1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 1

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社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

貴社についてご記入下さい 貴社の概要について 会社名会社の形態 ( は一つ ) 1 法 2 個 本社所在地 [ ] 都道府県 建設業許可 ( は一つ ) 複数の許可をお持ちの場合 年間完成工事高が一番多いものを一つ回答して下さい 主な許可業種 ( はいくつでも ) 従業者数 ( は一つ ) 期間の定

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

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基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

PowerPoint プレゼンテーション

公共事業労務費調査 ( 企業別 労働者別 )1 公共事業労務費調査 ( 平成 27 年 10 月調査 ) における社会保険加入状況調査結果をみると 企業別の加入率は 雇用保険では 98% [ 対前年度比 +1.4% ] 健康保険では 97% [ 対前年度比 +2.4% ] 厚生年金保険では 96%

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

Microsoft Word - QandA-tyougai

標準請負契約約款の概要 標準請負契約約款は 請負契約の片務性の是正と契約関係の明確化 適正化のため 当該請負契約における当事者間の具体的な権利義務関係の内容を律するものとして 中央建設業審議会が公正な立場から作成し 当事者にその実施を勧告するもの 建設業法第 34 条第 2 項 建設業法 ( 昭和

2 低入札対策の拡充

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

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1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

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特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

スライド 1

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

特別の事情 が認められる場合 ( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しな

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0-1_県発注工事における社会保険加入説明会次第

(2) 法定福利費の基本的な算出方法 法定福利費 = 労務費総額 法定保険料率 法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料率

様式 3 社会保険等一括管理届 ( 一括適用 継続事業一括 ) 11 ページ 本社や支社等ごとに適用されている適用事業所について 本社で人事 給与等が集中的に管理されており 事業主が同一である等 一定の基準を満たすときは 本社において支社等を含めた一つの適用事業所とされる場合があります ( 健康保険

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

p10 建設産業における社会保険加入の徹底について(提言)

資料6 標準見積書の活用グラフ道塗連全体

財営第   号

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Microsoft Word - 修正2_建設業における社会保険未加入対策について

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社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

懸念事項

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

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社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険加入の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未加入企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年

Microsoft PowerPoint

株式会社殿 住所 株式会社 見積金額 L ( 消費税込 ) ( 内訳 ) 項目数量歩掛単価金額 工事材料費 A 労務費 B 経費 ( を除く ) D=A+B +C 事業主負担額対象金額金額雇用保険料 B 1.050% p E B p 消費税等合計 御見積書 ( 例 ) 料率 健康保険料 ( 1 )

平成 29 年度の目標達成に向けた今後の取組方針 平成 28 年 5 月 23 日第 6 回社会保険未加入対策推進協議会資料 1. 社会保険加入に向けた対策の強化 2. 法定福利費の確保 元請企業による加入指導の強化 社会保険加入について元請企業の下請企業に対する指導責任の強化を検討 公共工事におけ

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Q4 建設業の許可を有しない下請負人 ( 下請業者 ) も対象になるのか A4 本対策は 建設業許可を有する者のうち 社会保険等の加入義務を履行していない者を取組みの対象としています 建設業の許可を有しない者との一次下請契約の締結を禁止していません ( 交通誘導員等の警備業のみを行う者も対象外 )

1 医療保険 年金保険についての確認書類 弊社が施工する建設現場に入場する協力業者および作業員の方には 作業所長の指示により 見積書提出時 新規入場時 安全書類提出時に 医療保険 年金保険の加入状況を確認する書 類 ( 下記 A~E いずれか一点 ) を提出または呈示していただきます A. 直近の保

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

社会保険等の未加入対策 ( 建設業 ) に関する FAQ 平成 31 年度以後 Q1 発注者として 社会保険等の未加入対策に取り組んでいるのはなぜか A1 社会保険等に加入し 法定福利費を適正に負担する建設業者を確実に契約の相手方とすること等を通じて 技能労働者の処遇の向上を図り 建設業の持続的な発

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

株式会社殿 住所 株式会社 見積金額 L ( 消費税込 ) ( 内訳 ) 項目数量歩掛単価金額 工事材料費 A 労務費 B 経費 ( を除く ) D=A+B +C 事業主負担額対象金額金額雇用保険料 B 1.050% p E B p 消費税等合計 御見積書 ( 例 ) 料率 健康保険料 ( 1 )

4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

建設投資 許可業者数及び就業者数の推移 建設投資額はピーク時の 4 年度 : 約 84 兆円から 22 年度 : 約 41 兆円まで落ち込んだが その後 増加に転じ 28 年度は約 52 兆円となる見通し ( ピーク時から約 38% 減 ) 建設業者数 (27 年度末 ) は約 47 万業者で ピー

標準見積書に計上する 法定福利費 の算出は次の2つの方法とし 手順は以下の通り 1 施工見積の取付費総額から労務費を算出し それに法定福利費の保険料率を乗じる 2 これまでの施工実績をもとに施工従事者に支払った正味労務費から各商品の単位当りの法定福利費をあらかじめ算出した上で 法定福利費を簡便に算出

資料3 国土交通省における取組み等<再修正>

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なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

プレゼンテーションタイトル

建設業における社会保険未加入問題への行政の取り組み

1. 休日 適正工期の確保について 働き方改革関連法がいよいよ今年 4 月に施行します そんな中で建設業界でも 大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会 ( 日建連 ) が 2019 年度末までに 4 週 6 閉所以上を実現することを中間目標とし 2021 年度末までにすべての事業所で週休二日 ( 土

これまで建設業界では 厳しい状況の中で企業経営を成り立たせるため 従来からの直庸など雇用関係が不明確な労働慣行 重層化した下請構造の中で 技能労働者の非社員化 非常勤化 月給制から日給月給制への転換などを進めてきました その結果 本来固定費であるはずの労務費が変動費化し 賃金が低下するとともに 法令

建設業における社会保険未加入対策の概要 参考 1 背景 ( 建設業における課題 ) 社会保険未加入企業が多く存在し いざというときの公的保障が確保されず 若年入職者減少の一因となっている 適正に保険に加入し 法定福利費を負担している事業者が競争上不利になる 中央建設業審議会提言 ( 平成 24 年

重要 建設工事の標準請負契約約款の改正について ( 社会保険への加入の促進 ) 平成 31 年 2 月 6 日 総務部財政課 須坂市では 建設工事等入札参加資格者に社会保険の加入を義務付けており 未加入の下請け企業についても元請企業から加入指導するよう求めています 平成 29 年 7 月 中央建設業

工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

(2) 法定福利費の算出方法 1 法定福利費 = 労務費総額 社会保険料率法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料を乗じて

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監督職員用 社会保険等未加入対応マニュアル 1 目的これまで県土整備部においては 県営建設工事入札参加資格審査における社会保険等未加入業者の排除や 建設業許可申請時等における加入指導等の社会保険等加入促進に向けた取組を行ってきたところであるが 国の直轄工事においては 平成 29 年度からすべての下請

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

動の徹底に関する決議 を行い 会員企業に適正価格での受注の徹底を要請したとこ ろである 今後の取り組み事項その 1 日建連は主な民間発注者団体に対し 法定福利費を適正に考慮した金額により見積及び契約締結を行うよう要請を行う予定であり 要請次第 会員企業に当該要請を踏まえた対応の周知を行う (2) 見

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1

3. 保険加入義務のあるのある営業所 ( 適用事業所 ) について社会保険法人の事業所 ( 営業所 ) 及び個人経営で常時 5 人以上の労働者を使用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します 雇用保険については 労働者を 1 人でも雇用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します

Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

スライド 1

2. 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の改訂について 平成 27 年 4 月 建設業における社会保険の加入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割と責任を明確にするため 平成 24 年 11 月に 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン を施行 本ガイドラインは 平成 2

建設業における社会保険未加入対策 ( 今までの主な取組 ) 中央建設業審議会 建設産業における社会保険加入の徹底について ( 提言 ) ( 平成 24 年 3 月 ) 関係者を挙げて社会保険未加入問題への対策を進めることで 技能労働者の処遇の向上 建設産業の持続的な発展に必要な人材の確保 法定福利費

社会保険未加入企業の減点措置の厳格化に係る運用 新基準による受付時期及び再審査に係る運用 ( 参考 ) 関係通達 事務連絡 版 重要 経営事項審査の審査基準の改正について平成 24 年 5 月 1 日改正 ( 同年 7 月 1 日施行 ) に係る関東地方整備局の運用等 1 国土交通省関

減額の理由H27.5 以降 < 調査事項及び回答の概要 > 1. 歩切りの違法性及び定義等についての理解 リーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解したリーフレット ( 別添 ) の内容を確認 理解していない ( 1) 1,783 団体 5 団体 ( 1) 理解していない とした主な理由 設計書

公共工事における予定価格設定時の 歩切り に関する調査の結果について 平成 27 年 4 月 28 日総務省国土交通省 昨年 6 月の公共工事の品質確保の促進に関する法律 ( 平成 17 年法律第 18 号 以下 公共工事品質確保法 という ) の改正により 予定価格の適正な設定が発注者の責務として

9. システムの利用規約 Q&A Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 44

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働き方改革における週休二日制について 問 1 貴社の勤務体制について * 問 1-1 貴社が就業規則等で定めている休日設定はどのようになっていますか ( 回答は一つ ) 1 4 週 8 休以上 ( 週休 2 日制 完全土日休み含む ) 2 4 週 7 休程度 3 4 週 6 休程度 4 4 週 5

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1, H H17 4.2H17

該当するか否かについて判断し その結果を式第 3により記録しなければならない 3 社会保険等未加入建設業者と下請契約を締結することについて 提出期限内に理由書の提出がなかった場合は 工事担当課長は 式第 4により以下の額について制裁金を請求する旨を受注者に通知するものとする P=C 0.1 P: 制

参考資料 1 厚生年金及び企業年金連合会における国の被保険者記録との突き合わせの実施状況について ( 平成 23 年 3 月末時点 ) 厚生年金は 厚生年金の一部を国に代わって支給するとともに さらに企業の実情に応じた独自の上乗せ給付を行うことにより 従業員に対してより手厚い老後所得を保障することを

社会保険等未加入者及び相指名業者による下請負について(通知)

公共建築改善プロジェクト(仮)

技術者等及び現場代理人の適正配置について

26公表用 栃木局版(グラフあり)(最終版)

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平成23年度第1回人材確保・育成部会

Transcription:

資料 3 社会保険加入等の状況について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 1

社会保険加入状況調査結果について 公共事業労務費調査 ( 平成 28 年 10 月調査 ) における社会保険加入状況調査結果をみると 企業別の加入率は 雇用保険では 98% [ 対前年度 +0% ] 健康保険では 97% [ 対前年度 +0.4% ] 厚 年 保険では 97% [ 対前年度 +0.6% ] となっています 労働者別の加入率は 雇用保険では 84% [ 対前年度 +1.8% ] 健康保険では 80% [ 対前年度 +3.5% ] 厚 年 保険では 78% [ 対前年度 +3.8% ] となっています 企業別 < 雇用保険 > 2% 98% 加入 未加入 < 健康保険 > 3% 97% 加入 未加入 < 厚 年 > 3% 97% 加入 未加入 <3 保険 > 2% 2% 96% 企業別 3 保険別加入割合の推移 雇用保険健康保険厚生年金 3 保険 H23.10 94% 86% 86% 84% H24.10 95% 89% 89% 87% H25.10 96% 92% 91% 90% H26.10 96% 94% 94% 93% H27.10 98% 97% 96% 95% H28.10 98% 97% 97% 96% 3 保険加入 3 保険いずれか加入未加入 労働者別 < 雇用保険 > < 健康保険 > < 厚 年 > <3 保険 > 労働者別 3 保険別加入割合の推移 16% 84% 加入未加入 加入 20% 80% 未加入 ( 市町村国 健康保険加入者を含む ) 加入 22% 78% 未加入 ( 国 年 加入者を含む ) 11% 13% 76% 3 保険加入 3 保険いずれか加入未加入 雇用保険健康保険厚生年金 3 保険 H23.10 75% 60% 58% 57% H24.10 75% 61% 60% 58% H25.10 76% 66% 64% 62% H26.10 79% 72% 69% 67% H27.10 82% 77% 74% 72% H28.10 84% 80% 78% 76% 2

社会保険加入状況の推移 ( 地方別 元請 下請次数別 ) 公共事業労務費調査 ( 平成 23 年 10 月調査 平成 24 年 10 月調査 平成 25 年 10 月調査 平成 26 年 10 月調査 平成 27 年 10 月調査 平成 28 年 10 月調査 ) における 3 保険加入状況をみると 全体的には加入割合は上昇傾向にありますが 他地方と比較して関東が 元請企業と比較して高次の下請企業が 加入割合の低い傾向にあります 企業別では 関東と他地方との差が小さくなりました 100% 95% 92.8% 90% 86.5% 86.1% 85% 86.0% 80% 75% 70% 3 保険加入割合 ( 地方別 ) 92.4% 84.1% 85.3% 84.2% 70.3% 86.7% 97.7% 99.3% 97.7% 97.7% 96.8% 96.1% 95.9% 95.8% 94.8% 93.2% 北海道 東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州 沖縄 全国 企業別 100% 95% 90% 85% 80% 75% 70% 65% 72.9% 96.4% 76.6% 3 保険加入割合 ( 元請 下請次数別 ) 96.6% 84.7% 96.7% 88.2% 81.8% 66.3% 98.0% 97.5% 98.5% 93.6% 74.7% 91.5% 90.8% 86.2% 76.3% 96.9% 96.3% 82.6% 92.9% 90.1% 88.1% 元請 1 次下請 2 次下請 3 次下請 100% 95% 90% 85% 80% 75% 70% 73.3% 73.2% 65% 62.1% 60.6% 60% 58.2% 56.7% 55% 50% 45% 40% 35% 3 保険加入割合 ( 地方別 ) 54.8% 50.5% 37.8% 北海道 関東 中部 中国 九州 沖縄 66.2% 86.6% 東北 北陸 近畿 四国 全国 87.0% 86.1% 82.0% 82.0% 78.1% 75.8% 69.6% 64.3% 63.1% 労働者別 100% 95% 90% 85% 80% 75% 70% 65% 60% 55% 50% 45% 40% 79.3% 77.7% 59.5% 55.3% 54.9% 50.9% 82.8% 80.1% 65.6% 44.4% 46.2% 43.6% 3 保険加入割合 ( 元請 下請次数別 ) 85.0% 70.8% 63.9% 58.3% 57.3% 47.7% 48.8% 66.4% 87.3% 74.2% 70.0% 68.5% 元請 1 次下請 2 次下請 3 次下請 3

雇用者数に占める厚生年金保険被保険者数の割合の比較 ( 製造業 / 建設業 ) 厚生年金保険業態別規模別適用状況調 ( 厚生労働省 ) における 厚生年金保険被保険者数 を 労働力調査 ( 総務省 ) における 雇用者数 で除した割合を 製造業 と 建設業 で比較した この場合 分母である雇用者数及び分子である厚生年金保険被保険者数については 建設業における社会保険等未加入対策で主に対象としている現場の生産労働者以外 ( 事務員等 ) も含んでいる 労働力調査 における 雇用者 と 厚生年金保険が適用される者は 実際には一致しない ( 例えば 厚生年金保険の適用されない 常用労働者が 5 人未満の事業者に使用される労働者も 分母に含まれる ) なお 健康保険加入率については 統一的な被保険者数のデータが把握できない ( 万人 ) 1000 製造業雇用者数に占める製造業厚生年金被保険者数の割合 980 989 987 984 996 100% ( 万人 ) 1000 建設業雇用者数に占める建設業厚生年金被保険者数の割合 100% 900 800 872 859 857 859 863 89.0% 86.8% 86.8% 87.3% 86.6% 90% 80% 900 800 76.2% 90% 80% 700 600 70% 60% 700 600 62.0% 64.6% 67.5% 71.1% 70% 60% 500 400 300 50% 40% 30% 500 400 300 411 408 410 407 401 255 263 277 290 305 50% 40% 30% 200 20% 200 20% 100 10% 100 10% 0 H24.9 H25.9 H26.9 H27.9 H28.9 製造業厚生年金保被保険者製造業厚生年金保険被保険者 ( 万人 ( 万人 ) 製造業雇用者数 ( 万人 ( 万人 ) ) 加入率製造業雇用者数に占める被保険者数の割合 0% 0 0% H24.9 H25.9 H26.9 H27.9 H28.9 厚生年金保被保険者建設業厚生年金保険被保険者 ( 万人 ) ( 万人 ) 建設業雇用者数 ( 万人 ( 万人 ) ) 加入率建設業雇用者数に占める被保険者数の割合 出典 : 総務省 労働力調査 厚生労働省 厚生年金保険業態別規模別適用状況調 4

雇用者数に占める雇用保険被保険者数の割合の比較 ( 製造業 / 建設業 ) 雇用保険事業年報 ( 厚生労働省 ) における 雇用保険被保険者数 を 労働力調査 ( 総務省 ) における 雇用者数 ( 役員を除く ) で除した割合を 製造業 と 建設業 で比較した この場合 分母である雇用者数 ( 役員除く ) 及び分子である雇用保険被保険者数については 建設業における社会保険等未加入対策で主に対象としている現場の生産労働者以外 ( 事務員等 ) も含んでいる 労働力調査 における 雇用者 と 雇用保険が適用される者は 実際には一致しない 製造業雇用数 ( 役員除く ) に占める製造業雇用保険被保険者数の割合 ( 万人 ) ( 万人 ) 1000 95.9% 93.9% 93.0% 93.1% 91.9% 100% 1000 建設業雇用者数 ( 役員除く ) に占める建設業雇用保険被保険者数の割合 100% 900 800 700 600 884 922 934 932 929 877 867 941 865 865 90% 80% 70% 60% 900 800 700 600 63.4% 63.9% 65.7% 68.3% 71.6% 90% 80% 70% 60% 500 50% 500 50% 400 40% 400 341 341 342 340 334 40% 300 200 30% 20% 300 200 216 218 225 232 239 30% 20% 100 10% 100 10% 0 H24.3 H25.3 H26.3 H27.3 H28.3 0% 0 H24.3 H25.3 H26.3 H27.3 H28.3 0% 製造業雇用保険被保険者 ( 万人 ) 製造業雇用者数 ( 万人 ( 役員除く ) )( 万人 ) 加入率製造業雇用者数に占める被保険者数の割合 建設業雇用保険被保険者 ( 万人 ) ( 万人 ) 建設業雇用者数 ( 万人 ( 役員除く ) )( 万人 ) 加入率建設業雇用者数に占める被保険者数の割合出典 : 総務省 労働力調査 厚生労働省 雇用保険事業年報 5

( 参考 ) 型枠工事の社会保険加入状況 ( 労働者別 ) の調査結果について ( 一社 ) 日本型枠工事業協会のとりまとめた 型枠大工雇用実態調査報告書 ( 平成 29 年 11 月 ) によると 平成 29 年度の型枠大工及び型枠解体工の社会保険加入率は前年度と比較して大幅に上昇している 型枠大工 雇用保険 健康保険 厚 年 平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 39% 44% 80% - 55% 67% 適用除外除く 協会けんぽ 建設国保加入者の比率 34% 44% 85% 適用除外除く 型枠解体工 雇用保険 健康保険 厚 年 平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 19% 27% 70% - 40% 64% 適用除外除く 協会けんぽ 建設国保加入者の比率 12% 27% 72% 適用除外除く * 調査時期 平成 29 年 8 月末時点 * 調査対象人数 型枠大工 :10,567 人型枠解体 :3,878 人 6

1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 7

社会保険の加入及び賃金の状況等に関する調査の概要 < 目的 > 本年度 ( 平成 29 年度 ) が社会保険加入対策の目標年次であることを踏まえ 社会保険の加入や賃金の支払い状況について実態を把握し 更なる取組を検討するための基礎資料とする < 調査概要 > 1. 調査対象建設業許可業者から 28,000 者を無作為に抽出 2. 有効回答 6,888 者 3. 調査手法 WEB アンケート WEB による回答が困難な場合は 紙による回答も可 4. 調査項目 (1) 企業の概要企業の規模 許可業種 主な次数 主な発注者 ( 公共 民間 ) 本社所在地 (2) 社会保険の加入状況企業ベースの加入状況 直近の一現場に従事した技能労働者の加入状況 (3) 賃金の支払い状況直近の一現場に従事した技能労働者に支払った賃金額 賃金額改定の有無 改定率 (4) 法定福利費の支払い状況等直近の一現場における見積書の活用状況 見積額と受取額の差 ( 見積書に内訳明示した法定福利費の何 % を受け取ったのか ) 現場については 元 下 / 次数 / 公共 民間 / 規模 / 地域といった属性も調査 5. 調査時期 9 月末 ~11 月中旬 8

実態調査の結果 ( 社会保険加入状況 ) 6,625 者の許可業者から回答があり 企業別の加入率は雇用保険 94.6% 健康保険 96.7% 厚生年金保険 95.8% 3 保険 92.7% であった また 法令上加入義務のある 適切な保険 への加入率は 98.2% であった 回答のあった企業で雇用される技能者 82,942 名の加入率は 雇用保険 90.3% 健康保険 95.4% 厚生年金保険 94.4% であった 企業別 雇用保険 0.5% 健康保険 1.1% 厚生年金 3 保険 5.5% 1.8% 1.3% 4.1% 2.8% 3.1% 94.6% 加入未加入適用除外 96.7% 加入未加入適用除外 95.8% 加入未加入適用除外 92.7% 3 保険加入 3 保険いずれか加入未加入 労働者別 適切な保険 への加入率 (3 保険 ) 98.2% ( ) 適用除外の企業 ( 法令上加入する必要の無い企業 ) について 適切な保険へ加入していることとして加入率を算出 雇用保険 健康保険 厚生年金 1.5% 8.2% 0.9% 3.6% 1.4% 4.2% 90.3% 加入未加入適用除外 95.4% 加入未加入適用除外 94.4% 加入未加入適用除外 [ 企業サンプル数 ] 法人 個人事業計 6,625 者 [ 労働者サンプル数 ] 法人 個人事業計 82,942 者労働者別では 設問の構成上 3 保険加入率は不明 9

10 実態調査の結果 ( 法定福利費を内訳明示した見積書の提出状況 ) 直近の一現場 ( 公共 民間 ) において 法定福利費を内訳明示した見積書を提出したかどうかについて質問 公共工事 民間発注工事いずれも 高次の下請企業ほど法定福利費を内訳明示した見積書を提出した工事の割合が減少 公共工事 提出した提出しなかったその他 わからない 一次下請 (N=1,126) 52.7% 25.7% 21.7% 二次下請 (N=260) 45.8% 28.8% 25.4% 三次以降の下請 (N=38) 31.6% 39.5% 28.9% 0 20 40 60 80 100 民間発注工事 提出した提出しなかったその他 わからない 一次下請 (N=1,959) 47.6% 28.5% 23.9% 二次下請 (N=698) 43.1% 30.4% 26.5% 三次以降の下請 (N=126) 31.0% 41.3% 27.8% 0 20 40 60 80 100

実態調査の結果 ( 法定福利費の受取状況 1) 直近の一現場 ( 公共 民間 ) において 法定福利費をどの程度受け取ることができたかについて質問 公共 民間発注工事いずれも 高次の下請企業ほど 法定福利費を 80% 以上受け取れた工事の割合が減少 ( 一次 : 約 6~7 割の工事で確保 三次以下 : 約 5 割の工事で確保 ) 公共工事では 元請企業は約 6 割 (59.2%) の工事で法定福利費を全額受け取っている一方 一次以下の下請企業が全額受け取れた工事は 5 割を下回っている 民間発注工事では 公共工事と比べ 法定福利費を 80% 以上受け取れた工事の割合が低く 20% 未満しか受け取れなかった工事の割合が多い また 三次以下の下請企業が全額受け取れた工事の割合は 3 割を下回っている 公共工事 元請 (N=1,795) 一次下請 (N=593) 二次下請 (N=119) 三次以降の下請 (N=12) 100% 以上 80% 以上 ~100% 未満 50% 以上 ~80% 未満 20% 以上 ~50% 未満 0% 以上 ~20% 未満わからない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 43.7% 41.7% 49.1% 59.2% 8.3% 18.5% 2.8% 5.8% 20.2% 8.3% 0.0% 一部受け取った 5.9% 1.7% 16.7% 4.2% 2.0% 8.4% 9.9% 32.1% 21.8% 25.0% 14.5% 民間発注工事 元請 (N=740) 一次下請 (N=933) 二次下請 (N=301) 三次以降の下請 (N=39) 100% 以上 80% 以上 ~100% 未満 50% 以上 ~80% 未満 20% 以上 ~50% 未満 0% 以上 ~20% 未満わからない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 44.1% 43.4% 38.5% 25.6% 23.1% 一部受け取った 5.2% 19.3% 16.6% 18.3% 32.3% 5.4% 1.8% 13.9% 16.2% 7.6% 0.7% 19.9% 16.6% 5.1% 2.6% 17.9% 25.6% 下請の回答と比較するため 元請に対する設問の選択肢について 以下のとおり分類してグラフを作成している 調査の選択肢 分類 全額受け取った 100% 一部受け取った 20% 以上 ~100% 未満 全く受け取っていない 0% 以上 ~20% 未満 11

実態調査の結果 ( 法定福利費の受取状況 2) 公共工事の発注者別に法定福利費の受取状況を比較すると 市区町村発注工事において 元請が全額受け取れた工事の割合が低い傾向となっている 国 元請 (N=369) 100% 以上 80% 以上 ~100% 未満 50% 以上 ~80% 未満 20% 以上 ~50% 未満 0% 以上 ~20% 未満その他 わからない 一部受け取った 75.1% 3.8% 2.7% 18.4% 一次下請 (N=153) 45.8% 25.5% 3.3% 2.0% 7.8% 15.7% 二次以降の下請 (N=38) 44.7% 21.1% 7.9% 13.2% 13.2% 都道府県 0 20 40 60 80 100 100% 以上 80% 以上 ~100% 未満 50% 以上 ~80% 未満 20% 以上 ~50% 未満 0% 以上 ~20% 未満その他 わからない 一部受け取った 元請 63.4% 2.3% 5.4% 28.9% (N=1,106) 一次下請 (N=226) 46.9% 19.5% 4.4% 1.8% 15.0% 12.4% 二次以降の下請 (N=45) 48.9% 13.3% 4.4% 4.4% 28.9% 市区町村 0 20 40 60 80 100 100% 以上 80% 以上 ~100% 未満 50% 以上 ~80% 未満 20% 以上 ~50% 未満 0% 以上 ~20% 未満その他 わからない 一部受け取った 元請 52.5% 3.0% 6.8% 37.7% (N=1,555) 一次下請 (N=214) 53.7% 17.3% 4.7% 2.3% 6.1% 15.9% 二次以降の下請 (N=48) 37.5% 18.8% 6.3% 4.2% 10.4% 22.9% 0 20 40 60 80 100 12

実態調査の結果 ( 賃金の支払い状況 1) 直近の一現場 ( 公共 民間 ) に従事させた技能者に対して支払っている賃金 ( ) について質問 公共工事 民間発注工事にかかわらず 職階に応じた賃金水準となっている また 三次以下の下請企業に雇用される技能者の賃金が低い傾向となっている 技能者の平均賃金 ( 日額 ) ( 公共工事における元請に雇用される職長の賃金を 100 として値を算出 ) 公共工事 民間発注工事 100 元請 一次下請 二次下請 三次以降 80 サンプル不足 サンプル不足 60 職長班長等その他技能者職長班長等その他技能者 元請 100.0 (N=1,904) 89.6 (N=1,153) 77.8 (N=1,692) 101.5 (N=1,305) 90.5 (N=670) 78.2 一次下請 100.4 (N=821) 90.1 (N=494) 79.9 (N=732) 100.7 (N=1,262) 93.0 (N=659) 79.5 二次下請 99.1 (N=197) 88.1 (N=104) 79.4 (N=175) 100.2 (N=481) 93.2 (N=261) 80.7 三次以降の下請 92.9 (N=25) 0.0-0.0-96.0 (N=72) 91.1 (N=42) 75.4 (N=1,082) (N=1,043) (N=402) (N=60) 基本給 社会保険料の個人負担分 諸手当 ( 時間外手当や休日手当を除く ) 実物給与を含む日額の平均額 ( 手取り額ではなく額面金額 ) について回答を求めた 回答は 5,000 円毎に設定した選択肢 ( 例 :15,000 円 ~20,000 円未満 20,000 円 ~25,000 円未満等 ) から選択 13

実態調査の結果 ( 賃金の支払い状況 2) 直近の公共工事に従事させた技能者に対し支払っている賃金について 発注者別に比較すると 市町村発注工事に従事した技能者の賃金水準がやや低い傾向となっている 技能者の平均賃金 ( 公共発注者別 ) 140 職長班長等その他の技能労働者 120 国 都道府県 100 市町村 80 600 元請一次下請二次下請元請一次下請二次下請元請一次下請二次下請 国 100.0 (N=197) 106.5 (N=153) 110.8 (N=40) 100.0 (N=134) 114.8 (N=84) 105.5 (N=16) 100.0 (N=216) 113.0 (N=134) 126.5 都道府県 100.4 (N=726) 101.6 (N=299) 97.7 (N=69) 104.3 (N=436) 104.0 (N=188) 101.9 (N=35) 106.3 (N=636) 108.5 (N=276) 102.3 市町村 98.3 (N=981) 95.2 (N=369) 93.3 (N=88) 99.9 (N=583) 95.9 (N=222) 96.9 (N=53) 102.1 (N=840) 101.3 (N=322) 96.5 (N=41) (N=60) (N=74) 国発注工事における元請に雇用される職長の賃金を100として値を算出 三次下請以下については公共工事 民間発注工事いずれもサンプル数が少ないため割愛 14

実態調査の結果 ( 賃金の改定状況 ) 直近の一現場 ( 公共 民間 ) に従事させた技能者の賃金について 平成 28 年 7 月以降の改定状況について質問 公共工事 民間発注工事に関わらず 元請企業から二次下請企業までは 4~5 割の企業が賃金を引き上げたと回答 一方 三次以下の下請企業では 賃金を引き上げたと回答した企業は 3~4 割に留まっている 賃金を引き上げた企業の割合 (N=1,904) (N=1,153) (N=1,692) (N=1,305) (N=670) (N=1,082) (N=821) (N=494) (N=732) (N=1,262) (N=659) (N=1,043) (N=197) (N=104) (N=175) (N=481) (N=261) (N=402) (N=25) (N=14) (N=19) (N=72) (N=42) (N=60) 15

16 実態調査の結果について 法定福利費について 公共 民間発注工事いずれも 高次の下請企業ほど 法定福利費を十分に受け取れた工事の割合が減少 公共工事では 元請企業と一次以下の下請企業との間で 法定福利費を全額受け取れた工事の割合にギャップがある また 発注者により 法定福利費の受取状況が異なる傾向 民間発注工事では 公共工事と比べ 法定福利費を確保できている工事の割合が少ない傾向 賃金について 公共工事 民間発注工事に関わらず 職階に応じた賃金水準となっているが 三次以下の下請企業において 技能者の賃金が低い傾向となっており また 賃金を引き上げたとの回答の割合も低くなっている 今般の調査結果を踏まえ 引き続き 必要な法定福利費や適正な賃金水準の確保について 関係団体に要請 来年度においても 法定福利費や賃金の支払い状況について実態調査を実施

17 1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 )

入札契約適正化法等に基づく実施状況調査結果 1 当該調査では 各公共発注者が公共工事を発注する際 受注企業等を社会保険等加入業者に限定する取組の実施状況及び社会保険等未加入業者への対応策を調査 都道府県では 概ね 元請企業及び一次下請企業について一定の対策を講じているものの 市町村では 一部の団体に留まっている状況 1 公共工事の元請企業を社会保険等加入業者に限定する取組 実施済 ( 定期の競争参加資格審査等で確認 ) ( 出典 ) 入札契約適正化法に基づく実態調査 (H29.3.31 時点 ) 市区町村には政令市を含む 未実施 H29.3.31 H28.3.31 H29.3.31 H28.3.31 国 18 17 1 2 都道府県 46 45 1 2 市区町村 1089 840 652 901 2 公共工事の下請企業を社会保険等加入業者に限定する取組 設問が前年度と異なるため 前年度結果を参考値として () に記載 全ての工事で 1 次下請業者まで加入企業に限定 一定 額以上の工事で 1 次下請業者まで加入企業に限定 全ての工事で 2 次下請業者以降も加入企業に限定 一定 額以上の工事で 2 次下請業者以降も加入企業に限定 対策未実施 H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 国 8( 6) 3( 3) 0( 0) 1( 0) 7 都道府県 17( 8) 5( 10) 3( 1) 0( 0) 22 市区町村 280( 113) 100( 55) 89( 34) 27( 6) 1245 3 社会保険等未加入業者への対応 (1 次下請業者 ) 複数回答 4 社会保険等未加入業者への対応 (2 次下請業者以降 ) 複数回答 元請企業に対し加入指導 許可 政庁へ通報 社保担当部局へ通報 指導 通報体制なし 元請企業に対し加入指導 許可 政庁へ通報 社保担当部局へ通報 指導 通報体制なし H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 国 12 10 2 6 都道府県 38 30 18 2 市区町村 948 69 40 743 H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 国 10 8 2 6 都道府県 25 23 15 9 市区町村 885 55 35 802 18

入札契約適正化法等に基づく実施状況調査結果 2 国土交通省で昨年 7 月 標準約款 ( 公共 / 間 / 下請 ) を改正し 受注者が作成し発注者に提出する請負代 内訳書に法定福利費を内訳として明 することを標準化 国 都道府県 市区町村ともに 概ね国土交通省の積算基準等を適 し 法定福利費を積算に適切に計上している 1 積算における法定福利費 ( 事業主負担分 ) の計上状況 ( 出典 ) 入札契約適正化法に基づく実態調査 (H29.3.31 時点 ) 市区町村には政令市を含む 国交省の積算基準を適 しており 計上している 独自の積算基準を活 しており 現場管理費率に含み計上している 独自の積算基準を活 しており 現場管理費以外の項目に含み計上している 計上していない H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 国 17 0 0 1 都道府県 47 0 0 0 市区町村 1711 10 0 13 2 積算における法定福利費 ( 本人負担分 ) の計上状況 国交省の公共工事設定労務単価を適 しており 計上している 独自の設計労務単価を適 しており 計上している 計上していない H29.3.31 H29.3.31 H29.3.31 国 17 0 1 都道府県 47 0 0 市区町村 1702 8 24 H30.1.12 時点で未回答の7 市区町村は含まない 19

20 1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 )

建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 21 許可処理システムの情報により集計 ( 平成 29 年 12 月 31 日現在 ) 加入率は 雇用保険では 96.1% 健康保険では 93.5% 厚 年 保険では 93.3% 3 保険では 91.5%( ) 建設業者の一般的な情報については許可処理システムにて管理しており そのうち社会保険の加入状況の許可処理システムへの入 率は平成 29 年 12 月 31 日現在で約 87% である このシステムへの入 率を 100% に補正した場合の加入率を提 未加入の建設業者については厚 労働省へ通報 通報後の加入状況については 今後厚 労働省から回報される予定 ( 厚労省の指導等により加入に った場合 加入率は上昇することとなる ) < 雇用保険 > 3.9% 6.5% < 健康保険 > < 厚生年金保険 > 6.7% 8.5% <3 保険 > 96.1% 93.5% 93.3% 91.5% 加入 未加入 加入 未加入 加入 未加入 加入 未加入 円グラフの数値は 平成 29 年 12 月 31 日時点の入力状況をもとに算出した推計値