社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

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公共事業労務費調査 ( 企業別 労働者別 )1 公共事業労務費調査 ( 平成 27 年 10 月調査 ) における社会保険加入状況調査結果をみると 企業別の加入率は 雇用保険では 98% [ 対前年度比 +1.4% ] 健康保険では 97% [ 対前年度比 +2.4% ] 厚生年金保険では 96%

1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 1

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

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基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

平成 29 年度の目標達成に向けた今後の取組方針 平成 28 年 5 月 23 日第 6 回社会保険未加入対策推進協議会資料 1. 社会保険加入に向けた対策の強化 2. 法定福利費の確保 元請企業による加入指導の強化 社会保険加入について元請企業の下請企業に対する指導責任の強化を検討 公共工事におけ

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

PowerPoint プレゼンテーション

資料6 標準見積書の活用グラフ道塗連全体

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

(2) 法定福利費の基本的な算出方法 法定福利費 = 労務費総額 法定保険料率 法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料率

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1 医療保険 年金保険についての確認書類 弊社が施工する建設現場に入場する協力業者および作業員の方には 作業所長の指示により 見積書提出時 新規入場時 安全書類提出時に 医療保険 年金保険の加入状況を確認する書 類 ( 下記 A~E いずれか一点 ) を提出または呈示していただきます A. 直近の保

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2 低入札対策の拡充

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スライド 1

財営第   号

国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

標準請負契約約款の概要 標準請負契約約款は 請負契約の片務性の是正と契約関係の明確化 適正化のため 当該請負契約における当事者間の具体的な権利義務関係の内容を律するものとして 中央建設業審議会が公正な立場から作成し 当事者にその実施を勧告するもの 建設業法第 34 条第 2 項 建設業法 ( 昭和

ろんだん.indd

貴社についてご記入下さい 貴社の概要について 会社名会社の形態 ( は一つ ) 1 法 2 個 本社所在地 [ ] 都道府県 建設業許可 ( は一つ ) 複数の許可をお持ちの場合 年間完成工事高が一番多いものを一つ回答して下さい 主な許可業種 ( はいくつでも ) 従業者数 ( は一つ ) 期間の定

Microsoft Word - QandA-tyougai

p10 建設産業における社会保険加入の徹底について(提言)

(2) 法定福利費の算出方法 1 法定福利費 = 労務費総額 社会保険料率法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料を乗じて

株式会社殿 住所 株式会社 見積金額 L ( 消費税込 ) ( 内訳 ) 項目数量歩掛単価金額 工事材料費 A 労務費 B 経費 ( を除く ) D=A+B +C 事業主負担額対象金額金額雇用保険料 B 1.050% p E B p 消費税等合計 御見積書 ( 例 ) 料率 健康保険料 ( 1 )

Microsoft Word - 修正2_建設業における社会保険未加入対策について

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

株式会社殿 住所 株式会社 見積金額 L ( 消費税込 ) ( 内訳 ) 項目数量歩掛単価金額 工事材料費 A 労務費 B 経費 ( を除く ) D=A+B +C 事業主負担額対象金額金額雇用保険料 B 1.050% p E B p 消費税等合計 御見積書 ( 例 ) 料率 健康保険料 ( 1 )

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

懸念事項

4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

様式 3 社会保険等一括管理届 ( 一括適用 継続事業一括 ) 11 ページ 本社や支社等ごとに適用されている適用事業所について 本社で人事 給与等が集中的に管理されており 事業主が同一である等 一定の基準を満たすときは 本社において支社等を含めた一つの適用事業所とされる場合があります ( 健康保険

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

特別の事情 が認められる場合 ( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しな

建設業における社会保険未加入対策の概要 参考 1 背景 ( 建設業における課題 ) 社会保険未加入企業が多く存在し いざというときの公的保障が確保されず 若年入職者減少の一因となっている 適正に保険に加入し 法定福利費を負担している事業者が競争上不利になる 中央建設業審議会提言 ( 平成 24 年

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

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動の徹底に関する決議 を行い 会員企業に適正価格での受注の徹底を要請したとこ ろである 今後の取り組み事項その 1 日建連は主な民間発注者団体に対し 法定福利費を適正に考慮した金額により見積及び契約締結を行うよう要請を行う予定であり 要請次第 会員企業に当該要請を踏まえた対応の周知を行う (2) 見

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

1. 休日 適正工期の確保について 働き方改革関連法がいよいよ今年 4 月に施行します そんな中で建設業界でも 大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会 ( 日建連 ) が 2019 年度末までに 4 週 6 閉所以上を実現することを中間目標とし 2021 年度末までにすべての事業所で週休二日 ( 土

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第 3 回社会保険未加入対策推進中国地方協議会 出席団体等一覧表 a 建設業者団体 :49 団体 建設業関係団体 :8 団体 行政機関 :11 機関計 68 団体 a 建設業者団体及び建設業に関係する団体の並びはアイウエオ順による 建設業者団体 :49 団体 岡山県インテリア事業協同組合 ( 一社

建設業における社会保険未加入問題への行政の取り組み

Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

監督職員用 社会保険等未加入対応マニュアル 1 目的これまで県土整備部においては 県営建設工事入札参加資格審査における社会保険等未加入業者の排除や 建設業許可申請時等における加入指導等の社会保険等加入促進に向けた取組を行ってきたところであるが 国の直轄工事においては 平成 29 年度からすべての下請

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

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平成23年度第1回人材確保・育成部会

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

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建設業法令遵守ガイドライン について

状況を目指すべきである とされており 本ガイドラインは この目標を達成するため 建設業における社会保険の加入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割 と責任を明確にしたものであり 建設企業の取組の指針となるべきものである 第 2 元請企業の役割と責任 (1) 総論元請企業は 請け負った工

社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン改訂案 現行第 1 趣旨建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険 という ) について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未加入企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというときの公的保障が確保さ


標準見積書に計上する 法定福利費 の算出は次の2つの方法とし 手順は以下の通り 1 施工見積の取付費総額から労務費を算出し それに法定福利費の保険料率を乗じる 2 これまでの施工実績をもとに施工従事者に支払った正味労務費から各商品の単位当りの法定福利費をあらかじめ算出した上で 法定福利費を簡便に算出

資料3 国土交通省における取組み等<再修正>

プレゼンテーションタイトル

社会保険等の未加入対策 ( 建設業 ) に関する FAQ 平成 31 年度以後 Q1 発注者として 社会保険等の未加入対策に取り組んでいるのはなぜか A1 社会保険等に加入し 法定福利費を適正に負担する建設業者を確実に契約の相手方とすること等を通じて 技能労働者の処遇の向上を図り 建設業の持続的な発

Q4 建設業の許可を有しない下請負人 ( 下請業者 ) も対象になるのか A4 本対策は 建設業許可を有する者のうち 社会保険等の加入義務を履行していない者を取組みの対象としています 建設業の許可を有しない者との一次下請契約の締結を禁止していません ( 交通誘導員等の警備業のみを行う者も対象外 )

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これまで建設業界では 厳しい状況の中で企業経営を成り立たせるため 従来からの直庸など雇用関係が不明確な労働慣行 重層化した下請構造の中で 技能労働者の非社員化 非常勤化 月給制から日給月給制への転換などを進めてきました その結果 本来固定費であるはずの労務費が変動費化し 賃金が低下するとともに 法令

( 別紙 ) 施工体制台帳に係る書類の提出に関する実施要領 1 目的公共の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 127 号 ) 及び建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 ) に基づく適正な施工体制の確保等を図るため 発注者から直接建設を請け負った建設業者は 施工

他方で 下請企業を中心に保険未加入企業が存在している状況を改善していくためには 元請企業において下請企業の保険加入を指導する役割を担うことが求められる これについては 従来から 建設産業における生産システム合理化指針 ( 平成 3 年 2 月 5 日建設省経構発第 2 号 ) において 元請企業が下

適正化法に係る書類 ( 様式目次 ) 下記書類は( 甲 ) 第 23 号に添付の上提出のこと 名 称 様 式 備 考 頁 請負工事において 元 施工体制台帳 請が下請契約を締結し工事適正化推進要領様式第 1 号た場合に提出する 110 再下請負通知書工事適正化推進要領様式第 2 号 112 施工体系

9. システムの利用規約 Q&A Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 44

1

元請企業から下請企業への指導 25. 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン とは P10 平成 27 年 4 月 1 日から適用する 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の具体的な改訂内 26. 容は P 元請企業に求められる保険未加入者の排除措置はどのようなものか P11

建設業における社会保険未加入対策 ( 今までの主な取組 ) 中央建設業審議会 建設産業における社会保険加入の徹底について ( 提言 ) ( 平成 24 年 3 月 ) 関係者を挙げて社会保険未加入問題への対策を進めることで 技能労働者の処遇の向上 建設産業の持続的な発展に必要な人材の確保 法定福利費

スライド 1

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該当するか否かについて判断し その結果を式第 3により記録しなければならない 3 社会保険等未加入建設業者と下請契約を締結することについて 提出期限内に理由書の提出がなかった場合は 工事担当課長は 式第 4により以下の額について制裁金を請求する旨を受注者に通知するものとする P=C 0.1 P: 制

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

2. 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の改訂について 平成 27 年 4 月 建設業における社会保険の加入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割と責任を明確にするため 平成 24 年 11 月に 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン を施行 本ガイドラインは 平成 2

3. 保険加入義務のあるのある営業所 ( 適用事業所 ) について社会保険法人の事業所 ( 営業所 ) 及び個人経営で常時 5 人以上の労働者を使用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します 雇用保険については 労働者を 1 人でも雇用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します

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社会保険未加入企業の減点措置の厳格化に係る運用 新基準による受付時期及び再審査に係る運用 ( 参考 ) 関係通達 事務連絡 版 重要 経営事項審査の審査基準の改正について平成 24 年 5 月 1 日改正 ( 同年 7 月 1 日施行 ) に係る関東地方整備局の運用等 1 国土交通省関

国官技第 70 号国営技第 30 号平成 13 年 3 月 30 日 最終改正 : 国官技第 62 号国営整第 154 号 平成 30 年 12 月 20 日 各地方整備局企画部長 殿 営繕部長 殿 北海道開発局事業振興部長 殿 営繕部長 殿 内閣府沖縄総合事務局開発建設部長殿 大臣官房技術調査課長

Microsoft Word Q&A1~30(ガイドライン関係).docx

1, H H17 4.2H17

社会保険加入促進計画 平成 24 年 4 月 19 日 社団法人日本建設業連合会 1. 基本的な方針社会保険等の加入促進の実効性を確保するためには 行政 元請企業 下請企業等が一体となって推進していくことが必要である 日建連は 元請企業としての責務を果たすべく 団体が取り組むべき対策 正会員 ( 以

一般社団法人日本電設工業協会社会保険加入促進計画 1. はじめに 平成 24 年 9 月 28 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険 という ) 等の法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというときの公的保障が確保され

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工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

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Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

懸念事項

Transcription:

資料 1 社会保険未加入対策に関連する 各種調査の結果について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要 現場別調査 ( サンプル調査 ) 企業別調査 ( 団体会員企業 ) 調査対象 全国約 200 現場 ( 民間建築工事 ) の元請及び下請企業を対象としたサンプル調査を実施 調査期間 平成 26 年 12 月 9 日 ( 火 )~12 月 19 日 ( 金 ) 回答状況 3,327 件 調査対象 社会保険未加入対策推進協議会に参加する建設業者団体に所属する会員企業 調査期間 平成 26 年 12 月 16 日 ( 火 )~ 平成 27 年 1 月 8 日 ( 木 ) 回答状況 2,916 件 主な設問項 企業 作業員の社会保険等の加 状況 ( 現場別アンケートのみ ) 法定福利費を内訳明 した 積書への対応 法定福利費を内訳明 した 積書の注 者への提出有無 ( 建退共の活 状況 ) 社会保険等加 状況の確認 指導の状況 今回の公表結果は 速報値であり 最終的な調査結果は 調査期間後に回答があったものも含め年度内に公表

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査民間 ( 建築 ) 工事における社会保険等への加入状況について 全体 ( 現場別調査 ) サンプル調査を行った民間建築工事における企業 作業員の健康保険 厚生年金保険 雇用保険の加入率は 企業別で健康保険 73.2% 厚生年金 68.3% 雇用保険 71.4% 作業員別で健康保険 66.6% 厚生年金 67.1% 雇用保険 78.3% 企業別 8.2% < 健康保険 > (N=2605) 10.1% < 厚生年金保険 > (N=2602) 10.5% < 雇用保険 > (N=2604) 18.6% 21.6% 18.1% 73.2% 68.3% 71.4% 加入未加入適用除外 加入未加入適用除外 加入未加入適用除外 作業員別 < 健康保険 > 0.4% (N=62584) < 厚生年金保険 > 0.7% (N=61998) < 雇用保険 > 3.9% (N=59445) 33.0% 32.2% 17.7% 66.6% 67.1% 78.3% 加入未加入適用除外 加入未加入適用除外 加入未加入適用除外 調査対象となった現場は 同一の企業から複数の提供を受けていることもあり 回答数には同一企業のものが重複しているケースがある 企業別は 基本的に施工体制台帳 ( 再下請負通知書 ) 等の提供を受けて集計 作業員別は現場の施工体制に属する企業において作業員名簿をもとに集計を行ってもらった 健康保険 ( 作業員別 ): 加入 協会けんぽ 組合管掌健康保険 全国土木建築国民健康保険組合 建設国保 未加入 市町村国民健康保険 その他 未加入 空欄 厚生年金保険 ( 作業員別 ): 加入 厚生年金 受給者 未加入 国民年金 その他 未加入 空欄

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査民間 ( 建築 ) 工事における社会保険等への加入状況について 下請次数別 ( 現場別調査 ) 下請次数別では 企業別 作業員別ともに 一次下請でかなり高く 二次下請以下で低い 企業別 健康保険 0% 50% 100% 厚生年金保険 0% 50% 100% 雇用保険 0% 50% 100% 元請 10 (N=10) 一次 95.4% 3.6% (N=1097) 1.0% 二次 56.4% 30.3% (N=1241) 13.3% 三次以下 58.8% 26.8% (N=257) 14.4% 加入 未加入 適用除外 作業員別 健康保険 0% 50% 100% 元請 (N=11) 一次 90.9% 95.6% 9.1% 3.9% (N=1098) 0.5% 二次 47.8% 35.3% (N=1236) 16.9% 三次以下 49.0% 31.9% (N=257) 19.1% 加入 未加入 適用除外 厚生年金保険 0% 50% 100% 元請 (N=11) 一次 (N=1101) 二次 (N=1235) 三次以下 (N=257) 90.9% 96.0% 52.4% 56.4% 9.1% 2.6% 1.4% 30.6% 17.0% 24.9% 18.7% 加入未加入適用除外 雇用保険 0% 50% 100% 元請 58.8% 40.8% (N=2868) 一次 (N=43854) 二次 (N=12053) 三次以下 70.1% 55.6% 62.0% 0.5% 29.5% 0.3% 43.7% 0.7% 36.9% (N=2474) 1.1% 加入 未加入 適用除外 元請 53.5% 45.7% (N=2877) 一次 76.4% 0.8% 23.1% (N=43787) 0.5% 二次 40.5% 58.1% (N=11734) 1.4% 三次以下 45.0% 53.3% (N=2282) 1.8% 加入 未加入 適用除外 元請 60.5% 36.5% (N=2405) 一次 86.4% 3.0% 11.0% (N=42391) 2.5% 二次 55.8% 36.1% (N=11131) 8.1% 三次以下 57.8% 34.0% (N=2244) 8.2% 加入 未加入 適用除外

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査法定福利費を内訳明示した見積書の活用について 下請企業への提出指導 下請企業に対して法定福利費を内訳明示した見積書の提出を全部又は一部の下請契約で指導した企業は現場別調査で21.3% 企業別調査で21.8% 法定福利費を含んだ見積書の提出を指導した場合を含めると 現場別調査で 45.1% 企業別調査で 58.7% 現場別調査 企業別調査 (N=1988) 1091 54.9% 312 15.7% 328 16.5% 全ての下請契約で法定福利費を内訳明示した見積書を提出するよう指導した 全ての下請契約で内訳明示はしないが法定福利費を含んだ見積書を提出するよう指導した 一部の下請契約で法定福利費を内訳明示した見積書を提出するよう指導した (N=1919) 792 41.3% 284 14.8% 479 25.0% 全ての下請契約で法定福利費を内訳明示した見積書を提出するよう指導している 全ての下請契約で内訳明示はしないが法定福利費を含んだ見積書を提出するよう指導している 一部の下請契約で法定福利費を内訳明示した見積書を提出するよう指導している 145 7.3% 112 5.6% 一部の下請契約で内訳明示はしないが法定福利費を含んだ見積書を提出するよう指導した 特に指導していない 229 11.9% 135 7.0% 一部の下請契約で内訳明示はしないが法定福利費を含んだ見積書を提出するよう指導している 特に指導していない

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査法定福利費を内訳明示した見積書の活用について 下請企業からの提出状況 下請企業からの提出状況について 現場別調査では34.9% が全て又は一部の下請企業から提出を受けている また 企業別調査では 23.7% が提出をかなり又はおおむね受けている 一方で 現場別調査では 65.0% が提出を受けておらず 企業別調査で 59.8% がほとんど又はまったく提出を受けていない状況 現場別調査 企業別調査 (N=1988) (N=1919) 251 12.6% 444 22.3% 全ての下請企業から提出があった 一部の下請企業から提出があった 561 29.2% 174 9.1% 280 14.6% かなりある (8 割以上 ) おおむねある (5~8 割程度 ) あまりない (3~5 割程度 ) 1293 65.0% なかった 587 30.6% 317 16.5% ほとんどない (1~3 割程度 ) まったくない (1 割未満 )

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査法定福利費を内訳明示した見積書の活用について 提出を受けた結果 ( 現場別調査 ) 内訳明示した見積書の提出を受けた結果 54.1% で内訳明示された法定福利費を含む見積金額全額を支払う契約としている 見積総額は減額したが 法定福利費は減額しないとした場合を含めると85.2% 現場別調査 内訳明示された法定福利費を含む見積金額全額を支払う契約とした 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 54.1% 見積総額は減額したが法定福利費は減額しない契約とした 31.1% 内訳明示された法定福利費の一部のみ減額して支払う契約とした 4.2% 法定福利費の一部を含めて減額して契約した 8.1% 法定福利費の請求は認めない契約とした 3.2% 受け取らなかった 1.4% (N=695) 複数回答可 その他 5.0%

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査法定福利費を内訳明示した見積書の活用について 注文者への提出状況 注文者に対する内訳明示した見積書の提出について 現場別調査では30.6% が提出 企業別調査では 32.6% がほとんど又はおおむね提出している 一方で 現場別調査では 69.4% が提出せず 企業別調査では 48.3% がほとんど又はまったく提出していない状況 現場別調査 企業別調査 (N=3155) (N=1719) 29 1.7% ほとんどの工事で提出している (8 割以上 ) 966 30.6% 提出した 521 30.3% 107 6.2% 293 17.0% 268 15.6% おおむね提出している (5~8 割程度 ) あまり提出していない (3~5 割程度 ) ほとんど提出していない (1~3 割程度 ) 2189 69.4% 提出しなかった 309 18.0% 192 11.2% まったく提出していない (1 割未満 ) 取組自体がよくわからない その他

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査法定福利費を内訳明示した見積書の活用について 注文者へ提出しなかった理由 注文者に対して内訳明示した見積書を提出しなかった理由として 現場別調査 企業別調査ともに 注文者から提出するよう指示がなかった が圧倒的に多い ( 現場別調査 44.9% 企業別調査 56.2%) 現場別調査 0% 20% 40% 60% 企業別調査 0% 20% 40% 60% 受注競争上不利になる 8.8% 受注競争上不利になる 20.2% 注文者との関係で提出できる雰囲気ではなかった 2.8% 注文者との関係で提出できる雰囲気ではなかった 12.7% 注文者から提出するよう指示がなかった 44.9% 注文者から提出するよう指示がなかった 56.2% 注文者が総価しか見ないなど 提出しても意味がないと考えたため 法定福利費の計算方法が難しくてよくわからないなど 自社で作成することが困難であるため 7.9% 21.4% 注文者が総価しか見ないなど 提出しても意味がないと考えたため 法定福利費の計算方法が難しくてよくわからないため 自社で作成することが困難であ 見積書が指定された様式であった 15.1% 17.3% 30.1% 見積書が指定された様式であった 11.7% 同業他社が提出していない 25.5% 同業他社が提出していない 18.5% 以前に提出したが受け取ってもらえなかった 3.3% 以前に提出したが受け取ってもらえなかった 0.2% 注文者から提出しないように指示された 1.2% 注文者から提出しないように指示された 0.3% 公共工事ではないから 19.3% (N=2189) 複数回答可 その他 14.9% (N=1022) 複数回答可 その他 7.8%

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査法定福利費を内訳明示した見積書の活用について 注文者へ提出した結果 注文者に対して内訳明示した見積書を提出した結果 現場別調査 企業別調査ともに 内訳明示した法定福利費を含む見積金額全額が支払われる契約となった が最も多い ( 現場別調査 58.2% 企業別調査 36.3%) 現場別調査 0% 20% 40% 60% 80% 企業別調査 0% 10% 20% 30% 40% 内訳明示した法定福利費を含む見積金額全額が支払われる契約となった 58.2% 内訳明示した法定福利費を含む見積金額全額を支払われる契約となった 36.3% 見積総額は減額されたが法定福利費は減額されない契約となった 17.6% 見積総額は減額されたが法定福利費は減額されない契約となった 27.4% 内訳明示された法定福利費の一部のみ減額して支払われる契約となった 1.7% 内訳明示された法定福利費の一部のみ減額して支払われる契約となった 6.0% 法定福利費の一部を含めて減額された契約となった 7.9% 法定福利費の一部を含めて減額された契約となった 24.8% 法定福利費の請求は認められない契約となった 6.7% 法定福利費の請求は認められない契約となった 15.1% 受け取ってもらえなかった又は受け取ってもらえたが無視された 0.6% 受け取ってもらえなかった又は受け取ってもらえたが無視された 8.0% (N=966) その他 7.3% (N=1062) 複数回答可 その他 11.5%

厚生年金保険 雇用保険 の適用事業所数 被保険者数の推移 厚生年金保険及び雇用保険の適用状況をみると 適用事業所数 被保険者数ともに増加している 適用事業所数 被保険者数 106.0 104.0 102.0 100.0 98.0 96.0 94.0 92.0 厚生年金適用事業所数の推移 ( 平成 23 年 =100) 104.2 100.2 101.7 100.1 97.8 96.3 H23 H24 H25 ( 各年 9 月 1 日現在 ) 建設業 製造業 全産業 104.0 103.0 102.0 101.0 100.0 99.0 98.0 97.0 厚生年金被保険者数の推移 ( 平成 23 年 =100) 103.4 101.6 100.7 100.0 99.5 98.0 H23 H24 H25 ( 各年 9 月 1 日現在 ) 建設業 製造業 全産業 104.0 102.0 100.0 98.0 96.0 94.0 92.0 雇用保険適用事業所数の推移 ( 平成 23 年 =100) 101.8 103.1 101.7 100.8 98.3 96.1 H23 H24 H25 建設業製造業全産業 ( 年度末 ) 106.0 104.0 102.0 100.0 98.0 96.0 94.0 雇用保険被保険者数の推移 ( 平成 23 年 =100) 105.1 101.8 102.4 100.9 98.1 98.6 H23 H24 H25 ( 年度末 ) 建設業製造業全産業 出典 : 厚生労働省 厚生年金保険業態別規模別適用状況調 雇用保険事業年報 より国土交通省にて作成

社会保険等の加入状況 ( 公共事業労務費調査より ) 速報値 3 保険とも加入している技能労働者は H25.10 調査から約 5.6 ポイント上昇 ( 速報値 ) 社会保険加入率の推移 80% 79.2% 75% 74.6% 74.6% 76.2% 72.4% 70% 69.3% 65% 66.4% 64.0% 67.3% 60% 60.1% 58.5% 56.7% 61.2% 59.9% 57.9% 61.7% 55% H23 H24 H25 H26 雇用保険健康保険年金保険 3 保険 平成 23 年 10 月 平成 24 年 10 月 平成 25 年 10 月及び平成 26 年 10 月公共事業労務費調査結果 平成 26 年 10 月調査は速報値

法定福利費が内訳明示された見積書の提示に係る下請負人への働きかけ 平成 26 年度下請取引実態調査の結果 法定福利費が内訳明示された見積書の提出を働きかけていない理由 平成 25 年 10 月以降に締結した下請契約に際して 元請負人が下請負人に対し 法定福利費が明示された見積書の提示を 全ての下請契約で働きかけている 又は 一部の下請契約で働きかけている との回答は合わせて 28.7% 法定福利費が内訳明示された見積書の提示を働きかけていない理由としては 必要な法定福利費相当額を契約金額に含めて支払っており 活用する必要がないため (32.0%) が最も多い 11.6% 20.8% 17.3% 34.9% 19.0% 8.7% 10.3% 9.6% 10.8% 9.7% 1.5% 1.3% 0.5% 0.9% 1.3% 38.3% 46.2% 39.6% 43.6% 42.7% 39.9% 21.4% 33.0% 9.9% 27.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 知事一般知事特定大臣一般大臣特定全体 1 2 3 4 5 全ての下請契約で提示するよう働きかけている一部の下請契約では提示するよう働きかけている以前は提示するよう働きかけていたが 現在は働きかけていない現在は働きかけていないが 今後締結する下請契約では働きかけていくことを検討している働きかける予定はない 24.6% 18.6% 32.0% 8.2% 18.8% 28.4% 4.1% 19.1% 21.7% 44.4% 5.3% 24.4% 13.1% 9.5% 25.2% 14.1% 33.1% 6.7% 22.1% 27.6% 4.9% 22.1% 21.6% 37.0% 7.3% 20.6% 24.2% 3.5% 28.7% 14.9% 23.6% 9.9% 15.3% 36.7% 3.4% 5.0% 1 15.0% 2 25.0% 3 35.0% 4 45.0% 5 注文者から法定福利費を受け取っていない工事があるため所属する建設業団体から法定福利費を内訳明示した見積書に関する取扱ルールが周知されていないため必要な法定福利費相当額を契約金額に含めて支払っており 活用する必要がないためこれまでの見積と比較して高額になるため提示するよう働きかけても 下請負人において作成することが困難であると考えたためそもそも法定福利費が内訳明示した見積書のことを知らないその他全体大臣特定大臣一般知事特定知事一般

下請負人の法定福利費が内訳明示された見積書 ( 標準見積書 ) の活用状況 平成 26 年度下請取引実態調査の結果 下請負人が標準見積書を提示しない理由 法定福利費が内訳明示された見積書 ( 標準見積書 ) の活用状況については 全ての工事で提出している 又は 一部の工事で提出している との回答は合わせて 31.6% 標準見積書を提示しない理由としては 注文者が提出を求めてこなかった (33.0%) との回答が最も多い 知事一般建設業者に関しては そもそも法定福利費を内訳明示した見積書のことを知らない (35.5%) が最も多い 12.8% 15.5% 14.3% 21.0% 14.9% 14.2% 17.2% 17.0% 24.8% 16.7% 4.1% 6.0% 4.9% 6.9% 5.2% 68.9% 61.3% 63.7% 47.2% 63.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 知事一般知事特定大臣一般大臣特定全体 1 2 3 4 全ての工事で提出している一部の工事で提出している提出していない ( 法定福利費が内訳明示された見積書は作成済み ) 提出していない ( 法定福利費が内訳明示された見積書を未作成 ) 8.7% 5.0% 0.8% 33.0% 11.6% 10.6% 15.1% 7.8% 7.0% 26.2% 4.3% 6.5% 2.5% 0.8% 39.9% 12.1% 19.5% 12.8% 6.6% 4.4% 9.0% 8.1% 6.0% 4.3% 0.4% 40.1% 10.8% 12.5% 18.5% 6.9% 9.1% 19.0% 6.5% 9.7% 4.9% 0.6% 34.1% 11.8% 11.6% 15.5% 9.3% 4.4% 21.2% 4.2% 8.4% 5.7% 1.0% 29.8% 11.4% 7.4% 15.1% 6.8% 9.9% 35.5% 3.4% 5.0% 1 15.0% 2 25.0% 3 35.0% 4 45.0% 受発注上不利になると考えたため注文者との関係で提出できる雰囲気ではなかったため注文者から標準見積書を提出しないように指示を受けたため注文者が提出を求めてこなかったため注文者が総価でしかみないなど 提出しても意味がないと考えたため基準となる様式 算定方法を検討しているため他の下請企業等 同業者が提出していないため所属する建設業団体から標準見積書の作成方法が分からないため建設業団体に所属していない等 標準見積書の作成方法がわからないためそもそも法定福利費が内訳明示した見積書(標準見積書)のことを知らないその他全体大臣特定大臣一般知事特定知事一般

平成 26 年度 下請取引実態調査の結果 健康保険 年金保険 雇用保険の 3 保険全てにおいて昨年度より加入状況が改善 全ての許可区分別において 加入率が 90% を超え 各保険とも加入状況の改善が進んでいる 健康保険の加入状況年金保険の加入状況雇用保険の加入状況 100% 1.7% 0.4% 3.7% 100% 3.0% 0.8% 0.2% 6.4% 100% 0.4% 0.3% 8.8% 80% 2.4% 1.3% 1.5% 1.4% 1.9% 3.6% 4.1% 1.7% 5.4% 6.7% 未加入 80% 80% 未加入 60% 40% 94.7%93.2% 97.6% 98.6%98.1%98.3%98.0%98.0% 90.9%88.1% 適用除外 (H26) 加入 (H26) 適用除外 (H25) 60% 40% 97.0% 91.8% 1098.3%99.2%97.9% 99.8% 96.3% 93.6%86.5% 未加入 (H26) 加入 (H26) 加入 (H25) 60% 40% 95.8%94.2% 101099.6%99.1%99.7%99.4% 91.2% 88.7% 加入 (H26) 加入 (H25) 加入 (H25) 20% 20% 20% 0% H26 H25 H26 H25 H26 H25 H26 H25 H26 H25 全体 大臣 特定大臣 一般知事 特定知事 一般 0% H26 H25 H26 H25 H26 H25 H26 H25 H26 H25 全体 大臣 特定大臣 一般知事 特定知事 一般 0% H26 H25 H26 H25 H26 H25 H26 H25 H26 H25 全体 大臣 特定大臣 一般知事 特定知事 一般

平成 26 年度 下請取引実態調査の結果 3 保険のいずれかで未加入と回答している企業のうち 今後加入する と回答した企業は47.0% で昨年度より低下 未加入と回答した企業が今後加入する理由として 1 許可行政庁から指導を受けたから (29.3%) 4 未加入だと元請負人から工事を受注できないから (22.1%) が多い 今後も加入しない理由として 13 自社には加入させるべき技能労働者がいない (38.5%) 9 経営の先行きが不透明で経費増となる加入に踏み切れない (30.7%) が多い 未加入企業の今後の社会保険等への加入意向 今後も加入しない理由 H26 H25 今後加入する理由 35.0% 3 25.0% 2 15.0% 1 5.0% H26 H25 29.3% 22.6% 47.0% 62.8% 31.3% 19.0% 19.4% 22.1% 19.2% 53.0% 37.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 26.4% 1.5% 3.4% 0.7% 1.7% 19.4% 1 2 3 4 5 6 7 1 許可行政庁から指導を受けたから 2 未加入だと入札資格審査を受けられないから 3 元請負人から指導を受けたから 4 未加入だと元請負人から工事を受注できないから 5 今回 公共工事設計労務単価が上昇したから 6 元請人が法定福利費を考慮してくれるようになったから 7 その他 今後加入 今後も未加入 14.7% 6 5 4 3 2 1 13.0% 10.2% 6.1% 3.7% 0.7% 1.0% 36.2% 14.9% 15.0% 6.1% 43.9% 26.0% 14.2% 4.9% 7.1% 3.0% 53.3% 30.7% 6.5% 2.7% 3.0% 5.7% 2.4% 1.2% 38.5% 24.0% 20.7% 22.8% 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 H26 H25 1 公共工事の発注者や元請負人が 法定福利相当額を含む契約額の引き上げに応じてくれない 2 公共工事において 請け負った金額が低く 法定福利費が捻出できない 3 民間工事の発注者や元請負人が 法定福利相当額を含む契約額の引き上げに応じてくれない 4 民間工事において 請け負った金額が低く 法定福利費が捻出できない 5 受注者の立場では 発注者や元請人に対し 法定福利費を求めづらい 6 赤字補填や運転資金に充当する必要があり 社会保険等に加入する余裕がない 7 建設機械の購入など他の用途に充当したい 8 他社との競争上 法定福利費を負担することができない 9 経営の先行きが不透明で経費増となる加入に踏み切れない 10 加入させるためにいくら必要なのかがわからない 11 加入させるための手続きがよくわからない 12 技能労働者本人が加入したがらない 13 自社には加入させるべき技能労働者がいない 14 いずれ廃業する予定である 15 その他 17.2% 7.7%