地球の空は暗く 埃と灰に満ちている 大地は巨大な地割れに分断され 地質プレートは圧力にきしんでいる 山脈は揺らぎ 海は蒸発して不毛の砂漠と化した その暗い空から降り注ぐのは血と灰の雨だ アストロパス聖歌隊は邪悪な前兆を歌い 人々は恐怖に気も狂わんばかりだ ホルスの艦隊は荒廃した世界の軌道上に待機して

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1 Horus Heresy ホルスの大逆 日本語ルールブック 1

2 地球の空は暗く 埃と灰に満ちている 大地は巨大な地割れに分断され 地質プレートは圧力にきしんでいる 山脈は揺らぎ 海は蒸発して不毛の砂漠と化した その暗い空から降り注ぐのは血と灰の雨だ アストロパス聖歌隊は邪悪な前兆を歌い 人々は恐怖に気も狂わんばかりだ ホルスの艦隊は荒廃した世界の軌道上に待機している テラの防衛隊も準備は万端だ 同胞同士が戦う宇宙は まさに生死の淵にある 概要 Horus Heresy は 2 人用のゲームです 帝国プレイヤーは人類帝国皇帝に忠実なる軍を率い 聖なるテラを守ります 反逆軍プレイヤーは大元帥ホルスに忠誠を誓った軍隊を率い 勝利のために帝国を倒さなければいけません ゲームの舞台となるエリアは 戦略マップとメインマップボードの 2 つです プレイヤーは命令を下しますが これは直ちに実行されるか 後に解決するために戦略マップ上に置かれます プレイヤーは命令の実行に際し メインマップ上でユニットの配備や移動を行います 命令の配置や実行は ゲームの中心となるイニシアチブトラックに影響を与えます これは どちらのプレイヤーが特定の時点でイニシアチブを得るか つまり どちらのプレイヤーが次に行動を行うか を示すとともに イニシアチブが相手に移る前にどれだけの命令を配置 / 実行できるかを示しています ゲームの目的 Horus Heresy の勝利条件はさまざまです 反逆軍プレイヤーは 皇帝を殺害することで勝利できます あるいは 反逆者プレイヤーはメインマップボード上の 4 箇所の宇宙港すべてを保持することでも勝利できます この場合 テラはケイオスの軍勢が襲い掛かるのを止めることはできないでしょう 帝国プレイヤーは 反逆軍にとっての毒蛇の頭であるホルスを殺害することでゲームに勝利できます あるいは 反逆軍プレイヤーと同様に 4 箇所の宇宙港すべてを保持することで 反逆軍の本質的な上陸拠点を制圧して勝利することもできます さらに帝国にとって有利な点として 忠実なるスペースマリーンがこの包囲戦からテラを開放すべく ワープを通過してこちらに向かっています イニシアチブトラックが最後まで達すると この軍団が到着し 帝国プレイヤーは勝利します これらの勝利条件に関する詳細は P39 ゲームの勝利 を参照してください 2

3 ゲーム用具 以下のリストは Horus Heresy で使用するゲーム用具の一覧です ゲームボード 工場 3 要塞 6 宮殿 1 フィギュアとベース スペースマリーン 12 ( 灰色 ) 帝国アーミー 24 ( 灰色 ) 帝国タンク師団 12 ( 灰色 ) アデプトゥス カストード 皇帝近衛団 3 ( 灰色 ) アデプトゥス アルビテス 高等裁定局 3 ( 灰色 ) アデプトゥス メカニクス 帝国技術局 3 ( 灰色 ) 帝国タイタン 3 ( 灰色 ) ケイオススペースマリーン 16 ( 赤 緑 青 紫各 4) ケイオスタイタン 4 ( 赤 緑 青 紫各 1) ケイオスサンダーホーク飛行小隊 8 ( 赤 緑 青 紫各 2) ケイオス狂信者 8 ( 赤 緑 青 紫各 2) ケイオスウォーバンド 8 ( 赤 緑 青 紫各 2) デーモン部隊 8 ( 赤 緑 青 紫各 2) 灰色の帝国ベース 60 ( ランク I 24 ランク II 18 ランク III 12 ランク IV 6) 黒の反逆軍ベース 64 ( ランク I 16 ランク II 20 ランク III 24 ランク IV 4) 防衛レーザー 6 早見表 2 爆撃カード 32 イベントカード 30 帝国命令カード 40 と反逆軍命令カード 40 帝国戦闘カード 32 と反逆軍戦闘カード 32 帝国ヒーロー戦闘カード 8 と反逆軍ヒーロー戦闘カード 8 ヒーローマーカーとベース 10 ヒーローダメージマーカー 10 部隊識別マーカー 10 イニシアチブマーカー 2 ダメージトークン 36 (1 点 21 2 点 10 3 点 5) アクティブマーカー 57 ( 帝国 28 反逆軍 29) 要塞化マーカー 6 突破マーカー 12 戦闘サイクルトークン 1 特殊トークン 10 シナリオガイド ゲーム用具の詳細 ゲームボードゲームボードは大きく 2 つのパート メインマップボードと戦略マップ に分かれていて その他に各種の記録用のトラックが描かれています メインマップボード 戦略マップ メインマップボードのうち 反逆軍旗艦ベンジフル スピリットを含まない部分がテラと呼ばれます テラ ベンジフル スピリット ゲームを行う前に Horus Heresy のプラスチック製の城砦を ボードの穴の下から差し込んでください 3 つの工場と 6 つの要塞は それぞれ同じ種類ならどこでも置けます 地割れの境界線 メインボードはいくつかのエリアに分割されています ほとんどのエリアの境界線は白線で描かれています ただし プラスチックの城砦の壁もエリアの境界線です なので 例えば エタニティ ウォール宇宙港 (Eternity Wall Spaceport) や 影の塔 (Tower of Shadows) は白線で区切られていませんが独立したエリアですし 宮殿内部も壁で 7 つのエリアに分割されています また エリアのいくつかは地割れで分割されています これは他の境界線に比べてここを越える移動や攻撃が困難な場所です 3

4 工場 要塞 宮殿 フィギュアとベース テラの城砦化されたエリアは 立体化されたプラスチック 製の城砦となっています 城砦は３種類あります 工場は 工業地帯を 要塞はボード上に散らばる防御拠点を それ ぞれ意味しています 宮殿は テラの そして帝国の中核を 成す城砦の複合体です ゲームのピースは メインマップボード上での軍団の配 置場所を示すのに用いられます このピースを総称してユ ニットと呼びます 工場 各ピースは フィギュアとベースの２つの部品からなりま す フィギュアは 下に突起のあるプラスチック製の造形で す この突起はベースにはめ込み これによりフィギュアを 立たせつつ 戦闘での能力を示します 要塞 フィギュア ゲームの ピース ベース 宮殿 宮殿内のエリア Horus Heresy における宮殿は １個が１エリアである工場や要塞とは異なり ７つの異なるエリアに分かれてい ます これらのエリアにはそれぞれ名前があり その一部はセットアップとゲームにおいて重要になることがありま す それぞれのエリアは 以下の通りの名前がついています 宮殿外郭 インペリアルフィスト 要塞修道院 宮殿外郭 宮殿 内部 宮殿外郭 禁忌の 要塞 宮殿外郭 4

5 フィギュアは５色に分かれています 帝国のフィギュアは灰 色で これは帝国プレイヤーに属します その他の４色は 反逆軍プレイヤーに属します それぞれの色はそれが仕え るケイオスパワーを示しています 赤のフィギュアはコーンに 緑のフィギュアはナーグルに 青のフィギュアはティーンチ に 紫のフィギュアはスラーネシュにそれぞれ仕えていま す ベースは２色に分かれていて それぞれ４種類ずつの形 状があります 灰色のベースはユニットが帝国プレイヤー に属していることを示し 黒のベースは反逆軍ユニットであ ることを意味します ユニットのベースのとがっている部分 の数は このユニットの戦闘ランク I IV を示しています ランクが高ければ それだけ軍事能力が高いことを意味し ています 防衛レーザー 防衛レーザーは 軌道上からテラに攻め込 むべく降下してくる反逆軍ユニットを破壊する ための強力な砲列を表します これは一見プ ラスチック製のフィギュアのように見えますが ベースと組み合わせてユニットとなることはあ りません P36 防衛レーザー 参照 早見表 各プレイヤーには早見表があり ここにはヒーローの能 力や ユニットが持つ特殊能力 飛行や高速移動 等が書 かれています 爆撃カード ランク I ランク II ランク III 爆撃カードをまとめたものが爆撃デッキとなり 両方のプ レイヤーで使用します これは衛星軌道爆撃 サンダー ホーク爆撃 防衛レーザーの解決に用いられます また こ れはいくつかのイベントにおいて 帝国と反逆軍のどちらか をランダムに選ぶために用いられます これは カードの下 部に描かれている帝国の鷲の紋章 インペリアルイーグル か ケイオスの星印 ケイオススター で示されます ランク IV 各ベースには ダメージトークンを１個 はさむことのできるクリップがあります スペースマリーンとケイオススペース マリーンのユニットは フィギュアとベー スの間に部隊識別マーカーを挟んで組 み立て それぞれの所属部隊を示しま す P8 部隊識別マーカー 参照 ピースは一度組み立てたら ほとんど の場合においてフィギュアとベースは ゲームにおいてそのままです しかし 帝国アーミーと帝国タンク師団はゲーム 中において属するプレイヤーが変わる 可能性があります これが起こった場合 これらのユニットは反逆軍アーミーと反 逆軍タンク師団となり それにともなって 灰色のベースが外され 代わりに黒の ベースの上に組み立てることになります P37 反逆軍アーミーと反逆軍タンク師 団 参照 ダメージトークン はユニットのベー スクリップにはさ んで使用する 爆撃カード 裏 爆撃カード 表 イベントカード イベントカードは ゲーム中に発生する重大な出来事を表 します 各ゲームにおいて シナリオの指示に従い何枚かのイベ ントカードが選ばれ イベントデッキとなります 選ばれなか ったイベントカードはそのゲームでのイベントデッキには入 りません P13 イベントデッキ 参照 ケイオススペース マリーンのフィギュ アと部隊識別マー カーとベースの組 み立て方 イベントカード 裏 5 イベントカード 表

6 爆撃カード詳細 各爆撃カードは 目的によって４通りの使い方 があり それに伴って４つのセクションに分かれて います インペリアルイーグル/ケイオススター 各カードに は インペリアルイーグル 鷲の羽印 かケイオス スター 目のある星印 のシンボルが描かれていま す これはどちらかの側をランダムに決定するの に使用します 衛星軌道爆撃効果 基本的には反逆軍プレイ ヤーが実行する衛星軌道爆撃の効果を決定する のに使用します 各爆撃には 精密 Precise と 無謀 Reckless の効果があります 衛星軌道爆撃 効果 サンダーホーク爆撃効果 サンダーホーク爆撃効果 戦闘カードの効果とし て発生する サンダーホーク爆撃の効果を決定す るのに使用します 防衛レーザー効果 テラを反逆軍の上陸から守 る助けとなる防衛レーザーの効果を決定するのに 使用します 防衛レーザー効果 インペリアルイーグル/ ケイオススター 命令カード 戦闘カード 命令カードは各プレイヤーがターンの進行を行う中核とな るものです これを使用することで ユニットは移動や攻撃 運搬等の行動を行います また それ以外の方法でゲーム に影響を与えるものもあります 戦闘カードはユニットが戦闘に突入したときに引きます 各プレイヤーには別々の戦闘デッキがあります 各プレイヤーには別々の命令デッキがあります 帝国命令カード 表と裏 帝国戦闘カード 表と裏 反逆軍命令カード 表と裏 6 反逆軍戦闘カード 表と裏

7 ヒーロー戦闘カード ヒーロー戦闘カードは その目的や機能において通常の ヒーローでない 戦闘カードと同様ですが これは戦闘に ヒーローが参加している場合にのみ引きます 各プレイヤーには別々のヒーロー戦闘デッキがあります 帝国ヒーロー戦闘カード 表と裏 反逆軍ヒーロー戦闘カード 表と裏 プライマーク 総主長 マーカー 名前 部隊 ローガル ドルン インペリアル フィスト ジャガタイ ハーン ホワイト スカー サングニウス ブラッド エンジェル アングロン ワールド イーター フルグリム エンペラーズ チルドレン モータリオン デスガード 赤のマグヌス サウザンド サン ヒーローマーカーとベース ヒーローとは テラでの戦争に参加している強力な主人 高級の人物で このゲームでは皇帝 The Emperor 大元 帥ホルス Warmaster Horus スペースマリーンとケイオス プライマーク ス ペ ー ス マ リ ー ン の 総主長 Primarch 火 星 の ファブリケイター ジェネラル 製造総司令 Fabricator General of Mars などがそれにあ たります メインマップボード上のヒーローはそれぞれ 紙製のマー カーを透明のプラスチックのベースに挿して現します ヒー ローのベースはユニットのベースと形状が違っている点に 注意してください ゲーム中にヒーローマーカーをベースか ら外すことはありません 皇帝 製造総司令 ホルス ７つの総主長は それぞれがスペースマリーンやケイオ ススペースマリーンの特定の部隊に対応しています この 対応は 右の表を参照してください 各ヒーローマーカーは そのヒーロー自身を現すとともに その周囲の護衛部隊も意味します これは戦闘に大きな影 響を与えます 7

8 ヒーローダメージマーカー ダメージトークン ヒーローダメージマーカーは 各ヒーローの体力をヒーロー ダメージトラックで記録するのに用いる紙製のマーカーで す ダメージトークンは ダメージを受けたもののまだ除去さ れていないユニットがどれだけのダメージを受けているのか を示すものです ダメージトークンの額面は３種類 １点 ２点 ３点 です これはユニットがダメージを受けたときに そのユニットのベースに挟まれます ヒーローダメージマーカー １点 ２点 ３点のダメージトークン 部隊識別マーカー 部隊識別マーカーは スペースマリーンやケイオススペー スマリーンのユニットとフィギュアの間に挟んで それがど の部隊に属しているかを示す紙製の円盤です 組み立て方 については P5 フィギュアとベース を参照してください ブラッドエンジェル インペリアルフィスト アクティブマーカー アクティブマーカーは２種類ある紙製のマーカーで それ ぞれ帝国プレイヤーと反逆軍プレイヤーが使用します そ れぞれのマーカーの表面はアクティブアイコンで 裏面は敗 走アイコンです 敗走アイコンの面を上にしている状態のア クティブマーカーは 敗走アクティブマーカーと呼ばれること もあります 帝国アクティブマーカー アクティブ面 ホワイトスカー 帝国アクティブマーカー 敗走面 デスガード エンペラーズチルドレン 反逆軍アクティブマーカー アクティブ面 サウザンドサン 反逆軍アクティブマーカー 敗走面 ワールドイーター 要塞化マーカー 要塞化マーカーは あるエリアに一時的な要塞が存在す ることを示します イニシアチブマーカー イニシアチブマーカーは２つ 帝国用と反逆軍用 あ り ゲーム中にイニシアチブト ラック上を動かされます この 配置により 特定の時点でど ちらのプレイヤーが次の手番 を行い 次に相手にイニシアチ ブが移る前にどれだけの行動 が行えるかを示します 帝国と反逆軍の イニシアチブマーカー 要塞化マーカー 8

9 突破マーカー 突破マーカーは それが置かれている要塞化された境界 が突破されていることを示します 突破マーカー 戦闘サイクルトークン 戦闘サイクルトークンは ゲーム ボード上の戦闘サイクルトラックに置 かれ プレイヤーが現在どのステッ プを実行しているかを記憶する助け となります 戦闘サイクルトークン 特殊トークン 特殊トークンの使い道や効果は シナリオによって異なります 抽象化 Horus Heresy のカードやその他のゲーム用語 は 詳細な Warhammer 40,000 の世界を抽象化 したものであり そのため Warhammer 40,000 のミニチュアゲーム ソースブック この世界を背 景とした小説等と矛盾する点が散見されるかと思 います 例えば ドロップポッド Drop Pods の 命令カードでは 反逆軍プレイヤーはケイオスサ ンダーホーク飛行小隊を戦場に配置することがで きますが Warhammer 40,000 では ドロップポッ ドにはサンダーホークを搭載することができない ので これは不可能です 別な例ですと 宇宙港 着陸 Port Landing の命令カードでは ユニット をテラの宇宙港からベンジフル スピリットに輸送 することができますが 実際のベンジフル スピ リット 巨大 という単語の限界を超える旗艦 を宇宙港に着陸させて兵を撤収することは不 可能なのです Horus Heresy のカードにおいて あなたの知っ ている Warhammer 40,000 世界が拡大解釈され ていると感じる場合 この抽象化は Horus Heresy ボードゲームを手軽に楽しくプレイするために必 要な抽象化であることをご理解ください 特殊トークン シナリオガイド Horus Heresy でプレイできる６つのシナリオの詳細と こ のゲームの背景となっている出来事の記録 テラ包囲戦 が書かれている冊子です 9

10 初めてのゲームの準備 ユニット Horus Heresy のゲームを初めてプレイする場合 フィ ギュアと該当するランクのベースを以下の表にしたがって組 み立てて駒を作成してください スペースマリーンとケイオ ススペースマリーンの各駒は 部隊識別マーカーが必要で ある点にも注意してください P8 部隊識別マーカー 参 照 フィギュアとベース ベースの ランク 帝国タイタン IV ブラッドエンジェル スペースマリーン III インペリアルフィスト スペースマリーン III ホワイトスカー スペースマリーン III ケイオス狂信者 I デスガード ケイオス スペースマリーン III エンペラーズチルドレン ケイオス スペースマリーン III また 各ヒーローマーカーは 透明のヒーローベースに挟 んでください 駒組み立て表 ユニット アデプトゥス アルビテス 高等裁定局 アデプトゥス カストード 皇帝近衛団 アデプトゥス メカニクス 帝国技術局 帝国アーミー 帝国タンク師団 フィギュアとベース ベースの ランク II IV II I II 10

11 ユニット サウザンドサン ケイオス スペースマリーン フィギュアとベース すべてのユニットを組み立てると 黒のランク I のベース が８個と 黒のランク II のベースが４個余るはずです これ らのベースは ゲーム中に帝国アーミーを反逆軍アーミー に 帝国タンク師団を反逆軍タンク師団に それぞれ変更 するために使用します P37 反逆軍アーミーと反逆軍タンク 師団 参照 ベースの ランク III ゲーム間でのリセット ワールドイーター ケイオス スペースマリーン III ケイオス サンダーホーク 飛行小隊 II ケイオスタイタン IV ケイオス ウォーバンド II デーモン部隊 III Horus Heresy のゲームとゲームの間でユニット を組み立てなおすことはありませんが 新しいゲー ムを始める前に 反逆軍アーミーと反逆軍タンク師 団はそれぞれ帝国ベース 灰色 に戻すのを忘れな いでください 個別ルールと一般ルール このルールブックにおける一般ルールは シナ リオの詳細やカードやヒーローの特殊能力等と矛 盾することがあります そのような場合 各状況の 個別ルールが一般ルールよりも優先されます ここでは赤 コーン のフィギュアが示されています 同 タイプの緑 ナーグル や青 ティーンチ や紫 スラーネ シュ のフィギュアも 同じベースと組み合わせてください 例えば 緑や青や紫のケイオス狂信者はランク I の黒 反逆 軍 のベースと組み合わせますし 緑や青や紫のケイオス サンダーホーク飛行小隊はランク II の黒 反逆軍 のベース と組み合わせますし 他も同様です 11

12 ゲームの準備 1. シナリオの選択 Horus Heresy のゲームの準備の最初のステップは プレイするシナリオと どちらのプレイヤーがどちらを担当してプレイするかの選択です Horus Heresy のシナリオガイドには 6 つのシナリオが書かれています 初めてこのゲームを行うプレイヤーは 新規プレイヤーにゲームを覚えてもらう目的のシナリオ 同胞対同胞 (Brother Against Brother) のシナリオをお勧めします どちら側を持つかは ランダムに決めるか合意の上で決めてください 新規プレイヤーが経験あるプレイヤーとゲームを行う場合 シナリオは 同胞対同胞 を選んだ上で 経験あるプレイヤーが反逆軍側を持つことをお勧めします 経験者同士がシナリオや担当を決める場合 以下の 3 通りのいずれかを行ってください 両プレイヤーは合意の上で使用するシナリオを選びます その後 爆撃デッキをシャッフルし どちらかのプレイヤーが一番上のカードを公開して担当を決めます ( インペリアルイーグルが描かれていたら帝国側を ケイオススターが描かれていたら反逆軍側を担当します ) コイントスを行い 勝ったプレイヤーはシナリオを自由に選択します その後 コイントスに負けたプレイヤーは自分が担当する側を選びます 単純に両プレイヤーの同意に基づき 使用するシナリオとそれぞれの担当を決めます 各シナリオには独自の準備の手順があり これはシナリオガイドで説明されています シナリオが選ばれたら 以下の準備の手順に従いつつ その特例事項を参照してください 2. ボードの組み立て 城砦 ( 工場 要塞 宮殿 ) を 右図の通りにテーブル上におおざっぱに並べます その後 開いたボードを城砦化エリアの上に下ろし 各城砦が該当するボードの穴に会うように調整します 組みあがったボードは平らになり 城砦がそこから盛り上がった形になるので 全体が立体化した状態になります 3. 基本用具の準備 以下を行ってください 各プレイヤーは早見表を手元に置きます 各プレイヤーは自分の担当側の駒を手元に置きます 反逆軍プレイヤーは 帝国アーミーと帝国タンク師団を反逆軍アーミーや反逆軍タンク師団に転換したときのための追加ベースを手元に置きます 帝国プレイヤーは防衛レーザーを手元に置きます 帝国プレイヤーは 皇帝 (Emperor) ローガル ドルン (Rogal Dorn) ジャガタイ ハーン(Jaghatai Khan) サンファブリケイター ジェネラルグニウス (Sanguinius) 製造総司令 (Fabricator General) を手元に置きます 反逆分プレイヤーは ホルス (Horus) アングロン (Angron) フルグリム(Fulgrim) モータリオン (Mortarion) 赤のマグヌス(Magnus the Red) を手元に置きます 各ヒーローダメージマーカーを ヒーローダメージトラックの1つ目のスペースに置きます 各プレイヤーは自分の担当側の戦闘デッキとヒーロー戦闘デッキを手元に置き それぞれシャッフルします 爆撃デッキをシャッフルし 両プレイヤーの届く位置に裏向きに置きます 帝国と反逆軍のイニシアチブマーカーを イニシアチブトラックの1つ目のスペースに 反逆軍のマーカーを帝国のマーカーの上に重ねて置きます 残ったマーカーやトークンは 両プレイヤーの届く位置に置きます 各プレイヤーは自分の命令デッキを確保しますが 以下のステップ8までは脇に置いておきます 4. ユニットの配置 各プレイヤーは 自分のユニットとヒーローを 選んだシナリオのユニット配置の指示に従ってメインマップボード上に配置します すべての未使用のユニットやフィギュア ベース ヒーロー ( シナリオのユニット配置によりメインマップボードに置かれなかったものすべて ) は 各プレイヤーのストック置き場に置きます 城砦をテーブルに置き ボードを下げて穴から出るようにする 12

13 5. イベントデッキの作成 ほとんどのシナリオにおいて イベントデッキはいくつかのアクト (Act) からなっています 各アクトは何枚かのイベントカードで成り立っています イベントデッキを 以下の指示と選んだシナリオのイベントカードリストに従って作成します 各アクトにつき 以下を行ってください 1. 指定された名前のイベントカードを探します 2. それらのカードを裏向きにシャッフルします 3. そのアクトのカードリストに 指定されたカードのうち一部しか使わない ( 以下のリストから 3 枚をランダムに選んで使用 等 ) 場合 その指示に従い 使わなかったカードは中身を見ずに箱に戻してください 4. そのカードは裏向きのまま置いておいてください これが最終的なイベントデッキの一部分となります この手順をシナリオの各アクトについて繰り返すと 結果としてアクトと同じ数の裏向きの山札ができます この山札をイベントデッキにするには 単純にアクト I の山札を一番上に その下にアクト II の山札 その下にアクト III の山札 以下同様に すべての山札をアクト順に重ねてください シナリオによってはこれとは異なる手順でイベントデッキを作成するものもありますが その場合は代わりの手順がシナリオに書かれていますので その指示に従ってください 6. 堕落 各シナリオにおいて 反逆軍プレイヤーはゲームが始まる前に帝国のユニットを堕落させる機会を得ます これにより堕落させることができるのは 帝国アーミーユニットと帝国タンク師団ユニットだけです 堕落は以下に従って実行されます 1. 反逆軍プレイヤーは メインマップボード上に配置された堕落可能な種類の帝国ユニットの中から 1 個を選びます 2. 反逆軍プレイヤーは爆撃デッキの一番上のカードを引きます そのカードにインペリアルイーグルが会下枯れている場合 効果はありません そのカードにケイオススターが描かれている場合 そのユニットは堕落します 堕落した場合 そのフィギュアの帝国のベース ( 灰色 ) を取り除き 反逆軍のベース ( 黒 ) を取り付けます 堕落したユニットは同じエリアにとどまります 帝国のベースは帝国のストック置き場に戻します 引いたカードは通常通り捨て札にします 3. この手順を シナリオで指定された回数だけ繰り返します 各帝国ユニットは ゲームの準備の段階では最大で 1 回しか堕落の危険にさらされません 7. 爆撃 各シナリオでは 反逆軍はゲームが始まる前に メインマップボード上のいくつかのエリアに軌道上から爆撃を行うことができます 爆撃は以下に従って実行されます 1. 反逆軍プレイヤーは メインマップボード上のエリアを 1 つ選びます この時 反逆軍プレイヤーは城砦化エリア ( 工場 要塞 宮殿のエリア等 ) を選ぶことはできません 2. 反逆軍プレイヤーは その爆撃が 精密 (Precise) であるか 無謀 (Reckless) であるかを選びます 3. 反逆軍プレイヤーは爆撃デッキの一番上のカードを引き そのカードの衛星軌道爆撃の欄の選んだ種類の結果を 選択していたエリアに対し適用します P35 爆撃 を参照してください 引いたカードは通常通り捨て札にします この手順は シナリオで指定された回数だけ繰り返されます ゲームの準備中には 爆撃の合計回数が許すかぎり 同じエリアを複数回爆撃することができます 8. 命令カードの準備 各担当の命令カードとデッキを用意するため 以下に従ってください 1. 各プレイヤーは 自分の命令デッキから初期命令カードを取り除きます 初期命令カードは カードの左下に緑色の髑髏マークが描かれています 命令カードの手札の初期状態は これらのカードになります 2. 各プレイヤーは 準備の手順に示されている追加の命令カードの指示に従ってください この手順は ( 例えば ) 戦略マップ上に特定の命令カードをあらかじめイニシアチブコスト無しで配置したり 手札の初期状態に特定の命令カードを加えたりする等です 3. 各プレイヤーの残りの命令カード ( 何らかの処理を行う指示がされていないカード ) はすべてシャッフルし 自分の命令デッキとして 担当プレイヤーの手近な場所に置いておきます 初期命令アイコン ゲーム開始! 命令カードの準備が終わったら 手番プレイヤー ( この場合 イニシアチブマーカーが上になっている反逆軍プレイヤー ) が行動を開始します 待機はここまでです! 13

14 イニシアチブとアクション Horus Heresy の多くの要素は イニシアチブトラックによって管理されます 各プレイヤーのイニシアチブマーカーは 常にそのどこかに置かれています 各プレイヤーのイニシアチブマーカーは ゲームの開始時にはイニシアチブトラックの最初のスペースに置かれています プレイヤーはイニシアチブを消費し すなわち イニシアチブマーカーをトラックの終わりのほうに向けてスペースからスペースに移動することで アクションを実行します 1 イニシアチブポイントを消費した場合 マーカーがトラック上を 1 スペース移動します 各ゲームではいくつかのラウンドを実行します 最初のラウンドは準備が完了した段階で開始され 以降のラウンドは前のラウンドが終了したら開始されます これは どちらかのプレイヤーが勝利するまで続きます ラウンドの開始時に イニシアチブマーカーの位置がイニシアチブトラックの最初のスペースに近い方のプレイヤーはイニシアチブを持っていることになります このプレイヤーは手番プレイヤーと呼ばれます ラウンドの開始時に両方のマーカーが同じスペースにある場合 自分のマーカーが上になっているプレイヤーが手番プレイヤーになります 手番プレイヤ あるいは イニシアチブを持っているプレイヤ は ラウンドの間は変わりません 手番プレイヤーの決定は ラウンドの開始時のみに行われます 各ラウンドでは 以下のステップが実行されます 1. アクションステップ : 手番プレイヤーは 実行するアクションを選択します このページの アクションステップ を参照してください 2. イニシアチブマーカー移動ステップ : 手番プレイヤーが選んだアクションに従って イニシアチブトラック上のそのプレイヤーのイニシアチブマーカーを移動させます このページの イニシアチブマーカー移動ステップ を参照してください 3. イニシアチブ転換ステップ ( 必要に応じて ): イニシアチブマーカー移動ステップに 手番プレイヤーのイニシアチブマーカーがイニシアチブトラック上の相手のイニシアチブマーカーを追い越した場合 イニシアチブが転換し 同所戦闘が発生し スタック制限が適用されます P15 イニシアチブ転換ステップ を参照してください 4. 特殊フェイズ解決ステップ ( 必要に応じて ): イニシアチブマーカー移動ステップ中に 手番プレイヤーのイニシアチブマーカーが特殊フェイズアイコンの上を通過するかその上で止まった場合 対応する各特殊フェイズが解決されます P15 特殊フェイズ解決ステップ を参照してください ラウンドが終了したら ただちに新たなラウンドが開始されます 帝国と反乱軍のイニシアチブマーカーと イニシアチブトラックの一部 アクションステップ プレイヤーがアクションステップに行えるアクションは 5 種類あります 各アクションにはそれぞれイニシアチブコストがあり イニシアチブマーカー移動ステップに支払いを行います この選択肢に関する詳細は P18 アクションと命令 を参照してください 命令の配置 : プレイヤーは手札の命令カードを 1 枚選び 戦略マップ上に裏向きに配置します コスト :1 イニシアチブポイント 戦略マップ上の命令の実行 : プレイヤーは 戦略マップ上の自分の命令カードを 1 枚選び それを実行します このカードは 戦略マップ上のいずれかの山札の一番上のカードである必要があります この命令カードは イニシアチブコストが支払われたら捨てられます プレイヤーは 最後にイニシアチブが転換した以降に配置した命令を実行できない点に注意してください コスト :1 イニシアチブポイント 手札の命令の実行 : プレイヤーは手札の命令カードを 1 枚選び 区域を選んでそれを実行します この命令カードは イニシアチブコストが支払われたら捨てられます コスト :0~3 イニシアチブポイント ( 選んだカードにより異なる ) 命令の繰り下げ : プレイヤーは戦略マップ上の命令の山札を 1 つ選び その山札の一番上のカードを 表を見ずにその山札の一番下に置きます これは自軍のカードでも敵軍のカードでも行えます コスト :1 イニシアチブポイント 命令を引く : プレイヤーは 自分のリザーブから命令カードを 1 枚選んで引くか 自分の命令デッキの一番上のカードを引きます コスト :1 イニシアチブポイント イニシアチブマーカー移動ステップ このステップでは 手番プレイヤーのイニシアチブマーカーをイニシアチブトラックの終端に向けて移動します 移動するスペース数は プレイヤーがアクションステップ中に選んだアクションによって決まります ほとんどのアクションのコストは 1 イニシアチブポイントです ( なので 手番プレイヤーのマーカーを 1 スペース進めます ) しかし 命令カードを手札から実行した場合 コストは最大 3 イニシアチブポイントになりえます (P17 命令カード詳細 参照 ) アクションの中にはイニシアチブコストが不要のものもあります この場合 イニシアチブマーカーは移動しません プレイヤーのイニシアチブマーカーを相手のイニシアチブマーカーのあるスペースに移動した場合 移動しているマーカーはその上に置きます 例 : ラウンドの開始時 イニシアチブトラックは 移動前 の状態だった 反逆軍プレイヤーのイニシアチブマーカーの方がトラックの開始地点に近いので 反逆軍プレイヤーがイニシアチブを持ち 14 手番プレイヤーになる 彼は手札の命令カードを裏向きに戦略

15 ボードの宮殿 (Palace) 区域に裏向きに置いた カードの配置後 彼は自分のイニシアチブマーカーを 1 スペース前に進めた これは カードを戦略マップに置くことのコストが 1 イニシアチブポイントだかである これにより彼のイニシアチブマーカーは相手のマーカーと同じスペースに置かれるので 彼は自分のマーカーを相手のマーカーの上に置いた 反逆軍プレイヤーがさらに 1 イニシアチブポイントを支払った イニシアチブ転換ステップに 帝国プレイヤーのマーカーの方がイニシアチブトラックの開始地点に近いため イニシアチブの転換が起こる 移動前 移動後 ( 反逆軍プレイヤーのイニシアチブマーカーは すでにあるマーカーの上に置かれる ) イニシアチブ転換ステップ このステップで イニシアチブトラックの開始地点から最も近いイニシアチブマーカーが手番プレイヤーのマーカーでなくなっている場合 イニシアチブの転換が起こります ( 両プレイヤーのマーカーが同じスペースにある場合 手番プレイヤーのイニシアチブマーカーが相手のマーカーの下にあるというめったに起きない状況のときにのみ イニシアチブの転換が起こります ) イニシアチブの転換が起こったら 2 つの特別な行動が発生します 1. 同所戦闘 : メインマップボード上で 敵軍同士が同居しているすべてのエリアで戦闘が発生します (P24 戦闘 参照 ) 同居エリアが複数ある場合 帝国プレイヤーがどの戦闘から実行するかを選びます 2. スタック制限 : 同所戦闘をすべて解決した後 スタック制限がチェックされ適用されます (P38 スタック制限 参照 ) イニシアチブが転換しなかった場合 このステップでは何も起こりません したがって 同所戦闘は発生せず スタック制限も適用されません イニシアチブが転換している場合でも 次のアクションラウンドが始まるまでは手番プレイヤーは変わらない点に注意してください 例 :( 前の例の続き ) イニシアチブ転換ステップでは 両方のプレイヤーのイニシアチブマーカーが同じスペースに置かれている 反逆軍のマーカーが上に置かれているので イニシアチブの転換は起こらない 次のラウンドで 反逆軍プレイヤーは命令カードをもう 1 枚戦略マップ上に置き 自分のイニチアチブマーカーを前に 1 スペース進めた その後 イニシアチブ転換ステップで 特殊フェイズ解決ステップ イニシアチブトラック上のスペースの一部には 3 つの特殊フェイズ イベントフェイズ 命令補充フェイズ リフレッシュフェイズ を実行することを示すアイコンが描かれているものがあります 特殊フェイズ解決ステップでは 手番プレイヤーのイニシアチブマーカーが直前のイニシアチブマーカー移動ステップで通過したか上に止まった各特殊フェイズアイコンが示す特殊フェイズが実行されます つまり このラウンドで手番プレイヤーのイニシアチブマーカーが通り過ぎるか着地した各特殊フェイズアイコンにつき その種類の特殊フェイズが実行されるということです イニシアチブマーカーが複数の特殊フェイズアイコンのスペースを通過したり止まったりした場合 それが通貨または止まった順に すべての対応する特殊フェイズが実行されます ただし 各スペースが示す特殊フェイズは ゲーム中各 1 回ずつしか実行されません それが実行されるのは いずれかのプレイヤーのイニシアチブマーカーが最初に通過するか止まったラウンドのみです もう一人のプレイヤーのイニシアチブマーカーが すでに実行されたアイコンを持つスペースを通過するかそこに止まった場合 さらに何らかの効果が発生することはありません 手番プレイヤーのイニシアチブマーカーが特殊フェイズアイコンを持つスペースを通過したり止まったりしなかった場合 特殊フェイズは実行されません イニシアチブマーカーを進めてから特殊フェイズを実行するまでの間にどのアイコンを解決するか忘れそうな場合は 実行待ちのアイコンに適当なマーカーやトークン等を置いておくといいでしょう 例 : 手番プレイヤーは帝国プレイヤーで 手札からコストが 3 イ 帝国のイニシアチブマーカーの方が反逆軍のイニシアチブマーカーよりもイニシアチブトラックの開始地点により近いため イニシアチブは帝国プレイヤーに転換する ニシアチブポイントの命令を実行した 彼のイニシアチブマーカーをイニシアチブトラック上で 3 スペース移動する段階で イベントフェイズのアイコンを通過し 命令補充フェイズアイコンの場所で移動を終えた 特殊フェイズ解決ステップに プレイヤーはイベン 15

16 トフェイズを解決し その後に命令補充フェイズを解決する 移動前 移動後 ( 帝国プレイヤーがイベントアイコンを通過し 命令補充アイコンで止まったので 両方の対応するフェイズがその順で実行される ) イベントカード詳細 タイトル : イベントカードのタイトルは カードを識別するのに使用します 指示 : イベントカードの指示は プレイヤーがカードを引いた段階で何をするかを示しています イベントフェイズ イベントフェイズでは 手番プレイヤーはイベントデッキの一番上のカードを引き その指示を読み それを実行します 指示に ただちに実行 (Do immediately) とある場合 そのカードの効果はただちに実行されます それ以外の場合 プレイヤーがそのカードで何をすべきか 効果にいつどのようにそれが実行されるかが書かれています 例 : 手番プレイヤーは帝国プレイヤーで 手札からコストが 2 イニシアチブポイントの命令を実行した 彼のイニシアチブマーカーをイニシアチブトラック上で移動する段階で イベントフェイズのアイコンの場所で移動を終えた 特殊イベント解決フェイズに 彼はイベントフェイズを実行し イベントカード 司令官の決断 (Command Decisions) を引いた 指示には ただちに実行 (Do immediately) とあるので 彼はその効果である イニシアチブコストを支払わずに最大 3 枚までの命令カードを戦略マップに配置する行動を実行する 効果 : イベントカードの効果は そのカードがゲームにどのように影響するかを示したもので 指示が ただちに実行 (Do immidiately) でない場合 その効果がいつ発揮されるのかも書かれています 例 : 反逆軍プレイヤーは自分のイニシアチブマーカーを命令補充フェイズのアイコンに移動した 特殊フェイズ解決ステップに プレイヤーは命令補充フェイズを実行する 反逆軍プレイヤーは手札に残った 3 枚の命令カードのうち 2 枚を捨てることを選んだ その 2 枚のうち 1 枚は再利用アイコンが描かれているので 彼はそれを自分のリザーブに置き もう 1 枚は捨て札置き場に置いた 彼のリザーブにはカードは 4 枚あり (3 枚は元から 1 枚は今置いた分 ) 彼はそのうち 2 枚を選んで自分の手札に加えた 最後に 彼は自分の命令デッキからカードを 3 枚引き 手札のカードを 6 枚にした 命令補充フェイズ命令補充フェイズでは 各プレイヤーは以下の手順に従って新たな命令カードを補充することができます 1. 手番プレイヤーから順に 各プレイヤーは手札の命令カードの一部または全部を捨てることができます 再利用可能な命令カードは プレイヤーの捨て札置き場ではなくリザーブに置かれます (P20 再利用可能な命令とリザーブ 参照 ) 2. 手番プレイヤーから順に 各プレイヤーは自分のリザーブにある命令カードの一部または全部を自分の手札に移すことができますが これにより手札が 6 枚を超えてはいけません 3. 手札が 6 枚未満の各プレイヤーは 自分の命令デッキから手札が 6 枚になるまでカードを引きます リフレッシュフェイズリフレッシュフェイズでは 各プレイヤーはまずメインマップボード上の自分のアクティブマーカーのうち アクティブアイコンを示しているものを取り除きます その後 すべての敗走アクティブマーカー ( 敗走アイコンを表示しているアクティブマーカー ) を裏返し アクティブアイコンの側を表にします 16

17 命令 Horus Heresy では プレイヤーは命令カードを使って自分のユニットやヒーローの移動や戦闘 その他の戦場での行動の指示を行います 手番プレイヤーがラウンドに選んだアクションによって そのプレイヤーがそのラウンドのアクションステップで自分の命令カードをどう使うかが決まります 一般に 命令カードは 2 通りの方法で実行できます 一つは ( 命令の配置 アクションで ) それを戦略マップに配置し ゲーム中の後の時点で ( 戦略マップ上の命令の実行 アクションで ) それを実行する方法で もう一つは ( 手札の命令の実行 アクションで ) 自分の手札から直接実行する方法です それぞれの選択肢により 命令のイニシアチブコストや実行時の効果が異なってきます また プレイヤーは ( 命令の繰り下げ アクションで ) 命令を繰り下げたり ( 命令を引く アクションで ) 新たな命令カードを引いたりできます それぞれのアクションにおける命令の使い方の詳細は 以降を参照してください 区域と戦略マップ 戦略マップは 抽象化された大規模バージョンのメインマップボードと考えてください 戦略マップ 命令カード詳細 帝国命令カード カード名コスト 効果 反逆軍命令カード カード名コスト 効果 カード名 : 命令を識別する名前 コスト : アイコンの数は この命令をプレイヤーの手札から実行した場合のコストに イニシアチブポイントがいくつ必要かを示しています 戦略効果 再利用シンボル 再利用シンボル 効果 : この命令を実行した時点で プレイヤーに何ができるかの解説 戦略効果 : この命令を プレイヤーの手札からではなく戦略ボード上から実行した場合に得られるボーナス 命令カードによっては 戦略効果が無いものもあります 初期命令アイコン 初期命令アイコン 初期命令アイコン : この命令が初期命令であることを示すアイコン 再利用シンボル : この命令が再利用可能であることを示すアイコン 17

18 戦略マップ上の区域 (Region) はメインマップボードのいくつかのエリアの集合です 例えば ブラック ミニストリー区域 (Black Ministry region) はダモクレス宇宙港 (Spaceport Damocles) とその周囲の 9 つのエリアに対応しています ベンジフル スピリット区域 (Vengeful Spirit region) は 当然ベンジフル スピリット (Vengeful Spirit) の 2 つのエリアに対応しています 戦略マップ上の宇宙港と工場は プレイヤーに地勢を明確にする目的で戦略マップ上に描かれています 戦略マップ上の各区域には命令置き場があり プレイヤーが 命令の配置 アクションを行ったら カードをそこに置きます ベンジフル スピリットの命令置き場は 戦略マップではなくベンジフル スピリットのエリアの近くにあります プレイヤーは 戦略マップ上に裏向きに置かれている命令の中身を それが自分のカードで なおかつ一番上に置かれているカードである場合にのみ見ることができます そうでない場合 プレイヤーは戦略マップ上の命令の中身を見ることはできません 命令が戦略マップ上あるいは手札から実行されたら その効果の対象として特定の区域が選ばれます この区域は 命令が手札から実行された場合は自由に選ぶことができ 命令が戦略マップ上から実行された場合はその命令の場所で決定します この選択は 命令に書かれた効果をどのユニットが実行可能であるかを決定します 例えば ブラック ミニストリー区域の命令置き場の 銃撃戦 (Firefight) の命令カードが実行される場合 攻撃の対象エリアはブラック ミニストリー区域内の 9 つあるエリアのどれかでなければいけません 命令の中には 特定の区域 あるいは特定の区域に属するエリアに直接影響しないものもあります この場合 これは適正であればどこででも実行できます 区域の分割に関する注意 戦略マップ上の 4 つの要塞エリアは 境界線が破線になっています これらのエリアは 隣接しているすべてのエリアに属します 例えば 影の塔 (Tower of Shadow) エリアは 帝国高地 (Imperial Plateau) 区域とクルーシブル (Crucible) 区域の両方に属します 同様に 永遠の稜堡 (Bastion Eternal) は 3 つの異なる区域に属します 宮殿 (Palace) 区域は 戦略マップでは連続している 7 つの城砦化エリアのみを指します つまり その範囲はプラスチックの宮殿の内側にのみ広がるということです 帝国高地 (Imperial Plateau) 区域は エリアが馬蹄型につながっています メインマップボード上で 地割れや城砦の壁以外で区域の境界になっている場所は マップ上の北の中央部だけです この境界線にはオレンジ色の点線と 区域分割 (Region Division) の文字が入っています アクションと命令 以下の項目は 5 つのアクションにおける命令の使い方の詳細です 命令の配置 アクションプレイヤーはこのアクションを使って 命令を後に実行するために戦略マップ上に配置します 命令の配置 アクションを行う場合 プレイヤーは手札の命令カードを 1 枚選び それを 7 つある戦略マップの命令置き場のいずれかに裏向きで置きます プレイヤーがすでにカードが置かれている命令置き場に新たに命令を配置する場合 新たな命令は山の一番上に置かれます 命令の配置 アクション後のイニシアチブマーカー移動ステップでは プレイヤーは 1 イニシアチブポイントを支払います すでに命令カードの置かれている区域に新たに命令カードを配置する場合 新たなカードは少しずらして置き 両プレイヤーにその下の命令が見えるようにすること 戦略マップ上の命令の実行 アクションプレイヤーはこのアクションを使って あらかじめ戦略マップに配置した命令を実行します 戦略マップ上の命令の実行 アクションを行う場合 プレイヤーは 7 つのカード置き場のいずれかの一番上にある自分の命令 ( 帝国プレイヤーなら帝国の命令等 ) を 1 つ選びます P19 命令の実行 を参照してください 命令は実行された後 捨てられるか再利用されます 戦略マップ上で命令置き場の一番上でない命令は その上に置かれている命令が実行されるか繰り下げられるまで実行できません 戦略マップ上の命令のうち 最後にイニシアチブが転換した以降に配置されたものは実行できません ( これは プレイヤーが手札の命令を高いコストで直接使う代わりに それを回避して安く実行する行為を禁止するためのものです ) 18

19 命令カードの配置時の確認 戦略マップ上の命令の実行 アクションでは 最後にイニシアチブが転換した以降に配置された命令を実行することを禁止しています しかし 片方のプレイヤーが連続していくつかのアクションを行った場合 どの命令をいつ配置したかを覚えるのは大変です 命令をいつ置いたか正確に覚えるのが不安なプレイヤーは 命令を戦略マップ上に置く際に 他のカードから 90 度曲げた方向で置くようにしてみてください その後 イニシアチブの転換が起こるたびに そのようなカードを回して残りのカードと方向を合わせます このやりかたであれば 両方のプレイヤーに曲がっているカードが実行できないことがわかるでしょう 戦略マップ上の命令の実行 アクションに続くイニシアチブマーカー移動ステップでは その命令カードに書かれているコストに関係なく プレイヤーは 1 イニシアチブポイントを支払います 手札の命令の実行 アクションプレイヤーはこのアクションを使って 一度戦略マップに命令を配置するという中間の手順を経由せずに 手札にある命令を直接実行します 手札の命令の実行 アクションを行う場合 プレイヤーは手札にある命令カードを 1 枚選んで実行します その命令は 戦略マップ上から実行したものと同様に 特定の区域を対象とします このページの 命令の実行 を参照してください 手札の命令の実行 アクションに続くイニシアチブマーカー移動ステップでは プレイヤーはそのカードのコスト部分のアイコンの数に等しいイニシアチブポイントを支払います このコストが 0 なら そのプレイヤーのイニシアチブマーカーは移動しません 命令の繰り下げ アクション 命令の繰り下げ アクションを行う場合 プレイヤーは 7 つの命令置き場のうち 1 つを選び その山の一番上のカードを 表を見ずに一番下に移動します これは自分のカードに対しても敵のカードに対しても行えます 命令の繰り下げ アクションに続くイニシアチブマーカー移動ステップでは プレイヤーは 1 イニシアチブポイントを支払います 命令を引く アクション 命令を引く アクションを行う場合 プレイヤーは自分のリザーブの命令カードを 1 枚選んでそれを自分の手札に加えるか あるいは自分の命令デッキの一番上のカードを引いて自分の手札に加えます このアクションは すでにそのプレイヤーの手札にカードが 6 枚ある場合は選べません 命令を引く アクションに続くイニシアチブマーカー移動ステップでは プレイヤーは 1 イニシアチブポイントを支払います 命令の実行 この項目では プレイヤーが命令の実行時に何をするかを解説します 命令を実行する場合の基本的 ( かつ当然の!) ルールは プレイヤーがその命令カードに書かれていることを正確に実行することです ユニットを移動する命令は移動に関するルール (P21 移動 参照 ) に従いますし プレイヤーが攻撃を行う命令は戦闘に関するルール (P24 戦闘 参照 ) に従いますし 他も同様です 命令を実行する場合 それは常に特定の区画 1 つと関連付けられます 命令を戦略マップ上から実行した場合 その区画は命令が置かれていた命令置き場の区画になります 命令を手札から実行した場合 そのプレイヤーは命令を使う時点で対象となる区画を決定します 戦略マップ上の作戦は 最後にイニシアチブが転換した以降に配置されたものは実行できない点に注意してください プレイヤーが命令を実行する場合 常にその効果を無視して何も行わないことを選ぶ権利があります 命令が無視された場合 アクティブマーカーは置かれません (P20 アクティブマーカー 参照 ) ただし その場合でもそのアクションに必要なイニシアチブコストは支払う義務があります 命令を実行する場合 その命令に特に指示されていないかぎり 自分自身のユニットのみを担当します 例えば 帝国プレイヤーは 召集 (Assemble) 命令を実行して 反逆軍ユニットを移動することはできません 命令が実行された後 その命令のカードは捨てられます 捨てられた命令カードは持ち主の捨て札置き場に置きますが 再利用シンボルがついている場合は代わりに持ち主のリザーブに置きます ( このページの 再利用可能な命令とリザーブ 参照 ) 19

20 ドロップポッド 命令カード ドロップポッド (Drop Pods) 命令カードは 反逆軍プレイヤーが特定のユニットを自分のストックパイルかベンジフル スピリットから 敵軍エリアを含む任意のエリアに直接配置することを認めるカードです ドロップポッド は攻撃命令ではなく 戦闘を開始しません ただし 敵軍エリアにユニットを配置するために使用する場合 それにより次のイニシアチブ転換ステップで ( その時点でそのエリアにまだ敵ユニットがいるとして ) 同所戦闘が発生するでしょう ドロップポッド 命令に書かれている通り これを使用してユニットを宮殿区画の敵軍エリアに配置することはできません 戦略効果命令カードの中には 戦略効果 (Strategic Effect) を持つものがあります そのようなカードを ( プレイヤーの手札からではなく ) 戦略マップ上から実行した場合 その通常の効果に加えて戦略効果が実行されます その一方で 戦略効果を持つ命令を手札から実行した場合は その戦略効果は無視されます 例 : 反逆軍プレイヤーが手番プレイヤーである 彼は 召集 (Assemble) 命令を手札から実行し カードの指示に従って エリアを 1 つ選んでユニットをそこへ移動する その後 彼は目的エリアに自分のアクティブマーカーを 1 つ置く 彼はこの命令カードを手札から実行したので その戦略効果 ( その目的エリアはアクティブにならない ) は適用されない 再利用可能な命令とリザーブ 命令の中には再利用可能なものがあります 再利用可能な命令には 再利用シンボルが描かれています 再利用可能な命令が捨てられるとき それは持ち主の捨て札置き場に置かれる代わりにリザーブ (Reserve) に置かれます プレイヤーのリザーブは 単に 命令補充フェイズで利用することのできる カードを表向きにまとめておく場所です (P16 命令補充フェイズ 参照 ) 再利用シンボルどちらのプレイヤーも 両方のプレイヤーのリザーブのカードをいつでも確認できます プレイヤーは ゲームと関係ない段階でのリザーブのカードを ボードの下に半分はさんで置いてください こうすることで リザーブのカードが他の実行中のカード等と混乱するのを防げます アクティブマーカー 命令が実行されたら 通常はいくつかのエリアがアクティブ (Activate) になり その各エリアには手番プレイヤーのアクティブマーカー (Activation Marker) を 1 個 アクティブアイコンの面を表にして置きます これは重要なことです というのは プレイヤーはすでに自分のアクティブマーカーが置かれているエリアのユニットに命令を下せないからです つまり すでにアクティブになったエリアにいるユニットは ボードからアクティブマーカーが取り除かれるまで 新たな命令カードによる行動 ( 移動や攻撃等 ) が行えません 例えば プレイヤーが攻撃命令を実行し 戦闘を行う対象エリアを選んだとき その対象エリアにそのプレイヤーのアク ティブマーカーを置いて目印とし 攻撃ユニットが元いたエリアはそのままです 攻撃に参加した 帝国と反逆軍のアクティブマーカー ( アクティブ面 ) ユニットは 通常はこのアクティブになったエリアで行動を終えるのですが このアクティブマーカーがボード上からすべて取り除かれるまで ( 通常 次のリフレッシュフェイズまで ) は さらに命令を行うことができません 20

21 エリアはプレイヤーごとに別々にアクティブになり どちらのプレイヤーも相手のアクティブマーカーがあることが自分の命令の実行の制限となることはありません プレイヤーのアクティブマーカーがあるエリアは それがアクティブ面と敗走面のどちらを表にしている常態であっても そのプレイヤーにとってアクティブであるとみなされます 重要なこととして プレイヤーは 自分のユニットがアクティブのエリアで行動を開始していないかぎり 自分のアクティブマーカーのあるエリアを目的地とする命令をユニットに与えることができる点に注意してください 例えば アクティブでないエリアのユニットは それ以前にアクティブにされたエリアに移動することが可能です これは その命令によりすでにそのプレイヤーのアクティブマーカーが置かれているエリアにさらにアクティブマーカーを置くことになった場合でも問題ありません 命令により 2 個目の同じ種類 帝国ないし反逆軍 のアクティブマーカーがエリアに置かれる場合 その指示は無視されます アクティブマーカーがボードから取り除かれる最も一般的なタイミングはリフレッシュフェイズ (P16 リフレッシュフェイズ 参 照 ) ですが 他のルールや指示によりボードからアクティブマーカーが取り除かれることもありま 帝国と反逆軍のアクティブマーカー ( 敗走面 ) す ただし 敗走アクティブマーカー ( 敗走アイコンが表になっているアクティブマーカー ) は 通常ボードから直接取り除かれません このマーカーを取り除く指示がある場合 それは代わりに裏返されてアクティブアイコンが表になります イベントカードの効果の実行等 ユニットが命令カードの効果以外で行動を行う場合もあります 命令カードによらない行動は 特に指示がない限りアクティブに関するルールの制限に無関係です 例えば アクティブマーカーのあるエリアにいるユニットは ( マーカーが敗走状態であっても ) 空の要塞出現 (The Sky Fortress Rises) のイベントカードにより移動することができます 同様に イベントカードによる移動では新たなエリアはアクティブになりません また 同所戦闘によりエリアがアクティブになることもありません すべての命令カードには その命令カードが実行されたときにアクティブになるエリアが斜体で示されています この指示がない場合 エリアはアクティブになりません 命令によっては 通常の命令の実行ならアクティブになるエリアを 戦略効果により打ち消しているものもあります 移動 命令のうち その効果の中に 移動 (move) と書かれているものは移動命令です これにより ユニットをエリアからエリアに移動することができます 各移動命令では 移動の目的エリア (Destination Area) がいくつか選ばれます 移動命令の目的エリアは ( 複数ならすべて ) その命令が適用される区域にある必要がありますが その命令を実行するユニットは その区域の内外いずれのエリアのものでもかまいません ( 例外 : 電撃急襲 (Lightning Raid) 命令では 戦闘の対象エリアを 1 つ選ぶ必要があります この命令に指示されている通り この対象エリアは対応する区画の中にある必要があります しかし 電撃急襲 の移動の目的エリア つまり この攻撃の基準エリア は この命令が配置されていた区画である必要がありません 対象エリアと基準エリアに関する詳細は P24 戦闘 を参照してください ) ユニットを移動するには 移動ポイント (Movement Point) の消費が必要です ほとんどのユニットの移動ポイントは 2 ですが ユニットの中には追加の移動ポイントを持つ特殊能力を有するものがあります これらは早見表の 高速ユニット (Fast Units) の表に書かれています あるユニットがエリアから隣接するエリアに移動するためのコストは 1 移動ポイントですが 境界線が地割れである場合は コストは 2 移動ポイントになります ユニットが移動する際 全移動ポイントを消費する義務はありません ユニットの移動の際 通過したり入ったりできるのは自軍エリアか中立エリアだけです ( 攻撃命令の場合は 敵軍エリアや交戦エリアに入ることが要求されます ) これらの用語の定義に関しては P37 エリアの種類 を参照してください すべての移動ユニットは 実行している移動命令に記述されている適正な目的エリアで移動を終える必要があります あるユニットの移動ポイントが 適正な目的エリアに到達するのに不足している場合 そのユニットは移動できません ( 搭乗行動 (Boarding Action) や 秘密のルート (Secret Route) 命令の使用等 例外もあります ) 言い換えれば 特定のユニットを移動させたいプレイヤーは 移動ポイントの不足無しに 敵軍エリアや交戦エリアに入ることなく到達できるエリアを目的エリアに選ぶ必要があります 城砦 (P33 城砦 参照 ) は移動には影響しません それにより移動コストが増えることもなく 適正なエリアに入ることを妨げたり その他ユニットの移動に特別な効果を及ぼしたりすることもありません 21

22 反逆軍プレイヤーはデスガードのケイオススペースマリーンを宇 宙港に移動した しかし デーモン部隊は同じエリアに移動するこ とはできない これは通常の２移動ポイントしか持たず そこに到 達するには３移動ポイントが必要だからだ 地割れを越えるため に追加ポイントがかかる デーモン部隊はその場に残らなけれ ばいけない 例 反逆軍プレイヤーが 召集 Assemble 命令を手札から実行し ライオンズゲート宇宙港 Lions Gate Spaceport エリアを目的エリアに選んだ 禁忌の要塞 Forbidden Fortress エ リアは敵軍エリアだったため 適正な目 的エリアとして選べない 反逆軍プレイヤーはワールドイーター を宇宙港エリアに移動する このユニッ トの移動ポイントは３なので 到達するに は十分だ しかし 隣のケイオスウォーバンドを移動することはで きない このエリアはすでにアクティブになっているからだ エンペラーズチルドレンは宇宙港に到達するのに十分な移動 ポイントがあるが そのためのルートが帝国ユニットにふさがれて いるため これもその場に残らなければいけない ユニットの移動後 反逆軍プレイヤーは宇宙港にアクティブ マーカーを１個置いた この命令カードは戦略マップからではな く手札から実行されているので 戦略効果は適用されない エリアがすでにアク ティブなため移動で きない 命令の実行後 目的に反逆軍 のアクティブ マーカーを置く 帝国ユニットがルート をふさ いでいて 目 的に到達できない デーモン部隊は地割れを越 えて目的に到達できる移動 ポイントを持っていない 22

23 ユニット 飛行移動 高速ユニット 移動ポイント 帝国スペースマリーン 3 帝国タンク師団 3 ケイオススペースマリーン 3 反逆軍タンク師団 3 ケイオスサンダーホーク飛行小隊 飛行ユニットの移動には いくつかの特別ルールがあります 飛行ユニットは 地割れを 1 移動ポイントで越えることができます 飛行ユニットは敵軍エリアや交戦エリアを移動中に通過できます ( そこで移動を終えることはできません ) 5 飛行輸送ユニットは移動中にユニットをいくつでも回収したり投下したりできますが ある時点で同時に運搬しているユニットの数が自身の戦闘レーティングを超えてはいけません 飛行輸送ユニットは あるエリアで投下したユニットを再び同じエリアで回収することはできません 例 : 反逆軍プレイヤーが 召集 (Assemble) 命令を手札から実行し ライオンズゲート宇宙港 (Lions Gate Spaceport) エリアを目的エリアに選んだ エンペラーズチルドレンは 自身では敵軍エリアを越えて移動することはできないが サンダーホークは自軍ユニットのいるエリアに移動し そのユニットを回収し 敵軍エリアを通過して 敵軍の反対側にユニットを投下し その後最終的に自身の移動を目的エリアで終えることができる 反逆軍プレイヤーは宇宙港に自分のアクティブマーカーを 1 個置く ( しかし ケイオススペースマリーンを投下したエリアには置かない このエリアは 召集 命令の目的エリアではなく それによってアクティブになることはない ) 飛行輸送 飛行輸送の特殊能力を持つユニットは 他のユニットを輸送することができます 飛行輸送ユニットが移動を開始するとき あるいはそれが移動途中にあるエリアに入ったとき そのユニットは自身の戦闘レーティングに等しい数までの そのエリアにある自軍ユニットを回収することができます 例えば ケイオスサンダーホーク飛行小隊は 最大でユニットを 2 つまで回収することができます ただし 飛行ユニットはアクティブのエリアのユニットを回収することはできません 飛行輸送ユニットが移動する際 それが通過したか移動を終えた自軍エリアか空白エリアに 自身が回収したユニットを投下することができます 飛行輸送ユニットが移動を終えた時点で 自身が運んでいるユニットがまだ残っている場合 そのすべてのユニットを投下する必要があります したがって 移動命令が完全に終了した時点で ユニットを運搬し続けることはできないことになります 23

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