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1 WPS Python プロシジャユーザーガイドとリファレンス バージョン : Copyright World Programming Limited

2 目次 はじめに... 3 セットアップと設定...4 WPS で Python を使用する...5 PROC PYTHON...6 EXPORT... 6 IMPORT...7 SUBMIT... 7 ENDSUBMIT...8 EXECUTE...8 法律上の通知

3 はじめに Python プロシジャは Python 言語で書かれたコードを SAS 言語のプログラムに内包できるようにします Python と SAS 言語を結合すると次のようなことができます SAS 言語を使用してサイズが大きな処理やデータ準備を行い 処理されたデータを Python へ渡す データ分析のために開発した既存の Python パッケージを使用する SAS 語では使用できない Python のデータ分析パッケージや技術を使用する データは EXPORT ステートメントを使用して WPS と Python の間を受け渡しされます データが一度転送されるとデータは pandas の DataFrame として Python プログラムで使用できるようになります Python プログラムを終了すると必要であれば データは IMPORT ステートメントを使用して SAS 言語の環境へ返されます 3

4 セットアップと設定 Python プロシジャは WPS バージョン3.3 以降で使用することができます このセクションでは WPS のための Python 環境のセットアップについて説明しています WPS で Python を使用するには 32-bit Python インタープリターには32-bit バージョンの WPS が必要であり 64-bit Python インタープリターには64-bit バージョンの WPS が必要になります Python インタープリターと共に pandas パッケージがインストールされている必要があります これはコマンドライン上で pip freeze を実行して pip ユーティリティーを使用して確認することができます WPS ディストリビューションには Python インタープリターも pandas パッケージも含まれていません Python をインストールしていない場合は から Python インタープリターを入手する もしくは必要なモジュールを含んでいる Python 環境のパッケージをインストールすることができます 対応しているプラットフォーム PYTHON プロシジャは現在 Microsoft Windows や Linux ベースのシステム macos 上の WPS でサポートされています このプロシジャは今のところ IBM メインフレームでは対応していません 対応している Python のバージョン WPS 3.3 リリースで対応しているバージョンは Python 3.5.x のみです PYTHONHOME の設定 WPS が Python の場所を検知するために PYTHONHOME 環境変数を設定する必要があります この変数はメインの Python ライブラリの場所を参照している必要があります 例えば Microsoft Windows では python35.dll です 標準出力と標準エラーストリーム PYTHON プロシジャを実行していると Python の標準アウトプットストリーム (sys.stdout) が WPS へリダイレクトされます WPS をコマンドライン上で使用していると このストリームの宛先は WPS のリストアウトプットファイルになり WPS ワークベンチを使用しているとこのストリームは選択しているアウトプットフォーマット全てが宛先となります Python の標準エラーストリーム (sys.stderr) は WPS ログファイルへ出力されます 4

5 WPS で Python を使用する Python を SAS 言語のプログラム内で使用すると Scikit-learn や pandas など Python の専門的な パッケージを使用することができるようになります 最初に Python プロシジャが SAS 言語のプログラム内で呼び出され WPS が自動的に pandas と numpy パッケージを自動的にインポートします SUBMIT と ENDSUBMIT の間に記述したインラインの Python プログラムでパッケージやクラス 機能の完全修飾名を参照して pandas や numpy パッケージ の機能へアクセスすることができます PROC PYTHON; SUBMIT; content = pandas.read_csv('file:///c:/project/sourcedata/wps.csv')... ENDSUBMIT; RUN; 例えば以下のように他の Python パッケージもインラインの Python コード内でインポートして使用することが できます PROC PYTHON; EXPORT DATA=source; SUBMIT; import statsmodels.formula.api as lm result = lm.ols(formula='x ~ y + z', data=source).fit()... ENDSUBMIT; RUN; SAS 言語のプログラム内の連続した各 Python プロシジャは同じ Python 環境を使用することになります これ は Python プロシジャの呼び出しによって使用されているグローバル変数やインポートされたパッケージは後 続の Python プロシジャの呼び出しでも使用可能だということです 5

6 PROC PYTHON Python プログラムを実行する個所で PYTHON プロシジャが Python 環境を呼び出します PROC PYTHON ; Python 環境が実行されると pandas と numpy パッケージが自動的に呼び出されます EXPORT ステートメントを使用することで WPS で作成されたデータセットが Python プログラムで使用できるようになり IMPORT を使用することで Python プログラムからインポートしたデータセットを WPS で使用できるようになります Python プログラムは PYTHON プロシジャ内でインラインで記述するか別ファイルから実行することができます インラインの Python プログラムを実行するには SUBMIT と ENDSUBMIT ステートメントを使用します 外部ファイルに格納されている Python プログラムを実行するには EXECUTE ステートメントを使用します Python 環境は RUN ステートメントを使用することによって終了します Python 環境が呼び出されると同じ環境が同じ SAS 言語内の後続の PYTHON プロシジャにも使用されます 対応しているステートメント EXPORT ( ページ 6) IMPORT ( ページ 7) SUBMIT ( ページ 7) ENDSUBMIT ( ページ 8) EXECUTE ( ページ 8) EXPORT EXPORT ステートメントは pandas の DataFrame を WPS データセットから作成します EXPORT export- options ; 6

7 EXPORT のオプション (export-options) DATA DATA = dataset データセット名が pandas の DataFrame として Python プログラムで使用できるようになります この データセット名は Python プログラム内で DataFrame を認識するためのグローバル変数としても使用 されます IMPORT IMPORT ステートメントは pandas の DataFrame から WPS データセットを作成します IMPORT import- options ; IMPORT のオプション (import-options) DATA DATA = dataset PYTHON データセット名は pandas DataFrame で作成されたものです PYTHON = dataframe- name WPS に返す pandas DataFrame を認識する Python のグローバル変数名です SUBMIT SUBMIT ステートメントは後続のステートメントを ENDSUBMIT に遭遇するまで Python プログラムコードと して認識します SUBMIT ; 7

8 Python プログラムコードは新規の行から開始する必要があります Python プログラムコードの開始行はスペー スで始めることはできず 続く Python ステートメントはインデントなど通常の Python の規則に従う必要があり ます 例えば以下のようになります PROC PYTHON; SUBMIT; fruits = ['apple', 'banana', 'cherry', 'damson', 'elderberry', 'fig'] for fruit in fruits: print(fruit) ENDSUBMIT; RUN; ENDSUBMIT ENDSUBMIT ステートメントはインラインの Python プログラムコードの終わりを示しています ENDSUBMIT ; EXECUTE EXECUTE ステートメントは別ファイルに格納されている Python プログラムを実行するために使用します EXECUTE filename ; ファイル名 (filename) Python プログラムを含んでいるファイルの絶対パス このパスは WPS と Python を実行しているオペ レーティングシステムのフォーマットの規則に従っている必要があります 用例 PYTHON プロシジャで外部ファイルを実行するには次のように行います PROC PYTHON; EXECUTE C:\temp\test.py; RUN; 8

9 法律上の通知 Copyright World Programming Limited. 当社が全著作権を所有しています この情報は機密でありすべて著作権保護の対象です 写真複写 録音もしくはいかなる情報記憶装置や情報検索システムを含む手段によって複写または転載をいかなる形式または手段で電子的または機械的に行うことはできません 商標登録 WPS と World Programming は欧州連合と他国において World Programming Limited の商標登録または商標として登録されています (r) または は共同体商標を示しています SAS もしくはその他 SAS Institute Inc. の製品もしくはサービス名は米国もしくは他国の SAS Institute Inc. の登録商標または商標です は米国の商標を示しています その他全ての商標は関連する各所有者の資産です 全般的な通知 World Programming Limited は SAS Institute とは一切関係がありません WPS は SAS System ではありません このドキュメントで使用されている SAS や SAS 言語 という表現は コンピューター言語を一般的に記述するために使用されています このドキュメントで使用されている プログラム や SAS プログラム SAS 言語のプログラム という表現は SAS 言語で書かれたプログラムを意味しています これらはまた スクリプト や SAS スクリプト もしくは SAS 言語のスクリプト とも呼ばれます このドキュメントで使用されている IML や IML 言語 IML シンタックス Interactive Matrix Language という表現は コンピューター言語を一般的に記述するために使用されています WPS には第三者に開発されたソフトウェアが含まれています 詳細は WPS インストールに含まれている THANKS もしくは acknowledgments.txt でご確認いただけます 9