1 第 3 回医療計画の見直し等に関する検討会平成 2 8 年 7 月 1 5 日 資料 2 医療機器の配置及び安全管理の 状況等について
2 医療計画における医療設備 器械等について 医療法 ( 抄 ) 第三十条の七 4 病院の開設者及び管理者は 医療計画の達成の推進に資するため 当該病院の医療業務に差し支えない限り その建物の全部又は一部 設備 器械及び器具を当該病院に勤務しない医師 歯科医師又は薬剤師の診療 研究又は研修のために利用させるように努めるものとする 医療計画について ( 平成 24 年 3 月 30 日付医政発 0330 第 28 号医政局長通知 ) 2 医療連携体制について (1) ( 前略 ) 5 疾病 5 事業及び在宅医療については 全都道府県共通の 病期 医療機能及びストラクチャー プロセス アウトカムに分類した指標を用いることなどにより 地域の医療提供体制に関する調査を通じて現状を把握した上で 別に通知する指針で述べる 5 疾病 5 事業及び在宅医療のそれぞれについての目指すべき方向 ( 以下 目指すべき方向 という ) の各事項を踏まえて 課題を抽出し 課題の解決に向けた数値目標の設定及び施策の明示 それらの進捗状況の評価等を実施する ( 参考 ) ストラクチャー指標 : 医療サービスを提供する物質資源 人的資源及び組織体制を測る指標
3 医療機器に係る安全管理等について 1 医療法 ( 抄 ) 第六条の十二病院等の管理者は 前二条に規定するもののほか 厚生労働省令で定めるところにより 医療の安全を確保するための指針の策定 従業者に対する研修の実施その他の当該病院等における医療の安全を確保するための措置を講じなければならない 第三十条の四都道府県は 基本方針に即して かつ 地域の実情に応じて 当該都道府県における医療提供体制の確保を図るための計画 ( 以下 医療計画 という ) を定めるものとする 2 医療計画においては 次に掲げる事項を定めるものとする 一 ~ 十 ( 略 ) 十一医療の安全の確保に関する事項
医療機器に係る安全管理等について 2 医療法施行規則 ( 抄 ) 第一条の十一病院等の管理者は 法第六条の十二の規定に基づき 次に掲げる安全管理のための体制を確保しなければならない ( ただし 第二号については 病院 患者を入院させるための施設を有する診療所及び入所施設を有する助産所に限る ) 一医療に係る安全管理のための指針を整備すること 二医療に係る安全管理のための委員会を開催すること 三医療に係る安全管理のための職員研修を実施すること 四医療機関内における事故報告等の医療に係る安全の確保を目的とした改善のための方策を講ずること 2 病院等の管理者は 前項各号に掲げる体制の確保に当たつては 次に掲げる措置を講じなければならない 一 二 ( 略 ) 三医療機器に係る安全管理のための体制の確保に係る措置として次に掲げるものイ医療機器の安全使用のための責任者の配置ロ従業者に対する医療機器の安全使用のための研修の実施ハ医療機器の保守点検に関する計画の策定及び保守点検の適切な実施ニ医療機器の安全使用のために必要となる情報の収集その他の医療機器の安全使用を目的とした改善のための方策の実施 4
5 都道府県別の CT MRI の 状況について
0 2 4 6 8 10 12 全国北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄人口あたり MRI 台数 ( 台 /10 万人 ) 0 5 10 15 20 25 全国北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄人口あたり CT 台数 ( 台 /10 万人 ) 都道府県別の CT 台数及び MRI 台数 ( 人口 10 万対 ) 6 平成 26 年医療施設調査 平成 25 年 3 月 31 日住民基本台帳人口より集計 人口あたり CT 台数及び人口あたり MRI 台数は それぞれ最大 3.2 倍 3.0 倍の差がある
CT 保有施設数 ( 診療所 病院比較 ) シンク ルスライス CT 保有施設数 マルチスライス CT 保有施設数 40% 病院, 1810 診療所, 2762 60% CT 保有施設数 69% 31% 病院, 5036 診療所, 2268 診療所, 5001 43% 57% 病院, 6627 平成 23 年医療施設調査より集計 7
MRI 保有施設数 ( 診療所 病院比較 ) MRI(1.5T 未満 ) 保有施設数 51% 49% 病院, 1275 診療所, 1225 MRI 保有施設数 83% MRI(1.5T 以上 ) 保有施設数 病院, 2295 診療所, 471 17% 診療所, 1669 33% 67% 病院, 3466 平成 23 年医療施設調査より集計 8
病床数 マルチスライス CT 保有施設数 CT MRI 保有施設率 ( 病院 病床規模別 ) シンク ルスライス CT 保有施設数 CT MRI 保有施設数 CT 保有施設数 MRI (1.5T 以上 ) 保有施設数 MRI (1.5T 未満 ) 保有施設数 MRI 保有施設数 20-99 1503 761 2239 266 445 702-299 2293 731 2974 1030 656 1660 300-499 825 230 973 642 120 727 500-415 88 441 357 54 377 病床数 マルチスライス CT 保有施設率 シンク ルスライス CT 保有施設率 CT MRI 保有施設率 CT 保有施設率 MRI (1.5T 以上 ) 保有施設率 MRI (1.5T 未満 ) 保有施設率 平成 23 年医療施設調査より集計 MRI 保有施設率 20-99 47.0% 23.8% 70.0% 8.3% 13.9% 22.0% -299 59.0% 18.8% 76.5% 26.5% 16.9% 42.7% 300-499 75.5% 21.1% 89.1% 58.8% 11.0% 66.6% 500-91.0% 19.3% 96.7% 78.3% 11.8% 82.7% 9
CT 台数及び MRI 台数の国際比較 日本の CT MRI 台数は他国と比較して多い (OECD 平均値と比してそれぞれ 4.1 倍 3.3 倍 ) OECD Health Statistics 2015 より (2013 年分もしくは直近分 ) 10
11 CT MRI の分布状況等に関する 分析の一例
人口あたり患者数と人口あたり CT MRI 台数との関係 人口あたり CT MRI 患者数と人口あたり CT MRI 台数には それぞれ正の相関関係が認められる 人口あたり患者数と人口あたり CT 台数との関係 人口あたり患者数と人口あたり MRI 台数との関係 300 180 160 人口あたり患者数 ( 人 /1 万人 月 ) 250 200 150 50 R = 0.66 人口あたり患者数 ( 人 /1 万人 月 ) 140 120 80 60 40 R = 0.77 20 0 0 5 10 15 20 25 0 0 2 4 6 8 10 12 人口あたり CT 台数 ( 台 /10 万人 ) 人口あたり MRI 台数 ( 台 /10 万人 ) 平成 26 年医療施設調査 平成 25 年 3 月 31 日住民基本台帳人口より集計 12
人口あたり CT MRI 台数と 1 台あたり患者数の関係 人口あたり CT MRI 台数と その 1 台あたりの患者数の間には 負の相関関係が認められる 人口あたりマルチスライス CT 台数 ( 横軸 ) と CT1 台あたり患者数 ( 縦軸 ) の関係 人口あたり MRI(1.5T 以上 )( 横軸 ) と MRI1 台あたり患者数 ( 縦軸 ) の関係 マルチスライス CT1 台あたり患者数 ( 人 / 台 月 ) 600 500 400 300 200 神奈川 R = -0.82 愛知 三重 岐阜 台数が多く患者数が少ない 4 県の平均 延べ 200 人 / 月 9.0 台 / 人口 1 万人 台数が少なく患者数が多い 4 県の平均 延べ 450 人 / 月 3.5 台 / 人口 1 万人 徳島 鹿児島 大分 高知 MRI(1.5T 以上 )1 台あたり患者数 ( 人 / 台 月 ) 400 350 300 250 200 150 50 愛知千葉滋賀神奈川 埼玉 青森 岩手 台数 患者数とも少ない 2 県の平均 延べ 170 人 / 月 1.9 台 / 人口 1 万人 台数が少なく患者数が多い 5 県の平均 延べ 320 人 / 月 1.8 台 / 人口 1 万人 R = -0.49 徳島 大分 台数が多く患者数が少ない 2 県の平均 延べ 190 人 / 月 3.8 台 / 人口 1 万人 0 0 2 4 6 8 10 12 人口 1 万人あたりマルチスライス CT 台数 ( 台 ) 0 0 1 2 3 4 5 人口 1 万人あたり MRI(1.5T 以上 ) 台数 ( 台 ) 平成 23 年医療施設調査 平成 25 年 3 月 31 日住民基本台帳人口より集計 病院についてのみ集計 13
マルチスライス CT 台数と患者数の関係についての二次医療圏ごとの比較 マルチスライス CT1 台あたり患者数 ( 人 / 台 月 ) 人口あたり台数が少なく患者数が多い 4 県と人口あたり台数が多く患者数が少ない 4 県について 二次医療圏ごとに 2 変数の関係を示したもの 700 600 500 400 300 200 0 人口あたりマルチスライス CT 台数 ( 横軸 ) と CT1 台あたり患者数 ( 縦軸 ) の関係 愛知岐阜神奈川三重 2.46 台 OECD 平均値 0 2 4 6 8 10 12 人口 10 万人あたりマルチスライスCT 台数 ( 台 ) 700 600( 人 ) 500 400 300 200 700 ( 人 ) 600 160 人 : 月 20 日間 500 8 時間 / 日勤務として徳島大分 1 人 /1 時間 1 台 400 鹿児島高知 300 200 160 人 0 人口あたりマルチスライス CT 台数と CT1 台あたり患者数の関係 ( 神奈川 岐阜 愛知 三重のみ ) 0 2 4 6 8 10 12 人口あたりマルチスライス CT 台数と CT1 台あたり患者数の関係 ( 徳島 高知 大分 鹿児島のみ ) 0 0 2 4 6 8 10 12 平成 23 年医療施設調査 平成 25 年 3 月 31 日住民基本台帳人口より集計 病院についてのみ集計 ( 台 ) ( 台 ) 14
15 医療機器の安全管理の 取組状況等
保守点検実施率 ( 病床規模別 ) 保守点検実施率 ( シンク ルスライス CT) 保守点検実施率 (MRI 1.5T 未満 ) 0% 20% 40% 60% 80% % 0% 20% 40% 60% 80% % 20-99 20-99 病床規模 -299 300-499 実施 未実施 無回答 病床規模 -299 300-499 実施 未実施 無回答 500-500- 保守点検実施率 ( マルチスライス CT) 保守点検実施率 (MRI 1.5T 以上 ) 0% 20% 40% 60% 80% % 0% 20% 40% 60% 80% % 20-99 20-99 病床規模 -299 300-499 実施 未実施 無回答 病床規模 -299 300-499 実施 未実施 無回答 500-500- 第 13 回画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査報告書 (JIRA) より集計 16
安全管理責任者設置率 保守点検計画策定率 ( 病床規模別 ) 病床規模の大きい施設ほど 責任者の設置率 保守点検計画の策定率ともに高い傾向にある 医療機器安全管理責任者の設置 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% % 20-99 病床規模 -299 300-499 設置あり 設置なし 無回答 保守点検計画の策定状況 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% % 20-99 病床規模 -299 300-499 策定あり 策定なし 無回答 500-500- 第 13 回画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査報告書 (JIRA) より集計 17
18 医療機器の配置及び安全管理の状況等に係る論点 ( 案 ) CT や MRI その他の医療機器の配置は 今後の医療提供体制の現状を把握する上で重要ではないか 医療提供体制の整備を進めるにあたっては 医療機器の配置状況や稼働状況 保守点検を含めた安全管理の取組状況等も十分考慮する必要があるのではないか
19 ( 参考 ) 基礎的なグラフ等
0 20 40 60 80 120 140 160 180 全国北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄人口あたり MRI 患者数 ( 人 /1 万人 ) 月 0 50 150 200 250 300 全国北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄人口あたり CT 患者数 ( 人 /1 万人 月 ) 人口あたり CT 患者数及び人口あたり MRI 患者数は それぞれ最大 1.8 倍 2.1 倍の差がある 都道府県別の CT 及び MRI 患者数 20 平成 26 年医療施設調査 平成 25 年 3 月 31 日住民基本台帳人口より集計
0 50 150 200 250 300 全国北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄 MRI1 台あたり患者数 ( 人 / 台 月 ) 0 50 150 200 250 300 全国北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄 CT1 台あたり患者数 ( 人 / 台 月 ) 都道府県別の CT 及び MRI1 台あたりの患者数 21 平成 26 年医療施設調査より集計 CT1 台あたり患者数及び MRI1 台あたり患者数は それぞれ最大 2.4 倍 2.0 倍の差がある