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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

(別紙3)

第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

平成18年度標準調査票

平成18年度標準調査票

( 児童自立支援施設 ) 支援 () 支援の基本 子どもを理解 尊重し その思い ニーズをくみ取りながら 子どもの発達段階や課題に考慮した上で 子どもと職員との信頼関係の構築を目指している 子どものニーズをみたすことのできる日常的で良質なあたりまえの生活を営みつつ 職員がモデルとなること

平成18年度標準調査票

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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( 児童自立支援施設 ) 支援 () 支援の基本 子どもを理解 尊重し その思い ニーズをくみ取りながら 子どもの発達段階や課題に考慮した上で 子どもと職員との信頼関係の構築を目指している 子どものニーズをみたすことのできる日常的で良質なあたりまえの生活を営みつつ 職員がモデルとなる

平成18年度標準調査票

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

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実施年月日平成 9 年 4 月 日実施者名松崎俊法 理念 基本方針 Ⅰ 福祉サービスの基本方針 理由も解って業務を行っている だいたい理由を理解して業務を行っている 実施していない Ⅰ--()- 理念が明文化されている 法人 保育所の理念 保育理念が文書 ( 事業計画等の法人 事業所内文書や広報誌

A-2-(1)-1 利用者の自律 自立生活のための支援を行っている A-2-(1)-2 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と

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A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている A-2-(1)-5 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている 評価概要 1 子どもの心身の状態 生活習慣をアセスメントで把握し自立に配慮

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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伊川谷児童デイサービスステップ 環境 体制整備 区分 1 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 利用定員に応じた指導訓練室等スペースの十分な確保 利用人数が日によって変わるので利用者数に合わせて活動内容を工夫しています 2 職員の適切な配

第三者評価結果の公表事項 ( 児童養護施設 ) 1 第三者評価機関名社会福祉法人宮城県社会福祉協議会 2 施設名等 名称 : 種別 : 施設長氏名 : 定員 : 所在地 : U R L: 社会福祉法人旭が丘学園児童養護施設旭が丘学園児童養護施設小原善博 70 名宮城県

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

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介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

評価細目の第三者評価結果 評価対象 Ⅰ Ⅰ-1 福祉サービスの基本方針と組織 理念 基本方針 Ⅰ-1-(1) Ⅰ-1-(1)-1 理念 基本方針が明文化され周知が図られている 第三者評価結果 理念 基本方針が確立 周知されている b コメント 法人として理念 基本方針が中 長期計画や年度事業計画に表

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

(4) 生活環境づくり 7 1 利用者が過ごしやすい環境づくりに取り組んでいる 施設の新築移転により全室個室化され プライバシーは確保されています 居室に私物の持ち込みができ 面会できる相談室も用意されており 過ごしやすい生活環境が整っています 園内はユニバーサルデザインであり 移動しやすいよう配慮

3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

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(4) 生活環境づくり 7 1 利用者が過ごしやすい環境づくりに取り組んでいる 〇 施設の新築移転により全室個室となり プライバシーが保護されていると共に 居室に利用者の私物の持ち込みができることなど 利用者の趣向に合った部屋作りがされています 利用者からの聞き取りでも満足感が窺えました また 旧施

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

第3章 指導・監査等の実施

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

事業者向け 放課後等デイサービス自己評価表 平成 30 年 9 月実施 職員数 5 名 ( 回答数 :5 名回答率 :100%) チェック項目はいどちらともいえないいいえ現状改善点 工夫している点など 環境 体制整備 1 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか 2 職員の配置数は適切で

( 横浜市解釈 ) 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 別添 評価表の内容を他事業所と競うことを想定したものではなく あくまで 研鑚のツールとして有効活 すること さらに質の い 援を提供していける事業所が増えていくことを期待しています

Microsoft Word 年度シニア 呼吸器内科 2014.docx

放課後等デイサービス事業所における自己評価結果 ( 公表 ) 公表 : 平成 31 年 3 月 15 日事業所名運動療育スクール jump 宇部校 環境 体制整備業務改善 1 チェック項目はいいいえ工夫している点 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で 適切である 2 職員の配置数は適切である 3

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宮城県福祉サービス第三者評価のご案内(宮城県)

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

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4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

第三者評価結果 ( 小規模住居型児童養育事業 ) 種別 : 小規模住居型児童養育事業 1 第三者評価機関名 特定非営利活動法人 あいおらいと 2 施設名等 名称 : ファミリーホーム来夢来人 施設長氏名 : 定員 : 所在地 ( 都道府県 ): 福谷 6 名 鳥取県 則枝 3 実施調査日 開始日 評

平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

事業所が目指していること ( 理念 ビ ジョン 基本方針など ) を明示してい る 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) について 職 員の理解が深まるような取り組みを 行っている 平成 年度組織マネジメント項目共通シート ( 経営層合議用 ) カテゴリー リーダーシップと

福祉サービス第三者評価の結果

身体拘束廃止に関する指針 社会福祉法人掛川社会福祉事業会 平成 30 年 5 月 23 日改定

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平成 26 年度版 第三者評価結果概要版 ( 居宅介護支援 ) 基本情報 法人名 社会福祉法人多摩同胞会 事業所名 泉苑居宅介護支援センター 所在地 東京都府中市武蔵台 1 丁目 10 番 4 号 連絡先 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など )

事業所自己評価 ミーティング様式実施日平成 9 年 8 月 日 ( :~ :). ~ したい の実現 ( 自己実現の尊重 ) メンハ ー 前回の課題について取り組めましたか? 人 6 人 7 人 人 6 人 個別介護計画を見直す際にはケアマネ 介護職 看護師が必ず参加し 他職種の意見を取り入れた計画

6 第三者評価の受審状況評価実施期間平成 28 年 9 月 1 日 ( 契約日 ) ~ 平成 29 年 3 月 22 日 ( 評価結果確定日 ) 受審回数 ( 前回の受審時期 ) 1 回 ( 平成 25 年度 ) 7 総評 特に評価の高い点 母子と職員の信頼関係が築かれています 母子のアンケートから

(2) 検討の方向性 1 グループホームを本体施設の近くに設置したり 複数のグループホームを集積することで 本体施設との連携 グループホーム間の連携を強化し 職員の負担の軽減や 子どもの安全確保を強化できないか 地域小規模 FH の隣接複数設置 + 本 4 ユ 園 ニット + 本 園 4 ユ ニット

内部統制ガイドラインについて 資料

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看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

福祉サービス第三者評価の結果

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

児童発達支援自己評価表 集計結果

児童発達支援ガイドライン(本文・セット版)

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

自己点検・評価表

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リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

4 総評 特に評価が高い点 母子が 安心して穏やかに生活できる場 を提供しています 地域には小学校 保育園 町営住宅等があり山間の緑が多く静かな住環境にあります 施設は安心して生活ができるように玄関は 1 箇所とし 利用者以外の侵入者を防いでいます 各居室は直ぐに生活できるように環境整備されています

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4 チェック項目 意見 事業所評価 子どもと保護者のニーズや課題が客観的に分析さ れた上で 放課後等デイサービス計画 i が作成されているか ご意見はなく の回答数が全員でした 今後もよい支援を行えるよう努めていきたいと思いますのでご協力よろしくお願いします チェック項目意見 事

国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院医療に係る安全管理のための指針 第 1 趣旨本指針は 医療法第 6 条の10の規定に基づく医療法施行規則第 1 条の11 の規定を踏まえ 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院 ( 以下 センター病院 という ) における医療事故防止について組織的に

2 評価結果総評 特に評価の高い点 〇医療機関と密接な連携に基づく治療 支援が充実しています 芙蓉会病院での毎月 1 回のカンファレンスや元三重県立小児心療センターあすなろ学園園長を招いての事例検討会を年 2 回開催する等 医療の専門家等から直接的な指導助言を受ける体制の下で 充実した治療 支援が実

第三者評価結果の公表事項 ( 母子生活支援施設 ) 1 第三者評価機関名 公益社団法人 福岡県社会福祉士会 2 施設名等 名 称 : 種 別 : 施設長氏名 : 定 員 : 所 在 地 : T E L : 百道寮 母子生活支援施設 施設長 岸原 晃 45 世帯 福岡県福岡市早良区百道 3 丁目 18

2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

広報誌ふれあい第23号-最終.indd

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

Microsoft Word - 04 Ⅳ章 doc

( 障害者 児施設版 ) ( 別記 ) 福祉サービス第三者評価結果公表事項 1 第三者評価機関名社会福祉法人愛媛県社会福祉協議会 2 施設 事業所情報 名称 : 社会福祉法人大洲育成園 種別 : 障害者支援施設 代表者氏名 : 東谷弘子 定員 ( 利用人数 ): 施設入所支援生活介護就労継続支援短期

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計画相談支援 障がい児相談支援における特定事業所加算に係る基準の遵守状況に関する記録 ( 保存用 ) 平成年月サービス提供分 異動等区分 1 新規 2 継続 3 変更 4 廃止 加算の区分 1 特定事業所加算 (Ⅰ) 2 特定事業所加算 (Ⅱ) 3 特定事業所加算 (Ⅲ) 4 特定事業所加算 (Ⅳ)

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

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第三者評価結果入力シート ( 児童養護施設 ) 種別児童養護施設 第三者評価機関名社会福祉法人佐賀県社会福祉協議会福祉サービス評価センターさが 施設名等 名 称 : 施設長氏名 : 定 員 : 所在地 ( 都道府県 ): 所在地 ( 市町村以下 ): T E L : U R L : 3 実施調査日

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

 

はなこみち 第三者評価結果シート ( 児童養護施設 ) 種別 児童養護施設 1 第三者評価機関名株式会社シーサポート 2 施設名等名称 : 施設長氏名 : 定員 : 所在地 ( 都道府県 ): はなこみち関根隆幸 45 名埼玉県 3 理念 基本方針 (1) 理念 見る 看る 診る 視る 観る の心を

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点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

重症心身障害児施設の省令 ( 指定基準 ) を読む 全国重症心身障害児 ( 者 ) を守る会顧問山﨑國治 Ⅰ はじめに 平成 18 年 9 月 29 日 厚生労働省令第 178 号として 重症心身障害児施設の 人員 設備及び運営に関する基準 が厚生労働大臣から公布されました 省令のタイトルは 児童福

Transcription:

社会的養護関係施設第三者評価 評価結果報告書 施設名 : 清水が丘学園 情緒障害児短期治療施設 評価実施期間 2016 年 6 月 28 日 2017 年 3 月 31 日 実地 訪問 調査日 2016 年 12 月 14 15 日 2017 年 3 月 30 日 特定非営利活動法人 播磨地域福祉サービス第三者評価機構

別添15 第三者評価結果の公表事項(情緒障害児短期治療施設) ① 第三者評価機関名 播磨地域福祉サービス第三者評価機構 ②評価調査者研修修了番号 S15134 SK15116 S15046 S25065 ③施設の情報 名称 兵庫県立 清水が丘学園 代表者氏名 栃下 種別 情緒障害児短期治療施設 清孝 所在地 674-0074 定員 利用人数 入所50名 46名 通所20名 兵庫県明石市魚住町清水2744 TEL 078 943 0501 ホームページ http://www.hwc.or.jp/shimizugaoka 施設の概要 開設年月日 昭和50年5月1日 経営法人 設置主体 法人名等 社会福祉法人 兵庫県社会福祉事業団 職員数 常勤職員 39名 非常勤職員 専門職員 心理治療士 11名 看護師 栄養士 1名 施設 設備 居室数 の概要 個室 16室 2 人部屋 設備等 静養室4室 17室 デイルーム6室 小多目室1室 多目的室1室 ④理念 基本方針 私たちは 子どもたちの権利を保障します 私たちは 子どもたちの成長 発達を支援します 私たちは 子どもたちの自立を支援します 私たちは 家族や地域の子育てを支援します 1 10名 1名

⑤施設の特徴的な取組 家族支援に対して 面会 外出 家族宿泊など丁寧な支援に取り組んでいます ま た 通所児童の支援に関しても居場所づくりとして平日毎日活動しています 入所児 童の支援としては セカンドステップ 動作法などを用いて支援しています 研修や 講座を定期的に開催し 地域支援にも取り組んでいます ⑥第三者評価の受審状況 評価実施期間 平成28年6月28日 契約日 平成29年3月31日 評価結果確定日 受審回数 前回の受審時 期 2回 平成 25年度 ⑦総評 特に評価の高い点 法人の理念や基本方針が浸透し 地域の福祉の充実に大きな役割を果たしています 法人の基本理念 施設の基本方針 法人中期計画 施設の年次計画と一連の流れが確立し 事業が運営されています また 県立の施設として 児童相談所 児童養護連絡協議会等と 連携し 地域の福祉の動向を把握し 地域の児童福祉 教育に関わる専門家への研修会や公 開講座を開催し 地域の意向を踏まえた支援に大きな役割を果たしています 利用者の意思を尊重した支援が行われています 意思伝達に制限のある人に対して ジェスチャーや絵カード等を利用したり 心理療法担 当職員との連携により利用者とのコミュニケーションの確保を図るとともに 利用者の主体 的な活動として バレーボール サッカー 手芸 園芸 ギター等のクラブ活動において 子供たちがやりたい活動を児童指導員や指導者が支援しています また 子どもたちが運営 する自治会で自分たちの生活を話し合い 規則を決めたり 要望などを挙げています 社会 生活技能訓練 SST の手法を用いて目標に向けて達成する喜びを感じられるように支援が 行われています 専門的なアプローチのもと利用者の特性を踏まえた支援が行われています 子供の課題や心理治療の支援上の方針などが自立支援計画に明記されており 毎週来訪さ れるドクターより心理治療に必要な指導を受けています また 子どもの状態を見ながら必 要に応じて心理テストを行い 全職員がその子供の特性に応じた支援方法を学ぶとともに 大学の先生によるスーパービジョンを受ける体制が整っています 特に 会議において困難 事例の検討や現場支援のためのアドバイスを取り入れ 利用者一人ひとりの特性に応じた支 援や環境が整えられています 2

改善を求められる点 職員の質を向上させるために人材育成計画の策定が望まれます 管理者は毎年度 職員に対して個別面談を行い 面談内容をもとに所内研修を実施してい ますが 個別育成計画の策定までには至っていません 今後は 次のリーダーを育てる 専 門知識を伸ばすといった個別育成計画を策定することで 職員の将来展望やスキルアップを 図り 職員の質と働きがいを向上させるような取組が望まれます 計画から見直しに至るまでの手順を明確にすることによってPDCサイクル 計画から 評価までの業務プロセス の確立が重要です 昨今 質の向上に向けての 業務の改善が図られており 多様な事業が展開されている ことがうかがえます しかしながら マニュアルや自立支援計画などいくつかの仕組みに 見直しの手順が不明瞭な点がうかがえました 今後は 多様な業務について計画から見直 しに至るまでの手順を明確にすることによって PDCサイクル 計画から評価までの 業務プロセス を確立していくことが重要です 利用者の意向をサービスに反映する仕組みの構築など利用者本位のサービスの具体化が必 要です 施設の生活について 意見箱の設置や利用者会の開催など 利用者の相談や意見を吸い上 げていることがうかがえましたが 利用者のプライバシーの保護や利用者満足の向上 利用 者の苦情対応など 利用者本位の取組としての位置づけが明確ではありません 今後は 把 握した利用者満足度や苦情を分析整理され サービスに反映する仕組みを整備していくこと が望まれます ⑧第三者評価結果に対する施設のコメント 訪問調査によって 児童養護施設と情緒障害児短期治療施設 児童心理治療施設 の違い や 対象地区が県下全域にわたること また法人の大きさによる個々の施設の限界などを かなり理解していただいたと思われます その中で 外部の人に理解を得られるような事業 計画や運営方針など どのように標記していくか 支援の内容についての見直しの手順など マニュアル化していく努力は必要だと思います しかし ご提案を全て進めていけるかについては難しいところがあり 優先順位は検討し ていく必要があると思います 特に情短に求められる社会的ニーズは より高度な専門性が 問われています どこに焦点を置き 改善を進めていくかだと考えています 基本は児童 保護者の抱えている課題や状況に 多職種の職員が連携して支援を進めていくといった現場 を中心にする事が優先されると考えます 治療 支援とは何かといったことに向き合い そ の上でのマニュアル化だと言えるのではないでしょうか 今回の評価で改めて情緒障害児短 期治療施設 児童心理治療施設 としての利用者本位とは何か 利用者の満足とは何かを考 えさせられました 施設治療で全てが終結する訳ではなく 退所してからの状態や状況が本 来の評価だと言えると考えます 社会的養護の第三者評価の基準そのものが変革の中にあり 情短にそぐわない項目もあり 3

ますが その点については 施設の特殊性を加味して評価していただいたと考えます 今 後 評価基準に沿って 職員の負担にならない方法と マニュアルのためのマニュアルにな らない実際的な方法をコメント等を参考に取り組んでいきたいと考えます ⑨第三者評価結果 別紙の 第三者評価結果 に記載している事項について公表する 4

別紙 第三者評価結果 情緒障害児短期治療施設 共通評価基準 45 項目 評価対象Ⅰ 治療 支援の基本方針と組織 Ⅰ-1 理念 基本方針 第三者評価結果 Ⅰ-1-(1) 1 理念 基本方針が確立 周知されている Ⅰ-1-(1)-① 理念 基本方針が明文化され周知が図られている 理念 基本方針は明文化され その相互の整合性を図られるとともに 職員の行動規 範となる具体的な内容ともなっています ただ 事業団憲章 施設の運営方針 施設 内に掲示されてあるスローガンについては 事業団憲章や施設の運営方針との連動性 や関係性の整理が必要と思われます 今後は 理念や基本方針をわかりやすく説明した資料を作成し それをもとに子ども や保護者に周知徹底を図られるとともに その周知状況を確認し 継続的な取組をさ れることが求められます Ⅰ-2 経営状況の把握 第三者評価結果 Ⅰ-2-1 経営環境の変化等に適切に対応している 2 Ⅰ-2-(1)-① 施設経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握 分析されている 法人の会議 施設協会 児童相談所等各方面から情報を収集し 施設経営を取り巻く 環境と経営状況の把握 分析をされていることはうかがえました しかし 子どもの利用状況については事業概要に記載されてはいるものの それにつ いて分析された資料は確認できませんでした 今後は 兵庫県の状況や子どものニー ズ分析等についての文章化に止まらず 経営環境や課題についても把握 分析されて いるプロセスを可能なかぎり見える化することが期待されます 3 Ⅰ-2-(1)-② 経営課題を明確にし 具体的な取組を進めている 月次報告において 経営状況等についての記載はうかがえます 今後は 現状分析から見えてきた経営状況や改善すべき課題について 職員に周知徹 底を図り 具体的な取組をより積極的に進めていくことが期待されます 5

Ⅰ-3 事業計画の策定 第三者評価結果 Ⅰ-3-(1) 4 中 長期的なビジョンと計画が明確にされている Ⅰ-3-(1)-① 中 長期的なビジョンを明確にした計画が策定され ている 法人においては 中 長期計画が策定され 定期的な見直しも行われています しかし 法人の中 長期計画からは 施設の抱える経営課題や問題点の解決 改善を 図るための具体的な内容を確認することは出来ませんでした 今後は 法人の 中長期 計画の中に 施設としてのビジョンをより明確化することが期待されます 5 Ⅰ-3-(1)-② 中 長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されて いる 法人の中 長期計画の項目に基づいて 施設における単年度の事業計画が策定され 事業の実施状況は所定の評価表に纏めて評価を行っておられます 今後は 中 長期計画の内容を単年度の事業計画に反映させ 事業内容の更なる明確 化が求められます Ⅰ-3-(2) 6 事業計画が適切に策定されている Ⅰ-3-(2)-① 事業計画の策定と実施状況の把握や評価 見直しが 組織的に行われ 職員が理解している 事業計画は 定められた手順に基づき全体会議において策定され 事業評価表に基づ いて評価 見直しが行われています 今後は 中 長期計画の策定には 可能な限り多くの職員が参画できる環境の整備が 期待されます 7 Ⅰ-3-(2)-② 事業計画は 子どもや保護者等に周知され 理解を 促している 事業計画についての子どもへの周知は 施設の特性から行事を中心に自治会を通じて 行われ 保護者への周知も年間行事予定の配布に止まっています 今後は 子どもや家族が将来の見通しを持つためや運営の透明性等を担保するために も ディスクロージャー 情報を公開 することが求められます 6

Ⅰ-4 治療 支援の質の向上への組織的 計画的な取組 第三者評価結果 Ⅰ-4-(1) 8 質の向上に向けた取組が組織的 計画的に行われている Ⅰ-4-(1)-① 治療 支援の質の向上に向けた取組が組織的に行わ れ 機能している 第三者評価委員会を中心に 施設の自己評価と職員個々のあったかサポートの2つの 評価ツールを駆使し 組織をあげて福祉サービスの質の向上を図られています 9 Ⅰ-4-(1)-② 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題 を明確にし 計画的な改善策を実施している 評価結果を集計し その結果を職員に周知されています 今後は 評価結果に基づいて組織として取り組むべき課題を明確にして 改善計画を 策定 実行し 必要に応じて改善計画の見直しを行う体制の整備が求められます 評価対象Ⅱ 施設の運営管理 Ⅱ-1 施設長の責任とリーダーシップ 第三者評価結果 Ⅱ-1-(1) 10 施設長の責任が明確にされている Ⅱ-1-(1)-① 施設長は 自らの役割と責任を職員に対して表明し 理解を図っている 業務分掌や危機管理マニュアルに施設長の役割が明記されています また 全体会議 の冒頭で施設長から方針説明が毎回行われ 学園だよりにも方針が掲載されていま す 11 今後は 方針をより明確化されることが期待されます Ⅱ-1-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を 行っている 施設長は 施設種別の会議や研修を通して 児童福祉に関する法令について研修し 職員に周知されています また 運営関連法令については 年 1 回は次長が服務に関 する研修を行われています 今後は 児童福祉に限らず 施設運営に必要な法令遵守について整理 明確化される とともに 法令遵守の観点での経営に関する研修会等にも参加されることが望まれま す 7

Ⅱ-1-(2) 12 施設長のリーダーシップが発揮されている Ⅱ-1-(2)-① 治療 支援の質の向上に意欲をもち その取組に指 導力を発揮している 施設長は 児童記録に目を通すとか ケース会議等に参加することにより 治療 支 援の状況を把握するとともに 質の向上にむけて研修や検討の場にも参加されていま す ただ サービスの質の向上については参事を中心に取り組まれているためか 施設長 による治療 支援の質の現状についての定期的 継続的な評価 分析に関する資料を 確認することはできませんでした 今後は 治療 支援の質について 施設長自ら定 期的 継続的に評価されることが期待されます 13 Ⅱ-1-(2)-② 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力 を発揮している 運営に関する改善については 幹部会議を中心に検討されていることはうかがえます が 幹部会議の記録の確認は出来ませんでした また 人事 財務については法人に一元化されているため 施設からは月報で定期的 に報告されています 今後は 運営や業務の改善について具体的に実施する体制の明 確化が望まれます Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 第三者評価結果 Ⅱ-2-(1) 14 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている Ⅱ-2-(1)-① 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計 画が確立し 取組が実施されている 法人の人材育成基本方針に則り 人材の確保 育成が図られ 専門職の加算配置は確 保されてはいるものの 具体的な人事プランの策定には至っていません 15 今後は 人材の確保 育成については トータルな人事プランの策定が必要です Ⅱ-2-(1)-② 総合的な人事管理が行われている 人材育成基本方針に則り 人事基準による人事管理が行われていますが 職員処遇の 水準に関する評価についての具体的な資料を確認することはできませんでした 今後は 人事プランとキャリアパスによって 処遇水準と目指すべき職員像をより明 確にしていくことが望まれます 8

Ⅱ-2-(2) 16 職員の就業状況に配慮がなされている Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し 働きやすい職場づ くりに取り組んでいる 法人においては メンタルヘルス相談窓口をはじめ 労働衛生に関する取組が充実し ており 施設においても時短や休暇取得 更には心理士によるフォロー等 独自の取 組がうかがわれます 労務管理については 法人の就業規則や組織規程等に則り 次 長が中心になって行われています しかし 人材の確保 定着の観点からの施設の魅力を高める 施設独自の取組は確認 できませんでした 今後は 施設の特殊性に配慮した人材の確保 定着の取組が期待 されます Ⅱ-2-(3) 17 職員の質の向上に向けた体制が確立されている Ⅱ-2-(3)-① 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている 人材育成基本方針において期待する職員像を示し 人事考課制度を活用した目標管理 が行われています ただ 非常勤の職員については 面談は行われてはいますが 具体的な目標管理の資 料は確認できませんでした 今後は 非常勤職員に対する取組の充実が期待されま す 18 Ⅱ-2-(3)-② 職員の教育 研修に関する基本方針や計画が策定さ れ 教育 研修が実施されている 法人においては 人材育成基本方針に則った研修カリキュラムを作成されています また 施設においても具体的な研修計画を作成し それに基づいた研修が実施されて います ただ 研修計画や内容の評価の見直しについては 随時行われてはいますが 明確な 仕組みの確認はできませんでした 今後は 定期的に計画の評価 見直しを行うとと もに 研修内容やカリキュラムの評価 見直しを行う仕組みについても整備すること が求められます 19 Ⅱ-2-(3)-③ 職員一人ひとりの教育 研修の機会が確保されてい る 法人による研修 エルダー 先輩 による OJT 日常業務を通じた職員教育 施設 での内部研修 施設種別団体等の外部研修等々 人事考課制度に則り 職員 1 人ひと りに必要な研修の機会が確保されています 今後は 基幹職員へのスーパーバイズが求められます 9

Ⅱ-2-(4) 20 実習生等の治療 支援に関わる専門職の研修 育成が適切に行われている Ⅱ-2-(4)-① 実習生等の治療 支援に関わる専門職の教育 育成 について体制を整備し 積極的な取組をしている 業務マニュアルにもとづいて 臨床心理士 社会福祉士の実習プログラムが策定され ています 特に 臨床心理士の実習については スーパーバイズを含む専門的な指導 の仕組みが確立しています ただ 実習に関する基本方針を明示された書類は確認できませんでした 今後は 実 習に関する基本姿勢を明文化されることが望まれます Ⅱ-3 運営の透明性の確保 第三者評価結果 Ⅱ-3-(1) 21 運営の透明性を確保するための取組が行われている Ⅱ-3-(1)-① 運営の透明性を確保するための情報公開が行われ ている 法人のホームページで法人の理念や基本方針 事業計画 決算報告等が公開されてい ます また 施設で行っている活動を機関誌に掲載し 外来者を中心に配布していま す 今後は 地域に施設の存在意義や役割を明確にしていくとともに 評価や苦情に基づ く改善内容など さらに詳細な情報公開に期待します 22 Ⅱ-3-(1)-② 公正かつ透明性の高い適正な経営 運営のための取 組が行われている 法人の各種規定により 運営に関するルールを明確にするとともに定期的に法人事務 局による内部チェックが行われています また 法人では 専門家による外部監査が 実施され 運営の透明性を確保しています 今後は 実施した監査結果に基づく改善についてより明確にしていくことが望まれま す 10

Ⅱ-4 地域との交流 地域貢献 第三者評価結果 Ⅱ-4-(1) 23 地域との関係が適切に確保されている Ⅱ-4-(1)-① 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っ ている 施設で行われる行事に地域の方を招くことによって 子どもと地域との交流を広げて います 県下を対象とした施設の特性から 地域との交流の機会は多くありません 今後は地 域との関わり方を明確にしていくことが必要です 24 Ⅱ-4-(1)-② ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確 にし体制を確立している ボランティア受入基準を定め 施設で行われる行事に高校からのボランティアを受け 入れています また 受け入れに関しては 事前説明や日誌を通して子どもとの関わ りに関する理解を深めています 今後は ボランティアの育成の視点から 地域の学校教育との協力姿勢を明確にして いくとともに さらに子どもの理解を促すための機会を充実させていくことが望まれ ます Ⅱ-4-(2) 25 関係機関との連携が確保されている Ⅱ-4-(2)-① 施設として必要な社会資源を明確にし 関係機関等 との連携が適切に行われている 県内の関係機関一覧やパンフレットを整備するとともに ユースケアネット 兵庫引き こもり相談支援センター連絡協議会 児童養護連絡協議会等に参画し 積極的に地域 の関係機関との連携を図られています 多様な連携が図られていることから 施設のエコマップを作成するなど関係機関との連 携を更に分かりやすくしていくことに期待します Ⅱ-4-(3) 26 地域の福祉向上のための取組を行っている Ⅱ-4-(3)-① 施設が有する機能を地域に還元している 地域の児童福祉 教育に関わる専門家への研修会や公開講座を開催して 施設の専門 性や特性を活かすことで 地域に貢献しています 今後は 県立の公益性の高い施設として 防災や街づくり等 社会福祉分野以外への 地域貢献に期待します 11

27 Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズにもとづく公益的な事業 活動が 行われている 関係機関との連携や 相談や研修などを通して 地域の児童の福祉ニーズについて把 握され それに基づいて家族支援や発達支援 不登校の支援など 様々な取組が伺え ます 今後は 現在行われている様々な取組を地域の福祉ニーズにもとづく公益的な事業 活動として位置づけ 事業計画等に明確にしていくことが望まれます 評価対象Ⅲ 適切な治療 支援の実施 Ⅲ-1 子ども本位の治療 支援 第三者評価結果 Ⅲ-1-(1) 28 子どもを尊重する姿勢が明示されている Ⅲ-1-(1)-① 子どもを尊重した治療 支援提供について共通の理 解をもつための取組を行っている 子どもを尊重した治療 支援の実施について 法人による倫理規定並びに施設の運営 方針に明記し 職員への周知が図られています また 法人による あったかサポー ト実践運動 を行い 職員各自が定期的に自己評価を行う仕組みが構築されていま す 子どもを尊重する職員の姿勢についての取組はうかがえますが 今後は 子どもの権 利条約の理解や治療 支援における配慮など 更に子どもの権利を高める取組につい て具体化され 明確にしていくことが望まれます 29 Ⅲ-1-(1)-② 子どものプライバシー保護等の権利擁護に配慮し た治療 支援提供が行われている プライバシー保護規定並びに施設内虐待防止規定を整備し それに基づいて虐待の研 修が行われており 職員への周知が図られています また 子どもには権利ノートを 利用して 権利擁護について説明していることがうかがえました 今後は 不適切な事案が発生した場合の対応方法やプライバシーに関する研修など 権利擁護に配慮した支援について 更に明確にしていくことが望まれます 12

Ⅲ-1-(2) 30 治療 支援の提供に関する説明と同意 自己決定 が適切に行われている Ⅲ-1-(2)-① 子どもや保護者等に対して治療 支援選択に必要な 情報を積極的に提供している ホームページ パンフレット 施設概要やルールなどをまとめたプリントを作成し 外来相談を中心に 選択に必要な情報提供を行っています また 入所予定の子ども や保護者に対し 見学や体験宿泊などを通して丁寧な説明が行われていることがうか がえました 今後は 更なる情報提供に向けて 手順を明確にしていくことを期待します 31 Ⅲ-1-(2)-② 治療 支援の開始 過程において子どもや保護者等 にわかりやすく説明している 治療 支援の開始 過程において 子ども 保護者双方に対し 入所時説明書を作成 し 家族担当者 心理担当者により 施設生活を具体的に説明するとともに治療の目 的を丁寧に説明しています 今後は 意思決定が困難な子どもや保護者等への配慮を明確にすることで より分か りやすい説明と同意の仕組みを構築されることが望まれます 32 Ⅲ-1-(2)-③ 措置変更や地域 家庭への移行等にあたり治療 支 援の継続性に配慮した対応を行っている 措置変更にあたっては 変更先の施設や里親への移行がスムーズに行われるよう 見学 への付き添いや面談を重ねながら 丁寧に進めていることがうかがえます また 退所 後のフォローについては 外来相談とつなぐことで継続性に配慮しています 今後は 退所や措置変更に至る経緯について 子どもに分かりやすく説明していくこと で 更に子どもの不安に配慮した取組に期待します Ⅲ-1-(3) 33 子どもの満足の向上に努めている Ⅲ-1-(3)-① 子どもの満足の向上を目的とする仕組みを整備し 取組を行っている 自治会意見箱や食事に関する意見箱を設置し 自由に意見を述べられるように配慮し ています また 自治会で子どもとの意見交換を行い 支援員会議で改善に向けた検 討を行っていることがうかがえます 今後は 子どもに対し 項目を定めたアンケート調査や聞き取りを定期的に行い 分 析を行うことで 子どもの満足の向上を目的とする仕組みを明確にしていくことが重 要です 13

Ⅲ-1-(4) 34 子どもが意見等を述べやすい体制が確保されている Ⅲ-1-(4)-① 苦情解決の仕組みが確立しており 周知 機能して いる 法人の福祉サービスに関する苦情解決事業実施要綱に則り 苦情解決の体制は明確に しています ここ数年 苦情として取り上げた事案はなく 対応の記録は確認できませんでした 今後は 苦情についての基準や取り扱いを子どもの視点で検討することにより 子供 が意見等を述べやすい環境を整備していくことが重要です 35 Ⅲ-1-(4)-② 子どもが相談や意見を述べやすい環境を整備し 子 ども等に周知している 入所時には 担当者やその他相談窓口について入所説明資料に掲載し 説明していま す また 日常的に相談室やデイルーム 居室など様々な場所を利用して相談できる よう配慮がうかがえました 今後は 相談や意見を述べやすい配慮について 子どもや保護者に周知していくこと が望まれます 36 Ⅲ-1-(4)-③ 子どもからの相談や意見に対して 組織的かつ迅速 に対応している 苦情対応マニュアルを整備し それに基づいて対応することとなっていますが 日常 的には 意見箱や自治会を通して聞いた意見等をミーティングや職員会議で検討し 対応する仕組みが構築されています 今後は 苦情だけでなく 日常的な相談や意見の対応についてマニュアルを整備する ことで 更に組織的に対応する仕組みの構築が望まれます Ⅲ-1-(5) 37 安心 安全な治療 支援の提供のための組織的な取組が行われている Ⅲ-1-(5)-① 安心 安全な治療 支援の提供を目的とするリスク マネジメント体制が構築されている 危機管理委員会が中心となって マニュアルを整備し 起こったアクシデントについ て検討され 改善していく仕組みが構築されています 今後は 予防の観点から子どもの安心と安全を脅かす事例の収集と分析がなされ 日 常の支援に活かされる仕組みを構築していくことが大切です 14

38 Ⅲ-1-(5)-② 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保 のための体制を整備し 取組を行っている 毎月危機管理委員会と感染症等対策委員会を実施し マニュアルを整備するととも に 感染症の予防策や対応を検討していく仕組みが構築されています 今後は 定期的にマニュアルを見直したり 感染症の予防や安全確保に関する勉強会 等を開催するなど 更なる取組の充実に期待します 39 Ⅲ-1-(5)-③ 災害時における子どもの安全確保のための取組を 組織的に行っている 危機管理マニュアルや総合防災計画において 災害時の体制について明記し 定期的 に防災訓練や安否確認の訓練が実施されています 今後は 通所の利用者を想定した防災の対策を検討していくとともに 地域と連携し た防災について 検討していくことが望まれます Ⅲ-2 治療 支援の質の確保 第三者評価結果 Ⅲ-2-(1) 40 提供する治療 支援の標準的な実施方法が確立している Ⅲ-2-(1)-① 提供する治療 支援について標準的な実施方法が文 書化され治療 支援が提供されている 治療 支援の標準的な実地方法を業務マニュアルに記載され 研修等を通じて 職員 に周知されています 今後は 標準的な実施方法にプライバシーや権利擁護に関する姿勢を明記し マニュ アルの検証を実施する仕組みを構築していくことが望まれます 41 Ⅲ-2-(1)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが 確立している 業務マニュアル及び職員研修マニュアルについては 毎年内容を更新し 随時活用で きるよう 各階にファイリングし 職員が閲覧できるようにしています 今後は 標準的な実施方法について 検証 見直していく手順や方法を明確にしてい くことが望まれます 15

Ⅲ-2-(2) 42 適切なアセスメントにより治療 支援実施計画が策定されている Ⅲ-2-(2)-① アセスメントにもとづく個別的な治療 支援実施計 画を適切に策定している 自立支援計画策定と見直しにあたっては 担当者を中心に多様な職種による関係職員 の合議に基づいて行われています また SST ソーシャル スキル トレーニン グ チェック表や 月まとめを作成し 具体的な目標を設定するとともに計画の実施 状況を明らかにしています 今後は アセスメントから見えてくる課題など 具体的なニーズを分かりやすく明示 していくことが望まれます 43 Ⅲ-2-(2)-② 定期的に治療 支援実施計画の評価 見直しを行っ ている 自立支援計画の評価見直しについて 業務マニュアルに基づいて年2回実施していま す また 緊急な変更が必要な場合は 随時処遇検討会議を実施し 見直しを行う仕 組みを構築しています 今後は 計画の評価 見直しの手順や方法について 子どもの意向把握と同意を得る ための手順や標準的な実施方法への反映等より具体的に明示していくことが望まれま す Ⅲ-2-(3) 44 治療 支援実施の記録が適切に行われている Ⅲ-2-(3)-① 子どもに関する治療 支援実施状況の記録が適切に 行われ 職員間で共有化さている コンピュータシステムを活用して 子ども一人ひとりの状況が詳細に記録されていま す また 記録要領の作成や職員への指導により 記録の統一が図られています 今後は 自立支援計画と記録の関係について 更に明確にしていくことが望まれま す 45 Ⅲ-2-(3)-② 子どもに関する記録の管理体制が確立している 法人による 文書管理規則 をはじめ 各種規定により 個人情報の扱いについて明 記されており 職員には全体会議や治療課会議で周知されています 今後は 個人情報の不適正な利用や漏えいが発生した場合の対応方法や個人情報の取 扱いに関する利用者研修など 子どもに関する記録の管理体制ついて 更に明確にし ていくことが望まれます 16

内容評価基準 42 項目 共通評価基準評価対象Ⅲ 適切な治療 支援の実施 の付加項目 -1 子ども本位の治療 支援 第三者評価結 果 ① -1-(1)-① 社会的養護が子どもの最善の利益を目指して行わ れることを職員が共通して理解し 日々の治療 支 援において実践している 子どもの権利ノートに基づいて実践されているかを毎日の引き継ぎ簿や全体会議など で確認しています 新任職員や転任職員にはスーパーバイザーを付ける等 相互研鑽の体制が整っていま すが 全職員が子どもの最善の利益を目指しているかを 振り返る機会の充実が望ま れます ② -1-(1)-② 子どもが自らの課題を可能な限り認識し 施設が行 う治療 支援について納得し主体的に選択できるよ うに 事前に分かりやすく説明し支援している 入所時に ここに入る理由を説明し 本人が達成したい目標を設定し治療支援につい て話し合われています 業務マニュアルに記載され あったかサポートのチェックを 行いながら支援が行われています 治療的支援を子どもたちが主体的に選択したり 又は保留するなどの余地を残すな ど 子供の立場に立った取組に期待します ③ -1-(1)-③ 子どもの発達段階に応じて 子ども自身の出生や 生い立ち 家族の状況について 子どもに適切に知 らせている 子供の出生や成育歴など 子供の発達段階や治療状況に配慮し事実を伝えられていま す 事実を伝えた後は様子を見守り 変化がある場合にはフォローを行っています また子どもに知られたくない内容などはこども家庭センター 児童相談所 と連携を 図り相談されています こども家庭センターとの連携記録や職員間で子供に伝える内容や伝え方を協議した内 容記録の充実が望まれます 17

④ -1-(1)-④ 子どもの行動などの制限については 子どもの安全 の確保等のために 他に取るべき方法がない場合で あって子どもの最善の利益になる場合にのみ 適切 に実施している 自傷他害の危険性が高いと判断される場合には 振り返りプログラムとして作成し 事実確認をしたり 本人の課題などを明確にし 集団に戻す時期などを調整していま す 事例検討は朝の引き継ぎで行い 子供たちには ケースに配慮し話し合いが行わ れています 行動を制限するケアに関するマニュアル等については 随時見直しが行われています が 定期的に検証し 必要な場合にも見直しをする取組が望まれます -1-(2 権利についての説明 ⑤ -1-(2)-① 子どもに対し 権利について正しく理解できるよ う わかりやすく説明している 権利ノートを用いて小学生と中学生に分けてわかりやすく説明されています 子ども 主体の自治会で意見を聞き 日常の生活の中で子供たちの権利について話をされてい ます 職員ミーテイングなどで子供の権利に関する学習会が行われています -1-(3) ⑥ 他者の尊重 -1-(3)-① 様々な生活体験や多くの人たちとのふれあいを通 して 他者への心づかいや他者の立場に配慮する心 が育まれるよう支援している グループ活動やスポーツ クラブ活動を通して 職員とともに 認め合い 協力し合 う機会を多く持ち 障害施設や児童養護施設との交流 老人ホームへ就労体験として 訪問するなど多くの人に触れ合う機会を設けています 地域の老人福祉施設への訪問等異世代交流の実施など さらに多彩な人たちと触れ合 う取組に期待します -1-(4 被措置児童等虐待対応 ⑦ -1-(4)-① いかなる場合においても体罰や子どもの人格を辱 めるような行為を行わないよう徹底している 毎年 4 月に被措置児童等虐待対応について職員研修され 施設内虐待防止規定により 体罰等の禁止を明記されています また危機管理委員会によって体罰が行われていな いことを確認されています 今後は 体罰があった場合を想定して 規定に基づいて厳粛に処分を行う仕組みが必 要と思われます 18

⑧ -1-(4)-② 子どもに対する暴力 言葉による脅かし等の不適 切なかかわりの防止と早期発見に取り組んでいる 毎朝行われる引継ぎにおいて職員の不適切な関わりについて話し合い 行われていな いことを確認し 子供からの訴えについて取り上げるようにされています 日々の生 活の中で 食欲や顔色 様子などを観察し 子供からのサインを見逃さないように取 り組まれています 建物に関しては 建て替え時にできる限り死角を少なくし カメ ラを設置するなど工夫されています ⑨ -1-(4)-③ 被措置児童等虐待の届出 通告に対する対応を整 備し 迅速かつ誠実に対応している 県の非措置児童等虐待に関する対応マニュアルを整備し 事業団の虐待防止委員会に おいて第三者の意見を聞いて対応するよう体制整備が出来ています 現在 届け出や 通告事例はありません 被措置児童等虐待の届け出 通告制度について 子供たちには権利ノートを使って説 明されていますが わかりやすい資料を配布するとともに理解しやすく説明し 掲示 するなどの取組に期待します -1-(5) ⑩ 思想や信教の自由の保障 -1-(5)-① 子どもや保護者等の思想や信教の自由を保障して いる 子どもの信教の自由については 権利ノートに明記されており説明をされています クリスマス会を楽しみ会とするなどの配慮をされています 施設においても宗教的な 活動はなされておらず 子供たちの信教の自由や権利が損なわれないように取り組ま れています -1-(6) ⑪ 子どもの意向や主体性への配慮 -1-(6)-① 子ども自身が生活全般について自主的に考える活 動を推進し 施設における生活改善に向けて積極 的に取り組んでいる バレーボール サッカー 手芸 園芸 ギター等のクラブ活動において 子供たちが やりたい活動を支援員や指導者が支援しています また子どもたちが運営する自治会 で自分たちの生活を話し合い 規則を決めたり 要望などを挙げています SST ソーシャル スキル トレーニング の手法を用いて目標に向けて達成する喜びを 感じられるように支援が行われています 19

-1-(7) ⑫ 主体性 自律性を尊重した日常生活 -1-(7)-① 日常生活のあり方について 子ども自身が主体的 に考え生活できるよう支援している 行事や活動に関して 子供たちが運営する自治会で話し合い 自治会主催で行事を催 したり 自分たちの生活が良くなるように考えていくように支援されています 個人面談で日課や活動についての希望を聞き 選択できるように配慮しています ⑬ -1-(7)-② 子どもの発達段階に応じて 金銭の管理や使い方 など様々な生活技術が身につくよう支援してい る 買い物外出など職員と一緒にお小遣いの使い方を学習しています 小遣い帳を付ける ように支援し 子どものみで買い物に出かける時も 制限はせずに見守っています が 自転車のかごに乗る程度の量を考えるように指導しています 地域生活感覚を身に付けるための様々な生活技術を学ぶプログラム実施には至ってい ないため 今後の更なる取組に期待します -1-(8) 継続性とアフターケア ⑭ -1-(8)-① 子どもの状況に応じて退所後の社会生活を見通した 見立てを行い 支援している 子どもの退所後の生活を見据えて自立支援計画に盛り込み こども家庭センターや児 童養護施設等の関係機関と連携を図り 支援の継続性を踏まえた取組が行われていま す ⑮ -1-(8)-② 家庭引取りに当たって 子どもが家庭で安定した生 活が送ることができるように支援を行っている 家庭引き取りにあたっては 本人や家族の意向を踏まえて こども家庭センターと連 携し 家庭の状況を勘案し 家庭か施設かなどを家庭復帰委員会で決定します 退所 後も外来相談がありいつでも相談ができることや 引き継ぎ支援ができる等を説明さ れています ⑯ -1-(8)-③ 子どもが安定した生活を送ることができるよう退所 後の支援を行っている こども家庭センター等と連携し 子供の幸せを優先した取組を行っています 退所後 もアフターケアを行い安心して生活できるよう支援されています 毎年行われる学園 祭に退所した子供たちが集える場となっています 今後は 地域の関係機関と連携し 各地域の中に子どもの退所後の生活を支援する体 制を構築していくことを期待します 20

-2 治療 支援の質の確保 -2-(1) ⑰ 治療 -2-(1)-① 心理治療は 自立支援計画に基づき 子どもの課題の 解決に向けた心理治療の方針を策定している 子供の課題や心理治療の支援上の方針などが自立支援計画に明記されており 毎週来 訪されるドクターより心理治療に必要な助言を受けています 心理治療の方針を子どもや家族に説明し同意を得ていますが 書面等の記録がないた め今後の取組が必要と思われます ⑱ -2-(1)-② 子どもに対して適切な心理治療を行っている 個々の子供に心理担当者を定め 心理治療を行っています 子どもの状態を見ながら 必要に応じて心理テストを行い 大学の先生によるスーパービジョンを受ける体制が 整っています 入所時に心理治療について説明を行い口頭で同意を得ていますが 記録等の書面確認 に至りませんでしたので 今後の取組に期待します ⑲ -2-(1)-③ カンファレンスを必要に応じて実施している すべての子供のカンフアレンスは定期的に 又必要に応じて行われています 夏休み 期間を利用して 学校関係者やドクター等の参加する拡大ケース会議が行われていま す ⑳ -2-(1)-④ 医師による精神科的な治療が必要な子どもに対する 適切な治療を実施している 入所の子供全員に精神科医師が担当しており 必要に応じて診療を実施されていま す 入院治療が必要になった場合は主治医の指示のもとに医療機関と連携しながら行 っています 担当医師は常勤配置ではないため 医師を中心としたチームでの治療や支援には至っ ていません 今後 常勤医師についての体制整備が望まれます 21

-2-(2) 生活の中での支援 -2-(2)-① 子どもと職員との間に信頼関係を構築し 常に子ど a もの発達段階や課題を考慮した支援を行っている 子供一人に対し多様な職員 心理 家族 生活担当 がかかわり それぞれの立場か ら課題などを確認して支援が行われています さらに 入所前のカンファレンスを大 切にして課題の掘り起こしを行い 幼児期からの振り返りを行っています -2-(2)-② 子どもの協調性を養い 社会的ルールを尊重する気 持ちを育てている 子供たちのグループ活動を通して 問題の起こっているプロセスを大切に受け止め 直接介入しないように じっくり子どもの行動を見守り支援しています 今後は 職員の 職員の模範的態度についての共通理解 を明確にしていくことで 一貫性のある関わり方の工夫が望まれます -2-(2)-③ 多くの生活体験を積む中で 子どもの健全な自己の 成長や問題解決能力を形成できるように支援して いる クラブ活動やグループ活動等で生活体験をしています 日々の生活の中で 支援員も子供たちと一緒に考えるように配慮するなどの取組は確 認できましたが 支援の経過記録の流れを明確にしていくことが重要です -2-(3) 食生活 -2-(3)-① 食事をおいしく楽しく食べられるよう工夫し 栄養 管理にも十分な配慮を行っている 入所時にアレルギーチェックを行い除去食の配慮を行っています また 偏食 好き 嫌い 味覚改善等のための工夫や 年齢や発達に応じての道具の選択 ゆっくり食べ る支援などの取組が確認できました 嗜好調査を年に 1 回行い 選択メニュー等子供たちの意見が反映されています -2-(3)-② 子どもの生活時間にあわせた食事時間の設定を含 め 子どもの発達段階に応じて食習慣を習得するた めの支援を適切に行っている 季節に合ったメニューの提供や食習慣の習得などに取組外食の経験も行われていま す -2-(4) 衣生活 22

-2-(4)-① 衣服は清潔で 体に合い 季節に合ったものを提供 している 入浴時に着がえる 汚れたら着がえることを習慣化しています 子ども自身に服を選ぶようにさせていますが 子供によっては 支援員が準備をして いるケースもうかがえました -2-(4)-② 子どもが衣習慣を習得し 衣服を通じて適切に自己 表現ができるように支援している 自分で管理するように支援を行っています 衣類の購入時は本人の好みのものを選択 してもらっています 季節に応じた衣類管理は 家族の協力も得ながら行うことがあります -2-(5) 住生活 -2-(5)-① 居室等施設全体を 生活の場として安全性や快適さ に配慮したものにしている 共有スペースでテレビを見たり 1 人になれる部屋などがあり 思い思いに部屋をレ イアウトしています 小学生には抱き枕が用意されているケースがうかがえました 個人の希望で 部屋の配置替えをするときは 消防法に配慮しながら行っています -2-(5)-② 発達段階に応じて居室等の整理整頓 掃除等の習慣 が定着するよう支援している 仕上がった洗濯物はプレイルームでたたんで片付けており 箪笥には子供が収納して います 整理や掃除は習慣化できるよう 共有スペースの掃除を当番制で行っています -2-(6) 健康と安全 -2-(6)-① 発達段階に応じて 身体の健康(清潔 病気 事故 等)について自己管理が出来るよう支援している 健康や清潔の保持については 基本的に子供たちが自己管理していますが 不調時に は看護師に相談し対応しています 自転車に乗って外出するため 交通ルールの講習会を開いています 23

-2-(6)-② 医療機関と連携して一人一人の子どもに対する心身 の健康を管理するとともに 異常がある場合は適切 に対応している 毎月身体測定を行い 内科検診で状況確認をしています 服薬チェックは支援員が行っています 消防士の協力を得ながら 年に 1 度職員の救命救急対策に取り組むなど 医療機関等 との連携が行われています -2-(7) 性に関する教育 -2-(7)-① 子どもの年齢 発達段階に応じて 性に関する治療 教育の機会を設けている 性に関するプログラムを整備し 正しい性知識を話し合う機会を授業の一環として行 っています また 性的虐待を受けた子供に対しては個別で対応するなど 積極的な 取組がうかがえました -2-(8) 行動上の問題及び問題状況への対応 -2-(8)-① 子どもに暴力 不適応行動などの行動上の問題があ った場合には 適切に対応している 行動上の問題がある子供の対応については因果関係や特性などを踏まえて分析し 支 援計画に盛り込むとともに 思考など認知に焦点をあてた 認知行動療法 取組を行 っています 今後は 子供側からの意見を整理するとともに受け止め方を明確にした対応が望まれ ます -2-(8)-② 施設内の子ども間の暴力 いじめ 差別などが生じ ないよう施設全体で取り組んでいる 権利ノートを活用し 人権に対する教育を行っています また 自治会などで 接し 方の注意などの意見を出し合い 子ども 職員とともに振り返る工夫がうかがえまし た 個室を利用して冷静さを取り戻す時間 クーリングタイム が取れるような工夫もう かがえ 問題発生予防のために必要な時間帯に 2 名の職員体制を取り きめ細かな支 援が出来るよう配慮しています 24

-2-(8)-③ 保護者等からの強引な引取りなどの無理な要求や暴 力的な行動の可能性がある場合 施設内で安全が確 保されるよう努めている 非虐待施設接遇マニュアル や不審者等の対応マニュアルを作成し 職員に周知す るとともに 県警ホットラインを設置し 対応しています -2-(9) 学習支援 進路支援等 -2-(9)-① 学習環境の整備を行い 学力等に応じた学習支援を 行っている 学年に応じて日記を毎日書くような指導や 落ち着いて勉強できるよう学習環境は整 っています また 学習意欲向上のために学生ボランティアの協力を得る等の取組が うかがえました -2-(9)-② 最善の利益 にかなった進路の自己決定ができる よう支援している 自分の将来や進路については 子供なりの意向を聞き 保護者や地元の学校とともに 懇談の機会を持ち進路指導が行われています また 学校見学や進学した後の相談な どにも対応しており 高校生になって通所サービスに変更し 学習グループに通って いる事例がうかがえました -2-(9)-③ 施設と学校との親密な連携のもとに子どもに対して 学校教育を保障している 日々の生活状況の変化について施設 学校間で情報を共有しています 施設職員と学校関係者が参加するケアカンファレンスは夏休み中に行われ 個々の支 援計画の見直しやケース検討が行われています -2-(10) 通所による支援 -2-(10)-① 施設の治療的機能である生活支援や心理的ケアな どにより 通所による支援を行っている 毎日 午前中に通所による支援が行われており 学習を中心としたグループや活動を 中心としたグループに分かれ 通所プログラムを策定しています 子供の状況に応じて集団生活が行えるよう支援しています 25

-2-(11) 施設と家族との信頼関係づくり -2-(11)-① 施設は家族との信頼関係づくりに取組 家族から の相談に応じる体制を確立している 家族支援や家族療法については 施設の方針に示されており 週に 1 回から月に 1 回 は家族と面談し 出来ない家族に対しては電話で子供の生活の様子を連絡していま す 家族の問題を抱える子供に対して 子供の気持ちを優先し こども家庭センターと連 携しながら支援を行っています -2-(12) 親子関係の再構築支援 -2-(12)-① 親子関係の再構築等のために家族への支援に積極 的に取り組んでいる 親子関係の調整が必要な場合には 家族との交流について子供の意向を確認し 面 会 一時帰宅などを行っています 親子が一緒に過ごせる設備を施設内に設け 家族調整を行っています -2-(13) スーパービジョン体制 -2-(13)-① スーパービジョンの体制を確立し 職員の専門性 の向上や施設の組織力の向上に取り組んでいる 新任職員や転任職員にはエルダーシステム 先輩による実務指導 を導入し いつで も相談できる体制を整えています スーパーバイザーは研修に参加し 質の向上に努めていますが 長く勤務している職 員に対してのスーパーバイザーの立場をさらに明確にすることが必要と思われます 26