を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境

Similar documents
13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

Microsoft Word - H3101houkoku.docx

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

保育の内容の見直しを行い 改善を図ること 指導計画を作成することは子どもの生活を見通してデザインしていくことですが それは 保育の過程 という考え方で理解することができます 保育実践は子どもの生活実態を理解することから始まります そしてその生活を見通して作成した指導計画をもとに 保育を柔軟に実践して

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

・人は環境から切り離されては生きられないだけではなく、同時に、多様な環境に生きている

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

ã•⁄社僖çfl¨ã‡¢ã…³ã‡±ã…¼ã…‹ 2018ã••11朋.xls

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

ANNUAL REPORT

目 次 序章 1 1 保育所保育指針とは何か 1 2 保育所保育指針の基本的考え方 2 3 改定の背景及び経緯 2 4 改定の方向性 4 5 改定の要点 7 第 1 章総則 11 1 保育所保育に関する基本原則 12 (1) 保育所の役割 12 (2) 保育の目標 18 (3) 保育の方法 21 (

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために


平成18年度標準調査票

éłƒè¨‹è¡¨ï¼‹äº‰æ¥�曕;3ã†¤å’‹ã‡‘ã†łã†¦.xlsb.xlsx

地域子育て支援拠点事業について

平成18年度標準調査票

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

事業者向け 放課後等デイサービス自己評価表 平成 30 年 9 月実施 職員数 5 名 ( 回答数 :5 名回答率 :100%) チェック項目はいどちらともいえないいいえ現状改善点 工夫している点など 環境 体制整備 1 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか 2 職員の配置数は適切で

p81-96_マンション管理ガイド_1703.indd

 

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

放課後等デイサービス事業所における自己評価結果 ( 公表 ) 公表 : 平成 31 年 3 月 15 日事業所名運動療育スクール jump 宇部校 環境 体制整備業務改善 1 チェック項目はいいいえ工夫している点 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で 適切である 2 職員の配置数は適切である 3

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

はじめに 宅地建物取引業は さまざまな個人情報を取り扱う職種であり 宅地建物取引業法第 45 条には業者の 秘密を守る義務 が明記されています 平成 17 年 4 月に 個人情報の保護に関する法律 いわゆる個人情報保護法が完全施行され 個人情報を保護するための法整備がなされました また今般 同法改正

宮城県福祉サービス第三者評価のご案内(宮城県)

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

< E E836F EA98CC8955D89BF8C8B89CA955C2E786C7378>

伊川谷児童デイサービスステップ 環境 体制整備 区分 1 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 利用定員に応じた指導訓練室等スペースの十分な確保 利用人数が日によって変わるので利用者数に合わせて活動内容を工夫しています 2 職員の適切な配

<8E9197BF81698E518D6C33816A95DB88E78E6D8E8E8CB A8F4389C896DA88EA97972E786C7378>

平成18年度標準調査票

61.8%

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

新しい幼稚園教育要領について

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明


( 横浜市解釈 ) 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 別添 評価表の内容を他事業所と競うことを想定したものではなく あくまで 研鑚のツールとして有効活 すること さらに質の い 援を提供していける事業所が増えていくことを期待しています

実施年月日平成 9 年 4 月 日実施者名松崎俊法 理念 基本方針 Ⅰ 福祉サービスの基本方針 理由も解って業務を行っている だいたい理由を理解して業務を行っている 実施していない Ⅰ--()- 理念が明文化されている 法人 保育所の理念 保育理念が文書 ( 事業計画等の法人 事業所内文書や広報誌

.T.v...ec6

福祉サービス第三者評価の結果

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

hyoushi_ol

履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

< F2D EE888F8288FA48BC E6A7464>

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>


<4D F736F F D20906C8CA08BB388E E646F63>

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

序文 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 ( 以下 協議会 という ) は キャリアコンサルタントの養成等に関わる団体を会員とし キャリアコンサルティング技能検定の実施 キャリアコンサルタントの能力の維持 向上 キャリアコンサルティングの普及啓発等の事業に取り組んでいます この度 勤労

事業者の理念 方針 期待する職員像 : 認定こども園 1 理念 方針 ( 関連カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 ) 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など ) のうち 特に重要なもの ( 上位 5 つ程度 ) を簡潔に記述 ( 関連カテゴリー 1 リーダーシップと意

人権教育の推進のためのイメージ図

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

平成22 年 11月 15日

平成18年度標準調査票

2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

第2節 茨木市の現況

第1章 計画の目指すもの

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

児童発達支援ガイドライン(本文・セット版)

Microsoft Word - ㅜㅩㅳㅃ㇣㇢告ㆂ喥㇄覑稉.doc

別紙(例 様式3)案

ハンドブックp10-14:東京都教育委員会

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

2部.indd

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

Microsoft Word 年度シニア 呼吸器内科 2014.docx

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

<4D F736F F D E9197BF322D31817A8E968BC68C7689E682CC8A65985F82C982C282A282C42E646F6378>

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 日本交流分析協会倫理綱領22年9月18日改定

自治会における 個人情報取扱いの手引き 霧島市市民環境部市民活動推進課

目 次 1. はじめに 1 2. 基本的な考え方 1 3. 研修計画策定指針 1 4. 重点研修 2 5. 研修項目 (1) 園内研修 重点研修 2 (2) 保育所長 副所長研修 重点研修 3 (3) 視察研修 重点研修 3 (4) 年齢別研修会 3 (5) 公開保育 4 (6) 全体研修 4 (7

<4D F736F F D208AEE8F8095DB88E78F8A957489C FC90B32E646F63>

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

<4D F736F F D A8D CA48F43834B C E FCD817A E

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

Transcription:

と活動できる場となるように配慮すること エ子どもが人と関わる力を育てていくため 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること 1 環境を通して行う保育の重要性保育の環境については 前項までに何度か述べられていますが それは 保育の環境が多岐にわたるものであるとともに 様々な事柄との関連性があり たいへん重要であるからです 保育所における保育の基本は 環境を通して行うことです 保育の環境とは保育士等や子どもなどの人的環境 設備や遊具などの物的環境 そして 自然や社会の事象などであり こうした人 物 場が相互に関連し合って保育の環境が作り出されていきます 子どもが環境との相互作用によって成長 発達していくことを基本的に理解し 子どもの状況により様々に変化していくなど応答性のある環境にしていくことが重要です さらに 乳幼児期の子どもの成長にふさわしい保育環境をいかに構成していくかが保育の質に関わるものであることを保育士等が自覚しなければなりません 環境を通して行う保育の重要性を踏まえ 子どもの生活が豊かなものとなるよう 保育の環境に関する4つの留意点を設け 計画的に環境を構成し 工夫して保育しなければならない としています 2 子ども自らが関わる環境まず 子ども自らが環境に関わり 自発的に活動し 様々な経験を積んで いかれるようにすることが重要であるとしています 子どもが思わず触りたくなるような 動かしてみたくなるような 関わりたくなるような魅力ある環境を構成することが重要です また 子どもの興味 関心などが触発され それまでの経験で得た様々な能力が十分に発揮されるよう工夫して環境を構成するとともに 遊びが展開する中で 子ども自らが環境を再構成したり 環境が変化したりすることを子どもたちと共に楽しむことも大切でしょう 保育士等が 保育所の自然環境など 19

を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境を保育所全体で整え 子どもの命を守り その活動を支えていきます 4 温かな雰囲気と生き生きとした活動の場保育所は子どもが長時間生活する 温かなくつろぎの場 であるとともに 生き生きと活動できる場 となるよう環境を構成することが必要です 保育所の生活全体を捉えながら活動の静と動のバランスや子どもの発達過程などを踏まえ 一人遊びや少人数での遊びに集中したり ほっとくつろげる時間と空間が保障される環境であるとともに 友達と一緒に思いきり体を動かすなど様々な活動に取り組むことのできる環境であることが重要です 5 人との関わりを育む環境さらに 人と関わる力 を育てていくことの重要性に鑑み 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境 が必要であるとしています 子どもは身近な子どもや大人の影響を受けて育ちます 子どもが様々な人と関わる状況を作り出すことが大切であり 同年齢の子ども同士の関係 異年齢の子どもとの関係 保育士等との関係や地域の様々な人との関わりなどによって様々な感情や欲求が生まれることを踏まえ 保育の環境を構成していきます 複数の友達と遊べる遊具やコーナーなどを設定するとともに 保育所内外の物の配置や子どもの動線などに配慮した保育の環境づくりが必要です 子どもが人とのやり取りを楽しみながら 子ども相互の関わりや周囲の 20

大人との関わりが促されるような環境を構成していくことが求められます 4 保育所の社会的責任 地域において最も身近な児童福祉施設であり 保育の知識 経験 技術が蓄積されている保育所への期待は 今日ますます高まっています 子育て家庭や地域社会に対し 保育所の役割を確実に果たしていくことは 保育所の社会的使命であり責任です その際 特に遵守しなければならない3つの事項が 保育所の社会的責任 として規定されました 保育所が社会的な信頼を得て日々の保育に取り組んでいくとともに 地域の共有財産として 広く利用され 活用されることが望まれます (1) 子どもの人権の尊重 (1) 保育所は 子どもの人権に十分配慮するとともに 子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない 保育士等は 保育という営みが 子どもの人権を守るために 法的 制度的に裏付けられていることを認識し 憲法 児童福祉法 児童憲章 児童の権利に関する条約 などにおける子どもの人権等について理解することが必要です また 子どもの発達や経験の個人差等にも留意し 国籍や文化の違いを認め合い 互いに尊重する心を育て 子どもの人権に配慮した保育となっているか 常に職員全体で確認することが必要です 体罰や言葉の暴力はもちろん 日常の保育の中で 子どもに身体的 精神的苦痛を与え その人格を辱めることが決してないよう 子どもの人格を尊重して保育に当たらなければなりません 保育士等の言動は子どもに大きな影響を与えます 幼い子どもは 身近な保育士等の姿や言動を敏感に受け止めています そのため 保育士等は常に 自らの人間性や専門性の向上に努めるとともに 豊かな感性と 21

愛情を持って子どもと関わり 信頼関係を築いていかなければなりません さらに 子どもが健やかに育つ環境を醸成し 子どもや子育てを大切にする文化を紡ぎ出していくことも 保育所の社会的責任といえるのではないでしょうか (2) 地域交流と説明責任 (2) 保育所は 地域社会との交流や連携を図り 保護者や地域社会に 当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない 1 地域交流保育所は 地域に開かれた社会資源として 地域の様々な人や場 機関などと連携していくことが求められています また 次世代育成支援や世代間交流の観点から 小 中学校などの生徒の体験学習や実習を受け入れ 高齢者の方との交流を行うなど様々な事業が展開されています さらに災害時などにおいては 保育所が被災者や地域の方々の生活を支える上で 重要な役割を担っています こうした地域の公的施設としての保育所の役割は 今日ますます求められています 2 説明責任また 今般の改定では 保護者や地域社会への保育所の説明責任について示されました 平成 18 年に改正された社会福祉法 ( 昭和 20 年法律第 45 号 ) 第 75 条では 利用者への情報の提供が社会福祉施設の努力義務とされました また 児童福祉法第 48 条の3においても保育所の情報提供が努力義務として明記され 保育所は保育の内容等 すなわち 一日の過ごし方 年間行事予定 当該保育所の保育方針 職員の状況その他当該保育所が実施している保育の内容に関する事項等について 情報を開示し 保護者等が適切かつ円滑に利用できるようにすることが規定されています 22

また 保育所が保護者や地域社会との連携 交流を図り 風通しのよい運営をすることで 一方的な 説明 ではなく 分かりやすく応答的な 説明 となることが望まれます 保育所の 評価 については 保育士等一人一人の内発的な自己評価を基盤に職員全員で共通理解を持つて取り組んでいくことが求められます 特に今後は 保育課程の編成を中心に 保育の内容の充実と質の向上を図り 組織的 計画的に保育を行い 保育所の自己評価に積極的に取り組んでいくことが期待されます また 平成 12 年の社会福祉法改正を契機として 保育所を含めた社会福祉事業において 第三者評価が実施されるようになりました 保育所の保育が第三者により公正かつ客観的に評価され その結果が公表されることは 保育所の組織性や職員の意識を高め 保育の質の向上につながると考えられます 保育所から積極的に発信され 保護者や地域の様々な人の理解を得ていくことが望まれます (3) 個人情報の保護と苦情解決 (3) 保育所は 入所する子ども等の個人情報を適切に取り扱うとともに 保護者の苦情などに対し その解決を図るよう努めなければならない 1 個人情報の保護保育所の個人情報の適切な取り扱いについて示されています 保育所が保育に当たり知り得た子どもや保護者に関する情報は 正当な理由なく漏らしてはならず 児童福祉法第 18 条の 22 には 保育士の秘密保持義務について明記されています また 平成 15 年に制定された 個人情報の保護に関する法律 においても 個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべき ものであることが示されています なお 子どもの発達援助のための関係機関等との連携 保護者への伝達 23

保護者同士の交流や地域交流などに必要な情報交換等については 関係者の承諾を得ながら適切に進める必要があります また 特に 児童虐待の防止等に関する法律 にある通告義務は守秘義務より優先されることに留意しなければなりません 2 苦情解決保育所は 保護者の苦情などに対し その解決を図るよう努めなければならない としています 社会福祉法第 82 条及び児童福祉法最低基準第 14 条の3には 苦情の解決 について明記されています 保育所が 苦情解決責任者である施設長の下に 苦情解決担当者を決め 苦情受付から解決までの手続きを明確化し 書面における体制整備をすることが必要です また 中立 公正な第三者の関与を組み入れるために第三者委員を設置することも求められています 苦情を通し 自らの保育や保護者等への対応を謙虚に振り返り 誠実に対応していくことが肝要です そして 保護者等との相互理解を図り 信頼関係を築いていくことが必要です また 苦情に関しての検討内容や解決までの経過を記録し 職員会議などで共通理解を図り 実践に役立てます 保護者等の意向を受け止めながら 保育所の考えや保育の意図などについて十分に説明するとともに 改善や努力の意思を表明することも必要といえます 苦情解決とは 保育所の説明責任や評価とともに 保育の内容を継続的に見直し 改善し 保育の質の向上を図っていくための仕組みであり 保育所が社会的責任を果たしていくためには欠かすことのできないものです 24