Avid Media Toolkit version 2.0 1

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1 Avid Media Toolkit version 2.0 1

2 目次 概要...3 Avid Media Toolkit...4 AMT Clip...4 AMT Clip の扱い...4 AMT Clip の作成...5 AMT Clip の読み込み...6 共有ストレージからの直接読み込み (Interplay 環境下ではないとき )...7 Interplay インターフェース...7 AMT ソリューションの例...8 サポートする圧縮フォーマット

3 概要 Avid では 実メディアデータ ( エッセンス ) とメタデータとを 統合する技術を使用してきました 2003 年 Avid はエッセン スデータとして mxf を採用した最初の企業となり オープン スタンダードを採用することの裏付けとしました 企業規模の ネットワーク環境において 最高のパフォーマンスを提供する という一貫した姿勢の中 Avid は OP-Atom mxf (SMPTE-390M) を採用しました これ は 異なるメディアトラック ( ビデオ オーディオ ) を別々のファイルとして記録するフ ォーマットであり これ以外の mxf ファイルでは 様々な伝送形式に従ってメディアをイ ンターリーブし 一つのファイルとしています Avid では ストレージがローカルか共有 かに関わらず すべてのメディアを OP-Atom で記録しています メディアエッセンスと同じように これらのアセットには豊富なメタデータが関連付けさ れており Avid Interplay アプリケーションやエディターアプリケーションの bin に表示 することができるようになっています OP-Atom は元来 できうる限り軽量な Wrapper となるように設計されているので 含有できるメタデータの量も最小限にとどめられてい ます しかし ポストプロダクションにおいて これらのメタデータはできうる限り豊富 であるべきです これらの理由から Avid ではこのメタデータの扱いの標準化を策定し この用途のために Advanced Media Workflow Association ( によっ て管理されている Advanced Authoring Format(AAF) を採用しました MXF と AAF は その基本的な概念として多くのコンセプト を共有しています 実際 多くの側面において MXF は AAF のサブセットとして捉えることができます Avid はこの共 通性を利用して エッセンスとメタデータとの統合ソリュー ションを開発してきました しかし これは同時に 多くの 3rd パーティーベンダーに Avid 製品との互換性について の多くの課題を引き起こしました OP-Atom は基本的に AAF があることを前提としているからです そこで Avid は メタデータファイルとメディ アを扱うための AAF Toolkit を公開しました 近年まで 3 rd パーティーには Avid メディアと互換を取るための方法として 2 つの可能 性がありました 一つは Avid Interplay Transfer に代表されるような Transfer プロセ スを経て ワークグループを確立する方法 もう一つは AAF Toolkit のようなオープンソ ースなソリューションを用いて メディアを作成 読み込みする方法です ( 他社から発表 された MXF Toolkit もありましたが OP-Atom をサポートしているものはほとんどなく さらに 多くはメディアを直接作成するものではなく 単に Wrap/Unwrap を行うだけで 3

4 した ) 当初 AAF Toolkit は豊富なメタデータを管理するために開発されましたが 多く のディベロッパーは Avid とメディア互換するために よりシンプルなソリューションを 望みました これが Avid が Avid Media Toolkit(AMT) を開発した理由です Avid Media Toolkit Avid Media Toolkit は Avid OP-Atom メディアファイルをより簡単に作成 読み込みし Avid Interplay 環境と互換を取らせるために開発されました Interplay Transfer を使わ ずに Interplay 環境にメディアをインジェストさせたい 3 rd パーティーディベロッパーに 最適なツールです また 例えば Avid AirSpeed でインジェストされたメディアを自社の グラフィックソフトウェアで読み込ませたいなどといった 別の目的に使用することもで きます このソリューションを使った例については AMT ソリューションの例 の章で紹 介します AMT Clip Avid 環境では メディアアセットはオーディオとビデオが別々に分かれた OP-Atom と AAF メタデータが使用されています この 2 つの関連付けを維持するために Avid Media Toolkit では AMT Clip というコンセプトを使用しています 基本的に AMT Clip はアセットの構成要素のコンテナーです すべての動作は Toolkit 上では AMT Clip として扱われます このコンテナーは 開発者の方針によって 2 つの形 式をとります フォルダー ( またはディレクトリー ) か TAR アーカイブの形式です さ らに ここにはメタデータの基本構造 ( フレームレート 圧縮比等 ) を記した XML ファイ ルも含まれます AMT Clip の扱い Avid Media Toolkit は オペレーションに際して主に 2 つの AMT Clip セットをサポート します クリップの作成とそのエッセンスの収集 そして 既存のクリップに含まれるエ 4

5 ッセンスへのアクセスです さらに Interplay 環境において Interplay とローカルワークステーションとの互換を取るための 2 つのオペレーションが関連付けされています そして 様々なユーティリティーファンクションが供給されます 多くのワークグループにおいては しかし Avid 共有ストレージに直接メディアを作成し あるいはその共有ストレージに直接アクセスできるほうがずっと便利です Avid Media Toolkit v1.6 では そのようなダイレクトアクセスもサポートしました ダイレクトアクセスをサポートするためには Interplay Web Access が起動している必要があります AMT Clip の作成 AMT v2.0 では Avid コーデックをサポートする一方 フレームバッファーを MXF に記載 する必要性を取り除く AMT Data Stream の作成が可能です クリップの作成には 以下の 4 つの手順を踏みます AMT コンテナーの作成 必要なエッセンストラックの作成 エッセンストラックのためのメディアサンプルの追加 トラックとコンテナーを閉じる <コンテナーの作成 > この工程では ユーザーが決めたフォルダーか Avid 共有ストレージのワークスペース上に ベーシックな AMT Clip を作成します コンテナーの作成時には 記録されるメディアのフォーマットも同時に決定されます (50Mb/s MPEG-IMX DNxHD 185Mb/s etc) フレームレートやラスターディメンションといったその他のパラメーターも コンテナー作成時のプロセスにおいて決定され XML ストリングの形で提供されます AMT が その他の MXF やツールキットと異なる重要なポイントは クリップに保存されるメディアエッセンスは ターゲットとなるメディアフォーマットを決定しておく必要がないという点です 例えば ほとんどのツールキットでは ある特定のフォーマット ( 例えば MPEG-IMX) を持ったメディアが入ることを宣言し その後 決められたフォーマットへの wrapping を行います AMT には Avid Codec Manager のインスタンスが含まれているので クリップ作成の工程において 素材のエンコード ( または再エンコード ) が可能なのです これはすなわち エッセンスは RGB や YUV で供給されても AMT が必要なコーデックにエンコードすることを意味します もちろん 既に目的のフォーマットにエンコードされているクリップをパッケージすることも可能です 圧縮素材のエッセンスから非圧縮のクリップを作成するときなどは その時点で AMT を起動しデコードを実行することもすることも可能です 5

6 作成されたクリップのフォーマットだけでなく 供給されたメディアエッセンスも考慮に 入れるためには ソースフォーマットとターゲットフォーマットのそれぞれに対し 1 つず つ 計 2 つの XML ストリングを使用します 関連 XML の定義は Toolkit に含まれていま す < トラックの作成 > 必要なビデオ オーディオのトラックを作成します 現在のところ AMT では最大 16 オ ーディオトラックをサポートしています < サンプルの作成 > 必要なトラックが作成されたら 必要に応じてビデオ オーディオのサンプルを収集しま す この工程は エンコード / デコードのタイミングで行われます < トラックとコンテナーを閉じる > クリップが作成されたら トラックとコンテナーを閉じます AMT Clip の読み込み AMT v2.0 では MXF を直接読み込むことができます AMT Clip の読み込みは その大部分がクリップの作成プロセスの逆工程です ここにも 4 つの工程があります AMT コンテナーを開く 関連するトラックを開く メディアエッセンスのサンプルを読み込む トラックとコンテナーを閉じる < コンテナーを開く > AMT Clip フォルダーまたはアーカイブに適切なルーティンを指示するか 適切な Interplay 上の位置に直接アクセスします コンテナーの作成時にそうであったように こ こでも XML ストリングが使われます これにより メディアサンプルが読み込まれるとき に メディアエッセンスはどのフォーマットで配信されるべきかを決定します ここでも 再度 適切な Avid Codec が使用されます < トラックを開く > メディアエッセンスにアクセスできるように 必要に応じてトラックが開かれます < メディアエッセンスを読み込む > 6

7 メディアエッセンスは完全なランダムアクセスを取れるように フレームごとに取得され ます クリップの長さを決定するためのユーティリティー ルーティンが提供されていま す < トラックとコンテナーを閉じる > 読み込みの動作が終了すると トラックとコンテナーは閉じられます 共有ストレージからの直接読み込み (Interplay 環境下ではないとき ) Avid Media Toolkit v1.6 では ISIS から直接読み込むメソッドを提供しています この メソッドには AMT Clip に存在するものとは別に AAF ファイルが必要です AAF によっ て参照されている MXF エッセンスファイルは 共有ストレージ内にある場合を含めて AAF によって規定された場所にアクセスすることができます Interplay インターフェース Interplay に関するルーティンは 4 つあります 新しく作られた AMT Clip を Interplay にインポートする Interplay 環境下にある既存の素材にアクセスする Interplay または共有ストレージにあるマスタークリップを Mob ID を使用して読み 込む Interplay または共有ストレージに メディアを直接書き込む このメソッドでは Edit-While-Capture がサポートされています Interplay でのメディア変換を可能にするために Interplay Web Service が起動してい る必要があります Interplay Web Service の詳細については White Paper をご参照く ださい <Interplay にインポート > ユーザー名やパスワードといったパラメーターとともに 2 つの情報が必要です 1 つは アセットがチェックインされる Interplay 上のフォルダーの位置 もう 1 つは ISIS Workspace 上の保存される場所です ローカルワークステーションには ISIS Client Software が必要です <Interplay からエクスポート > このルーティンでは Interplay 環境からローカルワークステーションの AMT Clip へ Avid マスタークリップアセットをエクスポートします 基本的なログイン情報のほかには Interplay MOB-ID URI の情報が必要です この URI は通常 Interplay Web ルーティ ンへコールされた結果となります <Interplay と共有ストレージへの直接書き込み > 7

8 ユーザー名やパスワードといったパラメーターとともに 2 つの情報が必要です 1 つは アセットがチェックインされる Interplay 上のフォルダーの位置 もう 1 つは ISIS Workspace 上の保存される場所です ローカルワークステーションには ISIS Client Software が必要です <Interplay と共有ストレージからの直接読み込み > このルーティンでは 既存の Avid マスタークリップを Interplay 環境で読み込み AMT を使って 中間ファイルを作成することなしに直接処理できます 基本的なログイン情報 のほかには Interplay MOB-ID URI の情報が必要です この URI は通常 Interplay Web ルーティンへコールされた結果となります <Interplay WAN Browsing との統合 > Interplay 2.0 では QuickTime ベースでのストリーミング サーバー コンポーネント に追加して 新しい WAN ブラウジング機能を追加しました 素材をストリーミングするに は 適切な低解像度のメディア ( いわゆる プロキシ ) が用意されていなければなりませ ん Interplay 2.0 では これは最高 4 トラックまでの MPEG-1 layer 4 オーディオを持 つ MPEG-4 ビデオです Avid Media Toolkit では v1.6 以降で オーディオもビデオも プロキシをサポートしました Interplay のプロキシ ソリューションについては Supporting Proxy Workflows with Avid interplay 2.0 をご参照ください AMT ソリューションの例この章では Avid Media Toolkit を用いたソリューションの可能性の一例について紹介し ます < グラフィックアプリケーションからフレームにアクセスする > 8

9 この例では メディアは共有ストレージから直接アクセスされ ビデオトラックから必要なフレームを読み込んだ後 それらを RGB に変換します 出来上がった RGB データは Adobe Photoshop のようなグラフィックアプリケーションから インポートプラグインを使用することにより 直接アクセスしたり 一般的なグラフィックファイルとしてディスクに保存することができます <インターリーブ形式を Rewrap> この例では 3 rd パーティー製 または Open Source ツールキットを使用して インターリーブの MXF ファイルからエッセンスを読み込みます エッセンスファイルはそのネイティブフォーマット ( たとえば MPEG-IMX 50Mb/s) を維持しており Avid Media Toolkit が Avid 互換のファイルに再パッケージします 共有ストレージに保存されたメディアは Interplay Workgroup にチェックインされます 9

10 < ファイルベースのインジェストソリューション > 前の例をベースに 3 rd パーティー製のツールキットを 送られたファイルに添付されたメタデータを解凍するために使っています Interplay Web Service のメタデータのコールは 新しくインポートされた AMT Clip に添付されます <Workgroup の変換 > この例では AMT Clip をアーカイブ用途に使用しています ある Workgroup からエクスポートされたメディアは アーカイブとしてパッケージされます アーカイブされたメディアは別のシステムへ転送され ( 上の図では DigiDelivery を使用しています ) 受け取り先でその Workgroup にインポートされます < 連番ファイルを Avid 用クリップとしてパッケージする> 10

11 グラフィックの連番ファイルやフィルムスキャンファイルは Avid Media Toolkit によって Avid 用クリップに変換できます この例では RGB の連番ファイルは AMT Clip でフレームサンプルとなり ワークフローの内容に適した形にエンコードされます Interplay Web Service がコールして インポートしたクリップに新しく追加したメタデータも含まれます <オーディオのみのクリップの取得 > オーディオデータのみを取り出す必要がある場合があります Avid Media Toolkit を使え ば そのような操作も簡単です < 言語トラックを追加する > 11

12 実際の配信にあたって 新しい言語トラックを追加するという状況はよくあります これ も Avid Media Toolkit を使えば 簡単に実現できます ここでは ツールキットはエッ センスのフォーマットを変えたりはせず 単にエッセンスを再パッケージしているだけで す このとき同時に ターゲットとなるクリップに追加される言語のオーディオが追加さ れます このオーディオクリップは もちろん AMT Clip として提供することもできます トランスコードする場合にも オーディオは追加されませんが 同じようなワークフロー が使われます サポートする圧縮フォーマット Avid Media Toolkit では 現在のところ 以下のフォーマットをサポートしています IMX 30 IMX 40 IMX 50 DVCAM DVCPro 25 DVPro 50 DVPro 100 DNxHD 1080i, 1080p, 720p 1:1 (8-bit and 10-bit for PAL, NTSC, 1080i, 1080p and 720p) VC3 pass-through of all DNxHD formats identified above. JFIF 1:1, 2:1, 2:1s, 2:1p, 3:1, 3:1p, 3:1m, 4:1p, 4:1m, 8:1m, 10:1, 10:1m, 14:1, 15:1s, 20:1, 28:1, 35:1 XDCAM MPEG2 Long GOP HD and EX 17.5, 25, 35, 50 MPEG4 500kbs 59.94i and 50i MPEG1Layer2 Audio AVCintra 100 AVCintra 50 12