日本語学習者にとって、日本語の丁寧体と普通体の使い分け、すなわちスピーチレベルシフトの習得は難しいと言われている
|
|
|
- さなえ かたづ
- 7 years ago
- Views:
Transcription
1 修士論文 ( 要旨 ) 2012 年 1 月 初対面二者間会話におけるスピーチレベルシフトとその指標的意味 指導宮副ウォン裕子教授言語教育研究科日本語教育専攻 210J3005 篠崎佳恵
2 目次 用語の定義 1 第 1 章はじめに 研究の背景 研究の目的 本論文の構成 2 第 2 章先行研究 母語場面のスピーチレベルシフトに関する先行研究 接触場面のスピーチレベルシフトに関する先行研究 指標性に関する先行研究 本研究の位置づけ 8 第 3 章調査概要 調査協力者 調査方法 9 第 4 章分析方法 文字化の基準 スピーチレベルの分類基準 スピーチレベルの判定基準詳細 12 第 5 章分析 グローバル分析 ローカル分析 19 第 6 章総合的考察 普通体の指標的意味について 普通体の unmarked use と marked use 普通体の unmarked use/marked use と相手の印象の関連 接触場面におけるアイデンティティ 共同作業者 について 母語場面と接触場面における規範の相違について スピーチレベルの選択と聞き手の評価 心的距離の見積もり 44 第 7 章まとめと今後の課題 46 参考文献 a 添付資料 1: インタビューシート i 添付資料 2: 同意書 ii 添付資料 3: 文字化資料 iii
3 キーワード スピーチレベルシフト接触場面指標性タスク言語の社会化 要旨日本語学習者にとって 日本語の丁寧体と普通体の使い分け すなわちスピーチレベルシフト ( 以下 SL シフト ) の習得は特に難しいと言われている そのため これまで母語場面や接触場面の談話を対象として SL シフトの機能や 学習者の特徴を明らかにする多くの研究がなされてきた しかしながら 大部分の研究は初対面の 1 回の接触のみを対象としており 時の経過につれて変化する人間関係の実態を考察した実証的研究の蓄積は乏しい 加えて これまでの研究では Brown & Levinson(1987) のポライトネス理論を基に SL シフトを ポライトネス ストラテジー として一面的に捉えたものが多く SL シフトの多様性 多義性を十分に説明できたとは言えない この解明のために 本研究では新しいアプローチとして指標性の概念を用いた 本研究は 母語場面および接触場面の同年代初対面二者間会話における SL シフトに着目し その指標的意味を明らかにすることを目的とする Cook(2008) では ウチの関係にある会話参加者間の談話で用いられる丁寧体に着目し その指標的意味を考察している その結果 丁寧体は Self-presentational Stance( 姿勢を正す ) を直接指標し それがウチの文脈で用いられる場合は 責任者 知識がある者 遊び など様々な社会的アイデンティティやアクティビティを間接的に指標することを明らかにした その上で 言語形式が指標する意味を社会的文脈に照らして理解することが コミュニケーション能力を向上させる上で非常に重要だとしている 本研究は Cook( 前掲書 ) の考察結果に基づき 初対面会話で用いられる普通体の指標的意味を明らかにしようとするものである 本研究で使用したデータは 稿者が収集した母語場面 3 組 接触場面 3 組 各 4 回分の準自然談話と その文字化資料 およびフォローアップインタビューである 調査協力者は 20~30 代の日本人 9 名 中国人 3 名 ( 日本語上級 ) であった 自然な会話を持続させるため 短期留学生のためのパンフレットを作る という作業を 1 対 1 でしてもらい その様子を録画 録音した 分析方法としては 各ペアのスピーチレベルの比率および変遷を量的に明らかにするグローバル分析と 個々の発話に着目して動的かつ相互構築的な指標的意味を質的に明らかにしていくローカル分析の 2 種を行った グローバル分析の結果 母語場面においては同年代の初対面会話で丁寧体を基本レベルとすることが規範と考えられていること 2 者間のスピーチレベルは全体的にほぼ相似をなすこと等がわかった 接触場面においては 日本語母語話者が普通体 非母語話者が丁寧体を基本レベルとした不均衡な状態で会話を進めたペアが多かったこと等が明らかになった ローカル分析では 普通体の直接的指標を聞き手への意識が低くなる off-stage の情意的スタンスと捉えて分析を行なった 母語場面では 1) 独り言 2) 感嘆 3) 引用 4) 共同作業者などのアクトやアイデンティティが 普通体により間接的に指標されていることがわかった 接触場面では これらに加え 5) 母語話者支援者のアイデンティティも観察された これらの例から 普通体と 心的距離 上下関係 を直接的に結びつけることはできず 普通体は実際の談話において社会的文脈に応じた多様な指標的意味を持っていることが示された 総合的考察では 初対面場面における普通体の使用には上記 1)~5) のように 心的距離 や 上下関係 に直接寄与しない unmarked use と それ以外の marked use があることを示した unmarked use/marked use の比率は会話参加者の互いの印象に影響を与えており これを考慮に 1
4 入れることで SL の変遷および人間関係の変化について より深い理解が可能になることが明らかになった また 本研究の談話収集において内容重視のタスクを取り入れたことで アイデンティティの交渉過程を観察することが出来た 接触場面においては 日本語母語話者 対 非母語話者 という二項対立的な立場と それに相対する対等な 共同作業者 という立場を 会話参加者が動的かつ双方向的に構築していたのである このことからは 教室授業にタスクを取り入れる有用性も示唆された 最後に 母語場面と接触場面では SL の選択に対する評価や心的距離の見積もりにおいて 差異があることがわかった 相互行為の前提となる共通の規範が存在しない接触場面においては 指標性の解釈も母語場面とは異なる これが 母語場面と異なる結果をもたらしたと考えられる 2
5 参考文献 生田少子 井出祥子 (1983) 社会言語学における談話研究 月刊言語 Vol.12, No.12, 伊集院郁子 (2004) 母語話者による場面に応じたスピーチスタイルの使い分け 母語場面と接触場面の相違 社会言語科学 第 6 巻第 2 号, 宇佐美まゆみ (1995) 談話レベルから見た敬語使用-スピーチレベルシフト生起の条件と機能 - 学苑 662 号, 宇佐美まゆみ (2001) 談話のポライトネス ポライトネスの談話理論構想 談話のポライトネス pp.9-58 国立国語研究所. 宇佐美まゆみ (2007) 改訂版: 基本的な文字化の原則 (Basic Transcription System for Japanese: BTSJ)2007 年 3 月 31 日改訂版 宇佐美まゆみ研究室 ( usamiken/btsj pdf)(2011 年 6 月 20 日 ) 岡本能里子 (1997) 教室談話における文体シフトの指標的機能 丁寧体と普通体の使い分け 日本語学 16 (3); 上仲淳 (2007) 中国語を母語とする上級日本語学習者のスピーチレベルの選択基準 大阪大学言語文化学 Vol.16, 久保田賢一 (2000) 構成主義パラダイムと学習環境デザイン 関西大学出版部. 陳文敏 (2000) 日本語母語話者の会話に見られる 中途終了型 発話 表現形式及びその生起の理由 言葉と文化 第 1 号, 陳文敏 (2004) 台湾人上級日本語学習者の初対面接触会話におけるスピーチレベル シフト 日本語母語話者同士による会話との比較 日本語教育論集 20, pp 国立国語研究所中山晶子 (2003) 親しさのコミュニケーション くろしお出版ネウストプニー, J. V. (1981) 外国人場面の研究と日本語教育 日本語教育 45, ネウストプニー, J. V. (1995) 新しい日本語教育のために 大修館書店. 三牧陽子 (2002) 待遇レベル管理からみた日本語母語話者間のポライトネス表示 初対面会話における 社会的規範 と 個人のストラテジー を中心に 社会言語科学 第 5 巻第 1 号, 三牧陽子 (2007) 文体差と日本語教育 日本語教育 134 号, 山下仁 (2006) ポライトネス研究における自明性の破壊にむけて ましこ ひでのり編著 ことば / 権力 / 差別 言語権からみた情報弱者の解放 pp 三元社. 吉川友子 (2009) 異文化交流 の実際 滞日留学生と日本人の相互行為分析から 野呂香代子 山下仁編著 新装版 正しさ への問い 批判的社会言語学の試み pp 三元社. Brown, P. and Levinson, S. (1987). Politeness : Some universals in language usage. Second edition. Cambridge University Press. Cook, H. M. (2008). Socializing Identities through speech style. Buffalo: Multilingual Matters. Ochs, E. (1988). Culture and language development: Language acquisition and language socialization in a Samoan village. Cambridge: Cambridge University Press. Ochs, E. (1996). Linguistic Resources for Socializing Humanity, In J. J. Gumperz and S. C. Levinson (eds.), Rethinking Linguistic Relativity (pp ) Cambridge: Cambridge University Press. Schieffelin, B. and Ochs, E (1986). Language Socialization, Annual Review of Anthroppology 15,
Microsoft Word - 217J3001.docx
修士論文 ( 要旨 ) 2019 年 1 月 対面式タンデム学習がもたらす教室内学習への影響 国際化を目指す大学における活動実践報告から 指導宮副ウォン裕子教授 言語教育研究科日本語教育専攻 217J3001 久米ひかり Master s Thesis(Abstract) January 2019 Influence on Classroom Study by face-to-face Tandem
学位請求論文審査報告要旨 2015 年 7 月 8 日 申請者喬曉筠論文題目ビジネス コミュニケーションにおける依頼と断り 日本語母語話者と台湾人日本語学習者との比較から 論文審査委員 石黒圭栁田直美近藤彩 1. 本論文の内容と構成本論文は ビジネス コミュニケーションのなかでも重要な 交渉という場
Title ビジネス コミュニケーションにおける依頼と断り : 日本語母語話者と台湾人日本語学習者との比較から Author(s) 喬, 曉筠 Citation Issue 2015-07-31 Date Type Thesis or Dissertation Text Version none URL http://hdl.handle.net/10086/27394 Right Hitotsubashi
早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月
早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月 本研究は ネパール人日本語学習者 ( 以下 NPLS) のリズム生成の特徴を明らかにし NPLS に対する発音学習支援 リズム習得研究に示唆を与えるものである 以下 本論文 の流れに沿って 概要を記述する 第一章序論 第一章では 本研究の問題意識 意義 目的 本論文の構成を記した
博士論文概要 タイトル : 物語談話における文法と談話構造 氏名 : 奥川育子 本論文の目的は自然な日本語の物語談話 (Narrative) とはどのようなものなのかを明らかにすること また 日本語学習者の誤用 中間言語分析を通じて 日本語上級者であっても習得が難しい 一つの構造体としてのまとまりを
博士論文概要 タイトル : 物語談話における文法と談話構造 氏名 : 奥川育子 本論文の目的は自然な日本語の物語談話 (Narrative) とはどのようなものなのかを明らかにすること また 日本語学習者の誤用 中間言語分析を通じて 日本語上級者であっても習得が難しい 一つの構造体としてのまとまりを構成する 談話展開技術がどのようなものか明らかにすることである そのため 日本語母語話者と学習者に言葉のないアニメーションのストーリーを書いてもらった物語談話を認知機能言語学の観点から分析し
修士論文 ( 要旨 ) 2014 年 1 月 アニメ好きな学習者へのインタビューから見るビリーフ変容 指導堀口純子教授 言語教育研究科日本語教育専攻 212J3012 山同丹々子
修士論文 ( 要旨 ) 2014 年 1 月 アニメ好きな学習者へのインタビューから見るビリーフ変容 指導堀口純子教授 言語教育研究科日本語教育専攻 212J3012 山同丹々子 目次 第 1 章はじめに 1 1.1 用語の定義 1 1.2 研究の背景 2 1.3 研究の目的 6 第 2 章先行研究 7 2.1 学習リソース 7 2.2 ビリーフ 7 2.3 アニメ授業実践報告 10 第 3 章調査概要
相互行為における不同意の会話分析研究 ―マルチモダリティの視点から―
相互行為における不同意の会話分析研究 マルチモダリティの視点から 日本語教育学分野 M1 詹暁嫺 1 1. はじめに 日常の会話では しばしば不同意という行為が遂行される しかしながら 次に同意が期待される先行発話に対して不同意を行うのは Brown and Levinson(1987) のポライトネス理論から考えると 相手のポジティブ フェイスを脅かす行為である したがって 不同意を行うには 対人関係に配慮して様々に工夫する必要がある
甲37号
氏名 ( 本籍地 ) LE CAM NHUNG( ベトナム ) 学位の種類 博士 ( 文学 ) 学位記番号 甲第 75 号 学位授与年月日 平成 28 年 3 月 16 日 学位授与の要件 昭和女子大学学位規則第 5 条第 1 項該当 論 文 題 目 ベトナム人日本語学習者の産出文章に見られる視点の表し方及びその指導法に関する研究 - 学習者の< 気づき>を重視する指導法を中心に- 論文審査委員 (
238 古川智樹 機能を持っていると思われる そして 3のように単独で発話される場合もあ れば 5の あ なるほどね のように あ の後続に他の形式がつく場合も あり あ は様々な位置 形式で会話の中に現れることがわかる では 話し手の発話を受けて聞き手が発する あ はどのような機能を持つ のであろ
238 古川智樹 機能を持っていると思われる そして 3のように単独で発話される場合もあ れば 5の あ なるほどね のように あ の後続に他の形式がつく場合も あり あ は様々な位置 形式で会話の中に現れることがわかる では 話し手の発話を受けて聞き手が発する あ はどのような機能を持つ のであろうか この あ に関して あいづち研究の中では 主に 理解して いる信号 堀口1 7 として取り上げられているが
Exploring the Art of Vocabulary Learning Strategies: A Closer Look at Japanese EFL University Students A Dissertation Submitted t
Exploring the Art of Vocabulary Learning Strategies: A Closer Look at Japanese EFL University Students MIZUMOTO, Atsushi Graduate School of Foreign Language Education and Research, Kansai University, Osaka,
2. 先行研究及び本研究の課題 2.1 日本語の敬語について敬語は敬意表現の一種である 文化庁 (2000) によれば敬意表現とは次のようなものである 敬意表現とは, コミュニケーションにおいて, 相互尊重の精神に基づき, 相手や場面に配慮して使い分けている言葉遣いを意味する それらは話し手が相手の
他者の敬語使用に関する意識調査 日本語母語話者を対象として ダイ アンチ 1. はじめに現代の日本社会では 国際化 少子高齢化など様々な変化が見られ そのような社会状況の変化は人々の言語生活にも影響を与えている 特に 近年では日本に在住する外国人が増加している 平成 2 年末時点で 日本国内の在留外国人数は 206 万 6,44 人であり 日本人と外国人が接触する機会はますます増えている そのように外国人が日本人と接触し
国際交流基金バンコク日本文化センター日本語教育紀要第 11 号 (2014 年 ) タイ 日接触場面における 誘い / 依頼 - 断り 談話における弁明の発話行為の研究 Triktima LEADKITLAX 1. 本稿の背景と目的日本社会もタイ社会もコミュニケーションをするには 言語的 社会言語的
国際交流基金バンコク日本文化センター日本語教育紀要第 11 号 (2014 年 ) タイ 日接触場面における 誘い / 依頼 - 断り 談話における弁明の発話行為の研究 Triktima LEADKITLAX 1. 本稿の背景と目的日本社会もタイ社会もコミュニケーションをするには 言語的 社会言語的 社会文化的 な知識が必要である しかしながら 様々な社会があるのと同様に それぞれの社会に適用されるコミュニケーションの運用能力が存在する
教職研究科紀要_第9号_06実践報告_田中先生ほか04.indd
9 2017 3 89 実践報告 小学校国語科学習における物語創作の授業開発 単元 とべないほたる第 13 巻を創ろう! の 型を用いる指導技術の分析 田中博之 蛯谷みさ 1. 問題意識 PISA 2006 p10 OECD PISA 1 2005 20 8 2011 p. 20 20 2006 p. 20 2013 p. 33 2011 20132010 2012 90 9 2007 2008 5
<4D F736F F D E382E32372E979B82D982A98C7697CA8D918CEA8A77975C8D658F575F93FC8D6594C52E646F6378>
日本語学習者の発話量と言語テストの得点の関連性について 李在鎬 ( 筑波大学 ), 村田裕美子 ( ミュンヘン大学 ) 小林典子 ( 元筑波大学 ), 酒井たか子 ( 筑波大学 ) 1. 研究背景学習者コーパスとは, 言語学習者の産出データを格納したデータベースのことである 一般的には, 学習言語の熟達度 (proficiency) の差が言語使用にどのようなバイアスを与えるかを調査する目的で使用する
T_BJPG_ _Chapter3
第 3 章 研究方法 3.1 研究のデザイン本研究では 処理されたデータが数字ではない その上 本研究に処理されることは言葉や物事の実際の状況である そのために使用される研究方法は定性的記述法 (Qualitative Descriptive) である (Sudaryanto, 1992: 62). 記述する方法では研究者がデータ分類によって データに関する特徴を挙げられる それに そのデータの性質的及びほかのデータとの関係に関することを判断する
修士論文概要 パラ言語情報の伝達と日本語教育 - コンテクストにおける言語化と音声の調整 - 早稲田大学日本語教育研究科 古賀裕基 第 1 章序論本章では, 研究背景, 研究目的, 本論文の構成について述べる コミュニケーションを考える際, 単に伝えたい言語情報のみを伝達するだけではなく, 場面や人
パラ言語情報の伝達と日本語教育 - コンテクストにおける言語化と音声の調整 - 早稲田大学日本語教育研究科 古賀裕基 第 1 章序論本章では, 研究背景, 研究目的, 本論文の構成について述べる コミュニケーションを考える際, 単に伝えたい言語情報のみを伝達するだけではなく, 場面や人間関係に適した気持ちまで伝える必要がある そのためには どのようなことばで伝えるか ということと同時に, どのような言い方で伝えるか
ポライトネスの視点から見た中上級日本語学習者の発話 依頼と断りの発話行為より 眞鍋 雅子 要旨本稿では 日本語の習熟度が異なる学習者に 依頼 と 断り の発話 タスクを与え 異なるタイプの場面と習熟度が学習者の発話産出に影響 があるかどうかを調査した また 日本語学習者がこれらの発話タスク を産出す
ポライトネスの視点から見た中上級日本語学習者の発話 依頼と断りの発話行為より 眞鍋 雅子 要旨本稿では 日本語の習熟度が異なる学習者に 依頼 と 断り の発話 タスクを与え 異なるタイプの場面と習熟度が学習者の発話産出に影響 があるかどうかを調査した また 日本語学習者がこれらの発話タスク を産出する際に どのような困難が生じたかをポライトネスの視点から 事例ごとに質的に分析した 異なるタイプの場面とは
回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ
心理 生理 病理 科目の内容指導法自閉症教育総論 単位数履修方法配当年次 2 R or SR 3 年以上 科目コード EG4735 担当教員 青木真澄 わが国で, 自閉性障害のある児童生徒に学校教育が行われてから約 30 年の年月が経過している 彼らの 障害の程度に応じて, 通常の学級や通級指導教室, 特別支援学級, あるいは特別支援学校で多様な教育が 行われてきた しかし, 未だなお, 彼らに効果的であると実証された指導方法は確立されていない
NCRB 開発の趣旨と活用方法 - 自然会話教材作成支援機能を中心として - 宇佐美まゆみ 1.NCRB 開発の背景と趣旨 NCRB (Natural Conversation Resource Bank) とは BTSJ (Basic Transcription System for 注 Japa
2016 年日本語教育国際研究大会パネル発表 2016 年 9 月 10 日 ( 土 ) 自然会話を素材とする教材の意義と NCRB(Natural Conversation Resource Bank) データベース 宇佐美まゆみ ( 国立国語研究所 ) 木林理恵 ( 日本学生支援機構 ) 磯野英治 ( 名古屋商科大学 ) 本パネルでは NCRB(Natural Conversation Resource
修士論文(要旨)
修士論文 ( 要旨 ) 2010 年 1 月 英語母語話者の不定冠詞の捉え方 指導小池一夫教授 国際学研究科言語教育専攻 208J4010 津波佳典 目次 序論 1. 冠詞の性質と構造..3 1.1. 冠詞の種類と機能...3 1.2. 不定冠詞の発達と数詞 one との共通点 相違点.....20 1.3. 不定冠詞と他品詞の関連性...31 2. 冠詞と名詞の関わり. 36 2.1. 名詞の可算性
博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文
博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文 目次 はじめに第一章診断横断的なメタ認知モデルに関する研究動向 1. 診断横断的な観点から心理的症状のメカニズムを検討する重要性 2 2. 反復思考 (RNT) 研究の歴史的経緯 4 3. RNT の高まりを予測することが期待されるメタ認知モデル
24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン
京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 2017 23 小学校英語における児童の方略的能力育成を目指した指導 泉 惠美子 京都教育大学 Developing students strategic competence in elementary school English classes Emiko IZUMI 2016年11月30日受理 抄録 小学校外国語活動においては 体験的な活動を通してコミュニケーション能力の素地を育成すること
修士論文 ( 要旨 ) 2015 年 1 月 てしまう とその縮約形 ちゃう の研究 - 評価的意味を中心に - 指導新屋映子教授言語教育研究科日本語教育専攻 213J3023 黄麗
修士論文 ( 要旨 ) 2015 年 1 月 てしまう とその縮約形 ちゃう の研究 - 評価的意味を中心に - 指導新屋映子教授言語教育研究科日本語教育専攻 213J3023 黄麗 Master s Thesis (Abstract) January 2015 A Study of "-Te Shimau" and its Contracted Form "-Chau": Focusing on
58 1 Labov (1972) narrative (temporal juncture) (narrative clause) narrative Labov (1972) narrative Labov and Waletzkey (1967) narrative q Abstractw O
13, 2003 9 * : () ( ) () ( / ) 4 1. * KATO Yoko: [ 57 ] 58 1 Labov (1972) narrative (temporal juncture) (narrative clause) narrative Labov (1972) narrative Labov and Waletzkey (1967) narrative q Abstractw
インドネシアの高等教育における日本語教育現状と課題
インドネシアの高等教育における日本語教育現状と問題 Wawan Danasasmita / UPI 1. インドネシアの高等教育における日本語教育の主な歴史インドネシアにおける日本語教育は長い歴史を持っている インドネシアの高等教育における日本語教育の歴史は大きく区分すると 1960 年代の主要国立大学で日本語教学科が開講した 創成期 地方 私立大学へと拡大していった1980 年代の 発展期 I そして大学院レベルに広がっていった1990
目次 第 1 章序論... 1 第 1 節待遇コミュニケーション研究の変遷と課題 コミュニケーションにおいて場面を考慮する重要性 待遇表現研究のこれまで 待遇コミュニケーションの概要 待遇コミュニケーション教育の目的と課題
評価プロセスの多様性の共有による 待遇コミュニケーション教育に関する考察 2016 年 7 月 早稲田大学大学院日本語教育研究科 田所希佳子 目次 第 1 章序論... 1 第 1 節待遇コミュニケーション研究の変遷と課題... 1 1. コミュニケーションにおいて場面を考慮する重要性... 1 2. 待遇表現研究のこれまで... 4 3. 待遇コミュニケーションの概要... 7 4. 待遇コミュニケーション教育の目的と課題...
広東語母語話者の促音の知覚と生成 ― 広東語の「入声(にっしょう)」による影響を中心に
早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要 論文題目 広東語母語話者の促音の知覚と生成 広東語の 入声 ( にっしょう ) による影響を中心に 張婉明 2 0 1 1 年 9 月 第 1 章序章本研究は 香港の広東語母語話者を対象に促音の知覚と生成に調査を行うことによって 広東語の入声 ( にっしょう ) が促音の習得に与える影響を明らかにするものである 本研究のきっかけとなったのは広東語母語話者による
改訂版 :基本的な文字化の原則(Basic Transcription System for Japanese: BTSJ)によるトランスクリプトを用いた研究方法(コーディングの仕方)2011年改訂版
改訂版 : 基本的な文字化の原則 (Basic Transcription System for Japanese: BTSJ) によるトランスクリプトを用いた研究方法 ( コーディングの仕方 )2011 年改訂版 宇佐美まゆみ 目次 1. はじめに... 2 2. 全ての発話文をコーディングする場合... 2 3. 分析対象が現れた発話文だけをコーディングする場合... 4 4. ライン中に分析対象とする要素が複数ある場合のコーディング...
870727_ガイドブック2016_vol1.indd
VOL.1 VOL.2 VOL.3 2016 I N D E X C h e c k! 3 C h e c k! 4 5 1 2 3 6 4 C h e c k! 5 7 8 9 10 11 12 Q Q Q A A A Q A C h e c k! 13 14 1,531,513 72,364 3,737,465 1,110,000 3,337,105 1,119,421 C h e c k! 774,000
断るという行為の認識の仕方が断り表現の選択に与える影響
1 断るという行為の認識の仕方が断り表現の選択に与える影響 山田恵美子 放送大学新潟学習センター 要旨学習者に語用知識の習得を促すには 語用論的転移が生じることに関与する要因を解明する研究を一層進める必要がある 断りはフェイスを脅かす行為 (FTA)(Brown & Levinson 1987) になり得るので FTA の度合に応じて断り表現が選択されると想定する 選択された表現が異なる時は 表現選択に影響を与えるとされる変数の捉え方が異なると想定されるが
Microsoft Word - 博士論文概要.docx
[ 博士論文概要 ] 平成 25 年度 金多賢 筑波大学大学院人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 1. 背景と目的映像メディアは, 情報伝達における効果的なメディアの一つでありながら, 容易に感情喚起が可能な媒体である. 誰でも簡単に映像を配信できるメディア社会への変化にともない, 見る人の状態が配慮されていない映像が氾濫することで見る人の不快な感情を生起させる問題が生じている. したがって,
Microsoft Word - 概要3.doc
装い としてのダイエットと痩身願望 - 印象管理の視点から - 東洋大学大学院社会学研究科鈴木公啓 要旨 本論文は, 痩身願望とダイエットを装いの中に位置づけたうえで, 印象管理の視点からその心理的メカニズムを検討することを目的とした 全体として, 明らかになったのは以下のとおりである まず, 痩身が装いの一つであること, そして, それは独特の位置づけであり, また, 他の装いの前提条件的な位置づけであることが明らかになった
- 2 -
- 2 - - 3 - (1) (2) (3) (1) - 4 - ~ - 5 - (2) - 6 - (1) (1) - 7 - - 8 - (i) (ii) (iii) (ii) (iii) (ii) 10 - 9 - (3) - 10 - (3) - 11 - - 12 - (1) - 13 - - 14 - (2) - 15 - - 16 - (3) - 17 - - 18 - (4) -
2 1980 8 4 4 4 4 4 3 4 2 4 4 2 4 6 0 0 6 4 2 4 1 2 2 1 4 4 4 2 3 3 3 4 3 4 4 4 4 2 5 5 2 4 4 4 0 3 3 0 9 10 10 9 1 1
1 1979 6 24 3 4 4 4 4 3 4 4 2 3 4 4 6 0 0 6 2 4 4 4 3 0 0 3 3 3 4 3 2 4 3? 4 3 4 3 4 4 4 4 3 3 4 4 4 4 2 1 1 2 15 4 4 15 0 1 2 1980 8 4 4 4 4 4 3 4 2 4 4 2 4 6 0 0 6 4 2 4 1 2 2 1 4 4 4 2 3 3 3 4 3 4 4
1 (1) (2)
1 2 (1) (2) (3) 3-78 - 1 (1) (2) - 79 - i) ii) iii) (3) (4) (5) (6) - 80 - (7) (8) (9) (10) 2 (1) (2) (3) (4) i) - 81 - ii) (a) (b) 3 (1) (2) - 82 - - 83 - - 84 - - 85 - - 86 - (1) (2) (3) (4) (5) (6)
習う ということで 教育を受ける側の 意味合いになると思います また 教育者とした場合 その構造は 義 ( 案 ) では この考え方に基づき 教える ことと学ぶことはダイナミックな相互作用 と捉えています 教育する 者 となると思います 看護学教育の定義を これに当てはめると 教授学習過程する者 と
2015 年 11 月 24 日 看護学教育の定義 ( 案 ) に対するパブリックコメントの提出意見と回答 看護学教育制度委員会 2011 年から検討を重ねてきました 看護学教育の定義 について 今年 3 月から 5 月にかけて パブリックコメントを実施し 5 件のご意見を頂きました ご協力いただき ありがとうござい ました 看護学教育制度委員会からの回答と修正した 看護学教育の定義 をお知らせ致します
日本語「~ておく」の用法について
論文要旨 日本語 ~ ておく の用法について 全体構造及び意味構造を中心に 4D502 徐梓競 第一章はじめに研究背景 目的 方法本論文は 一見単純に見られる ~ておく の用法に関して その複雑な用法とその全体構造 及び意味構造について分析 考察を行ったものである 研究方法としては 各種辞書 文法辞典 参考書 教科書 先行研究として ~ておく の用法についてどのようなもの挙げ どのようにまとめているかをできる得る限り詳細に
課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください
課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください 課題研究の進め方 Ⅰ 課題研究の進め方 1 課題研究 のねらい日頃の教育実践を通して研究すべき課題を設定し, その究明を図ることにより, 教員としての資質の向上を図る
神田外語大学留学生別科 2019 年 か もく概 科目 がいよう要 ひっしゅうかもく 必修科目
神田外語大学留学生別科 2019 年 か もく概 科目 がいよう要 ひっしゅうかもく 必修科目 もくじ目次 じっせんに 実践日 ほん本 ご 語 ( レベル 1,2,3,4) 1-4 ページ インターアクション ( レベル 2,3,4,5,6) 5 ページ インターアクション ( レベル 7) 6 ページ ぶんぽう 文法 ( レベル1,2,3) 7 ページ ぶんぽうどっかい 文法読解 ( レベル4,5,6)
修士論文 ( 要旨 ) 2015 年 1 月 付帯状況を表す X ヲ Y ニ に関する考察 指導新屋映子教授 言語教育研究科日本語教育専攻 213J3025 周阳
修士論文 ( 要旨 ) 2015 年 1 月 付帯状況を表す X ヲ Y ニ に関する考察 指導新屋映子教授 言語教育研究科日本語教育専攻 213J3025 周阳 Master s Thesis(Abstract) January 2015 The Japanese Adverbial Phrase "X Wo Y Ni" for Indicating Attendant Circumstances:
ICTを軸にした小中連携
北海道教育大学附属函館小学校教育研究大会研究説明平成 29 年 7 月 27 日 主体的 対話的で深い学び を保障する授業の具現化 ~ 学びの文脈 に基づいた各教科等の単元のデザイン ~ 研究説明 1. 本校における アクティブ ラーニング (AL) について 2. 本校の研究と小学校学習指導要領のつながり 3. 授業づくりに必要な視点 AL 手段 手法授業改善の視点 本校の研究 PDCA サイクル
6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ
6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 できることを表す表現が分かる 既習の表現を使って紹介できることをさせる 既習の can, can't の表現を十分に想起させる 本単元の簡単な形のデモンストレーションを見せる (T1) ( 修学旅行でできることを 3 つ紹介する ) 本単元で習得するべきことを考える デモンストレーション後 どんなことを言っていたか尋ねる 本単元では
「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて
主体的 対話的で深い学び の 実現に向けて 國學院大學教授田村学 学習指導要領改訂の方向性 新しい時代に必要となる資質 能力の育成と 学習評価の充実 学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力 人間性の涵養 生きて働く知識 技能の習得 未知の状況にも対応できる思考力 判断力 表現力等の育成 何ができるようになるか よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を共有し 社会と連携 協働しながら
( 続紙 1) 京都大学博士 ( 教育学 ) 氏名田村綾菜 論文題目 児童の謝罪と罪悪感の認知に関する発達的研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は 児童 ( 小学生 ) の対人葛藤場面における謝罪の認知について 罪悪感との関連を中心に 加害者と被害者という2つの立場から発達的変化を検討した 本論文は
Title 児童の謝罪と罪悪感の認知に関する発達的研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 田村, 綾菜 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2011-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/142261 Right Type Thesis or Dissertation Textversion
