疱疹は多くは50歳以上で発症し稀ではない 痛みや帯状疱疹 後神経痛は著しく生活の質を低下させ 脳神経領域の発症では顔面神経 麻痺 角膜炎 聾など合併症が問題となる 水痘罹患後ウイルスが神経 節に潜伏し 加齢とともに免疫が低下して発症すると考えられている 水痘には液性免疫が 帯状疱疹には細胞性免疫が発症予防に重要とされ 今回の症例が 抗体価は陽性ながら発症していることと一致している 細胞性免疫誘導にワクチンが有効とされ 日本でも昨年 4 月から水痘ワ クチンの適応が帯状疱疹予防にも拡大された 50歳以上の水痘既往者に 血清抗体価にかかわらず水痘ワクチンを接種する意義を実感した 佐野 順子 戸崎 光宏 < 目的 > 検診で乳がんと診断された 0 症例のステージと病理診断 を明らかにすることを目的とした < 対象 >05年4月日 06年 月 日にマンモグラフィ検査を行った9988 人と乳房超音波検査を 行った8人 内訳は MMG 48人 US 64人 女性健診 MMG 6506 人 US 06 巡回健診 US 889 人 < 結果 > 女性健診 総数 それぞれの要精検率は MMG と US の順で4.88% と と と.70 がん 発見率は 0.0 と と と0.078 陽性 反応的中度は 4. と.0.74 と.5. と.88 精 検受診率は 7.76 と と と70.88 であった 巡回健診の US の要精検率は.06% がん発見率は0.067% 陽性反応的中度は.8% 精検受診率は66.67% であった 乳がん0 例は MMG と US で要精査は4例 MMG のみ要精査は例 US のみ 要精査は4 例 US のみ要精査のうち 例は MMG で異常なしであっ た 乳がんのステージは stage0 人 stagea 6 人 stagea 5 人 stagea 人 不明 6 人 病理診断は DCIS 人 硬癌 6 人 乳頭腺管癌 4人 充実腺管癌 人 硬癌 + 乳頭腺管癌 人 硬癌 + 充実腺管癌 人 浸潤性微小乳頭癌 人 粘液癌 人 不明 人 平均年齢は MMG 55. 歳 US 50.7 歳であった < 考 察 > 陽性反応的中度は 4 と高かったが 精検受診率は低く 更なる受診勧奨の必要性が考えられた MMG で異常なく US で がん発見に至った 例のうち 例は比較的高濃度乳腺であった 例は粘液癌 他例は cm 以下 stagea であった 例の中で例は 乳腺散在であったが DCIS であり いずれも MMG での発見は困 難であったと考えられた 乳がん検診では 比較的早期のがんの発 見が多い傾向にあり 追跡調査の重要性が考えられた たかもり 上野 櫻井 健一 山本 直人 ゆきひろ 行宏 北野病院 米本 健康管理センター 智美 遠藤真紀子 目的 4年前に当学会でヘリコバクター ピロリ感染が全身状態に 与える影響について発表したが その既往がその後の健診結果に 与える影響を明らかにすることを目的とした 方法 前回 0 年当センターでを受診され 便ヘリコバクター ピロ リ抗原測定 便ピロリと略す を受けられた88 名 男性 9 名 女 性 69 名 で 06 年にもを受診された0 名 男性 名 女性89名 平均年齢58.8歳を対象とした 結果 0年に便ピ ロリが陽性だったのは男性7名 8. 女性6名 9. であっ た そのうち06 年にも便ピロリ検査を受けた者は男性 4 名 う ち陽性 5 名 女性 7 名 全員陰性 であった 男女別に0 年の陽 性群と陰性群に分けて 各群間での年齢 BMI 血圧 脂質 尿酸 HbAc について比較検討した 年齢については 前回同様に女性 では陽性群65.5 ±9.7 歳 陰性群60.4 ±.5 歳 p=0.05 と陽性群が 有意傾向を認めた BMI でも同様に女性では陽性群.8±.4 陰 性群.±.0 p<0.05 と陽性群が有意に高かった 血圧では 男 性で有意差はないものの陽性群の平均が高めであったが 女性で は収縮期血圧で陽性群8.±6.8mmHg 陰性群7.±4.6mmHg p<0.0 拡張期血圧で陽性群 77.9±9.mmHg 陰性群 7.5± 0.mmHg p 0.0 6 と収縮期で陽性群が有意に高かった 一方 肝機能について男性では AST で陽性群 9.±4.8 陰性群 4.5±. p=0.06 と有意傾向は認めたが 前回ほど明らかでなく 女 性では差は見られなかった また脂質 尿酸 HbAc 高感度C RP検査では男女とも両群間に差は見られなかった 考察 今回 の結果から女性ではヘリコバクター ピロリ感染の既往が血圧を 上昇させる一因となり 肥満の誘因となり得ることが示唆された が やはり何らかの全身状態の影響が推測され得ることから 積 極的な除菌が望ましいと考えられた Vol. No. 07 年 日 木 こばやし 小林 健康管理センター 鏑木 淳一 鈴木 直子 8月 帯状疱疹発症前に水痘帯状ヘルペスウイルス VZV 抗 体価が測定されていた 例 青木 史恵 川井 三恵 新宿健診プラザ ポスター発表 第1日目 P-- 日本健康管理協会 ふみえ 講演抄録 対象 06 年 4 月から 07 年 月までに当院で乳がん検診 自治 体検診 乳ドックなどでマンモグラフィ を受診した9 人 方 法 当院で検診マンモグラフィ読影資格を持つ医師 名で読影し 当院で 次検診を受けた または他院で精査をし 報告書がある 乳がん検診で 同時に超音波検査を併用したケースについて検討 した 受診者は 0 代から80 代 歳と60-69 歳にピークが見 られた C - 以上の有所見者は5 人 両側に所見があった人 8 人 を加えると6例 C -以上の要精査率は.5 有所見者は50-59歳 が最も多かった マンモグラフィ検査での有所見者の内訳は 腫 瘤影 47例 異常石灰化 9例 局所的非対称性乳腺陰影 77例 構築の乱れ 8 例精査では未実施または不明 4 例 超音波所見で 異常なし49例 良性病変 乳腺症5例 繊維腺腫例 その他 の う胞など 66例 乳がん4例発見された乳がんの4例は浸潤性乳管 癌が例 非浸潤性乳管癌例年齢は40-49歳名 50-59歳名マン モグラフィの分類は腫瘤 例 FAD + 石灰化 例 構築の乱れ + 石灰化例 またカテゴリーは4が件 5が件で stage が例, II-A or B 例 IIIB 例 もう例は現時点で不明 4例とも自覚 症状があり 触診時に腫瘤蝕知または硬結などの異常所見あり 結論 平成 8 年度の当院の受診者は 要精査率.5% 要精査対 象者のうち 乳癌は.5% と高値であった また 今回0代の受診 者が目立ったが 要精査は4% と低く 乳がんは見られなかった 横須賀共済病院 稲田内科 当施設における乳がん検診成績と乳がん発見に至った 0 症例の検討 一般演題 三愛病院 さいたま健康管理センター 聖マリアンナ医科大学病院 P--

269 P--5 多彩な異常から検診段階でIgG4 関連疾患を疑い診断に 至った一例 高知検診クリニック すえひろ 末廣 史恵 P--7 健診で偶発的に発見された甲状腺結節性病変の検討 児島 健康管理センター 健診項目に含まれる末梢血赤血球数は 元来貧血の検索を主眼と した検査項目である 今回は 逆に基準値を超えて多血症と診断 される例 即ち相対的多血症について つの被験者集団におい て多様な背景を見出したので報告する 多血症は健診で頻繁に遭 遇する異常所見である 真性多血症は極めて稀な疾患なので 通 常外来で見る多血症は相対的多血症と考えられる その原因は主 に2つあり 脱水症または Gaisboeck 症候群 肥満 高血圧 高脂 血症 高尿酸血症等に伴うストレス多血症 である 今回 職種 の異なるつの母集団において 多血症の有無と肥満症 高血圧 症 脂質異常症との関連を Fisher の直接確率で検定した 母集団 n=48 では女性の9.6 男性の.% がそれぞれ多血症と診断 された 女性の多血症と肥満症及び脂質異常症との間に有意な相 関が見られたが 男性の多血症は肥満 高血圧 脂質異常症のい ずれとも相関がなかった 一方 母集団 n=69 では女性の7.6% 男性の.%が多血症と診断された 女性の多血症と肥満 高血圧 脂質異常症の間には相関はなく 逆に男性の多血症と脂質異常症 の間に有意な相関が観察された 肥満症 高血圧症 脂質異常症 のいずれにも相関が見られなかった多血症には 脱水症による相 対的多血症が含まれると考えられる 以上の結果から 職種や性 別によって相対的多血症の背景は多様であることが分かる 単純 な脱水症に伴う相対的多血症の例も多いと予想されるが 今回は 肥満及び脂質異常症と有意に関連する相対的多血症を観察した 多血症自体に病的意義は乏しいが 肥満や脂質異常症に伴う多血 症はこれら生活習慣病によって循環血漿量に変化が起きているこ とを意味しており このような例については特に多血症の所見が 生活習慣病の治療に対するインセンティブになると考えられる P--8 当院健診センターでのFDG-PET/CT検査の異常所見 長野赤十字病院 けいこ ほし 敬子 星 目的 甲状腺超音波診断ガイドブックでは 甲状腺結節性病変は 嚢胞性病変と充実性結節に分類され それぞれ最大径と悪性所見 数により穿刺吸引細胞診 FNAC の適応が判断される 健診で偶発 的に発見された甲状腺結節性病変をガイドブックと照らし合わせ FNAC の適応症例数と超音波所見について検討した 方法 006 年 月から06 年 月までに甲状腺超音波が施行された 465 例のうち 甲状腺疾患の既往がない7 例を対象とした 超音 波画像より 結節性病変を嚢胞性病変 充実部分無し 嚢胞内結節 充 実部分50 未満 嚢胞を伴う充実性結節 充実部分50 以上 充実 性結節に分類し 最大径と悪性所見数から FNAC 適応を判定した 結果 対象 7 例のうち 結節性病変が指摘されたのは7 例 4.7 で FNAC 適応と判定されたのは84 例 5.5 であった 嚢胞性病変は 最大径が0mm を超えると FNAC 適応であり 例 0.0 であった 嚢胞内結節は 嚢胞最大径が0mm を超えるか 充実部分が5mm を超えて悪性所見を複数有すると FNAC 適応であ り それぞれ5 例 0.5 と5 例 0.44 であった 嚢胞を伴う充実 性結節は充実性結節の診断基準に従うので 充実性結節に含めて集 計した 充実性結節は最大径が0mm を超えるか 最大径が0mm を超えて0mm 以下かつ悪性所見を有するか 最大径が5mm を超え て0mm 以下かつ悪性所見を多数有すると FNAC 適応となるが そ れぞれ6例. 例.9 例 0.06 であった 考察 今回の結果 FNAC 適応がある症例数が最も多かったのは 最大径が0mm を超えて0mm 以下かつ悪性所見を有する充実性結 節であった 検査施行時には結節の最大径だけではなく 悪性所見 の観察が重要であることが示唆された またガイドブックでも触れ られているが マススクリーニングの超音波検査では嚢胞内結節の 取り扱いは困難であり 簡便かつガイドブックに準じた判定基準の 制定が必要だと考えられた 平成博愛会印西総合病院健診センター た な か ゆうじろう はじめに IgG4 関連疾患は免疫グロブリンのうち IgG4が血清中 に上昇し 全身諸臓器に IgG4 陽性の形質細胞の組織浸潤あるい は腫瘤形成を特徴とする原因不明の疾患である 今回 演者は顎 下腺腫瘤 縦隔腫瘤 大動脈基部の拡張 腎盂拡張を同時に来し た症例に対し IgG4 関連疾患を疑い リウマチ膠原病内科に紹介 した結果 速やかに診断され治療に至 った症例を経験したので 報告する 症例 6 歳 男性 身長 68.cm 体重 7.6kg 血圧 40/9mmHg 一年前の検診時の CT 検査で前縦隔に8mm 大の腫 瘤と大動脈基部の拡張 5mm があり か月後の再検査を指示さ れるも未受診であった 今回は CT 検査は受けなかったが 超音 波検査で大動脈基部拡張に加え 前回なかった約 4cm 大の右顎下 腺腫瘤と右腎盂拡張を認めた 血液生化学検査で ZTT 高値 RA 陽性であった 紹介したリウマチ膠原病内科専門医による精査の 結果 血清 IgG4 98mg/dL IgG 96mg/dL, IgE 9. IU/ ml と高値 FDG-PET/CT で右顎下部 上行大動脈起始部 腹 大動脈下部から右総腸骨動脈域に集積がみられ 右顎下腺摘出術 の病理結果から IgG4関連疾患に矛盾しない結果が得られた 本疾 患は右下顎部腫瘤 大動脈基部の動脈瘤 後腹膜繊維症による右 腎盂拡張 水腎症 を呈した IgG4関連疾患と診断された プレドニ ゾロン40mg/ 日で治療が開始され その後 良好な経過が得られ ている 考察 IgG4 関連疾患は本邦で概念がまとめられた疾患で あるが認知度は必ずしも高くなく 異常が多岐に渡るため生じる 臓器によって最初に受診する科も様々であり 既存の疾患と混同 されることもあることが述べられている 本疾患は早期発見し治 療を行えば予後良好であるため 検診の場においても本疾患の存 在を念頭に入れておく必要がある こじま 健診で見つかる相対的多血症の多様な背景について 田中裕二郎 ふみえ 静岡済生会総合病院 P--6 健康管理科 けんいち 研一 小泉千賀子 上沢奈々子 病院併設型の健診部門である当健診センターでは FDG-PET/ CT 検査を コースのオプション検査または単独検査 として04 年から開始した 目的 これまでの検査果を検討す る 対象と方法 04年8月から07年4月7日まで当院健診部門で 行った FDG-PET/CT 検査症例のうち異常集積例につき検討した 成績 受診者数は7名 男子名女子6名 平均年齢は6.4歳 異常集積例は55 名 内訳は 悪性腫瘍と確定されたものは結腸癌 名 腎がん疑精査中名 で 癌発見率は0.5% であった その他は 甲状腺腫5名 前立腺集積4名 大腸腺腫名 肺炎症7名 咽頭 炎名 唾液腺炎名 副鼻腔炎名 粉瘤2名 など多くは炎症 に伴う異常集積像であった また運動に伴う背筋と下腿筋への取 り込み亢進も例認められた 考察 本検査で異常所見を認めた場 合 多くは悪性腫瘍ではないことを説明することは受診者への精 神的負担を軽減するうえで重要である Vol. No. 07 年

270 P--9 P--0 虎の門病院健康管理センター 社会福祉法人 CT受診者における肺気腫と閉塞性障害の検討 かずひさ 天川 和久 本田 律子 陣内 由紀 荒瀬 康司 大本 由樹 辻 有賀 裕之 明子 つかもと 石原眞木子 加藤 久人 塚本 良佳 当日保健指導を受けない利用者の特徴 社会福祉法人 聖隷福祉事業団 保健事業部 社会福祉法人 聖隷福祉事業団 聖隷健康診断センター 足助病院 山口さつき 亀井 優里 山本 玲子 ごとう 目的 特定保健指導実施者と未実施者で1 年後の指導レベルの変 化について指導の効果を検討する 対象と方法 平成7年4月日 から平成 8 年 月 日までの間に指導対象となった88 名 実施 8 名 未実施60名 の次年度の指導レベルの変化を比較する 結果 指導実施者は8 名であり 指導レベル別では 動機付け 名 積 極的6名であった 動機付け名のうち次年度健診を受けた方が 8名で そのうち名が指導レベル改善 名が変化なし 名が悪 化という結果であった 積極的 6 名のうち次年度健診を受けた方 が5名で そのうち4名が指導レベル改善 0名が変化なし 名 が悪化という結果であった 指導未実施者数は60 名であり 指導 レベル別では 動機付け8名 積極的4名であった 動機付け8 名のうち次年度健診を受けた方が6 名で そのうち6 名が指導レ ベル改善 4 名が変化なし 6 名が悪化という結果であった 積極 的 4 名のうち次年度健診を受けた方が 名で そのうち8 名が指 導レベル改善 0 名が変化なし 名が悪化という結果であった 全体としては 指導実施者は7 名 5 に指導レベルの改善がみ られ 名 46.4 が変化なし 名 が悪化となった 指導 未実施者は4名. に指導レベルの改善がみられ 4名 40 が変化なし 9 名 5 が悪化となった 考察 指導実施者では 次年度の指導レベルの改善 または変化なしの割合が高くなった 一方 指導未実施者は悪化した割合が高くなっていた 指導介入 によって 何らかの生活習慣改善のツールを身に付けることがで き 継続して取り組むことで指導レベルの改善につながったので はないかと考える 今回 割合を算出し 見える化することで 指導の効果を比較検討することができた 今後は 指導未実施者 をいかに減らし 指導実施につなげていくかも新たな課題として 取り組んでいきたい 4 日 木 松嶋 よしか 症例 5歳男性 職業は漫画家 既往歴 家族歴に特記事項なし 身長 6cm 体重 65kg BMI 年 月 当院を 受診 腹部 CT 検査および超音波検査で右腎の欠損と左腎の軽度 腫 大 を 認 め た 血 清 Cre 0.99mg/dl egfr 6.8ml/min/.7m と腎機能は Gで軽度低下を認めた 尿蛋白陰性で血圧は8/87 mmhg とほぼ正常 その他の所見として血清 LDL-C 69mg/dl HDL-C 4mg/dl TG 08mg/dl と脂質異常症あり 脂肪肝と胆 石を認めた 血清 H. pylori IgG 陽性で委縮性胃炎を認めた その 他の形態学的所見として頭部 CT 検査で左小脳に約 cm の不整形 低吸収域 胸部 CT 検査で右肺上葉に4mm 小結節 食道裂孔ヘル ニア 左頸動脈に変異分枝血管 副脾 両総腸骨動脈の動脈硬化 進展と軽度拡張を認めた 考察 一側腎無形成は出産 000 例 臨 床500例にほぼ例 男子 左に多いとされる 合併症として水腎 症66 の他 膀胱尿管逆流 高血圧 CKD が問題となる 腎無形 成の成因としては動物モデルとヒトの研究から RET UPKA GDNF 等の遺伝子変異の報告の他 妊娠中の抗癲癇薬や ACEI の 服用など薬剤による原因が考えられている Hiraoka らは新生児 4000 例に超音波検査を行い 例の腎無形成に至る過程を観察した その 例において 一度低形成腎が発生した後 腎が退縮して行 くことを見出し 腎の発生自体がない無発生 agenesis は一例も 認めなかったと報告している で認めるこれらの変異 について文献的考察を加えて検討を試みる 8月 まつしま 真 P-- 特定保健指導の実施者と未実施者の効果の比較検討 愛知県農協協同組合連合会 内科 ポスター発表 第1日目 P-- 有隣病院 講演抄録 目的 COPD は非特異的症状や無症状の症例が多く見過ごされやすい ことが問題である COPD は気腫型と非気腫型の病型があり肺気腫所 見が診断に重要である 今回ドック受診者において閉塞性障害と胸 部 CT 検査の肺気腫所見による検討を行い全身疾患との関連について も検討した 方法 対象は008 年から00 年に当センタードック胸部 CT を受け喘息や気管支拡張症等の既往が無い06 例とした 肺機能 検査で閉塞性障害の有無を目的変数として各因子の関与について検討 した 因子は性, 年齢,Body mass index BMI,CT 上肺気腫所見の有 無, 喫煙歴 Pack years PY, 高血圧の有無 治療中ないし収縮期血圧 40mmHg 以上か拡張期血圧90mmHg 以上をあり,糖尿病の有無 空腹 時血糖 6mg/dL ないし随時血糖 00mg/dL 以上ないし HgbAc6.5 以上, あるいは投薬治療を行っている例をあり, 脂質異常の有無 中 性脂肪 50mg/dL 以上ないし HDL- コレステロール40 未満ないし non HDL- コレステロール70mg/dL 以上, あるいは投薬治療を行 ってい る例をあり とし単変量および多変量二項ロジスティック解析を行い p<0.0を有意差ありとした 成績.CT で肺気腫のあった例は0 例 4. であった. 単変量で男性オッズ比 OR.0 95 confidence interval CI.56.65,p<0.0, 年齢 歳毎 OR CI.05.07,p<0.0 BMI上昇毎 OR CI.0.09,p<0.0,PY上昇 毎 OR.0 95 CI.0.04,p<0.0, 肺気腫あり OR CI ,p<0.0, 高血圧あり OR CI.44.5,p<0.0 脂質 異常あり OR CI.8.76,p<0.0 で有意差が認められた 多 変量で男性 OR CI..5,p<0.0 年齢歳毎 OR CI.05.07,p<0.0,PY上昇毎 OR.0 95 CI.0.0,p<0.0, 肺 気腫ありOR CI ,p<0.0 で有意差がみられた 結論 ドック CT 肺気腫所見が COPD の診断に有用であることが示唆された 東京有隣会 まこと 一般演題 あまかわ で発見された右腎無形成 renal aplasia の一例 ゆ き 後藤 由貴 武藤 繁貴 平良まさみ 福田 崇典 中西 湖雪 鳥羽山睦子 目的 当事業部では利用者全員に保健指導の勧奨をし ているが 郵送を希望する場合もある 保健指導を受けない利用 者の重症化が懸念されるため 郵送者の中でも特に要精密 要受 診対象者に焦点をあてその特徴を明らかにすることを目的とした 対象者と方法 06 年度受診者全 58,45 名のうち 要精 密 要受診判定者,79 名を対象とした 保健指導受けた群 指導 群 8,769名と保健指導を受けなかった群 郵送群 5,0名を特定健 康診査階層化の4 項目 肥満 血圧 脂質代謝 糖代謝 と標準的な 質問項目 内服 既往 喫煙 体重 運動 食事 睡眠等 で検討 した 統計はt検定 カイ2 乗検定 結果 利用者の平均年齢は指 導群 55. 歳 郵送群 50.6 歳 特定健康診査階層化項目のうち BMI 指導群.±.6 郵送群.9±.9 腹囲指導群8.±9.6 郵送群84.5± 0.4 中性脂肪指導群7.9±9.7 郵送群0.±06. HDL コレス テロール指導群6.4±7. 郵送群6.±7. 空腹時血糖指導群00.6 ±8.5 郵送群.±4.5で有意差が認められた P<0.00 収縮期 血圧指導群8.7±5.5 郵送群7.6±5.9は有意差を認めたが 拡張 期血圧指導群 7.7±0.6 郵送群 74.0±.では有意差は認められな かった 標準的な質問のうち 生活習慣に関連する全ての項目にお いて有意差が認められた また メタボリックシンドローム判定 階層化判定でも有意差を認めた 考察 郵送群は指導群と比べて検 査結果 生活習慣共に良くない傾向にあることから 重症化する可 能性が考えられる 重症化予防のためには保健指導を受けて二次受 診につなげることでを受けた効果が期待できる 今後は 保健指導を受けない理由等を調査し 保健指導を受けやすいような 環境づくりやアプローチの方法を検討していく必要がある また 郵送群の経年変化もみていき重症化予防の対策を考えていきたい Vol. No. 07 年 69 99

271 P-- 当日に保健指導を受ける者と受けない者の違い 医療法人社団 こいずみ る み 石鎚会 こ 小泉ルミ子 田辺中央病院 豊田 典子 健康管理センター 大村 千早 福田新一郎 目的 当センターは健診当日 医師による結果説明を 全員に実施しているが 保健指導については 割程度にとどまっ ている 本研究は 受診時に保健指導を受ける者と受 けない者の間にどのような違いがあるのかを明らかにし今後の対 策に資することを目的とする 方法 対象は平成8年4月から同年 月までに当センターでを受診した870 名 それぞれ の属性 年齢 性別 身長 体重 腹囲 血圧等の計測値 健診デー タ 生活習慣の問診について保健指導を受けた者と受けなかった 者を比較する なお当センターでは保健指導を受けるか否かは人 間ドック当日に受付で本人が申告することで決定している 分析 方法はカテゴリーデータについてはカイ2 乗検定を 数値データ については t 検定を行い 統計学的有意水準は5 未満とした 統 計処理には JMP..0を用いた 結果 受診者 870 名 男性7名 女性75名 のうち 保健指導を受けた者は74名 男性670名 女性604名 カテゴリーデータについて保健指導の 有無により差がみられたものは以下の7 点である 年代 は高い 者が 性別 は女性が また コレステロールを下げる薬を飲んで いる 体重が0 歳のころより0kg 以上増加 運動習慣がある と いう項目は はい と回答した者ほど保健指導を受けていた 逆に タバコを吸う 就寝前 時間以内の夕食 に はい と回答した者 は保健指導を受けないという結果が見られた 数値データについ ては 年齢 白血球数 T-cho HDL-c LDL-c AST HbAc 拡張期血圧 は保健指導を受けた者が高く 尿酸値 egfr は保 健指導を受けた者が低いという結果が得られた まとめ 喫煙者 や遅い夕食をとる生活習慣を持つ者は保健指導を受ける必要性が 高いにもかかわらず 受けていないことが明らかになった 今後 これらについて重点的に対応していきたい P--5 ドック受診者でみた残業時間と生活習慣との関連について 一般財団法人 きむら あ 石川県予防医学協会 や 木村 亜耶 落合 圭子 岡本 弥生 杉谷 絵理 高橋美智子 野田 潤子 佐藤 朝子 馬場菜穂子 紙尾 朋美 山崎 千晶 はじめに 長時間残業が問題となっており それが生活習慣にも 影響していると考えられる そこで単年度ではあるがドック受診 者を対象に残業時間と生活習慣との関連を検討した 対象 弊協 会で平成 6 年度にドックを受診し 現在働いている6597 名 男性 4776 名 女性 8 名 を対象とした 方法 受診者にはドック受 診前に運動や食事などの生活習慣について問診票に記入してもら い ドック当日に保健師が確認を行った 残業時間は 日の残業 時間を 時間未満 時間以上 時間未満 時間以上の 群に分 け 男女別に生活習慣との関連を検討した 結果 男女ともに群 間で年齢に差があり 残業時間が少ないほど年齢が高くなってい た また 群間でBMIに差は認めなかった 年齢を考慮して も 朝食を欠食が週 日未満 腹八分を心がける 野菜や海藻 類を多くとる 就寝前 時間以内の夕食が週に 日未満 洋食 より和食が多い 食事時間は規則的 である者の割合は残業時間 が少ない群で有意に多くがみられた また 回 0 分以上の運動 を週回以上 年以上実施している 者や 日の睡眠時間が多い 者の割合も残業時間が少ない群で有意に多くがみられた 女性で は 就寝前 時間以内の夕食が週に 日未満 食事時間は規則的 である者の割合は残業時間が少ない群で有意に多くがみられた まとめ 残業時間が長くなると特に男性では食習慣や運動習慣に 影響がみられ 生活習慣病の予防には残業が多くならないような 職場環境の改善も必要と考える P--4 健康指導が生活習慣改善意識に与える影響の検討 青森県立保健大学 健康科学部 看護学科 青森県立保健大学 健康科学部 栄養学科 天使大学 看護栄養学部 看護学科 やまだ 山田 まさし 真司 熊谷 貴子 伊藤 治幸 目的 健康指導は対象者の生活習慣に関する意識を変えることで 生活習慣を変えさせ さらに健康状態を変化させ 検査値を良好 な値に導く 本研究では栄養指導が生活習慣に関する意識に影響 を与え得たかどうかを明らかにすることを目的とした 対象 八 戸市総合健診センターで 0 年 05 年の特定健康診査を受診 し 04 年に栄養指導を受けた87 名の指導群 男性 587 名 女性 50 名 とこれに対し 性別 年齢 メタボリック シンドロー ム罹患状況でマッチングした 0 年 05 年に特定健康診査を 受診し 04 年に栄養指導を受けなかった非指導群 87 名 男性 587 名 女性 50 名 の計 674 名 方法 特定健康診査の標準的な 質問票の生活習慣改善意識に関する 項目と生活習慣に関する 項目について 05 年の回答が0 年と変化したかどうかを 指 導群と非指導群のそれぞれについて男女別で適合度検定を行 っ た 結果 生活習慣の改善の希望については 男女ともに指導群 では回答が有意に変化し 男性 p=.000 女性 p=.000 非指導群で はいずれも有意とならなかった 男性 p=.799 女 p=.50 保健指 導の希望についても 指導群ではいずれも回答が有意に変化し 男 性 p=.000 女性 p=.000 非指導群ではいずれも有意とならなかっ た 男性 p=.05 女 p=.098 考察 生活習慣の改善の希望は指導 群では男女ともにより良好な方向へ変化し 非指導群では変化し なかった 一方 保健指導の希望については指導群では保健指導 を希望しない方向に有意に変化し 非指導群では変化しなかった 指導群における保健指導を希望しないということの内訳を明らか にする必要がある 結語 指導群では男女ともに生活習慣改善意 識はより良好な方向へ変化したが非指導群では生活習慣改善意識 は変化しなかった P--6 A病院における職員の特定保健指導の効果について 一般財団法人 一般財団法人 たかはし ゆ 平成紫川会 平成紫川会 か 高橋 由華 林田 仁美 小倉記念病院 小倉記念病院 市川 里菜 大渕美帆子 清水 隈本 健康管理センター 看護部 加奈 伸生 行實えり子 目的 A 病院では平成 6 年度に健康保険組合を設立した しかし 年々医療費は増えており 個人の保険料率は増加傾向である 医療 費の抑制には 生活習慣病の予防が重要であるため A 病院健康管 理センターでは職員の特定保健指導を実施している そこで 平成 7 年度特定保健指導利用者と未利用者でデータに改善が見られたか を調査した 対象 平成 7 年度 A病院職員特定保健指導該当者 60 名 年齢48.±5.歳 男性50 のうち 6ヶ月後評価が確認できた特 定保健指導を利用した群 以下利用者群 4 特定保健指導を利用 しなかった群 以下未利用者群 57 を対象とした 方法 平成 7 年 度の特定保健指導利用者と未利用者で7 項目の検査データについて 平成 8 年度健康診断の結果と比較した 統計ソフトは SPSS5.0 for Windows を使用して統計処理を行なった 結果 指導前後の調査項 目の比較では 利用者群で体重0.6±.6kg 腹囲0.9±cm 収縮期血 圧.5±8.mmHg 拡張期血圧 0.6±9.9mmHg 血糖値 -0.±6.mg/ dl TG6.5±9.7mg/dl HDL-C-.±7.mg/dl であった 未利用者 群では 体重0.±kg 腹囲0.8±cm 収縮期血圧0.±mmHg 拡 張期血圧 -0.8±8.mmHg 血糖値 -.6±9mg/dl TG4.±9.4mg/dl HDL-C0.6±6.7mg/dl であった 利用者群 未利用者群ともに指導前 後で各調査項目に有意な改善は認めなかった 考察 利用者群で指 導前後に有意な改善が見られなかった要因として 健康診断の日か ら保健指導実施日までに期間が空いていたことで 健康に対する意 識や意欲が低下していたのではないかと考えた また 指導の対象 となる利用者群が同施設の職員であり 指導者側が若年齢であるこ とで 遠慮が生じ踏み込んだ指導ができていなかったことも考えら れた 今後は 検査データの改善を得るために 健康診断日から介 入までの期間の短縮と目標や支援内容を見直していく必要がある Vol. No. 07 年

272 P--7 ドックで行う糖尿病発症予防 掲示物の効果と今後の課題 うのう ゆ き 宇納 由樹 前多 一美 健康管理センター 柴田 優子 中西由美子 小西 陽子 浅地 孝能 高瀬 高知検診クリニック 悦子 まつお しんや 岩崎 真也 松井 恵理 健診センター 西井 裕 望月なつ美 竹村 譲 P--40 当院における受診後の電話連絡による受診勧奨の現状とそ の後のフォローアップ まつもと 松本さやか はじめに 長野市民病院健診センターは 平成26年4月に健診 施設機能評価の認定を受けました その際の指摘事項の一つとし て二次検査のフォロー状況の把握がありました 二次検査の実施 率は 主要検査項目の精密検査実施率では概ね8 割程度の実施率 でしたが 併設する長野市民病院内での実施率であり それ以外 の医療機関で受診される方の状況については全く把握できていま せんでした また 近医 かかりつけの医療機関をお勧めするケー スも多数発生しましたが 受診状況の把握ができていないことも 課題の一つでありました そこで この状況を改善すべく二次 検査の実施状況を把握する方法を構築しましたので紹介します 現状の問題点 1 二次検査の案内 返書の依頼を書面で行う仕 組みができていない 2 書面を作成する場合 結果説明の医師 の負担が大きい 3 システム対応を行う場合 大きなコストが 発生する 方法の検討 実行 二次検査案内兼返書依頼書を医師 に大きな負担をかけることなく また 最小限の開発コストで作 成できないか検討を行いました その結果 エクセルの差込印刷 を使用して作成するツールを作りました 初期導入コストは0 円 で導入できました また 日々業務においても1 日の受診者分に ついて事務担当者が約 30 分で作成できるため 医師の負担が増 えることがない仕組みを構築することができました 結果 平成 28 年度の状況については 案内作成対象者 2 949 名 返 書回収者 860 名 回収率 29 1 暫定 まとめ 1 対 象者への二次検査受診の意識付けを図ることができた 2 二次 検査管理台帳の使用により 当院 他院での受診状況を一元的に 管理できるようになった 3 返信用封筒 後納扱い を同封する ことにより回収率が高くなった 4 返書を電子カルテに取り込 むことにより外来との情報の共有化を図れた 武田 美作 元木 徳治 背景 目的 アルブミン尿をきたす原因は種 々あるが 今後の 保健指導の為 正常アルブミン尿を呈したドック検診受診者の5 年後の尿中アルブミン値の推移と変化に関わる因子を検討した 対象 方法 対象は009 年及び04 年にドック検診を受診した 9,694 名中 腎炎合併又は 既往者 5 名を除き かつ009 年に正 常アルブミン尿であった8,887 名 男性 :4,69 名 女性 :4,95 名 平 均年齢男性 :5.±9.9 歳 女性 :50.9±9. 歳 である 方法は04 年 の尿中アルブミン値の推移を調べ 009 年の各因子との関係を検 討した 結果 009 年に正常アルブミン尿の受診者の5.7 が04 年に微量 / 顕性アルブミン尿に移行し その内 86.0 が尿アルブ ミン値 00mg/g.Cr 未満であった 尿アルブミン値の変化量 Δ尿 アルブミン値 では 年齢 009 年の尿アルブミン値 HbAc が 高いほど また009 年の egfr 血色素量 血清アルブミン値 HDL-C が低いほど有意に変化量が増加した 微量 / 顕性アルブ ミン尿に移行する関連因子をみると 009 年の尿アルブミン値 加齢 糖尿病 高血圧 BMI egfr が悪化する有意な因子で HDL-C 血清アルブミンが抑制因子であった オッズ比でみると 009年の尿アルブミン値5mg/g.Cr 上昇するごとに.4倍 糖尿病 合併で.98 倍 高血圧合併で.7 倍となった 移行に影響する生 活因子では 喫煙 早食いどか食いをする 塩分の摂りすぎに注 意しているが関連した 考察 微量 / 顕性アルブミン尿に移行す る関連因子のうち 年齢以外は基礎疾患のコントロールや肥満改 善でリスクを軽減でき 生活因子では 禁煙 食生活の改善等で 介入できると考えられた 移行因子を持つ症例については CKD へ進展する可能性も考慮して保健指導を行う必要がある 三豊総合病院 近藤真喜子 山本 弥生 窪 好美 健康管理センター 遠藤日登美 内科 中津 守人 背景 当院健診センターでは 健診結果により早急な精密検査や 治療が必要な受診者へ電話連絡により受診勧奨している 受診勧 奨の対象者は主に 上部内視鏡検査にて精査加療が必要と考えら れる場合 悪性疾患が疑われる場合である しかしながら 06 年度は特に糖尿病未治療で高血糖を認める場合も受診勧奨を行っ たので報告する 方法 06 年 4 月 07 年 月に当院健診セン ターを受診し 空腹時血糖値 00mg/dl 以上または HbAc 8% 以 上で糖尿病未治療者を対象とした 対象者に直接電話連絡を行 い 受診勧奨を実施した 結果 対象者は5 名で そのうち 名が 当院内科を受診した 内科受診した対象者は HbAc 0.% で 年程前から糖尿病を指摘されていたが放置されていた46 歳男性 HbAc.8% で今回初めて糖尿病を指摘された67歳女性 HbAc 8.4% で今回初めて糖尿病を指摘された49 歳女性であった 名と もに教育入院を勧め 名が実際に教育入院で加療を行った 教 育入院で加療を行った対象者は HbAc が大幅に改善を認め 糖 尿病に対する知識も習得できた 行わなかった対象者に関しては 外来で栄養指導や合併症精査を行っていく方針とした 考察 糖 尿病患者数は増加しているにも関わらず 自覚症状の乏しい疾患 であることから健診で指摘されても放置されることも多い 網膜 症や腎症などの合併症が進行してから初めて受診される場合もあ る 電話連絡による受診勧奨を行うことにより 教育入院の受け 入れがスムーズとなり 早期の治療介入及び血糖コントロールの 改善も期待できると考える 今後 受診勧奨を実施しても内科受 診に結びつかない対象者に対して 受診を妨げている要因につい て検討し対応していくこと また軽度の糖尿病で放置されている 今回対象とならなかった受診者に対する受診勧奨の方法を検討す ることも必要であると考える Vol. No. 07 年 日 木 いわさき 桑尾 麻記 政木 明子 8月 健診における二次検査者フォローアップに関する課題への対応 か ポスター発表 第1日目 P--9 ゆ 松尾 由香 森下 恵利 末廣 史恵 講演抄録 目的 当院ドックでは医師の結果説明の後に指導が必要とされる 方のみドック事後指導を行っている その他に 糖尿病発症予防 のために何かできないかと考え 掲示物によるポピュレーション アプローチを考えた 今回は掲示物の効果と今後の課題 受診者 は何を求めているのか について考察し次年度にも活かしていき たいと考える 対象 05/4/ 06//に日帰りドックを受 診者受診し 軽食有コース受診者 958 人のうち アンケートを記 載に協力の得られた78 人を対象とした 男性 6 人 女性 490 人 性別未記入 75 人 方法 設置した掲示物について 理解したこ とや感想をアンケートに記載してもらった 結果 メカニズムの 理解として 内臓脂肪と動脈硬化の仕組みが理解できた4.5 インスリン抵抗性について知ることができた7.8 血管内の様 子が分かった 糖尿病発症予防として 内臓脂肪を減らした いと思った40.5 生活習慣を改善したいと思った. であっ た 内容の5 段階評価は とてもわかりやすい又はわかりやすい が40代以下は50 40代50代60歳以上は60 を超えていた しか し60 歳以上ではわかりにくい又はわからないと答えた人の割合が 5 と他の年代に比べて多い傾向にあった 自由記載欄の解答は 食事 運動 合併症について知りたいという項目が特に多かった 考察 年代別に結果が異なった 特に40 歳以下は保健指導希望者 が他の年代よりも多かったこと また60 代以降は掲示物だけでは 理解が不十分な傾向がみられたことにより 掲示物の内容につい て短い集団指導を行うことが効果的と思われた また合併症の中 で受診者が一番気にしていることは認知症だったので 今後認知 症と生活習慣についても積極的にお伝えしていきたい 長野市民病院 ドック検診からみた尿中アルブミン値の推移と関連因子 効果的な保健指導を実施するため 一般演題 金沢医科大学病院 P--8

273 P--4 健診当日の受診勧奨を実施してみえた今後の 課題 第 報 上都賀厚生農業協同組合連合会 上都賀厚生農業協同組合連合会 さとう み つ こ 佐藤美津子 大井 利夫 吉田 一戸 上都賀総合病院 健康管理センター 上都賀総合病院 優子 彰 田井 美穂 井上 史央 はじめに 当センターでは 次検査対象者に向けて 健診の結果と一緒に受診勧奨として紹介状を送付している 紹介 状の返信がない場合は 約 カ月後に受診勧奨の手紙を郵送して いる 平成7年度の次検査対象者は49名で 次検査受診者は 45 名 受診率は9.4 であった 平成 8 年度より 次検査受診 率向上のため 医師と相談した結果 健診当日に糖 尿病や十二指腸潰瘍 腹部超音波検査所見での腫瘍疑いなど早急 に外来受診を要する受診者を中心に 受診勧奨を促すことを取り 入れた 実施して約 8か月 受診勧奨を行った受診者の追跡調査 をしたので報告する 対象 方法 平成8年6月 平成9年月に 健診を実施し その当日に受診勧奨を促した 名に 対し 追跡調査を行った 結果. 成績書 健診結果 が本人の手元に届く前に 次検査実施のための外来受診ができた. 当日外来受診した症例のうち 次検査対象項目が糖尿病につ いては継続受診しているが 栄養指導実施のみで終了していた症 例もあった. 糖尿病 高血圧 心電図異常と複数の次検査対象 項目があり 健診当日に糖尿病センター受診 数日後脳出血で入 院した症例があった 考察 当日に受診勧奨を行うことは 疾病 の早期発見 早期治療につながると考えられる さらに当日外来 受診は有効であると思われるが 当日外来受診には 次検査を実 施する緊急度と複数の場合は優先項目の選定の見極めが必要と思 われる まとめ 健診当日の受診勧奨は有効である と実感できた 今後の課題として 診察医師 外来との連携強化 どのスタッフがかかわっても見極めと対応できるように当日受診 勧奨値や対象疾患の設定に取り組みたいと思う P--4 集団健診における二次検査受診率の向上に向けた取り組み 第 報 医療法人順秀会 医療法人順秀会 医療法人順秀会 医療法人順秀会 おかざき ゆ スカイル内科 スカイル健康管理センター 東山内科 東山健康管理センター メディカルパーク今池 守山内科 守山健康管理センター 4 か 岡崎 友香 鵜飼 宏司4 平山 治雄 椎尾 啓輔 加藤 中村 秀平 愛 加藤 当院の精密検査受診率向上に向けての取り組み 社会福祉法人 くろみや た 恩賜財団 こ 中川 済生会松阪総合病院 里美 引地 健診センターあさひ 学 寺田 尚弘 目的 005 年に健診センターを開設して以来 健診受検者は着実 に増加してきましたが 要精密検査者および要経過観察者の受 検後の把握が思うように出来ていませんでした ドック受検後の 受診状況の把握が対象者の0 ほどに留まる年もありました そ こで04 年度より受診者サービス向上の一環として受検後のアフ ターフォローの取り組みに着手いたしました 取り組み 04 年以前は受検後 0カ月経過を目処に受診状況の把 握調査の文書を受診者宛に郵送していましたが 受検日から日 が経っているため関心が薄くなっており また返信のための切手 代が受検者負担であったため返信回収率自体が0 を下回ってお りました そこで04 年度より健診結果を送付する際 要精密検 査者には医療機関宛の精密検査依頼書を添付し 受診された医療 機関より郵送していただく形式に変更しました 併せて返信用封 筒も切手不要の料金受取人払制に変更いたしました さらに受検 日より4か月を経過した時点で受診状況の把握の出来ていない方 に対し再度通知をすることにより受診の把握率の向上に努めまし た 結果 年度に実施された受検者を対象に 各項目別に集計をいたしました D指摘者の受診率は04年度が 年度は 目標 C 判定指摘者においては 04 年度が5. 05 年度は5.7 0 目標 と目標には届き ませんでしたが 受検者に対し一定の受診勧奨は出来たのではな いかと考えます 今後は以外の受検者に対しても受診 勧奨を行ない 早期発見 早期治療という健康診断の重要性をま すます浸透していきたいと考えます P--44 女性が輝く未来をつくる 乳がん検診の受診者増を目指して 医療法人財団健隆会 中島 朋子 み 黒宮タミ子 なかじま 背景 生活習慣病は長期的な側面として血管障害を起点とした心 血管 脳血管イベントの発生および悪性疾患併発の可能性が示唆 されていることから 近年 生活習慣病罹患者の増加に伴い 検 診の果たす意義は極めて大きい 前回 当院にて実施した集団 検診において生活習慣病と判定した受診者における二次検査の受 診状況およびその特徴について報告した 今回は 第 2 報として 二次検査受診率の向上に向けた取組みについて報告する 方法 06年0月より06年月に当院で健康診断を受診した一企業を 対象とし 収縮期血圧40mmHg 以上 拡張期血圧 90mmHg 以上 を高血圧症 総コレステロール40mg/dl 以上 HDL コレステロー ル0mg/dl 以上 男性 9mg/dl 以上 女性 LDL コレステロー ル40mg/dl 以上 中性脂肪00mg/dl 以上を脂質異常症 尿糖 以上 空腹時血糖 6mg/dl 以上を耐糖能異常と診断して各々要 精査と判定し 二次検査の受診状況および追跡調査を行った ま た 生活習慣病に関する調査表を作成し 健康診断受診時に聞き 取り調査を実施した 結果 各生活習慣病の診断にて要精査と判 定された者のうち 実際の二次検査受診率は 05 年は高血圧症 9名中名 脂質異常症0名中名 耐糖能異常5名中0名 06年 は高血圧症5名中名 脂質異常症75名中8名 耐糖能異常名 中 4 名であり 聞き取り調査を実施した事に対して 関心を引く 事は難しかった 生活習慣病に対して実感が伴っていない事 知 識が乏しい事が二次検査を受けない最大の理由として考えられ た 本人が実感できる対策について計画し 自己変容を高めるきっ かけをどのように働きかけていくか考察をふまえて報告する 7 40 P--4 まさみ 雅美 戸田中央 総合健康管理センター 山本 明瑞 平野 隆 目的 女性が輝く未来をつくる を目的とし 乳がん検診の受診 者増 をゴールに設定 健康チェックや 病気の早期発見 早期 治療の必要性を伝えることで 多くの人に関心を持っていただき 受診につなげ 女性だけではなく多くの人のハッピーにつながる 活動を目指す 方法. 検診を受診しない理由の仮説の設定. 仮説の検証 方 法は 職員ならびに受診者を対象としたアンケート調査. アン ケート結果より課題の抽出 4. 課題に対する改善策を検討し実践 5. 受診者数の確認 結果 アンケート結果より明らかになった課題より リーフレッ トを作成 検査内容毎のメリット デメリット 検診によってわ かること等を知った上で 自分はどうすべきかの判断材料となる 情報を掲載,500 部を作成し 地域のピンクリボンウォ ークや イベント時に配布した この活動では 自施設だけではなく 近 隣医療機関との連携を図ることができたことも大きな成果であっ た 受診者の推移は 年々増加しているが 前年度対比では微減 であった 今後もアプローチ方法の検討と 継続した啓発活動に より CSR を果たしていきたい 結語 今回の活動は 設定したゴールには僅かに届かなかったが 活動を通して得られた副産物が多々あった 近隣グループ病院 施設の事務職員女性 5 名 輝く未来作り隊 自称 KMT が中心と なり取組んできたが KMT のメンバーは年齢層や日 々の業務内 容も様々であり これまで経験したことのない体験ができたこと プロセスを通して達成感を得られたこと グループ医療機関外の 病院とも連携を図ることができたこと 職員の声を吸い上げ 改 善活動に携われたことなど モラールの向上につながる機会とも なった 輝く未来 に向け 彼女たちの更なる飛躍にも期待した い Vol. No. 07 年

274 一般演題 ( ポスター発表 ) 講演抄録 第 日目 8 月 5 日 ( 金 )

275 P--07 P--08 問診による生活習慣と内臓脂肪蓄積との関連の検討 おおしま ゆういち 大嶋 有一 平源 善宗 斎藤 博 受診者の安全を目的とした看護師による事前問診の検討 循環器内科 総合診療科 健康管理センター 公立学校共済組合近畿中央病院 公立学校共済組合近畿中央病院 公立学校共済組合近畿中央病院 東谷 典史 森本 真史 和泉 匡洋 高島 聡士 森本 真史 三井記念病院総合健診センター かなやま ゆ 藤原 高見 昌平 宏 目的 様 々な生活習慣が内臓脂肪蓄積と関連するといわれてい る そこで内臓脂肪面積 visceral fat area: VFA と生活習慣との 関連性の検討をした 対象と方法 0年8月から0年月に当 院を受診した男性 人を対象とした 内臓脂肪面積 は CT によって計測した 2 群比較は t 検定 群以上の比較には 一元配置分散分析 Bonferroni 補正 オッズ比の評価にはロジス ティック回帰分析を用いた 結果 生活習慣に関するアンケート への回答ごとに検定し VFA に有意差を認める質問を検索した ところ お腹いっぱいまで食べてしまう 肉類を週 回以上食べ ますか 卵は週 1 2 個に控えるようにしている 食生活を改善 したいと思っている 体重コントロールを行っている 飲酒習慣 身体活動度は 回答により VFA に有意差を認めた 動脈硬化症 の危険因子で調整したロジスティック回帰分析では お腹いっぱ いまで食べてしまう 卵は週1 2個に控えない 体重コントロー ルを行っていない 身体活動度が低い が内臓脂肪蓄積 VFA 00cm のリスクと考えられた 結論 男性の受診者 では生活習慣に関する質問のいくつかは内臓脂肪蓄積のリスク因 子と考えられた P--09 ピロリ菌感染について,検診受診者の誤申告が疑われた 44 例の検討 JA 岐阜厚生連東濃厚生病院内科 同健康管理センター やませ ひろひこ 山瀬 裕彦 荒田 真子 小倉こずえ 野坂 博行 神田 裕大 小島 留美 吉田 正樹 宮本 陽一 長屋 寿彦 西尾千恵子 はじめに ピロリ菌除菌者が増加している現在 胃検診において ピロ リ菌についての個人情報を予め聞き取ることは重要である しかし受診 者の申告が全て正しい訳ではない 疑問を持つことがしばしばある 今回 06 年の胃X線検診 6,90 人 において 誤申告が疑われた44 例につい ての分析を試みたので報告する 方法 ピロリ菌感染胃炎に対するX線 診断能が優れていることは 当院の成績を含め幾多の報告がある 今回 受診者の申告 ピロリ菌 IgG 抗体検査による 以後 Hp 抗体 とX線診断と を対比し 感染診断が一致しない44例 ドック6例 集検8例 を抽出し 検討した 結果 1 本人の申告 ピロリ菌 実は除菌後 5 例 2 本人の申告 ピロリ菌 実は 4 例 3 本人の申告 ピ ロリ菌 実はHp抗体 9U/ml 7例 4 本人の申告ピロリ菌 実は 例 5 本人の申告ピロリ菌 実は除菌後 例 6 本人の申告 除菌できた 実は除菌できていない 例 7 その他 例 考察 1. 3については誤申告とはいえないかもしれない 特に3 については 年前まで と報告していた経緯がある であっても その内容が問題である 問診の際 細部にわたって聞き取ることが重要で 検査したことがあるか否か 検査結果が ならば除菌後か否か 除菌 についても 何時 何処で除菌したか 1 次か2 次か 成否の検査は呼 気法か検便法か等 情報が多いほど正確さは増す 医療関係者には常識 かもしれないが 抗体価が が良いことか悪いことか紛らわしさがあ ることに留意する必要がある たとえば風疹 麻疹等の抗体 は安心 材料とされる 結論 受診者にアンケート方式で記載させるだけではな く 検査前の丁寧かつ細部にわたる問診が大切 更に受診者の申告と画 像診断に乖離があった場合 原因を追求することが重要である こ 浅野 真紀 石坂 裕子 はじめに 昨年の学会にて上部消化管内視鏡検査 以 下 FGS 受診者に対し看護師による事前問診をすることで 内視 鏡検査室の業務の効率化が図れたことを発表した今回 バリウム 以下 MDL 受診者を含め対象を約 50 名と拡大し 得られた結果 について検討したので報告する対象 06 年 8 月から07 年 月ま で 日ドック全受診者 700 名方法朝来院後に看護師による問診 を行った 負荷のかかる検査を MDL と FGS とし 事前問診導入 前と導入後において検査が後日となった件数と検査項目について まとめ比較検討した また問診に関わる看護師 9 名に対し問診す る内容に関するアンケートを実施した結果 MDL から後日 FGS と なった件数は事前問診導入前は 件 導入後は 件 FGS 予定 受診者が後日 FGS となった件数は導入前は8 件 導入後は58 件 MDL 予定受診者が後日 MDL となった件数は導入前には8 件 導 入後は 件であった健診を中止し 病院受診となったケースは導 入前件 導入後は件であったまた看護師のアンケートから問診 内容に個人差が見られた考察において最優先事項は安 全に検査が受けられることである 当センターは病院併設型施設 のため 治療中の受診者が多いのが特徴といえる 今回 当日の 情報から検査へ不利益が予想され 問診時に看護師が説明するこ とにより後日検査になる件数の増加が見られたと考えられる 短 時間に多数の受診者の検査を行うにおいて 当日の体 調を問診することで受診者個別の対応が可能となり また医師の 診察時に当日の情報を提供できたことで迅速でかつ安全な検査に つながったと考えられる さまざまな経験年数の看護師がいる中 で 問診精度を高めるための検査中止基準やアセスメント方法の 検討が引き続き重要と考えるまた受診者情報の伝達方法や記録方 法についての検討を行いさらなる安全へつながる事前問診につい て考えていきたい P--0 眼科専門病院での眼科ドック受診者における眼科疾患の発見 井上眼科病院 大宮 井上眼科クリニック いのうえ み 金山由美子 けんじ 井上 賢治 小栗 真美 黒柳 優子 加藤 善郎 高松 岡山 俊行 良子 井上 智子 川添 賢志 目的 眼科疾患は全身性疾患と同様に早期発見 早期治療が重要 である 眼科専門病院である井上眼科病院 以下 当院 では眼科 疾患の早期発見を目的として眼科ドックを0 年から開始した 年間に眼科ドックを受診した患者の特徴と眼科疾患の診断状況 を調査した 対象と方法 05 年 0 月から06 年 9 月までの間に 当院の眼科ドックスペシャルコースを受診した47例 男性94例 女性例 を対象とした 平均年齢は54.7±.0歳で 年齢は0 85 歳であった 眼科ドックでは両眼の視力検査 視野検査 ハン フリー視野スクリーニング検査プログラム中心 76 点 眼圧測定 眼位検査 涙液検査 シルマーテスト 調節機能検査 両眼視機 能検査 細隙灯検査 眼底写真撮影 光干渉断層計 OCT 検査を 施行している いずれかの検査で異常を有する症例は 次検査必 要 と診断した 判定は担当医と責任医師の2 名で行った 次検 査を当院で施行した症例についてはその結果を調査した 結果 次検査が必要と診断されたのは67 例 6.% であった 内訳は緑 内障疑い 例 網膜神経線維層厚低下 視神経乳頭陥凹拡大 視 神経乳頭出血 視野異常のいずれかを呈する 黄斑上膜疑い例 白内障疑い 例 斜視疑い4 例などであった 重複あり そのう ち 次検査を当院で施行したのは4 例 0.% であった 次検査 による最終診断は 緑内障 例 白内障 0 例 黄斑上膜 4 例 視 神経乳頭低形成例などであった 重複あり 結論 眼科ドックは 自覚症状を有さない人の眼科疾患の早期発見に有用である Vol. No. 07 年

276 P-- 健診における正常眼圧緑内障発見のための視野検査の有用 性と 緑内障と生活習慣病との関連性 長野県健康づくり事業団 つちや か よ 土屋 圭世 藤井佐知子 北村 里美 中島 松尾 銭谷 経過中に心電図 心エコー所見 共に正常化した心尖部肥 大型心筋症の1例 三越厚生事業団 循環器内科 郁夫 済 P--4 こんどう 容子 幹夫 水野 天野 近藤 修二 水野 杏一 由子 隆弘 三越診療所 田中 千裕 山下 毅 船津 和夫 症例は0 歳の男性 大学生 で定期健診の心電図で V V6の巨大 陰性 T 波がみられ 当診療所に紹介となった 平成 8 年 5 月 日 心エコーで心尖部肥厚 mm が認められたが 心機能は正常で あった 平成9年月0日心エコーでは心尖部肥厚はあるものの 6 mmに減少していた 尚 体重は84.5kg から65.4kg に減少して いた 月 0 日から胸痛等の症状があり 当診療所を受診した この時 心電図では V V6の陰性 T 波は消失していた 心電図 に変化があったので 高次医療機関に紹介した その病院では 月 4 日に心エコーを実施したところ 心尖部の肥厚は消失してい て 正常の心エコー所見であり 心筋梗塞は否定的であった こ の心尖部肥厚の正常化に体重の減量が影響した可能性も考えられ た 経過中に心電図 心エコー共に正常化した心尖部肥大型心筋 症の例を経験したので報告する Vol. No. 07 年 日 金 目的 心房細動 Af の発症には心不全などの心疾患に加えて高血 圧や糖尿病などのメタボリック危険因子や喫煙 飲酒などの生活 習慣が強く関与し 治療における生活習慣の是正 管理の重要性 が注目されている 心電図を必須とする 健診は 自 覚症状に乏しいあるいは通院歴のない新規 Af を発見し さらに生 活習慣の統合的管理に寄与することが可能である 我 々は当セン ターで新たに診断された Af 症例について検討を行 った 方法 平 成4年月から平成8年月までの5年間に当センターで人間ドッ クまたは健診を受診した07, 名 男性 5065 名 女性 名 の うち 安静時心電図上 Af を認め 6名 さらに受診によって新たに 診断されたことが確認された8名 男性4名 女性4名 を対象とし た 結果 動悸の自覚症状 ; 有り0 名 無し8 名 二次検診の診断 ; 発作性 Af0名 持続性 Af6名 詳細不明名 基礎疾患 ; 高血圧 名 脂質異常症9名 高尿酸血症8名 糖尿病5名 甲状腺機能異常 4名 脂肪肝名 メタボリック危険因子の平均 男性, 女性 は腹囲 : 87.8, 70.4cm BMI: 4.8, 7. 血圧 : 8.4/78.,./7.mmHg HDL-Ch: 58.7, 84.mg/dl TG 6, 7.8mg/dl 空腹時血糖 : 05.6, 0mg/dl HgAc 5.8, 5.9% 喫煙歴 : 非喫煙名 喫煙歴有り5名 Brinkman 係数400未満 ; 既に禁煙9 現在喫煙 名 400; 名 飲酒歴 :0 合未満名, 合7名, 合名, 合以上8 名 ただし 合以上の飲酒者はほぼ毎日飲酒していた 考察 当 センターの新規 Af も他の報告同様に男性が多く 約8倍 一方 女 性に比して肥満傾向が強かった 新規 Af の半数以上が喫煙歴を有 し ほぼ毎日飲酒していた 新規 Af の発症予防にとっても より 積極的に生活習慣の是正を指導することが肝要であると思われた しゅうじ 8月 横山 林田 目的 05 年 に 脳 心 血 管 病 予 防 に 関 す る 包 括 的 リ ス ク 管 理 チャ ートが発表された このチャ ートは脳心血管病のリスク因 子を総合的に評価し 適切な介入を行うための道標を示してい る そこで今回脳心血管病の危険因子の一つである高血圧に着 目し 高血圧と他のリスク因子との関連性について検討した 対象と方法 H8 年 月から H8 年 月の 年間に当健診セン ターを受診した50 歳から70 歳の男性 948 名を対象とした 血圧 40/90mmHg 以上の受診者および降圧剤内服者を高血圧群 HT 群 血圧 40/90mmHg 未満の受診者 降圧剤内服者は除外 を血 圧正常群 Cont 群 とした 各群において BMI 腹囲 肝機能 腎機能 脂質 血糖 尿酸の検討を行った 群間のデータ比較 には Mann-Whitney U 検定を用いた なお結果の括弧内の数字は それぞれの中央値を示している 結果 Cont 群は44 名 HT 群 は506 名であった BMI は Cont 群に比べ HT 群において有意に高 かった Cont:., HT: 4., p<0.00 また腹囲は HT 群において 有意に大きかった Cont: 84.5, HT: 87.0, p<0.00 AST Cont:, HT:, p<0.05 ALT Cont: 0, HT:, p<0.0 γ-gtp Cont: 4, HT: 44, p<0.00 は HT 群において有意に高値であった 血糖 Cont: 04, HT: 08, p<0.00 尿酸 Cont: 6.0, HT: 6., p<0.0 は HT 群において有意に高かった 総コレステロール LDL コレス テロール HDL コレステロール BUN Cre egfr に関しては 群間に有意な差はなかった 考察 高血圧を有する症例は体重 が多く 内臓脂肪も蓄積傾向であった また有意に耐糖能異常 肝機能障害 高尿酸血症を呈していた 健診の場において血圧高 値症例は減塩指導のみでなく 食事 運動に関しても積極的に保 健指導を行っていく必要性が示唆された ポスター発表 第2日目 よしこ 予防医学センター 秀一 講演抄録 当センターで新たに診断された心房細動症例についての検討 健診センター しゅういち 一般演題 P-- ふるかわ JR 広島病院 野村 七恵 目的 健診において正常眼圧緑内障早期発見には Frequency Doubling Technology FDT を使用した視野検査が有用である との報告がある 当施設でも04 年度より FDT を使用した視野 検査を導入しており その有用性を検討した また生活習慣と緑 内障の関連性についても検討した 方法 対象は04 年 4 月から 07 年 月までに公益財団法人長野県健康づくり事業団長野健康 センターで. 眼底検査のみ. 眼底 眼圧検査. 眼底 眼圧 視野検査のいずれかの検査を実施した8 名 そのうち精密検 査で緑内障と診断された受診者の検査結果を集計し検討した さ らに生活習慣問診の回答や特定健診結果との関連性についても検 討した 結果 眼底 眼圧 視野検査のいずれかの結果で精密検 査となり そのうち緑内障と診断されたのは88 名であった この うち 視野検査のみにしか異常が見られなかったのは4 人であっ た A群 視野検査以外の眼科検査で異常が見られ 緑内障と診 断された群 B群 でも 89.8 の視野検査に異常が見られた 特 定健診結果ついては 両群間で有意差は見られなかった 生活習 慣問診についても差は見られなかった 結論 当施設での検討で も 健診における視野検査は正常眼圧緑内障早期発見のためには 有用であった また 視野異常がない緑内障もあったため 眼底 検査 眼圧検査との併用が望ましい 古川 佳子 内野 悠一 高血圧と他の危険因子との関連性の検討 のむら 熊谷 信平 堤 武志 山王メディカルセンター 山王病院 循環器内科 東京大学医学部附属病院 P--

277 P--5 高齢者におけるPCI施行患者と全身血管病未発症患者の頸 動脈エコーの比較 熊本赤十字病院 医療法人杉村会 すぎむら 杉村 ゆうすけ 神経内科 杉村病院 勇輔, 堀内 健康管理部 正孝 堀内 賢二 丸林 徹 P--7 マルチプルリスクファクター症候群とメタボリック症候群に おける 動脈硬化危険因子ならびに血管年齢と肺年齢の比較 まるやま よしあき 丸山 義明 足立 雅樹 健康管理センター 清水 正雄 武永 強 倉光 薫 目的 動脈硬化の判定と事後指導は マルチプルリスクファク ター症候群 MRF 群 とメタボリック症候群 メタボ群 の二つの 視点から行われる 動脈硬化危険因子ならびに血管年齢 CAVI と肺年齢より両群を比較検討した 方法 対象は当センターで CAVI 検査と肺年齢検査を受けた282 例 MRF 群は 高血圧 高 LDL コレステロール血症 高 LDL 血症 糖尿病の三つの危険 因子のうち 二つ以上において治療中 または学会判 定基準の D 判定を満たす例 メタボ群は通常のメタボリック症候 群の診断基準を満たす例とした まず 両群において 年齢 性別 動脈硬化危険因子 血圧 LDL-C TG HDL-C FBS HbAc 腹囲 骨密度 大動脈石灰化スコア Ca スコア について比較し 次に CAVI や肺年齢との相関を検討した 成績 MRF 群は 高 齢者が多く 高血圧 高 LDL 血症が有意に多い メタボ群で 腹 囲が有意に大きい MRF 群は CAVI メタボ群は肺年齢との相関 が強い 方法 2 次に MRF 群とメタボ群の両方の基準をみたす グループ MRF メタボ群 の特徴を明らかにするために MRF メ タボ群をのぞいた c MRF 群と c メタボ群 MRF メタボ群の3 群 において 同様の検討を行った 成績 2 cmrf 群は 糖尿病の 罹患率も高かった また 拡張期血圧と LDL-C TG が c メタボ 群よりも低かった MRF メタボ群の Ca スコアは 3 群間で最も 高く CAVI と肺年齢の両方と強い関連を示した 総括 MRF 群は 高齢者 高血圧 高 LDL 血症 糖尿病などの罹患者が多く メタ ボ群とは異なった受診者背景を示す MRF メタボ群の動脈硬化 危険因子 拡張期血圧 LDL-C は MRF 群に近く 腹囲はメタボ 群に近い Ca スコアは3群間で最も高いことより 最もハイリス クな群と考えられた 動脈硬化ドック再受診時に新たに診断された冠動脈病変の検討 虎の門病院健康管理センター 虎の門病院画像診断センター おおもと 背景と目的 杉村病院は009 年に心臓血管センターを開設 血管 病を主体とした診療を行 っており頸動脈エコーをしばしば施行 している 年齢依存的に動脈硬化が進行している高齢者において も スクリーニングとして頸動脈超音波の有用性を認めるかを 明らかにすることを目的とした 方法 04 年 月から06 年 月の期間における85 歳以上で頸動脈エコーを施行した患者の内 PCI を施行した群 6 例 急性心筋梗塞 4 例 と全身の血管障害の加 療歴のない群 例で後方視的に検討し群間比較した 頸動脈エ コーは臨床検査技師が施行し診断は脳神経外科専門医 脳卒中専 門医の内名で確認した 結果 単変量解析では PCI 施行群で男性 P=0.04 喫煙 P=0.04 腎機能障害 P=0.09 最大プラー ク値 P=0.09 IMT 値 P=0.00 自宅退院 P=0.00 が高率で あった 多変量解析では IMT 値 P=0.048 自宅退院 P=0.0 腎機能障害 P=0.0 が独立した予測因子であり AIC 値もこの つの組み合わせが最小であった また ROC 曲線では IMT 値単 独では感度 4 特異度 9 で cut off 値 =.7 mm であった 考察と結論 少数群の比較ながら既知のリスクである腎機能障害 に加え85歳以上の高齢者でも PCI 施行群で IMT 値が肥厚しており 頸動脈超音波は有用と考えられた 70 歳以上では IMT 値. mm 以下が正常と報告があり 今回の ROC 曲線の cut off 値とも大差 を認めなかった 自宅退院率が PCI 群で高いのは 術後全身状態 が良好になる見込みの患者にPCIを施行している可能性があった 全身状態が保たれていれば85 歳以上でも血管リスクを精査し特に 腎機能障害や IMT の肥厚を認めれば冠動脈疾患の精査 治療を勧 めるべきと考えられた 埼玉医科大学病院 P--6 ゆ き 大本 由樹 加藤 昌之 辻 裕之 石原真木子 戸田 晶子 荒瀬 康司 天川 原 和久 茂子 椎葉 真人 宮川めぐみ 背景と目的 当センターでは複数の血管病スクリーニングを目的と して動脈硬化ドックを008年より行っている 第56回学術集会にて 04年までの冠動脈 頸動脈 腎動脈 下肢動脈に狭窄病変を有す る無症候性初回受診者の有病率は8.6 そのうち75 以上の冠動脈 病変は9 例 5.9% 冠動脈インターベンション例は6 例 0.9% と報告 したが 継続受診により新たな病変の指摘を行うことも重要な目的 の一つであると考える そこで今回は複数回受診により新たな冠動 脈病変を診断した症例について報告する 対象と方法 008年0月 より06年月までに当院動脈硬化ドックを回以上受診した5例 男性80例 女性5例 冠動脈病変については冠動脈カルシウムス コア CT 及び冠動脈 MRA 検査にて診断を行 った 結果 受診者平 均年齢は男性6歳 女性67歳 カルシウムスコア中央値は男性 女性0 0-7 であった 回目以降の受診で冠動脈 MRA か ら狭窄を疑い 冠動脈カテーテル検査の結果 加療 PCI に至った 症例は例であった いずれも無症候性であった 例目は78歳男性 で左前下行枝近位部病変を認め PCI 加療された 例目は7 歳男 性で右冠動脈遠位部病変を認め PCI 加療された それぞれ 初回 と診断時の画像及び 所見を提示する その他初回時に冠動脈石灰 化が認められカルシウムスコアが増加した例の中に進行病変を疑わ れたが 加療を要する病変を認めなかった症例が9 例あった これ らは初回時に冠動脈カルシウムスコア >0の症例であった 考察 初 回検査時に診断される症例の方が多いと思われるが 経時的変化を 追うことも重要で その中に無症候性の新規病変を認める症例は少 ないながら認めた 石灰化スコアが上昇する症例も多く存在し 注 意深く経過を追うことが必要であると考えられる P--8 当健診センターにおける脳梗塞 心筋梗塞発症リスク検査 LOX-indexの検討 富山赤十字病院 富山赤十字病院 せんだ 仙田 健診部 心臓血管 呼吸器外科 さとこ 聡子 宮津 克幸, 目的 LOX-index は 変性 LDL LOX- ligand containing ApoB: LAB と 可 溶 性 Lectin-like oxidized low-density lipoprotein receptor- slox- から算出され 早期の動脈硬化リスクや脳梗 塞 心筋梗塞の発症リスクを予測する新しい指標として注目され ている 当健診センターは 06 年度より LOX-index を導入し 健診受診者における LOX-index の結果と 他のリスクスコアとの 相関 動脈硬化関連マーカーとの関連を検討した 方法 06年4 月から07年月に当センターを受診した845名 男性4900名 女 性 55 名 のうち LOX-index を同時受検した脳梗塞 心筋梗塞 狭心症 の既往のない6名 7歳 78歳 男性9名 女性44名 を対象とした LOX-index と脳卒中 冠動脈疾患発症リスクスコ ア 吹田スコア 久山町研究 との相関をスペアマン順位相関で検 討した 健診データの中で LOX-index slox- LAB に影響を 与える説明変数を重回帰分析で検討した 結果 LOX-index と吹 田スコア 久山町研究のリスクスコアとの相関は認めなかった 吹 田 rs=0.5 久山町 rs=0.080 LOX-index には HDL 収縮期 血圧 LDL が slox-には空腹時血糖と収縮期血圧が LAB に は LDL 中性脂肪 LDL が影響する因子として考えられた 考察 LOX-index は 従来の脳梗塞 心筋梗塞の発症リスクスコアが低 いと判断される受診者に対して 別の視点から動脈硬化リスクの 注意喚起を促せる可能性がある 一方で 従来の動脈硬化リスク 因子を認める受診者が LOX-index で低リスクと評価される場合に は 古典的リスクを含めた総合的な評価 指導が必要である Vol. No. 07 年

278 P--9 大動脈石灰化と暦年齢 生物学的年齢 動脈硬化危険因子の関係 埼玉医科大学病院 まるやま よしあき 丸山 義明 足立 雅樹 健康管理センター 清水 正雄 武永 強 倉光 和彦 さがみは JA 健康管理センター あつぎ 田中 直彦 中安 邦夫 浩子 松尾 晃次 目的 健康寿命の延伸を阻害する因子として 転倒骨折などの運動器 の障害や脳血管疾患 認知症などがあり これらは運動機能低下によ り自立度の低下や寝たきり つまり要支援 要介護状態に大きく影響 するといわれている そこで 当院では集団保健指導において保健師 と管理栄養士による保健指導と連携し 0年から理学療法士による 運動機能測定や運動指導を行い 運動機能向上に向けた取り組みを報 告する 取り組み 特定健診において動機づけ支援または積極的支援 と指摘され 月に 回開催している集団保健指導に参加された方に対 して てんとう虫テストを使用してステップテスト 立ち上がりテ スト Functional Reach Test Timed Up & Go Test などの運動機 能を測定している そして 関節痛の有無などを質問した結果から歩 行年齢や転倒の危険度が判定され 理学療法士から集団または個別に フィードバックを行っている これまで てんとう虫テストを実施し てきた中で 6 歳の女性が推定歩行年齢 86 歳と判定を受け ステッ プテストや立ち上がりテストにおいてロコモ度 の移動機能低下の判 定に該当していた 後日屋外を歩行していた時に転倒され膝蓋骨を骨 折した一例を経験し 栄養指導のみならず運動指導の重要性を再確認 し 運動指導や関節痛などに対する相談やリハビリ指導も行 ってい る 考察 保健指導において チームのあるべき専門性を向上してい く中に 理学療法士の参画が必要であると考えている 今後 学校保 健や産業保健においても理学療法士が必要とされ 活躍する機会が多 くなると考えられる 今後の課題では 特定健診受診時にも運動機能 測定や歩行評価を行い 保健指導のチームの中で理学療法士が健康寿 命延伸にどのように関わっていけるかを調査し より充実した特定健 診特定保健指導を実践していきたいと考えている 東海大学 医学部付属八王子病院 健康管理センター トヨタ自動車株式会社 健康支援センターウェルポ たかはし 高橋, えいこう 英孝 護山 健悟 小澤 謙二 横地 隆, はじめに 労働安全衛生法の定期健診をに変えた場合の 医療費に与える影響を検討した報告は少ない 本研究では 人間ドッ ク受診回数別累積医療費について検討した 対象と方法 006年度までにトヨタ自動車健康保険組合の資格を取 得した06年月日現在の資格継続者で007年度に6歳以上60歳 未満の8775人を解析対象者とした 年度までのレセプ トと健診データを突合させたデータベースを作成した レセプト データからは医科点数 外来 入院 および調剤点数の合計を診療年 度ごとに集計し 健診コースを節目健診と定期健診のふたつに分類 した なお 節目健診は4年に回受診することを基本とした人間ドッ クを意味する 最初と最後の各年間の運動習慣で 運動継続 運 動なし 運動開始 運動中断 の4 群に分類した 節目健診受診 回数別の性年代別累積医療費 運動習慣変化別年代別累積医療費 および節目健診受診回数別運動習慣変化割合を求めた 結果および考察 007 年度年齢は8 59 歳 平均 46. 歳 で 男性 が6 人 平均 46.9 歳 女性が56 人 平均 45.5 歳 であった 節 目健診受診回数別の累積医療費は 男性においては 50代で受診回 数が増えるほど累積医療費が減少したが 40代では明らかな差を認 めなかった 0 代は0 回の数が少ないため評価不能 女性において は どの年代でも受診回数が増えるほど累積医療費が減少した 運 動習慣変化別の累積医療費は 運動開始群と運動継続群とで累積医 療費が減少した 節目健診受診回数別の運動習慣変化は 節目健診 受診回数が増えるほど運動開始群や運動継続群の割合が多かった 観察年数が0年未満と短期であることから結論を出すのは時期尚早 であるものの 男性50代と女性において節目健診の受診回数が多い と累積医療費が減少傾向にあり その理由のひとつとして節目健診 受診者で運動習慣の獲得者や継続者が多いことが考えられる Vol. No. 07 年 日 金 目的 メタボリックシンドローム 以下 MetS の予防は心血管系 疾患の原因となる動脈硬化の予防に重要である 受診者への生 活指導を有効に行うため MetS の新規該当と運動習慣に関する検 討を行った 方法 00 年度と05 年度の両年度に JA 神奈川県 厚生連 施設のを受診した7509 名を対象とした 00 年度の運動習慣について 体重 腹囲 BMI 血圧 耐糖能 脂 質 05 年度の MetS 該当を検討した さらに00 年度運動習慣 なしの受診者を対象に 05 年度運動習慣ありに転じた運動習慣 獲得群と非獲得群に分けて同項目を検討した 結果 対象者は男 性 6.8% 女性 6.% であり 5.±8.5 歳 mean±sd であった 00年度運動習慣あり群は80名で 運動習慣なし群は5679名で あった 05 年度の MetS 該当は運動習慣あり群で85 名 0.% うち新規該当は94 名で 運動なし群で568 名 0.0% うち新規該当 は9 名であり運動習慣の有無による5 年後の MetS 新規該当は有 意差を認めなかった OR=0.995, p= 年度運動習慣なし 群のうち 05 年度運動習慣獲得群は857 名で 非獲得群と比べ て05 年度の腹囲 体重変化 TG HDL-Chol に有意差がみられ た BMI 拡張期血圧 FBS HbAc JDS に有意差なく 収縮 期血圧は有意差があった 05 年度 MetS 該当は運動習慣獲得群 で68名 7.9% うち新規該当は7名で 非獲得群で500名 0.4% う ち新規該当は64 名であった 5 年後の MetS 新規該当は運動習慣 獲得群で有意に低かった OR=0.56, p= 結論 当施設受 診者を対象とした解析では 運動習慣の有無による MetS 新規該 当への影響は認めなかったが 運動習慣なし群に絞ると運動習慣 獲得により MetS 新規該当を予防することが示唆された 今回は 習慣獲得後の期間や他の生活習慣との関連が検討されていないた め 今後さらに解析を要する 桑畑 8月 田中 多絵 節目健診としての導入は医療費上昇を抑制するか JA 健康管理センター 間野 ポスター発表 第2日目 雅子 信三 講演抄録 佐川 しんぞう P-- 運動習慣とメタボリックシンドローム該当に関する検討 まさこ もりもと 森本 一般演題 P-- さがわ 当院における特定保健指導での理学療法士の取り組み てんとう虫テストを使用して 公益財団法人 白浜医療福祉財団 白浜はまゆう病院 南紀白浜温泉リ ハビリテーションセンター 公益財団法人 白浜医療福祉財団 白浜はまゆう病院 健 診センター 薫 目的 大動脈石灰化は 加齢や生物学的年齢と相関し 動脈硬 化の指標として用いられる 大動脈石灰化 Ca スコア の暦年齢 血管年齢 肺年齢との相関をしらべ 次に動脈硬化危険因子と の関係について検討した 方法 1 対象は2016 年 9 月より 2017 年 1 月までに当センターで胸腹部 CT における大動脈石 灰化の数より Ca スコアを計測した08名 男性67例 女性4例 まず Ca スコアと 暦年齢 血管年齢 CAVI 肺年齢との相 関を調べた 成績 1 Ca スコアは 暦年齢 r CAVI r=0.57 肺年齢 r=0. といずれの年齢とも有意な相関を示 した 方法2 対象者を Ca スコアの平均値.54±.9 と 最も 強い相関を示した暦年齢の平均値 6.4±0. 歳 より 低 Ca スコ ア低暦年齢の1 群 低 Ca スコア高暦年齢の2 群 高 Ca スコア低 暦年齢の3 群 高 Ca スコア高暦年齢の4 群にわけ 各群の Ca ス コア 暦年齢 性別 腹囲 動脈硬化危険因子 血圧 LDL-C HDL-C TG FBS HbAc CAVI 肺年齢 骨密度について比 較した 成績2 1群の暦年齢は他群に比べて有意に低く 4群 は他群に比べて有意に高い 群は他群に比べて高 LDL コレステ ロール血症 高 LDL 血症 が有意に少なく 2 群の LDL-C は1 群 よりも有意に低い 3 群の HDL-C は1 群や4 群よりも有意に低 い 4 群の TG は 3 群よりも有意に低い 群の HbAc は 3 群や4 群よりも有意に低い 群の CAVI は 他群よりも有意に 低く 4 群は他群よりも有意に高い 群と3 群の肺年齢は 2 群や4 群よりも有意に低い 群の骨密度は 4 群よりも有意に 高い 総括 高LDL血症と低HDL-Cは大動脈石灰化を促進するが 治療により 予防することができる HbAc の増加は 大動脈石 灰化を促進する JA 神奈川県厚生連保健福祉センター ら JA 神奈川県厚生連保健福祉センター P--0

279 P-- P--4 4 年間の禁煙支援を振り返って 社会福祉法人 うちぼり 恩賜財団 やすえ 内堀 康恵 小林 恭子 河村 香里 済生会京都府病院 中嶋 俊彰 幡 弘恵 中川 雅夫 病院から地域へ 健診センター 山岡 純子 奥岨 有代 山鳥 紀子 知念のり子 こいけ 目的 当センターでは 0 年 4 月から健康診査質問票で 喫煙 習慣あり と回答された受診者全員に 喫煙に関する問診票 を 実施し それを基に禁煙支援を行 ってきた 05 年頃から継年 受診者より また 同じ問診票を書くの と質問されることが 増え 禁煙支援の見直しの必要性を感じた そこで 今までの 禁煙支援の実績評価を行い 今後の禁煙サポート体制を検討す る 対象と方法 0 年 4 月から07 年 月の継年受診者,897 名 を対象に 健康診査質問票のデータを分析し 年間喫煙率 禁煙 率 再喫煙率などから当センター 受診者の喫煙状況の変化を解 析した 結果 考察 1 年間喫煙率は 0 年から5 年間横ばい で推移しており 06 年度は6 で全国よりやや低率であった 2 年間禁煙率は 禁煙支援開始前の0 年 4 月から0 年 月は 4.6 禁煙支援開始後の0年4月から04年月は4. 04 年4月から05年月は. 05年4月から06年月は. であった 禁煙支援を開始する前後を比べて 禁煙支援の効果が あったとはいえなかった しかし 0年4月から07年月の継 年 年以上 受診者の最終の禁煙率は7.9 であり 継続して禁煙 支援することにより禁煙率を上げ得ることが示唆された 3 再 喫煙率4 6名 を下げるためには 禁煙成功者は再喫煙しない 禁煙失敗者は再度禁煙できるような支援が重要である 結語 今 回 初めて禁煙支援の評価を行った しかし 喫煙に関する問診 票 については データ化していないため分析に活用できなかっ た まずは 継年受診者が拒否しない問診票を作成し データ化 するシステムの構築に取り組んでいく必要がある そして 効果 的な支援ができるスタッフを育成することが課題である P--5 小島のぞみ 武藤 亜弥 和田 明美 小池 由佳 加藤 静子 上村 博幸 細野 志穂 目的 特定保健指導 以下保健指導とする をより有用なものにす るため H7 年度にこれまでの指導を見直し 指導方法や媒体の 活用について定期的に業務検討会を開催し 指導の統一化や質 の向上に努めてきた その効果について検証したので報告する 対象 方法 当センターで特定健診を受診したA健保組合受診者 のうち H4 年度に保健指導を受け H5 年度に引き続き特定健 診を受診した者 45人 と H7年度に保健指導を受け H8年度 に引き続き特定健診を受診した者 95 人 についてそれぞれ指導 後の検査結果から保健指導の有効性を比較した 結果 H4 年度 保健指導受診者 以下Gとする で H5年度の階層化より積極的 および動機づけ支援から 情報提供 に変化した者は45 人中 90 人 6. H7年度保健指導受診者 以下Gとする で H8年度 情 報提供 へ変化した者は95人中5人.6 となり 改善者の割 合が5.5 上昇した 次に内臓脂肪に着目し腹囲 BMIの有所 見者割合の変化を見ると Gともに低下していたが 有所見 者割合の差においては Gの方が0 程度の低下が見られ 改 善者の割合が高かった さらにBMI 腹囲 血圧 HbA c 中性脂肪 HDL及びLDL Cで保健指導実施後の検査値の変 化を比較すると Gでは全項目で改善が見られた 考察 指導方 法等の変更後に指導を受けた Gでは階層化 内臓脂肪 項目別 検査値で改善がみられた これは管理栄養士の配置により 栄養 指導教材の充実 フードモデル等の媒体を使い具体的な食事指導 を行ったこと また業務検討会では 受診者自らが体の変化を認 識し 生活習慣の改善に向け行動できるよう支援するための教材 集を作成し 指導の統一化を図ったこと等が効果につながったも のと思われる 今後はさらに運動面での具体的な支援に向け 指 導力を高めていく必要があると考えている 高井 芳恵 山田 恵美 吉田 昭子4 目的 埼玉協同病院の禁煙チームは医師 保健師 薬剤師 栄養士 事 務という多職種から構成され 禁煙外来 職員の禁煙教室 e- ラーニン グ 敷地内巡視 地域での禁煙啓発活動 母親学級での学習等幅広い活 動をしている 2011 年に14 0 であった職員の喫煙率を2017 年度に 1 0 以下にする目標を掲げている 喫煙率の推移 禁煙チーム の活動から課題を明らかにした 方法 職員健診の問診票から統計を出し 喫煙率の推移をみた また敷地内巡視の結果等の現状から課題を考えた 結果 職員健診での喫煙率は2011年14 0 2012年12 8 2013 年 11 5 2014 年 10 8 2015 年 11 3 2016年10 5 で目標に近づいている 2015年に喫煙率が上昇し た原因は30代男性の喫煙率が26 9 30代女性10 4 と高かっ たことが原因であった 2016年もこの傾向はあり30代男性24 2 30 代女性 6 4 であった 敷地内巡視では患者 利用者の喫煙が目 立ち 近隣の学校からも苦情が寄せられている 日曜健診実施時に敷地内 で喫煙する例もある 考察 職員の喫煙率は低下傾向にある 30 代男性 の喫煙率が高い原因は埼玉協同病院の他 3 病院 8 診療所からの人事異動 と考えている 当院だけでなく他院所での禁煙を進める必要がある 最近 禁煙外来のある病院で職員の敷地内喫煙が発覚し 多額の診療報酬を返還 した事例が報道された 就業規則に就業時間内禁煙を明記する等の工夫も 必要である 敷地内禁煙は表示がされているが当院と道を隔てた学校側に 行き喫煙する例も多い 地域全体での保健予防を重視し 2016 年には 病院の近隣で子供から大人までの禁煙教室を開催し好評を得た 病院敷地 内の禁煙は地域や会社 自治体等の協力なしには達成しえない 病院の禁 煙チームとしてこうした方々と協力して禁煙を進めていきたい 当施設における特定保健指導の効果を踏まえた今後の取り 組みについて ぎふ綜合健診センター こじま あきお 小池 昭夫 高野 萌子5 P--6 特定保健指導の効果についての検討 一般社団法人 職場内禁煙の現状と課題 埼玉協同病院健康増進センター 埼玉協同病院看護部 埼玉協同病院薬剤科 埼玉協同病院食養科 4 埼玉協同病院外来医事課 5 医療法人社団蘇生会 まつもと 松本 ようこ 泳子 蘇生会総合病院 田中 香織 健康増進センター 山鳥 紀子 中村 昭光 目的 特定保健指導を開始して今年で8年目を迎える 当センター おける特定保健指導の方法と現状 今後の課題について検討した 対象および方法 009年から06年月末までに実施した54名 積 極的支援 6 名 動機付け支援 8 名 を対象とした これらはすべ て健診結果をもとに本人の申し出によるものである 指導は管理 栄養士を主軸に 健康運動指導士が補助し実施した 積極的 動 機付け支援ともに個別面談とし 指導の効率化を図るため詳細な 問診票および食事記録を独自に作成した これを前もって記入 返送してもらい問題点の抽出を実施 指導の方向性を決定した 更に聞き取った情報により目標の修正を行った 最終時の評価項 目は腹囲 血圧 体重の3項目とした 結果 特定保健指導実施者 54 名のうち最終評価まで継続できたの は9名 積極的支援0名 動機付け支援9名 であった 項目 腹 囲 血圧 体重 とも改善されたのは積極的支援80 動機付け支援 4. 項目の改善があったのは積極的支援0 動機付け支援 項目の改善があったのは動機付け支援 改善が見ら れなかったのは動機付け支援.7 であった 考察 継続率および改善率の高さは予想外であった これは対象 者がすでに行動変容ステージにおける準備期にあったことに加 え 積極的 動機付け支援ともに個別支援であったこと より専 門的な支援があったことによるものと考えられる 今後対象者を 拡大すれば継続率や改善率が低下するのは予測できる まとめ この結果を踏まえ 関心期をターゲットにし積極的受け 入れを開始する 今年度より専任の保健師を配属し電話やメール 手紙による勧奨を行い 保健指導実施者数の増加と改善率の維持 を目指す Vol. No. 07 年

280 P--7 特定保健指導の当日実施と後日実施の比較からみえるもの 恩賜財団 なかきた 中北 済生会松阪総合病院 ちはる 千晴 中西 健診センターあさひ 容子 村田 え 森本 信三 桑畑 浩子 弓枝 森谷 智美 目的 A 病院で特定保健指導を受けた対象者の体重 腹囲の変化 の実態を明らかにし 改善群 非改善群を比較することで 影響 を与える要因を検討し 今後の保健指導の向上につなげる 対象 平成5年6月 平成8年5月まで A 病院で宿泊を受診し 特定保健指導を終了した 積極的支援 名 動機付け支援 7 名 方法 保健指導前後の体重 腹囲の測定値を比較した また 動 機付け支援 積極的支援それぞれについて 保健指導終了後に体重 腹囲の数値が減少した者を改善群 増加または変化の無かった者 を非改善群として分類し 年齢 性別 特定健診問診票の項目で 分析した 結果 考察 動機付け支援 積極的支援共に保健指導 前後で体重 腹囲の平均値は減少した また 改善群の割合が半 数以上であり A 病院での保健指導は一定の効果が認められた 改善群 非改善群を比較すると 年齢は 積極的支援の腹囲で有 意差が見られ 若い方が改善しやすい傾向にあることが示唆され た 性別で有意差は無かった 特定健診問診票の項目では 動機 付け支援の体重 腹囲 積極的支援の腹囲において有意差はなく もともとの食生活 運動習慣 行動変容ステージに違いはなかった しかし 行動変容ステージでは改善群 非改善群ともに 6か月以 内に改善するつもり と回答した者が一番多く 6か月以上取り 組んでいる と回答した者は 非改善群の方が多かった このこと より 生活習慣を改善するつもりはあっても実行に移すのが難し い現状や 既に改善に取り組んでいても 体重や腹囲の減少に結 びつかない者もいることが明らかとなった 積極的支援の体重で は 保健指導の希望がない者は改善群の方が有意に多く 希望が ない者でも積極的な声掛けを行うことの重要性が示唆された 当施設の特定保健指導プログラムによる行動目標の削減体 重の設定が測定値に及ぼす影響について 南紀白浜温泉リハ 健診 松尾 晃次 きよかわ たくま 清川 拓馬 山下 三和 野本 一臣 東都クリニック 小林 法子 川越 未来 大坪 修 井上 洋子 佐々木明美 佐藤 寧子 勝木美佐子 目的 当施設で平成 0 年度から当院で実施している特定保健指導プログラ ムについて 行動目標の削減体重の設定が 測定値に及ぼす影響を検討した 研究方法 対象者 対象者は 特定保健指導を平成6年月から平成8年8 月に特定保健指導の初回面談を実施し 当施設の特定保健指導プログラム の積極的支援で最終評価が実施できた者とした 方法 特定保健指導時の カルテ情報をもとに 行動目標の削減体重及び初回面談から最終評価まで の体重 腹囲 血圧の変化について統計的分析を行った 倫理的配慮 本 研究は 当施設において倫理的に問題がないか審査され承認を得て行われ ている 研究に使用するデータは個人が特定されないよう非連結匿名化し 当施設内にて保管したものを使用する データの使用は 特定保健指導初 回実施時に配布する書面に明記し その旨を口頭で周知しており 対象者 は研究への参加を自由に拒否することができるとした 結果 研究対象に該当した者は49 名であった 行動目標で設定した削減体 重の平均は4.0kg SD.5 であった プログラムの初回面談から最終評価 までの体重の平均は -.7kg SD. 腹囲の平均は -.cm SD.7 収 縮期血圧の平均は-6.8mmHg SD. 拡張期血圧の平均は-8.0mmHg SD. であった 設定した削減体重がkg以上4kg未満のとき 収縮期血圧 拡張期血圧ともに最も減少していた 考察 腹囲 体重は行動目標で設定した削減体重で大きな差がなく平均的 に減少する傾向が見られた 収縮期血圧及び拡張期血圧は行動目標で設定 した削減体重がkg 以上 5kg 未満のとき顕著に減少しており 平均的な目標 が測定値に高い効果があることを示唆している また 本人にとって高い 行動目標は不安や取り組みへの緊張感を与え 血圧の変動に影響する可能 性があり 本人にとって妥当な目標を設定することが よりよい効果につ ながると考えられる Vol. No. 07 年 日 金 はじめに 当院では 特定保健指導の集団指導において 保健 師 管理栄養士 理学療法士の3 職種が分担して実施している その中の運動指導を理学療法士が担当し 教室のテーマに応じた 有酸素運動やレジスタンス運動などを指導している 今回 メタ ボリックシンドロームと糖尿病 のテーマで開催した運動指導に ついてその効果を検討したので報告する 対象と方法 対象は特 定保健指導支援中の健康教室参加者 6 名 方法は 00g のおに ぎりを摂取後45分と時間後にデキスター検査 自己検査用血糖測 定 を行い血糖値を測定した おにぎりを摂取後に 運動指導 を実施した群と実施していない群に分け 血糖値の変化を検討し た 運動指導内容は準備体操 約0分 ウォーキング 約km ウォーキング途中 カ所でスクワット 0 回 0セット 整理体操 約 0 分 を実施した 運動内容については身体能力に個人差が あり その人に応じた負荷量を調整した 結果 運動指導を実施 した群は運動指導を実施していない群に比較し 時間血糖値が 下がる傾向がみられた 考察 一般的に血糖コントロールの改善 には有酸素運動とレジスタンス運動が効果的とされており 有酸 素運動をすると運動直後に血糖値を下げる即時効果が得られると 報告されている 今回 有酸素運動とレジスタンストレーニング の運動を行なうことで 食後 時間血糖値が下がる傾向にあり 即時的な運動効果を得ることができた まとめ 参加者は即時的 な効果を確認することで 運動に対する意欲が向上し 日常での 運動習慣につながるのではないかと考えた 今後も参加者自身が 効果を確認できる内容の運動指導を行い さらに日常生活の中で 気軽にできるような楽しい運動方法を検討し 指導していきたい 一般財団法人健康医学協会 8月 た 多絵 三浦 ポスター発表 第2日目 の 木村明希子 松浪 容子 講演抄録 ま 間野 みずき P--0 特定保健指導の集団指導における運動効果 運動前後の血糖値の比較から 白浜はまゆう病院 くどう 工藤 瑞生 鈴木美佐子 臨床看護学講座 一般演題 P--9 白浜はまゆう病院 宿泊における特定保健指導の効果と改善群 非改善群の比較 公立学校共済組合 東北中央病院 国立大学法人 山形大学医学部 看護学科 久実 目的 当施設では 以前は特定保健指導該当者に健診の後日案内 を発送していたが H7 年より健診当日へと実施体制を整えた そこで 当日実施することの利点と今後の改善点を明らかにする ため 後日と当日の実施者を比較し分析したため報告する 方法 健診当日の実施開始前 年間で 当院にて健診を受け後日 に保健指導を実施した44 名 後日群 と 開始後の 年間で健診当 日に指導を実施した5 名 当日群 とを 脱落率 指導終了者の 体重 腹囲の減少量の平均値 標準的な質問票を元に健診当初の 保健指導の利用の意思をそれぞれ比較した 結果 脱落率は後日群 4. 当日群 60.8 と当日群の方が高 い結果であった 体重の減少量の平均は後日群 -.6kg 当日群 -.48kg 腹囲の減少量の平均は後日群 -.6cm 当日群 -0.79cm と 大差はないものの当日群の方がやや低い結果であった 保健指 導の利用については 当初より利用の意思のあった方は後日群 8.4 と高かったが 当日群では7.7 であった 考察 後日群は脱落率が低く指導の効果は高い結果であったの は 後日群は指導開始前より健康意識が高い利用者が多かったた めと考えられる 当日群では保健指導を受ける意思がなかった方 でも勧めにより 全体の利用は大幅に増加した 増加につながっ た要因は 一度に健診受診も保健指導も済ませたいという受診者 のニーズに合っていたこと 検査や医師の診察後で健康意識が高 まり動機付けとなったことが考えられる 今後はこれらの当日実 施の利点を生かし利用者の増加につなげ 脱落率の低下と指導効 果の向上を目指すことが課題である 共感し肯定的な表現を心が けるなど指導開始後も継続への意欲を引き出し 高まった健康意 識を保つ関わりや 時間に余裕がない利用者も継続しやすいよう なプランの改善が重要である 公益財団法人白浜医療福祉財団 ビリテーションセンター 公益財団法人白浜医療福祉財団 センター P--8

281 P-- 平成 7 年度に実施した特定保健指導実施者の平成 8 年 度の特定健診結果を比較 静岡済生会総合病院 ますだ ま ゆ み 増田真由美 健康管理センター 中村 ひらい 目的 特定保健指導を実施することにより データの改善がみら れるか確認する 方法 平成 7 年度に特定保健指導を受け評価ま で終了した男性 人 女性 8 人の健診時 初回面談時と評価時の 体重 腹囲 血圧の比較とその中で H8 年度に特定健診を受け た男性 4 人 女性 人の結果の比較と H7 年度に特定保健指導を 脱落した男性6人 女性人の H8年度の特定健診の結果を比較し た また特定保健指導終了者と脱落者の体重 kg の増減に分けて の増減値の比較も行った 結果 H7 年度に特定保健指導実施者 の次年度の支援内容は正規終了者 脱落者とも改善がみられた 特 定健診結果の比較については グラフにて表示予定 特定保健指 導終了者の体重 kg 以上減量した対象群は HDL コレステロール以 外すべて減少した 結論 考察 特定保健指導を実施することに より データの改善が見られる 少人数での確認であったが 特 定保健指導脱落者であっても 次年度の支援内容の改善が確認で きた 体重別の比較でも 体重が減少すれば多数の項目でデータ 改善傾向がみられ 体重の増加がみられた対象群でもデータ改善 している項目もあったので 今後も積極的に保健指導をすすめて いく P-- 当院での栄養診断から見た食習慣への働き掛け みやなが み さ こ 宮永美佐子 畑 栄養科 健康管理センター 五月 池永 高知県総合保健協会 まなぶ 平井 森田 学 斉 中野 幸恵 石見 寿康 中内かおり 山崎健一郎 浅海 展浩 はじめに 健診における各種検査項目の異常は 遺伝素因や生活習 慣による固有のパターンを持ち 体重増加や加齢による推移にも個 別の特徴を有している 健康長寿に向けた積極的な健康管理支援お よびフォローアップの為に 各個人の検査間相互の関係および進展 様式から現状を評価するパターンプロセス理論の構築を試みた 対象および方法 H5 ー 7 年度に当協会で特定健診に準ずる健診 を受診した高知県人のべ04970 名 男性 名 49.±6.5 歳 女性 0007名 5.0±6.4歳 血圧,GPT,γGTP,TG,LDLC,HbAc の各項目 の判定基準値以上を有所見として 異常なしおよび有所見項目で形 成する全64パターン群について 男女別に平均年令±SD 平均 BMI ±SD を求めた 肝機能および脂質検査項目の異常の組合せを基本パ ターン 各基本パターンに高血圧, 耐糖能異常が加わる過程をプロ セス 高血圧と耐糖能異常が加わったものをターミナルパターンと 定義する 各検査項目は分布特性から 血圧 収縮期 拡張期 LDLC HbAc を素因型 GPT γgtp TG を生活習慣型として定義する 結果および考察 高血圧と耐糖能異常を含むターミナルパターン は BMI と年令の関係において きわめて相関性の良い直線上 ター ミナルライン 男性 R=0.96 に並び 男性は70 歳 女性は7 歳の基 準到達線と考えた BMI から見たターミナルパターンの序列に性差 はなく 生活習慣型異常を含むパターンの出現時期 男性は0 歳代 女性は50 歳前後 とプロセスに性差があり 素因型を主体としたパ ターンプロセスには性差が少なく高齢者も多い 各パターンの年齢 分布および推移が加齢の質と関与しているとみなされ 高齢化でき るパターンプロセスへ できるだけ早期に移行する為の若壮年期の 改善努力が 健康管理上重要と見なされる P--4 労働者におけるストレス要因が高レベルにある人の生活習 慣とストレス反応の関係 不二越病院 健診センター 富山大学大学院医学薬学研究部 誠 たかまつ 目的 疾病の早期発見 早期治療 生活習慣の改善を主旨とする において 当院では受診者に対して栄養食 事診断 オプション を用意し 栄養食事指導を実施している 特 に 生活習慣の改善に関わる栄養食事指導内容を検証し 効果的 な指導方法を検討する事を目的とした 対象と方法 当院人間ドッ ク 1日コース 受診者の内 栄養食事診断を行った8名 男性名 女性5名 を対象に メタボリックシンドロームとその予備軍など の栄養食事診断結果 食事摂取状況 を検討した 結果 対象者の 内 メタボリックシンドロームに該当する者は既に内服加療があ る者0名 6 内服加療がない者0名 予備軍や脂質異常など検 査結果に異常がある者が6 名 57 であった 摂取状況と食事摂 取基準目標量との対比にて 野菜類では8 名 00 の摂取不足 油脂類では4 名 86 の摂取過剰が観られた また 摂取量申告 と管理栄養士による摂取量確認では 蛋白源5名 54 と油脂類7 名 5 に差が観られ その内 蛋白源では 名 7 油脂類 では5名 7 の者が過少申告であった その他 飲酒に関しては 純アルコール0 g程度の1 日飲酒量を基準とした所 それ以上の 飲酒のある者が6名 その内 休肝日を設けている者はいな かった 考察 メタボリックシンドロームの診断には至らずとも 何かしらの対策が必要と考えられる対象者が多く居た それらの 食事摂取傾向として 野菜類 副菜 の摂取不足が観られた事 油 脂類 脂質の多い食品 に対しての認識の相違が観られた事を踏ま えた指導が必要である また 摂取概量と摂取重量の認識差から 過少申告している者も多く観られた事から 栄養食事指導時の摂 取量確認 診断システムや問診票の見直しも必要と考えられた そして 受診者に栄養食事診断を還元していく為にも 栄養食事 診断の実施率を上げるシステムの検討も必要と思われた パターンプロセス理論の構築 検査異常パターンの推移を用いた個人の将来的健康度評価 について 公益財団法人 有美 北里大学メディカルセンター 北里大学メディカルセンター P-- 高松 み き 美紀 米納由希子 山田 京子 坪田 恵子 目的 今後の保健指導やストレスのセルフケアの援助に向け 生 活習慣とストレス反応との関係を検討した 対象 A病院で06年 度のストレスチェック 定期健診の両方を受診した49名 方法 ストレスチェックの職業性ストレス簡易調査票から < 仕事のスト レス要因 > の中で 5 段階評価の最もストレスの高い評価が1つ以 上ある者を ストレス要因高レベル群 以下高レベル群 無い者 を ストレス要因非高レベル群 に分類し 高レベル群の属性別分 布 5 因子別割合を調べた < 心身のストレス反応 > の6 因子の点 数を算出し ポジティブ心理的反応の 活気 ネガティブ心理的 反応である4 項目の合計点を ネガティブ合計点 身体反応の 身 体愁訴 とし t検定及び一元配置分散分析を行った 定期健診の 生活習慣別に 活気 ネガティブ合計点 身体愁訴 の平均値 を求め t 検定で比較した 結果 高レベル群は079 名 0.9 で 男性 0 40代 現業系 一般職 交替勤務ありで有意に高かった < 仕事のストレス要因 > の5 因子のうち自覚的な身体的な負担度が 494 名 9.7 で最も多かった < 心身のストレス反応 > で有意差 があったのは 属性別では0 40 代で 活気 が低く 事務系 管 理職で ネガティブ合計点 が高かった 生活習慣別で 活気 が高 値であったのは 身体活動有 睡眠で休養がとれている者で 低 値であったのは就寝時間以内の夕食有 夕食後に間食有の者だっ た ネガティブ合計点 身体愁訴 が高値であったのは 年間で 体重の増減が±kg 以上有 食べるのが速い 夕食後に間食有 朝 食欠食有 睡眠満足なしの者で 低値であったのは身体活動を日 時間以上有の者だった 結論 生活習慣はストレス反応に影響を 及ぼしていることが示唆され 疾病予防対策とストレスに対する セルフケア力の向上を併せた観点での保健指導も重要と考える Vol. No. 07 年

282 P--5 P--6 生活改善確認健診 の有効性について [肝機能]と[脂質]に限って JA 長野厚生連 きくち せ 富士見高原医療福祉センター な 菊池 世奈 眞道 真希 伊東美恵子 窪田 真弓 伊藤 江里 中川佐和子 坂本 五味 当クリニックにおける健康診断受診者の満足度調査解析 待ち時間調査との関連 富士見高原病院 規子 操 公益財団法人 やぐち 樋口 礼子 田所 万依 矢口さくら 行本 優子 菅野 孝子 相模原赤十字病院 相模原赤十字病院 あ べ 恭子 平井 俊男 八十川要平 背景と目的 当クリニックでは健康診断受診者に対し毎年満足度に関す るアンケート調査を実施している その中で待ち時間が長いと感じてい る受診者は決して少なくない 今回待ち時間調査と受診者アンケート調 査を同日に行うことで 実際の待ち時間と待ち時間に対する受診者の意 識及び満足度との関連について検討した 対象と方法 平成8年月0 日から月日までの日間に当クリニックで健康診断を受けた64名の うち アンケートに回答した4 名を対象とした 来院時刻及び受付を 含めた各検査の開始と終了時刻を調べ待ち時間を算出した 受診者アン ケートの中で 待ち時間が長いと感じた場所 と 健診センター内で不満 に感じたところ を複数回答可で尋ねた 実際の待ち時間と受診者が長 いと感じた場所の関連に加えて 長いと感じた場所と不満の有無につい ても検討した 結果 待ち時間が0 分以上の場所は長い順に婦人科 上 部消化管内視鏡 内科及び上部消化管 X 線であり 平均待ち時間はそれ ぞれ5 及び0分であった 長いと感じた場所があると回答した 受診者は59 名であった その内待ち時間が0 分以上の受診者はか所 5 名 か所6名 か所9名 4か所4名 5か所名であった 0か所であっ た 名は全て初回受診者であった 実際の待ち時間が長かった場所の全 てまたは一部を受診者は長いと感じていた 長いと感じた場所がありか つ不満に感じた受診者は6名0. 全て女性で 毎年受診5名 過年度 受診 名であった 総括 検査に時間がかかる場所で待ち時間が長くな る傾向があった 実際の待ち時間とそれに対する受診者の意識はほぼ一 致していた 実際の待ち時間が長くともそれを不満に感じる受診者は少 なく 満足度への影響は大きくなかった 待ち時間短縮に努めるのは勿 論のこと 待ち時間が長くても不満に繋がらないよう受診者への声掛け 等できることから改善に取り組みたい P--8 顧客満足度向上を目指すための課題 職員アンケート調査より 医療法人智健会イーストメディカルクリニック いとう 中川 岡田美千代 長谷川 英 斉藤 浩恵 八木 順子 森田 昌代 島村 智崇 目的 顧客の満足度向上にはよりよい接遇が大切である しかし 職種により対応や考え方に違いが生じたり 見習うべき点が他部 署において周知されていないと全体としてのレベルアップにつな がらない そこで各部署においての接遇に対する意識や提供すべ きサービス 対応を統一し 顧客満足度向上につなげる事を目的 として 職員に対する自己評価によるアンケート調査を実施し今 後の課題を検討した 対象 方法 全職員を対象に無記名にてア ンケート調査を行い課題を抽出した 接遇について 受診時の対 応 等項目ごとに5 段階評価方式と自由記入欄を設け 具体的な 工夫や意見を把握出来るように努めた 結果 考察 7 名全員からアンケートを回収した 自己評価とした為評価の基準 に個人差がある事が考えられるが 職種間で一定の傾向がみられ た 混雑時の健診者への声掛けや対応については8 がやや出来 ていないと答え 長時間待っている健診者がいないか全体的に把 握しきれていない 小規模施設である為 満足度向上につなげら れるきめ細かい説明やスムーズな案内誘導に対する改善が必要で ある 他部署との連携についても がやや出来ていないと答え 連携をとっているつもりでもその都度問題点が出てくるので改善 の必要性を感じている 動線管理については 毎朝のミーティン グ時に技術職 看護職 事務職 場合により医師も参加し確認や 打ち合わせをしているが 予定通りに進まない場合がある スムー ズで無駄のない動線管理を行う為には 健診全体の進行具合の 把握 他職種間への連絡や情報を共有する為に多岐に渡る専任の コーディネーターを置く必要がある それによりクリニック全体 として健診者への気配りやスムーズな検査進行へつなげ 顧客満 足度の向上につながると考える Vol. No. 07 年 日 金 はじめに 待ち時間解消サービスとして受診者に行っ た運動指導によって運動習慣を獲得できた3症例を報告する 症例1 59歳男性 現症 高尿酸血症 0年9月 0年9月に 妻の勧めで運動指導を実施した 05年0月健診受診時に フル マラソンのランナーにエントリーしたため 練習方法の指導を希 望され 筋力強化法 ストレッチ 頻度等の情報提供を行った 完走できたことの喜びの連絡を受け また練習の成果で血液デー タは正常値となった 症例2 67歳女性 現症 脂質異常症 高血圧 0年 月より運動指導実施 脊柱管狭窄症術後で実施可能な運動種目が 解らず毎年受診後指導した 年目でオーバーユースし運動を休 みがちになるがその後の指導で継続的な運動を実施中 症例 3 60 歳女性 現症 左不全麻痺 00 転移性脳腫瘍術後 による リハビリは終了し 仕事復帰したが 左腕の拘縮が強く 跛行 全身筋力低下の改善を目的として0 年 月から 年間運 動指導を実施した また 来年もお願いします との言葉をいた だいた 考察 受診者が運動習慣を獲得できたのは 運動指導を受ける事 により運動の重要性や恩恵を認識したこと 日常生活の中でも短 期的に実施可能な目標設定をし評価したこと 行動変容ステージ が前熟考期であっても周りのサポート次第では運動習慣の獲得は 可能であり 検査値の改善や自覚症状が改善することで自己達成 感が高まり生活習慣の改善につながったと示唆された きよこ 伊藤 清子 日形井志保 潤一 助川 清 國分 正恵 8月 阿部 きょうこ 健康増進センター 内科 安田 正雄 橋本 ゆみ ポスター発表 第2日目 受診者の待ち時間解消サービスとして行った運 動指導を契機として運動習慣を獲得した3症例について 溝井 和枝 鈴木 由佳 木田さとみ 講演抄録 P--7 寿泉堂クリニック健診センター 一般演題 < はじめに > 当院ドック健診センターは06 年 4 月より 予約なく 立ち寄り簡単な問診と採血を行い 結果を一両日中に郵送する 採 血だけの簡単健診 を開始した これまでドック C 判定者は何ら積 極的な介入せずに次のドックを迎えていた そこでドック終了後に 保健師が保健指導を行い か月後この 採血だけの簡単健診 を利用した 生活改善確認健診 以下 確認健診 をすすめ生活改善 に有効であるかを検討した 今回は [ 肝機能 ] と [ 脂質 ] に限って報告 する < 対象 >06年9月日から07年月日のドック 健診受診 者で [ 肝機能 ][ 脂質 ]C 判定者のうち かかりつけ医のいない近隣在 住者および受診に消極的な D 判定者 計 9 名にすすめ 実際受診 した [ 肝機能 ] のみ名 [ 脂質 ] のみ名 [ 肝機能と脂質 ]名 < 方 法 > 前回ドック時の値と06年度の値 06年度の値と 確認健診 の値の変化率を比較した また検査結果とともにアンケートを同封 し結果をまとめた < 結果 > 全員が何らかの生活改善に取り組んで いた 野菜をとる 揚げ物を控える 間食を控えるなど食習慣の改 善が9名 ウォーキングや筋トレなど運動が名 節酒が6名 重複 あり 変化率はγ-GTP が平均 0. から. 5 LDL コレス テロールが. から 0.5 で改善している例が多かった し かし HDL コレステロールは低下傾向を示した アンケートは 名 から返信があり 全員が引き続き生活改善に努めたいと回答し お おむね好評を得た < 考察 >γ-gtp と LDL コレステロールは短期間 で値が改善する傾向がみられた 年 回のドックだけでなく 気軽 な 確認健診 を利用し 短期目標を持って生活改善に取り組むこと が有効と考える 脂質代謝異常への保健指導ではHDLコレステロー ル低下を予防する視点をふまえた具体的な指導が必要と考える 湯浅報恩会

283 P--9 A病院健康管理センターにおける医療安全の取り組み 静岡済生会総合病院 いしかわ 石川 し ほ 志保 小林 なかたに 美枝 中谷 P--4 上部消化管X線検査における当日キャンセルへの対策 あおき 慶友会 ひろこ 青木 博子 石橋 宏美 慶友健診センター 宇沢整形外科 新井 弘一 小鮒 文与 井上 恵子 関野真知子 薗部 恵子 宮本 淳子 目的 当健診センターでは 上部消化管検査としてX線検査と内視 鏡検査をおこなっている 内視鏡検査は1日に実施できる人数に制 限があるため 原則X線検査を実施している しかし 上部消化管 X線検査は他の検査にくらべ当日キャンセル者が多く さらに複数 年連続で上部消化管検査未受診の方がいることが問題である そこ で 当日キャンセルの理由と未受診期間を調査し 今後の適切な受 診勧奨につなげたいと考えた 方法 05年8月から06年7月まで の 1 年間における上部消化管X線検査の該当者は4,48 名であっ た しかし実際の上部消化管X線検査実施者は,66 名であり 当 日キャンセル者数は686名 5.8 であった そのうち当日アンケー トに回答した484 名のキャンセル理由を調査し X線検査受診可能 と思われた方の未受診期間を調べた 結果 キャンセル理由を大別 すると 1 他施設で上部消化管検査実施 99 名 4. 2 既往症 等により実施不可 59 名. 3 受けたくない6 名 46.7 で あった 3の詳細では検査が苦手 66 名 9. 内視鏡検査希望 5 名 5.5 当日体調不良 名 4. 面倒くさい5 名. 午後用事あり 名 0. 等であった 受けたくないと回答した方 のうち88 名 8.9 は過去 3 年以上 上部消化管検査未受診であっ た 考察 上部消化管X線検査を当日キャンセルする理由として 受 けたくない が約5割を占め その約4割の方が連続3年以上上部 消化管検査未受診であることが明らかとなった 理由3のうち特に 連続複数年当日キャンセル者の方へは 上部消化管検査の必要性や 検査内容の説明等 適切な情報提供により受診へとつなげることが 重要であると考えた そこで 06年0月から 上部消化管X線検 査当日キャンセル者で検査可能と思われる方へ検査の必要性を説明 し受診勧奨を開始した 今後は上部消化管X線検査の当日キャンセ ル数の減少が期待できると考えた 8 4 検診システムリプレイスによる顧客満足と業務の改善について グランソール奈良 はじめに 診察を受けずに受診者を帰宅させた という事象の発 生を受け A 病院健康管理センターでは再発防止のためRCA な ぜなぜ分析を用いて他職種間で検討や勉強会を行 った 前後に アンケート調査を実施し振り返りを行ったのでその結果を報告す る アンケートは独自に作成した質問用紙を用いて無記名選択式 とした 目的 スタッフが KYK KYT RCA 分析について知る 他職種間でなぜなぜ分析を行うことで事象を共有する 目標 同 様の事象が発生しない 方法 平成 8 年 6 月に KYK KYT 7 月に RCA の勉強会を実施 その後 RCA 分析を行い そこから得られ た改善策を実施し 月になぜなぜ分析を行い再確認する 結果 事前アンケートでは用語の認知は KYK 4 KYT 60 RCA 46 であった 勉強会実施後には全て50 以上となり KYK KYT が理解できたというスタッフは00 となった RCA 勉強会の参加者は47 であったが 月のなぜなぜ分析会は80 と なった なぜなぜ分析が安全に業務を行う為に有益であったかの 質問には そう思う と答えたスタッフは80 であった また改善 策を実施後には 安心で安全な業務のために有益であった と答え たスタッフが87 であった 考察 A 病院健康管理センターは平 成 8 年 5 月に改修移転が終了した それに伴い健診業務が煩雑と なりインシデントの発生は予測された 結果から今回の取り組み は安全に業務を行うために有効であったと思われる しかし今回 の取り組みから医療安全に対する考え方の違いや 職種によるコ ミュニケーションスキルの弱さも感じた 今後医療安全に対する 認識を他職種間で共通なものにしていく取り組みが必要だと考え る 結論. アンケート結果より勉強会実施により KYK KYT RCA の認知度は向上した なぜなぜ分析を実施したことで事 象を他職種間で共有できた 勉強会開催日や時間を調整し全 員が参加できる体制を考える必要がある 医療法人社団 P--40 りゅうすけ 龍介 辻村 貴弘 田岡眞由美 山下美奈子 背景 従来利用していた検診システムでは 手作業による検査値 入力作業などの不完全な部分が多く存在した その為 ヒューマ ンエラーの発生やデータ解析ができないなど業務上の問題を抱え ていた また 検査においても進捗の確認ができず 顧客満足度 の低下にも繋がりかねない状態であった 検診システムのリプレ イスを行い データの自動取り込み 判定支援によるレポート作 成補助 検査進捗の可視化などを行い 業務改善と顧客満足改善 をすすめた 目的 06 年 6 月に検診システムのリプレイスを実 施 システム入替と同時に 検査機器や運用の見直し 改善を行っ た 結果 受診者満足の変化 受診者数の増加 業務効率の改善 等を評価したので報告する 方法 検査結果の自動連係を行う為 の検査機器の選定作業 判定基準の見直し 結果レポート 問診 票の見直し OCR 化 検査会社からの結果データ取込み PACS との連携 MWM の導入 などを行い 06 年 5 月の GW に試験稼 働を実施し 06 年 6 月からの正式稼働を行った システム入替 前後における受診者数の推移 お客様アンケートの比較を行い分 析した 結論 従来は手作業で行っていた結果値入力作業が機器 との自動連係や問診票の OCR 自動取込みによって軽減 会計の ミスや検査未実施等のヒューマンエラーが大幅に減少した また 検査進捗を画面で可視化により 待ち時間の長いお客様へのお声 がけができるようになった アンケートでは システムが刷新さ れていてすばらしい など評価したご意見もいただけた 中問診 を導入することで当日の検査オプション追加が昨年比 倍となっ た システム入れ替えの副産物として 職員がイノベーションに 対しての前向きに取り組むようになり より良いものに変更しよ う という意識が高まり システムリプレイス後も日々継続して 様々な各現場にてイノベーションが行われている P--4 子宮頸がん検診受診者及び未受診者の特徴について 第2 報 子宮頸がん検診関心度 変容ステージ からみた特 徴について 社会医療法人 にしかわ 誠光会 ひろみ 西川 博美 後藤 美希 鈴木 暸 草津総合病院 南 上野 清美 知子 二村奈菜子 久安 杏奈 際本真奈美 山崎けい子 目的 健康信念 モデルに基づいたアンケートを実施して 保健行動理論 における 変容ステージ からみた受診者の特徴を理解し受診率向上へ向け た支援を検討することを目的に本研究を実施した 方法 06年7月5日 9月9日に当センターを受診した女性受診者800名 を対象に 7名より有効回答を得た 有効回答率94.4 平均年齢 45. 歳 健康信念 ヘルスビリーフ モデルにおける4つの基本的要素をもとに 変容ステージに影響を及ぼしている要因を分析した 結果 変容ステージは 無関心期 9 人 関心期 56 人 準備期 56 人 実行期 57 人 維持期 40 人 であった 変容ステージと背景では 婚 姻歴 月経状況 と関連を認め 罹患性 重大性要因においては 自覚症 状 婦人科疾患既往歴 発症に対する不安 で関連を認めた 有益性 障 害性要因では 受診時間の確保 日時の予約 利便感 費用の負担感 羞 恥心 プライバシーへの配慮 で関連があった 認知要因では 好発年齢 罹患傾向 初期症状 早期治療方法 以外で関連を認めた p<0.00 まとめ 関心期 準備期 実行期は 内的 心理的 要因 を解決するた めの支援が必要である 維持期 は 認知面において正しい情報を有し ている者が多く 障害性要因を訴える者の割合が減る傾向を認めた 無 関心期の特徴として 50歳代 閉経後の者が多く 69 認知では総合的 知識不足の傾向があった 検診受診する行動のきっかけ については 特 にない TV ラジオ が同数で 位であったことより 行動変容に向けて 関心を高めることが大切で 情報を具体的に繰り返し伝えていくことが大 切である 検診の目的である早期発見 早期治療の為には 子宮がん検 診受診行動を向上することが必要だが 行動変容への意思を持たない 無 関心期 の者への働きかけが重要となる Vol. No. 07 年

284 P--4 インバウンドにおけるアミノインデックスがんリスクスク リーニング AICS 検査の実施について 医療法人衆済会 ど い 土井 れいこ 玲子 増子記念病院 堀田 直樹 黒川 剛 一般演題 はじめに 当院では 05 年よりを目的とした来日中 国人の受け入れを行っている 来院される方は特に がん を気 にされる方が多く 他の診断と併せてがんリスクスクリーニング AICS を希望される AICS の基準値は日本人のデータを基に設 定されている為中国人にそのまま当てはまらない事 参考値であ る を説明の上で受けていただいている また参考値であること からインバウンドでの血液検査単独での受診は不可とし 画像診 断を含むコースを設定している その結果について検討をした 対象 05年4月 06年6月の間に当院を受診した中国からの渡 航者 女性 0 名 0 70 代 男性 8 名 40 代 70 代 の計 8 名が AICS を受けた うち 名は男性 4 種 女性 5 種 それ以外は全員男 性 5 種 女性 6 種 結果 C クラスは胃 > 子宮 卵巣 > 肺 乳 膵 > 前立腺 > 大腸の順に多く B クラスは大腸 > 胃 肺 > 前立腺 子宮卵巣 膵 > 乳の順であった いずれのクラスからも同時に実 施している画像診断などからガンと診断された人はいなかった 考察 インバウンドにおける AICS は基準値の問題があるため参 考値扱いで実施しており また同時に画像診断などの実施を必須 としている C クラスが各臓器において0 8.9 であった が んと診断された症例はなかった 画像診断も同時に実施している 為 後日精密検査を希望されたケースはなかった まだ実施人数 が少ない為 今後件数を増やし所見が得られればと考えている 講演抄録 ポスター発表 第2日目 8月 日 金 5 Vol. No. 07 年 8 4

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286 演者 筆頭発表者 索引 演題番号の見方 一般演題 口頭発表 一般演題 ポスター発表 演題番号 例 期 日 1日目 日目 演題番号 --0 会場 P--0 例 ポスター 期 日 1日目 日目 索引のページ数は 講演抄録の掲載ページ 括弧 のない ページを表します

287 演題番号頁数演題番号頁数 あ 相ヶ瀬あゆ子 愛甲 孝 青木 博子 P--4 8 青木 史恵 P P-- 67 青木麻美子 青山 佳代 青山 知里 赤星 和也 -9-4 浅井 奎子 阿座上聖史 P 浅川 博 浅田 敬子 足利 一美 東 隆一郎 厚美 直孝 阿部 恭子 P--7 8 阿部 清史 天川 和久 P 天野 栄治 有田 誠司 安藤 康之 安藤 恭代 い 池上 真士 池田 義明 -7-7 井坂 昭彦 石井 香織 P 石賀 紀子 石川 志保 P--9 8 石川 廣記 -- 7 石川 雅彦 石川 守 -6-9 石黒久美子 石原 清美 石本 尚子 伊豆元弥生 市川 淳弥 伊藤 恭子 P 伊藤 清子 P--8 8 伊藤 順造 伊藤美奈子 伊東 美和 伊藤 喜久 井波美穂 犬飼早苗 井上和彦 井上賢治 P 井上富夫 井上裕美子 今井紫音 --04 今泉 拓 今泉友理佳 伊美直子 --09 煎本正博 色川加織 岩崎二郎 岩崎真也 P--9 7 岩出悦子 岩本奈里 岩本博志 シンポジウムⅤ 7 う 上田里織 植田敏弘 植田政嗣 シンポジウムⅢ 8 上田由美子 上野允理耶 上原 晋 -5-8 宇賀神卓広 後山尚久 臼井英晶 内田輝美 内田義昭 内堀康恵 P-- 78 宇納由樹 P--7 7 海原純子 市民公開講座 46 後田奈々 -4- 海野夢奈 え 江口智香 荏原太 遠藤真紀子 お 大江千恵子 大川志帆 (46) Vol. No. 07 年

288 演題番号頁数演題番号頁数 大嶋 有一 P 大城 宜誉 太田 美幸 -4-6 大武 宣輝 大谷 千尋 -4-4 大塚 博紀 大貫 裕香 大野 敦司 大橋 正俊 大橋 愛美 大橋 由貴 大渕美帆子 大洞 昭博 大本 由樹 P 大脇 和浩 岡崎 友香 P--4 7 岡田 恭子 -9-0 岡田 実 -4- 岡田 優子 岡野 麻子 岡村 香 岡本 浩代 小川 智子 -9-4 小川 正恵 小川 美咲 奥田 逸子 小口 淳 P--0 5 奥野 和代 --06 奥村 彰太 尾崎 小枝 小島美和子 P 小田 栄司 -4- 小田 瑞恵 特別企画 Ⅱ 40 シンポジウムⅢ 落谷 孝広 特別講演 07 小野 順子 小野 剛 小野 鉄也 尾上 秀彦 小野寺由美子 小畑 貴之 -4-0 小畑 祐衣 P--0 5 折原あゆみ か 皆倉美奈子 柿崎郁美 -- 4 加古美樹 河西十九三 シンポジウムⅢ 9 笠井真由美 笠原典彦 風間 純 梶田千恵子 春日有紀 片山和弥 加藤公則 加藤貴雄 -8-9 香取美里 -6-8 金山由美子 P 金子みどり 鎌田智有 神垣充宏 神長真央 神山秋広 亀井晶子 亀谷富夫 川井恵太 河合佳子 河北誠三郎 川崎 良 シンポジウムⅣ 4 川田和昭 -5-7 川村実里 菅野壮太郎 き 菊地恵観子 菊池世奈 P--5 8 菊池貴子 木口一成 シンポジウムⅢ 0 岸 清彦 岸久美子 岸本憲明 木村亜耶 P 木村達郎 木村成里 清川拓馬 P 際本真奈美 く 楠正隆 工藤優寛 Vol. No. 07 年 87(47)

289 演題番号頁数演題番号頁数 工藤 瑞生 P 窪田 健一 久保田 進 久保田浩史 藏本理津恵 栗田 明紀 栗原 照昌 久留島 仁 黒川 泰伸 黒澤 一 シンポジウムⅤ 4 黒宮タミ子 P--4 7 桑畑 浩子 -4-6 こ 小池 昭夫 P 小泉ルミ子 P-- 70 黄 菊坤 パネルディスカッション 合木祐美子 河野 晋一 パネルディスカッション 44 郡 奈穂 古賀 正史 國分 由来 P 児島 亜紀 児島 敬子 P 小島のぞみ P 児玉 省二 シンポジウムⅢ 小寺 徹 後藤 由貴 P-- 69 小林 史枝 P-- 67 小林 正夫 小林 未来 小林 保彦 小松 淳子 小宮山貴子 P 古家 大祐 シンポジウムⅠ 呉屋みなみ -- 4 小谷野 香 -- 7 五郎丸直美 近 郁子 近藤 清美 近藤 修二 P 近藤 智雄 さ 齋 龍駒 パネルディスカッション 45 齊藤実映 齊藤弥穂 齋藤洋子 -5-7 酒井 直 坂口環希 坂梨友里絵 佐川雅子 P-- 77 櫻井健一 佐々木司郎 笹田雄三 P-- 64 佐藤亜矢子 佐藤 茂 P 佐藤世津子 佐藤美津子 P--4 7 佐藤美穂 佐藤友美 佐藤理香 澤口美代子 し 塩 宏 重野利彰 -- 重山智忠 志波恵太 柴田優子 柴田陽光 シンポジウムⅤ 渋谷健司 記念講演 島本武嗣 清水一紀 シンポジウムⅠ 0 清水隆裕 清水正雄 特別企画 Ⅱ 9 清水正子 清水真実 清水康弘 下平雅規 P--0 5 下山泰彦 首藤陽子 常喜眞理 新垣 蒼 す 末次浩 (48) Vol. No. 07 年

290 演題番号頁数演題番号頁数 末廣 史恵 P 末丸 大悟 P 菅原 悦子 菅原 翼 杉原 早紀 杉村 勇輔 P 杉本 孝一 鈴木 純子 鈴木 貴幸 鈴木那央美 鈴木 宏佳 鈴木 理紗 數納 優希 せ 清野紗央里 関口 裕香 --0 関口和加子 仙石 丈晴 -6- 仙田 聡子 P 千田 裕子 田中茂美 -4-5 田中麻里 --0 田中瑞穂 田中裕二郎 P 田中幸恵 谷 瑞希 田内香紗 P--0 6 田伏洋治 樽由紀子 ち 知野知美 千葉暢子 つ 塚原由美子 塚本真 P 土屋圭世 P-- 75 土屋純 -5-7 鶴田浩子 た 高尾多重美 高木 夏海 高木 有生 シンポジウムⅡ 高島 周志 高田みか子 -6- 高橋 英孝 P-- 77 高橋 拓也 高橋 為生 -6-4 高橋 直樹 高橋 伸之 高橋真知子 高橋 有香 高橋 由華 P 高松 美紀 P 高森 行宏 P 瀧川 喜一 田口 淳一 多久和幸恵 立道 昌幸 シンポジウムⅣ 田所 和幸 田所 夕芽 P 田中 健毅 て 手島一陽 寺内逸美 照井佳子 と 土井美紀 土井玲子 P--4 8 戸崎小百合 戸塚敦子 --0 冨澤珠実 P-- 67 冨田幸子 -6-7 冨田千恵子 寅貝良子 な 直海慶子 中川高志 大会長講演 06 中川 徹 シンポジウムⅣ 7 中川 良 中北千晴 P Vol. No. 07 年 89(49)

291 演題番号頁数演題番号頁数 中島 毅彦 中島 浩貴 中島真紀子 P--0 6 中島 雅美 P 中島美智子 特別企画 Ⅱ 8 中島ゆり恵 中谷 龍介 P 中野久美子 -6- 中野 匡 シンポジウムⅣ 6 中野 真宏 中野 理果 永原 隆之 永久 友香 永松はるか -- 5 中村 一博 中村 泰士 中村 哲之 中村 夏樹 中村 文洋 中村 正和 シンポジウムⅡ 6 中村 雄二 仲本 雅子 名波 直治 浪内 美和 成澤 勉 に 西荒井宏美 西尾 康孝 P 西川 孝 西川 博美 P--4 8 西川 正憲 シンポジウムⅤ 5 西川 理沙 西舘美音子 仁科早央里 -7-7 庭野 早苗 ぬ 沼田 守 沼田 優子 沼畑 瑞穂 --07 ね 根上昌子 根本 梓 の 能條晶子 野口順子 野口稔子 P 野田紗希 野村さやか 野村秀一 P-- 75 野本尚彦 は 裴 英洙 -6-6 橋本利恵子 長谷川文教 長谷川英 長谷部靖子 -8-9 畑中孝輔 八田悦子 P-- 64 服部宜裕 花井佑子 塙 智史 濱野 涼 林 愛 -5-7 林 志保 林 秀樹 -4-5 原口 誠 春間 賢 番場一成 ひ 東山聖彦 平井久美 平井 学 P-- 80 平谷 惠 広瀬 寛 ふ 福井絵美 (40) Vol. No. 07 年

292 演題番号頁数演題番号頁数 福井 基裕 -6-0 福井 敏樹 シンポジウムⅡ 福井 道明 シンポジウムⅠ 福田 彰 藤井 千紘 藤井 恭代 P--0 6 藤岡 早苗 富士岡 幸 藤川 るみ シンポジウムⅠ 09 藤本 壮八 藤原 祥子 P 船津 和夫 古川 佳子 P-- 75 古堅 裕 古谷 亮 へ 逸見佳代 -6-4 ほ 穗苅 市郎 P 星 研一 P 星野千夏子 -6-5 星野 留里 穂高 正枝 --05 堀越 隆之 -5-8 堀場知嘉子 堀本 葉子 -8-9 本郷 嘉史 本田 律子 本間 聡起 ま 前島 信也 前田 愼 正岡 博幸 P 馬嶋健一郎 桝田 出 増田真由美 P-- 80 松尾 由香 P--8 7 松澤 範子 松下 宏美 松嶋 良佳 P-- 69 松田 華加 松原夕子 松村広美 松本昌子 松本吉郎 特別講演 8 松本さやか P 松本泳子 P 松山純也 間庭基行 間野多絵 P 丸山 晃 丸山敦史 丸山義明 P P み 水島孝明 水島ゆかり --0 水田正能 水野杏一 溝上祐香 緑川三由希 宮川宏之 宮崎 滋 教育講演 0 宮﨑美菜子 --0 宮崎美雪 宮下みゆき 宮田亮平 招待講演 08 宮永美佐子 P-- 80 宮本かすみ 宮本祐一 三輪一二三 P む 武藤繁貴 シンポジウムⅡ 5 武藤奈瑠美 村上綾子 P 村田雅弘 村松真也 -4-6 村本あき子 シンポジウムⅡ 4 室 繁郎 シンポジウムⅤ 6 も 茂木雪江 --08 森 香織 守岡 謙 Vol. No. 07 年 9(4)

293 演題番号頁数演題番号頁数 森川 浩安 森本 信三 P や 矢口さくら P--6 8 矢島 春花 矢島 麻衣 矢島 義昭 -6-0 安田 貢 安田 洋二 -9-4 柳澤 裕之 特別講演 9 山門 實 山川久美枝 山口 綾美 山崎 知子 山崎 英孝 山崎真奈美 山下 由佳 山下 陽子 -6-4 山城 麗子 山瀬 裕彦 P 山田 香織 おもてなし講演 山田 尚史 山田 昌和 シンポジウムⅣ 5 山田 真司 P 山田 雄介 P-- 65 山中 義之 山本 晃 山本 茂 山本 修三 パネルディスカッション 4 山森 藍子 り 李徳衡 ろ 呂軍 わ 若林真理子 若原 卓 脇本敏裕 渡邉早苗 渡邉真路 渡辺成美 -7-7 渡邉弘美 渡部昌樹 パネルディスカッション 4 渡邊友紀子 渡部良枝 渡部美穂子 渡会敦子 ゆ 弓狩 加恵 弓削 幸恵 よ 横山 勇 吉田 卓史 吉田 泰行 吉原 尊樹 吉村 理江 (4) Vol. No. 07 年

294 演題番号 頁数 J Jian Peng MA IS K Kaburaki Junichi IS-0 57 M Murakami Kazuo IS-0 56 N Nishizaki Yasuhiro IS-0 56 S Sakuma Takahiro IS Vol. No. 07 年 9(4)

295 非常口 医薬品 医療機器展示出展企業一覧ソニックシティビル棟地下 階第 展示場 サービスヤード ( 荷捌き所 ) 49 ドリンク 休憩 ドリンク 0 ドリンク 調光室 B 48 ドリンク ドリンク 休憩 A 受付 No. 出展社名 株式会社 VIPグローバル 株式会社ハーディ 東ソー株式会社 4 株式会社アストロステージ 5 パナソニック株式会社アプライアンス社 6 花王株式会社 7 富士フイルムメディカル株式会社 8 株式会社インボディ ジャパン 9 タック株式会社 0 フォーク株式会社 株式会社日立製作所 カールツァイスメディテック株式会社 東レ メディカル株式会社 4 伏見製薬株式会社 5 アルケア株式会社 6 カイゲンファーマ株式会社 7 株式会社サン プラニング システムズ 8 株式会社 OSK 9 リコージャパン株式会社 0 東芝メディカルシステムズ株式会社 株式会社分子生理化学研究所 株式会社トンボ アークレイマーケティング株式会社 4 共同印刷西日本株式会社 5 ソニー生命保険株式会社 6 株式会社精研 No. 出展社名 7 株式会社ウイスマー 9 MCヘルスケア株式会社 9 デンカ生研株式会社 0 日研ザイル株式会社 RIZAP 株式会社 味の素株式会社 株式会社イリモトメディカル 4 キヤノンライフケアソリューションズ株式会社 5 株式会社かんでんエンジニアリング 6 株式会社アプロンワールド 7 株式会社エスアールエル 8 フクダ電子株式会社 8 株式会社トプコン A 一般社団法人 日本家族計画協会 40 DeSCヘルスケア株式会社 4 キヤノンITSメディカル株式会社 4 株式会社クリュートメディカルシステムズ 4 協和メデックス株式会社 44 日本事務器株式会社 46 ドコモ ヘルスケア株式会社 46 Optos 株式会社 47 株式会社リクルートホールディングス 48 株式会社エクセル クリエイツ B ウェルネス コミュニケーションズ株式会社 49 株式会社メルシー 94 (44) Vol. No. 07 年

296 ソニックシティビル棟地下 階第 展示場 ~ 第 5 展示場 D C 書籍販売 ドリンク EV EV EV 締切 EV EV EV 給湯室 No. 出展社名 50 株式会社 NTTデータ信越 5 積水ハウス株式会社 5 フクダコーリン株式会社 5 株式会社ホスピタルネット 54 株式会社 NTTドコモ 55 株式会社石川コンピュータ センター 56 株式会社ニデック 57 株式会社エムティーアイ 58 富士ゼロックス関東株式会社 59 パナソニックヘルスケア株式会社 60 株式会社マーストーケンソリューション 6 エプソン販売株式会社 6 seca 株式会社 6 GEヘルスケアジャパン株式会社 64 株式会社東陽テクニカ 65 キッセイコムテック株式会社 66 株式会社タニタ 67 株式会社ユネクス No. 出展社名 68 株式会社日本医療データセンター 69 NKメディコ株式会社 70 アイテック阪急阪神株式会社 7 凸版印刷株式会社 7 都ユニリース株式会社 7 特定非営利活動法人こどもたちのこどもたちのこどもたちのために 74 株式会社アルファインターナショナル 75 富士通株式会社 76 株式会社サインポスト 77 株式会社アイエスゲート 78 株式会社エスシーシー 79 セーレン商事株式会社 80 株式会社ヘルスケアシステムズ 8 株式会社高橋型精 8 株式会社アリトンシステム研究所株式会社 8 栄研化学株式会社 C 書籍販売 / 株式会社日本病院共済会 D 関東リオン株式会社 Vol. No. 07 年 95(45)

297 協賛企業 団体一覧 第 58 回日本学会学術大会を開催するにあたり 下記の皆様よりご協賛を賜りました ここに深甚たる感謝の意を表します 協賛 第 58 回日本学会学術大会学術大会長中川高志 株式会社アネシス SMBC 日興証券株式会社 大宮支店 MSD 株式会社 税理士法人江本 & パートナーズ 司法書士法人えん道グループ 株式会社エンパイアー 一般社団法人大宮医師会 大宮ソニックシティ株式会社 株式会社 GALA MIZUNO GALA BAR MIZUNO ケイ薬局 パレスホテル店 一般社団法人埼玉県医師会 公益財団法人埼玉県産業文化センター 埼玉縣信用金庫 埼玉スバル自動車株式会社 株式会社埼玉りそな銀行 株式会社サトウ商会 医療法人社団じあい会メディカルスキャニング大宮 医療法人社団心英会 介護老人保健施設 なのはなの里 セキグチシステム販売株式会社 有限会社相和総合不動産 大新東株式会社埼玉営業所 有限会社太盛 大和証券株式会社大宮支店 株式会社高島屋 大宮店 株式会社ダスキン東洋商会 有限会社田中 ( かしや ) 東海東京証券株式会社大宮支店 東京慈恵会医科大学 産業医学の会 医療法人藤仁会藤村病院 ニスコ株式会社 日本電算機販売株式会社 株式会社日本病院共済会 株式会社八十二銀行 ファイザー株式会社 富士ゼロックス関東株式会社 プレオピニオンさいたま 丸宮食品株式会社 株式会社ミズホメディー 株式会社武蔵野銀行 株式会社ライズ すし堺 リコージャパン株式会社 広告掲載企業 株式会社アネシス アルフレッサファーマ株式会社 栄研化学株式会社 EIZO 株式会社 エーザイ株式会社 株式会社 OSK 小野薬品工業株式会社 カイゲンファーマ株式会社 神田通信機株式会社 有限会社関東放射線 サーマル化学産業株式会社 埼玉スバル自動車株式会社 医療法人社団じあい会メディカルスキャニング大宮 シーメンスヘルスケア株式会社 シスメックス株式会社 株式会社秀飯舎 株式会社そごう 西武そごう大宮店 第一三共株式会社 大日本住友製薬株式会社 株式会社タキザワ漢方廠 中外製薬株式会社 デンカ生研株式会社 東芝メディカルシステムズ株式会社 東ソー株式会社 日本生命保険相互会社 株式会社ハーディ 株式会社パレスエンタープライズ ( パレスホテル大宮 ) パレスセントラルスポーツ株式会社 ( パレスセントラルフィットネスクラブ ) 株式会社日立製作所 富士フイルムメディカル株式会社 伏見製薬株式会社 株式会社保健科学研究所 株式会社三越伊勢丹 株式会社ミレニア 武蔵コーポレーション株式会社 名鉄観光サービス株式会社 さいたま支店 株式会社ヤナセ 株式会社ライズ すし堺 ホームページバナー広告企業 株式会社アサヒ シーアンドアイ 株式会社アップオンリー AD 96 (46) Vol. No. 07 年

298 ランチョンセミナー共催企業 アストラゼネカ株式会社アリーアメディカル株式会社栄研化学株式会社株式会社 LSI メディエンスカールツァイスメディテック株式会社塩野義製薬株式会社積水メディカル株式会社武田薬品工業株式会社東芝メディカルシステムズ株式会社東レ メディカル株式会社株式会社ビー エム エル伏見製薬株式会社ミヤリサン製薬株式会社ロシュ ダイアグノスティックス株式会社 アボットジャパン株式会社アルケア株式会社株式会社 MCBI 大塚製薬株式会社シーメンスヘルスケア ダイアグノスティクス株式会社株式会社精研大正富山医薬品株式会社デンカ生研株式会社東ソー株式会社株式会社トプコン富士フイルムメディカル株式会社富士レビオ株式会社ロコモチャレンジ! 推進協議会 出展企業 アークレイマーケティング株式会社 株式会社アイエスゲート アイテック阪急阪神株式会社 味の素株式会社 株式会社アストロステージ 株式会社アプロンワールド 株式会社アリトンシステム研究所 アルケア株式会社 株式会社アルファインターナショナル 株式会社石川コンピュータ センター 株式会社イリモトメディカル 株式会社インボディ ジャパン 株式会社ウイスマー ウェルネス コミュニケーションズ株式会社 栄研化学株式会社 株式会社エクセル クリエイツ 株式会社エスアールエル 株式会社エスシーシー NKメディコ株式会社 株式会社 NTTデータ信越 株式会社 NTTドコモ エプソン販売株式会社 MCヘルスケア株式会社 株式会社エムティーアイ 株式会社 OSK Optos 株式会社 カールツァイスメディテック株式会社 カイゲンファーマ株式会社 花王株式会社 株式会社かんでんエンジニアリング 関東リオン株式会社 キッセイコムテック株式会社 キヤノンITSメディカル株式会社 キヤノンライフケアソリューションズ株式会社 共同印刷西日本株式会社 協和メデックス株式会社 株式会社クリュートメディカルシステムズ 特定非営利活動法人こどもたちのこどもたちのこどもたちのために 株式会社サインポスト 株式会社サン プラニング システムズ GEヘルスケアジャパン株式会社 株式会社精研 セーレン商事株式会社 seca 株式会社 積水ハウス株式会社 ソニー生命保険株式会社 株式会社高橋型精 タック株式会社 株式会社タニタ DeSCヘルスケア株式会社 デンカ生研株式会社 東芝メディカルシステムズ株式会社 東ソー株式会社 株式会社東陽テクニカ 東レ メディカル株式会社 ドコモ ヘルスケア株式会社 凸版印刷株式会社 株式会社トプコン 株式会社トンボ 日研ザイル株式会社 株式会社日本医療データセンター 一般社団法人 日本家族計画協会 日本事務器株式会社 株式会社ニデック 株式会社ハーディ パナソニック株式会社 アプライアンス社 パナソニックヘルスケア株式会社 株式会社日立製作所 株式会社 VIPグローバル フォーク株式会社 フクダコーリン株式会社 フクダ電子株式会社 富士ゼロックス関東株式会社 富士通株式会社 富士フイルムメディカル株式会社 伏見製薬株式会社 株式会社分子生理化学研究所 株式会社ヘルスケアシステムズ 株式会社ホスピタルネット 株式会社マーストーケンソリューション 都ユニリース株式会社 株式会社メルシー 株式会社ユネクス RIZAP 株式会社 株式会社リクルートホールディングス リコージャパン株式会社 ( 五十音順 ) 07 年 7 月 日現在 Vol. No. 07 年 97(47)

299 A B (48) Vol. No. 07 年

300 JR REI Vol. No. 07 年 99(49)

301 次期 ( 第 59 回 08 年 ( 平成 0 年度 ) 学術大会について. 学術大会長加藤公則 ( 新潟大学大学院生活習慣病予防検査医学講座教授 一般社団法人新潟県労働衛生医学協会 ). 開催期日 08 年 8 月 0 日 ( 木 ) 日 ( 金 ). 会場新潟県新潟市朱鷺メッセ ( 新潟コンベンションセンター ) ホテル日航新潟 4. メインテーマ人が 人らしく 生きるために 健康長寿に寄与できるを目指して 次々期 ( 第 60 回 09 年 ( 平成 年度 ) 学術大会について. 学術大会長井上和彦 ( 一般財団法人淳風会健康管理センター副センター長 ). 開催期日 09 年 7 月 5 日 ( 木 ) 6 日 ( 金 ). 会場岡山県岡山市ホテルグランヴィア岡山 岡山コンベンションセンター他 00 (40) Vol. No. 07 年

302

10075 口頭発表 身体活動 8 月 31 日 ( 金 ) 8:30~9:20 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 口頭発表 診断 -その他 8 月 30 日 ( 木 ) 11:00~12:20 第 5 会場 朱鷺メッセ 3F 中会議室

10075 口頭発表 身体活動 8 月 31 日 ( 金 ) 8:30~9:20 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 口頭発表 診断 -その他 8 月 30 日 ( 木 ) 11:00~12:20 第 5 会場 朱鷺メッセ 3F 中会議室 登録番号 発表形式 演題番号 カテゴリー 発表日 時間 会場 部屋名 10000 口頭発表 2-8-12 検査法 ( 遺伝子 新技術 ほか ) 8 月 31 日 ( 金 ) 14:00~15:10 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 306+307 10001 口頭発表 1-2-10 プレナリーセッション 8 月 30 日 ( 木 ) 16:00~17:30 第 2 会場 朱鷺メッセ 2F 中会議室

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司会・演者の皆様へ 発表 討論時間 言語について 司会 演者の皆様へ ( 日本人 ) 1. 司会の先生は 開始 15 分前までに会場右手前方の次司会席までお越しください 2. 演者の先生は ご自身の発表 15 分前までに次演者席にお越しください 3. 発表 討論時間 言語については 下記を参照してください 4. 時間を厳守し 遅延のないようお願いいたします 2018 年 6 月 19 日現在 別途ご案内しております スライド言語

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3. 呼び出し緊急の場合を除き 会場内の呼出し等はご遠慮ください 緊急の場合のみ 総合案内までお越しください 専用の用紙をご用意しておりますので 必要事項をご記入いただきます そちらを会場内に設けておりますインフォメーションボードに提示いたします なお 携帯電話 PHS は会場内では電源をお切りいた 参加者へのご案内 1. 参加受付 参加費について 受付方法事前参加登録者事前登録された方は 参加証 ( ネームカード ) と抄録集を忘れずにご持参ください 当日は 受付付近にネームカードホルダーを設置しておりますので お取りください 参加証 ( ネームカード ) をお忘れになった場合は 総合案内にてお申し出ください 当日参加登録者当日参加受付をされる方は 当日参加登録用紙に必要事項をご記入の上 当日受付にて参加費をお支払いください

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