立教大学審査学位論文 博士論文 H.-G. ガダマーの芸術哲学における言語性の問題 ガダマーの芸術思想の哲学的基礎づけに向けて Das Problem der Sprachlichkeit in der Philosophie der Kunst von H.-G. Gadamer: Zur phi

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1 立教大学審査学位論文 博士論文 H.-G. ガダマーの芸術哲学における言語性の問題 ガダマーの芸術思想の哲学的基礎づけに向けて Das Problem der Sprachlichkeit in der Philosophie der Kunst von H.-G. Gadamer: Zur philosophischen Grundlegung von Gadamers Kunstgedanken 小平健太 Kenta KODAIRA 立教大学大学院文学研究科博士後期課程 2017 年 3 月

2 目次 凡例 v 序論 1 一本論文の目的 1 二本論文の理論と道筋 4 第一章ガダマーとヴィーコをめぐる知の伝統と受容 10 人文主義の復興と言語性はじめに 10 第一節芸術の思索と人文主義 12 ( 一 ) 芸術論と人文主義 ( 二 ) 出発点としての人文主義 第二節 ヴィーコの共通感覚をめぐる二つの伝統 ガダマーのヴィーコ受容と言語性の問題 16 ( 一 ) 共通感覚の理念とその人文主義的意味 ( 二 ) 古代と近代をめぐる思考 ( 三 ) 共通感覚の 第二の接合地点 としての解釈学第三節ガダマーの共通感覚の受容とその独自性 人文主義と解釈学の理念 22 ( 一 ) 口頭性と書記性 ( 二 ) 普遍的媒体 中間としての言語性結語 26 註 27 第二章美学理論の解釈学的解体 カント美学と解釈学における構想力の問題 33 はじめに 33 1

3 第一節自然美と芸術美の解釈学的解体 35 ( 一 ) 趣味の 純粋性 と完全性概念 自由な美と付属する美をめぐる問題 ( 二 ) 美の理想に関するカントの所説 美の標準理念と理性理念との連関第二節美の主観性から芸術の立場へ ガダマーによる 天才 と 美的意識 の批判 43 ( 一 ) 趣味と天才の関係 カント美学における趣味判断の体系的意義 ( 二 ) 美的意識に対するガダマーの批判第三節構想力の解釈学的解体 Anschaulichkeit を通じて 49 ( 一 ) 解釈学的解体の思考における構想力と言語の連関 ( 二 ) 想像力による認識(cognitio imaginativa) としての芸術経験 ( 三 ) 直観と直観的であること (Anschaulichkeit) の関係性結語 56 註 57 間奏(Intermezzo) 美をめぐる知のもう一つの系譜 プラトン バウムガルテン ガダマー 61 はじめに 61 第一節美の形而上学と解釈学 61 第二節美をめぐるガダマーのプラトン解釈 63 第三節光の形而上学 (Lichtmetaphysik) 美と理解の親縁性 65 結語 68 註 69 第三章ハイデガーの芸術論に対するガダマーの応答と展開 芸術作品の真理と言語性 71 はじめに 71 第一節 真理と方法 における芸術作品の存在論とその体系的位置 72 ( 一 ) 存在への問いと芸術 ( 二 ) 哲学の遂行と芸術解釈第二節芸術作品の存在への問いの歩み ガダマーによるハイデガー解釈 74 2

4 ( 一 ) 解釈可能性の限界地点としての芸術作品 ( 二 ) 根本的開始点 としての芸術の思索第三節芸術作品における真理の問題 存在の開示 (Seinseröffnung) の諸相 79 ( 一 ) 作品存在の問いに向けて 道具の信頼性 ( 二 ) 芸術作品における 世界 と 大地 ( 三 ) 作品存在の統一的連関 ( 四 ) 存在の非隠蔽性と空け開き (Lichtung) ( 五 ) 存在と言語 投企する発言としての詩作第四節芸術作品における真理と言語性の問題 ガダマーによる応答と展開 95 ( 一 ) 存在と表現の統一性としての遊び ( 二 ) 経験の超越論的規定としての言語性 ( 三 ) ハイデガーからの離反 人文主義と言語性結語 101 註 102 第四章解釈学的経験における 媒介 の理論 ヘーゲルとガダマーをめぐる言語性の問題 108 はじめに 108 第一節解釈学の普遍性要求と言語性 109 ( 一 ) 言語性をめぐるふたつの諸規定とその超越論的意味 ( 二 ) 超越論的媒介としての言語性第二節言語の思弁的構造と言語性 ヘーゲルとガダマー 115 ( 一 ) 近代と古代をめぐる弁証法的思考のモチーフ ヘーゲル弁証法の地平 ( 二 ) ヘーゲル哲学の超越論的意味と 媒介 の理論第三節共鳴と反発 言語性をめぐる弁証法と解釈学の関係性 123 ( 一 ) ヘーゲル論理学の理念と解釈学 ( 二 ) 言語性をめぐるふたつの立場 知の完結性と理解の有限性第四節弁証法と存在論の交差地点としての解釈学 126 ( 一 ) 真理の開示性における言語の二つの方向性 ( 二 ) 解釈学の包括的地平 3

5 結語 131 注 133 結論 138 参考文献 146 4

6 論文の要約 本論文の目的は ハンス = ゲオルグ ガダマー (Hans-Georg Gadamer, ) の哲学的解釈学 (philosophische Hermeneutik) における芸術思想を 美学論的観点から究明することにある それにより 哲学的解釈学の中枢を成す 言語性 (Sprachlichkeit) の意義をガダマーの 芸術哲学 の観点から解明することを目指す また そのために主著である 真理と方法 (Wahrheit und Methode) を軸に据えながらも その成立以前から晩年に至るまでのガダマーの思索を視野に収め 哲学的解釈学の思想的企て全体との有機的連関のもと ガダマーの芸術思想の哲学的意義の包括的解明を目指す 真理と方法 については これまで国内外において数多くの研究成果が発表されてきた それらの研究成果において ガダマー解釈学の基本的理念 および現代の思想状況における影響関係が次第に明確化されると同時に その哲学的意義が様々な角度から検討されてきた そして無論 本研究ともっとも関わりがある美学 芸術思想研究の領域においても 哲学的解釈学の影響は様々に認められ 今やその影響はもはや無視できないものとなっている しかしながら 我々がなにより注視しなければならない事実は ガダマー本人の芸術哲学に明確に焦点を絞った内在的かつ包括的な研究はこれまで存在してこなかったという点である したがって 本論文はこうした研究上の空隙を埋める作業を遂行するものである そうして本研究が目指すのは ガダマーの 芸術哲学 の包括的意義を哲学的解釈学の内に問いただし 真理と方法 の内部からその意義を明るみにだす内在的な研究である そこで本論文は その方法論として主に以下の三つの観点を設定し それに基づき 間奏 を含め五つの 章 を配置することで ガダマーの芸術思想の包括的な解明を目指した 第一の観点は 真理と方法 第一部の 芸術論 が全体に対してもつ構成的役割を見極めることである 第一部の 芸術論 は 大別して第一章と第二章のふたつの章から構成され 第一章 美的次元の超克 はさらに三つの節に細分化される そこで本論は 当該の第一部第一章を次の論点のもと究明する 第一に 人文主義の伝統の復興 という論点と 第二に カント美学の批判的克服 というふたつの論点であり この論点がそのまま本論文の 第一章 および 第二章 に相当する また それに続く 真理と方法 第一部第二章 芸術作品の存在論とその解釈学的意義 は 本論文 第三章 においてハイ 5

7 デガーとガダマーの思想的連関のもと論じられる この三つの 章 をもって 第一部の 芸術論 を網羅的に取り扱うことで その秘められた構成的役割をあらためて浮き彫りにする 第二の観点は 近代美学の展開を含め 古代ギリシャ以来続く美の思索の伝統の内に 哲学的解釈学の立場を位置づけることである 既に見た美学側からの解釈学への反論を踏まえ 哲学的解釈学の包括的な立場を示すことが その目的である この論点は カント美学の批判的克服 を論じた本論文 第二章 に加え それに続く 間奏 において カントおよびバウムガルテンとガダマーの思想的連関 さらにそれに加えてプラトンとガダマーの思想的連関のもと論じるものである 第三の観点は 真理と方法 の議論の始まりである第一部の 芸術論 と その議論の結論である第三部の 言語論 との有機的連関を明らかにし 真理と方法 を通底して貫くガダマーの芸術思想の体系的意義を解明することである この論点は 本論文の最終章である 第四章 において ガダマーとヘーゲルの思想的連関のもと論じるものである 以下では 各章の具体的な論点とその成果について簡潔に説明する まず第一章 ガダマーとヴィーコをめぐる知の伝統と受容 は ガダマーの人文主義をめぐる思索が 真理と方法 における 哲学的解釈学 の企て全体に対してもつ体系的意義を究明する 従来の研究は 真理と方法 における哲学的解釈学と人文主義との結びつきを明確に規定してこなかった それに対して本論は 人文主義的主導概念の考察が第一部の 芸術論 の内に位置づけられていることの意味を重視し 双方の連関をあらためて問い直すことで 人文主義の伝統を独自に取り込む解釈学の包括的構造を明らかにした 続く第二章 美学理論の解釈学的解体 では 真理と方法 第一部の芸術論の体系的意義をさらに立ち入って見極めるために 近代の美学理論に対する 哲学的解釈学 の批判構造を解明した 従来の研究は ガダマーによるカント批判の文脈が独自に備える体系的意義を慎重な態度をもって考慮して来ず そのため解釈学の批判構造の意義を十全に捉えてこなかった こうした事態は ガダマーの哲学的解釈学が備える近代美学に対する意義を 単なる一つのアンチテーゼとしての理解に切り詰めるばかりか 加えて解釈学の批判構造を 真理当方 第一部第二章における存在論の枠組みに全面的に回収する解釈的な傾向を招くことで カントとガダマーの本来的な関係は見逃されてきた そこで本章では 真理と方法 の思索に留まらずガダマーの晩年の思索をも視野に収めたうえで カントの 判断力批判 の理論的枠組みを批判的に解体するガダマーの思索を究明した 6

8 さらに続く 間奏 美をめぐる知のもう一つの系譜 は プラトンの美に対するガダマーの解釈を手がかりに 美の形而上学を視野に収める 哲学的解釈学 の解体的遡行の営みを究明した 従来の研究は ガダマーとバウムガルテンの思索との連関をほとんど付けることなく よって伝統的美学に対する解釈学の関係性を見逃してきた そこで 間奏 は バウムガルテンの美学思想を修辞学との連関のもと視野に収め さらにプラトン形而上学へと至る広範な美の文脈を描き出すガダマーの思索を明らかにした そして第三章 ハイデガーの芸術論に対するガダマーの応答と展開 は ガダマーのハイデガー解釈を検討し 真理と方法 におけるガダマーの 芸術論 とハイデガーの芸術哲学との連関を究明した 従来の研究は 正当にもガダマーの芸術思想をハイデガーの存在論の延長線上に位置づけながらも ガダマーと人文主義との密接な連関を十分に考慮して来ず その結果ガダマーの 真理と方法 における第一部の 芸術論 と ハイデガーの芸術哲学との関係性の内実を立ち入って考察してこなかった それに対して本章は 後期ハイデガーの人文主義をめぐる思想と ガダマーの 真理と方法 における人文主義の位置づけをともに考慮に入れたうえで ガダマーの芸術思想の独自の展開の意義をあらためて 真理と方法 の内に明らかにした こうした問題意識のもと 本論は芸術をめぐって両者の哲学的思考が交差し また相違する点を見極めるものであった 最後に第四章 解釈学における 媒介 の理論 は ガダマーのヘーゲル解釈を検討し ガダマーの言語思想の中枢にある 言語性 の理念を 解釈学的現象の全体性の理念として究明した 従来の研究は ガダマーの言語性の理解に関して 真理と方法 第一部の 芸術論 と第三部の 言語論 との詳細な連関を 立ち入って検討してこなかった そこで本章は 第一部と第三部の有機的連関を重視し ヘーゲル哲学との影響関係を見極めることで ガダマーの言語性の理念を解明した 本論文は こうした思索の過程を経て 以下の結論に辿りつくことができた 我々は 人文主義 批判哲学 美学 存在論 そして弁証法哲学と様々な思想的源泉に立ち帰り その都度ガダマーとの影響関係を見極めることで 哲学的解釈学 を中心として放射状に広がる広範な思想的文脈をその視野へと収めた こうした 哲学的解釈学 を中心とした いわば思想のパノラマにおいて そこに描き出された点と点をひとつの線として結び合わせていたのが 哲学的解釈学における 言語性 の問題であった ガダマーの 哲学的解釈学 とは 経験の全体性を言語の全体性として十全に展開する点に本質的意義を見出すものであった この言語の全体性において ガダマーが絶えず主 7

9 張してきた 言語 と 理解 の解釈学的な連関が形成されている そして そうした連関の媒介を自己生成的に構造化する点に 解釈学的な思考における言語性の普遍的性格がある 解釈学的思考における言語についての理論的考察とは それ自体言語の実践である こうして 哲学的解釈学 とは この言語性を 理論 と 実践 において究明するものであった また本論文は すでに述べたように ガダマーの解釈学思想における言語性の問題を主題として扱いながらも それをガダマーの芸術思想を通じて解明するものであった その点で とりわけ第一部の 芸術論 がもつ体系的意義の包括的な究明が必要不可欠であったのだが その意義は決して芸術論の導入的役割に尽きるものではなかった むしろ第一部の 芸術論 は 単なる部分的な思索の一契機を越えて 哲学的解釈学 全体との有機的連関のもと 哲学の遂行を体現している ガダマーの芸術思想の最大の意義は まさにこの点にある ガダマーにとって芸術経験とは 哲学および精神諸科学の領域全体に対して その有効性を要求する真理の次元を開示すると同時に そうした領域全体における真理生起の全体性として 言語性 の次元を切り開くものであった こうした点において芸術の思索は 哲学的解釈学 において単なる手段ではなく それ自体の内に留まることで解釈学的な真理の生起にともに参与する まさに言語へ至る哲学の途上なのである 芸術が我々に対して立てる問いとは そうして単なる美的な問いではあり得ない それは 他ならぬ解釈学的な問いである こうした問いの解釈学的連関の内においてのみ 芸術の思 索は 真に芸術哲学たり得るのである 8

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