目次 1. Introduction 2. 標準化中の MPLS-TP について キャリアとして期待すること / 懸念することについて 3. MPLS-TP の導入 NTT コミュニケーションズにおいて MPLS-TP を導入した立場として 適用内容とネットワーク / 運用上のメリットについて 1

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NTT コミュニケーションズにおける MPLS-TP の適用 2010 年 11 月 1 日 ( 月 ) NTT コミュニケーションズ株式会社先端 IP アーキテクチャセンタ上野哲 0

目次 1. Introduction 2. 標準化中の MPLS-TP について キャリアとして期待すること / 懸念することについて 3. MPLS-TP の導入 NTT コミュニケーションズにおいて MPLS-TP を導入した立場として 適用内容とネットワーク / 運用上のメリットについて 1

1. Introduction

契約回線数 ( 万回線 ) エンタープライズ向け通信ビジネス市場の推移 エンタープライズ向け通信ビジネス市場の推移 専用線やFR/CRといったレガシー系サービスが縮退 IP-VPN/Group-VPNおよび広域イーサネットサービスが拡大 Ethernetをベースとしたサービスが拡充 14 12 10 8 6 IP-VPN/Group-VPN/e-VLAN 専用線フレームリレー / セルリレー IP-VPN Group-VPN 4 2 広域イーサネットサービス (e- VLAN) 0 2001 2002 2003 2004 2005 年度 2006 2007 2008 2009 レガシー系サービス ( 出典 )NTTCom 決算資料 3

300 250 基盤網のトレンド 基盤網としては アクセス回線 グラフ参照 1. UNI( アクセス回線 ) は 2005 年度を境に ATM から Ethernet に主役交代 2. ATM アクセス回線はゆるやかに縮退 中継回線 1. ATM を用いたネットワーク Ethernet フローを効率的かつ高品質に伝送するネットワークに Shift 中継区間において新しいトランスポート技術の必要性が生じている ( 千回線 ) ATM 200 150 100 50 メガデータネッツ ATM メガリンクビジネスイーサフレッツ グループアクセス Ethernet ATM Ether 0 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 4 出展 ; インフォメーションNTT 東日本 2010 サービス概況等

パケットトランスポート技術 高信頼パケットトランスポート技術の必要 Ethernet への Shift と既存の ATM サービスへの考慮 MPLS 技術を伝送に求められる要件に特化した MPLS-TP に注目 # 項目 トランスポートへの要件 MPLS-TP IP-MPLS 1 転送処理 転送方式 MPLSと同様 MPLSラベル転送 同じ (D-Plane) QoS MPLSと同様 MPLS-Diffserv (TC) 同じ 2 NW 収容 P to P PWEサポート Ether, FR, ATM, TDM 同じ (VPWS) P to MP - 検討中 IP-VPN etc 3 OAM 多様なOAM 機能 マルチレイヤ管理 - 4 プロテク ション 5 NW マネジ メント (M-Plane) 柔軟な管理ドメイン (E-E Seg) 試験用 OAM の拡充 (TST PM) 警報転送機能実装 (AIS,RDI) マルチドメイン管理 CC LB TST PM AIS RDI 性能情報 - リニア 双方向切替による高信頼化 1:1 双方向切替 送信側切替 リング 1+1 双方向切替 - - BFD/VCCV,LSP-Ping パス管理双方向パス管理 C/D 分離 Bi-directional Uni-directional 経路管理パスを明示的かつ集中管理 NMS 管理による コスト計算による 帯域制御帯域を明示的かつ集中管理 明示設定 NMS 管理による トポロジー自動認識 RSVP-TE Ex. 5 帯域設計 -

2. 標準化中の MPLS-TP について

C( 社内限り ) 現状の標準化動向について まずは標準化の現状について 現在 MPLS-TPはIETFにて標準化中 1 Requirement :RFC 化済み 2 Framework : 標準化スケジュールが遅延 2011 年 2 月にRFC 化予定 3 Solution :2011 年 2 月にOAM 2011 年 11 月にProtectionが RFC 化予定 次世代パケットトランスポート技術として期待されるMPLS-TPだが標準化の内容について懸念点もある 2009 2010 2011 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Requirement IETF(RFC) 2Framework IETF(RFC) 3OAM Solution 3Protection Solution IETF(RFC) IETF(RFC) Today 7

OAM のソリューション 運用面で懸念すること (1) OAMは2 方式で議論されており一本化されていない 運用上の優位性を注視する必要がある 基本的には相互接続の観点から一本化を図っていくようにする必要がある OAM 方式 BFD/LSP-Ping ベース OAM 対象 Draft draft-ietf-mpls-tp-fault draft-ietf-mpls-tp-bfd-cc-cv draft-ietf-mpls-tp-loss-delay draft-ietf-mpls-tp-on-demand-cv Y.1731 ベース OAM draft-bhh-mpls-tp-oam-y1731 8

セグメント区間モニタリング 運用面での懸念すること (2) On-demand 試験 (LB DM TST) を特定のセグメント区間で試験を実施したい場合の方式 ( ソリューション ) に懸念 1. SPME (Sub-path Maintenance Entity) TCM(Shim ヘッダを outer に一段 Stack) を用いることにより区間を指定 試験に使用する LSP が転送に用いている LSP と異なる等問題がある 標準で規格化が進む予定だが課題については解決していく必要がある 2.MIP 挿入 試験区間を自由に設定して試験が可能な MIP 挿入が理想だが 議論されている標準の内容では許容されていない MEP MIP MIP MIP MIP MIP MIP MEP ユーザトラヒック Proactive OAM での常時監視 (CC) MEP MIP MEP 一時的に試験用 LSPを設定してMEPを設けてその間で試験 9

運用面での懸念すること (3) OAM 試験における MIP 点の指定方法 OAM 試験はTTLを用いてMIP 点を指定する方法で議論が進んでいる 伝送装置をHOP 数で管理するための厳密性に課題が残っている例 )Protectionで切り替えた際のTTL HOPの管理が丌明確 A GのMIPにLBを実行する際にProtectionの状態でHOP 数が異なってしまいこのHOP 数の管理をどうするのか考慮ができていない TTL=5 1 2 A B C D Active 3 4 E 5 G H TTL=4 1 2 4 3 F Protection 10

MPLS-TP 標準化に期待すること MPLS-TP の Requirement (RFC 5654 RFC5860) や Framework の内容を Solution にしっかりと反映してほしい 1. OAM 機能 ( 保守性の向上 ) 機能の充実 (CC LB AIS/RDI DM LM TST) 試験管理点を IF 単位に持たせる方式 ( 詳細 :3 章 ) 試験区間の自由な設定 2. Protection 切替機能 P2P Linear Protection スケジュールの遵守 11

3. MPLS-TP の導入 12

MPLS-TP 適用 ( インフラ ) インフラとしては MPLS-TP アグリゲーションネットワークへ適用 Ethernet フローの効率的伝送 ATM などのレガシー系装置老朽化対応 NW シンプル化による CAPEX OPEX の削減 PWE Ethernet ATM PPP FR Etc. LSP アクセスネットワーク ADSL 回線 Ethernet 回線 ATM 回線 アグリゲーションネットワーク MPLS-TP 多重 / 分配 サービスネットワーク OCN IP-VPN e-vlan STM 回線 MPLS Japan2008 鈴木氏発表 多種なサービスとアクセスを つなぐ 役割 専用線 (MPLS-TP) 13

MPLS-TP 適用 ( サービス ) MPLS-TPを用いた高品質なEthernet 専用線 専用線としての帯域保障の確保 高品質を考慮した収容設計 QoS 機能を用いたサービス網収容 信頼性 稼働率の向上 C/D 分離による確実な Data Forwarding 保守性の向上 素早さ :OAM を用いた遠隔での試験 正確さ : 物理位置を考慮した OAM による切分け 故障が発生してしまった際の素早い故障通知 プロアクティブ通知 14

高品質を考慮した収容設計 従来の Ethernet サービスと異なる収容設計 NMSを用いてNWトポロジーを意識した一元的な収容設計 P2Pでの契約帯域の積上げ バーストトラヒックも考慮してマージをもった帯域設計 契約帯域で積上げ収容 バースト耐性を考慮 高品質伝送 ( 転送優先 ) 品質保障型 保証型サービスの契約帯域 提供回線 収容設計する 中継パス 契約帯域の Σ 以上の帯域を保持 15

QoS 機能を用いたサービス網収容 サービスレベルに合わせてQoSを設定することにより品質向上 パケット単位の優先制御をTC( 旧 EXP) フィールドを用いることにより可能 集約したサービス種別ごとに品質を厳密に担保できる MPLS の TC フィールド ( 旧 EXP フィールド ) を活用 サービス網の収容設計に QoS 機能を適用 各サービス網の特性にあわせた QoS 選択 クラス 1( 高優先 ) 遅延 ゆらぎ条件が厳しい高品質伝送型サービス網収容 黄閾値赤閾値クラス2 遅延 ゆらぎ条件が厳しくない帯域確保型サービス網収容 ポリサカラーリング LSP 振分 黄閾値赤閾値クラス3 優先キューによる転送優先 クラス 4 カラーによる廃棄優先 ベストエフォート 16

適用した MPLS-TP のアーキテクチャ (C/D 分離 ) C/D 分離によるパス (Data プレーン ) の高信頼 ハード処理による確実なData Forwarding NEからソフト処理依存度の高いControlプレーン処理を排除 NW 管理はTransport NMS/EMSへの集中し保守性向上 従来 IP 系システムの管理概念 MPLS-TPシステムの管理概念 Managementプレーン Control/Managementプレーン OpS 網管理 Transport NMS/EMS トポロジ管理 トラヒック管理 ラベル管理 網管理 トラヒック管理 装置管理 NE トラフィック情報収集 Transport NE 禁止行為ガード トラフィック情報収集 Controlプレーントポロジ認識 ソフト処理 シグナリング OAM 処理 ルーティング 経路切替 Dataプレーンハード処理 フレーム伝送 Dataプレーン OAM 処理ハード処理経路切替 フレーム伝送 17

MPLS-TP の OAM 機能による保守性向上 監視に用いている MPLS-TP OAM とイーサ OAM の連携 下位のレイヤの警報を上位にエスカレーションできるように厳密に規定 波及警報を抑止することにより故障箇所の特定を明確化 終端装置 Ethernet MPLS-TP Ethernet 終端装置 終端装置 MPLS-TP 伝送装置 LOC Eth-AIS Eth-AIS 検出 送出 Linkdown AIS 18

MPLS-TP の OAM 機能による保守性向上 MPLS-TP LB を用いた 素早い 故障切分けの実現 MPLS-TP 区間の故障をOAMを用いることにより素早い切り分け可能 EMS / NMSを用いた遠隔でのOAMの実行が可能 LB 送信指示 EMS/NMS MPLS-TP LB 19

MPLS-TP の OAM 機能による保守性向上 MPLS-TP LB を用いた 正確 な故障切分けの実現 Active/Standby LSP への試験の実施 Ingress/Egress IF に管理点 (MEP/MIP) を配置 NTT の提案で標準化中の OAM フレームワークに反映済み MPLS-TP MEP MIP MIP MEP Ingress のみ (1node 1MIP/MEP)?? MEP MIP MIP MIP MIP MIP MIP MEP Ingress/ Egress に配備 (1node 2MIP/MEP) 20

素早い故障通知を支える機能 プロアクティブ通知機能の適用 MPLS-TP OAM CC を用いた常時監視 中継区間の故障で影響のあるサービス回線のお客様へ CC 断を契機に自動的に故障通知 (Proactive 通知 ) イーサOAM CC (Y.1731) やLinkdown 監視と組合わせて素早い故障通知を実現お客様 EMS/NMS LOC MPLS-TP 故障 CC 一定周期でのフレーム送信による接続性監視 CC 断でLOC (Loss of CC) 通知 21

Ethernet 専用線サービス 高品質な Ethernet トランスポートサービス MPLS-TP の高品質化要素を用いたサービスを提供 C( コントロール ) プレーンと D( データ ) プレーンを物理的にも論理的にも分離しており C プレーンに異常が発生しても D プレーンには影響無し (C/D 分離 ) MPLS-TP OAM を用いることにより常時回線監視が可能 遠隔での回線試験が可能 (OAM 機能 ) 故障時の素早い切替 トランスポート MPLS 装置の制御部 C( コントロール ) プレーン 異常発生 C/D プレーン分離のため D プレーンに影響なし お客さま拠点 お客さま拠点 お客さま機器 イーサネット OAM 付終端装置 NTTcom ビル等 異常発生 NTTcom ビル等 イーサネット OAM 付終端装置 お客さま機器 UNI: イーサネット 切替 UNI: イーサネット D( データ ) プレーン イーサネットレベルでの監視 エンド ツー エンドで 99.999% の稼働率 22

最後に 旧来設備の設備更改や高品質サービスを求められるお客様の要件には応えていく必要がある われわれはお客様に早く 高品質なサービスを提供するため 本日発表したような観点で現在標準化中となる MPLS-TP の早期提供を実施している MPLS-TP の標準化には今後のパケットトランスポート技術として大きな期待をもっており 課題として残っている事項に関しては積極的に取り組んで生きたい 1. OAM 方式やプロテクション切替方式 2. IF 単位の MIP の指定方式 3. セグメント試験 (SPME) の方式 キャリアとしての要件が反映されるように行動していきたい 23

本日はご清聴頂き有難う御座いました

以降 参考資料

参考 帯域保証 SLA スループット試験 エンドエンドでのトラヒックの担保 ユーザの申告に基づいて on-demand にスループットや遅延を測定 イーサ OAM における導通特性試験 (TST スループット試験 ) を 用いることによりエンドエンドでのユーザ帯域を保障が可能 イーサ OAM と MPLS-TP OAM を使い分けることで高品質なサービスを提供可能 MPLS-TP Ether スループット試験 26