資料2－2（その2）

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せとかおとべ
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1 参考 1 国公私立大学の財政の状況 29 29

(1) 大学への公財政支出の国際比較日本の高等教育への公財政支出は, 対 GDP 比ではOECD 加盟国中最下位 (OECD 平均 1.

5%) 高等教育機関に対する公財政支出の対 GDP 比左の理由として, 我が国は国民負担率が低い小さな政府

高等教育機関に対する公財政支出の対 GDP 比 ( 国民負担率 1% 当たりで補正 ) ( 日本の場合の計算方法 ) 高等教育費公財政対

5 倍以上の水準 ( 参考 ) 国民負担率 38.9 34.7 49.2 62.4 52.

歳の大学進学者の割合で補正しても, 我が国は低位高等教育機関に対する公財政支出の対 GDP 比 ( 国民負担率 1% 当たり +

2 (1) 大学への公財政支出の国際比較日本の高等教育への公財政支出は, 対 GDP 比ではOECD 加盟国中最下位 (OECD 平均 1.0% に対し, 日本は0.5%) 高等教育機関に対する公財政支出の対 GDP 比左の理由として, 我が国は国民負担率が低い小さな政府であるとの指摘も想定されるが, 左の値のうち主要国について, 各国の国民負担率 1% 当たりで補正しても, 我が国は低位高等教育機関に対する公財政支出の対 GDP 比 ( 国民負担率 1% 当たりで補正 ) ( 日本の場合の計算方法 ) 高等教育費公財政対 GDP 比 0.478% 国民負担率 38.9% 100=1.22 この値を 100 とすると他の主要国は 1.5 倍以上の水準 ( 参考 ) 国民負担率また, 教育支出が少ないのは, 少子化のためという指摘については, 上記の値を, 人口全体に対する18 歳の大学進学者の割合で補正しても, 我が国は低位高等教育機関に対する公財政支出の対 GDP 比 ( 国民負担率 1% 当たり + 人口に占める大学進学率で補正 ) OECD, Education at a Glance 2009 ( 日本の場合の計算方法 ) 上記の数値 1.22 ( 全人口に占める 18 歳人口 1.0% 大学進学率 50.2%) 100=2.51 ( 参考 ) 大学進学率この値を 100 とすると他の主要国は 2 倍以上の水準 30 30

学生数教員数プログラム数等に応じて算定され, 大学の経営上不可欠 86.0% 83.9% 82.6% 75.7% 74.4% 74.0% 73.4% 72.4% 71.

3 (2) 主要な財政的支援の推移平成 22 年度は, 基本方針 2006 等を見直し, 国立大学運営費交付金は 0.9% 減, 私学助成は4 億円増となったが, 過去の水準と比べると引き続き低い状況一方, 競争的資金の充実を通じて, 大学への財政支援における競争的重点的資源配分の比率が漸増なお, 競争主義が徹底するアメリカでも, 州政府から州立大学への支出は, 設置者主義の考え方のもと, 学生数教員数プログラム数等に応じて算定され, 大学の経営上不可欠 86.0% 83.9% 82.6% 75.7% 74.4% 74.0% 73.4% 72.4% 71.0% ( 学生支援経費は含まない ) 国立学校特別会計の一般会計からの受入額 ( 平成 15 年度まで ) は, 国立高等専門学校, 国立学校財務センター, 大学評価学位授与機構等も対象であり, 平成 16 年度以降の運営費交付金等との単純比較はできない平成 20 年度及び 21 年度の科学技術振興調整費は, 平成 19 年度の配分実績に基く推計額また, 平成 21 年度の戦略的創造研究推進事業は, 平成 20 年度配分実績に基づく推計額基盤的経費競争的重点的資源配分基盤的経費と競争的重点的資源配分の比率 %

4 (3-1) 国立大学の経常的経費と運営費交付金の推移 ( 億円 ) (%) 30, , ,000 23,622 24,118 24,743 25,497 26, 経常費用 15,000 11,655 11,383 11,425 11, , 運営費交付金収益 10,000 5, 割合 ( 運営費交付金 / 経常費用 ) 0 H16 H17 H18 H19 H20 0 注 1 金額は, 各法人の損益計算書を集計したもの注 2 運営費交付金収益は, 当該年度において収益化した額を記載しているため, 交付額とは一致しない 32 各国率大学法人平成 20 事業年度財務諸表を基に作成 32

5 (3-2) 国立大学法人の収支状況 ( 平成 20 年度 ) 補助金等収益, 415, 1.6% 研究関連収益, 254, 1.0% 財務収益 28, 0.1% その他, 1,217, 4.7% 一般管理費 848, 3.4% 財務費用, 290, 1.2% その他, 9, 0.0% 寄附金収益 612, 2.3% 受託研究等収益, 1,790, 6.9% 職員人件費, 5,433, 21.6% 教育経費 1,403, 5.6% 研究経費, 2,189, 8.7% 教育研究支援経費, 575, 2.3% 経常収益運営費交付金収益 10,559, 40.9% 経常費用受託研究費等, 1,733, 6.9% 25,844 億円 25,177 億円附属病院収益, 7,470, 28.9% 診療経費, 4,836, 19.2% ( 億円 ) 学生納付金収益, 3,495, 13.5% ( 億円 ) 教員人件費, 7,748, 30.8% 役員人件費, 106, 0.4% 運営費交付金収益学生納付金収益附属病院収益受託研究等収益寄附金収益補助金等収益研究関連収益財務収益その他教育経費研究経費教育研究支援経費受託研究費等診療経費役員人件費教員人件費職員人件費一般管理費財務費用その他各国立大学法人平成 20 事業年度財務諸表を基に作成 33 33

6 (3-3) 国立大学運営費交付金の法人別予算額 ( 平成 21 年度 ) 金額金額 ( 億円 ) 金額東京大学弘前大学北陸先端科学技術大学院大学 54.8 京都大学鳥取大学愛知教育大学 52.3 東北大学島根大学お茶の水女子大学 50.0 大阪大学香川大学東京芸術大学 49.0 九州大学佐賀大学名古屋工業大学 48.2 筑波大学宮崎大学京都工芸繊維大学 47.0 北海道大学福井大学 98.7 豊橋技術科学大学 40.7 名古屋大学秋田大学 97.6 奈良女子大学 39.6 広島大学静岡大学 96.7 和歌山大学 38.5 神戸大学山梨大学 96.6 京都教育大学 38.1 東京工業大学高知大学 96.3 福岡教育大学 36.9 千葉大学大分大学 93.2 長岡技術科学大学 36.6 岡山大学東京学芸大学 86.1 兵庫教育大学 36.5 新潟大学横浜国立大学 81.4 福島大学 35.1 鹿児島大学茨城大学 76.7 東京外国語大学 34.9 長崎大学北海道教育大学 68.1 鳴門教育大学 33.5 金沢大学岩手大学 67.4 上越教育大学 33.2 熊本大学大阪教育大学 66.4 滋賀大学 30.9 東京医科歯科大学埼玉大学 65.1 室蘭工業大学 30.5 信州大学奈良先端科学技術大学院大学 63.1 宮城教育大学 28.3 徳島大学浜松医科大学 62.6 帯広畜産大学 27.0 愛媛大学一橋大学 61.8 北見工業大学 25.9 山口大学東京農工大学 61.3 筑波技術大学 25.7 岐阜大学九州工業大学 58.2 奈良教育大学 24.4 琉球大学滋賀医科大学 57.7 政策研究大学院大学 20.6 富山大学旭川医科大学 57.3 総合研究大学院大学 19.0 山形大学宇都宮大学 57.0 小樽商科大学 14.8 群馬大学電気通信大学 55.7 鹿屋体育大学三重大学東京海洋大学 55.4 合計 10,

7 (4-1) 公立大学の経常的経費と一般財源都道府県市負担額の割合 4,000 ( 億円 ) 3,500 3, 経常的経費一般財源都道府県市負担額経常的経費に占める一般財源都道府県市負担額等の割合 80.0 (%) ,500 2,000 2,381 2,530 2,569 2,551 2,560 2, ,786 1,756 1,794 1,785 1,816 1, ,500 1, 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 60.0 一般財源都道府県市負担額等には, 一般財源都道府県市負担額及び国都道府県支出金が含まれるまた, 国都道府県支出金には, 国庫支出金 ( 国からの補助金 ( 現代 GP 等 )), 科学研究費 ( 間接費 ), 都道府県市支出金が含まれる経常的経費には, 人件費及び物件費 ( 研究教育費, 学生経費, 管理経費 ) が含まれる ( 公立大学実態調査 ( 公立大学協会実施 ) に基づき, 文部科学省にて作成 ) 35 35

8 (4-2) 公立大学の収支状況 ( 平成 21 年予算 ) 寄付金収入等 106 億円その他 4% 99 億円 3% 公債収入 16 億円 1% 臨時費 256 億円 9% 公債費 24 億円 1% 入学料 103 億円 4% 入学検定料 27 億円 1% 授業料 651 億円 23% 国都道府県支出金 75 億円 3% 公立大学収入合計 2,850 億円 (100%) 一般財源都道府県市負担額 1,773 億円 61% 管理経費 463 億円 16% 学生経費 186 億円 6% 教育研究費 266 億円 9% 公立大学支出合計 2,897 億円 (100%) 人件費 1,700 億円 59% 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 24 条第 1 項第 1 号に基づき地方公共団体が設置する公立大学と, 地方独立行政法人法第 21 条第 2 項に基づき公立大学法人が設置する公立大学法人の収入の状況について記載している大学収入その他には, 研修料, 聴講料, 実験実習費収入, 論文審査料, 不動産収入, 財産売却代, 雑収入等が含まれる国都道府県負担金には, 国庫支出金 ( 国からの補助金 ( 現代 GP 等 )), 科学研究費 ( 間接費 ), 都道府県市支出金が含まれるまた, 寄付金収入等には, 設備負担金 ( 入学時に学生から徴収している協力費等 ), 寄付金, その他 ( 受託研究等 ) が含まれる ( 平成 21 年度公立大学実態調査 ( 公立大学協会実施 ) に基づき, 文部科学省にて作成 ) 36 36

9 (4-3) 公立大学に対する財政支援基盤的経費支援昭和 38 年 ~ 設備費補助を中心として措置平成 16 年 ~ 三位一体改革により廃止現在地方交付税の算定の際に考慮されている現在は国公私を通じた支援のみ国公私を通じた大学教育改革支援事業の推移 ( 億円 ) 年度総額 ( 予算額 ) 公立大学に対する文科省所管補助金の予算額の推移単位 : 千円医大経常費補助設備費補助在外研究員年度医歯経常費看護経常費教育設備芸大経費費補助公立大学短大への配分額総額に対する割合 2.7% 2.9% 3.3% 4.1% 4.0% 継続分も含めた当該年度の配分額平成 20 年度大学教育改革支援事業の公立大学獲得事例拠点形成等補助金 (15 件 ) 60 3,175, , ,710 57, , ,175, , ,281 57, , 世紀 COEプログラム大阪市立大学 62 3,181, , ,567 57, ,582 グローバルCOEプログラム兵庫県立大学 63 3,194, , ,728 63, ,582 大学院教育改革支援プログラム会津大学元 3,247, , ,387 68, ,582 大学改革推進等補助金 (79 件 ) 2 3,281, , ,387 68, ,582 専門職大学院等における高度専門職業首都大学東京人養成教育推進プログラム 3 3,332, , ,542 68, ,582 社会的ニーズに対応した質の高い医療横浜市立大学 4 3,387, , ,738 76, ,582 人養成推進プログラム質の高い大学教育推進プログラム札幌医科大学 5 3,457, , ,803 77, ,582 特色ある大学教育支援プログラム神戸市外国語大学 6 3,558, , ,934 77, ,582 現代的教育ニーズ取組支援プログラム青森県立保健大学 7 3,650, , ,134 84, ,582 戦略的大学連携支援事業北九州市立大学 8 3,743, , ,444 96, ,582 大学教育の国際化加速プログラム ( 海 9 廃止 1,078, , , ,582 外先進教育研究実践支援 ( 研究実践愛知県公立大学法人型 )) , ,231 91,905 93,224 新たな社会的ニーズに対応した学生支秋田県立大学 11 廃止 1,030,282 84,550 83,979 援プログラム平成 20 年度大学教育の国際化加速プロ ,375 81,893 72,079 首都大学東京グラム ( 長期海外留学支援 ) ,768 81,893 廃止がんプロフェッショナル養成プラン札幌医科大学 ,061 81,893 産学連携委託費 (1 件 ) ,424 79,843 産学連携高度人材育成事業兵庫県立大学生涯学習委託費 (15 件 ) 16 廃止廃止社会人の学び直しニーズ対応教育推進 37 県立広島大学 37 プログラム

10 (5-1) 私立大学の経常的経費と国庫補助金の推移 ( 億円 ) 35,000 (%) 50 30,000 経常的経費補助金補助割合 , , , ,000 5, 元 ( 年度 ) 38 日本私立学校振興共催事業団調べ 38

11 (5-2) 私立大学の収支状況 ( 平成 20 年度 ) 寄付金 878 億円 2.7% 手数料 922 億円 2.8% 事業収入 756 億円 2.3% 資産運用収入 720 億円 2.2% 補助金 3,460 億円 10.7% その他 867 億円 2.7% 帰属収入消費収入 2 兆 8,862 億円基本金組入額 3,531 億円学生生徒等納付金 24,791 億円 76.5% 奨学費 623 億円 2.0% 教育研究経費 10,895 億円 35.4% 管理経費 2,188 億円 7.1% その他の支出 1,019 億円 3.3% 消費支出 3 兆 748 億円人件費 16,646 億円 54.1% 帰属収入とは帰属収入とは学生生徒納付金寄付金補助金などの学校法人の負債とならない収入のことで借入金等は含まない消費支出とは消費支出とは教育研究経費管理経費などの学校法人の経常的な支出のこと施設費や整備費等は含まない基本金とは国公立学校のように施設が公費で賄われていない学校法人では校地校舎等の新たな取得や高度化設備の向上など教育研究の充実に必要な資産相当額を資本 ( 基本金 ) として帰属収入の中から予め確保しなければならない出典 : 日本私立学校振興共済事業団今日の私学財政 ( 平成 21 年度版 ) 577 大学 ( 附属病院除く ) の消費収支計算書を集計 39 39

12 (5-3) 私立大学等経常費補助金の交付状況 ( 平成 21 年度上位 50 校 ) ( 億円 ) 一般補助特別補助合計一般補助特別補助合計日本大学上智大学早稲田大学龍谷大学慶應義塾大学聖マリアンナ医科大学東海大学立教大学近畿大学東京医科大学立命館大学獨協医科大学北里大学神奈川大学順天堂大学東洋大学福岡大学岩手医科大学明治大学帝京大学昭和大学名城大学法政大学藤田保健衛生大学東京女子医科大学金沢工業大学日本医科大学関西医科大学東京慈恵会医科大学杏林大学中央大学創価大学関西大学専修大学同志社大学愛知学院大学関西学院大学兵庫医科大学東京理科大学学習院大学自治医科大学京都産業大学久留米大学東京電機大学埼玉医科大学芝浦工業大学東邦大学関東学院大学青山学院大学東北学院大学

13 参考 2 主要国の状況 41 41

14 (1) 大学数や進学率等に関する国際比較アメリカでは, 私立が大学数の7 割以上を占めるが, 学生数では州立大学が7 割近くを占めるまた, ヨーロッパでは, 大学数学生数とも, 国立 ( 連邦制であるドイツは州立 ) が多くを占める我が国は, 人口 1000 人当たり学生数や留学生受入数で, 欧米に後れ ( 教会立を含む ) ドイツでは, 大学院として独立した組織が存在しない日本は 2008 年, アメリカは 2005 年, イギリスは 2006 年, フランスは 2005 年, ドイツは 2005 年, 韓国は 2006 年の統計を主に使用 42 ( 文部科学省教育指標の国際比較,OECD 図表でみる教育, 各国の統計資料等を基に作成表中の数値は, 四捨五入により合計が一致しないことがある ) 42

15 (2-1) アメリカの大学の財政公財政からの収入のほか, 授業料など学生納付金, 寄附, 民間からの研究委託金, 基本財産の運用収入, 事業収入など多様な財源を特徴とするこのうち公財政からの収入をみると, 州立は州からの公財政を主な収入源としているが, 私立については, 多くが研究助成である連邦からの収入が主となっている 43 43

16 (2-2) アメリカの研究開発費に関する州立大学と私立大学のシェアアメリカでは, 研究開発費が年間 15 万ドル以上である大学等 650のうち, 上位 100 大学に, 研究開発費の8 割が配分されている上位 100 大学は, この 20 年間ほど大きな変動はないアメリカの大学における R&D ランキング設置形態別の内訳 44 米国連邦政府 National Science Foundation (NSF) Science and Engineering Indicators

(3-1) イギリスの大学の設置形態イギリスの大学は, 国王勅許又は特別立法により, 学位授与権と大学

国立として整理することができる 1 公財政による交付金政府機関であるイングランド高等教育財政委員会 (HEFCE) は, 全大学

助言を行っているその上で, 各大学は, 共通の配分方式に基づき, 公財政による交付金を受ける各大学の収入のうちHEFCE

多様な財源確保に努める大学は, 交付金率が低くなる 2 学費奨学金国内 EUの学生の授業料の水準は,

17 (3-1) イギリスの大学の設置形態イギリスの大学は, 国王勅許又は特別立法により, 学位授与権と大学の名称を使用できる法人としての独立性を持つが, 唯一の私学であるバッキンガム大学の他は, 国際比較の観点からは, 国立として整理することができる 1 公財政による交付金政府機関であるイングランド高等教育財政委員会 (HEFCE) は, 全大学 ( バッキンガム大学を除く ) の教育研究運営に関する情報や指標を取りまとめ, 公表するとともに, 各大学に指導助言を行っているその上で, 各大学は, 共通の配分方式に基づき, 公財政による交付金を受ける各大学の収入のうちHEFCE 交付金の割合は,8 割から2 割程度まで, さまざまであり, ケンブリッジやオックスフォードのように, 多様な財源確保に努める大学は, 交付金率が低くなる 2 学費奨学金国内 EUの学生の授業料の水準は, 政府が全大学共通に定めた基準にしたがって決定される ( バッキンガム大学を除く ) ケンブリッジ大学の収入内訳オックスフォード大学の内訳反対に, バッキンガム大学については,HEFCE 交付金が交付されず, 授業料も独自に設定し徴収している 45 45

(3-2) イギリスの大学の収入構造大学の収入は政府補助金及び民間資金に大別される最も大きな財源は, 補助金配分機関を通じて得られる政府の補助金であるこのほかの主な公的補助金としては, 研究審議会 (Research Council) の研究補助金, 授業料補助金があり,

18 (3-2) イギリスの大学の収入構造大学の収入は政府補助金及び民間資金に大別される最も大きな財源は, 補助金配分機関を通じて得られる政府の補助金であるこのほかの主な公的補助金としては, 研究審議会 (Research Council) の研究補助金, 授業料補助金があり, 高等教育機関全体の収入の約 6 割がこれらの公的補助金である民間資金としては, 授業料, 事業研究収入, 民間財団の資金や寄付金がある補助金配分機関による補助金は, 1 教育補助金,2 研究補助金, 3 両者の算定外の補助金の3つに分けられ, 各機関はこれらの補助金の合計を受け取る 46 46

19 (4) フランスの大学の財務状況国家予算において高等教育予算と大学における研究以外の研究予算は個別に組まれており, 高等教育予算は大学等に支出され, 研究予算は研究機関に支出される高等教育費の約 9 割は公的資金からなり, その大部分は高等教育研究省が担うその他約 1 割は学生納付金と企業等からの民間資金で賄われている 47 47

改めて各法人をグループ分けしてみると中規模病院有大学の大半が対 17 年度比 90% 未満の最も削減率の大きいグループに転落することが分かるこのことの背景には病院部門については医療の質の向上と法人の収入確保のために人員の強化が図られた一方で総人件費改革に対応するために他分野での人員削減を余

改めて各法人をグループ分けしてみると中規模病院有大学の大半が対 17 年度比 90% 未満の最も削減率の大きいグループに転落することが分かるこのことの背景には病院部門については医療の質の向上と法人の収入確保のために人員の強化が図られた一方で総人件費改革に対応するために他分野での人員削減を余 2.2.4 人件費削減の影響 - 常勤教員に関して教員と職員のそれぞれに関して大学類型によってまた常勤と非常勤の違いによって人件費の増減が異なることを見たがこうした支出の変化が実際にどのような影響を与えたのだろうか常勤教員と非常勤教員並びに常勤職員と非常勤職員の4 類型の中で常勤教員については 3 年に1 度行われる学校教員統計調査によって一定の情報を得ることが可能である表 2-2