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1 AWS Storage Gateway & VM Import/Export AWS マイスターシリーズ Reloaded! 2012 年 6 月 25 日 ソリューションアーキテクト松尾康博 渡邊源太 )

2 Agenda AWS Storage Gateway VM Import/Export

3 AWS Storage Gateway

4 AWS Storage Gateway とは? 既存データセンターのデータをクラウドストレージへ安全にバックアップするサービス 安価で耐久性の高い Amazon S3 にデータをバックアップ データ転送 / 保存ともに暗号化 東京リージョンを含む全リージョンで 2012 年 1 月に開始 遠隔バックアップ ディザスタリカバリのコストを最小化 AWS Storage Gateway オンプレミスのデータセンタ AWS クラウド 既存アプリケーションサーバ バックアップ リストア Amazon S3

5 Storage Gateway は仮想アプライアンス Storage Gateway は 仮想アプライアンスとして 無償で OVF を提供 オンプレミスのデータセンタ ハイパーバイザ上で起動するだけで iscsi 対応のストレージになる SG サーバ Storage Gateway ( 仮想アプライアンス ) ハイパーバイザ VMWare ESXi 4.1/5.0 に対応

6 仮想アプライアンスとは? VMWare, Xen といった仮想化基盤上で動作する仮想イメージ OS, 各種ソフトウェアが予めインストール 設定されており すぐに利用可能 オンプレミスのデータセンタ 物理サーバ すぐ動く! 仮想アプライアンス ハイパーバイザ

7 iscsi 対応ストレージになる アプリ サーバからは iscsi 形式でオンプレミスのデータセンタローカル側でディスクとして利用できるアプリ サーバ SG サーバ iscsi イニシエータ iscsi を利用する側は Windows, RedHat のイニシエータを使う ネットワーク経由 Storage Gateway ハイパーバイザ

8 SG 上のデータを S3 に自動複製 オンプレミスのデータセンタ アプリ サーバ SG サーバ SG に書き込まれたデータを スケジュールにあわせ 自動的に Amazon S3 に転送 Amazon Web Services iscsi イニシエータ Storage Gateway ハイパーバイザ AWS Storage Gateway サービス Amazon S3 差分のみ 圧縮して 暗号化して転送!

9 オンプレミスのデータセンタ SG サーバ データ復旧 リカバリ Amazon Web Services 保存形式が EBS スナップショットなので 差分のみ料金がかかる EBSスナップショット EBSスナップショット EBSスナップショット EBSスナップショット Amazon EC2 Storage Gateway ハイパーバイザ データのリストアも容易にできる AWS Storage Gateway サービス Amazon S3 AWS クラウド上でシステムリカバリも可能! Amazon EBS

10 AWS Storage Gateway の適用分野 バックアップ テープを別拠点に送付する必要が無く 別拠点の準備も必要ない バックアップ先のストレージのスペースを 先に購入しておく必要が無く S3 の場合は容量無制限で利用できる バックアップのスケジュールも容易に周期設定できる ディザスタリカバリと BCP ディザスタリカバリ用のデータセンタ サーバを用意する必要がなく ハードウェア投資を削減 仮想サーバ (Amazon EC2) の準備のために 既存の VM イメージをクラウドに持ち込んでもよい (VM Import と呼ばれる ) データ移行 データを既存データセンターからクラウドへ移行 もしくはその逆も簡単に行える

11 セキュリティへの配慮 AWS と各ゲートウェイの間のデータ転送は SSL で暗号化 クラウド側のデータ ( 耐久性 % 設計の Amazon S3 に保存される ) は AES-256 を用いて暗号化 iscsi の initiator は CHAP (Challenge-Handshake Authentication protocol) を用いて 暗号化認証を実施

12 AWS Storage Gateway の詳細機能 ストレージゲートウェイのコントロール マネジメントコンソールから ボリューム操作 1 ボリューム最大 1TiB 1 ゲートウェイで最大 12TiB (12 ボリューム ) ボリューム数の上限緩和申請も可能 スナップショット作成 / 復旧 作成スケジュールの構成 1, 2, 4, 8, 12, 24 時間間隔で設定可能 Web コンソール API で操作可能

13 AWS Storage Gateway の詳細機能 ストレージゲートウェイの自動アップデート アップデートやパッチを自動的にダウンロード インストール デプロイ メンテナンスウィンドウを設定可能 Amazon CloudWatch を用いて 各ゲートウェイを監視し ログ化 アラーム設定を行える転送ネットワークのオプション ローカルのプロキシサーバ経由も可能 専用線接続サービス ( AWS Direct Connect) 利用も可能

14 料金体系 利用料金の内訳 ゲートウェイ利用数 データ保存料金 データ転送料金ゲートウェイ利用数 毎月 $125/1 ゲートウェイデータ保存料金 通常の EBS スナップショットの料金が適用データ転送料金 AWS から出るデータ転送料が通常どおり必要 AWS に向かう転送量は通常通り無料 バックアップ時のデータ転送は無料 AWS 無料使用枠の利用条件も適用される

15 想定利用ケース バックアップサーバ用iSCSIストレージとして S3へのスナップショットが 遠隔バックアップの役割を果たす 定期的に書き込まれるバックアップとスナップショット取得の タイミングを調整することでタイムラグを削減可能 DBサーバ/Fileサーバ NetBackup/NetVault/ARCserve/etc 定期バックアップ Snapshots iscsi Storage Gateway S3 DAS/SAN Local Backup

16 想定利用ケース iscsi targetのヘッドとして 既存のiSCSIストレージ環境に挿し込む形 更新量が性能的に許容できる場合に限られる 参照がメインな ど DBサーバ/Fileサーバ/etc iscsi Snapshots Storage Gateway iscsi S3 iscsi Storage

17 想定利用ケース Direct Connectを利用 安定した転送帯域 速度を確保でき 転送に必要な時間が予測 可能に 大量の更新データを高頻度にスナップショット取得可能 Snapshots iscsi Storage Gateway S3 Local Backup Direct Connect

18 AWS Direct Connectとは AWSとデータセンター オフィス コロケーション環 境間にプライベート接続を確立するサービス 高スループット 低レイテンシ 一貫性のあるネットワーク体験! 専用線 お客様 AWS Cloud EC2, S3などの Public サービス 相互接続ポイント Amazon VPC

19 Storage Gateway のボリューム管理 新規ボリューム作成の場合 ボリューム内は空 ( 既存データが存在するとクリア ) S3 側にスナップショットは存在しない 初回スナップショットで ボリューム内の全データをアップロード volume snapshot

20 Storage Gateway のボリューム管理 既存ボリュームを管理対象にする場合 ボリューム内のデータを残して利用 作成時に ボリューム内の全データをアップロードしてスナップショット作成 既存データの移行などで使用 volume snapshot

21 Storage Gateway のボリューム管理 スナップショットからボリュームを再作成する場合 オンプレミスのボリュームをリカバリするケース 作成時に スナップショット内の全データをダウンロードしてスナップショット作成 ボリュームリカバリなどで使用 (EBS のスナップショットはサポート対象外 ) volume snapshot

22 Storage Gateway のボリューム管理 スナップショットから EBS を作成する場合 オンプレミス側からクラウドに切り替えるケース 通常のEBS スナップショットの操作と同じ 作成した EBS は EC2 にアタッチ可能 EC2 volume snapshot volume

23 Working Storage とは Working Storage とは iscsi 経由で書きこまれたデータを一時的に保持するために必要 Snapshot 作成時にAWSに転送後 クリアされる 最大 2TiB( 複数ボリュームを束ねてた合計 )

24 Working Storage の動作 ある時点でスナップショット完了直後の状態 volume Working Storage snapshot

25 Working Storage の動作 Snapshot 取得後 ボリューム対して更新 Working Storage にも更新ブロックを保持 iscsi volume Working Storage snapshot

26 Working Storage の動作 Snapshot 時は Working Storage の差分をアップロード アップロード済みのブロックは Working Storage から削除 volume Working Storage snapshot

27 Working Storage があふれると 異常ステータス PASS THROUGH に遷移する スナップショットが取れない状態 ローカルディスクの読み書きは可能 実質 S3 へのアップロードが停止している状態復旧するには Working Storage の増強 ( ただし Max 2TiB まで ) ボリューム削除 再作成 ( サイズに応じた時間がかかる )

28 リリース後のサービスアップデート 対象リージョン追加 南米 ( サンパウロ ) リージョンでも利用可能に固定 IP アドレス対応 DHCP が使えないセグメントでも利用可能に API 経由の操作が可能に 外部システムから snapshot 取得等の操作が API 経由で実行可能 IAM にも対応し Storage Gateway の操作のみ行う権限のユーザを作成可能 VMWare ESXi 5 サポート ESXi 4.1 に加えて 5 もサポート 動作環境は変わらず 4vCPU, 7.5GB RAM, 75GB for OVA

29 まとめ 既存データセンタのデータを クラウドに安全にバックアップするサービス 安価で耐久性の高い Amazon S3 にデータをバックアップ データ転送 / 保存 ともに暗号化される 東京リージョンを含む全リージョンで利用できる バックアップ ディザスタリカバリのコストを最小化 オンプレミスのデータセンタ AWS Storage Gateway AWS クラウド 既存アプリケーションサーバ バックアップ リストア Amazon S3

30 参考情報 AWS Storage Gateway Blog User Guide st/userguide/gettingstarted.html FAQ

31 VM Import/Export AWS マイスターシリーズ Reloaded!

32 VM Import/Export データセンターの VM アプリケーションの Amazon EC2 への移行 VM Import のプロセスにより 既存の VM イメージをお客様の環境から Amazon EC2 にインポート Auto Scaling Elastic Load Balancing CloudWatch が利用可能 VM イメージのディザスタリカバリ用イメージの作成 バックアップまたはディザスタリカバリのために VM イメージをインポートし AMI として保管 EC2 および S3 の標準的な使用料金のみで利用可能

33 VM ImportによるバックアップからEC2への復旧 Amazon Route 53 既存 DC m 3 名前を切り替える EC2 2S3 から EBS を作成 既存サーバー AWS VM Import 1AMI から EC2 を起動 保存ファイル AWS Import/Export 郵送 AMI

34 VM Import 既存の仮想マシンをそのまま Amazon EC2 にインポートすることが可能 Windows Server 2003 R2 Windows Server 2008 / R2 以下の仮想ディスクフォーマットに対応 VMware vsphere VMDK Microsoft Hyper-V VHD Citrix XenServer VHD

35 VM Import による仮想マシンのアップロード (1/2) アップロードを行う前にかならず管理用リモートデスクトップサービスを有効にしておくこと VMware/Hyper-V/XenServer から OVF 形式で仮想マシンをエクスポート

36 VM Import による仮想マシンのアップロード (2/3) ec2-import-intance コマンドを使用して仮想マシンイメージをアップロード ec2-import-instance DISK_IMAGE_FILENAME -t INSTANCETYPE -f FORMAT -a ARCHITECTURE-SYSTEM -b S3_BUCKET_NAME -o OWNER -w SECRETKEY 例 :ec2-import-intance Windows_Server_2008_R2.vmdk t m1.small f VMDK a x86-64 b mybucket -o AKIAIOSFODNN7EXAMPLE -w wjalrxutnfemi/k7mdeng/bpxrficyexamplekey

37 VM Import による仮想マシンのアップロード (3/3) 仮想マシンのイメージが EC2 にアップロードされると 自動的にイメージのコンバージョンタスクが実行される ec2-decribe-conversion-tasks コマンドによりタスク ID を指定してコンバージョンのステータスを確認することが可能 例 :ec2-describe-conversion-tasks import-i-ffvko9js タスクが完了すると Management Console または ec2-startinstances コマンドでインスタンスを起動可能アップロードに使用されたファイルが S3 バケットに保存されているため ec2-delete-disk-image コマンドを使用して削除しておく 例 :ec2-delete-disk-image t import-i-ffvko9js -o AKIAIOSFODNN7EXAMPLE -w wjalrxutnfemi/k7mdeng/bpxrficyexamplekey

38 Windows VM のライセンシングモデル Windows VM イメージをインポートすると Windows Server ライセンスキーが AWS によって用意される 既存の Windows ライセンスは使用されないため オンプレミス環境にて再利用可能

39 Amazon EC2 VM Import Connector for VMware vcenter VMware vcenter と連携して VMware vsphere Client から仮想マシンのインポートが可能 VMware ESX 4.0/4.1/5.0 VMware vcenter 4.0/4.1/5.0 仮想アプライアンスとしての提供 OVF 形式で VMware ESX 上にデプロイ可能前提条件 物理メモリ 256MB ディスク容量 250GB 以上 DHCP サーバー

40 Amazon EC2 VM Import Connector 仮想アプライアンスの実行 起動した仮想アプライアンスを選択してコンソールを開く Management Website および Management Password が表示される

41 Amazon EC2 VM Import Connector for VMware vcenter ブラウザの起動 ブラウザを起動し Management Website に接続する Management Password を入力してログイン

42 Connector Status によるステータスの確認 vsphere Frontend AWS Upload Daemon AWS Connectivity ステータスが [OK] となっていることを確認 Register Now をクリックして vcenter を登録

43 vcenter Connector Registration vcenter の IP アドレス ユーザー名およびパスワードを入力し Register Connector with vcenter をクリック

44 vcenter Connector Registratonの確認 vcenter Connector registered with the vcenter Server successfully と表示されたら登録 うまくいかない場合は vcenterが正常に動作してるか確認

45 Connector Status の確認 Connector Status がすべて OK と表示されたら設定完了 この時点で vsphere Client に Import to EC2 タブが追加される

46 AWS Credentials の入力 vsphere Client を使用して Import to EC2 タブを開くと Access Key ID と Secret Access Key の入力を求められる

47 Instance Parameters の入力 必要なパラメータを入力して Import To EC2 Import をクリックすると 自動的に VM を EC2 にインポートする Launch in VPC オプションにより VPC での起動も可能

48 VM Export によるインスタンスのエクスポート (1/2) VM Import したインスタンスを AWS 外にエクスポートするためのコマンド EC2 上で作成したインスタンスは Export 不可 Export 先となる S3 バケットへのアクセス権の付与 に対して WRITE および READ_ACL の権限が必要

49 VM Exportによるインスタンスのエクス ポート(2/2) エクスポートしたインスタンスはS3のバケットにOVF形 式で格納される ec2-create-instance-export-task instance_id -e target_environment -f disk_image_format [-c container_format] -b S3_bucket [-p S3_prefix] [-d description] 例 ec2-create-instance-export-task i-c5fc87c5 e vmware -b gentaw ec2-describe-export-tasksコマンドでタスクの状態を 監視

50 VM Import/Export の注意点 IP アドレスの設定はインポート時に引き継がれない あらかじめ DHCP の設定にしておくインポートする VM に複数の仮想 NIC がある場合 NIC の設定はリセットされる 必要に応じて ENI(Elastic Network ) で仮想 NIC を追加 Amazon EC2 VM Import Connector for VMware vcenter では EC2 へのインポートのみ 現在のところ Windows のみサポート

51 まとめ データセンターの VM アプリケーションの Amazon EC2 への移行 VM Import のプロセスにより 既存の VM イメージをお客様の環境から Amazon EC2 にインポート Auto Scaling Elastic Load Balancing CloudWatch が利用可能 VM イメージのディザスタリカバリ用イメージの作成 バックアップまたはディザスタリカバリのために VM イメージをインポートし AMI として保管 EC2 および S3 の標準的な使用料金のみで利用可能

52 参考情報 VM Import/Export Using Instances of Your Virtual Machine in Amazon EC2 UsingVirtualMachinesinAmazonEC2.html?r=9064 Using the Amazon EC2 VM Import Connector to Import Your Virtual Machine to Amazon EC2 UsingEC2VMImportConnector.html

53 AWS Support 日本語でのサポートをご提供しております ベーシックデベロッパービジネスエンタープライズ サポートフォーラム利用可能利用可能利用可能利用可能 サポートへのコンタクト 最速初期応答 EC2 の健全性エラーが発生した場合 不可 コンタクトフォーム 12 時間以内 ( 営業時間内 ) 電話 チャット コンタクトフォーム 電話 チャット コンタクトフォーム 1 時間 15 分 連絡先登録 1 5 無制限 24/365 対応なしなしありあり 上級サポートエンジニアへの直接ルーティング なしなしありあり 専任スタッフなしなしなしあり 特別サポートなしなしなしあり 料金 ( 月額 ) 無料 $49 AWS 利用総額の $0~$10K: 10% $10K~$80K: 7% $80K~$250K: 5% $250K~ 3% ( 最低 $100) AWS 利用総額の $0~$150K: 10% $150K~$500K: 7% $500K~$1000K: 5% $1000K~ 3% ( 最低 $15K)

54 Q & A Copyright 2011 Amazon Web Services