いじめ対策担当教員の役割 担任等からのいじめ( 疑い ) の訴えの窓口 いじめ対策委員会の開催( 定例週 1 回 ) と対策方針の司令塔 登下校時や休み時間の校舎巡回による早期発見役 アンケートの実施等 未然防止の取組みの推進役 保護者 地域 警察 福祉等関係機関 市教委との連携推進役 いじめ対策担

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1 1 児童生徒支援課の取り組みについて平成 25 年度学校教育課 指導係 から生徒指導部門を独立させ 学校の危機管理を推進する部署とし 学校安全推進室 を設置し いじめ事案のほか 不登校や暴力行為など生徒指導上の諸課題への適切な対応 通学路の安全対策など 子どもたちが安心して生活し 学び 育つ環境を整えるための取り組みを進めてきました 平成 27 年度 いじめ問題をはじめとする生徒指導上の課題への対応強化や教育相談センターとの連携など 子どもたちの学校生活を支え より一層 安全に安心して学べる環境の確保に向けて 学校安全推進室 から 児童生徒支援課 に名称を改めました 行政職 3 名 指導主事 5 名 嘱託職員 3 名 2 主な事業 (1) いじめ対策担当教員の専任配置 ( 平成 28 年度決算 229,083 千円 ) 平成 24 年 9 月いじめ対策担当を校務分掌に位置づけ いじめ対策委員会の開催を義務付けました 平成 25 年度からは 葛川小中学校を除く53 校全てに 生徒指導に力を持つ教員をいじめ対策担当教員としての専任化を図るために 市費による講師を配置しました このとで 各学校ではいじめ対策担当教員を中心にいじめの未然防止や早期発見につながる取組を進めるほか いじめを把握した際には 管理職を含めた いじめ対策委員会 を開催して 情報共有と指導方針について検討するなど一定のいじめ対策の体制が整いました その後 状況を踏まえ 平成 27 年度以降 いじめ対策担当教員の配置体制について以下のように見直しを図りました 小学校市内 37 校 1 葛川小学校 人的配置なし担当制 2 小規模校 (8 校 ) 8H 非常勤講師配置担当制 ( 通常学級 6 学級以下の小学校の教務主任の持ち時間を軽減し いじめ対策担当としての役割を担う ) 3 大規模校 (5 校 ) 複数配置 平成 29 年度新規 ( 学級数 30 以上の8 校のうち学級数やいじめ認知件数を加味し配置校を判断 ) 4その他の学校 (23 校 ) 1 名配置 5 児童数 600 人以上で いじめ等問題行動に多くの課題を抱える小学校 14 校に いじめ対策担当教員に加え 子ども支援員を配置する 中学校市内 18 校 1 葛川中学校 人的配置なし担当制 2 大規模校 (6 校 ) 2 名配置 ( 生徒数 600 人以上のいじめ等問題行動に多くの課題を抱える中学校 6 校にいじめ対策担当教員を2 名配置する 特に 中学 1 年生で大幅にいじめ事案が増加していることから うち 1 名を1 年生の担当とする ) 3その他の学校 (11 校 ) 1 名配置 - 1 -

2 いじめ対策担当教員の役割 担任等からのいじめ( 疑い ) の訴えの窓口 いじめ対策委員会の開催( 定例週 1 回 ) と対策方針の司令塔 登下校時や休み時間の校舎巡回による早期発見役 アンケートの実施等 未然防止の取組みの推進役 保護者 地域 警察 福祉等関係機関 市教委との連携推進役 いじめ対策担当教員の主な活動内容 1 未然防止 児童会 生徒会と連携した児童生徒の主体的ないじめ防止の取組の推進 いじめ防止啓発月間 (6 月 10 月 ) の取組の推進 2 早期発見 校内の巡回 ( 登校時 朝読書 朝の会 長休み 昼休み 掃除 放課後 ) アンケートの実施 (2 週間 月ごと 学期ごと等 年間 3 回以上 ) 生徒指導担当 教育相談担当 道徳 人権担当等との連携 3 組織対応 いじめ対策委員会の開催 組織対応と指導後の見守り 保護者や地域 関係機関との連携 構成 ( 例 ) 管理職 いじめ対策 生徒指導 教育相談 担任 SC 等 (2) 心理 福祉等外部専門家の指導 助言 ( 平成 28 年度決算 205 千円 ) いじめ防止対策推進法第 22 条に基づき いじめの内容や対応状況に応じ いじめ対策委員会 に臨床心理士 社会福祉士等を派遣し 各学校の対応について指導 助言を行いました 平成 28 年度は年間延べ20 回の派遣を行い 関係児童生徒や保護者への対応のあり方について指導 助言を行うことで 適切かつ迅速な対応を図りました いじめ防止対策推進法第 22 条学校は 当該学校におけるいじめの防止等に関する措置を実効的に行うため 当該学校の複数の教職員 心理 福祉等に関する専門的な知識を有する者その他の関係者により構成されるいじめの防止等の対策のための組織を置くものとする (3) 大津市立小中学校いじめ等事案対策検討委員会の設置 ( 平成 28 年度決算 715 千円 ) 平成 25 年 7 月 学校の対応だけでは解決が困難な問題に対して 外部専門家からの指導 助言を得て 早期かつ適切な解決を図ることを目的に 弁護士 精神科医 臨床心理士 社会福祉士 学識経験者 警察官経験者で構成される 学校問題緊急サポートチーム会議 を設置し学校を支援してきました 平成 28 年 1 月には 中立性や公平性を確保し 事案の調査の信頼性を高めるため 教育委員会の附属機関として 大津市立小中学校いじめ等事案対策委員会 を設置し いじめ防止対策推進法第 28 条に規定する重大事態等への対処について 平成 28 年度は 10 回開催し 調査 審議を行いました この附属機関の設置に伴い 学校問題緊急サポートチーム会議 は廃止しました - 2 -

3 大津市立小中学校いじめ等事案対策検討委員会の担当する事項教育委員会の諮問に応じ 市立小学校及び中学校の児童及び生徒の生命 心身又は財産に重大な被害が生じた疑いのある事案に係る事実関係を明確にし 及びその解決を図るために必要な事項について調査審議し その結果を答申する 委員の定数及び構成学識経験を有する者 6 人以内弁護士 精神科医師 臨床心理士 社会福祉士 学識経験者 警察官 OB いじめ防止対策推進法 28 条学校の設置者又はその設置する学校は 次に掲げる場合には その事態 ( 以下 重大事態 という ) に対処し 及び当該重大事態と同種の事態の発生の防止に資するため 速やかに当該学校の設置者又はその設置する学校の下に組織を設け 質問票の使用その他の適切な方法により当該重大事態に係る事実関係を明確にするための調査を行うものとする 一いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命 心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき二いじめにより当該学校に在籍する児童等が相当の期間 学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認めるとき (4) おおつ子どもナイトダイヤルの運営 ( 平成 28 年度決算 2,756 千円 ) いじめに関する相談窓口として 教育相談センター 大津 堅田少年センターに 子ども相談ほっとダイヤル (9:00~17:00) を設置していましたが おおつ子どもナイトダイヤル (1 7:00~9:00) を開設して 年末年始も含め365 日 24 時間いつでも相談できる体制を整えました 平成 28 年度総相談件数は 68 件であり その内 いじめに関する相談は 12 件でした (5) 子ども主体のいじめ防止活動の支援 ( 平成 28 年度決算 1,625 千円 ) 各学校では 大津市子どものいじめの防止に関する条例に定められた6 月及び10 月のいじめ防止強調月間において 子どもたち自らがいじめに対する理解を深める活動 ( ポスターや幟 劇 DVDによる啓発活動 いじめ防止全校集会の実施など ) を行っています 教育委員会では 子どもが主体の活動に係る経費を全市立小中学校 55 校に支援しています ( 各校 3 万円 ) (6) いじめ問題の教職員研修 ( 平成 29 年度予算 2,200 千円 ) 平成 28 年度は 各教員がいじめ問題に対して適切かつ実践的な対応ができるようになることを目的に年代別に研修を実施しました 以前より 生徒指導関係の担当教員に対するいじめの対処等の研修機会は 比較的多くありましたが いじめ対策には 全教職員がしっかりと共通理解をした上で取り組む必要があることから 教職経験年数別に分けて実施しました 平成 27 年度から実施し 2 年間で生徒指導関係の担当教員等以外のすべての教員が研修を受講しました - 3 -

4 平成 29 年度は 学校の現状に合わせた専門家 ( 大学教授 児童精神科医 弁護士 臨床心理士 等 ) を講師に招き いじめ対策の実際について知見を磨くための研修を実施することとしています (7) 研修用リーフレット いじめ防止対策の充実に向けて の全教職員配大津市教育委員会では いじめ問題に対する教職員の資質向上を図るため 教職員研修用リーフレット いじめ対策の充実に向けて を作成し 市内小中学校全教職員に配布しています 学校の組織対応の充実や教職員の資質の向上を図るために 校内における研修会で活用するほか いじめ対策担当教員連絡協議会等大津市教育委員会主催の研修会や校園長会 教頭研修会でも活用しています (8) 学級経営支援ツール ( クラスマネジメントシート ) の導入平成 29 年度も引き続き 実施希望校を小中学校に募り実施するとともに 学校現場での実効性のある活用に向けて いじめに関する研究委員会 で検証を行う予定です (9) スクールカウンセラー ( 臨床心理士 ) の配置 ( 平成 29 年度予算 18,403 千円 ) 市立小学校 37 校および教育委員会内 スクールカウンセラーを配置 子どもや保護者 学校の支援を行う 平成 29 年度より教育相談センターから所管移行 (10) スクールソーシャルワーカー ( 社会福祉士等 ) の配置 ( 平成 29 年度予算 2,593 千円 ) 市教委児童生徒支援課に嘱託職員として社会福祉士を 1 名配置 子どもや保護者 学校への支援を行う 平成 29 年度新規事業 (11) こころとからだの先生設置事業 学校教育課所管 ( 平成 29 年度予算 71,085 千円 ) 養護教諭年間複数配置の拡充 (8 校 31 校 ) こころの先生 認定講座を新規に実施 子ども達のこころの相談にのれるよう 研修を実施 受講者には こころの先生認定証 を交付 - 4 -

5 ( 参考資料 ) 1 いじめの疑い 認知数の推移 校種 小学校 中学校 小 中合計 項目 いじめ疑い いじめ認知 いじめ疑い いじめ認知 いじめ疑い いじめ認知 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 平成 28 年 いじめの疑い 件数の中に いじめ認知 件数が含まれる 2 いじめの疑い発生時期について 小学校 ( 平成 24 年 ~28 年 ) いじめの疑い事案 24 年度 25 年度小学校 26 年度 27 年度 28 年度 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計 前年比較 % % % % 中学校 ( 平成 24 年 ~28 年 ) いじめの疑い事案 24 年度 25 年度中学校 26 年度 27 年度 28 年度 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計 前年比較 % % % % - 5 -

6 3 平成 28 年度いじめの疑い事案学年別発生状況 大津市教育委員会事務局児童生徒支援課 4 いじめの疑い事案の態様 態様 いじめの疑い事案の発見 通報者 小学校 中学校 いじめの態様 ( 文部科学省調査による項目 ) 小学校 中学校 冷やかしやからかい 悪口や脅し文句 嫌なことを言われる % % 仲間はずれ 集団による無視をされる % % 軽くぶつかられたり 遊ぶふりをして叩かれたり 蹴られたりする % % ひどくぶたれたり 叩かれたり 蹴られたりする % % 金品をたかられる % 8 1.4% 金品を隠されたり 盗まれたり 壊されたり 捨てられたりする % % 嫌なことや恥ずかしいこと 危険なことをされたり させられたりする % % パソコンや携帯電話で 誹謗中傷や嫌なことをされる % % その他 3 0.3% % 合計 % % 冷やかし 悪口等を言われる 仲間はずれ 無視をされる 軽く叩かれる 蹴られる等 184 ひどく叩かれる 蹴られる等 金品をたかられる 138 金品を隠される 壊される等 嫌なこと等をされる させられる 168 PC 携帯電話で嫌なことをさ その他 310 小学校 発見 通報者担任等教員被害者本人被害者の保護者他の児童生徒アンケートその他合計 中学校 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計 % % % % % % % 247 発見 通報者担任等教員被害者本人被害者の保護者他の児童生徒アンケートその他合計 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計 % % % % % % % - 6 -