15 日 ( 米国現地 ) 米連邦準備制度理事会 (FRB) は政策金利の誘導目標を 0.25% 引き上げ 0.75%~ 1.00% とすることを決定しました 利上げは 3 カ月ぶりとなります 当資料では その内容と米国ハイ イールド債券相場の動向などを解説します 米国ハイ イールド債券の動向 米連邦公開市場委員会 (FOMC) メンバーによる 2017 年末の政策金利の予想中央値が 前回の FOMC(2016 年 12 月 ) の 1.375% から変わらず 2017 年の利上げペースを今回含め 年 3 回 とするシナリオが据え置かれました 利上げ見通しが引き上げられなかったことを受けて 米国 10 年国債利回りは若干低下し 16 日時点で 2.5% となりました 米国ハイ イールド債券 ( 米ドルベース ) は 3 月 15 日と 16 日の 2 日間で上昇し 騰落率は +0.9% となりました 106 105 104 103 102 101 100 99 98 米国ハイ イールド債券と米国 10 年国債利回りおよび米国政策金利の推移 米国ハイ イールド債券 ( 左軸 ) 米国 10 年国債利回り ( 右軸 ) 米国政策金利 ( 右軸 ) 97 11 月 30 日 12 月 31 日 1 月 31 日 2 月 28 日 ( 注 )RIMES よりフィデリティ投信作成 2016 年 11 月末 ~ 16 日 米国ハイ イールド債券はバンクオブアメリカ メリルリンチ US ハイ イールド コンストレインド インデックス 期間初を 100 として指数化 米ドルベース 3.0% 2.5% 2.0% 1.5% 1.0% 0.5% 0.0% 1 利上げペースが据え置かれたことなどから円高が進みました 利上げ発表前の3 月 14 日に1 米ドル114.6 円であった米ドル円為替レートは16 日には113.0 円となり1.4% の円高となりました 米国ハイ イールド債券( 円ベース ) の3 月 15 日と16 日の2 日間の騰落率は-0.5% となりました 為替はWMロイター 107 105 103 101 99 97 米国ハイ イールド債券と米ドル円の推移 米国ハイ イールド債券 ( 左軸 ) 米国ハイ イールド債券 ( 円ベース )( 左軸 ) 米ドル円 ( 右軸 ) ( 米ドル円 ) 95 11 月 30 日 12 月 31 日 1 月 31 日 2 月 28 日 ( 注 )RIMES よりフィデリティ投信作成 2016 年 11 月末 ~ 16 日 米国ハイ イールド債券はバンクオブアメリカ メリルリンチ US ハイ イールド コンストレインド インデックス 期間初を 100 として指数化 米ドル円は実数値 130 128 126 124 122 120 118 116 114 112 110
米国政策金利の今後の見通し 今回の米連邦公開市場委員会 (FOMC) による 2017 年の利上げ見通しは 今回の利上げを含めた 年 3 回 予想に変化はなかったものの 年 3 回 予想は前回の 6 名から 9 名へと過半数以上 (17 名 (19 名から欠員 2 名除く )) となりました また 予想分布を見ると 1 回利上げは 2 名で変わらず 2 回が 4 名から 1 名へ減少し 3 回に転じています 一方 4 回以上の利上げ予想は 5 名と変更はありませんでした 利上げ予想が 3 回以上へと傾斜するものの インフレ見通しについては 今回 対称的インフレ目標 を参照する旨の記載があり インフレ目標値の 2% を絶対値として考えるのではなく 対称値として参考にするという意図が見られ 短期で 2% を超過したとしても利上げを急がないことも示唆されています 以上より 今後の利上げでは緩やかなペースが維持されると考えられます 4.5% FOMC 各メンバーの政策金利予想の分布 (時点 ) 4.0% 3.5% 3.0% 2.5% 2.0% 利上げ 年 4 回以上 予想 1.5% 利上げ 年 3 回 予想 1.0% 利上げ 年 2 回 予想 利上げ 年 1 回 予想 0.5% 0.0% 2017 年 2018 年 2019 年長期 ( 注 ) 米連邦準備制度理事会 (FRB) よりフィデリティ投信作成 2
過去の利上げ局面で米国ハイ イールド債券は上昇 今後も米国政策金利の引き上げが予想されますが 景気拡大とインフレ加速の可能性を確認したうえで 米連邦準備制度理事会 (FRB) は利上げを行います つまり 利上げ局面は景気拡大局面であり 企業信用力の向上が期待できます 過去の利上げ局面でも米国ハイ イールド債券は堅調に推移しました 利上げ局面 景気拡大 企業信用力向上局面 ハイ イールド債券の上昇期待 800 市場環境等によって 必ずしも上記のような動きが見られないこともあります 過去の利上げ局面と米国ハイ イールド債券の推移 利上げ局面 米国ハイ イールド債券 ( 左軸 ) 米国政策金利 ( 右軸 ) 米国 10 年国債利回り ( 右軸 ) 30% 400 25% 20% 200 15% 100 10% 5% 50 0% 93 年 95 年 97 年 99 年 01 年 03 年 05 年 07 年 09 年 11 年 13 年 15 年 ( 注 )RIMESよりフィデリティ投信作成 期間は1993 年 5 月末 ~2017 年 2 月末 米国ハイ イールド債券は1996 年 12 月以前はバンクオブアメリカ メリルリンチ USハイ イールド インデックス それ以降はバンクオブアメリカ メリルリンチ USハイ イールド コンストレインド インデックス 期間初を100として指数化 対数グラフで表示 米ドルベース 運用担当者の見方 ポートフォリオ マネージャー ハーリー ランク 今後の米国ハイ イールド債券では 高利回りの金利収入を主要な源泉とした 堅調な収益が期待できると考えています 今回の利上げは 米連邦準備制度理事会 (FRB) の米国景気に対する強い自信の表れです 今後の米国景気の拡大によって米国ハイ イールド債券発行企業の信用力は向上すると想定されます さらに トランプ政権が掲げるインフラ投資 減税 規制緩和は米国企業への追い風になると期待されます 仮に長期金利が上昇すると 企業の資金調達コスト増につながりますが 企業は低い金利での借り換えと償還期限の長期化で財務力を向上させており 長期金利が上昇してもその影響は限定的と想定されます また 景気拡大を伴う長期金利上昇局面では 業績成長による企業の金利支払能力の成長が 資金調達コストの増加を上回る可能性が高いと考えています リスクシナリオとして 急速なペースで米国長期金利が大きく上昇すると 企業へ悪影響を及ぼす可能性があります ただし 米国の経済成長や利上げでは緩やかなペースが予想されることや 米国長期金利上昇時には低金利国から米国国債への資金流入が予想されることから 急速に米国長期金利が大きく上昇する可能性は低いと想定しています 上記は当資料作成時点の見方であり 今後予告なく変更される場合があります 3
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ご留意いただきたい点 〇この資料は具体的な商品をご説明するものではないため詳細を記載しておりませんが 元本保証のないリスク性商品のご購入や売却 保有にあたっては 手数料等をご負担いただきます 〇リスク性商品には 各種相場環境等の変動により 投資した資産の価値が投資元本を割り込むなどのリスクがあります 〇リスク性商品を中途解約する場合は ご購入の条件が適用されず不利益となる場合があります 〇くわしくは 三井住友銀行店頭の各商品の説明書等を必ずご確認ください 5