usborca

Transcription

1 USB ORCA 操作手順書 日本医師会総合政策研究機構 平成 19 年 12 月

2 目次 1 はじめに USB ORCA に出来ること 必須条件 利用上の注意 凡例 USB メモリへ USB ORCA をセットアップ セットアップに必要なファイルのダウンロード dbus を止める USB メモリのデバイス名を調べる セットアップを行う 共通部分の使用方法 ブートデバイスの選択 起動 デスクトップ デスクトップ環境を整える プリンタやリモート保守などの設定を行う セットアップモードの使用方法 セットアップモードの起動 セットアップ先のデバイスの入力 目的のデバイスの探し方 セットアップの完了 起動 運用モードの使用方法 運用モードの起動 セットアップ先のデバイスの入力 セットアップの完了 起動 更新履歴 第 1 版

3 1 はじめに 1.1 USB ORCA に出来ること USB ORCA は利用者に次の機能を提供することができます セットアップモード 日レセ環境を短時間でハードディスクドライブ ( 以後 HDD) にセットアップすることができます 運用モード システムを USB メモリより読み込むことで 既存の環境を壊さずに日レセ環境を利用することができます 1.2 必須条件 USB ORCA を使うためには次の条件を満すコンピュータが必要になります USB メモリを HDD として認識してブートデバイスとして選択可能なコンピュータ セットアップモードを使うのならば容量が 20GB 以上の HDD 1.3 利用上の注意 USB ORCA の運用モードを使って本番環境を運用をされる場合は 十分な検証 をお願いします 1.4 凡例 このドキュメントで使われている表記方法です コマンド行 次のような枠で表示されているのがコマンドです 設定ファイル 次のような枠で表示されているのが設定ファイルです また青い色で強調された箇所が編集を行う箇所です 3

4 (if (is (aaa) "aa") (aaa) ) 画面の表示 次のような太い枠で表示されているのが画面の表示です x packages upgraded, x newly installed, x to remove and x not upgraded. Need to get xxmb of archives. After unpacking xxmb will be used. Do you want to continue? [Y/n/?] セットアップ中に聞かれる質問はセットアップドキュメントに特に明記していない場合はそのままの値 ( デフォルト値 ) を使用してください 4

5 2 USB メモリへ USB ORCA をセットアップ 2.1 セットアップに必要なファイルのダウンロード セットアップスクリプト (copy_usborca.sh) と USB ORCA のイメージ (usborca_1_? _?.tar.gz) を用意してください USB ORCA のイメージはバージョンによってファイル名が違うため ORCA プロジェクトのウェブサイトを参照して入力して下さい 2.2 dbus を止める USB メモリが挿入された際に自動的にマウントされてしまうのを防ぐために dbus を止めます 2.3 USB メモリのデバイス名を調べる USB メモリを挿入し しばらく待った後に次のコマンドを入力します 青の網掛けの部分が USB メモリのデバイス名となります 次の例では /dev/sda がデバイス名となります 5

6 usb-storage: waiting for device to settle before scanning Vendor: I-O DATA Model: USB Flash Disk Rev: BB01 Type: Direct-Access ANSI SCSI revision: 00 SCSI device sda: byte hdwr sectors (2080 MB) sda: Write Protect is off sda: Mode Sense: sda: assuming drive cache: write through SCSI device sda: byte hdwr sectors (2080 MB) sda: Write Protect is off sda: Mode Sense: sda: assuming drive cache: write through sda: sda1 sd 58:0:0:0: Attached scsi removable disk sda 2.4 セットアップを行う 次のようにしてセットアップスクリプトに実行権限を与え root 権限でスクリプトを実行します 6

7 3 共通部分の使用方法 3.1 ブートデバイスの選択 そのコンピュータのブートデバイスを USB ORCA をセットアップした USB メモリに設定して下さい 3.2 起動 GRUB( 図 1) が起動しますので Debian GNU/Linux, kernel を選択して下さい 3.3 デスクトップ 図 1: ブートローダ GRUB 起動するとオートログインを行いデスクトップ ( 図 2) が表示されます シャチのアイコンをダブルクリックすると各モードへうつります 7

8 図 2:USB ORCA のデスクトップ この章では まずセットアップする日レセ環境の元を設定します 3.4 デスクトップ環境を整える 上部の GNOME パネルから usborca のログアウトを選択し ログアウトし gdm の画面に戻ります ここでユーザ名 oruser パスワード oruser と入力して oruser でログインして下さい この oruser がセットアップ後に通常使用するユーザになります 壁紙や 各種パネルの位置 devilspie や xmodmap の設定等のカスタマイズを行ってください その後 oruser からログアウトしユーザ名 usborca パスワード usborca と入力して usborca でログインしてください 起動時の画面に戻ります 3.5 プリンタやリモート保守などの設定を行う usborca ユーザは sudo を利用できます このユーザでプリンタの設定やリモート保守の設定などを行ってください 8

9 4 セットアップモードの使用方法 4.1 セットアップモードの起動 デスクトップの セットアップモード アイコン ( 図 3) をダブルクリックして下さい 図 3: セットアップモードのアイコン 4.2 セットアップ先のデバイスの入力 GNOME 端末が立ち上がり次のような表示がされますので /dev/hda や /dev/sda と言う風にセットアップ先のデバイス ( 青の網掛けの部分 ) を入力してください /dev/hda /dev/sda please input device name ex) /dev/hda1 /dev/hda そのデバイスにパーティションがある場合には 確認を求めるメッセージが出力されます 略 execute /usborca/install/s01partisioner /dev/hda is not empty Continue? (y/n) y 目的のデバイスの探し方 複数のブロックデバイスが接続されている場合には 次のコマンドで各デバイス毎の 9

10 パーティションを表示して セットアップ先のデバイスを探して下さい 4.3 セットアップの完了 セットアップが完了しますと 次のように表示されます Enter キーなどのキーを押して再起動をかけてください 全ての処理が完了しました orca orca EUC_JP 更新プログラム管理テーブルクリア処理開始 delete from tbl_pgkanri ; DELETE 0 Done. Very Good! Done. Completed. execute /usborca/install/s99reboot press enter (any key) この画面が出ずに GNOME 端末が消えてしまった場合などには 問題が発生しています /var/log/usborca.log の確認をお願いします 4.4 起動 再起動を行って セットアップ先のデバイスからシステムをブートするとセットアップ済みの ORCA が立ち上がります 10

11 5 運用モードの使用方法 5.1 運用モードの起動 デスクトップの 運用モード アイコン ( 図 4) をダブルクリックして下さい 5.2 セットアップ先のデバイスの入力 図 4: 運用モードのアイコン GNOME 端末が立ち上がり次のような表示がされますので /dev/hda8 や /dev/hda と言う風にセットアップ先をデバイス名かパーティション名 ( 青の網掛けの部分 ) で入力してください /dev/hda /dev/hda1 /dev/hda2 /dev/hda5 /dev/hda6 /dev/hda7 /dev/hda8 /dev/sda /dev/sda1 please input device name ex) /dev/hda1 /dev/hda8 入力されたセットアップ先が パーティションであった場合はそのパーティションを利用し デバイスであった場合はパーティションをセットアップモードと同じ構成で作り /dev/hda8 を使用します セットアップモードと同様にデバイスの中にパーテションがあった場合には次のよう 11

12 に確認を求めるメッセージが出力されます 略 execute /usborca/install/s01partisioner /dev/hda is not empty Continue? (y/n) y 5.3 セットアップの完了 セットアップが完了しますと 次のように表示されます Enter キーなどのキーを押して再起動をかけてください Very Good! Done. Completed. execute /usborca/usborca_setup/s55make_swapfile records in records out bytes (1.0 GB) copied, seconds, 52.9 MB/s Setting up swapspace version 1, size = kb no label, UUID=ca a67f-2435fa674d6a execute /usborca/usborca_setup/s90set_usborca_flag execute /usborca/usborca_setup/s99reboot press enter (any key) この画面が出ずに GNOME 端末が消えてしまった場合などには 問題が発生しています /var/log/usborca_mode.log の確認をお願いします 5.4 起動 再起動を行い USB ORCA が入った USB メモリをブートしてください 起動後オートログインせず ログイン画面が表示されます ログイン後適当なターミナルから次のコマンドを入力して下さい 12

13 次のように aufs がすべてのシステムを覆うように表示されましたらセットアップ完了です /dev/sda % / tmpfs % /lib/init/rw udev % /dev tmpfs % /dev/shm /dev/hda % /target aufs % /etc aufs % /home aufs % /root aufs % /tmp aufs % /usr aufs % /var aufs % /bin aufs % /lib aufs % /sbin 5.5 スワップ領域の作成 現在の USB ORCA にはスワップ領域を作成する機能がありません ( 近日実装 ) 日レセを運用するために次のようにしてスワップ領域を作成して下さい 次のコマンドでスワップ領域を有効にします 13

14 6 更新履歴 6.1 第 1 版 第 1 版リリース 6.2 第 2 版 コピースクリプトに実行権限を与える修正 スワップ領域の作成について追加 日本語をより厳密なものに調整 14