注意 : 該当するすべてのお客様にお知らせし 以下の指示に従って該当するすべてのユニットに対策を施さなければなりません キャンペーン no.2004-0003 日付 :2003 年 10 月 22 日件名 : クーラントホースの漏れ クーラントホースの漏れ No. 2004-2 年式 モデル パッケージ モデル番号 機番 2004 GSX 500 SS SPORT 2895, 2896 2004 GSX 600 H.O. SPORT 2889, 2891, 2892 2004 MX Z 500 SS (R) ADRENALINE 2848, 2849 2004 MX Z 600 H.O. ADRENALINE 2841, 2842, 2843, 2844, 2845, 2846, 2847 2004 MX Z 600 H.O. RENEGADE 2988, 2989, 2992, 2993, 2994, 2995 2004 MX Z 600 H.O. (R) X 2812, 2813, 2818, 2819, 2821, 2822 2004 MX Z 800 H.O. (R) ADRENALINE 2824, 2825 2004 MX Z 800 H.O. (R) RENEGADE 2980, 2981, 2984, 2985, 2986, 2987 該当するのは少数の特定の車両だけです 該当する車両だけを点検してください 2004 MX Z 800 H.O. (R) X 2800, 2801, 2804, 2806, 2807, 2808, 2809, 2810, 2811 問題点 一部の車両において クーラントホースが当社の仕様に適合していない可能性があり クーラント漏れの原因になるおそれがあります 冷却システムの漏れによってオーバーヒートが発生すると エンジンに重大な損傷を及ぼす可能性があります 実際に漏れを起こす可能性があるホースの数はごく少数ですが クーラントの流出によってエンジンに損傷を及ぼすおそれがあるため この点検は緊急に実施する必要があります したがって 冷却システムが漏れを起こすわずかな可能性を完全に排除するために 冷却ホースの点検はできれば納入前点検の時点で あるいは遅くとも 10 時間点検の時点で行わなければなりません 解決方法 適切な手順に従って クーラントの漏れがないか点検してください 漏れが発見された場合は 問題のあるホースだけを交換してください 注 : 漏れが見つかった場合 ホースクランプを締め直してもこの問題は解決されません 問題のあるホースでは 内部の補強繊維へクーラントが浸透し 端部の露出したコードから漏れ出します こうした状況を解決するにはホースを交換する必要があります ホースの点検と交換の完全な手順については この文書の次ページ以降を参照してください 2004-2 1-7
冷却システム前側から見た図 1 ラジエターアウトレットホースの点検 (509 000 266) ラジエターインレットホースの点検 (509 000 159) 後側から見た図 (509 000 159) ラジエターインレットホースの点検 (509 000 158) ラジエターインレットホースの点検 2-7 2004-2
点検の手順 準備 右側および左側のサイドパネルを取り外します ベルトガードを取り外します エアボックスを取り外します クーラントタンク内の圧力を逃がすため クーラントタンクキャップをいったん取り外して再び取り付けます エンジンアウトレットソケットプラグ [1] を取り外して 標準型 1/8 インチ NPT フィッティング (P/N 295 000 086)[2] を取り付けます ベルトガードを元通りに取り付けます ポンプを使って 冷却システムに 35 ~ 70kPa(5 ~ 10PSI) の圧力を加えます エンジンを始動して 通常の運転温度まで暖めます ( およそ 5 分間 ) リアラジエターに手を触れたときに暖かく感じるようになるまで暖機してください 点検が終了するまでポンプで圧力を加えた状態を保ち エンジンもアイドリングさせたままにしてください 取り付けたフィッティングに リークテスターキット (P/N 861 749 100) に入っているハンドポンプ (P/N 529 021 800) とホースを取り付けます 注 : 上限値に近い 70kPa(10PSI) 前後の圧力を維持すると クーラントタンクキャップから圧力が漏れたり クーラントタンクのオーバーフローホースからクーラントが流れ出たりすることがあります パーキングブレーキをかけてください トラックと左側のスキーを地面からおよそ 30cm(12in) 持ち上げて その状態で車体を固定します 写真を参照してください 2004-2 3-7
クーラントホースの漏れ ラジエターアウトレットホース 509 000 266 の点検 ラジエターアウトレットホース [2] とクーラントタン ク [3] の間 [1] に漏れがないか点検します エンジンを止めます 車両を床面に降ろしてください 警告 エンジンが熱くなっているときには クーラントの排 出や補充を行わないでください ラジエターインレットホース 509 000 159 の点検 車体を裏側から見て フレームフロントメンバー[1] の 右側 マフラーアウトレットの付近 [2] フロントメン バーとフロントラジエターの間 [3] に漏れがないか点 検します 写真を参照してください エンジンアウトレットホース 509 000 158 の点検 ラジエターホース [2] とリアラジエターの間 [1] に漏れ がないか点検します ポンプとエンジンアウトレットソケットフィッティン グの間にあるリークテスターキットのホースにホース ピンチャー P/N 295 000 076 を取り付けます ポンプを取り外して ホースの先端を適当な容器に入 れてください ホースピンチャーを外します エンジンアウトレットソケットからフィッティングを 取り外します プラグのねじ部に Loctite 592 スレッドシーラント P/ N 413 702 300 を塗布します 4-7 2004-2
クーラントが流出しないように エンジンアウトレットソケットにプラグを元通りに取り付けます ホースのいずれかに漏れが見つかった場合は ホース交換の手順 へ進んでください 漏れが見つからなかった場合は 取り外したすべての部品を元通りに取り付けます エンジンが完全に冷めるのを待って タンク内のクーラントのレベルを点検し 必要があればラインまで補充します これで点検の手順は終了です ホース交換の手順 クーラントの排出 マフラーを取り外します 警告 エンジンが熱くなっているときには クーラントの排出や補充を行わないでください 冷却システムのクーラントを排出するため ツール (P/ N 529 035 880) を使ってクーラントタンクからクーラント混合液を吸い上げます クーラントタンクからウォーターポンプへ向かうホースを外して クーラントを吸い出します ラジエターアウトレットホース (509 000 266) ) の交換 注 : ホースの取り回しを憶えておいてください 既存のホースを新しいホース (P/N 509 000 266) と交換します Oetiker クランプと Tridon ギアクランプ (P/N 509 000 045) を交換します 2~3N m(17~27 lbf in) のトルク値で締め付けます 他のホースに漏れが見られない場合は : 取り外した部品をすべて元通りに取り付けます この文書の最後に示した手順に従って 冷却システムにクーラントを補充します ラジエターインレットホース (509 000 159) の交換 リワインドスターターを取り外します オイルタンクからデフレクターブラケットを取り外します ( この文書の最初の図の [1] 参照 ) ラジエターからホースを外します ツール (P/N 529 035 880) を使ってクーラント混合液を吸い出します 注 : ホースの取り回しを憶えておいてください 既存のホースを取り外します 既存のホースからプラスティック製のプロテクターを外して 新しいホースに取り付けます 新しいホース (P/N 509 000 159) を取り付けます Oetiker クランプと Tridon ギアクランプ (P/N 509 000 045) を交換します 注意 : クランプが燃料タンクに干渉しないことを確かめてください 2~3N m(17~27 lbf in) のトルク値で締め付けます 他のホースに漏れが見られない場合は : 取り外した部品をすべて元通りに取り付けます この文書の最後に示した手順に従って 冷却システムにクーラントを補充します エンジンアウトレットホース (509 000 158) の交換 オイルタンクからデフレクターブラケットを取り外します ( この文書の最初の図の [1] 参照 ) ブレーキキャリパーボルトを緩めて ロッキングタブを取り外します ブレーキキャリパーを引いて ブレーキディスクから外します ブレーキキャリパーを脇へ置いておきます これで空間に余裕ができ 作業が進めやすくなります 注 : ブレーキキャリパーのホースを取り外さないでください インテークソケットからキャブレターを取り外します キャブレターを脇へ置いておきます これで空間に余裕ができ 作業が進めやすくなります 注 : ホースの取り回しを憶えておいてください 2004-2 5-7
エンジンからホースを外します ツール (P/N 529 035 880) を使ってクーラント混合液を吸い出します ラジエターからホースを外します ツール (P/N 529 035 880) を使ってクーラント混合液を吸い出します 既存のホースを取り外します 既存のホースからプラスティック製のプロテクターを外して 新しいホースに取り付けます 新しいホース (P/N 509 000 158) を取り付けます Oetiker クランプと Tridon ギアクランプ (P/N 509 000 045) を交換します 注意 : クランプが燃料タンクに干渉しないことを確かめてください 2~3N m(17~27 lbf in) のトルク値で締め付けます 他のホースに漏れが見られない場合は : 車体後部を持ち上げて ( およそ 60cm(24in) 程度 ) 安全な方法で支持します スロットルレバーを 3 4 回操作して エンジン回転数を 7000RPM まで上げます ブレーキをかけてください 車体を床面に降ろして コールドレベルのラインの 15mm(1/2in) 上までクーラントを補充します 車体前部を 60cm(24in) 程度まで持ち上げて 安全な方法で支持します 2 分間アイドリングを続けます 再び車体を水平に戻し コールドレベルのラインの 15mm(1/2in) 上までクーラントを補充します エンジンが完全に冷めるのを待って タンク内のクーラントのレベルをもう一度点検し 必要があればラインまで補充します ヒーテッドキャブレターバルブを閉じます 取り外した部品をすべて元通りに取り付けます この文書の最後に示した手順に従って 冷却システムにクーラントを補充します 冷却システムのクーラント補充の手順 注意 : サビの発生や凍結を防ぐため システムには必ず推奨されたプリミックスクーラントを補充してください 補充の手順 重要 : 50/50 プリミックスクーラント -37 C(-35 F) (P/N 293 600 038) を使用してください ヒーテッドキャブレターバルブを開きます エンジンが冷えている状態で クーラントタンクのコールドレベルラインまでクーラントを補充します エンジンを始動します エンジンのアイドリングを続け リアラジエターに手を触れたときに暖かく感じるようになったら ( およそ 4 ~ 5 分間 ) もう一度ラインまでクーラントを補充します タンクが空にならないように つねにクーラントレベルを見ながら補充をしてください 圧力キャップを取り付けます 6-7 2004-2
保証 点検 このキャンペーンはホースの点検のみを対象としています 部品の返却 ( ホースを交換した場合 ) ディーラーは保証請求の対象となる作業を実施した証拠として 欠陥のあるホースを返送しなければなりません 以下の情報を用いて 保証請求書に必要事項を記入してください 請求の手続きについては ディーラー向け保証ガイド を参照してください キャンペーン番号 2004-0003 クレームタイプ 07 フラットレートタイム 0.5 有効期限 2004 年 10 月 22 日 ホースを交換した場合 ホースの交換を実施した場合は 以下の情報を用いて 通常の保証手続きにより請求書を提出してください P/N 509 000 158 についてはジョブコード 01 207 (1.0 時間 ) P/N 509 000 159 についてはジョブコード 01 206 (1.1 時間 ) P/N 509 000 158 についてはジョブコード 01 208 (0.5 時間 ) 交換する場合に必要な部品 品名 P/N QTY エンジンアウトレットホース 509 000 158 1 ラジエターアウトレットホース 509 000 266 1 ラジエターインレットホース 509 000 159 1 クーラント 293 600 038 3 Tridon ギアクランプ 509 000 045 3 注 : 必要な部品は通常の発注経路を通じて注文してください 2004-2 7-7