2 ASEAN 貿易におけるベトナム台頭の含意 大木博巳 Hiromi Oki ( 一財 ) 国際貿易投資研究所研究主幹 要約 ASEANの貿易は 大きな転換期を迎えている ASEAN 貿易の牽引役が ASEAN 先発国からASEAN 後発国のベトナムに交代しようとしている リーマンショック後のAS

Size: px
Start display at page:

Download "2 ASEAN 貿易におけるベトナム台頭の含意 大木博巳 Hiromi Oki ( 一財 ) 国際貿易投資研究所研究主幹 要約 ASEANの貿易は 大きな転換期を迎えている ASEAN 貿易の牽引役が ASEAN 先発国からASEAN 後発国のベトナムに交代しようとしている リーマンショック後のAS"

Transcription

1 2 貿易におけるベトナム台頭の含意 大木博巳 Hiromi Oki ( 一財 ) 国際貿易投資研究所研究主幹 要約 の貿易は 大きな転換期を迎えている 貿易の牽引役が 先発国から 後発国のベトナムに交代しようとしている リーマンショック後の 貿易は 先発国の貿易が頭打ちとなっている中で ベトナムの貿易が飛躍的に拡大して 最大の輸出国として台頭している 今後の 貿易を展望する視点として 第 1 位にベトナムの貿易の躍進がどこまで続き ミャンマー等の 後発国がベトナムに続いて登場するのか 第 2に 先発国は貿易を活性化させることができるのか 第 3に 貿易の活性化に何をすべきか ということであろう 第 1 点について ベトナムは 中長期的にみて 韓国大手財閥グループの系列企業や中小企業の現地進出が既に始まっており ベトナムで操業している日系企業とも相まって 産業集積の蓄積が進む ベトナムにおける相次ぐ量産工場の設立は 労働者の確保を難しくし 賃金を上昇させる こうした動きは カンボジアやラオスなど周辺国へ生産シフトを促す一方で ベトナムの産業を高度化させる機運を高めるものとなる 貿易の活性化については 消費市場が拡大している で最終財の取引を拡大させることにある 市場統合の強化と 企業の育成が重要となる 16 国際貿易と投資 No.112

2 貿易におけるベトナム台頭の含意 1. 貿易におけるベトナムの台頭 の貿易は 東アジアではに次ぐ第 2 位の貿易規模を誇っている 世界貿易に占めるシェアでは 1985 年の3.9% が216 年には7.3% へとほぼ倍増している ( 表 1) しかし 貿易の成長率は21 年以降では 貿易ともに横ばいで停滞している ( 図 1) 貿易の特徴として 以下のことが指摘できる 第 1は 貿易は に依存していることである の輸出は 世界貿易に占める比率でみて 198 年の3.2% から216 年に 5.5% に拡大 一方 輸出の比率は 198 年の.7% から216 年は1.7% にとどまり 格差が拡大している は198 年の初期の段階から輸出に依存し 36 年間で貿易は2.4% ポイントのシェアを増加させているが 貿易は1.% ポイントとどまっている 36 年間を平均して 貿易の8 割弱が貿易で占められている 第 2は の貿易成長率が21 年以降に大きく鈍化していることである の貿易成長率は 199 年代に11.5% 2 年代には9.4% で拡大していたが 21 年から216 年間では 1.6% に鈍化している 貿易の鈍化は シンガポール マレーシア タイ等の 先発国と呼ばれる諸国で顕著である 他方 ベトナムやミャンマー カンボジア等の 後発国では高成長で拡大している 低成長国と高成長国の2 極分化が進んでいる 第 3は の貿易拡大に対する 貿易の寄与が高まっていることである の貿易成長率に対する 別の増加寄与率 ( 表 2) は 21 年から216 年間では 輸出成長率に対してが11.1% が88.9% 輸入ではが4.6% が95.4% とは貿易に貿易成長の糧を求めている 貿易の拡大に対する貿易の寄与率は 輸出で198,199,2 年の各年代では2% を超えていた 国際貿易と投資 No

3 図 1 1 か国の 貿易 (1 万ドル ) 貿易 (1 万ドル ) 貿易 35, 1,2, 3, 25, 輸出輸入 1,, 8, 輸出輸入 2, 15, 6, 1, 4, 5, 2, 資料 :IMF; Direction of Trade Statistics (DOT) 図 2 主要国の 輸出 (1 万ドル ) 輸出 7, (1 万ドル ) 輸出 2, 6, 5, マレーシア フィリピン ベトナム タイ インドネシア 18, 16, 14, マレーシア フィリピン ベトナム タイ インドネシア 4, 12, 1, 3, 8, 2, 6, 1, 4, 2, 資料 :IMF; Direction of Trade Statistics (DOT) また 21~216 年間では 貿易における貿易相手国では 輸出では と米国 輸入ではの寄与率が大きい 他方 日本の 貿易拡大に対する寄与率は 198,199 年代では輸出では米国に次ぎ 輸入では主要国中で最大であったが 2 年代以降にに抜かれている 貿易拡大の牽引力は 東アジアにおいては日本からに移っている 第 4は アセアン貿易をけん引する国の交代である これまで の貿易を牽引していた国は 先発国と呼ばれる諸国 ( シンガポール マレーシア タイ インドネシアなど ) であった しかし 2 年代にはいると 先発国の貿易成長率が鈍化し始める一方で 加盟が遅れた後発国 中でもベトナムの貿易拡大が顕著である 18 国際貿易と投資 No.112

4 貿易におけるベトナム台頭の含意 ベトナムの貿易は 世界貿易に占める比率で216 年には1.2% とマレーシアと並び タイの1.3% を超えることが確実視されている ベトナムの貿易拡大は 特に 貿易で顕著になっている 図 2 は 主要国の 輸出の推移を見たものであるが ベトナムの 輸出は2 年代初めには緩やかな拡大基調に留まっていたが 21 年以降には 急拡大をして 先発国を一気に追い抜いて の新輸出大国として台頭している 表 1 各国の輸出シェアと伸び率 世界貿易に占めるシェア (%) 平均伸び率 (%) 国名 日本 韓国 香港 台湾 シンガポール シンガポール ( 再輸出 ) NA NA NA NA インドネシア マレーシア タイ フィリピン ベトナム カンボジア ラオス ミャンマー ブルネイ インド 豪州 ニュージーランド 米国 その他 世界計 資料 :IMF; Direction of Trade Statistics (DOT) ITI 貿易マトリックス 国際貿易と投資 No

5 表 2 貿易の 別増加寄与率 (%) 輸出 年 日本 米国 TPP RCEP 世界計 輸入 年 日本 米国 TPP RCEP 世界計 資料 :DOTよりITI 作成 2. 業種別貿易の構造変化 貿易におけるベトナムの台頭にもかかわらず 貿易全体に停滞感が否めない これは 貿易の最大の品目である機械機器貿易の成長が鈍化しているためである の機械機器貿易は貿易 貿易ともに停滞している 貿易に占める機械機器貿易のシェアは 215 年の輸出では が42.% が45.2% である 2 年ではが59.6% が53.9% と ともにシェアを低下せているが 特に貿易で後退している ( 表 3) 機械機器貿易の成長率は 輸出では 2 年から21 年間の6.% が21~215 年間で1.9% 輸出では同じく6.9% から4.9% に鈍化している 機械機器の貿易の成長率の鈍化が2.% ポイントの低下にとどまっているのは ベトナムの機械器輸出の拡大によるものである 貿易の中核である機械機器貿易の不振は 一般機械と電機にある 輸出に占める一般機械のシェアは 輸出で2 年の18.6% 2 国際貿易と投資 No.112

6 貿易におけるベトナム台頭の含意 表 3 1 の 輸出 ( 業種別 ) 構成比 伸び率 分類名 総額 鉱物性燃料等 石油及び同製品 食料品 魚介類 コーヒー 穀物 とうもろこし 米 加工食品 油脂その他の動植物生産品 化学品 化学工業品 医薬品 プラスチックス ゴム 鉄鋼 鉄鋼の一次製品 鉄鋼製品 機械機器 一般機械 鉱山 建設機械 工作機械 タービン エンジン ベアリング及び同部分品 コンピュータ及び周辺機器類 ( 合計 ) コンピュータ及び周辺機器 コンピュータ部品 電気機器 通信機器 携帯電話 NA NA 半導体等電子部品類 電子管 半導体等 集積回路 その他の電気 電子部品 ディスプレイモジュール 映像機器類 デジタルカメラ NA NA テレビ受像機 ( 液晶 プラズマを含む ) NA NA 音響機器 輸送機器 自動車 乗用車 貨物自動車 二輪自動車 自動車部品 自動車用エンジン ギヤボックス 駆動軸 精密機器 繊維及び同製品 繊維 縫製品 雑製品 ( 注 ) 雑製品 :HS62-67 HS92-97 注 : 雑製品 :HS62-67 HS92-97 資料 : 各国貿易統計 比率 (%) 業種別構成比 (%) 平均伸び率 (%) 国際貿易と投資 No

7 から215 年に12.4% 輸出では 同じく2.3% から11.2% に半減している これは コンピュータ 周辺機器の輸出が落ち込んでいるためである 21~216 年間におけるコンピュータ 周辺機器の輸出伸び率は でマイナス4.1% 輸出もマイナス3.7% と縮小している 貿易を牽引してきたコンピュータが頭打ちとなってきている 電機貿易は の輸出に占める電機のシェアが 2 年の 37.5% から215 年に21.3% 輸出では 同じく3.% から26.1% と特に輸出で落ち込んでいる いずれも電機輸出の中でもの最大の輸出品目である集積回路の輸出が 鈍化している 最大の集積回路輸出国であるマレーシアの集積回路輸出は 緩やかな拡大基調にあったが211 年以降には 伸びが止まり横ばいで推移するようになっている ( 図 3) 特に 最大の輸出先である ( 香港を含む ) 向け集積回路が214 年以降に 伸び悩んでおり の集積回路輸入に占めるマレーシアのシェアは低下傾向にある 半導体の需要は PC タブレットやTV DVDなどの家電で減退している一方で 携帯電話 自動車関連は拡大している 図 3 マレーシアの集積回路輸出 (1 万ドル ) 25, 2, 15, 1, 5, 1 + 香港 資料 : マレーシア貿易統計 22 国際貿易と投資 No.112

8 貿易におけるベトナム台頭の含意 乗用車や貨物自動車の自動車貿易も21 年 216 年間で 大幅に鈍化して勢いを失っている 自動車では 乗用車 ピックアップトラックや自動車部品が2 年代初めにの輸出品目として登場した AFTAによって 関税が引き下げられたこと 日系自動車メーカーが 専用車を開発して生産体制を整備したこと等がの自動車 部品貿易を促進した 貿易に占めるシェアは 215 年でが2.% が1.8% と僅かである 通信機器では携帯電話 ( スマートフォン ) の輸出が21 年頃からベトナムで始まり 216 年には1 億 2, 万台を欧米市場向けに輸出している 携帯電話は 急成長しているが 輸出に占めるシェアは まだ小さく コンピュータ 周辺機器を下回っている の自動車や携帯電話の輸出は からの部品輸入を促進している 特に携帯電話では 韓国 からの電子部品の輸入急増を招いている の機械貿易の停滞は 主力輸出品の成熟化 ( コンピュータ 周辺機器 ) 韓国からの輸入依存の拡大( 電子部品 半導体等 ) 需要の一段落 ( 自動車販売 ) 等がその要因として指摘できよう 一方 貿易成長率が2~21 年の平均を上回っている品目もある 輸出では 牛肉 豚肉 通信機器 縫製品などである 輸出では 牛肉 魚介類 マシニングセンター 通信機器 繊維 縫製品 雑製品などである 業種別構成比でシェアを拡大させているのは 石油価格が高騰した鉱物性燃料 ( 石油製品等 ) および食料品 化学品 繊維縫製品等である の国別業種別貿易の構成比 (215 年 ) をみると 工業品の輸出ですみ分けができている ( 表 4) すなわち ベトナムは 携帯電話 縫製品 雑製品に 輸出に占める比率が高く 比較優位を持っている タイは 食料品 プラスチック ゴム 一般機械 輸送機器で 輸出をリードしている マレーシアは半導体等電子部品 油脂 ( パームオイル ) 国際貿易と投資 No

9 テレビの比率が高い インドネシアは縫製品や雑製品でシェアを失いつつある一方で 繊維や油脂 鉱物性燃料で輸出シェアが高い の工業品貿易でベトナムは 消費財に加えて通信機器の輸出が立ち上り さらに 次の輸出品として家電が控えている 従来の 先発国が優位に立っていた国別工業品輸出の構造が変化し始めている 表 4 輸出に占める輸出比率 ( 主要国別 業種別 215 年 ) ( 単位 :%) ベトナム タイ マレーシア インドネシア 1 世界 シンガポール ( 再輸出を除く ) 総額 鉱物性燃料等 食料品 穀物 加工食品 油脂その他の動植物生産品 化学品 プラスチックス ゴム 鉄鋼 鉄鋼の一次製品 鉄鋼製品 機械機器 一般機械 コンピュータ及び周辺機器 コンピュータ部品 電気機器 通信機器 携帯電話 半導体等電子部品類 電子管 半導体等 集積回路 その他の電気 電子部品 ディスプレイモジュール 映像機器類 デジタルカメラ テレビ受像機 ( 液晶 プラズマを含む ) 写真機 ( 映画用撮影機を除く ) 音響機器 輸送機器 自動車 乗用車 貨物自動車 二輪自動車 自動車部品 繊維及び同製品 繊維 縫製品 雑製品 写真機は ベトナム タイ マレーシア インドネシアの合計を 計とみなして計算 資料 : 各国貿易統計より作成 24 国際貿易と投資 No.112

10 貿易におけるベトナム台頭の含意 3. の財別貿易収支構造の変化 貿易は から中間財を輸入して に最終財を輸出する加工貿易が基本である また 貿易 ( 輸出 ) も 6 割超が中間財取引で占められており これも一部は最終財輸出の部品として使われている こうしたの加工貿易構造は 2 年と216 年を比較すると大きな変化がある 表 5は 4か国 ( インドネシア マレーシア タイ ベトナム ) の財別業種別貿易額と収支である 4か国の貿易収支は 216 年で 加工品が486 億ドルの赤字 部品も36 億ドルの赤字と合計して中間財で792 億ドルの赤字となっている 一方 資本財は64 億ドル 消費財は1,18 億ドルともに黒字を計上している 2 年の貿易収支と比べると 加工品が黒字から大幅赤字に転じ 部品の赤字幅が拡大 他方 消費財の黒字幅が大幅に拡大している これは4か国だけのデータであるが 全体でも中間財の調達 消費財の輸出というパターンが強化されているとみてよい 4か国の加工品貿易の赤字は 216 年で 化学品 鉄鋼 繊維が上位を占めている がこれらの製品を輸入に依存しているのは では十分に供給できる産業構造 ( 鉄鋼 繊維産業の欠落 ) になっていないことにある これに加えて におけるインフラ投資が鉄鋼 化学品などの資材輸入を促進したことが指摘できる が加工品をの輸入に頼っている業種は 鉄鋼と繊維で特に顕著である 同じく部品の貿易収支赤字幅も拡大している これは 電機部品の赤字が拡大していることに加えて 2 年には黒字であった一般機械部品の収支が216 年では赤字に転じている 電機部品では集積回路の貿易収支の赤字幅が大半を占めている これは ベトナムの集積回路輸入が急増しているためで 216 年にベトナムが輸入した集積回路の輸入額は 147 億ドルとマレーシアの191 億ドルに次いでいる ベトナムは 電話機器の部品でも93 億ドルの輸入をしており 電機部品貿易収支の悪化はベトナム要因 ( 携帯電話国際貿易と投資 No

11 輸出の拡大 ) にある 一方 黒字部門の最終財では 資本財の対貿易黒字が 電機で216 年に219 億ドルを計上している 電機の貿易収支黒字は ベトナムの携帯電話の黒字 (239 億ドル ) によるものである かつて の機械貿易の黒字を支えていたコンピュータ 周辺機器は 216 年で128 億ドルの黒字にとどまっている また自動車も黒字を計上しているが 主力の貨物自動車でみ 表 5 4 か国 ( インドネシア マレーシア タイ ベトナム ) の 貿易 金額 (1 憶ドル ) 輸出 輸入 収支 財 業種 総額 素材 加工品 鉱物性燃料 食糧 油脂 化学品 繊維 鉄鋼 卑金属 ( 鉄鋼を除く ) 原皮 毛皮 革製品 木材 木炭 貴石 貴金属等 部品 化学品 一般機械 電気機器 鉄道 車両 航空機 光学機器 資本財 一般機械 電気機器 車両 航空機 船舶 光学機器 消費財 食糧 化学品 縫製品 原皮 毛皮 革製品 貴石 貴金属等 一般機械 電気機器 車両 履物 資料 : 各国貿易統計 26 国際貿易と投資 No.112

12 貿易におけるベトナム台頭の含意 ると216 年の黒字幅は4 億ドル程度である 最終財の最大の黒字部門は消費財である 消費財の中で 食糧品 縫製品 履物が消費財貿易黒字の65% を占めている 縫製品の輸出は で339 億ドル は8 億ドル 輸入では が 36 億ドル が6.7 億ドルである 縫製品輸出に占める輸出の比率は 2.3% 輸入は15.6% と輸出はほぼ 向けである 輸出国はベトナムで4か国の輸出の68.6% 輸入国はマレーシアで輸入の47% 輸入の59.7% を占めている 食糧品の貿易は 216 年で輸出が 445 億ドル が134 億ドル 輸入はが184 億ドル 75 億ドルと輸出が輸入を上回っている は輸出国であると同時に輸入国でもある 主な輸出品は魚介類 果実調整品等である 財別にみたに貿易の特徴は 最終財の比率が低いことである 中でも 消費財の比率が小さい 輸出でみると 輸出の23.3% 輸出では16.% に過ぎない 市場経済統合が進んでいるでは 貿易に占める最終財は 4 割を超えている 趨勢的にみると 加工品 部品の対貿易収支の赤字幅は拡大する一方で 消費財の黒字幅が拡大している 貿易収支で赤字と黒字の2 極分化が進んでいる ( 表 6) 4か国の貿易収支の推移を見ると 加工品と部品の赤字幅が拡大する傾向にある一方で資本財は赤字幅が縮小して黒字化し 消費財は黒字幅が拡大している ( 図 4) これは ベトナムの貿易収支の動向を反映したもので 加工品 部品の赤字幅は拡大 消費財に加えて資本財が黒字に転換して ベトナムは 貿易の稼ぎ頭に成長している 215 年の4か国の貿易収支は タイが貿易で赤字を計上し それを貿易の黒字で補っている一方で ベトナムの貿易収支はでは赤字 は加工品 部品の大幅赤字を 資本財 消費財の黒字で相殺し 貿易収支は黒字転換している 国際貿易と投資 No

13 表 6 インドネシア マレーシア タイ ベトナムの財別貿易収支 (215 年 ) ( 単位 :1 万ドル ) 収支 総額 素材 加工品 部品 資本財 消費財 国名 インドネシア -5,265 12,963 6,392 12,541-11,126 3,913-1,551-9,795-2,71-14,517 3,41 21,986 マレーシア 9,495 13, ,135 2,589 1,212 3,189 2, ,943 2,918 タイ 13,351-4,445-7,852-14,217 1,493-24, ,155 1,463 3,94 6,579 33,311 ベトナム -5,564 1,85 1, ,71-38,759-2,66-2, , ,578 資料 : 各国貿易統計 図 4 4( インドネシア マレーシア タイ ベトナム ) の 貿易収支とベトナムの貿易収支 ( 財別 ) (1 万ドル ) 加工品 ( 収支 ) 1, -1, -2, -3, -4, -5, -6, (1 万ドル ) 部品 ( 収支 ) 1, -1, -2, -3, -4, -5, ベトナムの収支 ベトナムの収支 (1 万ドル ) 資本財 ( 収支 ) 15, 1, 5, -5, -1, -15, -2, -25, -3, (1 万ドル ) 消費財 ( 収支 ) 12, 1, 8, 6, 4, 2, ベトナムの収支 ベトナムの収支 注 : ベトナムの収支 は 合算資料 : 各国貿易統計 4. 展望 の貿易は 大きな転換期を迎えている リーマンショック後の 貿易は 先発国の貿易が頭打ちとなっている中で ベトナ 28 国際貿易と投資 No.112

14 貿易におけるベトナム台頭の含意 ムの貿易が飛躍的に拡大して 最大の輸出国として台頭している 貿易の牽引役が 先発国から 後発国のベトナムに交代しようとしている 今後の 貿易を展望する視点として 第 1にベトナムの貿易の躍進がどこまで続き ミャンマー等の 後発国がベトナムに続いて登場するのか 第 2に 先発国は貿易を活性化させることができるのか 第 3に 貿易の活性化に何をすべきか ということであろう (1)の新輸出大国 ベトナムの課題と展望 21 年から216 年の 貿易拡大 特に 貿易でベトナムの増加寄与率は極めて大きく これまで 貿易の拡大を牽引していた 先発国の影は薄い ( 表 7) ベトナムの貿易を展望すると チャイナ+ワンの動きが加速化してベトナムへの生産移管が本格化することで今後 輸出の勢いを増すと考える ベトナムの貿易拡大は直接投資による ベトナムの貿易に占める外資の比率は 輸出 (216 年 ) が71.8% 輸入は69.9% と高く ベトナムの貿易は外資系企業に依存している 特に 携帯電話や家電の輸出拡大は 韓国企業による対ベトナム投資によってもたらされている さらに ベトナムの輸出拡大で注目すべき点は 対貿易で水平分業の芽が出てきていることである の繊維メーカーがベトナムで綿糸の生産を開始し それがに逆輸入されている 企業の対ベトナム製造業投資は TPPを契機に繊維産業を中心にして増加しているが 米中貿易紛争の深刻化も企業のベトナム投資 ( からベトナムへの生産移管 ) を促進する 生産からベトナム生産への切り替え 新規投資はよりはベトナムという動きが加速する これまでが経験していた経済発展は 投資が貿易を生むというパターンであった かつては 日本企業が投資の担い手であったが ベトナムの輸出拡大では韓国企業や企業がその担い手となっている 国際貿易と投資 No

15 表 7 貿易拡大に対する増加寄与率 ( 別 ) 輸出 輸入 国名 日本米国 世界計 日本 米国 世界計 CLMV ベトナム 計 輸出 輸入 国名 日本米国 世界計 日本 米国 世界計 CLMV ベトナム 計 輸出 輸入 国名 日本米国 世界計 日本 米国 世界計 CLMV ベトナム 計 輸出 輸入 国名 日本米国 世界計 日本 米国 世界計 CLMV ベトナム 計 資料 :IMF; Direction of Trade Statistics (DOT) ベトナムの課題は チャイナ+ワンの受け入れ先として 港湾設備や道路 電力のインフラ基盤を一層 充実させることにある 他方で 貿易におけるベトナムの台頭が 貿易に与える影響は まだ小さい ベトナムの 輸入拡大に対する増加寄与率は 21~216 年間で6.2% にとどまっている ( 表 7) 機械産業の最終財の輸出拠点となったベトナムが 貿易に与えるインパクトは 現地部材調達に難点があるベトナ向けに 先発国から必要な部材を供給することができれば 貿易の活性化につながる 今のところ ベトナムの 輸出の拡大が 貿易に与えている影響 ( 貿易誘発効果 ) は 大きくはない ベトナムと 貿易のリンケージは希薄である ベトナムは 中長期的にみて 貿易を牽引すると考える その理由 3 国際貿易と投資 No.112

16 貿易におけるベトナム台頭の含意 としては 第 1にベトナムの輸出を牽引している韓国企業が 部材の現地調達を高めるためにすその産業の育成に乗り出していることが挙げられる 韓国大手財閥グループの系列企業や中小企業の現地進出が既に始まっており ベトナムで操業している日系企業とも相まって ベトナムにおいてエレクトロニクス産業を中心に産業集積が高まる 第 2に ベトナムにおける相次ぐ量産工場の設立は 労働者の確保を難しくし 賃金を上昇させるだろう こうした動きは カンボジアやラオスなど周辺国へ生産シフトを促す一方で ベトナムの産業を高度化させる機運を高めるものとなると考えられる ベトナムは 今 旬を迎えている 人口ピラミッドでは 2 代が最大を占めている 人件費は 先発国と比べて割安である 物流インフラの整備も進んでいる 駐在員の生活環境も改善している におけるベトナムの時代が しばらくは続くものと見込まれる (2) 先発国の課題第 2は 先発国の貿易停滞にかかわる課題である タイ マレーシア インドネシアの貿易は ともに21 年以降に停滞している この要因は 高騰していた資源価格の下落の影響もあるが 基本的には 労働賃金高騰 これまで貿易を牽引していた輸出産業の成熟化等で国際市場で比較優位を失う一方で 輸出構造の高度化が遅れたことにある 先発国は 貿易の停滞に伴い成長率が鈍化し 中所得国の罠にはまっている この罠を克服するには 輸出産業の競争力回復が欠かせない 先発国の輸出拡大には 第 1は 先発国には 現地部材調達が可能な中間財産業が整備されている点で 後発国と比べて優位性がある 労働コストが割安な 後発国は最終財の貿易に比較優位がある 先発 と後発 との分業を促進する条件は整っている 第 2は 先発国は 新たな輸出産業の創出である その手段の一つが 外国投資の促進であろう タイやインドネシアの対外直接投資の受け入れ金額は ここ数年でみて ベトナムを大きく下回っている ( 表 8) タ国際貿易と投資 No

17 イでは 投資奨励政策の見直しを行い 高付加化な産業の誘致 経済開発が遅れている地域への投資誘致を行っている 新規輸出産業の育成は 中所得国の罠に嵌っている 先発国にとって喫緊の課題である ではの一帯一路構想にたいする期待感も大きい ただし の関与はの輸出を促進することよりも からの輸入を増やすことになる また 対中輸出を拡大するかもしれないが 対中貿易依存度を高めるだけで 貿易の発展には必ずしも貢献するとは限らない 一帯一路を通じて 諸国間の貿易拡大につながるようなプロジェクトを選択すべきであろう 表 8 対内投資受入れ ( 期間累計 1 万ドル ) インドネシア 金額金額タイ 全産業計 149,61 全産業計 13,762 製造業 63,217 製造業計 46,123 製造業比率 (%) 42.3 製造業比率 (%) 44.5 マレーシア 金額金額ベトナム 全産業計 31,11 世界計 275,3 製造業 16,587 製造業計 134,481 製造業比率 (%) 34.4 製造業比率 (%) 48.8 資料 : 各国の直接投資統計 (3) 貿易の活性化 貿易の課題は 貿易の活性化である 貿易に占める貿易の比率は 216 年で輸出, 輸入ともに3 割にも達していない 198 年からの趨勢でも同じ傾向である 貿易は 市場統合が進んでいる 貿易と比べて消費財が占める割合が低い はアパレルの輸出国でありながら 輸入は域 32 国際貿易と投資 No.112

18 貿易におけるベトナム台頭の含意 外 ( ) に大きく依存している マレーシアの消費財輸入は よりの方が大きい インドネシアやベトナムも消費財輸入は とがほぼ均衡している ( 図 5) のGDPの規模は 日本のほぼ半分にまで拡大している 消費規模 (GDPベース) も 日本の半分程度に達している ( 表 9) 消費市場としても 全体でみると十分に大きな市場に成長している の消費市場をより 企業に開放することが 経済にとってもプラスに働く 消費財の取引を活発化させることが 貿易の活性化につながるのではないだろうか 市場統合で関税率をゼロに引き下げても それが 貿易の拡大につながって事例は 各国に生産拠点を構築している外資系企業による分業 ( 自動車部品やエレクトロニクス等 ) や 地場企業による農産物等に限定されているのではないか 2 21 年間で平均 33.6% で成長していた自動車の 貿易は 年間には5.6% に大きく鈍化している 外資系企業が担って 図 5 4 の消費財輸入 (1 万ドル ) インドネシアの消費財輸入 6, 1 (1 万ドル ) マレーシアの消費財輸入 6, 1 5, 4, 5, 4, 3, 2, 3, 2, 1, 1, 日本米国韓国 28 1 日本米国韓国 28 (1 万ドル ) タイの消費財輸入 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 1 (1 万ドル ) ベトナムの消費財輸入 4,5 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 日本米国韓国 28 1 日本米国韓国 28 資料 : 各国貿易統計 国際貿易と投資 No

19 いる機械機器の 貿易が鈍化しており 貿易の不振の一因となっている 貿易の活性化には 外資系企業に頼るのではなく 企業の育成を支援する取り組みが求められよう AEC225では 強靭で包摂的 人間本位 人間中心の 構築を柱の一つに据えている 具体的には 中小企業と開発格差の縮小である 中小企業では 新に零細企業の生産性向上や本場アクセス支援 人材育成等が盛り込まれている 開発格差の縮小ではグローバル バリューチェーンへの参加支援等が行動計画の内容になている AEC225を内容のあるものとするには 地場企業による 貿易の活性化が必要となろう 表 9 アジアの GDP 需要項目の国 地域別構成比 (215 年 ) ( 単位 :%) アジア 日本 インド 5 CLMV アジア NIES3 オセアニア 名目 GDP 個人消費 総固定資本形成 純輸出 ( 財 & サービス ) アジア NIES3 韓国 香港 台湾 オセアニア 豪州 ニュージーランド資料 : 名目 GDP 個人消費 総固定資本形成 は ADB それ以外は BOP 参考資料大木博巳 (216) 日本のTPP 貿易 RCEP 貿易 ITI 調査研究シリーズNo.35 国際貿易投資研究所編 (217) の新輸出大国 ベトナムの躍進課題と展望 ITI 調査研究シリーズNo.71 百本和弘 (217) 緊密化が進展する韓国ベトナム経済関係 韓国エレクトロニクス メーカーのベトナム集積が起爆剤に ITI 調査研究シリーズNo.74 トラン ヴァン トウ (217) が中所得国の罠を克服するか 世界経済経済評論 Vo.61. No.5 石川幸一 (217) AEC225との新たな挑戦 ITI 調査研究シリーズNo.61 春日尚雄 (217) 北部ベトナムにおける非日系企業の躍進と交通インフラの整備 国際貿易と投資 No 国際貿易と投資 No.112

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ ニッセイ基礎研究所 18-1- 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (1 月号 ) ~ 輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-3512-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 17 年 11 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 15.9% 増と 前月の同 19.6% 増から低下したものの

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持 ニッセイ基礎研究所 217-1-1 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (1 月号 ) ~ 輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-312-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 17 年 8 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 16.4% 増と 前月の同 18.4% 増から低下した

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化 ニッセイ基礎研究所 218-5-9 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (5 月号 ) ~ 輸出は好調も 旧正月の影響を均せば増勢鈍化 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-3512-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 18 年 3 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 1. 増 ( 前月 : 同 8.6% 増 )

More information

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 日 経済情勢 217 年 7 月 外務省 1 1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 21.8% 41.1% 中国 11.3% 32.8% 米国

More information

[000]目次.indd

[000]目次.indd 第 4 部 1 マクロ経済動向 (1)GDP と物価 2008 年の米投資銀行リーマン ブラザースの破綻以降 深刻化した世界金融危機は 経済に大きな影響を与え 実質経済成長率は2009 年には0.7% にまで低下した その後 2010 年には 1997 年のアジア通貨危機後に見せたV 字回復の再現とも言うべき目覚ましい回復を見せ 6.5% の成長を達成した しかし 2011 年には欧州の財政危機の影響を受け

More information

42

42 海外展開に関する特別調査 海外展開に関する特別調査 結果概要... 43 1. 県内企業の海外展開の内容... 44 2. 現在行っている海外展開の相手国 地域... 46 3. 海外展開にあたっての課題... 47 4. 海外展開後に新たに発生した課題... 49 5. 今後の新たな海外展開の関心の高い相手国 地域... 50 6. 今後の新たな海外展開の内容... 51 7. 調査要領... 52

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 29 年 8 月 アジア大洋州局地域政策課 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 3 年 7 月 アジア大洋州局地域政策参事官室 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ

More information

特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側

特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側 特集 ロシア NIS 圏で存在感を増す中国特集 ロシアの消費市場を解剖する Data Bank 中国の対ロシア NIS 貿易 投資統計 はじめに今号では ロシア NIS 諸国と中国との経済関係を特集しているが その際にやはり貿易および投資の統計は避けて通れないであろう ただ ロシア NIS 諸国の側の統計は 様式が不揃いであったり 発表が遅かったり 一部の項目を国家機密扱いしていたりと ( 特にロシアの天然ガスや軍需関連品目の輸出

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 7 年 3 月 1 2 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 5 月平成 25 年 5 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,606,009 5,765,204-2.8 6,523,232 6,756,526-3.5 917,223 991,322-7.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 7 年 3 月 1 2 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 7 月平成 25 年 7 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,191,918 5,958,497 3.9 7,158,458 6,990,954 2.4 966,540 1,032,457-6.4 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

untitled

untitled JICA JICA FTAEPA 3 ODAJICA 1960 50 1982 1989 1995 1997 19982001 JETRO 2001 20032006 JETRO 20072009 2009 JICA? A BASEAN ASEAN ASEAN D ABASEAN CD?? GDP20203 20304? GDPGDPIMFWorld Economic Outlook Database

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 6 年 1 1 月 2 0 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 10 月 平成 25 年 10 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,688,484 6,102,969 9.6 7,398,479 7,203,396 2.7 709,995 1,100,427-35.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし 特例輸入申告制度により輸入

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 7 年 1 月 2 6 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 12 月 平成 25 年 12 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,896,467 6,109,178 12.9 7,557,180 7,416,345 1.9 660,713 1,307,167-49.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし 特例輸入申告制度により輸入

More information

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に 近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に 4 兆円を超え 2007 年には 4 兆 8,215 億円となり 過去最高額を記録しました 世界金融危機の翌年の

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 5 年 3 月 1 3 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 24 年 12 月 平成 23 年 12 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,298,547 5,623,882-5.8 5,944,295 5,832,191 1.9 645,748 208,309 210.0 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 6 年 3 月 1 3 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 25 年 11 月 平成 24 年 11 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,898,812 4,983,180 18.4 7,199,902 5,940,220 21.2 1,301,090 957,040 35.9 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 4 年 3 月 1 3 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 平成 23 年 6 月平成 22 年 6 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,774,613 5,867,220-1.6 5,710,161 5,196,697 9.9 64,452 670,523-90.4 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 2. 輸出は当該輸出貨物を積載する船舶又は航空機の出港の日

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 5 年 1 1 月 2 0 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 25 年 10 月 平成 24 年 10 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,104,509 5,148,011 18.6 7,195,191 5,704,206 26.1 1,090,682 556,195 96.1 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 26 年 7 月 24 日財務省 報道発表 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 21 年 54,170,614-33.1 51,499,378-34.8 2,671,236 29.5 22 年 67,399,627 24.4 60,764,957 18.0 6,634,670 148.4 23 年 65,546,475-2.7 68,111,187

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 6 年 2 月 2 0 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 速報 ) 総額 ( 原値 ) 平成 26 年 1 月平成 25 年 1 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 5,252,882 4,798,574 9.5 8,042,855 6,432,116 25.0 2,789,973 1,633,542 70.8 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF 価格 ( ただし 特例輸入申告制度により輸入

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 26 年 3 月 13 日財務省 報道発表 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 21 年 54,170,614-33.1 51,499,378-34.8 2,671,236 29.5 22 年 67,399,627 24.4 60,764,957 18.0 6,634,670 148.4 23 年 65,546,475-2.7 68,111,187

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 24 年 3 月 13 日財務省 報道発表 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 19 年 83,931,438 11.5 73,135,920 8.6 10,795,518 36.6 20 年 81,018,088-3.5 78,954,750 8.0 2,063,338-80.9 21 年 54,170,614-33.1 51,499,378-34.8

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 25 年 3 月 13 日財務省 報道発表 ( 確定 ) 総額 ( 原値 ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 19 年度 85,113,381 9.9 74,958,073 9.5 10,155,308 12.7 20 年度 71,145,593-16.4 71,910,442-4.1-764,849-21 年度 59,007,879-17.1 53,820,852-25.2 5,187,027-22

More information

財務省貿易統計

財務省貿易統計 平成 2 5 年 1 1 月 2 8 日財務省 報道発表 貿易統計 ( 輸出確報 ; 輸入速報 (9 桁 )) 総額 ( 原値 ) 平成 25 年 10 月 平成 24 年 10 月 伸 率 輸 輸 差 出 入 引 6,104,361 5,148,011 18.6 7,197,044 5,704,206 26.2 1,092,683 556,195 96.5 ( 注 ) 1. 輸出はFOB 価格 輸入はCIF

More information

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc 第 3 編企業行動に関する意識調査 64 Ⅰ. 調査要領 特別アンケート企業行動に関する意識調査結果 2011 年 7 月 調査時期 :2011 年 7 月 1 日 ( 金 ) を期日として実施 調査対象 :2010 2011 2012 年度設備投資計画調査の対象企業 調査名 対象 回答状況 ( 回答率 ) 製造業非製造業 企業行動に関する意識調査 大企業 ( 資本金 10 億円以上 ) 3,302

More information

ITI

ITI 7. ミャンマー カンボジアの ACFTA/AFTA の運用実態に関する現地調査事業結果 イ. 調査の目的 ミャンマーは 1997 年 カンボジアが 1999 年に ASEAN に加盟している ASEAN と中国との間の FTA(ACFTA) は 2005 年に発効した AFTA(ASEAN 自由貿易地域 ) や ACFTA の協定に基づき ミャンマーとカンボジアは 2015 年 ~2018 年にかけて大きな関税削減を実施する予定である

More information

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2017 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,006 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等であった 2017 年の九州の自動車生産台数 第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 217 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 7,6 億円 ( 前年比 27.4% 増 ) で前年より増加し 4 年連続の増加となった 輸出先は が最も多く 次いで アラブ首長国連邦等であった 217 年の九州の自動車生産台数は 139 万台 ( 前年比 3.1% 増 ) で 日本全体の生産台数 (969 万台 ) の約 14% を占めた (

More information

第 3 章 東アジアにおける貿易投資の深化と成長モデル転換に向けた我が国の貢献 第 1 節 第 2 節 第 3 節 東アジアにおける貿易投資動向 我が国企業と東アジアの関わり 我が国の貢献可能性

第 3 章 東アジアにおける貿易投資の深化と成長モデル転換に向けた我が国の貢献 第 1 節 第 2 節 第 3 節 東アジアにおける貿易投資動向 我が国企業と東アジアの関わり 我が国の貢献可能性 第 章 における貿易投資の深化と成長モデル転換に向けた我が国の貢献 第 節 第 節 第 節 における貿易投資動向 我が国企業との関わり 我が国の貢献可能性 3章 第 における貿易投資の深化と 成長モデル転換に向けた我が国の貢献 本章では のサプライチェーンの深化につ 諸国において始まりつつある成長モデルの転 いて各種データを用いて詳細に分析し その後 第Ⅱ 換に向けた取組 第 章 節及び 4 節 に我が国がど

More information

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造 トピックス 企業収益と利益分配の動向 平成 27 年度の中部地域の企業活動は 世界経済の緩やかな回復や原油価格の下落による交易条件の改善などにより回復基調が続き それに伴い企業収益も増加が続いた 本トピックスでは 企業収益の増加に伴い利益剰余金や給与額等がどのように推移したのか 中部と全国を対比しながら検証してみた 分析手法 平成 28 年企業活動基本調査 ( 平成 27 年度実績 ) の調査項目から一部を抜粋し

More information

平成18年8月31日

平成18年8月31日 日本 アジア / 米国間コンテナ貨物の荷動き動向について (2019 年 1 月 往航 速報値 ) 2019 年 2 月 22 日 ( 公財 ) 日本海事センター企画研究部 * 文中の % は 寄与度とシェア以外で特に記載がない場合は 対前年同期比を表します Ⅰ. 往航 ( アジア 18 ヶ国 地域 米国 ) の荷動き (1)2019 年 1 月のアジア (18 ヶ国 地域 ) から米国へのコンテナ荷動き量は

More information

ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN1 16 RCEP 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 (1) 上昇傾向にある対 ASEAN 輸出依存度 ASEAN 2 WTO 21 RIM 213 Vol.13 No.49

ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN1 16 RCEP 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 (1) 上昇傾向にある対 ASEAN 輸出依存度 ASEAN 2 WTO 21 RIM 213 Vol.13 No.49 アジアの視点 ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 調査部 上席主任研究員 向山英彦 目次はじめに 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 1 ASEAN 2 ASEAN 2. 脱中国 の動きがみられる対外直接投資 1 2 ASEAN 3. 今後の展望と課題 1 2 結びに代えて はじめに 2 1997 ASEAN 211 12ASEAN ASEAN 152 RIM 213 Vol.13 No.49

More information

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF>

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF> 目次 目的 EPA を結ぶと貿易量は増えるか 水産物での検証 まとめ 2 TPP 環太平洋経済連携協定 (TRANS-PACIFIC PARTNERSHIP) 環太平洋の各国で設定していた 関税をなくして もっと自由に貿易し 経済発展を促す目的 共通する貿易ルールを作成しよう 自国の産業を守るために政府が規制を 設けていたり 大きな関税を設定したりす るなどして企業の活動に一定の制限をか けているから

More information

Microsoft Word ミル消費報告2014

Microsoft Word ミル消費報告2014 2014 年度 ( 第 15 回 ) 化学繊維ミル消費量の調査結果について - 統計委員会報告 - 2015 年 7 月 1 日 1. はじめに統計委員会は 2014 年度 (2014 年 4 月 ~2015 年 3 月 ) の化学繊維ミル消費量調査結果をまとめましたのでご報告致します ミル消費とは 糸 わたメーカーの国内生産 ( 出荷 ) から輸出量を除き 海外からの糸 わたの輸入量を加えたものです

More information

The Economic Growth and Integration of Asian Economies and Their Impact on the China and Asia Business of Japanese Corporations Seiichi MASUYAMA 1992 R 2010 1980 193 2015 10 1991 1956 69 71 90 78 2008

More information

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 ) ニュースリリース 2 0 1 5 年 6 月 2 6 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 中小企業の4 割が 円安は業績に対し マイナスの影響 が大きいと回答 ~ プラスの影響 が大きいとする割合は1 割 輸出比率の高い企業では その割合は高い~ 円安 原油安の影響に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 ( 中小企業編 )2015 年 1-3 月期特別調査 ) 2014 年秋以降の円安が中小企業の業績に与えた影響についてみると

More information

平成28年 成田空港貿易概況(速報)

平成28年 成田空港貿易概況(速報) 特集 平成 28 年成田空港貿易概況 ( 速報 ) 平成 29 年 1 月 25 日 ( 水 ) 東京税関 本資料を引用する場合 東京税関の資料による旨を注記して下さい 本資料に関するお問合せは東京税関調査部調査統計課 TEL:3-3599-6385 まで 1. 概況平成 28 年成田空港貿易概況 ( 速報 ) 輸出は4 年連続の増 輸入は5 年ぶりの減 輸入超過額は2 兆 2,743 億円で6 年連続の輸入超過

More information

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135

第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 2016 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで中国 アラブ首長国連邦等となっている 2016 年の九州の自動車生産台数は 135 第 3 章九州の産業別貿易動向 1. 自動車 自動車の部分品 216 年の九州の自動車輸出額は 1 兆 3,346 億円 ( 前年比 15.6% 増 ) と 3 年連続の増加となった 輸出先は 米国が最も多く 次いで アラブ首長国連邦等となっている 216 年の九州の自動車生産台数は 135 万台 ( 前年比.1% 増 ) で 日本全体の生産台数 (92 万台 ) の約 15% を占めている 図表

More information

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc)

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc) 2004 年のロシアロシア極東極東の外国投資 2005 年 10 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部 はじめに ジェトロでは ロシア科学アカデミー極東支部経済研究所 ( ハバロフスク経済研究所 ) の協力を得て 情報収集 調査活動を行なっているが 本レポートは 2004 年のロシア極東地域の経済情勢について同研究所に整理並びに分析を委託 とりまとめたものである 本レポートが関係各位の参考となれば幸いである

More information

順調な拡大続くミャンマー携帯電話市場

順調な拡大続くミャンマー携帯電話市場 東南アジア経済 2016 年 11 月 7 日全 6 頁 順調な拡大続くミャンマー携帯電話市場 2015 年普及率は 77% まで上昇 DMS( ヤンゴン駐在 ) 佐藤清一郎 [ 要約 ] 国際電気通信連合 (ITU) によれば 2015 年 ミャンマーの携帯電話契約者数は 4,153 万人となり 普及率は 77% となった 2014 年 普及率の大幅な上昇が見られたミャンマーの携帯電話市場は 引き続き順調な拡大を続けている

More information

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活 第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活 戦後日本経済と産業構造 1 節 2 第章産業社会の変化と勤労者生活 1950 年代から 70 年代にかけ 急速な工業化を通じて高度経済成長を達成した我が国経済第は その後 サービス化 情報化を伴いながら進展する ポスト工業化 の時代の中を進んでいる ポスト工業化 社会では 社会の成熟化に伴い 物質的な豊かさだけでなく精神 1 節第的な充足も重視され 企業には

More information

< 図表 1> 米国の仕出し国 地域別自動車部品輸入実績 ( 単位 :100 万ドル ) 輸出国 シェア 1 メキシコ 11,740 13,692 16,045 17,056 19, % 2 カナダ 7,638 8,253 8,932

< 図表 1> 米国の仕出し国 地域別自動車部品輸入実績 ( 単位 :100 万ドル ) 輸出国 シェア 1 メキシコ 11,740 13,692 16,045 17,056 19, % 2 カナダ 7,638 8,253 8,932 米国向け自動車部品の荷動き動向について 掲載誌 掲載年月 : 日本海事新聞 201511 日本海事センター企画研究部 次長臼井潔人 アジア発米国向けコンテナ貨物のなかで最も重要な貨物の一つであり 今回の TPP( 環太平洋経済連携協定 ) 交渉でも日米が激しい攻防を繰り広げた自動車部品の荷動き動向に関し 輸出入金額とトン数に注目して調査した 今回の調査の対象とした自動車部品は 乗用車 貨物トラック

More information

化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸

化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸 2016 年度 ( 第 17 回 ) 化学繊維ミル消費量の調査結果について - 統計委員会報告 - 2017 年 7 月 3 日 1. はじめに統計委員会は 2016 年度 (2016 年 4 月 ~2017 年 3 月 ) の化学繊維ミル消費量調査結果をまとめましたのでご報告致します ミル消費とは 糸 わたメーカーの国内生産 ( 出荷 ) から輸出量を除き 海外からの糸 わたの輸入量を加えたものです

More information

ま え が き

ま え が き Ⅰ 海外進出の現状 1 2013 年 1 年間の海外進出 (1) 海外進出企業数 2013 年に初めて海外進出した企業は 15 社で 2013 年中に海外拠点を閉鎖するなど 全面的に撤退した企業は 11 社であった その結果 2013 年 12 月末現在で 海外に進出している企業数 ( 以下 現進出企業 という ) は 749 社であった 進出企業数 拠点数の推移 新規進出企業数全面撤退企業数 進出企業数

More information

第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成

第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成 第 2 部 東アジア諸国の対応 第4章第 4 章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成 はじめに 渡邊 博子 第 1 節 世界における日系家電メーカーの位置とその現況 1. 世界における日系家電メーカーの位置 第4章表 1 世界における電機メーカーの家電部門売上高順位 (2002 年 ) 順位 企業名 国名 家電部門全社構成 (%) 売上高 (100 万ドル ) 売上高 (100

More information

,112 1,630 1,992 1,879 2,674 3,912 はじめに ア

,112 1,630 1,992 1,879 2,674 3,912 はじめに ア MUFG BK Global Business Insight 臨時増刊号 AREA Report 495 アジア オセアニア各国の賃金比較 (2018 年 5 月 ) 2018 年 5 月 10 日国際業務部 204 746 560 537 518 442 415 238 195 484 324 285 237 199 121 378 356 170 135 423 262 242 284 148

More information

Economic Trends    マクロ経済分析レポート

Economic Trends    マクロ経済分析レポート Economic Trends マクロ経済分析レポート テーマ : 人口動態に基づいた世界経済の見通し 2016 年 9 月 27 日 ( 火 ) ~ 世界経済は20 年代にかけて3% 程度の成長へ緩やかに減速 ~ 第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト永濱利廣 (03-5221-4531) 副主任エコノミスト星野卓也 (03-5221-4547) ( 要旨 ) 人口動態は長期的な経済成長を左右する要因であり

More information

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA

EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA 資料 2 EPA に関する各種試算 平成 22 年 10 月 27 日 内閣官房 - EPA に関する各種試算 試算 1 EPA のマクロ経済効果分析 (3 ページ ) 内閣官房を中心に関係省庁と調整したシナリオに基づき 川崎研一氏 ( 内閣府経済社会総合研究所客員主任研究官 ) が分析 WTO はじめ広く関係機関が活用している一般均衡モデル (GTAP モデル ) を使用 EPA により 我が国経済全体にどのような影響が与えられるかを試算

More information

仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます な

仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます な 報道発表 平成 24 年 3 月 8 日 名古屋税関 4 年連続で 70,000 点を超える ~ 平成 23 年の名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 ~ 名古屋税関は 平成 23 年の管内における偽ブランド品等の知的財産侵害物品の差 止状況をまとめましたのでお知らせします 4 年連続で差止件数が 1,200 件を超過 4 年連続で差止点数が 7 万点を超過 ヒット商品に便乗した靴類の差止めが前年から引き続き増加

More information

地域 ( 国 ) 別輸出入 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 総額 40,131, ,530, ,785 4 アジア 21,850, ,862, ,987, 中華人民共和国 7,655,

地域 ( 国 ) 別輸出入 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 総額 40,131, ,530, ,785 4 アジア 21,850, ,862, ,987, 中華人民共和国 7,655, 平成 30 年 830 月日財務省 報道発表 ( 確報 ) 総額 ( 原値 ) ( 単位 : 百万円 % ) 輸出輸入差引 価額伸率価額伸率価額伸率 平成 25 年 69,774,193 9.5 81,242,545 14.9 11,468,352 65.2 26 年 73,093,028 4.8 85,909,113 5.7 12,816,085 11.8 27 年 75,613,929 3.4

More information

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料 1部第2章第 3 節 食料消費の動向と食育の推進 (1) 食料消費をめぐる動き ( 微減傾向で推移してきた食料消費支出は平成 24 年に 1% 増加 ) 近年 消費者世帯における実質消費支出が微減傾向で推移する中 平成 24(2012) 年における消費 者世帯 ( 二人以上の世帯 ) の実質消費支出 ( 全体 ) は 交通 通信 家具 家事用品 保健医療等の支出が増加したことから 前年に比べて1.1%

More information

The Sanwa Bank Limited

The Sanwa Bank Limited MICA (P) No. 205/06/2007 SINGAPORE - AREA Report 160 2008 年 4 月 8 日 日本 ASEAN 包括的経済連携協定 (AJCEP) の署名について 三菱東京 UFJ 銀行アジア法人業務部 日本政府は 3 月 28 日の閣議において 日本 ASEAN 包括的経済連携協定 (AJCEP:ASEAN-Japan Comprehensive Economic

More information

2017 電波産業調査統計

2017 電波産業調査統計 2.2.1 電気通信サービス (1) 加入電話我が国と海外主要国における加入電話回線数及び普及率 ( 人口 1 人あたりの加入数 ) の推移を表 221 及び図 221に示す 加えて 215 年の加入電話回線数と携帯電話加入数の普及率 ( 人口 1 人あたりの加入数 ) を合算した電気通信アクセス回線数の普及率 ( 人口 1 人あたりの加入数 ) を表 221に示す 表 221 加入電話回線数及び普及率の推移並びに電気通信アクセス回線数の普及率

More information

特集 安定成長を模索する NIS 経済 2017 年の日本の対 NIS 諸国貿易統計 Data Bank はじめに恒例により 日本財務省発表の貿易統計にもとづいて 2017 年の日本とNIS 諸国との貿易に関し データをとりまとめて紹介する 日本とロシアの貿易については すでに5 月号に掲載済みであ

特集 安定成長を模索する NIS 経済 2017 年の日本の対 NIS 諸国貿易統計 Data Bank はじめに恒例により 日本財務省発表の貿易統計にもとづいて 2017 年の日本とNIS 諸国との貿易に関し データをとりまとめて紹介する 日本とロシアの貿易については すでに5 月号に掲載済みであ 特集 安定成長を模索する NIS 経済 2017 年の日本の対 NIS 諸国貿易統計 Data Bank はじめに恒例により 日本財務省発表の貿易統計にもとづいて 2017 年の日本とNIS 諸国との貿易に関し データをとりまとめて紹介する 日本とロシアの貿易については すでに5 月号に掲載済みである なお 日本とNISとの貿易に加え モンゴルとの貿易データも取り上げてる 本資料では 財務省発表の円表示の貿易統計を

More information

<貿易見通し>

<貿易見通し> Ⅰ. 要旨 2017 年 1 2 月 5 日 ( 火 ) 一般社団法人日本貿易会 2018 年度わが国貿易収支 経常収支の見通し 1. 商品別貿易の見通し ( 通関ベース ) 2017 年度 ~ 世界経済の回復と円安を背景に 2 年連続で 4 兆円規模の貿易黒字輸出総額は 前年度比 10.7% 増の 79 兆 1,942 億円となる 内訳は 輸出数量は同 5.4% 増 輸出価格は同 5.0% 上昇

More information

四校

四校 中小企業のアジア進出状況 第 1 節 製造業の状況 1 製造業全体のアジア進出 中小企業のアジア進出の状況をみる前に まず日本の産業のなかでの製造業の海外 展開 さらにそのなかでのアジア進出の状況をみてみましょう 国際協力銀行の調査部門の実施した 2002 年度 2008 年度を対象にしたアンケート 調査によれば 海外生産比率と海外売上高比率は図表 2 1 のグラフのようになって います ( 対象企業

More information

2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan

2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan Press release 2017 年第 3 四半期スマートフォンのグローバル販売動向 2017 年 10 月 24 日 お問い合わせ GfK ジャパン 広報グループ TEL 03-5350-4623 info.jp@gfk.com www.gfk.com/jp 概要 平均価格は 四半期で過去最高の上昇 中南米 中央 東ヨーロッパがグローバルの市場成長をけん引 2017 年第 3 半期 (7-9

More information

国際環境の変化と ASEAN のマクロ経済動向

国際環境の変化と ASEAN のマクロ経済動向 三重野文晴編 東南アジアにおける商業銀行部門の変容と現状 調査研究報告書アジア経済研究所 2018 年 第 2 章 国際環境の変化と ASEAN のマクロ経済動向 国宗浩三 要約 : 本章では ASEAN のマクロ経済動向を概観する 全体としては 順調な経済発展を遂げてきた ASEAN 諸国であるが アジア通貨危機 (1997 年 ) や世界金融危機 (2008 年 ) を経て明らかとなったマクロ経済の課題について考える

More information

3_2

3_2 三井住友信託銀行調査月報 1 年 7 月号 中国の景気減速の影響をどう見るか < 要旨 > 中国の景気減速が続いている 工業生産や電力生産量の伸びは低下傾向にあり 中国人民銀行は貸出基準金利を 3 年半ぶりに引き下げ景気重視に舵を切った 景気減速とともに中国の輸入が頭打ちになっているが その動きには地域差が見られ 中部 西部 東北といった内陸部に比べて沿海部 ( 東部 ) の落ち込みが大きい 全世界的な景気鈍化で中国の輸出基地である沿岸部からの輸出が伸び悩み

More information

2018 年第 1 四半期ベトナム経済事情 2018 年 4 月 在ベトナム日本大使館経済班 ( 注 ) 本資料の記載情報は, 信頼できると考えられる情報源等を元に作成しておりますが, その正確性 完全 性を保証するものではありません また, 記載された数値, 意見, 予測等は, 作成時点のものであ

2018 年第 1 四半期ベトナム経済事情 2018 年 4 月 在ベトナム日本大使館経済班 ( 注 ) 本資料の記載情報は, 信頼できると考えられる情報源等を元に作成しておりますが, その正確性 完全 性を保証するものではありません また, 記載された数値, 意見, 予測等は, 作成時点のものであ 218 年第 1 四半期ベトナム経済事情 218 年 4 月 在ベトナム日本大使館経済班 ( 注 ) 本資料の記載情報は, 信頼できると考えられる情報源等を元に作成しておりますが, その正確性 完全 性を保証するものではありません また, 記載された数値, 意見, 予測等は, 作成時点のものであり, 今後, 予告なく変更されることがあります 1 経済成長の動向 越統計総局が発表した速報値によると,218

More information

2016 年の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 ( 確定値 ) ドル表示 輸出入前年輸出前年輸入合計前年 =100 =100 =100 バランス ロシア 16,410, ,125, ,285, ,159,423 ウクライナ 883,

2016 年の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 ( 確定値 ) ドル表示 輸出入前年輸出前年輸入合計前年 =100 =100 =100 バランス ロシア 16,410, ,125, ,285, ,159,423 ウクライナ 883, 特集 ウクライナ危機から 3 年を経た NIS 経済 2016 年の日本の対 NIS 諸国貿易統計 Data Bank はじめに恒例により 日本財務省発表の貿易統計にもとづいて 2016 年の日本とNIS 諸国との貿易に関し データをとりまとめて紹介する 日本とロシアの貿易については すでに5 月号に掲載済みである なお 昨年から日本とNISとの貿易に加え モンゴルとの貿易データも取り上げている 本資料では

More information

Title 日系食品企業の直接投資およびFTA/EPAがASEAN 諸国の食品貿易に与える影響に関する分析 ( Digest_ 要約 ) Author(s) 髙松, 美公子 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL ht

Title 日系食品企業の直接投資およびFTA/EPAがASEAN 諸国の食品貿易に与える影響に関する分析 ( Digest_ 要約 ) Author(s) 髙松, 美公子 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL ht Title 日系食品企業の直接投資およびFTA/EPAがASEAN 諸国の食品貿易に与える影響に関する分析 ( Digest_ 要約 ) Author(s) 髙松, 美公子 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2017-11-24 URL https://doi.org/10.14989/doctor.k20 Right 学位規則第 9 条第

More information

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表

More information

我が国中小企業の課題と対応策

我が国中小企業の課題と対応策 資料 3 我が国中小 小規模企業を取り巻く環境と現状 平成 24 年 月 8 日 中小企業庁 本資料は 第 回法制検討ワーキンググループでの 2000 年以降の中小企業を取り巻く環境についての分析を行う必要があるのではないか との委員のご指摘等を受けて 経済社会環境の中長期的な動向 中小 小規模企業の財務 経営を中心とした状況をまとめたもの 目次. 中小 小規模企業を取り巻く経済社会環境 p. 2.

More information

第9章 タイの二輪車産業-好調な国内市場と中国の影響-

第9章 タイの二輪車産業-好調な国内市場と中国の影響- 第9章第 9 章タイの二輪車産業 - 好調な国内市場と中国の影響 - 1 横山光紀 はじめに 第 1 節 二輪車産業の概観 1. 二輪車の普及状況 図 1 二輪車登録台数の推移 出所 : 運輸通信省 (Ministry of Transport and Communications) 第9章 表 1 二輪車の普及率 ( 二輪車 1 台あたりの人口 ) ( 単位 : 人 / 台 ) 1993 1994

More information

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63>

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63> 日本機械輸出組合平成 26 年 6 月 25 日 日本機械輸出組合は わが国主要プラント エンジニアリング輸出企業に対し 海外成約アンケート調査を実施し この度本調査の概要を取りまとめましたので公表致します 213 年度海外プラント エンジニアリング (PE) 成約実績調査 ~ 中東 中国向けが大きく落ち込み 昨年度実績に届かず 海外調達比率は過去最高 ~ 1.213 年度海外 PE 成約実績概況について

More information

2. 景気後退の影響 (2) 2008 年 10 月以降の世界的な景気後退の影響 ( 業種別 ) 大きなマイナス若干のマイナス影響なし 若干のプラス 大きなプラス 製造業 印刷 出版 (n=14) ゴム製品 (n=35) 金属製品 ( メッキ加工を含む

2. 景気後退の影響 (2) 2008 年 10 月以降の世界的な景気後退の影響 ( 業種別 ) 大きなマイナス若干のマイナス影響なし 若干のプラス 大きなプラス 製造業 印刷 出版 (n=14) ゴム製品 (n=35) 金属製品 ( メッキ加工を含む 2. 景気後退の影響 (1) 2008 年 10 月以降の世界的な景気後退の影響 ( 国 地域別 ) 大きなマイナス若干のマイナス影響なし 若干のプラス 大きなプラス マイナス 86.9% 影響なし 10.7% プラス 2.4% 総数 (n=2,963) 58.0 28.9 10.7 1.8 0.6 香港 (n=67) 61.2 32.8 6.0 シンガポール (n=216) タイ (n=701)

More information

エコノミスト便り

エコノミスト便り エコノミスト便り ( ロンドン ) 217 年 12 月 29 日 三井住友アセットマネジメント シニアエコノミスト西垣秀樹 欧州経済 高まるやの潜在成長率 ~ は労働と資本の投入でよりも高い成長率を実現 ~ やでは景気拡大が続く中で 中期的に持続可能な成長率に相当する潜在成長率が高まる傾向にある との潜在成長率を比較すると 9 年代半ば以降は がほぼ一貫してよりも高く 足元では % ポイント前後の差がある

More information

中国:なぜ経常収支は赤字に転落したのか

中国:なぜ経常収支は赤字に転落したのか 中国 218 年 7 月 1 日全 6 頁 中国 : なぜ経常収支は赤字に転落したのか 中国国際収支統計 218 年 1-3 月期 経済調査部海外経済調査課研究員中田理惠 [ 要約 ] 218 年 1-3 月期における中国の経常収支は 341 億ドルとなり 21 年 4-6 月期以来の 赤字に転落した 足元 5 月においても再び小幅な赤字を記録していると推察される 経常収支が赤字となった原因は 貿易収支の黒字幅が

More information

平成10年7月8日

平成10年7月8日 KEIBUN しがぎん県内企業動向調査 212 年 4-6 月期定例項目結果 212 年 6 月 ~ しがぎん県内企業動向調査 ~ ~4-6 月期の実績見込みと 7-9 月期の見通し ~ 景況感は持ち直しがみられるものの 依然大幅なマイナス水準 今回の調査によると 現在 (4-6 月期 ) の業況判断 DIは-29 で前回調査 ( 月期 ) の-34 から 5ポイント上昇した エコカー補助金を背景とした新車販売の増加

More information

データバンク 2006 年上半期の日本の対 CIS 主要国貿易統計 1. ロシア /96 2. ウクライナ /98 3. カザフスタン /99 4. ウズベキスタン / アゼルバイジャン /101 表 年 1~6 月の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 輸出入合計

データバンク 2006 年上半期の日本の対 CIS 主要国貿易統計 1. ロシア /96 2. ウクライナ /98 3. カザフスタン /99 4. ウズベキスタン / アゼルバイジャン /101 表 年 1~6 月の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 輸出入合計 データバンク 1. ロシア /96 2. ウクライナ /98 3. カザフスタン /99 4. ウズベキスタン /100 5. アゼルバイジャン /101 表 1 2006 年 1~6 月の日本の対ロシア NIS 諸国輸出入通関実績 輸出入合計 前年同期 =100 ( 単位 1,000 ドル ) 輸出 前年同期 輸入 前年同期 バランス =100 =100 ロシア 5,898,922 127.1 3,107,684

More information

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国をはじめとするアジア各国との積極的な政策対話や二国間金融協力を継続的に実施してきました こうした対話の枠組みや二国間金融協力をアジア域内の他の重点国との間にも広げるため

More information

1 概 況

1 概 況 平成 30 年 4 月 4 日企画政策部 平成 27 年度県民経済計算について 1 概況平成 27 年度の日本経済は 4~6 月期は個人消費や輸出の不振により小幅なマイナス成長 7~9 月期は民間在庫の増加によりプラス成長 10 月 ~12 月期は個人消費や住宅投資などの国内需要の低迷によりマイナス成長 1~3 月期はうるう年効果によって個人消費や政府消費などが堅調に増加したことによりプラス成長となった

More information

Microsoft Word - 18_2

Microsoft Word - 18_2 三井住友信託銀行調査月報 213 年 1 月号 経常赤字新興国で異なる資金調達構造 < 要旨 > 米国 QE3 規模縮小観測が高まる中 経常赤字を抱える新興国では通貨安が進んできた これは経常赤字分の資金調達を海外に依存し 調達の中身によっては赤字ファイナンスに支障をきたすことが懸念されるためである とりわけ直接投資中心の国よりも証券投資やその他投資が中心の国の方が世界金融市場の動きに左右され易く脆弱である

More information

ブラジル中国インド インドネシア ロシア 図表 新興国の消費者物価上昇率 ( 単位 :%)( 資料 :IMF 世界経済見通し ) 通常であれば 成長率が低下すれば 国内の需給バランスが緩和し むしろ物価は低下するのが自然である しかし 中国以外の カ国は逆に物価上

ブラジル中国インド インドネシア ロシア 図表 新興国の消費者物価上昇率 ( 単位 :%)( 資料 :IMF 世界経済見通し ) 通常であれば 成長率が低下すれば 国内の需給バランスが緩和し むしろ物価は低下するのが自然である しかし 中国以外の カ国は逆に物価上 1 年 3 月 日 JBPress 掲載 景気減速する新興国とマクロ経済の安定を保つ中国のコントラスト 瀬口清之 新興国は軒並み成長率減速と物価上昇圧力に直面 新興国の経済情勢の悪化が目立ってきている 代表的な新興国である ブラジル ロシ ア インド 中国およびインドネシアの 5 か国について 1 年から 13 年までの成長 率の推移を見ると 全ての国が低下傾向を辿ってきていることがわかる ( 図表

More information

第2章_プラントコストインデックス

第2章_プラントコストインデックス 要 約 計画段階から事前にプラント投資額を見積ることは 投資の有効性を評価する上で重要である そのニーズに応えるため 過去のプラント建設費実績から現在の国内プラント建設費を容易に算定することができる PCI( プラントコストインデックス ) と 世界各地でのプラント建設費の違いを数値化した LF( ロケーションファクター ) を作成した 今回は 実勢市況との乖離をふまえ 配管プレファブ費の組み込み

More information

日中主要経済発展指標の比較 平均寿命 ( 才 ) 乳児死亡率 ( 千分比 ) 一次産業の GDP 比 (%) 都市住民のエンゲル係数 (%) 1 人当り電力消費量 (kwh) 72 (1998 年 ) 31 (1999 年 ) 15.9 (2000 年 ) 39.2 (2000 年 ) 1071 (

日中主要経済発展指標の比較 平均寿命 ( 才 ) 乳児死亡率 ( 千分比 ) 一次産業の GDP 比 (%) 都市住民のエンゲル係数 (%) 1 人当り電力消費量 (kwh) 72 (1998 年 ) 31 (1999 年 ) 15.9 (2000 年 ) 39.2 (2000 年 ) 1071 ( 中国の台頭と日中関係 経済産業研究所関志雄 2002 年 2 月 関志雄が主宰するホームページ 中国経済新論 も 是非ご覧ください http://www.rieti.go.jp/jp/index.html 日中主要経済発展指標の比較 平均寿命 ( 才 ) 乳児死亡率 ( 千分比 ) 一次産業の GDP 比 (%) 都市住民のエンゲル係数 (%) 1 人当り電力消費量 (kwh) 72 (1998 年

More information

ITI-stat91

ITI-stat91 国際収支マニュアル第 6 版について IMF は各国の国際収支の作成基準の第 6 版 (2008 年 12 月発表 ) を推奨し IMF 発行の資料 Balance of Payment Statistics は第 6 版基準のデータを掲載している アジア通貨危機等の経験をふまえ残高を重視しているのが 第 6 版の特徴である 第 5 版と比べ主な変更点は次のとおり 1) 国際収支の補助扱いであった対外資産負債残高

More information

牛田論文ブック.indb

牛田論文ブック.indb 1,800 3,000 1,600 1,400 2,500 1,200 1,000 800 600 400 200 EU15 ASEAN5 NIEs3 2,000 1,500 1,000 500 EU15 ASEAN5 NIEs3 0 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 0 89 90 91 92 93 94 95 96

More information

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年 製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年比 0.1ポイント上昇した 製造品出荷額等の推移 ( 兆円 ) (%) 30.0 7.0 25.0 20.0

More information

「第12回信用金庫取引先海外事業状況調査結果 資料編」

「第12回信用金庫取引先海外事業状況調査結果 資料編」 第 12 回 信用金庫取引先海外事業状況調査結果 < 資料編 > 2018 年 3 月 信金中央金庫 海外業務支援部 本資料は情報提供を目的として作成したもので 信金中央金庫の見解を表す ものではありません また 本資料で提供している情報は 利用者自身の判 断 責任において ご利用ください 1. 調査概要 (1) 調査時期 2017 年 8 月 ~10 月 (2) 調査対象全国の 264 信用金庫の取引先

More information

1 ブラジル経済 二国間経済関係概観 218 年 11 月 Ⅰ. 経済構造 世界第 8 位の経済規模 ( 日本の約 4) 一人当たり GDP では日本の約 25% 世界有数の農業 資源国であるが 産業別国内総生産額では第三次産業が高いウェイトを占めている ( 億ドル ) 25, 名目 GDP(217 年 ) 2, 15, 1, 5, 日本 ドイツ 英国 インド フランス ブラジル イタリア カナダ 韓国

More information

「第12回信用金庫取引先海外事業状況調査結果」

「第12回信用金庫取引先海外事業状況調査結果」 第 12 回信用金庫取引先海外事業状況調査結果 2018 年 3 月 信金中央金庫海外業務支援部 本資料は情報提供を目的として作成したもので 信金中央金庫の見解を表すものではありません また 本資料で提供している情報は 利用者自身の判断 責任において ご利用ください ( 目次 ) Ⅰ. 調査概要および結果要旨 1. 調査概要 2 2. 調査結果の要旨 3 Ⅱ. 海外との取引状況 1. 海外との取引の有無および取引形態

More information

阪神港及び各港の構成比 ( 対全国 ) 全国における阪神港の構成比をみると 2014 年は輸出で 12.9% 輸入で 12.7% となり 阪神港が誕生した 2007 年と比べて 輸出は 0.8 ポイント 輸入は 0.7 ポイント拡大しました 阪神港の各港についてみると 輸出は神戸港の構成比が高く 輸

阪神港及び各港の構成比 ( 対全国 ) 全国における阪神港の構成比をみると 2014 年は輸出で 12.9% 輸入で 12.7% となり 阪神港が誕生した 2007 年と比べて 輸出は 0.8 ポイント 輸入は 0.7 ポイント拡大しました 阪神港の各港についてみると 輸出は神戸港の構成比が高く 輸 平成 27 年 3 月 18 日 神戸税関調査統計課 大阪税関調査統計課 2014 年の阪神港の貿易額は 輸入は 10 兆 8,999 億円で過去最高 原油及び粗油 天然ガス及び製造ガスが大きく伸びる 輸出は 9 兆 4,017 億円で リーマン ショック前の水準近くまで回復 プラスチック 科学光学機器はリーマン ショック超えを果たす 差引額は -1 兆 4,981 億円で輸入超過 対アジア貿易は全国

More information

目次 1 貿易への取り組み 7 ~グローバル企業に円安の恩恵 ~ 2. 海外進出への取り組み 今後の国内事業展開 14 ~ 中小企業の国内外への事業拡大意欲が増加 ~ 3. 海外進出への取り組み ( 国 地域別 機能 ) 23 ~ 米国での拡大意欲が増加 メキシコも上昇 ASEANが3 年連続で中国

目次 1 貿易への取り組み 7 ~グローバル企業に円安の恩恵 ~ 2. 海外進出への取り組み 今後の国内事業展開 14 ~ 中小企業の国内外への事業拡大意欲が増加 ~ 3. 海外進出への取り組み ( 国 地域別 機能 ) 23 ~ 米国での拡大意欲が増加 メキシコも上昇 ASEANが3 年連続で中国 2014 年度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査 ( ジェトロ海外ビジネス調査 ) 結果概要 2015 年 3 月 11 日 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部 目次 1 貿易への取り組み 7 ~グローバル企業に円安の恩恵 ~ 2. 海外進出への取り組み 今後の国内事業展開 14 ~ 中小企業の国内外への事業拡大意欲が増加 ~ 3. 海外進出への取り組み ( 国 地域別 機能

More information

【No

【No No. 3 ある個人は働いて得た賃金の全てをY 財の購入に支出するものとする この個人の効用関数が u = x 3 y u: 効用水準 x:1 年間 (365 日 ) における余暇 ( 働かない日 ) の日数 y:y 財 の消費量で示され Y 財の価格が 労働 1 日あたりの賃金率が4であるとき この個人の1 年間 (365 日 ) の労働日数はいくらか ただし この個人は効用を最大にするように行動するものとする

More information

仕出国別 来の知財侵害物品の差止件数は 660 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の 8 割 (79.6%) を占めるに至っている 一方 2 位の来が構成比 9.0% 3 位の来が同 4.9% を占めるにとどまっており 来への一極化の傾向にあると言える なお 前年同期 2 位であった来は

仕出国別 来の知財侵害物品の差止件数は 660 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の 8 割 (79.6%) を占めるに至っている 一方 2 位の来が構成比 9.0% 3 位の来が同 4.9% を占めるにとどまっており 来への一極化の傾向にあると言える なお 前年同期 2 位であった来は 報道発表 ( 速報 ) 23 年 9 月 6 日 名古屋税関 半年で差止点数が前年実績を超える ~ 23 年 1 月から 6 月までの名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 ~ 名古屋税関は 23 年 1 月から 6 月までの管内における偽ブランド品等の知的 財産侵害物品の差止状況をまとめましたのでお知らせします 差止点数は半年実績で過去最高! 71,905 点 22 年の年間実績を超過 ヒット商品に便乗した靴類の差止めが前年から引き続き増加

More information

1 消費増税後の影響に関するアンケート調査 結果について ~ 消費税率 10% 景気によっては引き上げを延期すべき が 53.6%~ < 調査結果のポイント> 消費税率 8% 引き上げによる影響 2014 年 4 月に消費税率が 8% に引き上げられたことによる影響は かなりのマイナス影響 ( 業績を左右するほど ) ( 以下 かなりのマイナス ) が 11.6% 多少のマイナス影響があった ( 業績を左右するほどではないが

More information

Economic Trends    マクロ経済分析レポート

Economic Trends    マクロ経済分析レポート Economic Trends マクロ経済分析レポート テーマ : 世界の長期経済見通し 年 10 月 6 日 ( 火 ) ~ 世界経済は20 年代まで3% 弱の成長維持 有望なインド ASEAN 市場 ~ 第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト永濱利廣 (03-5221-4531) エコノミスト星野卓也 (03-5221-4547) ( 要旨 ) 人口動態が経済成長を長期的に左右する重要な要因となる中

More information

平成 30 年 1 月から 6 月までの名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 輸入差止件数は 936 件で 前年同期比 30.4% の減少となったものの 6 年連続で 900 件を超えました 輸入差止点数は 14,893 点で 前年同期比 46.2% の減少となりました 知的財産侵害物品の輸

平成 30 年 1 月から 6 月までの名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 輸入差止件数は 936 件で 前年同期比 30.4% の減少となったものの 6 年連続で 900 件を超えました 輸入差止点数は 14,893 点で 前年同期比 46.2% の減少となりました 知的財産侵害物品の輸 報道発表 ( 速報 ) 平成 30 年 9 月 7 日 名古屋税関 上半期の輸入差止件数が 6 年連続 900 件超 ( 平成 30 年 1 月から 6 月までの名古屋税関における知的財産侵害物品の差止状況 ) 名古屋税関は 平成 30 年 1 月から 6 月までの管内における偽ブランド品等の知的財産侵害物品の差止状況をまとめましたのでお知らせします 1. 輸入差止件数が 6 年連続 900 件超

More information

<貿易見通し>

<貿易見通し> 2 0 1 3 年 1 1 月 2 8 日 ( 木 ) 一般社団法人日本貿易会 2014 年度わが国貿易収支 経常収支の見通し Ⅰ. 要旨 1. 商品別貿易の見通し ( 通関ベース ) 2013 年度 ~ 円安と世界経済底入れで輸出増 円安と駆け込み需要で輸入は大幅増輸出総額は前年度比 9.8% 増の 70 兆 1,800 億円となる 内訳は 輸出数量が同 0.7% 増 輸出価格は同 9.1% の上昇

More information

Microsoft Word - ブラジル経済概観(2019年2月)

Microsoft Word - ブラジル経済概観(2019年2月) 豪州韓国英国トルコロシアカナダイタリアブラジルフランスインドドイツ国ジアラビアンダドネシアシコインブラジル経済 二国間経済関係概観 219 年 2 月 Ⅰ. 経済構造 世界第 8 位の経済規模 ( の約 4) 一人当たり GDP ではの約 25% 世界有数の農業 資源国であるが 産業別国内総生産額では第三次産業が高いウェイトを占めている ( 億ドル ) 25, 2, 15, 1, 5, 米スペメキインオラサウGDP(217

More information

Microsoft Word - 20_2

Microsoft Word - 20_2 三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 海外資金に揺さぶられる新興国の銀行 < 要旨 > リーマンショック以降 海外からの新興国向け与信残高が増加してきた 中でも経常赤字国では海外金融機関を通じた与信の増加スピードが速く 部門別に見るとこの間特に存在感を増してきたのが銀行部門向け与信である 銀行部門への海外与信残高の増加は その国の経済情勢が悪化して与信減少が始まった場合 国内における信用収縮を引き起こして実体経済への悪影響を増幅する可能性を高める

More information

1 ブラジル経済 二国間経済関係概観 218 年 9 月 Ⅰ. 経済構造 世界第 8 位の経済規模 ( 日本の約 4) 一人当たり GDP では日本の約 25% 世界有数の農業 資源国であるが 産業別国内総生産額では第三次産業が高いウェイトを占めている ( 億ドル ) 25, 名目 GDP(217 年 ) 2, 15, 1, 5, 日本 ドイツ 英国 インド フランス ブラジル イタリア カナダ 韓国

More information

目 次 1. 韓日経済関係の 50 年間の評価 2. 最近の韓日経済関係の変化とその意味 韓国企業のアジア進出戦略 今後の両国の経済協力の課題 結びにかえて 1. 韓日経済関係の 50 年間の評価 ,800 6,0

目 次 1. 韓日経済関係の 50 年間の評価 2. 最近の韓日経済関係の変化とその意味 韓国企業のアジア進出戦略 今後の両国の経済協力の課題 結びにかえて 1. 韓日経済関係の 50 年間の評価 ,800 6,0 要 旨 韓日産業 技術協力財団 研究委員 李佑光 2012 2011 2012 LG FTA 82 RIM 2015 Vol.15 No.60 目 次 1. 韓日経済関係の 50 年間の評価 2. 最近の韓日経済関係の変化とその意味 1 2 3 3. 韓国企業のアジア進出戦略 1 2 4. 今後の両国の経済協力の課題 1 2 3 4 結びにかえて 1. 韓日経済関係の 50 年間の評価 1965 1962

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 28 年度 3 回大阪府 大阪市経済動向報告会 平成 27 年度政策立案支援調査 ( 資料 No.152) 海外で経営現地化に取組む中小企業 大阪府商工労働部大阪産業経済リサーチセンター主任研究員越村惣次郎 2016 年 10 月 28 日 グローバリゼーションと国内市場 1 1950 1952 1954 1956 1958 1960 1962 1964 1966 1968 1970 1972

More information

輸送量 (kg) 海上分担率 図 1 に 07~14 年の日本発米国向けトランジスタ輸送の海上 航空輸送量と海上分担 率の推移を示す 800, , , , , , , ,

輸送量 (kg) 海上分担率 図 1 に 07~14 年の日本発米国向けトランジスタ輸送の海上 航空輸送量と海上分担 率の推移を示す 800, , , , , , , , 海上輸送 航空輸送の競合と経済市況の関係性 ~ 日米間トランジスタ輸送を例として ~ 掲載誌 掲載年月 : 日刊 CARGO 201512 日本海事センター企画研究部客員研究員川﨑智也 ( 日本大学理工学部助教 ) はじめに本連載では 海上 航空輸送 ( 以降 海空輸送 ) 間の競合性について 2014 年 9 10 月発表の記事で報告した ( 詳しくは 14 年 9 月 12 日付 10 月 17

More information

統計特集 :2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 主要国貿易統計 第 1 表 2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 中東欧諸国 モンゴル輸出入通関実績 ロシア 第 2 表 2005 年 1~9 月の日本の対ロシア輸出品構成 第 3 表 2005 年 1~

統計特集 :2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 主要国貿易統計 第 1 表 2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 中東欧諸国 モンゴル輸出入通関実績 ロシア 第 2 表 2005 年 1~9 月の日本の対ロシア輸出品構成 第 3 表 2005 年 1~ 統計特集 :2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 主要国貿易統計 第 1 表 2005 年 1~9 月の日本の対 CIS 中東欧諸国 モンゴル輸出入通関実績... 102 1. ロシア 第 2 表 2005 年 1~9 月の日本の対ロシア輸出品構成... 103 第 3 表 2005 年 1~9 月の日本の対ロシア輸入品構成... 104 2. ウクライナ 第 4 表 2005 年 1~9 月の日本の対ウクライナ輸出品構成...

More information

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中

< 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中 資料 4 ( 別紙 1) 国 地域別の農林水産物 食品の輸出拡大戦略 < 目次 > 概要 1 1. 香港 2. 台湾 3. 韓国 4. 中国 5. シンガポール 6. マレーシア 7. ブルネイ 8. インドネシア 9. タイ 10. ベトナム 6 17 28 38 48 59 69 76 85 95 11. ミャンマー 12. フィリピン 13. インド 14. 中東 (UAEなど) 15. アフリカ

More information

1 特集 アジアで深化する生産ネットワークと新たな潮流 良好な事業環境を土壌に 高度産業の芽 ( マレーシア ) 2018 年 3 月 15 日 ジェトロ海外調査部アジア大洋州課北見創 マレーシアは 2015 年 ~2016 年に経済成長が減速し 1 人当たり国内総生産 (GDP) は 1 万ドルを

1 特集 アジアで深化する生産ネットワークと新たな潮流 良好な事業環境を土壌に 高度産業の芽 ( マレーシア ) 2018 年 3 月 15 日 ジェトロ海外調査部アジア大洋州課北見創 マレーシアは 2015 年 ~2016 年に経済成長が減速し 1 人当たり国内総生産 (GDP) は 1 万ドルを 1 特集 アジアで深化する生産ネットワークと新たな潮流 良好な事業環境を土壌に 高度産業の芽 ( マレーシア ) 2018 年 3 月 15 日 ジェトロ海外調査部アジア大洋州課北見創 マレーシアは 2015 年 ~2016 年に経済成長が減速し 1 人当たり国内総生産 (GDP) は 1 万ドルを割り込み 中所得国のわな に陥ったという悲観的な見方が多かった しかし 2017 年に国内消費と輸出が急回復したことで

More information