目次 1 食物アレルギー アナフィラキシーについて 2 2 食物アレルギー児の対応 3 3 食物アレルギー児における給食提供について 7 4 食物 食材を扱う活動 10 5 内服薬やエピペンの処方を受けている園児の受け入れについて 11 6 緊急 ( アナフィラキシー発症 ) 時の対応 14 7 誤

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A 学校内での役割分担 各々の役割分担を確認し事前にシミュレーションを行う 管理 監督者 ( 校長 ) 現場に到着次第 リーダーとなるそれぞれの役割の確認および指示エピペン の使用または介助心肺蘇生やAEDの使用 発見者 観察 子どもから離れず観察助けを呼び 人を集める ( 大声または 他の子どもに

様式 1 食物アレルギーを持つ児童の保護者との面談調査票 ( 保護者 保育園記入用 ) 面談実施日 : 平成年月日 面談出席者 : 保護者側 保育園側 児童の情報 ( 保護者記入欄 ) クラス : 組 児童氏名 : 性別 : 男子 女子 生年月日 : 平成 年 月 日 年齢 : 歳 住 所 : 保護

Microsoft PowerPoint - 食物アレルギーの子どもたちへの対応(指導資料)(HP用)

緊急時の役割分担確認表 ( 例 ) 各々の役割分担を確認し 事前にシミュレーションを行う 校長 副校長 教頭 それぞれの対応者への指示 主治医 学校医へ連絡 相談 救急車の要請 保護者への連絡 応急処置等が適切に行われているか確認 市教委への連絡 給食関係者への連絡 ( 給食施設等 ) 観察 ( 発

Q7 生活管理指導表の記入の際に費用はかかりますか? A7 生活管理指導表は 健康保険の適用にはならず 自由診療となりますので 文書料などが発生する場合があります Q8 生活管理指導表における個人情報の取り扱いは? A8 生活管理指導表には アレルギー疾患を持つ子どもたちが 安心して保育所生活を送る

燕市児童クラブにおけるおやつ提供に係る食物アレルギー対応マニュアル 燕市教育委員会子育て支援課平成 30 年 10 月

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第3章 調査のまとめ

72 豊橋創造大学紀要第 21 号 Ⅱ. 研究目的 Ⅲ. 研究方法 1. 対象 A B

食物アレルギー対応食申込書及び確認書

ROCKY NOTE 食物アレルギー ( ) 症例目を追加記載 食物アレルギー関連の 2 例をもとに考察 1 例目 30 代男性 アレルギーについて調べてほしいというこ

《学校用ダウンロードファイル》アレルギー疾患用学校生活管理指導表(平成27年度改訂版)

症状のレベルに応じた対応の実施 す 次の段階として 教職員は 校長の指示に従い 症状のレベルに応じた対応を行うこととしま 第 1 段階 ( 比較的軽いアレル ギー症状 ) 対応者校長 教頭養護教諭学級担任学年主任等 第 2 段階 ( やや強いアレルギ ー症状 ) 対応者校長 教頭養護教諭学級担任学年

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Microsoft Word - 【茨城県】学校における食物アレルギー対応の手引き12

様式集・リンク集

(2) アナフィラキシー 定義アレルギー反応により 蕁麻疹などの皮膚症状 腹痛や嘔吐などの消化器症状 ゼーゼー 息苦しさなどの呼吸器症状が 複数同時にかつ急激に出現した状態をアナフィラキシーという その中でも 血圧が低下し意識レベルの低下や脱力を来すような場合を 特にアナフィラキシーショックと呼び

食物アレルギーの基礎知識

名前男 女平成年月日生 ( 歳 ) 学校年組提出日平成年月日学病型 治療学校生活上の留意点 A. 運動 ( 体育 部活動等 ) 3. 強い運動は不可 B. 動物との接触やホコリ等の舞う環境での活動 3. 動物へのアレルギーが強いため不可動物名 ( ) C. 宿泊を伴う校外活動 D. その他の配慮 管

2 1食物アレルギーの基礎知識(12月6日)

相談内容 1 アトピー性皮膚炎 + 食物アレルギー ( アナフィラキシー歴有 )+ 喘息疾患の小学生男児 年齢が上がるにつれて自分が管理していくことになるが 家でできる子どもへの指導方法 ( 教育方法 ) を知りたいです ライフサイクルに合わせた対処方法を子どもに教えたいです 回 答 1 お薬につい

第3章 学校給食での対応

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はじめに 近年 生活環境の変化や疾病構造の変化などに伴い 児童生徒におけるアレルギー疾患の増加が指摘されています 学校におけるアレルギー疾患対策については 文部科学省監修の下 ( 公財 ) 日本学校保健会が平成 20 年 3 月に 学校のアレルギー疾患に対するガイドライン を作成し その中で児童生徒


Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

Ⅰ 2 食物アレルギーの主な原因食品 食物アレルギーを引き起こすことが明らかな食品のうち 症例が多いとされる食物は 卵 牛乳 小麦で 全体の約 70% を占めている また 症状が重篤化しやすいものとして 落花生 ( ピーナッツ ) そば えび かにが挙げられる この7 品目は 食品衛生関関連法令にお

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児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

Q1 食物アレルギーってなんですか? A1 人の体には ウイルスや細菌などの有害なものが入ってきたときに これらを攻撃して体を守ろうとする 免疫 という仕組みが備わっています ところが 一部の人では この仕組みが過剰に働いてしまうことがあります ある特定の食物を異物と判断して 免疫の行き過ぎた反応が

2

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

(4) 第4章 食物アレルギーへの対応・第5章 アレルギー疾患の共通理解と関係者の役割

1. 食物アレルギー アナフィラキシーについて 1-1 食物アレルギーとは 私たちの体には 異物 が体内に入ってきたときに それを排除しようとする 免疫 とい う仕組みがあり この仕組みが過剰反応を起こし 食物を異物として認識し不利な症状を引き起 こすことがある これを食物アレルギーといい たとえば

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

蘇生をしない指示(DNR)に関する指針


針刺し切創発生時の対応

食物アレルギー児個別対応プラン実施要領 1 目的 教育 保育施設等 ( 以下 施設 という ) における食物アレルギー対応を効果的に進めるためには 食物アレルギーのある児童の保護者の理解が重要であり 保護者と施設が話し 合う機会をつくり 施設や家庭における食物アレルギー対応について共通の理解を深め

有症率 食物アレルギー は どのような人に いつ どんな原因で発生するのでしょう 発生状況や原因 症状の割合など を知ることは このテーマと向き合う出発点になります ここでご紹介する 食物アレルギーの発症を数え上げる 視点 手法は このテーマに注目するべき領域をわかりやすく示すものでもあります 食物

10

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食物アレルギーの症状 皮膚 粘膜 消化器 呼吸器 臓器 眼 鼻 循環器 全身 全身性 口やのど アナフィラキシー アナフィラキシーショック 症状 かゆみ むくみ じんましん 皮膚が赤くなる 白目が赤くなる プヨプヨになる かゆくなる 涙が止まらない まぶたがはれる くしゃみ 鼻汁 鼻がつまる 口の中

(2) 食物アレルギーの症状とアナフィラキシー食物アレルギーの症状として 皮膚のかゆみ じんましん 発赤などがよくみられる その他にも腹痛 呼吸困難など全身に症状が起こりうる これらの症状は日常生活の中で 繰り返し起こるため 食物アレルギーであると気づかないこともある また アレルギーにより血圧低下

食物アレルギー症状は 皮膚 粘膜症状が最も多く 典型的なものはじんましんです じんま ゆごうしんが数個出現することもあれば 全身の皮膚がでこぼこになって それぞれが癒合して地図状 になることや もしくは 全体が腫れ上がることもあります 皮膚粘膜症状が現れない場合には アレルギー反応であることに気付く

スライド 1

( 別記報告様式 1 ) 記載例 2 感染症等 ( 疑 ) 発生報告票 1 報告年月日 平成 1 9 年 4 月 1 日 ( 日 ) 1 5 時 0 0 分現在 2 施設等の名称 学校法人 函館学院 函館保健所幼稚園 ( 種 別 ) ( 私立幼稚園 ) 4 報 告 者 職 氏 名 園 長 名 函 館

<アレルギーシリーズ 小児科領域のアレルギー>

様式集表紙

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

Taro-★★【ページ有り】重要(改改)【29.1.7】食物アレルギー 様式集

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北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

目 次 アレルギーとは 1 学校生活編 Ⅰ 学校での支援体制 4 Ⅱ アレルギー疾患の児童生徒に対する取組のながれ 5 Ⅲ アレルギー疾患の児童生徒の把握方法 ( 例 ) 6 Ⅳ 学校生活管理指導表 ( アレルギー疾患用 ) について 7 Ⅴ 保護者との面談 9 Ⅵ アレルギー疾患対応委員会の設置

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

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アレルギー対応 マニュアル 那須町保育園

)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

乳幼児の食物アレルギー対策に関する実態調査の結果

学校給食における食物アレルギー対応の手引き

アトピー性皮膚炎の治療目標 アトピー性皮膚炎の治療では 以下のような状態になることを目指します 1 症状がない状態 あるいはあっても日常生活に支障がなく 薬物療法もあまり必要としない状態 2 軽い症状はあっても 急に悪化することはなく 悪化してもそれが続かない状態 2 3

6 か月未満の乳児 意識障害 けいれんがあるとき 重症の心臓病 不整脈があるとき 吐かせる 吐かせない至急病院へ吐かせない病院へ病院へ何ものませない何ものませない何ものませない水や牛乳を飲ませる牛乳 卵白を飲ませる水を飲ませる

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

38 第 2 章給食管理の相談 5 保育所での食物アレルギーへの対応のあり方は 相談内容 近年 食物アレルギー児が増加傾向にあります 食物アレルギーは 発育の盛んな乳幼児期に発症する場合が多く 乳幼児に食事を提供する保育所の食物アレルギー対応は 給食管理 献立調製上の重要課題です どのように対応すべ

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

昼間 ( 月 ~ 土 9:00~18:30) 授業期間中 学内での救急対応連絡の流れ 急病人 けが人発生! 参考 タクシーで搬送する場合 1 発見者意識の確認 意識の確認 反応はあるか? 大阪第一交通 ( 富田林 ) 反応なし 2 通報 救急車の要請 (1

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侵入を防ぐ機能 ) が低下している状態 3 で天然ゴム製品と接触していたりすると 発症リスクがあることが分かっています 特に 医療従事 製造業 清掃業や介護業などに従事していて天然ゴム製のゴム手袋を頻繁に着用している方 手術などの医療行為を何度も受けている方 4 アトピー性皮膚炎などで慢性的に肌荒れ

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サーバリックス の効果について 1 サーバリックス の接種対象者は 10 歳以上の女性です 2 サーバリックス は 臨床試験により 15~25 歳の女性に対する HPV 16 型と 18 型の感染や 前がん病変の発症を予防する効果が確認されています 10~15 歳の女児および

第1章 

臨床研究の概要および研究計画

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

生活衛生営業 HACCP ガイダンス ( 食肉販売業用 ) 導入手引書 本ガイダンスでは まず メニュー調査表 と 調理工程表 によりそれぞれの施設の 危害要因分析 を行い 次にこの手引書の 衛生管理点検表 を HACCP の考え方を取り入れた 衛生管理計画 とし それを用いて モニタリング 記録の

様式1            食物アレルギー状況調査

要配慮者支援班の業務 1 配慮が必要な人の情報把握 (1) 情報把握 総務班名簿係と連携し 避難所利用者 ( 避難所以外の場所に滞在する人を含む ) のうち 配慮が必要な人を グループごとに把握する 避難支援のための個別計画がある場合は 内容を確認する (2) 聞き取り 避難所利用者でつくるグループ

娠中の母親に卵や牛乳などを食べないようにする群と制限しない群とで前向きに比較するランダム化比較試験が行われました その結果 食物制限をした群としなかった群では生まれてきた児の食物アレルゲン感作もアトピー性皮膚炎の発症率にも差はないという結果でした 授乳中の母親に食物制限をした場合も同様で 制限しなか

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はじめに 全国的に食物アレルギーを有する児童生徒が増加傾向にある中 本市では これまで 学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン ( 財団法人日本学校保健会平成 20 年 3 月発行 ) に基づき 各学校が主体となって食物アレルギーを有する児童生徒の保護者と話し合い それぞれの学校で行うこと

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保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

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医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

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PowerPoint プレゼンテーション

( 別添様式 2) 喀痰吸引等業務 ( 特定行為業務 ) の提供に係る同意書 下記の内容について十分な説明を受け内容を理解したので 喀痰吸引等業務 ( 特定行為業務 ) の実施に同意いたします 喀痰吸引等 ( 特定行為 ) の種別 口腔内の喀痰吸引該当する ( 実地研修を実施する行為 ) にチェック

(2) 記録用サポートブックの作り方 記録用サポートブックは 一般様式 を使って書きます 一般様式 は 項目 本人の状況 支援方法 の 3 つの枠からできています 様式一般様式支援者 : 場所 : 日付 : < 項目 > 例 ) 話を聞く( 授業中 ) 使い ポイント 方 気になるな 困ったな と思

医療に対するわたしの希望 思いが自分でうまく伝えられなくなった時に医療が必要になった場合 以下のことを希望 します お名前日付年月日 変更 更新日 1. わたしの医療について 以下の情報を参照してください かかりつけ医療機関 1 名称 : 担当医 : 電話番号 : かかりつけ医療機関 2 名称 :

自治会における 個人情報取扱いの手引き 霧島市市民環境部市民活動推進課

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

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みらい ゆめ保育園病児保育室利用のご案内 当園では病児 病後児の保育のために 病児保育施設 が併設されています お子さんが十分な病気の回復期に至っておらず 集団での保育に適さない時期に仕事を休めない保護者に代わり専任の看護師がお子さんのお世話をします 万が一 症状が悪化した場合は医師に診察を依頼する

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長岡市立保育園 幼稚園 食物アレルギー対応マニュアル 長岡市教育委員会 平成 28 年 8 月 ( 改訂版 )

目次 1 食物アレルギー アナフィラキシーについて 2 2 食物アレルギー児の対応 3 3 食物アレルギー児における給食提供について 7 4 食物 食材を扱う活動 10 5 内服薬やエピペンの処方を受けている園児の受け入れについて 11 6 緊急 ( アナフィラキシー発症 ) 時の対応 14 7 誤食事故が起こった場合について 16 資料 各種様式 保育園給食における完全除去対応について 1

1. 食物アレルギー アナフィラキシーについて (1) 食物アレルギーとは私たちの体には 異物 が体内に入ってきたときに それを排除しようとする 免疫 という仕組みがあります この仕組みが 過剰反応を起こし 食物を異物として認識し不利な症状を引き起こすことがあります これが食物アレルギーです たとえば 卵アレルギーの人は 卵を食べると皮膚に湿疹が出たり 目が腫れたりすることがあります このような反応をアレルギー反応といいます アレルギー反応を引き起こす物質 ( たとえば前述では卵です ) のことをアレルゲンといいます 食物アレルギーの多くは 食べ物に含まれるたんぱく質などが 消化管から吸収され 血液を介して 皮膚 気管支粘膜 鼻粘膜 結膜などに到達してアレルギー反応が起きます (2) 食物アレルギーの症状食物アレルギーの症状は 多岐にわたります 皮膚 粘膜 消化器 呼吸器 さらに全身性に認められることがあります 最も多い症状は皮膚 粘膜症状です 複数の臓器に症状が出現する状態をアナフィラキシーと呼び 呼吸器症状の出現はさらにアナフィラキシーショックへ進展するリスクが高まり注意が必要です (3) アナフィラキシーとはアレルギー反応により じんま疹などの皮膚症状 腹痛や嘔吐などの消化器症状 ゼーゼー 息苦しさなどの呼吸器症状が 複数同時にかつ急激に出現した状態をアナフィラキシーといいます その中でも 血圧が低下し意識レベルの低下や脱力をきたすような場合を 特にアナフィラキシーショックと呼び 直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な状態を意味します 表 2 表 3 食物アレルギーによるアナフィラキシー学校対応マニュアルより 2

2. 食物アレルギー児の対応 食物アレルギーは 生命に危険を及ぼすアナフィラキシーショックを起こすことがあ るため 日常生活を送るうえで十分な注意が必要です 特に園などの集団生活では 食 物アレルギーを持つ園児の保護者から情報をしっかり収集し 主治医などの連携に加え て職員間でも情報を共有し万が一のときに すべての関係者が理解し対応できる体制を 備えておく必要があります 主治医と保護者 保護者と園が綿密な連絡 ( 面談 ) をとるこ とで 食物アレルギー児の園での生活がより安全で快適なものになります (1) 保護者への周知 新規 継続 ( 様式 -1) 保護者に 園の給食では食物アレルギー児への対応を行っていることを周知します 特に新入園児の保護者には 入園申込み時や入園説明会等で説明し 食物アレルギーま たはその疑いがある園児の情報を園に連絡していただくよう依頼します また 在園児 の全保護者に対しても 進級時に 食物アレルギーの状況を再確認します (2) 食物アレルギー児の対応説明 ( 様式 -2) 園でのアレルギー対応について 食物アレルギー児の対応について ( 様式 -2) に より説明します (3) 食物アレルギー児の把握 ( 様式 -3)( 様式 -4) 保護者から申し出があった場合は 保育園等における生活管理指導表 ( 様式 -3) を提出してもらいます 園では 提出された 保育園等における生活管理指導表 ( 様式 -3) をもとに面談 対応の確認を行い 食物アレルギーに関する対応表 ( 園記載 )( 様 式 -4) に記載します (4) 給食提供する際の注意事項園での食物アレルギー食は 誤食事故を最小限にするため 完全除去 か 解除 を 基本とし対応します 保護者には毎日の給食 おやつの献立 ( 発注用献立表 ) の確認をお願いし 事前に除 去食品 代替食品について確認してもらいます 新規発症を避けるため できる限り 園で初めて食べる ことのないよう家庭で試し てもらうことが望まれます 園で給食対応が難しい場合には 弁当持参をお願いすることがあることを保護者に了 承してもらいます 3

(5) 具体的な対応 <1 申し出 把握 > 様式 1 保護者に 園での食物アレルギー児の対応について周知し ( 様式 -1) 対応が必要な園児は申し出てもらいます 医師の診断 指示を受けて 食事制限を家庭で行っていることを前提とします 食物アレルギーが疑われるが 医療機関を受診していない場合は受診を勧めます <2 説明 関係書類の提出 ( 医師記載 )> 様式 2 様式 3 園における食物アレルギー対応を説明します ( 様式 -2) 保護者に 保育園等における生活管理指導表 ( 様式 -3) を配付し 医師により記載されたものを提出してもらいます <3 保護者との面談 ( 園での対応について )> 様式 4 提出された ( 様式 -3) をもとに保護者と面談 対応の確認を行い 食物アレルギーに関する対応表 ( 園記載 ) ( 様式 -4) に記載します 緊急時に備えた処方薬 ( 内服薬やアドレナリン自己注射薬 以下エピペン ) を処方されている場合は 5. 内服薬 エピペンの処方を受けている園児の受け入れについて を参照 p11~p13 <4 全職員に周知 > 関係書類を全職員で周知し 情報を共有します <5 除去食品の確認依頼 > 保護者に発注献立表 ( クラス 園児名を記入 ) を配付し 事前に除去食品をチ ェックしてもらいます ( 代替食品も確認してもらいます ) <6 食事の提供 > 3. 食物アレルギー児における給食提供について 参照 p7~p9 <7 受診により医師の指示内容に変更があった場合 > 様式 3 様式 4 様式 6 医師の指示が増えた場合 保育園等における生活管理指導表 ( 様式 -3) を再提出してもらい 食物アレルギーに関する対応表 ( 園記載 ) ( 様式 -4) に記載します ( 追記修正でも可 ) * 除去解除の場合は 保育園等における生活管理指導表 の提出は不要です 医師の指示により除去食の内容に変更がある場合は 家庭で除去食解除の食事を複数回行ってもらい 症状が誘発されないことを確認してもらいます 保護者から 除去食解除申請書 ( 様式 -6) を提出してもらいます 4

(6) 引継ぎについてア次年度への引き継ぎ 次年度の対応に変更がないか保護者に確認し 新年度職員に確実に引き継ぎます 新年度職員は関係書類に不備はないか確認します * エピペン処方児については 新年度にあらためて ( 様式 -7) を保育課に提出します イ市内の保育園 幼稚園等へ転園時 転園時の受け入れをスムーズにするため 保育園等における生活管理指導表 ( 様 式 -3) を保護者に返却します ウ就学時の引き継ぎ 就学時の受け入れをスムーズにするため 保護者の了承を得たうえで 保育園等 における生活管理指導表 ( 様式 -3) をもとに小学校に情報提供します (7) その他ア関係書類について 関係する書類は 一緒に保管 管理します 次回受診日を過ぎている または1 年以上診察を受けていない場合は受診を勧めます イ園バスの利用について バス乗車中の緊急対応について園と保護者で確認 共通理解をしたうえでエピペ ン所持児童もバスの利用を可能とします ウ一時保育について 入園児童と同様の対応を基本とします 5

食物アレルギー児受け入れの流れ 児童の食物アレルギー症状の確認について 様式 -1 ( 全園児対象 : 途中入園含む ) 保護者より申し出のあった場合 食物アレルギー児の把握 園での対応の説明 様式 -2 保育園等における生活管理指導表 様式 -3 を提出してもらう 保護者面談の際 食物アレルギーに関する対応表 ( 園記載 ) 様式 -4 に記録を残 す エピペン処方された場合嘱託医にも報告 除去 ( 代替 ) 食対応のみ 除去 ( 代替 ) 食対応 + 緊急時内服薬 エピペンあり エピペン処方されている場合には エピペン所持児童の緊急対応の情報提供について 様式-5 にて同意書をもらった上で エピペンの処方を受けている園児の報告 様式-7 を保育課に提出 保育課から消防 救急搬送先に事前情報提供 様式 -8 保育課 消防 様式 -9 保育課 救急搬送先 ( 日赤 立川 中央 ) 様式 -3 様式 -4 を全職員に周知し 給食 ( おやつ ) 提供および緊急時対応の体制 が整い次第 園対応を開始する 給食 ( おやつ ) 提供までの流れ P7~P9 緊急時対応 資料 1~7 除去食解除の場合 除去食解除申請書 様式 -6 提出してもらう 年度ごとに食物アレルギー児全員 指示内容に変更がないか保護者に確認する 概ね年 1 回は受診してもらい 指示に変更があった場合には 生活管理指導表 を提出してもらう ( 除去解除の場合は不要 ) エピペン所持する児童については 様式 -7 を新年度ごとに保育課に提出する 6

3. 食物アレルギー児における給食提供について 園における食物アレルギー食対応は できる限り安全に給食を提供するため 完全除去 対応とします ( 保育園給食における完全除去対応について 参照 ) また 誤食事故は 給食やおやつの提供時に起こることが大多数です 食物アレルギー児の調理 配膳 食事の提供までの間に2 重 3 重のチェック体制をとることが必要です 1 献立内容の確認 保護者へは 発注用献立表で除去食 代替食を事前に知らせ 確認してもらいます 発注用献立表に代替食も記入します そのコピー ( 最終版 ) を保護者 調理員 担任 園長が持ち 各々が内容を確認します 2 発注 配合表 ( 原材料表示 ) の確認加工食品等については 配合表でアレルゲンの有無を確認します また 加工食品等をアレルギー児に提供する場合は 配合表についても保護者に確認してもらいます メーカーで規格変更することがあるので 変更したら連絡してもらうよう 業者に伝えておきます 献立に出てこない食材が含まれている食べ物は 発注しないようにします 献立変更をする場合は 全員が食べられる料理 食材にする等 複雑な対応にならないように計画します 3 納品 加工食品等について : パッケージ ( 原材料表示 ) を見て 発注したものと別のものが来 ていないか 再度確認します 4 調理員 保育士間の打ち合わせ ( 朝礼または終礼時 ) 当日 ( または翌日 ) 提供する給食の対応について 職員全員が把握します 確認内容 献立名 使用する食材 アレルギー対応の有無 アレルギー対応の内容について( 除去 ( 代替 ) 食 園児名 ) 等 5 調理員間の打ち合わせ ( 調理当日 ( 朝 )) 毎朝 調理員全員がそろった時点で 当日のアレルギー対応 ( 調理行程等 ) について打 ち合わせをします 7

6 調理 調理作業中は声だしを行ない 調理室内全員で確認ができるようにします 例 ) これから さん分の豆腐抜きハンバーグを作ります 複雑なアレルギー対応は避けます シンプルな除去 ( 代替 ) 食にします 代替食は検食 ( 保存食 ) が必要です 7 盛り付け 除去 ( 代替 ) 食を専用食器 ( 以下 ピンク食器 という ) に盛り付け すぐにラップをし これを必ず個人専用トレーに乗せます 調理員間で 事前に確認していた対応と合っているか再度確認します 個人専用トレーは 名前 アレルゲンがわかるようにします 除去 ( 代替 ) 食のみ 調理室から提供します 8 検食 検食者は チェック済みの発注用献立表 ( 離乳食は日誌 ) を見ながら検食します 9 配膳 ( 給食室から保育室へ ) (1) 受け渡し時 保育士はチェック済みの発注用献立表で 除去 ( 代替 ) 食の内容を確認します (2) 保育士が調理員から受け取るときは 声だし確認 指さし確認をします ( 例 ) 保育士 : 組長岡太郎くんのアレルギー食をとりに来ました 今日は ビビンバが除去食で 卵抜きの食事ですよね 調理員 : はい これが 組長岡太郎くんの卵アレルギーの食事です ビビンバの具の炒り卵が 除去してあります 保育士 : ワカメスープとりんごは 他の園児と同じもので間違いありませんか 調理員 : 間違いありません 除去 ( 代替 ) 食がない日の声がけ 今日は 除去なしです と声がけをします エレベーターがある園の場合直接 保育士と調理員が除去 ( 代替 ) 食を見ながら 声だし 指差し確認します 10 配膳 ( 保育室 ) (1) 保育室に除去 ( 代替 ) 食を運んで来た際 クラス内の保育士全員に周知します 例 ) 長岡太郎くんの除去食を持ってきました 今日は ビビンバが炒り卵抜きになっています (2) アレルギー児に提供する前にもう 1 度 複数の保育士で確認し配膳します 他の園児の食事と交わらないようにします 8

個人専用のトレーからは食事を移動させません 除去 ( 代替 ) 食以外 ( 他園児と共通で食べられる料理 ) は 保育室でピンク食器に盛り付けます アレルギー児は除去 ( 代替 ) 食の有無にかかわらず 給食を提供する際はピンク食器を使用します (3) 自分のアレルギー食について理解できる年齢の児には確認をさせます 11 食事 (1) 全職員が席に着いた時点で最終確認をして挨拶をして食事をします (2) 食事が終わるまで園児から離れません 担当者は同じテーブルに座ります 他の園児の食事がこぼれたりした場合は 速やかに拭き取り食材がテーブルや床に残らないようにします アレルギー児が他の園児の食事に手を伸ばして誤食しないように注意します 除去食のある日ない日にかかわらず アレルギー児のおかわりはなし とします 他の園児のものと間違わないよう十分確認します 食事中の不用意な誤食がないように 他の子どもたちにも食物アレルギーに関する理解や協力を求めます (3) 食事中および食後にアレルギー症状が出現していないか十分に観察するとともに 本児の訴えを聴き 早期発見に努めます ( 観察点 ) 発疹 ( じんま疹 ) の有無 かゆみの有無 顔面や全身のむくみの有無 嘔吐 腹痛 下痢 呼吸状態 意識レベル (4) 配膳時または食事中 園児から離れるときは必ず他の職員に声をかけ次の行動に移ります 12 その他 調理室内の表示食物アレルギー児がいる場合は クラス 園児名 アレルゲン を調理室に掲示し 調理する人が代わっても わかりやすいようにします 調理代行 日々雇用を依頼する場合依頼園から 代行 日々雇用職員へ連絡をとります ( 調理作業の留意点 アレルギーの除去食 代替食ついて等 ) おやつについて 給食と同様の対応を行います 飲食中 食後の様子に注意します 延長保育 土曜保育のおやつにも注意します 一時保育についても食物アレルギーの有無を確認し 入園児童と同様に対応します 各園の実態に即した詳細な配膳マニュアルや緊急対応マニュアルを作成します 9

4. 食物 食材を扱う活動 稀ではあるが ごく少量の原因物質に触れるだけでもアレルギー症状を起こす子どもがいます このような子どもは 原因物質を 食べる だけでなく 吸い込む ことや 触れる ことも発症の原因となるため 個々の子どもに応じた配慮が必要です 主治医からの指示を参考に 保護者と十分に話し合い対応します (1) 小麦粉を使った遊び 小麦アレルギー児は 小麦粘土に触れることにより アレルギー症状が出る場合 があります 小麦が含まれていない粘土を使用します (2) 牛乳パック等を使用した工作牛乳アレルギー児は 工作に使う牛乳パックに微量の乳成分が残存していた場合 それに接触または口に入れたりすることでアレルギー症状を起こす場合が稀にあります 特に重症な牛乳アレルギー児がいる場合には 他の園児と変わらない活動ができるように配慮し 活動内容の変更などを検討する必要があります (3) 豆まき豆まきを行う場合は 大豆アレルギーの園児が誤食しないように見守り等の配慮が必要です また 豆まきは大豆のほかにピーナッツを使用する場合があります ピーナッツはアナフィラキシーを起こす危険性が高い食物のため 園での使用は避けた方がよいでしょう (4) 園外活動普段と違う環境や活動を行う時は 通常は行っているアレルギーの確認作業が希薄になり事故が起きやすくなります アレルギーを起こす食材を使用しないなど計画の段階から 活動内容の検討が必要です (5) その他 食物アレルギー対応が困難なため 在園児以外の者への除去 代替食の提供はしません 食物アレルギーを持つ実習生等については 発注献立表を事前に配付し 本人の申し出 ( 自己責任 ) により食べ物の提供はしません ( 除去のない日の給食提供は可 ) 職場体験のための中学生については食物アレルギーの有無にかかわらず食べ物の提供はしません 10

5. 内服薬やエピペンの処方を受けている園児の受け入れについて 園児が食物アレルギー及びアナフィラキシーを発症した場合には その症状に応じた 適切な対応をとることが求められます 発症に備えて主治医より医薬品が処方されてい る場合には その使用を含めた対応を検討します (1) 緊急時に備えた処方薬 緊急時に備え処方される医薬品としては 皮膚症状等の軽い症状に対する内服薬と アナフィラキシーショック等に対して用いられるエピペンがあります 1 内服薬 ( 抗ヒスタミン薬 ステロイド薬 ) 内服薬としては 多くの場合 抗ヒスタミン薬やステロイド薬が処方されています 誤食時に備えて処方されることが多い医薬品で 症状出現早期の軽い皮膚症状等に対してのみ効果が期待できます ショックなどの症状には これらの内服薬よりもエピペンを適切なタイミングで注射する必要があります 2 アドレナリン自己注射薬 ( 商品名 : エピペン ) エピペンは アナフィラキシーを起こす危険性が高い者に対し 緊急時に病院を受診する前に使用する薬として 事前に医師が処方する自己注射薬です 医療機関でのアナフィラキシーショックの治療や救急蘇生に用いられるアドレナリンという成分が充填されており すべてのアレルギー症状を速やかに抑制する効果があります 子どもや保護者自らが エピペン を管理 注射することが基本ですが 園においては低年齢の子どもが自ら管理 注射することは困難なため 重篤な症状が出現し時間的猶予がない時 ( アナフィラキシー症状が現れたら 30 分以内にアドレナリンを投与することが患者の生死を分けるといわれています ) には 緊急避難として園の職員が エピペン を注射することが必要な場合もあります 緊急の際は 園職員が注射することを想定の上 全職員が適切な対応がとれるように情報を共有し常に準備しておく必要があります また 1 度アドレナリンを投与しても 再び血圧が低下するなど重篤な状態に陥ることがあるため エピペンを打った後は必ず救急搬送し 医療機関を受診します 携帯用ケース エピペン ( 注射薬 ) 11

ア投与のタイミング 処方した主治医の指示に従って 適切に接種します 参考 イエピペンの管理 保管 ( 様式 -12 内服薬 エピペン保管依頼書を活用 ) エピペンの保管を考えるときは 利便性と安全性を考慮する必要があります 利便性という観点から アナフィラキシー症状発現時に備えて エピペンはすぐに取り出せるところに保管します 安全性という観点から 子どもの手が容易に届くところに保管することは 避けるようにします ウ具体的な保管における注意点 15 から 30 までの室温にて保管します ( 冷蔵庫や日光の当たる高温下などには保管しないこと ) プラスチック製品なので 落下破損する可能性があるので注意します 薬液が変色していたり 沈殿物がみつかったりした場合は 保護者にその旨を伝えます エエピペン接種 資料 4 参照 オその他 エピペン処方対象者は 過去にショックを含めて 強いアナフィラキシー症状を起こしたことがある人 検査結果などから強いアナフィラキシー症状を起こす可能性の高い人です つまり エピペン処方対象者は 強いアナフィラキシー症状を発症するリスクが高いといえます 体重が 15kg から 30kg までの子どもにはエピペン 0.15 mg 30kg 以上の子どもにはエピペン 0.3 mgが処方されます 12

(2) 受け入れ時の対応 * エピペンが処方されている もしくはエピペン処方予定を把握した時点で 保育課に一報 入れる 1 エピペン所持児童は 保育園等における生活管理指導表 ( 様式 -3) 食物アレルギーに関する対応表 ( 園記載 )( 様式 -4) に加え エピペン所持児童の緊急対応の情報提供について ( お願い ) ( 様式 -5) が必要になります 2 保護者から ( 様式 -5) の 同意書 に署名 捺印をしたものを提出してもらいます 3 園における管理体制を整え 全職員で園児の情報を共有し緊急体制が整った上で内服薬 エピペンを預かります 4 関係機関 嘱託医への情報提供 エピペンを預かる場合 保育課に提出する様式 ( 年度ごと ) エピペンの処方を受けている園児の報告 1( 様式 -7) 長岡市消防本部警防課 救急搬送先となる立川綜合病院 長岡赤十字病院 長岡中央綜合病院への情報提供は保育課が行います ( 様式 -8)( 様式 -9) 園でエピペンを預かる場合 嘱託医にも情報提供します 5 研修 ( エピペンの取り扱い ) 研修は受け入れ時のみとせず 心肺蘇生法 AED 講習 園内研修 園外研修の機会を利用し定期的に行うようにします エピペン処方児について 保護者から希望があり主治医の了解が得られれば 受診時に同席させてもらうようにします 13

6. 緊急 ( アナフィラキシー発症 ) 時の対応 [ 資料 1~7 参照 ] 誤食の事実や原因食品が確認できなくても 症状に基づいて対応する アレルギー疾患をもつ園児が アナフィラキシーをきたした場合は 園職員の誰が発見者になった場合でも適切な対応がとれるように情報を共有し 緊急時に即応できるようにします アナフィラキシーは様々な症状が出現し 急速に悪化することも多いので軽症であっても子どもから決して目を離さず すぐ周りに応援を頼むようにします また 今まで症状が現れた経験のない子が急にアレルギー症状を発症する可能性もあるため 常に危機意識を持ち発症に備えた十分な体制を整えておく必要があります (1) 体制整備 [ 資料 2 参照 ] 1 緊急時に適切に対応できるように職員の役割分担や運用方法を決めておきます 2 緊急時にエピペンや内服薬を確実に使用できるように管理方法を決めておきます 3 緊急時対応経過記録表[ 資料 7] 症状チェックシート ( 様式 -10) は複数枚用意して 症状を観察する時の記録用紙として使用します (2) 緊急時の対応 [ 資料 3.4.6.7 参照 ] 1 初期対応 ( 症状の出始め ) 発症した子どもは絶対に一人にしないこと アレルギー症状があったら 5 分以内に判断すること誤食を発見 またアナフィラキシーが現れ始めた子どもを発見した者は 短時間のうちに重篤な状態に至ることを念頭におき対応する必要があります 発見者は大声で他の職員の応援を呼び 誤食してから間もない場合には 口に入れたものを吐き出させ 口をすすがせる等の初期対応を実施します また 原因食物に触れて皮膚や粘膜に症状が現れている時には 速やかに大量の流水で原因食物を洗い流します 初期対応後 安静にできる場所に連れて行きます 症状が急激に進む場合は移動させない 誤食 ( 疑いを含む ) 場合や新規発症の疑いの場合 軽度の症状であっても 管理者 ( 園長 副園長 ) に連絡のうえ 保護者にも連絡します 保護者連絡の際 内服薬やエピペン処方児は 内服薬服用や症状進行の際のエピペンの使用について了承を得ます また 保護者と連絡が取れない場合は 保育園等における生活管理指導表 ( 様式 -3) 食物アレルギーに関する対応表( 園記載 ) ( 様式 -4) に従います 新規発症や疑いのある場合にも適切に対応します また 経過を記録するため 緊急時対応経過記録表 [ 資料 7] 症状チェックシート ( 様式 -10) に記載します 2 緊急性の高い症状が出現した場合 救急車要請をためらわないこと 5 分ごとに観察をし続け 全身状態が悪化してきた場合 適切に対応するとともに速やかに救急車を要請します また アナフィラキシーの症状 ( ぐったり 意識障害 脈が早いなど ) が見られる などの場合 足を頭より高くした状態 ( ショック体位 ) で寝かせ 嘔吐に備え顔を横向きにします 反応がなく呼 14

吸がなければ心肺蘇生 AED を行います (3) 救急車要請について [ 資料 5 参照 ] エピペンを処方されている または過去にアナフィラキシーを起こしたことのある児については 症状の軽重に関わらず速やかに救急車を要請します ( 誤食をした時点で 救急車を要請することも念頭におきます ) また エピペン を使用した場合や主治医指示または保護者から要請がある場合も救急搬送を要請します アレルギー症状は急変しうるため自家用車を使った保護者や園職員による1 人での医療機関等への移送はしません 救急車を要請することをためらわず 時期を逃すことなく医療機関へ搬送します 救急車が到着するまでの間は 子どもから目を離さず状況を見守るとともに エピペンが処方されている場合 エピペンを接種できる環境を整え 指示内容に従います なお 子どもの症状 経過を 緊急時対応経過記録表 [ 資料 7] 症状チェックシート ( 様式 -10) に記録します (4) 救急車要請後の動き 救急車が着いたら 緊急時対応経過記録表[ 資料 7] 症状チェックシート ( 様式 -10) を活用して 子どもの状態の説明します 緊急時に搬送を希望する医療機関が決まっている場合は その旨を伝えます どのような応急手当をしたか救急隊員に説明し 事情のわかる職員が救急車に同乗します 救急車要請した場合は 必ず保育課へ一報を入れます (5) 救急車同乗時に持参するもの 内服薬 エピペン処方児の場合 発注献立表および原材料配合表 保育園等における生活管理指導表 ( 様式 -3) 食物アレルギーに関する対応表( 園記載 )( 様式 -4) 緊急時対応経過記録表[ 資料 7] 症状チェックシート ( 様式 -10) エピペン 使用の有無に関わらず 新規発症 疑いの場合 発注献立表および原材料配合表 緊急時対応経過記録表 [ 資料 7] 症状チェックシート ( 様式 -10) 15

7. 誤食事故が起こった場合について 誤食を未然に防ぎ 子どもが安心安全な園生活を送るために危機管理を高めることが大切です 誤食や誤食につながるヒヤリハット事例が発生した場合には 園全体の問題としてとらえ なぜ起こったのか原因を分析し再発防止に取り組みます 園で起こったことは全職員に周知することが事故防止につながります また 誤食事故が起こった場合には保育課に報告します (1) 給食 おやつ その他行事等において誤食 ( 可能性を含む ) や原因食物に接触した場合および保育園で食物アレルギーとみられる症状が出現した場合には まず 保育課に電話で一報入れます その後 速やかに 食物アレルギーによる事故報告書 ( 様式 -11) を提出します (2) 日本スポーツ振興センター災害共済給付請求は 誤食により起きた急性症状に対する治療については給付対象となりますので 保護者に説明および確認をします ただし 医療保険各法に基づく療養に要した費用額が 500 点 (5,000 円 ) 以上のものが対象となります 保険外診療 ( 差額ベット代 交通費等 ) は支給対象となりません また 急性症状治癒後の継続的受診は給付対象にはなりません 16

資料資料 1 アレルギー症状への対応の手順資料 2 A 施設内での役割分担資料 3 B 緊急性の判断と対応資料 4 Cエピペンの使い方資料 5 D 救急要請 (119 番通報 ) のポイント資料 6 E 心肺蘇生とAEDの手順資料 7 F 症状チェックシート

資料 1 * エピペン R や内服薬を所持していない場合 その項は飛ばして次の項に進み 判断する アレルギー 症状がある ( 食物の関与が 疑われる ) 原因食物を食べた ( 可能性を含む ) 発見者が行うこと 1 子どもから目を離さない ひとりにしない 2 助けを呼び 人を集める 原因食物に触れた ( 可能性を含む ) 3 エピペン R と内服薬を持ってくるよう指示する A アレルギー症状への対応の手順 施設内での役割分担 全身の症状 意識がない 意識もうろう ぐったり 尿や便を漏らす 脈が触れにくい 唇や爪が青白い 消化器の症状 腹痛 吐き気 おう吐 下痢 アレルギー症状 呼吸器の症状 声がかすれる 犬が吠えるような咳 のどや胸が締め付けられる 咳 息がしにくい ゼーゼー ヒューヒュー 皮膚の症状 かゆみ じんま疹 赤くなる 緊急性が高いアレルギー症状はあるか? 5 分以内に判断する 顔面 目 口 鼻の症状 顔面の腫れ 目のかゆみや充血 まぶたの腫れ くしゃみ 鼻水 鼻づまり 口の中の違和感 唇の腫れ B 緊急性の判断と対応 B 1 参照 ある ない 内服薬を飲ませる B 1 ただちにエピペン R を使用する 2 救急車を要請する (119 番通報 ) 3 その場で安静にする 4 その場で救急隊を待つ 5 可能なら内服薬を飲ませる 反応がなく呼吸がない 緊急性の判断と対応 B 2 参照 C D エピペン R の使い方 救急車要請のポイント 事務室または 安静にできる場所へ移動する 5 分ごとに症状を観察し症状チェックシートに従い判断し 対応する緊急性の高いアレルギー症状の出現には特に注意する 心肺蘇生を行う E 心肺蘇生と AED の手順 F 症状チェックシート 出典 : 資料 1~7 は東京都の許諾を得て 東京都健康安全研究センター発行の 食物アレルギー緊急時対応マニュアル を掲載及び一部改変しています

資料 2 A 施設内での役割分担 各々の役割分担を確認し事前にシミュレーションを行う 管理 監督者 ( 園長など ) 現場に到着次第 リーダーとなる それぞれの役割の確認および指示 エピペン R の使用または介助 心肺蘇生やAEDの使用 発見者 観察 子どもから離れず観察 助けを呼び 人を集める ( 大声または 他の子どもに呼びに行かせる ) 職員 A Bに 準備 連絡 を依頼 管理者が到着するまでリーダー代行となる エピペン R の使用または介助 薬の内服介助 心肺蘇生やAEDの使用 職員 A 準備 指示書などの関係書類を持ってくる 長岡市立保育園 幼稚園食物アレルギーマニュアルを持ってくる エピペン R の準備 AEDの準備 内服薬の準備 職員 B 連絡 救急車を要請する (119 番通報 ) 管理者を呼ぶ 保護者への連絡 さらに人を集める エピペン R の使用または介助 心肺蘇生や AED の使用 職員 C 記録 観察を開始した時刻を記録 エピペン R を使用した時刻を記録 内服薬を飲んだ時刻を記録 5 分ごとに症状を記録 職員 D~F その他 他の子どもへの対応 救急車の誘導 エピペン R の使用または介助 心肺蘇生や AED の使用

資料 3 B 緊急性の判断と対応 アレルギー症状があったら 5 分以内に判断する! 迷ったらエピペン R を打つ! ただちに 119 番通報をする! B-1 緊急性が高いアレルギー症状 全身の症状 ぐったり 意識もうろう 尿や便を漏らす 脈が触れにくいまたは不規則 唇や爪が青白い 呼吸器の症状 のどや胸が締め付けられる 声がかすれる 犬が吠えるような咳 息がしにくい 持続する強い咳き込み ゼーゼーする呼吸 ( 喘息発作と区別できない場合を含む ) 消化器の症状 持続する強い ( がまんできない ) お腹の痛み 繰り返し吐き続ける 1 つでもあてはまる場合ない場合 B-2 緊急性が高いアレルギー症状への対応 1 ただちにエピペン R を使用する! 2 救急車を要請する (119 番通報 ) 3 その場で安静にする ( 下記の体位を参照 ) 立たせたり 歩かせたりしない! 4その場で救急隊を待つ 5 可能なら内服薬を飲ませる C エピペン R の使い方 D 救急車要請のポイント 内服薬を飲ませる 事務室または 安静にできる場所へ移動する 5 分ごとに症状を観察し症状チェックシートに従い判断し 対応する 緊急性の高いアレルギー症状の出現には特に注意する F 症状チェックシート 反応がなく 呼吸がなければ心肺蘇生を行う E 心肺蘇生と AED の手順 安静を保つ体位 ぐったり 意識もうろうの場合 吐き気 おう吐がある場合 呼吸が苦しく仰向けになれない場合 血圧が低下している可能性があるため仰向けで足を 15 ~30cm 高くする おう吐物による窒息を防ぐため 体と顔を横に向ける 呼吸を楽にするため 上半身を起こし後ろに寄りかからせる

C エピペン R の使い方 資料 4 それぞれの動作を声に出し 確認しながら行う 1 ケースから取り出す 介助者がいる場合 ケースのカバーキャップを開 けエピペン R を取り出す 2しっかり握る 2 ケースから取り出すオレンジ色のニードルカバー を下に向け 利き手で持つ グー で握る! 介助者は 子どもの太ももの付け根と膝 をしっかり抑え 動かないように固定す る 3 安全キャップを外す 青い安全キャップを外す 必ず子どもに 声をかけてから 打つ エピペン R を軽く押 し当てた状態から 打つ 4 太ももに注射する 太ももの外側に エピペン R の先端 ( オレンジ色の部分 ) を軽 B-2 緊急性が高いアレルギー症状への対応くあて カチッ と音がする まで強く押しあてそのまま 5 つ数える注射した後すぐに抜かない! 押しつけたまま 5 つ数える 注射する部位 衣類の上から 打つことができる 太ももの付け根と膝の中央部で かつ真ん中 (A) よりやや外側に注射する 仰向けの場合 5 確認する エピペン R を太ももから離しオレンジ色のニードルカバーが伸びているか確認する伸びていない場合は 4に戻る 座位の場合 6 マッサージする 打った部位を 10 秒間 マッサージする

資料 5 D 救急要請 (119 番通報 ) のポイント あわてず ゆっくり 正確に情報を伝える 1 救急であることを伝える 2 救急車に来てほしい住所を伝える 住所 施設名をあらかじめ記載しておく 3 いつ だれが どうして 現在どのような状態なのか をわかる範囲で伝える エピペン R の処方やエピペン R の使用の有無を伝える 4 通報している人の氏名と連絡先を 伝える 119 番通報後も連絡可能な電話番号を伝える 向かっている救急隊から その後の状態確認等のため電話がかかってくることがある 通報時に伝えた連絡先の電話は 常につながるようにしておく その際 救急隊が到着するまでの応急手当の方法などを必要に応じて聞く

資料 6 E 心肺蘇生と AED の手順 強く 速く 絶え間ない胸骨圧迫を! 救急隊に引き継ぐまで または子どもに普段通りの呼吸や目的のある 仕草が認められるまで心肺蘇生を続ける 1 反応の確認 肩を叩いて大声で呼びかける乳幼児では足の裏を叩いて呼びかける 乳児指二本幼児片手 胸骨圧迫のポイント 反応がない 2 通報 119 通報と AED の手配を頼む 強く ( 胸の厚さの約 13) 速く ( 少なくとも 100 回 分 ) 絶え間なく ( 中断を最小限にする ) 圧迫する位置は 胸の真ん中 3 呼吸の確認 10 秒以内で胸とお腹の動きを見る 普段通りの呼吸をしていない 普段通りの呼吸をしているようなら 観察を続けながら救急隊の到着を待つ 4 必ず胸骨圧迫! 可能なら人工呼吸! 30:2 ただちに胸骨圧迫を開始する人工呼吸の準備ができ次第 可能なら人工呼吸を行う 5AED のメッセージに従う 電源ボタンを押すパッドを貼り AEDの自動解析に従う 人工呼吸のポイント 息を吹き込む際 約 1 秒かけて 胸の上りが見える程度 AED 装着のポイント 電源パッドを貼りつける時も できるだけ胸骨圧迫を継続する 電源パッドを貼る位置が汗などで濡れていたらタオル等で拭き取る 6 歳くらいまでは小児用電極パッドを貼る なければ成人用電極パッドで代用する 心電図解析のポイント 心電図解析中は 子どもに触れないように周囲に声をかける ショックのポイント 誰も子どもに触れていないことを確認したら 点滅しているショックボタンを押す

資料 7 F 症状チェックシート 症状は急激に変化することがあるため 5 分ごとに 注意深く症状を観察する の症状が1つでもあてはまる場合 エピペン R を使用する ( 内服薬を飲んだ後にエピペン R を使用しても問題ない ) 観察を開始した時刻 ( 時分 ) 内服した時刻 ( 時分エピペン R を使用した時刻 ( 時分 ) 全身の症状 ぐったり 意識もうろう 尿や便をもらす 脈が触れにくいまたは不規則 唇や爪が青白い 呼吸器の症状 のどや胸が締め付けられる 声がかすれる 犬が吠えるような咳 持続する強い咳き込み ゼーゼーする呼吸 数回の軽い咳 消化器の症状 持続する強い ( がまんできない ) お腹の痛み 繰り返し吐き続ける 中等度のお腹の痛み 1~2 回のおう吐 1~2 回の下痢 軽いお腹の痛み ( がまんできる ) 吐き気 目 口 鼻 顔面の症状 皮膚の症状 上記の症状が 1 つでもあてはまる場合 顔全体の腫れ まぶたの腫れ 強いかゆみ 全身に広がるじんま疹 全身が真っ赤 目のかゆみ 充血 口の中の違和感 唇の腫れ くしゃみ 鼻水 鼻づまり 軽度のかゆみ 数個のじんま疹 部分的な赤み 1 つでもあてはまる場合 1 つでもあてはまる場合 1 ただちにエピペン R を使用する 2 救急車を要請する (119 番通報 ) 3 その場で安静を保つ ( 立たせたり 歩かせたりしない ) 4 その場で救急隊を待つ 5 可能なら内服薬を飲ませる B 緊急性の判断と対応 B-2 参照 1 内服薬を飲ませ エピペン R を準備する 2 速やかに医療機関を受診する ( 救急車の要請も考慮 ) 3 医療機関に到着するまで 5 分ごとに症状の変化を観察し の症状が 1 つでもあてはまる場合 エピペン R を使用する 1 内服薬を飲ませる 2 少なくとも 1 時間は 5 分ごとに症状の変化を観察し 症状の改善がみられない場合は医療機関を受診する

各種様式 ( 様式 -1) 児童の食物アレルギー症状の確認について ( お願い ) ( 様式 -2) 食物アレルギー児の対応について ( 様式 -3) 保育園等における生活管理指導表 ( アレルギー疾患用 ) ( 様式 -4) 食物アレルギーに関する対応票 ( 園記載 ) ( 様式 -5) エピペン所持児童の緊急対応の情報提供について ( 同意書 ) ( 様式 -6) 除去食解除申請書 ( 様式 -7) エピペンの処方を受けている園児の報告 1 園 保育課 ( 様式 -8) エピペンの処方を受けている園児の報告 2 保育課 消防 ( 様式 -9) エピペンの処方を受けている園児の報告 3 保育課 救急搬送先 ( 様式 -10) 緊急時対応経過記録表 症状チェックシート ( 様式 -11) 食物アレルギーによる事故報告書 ( 様式 -12) 内服薬 エピペン保管依頼書

( 様式 -1) 事務連絡 平成年月日 保護者 様 長岡市教育委員会 子ども未来部保育課長 児童の食物アレルギー症状の確認について ( お願い ) 過去に特定の食材を食べて じんましんや顔のはれ 目のかゆみ 息苦しさ 口の中やのどがヒリヒリ イガイガした等の症状がでたことはありませんか また そのような症状があっても重症ではないと思われる場合は 医療機関への受診はせず 保育園 幼稚園への申し出をしないことが多いと思います このたび 他市や長岡市の小学校等において発生した事例を受けて 保護者と園が協力して 子どもたちにおいしい給食を安心して提供できるよう取り組んでいきたいと思いますので 下記のとおり対応をお願いいたします 長岡市等の事例 (1) 給食において 初めて食べた食物でアレルギー症状が発生した (2) 保護者からアレルギー対応の申し出がなかった児童生徒から 給食において突然アレルギー症状が発生した そういえば 過去に軽い症状がでたことがあった 記 保護者の皆さまにしていただきたいこと 1 過去に ある食材を食べて じんましんや顔のはれ 目のかゆみ 息苦しさ 口の中やのどがヒリヒリ イガイガした等の症状 ( 症状の軽重に関わらず ) がでたことがあるかどうか確認する * (*: 特に その後未摂取の場合 または現在も摂取時に症状がでる場合 ) 2 思い当たる症状がある場合は 食物アレルギーの可能性があるので 医療機関の受診を検討する 3 医療機関を受診した結果 給食において新たに除去が必要との診断がでた場合は 園に知らせる 4 保護者と園で連携をとりながら 除去等の対応をする

( 様式 -1) 給食に出ないと思われる食品についても同様の対応をお願いします 新たに 食材を食べてアレルギー症状が現れた場合 年度途中であっても 同様の対応をお願いします 緊急な対応が必要な場合や 悩み 不安等がありましたら 遠慮なく園にご相談ください < 食物アレルギーとは > 一般には特定の食物を摂取することによって 皮膚や呼吸器 消化器あるいは全身に生じるアレルギー反応です 原因食物は多岐にわたり アレルギー症状も じんましんのようなものからアナフィラキシーショックのように命に関わる重い症状までさまざまです また 年齢とともに軽くなるものもありますが 逆に年齢を重ねてから現れるものもあります そのため 給食で初めて食べた食物で アレルギー症状が出るケースもあります アレルギー症状を防ぐためには 原因となる食物を摂取しないことが唯一の方法ですが 万一症状が出た場合は 速やかに適切な対応を行うことが重要です したがいまして 園では お子さんの食物アレルギーの状況を把握し 適切な対応をしたいと思いますのでご協力お願いいたします ( 問い合わせ先 : 各保育園 幼稚園 )

( 様式 -2) 食物アレルギーのある お子さんの保護者の方へ 長岡市教育委員会 子ども未来部保育課長 食物アレルギー児の対応について 園の給食における食物アレルギー児の対応については 医師の診断 指示を受け 食事制限を家庭で行っていることが前提です 家庭と園とが協力して行うものと考えています 普段から充分話し合い 家庭での食事の様子 さらに園での給食を含む生活全般について常に連絡を取り合い対処したいと思います つきましては 食物アレルギーを持つお子さんの園における給食の対応について 次の内容に関して保護者の皆さまのご理解とご協力をお願いします 1. 食物アレルギー対応が必要な場合について (1) 食物アレルギーと診断された場合には 医師により記載された 保育園等における生活管理指導表 が必要になります 受診の際は 保育園等における生活管理指導表 を持参していただき その後 園に提出していただきます * なお 保育園等における生活管理指導表 にかかる文書料については保護者負担となります (2) 保育園等における生活管理指導表 は概ね年に1 回 提出を基本とします 提出していただいた書類をもとに 保護者の方と園で相談しながら具体的な対応について確認していきます (3) 年度途中で医師の指示に変更があった場合は 園にご連絡ください 2. 給食対応について (1) 集団給食の中で可能な範囲の除去 ( 代替 ) 食を用意します 除去食は原因食品の完全除去となります ある原因食品の除去が必要であっても 少量であれば摂取できることが良くあります 園では 個々のバラバラな摂取量上限にそれぞれ対応していくことは実質不可能であり 園における対応は基本完全除去としています (2) 調味料 ダシ 油脂等については個別に対応します 小麦での醤油 酢 麦茶 大豆での大豆油 醤油 みそ ゴマでのゴマ油 魚でのかつおだし いりこだし 肉類のエキス トマトでのトマトケチャップ トマトの水煮缶 トマトピューレについては 摂取不可能な場合のみ申請してください

( 様式 -2) (3) 園での給食献立は 通常献立とアレルギー対応献立の 2 種類を基本としています アレルギー対応献立は各アレルゲンに対応する献立ではなく 在園するアレルギー児が全員食べられるようにしています 通常献立の内容によっては アレルゲンではない食材も除去したものを提供することもあります (4) 次のような場合には お弁当の持参をお願いする場合もあります 1 微量なアレルゲンでアナフィラキシーを発症する場合 2 行事等の特別給食で 給食の品数が多く対応が困難な場合 3 製造ライン上の混入の可能性がある食品まで除去を必要とする場合 (5) 毎月 給食の発注用献立表 ( 食材品が明記されたもの ) をお渡ししますので 事前確認をお願いします 除去する食品に印をつけて園職員にお渡しください また 代替食品についても 事前にお伝えしますので確認をお願いします なお お子さん自身にも 当日の献立において食べられないものを伝えてください (6) おかわりによる誤食を防ぐため 食物アレルギー児のおかわり (2 杯目 ) はありませんが 園児の状況をみて食べられる適量を最初に盛り付けます 3. 除去食の解除について (1) 医師の指導のもと 複数回食べて症状が誘発されないことが確認できましたら 保護者記載の 除去食解除申請書 を提出してください この場合 保育園等における生活管理指導表 を新たに提出する必要はありません 4. 緊急時に備えた処方薬をお預かりする場合について (1) お預かりする薬は 食物アレルギーを診察している主治医が処方した薬に限ります (2) お預かりするにあたり 緊急時に備えた処方薬の取り扱いなどについて面談をさせていただきますので ご協力をお願いします (3) お預かりする薬の容器や袋に お子さんの名前を書いてください 5. その他 ( 情報管理について ) (1) 園における日常の取り組み および緊急時の対応に活用するため 保育園等における生活管理指導表 の内容などの情報は 園職員全員で共有させていただきます ご了承ください (2) エピペン所持児童については 関係機関へ事前に情報提供をさせていただきます ご了承ください

( 様式 3) 保育園等における生活管理指導表 ( アレルギー疾患用 ) 園名 : 食物アレルギー男 女平成年月日生 ( 歳ヶ月 ) 提出日平成年月日 A. 食物アレルギー病型 A. 給食 離乳食 おやつ 1. 食物アレルギーの関与する乳幼児アトピー性皮膚炎 1. 管理不要 2. 即時型 2. 保護者と相談し決定 3. その他 ( 新生児乳児消化管アレルギー 口腔アレルギー症候群 B. アレルギー用調整粉乳 食物依存性運動誘発アナフィラキシー ラテックスアレルギー その他 ) 1. 不要 保護者 病型 治療園での生活上の留意点 B. アナフィラキシーの病型 ( アナフィラキシーの既往ありの場合のみ記載 ) 2. 必要下記該当ミルクに 又は( ) 内に記入 1. 食物 ( 原因 : ) ミルフィー ニュー MA 1 MA mi ペプディエット緊エレメンタルフォーミュラ ボンラクト急 連絡医療機関その他 ( ) 時 C. 原因食物 除去根拠該当する食品の番号に をし かつ 内に除去根拠を記載 C. 食物 食材を扱う活動連 長岡市での緊急時対応 ア 1. 鶏卵 1. 管理不要絡ナ [ 除去根拠 ] 該当するもの全てを に記載 2. 牛乳 乳製品 2. 保護者と相談し決定 長岡市では アドレナリン自己注射フ 1 明らかな症状の既往ィ先 3. 小麦 2 食物負荷試験陽性 D. 除去食品で摂取不可能なもの薬を処方されている児童 生徒につい 4. ソバ 3 IgE 抗体等検査結果陽性摂取不可能なものに を付けてくださいては 救急車での救急病院 (3 病院 ) ラ 4 未摂取への搬送を基本とする キ 5. ピーナッツ 1. 鶏卵 : 卵殻カルシウム 6. 大豆 2. 牛乳 乳製品 : 乳糖 アドレナリン自己注射薬を処方さ 7. ゴマ 3. 小麦 : 醤油 酢 麦茶(れていない場合も 緊急時には救 8. ナッツ類 ( すべて クルミ アーモンド ) 6. 大豆 : 大豆油 醤油 味噌急車での搬送を原則とする あ 9. 甲殻類 ( すべて エビ カニ ) 7. ゴマ : ゴマ油り 10. 軟体類 貝類 ( すべて イカ タコ ホタテ アサリ ) 12. 魚類 : かつおだし いりこだし記載日 な 11. 魚卵 ( すべて イクラ タラコ ) 13. 肉類 : 肉エキス ( 調味料 ) し 12. 魚類 ( すべて サバ サケ ) 年月日)13. 肉類 ( 鶏肉 牛肉 豚肉 ) 医療機関名 シー2. その他 ( 医薬品 食物依存性運動誘発アナフィラキシー ) (あ り な 14. 果物類 ( キウイ バナナ ) 15. その他 ( ) D. 緊急時に備えた処方薬 E. その他の配慮 管理事項 1. 内服薬 ( 抗ヒスタミン薬 ステロイド薬 ) 電話 : 2. アドレナリン自己注射薬 ( エピペン 0.15mg ) 医師名 3. その他 ( ) 印 幼 保 園における日常の取り組み及び緊急時の対応に活用するため 本表に記載された内容を職員全体で共有することに同意しますか 1. 同意する 2. 同意しない保護者署名 : 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン 厚生労働省平成 23 年 3 月より引用一部改変長岡市保育課 (2016.6)

( 様式 -4) 食物アレルギーに関する対応表 ( 園記載 ) クラス 年月日 確認印園長 担任 調理員等 0 歳児 1 歳児 2 歳児 3 歳児 4 歳児 5 歳児 ( 該当する項目に をつけてください ) 園児名 男女 生年月日平成年月日生 1. 生活管理指導表 ( 有 無 ) 発症時期 : 平成年月頃 ( 歳ヶ月頃 ) 医療機関名 : 主治医名 : 2. 原因食物 ( 生活管理指導表病型 治療 C 参照 ) 3. 給食 離乳食 おやつの留意点 ( 生活管理指導表園での生活上の留意点 B D E 参照 ) アレルギー用調整粉乳 ( 粉ミルク ) の使用 不要 必要 ( 商品名 : 除去食品で摂取不可能なもの なし あるその他の配慮 管理事項 ) 不明 ある 不明 ある 4. 原因食物を摂取後に起こる症状 不明 ある 不明 ある アナフィラキシーの既往 無 有原因食物 : 具体的な症状最終発症年月年月年月年月食物 食材を扱う活動や運動など 5. 園生活における留意点 6. 家庭での食事 おやつの除去程度 (* 園では完全除去対応 ) 内服薬 ( 保管場所 : ) 7. 緊急時に備えた処方薬 ( 有 無 ) 内服するタイミング アドレナリン自己注射薬 エピペン 0.15mg ( 保管場所 : ) 接種するタイミング 除去解除食品除去解除日 除去解除申請書 も一緒に保管 8. 除去解除となった場合 2,3,4,5,6 に記載してある原因食物を赤色二重線で見え消し訂正すること 年月日 ~ 年月日 ~ 年月日 ~

( 様式 5) 保護者様 長岡市教育委員会 子ども未来部保育課長 エピペン所持児童の緊急対応の情報提供について ( お願い ) エピペン所持をしているお子さんが 緊急時においてより適切な対応ができるように長岡市では保育課を通し 事前に長岡市消防本部 救急搬送先である市内の 3 病院 ( 長岡赤十字病院 立川綜合病院 長岡中央綜合病院 ) への情報提供を行なっております つきましては お子さんに緊急対応が必要となった場合 迅速に緊急搬送 治療を行うため事前に情報提供をさせていただくことに同意していただき 下記の必要事項について記入し 園に提出をお願いします 記 園長様 児童名 エピペン所持児童の緊急対応の情報提供について ( 同意書 ) 緊急時の対応に活用するため 長岡市消防本部 救急搬送先である市内の 3 病院 ( 長岡赤 十字病院 立川綜合病院 長岡中央綜合病院 ) に情報を提供することに同意します 年月日 保護者氏名 印

( 様式 -6) 除去食解除申請書 平成年月日 保育園 クラス 園児氏名 これまで除去していた 食物名 : に関して 医師の指導のもと これまでに複数回食べて症状が誘発されていないので 園における完全解除をお願いします 保護者名 : 印

( 様式 -7) 保育園 幼稚園等 保育課 エピペンの処方を受けている園児の報告 1 新規 継続 保育課への報告 : 平成年月日 園 名 ( 歳児クラス ) ふりがな氏名 男 女 生年月日平成年月日 生活管理指導表 有 無 受診先 ( 主治医 ) 原因食物 エピペン預かり開始日平成年月日 年月日実施済み 園内研修 ( エピペン実技含む ) 年月日研修予定 エピペン処方に至った経緯 * 保護者に エピペン所持等の内容を事前に関係機関へ報告することの同意を得ておいてください ( 様式 -5)

( 様式 -8) 保育課 長岡市消防本部警防課 エピペンの処方を受けている園児の報告 2 平成年月日現在の報告 保護者からエピペンの処方を受けている園児の報告がありました 園名歳児人数備考 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 合計 人

( 様式 -9) 保育課 救急搬送先 医療法人立川メディカルセンター立川綜合病院様 日本赤十字社長岡赤十字病院様 新潟県厚生農業協同組合連合会長岡中央綜合病院様 エピペンの処方を受けている園児の報告 3 平成年月日現在の報告 下記の名がエピペンの処方を受けていますので報告します 園名 園児氏名 性別 生年月日 備考 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女 * 個人情報につき取り扱いに注意してください

( 様式 -10) ( 食物アレルギー ) 緊急時対応経過記録表 記録者 :( ) 園児名生年月日 : 平成年月日 ( 歳 ) 誤食をした時間 平成年月日 午前午後 時 分 発症時間 平成年月日 午前午後 時 分 食べたものその量 連絡確認 園長への連絡 保護者への連絡 主治医 嘱託医への連絡 食物が皮膚に触れて症状がある 触れた皮膚を流水で洗い流す 初期対応 眼症状がある 眼を流水で洗う 食物が口の中にある 食べ物を吐き出させて 十分にゆすぐ 処置 内服の使用 所持なし 使用した ( 薬名 ) 使用していない エピペンの使用 所持なし 使用した ( 時分 ) 使用していない 症状チェックシート ( 資料 7) 参照 時間 症状経過 処置など 対応者名 対応 ( チェック ) : 初期対応 口の中のものを取り除く うがいをする 手を洗う 触れた部位を洗い流す 園長 担任へ連絡 症状経過 保護者へ連絡 処置 主治医 嘱託医へ連絡 緊急時処方薬の使用 医療機関受診 救急車の要請

資料 7 F 症状チェックシート 症状は急激に変化することがあるため 5 分ごとに 注意深く症状を観察する の症状が1つでもあてはまる場合 エピペン R を使用する ( 内服薬を飲んだ後にエピペン R を使用しても問題ない ) 観察を開始した時刻 ( 時分 ) 内服した時刻 ( 時分エピペン R を使用した時刻 ( 時分 ) 全身の症状 ぐったり 意識もうろう 尿や便をもらす 脈が触れにくいまたは不規則 唇や爪が青白い 呼吸器の症状 のどや胸が締め付けられる 声がかすれる 犬が吠えるような咳 持続する強い咳き込み ゼーゼーする呼吸 数回の軽い咳 消化器の症状 持続する強い ( がまんできない ) お腹の痛み 繰り返し吐き続ける 中等度のお腹の痛み 1~2 回のおう吐 1~2 回の下痢 軽いお腹の痛み ( がまんできる ) 吐き気 目 口 鼻 顔面の症状 皮膚の症状 上記の症状が 1 つでもあてはまる場合 顔全体の腫れ まぶたの腫れ 強いかゆみ 全身に広がるじんま疹 全身が真っ赤 目のかゆみ 充血 口の中の違和感 唇の腫れ くしゃみ 鼻水 鼻づまり 軽度のかゆみ 数個のじんま疹 部分的な赤み 1 つでもあてはまる場合 1 つでもあてはまる場合 1 ただちにエピペン R を使用する 2 救急車を要請する (119 番通報 ) 3 その場で安静を保つ ( 立たせたり 歩かせたりしない ) 4 その場で救急隊を待つ 5 可能なら内服薬を飲ませる B 緊急性の判断と対応 B-2 参照 1 内服薬を飲ませ エピペン R を準備する 2 速やかに医療機関を受診する ( 救急車の要請も考慮 ) 3 医療機関に到着するまで 5 分ごとに症状の変化を観察し の症状が 1 つでもあてはまる場合 エピペン R を使用する 1 内服薬を飲ませる 2 少なくとも 1 時間は 5 分ごとに症状の変化を観察し 症状の改善がみられない場合は医療機関を受診する

( 様式 -11) 保育園 幼稚園 保育課 ( 報告日 ) 平成年月日 施設名 : 園長名 : 報告者名 : 食物アレルギーによる事故報告書 新規 誤食 誤食以外 園で誤食または誤食以外で発症した場合 家庭で誤食または誤食以外により園で発症した場合 園児名 : 生年月日 : 平成年月日 ( 歳 ) かかりつけ医療機関名 : 今回救急対応でかかった病院名 : 除去食品 原因と思われる食品 無 有 ( ) 推定摂取量 ( ) 事故発生日時 平成年月日時分場所 : 発症時刻 平成年月日時分主症状 : 内服薬の使用 所持なし 無 有 ( 時分 ) エピペンの使用 所持なし 無 有 ( 時分 ) アナフィラキシー 無 有 ( ) 病院搬送 無 有 救急車要請時刻 ( 時分 ) その他の搬送手段 ( ) 保護者連絡時刻 平成年月日時分 連絡先 : 連絡者 : 事故の発生状況及びその原因 再発防止策 診断結果等

( 様式 -12) 緊急時に備えた処方薬 内服薬 エピペン保管依頼書 保管開始日組園児名生年月日 平成年月日 男女 保護者名 1 ( ) かかりつけ医療機関名 薬品名 量 ( 担当医 : ) ( : ) 1 2 3 緊急時連絡先 医師の処方した薬のみ保管します ( 薬の説明書またはそのコピーを添付してください ) 薬の容器や袋にお子さんの名前 ( フルネーム ) を書いてください 緊急時 ( 誤食時 ) 保護者に連絡しますので 必ず連絡がとれるようにお願いします 2 ( ) 3 ( ) 受診日 ( 直近 ) 平成年月日 園での保管場所 受け渡しチェック表 月日受取者与薬者返却者月日受取者与薬者返却者

保育園給食における完全除去対応について 給食対応について 1 全児対象の献立について 1 出来るだけ全員が同じものを食べられるようにする なるべく原因食物を使用していない製品を使用する ( 例 : 卵が含まれていないマヨドレ 乳 卵抜きのかまぼこやハム 卵成分が含まれていないクッキー等 ) 2 原因食物の 見える化 卵 乳製品 小麦を練り込む調理は行わず 明らかに見た目でわかる状態でしか提供しない 献立名からも原因食物を使用していることがわかるようにする ( 例 : 菜の花ご飯 ( 卵入り ) 等 ) 園に在園しているアレルギー児は様々です 基本献立では対応が難しいこともある と思います そのような時は 事前にご相談頂ければ 栄養士がその園に適した献 立変更について対応致します 2 アレルギー児へのアレルギー食対応について 1 原因食物とそれを含むすべての食品を除去する (= 完全除去 ) ただし 以下の物については医師の指示に従い個別に対応する 小麦アレルギー 醤油 酢 麦茶 大豆アレルギー 大豆油 醤油 味噌 ゴマアレルギー ゴマ油 魚アレルギー かつおだし いりこだし 肉類アレルギー 肉エキス( 調味料 ) トマトアレルギー トマトケチャップ トマト水煮缶 トマトピューレ ( 卵アレルギー 非加熱卵のみ除去 次ページへ ) 2 アレルギー対応食は 1 つの料理に 1 種類のみ 複雑な除去 ( 代替 ) 対応は行わないこと

非加熱卵として扱う食品を全園統一して使用を禁止します 統一した対応としたいため アレルギー児在籍の有無に関係なく実施 給食では 提供しない食品 ( 加熱が不十分な卵を含む食品 ) マヨネーズ カスタードクリーム カスタードクリームを含む食品( シュークリーム 一部のケーキ ) アイスクリーム( 原材料確認時の見落としを防ぐため 卵使用の有無に関係なく使用を禁止します ) プリン 上記食品を使用禁止食材とし 給食として提供する食品から生卵をなくします この対応により 生卵のみ除去のお子さんについて すべての給食 おやつを通常のとおり提供し ピンク食器を使用しない 対応とします

参考資料 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン ( 厚生労働省 H23 年 3 月 ) より抜粋 Ⅱ. 保育所の給食 離乳食の工夫 注意点 3アレルギー食対応の単純化(p43) 保育所におけるアレルギー対応の基本は 子どもが安全に保育所生活を送るという観点から 完全除去 か 解除 の両極で対応を進めるべきである つまり 保育所においては一つずつの原因食物に関して完全に治ってから除去していた食物の解除を進めるということである 保育所での食物アレルギー対応に関する現状及び問題点 (p54~55) < 現状 > 保育所で預かる乳児 幼児は 学童に比べて食物アレルギーの頻度が高い 保育所ごとに食物アレルギーの対応が異なっており 現場では著しい混乱がある 給食対応は様々であり 誤食事故も頻発している < 問題点 > 幼児 保育所での幼児の食物除去の対応が細分化されていて煩雑であり 誤食の誘因となっている 保育所に在籍する子どもが自己管理できないことにより誤食事故が発生しうる 誤食事故の発生要因として (p56~57) 1 人的エラー ( いわゆる配膳ミスなど ) 2 1を誘発する因子として煩雑な細分化された食物除去の対応 3 保育所に在籍する子どもが幼少のために自己管理できないこと 煩雑な細分化されすぎた食物除去の対応は給食のところで述べているように誤食の誘因となるので 出来るだけ単純化された対応 ( 完全除去か解除 ) を基本とする 保育所における食物アレルギー対応の原則 ( 除去食の考え方等 )(p55) (1) 食物アレルギーのない子どもと変わらない安全 安心な 保育所での生活を送ることができる (5) 食物除去は完全除去を基本とする (6) 鶏卵アレルギーでの卵殻カルシウム 牛乳アレルギーでの乳糖 小麦での醤油 酢 麦茶 大豆での大豆油 醤油 味噌 ゴマでのゴマ油 魚でのかつおだし いりこだし 肉類でのエキスなどは除去の必要がないことが多いので 摂取不可能な場合のみ申請する (8) 家で摂ったことがない食物は基本的に保育所では与えない (9) 共通献立メニューにするなど食物アレルギーに対するリスクを考えた取り組みを行う

< 参考 引用 > 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン ( 平成 23 年 3 月厚生労働省 ) 食物アレルギーによるアナフィラキシー学校対応マニュアル小中学校編 ( 財団法人日本学校保健会 ) 保育園におけるアレルギー対応の手引き 2011( 日本保育園保健協議会 ) 一般向けエピペン R の適応 ( 日本小児アレルギー学会 ) < 出典 > 食物アレルギー緊急時対応マニュアル ( 平成 25 年 7 月東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課 ) 長岡市立保育園 幼稚園食物アレルギー対応マニュアル 内の資料 1~7は東京都の許諾を得て作成しました

平成 28 年 8 月 ( 改訂版 ) 発行 長岡市教育委員会保育課 電話 :0258-39-2219