平成19年度中小企業者等に対する特定補助金等の交付の方針について

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第 2 中小企業者の受注の機会の増大のために講ずる措置に関する事項機構は 中小企業 小規模事業者の受注の機会の増大を図るために 基本方針に即すとともに 次のとおり取り組む 1 東日本大震災の被災地域等の中小企業 小規模事業者に対する配慮 (1) 適正な納期 工期の設定被災地域における工事の発注におけ

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平成22年2月●日

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P00041

借換保証制度要綱(H ~)[1]

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

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間調査機関に委託して調査を実施 なお 国等は 中小企業 小規模事業者向け契約の目標金額及び実績金額について 各府省及び公庫等 ( 官公需法第 2 条第 3 項に定める 公庫等 をいう 以下同じ ) 別に 物件 工事及び役務別の情報を公表するとともに 新規中小企業者向け契約の各府省及び公庫等別の実績金

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注 : 平成 年度募集研究種目 国際的に評価の高い研究の推進 研究費の規模 / 研究の発展 H には 新たに基盤研究 (B) 若手研究 (A) の 種目に基金化を導入 若手研究 9 歳以下 ~ 年 (A) 500~,000 万円 (B) ~500 万円 研究活動スタート支援 年以内年間 50 万円以

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1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

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ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

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27 年度当初予算 28 年度要求主な増減理由円)平 7 単 位 2 : 8 百年万度予訳(成 ( 目 ) 啓発広報費 2 平成 26 年度限りの経費 ( 重要事項に関する戦略的国際広報諸費に統合 ) 計 0 0 算内

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世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

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504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

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Transcription:

平成 27 年度中小企業者等に対する特定補 助金等の交付の方針について 平成 27 年 8 月 28 日 閣議決定 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律 ( 平成 11 年法律第 18 号 ) 第 23 条第 1 項の規定に基づき 平成 27 年度中小企業者等に対する特定補助金等の交付の方針を別紙のとおり定める

平成 27 年度中小企業者等に対する特定補 助金等の交付の方針 大胆な金融政策 機動的な財政政策 民間投資を喚起する成長戦略 の三本の矢からなるアベノミクスによって デフレ状況ではなくなる中で 経済の好循環が着実に回り始めている こうした中 中小企業 小規模事業者の景況も改善しているものの 消費税増税以降は弱さが見られることや 円安による原材料仕入価格の上昇による中小企業 小規模事業者の収益圧迫 大企業を中心とした雇用環境の改善や東京一極集中による人材確保難など 地方や中小企業が相対的に厳しい状況にある 全国 3 85 万の中小企業 中でもその9 割を占める小規模事業者は 地域の経済や雇用を支える極めて重要な存在であり 全国津々浦々の事業者に経済の好循環の波を行き届かせ 景気回復を実感させることが必要である このため 中小企業 小規模事業者の創意ある成長発展による経済の活性化に向けて 国等が 中小企業

小規模事業者へ向けた研究開発経費の支出の機会の増大を図り 当該研究開発成果の事業化を支援することの必要性が一層高まっている このような認識に立ち 国は 平成 27 年度における中小企業 小規模事業者及び事業を営んでいない個人 ( 以下 中小企業 小規模事業者等 という ) に対する中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律 ( 平成 11 年法律第 18 号 以下 法 という ) 第 2 条第 10 項に規定する特定補助金等の法第 23 条第 1 項の規定に基づく交付の方針を次のとおり定め 国等の特定補助金等の交付に当たり 予算の適正な使用に留意しつつ 中小企業 小規模事業者等に対する特定補助金等の支出の機会の増大を図るよう努める 1 中小企業 小規模事業者等向け支出目標国等は 平成 27 年度予算における国等の特定補助金等の交付金額のうち 中小企業 小規模事業者等に対して支出する額が 約 455 億円となるよう努めるものとする なお 平成 26 年度補正予算については もの

づくり 商業 サービス革新事業 を含む約 106 7 億円を中小企業 小規模事業者等に対して支出するよう努めるものとする 2 中小企業 小規模事業者等に対する特定補助金等の支出の機会の増大を図るための措置国等は 中小企業 小規模事業者等に対する特定補助金等の支出の機会の増大を図る観点から 平成 27 年度において 次の措置により 各府省間の連携 中小企業 小規模事業者等への制度の周知 中小企業 小規模事業者等にとって分かりやすく利用しやすい制度運用等を進めていくこととする (1) 中小企業技術革新制度連絡会議の活用国は 中小企業 小規模事業者等に対する特定補助金等の支出の機会の増大が効果的に行われるよう 中小企業技術革新制度連絡会議を活用し 特定補助金等を有する省その他関係する府省との意見交換 連絡調整を行い 制度の充実に努める (2) 中小 ベンチャー企業を対象とする多段階選抜方式の導入の推進

国等は 研究開発成果の事業化の拡大及び国等の研究開発事業への中小企業 小規模事業者等の参加機会の拡大を図る観点から 特定補助金等を複数の段階に分け 段階ごとに質の高い競争を行う多段階選抜方式による 戦略的情報通信研究開発推進事業 新エネルギーベンチャー技術革新事業 建設技術研究開発助成制度のうち政策課題解決型技術開発公募 ( 中小企業タイプ ) 等を着実に実施する また 国等は 本年 3 月に中小企業技術革新制度連絡会議で策定した 多段階選抜方式の導入に向けたガイドライン を踏まえ 多段階選抜方式を導入した特定補助金等の一層の活用に努める (3) 特定補助金等の交付に関する情報の提供等ア ) 国等は 特定補助金等の交付に関する情報を始めとする中小企業技術革新制度に係る情報を 中小企業技術革新制度特設サイト ( 以下 SB IR 特設サイト という ) より提供し 中小企業 小規模事業者等が 当該情報をワンスト

ップで入手できるようにするとともに SBI R 特設サイトの中小企業 小規模事業者等への広報や利便性の向上に努める なお 特定補助金等の中小企業 小規模事業者等への支出実績額が支出目標額を下回っている状況に鑑み 支出実績額が支出目標額に近づくよう SBIR 特設サイトにおいて特定補助金等の採択傾向分析や審査のポイントなどの解説 活用事例の紹介等の情報を掲載し 中小企業 小規模事業者等の特定補助金等への参加機会の拡大に努める イ ) 中小企業技術革新制度への中小企業 小規模事業者等の積極的な参加を促進するため 国等は 可能な限り速やかに 全ての特定補助金等の一覧表 それぞれの特定補助金等の制度概要並びに特定補助金等として定められた補助金等の過去の採択テーマ及び採択企業に係る情報を取りまとめ 個人情報や企業秘密の保護等に配慮しつつ SBIR 特設サイトへの掲載 電子

メールを活用した情報発信 パンフレットの配布 セミナーの開催等により 中小企業 小規模事業者等に対し提供する その際 地方支分部局 商工会議所 法第 1 7 条第 1 項の規定に基づき認定を受けた経営革新等支援機関 ( 以下 認定経営革新等支援機関 という ) その他の機関を幅広く活用し 地方公共団体とも協力しつつ 取りまとめた情報が広く中小企業 小規模事業者等に提供されるよう努める さらに 平成 28 年度に特定補助金等として指定される予定の事業について 平成 27 年度に取りまとめ SBIR 特設サイトにて公表する ウ ) 国等は 研究開発補助金等の申請等の手続等をインターネットを経由して共通に処理する 府省共通研究開発管理システム (e-rad) において 対象となる事業に係る公募情報一覧のうち特定補助金等に該当する事業について

当該事業が特定補助金等である旨 ( SBIR マーク ) を表示するとともに SBIR 特設サイトにおいて 特定補助金等の公募情報等を公表することにより 中小企業技術革新制度への中小企業 小規模事業者等の積極的な参加を促進する また それぞれの公募要領等において特定補助金等である旨を示し 中小企業技術革新制度の紹介を行う エ ) 国等は 中小企業 小規模事業者等による特定補助金等に係る研究開発成果を利用した新たな事業活動を支援するため 特定補助金等ごとの趣旨等を踏まえつつ 中小企業 小規模事業者等に行わせるべき経済的ニーズや社会的ニーズに適合した技術開発の分野に応じた技術開発課題を提示するよう努める オ ) 国等は 特定補助金等に応募しようとする中小企業 小規模事業者等の参考となるよう 過去の応募件数 過去の採択件数等を開示し ま

た 中小企業 小規模事業者等に技術開発課題を提案させる特定補助金等については 提案例を示す さらに 特定補助金等の申請をした中小企業 小規模事業者等に対して 当該申請に係る評価結果の理由を説明するよう努める カ ) 国等は 中小企業 小規模事業者等が中小企業技術革新制度を活用する上で必要となる情報の収集を円滑に行うことができるようにするため 大学等の研究機関に対して研究成果の開示等を行うよう働きかけることや 中小企業 小規模事業者等に対して異分野の中小企業 小規模事業者等その他の事業者等との連携をより促進することで 大学等の研究機関及び異分野の中小企業 小規模事業者等その他の事業者等と中小企業 小規模事業者等との連携の機会を拡大するよう努める ( 4 ) 公募等に対する十分な準備期間の確保中小企業 小規模事業者等が公募に際して十分

な準備期間が与えられるよう 国等は 公募情報の事前通知や一定の公募期間を確保することとする (5) 十分な事業実施期間の確保中小企業 小規模事業者等が十分に研究開発を実施できるよう 国等は できるだけ早期に公募を開始するなど 事業実施期間の確保に努める (6) 申請手続の簡素化等中小企業 小規模事業者等の負担軽減のため 国等は 特定補助金等に関して 申請書類の記入例の提示等を行うとともに 申請手続の簡素化 共通化等申請手続の負担の軽減のための見直しを継続して行う (7) 外部評価の積極的活用国等は 特定補助金等の申請内容の評価において 一層の公正を図るため 外部評価を活用することとする (8) 特定補助金等の執行の弾力化国等は 研究開発の特性を踏まえ 研究開発の

進捗に合わせた特定補助金等の執行の弾力的な運用を可能とするため 翌年度に繰り越して使用できる繰越明許費の活用を図る また 国等は 特定補助金等の交付について 年複数回公募 採択 概算払 ( 前払 ) の実施に努める 特に概算払については 中小企業 小規模事業者等のニーズに合わせ 迅速な概算払協議手続を行うなど 積極的な対応を図る さらに 国等は 特定補助金等の交付決定等を受けた中小企業 小規模事業者等が支払いを受けるまでの期間において つなぎ資金を必要とする場合に支援ができるよう 可能な限りその環境整備に努める 加えて 国等は 創業間もないベンチャー企業や小規模事業者等が行う小規模な研究開発の円滑な実施を支援するため 特定補助金等のテーマの細分化や小規模プロジェクトの採択審査段階での配慮 起業支援ファンドを通じた出資先ベンチャー企業に対する情報提供などの工夫に努める

(9) 中小企業 小規模事業者等の自主的努力の支援国等は 特定補助金等の交付を受け 新技術に関する研究開発を行うことに意欲的な中小企業 小規模事業者等の能力向上に資するよう 中小企業 小規模事業者等の相談に応じ 申請に関する手続等について情報を提供する等必要な指導に努める このため 特定補助金等の担当部局を明確にするとともに 地方支分部局を活用する等により中小企業 小規模事業者等からの相談に円滑に対応できるよう努める 3 東日本大震災の被災地域の中小企業 小規模事業者等に対する配慮 (1) 国等は 被災地域の中小企業 小規模事業者等に配慮し 年複数回公募や概算払 ( 前払 ) 等の執行の弾力化を行うなど 被災地域の中小企業 小規模事業者等が特定補助金等の交付をできる限り受けられるよう努める (2) 国等は 特定補助金等を受けた被災地域の中小企業 小規模事業者等を対象とした事業化支援に

努める 4 中小企業 小規模事業者等による特定補助金等に係る研究開発成果を利用した新たな事業活動の支援措置国等は 中小企業 小規模事業者等による特定補助金等に係る研究開発成果を利用した新たな事業活動を支援するため 平成 27 年度において 次の措置により 支援機関に対する情報提供 各府省間の連携 研究開発成果の市場への普及等を進めていくこととする さらに 各府省は 特定補助金等の成果を利用した事業活動に対する支援を円滑に行うため 各種の事業化支援措置について 相互に連絡を取り合うこと等により 緊密な連携を図る 必要に応じて 調達側の関係者等を加えた中小企業技術革新制度連絡会議を開催し 意見交換を通じた制度の一層の拡充を図る 加えて 国等は研究開発成果を活用した製品化や市場化の一層の促進 充実化を図るため 中小企業

小規模事業者等の技術連携や技術交流等の取組を促すとともに 特定補助金等の事業終了後の補完研究や事業化等の状況についてもその把握に努めつつ 新たな事業活動の支援措置の充実を図る (1) 特定補助金等の成果の利用を支援する機関への情報提供による投資促進等国等は 個人情報や企業秘密の保護等に配慮しつつ 特定補助金等の採択テーマ及び採択企業に係る情報に加え 特定補助金等の交付を受けた中小企業 小規模事業者等の研究開発の内容 成果 ビジネスプラン等当該企業の技術力を示す諸情報についてデータベースをSBIR 特設サイトにて公開したことを踏まえ 中小企業投資育成株式会社 各都道府県等信用保証協会 株式会社日本政策金融公庫 独立行政法人中小企業基盤整備機構 ベンチャーキャピタル 金融機関 地方公共団体等の中小企業 小規模事業者等の特定補助金等の成果の利用を支援する機関に対してSBIR 特設サイトを周知し ベンチャーキャピタル 金融機

関等の当該情報の活用を促進する とりわけ 国等は 中小企業 小規模事業者等に投資を行う者に対し 適時 特定補助金等の成果による新たな事業に係る情報等を提供する (2) 中小企業 小規模事業者等を対象とした事業化支援措置の利用促進国等は 研究開発成果の事業化を円滑化する観点から 株式会社日本政策金融公庫の特別貸付制度や中小企業信用保険法 ( 昭和 25 年法律第 26 4 号 ) の特例措置を始めとする特定補助金等の交付を受けた中小企業 小規模事業者等を対象とした事業化支援措置について 一層の利用促進に努める (3) 認定経営革新等支援機関による市場化 実用化に向けた経営支援国は 特定補助金等に係る研究成果を利用して新たな事業活動を行う中小企業 小規模事業者等に対し 認定経営革新等支援機関による市場化 実用化に向けた経営支援 ( 事業計画の策定に係る

指導及び助言並びに当該計画に従って行われる事業の実施に関し必要な指導及び助言 ) が効果的に行われるよう 支援ネットワークの構築 支援ノウハウの提供等に努めることとする (4) 中小企業 小規模事業者等を対象とした技術人材面での支援国等は 特定補助金等を活用した中小企業 小規模事業者等のうち 高い研究開発意欲と能力を有している者が 新たな分野に挑戦するために必要な技術者を確保するため 研究者 技術者等の研究人材を対象とした求人公募情報を提供する既存のデータベースとSBIR 特設サイトを連携し 当該企業が必要とする人材が確保できるよう支援を行う また 国等は 職場実習を通して中小企業 小規模事業者等と技術人材をはじめとした人材のマッチングを支援する さらに 国等は 新たな分野に挑戦するための必要な技術情報が容易に入手できる仕組みについ

て 引き続き検討する (5) 技術力のある中小企業 小規模事業者等の入札参加機会の拡大ア ) 国は 技術力のある中小企業 小規模事業者等の入札参加機会の拡大のため 入札対象物件等の分野における技術力を証明できる者については 有している入札参加資格等級 過去の納入実績の有無にかかわらず上位等級者のみを対象とした入札への参加が可能となるよう平成 2 0 年 7 月 31 日に 技術力ある中小企業者等の入札参加機会の拡大について ( 平成 12 年 10 月 10 日 政府調達 ( 公共工事を除く ) 手続の電子化推進省庁連絡会議幹事会決定 平成 22 年 3 月 30 日最終改正 ) を改正し 中小企業技術革新制度 (SBIR) に係る入札参加特例措置の運用指針 を策定したことを踏まえ これを入札実施者たる国及び独立行政法人等並びに入札参加者たる中小企業 小規模事業者等の双方へ広報することにより 本決定の適用事

例の拡大に努める イ ) 官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律 ( 昭和 41 年法律第 97 号 以下 官公需法 という ) 第 2 条第 3 項に規定する国等は 物品等の調達に関し 企画競争や総合評価方式に付した場合において 特定補助金等の交付を受けた中小企業 小規模事業者等が落札又は選定されなかった場合において 当該特定補助金等の交付を受けた中小企業 小規模事業者等から請求があるときは 当該請求を行った者が落札又は選定されなかった理由を 当該請求を行った者に通知するものとする (6) 技術連携等の促進国等は 中小企業 小規模事業者等の技術連携等を一層促進するため 広く公的研究機関等に対して 中小企業技術革新制度の周知徹底を図るとともに 特定補助金等の成果に関する情報提供を行う (7) 研究開発成果の市場への普及

国等は 中小企業 小規模事業者等が特定補助金等を活用して行った研究開発成果のうち事業化が見込まれるものについて 展示会やマスメディア等 様々な機会をとらえた紹介の場を設け 広く一般にその研究開発成果を広報するとともに 中小企業 小規模事業者等の支援策との連携を図ることにより 販路 資金等のマッチング機会の提供の一層の充実化を図るなど 技術開発だけにとどまらず 販路開拓までの支援を行うよう努める このため 今国会で改正された官公需法の施行に伴い 創業 10 年未満の中小企業者の活用に関する事項が追加されたことを受け 新規中小企業者等の研究開発成果についてSBIR 特設サイトへの登録を促すとともに 官公需における受注機会の確保のためにSBIR 特設サイトと独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する官公需向けに提供可能な商品 サービスなどを登録する ここから調達サイト との連携を図る

また 独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する優れた技術 製品を有する中小企業と国内大手メーカーや海外企業とのマッチングを行う J - GoodTech( ジェグテック ) への登録及び活用を促進する なお 販路 資金等のマッチング支援においては 特に新規中小企業者等に対する情報提供の強化に努めるものとする (8) 研究開発成果に係る知的財産の活用の促進ア ) 国等は 中小企業 小規模事業者等が特定補助金等を活用して行った研究開発成果について 中小企業 小規模事業者等が その成果を事業活動において効率的に活用することを促進するため 国等の委託による研究開発成果たる知的財産権を受託者に帰属させることができる産業技術力強化法 ( 平成 12 年法律第 44 号 ) 第 1 9 条 ( いわゆる日本版バイ ドール制度 ) を 特別な事情のあるものを除き 全ての特定補助金等のうち委託費を用いた成果に係る特許権等

について適用することとする イ ) 国等は 特定補助金等ごとの趣旨を踏まえつつ 中小企業 小規模事業者等が特定補助金等を活用して行った研究開発成果に係る知的財産権の取得に要する経費について 特定補助金等の交付の対象となる経費として支出するよう努める 特に 海外を視野に入れた中小企業 小規模事業者等の新たな事業活動を促進するため 海外での知的財産権の取得に要する経費について 特定補助金等の交付の対象となる経費として支出するよう努める ウ ) 国等は 中小企業 小規模事業者等が特定補助金等を活用して大学等の研究機関と共同して行う研究開発における技術情報の漏えいを防ぐため 大学等の研究機関に対し営業秘密の管理や職員等の守秘義務を徹底するよう促す (9) 事業終了後のハンズオン支援機関の有効活用国等は 特定補助金等の事業終了後の事業化等の状況について その把握に努めつつ 事業化状

況に応じて必要なハンズオン支援機関を紹介するなど 製品化や市場化の一層の促進 充実を図る 5 方針の実施 (1) 国等は 本方針の普及及び徹底を図るものとする このため 各府省は 上記の措置の実施状況について中小企業庁と密接な連絡を取るとともに 本方針の実施について 所管する特定独立行政法人等を指導する等適切な管理を行い 本方針の実施について遺漏のないよう努める (2) 国等は 中小企業者の新技術を利用した事業活動を促進するため 国等から補助金 委託費その他相当の反対給付を受けない給付金の交付を受けた公益法人が 中小企業 小規模事業者等に対して支出する新技術に関する研究開発のための補助金 委託費その他相当の反対給付を受けない給付金についても 特定補助金等に類するものと位置付け 可能な限り同様の措置に努める

別表 1) 平成 27 年度予算における国等の特定補助金等の中小企業 小規模事業者等への支出目標額 ( 単位 : 億円 ) 各省名 国等の特定補助金等の交付額 中小企業者等向け支出目標額 総務省 113.6 12.6 文部科学省 162.7 42.3 厚生労働省 8.7 4.6 農林水産省 140.0 10.3 経済産業省 1168.6 376.6 国土交通省 12.4 2.7 環境省 118.0 5.9 合 計 1724.0 455.0 * 注 上表 国等の特定補助金等の交付額 には 中小企業 小規模事業者等の支援を主目的として いない予算も含まれる

別表 2) 平成 26 年度当初予算における国等の特定補助金等の中小企業 小規模事業者等への支出実績見込額 ( 単位 : 億円 ) 各省名 中小企業者等向け支出目標額 中小企業者等向け支出実績見込額 総務省 10.2 12.6 文部科学省 36.0 36.9 厚生労働省 3.6 4.5 農林水産省 13.1 12.9 経済産業省 382.6 316.2 国土交通省 2.6 2.5 環境省 6.9 4.8 合 計 455.0 390.4 * 注 国等の特定補助金等 には 中小企業 小 規模事業者等の支援を主目的としていない予算 も含まれる