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1 マンション アパートなどの 水道料金の算定方法 詳細版 唐津市水道局

2 目次 1 はじめに 水道料金算定の種類 市の設置する各戸メーターによる各戸検針 各戸請求 私設メーターによる各戸検針 各戸請求 均等割算定 遵守事項 所有者等の変更に関する届出 差水量算定の実施 ( 各戸検針各戸請求適用の集合住宅等のみ ) お問合せ先 問答集 (Q&A)... 11

3 1 はじめにマンションやアパートなどの集合住宅やテナントビルなど ( 以下 集合住宅等とします ) の水道料金について 平成 26 年 4 月より一定の条件を満たせば集合住宅等の各戸 ( 各部屋 ) の水道使用者に対して直接水道料金を請求できるようにするとともに あわせて 各戸に市の水道メーターが設置されていない集合住宅等についても 各戸に均等に使用したとみなした料金の算定方法を実施しています この冊子では 集合住宅等の水道料金についての手続の方法や 適用となる基準等をご案内いたします 2 水道料金算定の種類 集合住宅等の各戸への給水方法により 4 種類の方法で水道料金の算定を行い ます (1) 各戸検針各戸請求市の各戸メーターの設置基準を満たし各戸に市の水道メーターを貸与した集合住宅等は 水道使用者ごとに検針 請求を行います すでに私設メーターを設置している場合は そのメーターを唐津市に寄附すれば寄附以降は唐津市の水道メーターとして取り扱います (2) 私設メーターによる各戸検針各戸請求各戸に私設の水道メーターが設置され 1 箇所で検針ができる設備がある集合住宅等について 水道使用者ごとに検針 請求を行います (3) 均等割算定各戸検針 各戸請求に該当しない集合住宅等のうち 各戸に水を使用する設備を有している場合は 各戸の使用者が均等に水を使用したとみなして各戸に接続する給水管の口径により水道料金を算定し 請求については 集合住宅等の所有者に一括して行います 1

4 (4) 一括検針 一括請求 (1) (2) (3) のいずれにも該当しない場合は 従来どおり全戸一括請求と なります 3 市の設置する各戸メーターによる各戸検針 各戸請求 (1) 適用要件 市が各戸メーターの設置を承認している集合住宅等 集合住宅等に係る私設メーター寄附採納要綱 の規定に基づき 水道メーターの寄付を受けた集合住宅等 (2) 料金算定及び請求各戸の水道使用者ごとに検針 料金算定を実施し 請求します ( 算定例 ) 入居戸数 20 戸の集合住宅の場合 高架水槽 受水槽 市 M ( 全体水量 ) 使用水量各戸に設置した市の水道メーターで計量 建物全体の水量も参考のために検針します 適用料金各戸に設置した市の水道メーターの口径別料金を適用します 料金算定各戸の水道使用者ごとに算定し 請求します 2

5 (3) 申請から実施までの流れ 1. 適用申請各戸メーターの設置承認又は寄付採納の承認を受けてからとなります 申請者集合住宅等の所有者または管理者 申請書各戸検針各戸請求申請書 ( 第 5 号様式 ) 添付書類 1 各戸検針各戸請求に係る誓約書 ( 第 6 号様式 ) 2オートロック解錠措置届 ( 第 7 号様式 建物の入口がオートロック式の場合に限ります ) これらの他に 市が審査のために必要と判断した場合 別途関係資料の提出を求めることがあります オートロック解錠措置届は 検針 開閉栓 点検等で立入るために解錠鍵の貸与や暗証番号の提示等を事前にお願いするものです 2. 審査及び承認申請された内容について審査し 各戸検針の基準を満たしていると認めたときは各戸検針各戸請求承認通知書 ( 第 8 号様式 ) により申請者に通知します オートロック解錠措置届を提出いただいた場合は 所有者等から解錠鍵の貸与があったときは オートロック解錠措置預り証 ( 第 9 号様式 ) を交付します 3. 各戸検針各戸請求の開始新築の場合の請求開始は 最初の検針月からです 一括検針 一括請求から変更した場合の検針 請求の開始時期は次のとおりです 検針開始と請求開始月が違うのは 1 回目の検針で算定の基礎となる数値を確認し 2 回目の検針でその差引水量を使用水量とするためです 3

6 検針開始承認後最初の検針実施月から 請求開始承認後 2 回目の検針実施月から 各戸の水道使用者に係る使用開始の申込みについては 実際の使用開始までに申請者が取りまとめて市に提出してください 4 私設メーターによる各戸検針 各戸請求 (1) 適用要件 集合住宅等の各戸に 集中検針を行うための装置 ( 集中検針盤 ) を構成する遠隔指示装置付のリモート式又は電子式メーター ( 遠隔指示メーター ) が設置され かつ 集合住宅等の1 階の1 箇所に集中検針盤が設置されていること 集中検針盤が 常時検針できる状態にあること 各戸に設置する遠隔指示メーターが 計量法で規定する検定証印の有効期間であること 有効期間を過ぎても交換されない場合は 各戸検針の承認を取り消します (2) 料金算定及び請求各戸の水道使用者ごとに検針及び料金算定を行い 請求します 4

7 ( 算定例 ) 入居戸数 20 戸の集合住宅の場合 高架水槽 集中検針盤 ( 全戸検針 ) 受水槽 市 M ( 全体水量 ) 使用水量各戸に設置した私設の水道メーターの水量を集中検針盤で計量 建物全体の水量も参考のために検針します 適用料金各戸に設置した私設の水道メーターの口径別料金を適用します 料金算定各戸の水道使用者ごとに算定し 請求します (3) 申請から実施までの流れ 1. 適用申請 申請者集合住宅等の所有者または管理者 申請書私設メーターによる各戸検針各戸請求申請書 ( 第 12 号様式 ) 添付書類 1 集合住宅等の位置図 2 集中検針盤の設置箇所の現況写真及び配置図 3 私設メーターによる各戸検針各戸請求に係る誓約書 ( 第 13 号様式 ) 4 区分所有者全員の同意書 ( 第 14 号様式 ) 又は 管理組合総会での同意決議の議事録の写し ( 区分所有者の場合に限ります ) 5 遠隔指示メーター製造番号等一覧表 ( 第 15 号様式 ) 5

8 2. 審査及び承認申請された内容について審査します 集中検針盤については書類による確認のほか 現地を確認させていただく場合があります 各戸検針の基準を満たしていると認めたときは私設メーターによる各戸検針各戸請求承認通知書 ( 第 16 号様式 ) により申請者に通知します 3. 各戸検針 各戸請求の開始各戸メーター設置の場合と同条件です 各戸の水道使用者に係る使用開始の申込みについては 実際の使用開始までに申請者が取りまとめて市に提出してください 5 均等割算定 (1) 適用要件各戸に次の部屋がある集合住宅等で 1 2それぞれの要件に該当するものが対象となります 住宅居室 台所 便所 浴室等 事業所( 事務所 店舗 ) 事務室 給湯室 便所等 1 集合住宅等の屋内に給水栓が設置されていること 2 集合住宅等の各戸が単独に水を使用する設備を有していること これらの機能のうち 一部でも建物単位で共用されている部分があれば対象となりません (2) 料金算定及び請求次の手順により算定します 1 入居戸数 1 戸当たりの使用水量を算出 集合住宅等の全体の使用水量を入居戸数で割って算出します 21 戸当たりの水道料金を算定 6

9 適用する料金は各戸に接続されている私設の水道メーターまたは給水管の口径とします 3 集合住宅等全体の水道料金を算定 1 戸当たりの水道料金に入居戸数を乗じ 集合住宅等全体の水道料金とします ( 算定例 ) 入居戸数 20 戸 1 ヶ月間の使用水量 400 m3の集合住宅の場合 高架水槽 受水槽 市 M ( 全体水量 ) 使用水量市設置メーターの水量 400 m3 / 集合住宅等の戸数 20 戸 =20 m3適用料金 13 mm口径料金算定 ( 基本料金 1,306 円 (10 m3 )+ 従量料金 (221 円 10 m3 )) 20 戸 =70,320 円 ( 一戸あたり3,516 円 ) (3) 申請から実施までの流れ 1. 適用申請 申請者集合住宅等の所有者または管理者 申請書均等割算定適用申請書 ( 第 18 号様式 ) 添付書類 1 入居状況明細書 ( 第 19 号様式 ) 2 均等割算定に係る誓約書 ( 第 20 号様式 ) 7

10 3 集合住宅等全体の平面図 4 集合住宅等内の住居または事業所の間取図 2. 審査及び承認申請された内容について審査します 集合住宅等の各戸の状況については書類による確認のほか 現地を確認させていただく場合があります 均等割算定の基準を満たしていると認めたときは均等割算定適用承認通知書 ( 第 21 号様式 ) により申請者に通知します 3. 均等割算定の開始承認後最初の検針実施月に係る水道料金から適用します 請求は各戸の使用者に対してではなく 申請者に対して一括して行いますので 各戸の水道使用者に係る使用開始の申込みは必要ありません 申請者分のみ市に提出してください (4) 変更申請適用後 算定の対象となる入居戸数に変更があったときは 次の書類により申請してください ただし 受付時期は5 月 1 日時点と11 月 1 日時点の入居戸数が確定した時点のみとさせていただきます 申請者集合住宅等の所有者または管理者 申請書均等割算定適用変更申請書 ( 第 22 号様式 ) 添付書類入居状況明細書 ( 第 19 号様式 ) 集合住宅等の増築による戸数の増加などによる変更の場合は 平面図及び各戸の間取り図などを添付していただきます 6 遵守事項 申請者には 次の事項について遵守していただきますようお願いします 8

11 (1) 集合住宅等の入口がオートロック式の場合は 検針等における立入りのため 市長に暗証番号の教示 解錠鍵の貸与その他必要な協力をお願いします (2) パイプシャフト ( 各戸メーターの設置箇所 ) 内には検針等の妨げになる物を置かないようにし 併せて配管に部屋番号を確認できる札を設置又は標記してください (3) 各戸メーターの設置箇所は 原則施錠しないでください ただし 施錠が必要な場合は 市長が常に各戸メーターの維持管理を行えるよう 当該設置箇所の鍵の貸与 所有者等の立会その他必要な協力をお願いします (4) 集合住宅等の所有者が変更した場合または承認された内容に変更があった場合は 市長に変更内容を届け出てください 7 所有者等の変更に関する届出集合住宅等の所有者等が変更したときは 市長に所有者等変更届 ( 第 11 号様式 ) に各戸検針各戸請求に係る誓約書を添えてその旨届け出るようお願いします なお 当該変更のあった日以降は 変更後の所有者等が変更前の所有者等の権利義務を継承するものとし 届出がない場合又は届出内容が事実と異なると認められる場合は 変更後の所有者等は 変更前の所有者等の権利義務を継承したものとみなします 8 差水量算定の実施 ( 各戸検針各戸請求適用の集合住宅等のみ ) 集合住宅等に設置した受水槽の清掃に使用した水量や 各戸に接続する給水管が漏水した場合の水量は各戸メーターの水量には反映しません このため 市が建物全体の水量を計量するために設置した水道メーター ( 市メーター ) が各戸メーターの合計水量を上回った場合 その水量について次の計算方法により水道料金を算定 請求します 9

12 ( 算定式 ) { 市メーターにより計量した使用水量 -( 各戸メーターの使用水量の合計 + 市メーターにより計量した使用水量に100 分の10を乗じて得た水量 )} 従量料金 9 お問合せ先この件に関するお問合せは 次のところまでお願いします 唐津市水道局水道管理課営業係電話 FAX

13 10 問答集 (Q&A) ここまでご案内した内容について 想定されるご質問についてお答えしています これ以外にもご不明な点があれば お問合せください (1) 各戸検針各戸請求関係 Q 各戸検針各戸請求の申請は誰がするのですか? A この制度は 集合住宅等全体が適用の対象となりますので 集合住宅等の所有者または分譲住宅の場合で区分所有者による管理組合がある場合は 管理組合からの申請となります ただし 集合住宅等に新たに新設の場合で管理組合が未設立であるときは 申請時点での所有者様でも構いません この場合 管理組合設立後 所有者等変更届 を提出していただくことにより 変更が可能です Q 各戸の水道使用者が行う手続はありますか? A この制度は 対象となる集合住宅等について各戸検針各戸請求を実施することについて承認するものですから 各戸の入居者が実際に水道を使用していただく場合は 事前に 上下水道使用開始申込 の手続きをしていただくことになります 新たに各戸メーターを設置する場合各戸検針各戸請求の承認時点で入居者 ( 水道使用者 ) が決定している場合は 実際に水道を使用される日までに入居者ごとに 上下水道使用開始申込 の手続が必要です 申請者または管理組合は 申込書を取りまとめのうえ ご提出ください なお 取りまとめ後に新しく入居された方が水道を使用される場合は その都度ご提出をお願いします 私設メーターの寄付により新たに各戸検針各戸請求の対象となった場合 11

14 新設の場合と同様 実際に水道を使用される日までに入居者ごとに 上下水道使用開始申込 の手続が必要です 申請者または管理組合は 使用者ごとに提出いただく申込書を取りまとめのうえ 手続をお願いします なお 私設メーターによる各戸検針各戸請求の適用を受けている集合住宅等が 私設メーターを寄付される場合は すでに入居者から 上下水道使用開始申込 の手続をしていただいておりますので 新たに申込をされる必要はありません Q オートロック解錠措置届を提出しなければならないのはなぜですか? A 各戸検針各戸請求の実施にあたっては 各戸に設置されている水道メーターの検針 開閉栓 点検等の業務が生じます このため 入館が制限されている集合住宅等についても立入りが必要となりますので 事前に入館についてのご協力をお願いするものです Q オートロック解錠の方法は選択できるのですか? A 適用申請の際に 次の3つのいずれかの方法を選択していただきます 集合住宅等の管理状況に応じてご選択ください 暗証番号の提供 解錠鍵の貸与 所有者または管理者の対応 ( 常駐されている場合に限ります ) なお ご提供いただいた情報等につきましては 市が責任をもって管理いたします Q 店舗や事務所が混在する雑居ビルや 住宅と店舗等が混合する併用住宅も対象となりますか? A 対象となる集合住宅等は 集合住宅その他の建築物で2 戸以上の住宅または店舗 事務所で構成されていることとしていますので 雑居ビル 併用住宅であっても他の適用要件を満たしていれば対象となります 12

15 Q 差水量とはなんですか? A この制度では 各戸検針のほかに 集合住宅等全体の使用水量を計量するために別に水道メーター ( 市メーター ) を設置します その際 各戸メーターの使用水量の合計と市メーターの使用水量に差が生じた場合 この水量を差水量といいます Q 差水量が生じるのはどんな場合が考えられますか? A 集合住宅等に設置している受水槽や高架水槽の清掃等で水を使用した場合や 各戸メーターを通過する前の給水管等の破損により漏水があった場合などが考えられます Q どの程度の差が生じた場合に料金を請求するのですか? また誰が支払うので すか? A 差水量が市の定める使用公差 ( 市メーターの水量の 10 パーセント ) を超 えた場合 超えた量に対して臨時的に水道料金を請求することとなります また この料金の請求は各戸検針各戸請求の承認を受けた所有者または管 理組合に対して行います (2) 均等割算定関係 Q 均等割算定を適用したとき しないときの水道料金はどう違うのですか? A 各戸検針各戸請求を適用しない場合の集合住宅等の水道料金の算定は 一括算定か 均等割算定のいずれかの方法により算定することになりますが 均等割算定の方が より戸建住宅の料金算定に近い算定方法となっています 一括算定 ( 均等割算定を適用しない集合住宅等の料金算定 ) 算定方法入居戸数に関係無く 市メーターで計量した使用水量をメーターの口径に応じて料金を算定します 請求先所有者または管理組合 13

16 均等割算定算定方法市メーターの使用水量を各戸の入居者が均等に使用したものと見なして 1 戸あたりの使用水量を算出し 各戸に私設メーターがある場合はそのメーター口径を メーターが無い場合は給水管の口径に応じて料金を算定します 請求先所有者または管理組合 Q 均等割算定を適用した場合 これまでより水道料金が安くなるのですか? A 使用水量や入居者戸数によって 一括算定を実施した場合より安くなる場合 割高になる場合ともにあります 一例を上げますのでご参照ください なお 均等割算定の適用を受けた場合 仮に算定額が一括算定を実施した場合の金額を上回った場合でも変更いたしません 適用を希望されるときは 市で料金の試算を行いますので 十分にご検討のうえ申請してください ( 例 ) 承認時は 20 戸であったが 退去者が出て 1 年後には入居戸数が 10 戸に減少した場合 入居戸数の変更が届けられない限り 料金算定は承認時の 20 戸分で算定した料金を請求することになり 現入居者 10 戸でその分を負担することになります Q 入居戸数の変更はいつでもできますか? A 変更申請書の提出時期は毎年 5 月 1 日時点と 11 月 1 日のそれぞれの時点の入居戸数が確定した後のみとしています それ以外の時期に変更があった場合は 次回の変更時期にご提出をお願いします なお 変更後の入居戸数での料金算定は認定後の直近の料金請求月からとさせていただきますので 5 月 11 月の時点で変更があった場合は お早めに申請してください 14