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Transcription:

TS-990 HF/50MHz TRANSCEIVER For Real DX ers 1

2 Legend and Innovation

実物大 460(W) 165(H) 400(D)mm ( 突起物含まず ) 究極を求めるDX'erからの長年の期待に応えるべく 20 余年の時を経て ここに登場 待望のフラッグシップモデルが最新のテクノロジーをまとい 新たな鼓動を刻み始める TS-990 3

1973 年 TS-900 1982 年 TS-930 1985 年 TS-940 1989 年 TS-950 伝統は革新を重ねて伝説になる 外部スピーカー SP-990 入力 :5 W 希望小売価格 20,900 円 ( 税抜き ) 4

2013 年 TS-990 異なるバンドでの二波同時受信に対応するデュアル レシーバーの搭載に加え フルダウンコンバージョン 構成のメイン受信部に狭帯域ルーフィングフィルターを実装 さらに高性能実現のために選び抜かれた回路と部品群 トリプル DSP 構成による解析の高速化などにより シリーズ最高の受信基本性能を達成 トリオトーンはケンウッドトーンへと進化しました またデュアル TFTディスプレイと絶妙なパネルレイアウトにより快適な視認性 操作性を実現しています トップエンドの最高級実戦機として HFを愛してやまないすべての無線家たちへ TS-990S HF/50MHz トランシーバー 出力 :200W HF/50MHz トランシーバー TS-990D 出力 :50W 2 アマ免許 3 アマ免許 希望小売価格 760,000 円 ( 税抜き ) 希望小売価格 760,000 円 ( 税抜き ) 5

シリーズ最高の圧倒的な受信性能 異なるバンドでの二波同時受信に対応するデュアル レシーバー メイン受信部はフルダウンコンバージョン構成 新規採用のミキサー 5 種類のルーフィングフィルターなどにより TS-900シリーズ最高の受信基本性能を達成 猛烈なパイルアップや強力な信号がひしめき合うコンテストにおいて 真価を発揮する受信性能はトップクラスのDXʼerを大きな歓びで満たしてくれるでしょう すべてのアマチュアバンドでダウンコンバージョン方式を実現 CW 運用などの実戦で第一ミキサーの性能を最大限に引き出すには ミキサーから後段へ目的信号以外の不要な信号を流出させないこと が重要なポイントになります それは最終 IF 段の DSP によるデジタル IF フィルターの性能を最大限に発揮できるからです TS-990 のメイン受 信部は すべてのアマチュアバンド受信時に第一 IF 周波数 8.248MHz のダウンコンバージョン方式を採用 従来のアップコンバージョン方式 では成しえなかった優れた近接ダイナミックレンジ特性を実現していま す 妨害波が近接周波数であっても ほぼフラットなダイナミックレンジ 特性を維持し 目的の信号のみを逃がさずキャッチできます IP3+40dBm の達成に貢献する新規採用のミキサー Intercept Point [dbm] Comparison 3rd order Intercept Point characteristics 50.00 40.00 30.00 20.00 10.00 0.00-10.00 TS-990 Our old model -20.00 1 10 100 Interfering wave separation [khz] frx=14.2mhz,pre AMP OFF,BW 500Hz,MODE CW, 横軸は妨害信号周波数 ( 二波 ) の目的信号に対するセパレーションを表示 10kHz では妨害波 1 が受信周波数 +10kHz 妨害波 2 が受信周波数 +20kHz を意味します 従来の J-FET を使用したダブルバランスミキサーに代えて メイン 受信部の心臓ともいえる第一ミキサー回路に新規採用のDouble Balanced Grounded Switch Typeミキサー (H-mode mixer) を搭載 また 受信周波数に連動して同調周波数を可変するプリセレクター機 ATT RF BPF through 能 (HF 帯のアマチュアバンドで動作 ) を装備 アマチュアバンド専用バンドパスフィルターで落としきれない強力な妨害信号の減衰に効果を発揮します さらに第一ミキサーまでの信号経路には大入力信 0/6/12/18dB Pre Selector 号による歪の発生を防ぐため大型コアのトロイダルコイルの採用や 信号切換にリレーを用いるなど 選び抜かれた回路と部品群により 第 3 次インターセプトポイント +40dBm クラスを実現しています 0 Pre Selector 1.8MHz BAND 6 Main Receiver -20-40 -60-80 -100 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 アマチュアバンド用 RF BPF プリセレクター特性例トランス帰還型 RF Amp

メイン受信部 近接妨害除去に真価を発揮する新開発の狭帯域 High-IP ルーフィングフィルター 高い周波数を分周し高 C/N を実現する新開発の VCO 分周型第一局発 すべてのアマチュアバンド受信時にダウンコンバー ジョン方式を採用するとともに 5 種類の High-IP ルー フィングフィルターを実装しています CW 運用で頼 TS-990の局発回路は メイン受信部用 :VCO 分周型 / DDSダイレクト サブ受信部用 :DDSダイレクト 送信部用 : 従来型 PLLと 対象となる信号系に合わせて独 TS-990 MAIN Local OSC C/N 0-10 -20-30 14.1MHz 1.83MHz りになる 500Hz 270Hz の狭通過帯域幅はもちろん SSBで使用される2.7kHz AM/FMに適した6kHz 15kHzをカバー これらのフィルターは DSPによる最終通過帯域幅設定と連動して自動的に選択 もちろん手動での切り替えもできます Roofing Filters 270Hz CH1 B/R log MAG CH2 B/R log MAG 10 db/ REF 0 DB 10 db/ REF 0 DB 立した構成となっています 今回メイン受信部の第一 -50-60 局発に採用した新規開発のVCO 分周型方式は VCO -70-80 -90 を目的周波数よりも高い周波数で発振させ それを -100-110 分周することによって DDSダイレクト方式に迫る良 -120-130 好なC/N 特性と PLL 方式の特長であるスプリアスの -140-150 -160 少ない局発信号を実現しています 局発の低雑音化 100 Offset Frequency [Hz] 高 C/Nレシオ化で目的信号をノイズに埋もれされることなく ピュアな状態で第一 IFに変換可能です メイン受信部用第一局発 C/N 特性例 (14MHz/1.8MHz) Phase Noise [dbc/hz] -40 1,000 10,000 100,000 TS-990 MAIN BAND FRONT-END 500Hz PLL DDS PLL 82.78 92.48MH AMP 115.48 128.992MH Divider 1/N 1.8/3.5/5M... N=10 7M... N=8 14/18/21/24M... N=4 AMP through 1st Mixer through 2.7kHz 96.48 107.48MH 127.48 138.992MH 6kHz IF BW 100 Hz SWP 8.6 sec SPAN 2 khz SPAN 100 khz ルーフィングフィルター特性例 BW=270Hz DDS IC AD 9951 Pre Amp Post Amp 15kHz CH1 B/R log MAG CH2 B/R log MAG 10 db/ REF 0 DB 10 db/ REF 0 DB 高い安定性と省エネを両立した ±0.1ppm の TCXO を実装 基準信号源として周波数安定度 ±0.1ppmのTCXO ( 温度補償型水晶発振器 ) を標準で搭載しています モード待機電力起動時間 高い周波数安定度でありながら OCXO( 恒温槽付水 待機時省電力 0.5W 以下約 40 秒 IF BW 100 Hz SWP 8.6 sec SPAN 3.5 khz SPAN 100 khz 晶発振器 ) のような予熱時間は不要なため 電源オフの状態からでもすばやい起動が可能です ヨーロッパの省エネルギー規格 Lot6に準拠 待機時省電力モー 通常約 20W 約 5 秒 ルーフィングフィルター特性例 BW=500Hz ドでの消費電力は 0.5W 以下を実現しています また 第一ミキサー 10MHz で基準信号の入出力が可能です 7

サブ受信部 二波同時受信を支える スーパーサブ 異なるバンドでの二波同時受信では 他バンドのcondxの変化 スプリット運用でのオペレーターの癖などがつかみやすくなるのが魅力 この1 台から新たな戦略が見えてきます Sub Receiver デジタル技術を駆使して ケンウッドトーンを革新 狭帯域フィルターを使った長時間のワッチでも 聞き取りやすく 聞き疲れしない 専用 DSPによるAGC 制御に加え アナログ AGC 部も進化させ さらに混信 ノイズ除去機能も多数搭載することで 世界の無線家たちに語り継がれてきた受信音質 ケンウッドトーン をさらにブラッシュアップ ケンウッドトーンの新たな伝説がここから始まります TS-590 の受信部をブラッシュアップしたサブ受信部 21MHz 帯以下の主要アマチュアバンドで ダウンコンバージョン * サブ受信部には発売以来クラスを超えた受信性能が好評なTS-590の受信部をさらにブラッシュアップして搭載 とくにフロントエンドには主要アマチュア 5バンドでダウンコンバージョンが可能な回路構成を採用しているため サブ受信部でありながらも実戦的な運用ができます *1.8/3.5/7/14/21MHz 帯で IF 帯域が 2.7kHz 以下のとき (SSB/CW/FSK/PSK) レンジ特性により 妨害波が受信周波数に近づいても ほぼフラットなダイナミックレンジ特性を維持 近接の強力な妨害信号が問題となるような受信状況でもクリアに信号をキャッチできます 8 500Hz 2.7kHz のルーフィングフィルター サブ受信部のルーフィングフィルターには 500Hz 2.7kHz を標準で実装 優れた近接ダイナミック Triple DSP

DSP / 混信除去機能 メインとサブの受信部 バンドスコープに専用 DSP を搭載 多彩な混信除去 ノイズ除去機能 TS-950 で世界で初めて DSP を搭載 TS-870 では ではその集大成として 3 個の DSP を各主要ブロッ IF フィルター帯域可変 バンドエリミネーションフィルター機能 アマチュア無線機初の DSP による IF AGC 制御を クに配置 メイン IF サブ IF バンドスコープなどの DSP フィルターの帯域を可変し 用途や状況に応 阻止帯域幅と減衰量を可変できるフィルター 実現するなど アナログ回路では得られなかった 信号処理を分散させることで ゆとりあるデジタル じた混信除去に対応 SSB/AM/FM モードでは HI です 目的信号に妨害信号が重なっている場合 通信の 質 を提供し続けたケンウッド TS-990 信号処理を実現しています (FM モードは AF DSP 処理 ) CUT/LOW CUT CW/FSK/SSB-DATA 通信モードではWIDTH/SHIFT 機能として動作します WIDTH に 目的信号を多少削ってでも妨害信号を減衰させるような運用に便利な機能です Band Elimination Filter 0-20 -40-60 -80-1,000-500 0 500 1,000 メイン IF DSP 送信部用 ADSP-21363 clock @333MHz サブ IF DSP 各種信号処理用 ADSP-21369 clock @260MHz デジタルとアナログを融合させた先進の AGC 制御 SSBやCWの受信音質はオーディオの周波数特性やフィルターの遅延特性だけで決まるものでは IF A C ブ ックダイアグラ RX IF Analog AGCV IF ADC AGCV DAC Digital NB AGC DET OUT Band ATK/REL Manager IF Filter AutoManual Notch Band Elimination Filter SOFT-ATK CONT AGC DET いい音を実現するための緻密な筐体設計 AGC DET 内蔵スピーカーの音質は筐体の構造でも大きく左右されます TS-990では構想段階からシミュレーションを重ね 不要な筐体の振動を最小化 ケンウッドトーンは回路やDSPだけでなく 緻密な筐体設計にも裏付けられているのです バンドスコープ用 ADSP-21363 clock @333MHz ありません AGC 特性もきわめて重要な役割を担います 多くのファンからの 長時間ワッチしていても聞き疲れしない という評価は Demod ケンウッドの AGCならではの特性で RX Audio す TS-990ではDSPのAGC 制御アルゴリズムだけでなく アナログ AGC 部も合わせて進化 ケンウッドトーンにさらなる磨きをかけています Φ77mm 内蔵スピーカー 天板の振動シミュレーション例 IFフィルターのA/B/Cワンタッチ切り替え IFフィルターの帯域幅を最大 3つまでプリセットして瞬時に切り替え可能 ナロー ワイドに設定すれば すばやいオペレーションが要求されるコンテストなどで便利な機能です IFノッチ強力な妨害信号をノッチで除去し 目的の微弱信号をキャッチ ノッチ周波数が自動で可変するIF オートノッチと手動で可変できるマニュアルノッチを 混信の状況に合わせて使い分けできます IF Manual Notch BW 400Hz / 800Hz 0-20 -40-60 -80-1,000-500 0 500 1,000 デジタル / アナログ 2 方式を搭載したノイズブランカー機能 (NB1/NB2) 弱ノイズに対する効果に定評があるアナログノイズブランカー (NB1) に加え デジタルノイズブランカー (NB2) も搭載 ノイズの種類や受信状況に合わせて 最適なノイズブランカーを選択できます NB1では受信帯域幅によらない安定したノイズ除去が可能 NB2はアナログノイズブランカーが追従できないようなノイズに効果を発揮します なお TS-990では NB1と NB2の同時使用が可能です DSP によるノイズリダクション機能 (NR1/NR2) NR1/NR2 と 2 種類のノイズリダクション方式を 搭載 NR1 では各受信モードに適したノイズリダ クション方式を適用 NR2 では CW 運用にさらに効 果的な SPAC 方式を採用しました < その他の混信除去 ノイズ除去機能 > ビートキャンセル機能 (BC1/BC2) IF オートノッチが強力なビートに効果的であるのに対して ビートキャンセルは比較的弱い複数のビートに効果を発揮します オーディオピークフィルター CW や FSK のようにキャリア受信時にピッチトーンの通過帯域幅を可変 FSK はマーク スペースの周波数に対応しています 9

送信部 クーリング フルパワーの長時間運用に耐えるヘビーデューティ仕様の送信性能 コンテストなどの長時間にわたる連続運用でも つねに安定して稼動 あらゆるシーンでオペレーターの情熱と期待に応え続けるでしょう 高速動作が可能なオートマチックアンテナチューナーを内蔵 1.8MHzから50MHzのアマチュアバンドをカバーし 受信時にも動作可能なプリセットタイプのオートアンテナチューナーを内蔵 高速動作で定評があるリレー方式により 瞬時のバンドチェンジによる迅速なQSYが可能です リレー コンデンサー コイルなどは 200Wの大電力に耐える 大型の部品を使用しています ANT RX OUT RX IN 1 2 3 4 MAIN BAND ANT RX MAIN RX ANT OFF MAIN BAND RECEIVER Transmit メインバンド もしくはサブバンドのアマチュアバンドで独立して設定可能なアンテナ端子を 4 個装備 受信入出力端子では 受信専用アンテナ 外部受信機用アンテナ出力 外部 BPF 接続などに使用できます メインバンドかサブバンドどちらかで使用可能です AT SUB BAND ANT TX ON SUB RX ANT OFF ON SUB BAND RECEIVER 200W* での安定運用を約束する高信頼設計 *200W 出力は TS-990S のみ TS-990D は 50W 出力です 50Vで動作するPOWER MOS FET VRF150MPをチング条件を追求し 優れた IMD 特性を実現してプッシュプルで使用 200Wという高出力を安定います DSPが生み出すクリーンな変調信号をリして全バンドで得ることができます この FETの特ニアリティの良いアンプで増幅することで 定評の性を余すところなく生かすためにバイアスやマッあるケンウッドトーンを実現します 3rd order TX IMD 14.2MHz / 200W -10-30 -50-70 -90 10 db / div SPAN 10 khz 各ユニットに充分な風量を送るクーリングシステム 200Wの出力を安定して得るには クーリングが非常に重要です TS-990では大型のアルミ製ヒートシンクによるフィンタイプ構造で放熱効率を向上 さらにスイッチング電源 ファイナル部 アンテナチューナー用に独立した速度可変のファンを設け 各ユニットを充分な風量で冷却します なおスイッチング電源部 ファイナル部はツインクーリングファン構成を採用 温度検出により回転数を制御し 静音性を高めています 熱シミュレーションの一例 200W ファイナルの熱を放熱させるため 従来のアルミ押し出しフィンに代わりカシメ式フィンを採用 放熱に最適なフィン形状やサイズを実現するために CAE 解析に基づいて設計しています 10

デュアルディスプレイ 状況が直感的にわかる デュアル TFT ディスプレイ構成 メインとサブ 2 つのディスプレイの組み合わせにより 最小限の視線移動で 目的信号とその周囲を同時に監視 かつてない快適な運用を提案します 目的信号自体を監視するサブディスプレイ 3.5インチTFTサブディスプレイをメインツマミ上に配置し 周波数読み取りの視線移動を最小化するだけでなく 復調オーディオスペクトラムを表示することで目的信号そのものを監視できます さらにフィルターの効果を見やすくサブディスプ レイに表示できるため 直感的なオペレーション が可能です なお サブディスプレイは目的に応じた表示に切り替えできます 通常表示 周波数拡大表示 同時表示 cap_ アタリ Dual display デュアル周波数表示基本画面 cap_ アタリ デュアル周波数表示 cap_ アタリ FSK モード 目的信号の周囲を監視できるメインディスプレイ メインディスプレイ メインディスプレイは周波数 モード メーターな を監視できるバンドスコープ機能を搭載 DSPに どの基本情報 各種付属機能のON/OFF 状態など よるFFT 処理で高速スイープを実現します また を表示 また内部パラメーターの設定やメモリー ウォーターフォール表示をはじめ さまざまな表示 リストの表示なども行えます さらにバンドの状況 に切り替え可能です シングル周波数表示ダイアル表示つき メインディスプレイ シングル周波数表示 ときには気分を変えて こんな表示はいかがでしょう サブディスプレイ PSK モード メイン画面はタッチ操作も メインディスプレイの表示例 アナログダイヤル表示 横行ダイヤル表示 ( 受信専用 ) メイン画面に指先でタッチするだけで スピーディな QSY が可能 ウォーターフォール表示 イコライザー表示 RTTY 受信表示 TS-930 タイプ表示 TS-940 タイプ表示 11

操作性 意のままにコントロールできる快適な操作性能 ケンウッドユーザーには馴染み深いパネル配置をベースに 直感的な操作ができるパネルレイアウトを採用 使い込むほどにオペレーションの精度が高まり TS-990のポテンシャルが存分に発揮できることでしょう 直感的な操作ができる新周波数ファンクション 従来 VFO A/VFO Bを切り替えていた周波数ファンクションを メインバンドとサブバンドの切り替えで実現 メインツマミ上部にあるサブ側のRXキーでサブ受信のON/OFF TXキーでシンプレックスとスプリットの切り替えが可能です さらに LEDの点灯で現在の状況がひと目でわかります MAIN BAND RX/TX key SUB BAND RX/TX key クイック設定ができる新スプリットファンクション 従来シリーズと同様にM SとM/Sによる設定に加え 2 アクションのクイックなスプリット設定が可能です 1 サブ TX キーを長押しするとスプリット LED が点滅 2 送信周波数が決まっている場合 2UPならテンキーの 2を押すだけで 送信 ( サブ ) 側 VFOがメイン受信周波数 +2kHzに変化してスプリット設定が完了 1DOWN なら 0 1と操作 ±1~9kHzを 1kHz 刻みで設定できます 2 送信周波数を探す場合サブツマミを操作して送信周波数を決め もう一度サブ TXキーを押すだけで設定完了 メインスコープ上で空いていそうな周波数をタップすることにより QSYも可能です スプリットやサブ受信状態もメモリー可能 最大 120chのメモリーを用意 スプリット運用の状態もメモリーが可能です さらにデュアルチャン ネルメモリーにより 二波同時受信の状態も簡単に呼び出すことができます Control メモリーチャンネル数通常メモリー :100ch 区間指定メモリー :10ch 拡張メモリー :1 0ch 12

多彩な付属機能 サブ受信部の混信除去操作を集中配置サブ受信部専用の混信除去操作系をメインパネルの右端に集中配置 とっさの操作でも迷うことなく必要なツマミやキーにアクセスできます また帯域可変エンコーダーは操作対象の切り替えでメインとサブを共用 サブ運用時はLEDが点灯し 誤操作を防止します ( 帯域可変エンコーダーをメイン専用とすることも可能 ) さらにバンドエリミネーションフィルター APF ミュート DSP IF FILTERのスロープ切り替えの追加 AGC OFF キーの独立 NB1/NB2の同時使用などの機能も TS-990 用にチューンナップして TS-590より大幅にアップグレードしています メイン サブのツマミ周辺に便利な機能を配置メインツマミとサブツマミの直近に 頻繁に使用する機能を集中して配置 さらにクイックな運用を支援します フロント配置の USB 端子 2 で利便性を向上 フロントパネルにヘッドホンジャック マイクジャック キージャックに加え 2つのUSB 端子を装備 キーボードや USBメモリーが使用できます USB メモリー /USB ケーブルによるファームウェアアップデート 本体をアップデートモードで起動させ ファームウェアを書き込んだUSBメモリーをフロントの USB-A 端子へ差し込むと自動的にアップデートを開始 また 背面のUSB-B 端子とPCをUSBケーブルで接続し本体をアップデートモードで起動させると PC に TS-990 フォルダが表示されます そこにファームウェアをドラッグ & ドロップするだけで自動的にアップデートを開始します ボイスガイダンス 録音機能 ボイスガイダンス 録音機能を標準搭載 周波数 キー操作 各種設定などの音声ガイドとメッセージの録音 再生等が可能です 外部入出力の切り替えに対応した DATA モード マイク端子に加え 背面パネルにアナログオーディオ入出力 USBオーディオインターフェイス 光デジタルインターフェイスと多彩な入出力インターフェースを配置 これらを SSB/FM/AMの各モードで DATAモード (1~3) と組み合わせることで 変復調用の外部機器を簡単に切り替え可能です また DATA VOX 機能 変調ラインごとのミュート切り替え機能なども装備しています PC から TS-990 を遠隔操作 受信 送信 DSP イコライザー ARCP-990( ラジオコントロールプログラム ) によって 従来のプリセットに加えて 最大 3 個までのユー ほぼすべての機能が PC でコントロールできます ザー設定が可能です モードごとに使用するイコ 各種機能設定やメモリーチャンネルの管理なども ライザーを記憶できるため きわめて快適に HiFi- CW T.(CW チューン ): CW 信号をキーを押すだけで目的信号がピッチ周波数になるよう自動同調します FINE: 同調ツマミ 1 回転の周波数変化を 1/10 に変更できます LOCK: F.LOCK キーです TF-SET との併用でスプリット運用時に便利です FIL/SEL: DSP IF フィルターの通過帯域幅を 3 種類もしくは 2 種類プリセットでき WIDE/NAR 切り替えのようなクイックな運用が可能です VOICE: 音声発生用のキーですが PF キーのため別機能の割り当てもできます PCから可能です なお 関連するソフトウェアは ケンウッド Webサイトからダウンロードできます ARCP-990 表示例 SSBによるラグチューなども楽しめます RX イコライザー表示 13

前面 / 背面パネル 3 2 1 9 10 11 12 13 14 1 2 3 18 17 4 前面パネル 背面パネル 4 5 6 7 8 15 16 19 20 21 1 ヘッドホンジャック (φ6.3mm) 2 パドルキーヤー (φ6.3mm) 3 USBコネクター (USB-A): USBメモリー USBキーボード 4 マイク端子 (8pinメタルタイプ ) 1 アンテナコネクター (M 型 ) 4 2 RX INコネクター (RCA): 受信専用アンテナ端子 3 RX OUTコネクター (RCA): 外部受信機接続端子 4 キージャック (φ6.3mm): パドル 縦ぶれキー PCキーイング用 5 ACC2コネクター (13Pin DIN): オーディオ入出力他アクセサリー接続用 6 リモートコネクター (7Pin DIN): リニアアンプ接続用 7 メータージャック (φ3.5mm): アナログメーター接続用 8 ドライブコネクター (RCA): ドライブ出力 9 グランド端子 10 外部基準入出力端子 (BNC):10MHz 12 ATコネクター (6Pin): 外部アンテナチューナー接続用 13 キーパッドジャック (φ3.5mm): ファンクションキーパッド接続用 14 COMコネクター (D-SUB 9Pin):RS-232C 15 光デジタルインターフェース入力端子 16 光デジタルインターフェース出力端子 17 外部スピーカージャック 1(φ3.5mm) 18 外部スピーカージャック 2(φ3.5mm) 19 USBコネクター (USB-B):PCコントロール USB オーディオ 20 ディスプレイコネクター (DVI-I): 外部ディスプレイ接続用端子21 LANコネクター (RJ-45):PCコントロール 時刻補正(NTP) 寸法図 182(201 ) 165 前足を上 た場合 200 660 460 400 449 11 AC 電源コネクター (3Pin) Front/Rear Panel 300 306 位 mm 14

オプション / 定格 主要オプション MC-90 MC-43S HS-6 ARCP-990 MC-60S8 HS-5 SP-990 ARHP-990 TS-990 定格 160m band 1.810~1.825MHz 1.9075~1.9125MHz 80m band 3.500~3.575MHz 3.599~3.612MHz 3.680~3.687MHz 3.702~3.716MHz 3.745~3.770MHz 3.791~3.805MHz 非常連絡設定周波数 4,630kHz 40m band 7.0~7.2MHz 送信 30m band 10.1~10.15MHz 周波数範囲 20m band 14.0~14.35MHz 17m band 18.068~18.168MHz 15m band 21.0~21.45MHz 12m band 24.89~24.99MHz 10m band 28.0~29.7MHz 6m band 50.0~54.0MHz 受信周波数範囲 0.13~30MHz 50~54MHz 1 (VFOは30kHz~60MHzを連続動作) 電波型式 A1A(CW) A3E(AM) J3E(SSB) F3E(FM) F1B(FSK) G1B(PSK) 周波数安定度 ±0.1ppm 以内 (0 ~+50, ) アンテナインピーダンス 50Ω アンテナチューナー整合範囲 16.7Ω~150Ω 電源電圧 AC 100V ±10 %(50/60Hz) 消費電力 送信時最大 720VA 以下受信時 ( 無信号時 ) 120VA 以下 使用温度範囲 0 ~ +50 突起物含まず W460 H165 D400mm 外形寸法 突起物含む W460 H182 D449mm フロント足高位置 H201mm( 前面パネル ) H173mm( 背面パネル ) 質量 約 24.5kg 定格送信出力 CW/SSB/FSK/ TS-990S:200W(50W) PSK/FM (AM) TS-990D:50W(50W) 変調方式 SSB: 平衡変調 AM: 低電力変調 FM: リアクタンス変調 最大周波数偏移 (FM) ワイド :±5kHz 以下 ナロー :±2.5kHz 以下 HF( 高調波 ):-60dB 以下 HF( スプリアス領域 ):-50dB 以下 送信スプリアス 50MHz 帯 (50W 超 ):-66dB 以下 50MHz 帯 (50W 以下 ):-60dB 以下 搬送波抑圧比 60dB 以上 不要測波帯抑圧比 60dB 以上 送信周波数特性 -6dB 以内 (300~2700Hz) マイクロホンインピーダンス 600Ω XIT 可変範囲 ±9.999kHz 受信方式 中間周波数 Main Sub1 2 Sub2 3 ダブルダブルトリプルスーパーヘテロダインスーパーヘテロダインスーパーヘテロダイン 第 1IF 8.248MHz 11.374MHz 73.095MHz 第 2IF(FM) 24kHz/(455kHz) 24kHz 10.695MHz 第 3IF(FM) - - 24kHz/(455kHz) -6dBμ (0.5μV)(0.13~0.522MHz) SSB CW FSK PSK (S/N 10dB) 12dBμ (4μV)(0.522~1.705MHz) -14dBμ (0.2μV)(1.705~24.5MHz) -18dBμ (0.13μV)(24.5~30MHz) -18dBμ (0.13μV)(50~54MHz) 受信感度 (TYP) 16dBμ (6.3μV)(0.13~0.522MHz) 30dBμ (32μV)(0.522~1.705MHz) AM (S/N 10dB) 6dBμ (2μV)(1.705~24.5MHz) 2dBμ (1.3μV)(24.5~30MHz) 2dBμ (1.3μV)(50~54MHz) FM (12dB SINAD) -13dBμ (0.22μV)(28~30MHz) -13dBμ (0.22μV)(50~54MHz) イメージ妨害比 (50MHz) 70dB(60dB) 以上 中間周波数妨害比 70dB 以上 SSB 2.4kHz 以上 (-6dB) (LO:200/HI:2800Hz) 4.4kHz 以下 (-60dB) CW/FSK/PSK 500Hz 以上 (-6dB) 選択度 (WIDTH:500Hz) 1.2kHz 以下 (-60dB) AM 6.0kHz 以上 (-6dB) (LO:100/HI:3000Hz) 12kHz 以下 (-50dB) 12kHz 以上 (-6dB) FM 25kHz 以下 (-50dB) RIT 可変範囲 ±9.999kHz ノッチフィルター減衰量 60dB 以上 (Auto), 70dB 以上 (Manual) ビートキャンセル減衰量 40dB 以上 低周波出力 1.5W 以上 (8Ω) 低周波出力インピーダンス 8Ω 測定は JAIA が定めた測定方法によります 1 メインバンド : スペック保証は 1.8MHz 帯 ~50MHz 帯のアマチュアバンドのみ 2 1.8/3.5/7/14/21MHz 帯で IF 帯域幅が 2.7kHz 以下のとき (SSB/CW/FSK/PSK) 3 左記 2 以外のとき 本機はメインバンドとサブバンドの周波数の組合せにより アマチュアバンド受信時に内部ビートが発生する場合があります また バンドスコープ ( ウォーターフォール ) に受信信号以外のスプリアス信号を表示する場合があります 20W(30MHz 以下は 10W) を超えるアマチュア無線局の申請には 第 3 級アマチュア無線技士以上 50W を超える場合は 第 2 級アマチュア無線技士以上 200W を超える場合は第 1 級アマチュア無線技士以上の資格が必要です また第 3 級アマチュア無線技士の資格で 最高出力 50W (100W/50W 切り換え可能機を含む ) を超える機器を使ってのアマチュア無線局の申請はそのままでは申請することができませんのでご注意ください 本無線機器の本体には電波法に基づく技術基準適合証明等を取得した表示 ( 技適マーク ) がついています 15

このカタログの内容についてのお問い合わせは お近くの取扱店にご相談ください もし取扱店がおわかりにならないときは弊社カスタマーサポートセンターへ このカタログの内容は2015 年 6 月現在のものです 仕様 意匠は改善のため予告なく変更することがあります 当社はアマチュア無線機器の補修用性能部品を製造打ち切り後 8 年所有しています このカタログに掲載した製品写真は撮影上および印刷上の条件により 実際の色と異なる場合があります ユーザー登録 (My-Kenwood) をご利用ください お買い上げいただいたケンウッド製品をご愛用いただくために 弊社ホームページ内でユーザー登録することをおすすめします http://jp.my-kenwood.com www.jvckenwood.com 16