意外と知らない!? オラクル ライセンス見積 ABC -Oracle Database 編 - 本資料は 2018 年 6 月 1 日時点の情報として有効です
以下の事項は 弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです また 情報提供を唯一の目的とするものであり いかなる契約にも組み込むことはできません 以下の事項は マテリアルやコード 機能を提供することをコミットメント ( 確約 ) するものではないため 購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい オラクル製品に関して記載されている機能の開発 リリースおよび時期については 弊社の裁量により決定されます Oracle と Java は Oracle Corporation 及びその子会社 関連会社の米国及びその他の国における登録商標です 文中の社名 商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります 2
Program Agenda 1 2 3 4 5 ライセンスの種類ライセンス許諾形態 Oracle Database 製品ラインナップマルチコアCPU 利用時のライセンスカウント方法ライセンス見積方法 ~6つのステップ~ 3
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ライセンスの種類 Oracle 製品のライセンスは以下の 2 種類から一つを選択します Processor ライセンス サーバーのプロセッサ数に比例したライセンスです 一般的に使用ユーザー数が多い場合に有利です また不特定多数が利用するためユーザー数を数えられない場合やユーザー数の変更の影響を受けたくない場合にはこちらをご利用ください Named User Plus(NUP) ライセンス 使用するユーザーの数に比例したライセンスです 一般的にユーザー数が少ない場合に有利です 購入可能な最少単位を示す 最少ユーザー数 の設定があります Processor Processor Oracle 製品がインストールされるサーバーに搭載されているプロセッサ数で算出 マルチコアプロセッサの場合は製品によりコア係数の適用が必要 1 Oracle 製品がインストールされるサーバーにアクセスする可能性がある全ての使用者の数で算出 同時接続数 クライアント台数等はカウントしません 1 詳細は次の FAQ を参照ください. https://faq.oracle.co.jp/app/answers/detail/a_id/2619 5
ライセンス許諾形態 Oracle のサーバー製品のライセンスはサーバに対するライセンス許諾になります この Oracle 製品を何人で使うか? NUP ライセンス or この Oracle 製品がインストールされているハードウェアの CPU の枚数は? Processor ライセンス Oracle ではクライアント向けライセンスは存在しません 6
ライセンス許諾形態 Oracle のサーバー製品のライセンスは物理サーバー単位で必要です サーバー 1 システム A サーバー 2 システム B サーバーを 1 台にまとめ インスタンスを分け システム A とシステム B を同居させた場合 サーバー単位でライセンスが発生するため 必要なライセンスは サーバー 1 DB SE2 10NUP サーバー 2 DB SE2 10NUP 合計 DB SE2 20NUP サーバー単位でライセンスが発生するため 必要なライセンスは サーバー 1 台 DB SE2 10NUP 合計 DB SE2 10NUP 7
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Oracle Database 製品ラインナップ Oracle Database Enterprise Edition (DB EE) パフォーマンス向上 可用性向上 セキュリティ強化等のさまざまな機能が利用できます 有償オプションの追加も可能です 最少ユーザ数は 25NUP/1Processorライセンスです NUP でご購入の場合でも 最少ユーザー数を求めるために Processor ライセンス数の計算が必要になります マルチコアプロセッサご利用の場合 コア係数の適用が必要です Oracle Database Standard Edition 2 (DB SE2) 手ごろな価格で必要な機能を備えたデータベースです 適用可能ハードウェア (H/W) の制限があります ( 次ページ参照 ) 制限付でOracle Real Application Clusters (RAC) 1が利用できます 最少ユーザ数は 10NUP/1 コンピュータです 1:Oracle Real Application Clusters (RAC) については 以下をご参照下さい https://www.oracle.com/jp/database/real-application-clusters/index.html 9
Standard Edition 2 (SE2) について Oracle Database Standard Edition 2 は 最大搭載可能プロセッサ数が 2(2 ソケット ) 1 のサーバーに対してのみ 使用権許諾されます RAC 構成の場合は 1CPU( プロセッサ ) x 2 ノードの構成で利用可能です 適用可能なサーバーは最大 2 ソケットで変わりません 許諾されたライセンス数量に関わらず 各 Oracle Database Standard Edition 2 データベースは常時 1 インスタンスあたり最大 16CPU スレッド 2 を使用することができます RAC 構成の場合 各 Oracle Database Standard Edition 2 データベースは常時 1 インスタンスあたり最大 8CPU スレッドを使用することができます お客様が Named User Plus(NUP) ライセンスを注文する場合 1 台のサーバを使用するユーザ数が 10 名未満でも 10NUP が必要となります 1: 最大搭載可能プロセッサ数 ( ソケット ) については 以下 URL の用語解説内 Processor ライセンス項目も併せてご参照下さい http://www.oracle.com/jp/corporate/pricing/word/index.html 2:CPU スレッドは 搭載されている CPU コア数とは必ずしも同一ではなく 例えばインテル社の CPU を搭載し その CPU でハイパー スレッディングが有効な場合 OS が認識している論理的な CPU コアを指します SE2 での CPU スレッドの制限は Oracle Database 12c(12.1.0.2 以降 ) のソフトウェアでの技術的な制限として実装されおり お客様で設定いただく必要はありません 10
Standard Edition 2 (SE2) ご利用可否例 サーバー構成イメージ Case1 Case2 Case3 Case4 最大搭載可能プロセッサ数 ( ソケット数 ) 1 2 2 4 実搭載プロセッサ数 1 1 2 2 SE2 利用可否 SE2 での RAC 利用可否 ( 上記マシン 2 台での RAC 構成 ) 補足 搭載可能プロセッサ数が 2(2 ソケット ) 以内のため SE2 SE2RAC いずれも利用可能です 搭載可能プロセッサ数が 2(2 ソケット ) 以内のため SE2 SE2RAC いずれも利用可能です SE2RAC 構成は 1CPU( プロセッサ ) x 2 ノードの構成のみ可能なので 利用できません 搭載可能プロセッサ数が 2(2 ソケット ) 以上のため SE2/SE2RAC いずれも利用できません 11
Oracle Database 製品の価格 価格はすべて税抜き価格です 製品名価格単位ライセンス価格 1 初年度サポート 1 Oracle Database Enterprise Edition Named User Plus 114,000 円 25,080 円 Processor 5,700,000 円 1,254,000 円 Oracle Database Standard Edition 2 Named User Plus 42,000 円 9,240 円 Processor 2,100,000 円 462,000 円 1 価格は記載時点のものです 最新の価格は 日本オラクルホームページの価格情報 または Oracle Digital までお問合せください 12
サポート サービスの主な内容について 24 時間 365 日無制限で問合せを受付 夜間 休日を問わず 緊急性の高いトラブルには即時対応 ソフトウェアのアップデート版の提供 将来の製品リリースやアップグレード セキュリティ修正 修正パッチ 法改正対応 新バージョンは何度でも追加コストの負担なく入手可能 契約ユーザー様専用ウェブサイト (My Oracle Support) のご提供 エラーの潜在要因を除去し問題の発生を未然に防止ヘルス チェック - 危険な設定や構成の検査と対処方法 ( ナレッジやベスト プラクティス ) を提供パッチ アドバイス - パッチ適用状況を監視し 未適用の重要パッチのダウンロードを支援 お見積り時には サポート契約をあわせてご検討ください サポート サービスの詳細は 日本オラクルホームページ またはサポートビジネスセンターまでお問合わせください 13
補足 既存の SE/SE1 の取り扱いについて 既存の SE/SE1 の取り扱いについて 12.1.0.1 が SE と SE1 の最終リリースであり SE/SE1 は既に販売を終了しています 既存のお客様が SE 又は SE1 を既存バージョン (12.1.0.1 以前 ) で使用する場合はサポートは継続されます 12.1.0.2 以降の製品を使用する場合 SE2 にマイグレーションする必要があります SE SE1 から SE2 へのライセンス移行 ( マイグレーション ) について SE SE1 ともに ライセンスは無償で SE2 にマイグレーションできます ただし SE2 の最少ユーザー数に満たない NUP ライセンスをマイグレーションする場合は 最少ユーザー数に対する不足分について SE2 のライセンスを追加購入する必要があります (SE2 の最少ユーザー数は 物理サーバー毎に 10 NUP です ) また SE1 から SE2 にマイグレーションする場合は サポート料金が現在の金額に対して 20% 加算されます 参考 FAQ https://faq.oracle.co.jp/app/answers/detail/a_id/2798 14
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マルチコア CPU 利用時のライセンスカウント ライセンスが必要なプロセッサ数をカウントする場合 稼動する全ての 物理的 なプロセッサをカウントします 但し Oracle Database Enterprise Edition において ひとつのチップ上に複数のコアをもつ マルチコア プロセッサ が搭載されているハードウェアでご利用頂く場合には 総コア数に係数を乗じた数 ( 小数点以下端数切り上げ ) が必要ライセンス数となります - Oracle Database Standard Edition 2 の場合には マルチコア プロセッサであっても実搭載プロセッサ数が必要ライセンス数となります 下表は代表的な CPU とその適用係数となります マルチコア プロセッサ種類 1 適用係数 1 SPARC T5 processor 0.5 Intel Xeon Processor 0.5 POWER 8 1.0 1 上記は記載時点の情報であり 各社が提供している CPU の一例となります 同じメーカー様でもシリーズ等による適用係数の違いがありますので 詳細は日本オラクルのホームページより Oracle Processor Core Factor Table をご参照ください 16
マルチコアプロセッサ利用時の DBEE 必要ライセンス例 例 1 コアの適用係数 0.5 のマルチコア プロセッサ 例 2 コアの適用係数 1.0 のマルチコア プロセッサ 例 3 Real Application Clusters (RAC) 構成の場合 RAC を用いたクラスタシステム構成の場合 複数台のコンピュータで構成されるシステム全体をひとつのコンピュータと見なします 4c 4c 8c 8c 4c 4c 8c 8c 4c 4c 例 :Intel Xeon 系マルチコアチップ 4 ソケット クアッドコア搭載の場合 必要ライセンス数 : 4 ソケット x 4 コア x 0.5 = 8 Processor 例 :IBM Power8 2 ソケット 8 コア搭載の場合 必要ライセンス数 : 2 ソケット x 8 コア x 1.0 = 16 Processor 例 :RAC 構成の場合 必要ライセンス数 : コアの適用係数 0.5 の場合トータル 24 コア x 0.5 = 12 Processor 最少ユーザ数は 25NUP x 8 = 200NUP (EE) 最少ユーザ数は 25NUP x 16 = 400NUP (EE) 最少ユーザ数は 25NUP x 12 = 300NUP (EE) 17
Program Agenda 1 2 3 4 5 ライセンスの種類ライセンス許諾形態 Oracle Database 製品ラインナップマルチコアCPU 利用時のライセンスカウント方法ライセンス見積方法 ~6つのステップ~ 18
ライセンス見積方法 ~6 つのステップ ~ Oracle Server X5-2 サーバー プロセッサ - Intel Xeon Processor E5-2630 v3 (20M Cache, 2.40 GHz) - プロセッサあたり 8 コア OS : Oracle Linux (64-bit) 最大搭載可能 CPU 数 :2 実搭載 CPU 数 :1 データベース使用人数 :120 名 データベース :Oracle Database 12c (12.1.0.2) 8c ユーザー数 120 名 19
ライセンス見積方法 ~6 つのステップ ~ Standard Edition 2 (SE2) の場合 Enterprise Edition(EE) の場合 STEP 1 SE2 ハードウェア制限の確認 最大搭載可能な CPU 数 :2 ソケット 最大搭載可能 CPU 数 : 2 なので SE2 の利用 OK Enterprise Edition のため SE2 ハードウェア制限の確認は不要 STEP 2 Processor ライセンスの場合の計算 SE2 はマルチコアプロセッサ利用時のコア係数の適用が不要なため コア数に関係なく実装 CPU 数でカウント よって 1 Processor ライセンス 2,100,000 円 1 Processor ライセンス = 2,100,000 円 Processor ライセンスの場合の計算 EE はマルチコアプロセッサ利用時のコア係数の適用が必要なため 総コア数に係数を乗じた数でカウント よって 1 Processor x 8 Core x 0.5( コア係数 ) = 4 Processor ライセンス 5,700,000 円 4 Processor ライセンス = 22,800,000 円 20
ライセンス見積方法 ~6 つのステップ ~ Standard Edition 2 (SE2) の場合 Enterprise Edition(EE) の場合 STEP 3 Named User Plusライセンスの場合 必要数量を判定最少ユーザー数の確認 1コンピュータあたり10ユーザー (10 Named User Plus) なので 今回の構成の場合の最少ユーザー数は10 データベースへのアクセスユーザー数 :120 名なので最少ユーザー数を満たしており 必要数量は 120 1 Named User Plusライセンスの場合 必要数量を判定最少ユーザー数の確認 1Processorライセンスあたり25ユーザー (25 Named User Plus) なので 今回の構成の場合の最少ユーザー数は 4 Processorライセンス x 25 NUP = 100 データベースへのアクセスユーザー数 :120 名なので 最少ユーザー数を満たしており 必要数量は 120 1 STEP 4 Named User Plus ライセンスの計算 42,000 円 120 名 =5,040,000 円 Named User Plus ライセンスの計算 114,000 円 120 名 =13,680,000 円 1 最少ユーザー数を満たしていない場合は 最少ユーザー数分を購入する必要があります 21
ライセンス見積方法 ~6 つのステップ ~ Standard Edition 2 (SE2) の場合 Enterprise Edition(EE) の場合 STEP 5 Named User Plusライセンスと Processorライセンスの比較 Named User Plus 5,040,000 円 Processor 2,100,000 円 Named User Plusライセンスと Processorライセンスの比較 Named User Plus 13,680,000 円 Processor 22,800,000 円 STEP 6 初年度サポート料金の見積り Named User Plus ライセンスを選択した場合 9,240 円 120 Named User Plus = 1,108,800 円 Processor ライセンスを選択した場合 462,000 円 1 Processor = 462,000 円 初年度サポート料金の見積り Named User Plus ライセンスを選択した場合 25,080 円 120 Named User Plus = 3,009,600 円 Processor ライセンスを選択した場合 1,254,000 円 4 Processor = 5,016,000 円 22
FAQのご案内 製品 ライセンス 価格 サポート契約などに関するよくあるお問い合わせと その回答を カテゴリやキーワードから検索できます いますぐFAQにアクセス faq.oracle.co.jp 23
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