Microsoft Word - A_ アジアマンスリー.doc

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft Word - A_ アジアマンスリー.doc"

Transcription

1 Asia Trends / マクロ経済分析レポート アジア経済マンスリー ( 年 月 ) ~ 早くも景気に底入れ感の高まるアジア 関係深化を図る意義は ~ 発表日 : 年 月 日 ( 水 ) < 各国経済の現状判断 > 韓国 台湾 香港 シンガポール マレーシア タイ インドネシア フィリピン 方向性 第一生命経済研究所経済調査部担当副主任エコノミスト西濵徹 (--) コメント 中国向け ( 含 香港 ) 輸出が 月を底に上昇し 生産に底入れ感が強まる ただ 先進国向け輸出の落ち込みはカバー出来ず 雇用に依然調整圧力続く 景気対策で- 月期は上昇も 本格的回復には時間を要する状況 外需で韓国との熾烈な競争が続く中 経済の外需依存度の高さがネックに 馬政権は対中関係改善を進めており 中国との経済一体化への期待あるも 内需の弱さから実体経済の底入れは後ずれする可能性が残る 実体経済は中国の景気対策の効果が及んでいないが 資本市場の期待感から相場上昇に繋がっている 経済の輸出依存度の高さから 貿易量と金融取引量の回復が景気底入れの必要条件となっている 輸出依存型の都市国家にとり 中国の景気対策による貿易量増加は追い風だが 先進国向け輸出を中心とする製造業や 金融危機以降のサービス業の環境悪化から - 月期の実質 GDP 成長率は引き続き厳しい状況が続く 中国の景気対策で中国向け ( 含 香港 ) 輸出が年明け以降増加し 輸出及び生産に底入れの兆しがある ただし 同国の主力産業である高付加価値品は多くが先進国向けのため 本格的な景気底入れにはその回復が必要 政治的混乱が続く中 景気対策を巡る国会審議も中断するなど 景気の先行きは不透明感が強まっている 国際イメージ悪化で主要産業の観光も下押しが避けられず 年間を通じて厳しい景気動向が続く可能性が高い 中国の景気対策の効果で中国向け ( 含 香港 ) 輸出に底入れ感のほか 世界的な景気底入れ機運から資源価格も上値を模索する動きが強まる 内需は底堅いが 雇用環境の悪化などのマイナス材料もあり 不透明感は続く 世界的な景気底入れ感から労働者送金も反転し始め 個人消費は底堅い 中国 ( 含 香港 ) 向け輸出に底入れ感も 米国向けが奮わず設備投資に下押し材料が続いており 実体経済の本格回復は先になる見通し 個人消費は依然底堅さが続き インフレ率の低下も好材料となる見通し 政府の景気対策の具体像が不透明なベトナム中 隣国中国の景気対策の効果も及び 景気底入れ感の一層の強まりを呈し始めている 方向性は 経済の見通しや政治及び政策の動向を総合的に勘案して判断した 前後 ~ ヶ月のモメンタムを示しています 景気に明るさ見えつつある中 各国は景気の底割れ回避から景気刺激を行うも 隠れた 保護主義の懸念 昨秋の金融危機以降 大幅な景気失速に直面したアジア新興国だが 早くもその方向性に薄日が差し始めている 中国の景気対策でアジアからの中国向け輸出が底入れしており 輸出の押し上げが生産の改善に繋がっているとみられる ただ アジアの主要輸出市場である米国や EU 日本など先進国の需要は依然回復せず 設備稼働率は低レベルでの推移が続いている 景気に底入れ感が高まっている一方 足元の勢いは以前のような力強さに欠けており 各国は景気の腰折れを防ぐべく金融 財政双方から景気刺激に向けた取り組みを進めている 近年の経済成長が過度に外需に依存していたため 世界同時不況による外需の激減が景気失速を招いた反省から 各国が打ち出した景気刺激策は内需 中でも個人消費の喚起を目的とするものが多い しかし 一部の国では 内需喚起の財政政策を名目に 輸出激減で生産の落ち込んだ自国産業の保護を目的とする 保護主義 的な施策も現れている 一般に保護主義政策といえば 関税障壁や購入義務付けなどが思い浮かぶ しかし 一連の対策では自国製品の購入に対する補助金給付など 一見すると消費喚起に見えるが 内実は自国産業保護を企図するものも多い 昨年来 国際会議などではこうした動きを牽制する動きが続いてきたが 今のところはそうした取り組みも十分な効果を挙げていない 保護主義を採る国が持ち出す 小国の論理 しかし 閉鎖性がもたらす中長期的な課題は歴史が証明する こうした保護主義的な施策を採る国の多くは 人口の少なさを背景とする自国市場の小ささと 経済の外需依存度が高水準であるため 内需喚起に向けて官需が民需をバックアップする必要があるとする 小国の論理 を持ち出す傾向が強い 確かに 昨年後半以降の世界的な景気失速は急激であり 各国がその対応に手間取ったことは否めない 特に 経済の輸出依存度の高い NIES や ASEAN を抱えるアジアでは その影響が色

2 / 濃く現れた国も多く これまでの開放路線からの揺り戻しが起こっているのは理解出来る ただ アジアの工業国の多くは自発的に産業基盤が生まれ育った国ではなく 海外からの技術移転で成長してきており 海外との繋がりは産業の高度化 ひいては経済成長に欠かせない要素となっている 保護主義的な施策に走れば 短期的には景気の押し上げに繋がることが期待される しかし 中長期的には 海外市場に向けたコスト競争力を失うのみならず 海外からの技術移転の機会が削がれることで成長機会を失うことにも繋がりかねない 外国資本に対して国内市場を閉鎖した国の多くは かつての共産圏やインドのように 生産性やコスト競争力の低さが経済成長のボトルネックになることは歴史が証明している 足元では他地域に比べて景気回復の速さで注目を集めるアジアだが 近視眼的な政策が中長期的な成長力を削ぐ可能性が危惧される アジア経済を大きな枠組みで捉え 成長センターとして活性化させる取り組みはわが国の将来に不可欠 こうした問題に対し アジアを一つの巨大市場として捉える発想が求められる アジア地域では 各国それぞれ人種も違えば経済体制も異なっており 経済統合のハードルが高いことは言を待たない 金融危機以降 わが国は ASEAN を中心とするアジア新興国に対して チェンマイ イニシアティブ を拡充した ASEAN+ を主導しつつ 危機克服に向けた道筋作りに貢献してきた しかし 中国の景気対策効果がアジア新興国の景気の牽引に繋がっていること また アジアの外貨融通に際して中国元との大規模な通貨スワップを行うなど将来の 人民元通貨圏構想 に繋がりかねない動きも活発化していることから 日本のアジアにおける役割は霞んでいるように見える 麻生総理は 先日表明した アジア所得倍増構想 の具体案として わが国のアジア支援策の具体的枠組 ( 単位 : 億ドル ) アジア地域に対して ODA や貿易保険などを用いて最大で総額 億対象金額ドル ( 約. 兆円 ) の支援を行う方針を明らかにしている こうし ODAによる支援最大 た取り組みは 中長期的なアジアの潜在成長率を高める観点では一貿易保険枠 ( インフラ開発向け ) JBIC 融資 ( 環境投資支援 ) 定の貢献が期待される また わが国にとっても 安定的な成長を貿易金融支援 ( 貿易信用補完 ) 希求するには 先進国のみならずアジアを中心とする新興国の需要総額 ( 出所 ) 外務省 HP より第一生命経済研究所作成を如何に取り込むかが重要な鍵を握る そういう観点では アジアの中にある 閉ざされたドア を巧く開かせ 開放政策を維持することが当該国にとって利益となることを理解させるような対応 対策を講じていく必要がある その観点では 中国によるアジア各国に対する外貨スワップ支援は 緊急性の面から見ても時宜に適った対応であったと言える 一方 わが国は IMF などの国際機関を通じた支援の実施に拘ったため 支援は足の遅さのみならず 顔の見えなさ にも繋がり アジア内での存在感を充分に発揮出来ていない 折りしも国際機関の改革論議が強まる中 アジア各国は国際機関内での発言力拡大の機会を模索しているが わが国がアジアの一員としてアジア主導での持続的な経済成長の達成に向けた主体的な貢献を図ることが求められるのではないか 先般の ADB( アジア開発銀行 ) 増資論議では わが国が総裁輩出国という事情もあるが 最終合意への足掛かりを作るなど その功績は小さくない わが国が 顔の見える援助 を旗印に エゴを剥き出しに援助をばら撒くのは良策ではない アジアを 成長センター と認識するならば 市場アクセスの改善に向けてアジア諸国との EPA や FTA 締結への取り組みを進めることが一層求められる 国内には依然 市場開放に対する懐疑的な意見が残るが 変革の放棄は自己の没落を意味する 成長する市場を睨みつつ その市場に適応する自国の制度 体制整備を図ることが中長期的な持続可能な成長に繋がり そうした取り組みにこそわが国が進む道は開けてくる

3 < 韓国主要経済指標 > 月の輸出は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から減少率が縮小した 中国の景気対策による需要増加で 月を底に中国向け ( 含む香港向け ) が増加に転じており 輸出全体が押し上げられている 一方の輸入は 主要輸入財の原油などの市況下落が影響しており 前年同月比.% と前月 ( 同.%) とほぼ同じ減少率が続いている 結果 貿易収支は+. 億ドルの黒字と ヶ月連続で過去最高の黒字幅を記録している 先行きは 輸出の増加による生産の回復が原料輸入の増大を招く懸念があるが 商品市況は昨年の同時期に比べて大幅に低下しており 貿易収支 ひいては対外ポジションの急激な悪化は免れるとみられる 図表 KR- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 個人消費 政府消費 資本投資 在庫投資 純輸出 不突合 GDP 図表 KR- 半導体の動向 ( 前年比 ) 出荷 在庫 図表 KR- 失業率の推移図表 KR- 小売販売指数の推移 ( 前年比 ) 雇用者数対前年差 ( 右 ) 失業率 ( 千人 ) 図表 KR- 貿易動向 図表 KR- 設備投資関連指標の推移 鉱工業生産 ヶ月移動平均平均設備稼働率 ( 右 ) 名目ベース 実質ベース / 収支尻 ( 右 ) 輸入輸出

4 / < 韓国主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比 +.% と前月 ( 同 +.%) から一段と伸びが鈍化 前月比も+.% と前月 ( 同 +.%) から落ち着いており 商品市況の下落 通貨ウォン高による輸入物価の安定 雇用悪化による個人消費の弱さが影響している 国際金融環境の一服から為替相場は落ち着いている上 雇用環境の急激な改善が見込まれない中で需要の急回復も見込めず 物価は当面安定的な推移が期待される 韓国銀行は 日に定例の金融政策委員会を開催し 政策金利を ヶ月連続で.% に据え置いた 国際金融情勢に一服感が強まっていることでインフレも落ち着きを取り戻し - 月期の GDP をはじめ 輸出や生産に底入れの兆しも強まっており 金融危機以降に実施した計 bp の大幅利下げや政府による大規模景気対策の効果を見極めたいとの意図が働いた ただ 金融当局は信用リスクの顕在化や 国内資金市場が短期取引中心となっていることに懸念を表しており 当面は緩和姿勢を持続させるとみられる 図表 KR- 物価動向 ( 前年比 ) 図表 KR- 政策金利の推移 食料品住宅運輸通信その他 CPI. コールレート翌日物誘導目標水準 図表 KR- 為替動向 ( 月次 ) 図表 KR- 株価の推移 (KOSPI 月中平均 ) (USD/KRW) (//=) 図表 KR- 為替動向 ( 日次 ) 図表 KR- 株価の推移 (KOSPI 日次 ) (USD/KRW) / / / / / / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg

5 < 台湾主要経済指標 > - 月期の実質 GDP 成長率は 前年同月比.% と前期 ( 同.%) から一段と減速 四半期ベースで過去最低となった 輸出の GDP 比が 割強と経済の外需依存度が高く 世界的な需要縮小で輸出が前年比.% と激減したことが影響した 輸出減による生産低迷が雇用悪化を招き 個人消費も振るわず内外需ともに減少した 景気対策や中国向け輸出の底入れで - 月期以降は回復に転じるとみられるが 当面は緩やかな回復に留まると予想される 月の輸出は 前年同月比.% と中国向け輸出の底入れで前月 ( 同.%) から減少率は若干縮小したが 先進国向け輸出の低迷で大幅マイナスが続く 輸入も商品市況の下落と需要低迷から前年比.% と大幅な落ち込みが続き 貿易収支は+. 億ドルの黒字を計上した 対中関係の改善が進む中 中国向け輸出はウォン安を背景に価格競争力の高い韓国との間で競争が激化し 厳しい環境が続くと予想される 図表 TW- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 個人消費 政府消費 資本形成 在庫投資 純輸出 GDP 図表 TW- 輸出受注の動向 ( 前年比 ) 電子機器全体情報通信 - 図表 TW- 雇用環境の動向図表 TW- 消費動向 ( 小売販売指数 ) 就業者数対前年差 ( 右 ) 失業率 ( 千人 ) 図表 TW- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 / - 図表 TW- 電子機器の在庫 出荷動向の推移 出荷 在庫 - - ヶ月移動平均 - - -

6 / < 台湾主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) からマイナス幅が若干拡大 ただ 前月比は +.% と前月 ( 同 +.%) から伸び率が拡大している 世界的な景気底入れ感の高まりから 原油価格が徐々に上昇するなどの影響が出ていることで 前月比が押し上げられている格好だ ただし 輸出減による雇用への悪影響が続く中 個人消費は依然弱含みが続いており 先行きもデフレ懸念が燻るのは避けられない 図表 TW- 物価動向 ( 前年比 ) 図表 TW- 政策金利の推移 食料品 服飾品. 住宅運輸 通信 その他 CPI (USD/NTD) 図表 TW- 為替動向 ( 月次 ) 図表 TW- 株価の推移 ( 加権指数 月中平均 ) (=) (USD/NTD) 図表 TW- 為替動向 ( 日次 ) 図表 TW- 株価の推移 ( 加権指数 日次 ). / / / / / / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg

7 < 香港主要経済指標 > - 月期の実質 GDP 成長率は 前年同月比.% と前期 ( 同.%) から減速 前期比 ( 季調済 ).% と前期 ( 同.%) を上回るマイナスとなり 景気は一段と厳しさを増した 隣国中国の大規模景気対策にも拘らず世界的な貿易縮小が進んでいることに加え 金融取引の縮小は不動産や株式などの資産市場を冷え込ませ 内外需ともに厳しい環境が続いている こうした状況を受け 香港政府は 億 HK ドル (. 億ドル ) の景気刺激策を打ち出したが 世界経済の動向に左右される展開が続くと予想される 月の輸出は米ドル試算値ベース前年同月比.% と前月 ( 同.%) から減少率は若干縮小したが 依然大幅マイナスが続く 中国の景気対策にも拘らず 世界的な需要縮小による貿易の低迷が響く 一方の輸入は 商品市況の下落と内需低迷を背景に同.% と前月 ( 同.%) から減少率が拡大し 貿易収支は. 億ドルの赤字が続く 世界的な需要回復が見込めない中 貿易収支の改善は当面期待出来ない ( 千人 ) 図表 HK- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 個人消費 政府消費 資本投資 在庫投資 純輸出 不突合 図表 HK- 来訪旅行者数の動向図表 HK- 小売販売指数 ( 前年比 ) 中国からその他旅客者数 図表 HK- 雇用環境の動向図表 HK- 不動産価格の推移 ( 前年比 ) 就業者数対前年差 ( 右 ) 失業率 ( 季調済 ) ( 千人 ) 図表 HK- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 住宅価格 / - - ヶ月移動平均 - オフィス価格

8 < 香港主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比 +.% と前月 ( 同 +.%) から伸び率が縮小 前月比でも+.% と前月 ( 同 +.%) から低下し 内需の弱さを映す 商品市況の下落に加え 日用品の多くを中国経由で輸入する同国では 足元での通貨 HK ドルの対中国元レートの落ち着きも物価安定に寄与している なお 株式相場のみならず住宅市場でも底入れの兆候が出始めているが オフィス需要は依然厳しい 企業業績の改善期待が薄い中では 雇用の不透明感から需要の回復は限定的とみられ 物価も低迷が続くと予想される 図表 HK- 物価動向 ( 前年比 ) 食料品 住宅 公共サーヒ ス 運輸 その他 CPI / 図表 HK- 政策金利 ( 割引基準金利 ) の推移 (USD/HKD). 図表 HK- 為替動向 ( 月次 ) 図表 HK- 株価の推移 ( ハンセン指数 月中平均 ) 対米ドル 対中国元 ( 右 ) (CNY/HKD) (//=) (USD/HKD) 図表 HK- 為替動向 ( 日次 ) 図表 HK- 株価の推移 ( ハンセン指数 日次 ) 対米ドル対中国元 ( 右 ). / / / / / (CNY/HKD) ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg. / / / / /

9 < シンガポール主要経済指標 > - 月期の実質 GDP 成長率は 前年同期比.% と前期 ( 同.%) から大幅に下落した 前期比年率では.% と前期 ( 同.%) から減速幅が若干縮小したが 景気の底が見えない状況を示した 政府は / 年度予算を 月から ヶ月前倒しで実行するなどの景気対策に取り組んでいるが 世界的な景気低迷で貿易量と金融取引の縮小は 貿易と金融のハブを目指してきた同国を直撃した 政府は 年の経済成長率見通しを前年比 ~ % と大幅なマイナスに陥るとしており 当面は厳しい環境が続くとしている 月の非石油輸出は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から減少率が拡大し 中国向け輸出の底堅さにも拘らず 先進国の需要低迷が下押しした なお 石油製品を含む総輸出も同.% と原油価格の下落を背景に大幅マイナスが続いている 一方の輸入も 商品市況の下落に加えて内需の弱さを映し 同.% ととなり 貿易収支は+. 億 SG ドルの大幅黒字が続いている 図表 SG- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) - - 個人消費 政府消費 資本投資 - 在庫投資純輸出不突合 GDP - 図表 SG- 鉱工業生産の推移 ( 前年比 ) 図表 SG- 小売販売指数の推移 ( 前年比 ) - 図表 SG- 雇用環境の動向 就業者数前年差 ( 右 ) 失業率 ヶ月移動平均 ( 千人 ) 図表 SG- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 図表 SG- 来訪者数の推移 / ヶ月移動平均 - ヶ月移動平均 -

10 / < シンガポール主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比.% と前月 ( 同 +.%) から一転してマイナスに突入した 前月比も.% と前月 ( 同.%) からマイナス幅が拡大し 特に住宅価格の大幅な下落が物価全体を押し下げた 同国経済は外需依存度が極めて高く海外経済の動向に左右され易いが 雇用環境の悪化と逆資産効果で内需は一段と勢いを無くしており デフレ基調が強まっている 月以降は 通貨 SG ドルも一転して為替高となっており 輸入物価の押し下げがインフレ圧力を一段と緩和しており 当面はデフレ基調の継続は避けられないとみられる 図表 SG- 物価動向 ( 前年比 ) 食料品住宅運輸 通信その他 CPI 図表 SG- 市場金利の動向 インターバンク ヶ月物平均値. (USD/SGD)..... 図表 SG- 為替動向 ( 月次 ) 図表 SG- 株価の推移 (STI 月中平均 ). 図表 SG- 為替動向 ( 日次 ) 図表 SG- 株価の推移 (STI 日次 ) (USD/SGD) / / / / / / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg

11 / < マレーシア主要経済指標 > 月の輸出は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から減少率が縮小した 中国の景気対策で中国向け輸出 ( 含む香港向け ) が 月を底に上昇し 輸出全体が押し上げられた 一方の輸入は 同.% と前月 ( 同.%) から若干マイナス幅が拡大 商品市況の下落と内需の弱さを映している 結果 貿易収支は +. 億リンギと大幅な黒字を確保しており 対外ポジションの底堅さを支えている 同国経済は輸出依存度が高く 外需の低迷が景気に直結し易い側面がある一方 莫大な貿易収支が経常収支を支え 対外面での堅固さを維持しており 当面はこうした状況が続くと予想される 図表 MY- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 個人消費 政府消費 資本形成 純輸出 GDP - 図表 MY- 経常収支の推移 財 サ 所得収支 移転収支 経常収支 図表 MY- 鉱工業生産の推移 ( 前年比 ) 図表 MY- 自動車販売台数の推移 ( 前年比 ) ヶ月移動平均 ヶ月移動平均 図表 MY- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 図表 MY- 外貨準備高の推移

12 / < マレーシア主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比 +.% と前月 ( 同 +.%) から一段と伸びが鈍化し 前月比でも.% と前月 ( 同.%) 同様にマイナスとなるなど 商品市況の低下と内需の弱さを映したデフレ基調が鮮明となっている 足元の通貨リンギの安定を背景に 輸入依存度の高い食料品価格が落ち着いたほか 雇用 所得環境の悪化を背景にサービス価格も伸びておらず 一段とデフレ圧力が高まる可能性がある (USD/MYR) 図表 MY- 物価動向 ( 前年比 ) 図表 MY- 政策金利 ( 翌日物借入金利 ) 食料品運輸 CPI 公共サーヒ スその他 - 図表 MY- 為替動向 ( 月次 ) 図表 MY- 株価の推移 (KLSE 月中平均 ). (=)..... 年 月以前は翌日物インターバンク金利. (USD/MYR) 図表 MY- 為替動向 ( 日次 ) 図表 MY- 株価の推移 (KLSE 日次 ). / / / / / / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg

13 / < タイ主要経済指標 > - 月期の実質 GDP 成長率は 前年同期比.% と前期 ( 同.%) から一段と景気後退が進んだ 世界経済の低迷で輸出は同.% と前期 ( 同.%) を超える減少となったが 内需低迷で輸入も同.% と激減し 純輸出はプラスに寄与した 景気対策で官需が底堅い一方 民需は完全に力を失った上 企業部門の強力な在庫調整で景気は大幅に下押しされた 在庫調整が進んだことで先行きの重石は取れた一方 内外需ともに厳しい環境が続くとみられ 通年では大幅マイナス成長が避けられないとみられる 月の輸出は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から減少率が拡大 中国の景気対策で中国向け輸出 ( 含む香港向け ) が 月を底に順調に推移するが 世界的な景気低迷で同国の主要輸出品である輸送機器需要が激減し 輸出全体を下押しした 一方の輸入は 商品市況の低下と内需の弱さを映し同.% と大幅マイナスが続き 貿易収支は+. 億ドルと辛うじて黒字を確保したが 経常収支の下押しが懸念される 図表 TH- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 個人消費 政府消費 資本投資 在庫投資 純輸出 不突合 GDP 図表 TH- 経常収支の推移図表 TH- 旅行者数の推移 ( 前年比 ) 貿易収支移転収支経常収支 - 図表 TH- 消費指数の推移 ( 前年比 ) 図表 TH- 設備投資指数の推移 ( 前年比 ) ヶ月移動平均 図表 TH- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 旅行者数 ( 前年比 ) ヶ月移動平均ホテル稼働率 ( 右 ) - ヶ月移動平均

14 / < タイ主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から一段と減少率が拡大した 昨年秋から断続的に実施されている公共サービス向け補助金による料金引き下げに加えて 商品市況の下落が影響している なお 前月比では+.% と前月 ( 同 +.%) を超える伸びが続いており 食料品価格の高止まりが影響しているとみられる ただし 政治的な不安定感が高まる中で消費者マインドの悪化が続いており 内需に下押しの影響が続けばデフレ基調が強まることも懸念される タイ銀行は 日に金融政策委員会を開催し 事前の市場予想を裏切り政策金利を据え置いた 同行は昨年 月以降 景気刺激のため計 bp の利下げを実施し 金利は.% と過去最低水準にある 政治的不安が顕在化する中で財政拡張も順調に進捗しておらず 金融緩和を進めるとみられていたが 現状の対策効果を見極める姿勢を示した ただ - 月期の GDP は悪化が続き 利下げが迫られる可能性は高まっている 図表 TH- 物価動向 ( 前年比 ) 図表 TH- 政策金利 ( 翌日物レポ金利 ) 食料品住宅関連運輸通信その他 CPI 図表 TH- 為替動向 ( 月次 ) 図表 TH- 株価の推移 (SET 月中平均 ) (USD/THB) 図表 TH- 為替動向 ( 日次 ) 図表 TH- 株価の推移 (SET 日次 ) (USD/THB) / / / / / / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg

15 / < インドネシア主要経済指標 > - 月期の実質 GDP 成長率は 前年同期比 +.% と前期 ( 同 +.%) から一段と減速が進んだ 海外経済の低迷で輸出が同.% と大幅マイナスとなるなど外需の激減が影響したが 景気対策の効果もあり 個人消費は同 +.% と底堅さが続くなど 内需主導型経済の堅調さを示した 景気押し上げに国内産業の保護主義策が寄与した懸念があるが 経済の内需寄与度が高いことで 先行きも景気の底堅さが続くと期待される 月の輸出は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から若干減少率が低下した 中国の景気対策で中国向け輸出 ( 含む香港向け ) が 月を底に順調に伸びており 輸出を下支えしているとみられる 一方の輸入は同.% と 商品市況の下落を反映して大幅マイナスが続いており 貿易収支は+. 億ドルの黒字を確保している 資源需要が依然旺盛さを欠く中 貿易黒字の拡大基調は長くは続かないと予想される 図表 ID- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 個人消費 政府消費 資本形成 在庫投資 純輸出 不突合 GDP 図表 ID- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 - - 図表 ID- 経常収支の推移 財 サ 所得収支 移転収支 経常収支 - - 図表 ID- 国際収支の推移 直接投資 証券投資 その他 経常収支 総合収支 図表 ID- 消費者マインドの推移図表 ID- 小売販売指数の推移 ( 前年比 ) ( ポイント ) 期待指数現状指数信頼感指数 ヶ月移動平均 が中立 - - -

16 / < インドネシア主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比 +.% と前月 ( 同 +.%) から伸びが鈍化した なお 前月比では.% と前月 ( 同 +.%) から一転してマイナス入りするなど 食料品と服飾品価格の下落が全体を下押しし 商品市況の下落に加えて 通貨ルピアが落ち着いていることで輸入物価が抑えられていることも影響している 先行きも 雇用環境の悪化で内需が弱含む可能性から デフレ圧力が高まることが懸念される インドネシア銀行は 日に定例の金融政策委員会を開催し 政策金利を bp 引き下げて.% とした 今回で 回連続の利下げとなり 利下げ幅は計 bp となる 同国では財政 金融の両面から景気刺激策が進められているが 足元ではデフレ懸念も出始めており 今後も小幅ながら利下げによる景気刺激が続くと予想される 図表 ID- 物価動向 ( 前年比 ) 食料品 住居 運輸 通信 その他 CPI - 図表 ID- 為替動向 ( 月次 ) 図表 ID- 株価の推移 (JCI 月中平均 ) (USD/IDR) 図表 ID- 政策金利の推移 SBI 日物 BI Rate 年 月以降はBIレート (USD/IDR) 図表 ID- 為替動向 ( 日次 ) 図表 ID- 株価の推移 (JCI 日次 ) / / / / / / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg

17 / < フィリピン主要経済指標 > 月の輸出は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から大きく減少率が低下した 中国の景気対策で中国向け輸出 ( 含む香港向け ) が 月を底に順調に伸びており 輸出全体を押し上げたことが影響した 中国向け輸出は 輸出全体の約 分の を占める上 その大半が半導体などの電子部品であり 中国の景気対策による効果が波及し易い状況にある ただし 同国にとって最大の輸出先である米国経済は依然需要が弱く 本格的な輸出の回復には時間を要するとみられる 図表 PH- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 個人消費 政府消費 資本形成 在庫投資 純輸出 不突合 GDP - - 図表 PH- 経常収支の推移 財 サ所得収支移転収支経常収支 - 図表 PH- 海外労働者送金額の推移 ( 前年比 ) 図表 PH- 中央政府歳出入の推移 ( 前年比 ) 米ドル建 ペソ建 図表 PH- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 - - 図表 PH- 外貨準備高の推移 収支 ( 右 ) 歳入歳出 ( 百万ドル ) ( 十億ペソ )

18 / < フィリピン主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比 +.% と前月 ( 同 +.%) から大幅に伸びが鈍化した なお 前月比では +.% と前月 ( 同 +.%) から加速しており 世界的な景気底入れ感の高まりを反映して原油価格が上昇する中 これらの輸入依存度の高さが物価の押し上げに寄与した また サービス価格も同 +.% と一転してプラスとなるなど 内需依存型経済の底堅さを示している とはいえ 国内の雇用環境の悪化が進んでいる上 商品市況の低下もあり 先行きはインフレ圧力の後退が一段と進むとみられ 内需の勢いが弱まる事態となれば デフレ圧力の懸念も生じるとみられる 図表 PH- 物価動向 ( 前年比 ) 食料品 住宅 燃料 サービス その他 CPI 図表 PH- 政策金利の推移 - 図表 PH- 為替動向 ( 月次 ) 図表 PH- 株価の推移 (PSE 月中平均 ) (USD/PHP) (USD/PHP).. 図表 PH- 為替動向 ( 日次 ) 図表 PH- 株価の推移 (PSE 日次 ).... / / / / / / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg

19 / < ベトナム主要経済指標 > 月の輸出は 前年同月比.% と前月 ( 同.%) から減少率が拡大した 同国も他のアジア新興国同様に 中国の景気対策で中国向け輸出 ( 含む香港 ) は堅調に推移している しかし 同国の輸出は ASEAN をはじめとするその他アジア新興国向けの割合が高い上 アジア新興国の景気底入れには依然時間を要するとみられる 経済の輸出依存度が比較的高い同国にとって 景気は当面厳しい景気が続くとみられる 図表 VN- 実質 GDP 成長率 ( 前年比 ) 農林漁業 鉱工業 建設業 サービス業 GDP - 図表 VN- 直接投資認可額の推移図表 VN- 来訪者数の推移 ( 前年比 ) 図表 VN- 鉱工業生産の推移 ( 前年比 ) 図表 VN- 小売売上高の推移 ( 前年比 ) ヶ月移動平均 図表 VN- 貿易動向 収支尻 ( 右 ) 輸出輸入 - ヶ月移動平均 ヶ月移動平均 ( 参考 ) インフレ率

20 / < ベトナム主要経済指標 > 月の消費者物価は 前年同月比 +.% と前月 ( 同 +.%) から大きく伸びが低下 商品市況の下落が影響したと考えられる なお 前月比では+.% と前月 ( 同 +.%) に続きゼロ近傍に留まっており インフレ圧力は完全に後退したことを示している 先行きも年半ばに掛けては一段とインフレ率の低下が進むと期待される 金融当局は 日に金融政策委員会を開催し 主要政策金利をすべて据え置く旨を公表した 金融危機以降 市中の流動性不足に対応するため 当局は繰り返し利下げによる景気刺激を行ってきたが 国際金融環境が一段落している上 個人消費の底堅さなど景気刺激効果の一端がみられることで 様子見の姿勢を採ったと考えられる ただし 依然として利下げ余地がある中で 景気動向を睨みつつ 再び利下げ基調に転じる可能性は高いと考えられる (USD/VND) (USD/VND) 図表 VN- 物価動向 ( 前年比 ) 食料品 運輸 通信 住宅 その他 CPI - 図表 VN- 為替動向 ( 月次 ) 図表 VN- 株価の推移 (VN 指数 月中平均 ) 図表 VN- 為替動向 ( 日次 ) 図表 VN- 株価の推移 (VN 指数 日次 ) / / / / / ( 出所 )Bloomberg ( 出所 )Bloomberg 図表 VN- 金融政策の推移 貸出基準金利リバースレポ金利レポ金利預金準備率 / / / / /.... 以上

○ユーロ

○ユーロ ASIA Indicators 1/5 定例経済指標レポート ASEAN 諸国は軒並み予想外の景気加速 (Asia Weekly (2/18~2/22)) ~ タイ中銀は政府の圧力に負けず 金利据え置きを決定 ~ 発表日 :2013 年 2 月 25 日 ( 月 ) 経済指標の振り返り 第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト西濵徹 (03-5221-4522) 発表日指標 イベントなど結果コンセンサス前回

More information

3_2

3_2 三井住友信託銀行調査月報 1 年 7 月号 中国の景気減速の影響をどう見るか < 要旨 > 中国の景気減速が続いている 工業生産や電力生産量の伸びは低下傾向にあり 中国人民銀行は貸出基準金利を 3 年半ぶりに引き下げ景気重視に舵を切った 景気減速とともに中国の輸入が頭打ちになっているが その動きには地域差が見られ 中部 西部 東北といった内陸部に比べて沿海部 ( 東部 ) の落ち込みが大きい 全世界的な景気鈍化で中国の輸出基地である沿岸部からの輸出が伸び悩み

More information

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E >

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E > マーケットフォーカス ( アジア市場 ) 1 年 3 月号 各国の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) の推移 経済 各国の消費者物価指数 ( 前年同月比 ) の推移 各国の政策金利の推移 ご参考資料 1 年 3 月 1 日 1 (1 年 1 1 月期 ~17 年 1 1 月期 四半期 ) インドネシア フィリピン 中国 1 (15 年 月 ~1 年 月 月次 ) インドネシアフィリピン 中国

More information

Microsoft Word - A_ _タイ経済事情.doc

Microsoft Word - A_ _タイ経済事情.doc Asia Trends 1/5 マクロ経済分析レポート タイ経済事情 : 物価上昇リスクへの予防的対応で利上げ実施 ~ 政情不安は燻るが 景気拡大や食料品価格上昇などで物価上昇懸念高まる ~ 発表日 :2010 年 7 月 15 日 ( 木 ) 第一生命経済研究所経済調査部担当副主任エコノミスト西濵徹 (03-5221-4522) ( 要旨 ) タイ銀行は 14 日に開催した定例会合で政策金利を25bp

More information

Microsoft Word - A_200810XX_インドネシア経済事情.doc

Microsoft Word - A_200810XX_インドネシア経済事情.doc Asia Trends マクロ経済分析レポート インドネシア経済事情 : 内需鈍化基調もインフレ牽制姿勢を強化 ~ 内需に鈍化の兆し 外需に不透明感が増す中 金融政策はインフレ抑制を至上命題とし続ける ~ 発表日 : 年 月 日 ( 水 ) 1/ 第一生命経済研究所経済調査部担当副主任エコノミスト西濵徹 (3-1-) ( 要旨 ) 7 日 インドネシア銀行は金融政策委員会を開催し 政策金利をbp 引き上げて9.%

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化 ニッセイ基礎研究所 218-5-9 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (5 月号 ) ~ 輸出は好調も 旧正月の影響を均せば増勢鈍化 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-3512-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 18 年 3 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 1. 増 ( 前月 : 同 8.6% 増 )

More information

中国、財新サービス業PMIは4ヶ月ぶりの低水準に(Asia Weekly(3/4~3/8)) | 第一生命経済研究所 西濵徹

中国、財新サービス業PMIは4ヶ月ぶりの低水準に(Asia Weekly(3/4~3/8)) | 第一生命経済研究所 西濵徹 1 / 5 発表日 :2019 年 3 月 8 日 ( 金 ) 中国 財新サービス業 PMI は 4 ヶ月ぶりの低水準に (Asia Weekly(3/4~3/8)) ~ 新規受注の大幅減が下押し圧力になるも 先行きに対する期待は依然高水準 ~ 経済指標の振り返り 第一生命経済研究所調査研究本部経済調査部 主席エコノミスト西濵徹 ( :03-5221-4522) 発表日 指標 イベントなど 結果 コンセンサス

More information

[000]目次.indd

[000]目次.indd 第 4 部 1 マクロ経済動向 (1)GDP と物価 2008 年の米投資銀行リーマン ブラザースの破綻以降 深刻化した世界金融危機は 経済に大きな影響を与え 実質経済成長率は2009 年には0.7% にまで低下した その後 2010 年には 1997 年のアジア通貨危機後に見せたV 字回復の再現とも言うべき目覚ましい回復を見せ 6.5% の成長を達成した しかし 2011 年には欧州の財政危機の影響を受け

More information

Microsoft Word - 20_2

Microsoft Word - 20_2 三井住友信託銀行調査月報 1 年 1 月号 海外資金に揺さぶられる新興国の銀行 < 要旨 > リーマンショック以降 海外からの新興国向け与信残高が増加してきた 中でも経常赤字国では海外金融機関を通じた与信の増加スピードが速く 部門別に見るとこの間特に存在感を増してきたのが銀行部門向け与信である 銀行部門への海外与信残高の増加は その国の経済情勢が悪化して与信減少が始まった場合 国内における信用収縮を引き起こして実体経済への悪影響を増幅する可能性を高める

More information

○ユーロ

○ユーロ ASIA Indicators 1/5 定例経済指標レポート 韓国 景気低迷を脱却できず刺激策発動 (Asia Weekly (7/21~7/25)) ~NZ 準備銀 先行きは利上げペースにブレーキの可能性 ~ 発表日 :2014 年 7 月 25 日 ( 金 ) 経済指標の振り返り 第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト西濵徹 (03-5221-4522) 発表日指標 イベントなど結果コンセンサス前回

More information

untitled

untitled 平成 22 年 12 月 16 日経済調査室 概況ユーロ圏は経済が好調なこともあり 緩やかな回復基調にある 但し 域内での成長率格差は依然残っており 二極化が続いている 第 3 四半期の実質 GDP 成長率は前期比 0.4%( 前年比 1.9%) と 前期の同 %( 同 2.0%) から減速した 需要項目別にみると 個人消費や政府消費の伸びが若干加速した一方で 在庫調整進展の効果が剥落してきていることから

More information

金融政策決定会合における主な意見

金融政策決定会合における主な意見 公表時間 1 月 31 日 ( 水 )8 時 50 分 金融政策決定会合における主な意見 (2018 年 1 月 22 23 日開催分 ) 1 201 8. 1. 31 日本銀行 Ⅰ. 金融経済情勢に関する意見 ( 経済情勢 ) 先進国と新興国がバランスよく成長する中 生産 貿易活動の活発化を通じて 製造業サイクルが好転し始めていることなどから 世界経済は 当面 しっかりとした成長を続けると考えている

More information

中国:PMI が示唆する生産・輸出の底打ち時期

中国:PMI が示唆する生産・輸出の底打ち時期 Economic Report ~ 海外情報 ~ 212 年 4 月 19 日全 8 頁中国 :PMI が示唆する生産 輸出の底打ち時期 経済調査部齋藤尚登新田尭之工業生産は 212 年 1 月 ~2 月に 輸出は 3 月 ~ 月に底打ちか [ 要約 ] 国家統計局の製造業 PMI は 2 月の 1. から 3 月には 3.1 へと大幅に改善した一方 HSBC の製造業 PMI は 2 月の 49.6

More information

現代資本主義論

現代資本主義論 終章世界的金融危機と 薄氷の帝国アメリカ 第 1 節 2008 年秋以降の世界的金融 経済危機と 危うい循環 (1) 世界的金融 経済危機の発生 (a) サブプライム ローンの行き詰まりケース シラー 20 都市住宅価格指数 220 200 180 160 140 120 100 80 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 2006 年半ば 住宅価格低下 住宅価格上昇に依存した景気上昇にブレーキ

More information

○ユーロ

○ユーロ EURO Indicators 定例経済指標レポート Euro Weekly(1/17~1/1) 発表日 :7 年 1 月 6 日 ( 水 ) ~ 景気先行サーベイは再び低下 ~ 経済指標の振り返り 第一生命経済研究所経済調査部副主任エコノミスト橋本択摩 (3-51-6) 発表日指標 イベントなど結果コンセンサス前回 1/17( 月 ) ( 英 )1 月ライトムーブ住宅価格 ( 前年比 ) ( 欧

More information

<4D F736F F D20819A819A8DC58F49835A C C8E816A2E646F63>

<4D F736F F D20819A819A8DC58F49835A C C8E816A2E646F63> ( 平成 21 年 8 月 ) - 景気は 厳しい状況にあるものの このところ持ち直しの動きがみられる - 先行きについては 当面 雇用情勢が悪化するなかで 厳しい状況が続くとみられるものの 在庫調整の一巡や経済対策の効果に加え 対外経済環境の改善により 景気は持ち直しに向かうことが期待される 一方 生産活動が極めて低い水準にあることなどから 雇用情勢の一層の悪化が懸念される 加えて 世界的な金融危機の影響や世界景気の下振れ懸念など

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ ニッセイ基礎研究所 18-1- 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (1 月号 ) ~ 輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-3512-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 17 年 11 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 15.9% 増と 前月の同 19.6% 増から低下したものの

More information

ブラジル中国インド インドネシア ロシア 図表 新興国の消費者物価上昇率 ( 単位 :%)( 資料 :IMF 世界経済見通し ) 通常であれば 成長率が低下すれば 国内の需給バランスが緩和し むしろ物価は低下するのが自然である しかし 中国以外の カ国は逆に物価上

ブラジル中国インド インドネシア ロシア 図表 新興国の消費者物価上昇率 ( 単位 :%)( 資料 :IMF 世界経済見通し ) 通常であれば 成長率が低下すれば 国内の需給バランスが緩和し むしろ物価は低下するのが自然である しかし 中国以外の カ国は逆に物価上 1 年 3 月 日 JBPress 掲載 景気減速する新興国とマクロ経済の安定を保つ中国のコントラスト 瀬口清之 新興国は軒並み成長率減速と物価上昇圧力に直面 新興国の経済情勢の悪化が目立ってきている 代表的な新興国である ブラジル ロシ ア インド 中国およびインドネシアの 5 か国について 1 年から 13 年までの成長 率の推移を見ると 全ての国が低下傾向を辿ってきていることがわかる ( 図表

More information

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は ( 平成 21 年 4 月 ) - 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある - 先行きについては 当面 悪化が続くとみられるものの 在庫調整が進展するにつれ 悪化のテンポが緩やかになっていくことが期待される ただし 生産活動が極めて低い水準にあることなどから 雇用の大幅な調整が引き続き懸念される 加えて 世界的な金融危機の深刻化や世界景気の一層の下振れ懸念など 景気をさらに下押しするリスクが存在することに留意する必要がある

More information

平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解) 平成 24 年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度 平成 23 年 12 月 22 日閣議了解 1. 平成 23 年度の経済動向及び平成 24 年度の経済見通し (1) 平成 23 年度及び平成 24 年度の主要経済指標 国内総生産 平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 ( ) ( 見込み ) ( 見通し ) 兆円兆円程度兆円程度 % % 程度 % 程度 ( 名目 ) ( 名目 )

More information

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持 ニッセイ基礎研究所 217-1-1 東南アジア経済 ASEAN の貿易統計 (1 月号 ) ~ 輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:3-312-178 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 17 年 8 月のASEAN 主要 6カ国の輸出 ( ドル建て通関ベース ) は前年同月比 16.4% 増と 前月の同 18.4% 増から低下した

More information

(Microsoft Word \214\216\215\206_\203g\203s\203b\203N1\201i2010\224N\223x\214o\215\317\214\251\222\312\202\265\201j.doc)

(Microsoft Word \214\216\215\206_\203g\203s\203b\203N1\201i2010\224N\223x\214o\215\317\214\251\222\312\202\265\201j.doc) 2010 年度経済見通し 2008 年秋のリーマンショックに始まった世界的な金融 経済の混乱は 各国政府 中央銀行の積極的な対応策の採用により 2009 年夏ごろから最悪期を脱しつつある 2009 年 10 月に公表された IMF の経済見通しを見ても ( 表 1) 一年前のものに比べかなり楽観的なものとなっており 世界経済は 2010 年には中国 インドなど新興国の回復により 3% 程度の成長となると見込まれている

More information

Microsoft Word - 18_2

Microsoft Word - 18_2 三井住友信託銀行調査月報 213 年 1 月号 経常赤字新興国で異なる資金調達構造 < 要旨 > 米国 QE3 規模縮小観測が高まる中 経常赤字を抱える新興国では通貨安が進んできた これは経常赤字分の資金調達を海外に依存し 調達の中身によっては赤字ファイナンスに支障をきたすことが懸念されるためである とりわけ直接投資中心の国よりも証券投資やその他投資が中心の国の方が世界金融市場の動きに左右され易く脆弱である

More information

Currency201207

Currency201207 資料基準日 : 資料作成日 : 2 年 7 月 17 日 2 年 7 月 18 日 高金利通貨およびオーストラリア ドル ニュージーランド ドル カナダ ドル ノルウェー クローネ インドネシア ルピアマンスリー レポート ブラジル 南アフリカ メキシコ オーストラリア トルコ ニュージーランド カナダ ノルウェー インドネシア 当資料は 明治安田アセットマネジメント株式会社がお客さまの投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり

More information

Microsoft Word - 15_2

Microsoft Word - 15_2 三井住友信託銀行調査月報 213 年 7 月号 ASEAN 各国の海外資金流出への耐性 < 要旨 > 米国における債券購入措置 (QE3) の規模縮小観測の高まりを受け これまで資金流入が進んできた ASEAN 各国では一転して資金流出による国内経済への影響が懸念されている もっともアジア通貨危機の震源地となったや 現在景気下振れリスクが懸念されるでは 過去に比べて1 海外からの短期与信依存度の低下と

More information

<4D F736F F F696E74202D20837D815B B834A E738FEA816A2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D20837D815B B834A E738FEA816A2E B8CDD8AB B83685D> マーケットフォーカス ( アジア市場 ) 1 年 月号 1 年 月 日 経済 3 各国の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) の推移 ( 年 -1 月期 ~13 年 -1 月期 四半期 ) 中国インドネシアマレーシアフィリピンタイ 各国の消費者物価上昇率 ( 前年同月比 ) の推移 (11 年 1 月 ~1 年 1 月 月次 ) 中国インドネシアマレーシアフィリピンタイ 各国の政策金利の推移 中国マレーシアタイ

More information

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します カナダ経済 金利 為替の見通し < 政策金利 ~ カナダ銀行は政策金利据え置きを維持 > 2.5 2. 1.5 1..5 カナダ政策金利 カナダ 5 年国債金利 216 年 1 月 2 日 1 月 19 日 ( 現地 以下同様 ) カナダ銀行 ( 中央銀行 ) は政策金利 ( 翌日物金利の誘導目標 ) を市場予想通り.5% に据え置くことを発表しました カナダ銀行は声明文で 経済成長の見通しを下方修正するもののインフレに関するリスクはおおむね均衡しており

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし 足元の経済は若干弱含み 足元の経済状況ベトナム : 好調 フィリピン : 堅調 インドネシア タイ マレーシア : 力強さを欠く状況 ( 前年比 単位 :%) 8 7 6 5 4 3 2 1 実質 GDP 成長率の推移 -1 11/3 11/9 12/3 12/9 13/3 13/9 14/3 14/9 15/3 15/9 インドネシアタイマレーシアフィリピンベトナム ( 注 ) ベトナムのみ前年累計比

More information

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として 3節 第 第3節 1 マクロ経済動向 経済は 緩やかな回復基調にある1 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 15 年以降 原油価格 の下落を主因として 経済はマイナス成長で推 1 輸出動向 移したしかし その後の原油価格の上昇を追い風と の輸出動向をエリア別に見ると EU7 向け して

More information

Microsoft Word - A_ _韓国経済事情.doc

Microsoft Word - A_ _韓国経済事情.doc Asia Trends 韓国経済事情 : 二極化 の緩和に政策課題がシフト ~ 景気拡大が見込まれる一方 重大な構造問題も生まれている ~ マクロ経済分析レポート 1/6 発表日 :2010 年 3 月 11 日 ( 木 ) 第一生命経済研究所経済調査部担当副主任エコノミスト西濵徹 (03-5221-4522) ( 要旨 ) 中国向けに牽引された輸出回復や 財政 金融緩和による内需喚起策の奏功により

More information

スライド 1

スライド 1 219 年 6 月ドイチェ アセット マネジメント株式会社 インドの経済 モディ政権のもと高い経済成長率を続ける 国際通貨基金 (IMF) の最新の世界経済見通しにおいても インドの経済成長率はを上回るとの 一人当たり名目 GDP も上昇基調にあり 力強い内需が引き続きインド経済を牽引 海外直接投資や ITC サービスへの期待も高まる さらに詳しい情報は 2 ページへ 15 5 - 新興国の GDP

More information

経済・物価情勢の展望(2016年10月)

経済・物価情勢の展望(2016年10月) 経済 物価情勢の展望 (2016 年 10 月 ) 2016 年 11 月 1 日日本銀行 基本的見解 1 < 概要 > わが国経済は 海外経済の回復に加えて きわめて緩和的な金融環境と政府の大型経済対策の効果を背景に 2018 年度までの見通し期間を通じて 潜在成長率を上回る成長を続けると考えられる 消費者物価 ( 除く生鮮食品 ) の前年比は 当面小幅のマイナスないし0% 程度で推移するとみられるが

More information

リンギ安進むマレーシア~原油安による経済への影響~

リンギ安進むマレーシア~原油安による経済への影響~ ニッセイ基礎研究所 215-2-2 リンギ安進むマレーシア ~ 原油安による経済への影響 ~ 経済研究部研究員斉藤誠 (3)3512-178 msaitou@nli-research.co.jp 1. 昨年 9 月頃から世界経済の景気減速懸念と原油安を背景とするリスク回避の動きが強まり ASEAN4の中では産油国マレーシアの通貨リンギットが相対的に下落している 本稿では 原油安がマレーシアのファンダメンタルズに与える影響について考える

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 3 年 7 月 アジア大洋州局地域政策参事官室 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ

More information

【No

【No No. 3 ある個人は働いて得た賃金の全てをY 財の購入に支出するものとする この個人の効用関数が u = x 3 y u: 効用水準 x:1 年間 (365 日 ) における余暇 ( 働かない日 ) の日数 y:y 財 の消費量で示され Y 財の価格が 労働 1 日あたりの賃金率が4であるとき この個人の1 年間 (365 日 ) の労働日数はいくらか ただし この個人は効用を最大にするように行動するものとする

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 29 年 8 月 アジア大洋州局地域政策課 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム

More information

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期 豪州経済の現状と見通し < 豪州経済について > 2016 年 7 月 13 日 1-3 月期の実質 GDP( 国内総生産 ) 成長率は前年同期比 +3.1% と豪州経済は堅調に回復しています 資源投資の冷え込みにより設備投資が弱いものの 底堅い個人消費や好調な輸出が豪州経済の回復を支えています 今後も RBA( 豪州準備銀行 ) の金融緩和などを支援材料に豪州経済は堅調に回復する見込みです 労働市場では

More information

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E >

<4D F736F F F696E74202D E835A838B94C5817A837D815B B834A E738FEA816A2E > マーケットフォーカス ( アジア市場 ) 1 年 3 月号 各国の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) の推移 経済 各国の消費者物価指数 ( 前年同月比 ) の推移 各国の政策金利の推移 ご参考資料 1 年 3 月 日 (1 年 1 月期 ~15 年 1 月期 四半期 ) インドネシア マレーシア 1/Q 13/Q 13/Q 1/Q 1/Q 15/Q 15/Q ( 年 / 期 ) では 1 月分の製造業

More information

中国:なぜ経常収支は赤字に転落したのか

中国:なぜ経常収支は赤字に転落したのか 中国 218 年 7 月 1 日全 6 頁 中国 : なぜ経常収支は赤字に転落したのか 中国国際収支統計 218 年 1-3 月期 経済調査部海外経済調査課研究員中田理惠 [ 要約 ] 218 年 1-3 月期における中国の経常収支は 341 億ドルとなり 21 年 4-6 月期以来の 赤字に転落した 足元 5 月においても再び小幅な赤字を記録していると推察される 経常収支が赤字となった原因は 貿易収支の黒字幅が

More information

長と一億総活躍社会の着実な実現につなげていく 一億総活躍社会の実現に向け アベノミクス 新 三本の矢 に沿った施策を実施する 戦後最大の名目 GDP600 兆円 に向けては 地方創生 国土強靱化 女性の活躍も含め あらゆる政策を総動員することにより デフレ脱却を確実なものとしつつ 経済の好循環をより

長と一億総活躍社会の着実な実現につなげていく 一億総活躍社会の実現に向け アベノミクス 新 三本の矢 に沿った施策を実施する 戦後最大の名目 GDP600 兆円 に向けては 地方創生 国土強靱化 女性の活躍も含め あらゆる政策を総動員することにより デフレ脱却を確実なものとしつつ 経済の好循環をより はじめに 平成 29 年度の経済と経済財政運営の基 本的態度 ( 以下 政府経済 という ) が平成 29 年 1 月 20 日に閣議決定された 今回の政府経済では 現下の経済情勢を踏まえ 平成 29 年度においては 各種政策の推進等により 雇用 所得環境が引き続き改善し 経済の好循環が進展する中で 民需を中心とした景気回復が見込まれるとし 平成 29 年度の実質 GDP 成長率は 1.5% 程度

More information

Economic Indicators   定例経済指標レポート

Economic Indicators	  定例経済指標レポート Economic Trends マクロ経済分析レポート ~ 年度住宅着工戸数の見通し発表日 : 年 月 日 ( 水 ) ~ 駆け込み需要はピークアウトへ ~ ( 要旨 ) 第一生命経済研究所経済調査部担当エコノミスト高橋大輝 TEL:-- 月の住宅着工戸数は.7 万戸 ( 季節調整済年率換算値 ) となった 住宅着工は 消費税率引き上げ 前の駆け込み需要の本格化に伴い 万戸台の高水準で推移している

More information

Microsoft Word - N_ _2030年の各国GDP.doc

Microsoft Word - N_ _2030年の各国GDP.doc Economic Trends テーマ : 一人当たり GDP と物価水準から予測する 3 年の各国経済規模 ~ 中国が米国に肉薄 日本は 4 位に後退 ~ 発表日 :1 年 1 月 21 日 ( 木 ) 第一生命経済研究所経済調査部副主任エコノミスト近江澤猛 3-5221-4526 ( 要旨 ) 新興国と先進国の経済成長率には大きな差がみられ GDPでみた世界経済のバランスが大きく変化している 中長期的にこの動きは継続し

More information

nichigingaiyo

nichigingaiyo 通貨及び金融の調節に関する報告書 の概要 Ⅰ. 本報告書の位置付け等 本報告書は 日本銀行法第 54 条第 1 項に基づき 日本銀行が財務大臣を経由 して国会に提出する報告書である 今回は平成 30 年 4 月 ~9 月分 < 参考 > 日本銀行法第 54 条第 1 項 日本銀行は おおむね六月に一回 政策委員会が議決した第 15 条第 1 項各号に掲げる事項の内容及びそれに基づき日本銀行が行った業務の状況を記載した報告書を作成し

More information

untitled

untitled - 1 - 2006 4.5 630 4.1 695 WTO 05 12.724.77.5 29.6 24.6 24.7 6.4 0.7 06 5.6 401 25.79 147 1 06 6.3 569 18.7 39 12.2 22 3 6 10 3 25 10-3 - naotaka.sonoda@cn.smbc.co.jp (1) 16t 6,000 2004 2003 5,000 2004

More information

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved 平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 目 次 平成 23 年 3 月期決算概要 1 業績概要 4 2 経営成績 5 3 業績推移 6 4 売上高四半期推移 7 5 事業別業績推移 ( ソフトウェア開発事業 ) 8 6 事業別業績推移 ( 入力データ作成事業 ) 9 7 事業別業績推移 ( 受託計算事業 ) 10 8 業種別売上比率 ( 全社 ) 11 9 貸借対照表

More information

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 日 経済情勢 217 年 7 月 外務省 1 1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 21.8% 41.1% 中国 11.3% 32.8% 米国

More information

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度 216 年度自動車部品工業の経営動向 217 年 6 月 12 日 一般社団法人日本自動車部品工業会 一般社団法人日本自動車部品工業会は 217 年 5 月 1 日現在での会員企業 4 4 社 のうち 上場企業で自動車部品の比率が5 以上 かつ前年同期比較が可能な自動車 部品専門企業 79 社の 2 1 6 年度 (4~3 月 ) の経営動向を各社の連結決算短信 ( 連結 決算を行っていない企業は単独決算

More information

経済・物価情勢の展望(2018年1月)

経済・物価情勢の展望(2018年1月) 基本的見解 1 < 概要 > 2018 年 1 月 23 日 日本銀行 経済 物価情勢の展望 (2018 年 1 月 ) わが国経済は 海外経済が緩やかな成長を続けるもとで きわめて緩和的な金融環境と政府の既往の経済対策による下支えなどを背景に 景気の拡大が続き 2018 年度までの期間を中心に 潜在成長率を上回る成長を維持するとみられる 2019 年度は 設備投資の循環的な減速に加え 消費税率引き上げの影響もあって

More information

Economic Indicators   定例経済指標レポート

Economic Indicators	  定例経済指標レポート World Trends マクロ経済分析レポート 南アフリカ経済事情 : 電力供給の回復で - 月期は成長が加速 ~ 先行きはインフレと金利高で内需下押し 政治的不安による投資先細り懸念が高まる可能性も ~ 発表日 : 年 月 日 ( 水 ) ( 要旨 ) 1/ 第一生命経済研究所経済調査部 担当副主任エコノミスト西濵徹 (3-1-) 19 日 南アフリカの- 月期の実質 GDPが公表され 対前年比

More information

2016121 201612 2 9 4 10 6 11 7 12 8 13 14 15 16 17 18 1 USD/JPY 109.00 ~ 118.00 ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ 120 19200 19600 USD/JPY 11/1 10 51.7 51.9 51.5 18600 115 NY 19200 11/2 10 56.0

More information

untitled

untitled http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/asiatrend 1. 韓国経済 11 年 1~1 月期は前期を下回る.% 成長 1~1 月期の実質 GDP 成長率 ( 速報値 ) は前期比 ( 以下同じ ).% と 7~9 月期の.% を下回った ( 前年同期比は 3.%) 需要項目では民間消費.%

More information

中国、家計消費の伸びは歴史的低水準に | 第一生命経済研究所 西濵徹

中国、家計消費の伸びは歴史的低水準に | 第一生命経済研究所 西濵徹 1 / 5 発表日 :2018 年 11 月 14 日 ( 水 ) 中国 家計消費の伸びは歴史的低水準に ~ 規模の魅力は大きい一方 急速に勢いが陰りをみせる動きが一段と鮮明に~ 第一生命経済研究所調査研究本部経済調査部主席エコノミスト西濵徹 ( :03-5221-4522) ( 要旨 ) 足下の中国経済を巡っては減速懸念が高まっている 当局は景気下支えに向けて様々な政策対応を打ち出しているが 10

More information

経済・物価情勢の展望(2017年7月)

経済・物価情勢の展望(2017年7月) 基本的見解 1 < 概要 > 2017 年 7 月 20 日 日本銀行 経済 物価情勢の展望 (2017 年 7 月 ) わが国経済は 海外経済の成長率が緩やかに高まるもとで きわめて緩和的な金融環境と政府の大型経済対策の効果を背景に 景気の拡大が続き 2018 年度までの期間を中心に 潜在成長率を上回る成長を維持するとみられる 2019 年度は 設備投資の循環的な減速に加え 消費税率引き上げの影響もあって

More information

けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成 けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成 20 年 9 月の米国におけるリーマン ブラザーズの破綻 ( リーマン ショック ) を契機に発生した世界的な金融危機と世界同時不況の影響から

More information

第45回中期経済予測 要旨

第45回中期経済予測 要旨 内需を支える人材力投資へ ~ 収縮する経済を抜け出す鍵とは ~ 中期予測班 日本経済は 海外経済が好調に推移してきたことにも支えられ 景気拡大を続けてきたが 足元では変調の兆しもある 中期的には 海外景気に依存して成長していくことはできない 世界経済が冷え込むのは 一部の国で保護主義的な政策が掲げられていることが大きい 短期的にもすでに影響は出ており 経済消耗戦の様相を見せてきた また 中長期的には欧州やアジアの国々で高齢化が進み

More information

Microsoft Word ECB利下げ.doc

Microsoft Word ECB利下げ.doc 平成 24 年 (212 年 )7 月 6 日 NO.212-15 ECB は政策金利を過去最低の.75% に引き下げ ~ 市場心理の維持には必要も 利下げ自体の効果は限定的 ~ 要旨 欧州中央銀行 (ECB) は 7 月 5 日に開催された理事会において 政策金利をそれぞれ 25bp 引き下げ リファイナンス金利は現行の 1.% から.75% とすることを決定した 利下げは昨年 12 月以来 7

More information

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数 5 : 外国株式 外国債券と同様に円ベースの期待リターン = 円のインフレ率 + 円の実質短期金利 + 現地通貨ベースのリスクプレミアム リスクプレミアムは 過去実績で 7% 程度 但し 3% 程度は PER( 株価 1 株あたり利益 ) の上昇 すなわち株価が割高になったことによるもの 将来予想においては PER 上昇が起こらないものと想定し 7%-3%= 4% と設定 直近の外国株式の現地通貨建てのベンチマークリターンと

More information

金融市場2018年12月号

金融市場2018年12月号 情勢判断 中国経済金融 投資の持ち直しで下振れ圧力がやや緩和した中国経済 ~ 経済対策の速やかな実施で 19 年は 6.5% 成長 ~ 王雷軒要旨内需 ( 投資 + 消費 ) の勢いが弱まったことを背景に 2018 年 7~9 月期の実質 GDP 成長率は前年比 6.5% と 9 年半ぶりの低い伸びとなった しかし その後は輸出が底堅く推移したほか 投資も小幅ながらも持ち直していることから 下振れ圧力がやや緩和したと見られる

More information

月例経済報告

月例経済報告 ( 平成 30 年 4 月 ) - 景気は 緩やかに回復している - 先行きについては 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあっ て 緩やかな回復が続くことが期待される ただし 海外経済の不確実性や金融資 本市場の変動の影響に留意する必要がある 平成 30 年 4 月 16 日 内閣府 [ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 政策態度 3 月月例 4 月月例 景気は 緩やかに回復している

More information

別紙2

別紙2 別紙 2 年シミュレーション結果 26 年 6 月 社団法人経済同友会 人口一億人時代の日本委員会 1. シミュレーションの前提 (1) 人口動態の前提 P1 (2) その他の主な前提条件 P2 (3) 実質 GDPの決定要素 P3 2. シミュレーション結果 ~ (1) 実質 GDPの寄与度分解 P4 (2) 実質 GDP P5 (3) 国民一人当たり実質 GDP P6 (4) プライマリーバランスと政府債務残高

More information

4月CPI~物価は横ばいの推移 耐久財の特殊要因を背景に、市場予想を上回る3 ヶ月連続の上昇

4月CPI~物価は横ばいの推移 耐久財の特殊要因を背景に、市場予想を上回る3 ヶ月連続の上昇 Economic Report Indicators Update 月 CPI~ 物価は横ばいの推移 年 5 月 5 日全 6 頁 経済調査部エコノミスト増川智咲耐久財の特殊要因を背景に 市場予想を上回る ヶ月連続の上昇 [ 要約 ] 物価は横ばいの基調 : 年 月の全国( 除く生鮮食品 ) は前年比 +.% と 市場コンセンサス (+.%) を若干上回った この背景には テレビ価格上昇の特殊要因がある

More information

Microsoft PowerPoint - 15kiso-macro10.pptx

Microsoft PowerPoint - 15kiso-macro10.pptx 基礎マクロ経済学 (2015 年度 ) 10. マンデル = フレミングモデルと為替相場制度担当 : 小塚匡文 総需要分析の拡張 マンデル = フレミングモデルで国際金融や貿易を考える マンデル = フレミングモデルは IS-LM と非常に近い関係 ( 財と貨幣の 2 つの市場の相互関係 ) 小国開放経済を想定 ( かつ資本移動は完全 ) 例えばアメリカに対するカナダのような存在 国民所得モデル +

More information

Economic Indicators   定例経済指標レポート

Economic Indicators	  定例経済指標レポート Economic Trends マクロ経済分析レポート ~ 年度住宅着工戸数の見通し発表日 : 年 月 日 ( 月 ) ~ 年 - 月期は反動減が顕在化 しかし 大崩れは避けられよう ~ ( 要旨 ) 第一生命経済研究所経済調査部担当エコノミスト高橋大輝 TEL:-- 先行きの住宅着工戸数は 年度 98.7 万戸 年度 89. 万戸 年度 86.7 万戸を予測する - 月期の住宅着工が予想対比で上振れたことを反映して

More information

中国におけるインフレの行方 中国経済は減速しているものの 過熱の解消にはまだ至っていない 年 9 月のリーマン ショックを受けて 中国は輸出が大幅に落ち込み 景気後退を余儀なくされたが 兆元に上る内需拡大策や 金利と預金準備率の大幅な引き下げをはじめとする拡張的財政 金融政策が実施されたことを受けて

中国におけるインフレの行方 中国経済は減速しているものの 過熱の解消にはまだ至っていない 年 9 月のリーマン ショックを受けて 中国は輸出が大幅に落ち込み 景気後退を余儀なくされたが 兆元に上る内需拡大策や 金利と預金準備率の大幅な引き下げをはじめとする拡張的財政 金融政策が実施されたことを受けて Chinese Capital Markets Research 中国におけるインフレの行方 関志雄. 中国では 年 7 月のインフレ率は前年比.5% と 37 ヵ月ぶりの高水準に達している 中国経済は減速しているが 過熱の解消にはまだ至っていない 一般的にインフレ率は 景気の遅行指標で 成長率が減速しはじめてからも しばらくは上昇し続けるという傾向が見られ 中国も例外ではない その上 労働力が過剰から不足に変わりつつある中で

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 本資料に記載されている見通しは 弊社グローバル債券 通貨運用グループ ( 以下 債券チーム ) の見解です 今週の戦略要旨 日本国債の割高感が高まっていることや 予定されている財政および金融政策関連の会合の存在が 日本国債に対する ( これ以上の金利低下の ) 重しとなると考えられます 弊社では 特に長期ゾーンにおいて日本金利はやや上昇すると見ています 先週発表された豪州のインフレ率は市場予想を大きく下回り

More information

【ロシア最新経済金融週報】

【ロシア最新経済金融週報】 ロシア最新経済 金融週報 期間限定版 2012 年 2 月 4 日 ~2 月 10 日 期間限定版 2012 年 2 月 13 日ユーラシア三菱東京 UFJ 銀行三菱東京 UFJ 銀行国際業務部 1 < 目次 > 1 経済実績 / 予測 2 財政 金融金融情勢関連 3 産業動向関連 4 CIS 諸国関連 ( 注 ) 本週報は ユーラシア三菱東京 UFJ 銀行からの情報に基づき 主に国際業務部が整理

More information

日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局 日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 17 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局 基準改定の GDP への影響 (1) 名目 GDP 水準の変化 実質 GDP 成長率の変化 35 3 5 ( 名目 兆円 ) その他 ( 確報化等の影響 ) その他 8SNA 対応 (R&D 投資以外 ) R&D 投資 ( 設備投資 公共投資 ) 基準改定後 - 基準改定前 1..5 ( 基準改定後の前比

More information

マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し

マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し 経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの.1となり 伸び率がやや鈍化したものの 2ヵ月連続で景況感の境目とされるを上回った 非製造業 PMIは同 0.5ポイントの.3となり 引き続き高水準で推移 民間企業が統計の中心である財新

More information

月例経済報告

月例経済報告 ( 平成 30 年 12 月 ) - 景気は 緩やかに回復している - 先行きについては 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかな回復が続くことが期待される ただし 通商問題の動向が世界経済に与える影響や 海外経済の不確実性 金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある 平成 30 年 12 月 20 日 内閣府 [ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 政策態度 11

More information

米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和 October vol. EY. : Contact EY EYInstitute@jp.ey.com. P.. P.. P.. P. P. P. P.. P.. P.9. P. . 9 FRB PCE.% % OPEC FRB 9FOMC FRB CME Fed Watch -bp -bp -bp 9 月 月 月 月 月 月 年 年 < 利上げ時期 > CME Fed Watch EY 9 vol.

More information

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017 2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 決算サマリー 2019 年 3 月期業績概要 売上高 2,743 億円 ( 前期比 12% 増 ) 営業利益 352 億円 ( 同 74% 増 ) で増収増益 コンデンサは前期比 19% 増収 すべての用途で売上が増加 特に自動車向けが牽引 売上高と当期純利益は

More information

経済・物価情勢の展望(2017年10月)

経済・物価情勢の展望(2017年10月) 基本的見解 1 < 概要 > 2017 年 10 月 31 日 日本銀行 経済 物価情勢の展望 (2017 年 10 月 ) わが国経済は 海外経済が緩やかな成長を続けるもとで きわめて緩和的な金融環境と政府の大型経済対策の効果を背景に 景気の拡大が続き 2018 年度までの期間を中心に 潜在成長率を上回る成長を維持するとみられる 2019 年度は 設備投資の循環的な減速に加え 消費税率引き上げの影響もあって

More information

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国をはじめとするアジア各国との積極的な政策対話や二国間金融協力を継続的に実施してきました こうした対話の枠組みや二国間金融協力をアジア域内の他の重点国との間にも広げるため

More information

(Microsoft PowerPoint \201y\221\3461\216l\224\274\212\372_\225\361\215\220\217\221HP\224\305\201z.pptx)

(Microsoft PowerPoint \201y\221\3461\216l\224\274\212\372_\225\361\215\220\217\221HP\224\305\201z.pptx) 奈良県県内企業動向調査 ( 平成 30 年 期 ) 調査結果報告書 平成 30 年 3 月実施 主要ポイント 全体の景況 今期の業況 DI は 建設業と卸売業で悪化傾向が改善したが 製造業がマイナスに転じたことなどにより 2.1 ポイント減少し 厳しさがやや増した 期の業況 DI は 2 期連続で悪化傾向が改善していた建設業 卸売業の悪化幅が再び拡大することが影響し 悪化傾向がやや強まる見通し 業種別の業況

More information

Microsoft Word - 49_2

Microsoft Word - 49_2 三井住友信託銀行調査月報 年 月号 マイナス金利政策の国内設備投資への影響 < 要旨 > 日本銀行による量的 質的金融緩和政策 (QQE) 導入以降 円安の追い風を受け企業業績が上向いているものの 設備投資額の水準は過去のバブル期 リーマンショック前の水準には回復していない 今回のマイナス金利政策導入に際し日本銀行が意図している効果の一つに 実質金利の引き下げを通じた国内企業の投資需要喚起がある しかし国内企業の投資行動を分析すると

More information

経済変動論 0

経済変動論  0 経済原論 Ⅱ(7/31) マンキュー第 10 章 1 第 10 章開放経済下の総需要 1 主要な目的 : 財政 金融政策が開放経済下の総所得にどのような影響を及ぼすかを分析すること 2 マンデル = フレミング モデル (Mundll-Flming Modl): - モデルの開放経済版価格が一定という想定の下で 小国開放経済の総所得の変動を引き起こす要因を分析 (3 最後に 大国の開放経済モデル について若干言及する

More information

【アジア新興経済レビュー】韓国・台湾・マレーシア・タイ・インドネシア・フィリピン・インド 韓国と台湾、内需に違い

【アジア新興経済レビュー】韓国・台湾・マレーシア・タイ・インドネシア・フィリピン・インド 韓国と台湾、内需に違い ニッセイ基礎研究所 No.14-084 01 Aug. 2014 アジア新興経済レビュー 韓国 台湾 マレーシア タイ インドネシア フィリピン インド韓国と台湾 内需に違い 経済研究部研究員斉藤誠 TEL:03-3512-1780 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 1. ( 実体経済 ) 7 月は韓国 台湾で 4-6 月期のGDPが発表された 両国とも海外景気の回復を背景に緩やかな改善を続けている

More information

【アジア新興経済レビュー】利下げや景気対策の動きが広がる

【アジア新興経済レビュー】利下げや景気対策の動きが広がる ニッセイ基礎研究所 2015-10-01 アジア新興経済レビュー 利下げや景気対策の動きが広がる 韓国 台湾 マレーシア タイ インドネシア フィリピン インド経済研究部研究員斉藤誠 TEL:03-3512-1780 E-mail: msaitou@nli-research.co.jp 1. ( 実体経済 ) 面の伸び率 の動きを見ると 好不調の差が拡大する結果となった マレーシア インドネシアは通貨安による輸出の持ち直しによる改善が見られる一方

More information

CW6_A3657D14.indd

CW6_A3657D14.indd 第 4 節 物価の動向 物価は 為替レートの円安方向への動きや景気の回復に伴うマクロ的な需給バランスの改善等を背景に 214 年に入って緩やかに上昇する動きをみせた しかし 214 年夏以降 原油価格の急激な下落を受けて 足下では国内企業物価は緩やかに下落に転じたが 消費者物価の基調 12 は 緩やかに上昇している 215 年度の物価の動向を確認するため 企業間取引における物価 と 消費者物価 の動きに分けてみていく

More information

ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN1 16 RCEP 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 (1) 上昇傾向にある対 ASEAN 輸出依存度 ASEAN 2 WTO 21 RIM 213 Vol.13 No.49

ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN1 16 RCEP 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 (1) 上昇傾向にある対 ASEAN 輸出依存度 ASEAN 2 WTO 21 RIM 213 Vol.13 No.49 アジアの視点 ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 調査部 上席主任研究員 向山英彦 目次はじめに 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 1 ASEAN 2 ASEAN 2. 脱中国 の動きがみられる対外直接投資 1 2 ASEAN 3. 今後の展望と課題 1 2 結びに代えて はじめに 2 1997 ASEAN 211 12ASEAN ASEAN 152 RIM 213 Vol.13 No.49

More information

エコノミスト便り

エコノミスト便り エコノミスト便り ( ロンドン ) 217 年 12 月 29 日 三井住友アセットマネジメント シニアエコノミスト西垣秀樹 欧州経済 高まるやの潜在成長率 ~ は労働と資本の投入でよりも高い成長率を実現 ~ やでは景気拡大が続く中で 中期的に持続可能な成長率に相当する潜在成長率が高まる傾向にある との潜在成長率を比較すると 9 年代半ば以降は がほぼ一貫してよりも高く 足元では % ポイント前後の差がある

More information

< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73>

< E97708AC28BAB82C982C282A282C42E786C73> 平成 19 年度における運用環境について 1. 国内の景気動向について 日本経済につきましては 平成 19 年度第 1 四半期 ( 平成 19 年 4 月 ~6 月 ) は 企業収益が伸び悩みつつも高水準を維持する中で設備投資が増加基調を維持し 個人消費も底堅く推移したことなどを背景に 緩やかながらも景気拡大を続けました しかし 第 2 四半期以降 ( 平成 19 年 7 月以降 ) 原材料価格の高騰や改正建築基準法の施行による住宅建設の減少

More information

「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入

「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入 2016 年 1 月 29 日 日本銀行 マイナス金利付き量的 質的金融緩和 の導入 1. 日本銀行は 本日 政策委員会 金融政策決定会合において 2% の 物価安定の目標 をできるだけ早期に実現するため マイナス金利付き量的 質的金融緩和 を導入することを決定した 今後は 量 質 金利 の3つの次元で緩和手段を駆使して 金融緩和を進めていくこととする (1) 金利 : マイナス金利の導入 ( 賛成

More information

我が国中小企業の課題と対応策

我が国中小企業の課題と対応策 資料 3 我が国中小 小規模企業を取り巻く環境と現状 平成 24 年 月 8 日 中小企業庁 本資料は 第 回法制検討ワーキンググループでの 2000 年以降の中小企業を取り巻く環境についての分析を行う必要があるのではないか との委員のご指摘等を受けて 経済社会環境の中長期的な動向 中小 小規模企業の財務 経営を中心とした状況をまとめたもの 目次. 中小 小規模企業を取り巻く経済社会環境 p. 2.

More information

GSS1505_P indd

GSS1505_P indd 論文 脆弱 5 カ国の経済状況比較 広島経済大学教授糠谷英輝 はじめに 米国の金融緩和縮小の見通しが広がった際に 外国資本の流出から通貨安に見舞われた新興 5カ国は脆弱 5カ国 (Fragile 5: ブラジル インド インドネシア 南アフリカ トルコ 以下 F5) と命名された 今般 米国の利上げが迫る一方で 原油安 中国経済の減速という新たな要因が加わった状況下で F5 各国の脆弱性はどう変化しているのだろうか

More information

<92868D918C6F8DCF D E786C7378>

<92868D918C6F8DCF D E786C7378> 中国経済展望 2 年 11 月 調査部マクロ経済研究センター http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/china/ 本資料は 2 年 1 月 29 日時点で利用可能な情報をもとに作成 本資料に関するご照会先調査部関辰一 (Tel:3-633-617 Mail:seki.shinichi@jri.co.jp) 不動産開発投資に底入れの兆し 概説 景気は減速

More information

201731 20173 2 9 4 10 6 11 7 12 8 13 14 15 16 17 18 1 USD/JPY 108.00 ~ 115.00 鍵 ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ ( 資料 ) ブルームバーグ 120 20000 21000 USD/JPY 19500 2/1 米 ISM 製造業景況指数 55.0 56.0 54.5 116 19000 20000

More information

エコノミスト便り【欧州経済】ユーロ圏はどのように財政を再建したか

エコノミスト便り【欧州経済】ユーロ圏はどのように財政を再建したか エコノミスト便り ( ロンドン ) 18 年 1 月 日 三井住友アセットマネジメント シニアエコノミスト西垣秀樹 欧州経済 ユーロ圏はどのように財政を再建したか ~ ユーロ圏 19 か国のほとんどの国が 3% 基準を達成 財政は健全化 ~ ユーロ圏の財政収支は改善している ユーロ圏では 8 年に発生した金融危機の後に景気が大幅に落ち込み 財政収支が悪化する中で 11 年 ~13 年には GDP 比で

More information

第2章_プラントコストインデックス

第2章_プラントコストインデックス 要 約 計画段階から事前にプラント投資額を見積ることは 投資の有効性を評価する上で重要である そのニーズに応えるため 過去のプラント建設費実績から現在の国内プラント建設費を容易に算定することができる PCI( プラントコストインデックス ) と 世界各地でのプラント建設費の違いを数値化した LF( ロケーションファクター ) を作成した 今回は 実勢市況との乖離をふまえ 配管プレファブ費の組み込み

More information

weeklyReport(Template).xls

weeklyReport(Template).xls 主要国 騰落率 主要国 MSCI Index 以外の全ての指数は 原則現地通貨ベース はマイナス 基準日 MSCI ワールト 日本 米国 英国 ドイツ フランス オーストラリア NYダウ工業株 3 フランス S&P/ASX 1/5/11 Index 1 日経平均株価 TOPIX S&P 指数 FT 指数ト イツ DAX 指数種平均指数 CAC 指数指数 1 週間 1/5/ 1.%.%.% 1.7%

More information

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が Athena Wealth Management 2016 年 10 月 Investment Research Report インベストメントリサーチレポート サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01%

More information

ecuador

ecuador エクアドル主要主要経済経済指標 ~ 211 年度版 ~ 1 平成 23 年 8 月 1 日 在エクアドルエクアドル日本国大使館経済班 1 本資料は 211 年 8 月 1 日迄の情報に基づいて作成されたものである 目次 1. 総人口... (1) 地域別人口... (2) 年齢別人口... 2. 国内総生産 (GDP GDP)...... (1) 名目 実質 GDP... (2) 産業部門別実質 GDP...

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 情報提供資料 2017 年 9 月 28 日 アジアリサーチセンター ASIA Research Center アジアトーク ( 第 25 回 ) アジア現地通貨建て債券投資の機会 アジア経済の強みを享受できるアジア現地通貨建て債券 当資料は アジアリサーチセンター のレポートを基に作成しています 債券利回りに加え アジア通貨高による投資収益も見込める資産クラス 高い実質利回り 米国債との利回り差が

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション オーストラリアの投資環境 情報提供資料 7 年 月 9 日 ~ 貿易黒字が記録的な水準に ~ 月 日に発表された豪州における 月の貿易収支は 月の好調な内容に続き 統計開始来で最も大きな黒字額を計上し 市場予想中央値 ( ブルームバーグ調べ ) 億豪ドルを大幅に上回る 億豪ドルとなりました 輸入額が前月比で.7% 増加した一方で 輸出額は.% 増加しました 品目別では 資源価格上昇などに伴い鉄鉱石などの金属鉱石の輸出額が前月比で

More information

IMF世界経済見通し 2015 年 4月 第 章 要旨

IMF世界経済見通し 2015 年 4月 第 章 要旨 ( 参考仮訳 ) 報道資料 世界経済見通し 2015 年 4 月第 3 章要旨 : どこへ向かっているのか 潜在 GDP に関する考察 Patrick Blagrave Mai Dao Davide Furceri ( チーム長 ) Roberto Garcia-Saltos Sinem Kilic Celik Annika Schnücker Juan Yepez Fan Zhang 要点 近年

More information

平成23年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

平成23年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解) 平成 23 年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度 ~ 新成長戦略実現に向けたステップ 3 へ ~ 平成 22 年 12 月 22 日閣議了解 我が国経済はリーマンショック後の経済危機を克服し 外需や政策の需要創出 雇用下支え効果により持ち直してきた しかしながら 急速な円高の進行や海外経済の減速懸念により 夏以降 先行きの不透明感が強まり また 雇用も依然厳しい状況となっている 菅内閣は こうした厳しい経済情勢の中

More information

ASEAN インド月報 (2017 年 3 月 ) 平成 29 年 (2017 年 )3 月 6 日 目次 ASEAN インドのマクロ経済動向 インドネシア 1 マレーシア 2 フィリピン 3 シンガポール 4 タイ 5 ベトナム 6 インド 7 その他のアジア主要国 地域の主要経済指標 ( 国 地

ASEAN インド月報 (2017 年 3 月 ) 平成 29 年 (2017 年 )3 月 6 日 目次 ASEAN インドのマクロ経済動向 インドネシア 1 マレーシア 2 フィリピン 3 シンガポール 4 タイ 5 ベトナム 6 インド 7 その他のアジア主要国 地域の主要経済指標 ( 国 地 ASEAN インド月報 (7 年 月 ) 平成 9 年 (7 年 ) 月 日 目次 ASEAN インドのマクロ経済動向 インドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイ ベトナム インド 7 その他のアジア主要国 地域の主要経済指標 ( 国 地域別 ) 8 アジア主要国 地域の主要経済指標比較 . インドネシア 年の経常赤字は名目 GDP 比.8% へ縮小 年の経常赤字は 億ドル 名目 GDP

More information

当面の金融政策運営について(貸出増加支援資金供給の延長等、12時29分公表)

当面の金融政策運営について(貸出増加支援資金供給の延長等、12時29分公表) 2015 年 1 月 21 日 日本銀行 当面の金融政策運営について 1. 日本銀行は 本日 政策委員会 金融政策決定会合において 次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針を 以下のとおりとすることを決定した ( 賛成 8 反対 1) ( 注 1) マネタリーベースが 年間約 80 兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う 2. 資産の買入れについては 以下の方針を継続する ( 賛成

More information

13_2

13_2 収益不動産取引活発化の背景と展望 < 要旨 > 不動産投資で期待される投資利回りの低下と不動産市場への資金流入増加を背景に J-リートによる物件取得が活発化している結果 オフィスビルに代表される 1 収益不動産の価格上昇が生じやすい状況となっている 一方で オフィスビル賃料は緩やかな下落が続いており 現状は賃料回復期待ほどにはオフィスビルそのものの収益力の本格的な改善を確認するには至っていない 従って

More information

企業活動のグローバル化に伴う外貨調達手段の多様化に係る課題

企業活動のグローバル化に伴う外貨調達手段の多様化に係る課題 決済システムフォーラム 企業活動のグローバル化に伴う 外貨調達手段の多様化に係る課題 2016 年 3 月 18 日 株式会社野村総合研究所金融 IT イノベーション事業本部金融 IT イノベーション研究部 グループマネージャー片山謙 100-0005 東京都千代田区丸の内 1-6-5 丸の内北口ビル 目次 1. 企業活動のグローバル化と外貨調達 ( ご参考 ) 欧州レポ市場の特徴 ( ご参考 )

More information