FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

Similar documents
部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

PowerPoint プレゼンテーション

紙申請案内

スライド 1

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

Microsoft PowerPoint - 電力自由化_一般.pptx

今回の調査の背景と狙いについて当社では国のエネルギー基本計画の中で ZEH 普及に関する方針が明記された 200 年より 実 邸のエネルギー収支を調査し 結果から見えてくる課題を解決することが ZEH の拡大につなが ると考え PV 搭載住宅のエネルギー収支実邸調査 を実施してきました 205 年

Q 切り替えする手続きが面倒じゃないの? A 新しく契約する電力会社へ申し込みをするだけで 今の電力会社へ連絡はせずに切り替えができます また Web でも簡単に申し込み手続きができるようになります Q 停電が増えたり 電気が不安定になったりしないの? A 新電力と契約した場合でも 電気を送る電線や

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

市町村から国への要望一覧 事項名要望内容改善案 ( 省庁名を記入してください ) いつまでに実施するか 効果 ( 現状との数値比較等 ) 再生可能エネルギーの導入促進 要望事項 1 政府は将来を見据えた責任あるエネルギー政策を実行するためにも エネルギー基本計画に掲げている再生可能エネルギーの導入量

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]


発電単価 [JPY/kWh] 差が大きい ピークシフトによる経済的価値が大きい Time 0 時 23 時 30 分 発電単価 [JPY/kWh] 差が小さい ピークシフトしても経済的価値

3. 制度見直しの方向性 3-1. 送配電関連設備に係る費用の利用者間の負担 送配電網の利用者として 送配電網に接続している発電者と需要家が挙げられるが 現行制度上 送配電関連設備に係る費用は 発電側による電源接続時の初期費用負担を除き 需要側のみが負担 ( 小売電気事業者が託送料金を負担し それを

A.3 排出削減量の算定方法 A.3.1 排出削減量 ER EM BL EM PJ ( 式 1) 定義単位 数値 4 ER 排出削減量 1 kgco2/ 年 0 t<1 年 年 t<2.5 年 年 <t EM BL ベースライン排出量 2 kgco2/

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

PowerPoint プレゼンテーション

05JPOWER_p1-40PDF.p....

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

手順 1 必要書類の用意をお願いします 10kw 未満の太陽光発電 事業計画書様式 ( 提出者欄に設備設置者 ( お施主様 ) の情報を記入の上 実印を押印 ) 様式 20 再生可能エネルギー発電事業計画書 みなし認定用 (10kw 未満の太陽光発電 ) 新制度への移行手続について 紙申請 代行提出

資料 4 託送供給等における インバランス精算について 平成 28 年 7 月 1 日 資源エネルギー庁

高圧検針 ( 計量 ) 日程分散化について 平成 30 年 3 月 15 日 関西電力株式会社送電サービスセンター

接続契約締結先 電源接続案件募集プロセスへの参加の有無 東京電力パワーグリッド株式会社 有 ( エリア名 : 栃木県北部 中部エリア ) 無 工事費負担金 20,000,000 円 ( 税抜き ) 連系工事期間 特定 ( 買取 ) 契約締結先 平成 29 年 9 月 25 日 ~ 平成 31 年 1

PowerPoint プレゼンテーション

平成 28 年度までに認定を受けた方の接続の同意を証する書類 新認定制度への移行手続にあたり必要となるもの旧一般電気事業者による買取 ( 高圧 ) 北海道 工事費負担金の額を契約書類に記載している場合 平成 29 年 3 月 31 日以前の接続同意分 1 接続契約成立のお知らせ 1 1をもって接続同

10kW 以上の太陽光 風力 水力 地熱 バイオマス発電の場合 1. 再生可能エネルギー発電事業計画書 みなし認定用 様式第 19 1 経済産業大臣殿 再生可能エネルギー発電事業計画書 みなし認定用 (10kW 未満の太陽光発電を除く ) 年 5 月 1 日 ( ふりがな ) とうきょ

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

スライド 1

エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

経営効率化計画について

1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

本日の議論 共同住宅等に対する電気の一括供給については 電気の供給形態の一つとして 古くから存在してきた また これまでの累次の電気事業制度改革による 小売部分自由化範囲の段階的な拡大に伴い 新規参入者においても 一定規模の共同住宅等に対し 電気の一括供給を行うビジネス形態が出現するようになった こ


300122ー25説明会用資料

注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

<4D F736F F D F CD94AD93648BA689EF938A8D65815E8C6E939D CC897E8A8A89BB814592E197F589BB82CC8EE691678

力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

再生可能エネルギー電気特定卸供給契約の申込み方法 平成 29 年 4 月 21 日東京電力パワーグリッド株式会社ネットワークサービスセンター TEPCO Power Grid Inc. All Rights Reserved. 無断複製 複製禁止東京電力パワーグリッド株式会社

検討の進め方 出所 ) 第 4 回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会資料 3( 赤枠削除 ) 217/chousei_sagyokai_4_haifu.html 2 第 11

再生可能エネルギー電気特定卸供給契約の申込み方法 2018 年 10 月 1 日東京電力パワーグリッド株式会社ネットワークサービスセンター TEPCO Power Grid Inc. All Rights Reserved. 無断複製 複製禁止東京電力パワーグリッド株式会社

スライド 1

スライド 1

<4D F736F F D208E9197BF315F B838D C8C768E5A977697CC5F FC C8AEE8F808F808B925F E646F63>

<4D F736F F D F57414F4E F18ABC5F8F5D97CA E646F6378>

余白 1

仕様書 1 概要 (1) 供給場所茨城県笠間市鯉淵 6528 茨城県笠間市旭町 654 (2) 業種及び用途医療 ( 病院 ) 茨城県立中央病院 茨城県立こころの医療センター 2 仕様 (1) 電力供給条件ア電気方式交流三相 3 線式イ供給電圧 ( 標準電圧 ) 別紙 基本情報一覧表 参照ウ計量電圧

ERAB 検討会の体制 各種市場への活用 電力システム改革貫徹のための政策小委員会 電ガ部電力基盤整備課 FIT 併用逆潮流に係る計量方法の整理 電ガ部政策課電市室 系統調整力への活用 調整力等に関する委員会 電力広域的運営推進機関 エネルギー リソース アグリゲーション ビジネス検討会 (ERAB

スマートグリッドと電気自動車

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F F696E74202D F8D7793FC94CC E F181408E9197BF31312D32816A2E B8CDD8AB B83685D>

R-Style template v2.0

海外における電力自由化動向

鹿児島県海洋再生可能エネルギー開発可能性調査仕様書

PowerPoint プレゼンテーション

小売電気事業者総覧第 2 章事業者戦略 東京電力エナジーパートナー 業種販売戦略顧客獲得目標ブランド戦略 大手電力より割安な料金メニュー ガスや通信などの各種商材とのセット販売で競合を迎え撃ち Web サービスの充実などで顧客拡大を狙う さらに 顧客の暮らし全般をサポートする新サービスを

<4D F736F F F696E74202D FA8DC58F498D C55F F4E45444F B F E55F97D1816A>

PowerPoint プレゼンテーション

1. 入札制度について (1) 総論 (1-1) 保証金における不可抗力事由の取扱い (1-2) 旧制度下の認定案件の失効状況 (2) バイオマス発電について (2-1) バイオマス液体燃料区分の取扱い ( 新規のバイオマス燃料種の取扱いを含む ) (2-2)2018 年度の入札量 (2-3) 石炭

(鉱工業技術研究組合法の一部改正)第五条 鉱工業技術研究組合法(昭和三十六年法律第八十一号)の一部を次のように改正する。

2016年07月28日 ZEH 1 普及への対応と さらなるHEMSの市場拡大を目指し 価格を約40 ダウン 2 スマートHEMS(R)の中核機器 AiSEG2 7型モニター機能付 を発売 HEMSゲートウェイ AiSEG(R) とHEMSモニターの一体化と Wi-Fi機能の搭載により 設置自由度が

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

<4D F736F F D208E9197BF342D318AB4906B C815B834A815B939982CC8EED97DE82C693C192A528819A89EF8B638CE38F4390B38DCF E646F6378>

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

表 1 小売電気事業者( 新電力とみなし小売電気事業者の総計 ) の平成 29 年 3 月分 販売電力量 ( エリア別 ) 販売電力量合計 ( 単位 :MWh) その他需要 合計 北海道 260,709 1,129,470 1,028, ,749 8,428 2,730,690 東北 1

電気料金種別定義書 動力プラン 株式会社 Looop

目次(001目次タイトル)

議事要旨 (1) 再生可能エネルギーの自立に向けた取組の加速化 ( 多様な自立モデルについて ) 委員 自立ができるようなツールや枠組の部分に 可能性がある部分を残しておくことが重要 現時点でできないからといってアウトフォーカスするのではなく 事業者 製造者などが努力をすることで技術革新が起こる状態

会社案内2015(日本語)

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

( 記載例 1) 指定ルールのみの記載例 指定ルールが 5 (3kW 5=15kW) ある場合 の毎に記載 ( 容量など内容が同じ場合は 1~5 の記載でも可 ) に切替する場合は 有 紫書部 (ID 出力制御機能に関する仕様 ) は太陽光発電電設備のご購入先等にご確認のうえ記載ください 単位の諸元

マートシティ 省エネルギー対策の推進 <ビル 工場等における省エネルギー対策の推進 > 大規模事業所が対象のキャップ & トレード制度 * ( 以下 C&T 制度 という ) について 2020 年度からの第 3 計画期間に向け 専門家による検討会の設置に係る準備等を実施 新規 東京 2020 大会

Ⅰ. 認定制度 1. 認定制度 の現状 2. 認定時期について 3. 認定案件の適正な事業実施に向けて 4. 調達価格の決定時期

図 2: 今後の主な市場整備等 2. ベースロード電源市場等 2.1. 契約見直しの必要性新電力がベースロード電源 ( 石炭火力 水力 原子力等 ) にアクセスすることを容易にし 小売競争を更に活性化させることを目的として ベースロード電源市場を創設するとともに ベースロード電源を保有する旧一般電気

スマートコミュニティと新しいビジネス ~エネルギー関連新規ビジネスを促進するために~

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

検討結果 電力小売事業の全面自由化時 (2016 年 /4 月 ) から使用される 需要家スイッチング支援システム を中心にした スイッチング関連業務に関するルール の建付けについて 検討した結果を報告します 1. スイッチング関係ルールを 広域機関ルール として以下のように策定する ( 対象のルー

電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法改正に関する意見書


Microsoft Word 株式取扱規則.doc

様式第14の2

中部電力のICT活用に関する取り組み

株式取扱規程 第一生命ホールディングス株式会社 (2016 年 10 月 1 日制定 ) - 1 -

令和元年 6 月 4 日 科学技術振興機構 (JST) 北 海 道 大 学 名 古 屋 大 学 東 京 理 科 大 学 電力使用量を調整する経済的価値を明らかに ~ 発電コストの時間変動に着目した解析 制御技術を開発 ~ ポイント 電力需要ピーク時に電力使用量を調整するデマンドレスポンスは その経済

接続検討回答書【別添(特別高圧)】

申込代行事業者さまへのお知らせについて

1. はじめに 検討の背景 本小委員会におけるこれまでの検討と中間整理の位置付け 再生可能エネルギーの主力電源化に向けて... 4 Ⅰ. コスト競争力の強化 国際水準を目指した徹底的なコスト低減 自立化に向けた FI

<4D F736F F D2089EF8ED096408CA48B8689EF8E9197BF E7189BB A2E646F63>

ドイツで大規模ハイブリッド蓄電池システム実証事業を開始へ

<4D F736F F F696E74202D E81798E9197BF A914F89F182CC8CE48E E968D8082C982C282A282C42E >

目次

経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

再生可能エネルギーの自立に向けた取組の加速化 1 FIT 制度の創設当初は 量 の拡大を重視し 固定価格と買取義務に依拠した売電モデルの下で 高コストで大量 多様なプレーヤーが再生可能エネルギー発電事業に参入 世界的に脱炭素化へのモメンタムが高まり 再生可能エネルギーがコスト競争力のある主力電源とな

Transcription:

資料 10 逆潮流に関する検討状況 ~FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 ~ 平成 30 年 3 月 23 日 資源エネルギー庁新エネルギーシステム課

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5 条第 2 項第 5 号ロ ) これにより 下図で示すような逆潮流できない事象が発生する このような場合に非 FIT 認定設備からの逆潮流を可能とするため FIT 電源の電気と非 FIT 電源の電気を区分する計量方法の整理を行う必要がある 2017 年 12 月 18 日に開催された再生可能エネルギー大量導入 次世代電力ネットワーク小委員会 ( 第 1 回 ) で FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する方針が決定された 1 太陽光 + エネファームの例 現状 エネファームからの逆潮流は禁止 2 按分計量を行っている太陽光 (FIT) の例 (2019 年以降 ) 現状の整理に従うと 太陽光 ( 非 FIT) からの逆潮流は禁止 3 は証明用メーター 太陽光発電 エネファーム 蓄電池等 非 FIT 認定設備 2019 年に B だけが非 FIT 化 1

( 参考 ) FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱い 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5 条第 2 項第 5 号ロ ) これにより 下図で示すようなケースで逆潮流できない事象が発生する 1 FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存するケース 2 按分計量を行っている FIT 認定設備の一部が非 FIT 化するケース (2019 年以降 ) こうした場合に非 FIT 認定設備からの逆潮流を可能とするため FIT 電源の電気と非 FIT 電源の電気を区分する計量方法の整理を行う必要がある 1 太陽光 + エネファームの例 現状 エネファームからの逆潮流は禁止 2 按分計量を行っている太陽光 (FIT) の例 (2019 年以降 ) 現状の整理に従うと 太陽光 ( 非 FIT) からの逆潮流は禁止 3 は証明用メーター 太陽光発電 エネファーム 蓄電池等 非 FIT 認定設備 2 2019 年にBだけが非 FIT 化

( 参考 ) FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の計量方法 実証の結果 下図の計量 演算 ( 差分計量 ) により FIT 電源からの逆潮流量と非 FIT 電源からの逆潮流量をそれぞれ計量することが技術的に可能であることが確認された このため FIT 認定設備からの逆潮流については送配電事業者又は小売電気事業者が 非 FIT 認定設備 ( エネファームや FIT 買取期間終了後の太陽光等 ) からの逆潮流については需要家との相対契約に基づき小売電気事業者やアグリゲーターが買い取ろうとする場合において 差分計量を適用することを前提に 非 FIT 電源からの逆潮流を解禁することとしてはどうか 太陽光 + エネファームの例 太陽光 (FIT 認定 )+ 太陽光 ( 非 FIT 認定 ) の例 2019 年以降発生 FIT 逆潮流量 :1 ー 2 非 FIT 逆潮流量 :2 FIT 逆潮流量 :1 ー 2 非 FIT 逆潮流量 :2 は取引用メーター は取引用メーター 太陽光発電 エネファーム 非 FIT 認定設備 3

( 参考 ) 按分計量を行っているシステムの一部が非 FIT 化する場合 段階的に PV を増設した場合など 買取価格が設備毎に異なる場合がある 現在は証明用メーターを用いて按分計算を行い 各逆潮流量を算出している ( 按分計量 ) 既に複数の FIT 認定設備を保有し按分計量を行っている需要家において 設備の一部が非 FIT 化した場合に差分計量に移行する必要があるか否かについては 以下のとおり整理してはどうか 1 買取者が同一の場合 按分計量の継続又は差分計量への移行を選択 2 買取者が異なる場合 差分計量へ移行 なお 差分計量の運用開始後 買取価格が異なる FIT 認定設備を新たに追加する場合には その時点で買取者が同一 ( 送配電 ) であっても 将来的に FIT 買取期間終了とともに買取者が異なる状態になる ( 送配電 / 小売 ) ため 当初から差分計量を適用することとしてはどうか 1 太陽光 (FIT 認定 )+ 太陽光 ( 非 FIT 認定 ) かつ 買取先が同一の場合の例 2 太陽光 (FIT 認定 )+ 太陽光 ( 非 FIT 認定 ) かつ 買取先が異なる場合の例 3 は証明用メーター 買取先 A 社 非 FIT 認定設備買取先 A 社 住宅電力負荷 4 非 FIT 認定設備再生可能エネルギー大量導入 次世代電力買取先 A 社買取先 B 社ネットワーク小委員会 ( 第 1 回 ) 資料より抜粋

( 参考 ) 複雑なシステム構成への対応 前ページまでのケースにとどまらない複雑なシステム構成も 論理的には想定することが可能だが 事例としては僅少であると考えられる 以下の点を踏まえれば 差分計量を認める範囲は これまでに示した基本的なケースに限定することが妥当ではないか 差分計量に対応するため 一般送配電事業者による大規模なシステム改修が必要となることが想定される 数が少ない事例にも適用できるよう更なるシステム対応を行う場合 社会的コストが過剰になる可能性がある 非 FIT 設備と複数の買取価格の異なる FIT 設備を有する場合において 差分計量による非 FIT 設備の逆潮流を行う場合 複雑なシステム構成の例 追加の計器部分 電気計器 4 エネファーム 蓄電池等 差分計量のためのシステム改修 現行の託送契約においては 1 発電場所につき 1 計量器が原則 差分計量に対応するためには 1 契約につき複数計量器を管理することが必要 そのため 差分計量に対応するための電力量を仕訳するためのシステム改修の他に データベース上に複数計量器の管理が可能となるための改修 ( 拡張 ) が必要 区分計量するためには 計量器管理だけではなく 申込受付から検針 電力量仕訳 (30 分コマ毎 ) 託送料金算定に至るまで 全体の工程管理も含め 一般送配電事業者内の複数システムを改修することも必要 また 広範囲にわたるシステム改修となるため 関連するテスト対応も単一システムの改修に比べ 大規模となる 5

( 参考 ) 一般送配電事業者と需要家の役割分担 スマートメーターの調達 設置は これまで一般送配電事業者が専ら行って来ているといった経験 実務 調達能力等を踏まえれば 差分計量への対応のために追加する電気計器等の調達 設置 運用等についても 一般送配電事業者が一括して実施することが合理的ではないか 他方で 差分計量によって FIT/ 非 FIT 認定設備からの逆潮流量を区分し その電力取引を行うことでメリットを享受するのは需要家 このため 差分計量を行うに当たって必要となる個別の配線工事の手配や電気計器等に関する費用は 需要家側が実施 負担することとしてはどうか また その他の運用上の役割分担の在り方についても こうした考え方に基づいて判断することとしてはどうか 6

( 参考 ) FIT/ 非 FIT の差分計量を行うケースの考え方 FIT/ 非 FIT の逆潮流量の区分に当たり差分計量の適用が認められるケースには 以下の条件を満たすものが該当 (1)FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が混在していること (2)FIT 認定設備 (FIT 電気のみを充放電する蓄電池を含む ) と非 FIT 認定設備を それぞれ群としてみなすことが可能であり 各群内の設備の買取者が (FIT 認定設備の群については 買取価格も ) 同一であること (3)(FIT 電気以外の電気も充放電する蓄電池を併設する場合 ) 当該蓄電池を電気計器 2 よりも負荷側に設置していること (4) 差分計量により正確に各群の逆潮流量を計量できること 差分計量を行うケースの考え方 FIT 逆潮流量 :1 ー 2 非 FIT 逆潮流量 :2 は取引用メーター FIT 認定設備の群 (A と B の価格及び買取者は同一 ) エネファーム 蓄電池等 太陽光発電 C 非 FIT 認定設備 非 FIT 認定設備の群 ( 各設備の買取者は同一 ) 7