1. 調達の背景及び目的 (1) 概要肺がんの集団検診は 永らく間接アナログ X 線撮影で行われてきた しかし近年の IT 化とフィルムレスの流れによりアナログ撮影装置の生産はすでに終了し 集団検診の現場でもデジタル撮影装置にその大半が置き換わっている 当成人病センターがん予防情報センター疫学予防課

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1 肺癌検診用画像ビューワシステム 仕様書 平成 28 年 2 月 大阪府立成人病センター

2 1. 調達の背景及び目的 (1) 概要肺がんの集団検診は 永らく間接アナログ X 線撮影で行われてきた しかし近年の IT 化とフィルムレスの流れによりアナログ撮影装置の生産はすでに終了し 集団検診の現場でもデジタル撮影装置にその大半が置き換わっている 当成人病センターがん予防情報センター疫学予防課は 老人保健法による自治体での肺癌検診が開始されはじめた昭和 53 年頃から 先駆的に大阪府内の自治体での肺癌検診の導入にあたり 複数の検診実施機関で撮影された間接 X 線の読影を行い 有効性評価や精度管理に関する研究を行ってきた しかし 間接 X 線フィルムでの読影はすでに限界が来ており 撮影ができる検診実施機関が皆無となりつつある そこで デジタル読影が可能な画像ビューワの導入を行い デジタル撮影による肺癌検診の読影を可能とする (2) 現状及び必要性現在 大阪府内 5 市町からの約 1 万 6 千件程度の肺癌検診の読影を行っており 自治体によって検診実施機関が異なり また契約によっては 同一市町村によっても年度毎に検診実施機関が変わる状況にある 肺癌検診では比較読影を要するため ロールフィルムを症例毎に切断し 個人毎のフィルム袋に保管するという作業を要していた すでに間接 X 線撮影用の検診車を有する検診実施機関は府内でも 2 施設程度に減尐し 各自治体は検診実施機関の契約に大きな支障を生じており また撮影された画質も読影に適した状況では必ずしもなく デジタル撮影への迅速な対応を要求されている (3) 実施効果デジタル画像読影装置の導入により 読影の質的向上が見込めるだけでなく フィルム管理の手間やスペースの軽減につながる また 2 年目からは前年度のデジタル画像との比較読影も可能になるので不要な精密検査を減らすことが容易になる さらに自治体によっては検診実施機関の選択の幅が増えることから 撮影の質 安全管理などを契約の際の選択に用いることができることから 検診精度管理の向上が期待でき 府民への不利益を軽減できる 2. 調達物品および構成内訳肺癌検診用ビューワシステム一式 1. パソコン ( ビューワソフト及びデータベースを含む ) 一台 2. 医用画像表示モニターモノクロ 2 面 3. 参照用モニターカラー 1 面 3. 要求要件の概要 (1) 本件調達物品に係る性能 機能及び技術等 ( 以下 性能等 という ) の要求要件 ( 以下 技術的要件 という ) は別紙 1に 性能以外の要件を別紙 2に示すとおりである 4. その他 (1) 入札機器のうち医薬品医療機器等法に基づく製造承認が必要な医療機器に関しては 入札時点でその承 2

3 認を得ている物品であること (2) 上記以外の機器に関しては入札時点で製品化されていること 3

4 別紙 1 調達物品に備えるべき技術的要件 肺癌検診用画像ビューワシステム一式について以下の要件を満たしていること 1-1 パソコン DICOM 規格 (Ver3.0) に準拠していおり 縦 50 cm 横 25 cm 奥行 50 cm程度の大きさであること CPU の処理能力は Intel 社製 Xeon E v2 3.1GHz 相当以上の性能を有すること 主記憶装置が 4GB 以上の処理能力を有すること OS は Windows Embedded Standard 7 SP 1 日本語版相当以上の機能を有すること 磁気ディスク容量は 1TB 以上であり RAID1 相当の冗長性を備えた構造であること PC の総電源容量を確保できる無停電電源装置を備え 且つ停電時に約 5 分以上電源供給が可能であること 無停電電源装置は 停電状態を感知し 自動的に正常なシステム停止の制御が可能な機能を有すること スタンド アロ - ンでの運用に適応するものであり 年間約 1 万 5 千件の胸部単純正面 X 線撮影の読影に耐えうること 1-2 ビューワソフト データベースに関する要件 CD-R 等のメディアに含まれる DICOM 画像を取り込むことができること DICOM オリジナル画像で表示ができること 表示されている画像に対して その患者の全過去画像の検索比較表示ができること 受診者単位の履歴画面にて該当受診者の全ての画像履歴が表示できること ウィンドウレベルやウインドウ幅の調整 画像全体の拡大縮小表示 画像の部分拡大表示 ( 拡大鏡機能 ) が可能なこと ビューワ画面上に表示できる患者情報等のオーバーレイの表示構成は変更ができること 検査インスタンス UID ごとの検査一意識別機能を有すること 取り込んだ画像に対し 自治体ごとのフォルダ分け機能を有すること 自治体ごとのフォルダ分け機能は 取り込んだ画像をショートカット表示することを可能とし 2 重にディスク領域を使用するものでは無いこと また 当該ショートカットを削除しても保存済み画像本体を削除することが無いこと 読影リストから簡単な操作で該当の検査画像を表示できること 同一受診者の過去画像が存在する場合には最新画像とそのひとつ前の画像の同時画像自動表示ができること 異なる受診者 ID の検査画像であっても アプリケーション ( ビューワ画面 ) を複数起動することなく比較表示できること 読影リストに戻ることなく検査画像を次々と表示することができること 4

5 検査日 ( 期間指定可 ) 個人 ID 氏名による読影リスト絞り込み機能を有すること 画像単位で JPEG Bitmap 形式にて画像出力機能を有していること DICOM 形式にて画像出力時には画像に表示されている受診者情報を削除可能であること 1-3 医用画像表示モニターに関する要件 DICOM Part14 で定義されている GSDF(Grayscale Standard Display Function) 諧調特性を適用した 表示システムの調整ができること モノクロTFT 液晶パネル (IPS 方式 ) であること 解像度が 以上を有するモニターを 2 面用意すること スクリーンサイズは 21.3 インチ以上であること cd/ m2以上の最大輝度を有し 輝度調整できること Quality Control が可能であること 輝度測定パターンの表示及び輝度計からの測定データ取込みが自動ででき 諧調特性がチェックで きること また システムの輝度範囲に合わせた適正諧調に補正できる機能を有すること JIS 規格で規定された目視によるパターン表示にてグレースケールに再現性 幾何学的歪み 空間 解像度 画像アーチファクトの評価ができること その結果が管理できる機能を有すること 1-4 参照用モニターに関する要件 カラー TFT 液晶パネル (TN 方式 ) であること 解像度は 以上であるモニターを 1 面用意すること スクリーンサイズは 21.3 インチ以上であること cd/m 2 以上の最大輝度を有すること ブルーライトカット機能を有すること 5

6 別紙 2 性能以外の要件 1. 据付調整等 1 本装置に関連するすべての装置が正常に作動するように据付調整すること 2 機器の運搬 および納入した機器の据付調整は受注者が責任を持って行うこと 3 調整後装置が正常に作動するように係員が立会いの上で動作 連携確認を行うこと 4 機器搬入の際 当センター建物の破損に細心の注意を払うこと 5 建物に破損を生じた時は受注者の責任において原状に復旧すること 2. 職員研修 1 職員が操作法に習熟するまで受注者が責任を持って研修を行うこと 3. 保守 点検および緊急支援体制 1 本装置納入後 1 年間は 通常使用により故障した場合の無償保証に応じること 2 本装置に故障が発生した場合 迅速に対応すること 3 障害発生時の一時対処のため 本システム構築メーカー担当者による電話対応が可能であること 4 障害発生時の対応マニュアルを作成し 当センター担当者に提出すること 5 システムの安定稼働のために技術的サポート体制が整備されていること 6 大阪府内に保守拠点があり保守対応作業員が常駐していること 4. 守秘義務 1 本システム構築の過程において知りえた施設情報ならびに患者情報については 守秘事項とするこ と 5. 費用 1 据付 調整および職員の研修 機器の検収に伴う費用は受注者の負担とすること 6. 納入期限 1 平成 28 年 3 月 25 日 7. 納入場所 1 大阪府立成人病センター本館 3 階がん予防情報センター 6