取扱説明書 シャット - オフ バルブ LVSO-202 シリ - ズ LVSH-20 シリ - ズ HLS-20 G シリーズ LVMH-20 シリーズ HLM-20 G シリーズ LVPH-20 シリーズ HLP-20 G シリーズ LVSW-20 G シリーズ 冨士エンジニアリング株式会社 - 1 -
概要 本バルブはソレノイド操作スプリングオフセット型二方向切換弁で ゼロリーク の特許機構を持つ球状ポペット構造で圧力平衡 流体平衡構造 そして軸推力補償構造の採用により圧油を完全に遮断 ゼロリーク で しかも静粛で安定した作動が得られ 更に耐久性に富み 保守点検が容易である特徴を持っています 仕様 型 式 呼び径 ( 口径 ) 最大流量 最大使用圧力 (l/min) (MPa) LVSO-202 -W 02(1/4) 15 14 LVSH-202 - - 02(1/4) 20 35 LVSH-203 - - 03(3/8) 50 35 LVSH-204 - - 04(1/2) 70 35 LVSH-206 - - 06(3/4) 180 35 HLS-202G- 02(1/4) 15 70 HLS-203G- 03(3/8) 30 70 HLS-204G- 04(1/2) 50 70 作動原理 本バルブは圧油が A B B A 何れの方向で仕様条件下で作動します 特に本バルブは圧力平衡型球状スプ - ルである為 圧力及び流量に関係なく軸方向に力が発生せず シ - ト部についても球状スプ - ルの為 着座性及びシ - ト性が非常に良く且つ耐久性は抜群に良好です それはシ - ト力はスプリングの力のみでシ - トしているためです 取扱方法 1) 停電又はソレノイド焼損等の場合 ソレノイドケ - スの端にあるピンを押して手動操作させることが可能です ML 付の場合 一般標準品は前述のように手動操作が可能ですが ロックしたい場合は ML 仕様にしなければなりません ロック方法は ロック用ナットを回して固定して下さい ( 時計方向でロック 反時計方向で解除 )ML 付ソレノイド使用の場合 AC DC ウェット型と異なりますので特にロック状態を確認して操作して下さい 但し DC ソレノイド及びノ - マル オ - プンタイプ (AC DC 共 ) は 押しボタンではなくネジ方式のため特に操作方法に注意して下さい ウェット型ドライ型 AC ドライ型 DC 矢印の丸い部分が手動操作用のピン押部です - 2 -
2) ソレノイドの結線方法 1 ドライ型 ( 交流 ) ソレノイド型式 :SM-4A-92.93 SM-6A-64 黄灰赤 ( 200V) 200V 60Hz 青 ( 100V) 100V 60Hz 200V 50Hz(220V 60Hz) 100V 50Hz(110V 60Hz) LVSH-202 -A - LVSH-203 -A - LVSH-204 -A - LVSH-206G- A - リード線タイプ (SM-4A-92) は左図の回路図通りに結線して下さい 赤黄 50Hz 灰 60Hz COM 青 2-1ドライ型 ( 交直変換 ) 2-2 ドライ型 ( 直流 ) ソレノイド型式 :SMD-6A-97 ソレノイド型式 :SMD-6A-96 0 0 COM 50/60Hz 0 0 この端子に結線して下さい LVSH-206G-D -TB 以上 -NO 含む LVSW-20 G-D -TB 直流タイプも左図の図通りに結線して下さい 注 )DC ソレノイドは全て 2 端子で極性はありませんのでどちらの端子に接続しても結構です LVSH-206G-A D-TB HLS-204G-A D-TB HLS-203G-A D-TB 以上 -NO 含む LVSW-20 G-A D-TB - 3 -
3 ウェット型 ( 交流 直流 ) ソレノイド型式 :AL-2 DL-2 WD-30C-16 WD-32C-22 (DC) (AC) 1 COM 2 50/ 60Hz この端子に結線して下さい LVSO-202 -W LVSH-202 -WD LVSH-202 -WD X LVSH-203 -WD LVSH-203 -WD X LVSH-204 -WD LVSH-204 -WD X 以上 -NO 含む アース 4 ウェット型 ( 交直変換 ) ソレノイド型式 :ADL-2 WR-32C-12 この端子に結線して下さい COM 50/60Hz LVSO-202 -WA D LVSH-202 -WA D LVSH-203 -WA D LVSH-204 -WA D HLS-202G-WA D 以上 -NO 含む アース 注 )DC ソレノイドは全て 2 端子でどちらの端子に接続しても結構です 極性はありません - 4 -
3)ML( マニュアル ) 付手動操作の方法 ML 付手動操作の方法は下記の通り 交流 (AC) ソレノイド 直流 (DC) ソレノイド ウェットソレノイドは異なります ( 下図参照 ) 1AC ソレノイド押釦を押すことによってバルブは開になり ロックしたい場合は 押釦を押した状態でロック用ナットを右に回してロックして下さい 操作終了後は必ず元の状態に戻して下さい ロック用ナット 押釦 2DC ソレノイド ( ドライ型 ) 手動操作用ネジを回す事によりバルブを開閉出来ます 操作時 カバーと手動用操作ネジの間にある六角ナットを取外し 手動用操作ネジで操作を行って下さい 操作終了後は必ず六角ナットを元の状態に戻してロックして下さい 手動操作用ネジ 六角ナット カバー 3AC,DC, 交直変換ソレノイド ( ウェット型 ) ML ナットと操作用ネジの間のダイスレッドと六角ナットを取り外し 手動操作用ネジで手動操作を行って下さい 操作終了後は必ずダイスレッドと六角ナットを元の状態に戻してロックして下さい ML ナットの締付トルクについて M L ナットダイスレッド手動操作用ネジ六角ナット ソレノイド AL DL ADL-2 W -3 締付トルク 8N m 12N m 分解方法 1) ソレノイドケ - スの 4 本の十字穴付小ネジを弛めて ソレノイドを取外します ウェット型ソレノイドの場合は 樹脂ナットを弛めソレノイドコイルを取出し プランジャ - を弛めて取外します 2) ソレノイド取付の反対面にある六角穴付プラグを六角棒レンチで取外しスプリングとスプリング受を取り出して下さい 3) 六角穴付ボルトを弛めてプレ - トを外します 4) 上記 2) 項の六角穴付プラグを外した穴より軟らかい棒状のもので軽くピストンをたたいて内部の部品を押し出して下さい - 5 -
点検方法 1) O リング バックアップリング及びシ - ルを確認して下さい 2) ピストンの摺動面及びブッシュのアタリ具合を調べて下さい 3) ブッシュも同様にピストンのアタリ具合を注意深く点検して下さい 4) 塵埃などの異物の混入により 上記シ - ト面及び摺動面に損傷が見られる場合ありますので特に注意して下さい 5) 損傷していた場合はメーカーに依頼し修理して下さい スリーブ バックアップリング ピストン ブッシュ バックアップリング ピストン抜出方向 O - リング 組立方法 O - リング O - リング 1) 組立の際は必ず各部品を完全に洗浄して下さい 2) O リング パッキン等は傷を付けないよう部品に装着します 3) ピストン ブッシュ スリ - ブは本体組込み前にシ - ト面に注意して一体化して下さい 4) 組立の際は 先ずボデ - 内にカ - トリッジ ( ブッシュ ピストン スリ - ブ ) を装着し 次にパッキン プレ - ト パッキン ソレノイドの順序で組立て下さい ウェット型ソレノイドの樹脂ナット締付トルクは型式が AL-2,DL-2 ADL-2 は 6.9Nm W -32C(-30C) は 9.8Nm です ( 標準品 ) 5) 最後にソレノイド反対面の穴にスプリング受 スプリングの順に入れて六角穴付プラグを締めて下さい 6) 以上で組立は完了しましたが必ずソレノイド端面のピンを手動操作し スプールの動きに異常のないことを確認して下さい - 6 -
取扱上の注意 1) 本バルブは塵埃等の異物により作動不良 性能不良が生じ易いので 作動油の汚染には十分管理し定期的に点検して下さい 2) ソレノイド結線時には電圧 電流 周波数に注意して下さい 3) ソレノイド部分は出来るだけ 水分 湿気を避けて下さい 4) 不燃性作動油を御使用の場合は O リング材質がフッ素ゴムになります 5) 一般作動油は油粘度 ISOVG32 又は 46 を御使用下さい それ以外の油を使用する場合はご相談下さい 6) ソレノイドの使用電圧範囲は定格電圧の ±10% ですので 注意して御使用下さい お問い合せ先 冨士エンジニアリング株式会社 TEL:0296-57-9977 FAX:0296-57-9862 平成 24 年 5 月末日現在 - 7 -
LVMH シリ - ズ ( 手動操作 ) LVPH シリ - ズ ( 油空圧パイロット操作 ) 1.LVMH シリ - ズ及び LVPH シリ - ズの取扱いについては LVSH シリ - ズと操作方式のみ異なり その原理は全く同様です 仕様については LVSH を参照願います 2. 最も重要な部品であるカ - トリッジ ( ピストンとスプ - ル ) は全て互換性のあるもので 分解 点検 組立方式及び注意事項についても LVSH シリ - ズをご参照下さい 3. 特に LVMH シリ - ズについては レバ - 方式のため省略します 4.LVPH シリ - ズで相違点のみ下記します LVPH に関して 1) 作動原理 油圧又は 空圧によりパイロットキャップ内のパイロットピストンが作動し 更に 本体内ピストンが働きバルブの開閉を行なうものです 2) 取扱方法 パイロットポ - ト及びドレンポ - トの配管をし パイロット圧力範囲は最低 0.5MPa~ 最高 14MPa で ドレンポ - トには背圧 0.07MPa 以下になるようにして下さい ( 回路例 ) ( 回路例 ) LVPH シリーズ LVMH シリーズ - 8 -
LVSW シリ - ズ ( ダブルソレノイド操作 ) 概要 作動原理 本バルブはダブルソレノイド操作デテント型二方向切換弁で ゼロリーク の特許機構は弊社 LVSH シリーズと全く同じでデテント方式の採用により省力化された製品です 2 個のソレノイドの ON/OFF によりバルブは作動します 又 デテント構造の為 長時間通電の必要がありません 仕様 型 式 呼び径 ( 口径 ) 最大流量 最大使用圧力 (l/min) (MPa) LVSW-202G- - 02(1/4) 20 35 LVSW-203G- - 03(3/8) 50 35 LVSW-204G- - 04(1/2) 70 35 LVSW-206G- - 06(3/4) 180 35 HLSW-202G- 02(1/4) 15 70 HLSW-203G- 03(3/8) 30 70 HLSW-204G- 04(1/2) 50 70 取扱方法 A ポート側のソレノイド AON にてバルブ開 OFF にてその状態保持 B ポート側ソレノイド BON にてバルブ閉になります その他の取扱は LVSH シリーズの説明書を参照して下さい ( 回路 ) - 9 -