最 南 端 のケープタウンをまわって 東 側 に 出 て インドに 達 する 航 路 を 発 見 した 英 雄 的 な 船 乗 りです 通 ってゆく とあるポルトガルの 船 乗 り 彼 は 歩 かない 踊 りながら 通 ってゆく 満 ち 潮 がこぼ れだすみたいに リスボンに 着 くと ひとっ 跳

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1 第 Ⅰ 部 >>>まずはポルトガルの 首 都 リスボンから ファドのしらべをお 聴 きください<<< 1) 黒 い 船 暗 いはしけ Barco negro 詞 :ダヴィッド モウラォン フェレイラ 曲 :カコ ヴェーリョ * 原 曲 はブラジル 製 で バトゥカーダというリズムによ り 大 農 場 のご 主 人 の 白 い 子 どもを 育 てる 白 髪 の 黒 人 女 性 をうたった 黒 い 母 ( 作 詞 :ピラチーニ)です *1955 年 のフランス 映 画 過 去 を 持 つ 愛 情 ( 原 題 =テー ジョ 川 の 愛 人 たち) で アマリア ロドリゲスが 歌 う ために ポルトガルの 詩 人 がべつの 歌 詞 を 書 きました 朝 こわかった! あなたにみにくい 顔 を 見 られるのがこわくて わたしはふるえながら 目 を 覚 ました でも あなたの 目 はそうではないと 言 っていた わたしの 心 に 太 陽 が 射 しこんだ! わたしは 見 た 岩 の 上 の 十 字 架 あなたの 黒 い 船 は 光 の 中 で 踊 っていた 嵐 に 吹 き 飛 ばさ れそうな 帆 のあいだで なにかを 伝 えようと 振 られていた 両 手 浜 の 老 女 たちは あなたは 帰 ってこないという 頭 がおかしいんだ! 窓 ガラスに 砂 をぶつける 風 のなかに 歌 っている 水 のなかに くすぶっている 火 のなか に 寝 台 のぬくもりのなかに 空 っぽの 椅 子 の 上 に わたしの 胸 のなかに あなたはいつも わ たしといっしょにいる あなたは 出 発 さえしなかった わたしのまわ りのすべてが あなたはいつもわたしのそばに いると 言 っている 2) このおかしな 人 生 Estranha forma da vida 曲 :アルフレード マルスネイロ *アマリアはかなり 若 いころつくった( 本 人 は 年 代 を 覚 えていません)この 歌 詞 を 一 生 歌 いつづけました * 伝 承 のメロディが 土 台 のようですが 作 曲 者 として 登 録 されているマルスネイロは 伝 統 的 なスタイルで 男 の 感 情 を 語 ってゆく 大 家 で ファド 界 のドンのような 存 在 でした 神 様 の 意 思 だった わたしがこんなにもだえ て 生 きているのは すべての アィ という 嘆 き の 声 はわたしのもの わたしの 孤 独 はすべて 神 様 の 意 志 だった なんておかしな 生 きかたを このわたしの 心 はしているのだろう 失 われた 命 で 生 きている 命 を 取 り 戻 す 魔 法 の 杖 を 与 えてくれる 人 もなく ひとり 立 ちしている 心 わたしには 命 令 でき ない 心 おまえは 人 々のあいだに 迷 いこんで 毅 然 として 血 を 流 しながら 生 きている もうおまえにはついてゆかない 心 よ 鼓 動 を 止 めなさい どこへ 行 くのかもわからないくせ に 恐 れを 知 らず 走 ってゆく そんなおまえには もうわたしはついてゆかない 3) 貧 しいことは 不 幸 ではない Não é desgraça ser pobre 詞 :ノルベルト デ アラウージョ 曲 :サントシュ モレイラ ファド メノール ド ポルト による * 作 詞 者 は リスボンを 讃 える 庶 民 的 なマルシャ( 行 進 曲 )でも 最 高 のヒットを 出 した 人 です * 作 曲 者 としてクレジットされているのは アマリア ロドリゲスを 伴 奏 していた 名 ギタリストですが 伝 統 的 な 港 のマイナー( 短 調 )のファド というスタイルの メロディを 流 用 しています 古 いスタイルのファドでは メロディの 流 用 はふつうのことですが 歌 詞 により 歌 う 人 によって べつの 曲 に 聞 こえます *この 歌 詞 の ファド ということばは 歌 のジャンルを 指 すと 同 時 に 宿 命 運 命 という 意 味 も 含 んでいます 貧 しいことは 頭 がおかしいことは 不 幸 では ない 不 幸 なのはファドをもってきたこと 心 の 中 に 口 の 中 に この 入 り 乱 れた 世 の 中 では しあわせになる のはどうでもいいこと 頭 のおかしい 女 はなに も 感 じないのだから 頭 がおかしいことは 不 幸 ではない 小 さな 銀 貨 は 銅 貨 よりも 値 打 ちが 低 い 貧 し さはわたしたちを 殺 しはしないのだから 貧 し いことは 不 幸 ではない 生 まれたときわたしは 星 をひとつもってきた そこには 運 命 がひとつ 刻 んであった 星 を 持 っ てきたのは 不 幸 ではない 不 幸 なのはファドを もってきたこと 不 幸 なのはわたしたちが 歩 きまわって 歌 っ て 声 もかれてしまったこと そしてファドをか たくなにもちつづけること 心 の 中 に 口 の 中 に 4) ポルトガルの 船 乗 り O marujo português 詞 :リニャールシュ バルボーザ 曲 :アルトゥール リベイロ ファド ア ロ ジーニャ ドシュ リモンエシュ による * 最 初 は ファド マルージョ( 船 乗 りのファド) と いう 題 だったようです *メロディのほうは 伝 統 的 な( 作 者 不 明 の)ファド レモンのロジーニャ を 流 用 しています 原 曲 では 男 性 が レモンを 売 り 歩 く 可 愛 い 娘 さんに 呼 びかけます *ヴァスコ ダ ガマは 15~16 世 紀 の 大 航 海 時 代 の 立 役 者 で ポルトガルからアフリカ 大 陸 の 西 側 を 南 下 し

2 最 南 端 のケープタウンをまわって 東 側 に 出 て インドに 達 する 航 路 を 発 見 した 英 雄 的 な 船 乗 りです 通 ってゆく とあるポルトガルの 船 乗 り 彼 は 歩 かない 踊 りながら 通 ってゆく 満 ち 潮 がこぼ れだすみたいに リスボンに 着 くと ひとっ 跳 び で 盛 り 場 に 跳 びこむ ポルトガルの 船 乗 りとい うものは いつもヴァスコ ダ ガマを 自 分 の なかにもっている 彼 の 荷 物 は 派 手 な 大 きな 箱 カバン 目 にはい たずらっぽい 塩 の 輝 き 反 抗 的 なベレエ 帽 のか ぶりかた 船 をつなぐロープみたいなゴワゴワ の 髪 は 魚 売 りの 女 たちのお 好 み 彼 が 発 明 する 愛 情 の 表 現 から 逃 れられる 女 はいない ポルトガルの 船 乗 りひとりが 通 るとき それ は 海 が 通 ってゆくこと 人 をおびやかす 愛 情 た っぷりの 満 ち 潮 5) わたしは 川 で 洗 っていた *アマリアが 長 く 病 床 で 死 と 向 かい 合 っていた 絶 望 的 な 日 々 だれに 見 せるともなく 思 いを 詩 の 形 で 手 帳 に 書 いていました それを 見 つけた 付 き 添 いのご 婦 人 が ファドとして 歌 うようにすすめたことが アマリアの 回 復 への 希 望 に 火 をつけました 1980 年 のカムバック ア ルバム(7 年 ぶりの 録 音 でした)は 全 曲 が 彼 女 の 歌 詞 この 曲 は そのひとつです なお 第 Ⅱ 部 の 涙 はそ の 後 もう 作 詞 家 として 自 信 をもって 発 表 した 曲 です * 作 曲 者 は 当 時 のアマリアの 第 1ポルトガル ギター 奏 者 です 60 年 代 後 半 から 80 年 代 なかばまで 共 演 川 で 洗 っていたわたしは 寒 さで 凍 っていた ひもじかった お 母 さんの 泣 くのを 見 て 泣 くと きもあった また 歌 うときもあった 夢 を 見 るときもあった 空 想 のなかで 泣 いていたこ とを 忘 れた くるしんでいたことを 忘 れた あぁお 母 さん 失 ってしまったものが なんて 悲 しいことか! あのしあわせ あのころ 身 にしみた 不 幸 あのひもじさ あの 寒 さ そして わたしの 空 想 もうわたしはひもじくない お 母 さん でも もうわたしたちは 持 っていない 持 ってないも のゆえの 望 みを もうわたしたちは 夢 を 見 るこ とができない もうわたしたちは だましながら 歩 んでゆく 死 にたい 思 いをだましながら 6) 真 夜 中 とギターラ Lavava no rio, lavava 曲 :フォンテシュ ローシャ Meia-noite e uma guitarra 詞 曲 :アウヴァロ ドゥアルテ シモンエシュ * 作 者 は 昔 の 歌 手 で ポルトガル ギターも 弾 いたよう です 歌 詞 にも 音 楽 にも 個 性 的 な 感 覚 のある 深 い 孤 独 感 をもった いまも 忘 れられない 数 曲 を 残 しました 夜 はなかば ギターラがひとつ 生 きてゆかな ければならない 人 生 もなかば そして ひとりの 女 の 歌 にしがみつく 甘 く 悲 しい 追 想 いちばん 暗 い 道 を 選 びながら 過 ぎたときが 通 り 過 ぎてゆく 時 の 声 が 歌 っていた むかし のセレナータ 意 味 のない 狂 気 だ わたしがこんなところを 歩 いているのは 生 きるとは 道 に 迷 っているこ と 死 ぬとは こんなところにいること 夜 はなかば 人 生 はなかば 生 きてゆかなけれ ばならない 人 生 のなかば 忘 れられた 悲 しいギ ターラを 理 解 できる 人 はだれもいない 夜 はなかば 人 生 はなかば わたしをわかって くれる 人 もなく 7) かもめ Gaivota 詞 :アレシャンドレ オネイウ 曲 :アライン オウルマン *ポルトガルの 代 表 的 な 現 代 詩 人 の 作 品 に ファドのエ ッセンスとアマリア ロドリゲスの 歌 いかたの 魅 力 を 研 究 し 尽 くしたフランス 人 現 代 音 楽 家 が 作 曲 しました 1 羽 のかもめが 飛 んで 描 くデッサンのなかで わたしにリスボンの 空 を 運 んできてくれればい いのに いまわたしの 見 ている 空 では まな ざしは 飛 ばない 翼 気 を 失 い 海 に 落 ちてゆく 7つの 海 を 渡 る とあるポルトガルの 船 乗 り が 彼 が 初 めて 思 いついたことをわたしに 話 し てくれたらいいのに 新 しい 輝 きをもった ひとつのまなざしが わたしのまなざしと 結 ば れ 合 ったら 人 生 にさようならを 言 うとき 空 のすべての 鳥 たちが あなたの 最 後 のまなざしを わたしに 形 見 に 残 してくれればいいのに そのとき どんなに 完 全 な 心 臓 が わたしの 胸 で 死 んでゆ くことだろう こいびとよ あなたの 両 手 のなかで わたしの 心 臓 が 完 全 なままにときめいていた その 両 手 のなかで >>>ここで ポルトガル ギターと ギターのデュオをお 楽 しみください<<< 8) はぐれ 雲 曲 : 飯 泉 昌 宏 *これまでギター ソロなどで 演 奏 してきたオリジナ ル 曲 です ポルトガル ギターの 音 色 と 南 アメリカの リズムのギターで また 別 の 味 になりました >>>さて ポルトガルの 東 隣 スペイン その 南 西 端 アンダルシーアの 薫 りをどうぞ<<<

3 9) ファルーカ Farruca 伝 統 曲 マヌエル トーレ 編 11) わたしの 花 売 り Mi florero 詞 曲 ルイス ゴメス *ファルーカとは スペイン 北 西 部 (ガリーシアとアス トゥーリアス 地 方 )の 女 性 のこと *この 曲 は アストゥーリアスの 民 謡 だったらしいです が 19 世 紀 後 半 に 広 く 有 名 になり とくに 南 西 部 アンダ ルシーア 地 方 のヘレスの 街 で ヒターノ(スペインのロ マ)がフラメンコ スタイルで 歌 って 流 行 しました わ たしたちがお 手 本 にしたのは この 曲 を 目 玉 商 品 にして いたこともあるマヌエル トーレの 1909 年 の 録 音 です *なお やがてファルーカは 男 性 ソロ 舞 踊 の 音 楽 に 変 身 発 展 し とても 歯 切 れ 良 いリズムになります ファルーカひとり 高 い 山 の 頂 で 泣 いていた 番 をしていたヤギの 群 れが どこかへ 迷 って 行 ってしまったから 上 のほうにはレモン 下 のほうにはオリーヴ の 木 あぁ わたしの 大 好 きなレモネード あの 上 のほうで ふたりきり つらい 仕 事 が 終 わったあとで 10) みどりの 瞳 Ojos verdes 詞 :ラファエル デ レオン & サルバドール バルベルデ 曲 :マヌエル キローガ *スペイン 歌 謡 史 上 最 大 のヒット 曲 のひとつだそうで す 1940 年 代 に 女 性 歌 手 コンチータ ピケールと 男 の 側 からの 別 ヴァージョンの 歌 詞 ( 物 語 は 同 じ ことばの 大 部 分 も 同 じ)でミゲル モリーナが 歌 い 大 きな 反 響 を 呼 びました ヒロインがどう 考 えても 娼 婦 だというの が 独 裁 政 権 の 下 にあり 封 建 的 なスペインでは 騒 然 た る(?) 話 題 になったとか * 作 者 3 人 はセビージャ(セビリア) 出 身 です 遊 び 女 の 家 の 戸 口 にもたれて わたしは 街 道 を 通 り 過 ぎる 男 たちをながめていた 真 っ 赤 に 燃 えていた5 月 の 夕 焼 け あんたはわたしの 前 で 馬 を 止 めて 言 った ジプシー 女 火 をくれな いか わたしは 答 えた 火 は わたしの 口 から 取 りなさい あんたは 馬 を 下 りた あんたの 両 目 は わたし を 照 らすふたつのみどり 色 の 明 星 だった 部 屋 に 射 し 込 んだ 朝 の 光 夜 明 けを 告 げ る 教 会 の 鐘 の 音 わたしの 腕 から 出 て 行 ったあ んたが わたしの 口 に 残 したミントとシナモン の 味 あんたは 馬 で 去 って 行 った あれほど 美 しい5 月 の 夜 を わたしはふたたび 生 きるこ とはなかった みどりの 目 バジリコのようにみどり 小 麦 の ように レモンのようにみどり そのふたつの 目 がナイフのきらめきをもって わたしの 心 臓 に 刺 しこまれた *フラメンコとフラメンコ 調 歌 謡 曲 を 歌 って 踊 り スペ イン 芸 能 界 の 最 高 級 のスターだったローラ フローレ スの 持 ち 歌 です フラメンコ 調 が 大 好 きだったアマリア ロドリゲスも 歌 っています 日 本 ではローラ 本 人 はお なじみでなく アマリアの 歌 うスペイン 物 として より 知 られているかもしれません ライヴ イン ジャパ ン の 輸 入 盤 CDやDVDにこの 曲 が 入 っています * 本 家 のローラ フローレスのCDは 日 本 でも 輸 入 盤 専 門 店 で ときおり 見 かけます サウラ 監 督 の 映 画 セビ リャーナス で 踊 っている 姿 を 見 ることができますが ビデオはいま 絶 版 になっています *アルモドーバル 監 督 の 映 画 トーク トゥ ハー で 女 闘 牛 士 の 役 をやっているレメーディオス フローレ スは ローラの 娘 です もうひとりの 娘 ロリータ フロ ーレスが 母 のレパートリーを 歌 ったCDは 最 近 日 本 で 発 売 されました(この 曲 は 入 っていません) 娘 さん あなたの 花 売 りが 来 ましたよ 薫 りの 良 い 花 束 をどうぞ! ブロンド 娘 は 黄 金 の 花 びらの 白 バラ ブルネ ットは 黒 い 宝 石 の 目 をしたカーネーション 栗 毛 の 女 は 焼 き 立 てで 熱 い マホガニー 色 の 女 は いつもため 息 情 熱 たっぷりの 女 性 たち みんな マーガレットの 花 のように さわられもしない うちに 花 びらを 散 らしてしまう あんたはどれ でも 好 き 女 たちはニンニクのようにどこにでも 入 り スペインのあらゆるものを 支 配 している あん たの 庭 の 花 たち! 第 Ⅱ 部 >>> 大 西 洋 を 渡 りました ブラジルの 音 楽 からはじめます<<< 1) ア フェリシダーヂ( 幸 せ) A felicidade 詞 :ヴィニシウス ヂ モラエス 曲 :アントニオ カルロス ジョビン *1959 年 のフランス 映 画 黒 いオルフェ のためにつく られた 曲 のひとつです この 作 詞 作 曲 コンビは イパ ネマの 娘 をはじめ 数 々の 世 界 的 ヒットを 生 みました 悲 しみには 終 わりがない 幸 せには ある 幸 せは 花 びらに 宿 る 夜 露 のしずく 静 か に 輝 き ひそかに 震 え 愛 の 涙 のようにこぼれて しまう 貧 しいものの 幸 せは カーニバルの 大 きな 幻 影 ひとびとは 夢 の 一 瞬 のために1 年 ぢゅう 働 いて ファンタジーの 仮 装 を 作 る 王 様 海 賊 あ るいは 花 園 の 娘 でもすべては 灰 の 木 曜 日 で 終 わってしまう 悲 しみには 終 わりがない 幸 せには ある

4 2) マダムと 議 論 してもムダ Pra que discutir com Madame 詞 曲 :アロウド バルボーザ & ジャネッチ ヂ アウメイダ *このマダムは 実 在 し 1940 年 代 にラジオ 新 聞 のコラ ムで 主 張 していた 女 性 の 評 論 家 だとのこと マダムはおっしゃる 国 民 は 向 上 しない 生 活 は 悪 くなるばかり それはサンバが 悪 い サン バにはカシャーサ(サトウキビ 焼 酎 )がしみこ んでいて 民 族 の 肌 の 色 もミックス サンバは 民 主 主 義? そんなもの 役 に 立 たない なんの 価 値 もない 音 楽 ですよ! マダムとは 議 論 にならない こんどのカーニ バルには オペラを 歌 ってパレードしようかな マダムは 毒 舌 ばかり まぁおそろしい! サンバはブラジルのもの で 民 主 主 義 だなんて! きちょうめんに 規 則 を 守 るブラジル 人 にこそ 価 値 があるんです 3) ウェイヴ( 波 ) Wave 詞 曲 :アントニオ カルロス ジョビン *20 世 紀 後 半 のブラジル 音 楽 の 最 高 のクリエイター ジ ョビンは ピアニストで 編 曲 指 揮 者 そして 歌 もうたい ました さらに 詩 人 でもあり 数 は 多 くありませんが 素 晴 らしい 歌 詞 を 書 きました あなたにお 話 ししよう ただ 心 だけが 理 解 できるものが もう 目 には 見 えなくなっている 根 本 的 なのは やはり 愛 ひとりだけでは 幸 せに なれない そのあとに 残 るものは 海 そして わたしには 語 れないすべてのもの あなたにあげるために わたしが 持 っているすべてのものごと そよ 風 がゆっくりとわたしに 告 げに 来 る ひとりだけ ではしあわせになれないと 最 初 は 街 だった 2 度 めは 波 止 場 永 遠 いまわたしは 知 っている 海 に 立 ち 上 がった 波 のことを 愛 が 呆 然 としているうちに 夜 がわた したちを 包 んでゆく 4) 花 とトゲ A flor e o espinho 詞 :ギリェルミ ヂ ブリート 曲 :ネウソン カヴァキーニョ * 詩 人 ギリェルミは 今 年 4 月 に 84 歳 で 亡 くなってし まいました 若 いころは 歌 手 をこころざしましたが 定 職 はずっと 電 気 製 品 の 技 術 者 50 歳 近 くなって 素 朴 派 の 画 家 彫 刻 家 としても 知 られるようになりました * 作 曲 者 はサンバにどっぷり 浸 かった 一 生 をおくりま した ほとんどの 曲 は 一 晩 ぢゅう 飲 んで 夜 明 け 方 にギ ターを 手 に 歌 いながら 作 ったと 伝 えられます あなたの 笑 顔 を 道 からどけてください わた しは わたしの 痛 みといっしょに 通 ってゆきた いのです わたしは あなたの 人 生 の 花 だったと きもある でも きょう あなたにとってわたし はトゲ トゲは 花 には 傷 をつけたりしない わたしのただ1 度 の 過 ちは わたしの 魂 をあ なたの 魂 といっしょにしようとしたこと 太 陽 は 月 のそばでは 生 きられない >>>ここからスペイン 語 です ペルーの ワルツと メキシコのランチェラ<<< 5) ホセ アントニオ José Antonio 詞 曲 :チャブーカ グランダ *ホセ アントニオは 作 者 が 少 女 のころに 会 った 素 晴 らしい 人 間 だったのでしょう 彼 の 職 業 は ペルーでは チャラン と 呼 び 日 本 語 では 調 馬 師 というらしいで す(あまりピンと 来 ませんね) 競 馬 の 調 教 とちがい 走 るのではなく 美 しく 歩 むことを 教 え 乗 馬 用 の 馬 を 育 てるのです 荒 馬 を 馴 らすことも 巧 みです *アマンカエスは アマリリスの 仲 間 の 黄 色 い 花 をた くさん 咲 かせる 野 草 花 ざかりの 6 月 ごろは ペルーで は 冬 で 海 岸 地 方 は 毎 日 黒 い 雲 が 低 く 垂 れこめ そこか ら 霧 雨 が 降 ってきます 小 道 づたいに ホセ アントニオが 馬 でやっ てくる 冬 の 霧 雨 の 中 を 薫 るアマンカエスを 見 に 行 くのだ つば 広 のパナマ 帽 と 首 に 巻 いたス カーフ 斜 め 織 りのポンチョを 着 た いつでも 同 じ 姿 彼 はアラブの 馬 に ペルーならではの 猫 のようなすり 足 の 歩 みを 教 えた 手 綱 は 赤 と 白 の 二 色 の 絹 そんなテープだけ で なんと 優 雅 に 馬 をあやつってゆくこと! アラブ 馬 は もう 砂 漠 と 戦 って 前 足 を 上 げるこ とはない やわらかいペルーの 大 地 を 優 美 なリ ズムでお 尻 を 振 りながら 歩 んでゆく ホセ アントニオ! なぜあなたはわたしを ここに 残 して 行 ってしまったのか! またあな たに 会 えるなら それは6 月 がいい 霧 雨 が 降 っ ていてほしい わたしはあなたの 背 中 にしがみ ついて あなたの 麻 のポンチョの 下 に 入 ろう あ なたの 帽 子 のリボンには わたしが 取 ってきた アマンカエスの 花 6) わたしの 不 幸 の 夜 La noche de mi mal 詞 曲 :ホセ アルフレード ヒメーネス *ランチェーラ(メキシコ 色 いっぱいの 歌 謡 曲 )を 歌 おうとすると 10 曲 のうち7 曲 以 上 はこの 人 の 作 品 にな ってしまう 感 じです どの 曲 も とても 男 らしい 内 容 で す でもメキシコでは 女 性 歌 手 もみんなマチョ( 雄 ) の 情 熱 をもって はげしく 泣 きます

5 もうあなたの 名 前 を 聞 きたくない どこに 行 く かも 知 りたくない とあなたは 言 った あの わ たしの 不 幸 の 黒 い 夜 行 かないで とわたしが 言 ったら どんな 悲 し い 将 来 が 待 っていただろう 捨 てないで とわ たしが 言 ったら わたし 自 身 の 心 があざ 笑 った ろう だからわたしは 取 り 乱 さず 静 かに 真 っ 青 な 空 の 下 を 歩 いて 去 ってきた その 後 はごらん のとおり わたしは できるところまで こらえ てきた そして 最 後 には 海 のような 涙 を 流 した あなたに 見 えないところで 7) パローマ ネグラ( 黒 い 鳩 ) *この 作 者 では ククルクク パローマ がいちばんの ヒット 曲 です そこでは 鳩 の 鳴 き 声 を 恋 人 を 失 った 男 の 悲 痛 な 号 泣 と 聞 いています これはメキシコ 人 らしい 情 熱 というよりは この 人 独 自 の 感 性 のようです じぶ んでギター 弾 き 語 りもしましたが これらの 曲 は 女 性 歌 手 ローラ ベルトランが 歌 って 有 名 にしました わたしは 泣 くのに 疲 れた そして 夜 は 明 けな い あなたを 呪 うのか あなたのために 祈 るのか もうわたしにはわからない 時 には わたしは 自 分 を 壊 してしまいたくな る でもわたしの 目 は あなたを 見 ないと 死 んで しまう そしてわたしの 愛 情 は 夜 明 けにはまた あなたを 待 っている あなたは 自 分 で 選 んで パランダ( 酒 宴 )の 人 生 に 入 った 黒 い 鳩 黒 い 鳩 どこにいる? わたしは 頭 がおかしくなるほど あなたを 愛 し ているけれど もう 帰 ってこないで わたしは 自 由 になりたい わたしの 人 生 を 生 きたい わたし を 愛 してくれる 人 と 神 よ わたしに 力 をください! わたしは 死 にそうだ その 人 を 探 しに 行 こうとして >>> 最 後 は ふたたびイベリア 半 島 に 帰 って ファドを2 曲 お 聴 きください<<< 8) 懐 かしのリスボン Paloma negra 詞 曲 :トマース メンデス Lisboa antiga 詞 :ジョゼ ガリャルド & アマデウ ド ヴァーレ 曲 :ラウウ ポルテーラ *ファド 歌 謡 のなかで この 曲 と コインブラ (フラン ス 語 歌 詞 からの 題 ポルトガルの4 月 )は 1950 年 代 に アメリカにまで 知 られ ムード 音 楽 として 世 界 ぢゅうに 流 れました 紹 介 者 はアマリア ロドリゲスだったよう です 古 い 都 リスボン 魅 惑 にあふれ よそおいは いつもあでやか 郷 愁 の 白 いヴェールが あなた の 顔 をおおう 素 敵 な 王 女 さま! いまも 目 に 浮 かぶのは あの 古 い 時 代 のリス ボン 貨 幣 にも 品 格 があった 王 家 が 闘 牛 を 主 催 していた お 祭 りの 聖 体 行 列 朝 の 街 に 聞 こえる 物 売 りの 声 あの 時 代 はもう 帰 ってこない 9) 涙 Lágrima 曲 :カルロシュ ゴンサウヴシュ *20 世 紀 の 世 界 でもっとも 偉 大 な 女 性 歌 手 のひとりア マリア ロドリゲスは 後 年 になって 生 まれつきの 作 詞 家 としての 才 能 をぞんぶんに 発 揮 しました わたし は 詩 人 とは 言 えませんけれどね でも この 曲 は ファドの 古 い 伝 統 にもあった ことばを 繰 り 返 して 語 ってゆく 技 法 を まったく 新 しいコンセプトで 生 かし それが 語 られる 内 容 と 完 璧 に 融 合 して 独 自 のスタイル を 創 造 しています * 作 曲 者 はポルトガル ギター 奏 者 で 長 くアマリアの 音 楽 監 督 の 役 割 を 果 たしました 彼 女 の 日 本 公 演 のすべ てに 参 加 しています 悩 みでいっぱいになって わたしは 横 たわる そして 起 きるとき さらに 悩 みが 大 きくなって いる あなたがきらい わたしは あなたが きらいと 言 っているのだ でも 夜 には あなたの 夢 を 見 る いつの 日 か あなたに 会 えないゆえに 絶 望 の うちに 死 ぬことを 考 えたら わたしは 土 の 上 に ショールを 広 げよう そしてそのまま まどろん でゆこう もしわたしが 死 んだら あなたが 泣 いてくれるとわかったら あなたのひとしず くの 涙 のために どんなにうれしく わたしは 殺 してもらおうとするだろう 本 日 は 最 後 までお 聽 きいただき ありがとうございました 構 成 : 峰 万 里 恵 音 響 編 曲 : 出 演 者 全 員 照 明 : 渡 部 美 季 Mi florero 振 付 指 導 カスタネット: 木 本 まきこ プログラム 作 製 : 高 場 将 美

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