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1 諮 問 庁 : 国 土 交 通 大 臣 諮 問 日 : 平 成 20 年 6 月 16 日 ( 平 成 20 年 ( 行 情 ) 諮 問 第 363 号 ) 答 申 日 : 平 成 21 年 4 月 8 日 ( 平 成 21 年 度 ( 行 情 ) 答 申 第 1 号 ) 事 件 名 : 引 継 書 の 一 部 開 示 決 定 に 関 する 件 答 申 書 第 1 審 査 会 の 結 論 平 成 19 年 4 月 1 日 付 け 人 事 異 動 に 伴 う 総 務 課 長 の 業 務 引 継 ぎに 係 る 一 切 の 書 類 等 ( 電 磁 的 記 録 を 含 む ) ( 以 下 本 件 請 求 文 書 という )の 開 示 請 求 に 対 し, 以 下 の 文 書 ( 以 下 本 件 対 象 文 書 という )を 特 定 し, その 一 部 を 開 示 した 決 定 については, 本 件 対 象 文 書 を 特 定 したことは, 妥 当 である 1 引 継 書 (2007 年 4 月 2 日 前 任 者 A 後 任 者 B) 2 総 務 課 業 務 分 担 表 ( 平 成 19 年 4 月 1 日 ) 3 近 畿 運 輸 局 配 席 図 ( 平 成 19 年 4 月 1 日 現 在 ) 4 局 議 配 席 図, 拡 大 局 議 配 席 図 5 総 務 課 緊 急 連 絡 先 一 覧 表 ( 平 成 19 年 4 月 1 日 現 在 ) 6 近 畿 運 輸 局 緊 急 連 絡 先 電 話 番 号 簿 ( 平 成 19 年 4 月 1 日 現 在 ) 第 2 審 査 請 求 人 の 主 張 の 要 旨 1 本 件 審 査 請 求 の 趣 旨 行 政 機 関 の 保 有 する 情 報 の 公 開 に 関 する 法 律 ( 以 下 法 という )3 条 の 規 定 に 基 づく 本 件 請 求 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し, 国 土 交 通 省 近 畿 運 輸 局 長 ( 以 下 処 分 庁 という )が 行 った 平 成 19 年 7 月 23 日 付 け 近 運 総 広 第 52-2 号 による 不 開 示 決 定 ( 以 下 処 分 1 という ) 及 び 平 成 20 年 4 月 14 日 付 け 近 運 総 広 第 7 号 による 一 部 開 示 決 定 ( 以 下 処 分 2 という ) について,その 取 消 しを 求 める 2 本 件 審 査 請 求 の 理 由 審 査 請 求 人 が 主 張 する 審 査 請 求 の 理 由 は, 審 査 請 求 書 及 び 意 見 書 による と,おおむね 以 下 のとおりである (1) 処 分 1に 対 する 審 査 請 求 書 ア 業 務 引 継 ぎに 係 る 一 切 の 書 類 等 ( 電 磁 的 記 録 を 含 む )の 開 示 を 求 める なお,この 開 示 請 求 は, 平 成 18 年 度 の 開 示 手 数 料 等 の 返 金 ほかを 再 三 にわたって 求 めていたが,ないために 引 継 ぎでどのようになっている か 確 認 するために 求 めるものである イ 不 開 示 決 定 通 知 書 では, 業 務 引 継 ぎに 係 る 文 書 と 狭 義 に 特 定 してい る 1

2 人 事 異 動 に 伴 う 業 務 引 継 ぎに 係 る 一 切 の 書 類 等 ( 電 磁 的 記 録 も 含 む ) が 不 存 在 ということは 考 えられない 公 務 員 ( 総 務 課 長 という 管 理 職 ) が 引 継 ぎしなくて 良 いという 無 責 任 はあり 得 ない 総 務 課 長 の 人 事 異 動 に 伴 う 業 務 引 継 ぎに 係 る 書 類 等 は, 総 務 課 長 とい う 管 理 職 としての 組 織 人 の 書 類 で, 組 織 的 に 用 いる 書 類 以 外 考 えられ ない (2) 処 分 2に 対 する 審 査 請 求 書 ア 今 回, 不 開 示 決 定 を 取 り 消 し, 開 示 決 定 されたが,なぜ, 開 示 決 定 に 至 ったのか 理 由 も 明 らかにされておらず, 不 明 である イ 開 示 された 引 継 書 は, 前 任 者 の 認 める 押 印 も, 後 任 者 の 引 継 ぎを 受 け た 押 印 もない 開 示 全 部 が 信 用 できない ウ 今 回 の 通 知 書 には 以 上 が 業 務 引 継 時 に 使 用 したすべての 文 書 です とわざわざ 付 記 しているが,あたかもすべての 文 書 を 開 示 したように 装 っていることを 示 している 真 正 なる 原 本 とすべての 文 書 ( 電 磁 的 記 録 の 出 力 分 を 含 む )の 開 示 を 求 める (3) 意 見 書 ア 処 分 1に 対 する 審 査 請 求 を 行 ってから, 不 開 示 決 定 を 取 り 消 し, 変 更 理 由 を 記 載 せず 開 示 決 定 している この 開 示 決 定 処 分 は, 変 更 理 由 も 明 記 していない 不 法 で, 不 当 な 処 分 である イ 別 件 で 開 示 のあった 引 継 書 では, 引 継 者 のメモが 書 かれている 今 回 開 示 された 引 継 書 は 白 紙 であるが, 通 常, 白 紙 は 考 えられない 正 当 な 引 継 書 は 別 に 存 在 すると 考 える ウ 本 件 の 諮 問 は, 平 成 17 年 8 月 3 日 情 報 公 開 に 関 する 連 絡 会 議 申 合 せ ( 不 服 申 立 て 事 案 の 事 務 処 理 の 迅 速 化 関 係 )を 無 視 したもので, 審 査 請 求 人 の 権 利 を 侵 す 不 当 なものである 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 (1) 本 件 対 象 文 書 について 本 件 対 象 文 書 は, 近 畿 運 輸 局 総 務 部 総 務 課 長 の 平 成 19 年 4 月 1 日 付 け 人 事 異 動 に 伴 い, 前 任 者 から 後 任 者 への 業 務 引 継 ぎにおいて 使 用 された 関 係 文 書 である (2) 処 分 庁 が 行 った 処 分 について ア 処 分 1では, 処 分 庁 は, 本 件 対 象 文 書 は, 引 き 継 いだ 個 人 のみの 利 用 で, 組 織 的 に 利 用 はしていないことや, 個 人 の 机 の 中 にのみにあること 等 から, 法 2 条 2 項 本 文 に 規 定 する 当 該 行 政 機 関 の 職 員 が 組 織 的 に 用 いるもの に 該 当 しないと 判 断 し, 不 存 在 として 不 開 示 としたものであ る イ しかし, 審 査 請 求 を 受 けて 諮 問 庁 で 検 討 した 結 果, 総 務 課 長 の 引 継 書 2

3 は 公 的 立 場 において 作 成 取 得 した 文 書 であって, 前 任 者 から 後 任 者 へ の 所 管 業 務 の 引 継 ぎにおいて 使 用 され, 後 任 者 によって 保 管 されたもの であることから, 組 織 において 業 務 上 必 要 なものとして 利 用 又 は 保 存 さ れている 状 態 にあり, 個 人 の 職 務 遂 行 の 便 宜 のためのみに 使 用 されたも のとは 言 えないこと 等 を 処 分 庁 に 教 示 した ウ 処 分 2は,これを 受 けて 処 分 庁 が 再 検 討 した 結 果, 本 件 対 象 文 書 を 行 政 文 書 として 特 定 し, 法 5 条 1 号 及 び6 号 に 該 当 する 部 分 を 不 開 示 とす る 一 部 開 示 決 定 を 行 ったものである エ 処 分 庁 における 実 際 の 引 継 状 況 について 確 認 したところ, 総 務 課 長 の 業 務 引 継 ぎは, 開 示 した 本 件 対 象 文 書 のみを 使 用 して 行 われたとのこと であり,また, 作 成 及 び 添 付 された 引 継 関 係 書 類 は, 開 示 された 文 書 の みである 諮 問 庁 において 本 件 対 象 文 書 の 内 容 を 精 査 したところ, 引 継 事 項 が 十 分 に 網 羅 されていることから,これをもって 引 継 ぎがされたことが 十 分 に 確 認 できる (3) 審 査 請 求 人 の 主 張 について ア 追 加 処 分 による 開 示 決 定 に 至 った 理 由 が 不 明 とする 点 については, 上 記 (2)のイ 及 びウのとおりである イ 押 印 がないとしていることについて, 押 印 の 有 無 が 行 政 文 書 の 該 当 性 を 決 定 するものではないことから,その 是 非 について 判 断 するまでもな いと 考 える ウ その 他 の 審 査 請 求 人 の 主 張 については, 原 処 分 とは 関 係 がない 第 4 調 査 審 議 の 経 過 当 審 査 会 は, 本 件 諮 問 事 件 について, 以 下 のとおり, 調 査 審 議 を 行 った 1 平 成 20 年 6 月 16 日 諮 問 書 の 受 理 2 同 日 諮 問 庁 から 理 由 説 明 書 を 収 受 3 同 年 7 月 10 日 審 査 請 求 人 から 意 見 書 を 収 受 4 同 年 10 月 6 日 審 議 5 平 成 21 年 4 月 6 日 委 員 交 代 に 伴 う 所 要 の 手 続 の 実 施 及 び 審 議 第 5 審 査 会 の 判 断 の 理 由 1 本 件 審 査 請 求 について 処 分 庁 は, 本 件 請 求 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し, 当 初, 処 分 1において, 本 件 請 求 文 書 に 該 当 する 文 書 は 行 政 文 書 に 該 当 しないとして 不 存 在 を 理 由 に 不 開 示 決 定 を 行 ったが, 審 査 請 求 人 から 処 分 1の 取 消 しを 求 める 審 査 請 求 を 受 け, 諮 問 庁 の 指 示 を 受 けて 検 討 した 結 果, 本 件 対 象 文 書 を 特 定 した 上 で,その 一 部 を 開 示 する 処 分 2を 行 っている 審 査 請 求 人 は, 本 件 対 象 文 書 には 関 係 者 の 押 印 がないこと 等 から, 本 件 3

4 対 象 文 書 が 真 正 なものか 信 用 できない, 本 件 対 象 文 書 の 外 にも 本 件 請 求 文 書 に 該 当 する 文 書 があるはずであり, 真 正 なる 原 本 とすべての 文 書 ( 電 磁 的 記 録 の 出 力 分 を 含 む )の 開 示 を 求 める 旨 主 張 している そこで, 本 件 対 象 文 書 の 特 定 の 適 否 について, 以 下, 検 討 する 2 本 件 対 象 文 書 の 特 定 の 適 否 について ア 諮 問 庁 は, 総 務 課 長 の 業 務 引 継 ぎは 本 件 対 象 文 書 のみを 使 用 して 行 わ れたことを 処 分 庁 から 確 認 するとともに, 内 容 を 精 査 したところ, 引 継 ぎ 事 項 が 十 分 に 網 羅 されているとして,これをもって 引 継 ぎがされたこ とが 十 分 確 認 できるとし,また, 押 印 がないことから 真 正 なものではな いとする 審 査 請 求 人 の 主 張 についても, 押 印 の 有 無 が 行 政 文 書 該 当 性 を 決 定 するものではないとしている イ 当 審 査 会 において, 事 務 局 職 員 をして 諮 問 庁 に 近 畿 運 輸 局 における 業 務 引 継 ぎの 実 施 方 法 等 について 確 認 させたところ, 以 下 のとおりとのこ とであった 1 人 事 異 動 に 伴 う 総 務 課 長 の 業 務 引 継 ぎは, 人 事 異 動 日 以 降 において, 基 本 的 に 当 事 者 間 のみで 行 われるところ, 総 務 課 長 の 所 掌 事 務 は 広 範 囲 にわたるため, 引 継 書 には, 基 本 的 項 目 のみが 記 載 される 2 本 件 の 引 継 ぎについては, 平 成 19 年 4 月 1 日 付 けの 人 事 異 動 に 当 たって, 前 任 者 は 前 日 付 けで 退 職 となったため, 異 動 日 前 の3 月 28 日 から30 日 までの 間 に, 前 任 者 が 後 任 者 に 対 し, 本 件 対 象 文 書 に 基 づき, 各 項 目 に 沿 って 概 要 説 明 が 行 われている 3 情 報 公 開 不 服 審 査 に 係 る 個 別 事 案 については, 事 案 の 内 容 に 照 ら し, 前 任 者 からの 特 段 の 説 明 はなく, 平 成 19 年 4 月 10 日 に 担 当 専 門 官 から 各 事 案 について 口 頭 で 説 明 が 行 われた 4 なお, 引 継 書 は, 前 任 者 が 作 成 したものであるが,その 電 磁 的 記 録 は, 当 該 前 任 者 の 異 動 の 際 に 削 除 されており, 保 有 していない ウ 当 審 査 会 において, 開 示 実 施 文 書 の 記 載 内 容 を 確 認 したところ, 表 紙 には 引 継 書 との 記 載 と 前 任 者 及 び 後 任 者 の 氏 名 が 記 載 されており, 2 枚 目 以 降 には 近 畿 運 輸 局 の 組 織, 会 議, 情 報 公 開 等 総 務 課 の 所 掌 事 務 に 係 る 基 本 的 項 目 が 記 載 され,これらに 関 する 資 料 が 添 付 され ていることが 認 められ, 本 件 対 象 文 書 によって 引 継 ぎが 行 われたとする 上 記 ア 及 びイの 諮 問 庁 の 説 明 は, 不 自 然, 不 合 理 なものとは 認 められな い エ また, 当 審 査 会 の 事 務 局 職 員 をして, 本 件 請 求 文 書 に 該 当 する 文 書 の 探 索 状 況 を 諮 問 庁 に 確 認 させたところ, 近 畿 運 輸 局 の 書 庫, 書 架, 総 務 課 長 の 机 及 びパソコンの 記 憶 装 置 を 改 めて 探 索 させたが, 本 件 対 象 文 書 以 外 に 本 件 請 求 文 書 に 該 当 する 行 政 文 書 は 確 認 されなかったとしており, 4

5 当 該 探 索 が 不 十 分 なものとは 言 えない オ 以 上 のことから, 近 畿 運 輸 局 において 本 件 対 象 文 書 以 外 に, 本 件 請 求 文 書 に 該 当 する 文 書 を 保 有 しているとは 認 められない 3 その 他 の 異 議 申 立 人 の 主 張 について (1) 諮 問 等 の 遅 延 について 本 件 は, 処 分 1に 対 する 審 査 請 求 が 平 成 19 年 9 月 に 行 われているが, 処 分 2は 平 成 20 年 4 月 に, 当 審 査 会 への 諮 問 は 同 年 6 月 になってよう やく 行 われている 本 件 対 象 文 書 の 分 量 がさほど 多 くないことや 本 件 争 点 の 難 易 度 が 高 く ないことなどからして, 審 査 請 求 から 処 分 2 及 び 諮 問 までにそれほど 長 期 間 を 要 するものとは 到 底 考 え 難 く,これらの 手 続 は 遅 きに 失 したと 言 わざるを 得 ない 諮 問 庁 においては, 今 後, 開 示 決 定 等 に 対 する 不 服 申 立 事 件 における 事 務 処 理 に 当 たって, 迅 速 かつ 的 確 に 対 応 することが 望 まれる (2)その 他 審 査 請 求 人 は,その 他 種 々 主 張 するが, 当 審 査 会 の 上 記 判 断 を 左 右 す るものではない 4 本 件 一 部 開 示 決 定 の 妥 当 性 について 以 上 のことから, 本 件 請 求 文 書 の 開 示 請 求 に 対 し, 本 件 対 象 文 書 を 特 定 し, 一 部 開 示 とした 決 定 については, 近 畿 運 輸 局 において, 本 件 対 象 文 書 の 外 に 開 示 請 求 の 対 象 として 特 定 すべき 文 書 を 保 有 しているとは 認 められ ないので, 本 件 対 象 文 書 を 特 定 したことは, 妥 当 であると 判 断 した ( 第 5 部 会 ) 委 員 戸 澤 和 彦, 委 員 久 保 茂 樹, 委 員 新 美 育 文 5

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