FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

Similar documents
部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

PowerPoint プレゼンテーション

紙申請案内

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

A.3 排出削減量の算定方法 A.3.1 排出削減量 ER EM BL EM PJ ( 式 1) 定義単位 数値 4 ER 排出削減量 1 kgco2/ 年 0 t<1 年 年 t<2.5 年 年 <t EM BL ベースライン排出量 2 kgco2/

PowerPoint プレゼンテーション

05JPOWER_p1-40PDF.p....

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

高圧検針 ( 計量 ) 日程分散化について 平成 30 年 3 月 15 日 関西電力株式会社送電サービスセンター

PowerPoint プレゼンテーション

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案


注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

再生可能エネルギー電気特定卸供給契約の申込み方法 平成 29 年 4 月 21 日東京電力パワーグリッド株式会社ネットワークサービスセンター TEPCO Power Grid Inc. All Rights Reserved. 無断複製 複製禁止東京電力パワーグリッド株式会社

検討の進め方 出所 ) 第 4 回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会資料 3( 赤枠削除 ) 217/chousei_sagyokai_4_haifu.html 2 第 11

ERAB 検討会の体制 各種市場への活用 電力システム改革貫徹のための政策小委員会 電ガ部電力基盤整備課 FIT 併用逆潮流に係る計量方法の整理 電ガ部政策課電市室 系統調整力への活用 調整力等に関する委員会 電力広域的運営推進機関 エネルギー リソース アグリゲーション ビジネス検討会 (ERAB

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

小売電気事業者総覧第 2 章事業者戦略 東京電力エナジーパートナー 業種販売戦略顧客獲得目標ブランド戦略 大手電力より割安な料金メニュー ガスや通信などの各種商材とのセット販売で競合を迎え撃ち Web サービスの充実などで顧客拡大を狙う さらに 顧客の暮らし全般をサポートする新サービスを

2016年07月28日 ZEH 1 普及への対応と さらなるHEMSの市場拡大を目指し 価格を約40 ダウン 2 スマートHEMS(R)の中核機器 AiSEG2 7型モニター機能付 を発売 HEMSゲートウェイ AiSEG(R) とHEMSモニターの一体化と Wi-Fi機能の搭載により 設置自由度が

<4D F736F F D208E9197BF342D318AB4906B C815B834A815B939982CC8EED97DE82C693C192A528819A89EF8B638CE38F4390B38DCF E646F6378>

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

電気料金種別定義書 動力プラン 株式会社 Looop

会社案内2015(日本語)

スマートコミュニティと新しいビジネス ~エネルギー関連新規ビジネスを促進するために~


中部電力のICT活用に関する取り組み

接続検討回答書【別添(特別高圧)】

申込代行事業者さまへのお知らせについて

Transcription:

資料 10 逆潮流に関する検討状況 ~FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 ~ 平成 30 年 3 月 23 日 資源エネルギー庁新エネルギーシステム課

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5 条第 2 項第 5 号ロ ) これにより 下図で示すような逆潮流できない事象が発生する このような場合に非 FIT 認定設備からの逆潮流を可能とするため FIT 電源の電気と非 FIT 電源の電気を区分する計量方法の整理を行う必要がある 2017 年 12 月 18 日に開催された再生可能エネルギー大量導入 次世代電力ネットワーク小委員会 ( 第 1 回 ) で FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する方針が決定された 1 太陽光 + エネファームの例 現状 エネファームからの逆潮流は禁止 2 按分計量を行っている太陽光 (FIT) の例 (2019 年以降 ) 現状の整理に従うと 太陽光 ( 非 FIT) からの逆潮流は禁止 3 は証明用メーター 太陽光発電 エネファーム 蓄電池等 非 FIT 認定設備 2019 年に B だけが非 FIT 化 1

( 参考 ) FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱い 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5 条第 2 項第 5 号ロ ) これにより 下図で示すようなケースで逆潮流できない事象が発生する 1 FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存するケース 2 按分計量を行っている FIT 認定設備の一部が非 FIT 化するケース (2019 年以降 ) こうした場合に非 FIT 認定設備からの逆潮流を可能とするため FIT 電源の電気と非 FIT 電源の電気を区分する計量方法の整理を行う必要がある 1 太陽光 + エネファームの例 現状 エネファームからの逆潮流は禁止 2 按分計量を行っている太陽光 (FIT) の例 (2019 年以降 ) 現状の整理に従うと 太陽光 ( 非 FIT) からの逆潮流は禁止 3 は証明用メーター 太陽光発電 エネファーム 蓄電池等 非 FIT 認定設備 2 2019 年にBだけが非 FIT 化

( 参考 ) FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の計量方法 実証の結果 下図の計量 演算 ( 差分計量 ) により FIT 電源からの逆潮流量と非 FIT 電源からの逆潮流量をそれぞれ計量することが技術的に可能であることが確認された このため FIT 認定設備からの逆潮流については送配電事業者又は小売電気事業者が 非 FIT 認定設備 ( エネファームや FIT 買取期間終了後の太陽光等 ) からの逆潮流については需要家との相対契約に基づき小売電気事業者やアグリゲーターが買い取ろうとする場合において 差分計量を適用することを前提に 非 FIT 電源からの逆潮流を解禁することとしてはどうか 太陽光 + エネファームの例 太陽光 (FIT 認定 )+ 太陽光 ( 非 FIT 認定 ) の例 2019 年以降発生 FIT 逆潮流量 :1 ー 2 非 FIT 逆潮流量 :2 FIT 逆潮流量 :1 ー 2 非 FIT 逆潮流量 :2 は取引用メーター は取引用メーター 太陽光発電 エネファーム 非 FIT 認定設備 3

( 参考 ) 按分計量を行っているシステムの一部が非 FIT 化する場合 段階的に PV を増設した場合など 買取価格が設備毎に異なる場合がある 現在は証明用メーターを用いて按分計算を行い 各逆潮流量を算出している ( 按分計量 ) 既に複数の FIT 認定設備を保有し按分計量を行っている需要家において 設備の一部が非 FIT 化した場合に差分計量に移行する必要があるか否かについては 以下のとおり整理してはどうか 1 買取者が同一の場合 按分計量の継続又は差分計量への移行を選択 2 買取者が異なる場合 差分計量へ移行 なお 差分計量の運用開始後 買取価格が異なる FIT 認定設備を新たに追加する場合には その時点で買取者が同一 ( 送配電 ) であっても 将来的に FIT 買取期間終了とともに買取者が異なる状態になる ( 送配電 / 小売 ) ため 当初から差分計量を適用することとしてはどうか 1 太陽光 (FIT 認定 )+ 太陽光 ( 非 FIT 認定 ) かつ 買取先が同一の場合の例 2 太陽光 (FIT 認定 )+ 太陽光 ( 非 FIT 認定 ) かつ 買取先が異なる場合の例 3 は証明用メーター 買取先 A 社 非 FIT 認定設備買取先 A 社 住宅電力負荷 4 非 FIT 認定設備再生可能エネルギー大量導入 次世代電力買取先 A 社買取先 B 社ネットワーク小委員会 ( 第 1 回 ) 資料より抜粋

( 参考 ) 複雑なシステム構成への対応 前ページまでのケースにとどまらない複雑なシステム構成も 論理的には想定することが可能だが 事例としては僅少であると考えられる 以下の点を踏まえれば 差分計量を認める範囲は これまでに示した基本的なケースに限定することが妥当ではないか 差分計量に対応するため 一般送配電事業者による大規模なシステム改修が必要となることが想定される 数が少ない事例にも適用できるよう更なるシステム対応を行う場合 社会的コストが過剰になる可能性がある 非 FIT 設備と複数の買取価格の異なる FIT 設備を有する場合において 差分計量による非 FIT 設備の逆潮流を行う場合 複雑なシステム構成の例 追加の計器部分 電気計器 4 エネファーム 蓄電池等 差分計量のためのシステム改修 現行の託送契約においては 1 発電場所につき 1 計量器が原則 差分計量に対応するためには 1 契約につき複数計量器を管理することが必要 そのため 差分計量に対応するための電力量を仕訳するためのシステム改修の他に データベース上に複数計量器の管理が可能となるための改修 ( 拡張 ) が必要 区分計量するためには 計量器管理だけではなく 申込受付から検針 電力量仕訳 (30 分コマ毎 ) 託送料金算定に至るまで 全体の工程管理も含め 一般送配電事業者内の複数システムを改修することも必要 また 広範囲にわたるシステム改修となるため 関連するテスト対応も単一システムの改修に比べ 大規模となる 5

( 参考 ) 一般送配電事業者と需要家の役割分担 スマートメーターの調達 設置は これまで一般送配電事業者が専ら行って来ているといった経験 実務 調達能力等を踏まえれば 差分計量への対応のために追加する電気計器等の調達 設置 運用等についても 一般送配電事業者が一括して実施することが合理的ではないか 他方で 差分計量によって FIT/ 非 FIT 認定設備からの逆潮流量を区分し その電力取引を行うことでメリットを享受するのは需要家 このため 差分計量を行うに当たって必要となる個別の配線工事の手配や電気計器等に関する費用は 需要家側が実施 負担することとしてはどうか また その他の運用上の役割分担の在り方についても こうした考え方に基づいて判断することとしてはどうか 6

( 参考 ) FIT/ 非 FIT の差分計量を行うケースの考え方 FIT/ 非 FIT の逆潮流量の区分に当たり差分計量の適用が認められるケースには 以下の条件を満たすものが該当 (1)FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が混在していること (2)FIT 認定設備 (FIT 電気のみを充放電する蓄電池を含む ) と非 FIT 認定設備を それぞれ群としてみなすことが可能であり 各群内の設備の買取者が (FIT 認定設備の群については 買取価格も ) 同一であること (3)(FIT 電気以外の電気も充放電する蓄電池を併設する場合 ) 当該蓄電池を電気計器 2 よりも負荷側に設置していること (4) 差分計量により正確に各群の逆潮流量を計量できること 差分計量を行うケースの考え方 FIT 逆潮流量 :1 ー 2 非 FIT 逆潮流量 :2 は取引用メーター FIT 認定設備の群 (A と B の価格及び買取者は同一 ) エネファーム 蓄電池等 太陽光発電 C 非 FIT 認定設備 非 FIT 認定設備の群 ( 各設備の買取者は同一 ) 7